JPH0329269Y2 - - Google Patents

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JPH0329269Y2
JPH0329269Y2 JP193285U JP193285U JPH0329269Y2 JP H0329269 Y2 JPH0329269 Y2 JP H0329269Y2 JP 193285 U JP193285 U JP 193285U JP 193285 U JP193285 U JP 193285U JP H0329269 Y2 JPH0329269 Y2 JP H0329269Y2
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JP
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pinion
rack
retainer
adjusting member
gear housing
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JP193285U
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JPS61117769U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はラツクアンドピニオン式ステアリン
グ、詳しくは、ステアリングギヤをラツクとピニ
オンとの噛合により構成したラツクアンドピニオ
ン式ステアリングに関する。
(従来の技術) このようなラツクアンドピニオン式ステアリン
グとしては、従来たとえば、実開昭58−85570号
公報、あるいは実開昭58−164971号公報に記載さ
れたものがある。このような従来のラツクアンド
ピニオン式ステアリングにおいては、キツクバツ
クの伝達を低減して異音を抑えたり、ラツクやピ
ニオンの加工誤差や組立誤差をスプリングにより
吸収するため、ラツクをピニオン側へスプリング
にて付勢したリテーナで押圧しているが、ラツク
やピニオンの歯が摩耗した時などリテーナの異常
な過大変位を防止するためにアジヤストスクリユ
ー等のアジヤスト部材を設けてリテーナの変位を
規制している。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来のラツクアンド
ピニオン式ステアリングにあつては、特にFF車
に多く見られるように、ステアリングギヤ(ラツ
クアンドピニオン)をダツシユパネルにマウンテ
イングする場合が多く、特にその前記アジヤスト
部材側がダツシユパネル側に近接するように設け
られる場合が多いためにアジヤスト部材の周辺空
間が狭くなり、前記アジヤスト部材を調整する作
業が非常にやりにくくなるという問題があつた。
そこで本考案は、アジヤスト部材の調整部がス
テアリングギヤに対してダツシユパネルと反対側
に配置されるようにすることにより、アジヤスト
部材の調整の作業性を向上させることを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係るラツクアンドピニオン式ステアリ
ングは、前記問題点を解決するために、ギヤハウ
ジングに回転自在に支持されステアリングホイー
ルによつて回転駆動されるピニオンと、ピニオン
と噛み合い車輪を操舵するラツクと、ギヤハウジ
ングに摺動自在に収納されラツクの背面に当接す
るリテーナと、リテーナのラツクと反対側に位置
して弾性体を介してリテーナを押圧し、かつリテ
ーナの戻り量を規制するアジヤスト部材と、を備
え、前記弾性体を当接したアジヤスト部材が前記
ギヤハウジング側に前記弾性体の当接位置からず
れた位置で回動自在に支持され、前記アジヤスト
部材の前記回動支持点、前記弾性体の当接位置と
ずれた位置の部分が、前記ピニオンの軸線と略直
角に交差するよう延在し一端部がピニオンの前記
リテーナと反対側のギヤハウジングの車両前方外
側で調整可能にネジ止めされたネジ部材の他端部
に係止されたことを構成としている。
(作用) ステアリングホイールを回転操作することによ
りピニオンと噛合うラツクが車輪を転舵する。弾
性体によりラツクの背面に押圧されるリテーナ
は、ラツクやピニオンの加工誤差や組立誤差によ
り、ピニオンの回転に伴なつて一定の振幅でギヤ
ハウジング内を摺動する。リテーナがピニオンか
ら最も離隔した位置においてリテーナはアジヤス
ト部材と当接し、ピニオンとラツクとの噛合が異
常に離れるのを防止する。ラツクやピニオンの歯
が摩耗すると、リテーナがピニオンから最も離隔
した位置においてリテーナとアジヤスト部材との
間に必要以上のガタが生じ、リテーナが過大な変
位をしてピニオンとラツクの噛合が悪化する。こ
のリテーナとアジヤスト部材の間のガタを除去す
るには、ギヤハウジングの車両前方側から手作業
などでネジ部材の一端部のネジ止め部を緩めてネ
ジ部材を移動させ、ネジ部材の他端部に係止され
たアジヤスト部材の他端部をその一端部を支点に
して回動させ方向変換してリテーナのストツパと
なるアジヤスト部材をさらにリテーナ側へ移動さ
せることにより行なう。前記ガタを除去した後再
び、ネジ部材の一端部をネジ止めする。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面に基づいて
説明する。第1図および第2図は、本考案の一実
施例に係るラツクアンドピニオン式ステアリング
を示す図である。
第1図および第2図において、10はギヤハウ
ジングであり、このギヤハウジング10内には図
外のステアリングホイールによつて回転駆動され
るピニオン12が回転自在に支持されている。ピ
ニオン12はラツク14が噛合つており、このラ
ツク14はピニオン12が回転することにより軸
線方向に移動し、図外の両端部にナツクル等を介
して連結された車輪を転舵する。ラツク14の背
面にはリテーナ16が当接しており、このリテー
ナ16はギヤハウジング10内に摺動自在に収納
されている。リテーナ16のラツク14と反対側
には凹部16aが形成されており、このリテーナ
16の凹部16a側にはスプリング18を介して
アジヤスト部材20が配置している。アジヤスト
部材20の中間部には、リテーナ16の凹部16
aの底面に当接可能なボス部20aが形成されて
いる。アジヤスト部材20の一端部はピン21を
介してギヤハウジング10に回動自在に支持され
ており、アジヤスト部材20の他端部はその一端
部を支点にして回動可能になつている。ギヤハウ
ジング10にはピニオン12の軸線と略直角に交
差して延在するボルト(ネジ部材)22がその軸
線方向に移動可能に支持されている。ボルト22
の一端部は、ピニオン12のリテーナ16と反対
側のギヤハウジング10の外側で調整可能にダブ
ルナツト24,25でネジ止めされており、ボル
ト22の他端部はアジヤスト部材20の他端部に
形成された孔20bを貫いて頭部22aを介して
アジヤスト部材20の他端部に係止されている。
ギヤハウジング10のアジヤスト部材20側の開
口部はカバー27により適当な締付手段を介して
閉止される。ギヤハウジング10は図外のダツシ
ユパネル(第2図中ギヤハウジングの右側に位置
する)にマウンテイングされており、このギヤハ
ウジング10のアジヤスト部材20側はダツシユ
パネル側に近接するよう設けられている。
次に作用について説明する。車両の運転者がス
テアリングホイールを回転操作することによりピ
ニオン12が回転駆動され、ピニオン12と噛合
つているラツク14が軸線方向に移動することに
より車輪を転舵する。ギヤハウジング10内でピ
ニオン12が回転すると、路面からのキツクバツ
クなどにより、この背面に押圧されたリテーナ1
6は走行状況に応じてギヤハウジング10内を摺
動する。このとき、スプリング18はリテーナ1
6を常にラツク14の背面に向けて押圧しながら
前記キツクバツクを吸収している。リテーナ16
がピニオン12から最も離隔した位置において
は、リテーナ16の凹部16aの底面がアジヤス
ト部材20のボス部20aの先端と当接すること
により、ピニオン12とラツク14との噛合が異
常に離れるのを防止する。長期間の使用によりピ
ニオン12やラツク14の歯が摩耗すると、リテ
ーナ16がピニオン12から最も離隔した位置に
おいて、リテーナ16の凹部16aの底面とアジ
ヤスト部材20のボス部20aの先端との間にガ
タが生じてリテーナ16が過大な変位をし、その
ガタの分だけラツク14がピニオン12から離れ
て噛合を悪化させる。このようなピニオン12と
ラツク14との噛合の悪化を修正するには前記ガ
タを除去する必要があり、そのためにはまずギヤ
ハウジング10の車両前方側から手作業にてナツ
ト24を緩め、ナツト25を回転させることによ
りボルト22を第2図中左方向に移動させ、再び
ナツト24を締付けることにより行なうことがで
きる。このとき、アジヤスト部材20はピン21
を支点にして同図中反時計回り方向に回動し、ボ
ス部20aの先端は前記ガタ分だけリテーナ16
側に移動するようにする。このようにアジヤスト
部材20の位置を調整するためのナツト24,2
5は、前述のようにステアリングギヤ12,14
に対してダツシユパネルと反対側にあつてその周
辺空間が広くなつているため、その調整作業の作
業性が向上される。また、アジヤスト部材20の
ボス部20aと、ボルト22の頭部22aが係止
する孔20b部とは、支点21からの距離が異な
つているため、そのレバー比に基づいてアジヤス
ト部材20の調整精度を向上させることができ
る。なお、アジヤスト部材の支点、スプリングの
荷重受点、ネジ部材係合点は上記実施例に限らず
レバー比が発揮できればよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、アジヤ
スト部材の調整部がステアリングギヤに対してダ
ツシユパネルと反対側に配置されるようにしたこ
とにより、アジヤスト部材の調整の作業性を向上
させることができる。また、前述のように所定の
レバー比に基づいてアジヤスト部材の調整精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例に係る
ラツクアンドピニオン式ステアリングを示す図で
あり、第1図はその正面図、第2図は概略その左
半分に第1図におけるL−L矢視断面図、そ
の右半分に第1図におけるR−R矢視断面図
を示す図である。 10……ギヤハウジング、12……ピニオン、
14……ラツク、16……リテーナ、18……ス
プリング(弾性体)、20……アジヤスト部材、
22……ボルト(ネジ部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ギヤハウジングに回転自在に支持されステアリ
    ングホイールによつて回転駆動されるピニオン
    と、ピニオンと噛み合い車輪を操舵するラツク
    と、ギヤハウジングに摺動自在に収納されラツク
    の背面に当接するリテーナと、リテーナのラツク
    と反対側に位置して弾性体を介してリテーナを押
    圧し、かつリテーナの戻り量を規制するアジヤス
    ト部材と、を備えたラツクアンドピニオン式ステ
    アリングにおいて、前記弾性体を当接したアジヤ
    スト部材が前記ギヤハウジング側に前記弾性体の
    当接位置からずれた位置で回動自在に支持され、
    アジヤスト部材の前記回動支持点、前記弾性体の
    当接位置とずれた位置の部分が、前記ピニオンの
    軸線と略直角に交差するよう延在し一端部がピニ
    オンの前記リテーナと反対側のギヤハウジングの
    車両前方外側で調整可能にネジ止めされたネジ部
    材の他端部に係止されたことを特徴とするラツク
    アンドピニオン式ステアリング。
JP193285U 1985-01-11 1985-01-11 Expired JPH0329269Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP193285U JPH0329269Y2 (ja) 1985-01-11 1985-01-11

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JP193285U JPH0329269Y2 (ja) 1985-01-11 1985-01-11

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Publication Number Publication Date
JPS61117769U JPS61117769U (ja) 1986-07-25
JPH0329269Y2 true JPH0329269Y2 (ja) 1991-06-21

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