JP2019055633A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】第1ラチェット爪が、アンロック位置に位置するときは第1ラチェット歯車よりも外周側に位置し、且つ、ロック位置に位置する場合にステアリングシャフトが回転したときにいずれか1つの第1歯部の第1支持面上を摺動可能な第1摺動部及びいずれか1つの第1歯部の前記第1ストッパ面と係脱可能な第1係脱面を有する。さらに第2ラチェット爪が、アンロック位置に位置するときは第2ラチェット歯車よりも外周側に位置し、且つ、ロック位置に位置する場合にステアリングシャフトが回転したときにいずれか1つの第2歯部の第2支持面上を摺動可能な第2摺動部及びいずれか1つの第2歯部の第2ストッパ面と係脱可能な第2係脱面を有する。【効果】ステアリングシャフトの回転可能量を微小範囲に制限すると供に、ラチェット爪の機械的強度を大きくすることができる。【選択図】図11

Description

本発明は、ステアリングホイールの回転動作を規制するステアリングロック装置に関する。
特許文献1は車両に設けられるステアリングロック装置の一例を開示している。このステアリングロック装置は被ロック部及びロック部材を有している。被ロック部は、ステアリングホイールと一緒に回転することより操舵輪の舵角を変化させるステアリングシャフトの外周部と一体化している。
被ロック部は、その外周面に形成された複数の溝部を備えている。各溝部は、ステアリングシャフトの回転方向に並べて設けられており且つ互いに離間している。さらに被ロック部の溝部以外の部分は複数の山部によって構成されている。
ロック部材は、被ロック部(ステアリングシャフト)の外周側に配設されている。ロック部材は、アンロック位置と、アンロック位置よりも被ロック部側に接近したロック位置との間をステアリングシャフトの軸線に対して直交する方向に移動可能である。
さらにロック部材は、動力伝達機構を介して電動モータと連係している。
このステアリングロック装置を搭載した車両のエンジンが運転状態にあるとき、ロック部材はアンロック位置に位置する。このとき、ロック部材は被ロック部(ステアリングシャフト)から外周側に離間する。このとき車両の運転手は、ステアリングホイールを自由に回転操作できる。
一方、エンジンが運転状態にある場合(即ち、車両が走行可能状態にある場合)に車両を駐車状態に切り替えると電動モータが正転する。すると、電動モータの駆動力を受けた動力伝達機構がロック部材をロック位置へ移動させる。電動モータは、ロック部材がロック位置に到達したときに回転を停止する。
このとき、ロック部材がいずれか1つの溝部と対向する場合は、ロック部材の被ロック部側の端部である係合部がこの溝部内に進入する。なお、以下の説明において、ロック部材と対向する溝部を「対向溝部」と称することがある。
この状態で、例えば、ステアリングホイールを時計方向に回転させると、ステアリングシャフトが微小角度だけ回転したときにロック部材の係合部の一方の側面が対向溝部の一方の側面に接触するので、ステアリングホイールの時計方向の回転が規制される。
また、この状態でステアリングホイールを反時計方向に回転させると、ステアリングシャフトが微小角度だけ回転したときにロック部材の係合部の他方の側面が対向溝部の他方の側面に接触するので、ステアリングホイールの反時計方向の回転が規制される。
従って、係合部が対向溝部内に位置するときは、例えば、この車両が盗難されるおそれは低い。
この後に再びエンジンを始動可能な状態に切り替えると(即ち、車両を走行可能状態にすると)電動モータが逆転し、電動モータの駆動力を受けた動力伝達機構がロック部材をアンロック位置へ移動させる。そのため、車両の運転手はステアリングホイールを自由に回転操作できる。
特開2016−97902号公報
特許文献1に記載のロック装置は、ロック位置に位置するロック部材の係合部の両側面を対向溝部の一方の側面又は他方の側面に選択的に係合させることにより、ステアリングホイールの時計方向及び反時計方向の回転可能量を所定の微小範囲に制限している。即ち、特許文献1に記載のロック装置は、ステアリングホイールの回転可能量を微小範囲に制限するために、係合部を対向溝部内に位置させている。
そのため、このロック装置の係合部の上記回転方向の寸法は、溝部の上記回転方向の寸法より小さくなければならない。
そのため、例えば被ロック部が多数の溝部を備える場合は各溝部の上記回転方向の寸法が小さくなるので、係合部の上記回転方向の寸法が小さくなる。即ち、この場合は係合部の機械的強度が小さくなるおそれがある。
係合部の機械的強度が小さくなると、ロック部材がロック位置に位置するときに、ロック部材によってステアリングホイールの回転可能量を微小範囲に制限するのが難しくなる。
本発明は上述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、ステアリングホイールの時計方向及び反時計方の回転可能量を微小範囲に制限可能であり、且つ、ステアリングホイールと一緒に回転するラチェット歯車と係合することによりステアリングホイールの回転可能量を制限するラチェット爪の機械的強度をラチェット歯車の形状の影響を受けずに大きくすることが可能なステアリングロック装置を提供することにある。
本発明のステアリングロック装置は、ステアリングホイール(30)と一緒に自身の中心軸(29C)を中心とする回転方向に回転することより操舵輪(15L、15R)の舵角を変化させるステアリングシャフト(29)の外周部と一体化し且つ前記中心軸方向の位置が互いに異なる第1ラチェット歯車(36A)及び第2ラチェット歯車(36B)と、
前記ステアリングシャフトの外周側に配設され且つアンロック位置と前記アンロック位置よりも前記ステアリングシャフト側の位置であるロック位置との間を前記中心軸に対して相対移動可能である、前記第1ラチェット歯車に対応する第1ラチェット爪(45)及び前記第2ラチェット歯車に対応する第2ラチェット爪(50)と、
を備え、
前記第1ラチェット歯車の外周部に前記回転方向に並べて複数の第1歯部(37A)が形成され、且つ、前記第2ラチェット歯車の外周部に前記回転方向に並べて複数の第2歯部(37B)が形成され、
前記各第1歯部が、前記回転方向の一方側の端面であり且つ前記回転方向に対して直交する第1ストッパ面(38A)、及び、外周側の面であり且つ前記一方側から前記回転方向の他方側に向かうにつれて前記中心軸までの距離を徐々に減少させる第1支持面(39A)、を有し、
前記各第2歯部が、前記回転方向の前記他方側の端面であり且つ前記回転方向に対して直交する第2ストッパ面(38B)、及び、外周側の面であり且つ前記他方側から前記一方側に向かうにつれて前記中心軸までの距離を徐々に減少させる第2支持面(39B)、を有し、
前記第1ラチェット爪が、前記アンロック位置に位置するときは前記第1ラチェット歯車よりも外周側に位置し、且つ、前記ロック位置に位置する場合に前記ステアリングシャフトが回転したときにいずれか1つの前記第1歯部の前記第1支持面上を摺動可能な第1摺動部(48)及びいずれか1つの前記第1歯部の前記第1ストッパ面と係脱可能な第1係脱面(47)を有し、
前記第2ラチェット爪が、前記アンロック位置に位置するときは前記第2ラチェット歯車よりも外周側に位置し、且つ、前記ロック位置に位置する場合に前記ステアリングシャフトが回転したときにいずれか1つの前記第2歯部の前記第2支持面上を摺動可能な第2摺動部(53)及びいずれか1つの前記第2歯部の前記第2ストッパ面と係脱可能な第2係脱面(52)を有する。
本発明のステアリングロック装置では、ロック位置に位置する第1ラチェット爪の第1係脱面を第1ラチェット歯車の第1歯部の第1ストッパ面に係合させることにより、ステアリングホイール(ステアリングシャフト)の一方側への回転を規制する。同様に、ロック位置に位置する第2ラチェット爪の第2係脱面を第2ラチェット歯車の第2歯部の第2ストッパ面に係合させることにより、ステアリングホイールの他方側への回転を規制する。換言すると、ロック位置に位置する第1ラチェット爪及び第1歯部は、ステアリングホイールの他方側への回転を規制しない。同様に、ロック位置に位置する第2ラチェット爪及び第2歯部は、ステアリングホイールの一方側への回転を規制しない。
そのため、第1ラチェット爪のステアリングホイールの回転方向の寸法を、第1歯部の回転方向の寸法より大きくすることが可能である。同様に、第2ラチェット爪の回転方向の寸法を、第2歯部の回転方向の寸法より大きくすることが可能である。即ち、第1ラチェット爪及び第2ラチェット爪の回転方向の寸法は、第1歯部及び第2歯部の回転方向の寸法によって制限されない。
従って、第1ラチェット爪の回転方向の寸法を大きくすることにより第1ラチェット爪の機械的強度を高くし且つ第2ラチェット爪の回転方向の寸法を大きくすることにより第2ラチェット爪の機械的強度を高くすることが可能である。即ち、第1ラチェット爪及び第2ラチェット爪の機械的強度を、第1ラチェット歯車及び第2ラチェット歯車の形状の影響を受けずに大きくすることが可能である。
上記直交には、「完全な直交」及び「略直交」が含まれる。
本発明の一態様において、前記第1ラチェット爪及び前記第2ラチェット爪が前記ロック位置に位置する場合に前記第1ストッパ面と前記第1係脱面とが係合し且つ前記第2ストッパ面と前記第2係脱面とが係合するように前記第1係脱面の位置を設定したときよりも、前記第1係脱面を前記他方側に位置させる。
本発明をこの態様で実施した場合に、ロック位置に位置する第1ラチェット爪の第1係脱面が第1ストッパ面と係合することなく第1摺動部が第1支持面に接触し且つロック位置に位置する第2ラチェット爪の第2係脱面が第2ストッパ面と係合することなく第2摺動部が第2支持面に接触した状態を想定する。この状態でステアリングシャフトが他方側に回転したときに、第1ラチェット爪の第1摺動部が接触している第1支持面から離間して、この第1支持面を有する第1歯部に隣接する別の第1歯部の第1支持面に接触することが、第2ラチェット爪の第2係脱面及び第2ラチェット歯車の第2ストッパ面によって抑制される。同様に、この状態でステアリングシャフトが一方側に回転したときに、第2ラチェット爪の第2摺動部が接触している第2支持面から離間して、この第2支持面を有する第2歯部に隣接する別の第2歯部の第2支持面に接触することが、第1ラチェット爪の第1係脱面及び第1ラチェット歯車の第1ストッパ面によって抑制される。
なお、例えば、第1ラチェット爪の第1摺動部が接触している第1支持面から離間して、この第1支持面を有する第1歯部に隣接する別の第1歯部の第1支持面に接触すると、車輪からステアリングシャフトに伝わる力によって、第1ラチェット爪の第1係脱面が当該別の第1歯部の第1ストッパ面に強い力で接触するおそれがある。第1係脱面と第1ストッパ面とが強い力で接触すると、その後に第1ラチェット爪をアンロック位置へ移動させるために強い力が必要になる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の一実施形態に係るステアリングロック装置を備える車両の模式的な平面図である。 第1ラチェット爪及び第2ラチェット爪がアンロック位置に位置するときのステアリングロック装置の斜視図である。 第1ラチェット爪及び第2ラチェット爪がアンロック位置に位置するときの図2とは別の方向から見たステアリングロック装置の斜視図である。 互いに一体化した支持軸及びバネの斜視図である。 ステアリングシャフトの中心軸に沿って前方から見たときの第1ラチェット爪及び第2ラチェット爪がアンロック位置に位置するステアリングロック装置を示す図である。 第1ラチェット爪及び第2ラチェット爪がロック位置に位置し且つ第1ラチェット爪の第1係合部が第1対向歯部の時計方向の端部に接触したときの図5と同様の図である。 第1ラチェット爪及び第2ラチェット爪がロック位置に位置し且つ第1ラチェット爪の第1係合部が第1ストッパ面と係合したときの図5と同様の図である。 ステアリングシャフトの中心軸に沿って前方から見たときの第1ラチェット爪と第1ラチェット歯車との相対回転方向位置及び第2ラチェット爪と第2ラチェット歯車との相対回転方向位置を示す図である。 第1ラチェット歯車、第2ラチェット歯車、第1ラチェット爪、及び第2ラチェット爪の位置関係を説明するための第1ラチェット歯車及び第2ラチェット歯車を直線状に展開して示す模式図である。 ロック初期状態において第1摺動部が第1支持面に接触し且つ第2摺動部が第2支持面に接触したときの図9と同様の模式図である。 図10の状態においてステアリングホイールが時計方向に回転されたときの図9と同様の模式図である。 図10の状態においてステアリングホイールが反時計方向に回転されたときの図9と同様の模式図である。 図9の状態においてステアリングホイールが反時計方向に回転されたときの図9と同様の模式図である。 図9の状態においてステアリングホイールが時計方向に回転されたときの図9と同様の模式図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
まず車両10の全体構造を図1を参照しながら簡単に説明する。
車両10の車体11の前部にはサスペンション(図示略)が設けられている。
周知のようにサスペンションの構成要素である左側のアッパーアームと左側のロアアームとの先端部間及び右側のアッパーアームと右側のロアアームとの先端部間には、それぞれキャリア(ナックルアーム)がキングピン軸まわりに回転可能に支持されている。左右のキャリアは前輪15L、15Rをそれぞれ水平軸まわりに回転可能に支持している。
車両10の車体11の後部にもサスペンション(図示略)が設けられており、このサスペンションが左右の後輪16L、16Rをそれぞれ水平軸まわりに回転可能に支持している。
前輪15L、15R及び後輪16L、16Rの外周部は、いずれもゴム製のタイヤによって構成されている。
車両10は操舵輪である前輪15L、15Rの舵角を変化させるためのステアリング装置20を備えている。
ステアリング装置20は、主要な構成要素として、ラック軸21、ピニオンシャフト28、ステアリングシャフト29、ステアリングホイール30、及びステアリングロック装置35を備えている。
金属製のラック軸21は左右方向にスライド可能且つ自身の軸線まわりに回転不能である。ラック軸21にはラック歯部(図示略)が形成されている。
ラック軸21の左右両端部は、図示を省略したタイロッドを介して左右のキャリアにそれぞれ接続されている。
金属製のピニオンシャフト28は、自身の軸線方向に移動不能且つ自身の軸線まわりに回転可能である。さらにピニオンシャフト28は、ラック軸21のラック歯部と噛み合っている。
ピニオンシャフト28は、金属製の棒状部材であるステアリングシャフト29の一端(下端)にユニバーサルジョイントを介して接続されている。ステアリングシャフト29は、側面視において前後方向及び上下方向に対して傾斜している。さらにステアリングシャフト29の他端(上端)にはステアリングホイール30が固定されている。
従って、車両10に乗車している運転手がステアリングホイール30を回転させると、この回転力がステアリングシャフト29及びユニバーサルジョイントを介してピニオンシャフト28に伝わり、ピニオンシャフト28が自身の軸線まわりに回転する。するとピニオンシャフト28と噛み合っているラック軸21が左右方向にスライドするので前輪15L、15Rの舵角が変化する。
続いてステアリングロック装置35の構造について詳しく説明する。
図2乃至図14に示すように、ステアリングロック装置35は、第1ラチェット歯車36A、第2ラチェット歯車36B、及びロック機構40を備えている。
ステアリングシャフト29とは別体の第1ラチェット歯車36A及び第2ラチェット歯車36Bは共に環状部材である。第1ラチェット歯車36A及び第2ラチェット歯車36Bは、ステアリングシャフト29の中心軸29C方向の位置が互いに異なるように、ステアリングシャフト29の外周部に固定されている。第1ラチェット歯車36A及び第2ラチェット歯車36Bは、例えば金属により製造可能である。図2、図3、及び図5に示すように、第1ラチェット歯車36A及び第2ラチェット歯車36Bの外径はステアリングシャフト29の外径より大きい。
図2、図3、及び図5乃至図8に示すように、第1ラチェット歯車36Aは、ステアリングシャフト29の回転方向に並べて形成された12個の第1歯部37Aを有している。以下の説明中の「回転方向」とはステアリングシャフト29の回転方向を意味する。各第1歯部37Aの設計上の形状は互いに同一である。各第1歯部37Aの上記回転方向の一方側(以下、この「一方側」をステアリングホイール30側から見たときの「時計方向側」と称することがある)の端面は上記回転方向に対して完全に直交又は略直交する平面である第1ストッパ面38Aである。さらに各第1歯部37Aの外周側面は平面である第1支持面39Aである。各第1歯部37Aの第1支持面39Aの上記回転方向の一方側の端部は第1ストッパ面38Aの外周側端部と連続している。さらに各第1歯部37Aの第1支持面39Aの上記回転方向の他方側(以下、この「他方側」をステアリングホイール30側から見たときの「反時計方向側」と称することがある)の端部は、各第1歯部37Aに対して他方側(反時計方向側)から隣接する第1歯部37A(37Acc)の第1ストッパ面38Aの内周側端部と連続する。各第1支持面39Aから中心軸29Cまでの距離は、一方側から他方側に向かうにつれて徐々に減少する。
各第1歯部37Aは第1ラチェット歯車36Aの中心軸29C方向の全長に渡って形成されている。
図8に示すように、第1歯部37Aの幅方向の一端である第1ストッパ面38Aと中心軸29Cとを通る直線と、第1歯部37Aの幅方向の他端と中心軸29Cとを通る直線と、がなす設計中心角θgAの基準値は30.0度である。本実施形態において「幅」とは「ステアリングシャフト29の回転方向の長さ」を意味する。さらに、以下の説明において、対象部位の「中心角」とは、対象部位の幅全体に対応する中心軸29Cを中心とする中心角を意味する。
図2、図3、及び図5乃至図8に示すように、第2ラチェット歯車36Bは上記回転方向に並べて形成された12個の第2歯部37Bを有している。各第2歯部37Bの設計上の形状は互いに同一であり、且つ、第2歯部37Bの設計上の形状は第1歯部37Aと同一である。各第2歯部37Bの他方側の端面は上記回転方向に対して完全に直交又は略直交する平面である第2ストッパ面38Bである。さらに各第2歯部37Bの外周側面は平面である第2支持面39Bである。各第2歯部37Bの第2支持面39Bの他方側の端部は第2ストッパ面38Bの外周側端部と連続している。さらに各第2歯部37Bの第2支持面39Bの一方側の端部は、各第2歯部37Bに対して一方側(時計方向側)から隣接する第2歯部37B(37Bc)の第2ストッパ面38Bの内周側端部と連続する。各第2支持面39Bから中心軸29Cまでの距離は、他方側から一方側に向かうにつれて徐々に減少する。
各第2歯部37Bの回転方向の位相は、対応する各第1歯部37Aとそれぞれ同一である。即ち、各第1ストッパ面38Aの回転方向の位相は、対応する各第2ストッパ面38Bとそれぞれ同一である。
各第2歯部37Bは第2ラチェット歯車36Bの中心軸29C方向の全長に渡って形成されている。
図8に示すように、第2歯部37Bの幅方向の一端である第2ストッパ面38Bと中心軸29Cとを通る直線と、第2歯部37Bの幅方向の他端と中心軸29Cとを通る直線と、がなす設計中心角θgBの基準値は30.0度である。
図2乃至図7に示すように、ロック機構40は、主要な構成要素として、支持軸41、揺動レバー42、第1ラチェット爪45、第2ラチェット爪50、スライダ55、スクリュー58、ヘリカルギア59、及びロック用モータ60を備えている。
金属製且つ円柱状の支持軸41は、ステアリングシャフト29と平行であり且つステアリングシャフト29の上方に位置している。さらに支持軸41は、車体11に固定された支持部材(図示略)に移動不能に支持されている。
金属製の揺動レバー42の左側端部を支持軸41が貫通し、揺動レバー42は支持軸41によって支持軸41の軸線まわりに回転可能に支持されている。
揺動レバー42の前後両面の長手方向の中央部には互いに同軸をなすストッパピン43がそれぞれ固定されている。
さらに揺動レバー42の右端部には係合凹部44が形成されている。
図2、図3、及び図5乃至図8等に示すように、金属製の第1ラチェット爪45は揺動レバー42の直前に位置している。
第1ラチェット爪45の左端部に形成された貫通孔を支持軸41が相対回転可能に貫通している。従って、第1ラチェット爪45は支持軸41の軸線を中心に支持軸41に対して相対回転可能である。
第1ラチェット爪45の右端部近傍には下方に向かって突出する第1係合部46が設けられている。第1係合部46の左端面は平面である第1係脱面47である。第1係合部46の下端部は第1摺動部48である。
さらに第1ラチェット爪45の右端部には第1被支持突起49が形成されている。第1被支持突起49は前方のストッパピン43の直上に位置する。
図2、図3、及び図8等に示すように、金属製の第2ラチェット爪50は揺動レバー42の直後に位置している。
第2ラチェット爪50の左端部に形成された貫通孔を支持軸41が相対回転可能に貫通している。従って、第2ラチェット爪50は支持軸41の軸線を中心に支持軸41に対して相対回転可能である。
第2ラチェット爪50の右端部近傍には下方に向かって突出する第2係合部51が設けられている。第2係合部51の右端面は平面である第2係脱面52である。第2係合部51の下端部は第2摺動部53である。
さらに第2ラチェット爪50の右端部には第2被支持突起54が形成されている。第2被支持突起54は後方のストッパピン43の直上に位置する。
図4に示すように、支持軸41の外周面にはバネSPが装着されている。バネSPは、押圧部SP1、押圧部SP2、及び押圧部SP3を有している。
そして、バネSPが弾性変形した状態で、押圧部SP1が揺動レバー42の下面に接触し、押圧部SP2が第1ラチェット爪45の上面に接触し、且つ押圧部SP3が第2ラチェット爪50の上面に接触している。そのため、バネSPは揺動レバー42を支持軸41の軸線まわりに図5の矢印A1方向に回転付勢し、且つ、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50を図5の矢印A2方向に回転付勢している。
そのため、第1ラチェット爪45に対してバネSPの付勢力以外の力を付与しないとき、第1ラチェット爪45は揺動レバー42に対して第1被支持突起49が対応するストッパピン43に対して上方から係合する係合位置(図2、図3、及び図5の位置)に位置する。一方、第1ラチェット爪45に対して矢印A1方向且つバネSPの付勢力より大きい外力を付与すると、第1ラチェット爪45は揺動レバー42に対して第1被支持突起49が対応するストッパピン43から上方に離間する離間位置(図6及び図9の位置)に位置する。また、第2ラチェット爪50に対してバネSPの付勢力以外の力を付与しないとき、第2ラチェット爪50は揺動レバー42に対して第2被支持突起54が対応するストッパピン43に対して上方から係合する係合位置(図2及び図3の位置)に位置する。一方、第2ラチェット爪50に対して矢印A1方向且つバネSPの付勢力より大きい外力を付与すると、第2ラチェット爪50は揺動レバー42に対して第2被支持突起54が対応するストッパピン43から上方に離間する離間位置(図9の位置)に位置する。
図2、図3、及び図5乃至図7に示すように、揺動レバー42の右側には金属製のスライダ55が配設されている。スライダ55の左側面には係合突起56が設けられている。この係合突起56は揺動レバー42の係合凹部44に相対移動可能に嵌合している。さらにスライダ55には、スライダ55を上下方向に貫通する雌ねじ孔(図示略)が形成されている。
スライダ55は回転規制手段(図示略)によって、雌ねじ孔の軸線まわりの回転が規制されている。但し、スライダ55の上下方向の移動は規制されていない。
金属製且つその軸線が上下方向に延びるスクリュー58は、スライダ55の雌ねじ孔を貫通している。さらにスクリュー58の外周面に形成された雄ねじ溝が雌ねじ孔と螺合している。さらにスクリュー58は、軸受(図示略)によって、スクリュー58の軸線まわりに回転可能且つ軸線方向に移動不能に支持されている。
スクリュー58の上端近傍部は樹脂製のヘリカルギア59の中心部を貫通しており、且つ、スクリュー58とヘリカルギア59とが互いに固定されている。
さらに上記支持部材には電動式のロック用モータ60の本体部が固定されている。
ロック用モータ60の出力軸61にはウォーム62が固定されている。ウォーム62はヘリカルギア59と噛合している。
このロック用モータ60は図1に示す制御装置26に接続されている。後述するように、制御装置26は、イグニッションスイッチ(図示略)の操作によって車両10が走行可能状態と駐車保管状態との間で切り替えられる毎にロック用モータ60に作動信号(電気信号)を送信する。
続いて、ステアリングロック装置35の動作を図5乃至図14を参照しながら説明する。
まずは車両10が走行可能状態から駐車保管状態に切り替えられた場合について説明する。
なお、車両10が走行可能状態にある場合、揺動レバー42、第1ラチェット爪45、及び第2ラチェット爪50は図2、図3、及び図5に示すアンロック位置に位置する。このとき、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50は揺動レバー42に対して係合位置に位置し、第1ラチェット爪45の第1係合部46及び第2ラチェット爪50の第2係合部51は、第1ラチェット歯車36A及び第2ラチェット歯車36Bからそれぞれ上方に離間する。
従って、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50はステアリングシャフト29(第1ラチェット歯車36A及び第2ラチェット歯車36B)の回転動作を阻害しないので、車両10の運転手はステアリングホイール30を自由に回転操作できる。
車両10が駐車保管状態になると、制御装置26がロック用モータ60にロック信号を送信するので、ロック用モータ60の出力軸61が正転する。すると上方から見たときに、ヘリカルギア59及びスクリュー58が反時計方向に回転する。その結果、雌ねじ孔まわりの回転が規制されているスライダ55がスクリュー58に沿って下方へ所定量だけ移動する。すると係合凹部44及び係合突起56を介してスライダ55と連係する揺動レバー42が図5の矢印A2方向に回転する。そして、揺動レバー42、第1ラチェット爪45、及び第2ラチェット爪50が図6乃至図14に示すロック位置に位置に達したことを制御装置26に接続されたセンサ(図示略)が検出するとロック用モータ60が正転動作を終了する。このように、揺動レバー42、第1ラチェット爪45、及び第2ラチェット爪50がアンロック位置からロック位置へ移動したときのステアリングロック装置35の状態を「ロック初期状態」と称することがある。
但し、ステアリングロック装置35がロック初期状態にあるときの第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50の揺動レバー42に対する相対位置はステアリングシャフト29の回転方向位置に応じて異なる。換言すると、ステアリングロック装置35がロック初期状態にあるときの第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50のロック位置は、ステアリングシャフト29の回転方向位置に応じて変化する。
例えば、ステアリングシャフト29の回転方向位置が図7の位置にあるときにステアリングロック装置35がロック初期状態になると、第1ラチェット爪45の第1係合部46が1つの第1歯部37Aと対向する。以下、第1係合部46と対向する第1歯部37Aを第1対向歯部37Afと称する。そしてこのとき、第1対向歯部37Afに対して反時計方向側から隣接する第1歯部37A(37Acc)の第1ストッパ面38Aに対して第1係合部46の第1係脱面47が接触する。このとき、第1係合部46の第1摺動部48は第1対向歯部37Afの第1支持面39Aに接触する。そのため、第1ラチェット爪45が第1対向歯部37Afの第1支持面39Aから受ける反力によって、第1ラチェット爪45はバネSPの付勢力に抗して図5の矢印A1方向に回転し第1被支持突起49が対応するストッパピン43から上方に僅かに離間する。そして、ステアリングシャフト29の時計方向の回転が第1ラチェット爪45(第1係脱面47)によって規制される。
ステアリングシャフト29が図7の位置から反時計方向側に回転して図6及び図8の位置側に接近したときに揺動レバー42がロック位置に位置すると、第1被支持突起49の対応するストッパピン43からの上方への離間量が増大する(図示略)。揺動レバー42がロック位置に位置するときの第1摺動部48の第1支持面39Aに対する接触位置が第1対向歯部37Afの第1ストッパ面38Aに近づくほど第1被支持突起49のストッパピン43からの上方への離間量が増大する。
そして、ステアリングシャフト29の回転方向位置が図6及び図8の位置になったときに、第1ラチェット爪45が第1対向歯部37Afの第1支持面39Aの時計方向側の端部から受ける反力によって離間位置に位置する。換言すると、このとき第1被支持突起49のストッパピン43からの上方への離間量が最大になる。
また、例えば、ステアリングシャフト29の回転方向位置が図6及び図8の位置にあるときにステアリングロック装置35がロック初期状態になると、第2ラチェット爪50の第2係合部51が1つの第2歯部37Bと対向する。以下、第2係合部51と対向する第2歯部37Bを第2対向歯部37Bfと称する。そしてこのとき、図8に示すように、第2対向歯部37Bfに対して時計方向側から隣接する第2歯部37B(37Bc)の第2ストッパ面38Bに対して第2係合部51の第2係脱面52が接触する。このとき、第2係合部51の第2摺動部53は第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bに接触する。そのため、第2ラチェット爪50が第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bから受ける反力によって、第2ラチェット爪50はバネSPの付勢力に抗して図5の矢印A1方向に回転し第2被支持突起54が対応するストッパピン43から上方に僅かに離間する(図示略)。そして、ステアリングシャフト29の反時計方向の回転が第2ラチェット爪50(第2係脱面52)によって規制される。
ステアリングシャフト29が図6及び図8の位置から時計方向側に回転して図7の位置側に接近したときに揺動レバー42がロック位置に位置すると、第2被支持突起54の対応するストッパピン43からの上方への離間量が増大する(図示略)。揺動レバー42がロック位置に位置するときの第2摺動部53の第2支持面39Bに対する接触位置が第2対向歯部37Bfの第2ストッパ面38Bに近づくほど第2被支持突起54のストッパピン43からの上方への離間量が増大する。
そして、ステアリングシャフト29の回転方向位置が図7の位置になったときに、第2ラチェット爪50が第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bの反時計方向側の端部から受ける反力によって離間位置に位置する。換言すると、このとき第2被支持突起54のストッパピン43からの上方への離間量が最大になる。
このように本実施形態では、ロック位置に位置する第1ラチェット爪45の第1係脱面47を第1ラチェット歯車36Aの第1歯部37Aの第1ストッパ面38Aに係合させることにより、ステアリングホイール30(ステアリングシャフト29)の時計方向側への回転を規制する。同様に、ロック位置に位置する第2ラチェット爪50の第2係脱面52を第2ラチェット歯車36Bの第2歯部37Bの第2ストッパ面38Bに係合させることにより、ステアリングホイール30の反時計方向側への回転を規制する。換言すると、第1ラチェット爪45及び第1歯部37Aはステアリングホイール30の反時計方向側への回転を規制せず、且つ、第2ラチェット爪50及び第2歯部37B部はステアリングホイール30の時計方向側への回転を規制しない。
そのため、第1ラチェット爪45の回転方向の寸法を、第1歯部37Aの回転方向の寸法より大きくすることが可能である。同様に、第2ラチェット爪50の回転方向の寸法を、第2歯部37Bの回転方向の寸法より大きくすることが可能である。即ち、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50の回転方向の寸法は、第1歯部37A及び第2歯部37Bの回転方向の寸法によって制限されない。
従って、例えば第1ラチェット爪45の回転方向の寸法を大きくすることにより第1ラチェット爪45の機械的強度を高くし且つ第2ラチェット爪50の回転方向の寸法を大きくすることにより第2ラチェット爪50の機械的強度を高くすることが可能である。例えば、第1ラチェット爪45の第1係合部46及び第2ラチェット爪50の第2係合部51の回転方向の寸法を大きくすることが可能である。換言すると、第1係合部46及び第2係合部51の機械的強度を、第1ラチェット歯車36A及び第2ラチェット歯車36Bの形状の影響を受けずに大きくすることが可能である。そのため、第1ラチェット爪45の第1係合部46(第1係脱面47)によってステアリングシャフト29の時計方向の回転を確実に規制でき、且つ、第2ラチェット爪50の第2係合部51(第2係脱面52)によってステアリングシャフト29の反時計方向の回転を確実に規制できる。
ところで、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50は共通の部材(支持軸41)に回転可能に支持されている。そのため、第1ラチェット爪45の第1係合部46の回転方向の位置と第2ラチェット爪50の第2係合部51の回転方向の位置とは互いに所定の相対位置関係になる。
即ち、ステアリングシャフト29の回転方向位置が図9の位置にあるときにステアリングロック装置35がロック初期状態になると、第1ラチェット爪45の第1係合部46の第1摺動部48が第1歯部37A(第1対向歯部37Af)の第1支持面39Aの時計方向側の端部に接触し、且つ、第2ラチェット爪50の第2摺動部53が第2歯部37B(第2対向歯部37Bf)の第2支持面39Bの反時計方向側の端部に接触する。換言すると、第1対向歯部37Afの第1ストッパ面38Aと第1係脱面47とが係合し且つこの第1対向歯部37Afとは回転位相が異なる第2対向歯部37Bfの第2ストッパ面38Bと第2係脱面52とが係合するように第1係脱面47の位置を設定した(第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50が製造された)ときよりも、第1係脱面47が反時計方向側(他方側)に所定距離だけ移動した位置に位置するように、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50の設計相対位置が設定されている。
このように、第1摺動部48が第1歯部37A(第1対向歯部37Af)の第1支持面39Aの時計方向側の端部に接触し且つ第2摺動部53が第2歯部37B(第2対向歯部37Bf)の第2支持面39Bの反時計方向側の端部に接触する状態がロック初期状態において発生し得るように、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50が支持軸41に支持されている。なお、図9に示すロック初期状態を「両ラチェット爪端部接触状態」と称する場合がある。
そして本実施形態では、ロック初期状態において図9に示す両ラチェット爪端部接触状態が発生し得るように、ロック機構40の各構成部材(例えば、第1ラチェット歯車36A、第2ラチェット歯車36B、支持軸41、第1ラチェット爪45、及び第2ラチェット爪50)の設計寸法の基準値及び公差を設定している。より詳細には、第1係合部46が接触している第1歯部37A(第1対向歯部37Af)の第1ストッパ面38Aと中心軸29Cとを通る直線と、第1係脱面47と中心軸29Cとを通る直線と、がなす中心角θrc1が0.0度以上且つ3.0度以下となり、且つ、第2係合部51が接触している第2歯部37B(第2対向歯部37Bf)の第2支持面39Bの第2ストッパ面38Bと中心軸29Cとを通る直線と、第2係脱面52と中心軸29Cとを通る直線と、がなす中心角θrc2が0.0度以上且つ3.0度以下となるように、ロック機構40の各構成部材の設計寸法の基準値及び公差を設定している。
ここで、図10に示すように、ロック初期状態において第1ラチェット爪45の第1摺動部48が第1対向歯部37Afの第1支持面39Aに接触し且つ第2ラチェット爪50の第2摺動部53がこの第1対向歯部37Afと回転位相が同一の第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bに接触した場合を想定する。
この状態で運転手が車両10を駐車保管状態にした後に車両10の外側に移動するとき又は車内に戻り且つ車両10を走行可能状態にするときに、不意に運転手の体の一部がステアリングホイール30に接触してステアリングホイール30が回転することがある。
このときに、例えばステアリングホイール30が時計方向に回転すると、ステアリングホイール30(ステアリングシャフト29)が所定角度だけ回転したときに図11に示すように、第1ラチェット爪45の第1係脱面47が第1対向歯部37Afに対して反時計方向側から隣接する第1歯部37A(37Acc)の第1ストッパ面38Aに接触する。そのためステアリングシャフト29の時計方向の回転が第1ラチェット爪45(第1係脱面47)によって規制される。さらにこのとき、第2ラチェット爪50の第2係合部51の第2摺動部53は第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bの反時計方向側の端部に接触する。換言すると、第2ラチェット爪50の第2係合部51は、第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bから離れて第2対向歯部37Bfに対して反時計方向側から隣接する第2歯部37B(37Bcc)側へ移動しない。
なお、仮にこの場合に第2係合部51が第2歯部37Bcc側へ移動すると、後述する問題が発生する。即ち、この後に車両10を走行可能状態に切り替えたときにロック用モータ60の出力軸61が発生する回転力が大きくない場合は、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50がアンロック位置へ移動復帰できないおそれがある。
一方、ステアリングホイール30が不意に反時計方向に回転した場合は、ステアリングホイール30が所定角度だけ回転したときに図12に示すように、第2ラチェット爪50の第2係脱面52が第2対向歯部37Bfに対して時計方向側から隣接する第2歯部37B(37Bc)の第2ストッパ面38Bに接触する。そのためステアリングシャフト29の反時計方向の回転が第2ラチェット爪50(第2係脱面52)によって規制される。さらにこのとき、第1ラチェット爪45の第1係合部46の第1摺動部48は第1対向歯部37Afの第1支持面39Aの時計方向側の端部に接触する。換言すると、第1ラチェット爪45の第1係合部46は、第1対向歯部37Afの第1支持面39Aから離れて第1対向歯部37Afに対して時計方向側から隣接する第1歯部37A(37Ac)側へ移動しない。
なお、仮にこの場合に第1係合部46が第1歯部37A37Ac側へ移動した場合も、上記問題が発生する。
これに対して、第1ラチェット爪45の第1係合部46の回転方向の位置と第2ラチェット爪50の第2係合部51の回転方向の位置とが、図9に示す相対位置関係にない比較例のステアリングロック装置の動作は本実施形態とは異なる。この比較例においては、第1対向歯部37Afの第1ストッパ面38Aと第1係脱面47とが係合し且つ第2対向歯部37Bfの第2ストッパ面38Bと第2係脱面52とが係合するときと比べて、第1係脱面47が第2係脱面52に対して時計方向側(一方側)に所定距離だけ移動した位置に位置する。換言すると、この比較例においては、第1ラチェット爪45が図9の実線で示す位置に位置し且つ第2ラチェット爪50が図9の仮想線で示す位置に位置する(換言すると、第1ラチェット爪45が図9の仮想線で示す位置に位置し且つ第2ラチェット爪50が図9の実線で示す位置に位置する)。
例えば、ロック初期状態において比較例のステアリングロック装置の第1ラチェット爪45の第1係合部46の第1摺動部48が第1対向歯部37Afの第1支持面39Aに接触し且つ第2ラチェット爪50の第2係合部51の第2摺動部53が第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bに接触した場合を想定する。換言すると、比較例のステアリングロック装置が図10と類似する状態になった場合を想定する。
このときに、例えばステアリングホイール30が不意に時計方向に回転すると、ステアリングホイール30(ステアリングシャフト29)が所定角度だけ回転したときに図11に示すように、第1ラチェット爪45の第1係脱面47が第1対向歯部37Afに対して反時計方向側から隣接する第1歯部37A(37Acc)の第1ストッパ面38Aに接触する。そのためステアリングシャフト29の時計方向の回転が第1ラチェット爪45(第1係脱面47)によって規制される。一方、このとき、図11に仮想線で示すように、第2ラチェット爪50の第2係合部51は、第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bから離れて第2対向歯部37Bfに対して反時計方向側から隣接する第2歯部37B(37Bcc)側へ移動する。従って、この後に体の一部がステアリングホイール30から離れたときに、前輪15L、15Rのタイヤに発生する捩れ反力によってステアリングホイール30が反時計方向に回転し、第2ラチェット爪50の第2係合部51の第2係脱面52に第2対向歯部37Bfの第2ストッパ面38Bが強い力で接触することがある。この場合は、この後に車両10を走行可能状態に切り替えたときにロック用モータ60の出力軸61が発生する回転力が大きくない場合は、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50がアンロック位置へ移動復帰できないおそれがある。
同様に、このときにステアリングホイール30が反時計方向に不意に回転すると、ステアリングホイール30が所定角度だけ回転したときに、図12に示すように、第2ラチェット爪50の第2係脱面52が第2対向歯部37Bfに対して時計方向側から隣接する第2歯部37B(37Bc)の第2ストッパ面38Bに接触する。そのためステアリングシャフト29の反時計方向の回転が第2ラチェット爪50(第2係脱面52)によって規制される。一方、このとき、図12に仮想線で示すように、第1ラチェット爪45の第1係合部46の第1摺動部48は、第1対向歯部37Afの第1支持面39Aから離れて第1対向歯部37Afに対して時計方向側から隣接する第1歯部37A(37Ac)側へ移動する。従って、この後に体の一部がステアリングホイール30から離れたときに、前輪15L、15Rのタイヤに発生する捩れ反力によってステアリングホイール30が時計方向に回転し、第1ラチェット爪45の第1係脱面47に第1対向歯部37Afの第1ストッパ面38Aが強い力で接触することがある。この場合は、この後に車両10を走行可能状態に切り替えたときにロック用モータ60の出力軸61が発生する回転力が大きくない場合は、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50がアンロック位置へ移動復帰できないおそれがある。
さらに、本実施形態のステアリングロック装置35が図9に示す両ラチェット爪端部接触状態にあるときに運転手が車両10を駐車保管状態にした場合を想定する。
このときに、例えば、体の一部が不意に接触することによりステアリングホイール30が反時計方向に回転すると、ステアリングホイール30(ステアリングシャフト29)が所定角度以上回転したときに図13に示すように、第1ラチェット爪45の第1係合部46が第1対向歯部37Afの第1支持面39Aから離間して第1対向歯部37Afに対して時計方向側から隣接する第1歯部37A(37Ac)側に移動する。従って、その後に体の一部がステアリングホイール30から離れたときに、前輪15L、15Rのタイヤに発生する捩れ反力によってステアリングホイール30が時計方向に回転し、第1ラチェット爪45の第1係脱面47に第1対向歯部37Afの第1ストッパ面38Aが接触することがある。
ところで、このときにタイヤに発生する捩れ反力の大きさは、第1係合部46(第1摺動部48)の第1対向歯部37Afの第1支持面39A上のスライド量におおよそ比例する。
しかし、このときの第1係合部46(第1摺動部48)の第1対向歯部37Afの第1支持面39A上のスライド量は小さい。なお、このときの第1係合部46(第1摺動部48)の第1対向歯部37Afの第1支持面39A上のスライド量の最大値は、中心角θrc1に対応する距離と中心角θrc2に対応する距離との和である。
従って、この場合に第1ラチェット爪45の第1係脱面47と第1対向歯部37Afの第1ストッパ面38Aとの間に発生する力はそれ程大きくはない。
従って、ロック用モータ60の出力軸61が発生する回転力がある程度の大きさを有していれば、この後に車両10を走行可能状態に切り替えたときに、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50はアンロック位置へ確実に移動復帰する。
また、このときに体の一部が不意に接触することによりステアリングホイール30が時計方向に回転すると、ステアリングホイール30が所定角度以上回転したときに図14に示すように、第2ラチェット爪50の第2係合部51が第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bから離間して第2対向歯部37Bfに対して反時計方向側から隣接する第2歯部37B(37Bcc)側に移動する。従って、その後に体の一部がステアリングホイール30から離れたときに、前輪15L、15Rのタイヤに発生する捩れ反力によってステアリングホイール30が反時計方向に回転し、第2ラチェット爪50の第2係脱面52に第2対向歯部37Bfの第2ストッパ面38Bが接触することがある。
しかし、このときの第2ラチェット爪50(第2係脱面52)の第2対向歯部37Bfの第2支持面39B上のスライド量は小さい。なお、このときの第2ラチェット爪50(第2摺動部53)の第2対向歯部37Bfの第2支持面39B上のスライド量の最大値は中心角θrc1に対応する距離と中心角θrc2に対応する距離との和である。
従って、この場合に第2ラチェット爪50の第2係脱面52と第2対向歯部37Bfの第2ストッパ面38Bとの間に発生する力はそれ程大きくはない。
従って、ロック用モータ60の出力軸61が発生する回転力がある程度の大きさを有していれば、この後に車両10を走行可能状態に切り替えたときに、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50はアンロック位置へ確実に移動復帰する。
ところで、このように、ロック初期状態において図9に示す両ラチェット爪端部接触状態が発生した場合は、その後にステアリングホイール30が回転操作されたときに、前輪15L、15Rのタイヤに発生する捩れ反力によって、第1ラチェット爪45の第1係脱面47に第1ストッパ面38Aが接触するか又は第2ラチェット爪50の第2係脱面52に第2ストッパ面38Bが接触することがある。
そして、ロック機構40の各構成部材の設計寸法の基準値と実際の寸法との差(誤差)がそれぞれの公差の範囲内にある場合は、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50をアンロック位置からロック位置へ複数回移動させたときにロック初期状態において両ラチェット爪端部接触状態が発生する確率は、中心角θrc1/設計中心角θgA+中心角θrc2/設計中心角θgBである。そして、例えば、実際の中心角θrc1及び中心角θrc2が共に3.0度であり且つ第1歯部37A及び第2歯部37Bの実際の中心角が共に30.0度であるとすると、ロック初期状態において両ラチェット爪端部接触状態が発生する確率は6.0/30.0=0.2(20%)である。
換言すると、ロック初期状態において両ラチェット爪端部接触状態が発生しない確率は80%である。
即ち、本実施形態ではロック機構40の第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50をアンロック位置からロック位置へ移動させたときに、その後に約80%の確率で第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50を非常に小さい力でアンロック位置へ移動させられる。また、第1ラチェット爪45及び第2ラチェット爪50をアンロック位置からロック位置へ移動させるときに約20%の確率である程度の力を必要とするが、その力の最大値は上記6.0度に対応した小さな力である。
以上、本発明を上記各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
第1ラチェット歯車36Aの第1歯部37Aの数は12以外の複数であってもよい。同様に、第2ラチェット歯車36Bの第2歯部37Bの数は12以外の複数であってもよい。但し、この場合も、第1歯部37Aの数と第2歯部37Bの数とを一致させる。
第1ラチェット爪45の第1係合部46及び/又は第2ラチェット爪50の第2係合部51の形状を上記実施形態とは異ならせてもよい。
例えば、第1係合部46及び/又は第2係合部51を円柱形状又は上記回転方向に対して直交する平板形状にしてもよい。
第1ラチェット爪45及び/又は第2ラチェット爪50を、アンロック位置とアンロック位置よりステアリングシャフト29側に接近したロック位置との間をステアリングシャフト29の中心軸29Cに対して直交する方向に移動可能としてステアリングシャフト29の外周側に配設してもよい。
揺動レバー42がロック位置に位置し且つ第1ラチェット爪45が係合位置に位置するときの第1係脱面47の回転方向位置と、揺動レバー42がロック位置に位置し且つ第2ラチェット爪50が係合位置に位置するときの第2係脱面52の上記回転方向位置とを一致させ、且つ、各第1歯部37Aと各第2歯部37Bとの上記回転方向の位相をずらしてもよい。但し、この場合も、図9に示す両ラチェット爪端部接触状態が発生し得るようにするのが好ましい。
第1ラチェット歯車36Aを構成する各第1歯部37Aの設計中心角の基準値を互いに異ならせてもよい。同様に、第2ラチェット歯車36Bを構成する各第2歯部37Bの設計中心角の基準値を互いに異ならせてもよい。但し、この場合も、図9に示す両ラチェット爪端部接触状態が発生し得るようにするのが好ましい。
第1ラチェット歯車36A及び第2ラチェット歯車36Bの少なくとも一方を、ステアリングシャフト29とは別体とせずにステアリングシャフト29に一体的に設けてもよい。
ステアリングシャフト29の回転方向位置が図7の位置にあるときにステアリングロック装置35がロック初期状態になったときに、第1係合部46の第1摺動部48が第1対向歯部37Afの第1支持面39Aから離間し且つ第1ラチェット爪45がバネSPの付勢力によって係合位置に位置してもよい。
同様に、ステアリングシャフト29の回転方向位置が図6及び図8の位置にあるときにステアリングロック装置35がロック初期状態になったときに、第2係合部51の第2摺動部53が第2対向歯部37Bfの第2支持面39Bから離間し且つ第2ラチェット爪50がバネSPの付勢力によって係合位置に位置してもよい。
20・・・ステアリング装置、29・・・ステアリングシャフト、29C・・・中心軸、30・・・ステアリングホイール、35・・・ステアリングロック装置、36A・・・第1ラチェット歯車、36B・・・第2ラチェット歯車、37A・・・第1歯部、37Af・・第1対向歯部、37B・・・第2歯部、37Bf・・第2対向歯部、38A・・・第1ストッパ面、38B・・・第2ストッパ面、39A・・・第1支持面、39B・・・第2支持面、40・・・ロック機構、42・・・揺動レバー、43・・・ストッパピン、45・・・第1ラチェット爪、46・・・第1係合部、47・・・第1係脱面、48・・・第1摺動部、49・・・第1被支持突起、50・・・第2ラチェット爪、51・・・第2係合部、52・・・第2係脱面、53・・・第2摺動部、54・・・第2被支持突起、60・・・ロック用モータ。

Claims (2)

  1. ステアリングホイールと一緒に自身の中心軸を中心とする回転方向に回転することより操舵輪の舵角を変化させるステアリングシャフトの外周部と一体化し且つ前記中心軸方向の位置が互いに異なる第1ラチェット歯車及び第2ラチェット歯車と、
    前記ステアリングシャフトの外周側に配設され且つアンロック位置と前記アンロック位置よりも前記ステアリングシャフト側の位置であるロック位置との間を前記中心軸に対して相対移動可能である、前記第1ラチェット歯車に対応する第1ラチェット爪及び前記第2ラチェット歯車に対応する第2ラチェット爪と、
    を備え、
    前記第1ラチェット歯車の外周部に前記回転方向に並べて複数の第1歯部が形成され、且つ、前記第2ラチェット歯車の外周部に前記回転方向に並べて複数の第2歯部が形成され、
    前記各第1歯部が、前記回転方向の一方側の端面であり且つ前記回転方向に対して直交する第1ストッパ面、及び、外周側の面であり且つ前記一方側から前記回転方向の他方側に向かうにつれて前記中心軸までの距離を徐々に減少させる第1支持面、を有し、
    前記各第2歯部が、前記回転方向の前記他方側の端面であり且つ前記回転方向に対して直交する第2ストッパ面、及び、外周側の面であり且つ前記他方側から前記一方側に向かうにつれて前記中心軸までの距離を徐々に減少させる第2支持面、を有し、
    前記第1ラチェット爪が、前記アンロック位置に位置するときは前記第1ラチェット歯車よりも外周側に位置し、且つ、前記ロック位置に位置する場合に前記ステアリングシャフトが回転したときにいずれか1つの前記第1歯部の前記第1支持面上を摺動可能な第1摺動部及びいずれか1つの前記第1歯部の前記第1ストッパ面と係脱可能な第1係脱面を有し、
    前記第2ラチェット爪が、前記アンロック位置に位置するときは前記第2ラチェット歯車よりも外周側に位置し、且つ、前記ロック位置に位置する場合に前記ステアリングシャフトが回転したときにいずれか1つの前記第2歯部の前記第2支持面上を摺動可能な第2摺動部及びいずれか1つの前記第2歯部の前記第2ストッパ面と係脱可能な第2係脱面を有する、
    ステアリングロック装置。
  2. 請求項1記載のステアリングロック装置において、
    前記第1ラチェット爪及び前記第2ラチェット爪が前記ロック位置に位置する場合に前記第1ストッパ面と前記第1係脱面とが係合し且つ前記第2ストッパ面と前記第2係脱面とが係合するように前記第1係脱面の位置を設定したときよりも、前記第1係脱面を前記他方側に位置させた、
    ステアリングロック装置。
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