JP2019057773A - Pll回路及びそれを備えた測定装置並びにpll回路の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができるPLL回路を提供する。【解決手段】PLL回路10は、所定の周波数の基準信号を生成する基準信号生成部11と、入力電圧に応じた発振周波数の信号を出力するVCO14と、基準信号生成部11及びVCO14の各出力信号を比較して位相誤差信号を出力するPFD12と、VCO14の出力信号をPFD12に帰還する帰還回路20と、を有する。帰還回路20は、フィルタ22と、フィルタ22を含む第1の経路24と、フィルタ22を含まない第2の経路25と、第1の経路24と第2の経路25とを切り替える切替スイッチ23と、フィルタ22が所定周波数の信号を通過させている場合に第1の経路24を切替スイッチ23に選択させ、フィルタ22が所定周波数の信号を通過させていない場合に第2の経路25を切替スイッチ23に選択させる経路選択部30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、PLL回路及びそれを備えた測定装置並びにPLL回路の制御方法に関する。
従来、例えば、スペクトラムアナライザや信号発生器等の測定装置には、発振回路として位相同期ループ(Phase Locked Loop:PLL)回路が用いられているものがある。
一般に、この種のPLL回路は、入力電圧に応じた発振周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、所定の信号と電圧制御発振器の出力信号とを比較して位相誤差信号を出力する位相周波数比較器と、位相誤差信号を平滑化して電圧制御発振器に出力するループフィルタと、電圧制御発振器から位相周波数比較器への帰還回路に設けられた分周器と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では図示を省略してあるが、帰還回路に分周器を設けた構成では、分周器から出力される高調波成分を除去するためのフィルタを帰還回路に設ける必要がある。
しかしながら、帰還回路にフィルタを設けると、周波数引き込み過程にて電圧制御発振器から位相周波数比較器に向かう帰還信号がフィルタで遮断されてしまい、PLL回路の位相ロック状態が得られなくなってしまうおそれがある。
そのため、従来は、フィルタを経由する経路に加えて、フィルタをバイパスするバイパス経路を新たに設け、バイパス経路を選択してPLL回路を位相ロック状態にした後に、フィルタを経由する経路に切り替える手法が用いられていた。
特開平11−251901号公報
しかしながら、従来の手法では、バイパス経路を選択してPLL回路を位相ロック状態にした後に、フィルタを経由する経路に切り替えるという煩雑な工程が必要であり、PLL回路の位相ロック状態を得るのに比較的長時間を要していた。
本発明は、前述のような事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができるPLL回路及びそれを備えた測定装置並びにPLL回路の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るPLL回路は、予め定められた周波数の信号を生成する信号生成手段(11)と、入力電圧に応じた発振周波数の信号を出力する電圧制御発振器(14)と、前記信号生成手段及び前記電圧制御発振器の各出力信号を比較して位相誤差信号を出力する位相周波数比較器(12)と、前記電圧制御発振器の出力信号を前記位相周波数比較器に帰還する帰還回路(20)と、を有し、前記帰還回路は、所定周波数の信号を通過させるフィルタ手段(22)と、前記フィルタ手段を含む第1の経路(24)と、前記フィルタ手段を含まない第2の経路(25)と、前記第1の経路及び前記第2の経路のいずれか一方を選択する選択手段(23)と、を有し、前記フィルタ手段が前記所定周波数の信号を通過させている場合に前記第1の経路を前記選択手段に選択させ、前記フィルタ手段が前記所定周波数の信号を通過させていない場合に前記第2の経路を前記選択手段に選択させる経路選択手段(30)を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項1に係るPLL回路は、帰還回路において、フィルタ手段が所定周波数の信号を通過させているか否かに基づいて、フィルタ手段を含む第1の経路と、フィルタ手段を含まない第2の経路と、を切り替えることができる。
したがって、本発明の請求項1に係るPLL回路は、従来とは異なり、煩雑な経路切替の処理を必要としないで位相ロック状態を得ることができるので、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができる。
本発明の請求項2に係るPLL回路は、前記経路選択手段は、前記フィルタ手段の出力信号の電力を検出する電力検出手段(31)を備え、前記電力が所定値以上である場合に前記第1の経路を前記選択手段に選択させ、前記電力が所定値未満である場合に前記第2の経路を前記選択手段に選択させるものである構成を有している。
この構成により、本発明の請求項2に係るPLL回路は、電力検出手段を備えるので、フィルタ手段の出力信号の電力に基づいて、第1の経路又は第2の経路を自動的に選択することができる。
本発明の請求項3に係る測定装置は、請求項1又は請求項2に記載のPLL回路を備えた構成を有しているのが好ましい。
本発明の請求項4に係る測定装置は、前記PLL回路は、予め定められた局部発振周波数の局部発振信号を生成するものである構成を有している。
この構成により、本発明の請求項4に係る測定装置は、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができるPLL回路により局部発振信号を生成できるので、従来よりも簡易な構成かつ短時間で周波数の切り替えが可能となる。
本発明の請求項5に係るPLL回路の制御方法は、請求項1又は請求項2に記載のPLL回路の制御方法であって、前記フィルタ手段が前記所定周波数の信号を通過させている場合に前記第1の経路を選択するステップ(S19)と、前記フィルタ手段が前記所定周波数の信号を通過させていない場合に前記第2の経路を選択するステップ(S20)と、を含む構成を有している。
この構成により、本発明の請求項5に係るPLL回路の制御方法は、帰還回路において、フィルタ手段が所定周波数の信号を通過させているか否かに基づいて、フィルタ手段を含む第1の経路と、フィルタ手段を含まない第2の経路と、を切り替えることができる。
したがって、本発明の請求項5に係るPLL回路の制御方法は、従来とは異なり、煩雑な経路切替の処理を必要としないで位相ロック状態を得ることができるので、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができる。
本発明は、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができるという効果を有するPLL回路及びそれを備えた測定装置並びにPLL回路の制御方法を提供することができるものである。
本発明の第1実施形態としてのPLL回路の構成図である。 従来のPLL回路の構成図である。 本発明の第1実施形態におけるVCOからの帰還信号の周波数についての時間的変化を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるPLL回路の制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての信号分析装置のブロック構成図である。 本発明の第3実施形態としての信号発生装置のブロック構成図である。
以下、本発明に係るPLL回路及びそれを備えた測定装置並びにPLL回路の制御方法の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態としてのPLL回路の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態におけるPLL回路10は、基準信号生成部11、位相周波数比較器(Phase Frequency Detector:PFD)12、ループフィルタ(LF)13、電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:VCO)14、帰還回路20、経路選択部30を備えている。
基準信号生成部11は、予め定められた周波数の基準信号を生成し、PFD12に出力するようになっている。この基準信号生成部11は、信号生成手段の一例である。
PFD12は、基準信号生成部11の出力信号と帰還回路20の出力信号とを比較して位相誤差信号をLF13に出力するようになっている。このPFD12は、位相周波数比較器の一例である。
LF13は、PFD12が出力した位相誤差信号を平滑化してVCO14に出力するようになっている。
VCO14は、LF13からの入力電圧に応じた発振周波数の信号を帰還回路20に出力するとともに、PLL回路10の出力信号Lとして出力するようになっている。このVCO14は、電圧制御発振器の一例である。
帰還回路20は、分周器21、フィルタ22、切替スイッチ23、第1の経路24、第2の経路25を備えている。
分周器21は、例えば、分周数Nが可変の分周器で構成され、VCO14の出力信号の周波数をN分周するようになっている。なお、分周器21に代えて、例えば、周波数変換を行うミキサを備える構成であってもよい。
フィルタ22は、例えば、バンドパスフィルタ、IFフィルタ、ローパスフィルタ等で構成される。これらのフィルタが有する周波数通過帯域には、PLL回路10が位相ロック状態になる周波数が含まれる。本実施形態では、フィルタ22は、バンドパスフィルタで構成されたものとし、所定周波数の信号を通過させるようになっている。なお、フィルタ22は、フィルタ手段の一例である。
切替スイッチ23は、接点23a及び23bを備え、経路選択部30からの制御信号に基づいて、第1の経路24又は第2の経路25を選択するようになっている。ここで、第1の経路24は、フィルタ22を経由してVCO14からPFD12に向かう経路である。また、第2の経路25は、フィルタ22を経由しないでVCO14からPFD12に向かう経路である。
具体的には、切替スイッチ23は、経路選択部30からハイレベルの信号(以下「ハイ信号」)を受信した場合には第1の経路24を選択する。一方、切替スイッチ23は、経路選択部30からローレベルの信号(以下「ロー信号」)を受信した場合には第2の経路25を選択する。なお、切替スイッチ23は、選択手段の一例である。
経路選択部30は、電力検出部31、基準電圧電源32、比較器33を備えている。この経路選択部30は、経路選択手段の一例である。
電力検出部31は、フィルタ22の出力信号の電力を検出し、検出した電力に応じた電圧(以下「検出電圧」)を比較器33に出力するようになっている。この電力検出部31は、電力検出手段の一例である。
具体的には、電力検出部31は、例えば、−60dBmの電力を検出した場合には0.1Vの検出電圧を出力し、−50dBmの電力を検出した場合には0.2Vの検出電圧を出力するものである。
基準電圧電源32は、電力検出部31によって検出された電力のレベルを判定するための基準電圧を出力するものである。この基準電圧は、ユーザによって任意の値に設定可能である。
比較器33は、電力検出部31の検出電圧と、基準電圧電源32の基準電圧とを比較するようになっている。そして、比較器33は、電力検出部31の検出電圧が基準電圧電源32の基準電圧未満である場合には、ロー信号を切替スイッチ23に出力するようになっている。
一方、比較器33は、電力検出部31の検出電圧が基準電圧電源32の基準電圧以上である場合には、ハイ信号を切替スイッチ23に出力するようになっている。この比較器33による電圧比較により、PLL回路10は、VCO14からPFD12に向かう帰還信号がフィルタ22で遮断されているかを容易に検知することができる。
したがって、PLL回路10は、基準電圧電源32の基準電圧に応じて、第1の経路24又は第2の経路25を選択することができる。なお、基準電圧電源32の基準電圧をユーザが所望の値に設定することにより、第1の経路24又は第2の経路25を選択するための閾値(切替スイッチ23の切替条件)が設定される。
ここで、従来のPLL回路について図2を用いて説明する。図2に示すように、従来のPLL回路1は、切替スイッチ23を切り替える手段としてCPU2を備えている。
従来のPLL回路1は、[発明が解決しようとする課題]欄で述べたように、CPU2が第2の経路25(バイパス経路)を選択して位相ロック状態にした後に、フィルタ22を経由する第1の経路24に切り替えるという煩雑な工程が必要であり、位相ロック状態を得るのに比較的長時間を要していた。
これに対し、本実施形態におけるPLL回路10は、経路選択部30を備えているので、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができる。以下、図3を用いて説明する。
図3は、VCO14からの帰還信号の周波数についての時間的変化の一例を示したものであり、時刻t0において周波数Fcから目標周波数Ftに切り替える設定を行った場合を例示している。フィルタ22の周波数通過帯域を周波数F1からF2までとしている。
図3に示した例では、周波数Fcは時間の経過とともに目標周波数Ftに向かって低下し、時刻t1でフィルタ22の周波数通過帯域に入り、時刻t2で周波数通過帯域外となっている。続いて、時刻t3で再びフィルタ22の周波数通過帯域に入り、時刻t4で周波数通過帯域外となる。さらに、時刻t5で再びフィルタ22の周波数通過帯域に入って、目標周波数Ftに収束している。
フィルタ22がVCO14からの帰還信号を通過させる通過時間帯は、t1〜t2、t3〜t4、t5以降である。したがって、PLL回路10は、これらの通過時間帯では、フィルタ22から信号が出力され、電力検出部31による電力検出が可能であるので、フィルタ22を含む経路である第1の経路24を選択可能である。
一方、フィルタ22がVCO14からの帰還信号を遮断する遮断時間帯は、t0〜t1、t2〜t3、t4〜t5である。したがって、PLL回路10は、これらの遮断時間帯では、フィルタ22からは信号が出力されず、電力検出部31によって電力が検出されないので、フィルタ22を含まない経路(バイパス経路)である第2の経路25を選択可能である。
前述のように、PLL回路10は、電力検出部31を含む経路選択部30を備えているので、VCO14からの帰還信号がフィルタ22で遮断されているか否かに基づいて、第1の経路24又は第2の経路25を自動的に選択することができる。
次に、本実施形態におけるPLL回路10の動作について、図4を用いて説明する。
基準信号生成部11は、予め定められた周波数の基準信号を生成し(ステップS11)、PFD12に出力する。
PFD12は、基準信号生成部11及び帰還回路20の各出力信号の位相を比較して位相差を求め、位相差に応じた信号レベルの信号をLF13に出力する(ステップS12)。
LF13は、PFD12が出力した位相誤差信号を平滑化してVCO14に出力する(ステップS13)。
VCO14は、入力電圧に応じた発振周波数の信号を帰還回路20に出力するとともに、PLL回路10の出力信号Lとして出力する(ステップS14)。
帰還回路20の分周器21は、VCO14の出力信号の周波数をN分周する(ステップS15)。
フィルタ22は、分周器21の出力信号に対し、出力信号の周波数が周波数通過帯域内であれば通過させ、出力信号の周波数が周波数通過帯域外であれば遮断する(ステップS16)。
経路選択部30の電力検出部31は、フィルタ22の出力信号の電力を検出し(ステップS17)、検出した電力に応じた検出電圧を比較器33に出力する。
比較器33は、電力検出部31の検出電圧と、基準電圧電源32の基準電圧とを比較し、検出電圧が基準電圧以上であるか否かを判断する(ステップS18)。
ステップS18において、検出電圧が基準電圧以上であると判断した場合には、比較器33はハイ信号を切替スイッチ23に出力し、切替スイッチ23は第1の経路24を選択し(ステップS19)、ステップS12の処理に戻る。
一方、ステップS18において、検出電圧が基準電圧以上であると判断しなかった場合(検出電圧が基準電圧未満の場合)には、比較器33はロー信号を切替スイッチ23に出力し、切替スイッチ23は第2の経路25を選択し(ステップS20)、ステップS12の処理に戻る。
以上のように、本実施形態におけるPLL回路10は、帰還回路20において、フィルタ22が所定周波数の信号を通過させているか否かに基づいて、フィルタ22を含む第1の経路24と、フィルタ22を含まない第2の経路25と、切り替えることができる。
したがって、本実施形態におけるPLL回路10は、従来とは異なり、煩雑な経路切替の処理を必要としないで位相ロック状態を得ることができるので、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態としての信号分析装置50について、図5を用いて説明する。なお、信号分析装置50は、測定装置の一例である。
図5に示すように、本実施形態の信号分析装置50は、周波数掃引が可能な局部発振信号Lを、局部発振信号発生器を構成する第1実施形態のPLL回路10により生成して入力信号SINとともにミキサ52に与え、ミキサ52の出力から所定の中間周波数帯の信号Mをフィルタ53で抽出する周波数変換部51を備えている。
また、信号分析装置50は、入力信号SINのうち、指定された観測帯域の信号成分が周波数変換部51のフィルタ53から時系列に出力されるように、PLL回路10の局部発振信号Lの周波数掃引制御を行う掃引制御部54と、周波数変換部51の出力信号をサンプリングしてデジタルの信号列に変換するADC55と、局部発振信号Lの周波数掃引中にADC55から出力される信号列Dmを記憶し、周波数対信号強度のスペクトラム特性を求める信号解析部56と、信号解析部56で得られたスペクトラム特性を波形表示する表示部57と、を備えている。
すなわち、入力信号SINは、周波数変換部51のミキサ52に入力され、PLL回路10からの局部発振信号Lとミキシングされ、その差又は和(以下の説明では差とする)の周波数成分のうち、所定の中間周波帯の信号成分Mがフィルタ53によって抽出される。
ここで、フィルタ53の通過中心周波数をFIF、局部発振信号Lの周波数をFとし、中間周波帯に変換しようとする解析対象信号の周波数FINよりローカル周波数Fが高い上側ヘテロダインでミキシングすると仮定すると、F−FIF=FINの関係が成り立つ。
例えば、FIF=5GHzとし、ローカル周波数Fを5.1GHzから9GHzまで掃引すれば、解析対象信号の周波数FINは、100MHzから1GHzまで変化することになる。つまり、フィルタ53からは、入力信号SINのうち100MHzから1GHzまでの信号成分がその元の周波数順に時系列に抽出されることになる。
なお、ここでは周波数変換を1回行う回路例を示しているが、実際には周波数変換部51内で複数回の周波数変換処理(一般的には固定周波数の局部発振信号による)を行って、より低い周波数帯に変換している。
PLL回路10は、所定の周波数の局部発振信号Lを出力できるように構成されており、その局部発振信号Lの周波数掃引は掃引制御部54から入力される周波数データを順次更新することで行われる。
掃引制御部54は、操作部58によって指定された基準周波数(スタート周波数あるいはセンタ周波数)、掃引幅(スパン)、取得サンプル数等に応じて、局部発振信号Lの周波数を所定ステップで掃引させるとともに、その各周波数の情報fを信号解析部56に与える。
一方、周波数変換部51から出力された信号Mは、ADC55により所定のサンプリング周期(フィルタ53の通過帯域の上限の2倍以上の周波数)でサンプリングされ、そのサンプリングで得られたデジタルの信号列Dmが信号解析部56に入力される。
信号解析部56は、周波数掃引によって得られたデジタルの信号列Dmと周波数情報fとを対応付けて受信して図示しないメモリに格納し、指定された帯域制限処理等を行って観測帯域内における周波数対信号強度S(f)の特性、すなわちスペクトラム特性を求める。表示部57は、信号解析部56が求めたスペクトラム特性の波形を画面に表示する。
以上のように、本実施形態の信号分析装置50は、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができるPLL回路10により局部発振信号発生器を構成しているので、従来よりも簡易な構成かつ短時間で周波数の切り替えが可能となる。その結果、本実施形態の信号分析装置50は、簡易な構成で信号分析時間の短縮化を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態としての信号発生装置60について、図6を用いて説明する。なお、信号発生装置60は、測定装置の一例である。
図6に示すように、本実施形態の信号発生装置60は、波形データ記憶部61、DAC62及び63、直交変調器64、局部発振装置を構成する第1実施形態のPLL回路10、自動レベル制御回路(ALC)65、操作部66、設定部67、ステップアッテネータ(ステップATT)68を備えている。
波形データ記憶部61は、被試験装置を試験するための複数の試験信号データとして、デジタル値のベースバンドの波形データを記憶している。試験者は、操作部66を操作し、設定部67を介して、波形データ記憶部61に記憶された試験信号データを選択して出力できるようになっている。試験信号データは、I相成分(同相成分)及びQ相成分(直交成分)のベースバンドの波形データを含む。波形データは、例えば、図示しないDSP(Digital Signal Processor)によって生成される。
DAC62及び63は、それぞれ、波形データ記憶部61が出力するI相成分及びQ相成分のデジタル値のベースバンド信号波形データをアナログ値に変換して直交変調器64に出力するようになっている。
PLL回路10は、設定部67からの設定信号に基づいた局部発振周波数の局部発振信号Lを生成し、直交変調器64に出力するように構成されている。
直交変調器64は、DAC62からのI相成分及びDAC63からのQ相成分と、PLL回路10から入力した局部発振信号Lとを乗算することにより直交変調及び周波数変換を行って無線周波数の信号(RF信号)を生成してALC65に出力するようになっている。
ALC65は、直交変調器64の出力信号の電力レベルを所定の電力レベルに調整してステップATT68に出力するようになっている。ALC65が設定する電力レベルは、設定部67からの設定信号によって設定されるようになっている。ALC65は、出力信号レベルを例えば0.1dB単位で調整できるものである。
操作部66は、試験者が試験条件及び試験手順に関する設定等を行うために操作するものであり、例えば、キーボード、ダイヤル又はマウスのような入力デバイス、これらを制御する制御回路等で構成される。試験者が設定する試験条件としては、例えば、波形データ記憶部61に記憶された波形データ、ステップATT68が出力するRF試験信号の出力レベル及び無線周波数等がある。
設定部67は、例えばマイクロコンピュータによって構成されており、装置全体の制御を行うようになっている。また、設定部67は、試験者が操作部66を操作して設定した各試験条件に基づき、各試験条件を設定する設定信号を波形データ記憶部61、PLL回路10、ALC65、ステップATT68にそれぞれ出力し、各試験条件を設定するようになっている。
ここで、ALC65に対する設定としては、例えば、ユーザが信号発生装置60の出力レベルを−40.2dBmに設定した場合、設定部67は、ステップATT68の減衰量を30dBに設定し、ALC65に対し、出力信号レベルを−10.2dBmに設定するための制御信号を出力する。
ステップATT68は、各々の減衰量が予め定められた複数のアッテネータセクションを備え、各アッテネータセクションの減衰量の組み合わせにより、入力したRF信号のレベルを所定の減衰量のステップで減衰することができるATTである。このステップATT68は、設定部67からの設定信号によって設定された減衰量で入力信号を減衰し、試験者が所望する電力レベルのRF試験信号を出力するようになっている。
以上のように構成された本実施形態の信号発生装置60は、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができるPLL回路10により局部発振信号発生器を構成しているので、従来よりも簡易な構成かつ短時間で周波数の切り替えが可能となる。その結果、本実施形態の信号発生装置60は、簡易な構成で周波数切替時間の短縮化を図ることができる。
以上のように、本発明に係るPLL回路及びそれを備えた測定装置並びにPLL回路の制御方法は、簡易な構成で高速に位相ロック状態を得ることができるという効果を有し、スペクトラムアナライザや信号発生器等の測定装置のPLL回路及びその制御方法として有用である。
10 PLL回路
11 基準信号生成部(信号生成手段)
12 PFD(位相周波数比較器)
14 VCO(電圧制御発振器)
20 帰還回路
21 分周器
22 フィルタ(フィルタ手段)
23 切替スイッチ(選択手段)
24 第1の経路
25 第2の経路
30 経路選択部(経路選択手段)
31 電力検出部(電力検出手段)
32 基準電源
33 比較器
50 信号分析装置(測定装置)
60 信号発生装置(測定装置)

Claims (5)

  1. 予め定められた周波数の信号を生成する信号生成手段(11)と、
    入力電圧に応じた発振周波数の信号を出力する電圧制御発振器(14)と、
    前記信号生成手段及び前記電圧制御発振器の各出力信号を比較して位相誤差信号を出力する位相周波数比較器(12)と、
    前記電圧制御発振器の出力信号を前記位相周波数比較器に帰還する帰還回路(20)と、
    を有し、
    前記帰還回路は、
    所定周波数の信号を通過させるフィルタ手段(22)と、
    前記フィルタ手段を含む第1の経路(24)と、
    前記フィルタ手段を含まない第2の経路(25)と、
    前記第1の経路及び前記第2の経路のいずれか一方を選択する選択手段(23)と、
    を有し、
    前記フィルタ手段が前記所定周波数の信号を通過させている場合に前記第1の経路を前記選択手段に選択させ、前記フィルタ手段が前記所定周波数の信号を通過させていない場合に前記第2の経路を前記選択手段に選択させる経路選択手段(30)を備えたことを特徴とするPLL回路。
  2. 前記経路選択手段は、
    前記フィルタ手段の出力信号の電力を検出する電力検出手段(31)を備え、
    前記電力が所定値以上である場合に前記第1の経路を前記選択手段に選択させ、前記電力が所定値未満である場合に前記第2の経路を前記選択手段に選択させるものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のPLL回路を備えたことを特徴とする測定装置(50、60)。
  4. 前記PLL回路は、予め定められた局部発振周波数の局部発振信号を生成するものであることを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のPLL回路の制御方法であって、
    前記フィルタ手段が前記所定周波数の信号を通過させている場合に前記第1の経路を選択するステップ(S19)と、
    前記フィルタ手段が前記所定周波数の信号を通過させていない場合に前記第2の経路を選択するステップ(S20)と、
    を含むことを特徴とするPLL回路の制御方法。
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