JP2019055796A - プラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置 - Google Patents

プラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造で、袋開口部を適正に溶着封止できるプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置を提供する。
【解決手段】プラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置100は、商品を収容したプラスチックフィルム袋を所定の方向に搬送する搬送コンベア10と、一端が開口となっているプラスチックフィルム袋を受け取る袋受け取りステーション20と、袋受け取りステーションの下流に位置し、プラスチックフィルム袋の開口部の縁から間隔をあけてプラスチックフィルム袋に直線的な押圧力を加えて折り目を付与し、この折り目によってプラスチックフィルム袋の開口部を閉じる折り目付与ステーション30と、折り目付与ステーションの下流に位置し、折り目と開口部の縁との間のフィルム部分を熱溶着して開口部を封止する開口部封止ステーション40と、開口部封止ステーションの下流の袋取り出しステーション60とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、商品等を収容したプラスチックフィルム袋の開口部を溶着して封止する装置に関し、特に簡易な構造の装置に関するものである。
従来から、プラスチックフィルム袋の開口部を溶着封止する装置は多く提供されている。例えば、特開2011−237419号公報(特許文献1)に見られるように、大量の袋の開口部を溶着封止するものとして、全自動給袋包装機が知られている。しかしながら、多品種の袋を対象とし、かつ各品種の袋の量が少ない場合や、サイズ別の対応の頻度が多い場合や、予算の関係で高価格の装置を導入することが困難な場合や、大型装置を据え付けるのに必要な据付面積を製造現場で確保することが困難な場合等がある。そのような場合、簡易な構造のプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置への要望が絶えない。
特に、給袋包装機は、一般的には、ホッパーから提供される液体や粘体を対象商品として設計される場合が多いので、日用品、雑貨、文具などの個体を袋に収容して溶着封止するには仕様面での不都合が生じることがある。
簡易な袋開口部溶着封止装置として、例えば特開平11−952号公報(特許文献2)に見られるようなインパルスシーラーや、特開平11−348933(特許文献3)に見られるようなベルトシーラーがある。
特開2011−237419号公報 特開平11−952号公報 特開平11−348933号公報
多くのインパルスシーラーでは、作業者が袋を手差しする構造となっている。すなわち、作業者は、1パックずつ袋を両手で持ち、シーラーの所定位置に保持する。その状態を維持したまま、スイッチをオンにすると、シーラーのニクロム線への通電が開始され、ニクロム線が急速に加熱されて袋の開口部を溶着封止する。そして、そのままの状態で所定の冷却時間が経過するまで待った後、すべてを解除して仕上げる。
インパルスシーラーのメリットは、溶着の外観仕上がりが良好なことである。その反面、作業効率が悪く人海戦術に頼る点がデメリットとなる。品質管理面では、溶着温度のための温度調節器がなく、ニクロム線に通電する量をダイヤルの目盛で設定するという間接的な管理となっている。また、冷却保持時間を短くすると、外観的に、袋の溶着部で反りが発生し、波打ちなどが目立ちはじめる。
ベルトシーラーは、連続的(無間欠)に稼働する耐熱性グリップ(抱き込み)ベルト搬送装置を備えている。ベルトは、袋の開口部付近の表裏面を挟んで移送する。ベルトに挟まれて移動する袋は、移動途中でシールブロック(熱源体)を通過することによってその開口部が溶着封止される。さらに、オプションとして印字装置が設けられることもあり、その場合には、ホットプリンター(印字装置)が袋の溶着エリアに印字する。
ベルトシーラーは、インパルスシーラーと比較すると、作業効率が優れている。連続的(無間欠)に稼働する耐熱性グリップベルト搬送装置が袋を挟んで移送するので、袋は止まることなく無条件で溶着封止され、さらに印字もされて排出される。
他方、ベルトシーラーは、作業者泣かせの装置でもある。ベルト―シーラーのグリップベルトは、連続的(無間欠)で稼働しているので、作業者には、常に、袋の溶着封止すべき箇所を正しい位置に保持した状態でグリップベルトに挟むことが求められる。しかしながら、連続稼働しているグリップベルトに作業者の手を同期させて袋をグリップベルトに対して真っ直ぐに挟むためには、ある程度の慣れと集中力の継続が必要となる。グリップベルトの速度が上がれば、作業の難度が上昇し、溶着位置がずれた不良品の発生も増えてしまう。
また、袋内に入る商品のサイズや形状と、袋のサイズとの関係でタイト感が増すと、グリップベルトで袋を挟む段階で、袋の開口部付近のフィルムが折れた状態を発生させる傾向があり、そのまま溶着封止してしまうと不良品の発生となる。
本発明の目的は、簡易な構造で、かつ袋開口部を適正に溶着封止することのできるプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置を提供することである。
本発明に従ったプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置は、商品を収容したプラスチックフィルム袋を所定の方向に搬送する搬送コンベアと、この搬送ベルトの上流側から下流側に向かって順に設けられた袋受け取りステーション、折り目付与ステーション、開口部封止ステーションおよび袋取り出しステーションを備える。
袋受け取りステーションは、搬送コンベアの搬送方向の上流側に位置し、一端が開口となっているプラスチックフィルム袋を受け取る。折り目付与ステーションは、袋受け取りステーションの下流に位置し、プラスチックフィルム袋の開口部の縁から間隔をあけてこのプラスチックフィルム袋に直線的な押圧力を加えて折り目を付与し、この折り目によってプラスチックフィルム袋の開口部を閉じる。
開口部封止ステーションは、折り目付与ステーションの下流に位置し、折り目と開口部の縁との間のフィルム部分を熱溶着して開口部を封止する。袋取り出しステーションは、開口部封止ステーションの下流に位置し、開口部が封止されたプラスチックフィルム袋を搬送コンベアから取り出す。
折り目付与ステーションは、好ましくは、上下動可能に設けられた押し込みプレートと、プラスチックフィルム袋を介して押し込みプレートの先端部を受け入れる溝とを含む。押込みプレートは、好ましくは、搬送コンベアの搬送方向に沿って直線的に整列する複数の歯を持つ櫛歯状プレートである。
折り目付与ステーションは、好ましくは、押し込みプレートと共に上下動可能に設けられたスポンジ部材を含む。このスポンジ部材は、商品を収容したプラスチックフィルム袋を上方から押さえる。
開口部封止ステーションは、好ましくは、プラスチックフィルム袋の折り目の部分に上下から当接し得るように設けられた上部弾性部材および下部弾性部材を含む。上部弾性部材および下部弾性部材は、プラスチックフィルム袋の折り目部分を上下から挟んで幅方向に広げる弾性力を発揮する。
好ましくは、搬送コンベアは、コンベア駆動手段によって、間欠駆動される。一つの実施形態では、搬送コンベアは、搬送面上に位置し、かつ搬送方向に沿って所定間隔に設けられた複数のマグネットと、各マグネットに吸着されるスペーサ部材とを備える。
本願発明によれば、袋受け取りステーションと開口部封止ステーションとの間に、プラスチック袋の開口部を閉じる折り目を付与する折り目付与ステーションを設けたので、開口部を適正に溶着封止することができる。
商品を収容したプラスチックフィルム袋の斜視図である。 図1に示したプラスチックフィルム袋の開口部を溶着封止した状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係るプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置の図解的平面図である。 プラスチックフィルム袋の処理過程を示す図である。 図5(a)の線VI−VIに沿って見たプラスチックフィルム袋の図解的断面図である。 図5(b)の線VII−VIIに沿って見たプラスチックフィルム袋の図解的断面図である。 図5(c)の線VIII−VIIIに沿って見たプラスチックフィルム袋の図解的断面図である。 本発明の一実施形態に係る搬送コンベアの一部分を示す斜視図である。 マグネットを取付けているプラスチック板の斜視図である。 3種類のスペーサ部材を示す斜視図である。 プラスチックフィルム袋の開口縁を案内プレートによって下から支えている状態を示す図解的平面図である。 図12の線XIII−XIIIに沿って見た図解的断面図である。 図12の線XIV−XIVに沿って見た図解的断面図であり、(a)は折り目を付与する前の状態を示し、(b)は折り目を付与している状態を示している。 櫛歯状プレートを示す正面図である。 不適切な折り目が付けられたプラスチックフィルム袋を示す斜視図である。 開口部封止ステーションにおけるヒートシールバーと上部弾性部材とを下方から見上げた状態を示す図である。 開口部封止ステーションにおける上部弾性部材および下部弾性部材に関連する部分を示す正面図であり、(a)は上部および下部弾性部材がプラスチックフィルム袋に当接する前の状態を示し、(b)は上部および下部弾性部材がプラスチック袋に当接して幅方向に広げている状態を示している。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る開口部溶着封止装置によって開口部が溶着封止されるプラスチックフィルム袋の一例を示している。図1は、開口部が封止されていない状態を示し、図2は開口部が溶着封止されている状態を示している。
プラスチックフィルム袋1は、1枚のプラスチックフィルムを底縁折り返し部1bで折り返して重ね合せ、その両側縁部1aを加熱溶着してシールしたものである。図1に示す状態では、プラスチックフィルムの一端および他端が開口縁1cとなっていて、開口部が口をあけている。袋1内には、例えば薬品を入れた薬品容器の形態の商品2と、薬品の説明書3とが収容されている。
図2に示す状態では、袋1の開口部が溶着封止されて溶着封止部1dとなっている。開口部を溶着封止した袋1の開封をし易くするために、袋1の一方の側縁シール部1aに切欠き1eが形成されている。
図3は、本発明の一実施形態に係るプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置100の概略断面図であり、図4は、装置100の図解的平面図である。これらの図を参照して開口部溶着封止装置100の全体構成を説明する。
[プラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置の全体構成および動作]
開口部溶着封止装置100は、キャスタ71を有するベース枠70と、ベース枠70上に設けられた制御ボックス72と、搬送コンベア10とを備える。
搬送コンベア10は、移動方向に沿って所定の等間隔に配置された複数の桟11を備えており、DCブラシレスモータまたはACサーボモータによって一定ピッチで間欠運転される。搬送コンベア10は、間欠稼働であり、隣接する桟11の間隔と同じ長さだけ動いたのち、所定時間停止する。停止する時間は、タイマーによって調整可能であり、作業者の熟練度や能力に応じて設定することが可能である。
搬送コンベア10の上流側から下流側に向かって、順に、袋受け取りステーション20、折り目付与ステーション30、開口部封止ステーション40、プリントステーション50および袋取り出しステーション60が設けられている。袋受け取りステーション20での袋1を置く作業、折り目付与ステーション30での袋1に折り目を付与する作業、開口部封止ステーション40での袋1の開口部溶着封止作業、プリントステーション50での袋1に印字を施す作業は、搬送コンベア10が停止している間に行う。
作業者は、搬送コンベア10が停止している間に、袋受け取りステーション20で袋1を搬送コンベア10上に正確に位置決めして置く。その後、袋1は、順次、折り目付与、開口部溶着封止、印字の各処理を経て袋取り出しステーション60からコンベア10外に排出されて商品回収容器85に回収される。
開口部封止ステーション40には、搬送コンベア10の上方に位置する上部電動シリンダ73と、搬送コンベア10の下方に位置する下部電動シリンダ74とが設けられている。上下動可能な上部電動シリンダ73の底部には、支えプレート75が固定して取り付けられている。後に詳細に説明するが、支えプレート75は開口部封止ステーション40と折り目付与ステーション30とに跨って延びており、この支えプレート75に、折り目付与ステーション30に位置する上部プレート31(図4)および開口部封止ステーション40に位置する上部移動プレート41(図4)が、例えば圧縮ばねを介して、取り付けられている。
下部電動シリンダ74の上昇動作および下降動作と、上部電動シリンダ73の下降動作および上昇動作とは、同期する。すなわち、上部電動シリンダ73の下降と同期して下部電シリンダ74が上昇し、上部電動シリンダ73の上昇と同期して下部電動シリンダ74が下降する。
プリントステーション50には、搬送コンベア10の上方に位置する印字用上部電動シリンダ80と、搬送コンベア10の下方に位置するサポート用下部電動シリンダ82とが設けられている。上下動可能な印字用上部電動シリンダ80の下端には印字ヘッド81が取り付けられている。また、上下動可能なサポート用下部電動シリンダ82の上端には、袋1の印字個所を下から支える受け台が取り付けられている。サポート用下部電動シリンダ82の上昇動作および下降動作と、印字用上部電動シリンダ80の下降動作および上昇動作とは、同期する。
図4に示すように、開口部封止ステーション40とプリントステーション50との間に、発光部90と受光部91とを有するフォトセンサが配置されている。フォトセンサは、搬送コンベア10上に商品収容袋があるか否かを検出し、その検出信号をプリントステーション50に送信する。プリントステーション50では、商品が有るとの信号を受信したときのみ、印字作業を行う。したがって、袋1が無い状態で印字作業を行うことがない。
図5〜図8は、袋1の処理過程を示している。図5(a)および図6は、袋受け取りステーション20に置かれた袋1を示す。底縁折り返し部1bで折り返して重ね合わされた袋1は、その両側縁部に側縁シール部1aを有し、その上端に開口縁1cを有している。図6に示すように、プラスチックフィルムの一端および他端によって形成される対向する開口縁1cは大きく開いている。袋1の内部には、商品2が収容されている。
図5(b)および図7は、折り目付与ステーション30で折り目が付与された後の袋1を示す。図示するように、折り目付与ステーション30では、袋1内の空気をできるだけ多く外部へ排出した状態で、開口縁1cから間隔をあけた箇所に袋1の幅方向に延びる折り目1fを付与する。対向する袋1の開口縁1cは溶着されていないが、袋1の開口部は折り目1fによってほぼ閉じられた状態になっている。
図5(c)および図8は、開口部封止ステーション40で開口部が溶着封止された後の袋1を示す。袋1の折り目1fと開口縁1cとの間の対向するフィルム部分は溶着封止されて溶着封止部1dとなっており、袋の開口部は完全に封止された状態になっている。
図5(d)は、プリントステーション50で印字が施された後の袋1を示す。図示した実施形態では、袋1の溶着封止部1d上に印字が施されている。印字すべき情報に関しては、袋1に収容する商品が医療機器であれば、ロット番号、使用期限などであり、食品であれば消費期限、賞味期限などである。
[搬送コンベアの説明]
図9は、搬送コンベア10の一部を示している。搬送コンベア10は、移動方向に沿って等間隔に配置された複数の桟11を備えている。袋受け取りステーション20において、商品を収容した袋1を搬送コンベア10上で隣接する2つの桟11の間に正確に位置決めして置く必要がある。袋受け取りステーション20で袋1を正確に位置決めしておけば、袋1に対して、後工程の作業(折り目付与、開口部封止、印字)を正確な位置で行うことが可能になる。
商品を収容した袋1の幅寸法は、隣接する桟11の間隔よりも小さい。袋1を隣接する桟11の間で正確に位置決めするには、袋1の一方の側縁(例えば左側側縁)の位置を一方の桟11(例えば左側の桟11)を基準にして決めるのが良い。単純には、袋1の左側側縁を左側の桟11に当接させるようにすればよい。ところが、対象とする袋1の幅寸法が小さい場合には、袋1の左側縁を左側の桟11に当接するように置くと、後工程の作業時の適正位置よりも袋が左に寄り過ぎてしまうことになる。また、商品を収容したことにより袋1の側縁が非直線的になる場合には、袋1の一方側縁を桟11に直線的に当接させることが困難になる可能性がある。
そこで、本実施形態では、桟11の両側面に樹脂プレート12を固定して取り付け、さらに袋1の幅方向位置を調節するためのスペーサ部材15を一方の樹脂プレート12に接着させている。
図10に示す樹脂プレート10は、その長手方向両端部に貫通孔14を有する。この樹脂プレート10には、3個のマグネット13がはめ込まれている。2個の同一形状の樹脂プレート10が、マグネット13を露出させた状態で桟11を挟むように固定される。固定は、樹脂プレート10の貫通孔に挿入されたネジによって行う。
スペーサ部材15は、作業対象となる袋1のサイズに適合した大きさ又は形状のものであり、マグネットに磁力吸着される材料からなる。対象となる袋1のサイズや形状を変える場合には、スペーサ部材15をマグネット13から分離し、別のスペーサ部材をマグネット13に吸着固定する。
図11は、3種類のスペーサ部材15,16,17を示している。スペーサ部材16は、スペーサ部材15よりも幅寸法が大きい。スペーサ部材17は、商品袋に当接する一方の側面に長さの短い幅寸法調整板18を取付けたものである。
商品を収容した袋1のサイズや形状に合わせて最適なスペーサ部材を選び、それを樹脂プレート10のマグネット13に吸着固定する。これにより、袋1をスペーサ部材15,16,17の側面に当接させるようにして搬送コンベア10上に置けば、袋1の正確な位置決めが可能になる。
図12に示すように、搬送コンベア10に沿って案内プレート21が配置されている。案内プレート21は、袋受け取りステーション20から折り目付与ステーション30に至るまでの搬送経路に沿って延びている。
図13に示すように、案内プレート21は、ベースプレート22上に固定されており、搬送コンベア10上に載せられて移動する袋1の開口縁1cを下から支える。袋1の開口縁1cが下方に垂れ下がらないようにするために、案内プレート21は、袋1の開口縁に当接する案内面が搬送コンベア10の搬送面に対して鈍角をなすように斜めに配置されている。
[折り目付与ステーションの説明]
図3に示すように、上部電動シリンダ73の底部に固定された支えプレート75は、折り目付与ステーション30と開口部封止ステーション40とに跨って延びている。図14に示す折り目付与ステーション30における上部プレート31は、支えプレート75に、例えば圧縮ばねを介して、取り付けられている。上部プレート31は、その底面に、下方に延びる押込みプレート32と、柔らかなスポンジ部材33とを備える。押込みプレート32およびスポンジ部材32は、上部電動シリンダ73によって上下動可能とされる。
図14に示すように、折り目付与ステーション30では、ベースプレート22に溝34が設けられている。溝34は、押込みプレート32の先端部を受け入れるものである。スポンジ部材33は、商品を収容した袋1を上方から軟らかく押圧して、袋内の空気を外部に排出する役割と、折り目付与時に袋が動かないように保持する役割を有する。
図14(b)に示すように、押込みプレート32およびスポンジ部材33が所定の位置まで下降すると、袋1内の空気の多くが外部に排出され、押込みプレート32の先端部が袋1の開口縁1cから間隔をあけて直線的な押圧力を加えて折り目を付与する。開口縁1cから間隔をあけて位置する折り目1fによって袋1の開口部は閉じた状態になり、折り目1から開口縁1cまでの形状が安定する。
押込みプレート32の形状としては、袋1に対して折り目を付与できるような形状のものであればよいが、本願発明者は、図15に示す櫛歯状プレートがより好ましいものであることを見出した。櫛歯状プレート32は、搬送コンベア10の搬送方向に沿って直線的に整列する複数の歯32aを有している。
本願発明者は、当初、先端縁が単純な直線形状である押込みプレートを用いて袋1に対して折り目を付与する作業を行った。その場合、時々、図16に示すように、折り目1fを形成すると同時に、折り目1fから開口縁1cに至るまでの領域にフィルムの一部が折り重なった折り重ね部1hや、それに付随した皺が発生することがあった。
本願発明者は、その原因が、押込みプレートの先端縁が単純な直線形状であることに起因するものであることを突き止めた。先端縁が単純な直線形状であれば、押込みプレートは、袋を直線的に隙間なく押圧するので、袋のフィルムにわずかなゆるみがあった場合、そのゆるみ部分を上から強制的に押さえつけて折り重ね部を作ってしまうことがある。
そこで、本願発明者は、押込みプレートの押込み時にフィルムの逃げを許容するために、押込みプレートの先端部の形状を図15に示すような櫛歯形状とした。この櫛歯形状であれば、折り目を適正に形成することができる。また、折り目付与時にフィルムの逃げを許容するので、フィルムが折り重なった折り重ね部を作ることが無かった。
[開口部封止ステーションの説明]
図17に示す上部移動プレート41は、上部電動シリンダ73の底部に固定された支えプレート75に、例えば圧縮ばねを介して、取り付けられている。図17は、上部移動プレート41を下方から見上げた図を示している。上部移動プレート41は、処理対象となる袋1の幅方向に沿って長い形状であり、その長手方向両端部に下方に段差となって突出している押さえ部44を有している。この押え部44は、袋1の開口部を溶着封止する際に、袋1の両側縁シール部1aを上方から押さえて袋1を動かないように保持する役割を有する。
上部プレート41の底面には、フィルムを熱溶着するためのヒートシールバー42と、一対の上部弾性部材43とが取り付けられている。左右に位置する一対の上部弾性部材43は、上部プレート41の長手方向の中央に位置する縦線に対して対称の形状である。
各上部弾性部材43は、下方に向かってV字状になる形態を有しており、V字状の谷部に袋1のフィルムに当接する中央当接部43dを備えている。上部プレート41の中央側に位置する上部弾性部材の基端部43aは、ねじ43cによって上部プレート41に固定され、自由端となっている先端部43bは、上部プレート41に固定されたピン43eを相対的にスライド可能に受け入れるスリットを有している。
図3に示す下部電動シリンダ74の上端に、図17に示した構造と実質的に同一の下部移動プレート45が取り付けられている。下部移動プレート45は、その長手方向両端部に上方に段差となって突出している押さえ部44を有している。下部移動プレート45の上面には、ヒートシールバー42と、一対の下部弾性部材43とが取り付けられている。
図18(a)は、袋1の開口部を溶着封止する前の状態を示し、図18(b)は、袋1の開口部を溶着封止している状態を示している。これらの図には、ヒートシールバー42が示されていない。上部電動シリンダ73の下降に伴い上部移動プレート41が下降し、下部電動シリンダ74の上昇に伴い下部移動プレート45が上昇する。
袋1の開口部の溶着封止に際して、上下に位置する押さえ部44は、袋1の両側縁シール部1aを上下から挟み込んで動かないように保持する。それに先立ち、上下に位置する一対の上部弾性部材43の中央当接部43dおよび一対の下部弾性部材43の中央当接部43dが、袋1の折り目部分を上下から挟み込む。その状態から上部移動プレート41がさらに下方へ移動し、下部移動プレート45がさらに上方へ移動すると、左右の中央当接部43が袋1を挟み込んだままで互いから遠ざかるように弾性的に移動するので、袋1の折り目部分が幅方向に広がり、熱溶着される部分が平らになる。その状態で、上下に位置する押さえ部44が袋1の両側縁シール部1aを挟み込み、上下のヒートシールバー42が折り目1fから開口縁1cとの間の領域を熱溶着して、袋1の開口部を封止する。
[フォトセンサの説明]
図4に示すように、開口部封止ステーション40とプリントステーション50との間に配置されたフォトセンサは、発光部90から出射した光が受光部91に届くか否かによって商品収容袋1の有無を検出し、その検出信号を次のプリントステーション50に送る。
[プリントステーションの説明]
プリントステーション50の印字用上部電動シリンダ80およびサポート用下部電動シリンダ80は、商品収容袋1があることを確認したときのみ作動する。印字用上部電動シリンダ80の下端に取り付けられた印字ヘッド81の下降およびサポート用下部電動シリンダ82の上端に取り付けられた受け台83の上昇は同期し、受け台83によって袋1の溶着封止部1dを下から支えた状態で印字用ヘッド81が溶着封止部1dの上面に所定の情報を印字する。
[袋取り出しステーションの説明]
袋取り出しステーション60では、所定の処理が行われた袋1が搬送コンベア10から自然落下によって排出され、商品回収容器85に回収される。
[他の実施形態の説明]
以上、図面を参照して本発明の一実施形態を説明したが、本発明は図示した特定の実施形態に限定されるものではない。本発明と実質的に同一の範囲または均等の範囲内で、構成要素に対して種々の修正、追加または削除を行うことが可能である。
例えば、本発明の一実施形態では、工場での運用上の利便性を考慮して、全ての駆動機構を電源のみで動作させるようにしたが、それに限定されない。そのような利便性が特に必要でない場合には、電動シリンダに代えて、エアーシリンダや油圧シリンダ等を採用することも可能である。また、上下動の動きを実現するものとして、シリンダに代えて、モーターとカムポジショナーによるクランクプレス式を用いても良い。
図示した実施形態では、開口部封止ステーションと袋取り出しステーションとの間に、開口部が封止されたプラスチックフィルム袋に所定の情報を印字するプリントステーションを設けていたが、袋に印字を施す必要がない場合には、プリントステーションを設けなくても良い。
また、図示した実施形態では、開口部封止ステーションのヒートシールバーと、折り目付与ステーションの押し込みプレートとが、一体となって上下動するように連結されていたが、それらを切り離してそれぞれの駆動機構によってそれぞれが上下動するように構成しても良い。
さらに、図示した実施形態では、搬送コンベアの搬送面に対して鈍角をなすように斜めに配置された案内面を持つ案内プレートが、袋受け取りステーションから折り目付与ステーションに至るまでの搬送経路に沿って配置されていたが、他の実施形態として、案内面の長さを短くし、折り目付与ステーションにおいてのみプラスチック袋の開口縁を下から支えるようにしても良い。
図示したプラスチックフィルム袋は、1枚のプラスチックフィルムを底縁折り返し部で折り返して重ね合せ、その両側縁部を加熱溶着してシールしたものであったが、この形態は一例であって、他の形態のものも採用し得る。例えば、2枚のプラスチックフィルムからなり、袋の底縁を加熱溶着してシールしたものであってもよい。あるいは、袋の両側縁部または底縁部にマチを設けたものであっても良い。言い換えれば、一端が開口となっている袋であれば、どのような形態のものであっても良い。
本発明は、簡易な構造で、プラスチックフィルム袋の開口部を適正に溶着封止することができる開口部溶着封止装置として有利に利用され得る。
100 プラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置、1 プラスチックフィルム袋、1a 側縁シール部、1b 底縁折り返し部、1c 開口縁、1d 溶着封止部、1e 切欠き、1f 折り目、1g 印字部、1h 折り重ね部、2 商品、3 説明書、10 搬送コンベア、11 桟、12 樹脂プレート、13 マグネット、14 貫通孔、15 スペーサ部材、16 スペーサ部材、17 スペーサ部材、18 幅寸法調整板、20 袋受け取りステーション、21 案内プレート、22 ベースプレート、30 折り目付与ステーション、31 上部プレート、32 押込みプレート、32a 歯、33 スポンジ部材、34 溝、40 開口部封止ステーション、41 上部移動プレート、42 ヒートシールバー、43 上部弾性部材、43a 基端部、43b 先端部、43c ねじ、43d 中央当接部、43e ピン、44 押さえ部、45 下部移動プレート、50 プリントステーション、60 袋取り出しステーション、70 ベース枠、71 キャスタ、72 制御ボックス、73 上部電動シリンダ、74 下部電動シリンダ、75 支えプレート、80 印字用上部電動シリンダ、81 印字ヘッド、82 サポート用下部電動シリンダ、83 受け台、85 商品回収容器、90 発光部、91 受光部。

Claims (7)

  1. 商品を収容したプラスチックフィルム袋を所定の方向に搬送する搬送コンベアと、
    前記搬送コンベアの搬送方向の上流側に位置し、一端が開口となっている前記プラスチックフィルム袋を受け取る袋受け取りステーションと、
    前記袋受け取りステーションの下流に位置し、前記プラスチックフィルム袋の開口部の縁から間隔をあけて前記プラスチックフィルム袋に直線的な押圧力を加えて折り目を付与し、この折り目によって前記プラスチックフィルム袋の開口部を閉じる折り目付与ステーションと、
    前記折り目付与ステーションの下流に位置し、前記折り目と前記開口部の縁との間のフィルム部分を熱溶着して開口部を封止する開口部封止ステーションと、
    前記開口部封止ステーションの下流に位置し、開口部が封止された前記プラスチックフィルム袋を前記搬送ベルトから取り出す袋取り出しステーションとを備える、プラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置。
  2. 前記折り目付与ステーションは、上下動可能に設けられた押し込みプレートと、前記プラスチックフィルム袋を介して前記押し込みプレートの先端部を受け入れる溝とを含む、請求項1に記載のプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置。
  3. 前記押し込みプレートは、前記搬送コンベアの搬送方向に沿って直線的に整列する複数の歯を持つ櫛歯状プレートである、請求項2に記載のプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置。
  4. 前記折り目付与ステーションは、前記押し込みプレートと共に上下動可能に設けられたスポンジ部材を含み、前記スポンジ部材は、商品を収容した前記プラスチックフィルム袋を上方から押さえるものである、請求項2または3に記載のプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置。
  5. 前記開口部封止ステーションは、前記プラスチックフィルム袋の折り目の部分に上下から当接し得るように設けられた上部弾性部材および下部弾性部材を含み、
    前記上部弾性部材および前記下部弾性部材は、前記プラスチックフィルム袋の折り目部分を上下から挟んで幅方向に広げる弾性力を発揮する、請求項1〜4のいずれかに記載のプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置。
  6. 前記搬送コンベアは、コンベア駆動手段によって、間欠駆動される、請求項1〜5のいずれかに記載のプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置。
  7. 前記搬送コンベアは、搬送面上に位置し、かつ搬送方向に沿って所定間隔に設けられた複数のマグネットと、前記各マグネットに吸着されるスペーサ部材とを備える、請求項1〜6のいずれかに記載のプラスチックフィルム袋の開口部溶着封止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114368522A (zh) * 2022-02-25 2022-04-19 盐城康泽源食品有限公司 油炸食品自动包装机
CN116835043A (zh) * 2023-09-01 2023-10-03 烟台万事如意食品有限公司 一种海参包装封口设备

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