JP4078550B2 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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本発明は、モータのトルクによって制動力を発生する電動ブレーキ装置に係り、特に駐車ブレーキとしての機能を付加した電動ブレーキ装置に関するものである。
電動ブレーキ装置としては、ピストンと、モータと該モータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記モータのロータの回転に応じて前記ピストンを推進し、ブレーキパッドをディスクロータに押圧して制動力を発生するものがある。そして、このような電動ブレーキ装置では、通常、運転者によるブレーキペダルの踏力やストロークをセンサによって検出し、この検出値に応じて電動モータの回転(回転角)を制御することにより所望の制動力(押圧力)を得るようにしている。
ところで最近、この種の電動ブレーキ装置に駐車ブレーキ(PKB)の機能を付加して、利用価値を高めることが種々検討されている。そして、その一例として、特許文献1に示される電動ブレーキ装置がある。この電動ブレーキ装置は、モータのロータに設けられたツメ車と、該ツメ車の近傍(周り)に配置した係合爪と、該係合爪を、前記ツメ車に対して係合及び係合離脱可能に移動させるラッチソレノイド(ラッチSOL)と、前記モータが発生する押圧力を機械的に保持するラッチ機構(ロック機構)と、を備え、これら構成部材により駐車ブレーキ機能を発揮するようにしている。すなわち、図9に示すように、時刻T0に駐車ブレーキ(PKB)の作動要求〔オン(ON)〕が行われると、モータが一方向(制動力発生方向)に回転され、回転角及びトルク(電流)に応じた押圧力を発生させる。そして、その押圧力の大きさが要求推力(目標押圧力)になる(時刻T1)と、モータ電流を一定値に保持する一方、ラッチ機構をロック位置にするためにラッチSOLにラッチSOL電流を流して係合爪をツメ車に係合させ、所定時間後にラッチSOL電流の通電を停止し、かつモータへの通電を停止する(時刻T2)。
上述した作動によりラッチ機構がロック動作状態(ロック位置)となり、押圧力解除方向〔前記一方向(制動力発生方向)と反対方向〕へのロータの回転が規制される。
特開2003−42199
ところで、上述した従来技術では、係合爪をツメ車に移動させた(時刻T2)際、係合爪が、ツメ車の歯部の傾斜面の中腹部分、すなわち歯底(当該歯部の傾斜面と、当該歯部に隣接する歯部における傾斜面と反対側の比較的急峻な壁面との当接部分)でない部分に係合される〔すなわち、係合爪の位置(爪高さ)が歯底でない〕ことがある。この場合、モータ通電停止後に、歯底が係合爪に達するまでロータが押圧力解除方向に回転して戻り、その戻り位置で駐車ブレーキ機能を発揮することになる。このため、ロータの戻り分(ロータが押圧力解除方向に回転した分)だけ、制動力が小さくなり要求推力(目標押圧力)を保持できなくなる虞があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、目標押圧力の保持を確実に行えて駐車ブレーキ機能を発揮できる電動ブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る電動ブレーキ装置は、モータのロータの回転に応じてディスクロータへの押圧力を発生するブレーキ本体と、コントローラの制御により押圧力解除方向への前記ロータの回転のロック及びロック解除を行う駐車ブレーキ機構と、駐車ブレーキ機構は、前記ロータに設けられたツメ車及び該ツメ車に係合可能に設けられた係合爪からなるロック機構と、前記係合爪を、ツメ車に対して係合及び係合離脱可能に移動させるソレノイド機構と、を有し、ツメ車は、外周部に複数の略山形状の歯部を、歯底を間にして連続的に形成し、前記歯部は、ロータの押圧力解除方向の前面側に径方向外方に延びて形成された壁面と、該壁面の頂部から押圧力解除方向と逆方向になるに従い高さ寸法が逓減する傾斜面と、を有する電動ブレーキ装置であって、前記コントローラは、前記駐車ブレーキ機構の前記ロータのロックについて、予め定めた目標押圧力の発生後、前記ツメ車を前記押圧力発生方向にさらに回転させると共に、所定の回転位置で係合爪をツメ車に係合させ、1つの歯部の幅寸法以上の規定長、回転が進んだ段階で、前記ツメ車の回転を停止させ、次に、前記係合爪の係合位置に、前記頂部が1つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させて頂部位置を検出し、検出した頂部位置から歯底近傍までツメ車を押圧力発生方向に回転させることにより行うことを特徴とする。
この場合、前記コントローラは、前記ツメ車の頂部を、モータに流れる電流により検出するように構成してもよい。また、1つの歯部の幅寸法以上の規定長に代えて、2つの歯部の幅寸法以上の規定長を用い、前記頂部が1つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させることに代えて、前記頂部が2つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させるようにしてもよい。
本発明に係る電動ブレーキ装置によれば、コントローラは、前記駐車ブレーキ機構の前記ロータのロックについて、予め定めた目標押圧力の発生後、前記ツメ車を前記押圧力発生方向にさらに回転させると共に、所定の回転位置で係合爪をツメ車に係合させ、1つの歯部の幅寸法以上の規定長、回転が進んだ段階で、前記ツメ車の回転を停止させ、次に、前記係合爪の係合位置に、前記頂部が1つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させて頂部位置を検出し、検出した頂部位置から歯底近傍までツメ車を押圧力発生方向に回転させることにより行うので、目標押圧力の発生後のツメ車の押圧力発生方向の回転量に比して押圧力解除方向への回転量を少なくして、係合爪を歯底に配置できる。このため、目標押圧力を超える大きさの押圧力を保持できる。
以下、本発明の一実施の形態に係る電動ブレーキ装置を図面に基づいて説明する。
図1に示すこの実施の形態の電動ブレーキ装置70は、図示しない車両に搭載されている。
電動ブレーキ装置70は、図1に示すように、ディスクロータ(車両の回転部分)Dより車両内側に位置する車両の非回転部(ナックル等)に固定されたキャリア1と、キャリア1にディスクロータDの軸方向へ浮動可能に支持されたキャリパ2と、ディスクロータDの両側に配置された一対のブレーキパッド(摩擦部材)3,4と、を有している。
ブレーキパッド3,4はディスクロータDの軸方向に移動可能にキャリア1に支持されている。キャリパ2は、先端側に爪部5aを有する爪体5と、この爪体5の基端側にボルト(図示略)により結合された環状の基体6と、この基体6にボルト7により共に結合されたリング状支持板8及びモータケース9とからなる組立型のキャリパ本体10を備えており、前記爪体5の爪部5aが車両外側のブレーキパッド4の背面に近接して配置される。
前記キャリパ2内には、図1及び図2に示すように、車両内側のブレーキパッド3の背面に当接可能なピストン11と、モータ12と、このモータ12の回転を直線運動に変換して前記ピストン11に伝えるボールランプ機構(回転−直動変換機構)13と、モータ12の回転を減速して前記ボールランプ機構13に伝える差動減速機構14と、ブレーキパッド3,4の摩耗に応じてピストン11の位置を変更してパッド摩耗を補償するパッド摩耗補償機構15と、駐車ブレーキを確立する駐車ブレーキ機構16と、が配設されている。
なお、駐車ブレーキと区別するために、以下、適宜、当該電動ブレーキ装置70が実行する通常の電動ブレーキ作動を通常制動作動といい、また、前記通常の電動ブレーキを通常制動という。
前記ピストン11は、大径の本体部20と小径の軸部21とを連設してなっており、その本体部20が車両内側のブレーキパッド3に近接して配置されている。ピストン11の軸部21には角形断面の軸穴21aが設けられており、ピストン11は、その軸穴21aに前記モータケース9の端板22から延ばした支持ロッド23の先端部を挿入させることにより、該支持ロッド23に摺動可能にかつ回転不能に支持されている。なお、ピストン11の本体部20とキャリパ本体10との間には、キャリパ本体10内を外部から閉塞するゴム製のカバー24が張設されている。
前記モータ12は、モータケース9に嵌合固定されたステータ25と、ステータ25内に配置された中空ロータ26とを備え、ロータ26は、モータケース9及び前記支持板8に軸受27、28によって回動可能に支持されている。モータ12は、コントローラ73からの指令でロータ26を所望トルクで所望角度だけ回転させるように作動し、そのロータ26の回転角は、該ロータ26の内部に配置された図示を略す回転検出器により検出されるようになっている。なお、キャリパ本体10には、ステータ25及び前記回転検出器と前記コントローラ73とを接続する信号線を取り回すためのコネクタ29が取付けられている。
前記ボールランプ機構13は、キャリパ本体10の環状基体6の内周部にクロスローラ軸受30を介して回動可能に支持されたリング状第1ディスク(回動部材)31とピストン11の軸部21にねじ部Sを介して結合されたリング状第2ディスク(直動部材)32と、両ディスク31と32との間に介装されたボール33とを備えている。第2ディスク32は、ピストン11の本体部20の背面に当接する状態で配置され、常時は、これとキャリパ本体10との間に介装したウェーブワッシャ34の摩擦力により回転が規制されている。
前記ボール33は、第1ディスク31及び第2ディスク32の対向面に、それぞれ円周方向に沿って円弧状に形成された3つのボール溝35と36との間に装入されている。ボール溝35,36は、それぞれ同方向に傾斜して、等しい中心角(例えば90°)の範囲で等間隔に配置されており、いま、第1ディスク31が、図1の右方向から見て反時計回りに回転するとき、第2ディスク32が同図の左方向への押圧力を受ける。この時、第2ディスク32はウェーブワッシャ34によりその回転が規制されているので、第2ディスク32は回転しないで直動(前進)し、これに応じてピストン11が前進(推進)して、車両内側のブレーキパッド3をディスクロータDに対して押付ける。
一方、第2ディスク32の、ピストン11の軸部21に螺合された部分(ねじ部S)にはモータケース9の端板22側へ大きく延長する延長筒部37が連設されており、この延長筒部37内には、前記支持ロッド23に一端が係止され、該延長筒部37を介して常時は第2ディスク32を第1ディスク31側へ付勢する皿ばね38が配設されている。これにより、ボールランプ機構13のボール33は2つのディスク31と32との間に強圧され、第1ディスク31が、図1の右方向から見て時計回りに回転するとき、第2ディスク32が同図の右方向へ後退し、ピストン11がブレーキパッド3から離間するようになる。
前記差動減速機構14は、図2によく示されるように、モータ12のロータ26の、ディスクロータD側への延長端部に形成された偏心軸39、この偏心軸39に軸受40を介して回動可能に嵌装された偏心板41、この偏心板41と前記キャリパ本体10の支持板8との間に介装されたオルダム機構42及び偏心板41と前記ボールランプ機構13の第1ディスク31との間に介装されたサイクロイドボール減速機構43からなっている。偏心板41は、前記オルダム機構42の作動により偏心軸39の回転に応じて自転せずに公転運動をし、一方、この偏心板41の公転運動に応じてサイクロイドボール減速機構43が作動して、第1ディスク31がロータ26と一定の回転比で該ロータ26と逆方向に回転するようになる。なお、図1中、O1 はロータ26の回転中心を、O2 は偏心軸39の回転中心を、δは両者の偏心量をそれぞれ表している。
前記パッド摩耗補償機構15は、図2によく示されるように、前記ボールランプ機構13の第2ディスク32の延長筒部37に回動可能に嵌合されかつ第1ディスク31に回転方向に対して遊びを持って作動連結されたリミッタ44と、前記第2ディスク32の延長筒部37に嵌合され、ピン45により第2ディスク32に対して位置固定されたスプリングホルダ46と、このスプリングホルダ46の周りに配置され、一端が前記リミッタ44に、他端が前記スプリングホルダ46にそれぞれ連結されたコイルスプリング47と、から構成されている。
このパッド摩耗補償機構15は、ブレーキパッド3、4に摩耗があると、ボールランプ機構13の第1ディスク31の回転に応じてリミッタ44が回転し、その回転がコイルスプリング47、スプリングホルダ46、ピン45を介して第2ディスク32に伝達され、支持ピン23により回り止めされているピストン11が、該支持ピン23に沿ってブレーキパッド3をディスクロータDに押付けるまですなわち制動力が発生するまで前進し、パッド摩耗分の隙間を解消するように作動する。一方、制動力が発生した以降は、ピストン11と第2ディスク32とのねじ部Sに発生する大きな摩擦抵抗により第2ディスク32の回転が阻止されるので、この第2ディスク32と第1ディスク31との回転ずれ、すなわちスプリングホルダ46とリミッタ44との回転ずれはコイルスプリング47のねじり変形により吸収される。
前記駐車ブレーキ機構16は、図3に示されるように、モータ12のロータ26の押圧力解除方向Lへの回転をロック及びアンロック可能なロック機構50と、このロック機構50をロック及びアンロック動作させるソレノイド機構51と、から概略構成されている。
ロック機構50は、ロータ26の外周面に一体に形成されたツメ車52と、このツメ車52の周りに配置され、キャリパ本体10にピン53を用いて基端部が軸着された揺動アーム54と、この揺動アーム54の長手方向中間部位にピン55を用いて基端部が軸着された係合爪56と、キャリパ本体10に設けられ、揺動アーム54の側面に当接して該揺動アーム54をロータ26の接線方向に起立させるストッパ部57と、係合爪56を常時は図3反時計方向へ付勢するねじりばね58と、前記ねじりばね58と協働して係合爪56をツメ車52に係合可能な起立姿勢に保持する突起59とを備えている。
ツメ車52は、外周部に複数の略山形状の歯部60を、歯底74を間にして連続的に形成している。ツメ車52の各歯部60は、押圧力解除時におけるロータ26の回転方向(図1の右方からみて反時計方向)L〔以下、適宜、押圧力解除方向Lという。〕の前側に径方向外方に延びて形成された壁面60aと、壁面60aの頂部から押圧力解除方向Lと逆方向(以下、適宜、押圧力発生方向Rという。)になるに従い高さ寸法が逓減する傾斜面60bとからなっている。一の歯部60の傾斜面60bと、前記一の歯部60に対して押圧力発生方向(図3方向R)の歯部60の壁面60aとの当接部分が歯底74とされている。
ソレノイド機構51は、永久磁石63を挟んで2つのコイル64、65を配設し、一方のコイル64への通電によりプランジャ66が後退方向B(図3右方向)へ移動し、コイル65への通電によりプランジャ66が前進方向A(図4左方向)へ移動し、そのまま永久磁石63の吸引力で後退端または前進端に保持される。コイル64に通電され、プランジャ66が後退方向Bに移動することにより、揺動アーム54がツメ車52側に傾動され、係合爪56がツメ車52側に移動して係合しロック機構50がロック動作し得るようになっている。また、コイル65に通電され、プランジャ66が前進方向Aに移動することにより、揺動アーム54がツメ車52から離間する方向に傾動され、係合爪56がツメ車52から離間しロック機構50がアンロック動作し得るようになっている。
前記ロック機構50のロック動作は、コイル64への通電を停止し、非通電で係合爪56の先端部がツメ車52の壁面60aに係合して行われるので、押圧力の保持を機械的に行えるようになっている。
コイル64、65に対する通電又は非通電は、コントローラ73に制御される。コントローラ73は、図示しないパーキング操作スイッチ80からの停車指示信号を入力し、かつ、この際、図示しないイグニッションスイッチがエンジンなどの本体システムの非稼動を指示している場合、駐車ブレーキ機構16(ひいてはロック機構50)の作動を制御するようにしている。
パーキング操作スイッチ80は、電動ブレーキ装置70を駐車ブレーキとして機能させる際(駐車ブレーキの作動要求の際)、運転者により操作され、操作されることにより駐車指示信号100を発生してコントローラ73に出力するようにしている。コントローラ73は、前記駐車指示信号100を入力することにより、イグニッションスイッチが本体システムの非稼動を指示している場合には、ロック機構50を作動して、機械的に押圧力を保持(ロック)するようにしている。また、コントローラ73は、図示しないブレーキペダルに対する操作信号に応じてモータ12を制御するようになっている。
上述した実施の形態に係る電動ブレーキ装置70の作用を以下に説明する。まず、図5及び図8に基づいて、(a)通常制動時、(b)通常制動解除時、(c)駐車ブレーキ作動時、(d)駐車ブレーキ解除時に分けて、作用を説明する。次に、図6及び図7のフローチャートに基づき、図8のタイミングチャートを参照して、駐車ブレーキ作動について詳細に説明する。
(a)通常制動時
通常制動時には、運転者のブレーキ操作(ブレーキペダルの踏込み操作)によりコントローラ73がモータ12を制御し、これにより、そのモータ12のロータ26が図1の右方向から見て時計方向に回転する。この時、コイル64には通電されておらず、プランジャ66は前進方向Aへ移動して、揺動アーム54がロータ26(ツメ車52)から離間する方向に揺動されており、係合爪56が壁面60aとわずかに係合離脱する状態に位置決めされ、これにより、ツメ車52(ロータ26)が押圧力発生方向Rへ回転し、電動ブレーキとしての機能が保証される。したがって、上述したようにロータ26が押圧力発生方向Rに回転すると、これと一体の偏心軸39に軸受40を介して取付けられている偏心板41が、オルダム機構42により自転せずに公転運動をし、この偏心板41の公転運動により、サイクロイドボール減速機構43が作動して、ボールランプ機構13の第1ディスク31が、ロータ26と一定の回転比Nをもってこれと逆方向(反時計方向)へ回転する。
一方、ボールランプ機構13の第2ディスク32は、ウェーブワッシャ34の抵抗力により回転が規制されているので、前記第1ディスク31の回転に応じてディスクロータD側へ前進し、これによりピストン11が推進して、車両内側のブレーキパッド3をディスクロータDに対して押付ける。すると、その反力によってキャリパ2がキャリア1に対して移動し、その爪体5の爪部5aが車両外側のブレーキパッド4をディスクロータDの外側面に押付け、これにより、モータ12の回転角及びトルク(電流)に応じた制動力が発生する。なお、ブレーキパッド3、4に摩耗がある場合は、パッド摩耗補償機構15が作動してパッド摩耗分の隙間が解消される。そして、この制動中、ソレノイド機構51は非通電状態(アンロック動作状態)にある。
(b)通常制動解除時
電動ブレーキの解除時すなわち通常制動解除時には、運転者の解除操作(ブレーキペダルの踏込み停止操作)に応じてコントローラ73がモータ12を制御し、これによりモータ12のロータ26が図1の右方向から見て反時計方向に回転し、これに応じて皿ばね38の付勢力により第2ディスク32とピストン11とが一体的に後退し、ディスクロータDへの押付け力が解放され、通常制動が解除される。この時、ソレノイド機構51は非通電状態にあって、駐車ブレーキ機構16のロック機構50がアンロック動作状態を維持しているので、ロータ26は押圧力解除方向L(図4)へ円滑に回転する。
(c)駐車ブレーキ作動時
駐車ブレーキ作動は、係止爪56を歯底74に係合させることにより行われる。
駐車ブレーキを作動させる場合は、運転者の駐車ブレーキ操作により駐車ブレーキ(PKB)の作動要求が発生し〔時刻T0〕、モータ12のロータ26が図1の右方向から見て時計方向に回転され、上述した通常制動時と同様にピストン11が推進して、モータ12の回転角及びトルク(電流)に応じた押圧力が発生する。この押圧力発生(図5時刻T0〜T1参照)の際にはソレノイド機構51におけるコイル64には通電が行われていない。そして、その押圧力を大きくし要求推力(目標押圧力)〔当該車両を駐車し得る大きさのブレーキ力に相当するモータトルク〕にさせる〔時刻T1。図8(a)〕。さらに、モータ12(ロータ26)を押圧力発生方向Rに回転させ、1つの歯部60の長さ(図5の爪高さの変化波形における1つの波の長さ)分、進んだ段階〔時刻T2。図8(b)〕でコイル64に通電し、揺動アーム54をツメ車52側に傾動し係合爪56をツメ車52方向に移動させ、ツメ車52に係合させる(ロック機構50を保持位置にする)〔時刻T3〕。
時刻T3で係合爪56は、歯底74でなく、歯部60に係合したものとする。時刻T3で係合された歯部60を、以下、適宜、歯部k1という。また、歯部k1に対して、押圧力解除方向Lの歯部60を、順次、歯部k2,k3,k4という。
前記時刻T1では、図8(a)に示すように、係合爪56が歯部k1の傾斜面60aに臨み、時刻T2では、図8(b)に示すように、係合爪56が歯部k2の傾斜面60aに臨む。
そして、要求推力位置からモータ12(ツメ車52)が2つの歯部60の長さ分、進んだ段階〔時刻T4。この段階では図8(c)に示すように歯部k3の傾斜面60aが係合爪56に臨むことになる。〕で、モータ12を逆回転(押圧力解除方向Lに回転)させ、ツメ車52の歯部60の頂部(ひいては歯底74)の検出動作に進む。ロック機構50を保持位置にしてモータ12を逆回転(押圧力解除方向Lに回転)させると、歯部60の頂部が係合爪56を乗り越える際、モータ12の電流値が大きくなる。このことを利用して、歯部60の頂部(ひいては歯底74)の検出を行う。本実施の形態では、歯部60の頂部を2回検出する(2回目の検出は時刻T5に行われる)ことにより、コイル64への通電を停止すると共に、モータ12への通電方向を切り替えて小さなトルクで回転(押圧力発生方向)する(時刻T6)。歯部60の頂部の1回目の検出は、歯部k2の頂上、2回目の検出は、歯部k3の頂上が対象となる。時刻T6でコイル64への通電を停止するが、ロック機構50は保持位置にされている。
また、歯部60の頂部の2回目の検出時点(時刻T5)では、図8(d)に示すように、係合爪56が歯部k1の傾斜面60aにおける頂部近傍に臨んでいる。
この後、ツメ車52の押圧力発生方向Rへの回転が進められ、その後、回転位置を保持する(時刻T7)、規定時間〔制御の制定時間(200ms程度)保持した後、モータ12への通電を停止する(時刻T8)。この後、係合爪56が歯部k1及び歯部k2間の歯底74に配置される〔図8(e)〕。
すなわち、モータ12への通電が停止されることにより、キャリパ2の剛性の影響(例えば、制動の反力でのピストン20の後退)により、モータ12のロータ26に反時計方向Lの回転力が発生し、この回転力により、上記歯底74に配置された係合つめ54に壁面60aを介して押付け力が働き、ロータ26の押圧力解除方向Lの回転が規制され、その結果、駐車ブレーキが確立する。
上述したように、駐車ブレーキ機構16のロータ26のロックについて、目標押圧力の発生(時刻T1)後、ツメ車52を押圧力発生方向Rにさらに回転させると共に、所定の回転位置で係合爪56をツメ車52に係合させ(時刻T3)、2つの歯部60の幅寸法長、回転が進んだ段階で、モータ12(ツメ車52)の回転を停止させ(時刻T4)、次に、係合爪56の係合位置に、頂部が2つ戻されるまでツメ車52を押圧力解除方向Lに回転させ(時刻T4〜T6)、この後、ツメ車52を押圧力解除方向Lへの回転で乗り越えた頂部の1つが乗り越えるまで、押圧力発生方向Rに回転させることにより行う(時刻T6〜)。このため、目標押圧力の発生後のツメ車52の押圧力発生方向Rの回転量に比して押圧力解除方向Lへの回転量を少なくして、係合爪52を歯底74に配置することが可能となる。従って、目標押圧力以上の押圧力を保持することが確実にできる。すなわち、目標押圧力以上の押圧力で、駐車ブレーキ機能を発揮できる。
(d)駐車ブレーキ解除時
上記駐車ブレーキを解除する場合は、運転者の駐車ブレーキ解除操作によりコイル65への一時的な通電が行われる。すると、プランジャ66が前進方向Aへ移動し、これによりロック機構50がアンロック動作状態となり、図4に示すようにロータ26の押圧力解除方向Lへの回転が自由となる。この時、モータ12に対する通電は停止されているので、制動の反力でピストン11が後退し、これに応じて第2ディスク32が後退してモータ12のロータ26が図1の右方向から見て反時計方向に回転し、モータ12の回転角が元に戻ると共に駐車ブレーキが解除される。
次に、図6〜図8に基づいて、駐車ブレーキ作動について説明する。
図6及び図7において、まずパーキング操作スイッチ80によるPKB作動要求があるか否かを判定し(ステップS1)、PKB作動要求がない(No)と判定すると再度ステップS1を実行する。ステップS1でPKB作動要求がある(Yes)と判定すると、目標推力(目標押圧力)が発生したか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2で目標推力が発生していない(No)と判定すると、モータ12(ロータ26)を押圧力発生方向Rに回転させ(前進させ)〔時刻T0〜T1〕、ステップS2に戻る。ステップS2で目標推力が発生した(Yes)と判定する〔時刻T1〕と、モータ12(ロータ26)の押圧力発生方向Rの回転をさらに進め(前進させ)、1つの歯部60の幅寸法の長さ分、モータ12(ロータ26)が回転した(Yes)か否(No)かを判定する(ステップS4)。ステップS4でNoと判定すると、モータ12(ロータ26)を制動力発生方向に回転させ(前進させ)〔ステップS5〕、ステップS4に戻る。ステップS4でYesと判定すると、コイル64に通電し(ロック機構50を作動し)〔ステップS7〕、モータ12(ロータ26)を押圧力発生方向Rに回転させ(前進させ)、さらに1つの歯部60の幅寸法の長さ分、モータ12が回転した(Yes)か否(No)かを判定する(ステップS8)。
ステップS8でNoと判定すると、モータ12(ロータ26)を押圧力発生方向Rに回転させ(前進させ)〔ステップS9〕、ステップS8に戻る。ステップS4でYesと判定すると、ステップS10及びS11に進み、歯底74(頂部)が2回、検出されるまで、モータ12(ロータ26)を押圧力解除方向Lに回転(後退)させる。歯底74(頂部)の検出は、歯部60の頂部が係合爪56を乗り越えるときにモータ12の電流値が大きくなることを利用して行うようにしている。そして、ステップS10で歯底74(頂部)が2回、検出されると、Yesと判定して、2回目に検出された歯底74(この実施の形態では、上述した歯部k1及びk2間の歯底74が対応する。)を、係合爪56が配置される歯底74、すなわちツメ車52のロックが行われる歯底74とし、ステップS12に進んで、コイル64への通電を停止する。
なお、フローチャートでは示していないが、ステップS10及びS11の処理によるモータ12(ロータ26)の押圧力解除方向Lの回転(後退)が行われたものの、歯底74を検出できなかった場合、ロック機構50が適正に作動していないと判断し、その旨の報知を行い、改善措置が図れるようにしている。
ステップS10でYesと判定した段階では、係合爪56は、歯底74でなく、傾斜面60bの頂部近傍に臨んでいる〔図8(d)参照〕場合があり、係合爪56が歯底74に配置されるように、ステップS13及びS14の処理を行う。すなわち係合爪56が歯底74に配置されているか否かの判定(ステップS13)で、Noと判定すると、係合爪56が歯底74に配置されるまで、モータ12を前進させる〔時刻T6〜T7〕。
ステップS13でYes(係合爪56が歯底74に配置された)と判定すると、モータ12の回転が停止され推力が保持された状態にされ(ステップS15。時刻T7以降)、規定時間が経過する(ステップS16でYesと判定)と、モータ12への通電が停止される(ステップS17。時刻T8)。モータ12への通電が停止される際には、壁面60aを介して係合爪56によりツメ車52の回転規制が機械的に行なわれている(すなわち駐車ブレーキ機能が機械的に果たされている)状態であり、この状態が、コイル65への通電により押圧力の解除が行われるまで継続される。
前記実施の形態では、目標押圧力の発生後、ツメ車52を、2つの歯部60の幅寸法以上の規定長、押圧力発生方向に回転させた段階で、ツメ車52の回転を停止させ、次に、係合爪56の係合位置に、歯部60の頂部が2つ戻されるまでツメ車52を逆回転させる場合を例にしたが、これに代えて、目標押圧力の発生後、ツメ車52を、1つの歯部60の幅寸法以上の規定長、回転が進んだ段階で、ツメ車52の回転を停止させ、次に、係合爪56の係合位置に、歯部60の頂部が1つ戻されるまでツメ車52を逆回転させるように構成してもよい。
本発明の一実施の形態に係る電動ブレーキ装置の全体構造を示す断面図である。 図1の電動ブレーキ装置の一部を拡大して示す断面図である。 図1の駐車ブレーキ機構及びコントローラを模式的に示す図である。 図1の駐車ブレーキ機構の作動状態を模式的に示す図である。 図1の電動ブレーキ装置の作用を説明するためのタイミングチャートである。 図3のコントローラの演算処理内容を示すフローチャートである。 図6に続くフローチャートである。 図3の係合爪に対するツメ車の回転位置との対応関係を時系列的に示す図である。 従来の電動ブレーキ装置の一例に係るタイミングチャートである。
符号の説明
1 電動ブレーキ装置、 12 モータ、 16 駐車ブレーキ機構、 26 ロータ、 50 ロック機構、 51 ソレノイド機構、 52 ツメ車、 60 歯部、 73 コントローラ、 74 歯底。

Claims (3)

  1. モータのロータの回転に応じてディスクロータへの押圧力を発生するブレーキ本体と、コントローラの制御により押圧力解除方向への前記ロータの回転のロック及びロック解除を行う駐車ブレーキ機構と、
    駐車ブレーキ機構は、前記ロータに設けられたツメ車及び該ツメ車に係合可能に設けられた係合爪からなるロック機構と、前記係合爪を、ツメ車に対して係合及び係合離脱可能に移動させるソレノイド機構と、を有し、
    ツメ車は、外周部に複数の略山形状の歯部を、歯底を間にして連続的に形成し、
    前記歯部は、ロータの押圧力解除方向の前面側に径方向外方に延びて形成された壁面と、該壁面の頂部から押圧力解除方向と逆方向になるに従い高さ寸法が逓減する傾斜面と、を有する電動ブレーキ装置であって、
    前記コントローラは、前記駐車ブレーキ機構の前記ロータのロックについて、予め定めた目標押圧力の発生後、前記ツメ車を前記押圧力発生方向にさらに回転させると共に、所定の回転位置で係合爪をツメ車に係合させ、1つの歯部の幅寸法以上の規定長、回転が進んだ段階で、前記ツメ車の回転を停止させ、次に、前記係合爪の係合位置に、前記頂部が1つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させて頂部位置を検出し、検出した頂部位置から歯底近傍までツメ車を押圧力発生方向に回転させることにより行うことを特徴とする電動ブレーキ装置。
  2. 前記コントローラは、前記ツメ車の頂部を、モータに流れる電流により検出することを特徴とする請求項1に記載の電動ブレーキ装置。
  3. 前記1つの歯部の幅寸法以上の規定長に代えて、2つの歯部の幅寸法以上の規定長を用い、前記頂部が1つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させることに代えて、前記頂部が2つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動ブレーキ装置。

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