JP2019057986A - ステータの製造方法 - Google Patents

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啓友 河西
Keisuke Kasai
啓友 河西
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Abstract

【課題】セグメントコイルが結合されたコイルエンドをもつステータにおいて、コイルエンドに放熱効率の高い絶縁処理を行う。【解決手段】ステータ10は、複数のセグメントコイルが相互に結合された下側コイルエンド16を備える。下側コイルエンド16は、金型30に入れられた未硬化の絶縁樹脂36に浸漬、硬化されることで、絶縁される。金型30の底面32は、下側コイルエンド16の輪郭に対応した形状に作られているため、固着する絶縁樹脂36は比較的薄く形成され、高い放熱性を確保できる。【選択図】図2

Description

本発明は回転電機の製造方法に関し、特に、ステータの製造方法に関する。
回転電機のステータでは、ステータのスロットの一端からセグメントコイルを挿入し、他端においてこれらのセグメントコイルを相互に接続することで、巻き線構造を構築する技術が知られている。挿入されるセグメントコイルは薄い絶縁皮膜で覆われているが、接続部分の皮膜は剥ぎ取られるなどして導電性が確保されており、溶接等を行うことで他のセグメントコイルとの接続が行われる。
下記特許文献1には、セグメントコイル同士が接続されたコイルエンドの先端部をゲル化反応性の高い液状の絶縁樹脂材料中に浸漬し、セグメントコイルに通電を行って先端部近傍の絶縁樹脂材料を加熱してゲル化させた上で、さらに絶縁樹脂材料を硬化させる技術が開示されている。この技術によれば、隣接するセグメントコイルの間にも膜を張るような厚い絶縁樹脂層が形成される。
特開2012−165484号公報
セグメントコイルは、回転電機の運転を行う過程で発熱して高温化することから、効率的に放熱できることが好ましい。しかし、一般に樹脂は熱伝導性が低いため、厚い樹脂に覆われた部分からは十分な放熱を行うことが困難である。特に、コイルエンドを比較的短く形成したステータでは、コイルエンドの絶縁処理を行う必要のない部位の表面積が比較的小さくなる。このため、絶縁処理を行う必要がある部位を厚い樹脂で覆ってしまった場合には、放熱の効率が悪くなり、セグメントコイル、さらにはステータ自体が高温化することになる。
本発明の目的は、セグメントコイルが結合されたコイルエンドにおいて、放熱効率の高い絶縁がなされたステータの製造技術を確立することにある。
本実施形態に係るステータの製造方法は、ステータコアのスロットに挿入された複数のセグメントコイルがステータコア端面よりも先端側に設けられた非絶縁部で相互に結合されているコイルエンドを、金型に入れられた未硬化の絶縁樹脂に浸漬させる浸漬工程と、 前記絶縁樹脂を硬化させる硬化工程と、を含み、前記金型の底面は、前記コイルエンドの先端側の輪郭に対応した形状に形成され、前記浸漬工程においては、前記コイルエンドの前記非絶縁部を含む先端側が前記絶縁樹脂に浸漬される、ことを特徴とする。
実施形態に係るステータの概略的な側面図である。 ステータの絶縁処理過程を時系列で示す図である。 絶縁されたステータの部分的断面図である。
以下に、本発明の実施形態の例について説明する。ここでは、理解を容易にするため具体的な例を含めた説明を行っているが、これ以外にも様々な実施形態をとることが可能である。
図1は、ステータ10の模式的な側面図である。ステータ10は、回転電機において、ロータの周囲に設けられる円筒形状の構成部品である。ステータ10は、ステータコア12を骨格として形成されている。このステータコア12は、例えば、所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を多数積層して作られる。ステータコア12の内側には、複数のスロットが形成されている。そして、このスロットには図面の上側からV字に似た形状をもつセグメントコイルが、その二本の足を下にした姿勢で挿入されている。図示した上側コイルエンド14は、複数のV字型のセグメントコイルにおける中央折り曲げ側が多数集まって構成されている。他方、下側コイルエンド16は、複数のV字型のセグメントコイルの分岐した足が多数集まって構成されている。
セグメントコイルは、全体に薄い絶縁皮膜が施されている。図1において、下側コイルエンド16を構成する左端のセグメントコイル18には、皮膜が施された絶縁部20が示されている。そして、この絶縁部20より先端側は、皮膜が剥離されるなどして導体がむき出しになった導体部22となっている。導体部22における先端は、隣接する別のセグメントコイルの導体部と溶接によって結合された結合部24である。図1では模式的に少数のセグメントコイルのみを図示しているが、実際には、下側コイルエンド16には、このようなセグメントコイルとその結合部24が多数配置されており、これらが密集した状態となっている。
ステータ10の取り扱いを容易にするためには、結合部24を含む導体部22の絶縁処理を行う必要がある。図2は、下側コイルエンド16の絶縁処理の過程を時系列で示した図である。図2(a)は、図1に示したステータ10と、その下に設置された金型30を示している。金型30は、側面34と底面32によって構成された容器である。金型30の外形は、下側コイルエンド16の形状に合わせて円環形状に形成されている。そして、金型30の底面32は、ステータ10の下側コイルエンド16における先端の輪郭に対応した形状に作られている。このような底面32の形状は、例えば、下側コイルエンド16を粘土に押し付けて得られる凹凸形状を利用して作成することができる。また、ステータ10の3次元設計データをもとに金型30の3次元データを作成し、3次元プリンタを利用してプロトタイプを作成するなどしてもよい。金型30の中には、流動状態にある熱硬化性の絶縁樹脂36が注がれている。絶縁樹脂36としては、例えばワニス、エポキシ樹脂などを挙げることができるが、特に限定されるものではない。絶縁樹脂36は、セグメントコイルの絶縁部20を構成する絶縁部材と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図2(b)に示すように、ステータ10は、下側コイルエンド16の先端部が金型30の中に挿入されている。挿入は、金型30の側面34の上端がステータコア12の下端が接触する位置を目安に行われている。これによって、下側コイルエンド16は、セグメントコイルにおける導体部22が全て浸漬され、かつ、絶縁部20の一部も浸漬されるが、ステータコア12の下端までは浸漬されていない状態となる。この後、絶縁樹脂36の硬化が行われる。硬化は、例えば、金型を加熱することで行われる。また、例えば、セグメントコイルに通電することで絶縁樹脂36を加熱してもよい。
図2(c)は、ステータ10を金型30から取り外した図である。下側コイルエンド16には、硬化した絶縁樹脂36が固着している。絶縁樹脂36は、セグメントコイルの導体部22を全て覆っている。このため、セグメントコイルは、絶縁樹脂36と絶縁部20によって全面的に絶縁されている。下側コイルエンド16の下面38は、金型30の底面32の形状に対応した凹凸形状となっている。また、絶縁樹脂36の上部角部39は、金型30の側面34の形状に対応してほぼ直角の形状となっている。
図3は、図2(c)の一部を拡大した模式図である。図3では、ステータコア12の下側コイルエンド16について、その断面を示している。図示したように、下側コイルエンド16では、絶縁部20の表面を覆っていた樹脂20aと、新たに固着された絶縁樹脂36とが一体となってセグメントコイルを覆っている。下面では、セグメントコイルの凹凸形状に対応して、絶縁樹脂36にも凹部40及び凸部42が形成されている。固着された絶縁樹脂36が下側コイルエンド16の輪郭に対応した形状に形成されたことで、絶縁樹脂36は、比較的薄くセグメントコイルを覆うことができている。このため、セグメントコイルが高温化した場合にも、効率のよい放熱が可能となる。
絶縁樹脂36の厚みをどの程度とするかには任意性がある。設計にあたっては、下側コイルエンド16の形状の形成精度と、金型30の加工精度、さらには温度変化による下側コイルエンド16や金型30の大きさの変化、絶縁樹脂36の特性などを考慮した上で、十分な絶縁を確保できる厚さを設定することになる。この結果として、最薄部(最も近傍のセグメントコイルからの距離)の厚さが、例えば0.5mm以上、1mm以上、2mm以上、3mm以上、4mm以上あるいは5mm以上などとなるように設計される可能性がある。また、最厚部の厚さは、例えば、3mm以下、4mm以下、5mm以下、6mm以下、7mm以下、8mm以下、9mm以下、10mm以下、12mm以下、15mm以下などのように設計される可能性がある。こうした最薄部の厚さ、あるいは最厚部の厚さの条件は、一律に決定するのではなく、部位ごとに決定してもよいし、特定の部位についてのみ決定してもよい。例えば図3における凹部40と凸部42とで、絶縁樹脂36の厚さを異ならせるようにしてもよい。絶縁樹脂36を通じた放熱は、比較的薄く被覆された部分が十分に広い面積を占めていれば、一部に比較的厚く被覆された厚い部分があったとしても、全体としては、効率よく行われると考えられる。
なお、図2に示した例では、金型30の側面34は垂直な形状としていたため、図2(c)に示したように、下側コイルエンド16に固着した絶縁樹脂36は、その側面において、比較的肉厚の形状となった。そこで、側面34を含めて、下側コイルエンド16の輪郭に対応した金型を用いるようにしてもよい。この場合には、図2(c)に示した絶縁樹脂36の上部角部39は、鋭角的になる部分が生じると考えられる。ステータ10を冷却油などの冷却媒体で冷却する場合は、冷却媒体の流れは、この上部角部39の形状に依存する可能性がある。そこで、この上部角部39は、絶縁樹脂36の厚さのみならず、冷却媒体の流れを考慮して決定するようにしてもよい。
また、図2に示した例では、下側コイルエンド16は、ステータコア12の下端までは浸漬されていなかった。しかし、下側コイルエンド16がステータコア12の下端からほとんど突出していない場合、あるは、絶縁部20がステータコア12の下端から突出していない若しくはほとんど突出していない場合に、下側コイルエンド16が絶縁樹脂36に接するまで浸漬するようにしてもよい。この場合には、冷却媒体を下側コイルエンド16とステータコア12の下端との間に流すための流路を、例えば、絶縁樹脂36、あるいは、ステータコア12に別途設けるようにしてもよい。
10 ステータ、12 ステータコア、14 上側コイルエンド、16 下側コイルエンド、18 セグメントコイル、20 絶縁部、22 導体部、24 結合部、30 金型、32 底面、34 側面、36 絶縁樹脂、38 下面、39 上部角部、40 凹部、42 凸部。

Claims (1)

  1. ステータコアのスロットに挿入された複数のセグメントコイルがステータコア端面よりも先端側に設けられた非絶縁部で相互に結合されているコイルエンドを、金型に入れられた未硬化の絶縁樹脂に浸漬させる浸漬工程と、
    前記絶縁樹脂を硬化させる硬化工程と、を含み、
    前記金型の底面は、前記コイルエンドの先端側の輪郭に対応した形状に形成され、
    前記浸漬工程においては、前記コイルエンドの前記非絶縁部を含む先端側が前記絶縁樹脂に浸漬される、ことを特徴とするステータの製造方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000209802A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Denso Corp 接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構造およびその製造方法
JP2005354821A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Honda Motor Co Ltd モータ
JP2012165484A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Denso Corp 回転電機の固定子の製造方法

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