JP2019055630A - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動パーキングブレーキ装置の実用性を向上させる。【解決手段】 電動モータによってピストン42を前進させてブレーキパッド24をディスクロータ22に押し付け、ピストン後退禁止機構90によってピストンの後退を禁止することでロック状態とし、そのロック状態の解除も、電動モータによってピストンを前進させて行うように構成された電動パーキングブレーキ装置において、通常の電源114とは別の電源134を接続可能とし、別の電源からの電圧が特定電圧であるときに特定信号を受けたことを条件として、その別の電源によるロック状態の解除を許容するように構成する。上記条件により、電源失陥等の際のロック解除を容易に行うことができ、また、上記条件により、セキュリティの面において優れた電動パーキングブレーキ装置が実現される。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載されて車輪に対する制動力を発生させる電動ブレーキ装置に関する。
電動パーキングブレーキとして、例えば、下記特許文献に記載のものが検討されており、その電動パーキングブレーキでは、電動モータの動作によってピストンを前進させることで、摩擦部材であるブレーキパッドを、車輪とともに回転する回転体であるディスクロータに押し付け、その状態でピストンの後退を禁止して、ロック状態としつつ、駐車時における制動力を維持するように構成されている。そして、ロック状態を解除する場合は、電動モータを動作させるように構成されている。
特開2015−108411号公報
上記特許文献に記載された電動パーキングブレーキでは、例えば、電動モータに電力を供給する電源が失陥した場合等においては、ロック状態を解除できないという問題があり、実用性を向上させるための改良を施す余地が残されている。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用的な電動ブレーキ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の電動ブレーキ装置は、
車輪とともに回転する回転体と、
摩擦部材と、
車輪に対する制動力を発生させるために、電動モータを動作させてピストンを前進させることで前記摩擦部材を前記回転体に押し付けるように構成され、かつ、前記ピストンの後退を禁止するとともに、前記ピストンの後退を禁止した状態において前記電動モータを動作させることによってその状態を解除するように構成されたピストン後退禁止機構を備えたアクチュエータと、
電源からの前記電動モータへの電力供給を制御することで前記電動モータの作動を制御するコントローラと
を備えた電動ブレーキ装置であって、
前記電源とは別の電源からの前記電動モータへの電力供給を可能とすべく、その別の電源を接続可能とされ、
前記コントローラが、
前記別の電源からの電圧が特定電圧であるときに特定信号を受け付けたことを条件として、前記別の電源からの電力供給によって前記ピストン後退禁止機構による前記ピストンの後退を禁止した状態の解除を許容するように構成される。
上記本発明の電動ブレーキ装置によれば、例えば、通常使用される電源が失陥等したときであっても、別の電源を接続可能とされていることで、上述のロック状態を容易に解除することが可能である。また、別の電源を利用したロック状態の解除は、その別の電源からの電圧が特定電圧であるときに特定信号をコントローラが受け付けたことを条件として許容されるため、誰かが何らかの電源を勝手に接続したとしてもロック状態の解除ができず、セキュリティの観点において優れた電動ブレーキ装置が実現される。
実施例の電動ブレーキ装置の全体構成を示す図である。 実施例の電動ブレーキ装置を構成するアクチュエータを示す断面図である。 アクチュエータが有するピストン後退禁止機構を説明するための図2とは異なる断面におけるアクチュエータの断面図である。 コントローラとしての電動ブレーキ電子制御ユニットおよびロック解除デバイスを示すブロック図である。 ロック解除処理における別の電源からの印加電圧と解除信号との様子を示すグラフである。
以下、上記本発明の電動ブレーキ装置(以下、「本ブレーキ装置」いう場合がある)を実施するためのいくつかの形態について、概念的に説明する。
本ブレーキ装置は、パーキングブレーキ装置としてのみ機能するものであってもよく、また、いわゆるサービスブレーキ装置、つまり、ブレーキペダル等のブレーキ操作部材の操作に応じた制動力を発生させるブレーキ装置としても機能するものであってもよい。
本ブレーキ装置がいわゆるディスクブレーキ装置である場合には、例えば、ディスクロータが、上記「回転体」に、ブレーキパッドが、上記「摩擦部材」に、それぞれ相当する。本ブレーキ装置は、ディスクブレーキ装置としての形態のみならず、例えば、回転体をホイールの内周部とし、摩擦部材をシューとするようなドラムブレーキ装置としての形態で実施することも可能である。
上記「電動モータ」が回転型のモータの場合、上記「アクチュエータ」は、具体的には、例えば、上記ピストンと、上記電動モータと、その電動モータの回転動作をそのピストンの進退動作に変換する動作変換機構とを含んで構成すればよい。また、上記「ピストン後退禁止機構」は、ピストンを直接係止するような構成のものであってもよいが、例えば、 (a)ピストンの進退動作と連動して回転し、外周に歯が設けられた連動回転体と、 (b)先端に上記歯と係合可能な爪が形成された係止ロッドと、 (c)その係止ロッドを、上記爪が上記歯と係合可能な位置と係合不能な位置との間で、その係止ロッドの軸線方向に移動させる係止ロッド移動機構とを有し、上記爪が上記歯に係合した状態において上記係止ロッドが上記連動回転体を係止して上記ピストンの後退を禁止するように構成してもよい。ちなみに、上記動作変換機構を含んで構成されるアクチュエータを採用する場合、回転連動体は、その動作変換機構の一構成要素であってもよい。
上記「コントローラ」は、例えば、コンピュータを主体とする制御部と、電動モータの駆動回路であるドライバを含んで構成することができる。電動モータがブラシレスDCモータである場合には、例えば、インバータがドライバとなる。本ブレーキ装置が、サービスブレーキとして機能する場合には、制御部を、ブレーキ操作部材の操作に応じた電流を電動モータに供給するようにドライバを作動させるように構成すればよい。また、ピストン後退禁止機構が電動のデバイスを含んで構成されるものであれば、コントーラは、そのデバイスのドライバをも含んで構成されてもよい。また、本ブレーキ装置が装備されている車両が、各輪のブレーキ装置を統括して制御する統括コントローラを含むような場合には、当該コントローラは、その統括コントローラとの通信を行うための通信部を備えるように構成されていてもよい。さらに、電源からの電圧をモニタする必要がある場合には、当該コントローラは、電圧検出部を備えるように構成されてもよい。
上記「別の電源」は、例えば、本ブレーキ装置が装備されている車両には装備されておらず、通常時に電力を供給する電源からの電力供給が不能となったときに、接続されるようなものであればよい。また、別の電源は、当該別の電源からの電圧を制御するための電圧制御回路、上記特定信号を送信するための通信部、それら電圧制御回路,通信部を制御する制御部等と一緒に、ユニット化されていてもよい。
上記「条件」を充足しているか否かの判断は、コントローラの上記制御部において行うようにすればよい。別の電源からの電圧が特定電圧であるか否かの判定は、例えば、上述の電圧検出部が備わっている場合には、その電圧検出部を利用して行えばよく、また、特定信号の受付けは、上述の通信部が備わっている場合には、その通信部を利用して行えばよい。
上記「特定電圧」は、セキュリティの観点からすれば、本ブレーキ装置の通常時の作動において許容される電圧範囲(以下、「通常許容電圧範囲」という場合がある)外の電圧として設定されることが望ましい。同様に、上記「特定信号」は、通常時においてコントローラが受け付けないような信号として設定されることが望ましい。また、上記条件は、複数設定され、時間の経過とともにその複数の条件を順次充足した場合に、別の電源からの電力供給によってロック状態の解除が許容されるようにしてもよい。具体的には、通常許容電圧範囲より高い若しくは低い2つの電圧を設定し、第1の設定電圧が印加されているときに第1の信号を受け付け、続いて、第2の設定電圧が印加されているときに第2の信号を受け付けたときに、別の電源からの電力供給によってロック状態の解除が許容されるようにしてもよいのである。
なお、本発明は、電動ブレーキ装置のカテゴリに属するものであるが、別の電源を含んだ解除ユニットのカテゴリに属するものとすることが可能である。例えば、
『前記ピストン後退禁止機構による前記ピストンの後退を禁止した状態を解除するために、前記電動ブレーキ装置に接続される解除ユニットであって、
前記別の電源と、
その別の電源からの電圧を制御するための電圧制御回路と、
その電圧制御回路の作動を制御するコントローラと、
そのコントローラから前記特定信号を外部に送信するための通信部と
を備えた解除ユニット』
も、本発明に関連した発明となり得るのである。また、本電動ブレーキ装置と上記解除ユニットとを組み合わせたシステムも、本発明に関連した発明となり得る。
以下に、本発明の実施例となる電動ブレーキ装置を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を施した種々の形態で実施することができる。
[A]電動ブレーキ装置の全体構成
実施例の電動ブレーキ装置は、図1に示すように、アクチュエータ10を保持するブレーキキャリパ20(以下、単に「キャリパ20」と略す場合がある)と、車輪とともに回転する回転体としてのディスクロータ22と、1対のブレーキパッド(以下、単に「パッド」と略す場合がある)24a,24bと、後に詳しく説明するコントローラとしての電動ブレーキ電子制御ユニット(以下、「EM−ECU」と言う場合がある)110とを含んで構成されている。
キャリパ20は、ディスクロータ22を跨ぐようにして、車輪を回転可能に保持するキャリア(図示を省略する)に設けられたマウント(図示を省略する)に、軸線方向(図の左右方向)に移動可能に保持されている。パッド24a,24bは、軸線方向の移動が許容された状態で、ディスクロータ22を挟むようにしてマウントに保持されている。パッド24a,24bの各々は、ディスクロータ22に接触する側に位置する摩擦部材26と、その摩擦部材26を支持するバックアッププレート28とを含んで構成されており、その摩擦部材26がディスクロータ22に押し付けられるようになっている。
便宜的に、図における左方を前方と、右方を後方として説明すれば、前方側のパッド24aは、キャリパ本体30の前端部である爪部32に支持されるようにされている。アクチュエータ10は、キャリパ本体30の後方側の部分に、当該アクチュエータ10のハウジング40が固定されるようにして保持されている。アクチュエータ10は、ハウジング40に対して進退するピストン42を有し、そのピストン42は、前進することによって、前端部、詳しくは、前端が後方側のパッド24b、詳しくは、パッド24bのバックアッププレート28と係合する。そして、ピストン42が、係合した状態でさらに前進することで、1対のパッド24a,24bは、ディスクロータ22を挟み付ける。言い換えれば、各パッド24a,24bがディスクロータ22に押し付けられる。この押付けによって、ディスクロータ22と摩擦部材26との間の摩擦力に依存する車輪の回転に対する制動力、つまり、車両を減速,停止させるための制動力が発生させられるのである。
なお、アクチュエータ10は、ブレーキパッドの一方がピストンの前端部に固定され、言い換えれば固定的に係合し、他方がキャリパ本体の爪部に固定されるようなキャリパの構成要素として採用することも可能である。
[B]アクチュエータの基本構造
アクチュエータ10は、図2に示すように、上述のハウジング40,上述のピストン42の他、駆動源としての電動モータ44,電動モータ44の回転を減速させるための減速機構46,その減速機構46を介して減速された電動モータ44の回転によって回転させられる入力軸48,その入力軸48の回転動作をピストン42の進退動作(前進・後退動作)に変換する動作変換機構50等を含んで構成されている。なお、以下の説明において、便宜的に、図の左方を前方,右方を後方と呼ぶこととする。
ピストン42は、ピストンヘッド52と、当該ピストン42の中空の筒部である出力筒54とを含んで構成されており、一方で、電動モータ44は、円筒状の回転駆動軸56を有している。そして、回転駆動軸56の内部に出力筒54が、出力筒54の内部に入力軸48が、互いに同軸的となるように、詳しくは、回転駆動軸56,出力筒54,入力軸48が、それらの軸線が互いに共通の軸線である軸線Lとなるように、配設されている。その結果、本アクチュエータ10は、コンパクトなものとされている。
回転駆動軸56は、ハウジング40に、ラジアル軸受け58を介して回転可能に、かつ、軸線方向(軸線Lの延びる方向であり、図における左右方向である)に移動不能に保持されている。電動モータ44は、回転駆動軸56の外周において一円周上に配置された磁石60と、それら磁石60を取り囲むようにしてハウジング40の内周に固定されたコイル62とを含んで構成されている。
減速機構46は、回転駆動軸56の後端に固定的に付設された中空のサンギヤ64と、ハウジング40に固定されたリングギヤ66と、それらサンギヤ64とリングギヤ66との両方に噛合してサンギヤ64の周りを公転する複数のプラネタリギヤ68(図では、1つしか示されていない)とを含んで構成される遊星ギヤ式減速機構である。複数のプラネタリギヤ68の各々は、キャリアとしてのフランジ70に、自転可能に保持されている。フランジ70は、入力軸48と、それの後端部に形成された雄ねじ部に螺合するナット71とによって挟まれて、入力軸48に固定されており、入力軸48と一体的に回転する。このように構成された減速機構46を介して、回転駆動軸56の回転、つまり、電動モータ44の回転は、入力軸48の回転として、減速されて伝達される。
ちなみに、入力軸48は、フランジ70,スラスト軸受け72,支持板74を介して、ハウジング40に、詳しくは、ハウジング40に螺合して固定された座76に、回転可能かつ軸線方向に移動不能に支持されている。支持板74の後方側の面は、比較的径の大きな凸球面の一部とされており、また、座76の前方側の面は、支持板74の後方側の面と合致する凹球面とされている。それらの面は互いに摺接して、支持板74の径方向の若干の変位を許容する。そのことにより、入力軸48の軸線Lに対する傾動を、つまり、ピストン42の軸線Lに対する傾動が許容される。この傾動により、例えば、ブレーキパッド24a,24bが偏磨耗(片側の部分が反対側の部分よりも大きく磨耗する現象を意味する)しているような状態においても、適切な制動力を発生させることが可能とされているのである。
動作変換機構50は、入力軸48の外周に設けられて外ねじおよび外歯が形成された部分である外ねじ・歯形成部80と、ピストン42の出力筒54の内部に設けられて内ねじが形成された内ねじ形成部82と、出力筒54の後端部に差し込まれて固定されて内歯が形成されたリングギヤ84と、入力軸48の外周と出力筒54の内周との間に配設された複数のプラネタリローラ86(図では、1つしか示されていない)とを含んで構成されている。プラネタリローラ86の外周には、入力軸48の外ねじ・歯形成部80と同様に、外ねじおよび外歯が形成されている。ちなみに、入力軸48の外ねじ・歯形成部80,プラネタリローラ86のいずれもが、外ねじが形成されている全領域に渡って外歯が形成されているため、図では、あたかも外周面にテクスチャが形成されているように示されている。
プラネタリローラ86の外歯は、入力軸48の外ねじ・歯形成部80に形成された外歯およびリングギヤ84の内歯の両方に噛合し、また、プラネタリローラ86の外ねじは、入力軸48の外ねじ・歯形成部80に形成された外ねじおよび出力筒54の内ねじ形成部82に形成された内ねじとの両方に螺合している。各外ねじ,内ねじのピッチは互いに等しくされているが、各外ねじ,内ねじの条数は互いに異なるものとなっている。
この動作変換機構50は、公知のものであり、それの構成,動作原理等は、例えば特開2007−56952号公報に詳しく説明されているため、ここでは、簡単に説明することとする。大まかに言えば、本動作変換機構50では、プラネタリローラ86の外歯の歯数とリングギヤ84の内歯の歯数との比と、プラネタリローラ86の外ねじの条数と出力筒54の内ねじ形成部82に形成された内ねじの条数との比とは、等しくされているものの、プラネタリローラ86の外歯の歯数と入力軸48の外ねじ・歯形成部80に形成された外歯の歯数との比と、プラネタリローラ86の外ねじの条数と入力軸48の外ねじ・歯形成部80に形成された外ねじの条数との比とは、異なっている。つまり、作動差が存在している。
ピストン42の軸線回りの回転、つまり、出力筒54の回転が禁止されており、入力軸48を回転させれば、プラネタリローラ86は、自転しつつ入力軸48の周りを公転する。そのとき、先に説明した歯の歯数の比およびねじの条数の比の関係に基づいて、プラネタリローラ86と出力筒54とは軸線方向に相対移動せず、プラネタリローラ86と入力軸48とが軸線方向に相対移動する。つまり、上記作動差に基づいて、ピストン42とプラネタリローラ86とが一緒になって入力軸48に対して軸線方向に移動するのである。
以上の説明から解るように、本アクチュエータ10では、電動モータ44を回転させることでピストン42が進退させられることになる。図に示す状態は、ピストン42が、可動範囲において最も後端側に位置している位置であり、詳しく言えば、この状態から電動モータ44を正回転させれば、ピストン42が前進し、図1から解るように、ピストン42の前端がパッド24bと係合した状態で、パッド24a,24bがディスクロータ22に押し付けられて、制動力が発生する。ちなみに、この制動力の大きさは、電動モータ44に供給される電流に応じた大きさとなる。その後、電動モータ44を逆回転させれば、ピストン42は後退し、ピストン42とパッド24bとの係合が解除されて、制動力が発生させられない状態となり、最後には、ピストン42は、図1に示す位置に復帰する。
以上説明した構成要素の他に、本アクチュエータ10では、電動モータ44の回転角を検出するためのモータ回転角センサとして、レゾルバ88が設けられている。このレゾルバ88の検出信号に基づいて、ピストン42の軸線方向における位置,移動量を検出することが可能となっている。また、発生させられている制動力を検知するための軸荷重センサとして、ロードセル89が、スラスト軸受け72と支持板74との間に、設けられている。
[C]パーキングブレーキ機能
本アクチュエータ10では、当該電動ブレーキ装置が電動パーキングブレーキとしての機能を発揮するために、ピストン42が前進した状態において、そのピストン42の後退を禁止するピストン後退禁止機構90が設けられている。
図3をも参照しつつ説明すれば、フランジ70は、入力軸48の回転によって回転するため、ピストン42の進退動作に連動して回転する連動回転体として機能する。フランジ70の外周には、ラチェット歯92が形成されている。一方、アクチュエータ10のハウジング40には、座板94を介して電磁式アクチュエータであるソレノイド96が固定されており、このソレノイド96によって、係止ロッド98がそれの軸線方向に移動させられるようにされている。座板94には、ガイドスリーブ100が付設されており、係止ロッド98は、そのガイドスリーブ100に案内される状態で進退させられる。ちなみに、アクチュエータ10のハウジング40には、切欠102が形成されており、ガイドスリーブ100は、その切欠102内に存在し、係止ロッド98は、先端が、ハウジング40の内部に臨み入っている。
係止ロッド98の先端には、爪104が形成されており、爪104は、フランジ70のラチェット歯92に係合可能とされている。図2,図3(a)は、係止ロッド98が、爪104がラチェット歯92に係合不能な位置に位置させられている状態を示し、図3(b)は、係止ロッド98が、爪104がラチェット歯92に係合可能な位置に位置させられている状態を示している。つまり、ソレノイド96は、それらの位置の間で、係止ロッド98を移動させる係止ロッド移動機構を構成するものとされている。簡単に言えば、係止ロッド98が前進させられた状態が、係止ロッド98が連動回転体であるフランジ70を係止する状態となり、係止ロッド98が後退させられた状態が、係止ロッド98がフランジ70を係止しない状態となるのである。ラチェット歯92および係止ロッド98の爪104の向きから解るように、爪104がラチェット歯92に係合する状態では、ピストン42が後退する方向(図に示す黒塗り矢印の方向であり、以下、「逆回転方向」と言う場合がある)のフランジ70の回転が禁止されるが、ピストン42が前進する方向(図に示す白抜き矢印の方向であり、以下、「正回転方向」と言う場合がある)のフランジ70の回転は許容される。まとめて言えば、ラチェット歯92が形成されたフランジ70,先端に爪104が形成された係止ロッド98,ソレノイド96等を含んで、ピストン42の後退を禁止するピストン後退禁止機構90が構成されているのである。
パーキングブレーキ(駐車ブレーキ)をかける場合は、ソレノイド96に通電して、係止ロッド98を前進させ、電動モータ44によって、必要な制動力が得られるまでピストン42を前進させた状態で、ソレノイド96への通電を解除する。ラチェット歯92および爪104の形状による作用で、ソレノイド96への通電を解除しても、係止ロッド98は、前進した状態が維持される。つまり、ピストン42の後退を禁止した状態であるロック状態が実現されるのである。一方、パーキングブレーキを解除する場合は、電動モータ44によって、さらにピストン42を前進させる。それによって、爪104とラチェット歯92との係合が解かれ、磁力に依拠するソレノイド96の復元力によって、係止ロッド98は後退させられる。その状態で、電動モータ44によってピストン42が後退させられて、パーキングブレーキが解除される。つまり、ピストン後退禁止機構90は、ロック状態において電動モータ44を動作させることによってその状態を解除するように構成されているのである。
[D]コントローラの構成および機能
本電動ブレーキ装置は、1つの車輪に対して設けられるものであり、本電動ブレーキ装置が例えば4つの車輪を有する場合等には、図1から解るように、各輪のブレーキ装置を統括して制御する統括コントローラであるブレーキ統括電子制御ユニット(CE−ECU)112からの指令に基づいて、制御される。また、本電動ブレーキ装置は、通常時には、電源としてのバッテリ114からの電力供給を受けて作動する。そのため、EM−ECU110は、CE−ECU112およびバッテリ114と接続されている。ちなみに、その接続は、車室内に配置されたコネクタ116を介して行われており、コネクタ116は、バッテリ114およびCE−ECU112とハーネスで繋がる電源側端子118と、EM−ECU110とハーネスで繋がるコントローラ側端子120とによって構成されている。
コントローラとしてのEM−ECU110は、図4にブロック図で示すように構成されている。具体的には、コンピュータを主体とする制御部122,電動モータ44の駆動回路であるモータドライバ124,ソレノイド96の駆動回路であるソレノイドドライバ126を含んで構成されている。電動モータ44は、ブラシレスDCモータであるため、モータドライバ124は、インバータであり、一方で、ソレノイドドライバ126は、スイッチング回路である。また、EM−ECU110は、バッテリ114からの電圧、つまり、印加電圧を検出するための検出回路を主体とする電圧検出部128,CE−ECU112との通信を行うためのインタフェースである通信部130をも備えている。
制御部122は、電圧検出部128によって検出された印加電圧をモニタしており、通常時には、印加電圧が、通常時の作動において許容される電圧範囲(以下、「通常許容電圧範囲」という場合がある)内に収まっている場合に限り、当該電動ブレーキ装置の作動を許容する。詳しく言えば、通常許容電圧範囲外の電圧が印加される場合には、その旨の信号が通信部130を介してCE−ECU112に送信され、車両自体の作動が禁止されることになる。
本電動ブレーキ装置が発生させる制動力の制御は、以下のように行われる。CE−ECU112は、ブレーキ操作部材の操作に基づいて、車両全体に必要とされる制動力である必要全体制動力を決定し、その決定された必要全体制動力に基づいて、本電動ブレーキ装置が発生させるべき制動力、すなわち、本電動ブレーキ装置の目標制動力を決定する。その目標制動力についての信号は、制御部122に送られる。制御部122は、電動モータ44の回転量をレゾルバ88の検出信号に基づいて管理するとともに、目標制動力に基づいて、ロードセル89によって検出される軸荷重が目標制動力に相応した軸荷重となるように、電動モータ44への供給電流についての信号を、モータドライバ124に送る。その信号に基づいて、モータドライバ124は、その供給電流を、電動モータ44に供給する。つまり、目標制動力に基づくフィードバック制御が行われるのである。
本電動ブレーキ装置をパーキングブレーキ装置として使用する場合には、パ−キングスイッチが運転者によって操作されたことに基づいて、CE−ECU112から、ロック状態を実現するための指令が、制御部122に送られる。制御部122は、ロードセル89によって検出される軸荷重が設定された荷重となるように、モータドライバ124を介して電動モータ44を正回転(ピストン42が前進する方向の回転)させ、設定荷重となったときに、ソレノイドドライバ126を介してソレノイド96に通電し、その後、電動モータ44への電流の供給を停止させ、続いて、ソレノイド96への通電を停止させる。このような作動によって、先に説明したように、ピストン42の後退が禁止された状態、つまり、ロック状態が実現する。
ロック状態を解除する場合には、パ−キングスイッチが運転者によって操作されたことに基づいて、CE−ECU112から、ロック状態の解除を実現するための指令が、制御部122に送られる。制御部122は、その指令に基づき、電動モータ44を設定量だけ正回転させる。これにより、先に説明したように、ロック状態が解除される。
[E]ロック解除ユニット
先に説明したようなパーキングブレーキの機能から解るように、ロック状態において、例えば、バッテリ114の充電量が殆ど0となった場合、バッテリ114が失陥したような場合、CE−ECU112が機能しなくなったような場合等には、本電動ブレーキ装置では、ロック状態を解除できない。ロック状態を解除できない場合には、ポータブルなロック解除ユニットが利用される。
図4に示すように、ロック解除ユニット132は、上記バッテリ114とは別の電源134を有しており、電源134の他に、コンピュータを主体とする制御部136,電源134からの電圧を制御するための電圧制御回路138,制御部136と外部との通信のためのインターフェースである通信部140,入出力のための操作パネル142を含んで構成されている。制御部136は、電圧制御回路138,通信部140の作動を制御するコントローラとして機能する。
電圧制御回路138,通信部140は、それぞれ、ハーネスを介して電源側端子118’と繋がっている。この電源側端子118’は、先に説明した電源側端子118と同じ物であり、ロック解除ユニット132を使用する場合には、上記コネクタ116において、電源側端子118をコントローラ側端子120から外し、代わりに、電源側端子118’をコントローラ側端子120に接続する。それにより、EM−ECU110の制御部122とロック解除ユニット132の制御部136とが繋がり、EM−ECU110の制御部122の動作電力が確保され、ロック解除ユニット132の電源134から電動モータ44への電力供給が可能とされる。このように、ロック解除ユニット132は、簡単に、詳しくは、ワンタッチで車両に装着することが可能なのである。
ロック解除ユニット132を利用したロック状態の解除は、以下のように行われる。ロック解除ユニット132とEM−ECU110とが接続された状態において、操作パネル142に設けられた解除スイッチが操作されると、まず、ロック解除ユニット132の制御部136から、当該ロック解除ユニット132が接続された旨の信号である接続信号が、EM−ECU110の制御部122に発信される。図5に示すように、EM−ECU110の制御部122は、後に説明するコマンドの受付時間であるコマンド受付時間Δtを設定する。接続信号が送信された時点では、ロック解除ユニット132からの電圧は、電圧制御回路138によって、上述の通常許容電圧範囲ΔVの概ね中央値となる電圧である通常電圧V0とされる。
続いて、ロック解除ユニット132の制御部136は、コマンド受付時間Δt内において、設定された上方電圧印加時間ΔtUの間、ロック解除ユニット132からの電圧が、通常許容電圧範囲ΔVより高い特定電圧である上方電圧VUとなるように、電圧制御回路138を制御しつつ、その上方電圧印加時間ΔtUの間に、EM−ECU110の制御部122に特定信号である第1コマンド#1を送信する。次に、ロック解除ユニット132の制御部136は、コマンド受付時間Δt内において、設定された下方電圧印加時間ΔtLの間、ロック解除ユニット132からの電圧が、通常許容電圧範囲ΔVより低い特定電圧である下方電圧VLとなるように、電圧制御回路138を制御しつつ、その下方電圧印加時間ΔtLの間に、EM−ECU110の制御部122に特定信号である第2コマンド#2を送信する。下方電圧印加時間ΔtLの経過後、ロック解除ユニット132の制御部136は、電圧制御回路138を制御することで、ロック解除ユニット132からの電圧を通常電圧V0に戻す。
そして、EM−ECU110の制御部122は、コマンド受付時間Δtの経過後、「コマンド受付時間Δt内において、上方電圧VUであるときに第1コマンド#1を受信し、かつ、下方電圧VLであるときに第2コマンド#2を受信したこと」を条件として、モータドライバ124を作動させて、電動モータ44を正回転させる。このようなロック解除処理によって、ロック解除ユニット132を利用したロック状態の解除、つまり、別の電源134によるロック状態の解除が行われるのである。
上記ロック解除処理によれば、別の電源134からの電圧が特定電圧であるときに特定信号を受け付けたことを条件として、その電源134からの電力供給によってピストン後退禁止機構90によるピストン42の後退を禁止した状態の解除が許容されるため、当該ロック解除処理、すなわち、当該電動ブレーキ装置は、セキュリティの観点において優れているのである。
10:アクチュエータ 20:ブレーキキャリパ 22:ディスクロータ〔回転体〕 24a,24b:ブレーキパッド 26:摩擦部材 42:ピストン 44:電動モータ 90:ピストン後退禁止機構 92:ラチェット歯 96:ソレノイド 98:係止ロッド 110:電動ブレーキ電子制御ユニット(EM−ECU)〔コントローラ〕 112:ブレーキ統括電子制御ユニット(CE−ECU) 114:バッテリ 116:コネクタ 118,118’:電源側端子 120:コントローラ側端子 132:ロック解除ユニット 134:電源〔別の電源〕 ΔV:通常許容電圧範囲 VU:上方電圧〔特定電圧〕 VL:下方電圧〔特定電圧〕 #1:第1コマンド〔特定信号〕 #2:第2コマンド〔特定信号〕

Claims (1)

  1. 車輪とともに回転する回転体と、
    摩擦部材と、
    車輪に対する制動力を発生させるために、電動モータを動作させてピストンを前進させることで前記摩擦部材を前記回転体に押し付けるように構成され、かつ、前記ピストンの後退を禁止するとともに、前記ピストンの後退を禁止した状態において前記電動モータを動作させることによってその状態を解除するように構成されたピストン後退禁止機構を備えたアクチュエータと、
    電源からの前記電動モータへの電力供給を制御することで前記電動モータの作動を制御するコントローラと
    を備えた電動ブレーキ装置であって、
    前記電源とは別の電源からの前記電動モータへの電力供給を可能とすべく、その別の電源を接続可能とされ、
    前記コントローラが、
    前記別の電源からの電圧が特定電圧であるときに特定信号を受け付けたことを条件として、前記別の電源からの電力供給によって前記ピストン後退禁止機構による前記ピストンの後退を禁止した状態の解除を許容するように構成された電動ブレーキ装置。
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