JP2019058019A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニポーラ変調でありかつ電流ヒステリシス制御により電流の制御を行うフルブリッジインバータにおいて、高調波除去フィルタと極性を固定するインバータアームに起因する共振電流を抑える。【解決手段】フルブリッジインバータ3は第1の電流ヒステリシス幅di1で高周波スイッチングを行うPWMアーム3bとインバータの正負の出力極性を決める極性アーム3aで構成され、それぞれの出力端に平滑リアクトル5、6が接続され、その出力電流を検出する2個の電流センサ9、10を有し、極性アームには第1の電流ヒステリシス幅の上下限閾値よりも絶対値にて高い値を持つ電流制限用の閾値を持たせ、上記第1の電流ヒステリシス幅di1を超えた場合に、インバータの正負の出力極性を一時的に反転させる制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、分散型電源として使われるパワーコンディショナや無停電電源装置等の電力変換装置である、DC/ACインバータまたはAC/DCコンバータまたは、双方向DC/ACインバータの変調方法に関するものである。
系統の停電時の対策として、太陽電池や蓄電池システムに代表される自立して運転できる分散電源や無停電電源装置の需要が高まっている。そのため、バックアップ時間の長さ、平常時の損失低減が求められ、電力変換効率が重要な要素となっている。上記の装置に使われる電力変換装置には直流と交流とを変換するインバータ(DC/ACインバータ等)を利用しており、そのインバータの高効率な変調方法としてユニポーラ変調がある。
ユニポーラ変調は、例えば特許文献1及び特許文献2に示すように、フルブリッジインバータを構成する2組のインバータアームのうち、一方を高周波にスイッチングし、他方を電源周期の半周期に1回のみスイッチングを行うため、2組とも高周波スイッチングするバイポーラ変調に比べスイッチング損失が少ない変調方式である。
また様々な負荷に安定した波形を出力するためにはインバータの出力制御応答をより高くすることが要求される。そのためにインバータの電流制御応答を上げる方法としてマイコン等による固定スイッチング周波数をPWM(Pulse Width Modulation)方式で制御するのではなく、特許文献1に示すようなアナログ制御回路にて電流閾値到達時にスイッチングを行う電流ヒステリシス方式を採用するケースもある。
また、例えば特許文献2の図5に示されているが、各インバータのアーム出力端のリアクトルとともに平滑フィルタを構成するフィルタコンデンサを、各相から直流母線を構成する別のコンデンサの一端に帰線するように接続し、スイッチングにより発生する高周波数成分を除去する方法が知られている。
特開2000−152647号公報 特開平9−308263号公報
特許文献1、2に示された従来のユニポーラ変調方式のDC/ACインバータでは、PWMアームの出力端であるU相は電流センサを有し電流ヒステリシス制御により一定の電流幅で出力電流は制御される。しかし、極性アームによってインバータの出力極性が切り替えられた時の電位急変に伴い、極性アームの出力端に接続されるリアクトルに過大電流が流れ、フィルタ回路を構成するフィルタ回路のリアクトルとコンデンサとが共振してしまう恐れがあった。極性アームの出力端であるV相の出力電流及び高周波数成分の高調波除去フィルタの帰線を経由して流れる電流は制御されていないため、この過電流及び上記過電流に起因する共振電流を制御することができない。そのため、半導体素子の破壊を回避するために、想定外の大きな電流まで考慮し、高電流対応の半導体素子を採用する必要があり、コスト増加に繋がっていた。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、インバータの出力極性の切り替え時に発生する共振を伴う過電流を制御、抑制する方法を提供することを目的とする。
本発明における電力変換装置は、直流を交流に変換するフルブリッジ回路を備えた電力変換装置であって、前記フルブリッジ回路の高周波でスイッチングを行うPWMアームの中間点に接続され、第1の相の電流を検出する第1の電流センサと、前記フルブリッジ回路の出力極性を決める極性アームの中間点に接続され、第2の相の電流を検出する第2の電流センサと、前記フルブリッジ回路をユニポーラ変調で制御するとともに、前記第1の電流センサ及び前記第2の電流センサの値を用いて、前記PWMアーム及び前記極性アームのスイッチングを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、交流電力として出力される出力電流を波形成形する電流指令値より低い値に設定された第1の閾値と、前記出力電流指令値より高い値に設定された第2の閾値とで規定された第1の電流ヒステリシス幅に対して、前記第1の電流センサにより検出される前記第1の相の電流値を前記第1の電流ヒステリシス幅内となるように前記PWMアームのスイッチングを制御し、前記第2の電流センサにより検出される前記第2の相の電流値が前記第1の電流ヒステリシス幅を超えたときに、前記第2の相の正負の極性を所定期間入れ替えるように、前記極性アームのスイッチングを制御することを特徴とするものである。
本発明に係る電力変換装置によれば、PWMアームの中間点に接続された第1の電流センサにより検出される第1の相の電流を出力電流指令値に基づいて設定された第1の電流ヒステリシス幅内で制御するとともに、極性アームの中間点に接続された第2の電流センサにより検出される第2の相の電流が第1の電流ヒステリシス幅を超えた時に第2の相の正負の極性を所定期間入れ替えるように、極性アームのスイッチングを制御するようにしたので、インバータの出力極性が切り替えられた時に発生する共振を伴う過電流を抑制することができる。すなわち、急な電位変動が発生し出力が大きく振動する場合に、一時的に極性アームが高周波で出力極性の切り替えを行い、共振を伴う過電流を制御できることから、半導体素子の故障を抑制できる。これにより高電流瞬時値が高くなる位相ではユニポーラ変調を維持でき、かつ歪の少ない電圧波形を出力可能となるため、品質の高い電力変換器を提供可能となる。故障抑制のために高耐電流の半導体素子を使わなくてもよく、電力変換装置の低コスト化に寄与できる。
本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置の回路図である。 本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置の出力電圧指令値(波形)、出力電流指令値(波形)とユニポーラ変調時の半導体スイッチング素子のゲート信号の波形を示した図である。 本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置のPWMアームについての第1の電流ヒステリシス幅と第1の出力相であるU相の出力電流による電流ヒステリシス制御を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置に発生する共振電流経路の一例を示した図である。 本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で第2の電流ヒステリシス幅を用いた説明図である。 本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で図5とは異なる幅の第2の電流ヒステリシス幅を用いた説明図である。 本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で第3の電流ヒステリシス幅を用いた説明図である。 本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で図7とは異なる幅の第3の電流ヒステリシス幅を用いた説明図である。 本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置に発生する共振電流経路の別の例を示した図である。 本発明の実施の形態2に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で第2及び第3の電流ヒステリシス幅を用いた説明図である。 本発明の実施の形態2に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で第2及び第3の電流ヒステリシス幅を用いた別の説明図である。 本発明の実施の形態2に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で第2及び第3の電流ヒステリシス幅を用いた別の説明図である。 本発明の実施の形態2に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で第2及び第3の電流ヒステリシス幅を用いた別の説明図である。 本発明の実施の形態2に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームのスイッチング状態を強制反転させるための電流ヒステリシス制御を説明するための図で第2及び第3の電流ヒステリシス幅を用いた別の説明図である。 本発明の実施の形態3に係るAC/DCコンバータである電力変換装置の回路図である。 本発明の実施の形態3に係るに係るAC/DCコンバータである電力変換装置の入力電圧(波形)、入力電流(波形)とユニポーラ変調時の各半導体スイッチング素子のゲート信号の波形を示した図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照して説明する。なお、各図中、同一符号は、同一または相当部分を示すものとする。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置について、図を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置100の回路構成を示した図である。
DC/ACインバータ100は直流電源1から出力を交流に変換し、負荷15に出力する。直流電源1には、インバータの母線用のコンデンサ2が並列に接続される。このコンデンサ2の電圧を母線電圧としたフルブリッジ回路3は半導体素子Q1、Q2、Q3、Q4で構成される。フルブリッジ回路3に用いるQ1からQ4の半導体素子にはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effective Transistor)などに代表される自己消弧形の半導体スイッチング素子が用いられる。このスイッチングを行う半導体素子はそれぞれ並列にフリーホイールダイオードが接続されている。MOSFETの場合はフリーホイールダイオードを接続せずに寄生ダイオードを利用してもよい。
なお、直流電源1は通常の電源だけでなく、太陽電池や蓄電池のような直流分散電源等でも良いし、DC/DCコンバータの直流出力等でも良い。
本実施の形態に係るDC/ACインバータ100はユニポーラ変調により出力波形を制御するものであり、フルブリッジ回路3において半導体素子Q1とQ2で構成されるブリッジを極性アーム3a、半導体素子Q3とQ4で構成されるブリッジをPWMアーム3bと呼ぶ。
また、PWMアーム3bの出力相をU相とし、PWMアーム3bの中間点3b1(出力端)にはU相のリアクトル5が接続され、極性アーム3aの出力相をV相とし、極性アーム3aの中間点3a1(出力端)にはV相のリアクトル6が接続される。このU相とV相の出力の線間電圧が負荷15に印加され電力が出力される。
U相のリアクトル5にはコンデンサ7が接続されて、リアクトル5とコンデンサ7でフィルタを構成する。また、V相のリアクトル6にはコンデンサ8が接続されて、リアクトル6とコンデンサ8とでフィルタを構成する。コンデンサ7とコンデンサ8とは直列に接続され、そのコンデンサ中性点28と直流母線の低電位側である直流母線N接点27が結線される。この接続間には抵抗を挿入してもよい。またフィルタコンデンサ中性点28と直流母線の高電位側である直流母線P接点26を結線してもよい。
第1の出力相であるU相のリアクトル電流17を検出する第1の電流センサ9及び第2の出力相であるV相のリアクトル電流18を検出する第2の電流センサ10を備え、またインバータ母線電圧を検出する直流電圧センサ11及び出力交流電圧を検出する交流電圧センサ12を備え、これら2つの電流センサと2つの電圧センサの情報は制御装置16に入力にされる。制御装置16からは各半導体素子を制御するため極性アーム用ゲート信号13及びPWMアーム用ゲート信号14が出力され、DC/ACインバータ100の動作が制御される。
次に動作について説明する。
図2は実施の形態1に係るDC/ACインバータ100の出力電圧指令値(波形)、出力電流指令値(波形)21a及び各スイッチング素子である半導体素子のゲート信号の波形を示した図である。出力電圧指令値及び出力電流指令値は正弦波であり、出力電流指令値21aは図1における出力電流21を波形成形する指令信号である。ユニポーラ変調では、極性アーム用ゲート信号13により極性アームを構成する半導体素子Q1とQ2は、正弦波の半周期に1回スイッチングされる。PWMアーム3bを構成する半導体素子Q3とQ4は、PWMアーム用ゲート信号14により正弦波を形成するように高周波でオンオフのスイッチングが行われる。このスイッチングにはパルス幅変調(PWM方式)が使われることが多いが、本実施の形態では電流ヒステリシス制御により前記PWMアーム3bの半導体素子Q3とQ4のスイッチング動作が決定される。
[PWMアームの電流ヒステリシス制御]
以下、この電流ヒステリシス制御について図を参照して説明する。
電流ヒステリシス制御は、出力電流21を一定の変動幅内の所望の波形に成形するために、PWMアーム3bのU相の出力電流であるU相のリアクトル電流17を制御する方法である。
図3は電流ヒステリシス制御を説明するための図である。図3において、出力電流指令値21aは図2に示された正弦波である出力電流指令値21aの一部である。この出力電流指令値21aは以下に示す理由で一定の変動をするが、一定の変動幅を許容し、所望の出力電流21を波形成形する。
直流電源1の出力であるインバータ母線電圧は出力する交流電圧のピーク値より大きく設定される。インバータの母線電圧は直流電圧センサ11で、出力の交流電圧は交流電圧センサ12でそれぞれ検出される。PWMアーム3bの半導体素子Q3をオンしQ4をオフする条件では、リアクトルで発生するリプル電流は上昇する。また半導体素子Q3をオフしQ4をオンする条件では、リアクトルで発生するリプル電流は下降する。すなわち、リプル電流の増減分、U相のリアクトル電流17は変動する。
そこで、出力電流指令値21aを基準にし、この出力電流指令値21aより低い値に第1の閾値Th1としてPWMアーム用第1のセット信号19を設ける。また、出力電流指令値21aより高い値に第2の閾値Th2としてPWMアーム用第1のリセット信号20を設ける。前記第1の閾値Th1と第2の閾値Th2とで規定される電流幅を第1の電流ヒステリシス幅di1とする。図3において、PWMアーム用第1のセット信号19(第1の閾値Th1)及びPWMアーム用第1のリセット信号20(第2の閾値Th2)を一点鎖線で示している。
まず、図中時刻t1において、半導体素子Q3がオンQ4がオフの状態であり、リプル電流増加に伴い、U相リアクトル電流センサ9で検出されるU相リアクトル電流17は上昇する(ステップ1(S1))。時刻t2において、U相リアクトル電流17の値が第2の閾値Th2に達した時、制御装置16からのPWMアーム用ゲート信号14によりPWMアーム3bのスイッチング状態を半導体素子Q3がオンからオフに、Q4がオフからオンになるように制御し、出力電流を下降させる(ステップ2(S2))。
時刻t3において、U相リアクトル電流17の値が第1の閾値Th1に達した時、制御装置16からのPWMアーム用ゲート信号14によりPWMアーム3bのスイッチング状態を半導体素子Q3がオフからオンに、Q4がオンからオフになるように制御し、出力電流を上昇させる(ステップ3(S3))。
図3に示すように、第1の電流ヒステリシス幅di1内にU相リアクトル電流17が収まるように、順次時刻t1、t2、t3・・・のタイミングで、PWMアーム3bの半導体素子Q3、Q4を制御して電流ヒステリシス制御を行う。その結果が、図2の半導体素子Q3、Q4のゲート信号のパルス波形である。制御されたU相リアクトル電流17は平均的には出力電流指令値21aとほぼ等しくなる。さらに、制御されたU相リアクトル電流17はフィルタコンデンサ7により高周波成分が除去され、出力電流指令値21aによる出力電流21が得られる。
[共振電流と極性アームの電流ヒステリシス制御]
次に、共振を伴う過電流について説明する。
図4は、図1の回路おいて共振電流が流れる経路を示したものである。図において、極性アーム3aの半導体素子Q2がオンしている状態でV相のフィルタを構成するリアクトル6とコンデンサ8とが共振し、共振電流Irがフィルタコンデンサの中性点28と直流母線N接点27を結線した配線を介して流れる。
この共振電流の発生の主原因は、本回路がユニポーラ変調であり、極性が入れ替わる時、すなわち極性アーム3aにて半導体素子Q1がオンの状態から半導体素子Q2がオンとなる状態に切り替わった時の出力電位の急変によるものである。回路的には交流ゼロクロス時のように電位が変わることになる。この共振電流はU相のフィルタリアクトル5には流れないため、前述したU相リアクトル電流センサ9を用いたPWMアーム3bでの電流ヒステリシス制御には考慮されない。そのため、この共振を伴う過電流に対して無制御状態となってしまう。
上記過電流がフィルタコンデンサ8に流れることから出力の交流電圧には過電流位相に対してコンデンサによる遅れ位相となる成分が高調波として重畳するため歪んだ電圧波形となる。本制御にて出力電流指令値21aは交流電圧センサ12で得られる検出値と目標値の差分を偏差として電圧を正弦波に制御していることから、結果出力電流指令値21aが交流電圧歪みと同様に歪むことで、出力されるU相リアクトル電流17も歪むことになる。
過電流発生時にこの過電流を一定の範囲内に抑制するため、本実施の形態ではV相リアクトル電流センサ10により検出される第2の出力相であるV相のリアクトル電流18の値に基づいて、極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2のスイッチング状態を強制的に反転させるように制御する。
以下、図を参照して制御動作の例について説明する。
図5は、本実施の形態1における極性アーム3aのスイッチング状態を強制的に反転させるための極性アーム用電流ヒステリシス制御を説明するための図である。図中(a)は図2のうち出力波形(出力電圧指令値及び出力電流指令値)と半導体素子Q1、Q2のゲート信号を示したものである。図中(b)は(a)中破線で示した極性の反転する領域Poでの出力電流波形の一例を拡大して示したものである。図中(c)は(b)中のV相のリアクトル電流18の電流値によりスイッチング状態が切り替えられる半導体素子Q1、Q2のゲート信号を示したものである。
図5では、V相のリアクトル電流18が第2の閾値Th2であるPWMアーム用第1のリセット信号20を超える場合について説明する。図中(b)において、第2の閾値Th2であるPWMアーム用第1のリセット信号20より高い値に第3の閾値Th3である極性アーム用第2のセット信号22を、第2の閾値Th2であるPWMアーム用第1のリセット信号20より低い値に第4の閾値Th4である極性アーム用第2のリセット信号23を設定する。
まず、時刻t11で極性アーム用ゲート信号13により半導体素子Q1がオンからオフに、半導体素子Q2がオフからオンに切り替えられる。領域Poにおいては時刻t11以降は半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態であり、これを通常極性モードとする。V相リアクトル電流センサ10で検出されたV相リアクトル電流18の値は上昇し、時刻t12で第3の閾値Th3の値に到達する。ここで、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、インバータ出力極性を現在のスイッチング状態である半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンから、半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフに強制的に反転させる。この時の状態を強制極性反転モードとする。
強制極性反転モードに入ると、V相リアクトル電流センサ10で検出されたV相リアクトル電流18の値は低下する。時刻t13でV相リアクトル電流18の値が、第4の閾値Th4の値を下回った時、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、強制極性反転モードを終了し通常極性モードに移行する。すなわち、極性アーム3aの半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフの状態から、半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態に移行し、通常極性モードとなる。図5では、時刻t13以降では、V相リアクトル電流18は、第1の電流ヒステリシス幅di1内で変動した例であり、U相リアクトル電流17と同様の挙動となっている。
なお、通常極性モードでのインバータ極性の決定は、出力する交流電圧指令値の正負条件を用いて決定するが、極性の決定は電流指令値の正負条件を用いてもよい。
ここで、第3の閾値Th3である極性アーム用第2のセット信号22の値と第4の閾値Th4である極性アーム用第2のリセット信号23の値との間の電流幅を第2の電流ヒステリシス幅di2とする。
図5では、第4の閾値Th4は出力電流指令値21aより高く設定されていたが、出力電流指令値21aより低く設定してもよい。また、V相のリアクトル電流18が第3の閾値Th3に達したのが1回の例であったが、複数回到達しても制御可能であることは言うまでもない。
図6は、図5中(b)において第4の閾値Th4を出力電流指令値21aより低く設定した例を示した図である。図6中(a)は図5中(a)の破線で示した極性の反転する領域Poでの出力電流波形の一例を拡大して示したものである。図6中(b)は(a)中のV相のリアクトル電流18の電流値によりスイッチング状態が切り替えられる半導体素子Q1、Q2のゲート信号を示したものである。
制御動作は図5を用いて説明したと同様である。時刻t11で極性が反転し、通常極性モードに入った後、V相リアクトル電流センサ10で検出されるV相リアクトル電流18の値は上昇し、時刻t12で第3の閾値Th3に到達する。ここで、極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、強制極性反転モードとなる。時刻t13でV相リアクトル電流18の値が、第4の閾値Th4の値を下回った時、極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、通常極性モードに戻る。V相リアクトル電流18の値はその後、t14で再度第3の閾値Th3に到達し、ここで、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、再度極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、強制極性反転モードとなる。その後、時刻t15でV相リアクトル電流18の値が、第4の閾値Th4での値を下回った時、極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、通常極性モードに戻る。
図6のように、V相のリアクトル電流18が第3の閾値Th3に複数回達しても強制極性反転モードになるように制御することは可能であり、共振を伴う過電流を抑制できる。
また、第4の閾値Th4を出力電流指令値21aより低くすると第2の電流ヒステリシス幅di2は大きくなる。
次に、V相のリアクトル電流18が第1の閾値Th1であるPWMアーム用第1のセット信号19を超えて低下する場合について図を参照して説明する。
図7は、本実施の形態1における極性アーム3aのスイッチング状態を強制的に反転させるための極性アーム用ヒステリシス制御を説明するための図である。図中(a)は、図5中(a)の破線で示した極性の反転する領域Poでの出力電流波形の一例を拡大して示したものである。図中(b)は(a)中のV相のリアクトル電流18の電流値によりスイッチング状態が切り替えられる半導体素子Q1、Q2のゲート信号を示したものである。
図中(b)において、第1の閾値Th1であるPWMアーム用第1のセット信号19より低い値に第5の閾値Th5である極性アーム用第3のセット信号24の値を、第1の閾値Th1であるPWMアーム用第1のセット信号19より高い値に第6の閾値Th6である極性アーム用第3のリセット信号25の値を設定する。
まず、時刻t21で極性アーム用ゲート信号13により半導体素子Q1がオンからオフに、半導体素子Q2がオフからオンに切り替えられる。領域Poにおいて、時刻t21以降は半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態であり、これを通常極性モードとする。V相リアクトル電流センサ10で検出されたV相リアクトル電流18の値は、時刻t22で第5の閾値Th5に到達する。ここで、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、インバータ出力極性を現在のスイッチング状態である半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンから、半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフに強制的に反転させる。この時の状態を強制極性反転モードとする。
強制極性反転モードに入ると、V相リアクトル電流センサ10で検出されるV相リアクトル電流18の値は上昇する。時刻t23でV相リアクトル電流18の値が、第6の閾値Th6の値を上回った時、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、強制極性反転モードを終了し通常極性モードに移行する。すなわち、極性アーム3aの半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフの状態から、半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態に移行し、通常極性モードとなる。その後、再度V相リアクトル電流18の値は、時刻t24で第5の閾値Th5に到達し、ここで制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、再度極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、半導体素子Q1がオフからオンに、半導体素子Q2がオンからオフになり、強制極性反転モードとなる。その後、V相リアクトル電流18の値は上昇し、時刻t25でV相リアクトル電流18の値が、第6の閾値Th6の値を上回った時、極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、半導体素子Q1がオンからオフに、半導体素子Q2がオフからオンになり、通常極性モードに戻る。
図7において、時刻t25以降、V相リアクトル電流18は、第1の電流ヒステリシス幅di1内で変動した例であり、U相リアクトル電流17と同様の挙動となっている。
ここで、第5の閾値Th5である極性アーム用第3のセット信号24の値と第6の閾値Th6である極性アーム用第3のリセット信号25の値との間の電流幅を第3の電流ヒステリシス幅di3とする。
図7では、第6の閾値Th6の値は出力電流指令値21aより低く設定されていたが、出力電流指令値21aより高く設定してもよい。また、V相のリアクトル電流18が第6の閾値Th6に2回に達した例を示したが、1回であっても複数回到達しても制御可能であることは言うまでもない。
図8は、図7中(b)において第6の閾値Th6の値を出力電流指令値21aより高く設定した例を示した図である。図8中(a)は図5中(a)の破線で示した極性の反転する領域Poでの出力電流波形の一例を拡大して示したものである。図8中(b)は(a)中のV相のリアクトル電流18の電流値によりスイッチング状態が切り替えられる半導体素子Q1、Q2のゲート信号を示したものである。
制御動作は図7を用いて説明したと同様である。すなわち、時刻t21で極性アーム用ゲート信号13により半導体素子Q1がオンからオフに、半導体素子Q2がオフからオンに切り替えられる。時刻t21以降は半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態であり、これを通常極性モードとする。V相リアクトル電流センサ10で検出されるV相リアクトル電流18の値は、時刻t22で第5の閾値Th5の値に到達する。ここで、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、インバータ出力極性を現在のスイッチング状態である半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンから、半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフに強制的に反転させる。この時の状態を強制極性反転モードとする。
強制極性反転モードに入ると、V相リアクトル電流18の値は上昇する。時刻t23でV相リアクトル電流18の値が、第6の閾値Th6の値を上回った時、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、強制極性反転モードを終了し通常極性モードに移行する。
図8では、V相のリアクトル電流18が第6の閾値Th6に1回に達した例である。
また、時刻t23以降では、V相リアクトル電流18は、第1の電流ヒステリシス幅di1内で変動した例であり、U相リアクトル電流17と同様の挙動となっている。
図8のように、第6の閾値Th6の値を出力電流指令値21aより高く設定すると第3の電流ヒステリシス幅di3は図7と比して大きくなる。
図6や図8のように第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3を大きくすることは、スイッチング周波数を小さくすることになる。通常極性モードだけの切り替えに比して通常モード期間内にスイッチングが生じるとその分損失が生じることになる。ここで、スイッチング周波数の増加を抑制することで、電力変換装置の効率への影響を小さくすることができる。
以上説明したように、極性アームの電流ヒステリシス制御を用いて制御されたV相リアクトル電流18は、平均的には出力電流指令値21aとほぼ等しくなる。さらに、制御されたV相リアクトル電流18はコンデンサ8により高周波成分が除去され、出力電流指令値21aによる出力電流21が得られる。
本実施の形態1では、半導体素子Q1がオンからオフに、半導体素子Q2がオフからオンに切り替えられた時の共振を伴う過電流抑制について説明したが、半導体素子Q2がオンからオフに、半導体素子Q1がオフからオンに切り替えられた場合に発生する共振を伴う過電流についても同様の制御で抑制することができる。
この場合、図9に示すように共振電流Irが流れるが、上述のように通常極性モードと強制極性反転モードが切り替えられるように制御すればよい。
本実施の形態1によれば、共振を伴う過電流を制御できるため、高電流瞬時値が高くなる位相ではユニポーラ変調を維持でき、かつ歪の少ない電圧波形を出力可能となるため、品質の高い電力変換器を提供可能となる。また、半導体素子の故障を抑制できる、あるいは、故障抑制のために高耐電流の半導体素子を使わなくてもよく、電力変換装置の低コスト化に寄与できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、図1は本発明の実施の形態1に係るDC/ACインバータである電力変換装置100について、PWMアームの電流ヒステリシス制御と極性アームの電流ヒステリシス制御とを用いて、出力電流を制御する方法について説明した。極性アームの電流ヒステリシス制御については、V相リアクトル電流18の値が第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3との範囲内での制御を個別に説明したが、本実施の形態2では、第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3の両方を考慮した例について説明する。
図10は本実施の形態2に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームの電流ヒステリシス制御を説明する図である。
図中(a)において、図5中(b)のように、第2の閾値Th2であるPWMアーム用第1のリセット信号20より高い値に第3の閾値Th3である極性アーム用第2のセット信号22を、第2の閾値Th2であるPWMアーム用第1のリセット信号20より低い値に第4の閾値Th4である極性アーム用第2のリセット信号23を設定する。また、図10中(a)において、図7中(a)のように第1の閾値Th1であるPWMアーム用第1のセット信号19より低い値に第5の閾値Th5である極性アーム用第3のセット信号24の値を、第1の閾値Th1であるPWMアーム用第1のセット信号19より高い値に第6の閾値Th6である極性アーム用第3のリセット信号25の値を設定する。
図中(b)は(a)中のV相のリアクトル電流18の電流値によりスイッチング状態が切り替えられる半導体素子Q1、Q2のゲート信号を示したものである。
まず、時刻t31で極性アーム用ゲート信号13により半導体素子Q1がオンからオフに、半導体素子Q2がオフからオンに切り替えられる。極性が変わる領域Poにおいて、時刻t31以降は半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態であり、これを通常極性モードとする。V相リアクトル電流センサ10で検出されたV相リアクトル電流18の値は、時刻t32で第3の閾値Th3に到達する。ここで、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、インバータ出力極性を現在のスイッチング状態である半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンから、半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフに強制的に反転させる。この時の状態を強制極性反転モードとする。
強制極性反転モードに入ると、V相リアクトル電流センサ10で検出されるV相リアクトル電流18の値は低下する。時刻t33でV相リアクトル電流18の値が、第4の閾値Th4の値を下回った時、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、強制極性反転モードを終了し通常極性モードに移行する。すなわち、極性アーム3aの半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフの状態から、半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態に移行し、通常極性モードとなる。
その後、V相リアクトル電流18の値は、時刻t34で第5の閾値Th5に到達し、ここで制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、再度極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフとなり、強制極性反転モードとなる。その後、V相リアクトル電流18の値は上昇し、時刻t35でV相リアクトル電流18の値が、第6の閾値Th6である極性アーム用第3のリセット信号25の値を上回った時、極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンとなり、通常極性モードに戻る。
図10では、時刻t35以降では、V相リアクトル電流18は、第1の電流ヒステリシス幅di1内で変動した例であり、U相リアクトル電流17と同様の挙動となっている。
図11は本実施の形態2に係るDC/ACインバータである電力変換装置の極性アームの別の電流ヒステリシス制御を説明する図である。
図10と異なるのは、図中(a)において、第4の閾値Th4は出力電流指令値21より低く(図6参照)、第6の閾値Th6の値は出力電流指令値21aより高く設定(図8参照)している。
図中(b)は(a)中のV相のリアクトル電流18の電流値によりスイッチング状態が切り替えられる半導体素子Q1、Q2のゲート信号を示したものである。
図中(b)の制御動作は図11と同様である。
このように、第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3の両方を考慮した制御を行うことができる。従って、共振を伴う過電流を制御できるため、高電流瞬時値が高くなる位相ではユニポーラ変調を維持でき、かつ歪の少ない電圧波形を出力可能となるため、品質の高い電力変換器を提供可能となる。また、半導体素子の故障を抑制できる、あるいは、故障抑制のために高耐電流の半導体素子を使わなくてもよく、電力変換装置の低コスト化に寄与できる。
また、図10と図11を比較すると第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3の両方とも図10の方が小さく、強制極性反転モードの期間が短くなる。従って、スイッチング周波数は高くなるためスイッチング損失が多く発生する。そのため、電力変換装置の効率の点では、図11のほうが有利である。
次に、各閾値の設定と第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3との関係について検討する。
図5、6、10、11で示したように、V相リアクトル電流18の値が第3の閾値Th3に到達して強制極性反転モードとなり、第4の閾値Th4を下回った時に通常極性モードに戻り、第1の電流ヒステリシス幅di1内で制御される。また、第4の閾値Th4は小さい方が第2の電流ヒステリシス幅di2は大きくなり、スイッチング損失の点で有利であり、第4の閾値Th4は第2の閾値Th2より小さいため、Th2>Th4≧Th1の関係であることがわかる。
図12は図11において、Th4=Th1とした場合のV相のリアクトル電流18の電流値の制御を示したものである。
図12は図11の場合よりも、時刻t42とt43の間の強制極性反転モードの期間が長くなり第2の電流ヒステリシス幅di2が大きくなる。
また、図7、8、10、11で示したように、V相リアクトル電流18の値が第5の閾値Th5に到達して強制極性反転モードとなり、第6の閾値Th6を上回った時に通常極性モードに戻り、第1の電流ヒステリシス幅di1内で制御される。第6の閾値Th6は大きい方が第3の電流ヒステリシス幅di3は大きくなり、スイッチング損失の点で有利であり、第6の閾値Th6は第2の閾値Th1より大きいため、Th2≧Th6>Th1の関係であることがわかる。
図13は図11において、Th2=Th6とした場合のV相のリアクトル電流18の電流値の制御を示したものである。
図13は図11の場合よりも、時刻t54とt55の間の強制極性反転モードの期間が長くなり第3の電流ヒステリシス幅di3が大きくなる。
さらに、図14は図11において、Th4=Th1かつTh2=Th6とした場合のV相のリアクトル電流18の電流値の制御を示したものである。図14は図11、12、13のいずれの場合よりも、時刻t62とt63との間および時刻t64とt65との間の
強制極性反転モードの期間が長くなり、第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3ともに大きくなる。すなわち、スイッチング周波数を抑え、スイッチング損失の低減が可能となり、電力変換装置の効率化に寄与できる。
また、電流ヒステリシス制御はその閾値判定を制御装置16内のアナログ回路で判定しゲート信号13として出力する。実施の形態1及び実施の形態2で示した電流ヒステリシス制御に関する第1から第6の閾値のうち1つまたは2つを併用することで、6個の閾値数を5個あるいは4個に減らすことが可能となる。そのため、制御装置16の閾値作成用の演算回路数を減らすことができる。
なお、本実施の形態2では図10から図14で、第3の閾値Th3および第5の閾値Th5に達する回数がそれぞれ1回の例を説明したが複数回生じても制御することができる。
このように、閾値を適切に設定することで、第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3の両方を考慮した制御を行うことができる。従って、共振を伴う過電流を制御できるため、高電流瞬時値が高くなる位相ではユニポーラ変調を維持でき、かつ歪の少ない電圧波形を出力可能となるため、品質の高い電力変換器を提供可能となる。また、半導体素子の故障を抑制できる、あるいは、故障抑制のために高耐電流の半導体素子を使わなくてもよく、電力変換装置の低コスト化に寄与できる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るAC/DCコンバータである電力変換装置について、図を用いて説明する。
図15は本発明の実施の形態3に係るAC/DCコンバータである電力変換装置200の回路構成を示した図である。電力変換装置100の回路構成は実施の形態1の電力変換装置100と同様であるが、AC/DCコンバータである電力変換装置200には直流負荷29とコンバータの直流出力であるコンデンサ2が並列に接続され、U相フィルタ用のコンデンサ7とV相フィルタ用のコンデンサ8に交流電源30から電力(入力電流21b)が入力される点が異なる。
また、リアクトル5とコンデンサ7及びリアクトル6とコンデンサ8でそれぞれ入力フィルタ部を構成する。
次に動作について説明する。
本発明の実施の形態3に係るAC/DCコンバータ200は、ユニポーラ変調により出力波形を制御する。
図16は実施の形態2に係るAC/DCコンバータ200への入力電力である正弦波の交流電力波形(電圧、電流)と直流変換するための各スイッチング素子のゲート信号の波形を示した図である。極性アーム3aを構成する半導体素子のうち交流電圧が正の期間では半導体素子Q2をオン、負では半導体素子Q1をオンし、PWMアーム3bを構成する半導体素子Q3、Q4をPWM制御することで直流のパルス波形に変換し、整流されて所望の電圧をコンデンサ2に出力する。
ユニポーラ変調では、極性アーム用ゲート信号13により極性アーム3aを構成する半導体素子Q1と半導体素子Q2とは、正弦波の半周期に1回スイッチングされる。PWMアーム3bを構成する半導体素子Q3、Q4は、PWMアーム用ゲート信号14により直流のパルス波形を形成するように高周波でオンオフのスイッチングが行われる。このスイッチングにはパルス幅変調(PWM方式)が使われることが多いが、本実施の形態3では実施の形態1と同様に電流ヒステリシス制御により前記PWMアーム3bの半導体素子Q3とQ4のスイッチング動作が決定される。
[PWMアームの電流ヒステリシス制御]
本実施の形態3では実施の形態1と同様に、交流側より直流側の方の電圧を高く設定する。すなわち、直流電圧センサ11で検出されるコンバータ出力である直流電圧は、交流電圧センサ12でそれぞれ検出される入力側の交流電圧のピーク値より大きく設定される。そのため、PWMアーム3bの半導体素子Q3をオンしQ4をオフする条件では、リアクトルで発生するリプル電流は上昇する。また半導体素子Q3をオフしQ4をオンする条件では、リアクトルで発生するリプル電流は下降する。
このリプル電流の影響により、交流電源からの出力である交流電流に高調波が重畳し、最終的に変換された直流出力に影響を及ぼす。そのため、このリプル電流の影響を抑制するために実施の形態1の図3のように、第1の電流ヒステリシス幅di1内にコンバータへの入力電流を制御する。第1の電流ヒステリシス幅di1は第2の閾値Th2であるPWMアーム用第1のリセット信号20と第2の閾値Th2であるPWMアーム用第1のリセット信号20とで規定されることも実施の形態1と同様である。なお、本実施の形態3では、図3の出力電流指令値21aを入力電流指令値21cと読み替える。なお、入力電流指令値21cは、入力電流21bを波形成形する指令信号である。
PWMアーム3bの電流ヒステリシス制御は図3に倣い、実施の形態1と同様のためここでは説明を省略する。
[共振電流と極性アームの電流ヒステリシス制御]
次に、共振を伴う過電流について説明する。
本実施の形態3に係るAC/DCコンバータ200においても、反周期ごとに半導体素子Q1とQ2のスイッチングにより極性が反転するため、実施の形態1で説明したと同様に、過電流が発生しV相のフィルタであるリアクトル6とコンデンサ8とが共振による過電流の恐れがある。そのため、本実施の形態3においても極性アーム3aのスイッチング状態を強制的に反転させるための極性アーム用電流ヒステリシス制御を用いる。
実施の形態3に係る極性アーム用電流ヒステリシス制御も実施の形態1における極性アーム用電流ヒステリシス制御と同様である。ここでは実施の形態2の図10を参照して本実施の形態3に係るAC/DCコンバータ200における極性アームの電流ヒステリシス制御の一例を説明する。なお、図中の出力電流指令値21aを入力電流指令値21cと読み替える。
図において、第3の閾値Th3から第6の閾値Th6を設定することも実施の形態1と同様である。
まず、時刻t31で極性アーム用ゲート信号13により、半導体素子Q1がオンからオフに、半導体素子Q2がオフからオンに切り替えられる。実施の形態1、2の領域Poと同様に本実施の形態で説明する極性が反転する領域では、時刻t31以降は半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態であり、これを通常極性モードとする。V相リアクトル電流センサ10で検出されるV相リアクトル電流18の値は、時刻t32で第3の閾値Th3である極性アーム用第2のセット信号22の値に到達する。ここで、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、コンバータ出力極性を現在のスイッチング状態である半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンから、半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフに強制的に反転させる。この時の状態を強制極性反転モードとする。
強制極性反転モードに入ると、V相リアクトル電流18の値は低下する。時刻t33でV相リアクトル電流18の値が、第4の閾値Th4である極性アーム用第2のリセット信号23の値を下回った時、制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、強制極性反転モードを終了し通常極性モードに移行する。すなわち、極性アーム3aの半導体素子Q1がオン、半導体素子Q2がオフの状態から、半導体素子Q1がオフ、半導体素子Q2がオンの状態に移行し、通常極性モードとなる。
その後、V相リアクトル電流18の値は、時刻t34で第5の閾値Th5である極性アーム用第3のセット信号24の値に到達し、ここで制御装置16からの極性アーム用ゲート信号13により、再度極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、強制極性反転モードとなる。その後、V相リアクトル電流18の値は上昇し、時刻t35でV相リアクトル電流18の値が、第6の閾値Th6である極性アーム用第3のリセット信号25の値を上回った時、極性アーム3aの半導体素子Q1、Q2がそれぞれスイッチングし、通常極性モードに戻る。
実施の形態2と同様、時刻t35以降では、V相リアクトル電流18は、第1の電流ヒステリシス幅di1内で変動した例であり、U相リアクトル電流17と同様の挙動となる。
以上実施の形態2の図10を参照して説明したが、各閾値の設定、第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3との関係についても実施の形態2と同様である。すなわち、第4の閾値Th4は小さい方が第2の電流ヒステリシス幅di2は大きくなり、スイッチング損失の点で有利であり、Th2>Th4≧Th1の関係がある。第6の閾値Th6は大きい方が第3の電流ヒステリシス幅di3は大きくなり、スイッチング損失の点で有利でありTh2≧Th6>Th1の関係がある。Th4=Th1、Th2=Th6とした場合、スイッチング損失が抑制されるだけでなく、閾値数を5個あるいは4個に減らすことが可能となり、制御装置16の閾値作成用の演算回路数を減らすことができる。
また、本実施の形態3では実施の形態2の図10に倣って、第3の閾値Th3および第5の閾値Th5に達する回数がそれぞれ1回の例を説明したが複数回生じても制御可能であることは言うまでもない。
以上のように、実施の形態3に係るAC/DCコンバータにおいて、閾値を適切に設定することで、第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3の両方を考慮した制御を行うことができる。従って、記極性アームの動作による共振を伴う過電流を制御できるため、高電流瞬時値が高くなる位相ではユニポーラ変調を維持でき、かつ歪の少ない電圧波形を出力可能となるため、品質の高い電力変換器を提供可能となる。また、半導体素子の故障を抑制できる、あるいは、故障抑制のために高耐電流の半導体素子を使わなくてもよく、電力変換装置の低コスト化に寄与できる。
実施の形態4.
上記実施の形態1から3では、電力変換装置としてDC/ACインバータとAC/DCコンバータとを個別に説明したが、電力変換装置は双方向インバータであってもよい。
たとえば、図1において直流電源1を蓄電池、負荷15を交流電力系統への接続機器とし、順方向として図1のDC/ACインバータを動作させ、逆方向として図15のAC/DCコンバータを動作させることができる。また、同様に順方向として図15のAC/DCコンバータを動作させ、逆方向として図1のDC/ACインバータを動作させることもできる。
本実施の形態4に係る双方向インバータは、実施の形態1から3で説明した制御で動作するので、実施の形態1から3と同様の効果を奏する。
すなわち、実施の形態4に係る双方向インバータにおいて、閾値を適切に設定することで、第2の電流ヒステリシス幅di2及び第3の電流ヒステリシス幅di3の両方を考慮した制御を行うことができる。従って、記極性アームの動作による共振を伴う過電流を制御できるため、高電流瞬時値が高くなる位相ではユニポーラ変調を維持でき、かつ歪の少ない電圧波形を出力可能となるため、品質の高い電力変換器を提供可能となる。また、半導体素子の故障を抑制できる、あるいは、故障抑制のために高耐電流の半導体素子を使わなくてもよく、電力変換装置の低コスト化に寄与できる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 直流電源、 2 コンデンサ、 3 フルブリッジ回路、
3a 極性アーム、 3a1 極性アームの中間点、 3b PWMアーム、
3b1 PWMアームの中間点、 5、6 リアクトル、
7、8 コンデンサ、 9 U相リアクトル電流センサ、
10 V相リアクトル電流センサ、 11 直流電圧センサ、
12 交流電圧センサ、 13 極性アーム用ゲート信号、
14 PWMアーム用ゲート信号、 15 負荷、 16 制御装置、
17 U相リアクトル電流、 18 V相リアクトル電流、
19 PWMアーム用第1のセット信号、20 PWMアーム用第1のリセット信号、
21 出力電流、 21a 出力電流指令値、 21b 入力電流、
21c 入力電流指令値、 22 極性アーム用第2のセット信号、
23 極性アーム用第2のリセット信号、 24 極性アーム用第3のセット信号、
25 極性アーム用第3のリセット信号、 26 直流母線P接点、
27 直流母線N接点、 28 フィルタコンデンサ中性点、
29 直流負荷、 30 交流電源、 100 DC/ACインバータ、
200 AC/DCコンバータ、
di1 第1の電流ヒステリシス幅、 di2 第2の電流ヒステリシス幅、
di3 第3の電流ヒステリシス幅、 Ir 共振電流、
Po 極性の反転する領域、 Q1、Q2、Q3、Q4 半導体素子、
Th1 第1の閾値、 Th2 第2の閾値、 Th3 第3の閾値、
Th4 第4の閾値、 Th5 第5の閾値、 Th6 第6の閾値。

Claims (8)

  1. 直流を交流に変換するフルブリッジ回路を備えた電力変換装置であって、
    前記フルブリッジ回路の高周波でスイッチングを行うPWMアームの中間点に接続され、第1の相の電流を検出する第1の電流センサと、
    前記フルブリッジ回路の出力極性を決める極性アームの中間点に接続され、第2の相の電流を検出する第2の電流センサと、
    前記フルブリッジ回路をユニポーラ変調により制御するとともに、前記第1の電流センサ及び前記第2の電流センサの値を用いて、前記PWMアーム及び前記極性アームのスイッチングを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    交流電力として出力される出力電流を波形成形する出力電流指令値より低い値に設定された第1の閾値と、前記出力電流指令値より高い値に設定された第2の閾値とで規定された第1の電流ヒステリシス幅に対して、前記第1の電流センサにより検出される前記第1の相の電流値を前記第1の電流ヒステリシス幅内となるように前記PWMアームのスイッチングを制御し、
    前記第2の電流センサにより検出される前記第2の相の電流値が前記第1の電流ヒステリシス幅を超えたときに、前記第2の相の正負の極性を所定期間入れ替えるように、前記極性アームのスイッチングを制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 交流を直流に変換するフルブリッジ回路を備えた電力変換装置であって、
    前記フルブリッジ回路の高周波でスイッチングを行うPWMアームの中間点に接続され、第1の相の電流を検出する第1の電流センサと、
    前記フルブリッジ回路の出力極性を決める極性アームの中間点に接続され、第2の相の電流を検出する第2の電流センサと、
    前記フルブリッジ回路をユニポーラ変調により制御するとともに、前記第1の電流センサ及び前記第2の電流センサの値を用いて、前記PWMアーム及び前記極性アームのスイッチングを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    交流電力として入力される入力電流を波形成形する入力電流指令値より低い値に設定された第1の閾値と、前記入力電流指令値より高い値に設定された第2の閾値とで規定された第1の電流ヒステリシス幅に対して、前記第1の電流センサにより検出される前記第1の相の電流値を前記第1の電流ヒステリシス幅内となるように前記PWMアームのスイッチングを制御し、
    前記第2の電流センサにより検出される前記第2の相の電流値が前記第1の電流ヒステリシス幅を超えたときに、前記第2の相の正負の極性を所定期間入れ替えるように、前記極性アームのスイッチングを制御することを特徴とする電力変換装置。
  3. 直流と交流を双方向で電力変換可能であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記PWMアームの中間点に直列に接続されたリアクトルとコンデンサとからなる第1の相のフィルタ回路と、
    前記極性アームの中間点に直列に接続されたリアクトルとコンデンサとからなる第2の相のフィルタ回路と、を備え、
    前記第1の電流センサは前記PWMアームの中間点に接続されたリアクトルの電流を検出し、
    前記第2の電流センサは前記極性アームの中間点に接続されたリアクトルの電流を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記第2の閾値より高い値である第3の閾値と前記第2の閾値より低い値である第4の閾値と、前記第3の閾値と前記第4の閾値とで規定された第2の電流ヒステリシス幅とに対し、
    前記第2の電流センサにより検出される前記第2の相の電流値が前記第2の閾値を超え、前記第3の閾値に達した時に、前記第2の相の正負の極性を入れ替え、
    その後前記第2の相の電流値が前記第4の閾値に達した時に、前記第2の相の正負の極性を入れ替えて極性を戻すようにし、前記第2の電流ヒステリシス幅で決まる期間、前記第2の相の正負の極性を入れ替えるように前記極性アームのスイッチングを制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第4の閾値と前記第1の閾値とは同値であることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記第1の閾値より低い値である第5の閾値と前記第1の閾値より高い値である第6の閾値と、前記第5の閾値と前記第6の閾値とで規定された第3の電流ヒステリシス幅とに対し、
    前記第2の電流センサにより検出される前記第2の相の電流値が前記第1の閾値を超えて下回り、前記第5の閾値に達した時に、前記第2の相の正負の極性を入れ替え、
    その後前記第2の相の電流値が前記第6の閾値に達した時に、前記第2の相の正負の極性を入れ替えて極性を戻すようにし、前記第3の電流ヒステリシス幅で決まる期間、前記第2の相の正負の極性を入れ替えるように前記極性アームのスイッチングを制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第6の閾値と前記第2の閾値とは同値であることを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
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