JP2019056445A - 変速機 - Google Patents

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心路 竹本
文徳 徐
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    • F16HGEARING
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    • F16H57/12Arrangements for adjusting or for taking-up backlash not provided for elsewhere

Abstract

【課題】偏心揺動型の変速機においてバックラッシを低減する。【解決手段】変速機であって、中心軸を中心として回転する第1回転部とともに回転し、中心軸から外周面までの距離が周方向の位置によって異なる3つの偏心体と、3つの偏心体それぞれの外周面に設けられた3つの軸受と、3つの軸受それぞれの外周面に設けられた3つの外歯歯車と、中心軸を周方向に囲む円筒状であって、3つの外歯歯車の径方向外側に配置された内歯歯車と、3つの外歯歯車それぞれの軸方向に重なる位置に設けられた貫通孔に挿入された、軸方向に延びるキャリアピンと、キャリアピンが固定され、中心軸を中心として回転する第2回転部とを備える。内歯歯車には、3つの外歯歯車それぞれの、中心軸から最も遠い位置の外歯が、噛み合う。内歯歯車と3つの外歯歯車との噛み合い位置は、軸方向から視て異なる位置であって、周方向において等配である。【選択図】図1

Description

本発明は、変速機に関する。
特開2014−16019号公報には、偏心揺動減速機構が記載されている。当該公報の減速機構は、四輪駆動車において、電動モータのモータ回転力を、一対の後輪に伝達するモータ回転力伝達装置に備えられている。減速機構は、内歯歯車と、内歯歯車の内側に配置された外歯歯車とを有する。外歯歯車は、内歯歯車と噛み合いながら、内歯歯車の内面に沿って揺動する。このような偏心揺動型の減速機構は、小型で高い減速比を得ることができる。
特開2014−16019号公報
ところで、近年、人と協調して作業を行う小型ロボットの需要が高まっている。そして、上述した偏心揺動型の減速機とモータとを組み合わせたアクチュエータを、小型ロボットの関節に用いることが提案されている。ただし、この種の小型ロボットには、滑らかな動作が求められる。このために、外歯と内歯との間の隙間、または軸受と外歯との間の隙間、シャフトと軸受との間の隙間等(バックラッシ)を小さくすることが望まれる。バックラッシを小さくすると、逆回転時において、寸法のズレ、衝撃等の発生により生じる歯車間の摩耗を抑制できるため、機械寿命を長くすることができる。しかしながら、バックラッシを小さくするために、外歯または内歯の歯幅を調整することは、加工が難しく、生産性が低下するおそれがある。
そこで、変速機において、少なくとも3つの外歯歯車を設け、3つの外歯歯車と内歯歯車との噛み合い位置を、周方向に等間隔にすることで、バックラッシを小さくできることを、本発明者は見出した。
上記課題を解決するため、本願の発明は、偏心揺動型の変速機であって、中心軸を中心として回転する第1回転部と、前記第1回転部とともに回転し、前記中心軸から外周面までの距離が周方向の位置によって異なり、軸方向においてそれぞれが異なる位置に配置された3つの偏心体と、前記3つの偏心体それぞれの外周面に設けられた3つの軸受と、前記3つの軸受それぞれの外周面に設けられた3つの外歯歯車と、前記中心軸を周方向に囲む円筒状であって、前記3つの外歯歯車の径方向外側に配置された内歯歯車と、前記3つの外歯歯車それぞれの軸方向に重なる位置に設けられた貫通孔に挿入された、軸方向に延びるキャリアピンと、前記キャリアピンが固定され、前記中心軸を中心として回転する第2回転部と、を備え、前記外歯歯車の歯数と、前記内歯歯車の歯数とは相違し、前記内歯歯車には、前記3つの外歯歯車それぞれの、前記中心軸から最も遠い位置の外歯が、噛み合い、前記内歯歯車と前記3つの外歯歯車との噛み合い位置は、軸方向から視て異なる位置であって、周方向において等配である。
本願によれば、変速機のバックラッシが小さくなる。
図1は、実施形態の変速機の縦断面図である。 図2は、第1外歯歯車および第2外歯歯車それぞれの外歯と、内歯との噛み合い位置を説明するための図である。 図3は、第1外歯歯車および第3外歯歯車それぞれの外歯と、内歯との噛み合い位置を説明するための図である。 図4は、第1偏心体の中心軸と、第2偏心体の中心軸と、第3偏心体の中心軸との位置関係を説明するための図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、変速機の中心軸と平行な方向を「軸方向」、中心軸に直交する方向を「径方向」、中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、第1回転部に対して第2回転部の第1キャリア部材側を上として、各部の形状および位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本願に係る変速機の使用時の向きを限定する意図はない。また、上記の「平行な方向」は、略平行な方向も含む。また、上記の「直交する方向」は、略直交する方向も含む。
図1は、本実施形態の変速機1の縦断面図である。図2は、第1外歯歯車31および第2外歯歯車32それぞれの外歯311、321と、内歯41との噛み合い位置を説明するための図である。図3は、第1外歯歯車31および第3外歯歯車33それぞれの外歯311、331と、内歯41との噛み合い位置を説明するための図である。図2および図3は、図1中のA−A線の断面に相当する図である。また、図2においては、第3外歯歯車33の図示は省略する。図3においては、第2外歯歯車32の図示は省略する。さらに、図2および図3においては、図の煩雑化を避けるため、ハッチングは省略する。
変速機1は、第1回転数(入力回転数)の回転運動を、第1回転数よりも低い第2回転数(出力回転数)の回転運動に変換する、歯車減速機である。変速機1は、例えば、人と協調して作業を行うサービスロボット等の小型ロボットの関節に使用される。ただし、同等の構造を有する変速機を、大型の産業用ロボット、工作機、X−Yテーブル、材料の切断装置、コンベアライン、ターンテーブル、圧延ローラ等の他の用途に用いてもよい。
変速機1は、第1回転部10と、第1偏心体21、第2偏心体22および第3偏心体23と、第1外歯歯車31、第2外歯歯車32および第3外歯歯車33と、フレーム40と、複数のキャリアピン50と、第2回転部60と、を備える。
第1回転部10は、中心軸9に沿って上下に延びる円柱状の部材である。図1中に概念的に示したように、第1回転部10は、直接または他の動力伝達機構を介して、駆動源であるモータに接続される。モータを駆動させると、モータから供給される動力によって、第1回転部10は、中心軸9を中心として、第1回転数で回転する。すなわち、本実施形態では、第1回転部10は入力部である。
第1偏心体21は、第1回転部10の外周面に固定され、第1回転部10とともに回転する部材である。第1回転部10と第1偏心体21とは、単一の部材でもよいし、別の部材でもよい。第1偏心体21は、図2および図3に示すように、軸方向から視て真円形の外周面を有する。第1偏心体21の中心を通る偏心軸91は、変速機1の中心軸9から外れて位置する。したがって、中心軸9から第1偏心体21の外周面までの距離は、周方向の位置によって異なる。
第2偏心体22は、第1回転部10の外周面に固定される。第2偏心体22は、軸方向から視て、第1偏心体21と同じ大きさであり、かつ、同じ形状を有する。第2偏心体22は、第1偏心体21と軸方向に異なる位置において、第1回転部10に固定される。そして、第2偏心体22は、第1回転部10とともに回転する部材である。第1回転部10と第2偏心体22とは、単一の部材でもよいし、異なる別部材でもよい。第2偏心体22は、第1偏心体21と同様に、軸方向から視て真円形の外周面を有する。第2偏心体22の中心を通る偏心軸92は、中心軸9から外れて位置する。したがって、中心軸9から第2偏心体22の外周面までの距離は、周方向の位置によって異なる。
第3偏心体23は、第1回転部10の外周面に固定される。第3偏心体23は、軸方向から視て、第1偏心体21および第2偏心体22と同じ大きさであり、かつ、同じ形状を有する。第3偏心体23は、第1偏心体21および第2偏心体22と軸方向に異なる位置において、第1回転部10に固定される。そして、第3偏心体23は、第1回転部10とともに回転する部材である。第1回転部10と第3偏心体23とは、単一の部材でもよいし、異なる別部材でもよい。第3偏心体23は、第1偏心体21および第2偏心体22と同様に、軸方向から視て真円形の外周面を有する。第3偏心体23の中心を通る偏心軸93は、中心軸9から外れて位置する。したがって、中心軸9から第3偏心体23の外周面までの距離は、周方向の位置によって異なる。
図4は、第1偏心体21の偏心軸91と、第2偏心体22の偏心軸92と、第3偏心体23の偏心軸93との位置関係を説明するための図である。偏心軸91、92、93は、中心軸9を中心とする同一円上であって、軸方向から視て異なる位置に位置する。つまり、中心軸9と偏心軸91との距離と、中心軸9と偏心軸92との距離と、中心軸9と偏心軸93との距離とは、同じである。また、偏心軸91、92、93の位置は、周方向に等配である。ここで、「等配」とは、例えば、時計回りにおいて、中心軸9を中心とする偏心軸91から偏心軸92までの角度R1と、偏心軸92から偏心軸93までの角度R2と、偏心軸93から偏心軸91までの角度R3と、が、同じであることを意味する。本実施形態では、図4の角度R1、R2、R3はそれぞれ、120°である。
第1回転部10が中心軸9を中心として回転すると、第1偏心体21、第2偏心体22および第3偏心体23は、中心軸9を中心として回転する。このとき、第1偏心体21の偏心軸91、第2偏心体22の偏心軸92および第3偏心体23の偏心軸93も、中心軸9を中心として回転する。また、前記のように、偏心軸91、92、93は、中心軸9を中心として、120°の等間隔で配置される。このため、第1偏心体21、第2偏心体22および第3偏心体23の全体としての重心の位置は、常に中心軸9上に位置する。したがって、第1偏心体21、第2偏心体22および第3偏心体23の回転による重心の揺らぎを抑制できる。
第1外歯歯車31は、第1偏心体21の径方向外側に配置される。第1偏心体21と第1外歯歯車31との間には、第1軸受71が介在する。第1軸受71には、例えば、ボールベアリングが用いられる。第1外歯歯車31は、第1軸受71によって、偏心軸91を中心として回転可能に支持される。図2および図3に示すように、第1外歯歯車31の外周部には、複数の外歯311が設けられる。各外歯311は、径方向外側へ向けて突出する。
第1外歯歯車31は、複数(図3の例では10個)の貫通孔312を有する。各貫通孔312は、第1外歯歯車31を軸方向に貫通する。複数の貫通孔312は、偏心軸91を中心として、周方向に等間隔に並ぶ。
第2外歯歯車32は、第2偏心体22の径方向外側に配置される。第2偏心体22と第2外歯歯車32との間には、第2軸受72が介在する。第2外歯歯車32は、第2軸受72によって、偏心軸92を中心として回転可能に支持される。第2軸受72には、例えば、ボールベアリングが用いられる。第2外歯歯車32は、第1外歯歯車31と同様に、外周部に複数の外歯321が設けられる。また、第2外歯歯車32には、軸方向に貫通した複数の貫通孔322が設けられる。複数の貫通孔322は、偏心軸92を中心として、周方向に沿って等角度間隔に配置される。また、各貫通孔322の一部は、第1外歯歯車31の各貫通孔312と、軸方向に重なる。
第3外歯歯車33は、第3偏心体23の径方向外側に配置される。第3偏心体23と第3外歯歯車33との間には、第3軸受73が介在する。第3外歯歯車33は、第3軸受73によって、偏心軸93を中心として回転可能に支持される。第3軸受73には、例えば、ボールベアリングが用いられる。第3外歯歯車33は、第1外歯歯車31および第2外歯歯車32と同様に、外周部に複数の外歯331が設けられる。また、第3外歯歯車33には、軸方向に貫通した複数の貫通孔332が設けられる。複数の貫通孔332は、偏心軸93を中心として、周方向に沿って等角度間隔に配置される。また、各貫通孔332の一部は、第1外歯歯車31の各貫通孔312、および、第2外歯歯車32の各貫通孔322と、軸方向に重なる。
フレーム40は、中心軸9を周方向に囲み、軸方向に延びる円筒状の部材である。フレーム40は、第1外歯歯車31、第2外歯歯車32および第3外歯歯車33の径方向外側を取り囲んで配置される。図2および図3に示すように、フレーム40の内周面には、複数の内歯41が設けられる。複数の内歯41は、それぞれ、フレーム40の内周面から径方向内側へ向けて突出する。本実施形態では、内歯41を含む内歯歯車が、フレーム40の一部となっている。ただし、内歯歯車は、フレーム40と別部材としてもよい。本実施形態のように、内歯41と、フレーム40とを同一部材とした場合、フレーム40とは別に、内歯41を有する内歯歯車を設ける必要がないため、変速機1の小型化が容易となる。
フレーム40の複数の内歯41の一部には、第1外歯歯車31の複数の外歯311、第2外歯歯車32の複数の外歯321、および、第3外歯歯車33の複数の外歯331それぞれの一部が噛み合う。具体的には、中心軸9からの距離が最も遠い位置にある、第1外歯歯車31の外歯311が、内歯41に噛み合う。また、中心軸9からの距離が最も遠い位置にある、第2外歯歯車32の外歯321が、内歯41に噛み合う。さらに、中心軸9からの距離が最も遠い位置にある、第3外歯歯車33の外歯331が、内歯41に噛み合う。
以下、第1外歯歯車31の外歯311とフレーム40の内歯41との噛み合い位置を、噛み合い位置B1(図2,図3参照)と称す。第2外歯歯車32の外歯321とフレーム40の内歯41との噛み合い位置は、噛み合い位置B2(図2参照)と称す。第3外歯歯車33の外歯331とフレーム40の内歯41との噛み合い位置は、噛み合い位置B3(図3参照)と称す。
前記した、図4で説明した偏心軸91、92、93の位置関係により、噛み合い位置B1、噛み合い位置B2、噛み合い位置B3は、周方向において等配である、つまり、噛み合い位置B1、B2、B3は、中心軸9を中心として、120°の等角度間隔に位置する。
なお、前記のとおり、第1外歯歯車31、第2外歯歯車32および第3外歯歯車33は、同じ構成であり、フレーム40の内歯41との噛み合い位置が異なるものの、動き自体は同様である。したがって、以下の説明では、第1外歯歯車31についてのみ説明する。
第1回転部10が中心軸9を中心として回転すると、第1外歯歯車31は、偏心軸91とともに、中心軸9の周りを公転する。また、第1外歯歯車31が有する複数の外歯311の一部と、フレーム40の内歯41とが噛み合うことによって、第1外歯歯車31は自転する。ここで、フレーム40が有する内歯41の数は、第1外歯歯車31が有する外歯311の数よりも多い。このため、第1外歯歯車31の1公転ごとに、フレーム40の同じ位置の内歯41に噛み合う外歯311の位置がずれる。これにより、第1外歯歯車31が、第1回転部10の回転方向とは逆の方向へ、第1回転数よりも低い第2回転数で自転する。したがって、第1外歯歯車31の貫通孔312の位置も、第2回転数で回転する。変速機1の動作時には、第1外歯歯車31が、このような公転と自転とを組み合わせた回転運動を行う。
第1外歯歯車31が有する外歯311の数をNとし、フレーム40が有する内歯41の数をMとすると、変速機1の減速比Pは、P=(第1回転数)/(第2回転数)=N/(M−N)となる。図2および図3の例では、N=29,M=30なので、この例における減速比は、P=29である。すなわち、第2回転数は、第1回転数の1/29の回転数となる。ただし、外歯311の数Nおよび内歯41の数Mは、他の値であってもよい。
キャリアピン50は、軸方向に延びる円柱状の部材である。複数のキャリアピン50は、中心軸9を中心として、周方向に沿って等角度間隔に円環状に配置される。そして、キャリアピン50は、軸方向に重なる、第1外歯歯車31の貫通孔312、第2外歯歯車32の貫通孔322、および、第3外歯歯車33の貫通孔332に挿入される。前記のように、貫通孔312、322、332は、減速後の第2回転数で回転する。したがって、貫通孔312、322、332に挿入されたキャリアピン50は、貫通孔312、322、332とともに、中心軸9を中心として、第2回転数で回転する。
第2回転部60は、円環状の第1キャリア部材61と、円環状の第2キャリア部材62とを有する。第1キャリア部材61は、第1外歯歯車31よりも軸方向の上方側に配置される。第1回転部10と第1キャリア部材61との間には、軸受74が介在する。また、第1キャリア部材61とフレーム40との間には、軸受75が介在する。
第2キャリア部材62は、第3外歯歯車33よりも軸方向の下方側に配置される。第1回転部10と第2キャリア部材62との間には、軸受76が介在している。また、第2キャリア部材62とフレーム40との間には、軸受77が介在している。軸受74および軸受76には、例えば、ボールベアリングが用いられる。軸受75および軸受77には、例えば、ポリアセタール等の樹脂からなるすべり軸受が用いられる。
各キャリアピン50の軸方向の上側端部は、第1キャリア部材61に固定される。各キャリアピン50の軸方向の下側端部は、第2キャリア部材62に固定される。なお、第1キャリア部材61および第2キャリア部材62に対するキャリアピン50の固定方法には、例えば、圧入が用いられる。このため、複数のキャリアピン50が、中心軸9を中心として第2回転数で回転すると、第1キャリア部材61および第2キャリア部材62も、中心軸9を中心として第2回転数で回転する。
第2回転部60は、直接または他の動力伝達機構を介して、駆動対象となる部材に接続される。すなわち、本実施形態では、第2回転部60は出力部である。
前記の構成の変速機1では、第1外歯歯車31、第2外歯歯車32および第3外歯歯車33それぞれの外歯と、内歯との噛み合い位置を、周方向に沿って、等配としている。この場合、外歯歯車を1つ、または、2つとした場合よりも、バックラッシが顕著に小さくなることが、確認できた。バックラッシは、第1回転部10を固定したときの第2回転部60の回転方向の可動角度範囲であって、噛み合っている外歯と内歯との間の隙間である。また、3つの外歯歯車31、32、33の外歯と、内歯との噛み合い位置を、周方向に不等配とした場合には、バックラッシが小さくなることも確認できた。上記の実施形態の構成で、バックラッシが小さくなるのは、3つの外歯歯車が相互に可動範囲を制限するためと考えられる。
なお、変速機1は、上記した構成に限定されない。例えば、上述した変速機1は、第1外歯歯車31と、第2外歯歯車32と、第3外歯歯車33とを備えるが、4つ以上の外歯歯車を備える構成でもよい。この場合、複数の外歯歯車それぞれの外歯と、内歯との噛み合い位置が、周方向に等配となる。この構成であっても、バックラッシは小さくなる。また、外歯歯車の外歯の数、および、内歯歯車の内歯の数は、適宜変更可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の実施形態および変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本願は、変速機に利用できる。
1 :変速機
9 :中心軸
10 :第1回転部
21 :第1偏心体
22 :第2偏心体
23 :第3偏心体
31 :第1外歯歯車
32 :第2外歯歯車
33 :第3外歯歯車
40 :フレーム
41 :内歯
50 :キャリアピン
60 :第2回転部
61 :第1キャリア部材
62 :第2キャリア部材
71 :第1軸受
72 :第2軸受
73 :第3軸受
74 :軸受
75 :軸受
76 :軸受
77 :軸受
91 :偏心軸
92 :偏心軸
93 :偏心軸
311 :外歯
312 :貫通孔
321 :外歯
322 :貫通孔
331 :外歯
332 :貫通孔

Claims (4)

  1. 偏心揺動型の変速機であって、
    中心軸を中心として回転する第1回転部と、
    前記第1回転部とともに回転し、前記中心軸から外周面までの距離が周方向の位置によって異なり、軸方向においてそれぞれが異なる位置に配置された3つの偏心体と、
    前記3つの偏心体それぞれの外周面に設けられた3つの軸受と、
    前記3つの軸受それぞれの外周面に設けられた3つの外歯歯車と、
    前記中心軸を周方向に囲む円筒状であって、前記3つの外歯歯車の径方向外側に配置された内歯歯車と、
    前記3つの外歯歯車それぞれの軸方向に重なる位置に設けられた貫通孔に挿入された、軸方向に延びるキャリアピンと、
    前記キャリアピンが固定され、前記中心軸を中心として回転する第2回転部と、
    を備え、
    前記外歯歯車の歯数と、前記内歯歯車の歯数とは相違し、
    前記内歯歯車には、前記3つの外歯歯車それぞれの、前記中心軸から最も遠い位置の外歯が、噛み合い、
    前記内歯歯車と前記3つの外歯歯車との噛み合い位置は、軸方向から視て異なる位置であって、周方向において等配である、
    変速機。
  2. 請求項1に記載の変速機であって、
    前記内歯歯車と前記3つの外歯歯車それぞれとの噛み合い位置は、前記中心軸を中心に、周方向に120°ずれている、
    変速機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の変速機であって、
    前記3つの偏心体はそれぞれ、
    軸方向から視て真円形であり、真円の中心が、中心軸から外れて位置している、
    変速機。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の変速機であって、
    前記第1回転部は、モータから得られる動力により第1回転数で回転する入力部であり、
    前記第2回転部は、前記第1回転数よりも低い第2回転数で回転する出力部である、
    変速機。
JP2017181930A 2017-09-22 2017-09-22 変速機 Pending JP2019056445A (ja)

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