JP2019054766A - 換気構造、植物栽培施設 - Google Patents
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Abstract
【課題】植物の蒸散速度の増加を抑えて、良好な育成環境を提供すること。【解決手段】栽培領域(A)の上方に給気口(15)及び排気口(16)を設けた植物栽培施設(10)の換気構造であって、給気口から施設内に空気を引き込む第1の送風機(26)と、排気口に向けて施設内から空気を送り出す第2の送風機(27)と、給気口から排気口に空気を導いて空気の主流を作る主流ガイドと、空気の主流の一部を栽培領域に導いて空気の支流を作る支流ガイドとを備える構成にした。【選択図】図3
Description
本発明は、施設内に外気を取り込んで空調する換気構造、植物栽培施設に関する。
一般に植物栽培施設は、施設内の熱気や湿気を入れ換えるために、積極的に外気を取り込むことで空調している。例えば、植物栽培施設の換気構造として、施設内を屋根側の上部室と培地側の下部室に仕切り、送風機によって細霧冷房を通過した空気を上部室内で奥行方向に流すようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この植物栽培施設では、上部室が冷却されることで、上部室の温度上昇で下部室が暖められ難くなっている。また、下部室の側面が外部に開放されており、下部室から上部室に向かう空気の流れが作り出されて、上部室で暖まった空気が培地側に流入することがない。
しかしながら、特許文献1に記載の植物栽培施設では、下部室の側面が外部に開放されているため、下部室に外気を取り入れることができるものの、下部室に流入した外気が植物に強く当たって水分蒸散等に悪影響を及ぼすという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、植物の蒸散速度の増加を抑えて、良好な育成環境を提供することができる換気構造、植物栽培施設を提供することを目的の1つとする。
本発明の換気構造は、栽培領域の上方に給気口及び排気口を設けた植物栽培施設の換気構造であって、前記給気口から施設内に空気を引き込む第1の送風機と、前記排気口に向けて施設内から空気を送り出す第2の送風機と、前記給気口から前記排気口に空気を導いて空気の主流を作る主流ガイドと、前記空気の主流の一部を栽培領域に導いて空気の支流を作る支流ガイドとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1の送風機によって給気口から空気が引き込まれ、第2の送風機によって排気口に空気が送り出されることで、主流ガイドによって施設内に給気口から排気口に向かう空気の主流が作られる。また、支流ガイドによって空気の主流から空気の支流が分岐されて栽培領域まで降りる微風が作られる。よって、栽培領域の上方で空気の主流で熱気や湿気等の入れ替えが実施されると共に、空気の主流から派生する微風によって栽培領域付近で余熱の排出や蒸散が適度に促進される。
以下、本実施の形態の換気構造を備えた植物栽培施設について説明する。図1は、第1の実施の形態の換気構造を備えた植物栽培施設の斜視図である。図2は、比較例の植物栽培施設の給気及び排気を示す模式図である。
図1に示すように、植物栽培施設10は、フレームに透光性の被覆材を取り付けて温室を形成している。植物栽培施設10の内側には一方向(X方向)に長い栽培領域Aが設けられており、栽培領域Aには複数列(本実施の形態では3列)の栽培ベッド17が設置されている。栽培ベッド17は、床面13(図3参照)よりも高い位置に設けられているため、日射加熱による温度上昇が抑えられると共に高設栽培によって栽培作業の負担が軽減されている。また、植物栽培施設10の屋根(施設上面)11は三角形状に形成されており、屋根11には頂部を支点に開閉可能な一対の天窓14a、14bが設置されている。
ところで、図2に示す一般的な植物栽培施設50の内部は、遮光カーテン55によって屋根裏の上部空間52と栽培ベッド51が設置された下部空間53に分かれている。このような植物栽培施設50では、一対の天窓54a、54bを開放することによって熱気や湿気が入れ換わるが、遮光カーテン55によって空気の流れが仕切られる上、上部空間52で給気と排気が混じってスムーズに換気できない。よって、下部空間53で空気の流れがなく、栽培ベッド51付近の排熱や水分蒸散が十分に実施されていない。下部空間53に空気の流れを作り出すことも考えられるが、植物に気流が強く当たると水分蒸散が過度に進んで植物の育成が阻害される。
そこで、本実施の形態の換気構造は、植物栽培施設10内に勢いよく空気を取り込んで、栽培領域Aの上方を通過する空気の流れを形成し、この空気の流れの一部を分岐させて栽培領域Aの栽培ベッド17に降りる微風を形成している。この微風によって栽培ベッド17付近から余熱や余剰水蒸気が取り除かれ、栽培ベッド17の上方で再び空気の流れに乗って施設外に排出される。これにより、施設内を通過する空気の流れによって換気を促すと共に、空気の流れから派生した微風によって、植物の蒸散速度の増加を抑えて良好な育成環境を提供している。
以下、図3を参照して、本実施の形態の換気構造について説明する。図3は、図1に示す植物栽培施設の断面模式図である。なお、図3は図1に示す植物栽培施設のYZ平面に沿う側断面模式図であり、遮光カーテンを閉じた状態を示している。
図3に示すように、植物栽培施設10には、栽培領域Aの四方を囲む側壁12の上方に三角形状の屋根(施設上面)11が設けられている。屋根11の斜面11a、11bは、頂点から一対の側壁(施設側面)12a、12b側に向かって傾斜しており、一方の側壁12a側の斜面11aには天窓14aが設置され、他方の側壁12b側の斜面11bには天窓14bが設置されている。一方の天窓14aの窓穴は給気口15として機能し、他方の天窓14bの窓穴は排気口16として機能している。給気口15及び排気口16は栽培領域Aに沿って紙面奥行方向に広く形成されているため、給気口15及び排気口16での気流の圧力損失が抑えられている。
植物栽培施設10の内部には、一対の側壁12a、12bに対して間隔を空けて、施設内を上部空間18と下部空間19に仕切る第1の仕切材21が設けられている。第1の仕切材21としては開閉式の遮光カーテン22が用いられており、遮光カーテン22を閉じることで、両端を除いて上部空間18と下部空間19の空気の出入りが妨げられる。上部空間18には、屋根11の頂点から遮光カーテン22まで延びて、上部空間18を給気口15側と排気口16側に仕切る板状の第2の仕切材23が設けられている。第2の仕切材23によって上部空間18で給気口15から排気口16に直接向かうショートカットが防止される。
上部空間18の給気口15側には第1の送風機26が設置され、上部空間18の排気口16側には第2の送風機27が設置されている。第1の送風機26によって給気口15から施設内に空気が引き込まれ、第2の送風機27によって排気口16に向けて施設内から空気が送り出されている。第1の送風機26は側壁12aと遮光カーテン22の間に向けて空気を送風し、第2の送風機27は側壁12bと遮光カーテン22の間から空気を引き込んでいる。このため、側壁12aと遮光カーテン22の間は下部空間19への空気の吹き出し口28になり、側壁12bと遮光カーテン22の間が上部空間18への空気の引き込み口29になっている。
側壁12aには、側壁12aと遮光カーテン22の間、すなわち吹き出し口28からの空気の吹き出し方向を側壁12a側から側壁12b側に向ける板状の第3の仕切材24が設けられている。第3の仕切材24は、吹き出し口28に対向しており、側壁12aと共に吹き出し口28から吹き出された空気の向きを側壁12bに向けるガイド面を形成している。これにより、側壁12a側から側壁12b側に向かって、遮光カーテン22の下面に沿った空気の流れが形成される。また、第1、第2の送風機26、27の吹き出し側と引き込み側が遮光カーテン22に仕切られているため、第1、第2の送風機26、27の自己循環が防止されている。
このように、第1の送風機26によって給気口15から空気が引き込まれ、遮光カーテン22、第2の仕切材23、第3の仕切材24によって空気の流れがガイドされ、第2の送風機27によって排気口16に空気が送り出されることで空気の主流31が形成される。本実施の形態では、遮光カーテン22、第2の仕切材23、第3の仕切材24によって、給気口15から排気口16に空気を導いて空気の主流31を作る主流ガイドが構成されている。栽培領域Aの上方に空気の主流31が作られているため、栽培ベッド17を空気の主流31が通過することなく、植物の水分蒸散に悪影響を及ぼすことがない。
また、遮光カーテン22の下方には、空気の主流31の一部を分岐させる傾斜板25が設けられている。傾斜板25の上端は遮光カーテン22の下面から離間しており、空気の主流31の一部が傾斜板25の上端で部分的に遮られている。傾斜板25は、遮光カーテン22に沿った空気の主流31に対して上流から下流に向うにつれて、遮光カーテン22から離れるように傾斜している。これにより、空気の主流31の一部が傾斜板25の上端で分岐され、傾斜板25の斜面に沿って流れることで空気の支流32aが形成される。傾斜板25が空気の主流31を殺さないように傾斜することで、空気の主流31に対する傾斜板25の抵抗が軽減されている。
傾斜板25を通過した空気の主流31が側壁12bに衝突して、空気の主流31の大部分が第2の送風機27によって引き込み口29から引き込まれる。このとき、空気の主流31の一部が、引き込み口29に引き込まれずに、側壁12bに沿って下方に流れることで空気の支流32bが形成される。本実施の形態では、傾斜板25及び側壁12bによって、空気の主流31の一部を栽培領域Aに導いて空気の支流32a、32bを作る支流ガイドが構成されている。これら空気の支流32a、32bによって栽培領域Aに微風が供給されて、栽培ベッド17付近の余熱の排出や水分蒸散が適度に実施される。
なお、第2の仕切材23、第3の仕切材24、傾斜板25は、例えば、透光性パネルによって形成されている。第2の仕切材23、第3の仕切材24、傾斜板25が透光性を有することで、遮光カーテン22を開いて施設内に十分な日照を取り込むことができる。また、本実施の形態では、第1の仕切材21として遮光カーテン22を例示したが、第1の仕切材が透光性パネル上に遮光カーテンを設けて構成されてもよい。これにより、遮光カーテンを開いた場合であっても、第1、第2の送風機26、27の自己循環が防止されて空気の主流31を作り出すことができる。
続いて、図4を参照して、植物栽培施設内の空気の流れについて説明する。図4は、植物栽培施設内の空気の流れを示す気流状態図である。なお、図4Aは本実施の形態の施設内の空気の流れを示し、図4Bは遮光カーテンによる仕切を除いた施設内の空気の流れを示している。
図4Aに示すように、本実施の形態の植物栽培施設10は、給気口15と排気口16の間が第2の仕切材23で仕切られており、上部空間18と下部空間19の間が両端を除いて遮光カーテン22で仕切られている。この状態で、第1、第2の送風機26、27が駆動されると、第1の送風機26によって給気口15から空気が引き込まれ、第2の送風機27によって排気口16に空気が送り出されて栽培領域Aの上方に空気の主流31が作り出される。給気口15側では、給気口15から第2の仕切材23に沿って下方に向った後、遮光カーテン22の上面に沿って側壁12a側に向かう空気の流れが発生する。
遮光カーテン22の一端22aと側壁12aの間は第1の送風機26の吹き出し口28になっており、この吹き出し口28に間隔を空けて対向するように側壁12aに第3の仕切材24が設けられている。吹き出し口28から空気が吹き出すと、側壁12a及び第3の仕切材24によって空気の流れがガイドされて、側壁12a側から側壁12b側に向かうように空気の流れが曲げられる。第3の仕切材24が遮光カーテン22と平行に延びているため、吹き出し口28から吹き出した空気の流れが遮光カーテン22の下面に沿って流れる。よって、空気の主流31が栽培領域Aの上方を通過して、勢いのある風が栽培ベッド17に向かうことがない。
側壁12aと側壁12bの間には、遮光カーテン22から下方に離間して傾斜板25が設けられている。空気の主流31が傾斜板25を通過する際に、空気の主流31の一部が傾斜板25に沿って下方に流れることで空気の支流32aが形成される。また、側壁12bにおいて空気の主流31の一部が側壁12bに沿って下方に流れることで空気の支流32bが形成される。これら空気の主流31から派生した支流32a、32bが、栽培領域Aの栽培ベッド17に微風として供給される。栽培ベッド17が微風に晒されることで、栽培ベッド17付近が適度に温湿度調整されて、植物に良好な栽培環境が整えられている。
遮光カーテン22の他端22bと側壁12bの間は第2の送風機27の引き込み口29になっており、側壁12bに衝突した空気の主流31の大部分は引き込み口29から上部空間18に引き込まれる。そして、排気口16側では、引き込み口29から屋根11の斜面11bの内側を沿って排気口16に向かう空気の流れが発生する。このように、植物栽培施設10には給気口15から遮光カーテン22の下面に沿って排気口16に向かう空気の主流31が形成され、空気の主流31から派生して栽培ベッド17に向かう空気の支流32a、32bが形成される。また、空気の支流32a、32bによって栽培ベッド17周辺で微風が循環される。
一方、図4Bは、植物栽培施設10から本実施の形態の第1の仕切材21、すなわち遮光カーテン22(図4A参照)を取り去った状態、又は遮光カーテン22を開いた状態を示している。この状態で、第1、第2の送風機26、27が駆動されると、第1、第2の送風機26、27によって自己循環される。第1の送風機26によって第3の仕切材24の上方で小規模な循環流41が形成され、第2の送風機27によって第2の仕切材23よりも排気口16側に大規模な循環流42が形成される。大規模な循環流42が一部の栽培ベッド17の上部を掠めており、勢いがある風に一部の栽培ベッド17が晒されている。
このように、植物栽培施設10には、給気口15から排気口16に向かう空気の流れが形成されず、第1、第2の送風機26、27によって個々に空気が自己循環している。第1の送風機26による循環流41が栽培ベッド17を掠めることはないが、第2の送風機27による循環流42が栽培ベッド17を掠めており、各栽培ベッド17に対して一様な空気の流れが出来ていない。大規模な循環流42に晒された一部の栽培ベッド17だけ風が勢いよく当たり続けているため、栽培ベッド17の場所に応じて植物の育成状態にバラツキが生じている。
以上のように、本実施の形態の換気構造では、第1の送風機26で給気口15から空気が引き込まれ、第2の送風機27で排気口16に空気が送り出されることで、遮光カーテン22、第2の仕切材23、第3の仕切材24によって給気口15から排気口16に向かう空気の主流31が作られる。傾斜板25及び側壁12bによって空気の主流31から空気の支流32a、32bが分岐されて、栽培領域Aまで降りる微風が作られる。よって、栽培領域Aの上方で空気の主流31で熱気や湿気等の入れ替えが実施されると共に、空気の主流31から派生する微風によって栽培領域A付近で余熱の排出や蒸散が適度に促進される。
なお、本実施の形態では、主流ガイドとして遮光カーテン、第2の仕切材、第3の仕切材を例示して説明したが、この構成に限定されない。主流ガイドは、給気口から排気口に空気を導いて空気の主流を作るものであればよく、施設内にどのように形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、第1の仕切材として遮光カーテンを例示したが、この構成に限定されない。第1の仕切材は、一対の側壁(施設側面)に対して間隔を空けて、施設内を上部空間と下部空間に仕切るものであればよく、材質、形状、個数は特に限定されない。例えば、第1の仕切材は遮光性の材質で形成されてもよい。
また、本実施の形態では、第2の仕切材として透光性パネルを例示したが、この構成に限定されない。第2の仕切材は、屋根から第1の仕切材まで延びて上部空間を給気口側と排気口側に仕切るものであればよく、材質、形状、個数は特に限定されない。例えば、第2の仕切材は遮光性の材質で形成されてもよい。
また、本実施の形態では、第3の仕切材として透光性パネルを例示したが、この構成に限定されない。第3の仕切材は、一方の側壁と第1の仕切材の間からの空気の吹き出し口方向を他方の側壁側に向けるものであればよく、材質、形状、個数は特に限定されない。例えば、第3の仕切材は遮光性の材質で形成されてもよい。
また、本実施の形態では、支流ガイドとして傾斜板を例示して説明したが、この構成に限定されない。支流ガイドは、空気の主流の一部を栽培領域に導いて空気の支流を作るものであればよく、材質、形状、個数は特に限定されない。例えば、支流ガイドは遮光性の材質で形成されてもよい。また、支流ガイドは、空気の主流の一部を栽培領域に導くことができれば、空気の主流(第1の仕切材)に対して必ずしも傾斜している必要はなく、空気の主流に対して直交していてもよい。
また、本実施の形態では、第1、第2の送風機を駆動させて施設内に空気の主流を形成したが、施設内に空気の主流が形成された後は、第1、第2の送風機のいずれかを停止させてもよい。
また、本実施の形態では、植物栽培施設に換気構造を適用した構成について説明したが、植物栽培施設は植物を栽培可能な施設であれば特に限定されない。例えば、高度な環境制御が必要な植物工場に本実施の形態の換気構造を適用してもよいし、植物工場ほどの高度な環境制御が不要な施設園芸用の施設に本実施の形態の換気構造を適用してもよい。また、植物工場としては、完全人工光型植物工場、太陽光利用型植物工場、太陽光・人工光併用型植物工場のいずれの施設でもよい。
また、本実施の形態では、植物栽培施設の施設上面が三角形状の屋根で構成されたが、この構成に限定されない。植物栽培施設の施設上面は、アーチ状の屋根で構成されてもよいし、フラットな屋根で構成されてもよい。
また、本実施の形態では、栽培領域の栽培ベッドに培地が設けられたが、この構成に限定されない。栽培領域の床面に培地が設けられていてもよい。
また、本発明の実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらに、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
また、本発明の実施の形態では、本発明を植物栽培施設の換気構造に適用した構成について説明したが、空気の主流から派生した微風で空調される他の施設に適用することも可能である。
下記に、上記の実施の形態における特徴点を整理する。
上記実施の形態に記載の換気構造は、栽培領域の上方に給気口及び排気口を設けた植物栽培施設の換気構造であって、前記給気口から施設内に空気を引き込む第1の送風機と、前記排気口に向けて施設内から空気を送り出す第2の送風機と、前記給気口から前記排気口に空気を導いて空気の主流を作る主流ガイドと、前記空気の主流の一部を栽培領域に導いて空気の支流を作る支流ガイドとを備えたことを特徴とする。
上記実施の形態に記載の換気構造は、栽培領域の上方に給気口及び排気口を設けた植物栽培施設の換気構造であって、前記給気口から施設内に空気を引き込む第1の送風機と、前記排気口に向けて施設内から空気を送り出す第2の送風機と、前記給気口から前記排気口に空気を導いて空気の主流を作る主流ガイドと、前記空気の主流の一部を栽培領域に導いて空気の支流を作る支流ガイドとを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、第1の送風機によって給気口から空気が引き込まれ、第2の送風機によって排気口に空気が送り出されることで、主流ガイドによって施設内に給気口から排気口に向かう空気の主流が作られる。また、支流ガイドによって空気の主流から空気の支流が分岐されて栽培領域まで降りる微風が作られる。よって、栽培領域の上方で空気の主流で熱気や湿気等の入れ替えが実施されると共に、空気の主流から派生する微風によって栽培領域付近で余熱の排出や蒸散が適度に促進される。
上記実施の形態に記載の換気構造は、施設上面には、一方の施設側面側に前記給気口が形成されると共に他方の施設側面側に前記排気口が形成されており、前記主流ガイドが、前記一方の施設側面及び前記他方の施設側面に対して間隔を空けて施設内を上部空間と下部空間に仕切る第1の仕切材と、前記施設上面から前記第1の仕切材まで延びて前記上部空間を前記給気口側と前記排気口側に仕切る第2の仕切材と、前記一方の施設側面と前記第1の仕切材の間からの空気の吹き出し方向を前記他方の施設側面に向ける第3の仕切材とを有している。この構成によれば、第1−第3の仕切材によって、給気口から排気口に空気を導く空気の主流が形成される。
上記実施の形態に記載の換気構造は、前記上部空間の前記給気口側に前記第1の送風機が設置され、前記上部空間の前記排気口側に前記第2の送風機が設置されている。この構成によれば、第1の送風機によって給気口から上部空間に空気が引き込まれ、第2の送風機によって上部空間から排気口に空気が送り出される。
上記実施の形態に記載の換気構造は、前記第1の仕切材として開閉式の遮光カーテンが用いられている。この構成によれば、日射による施設内の温度上昇を抑える際に遮光カーテンを閉めることで床面の日射加熱を抑えることができ、施設内に空気の流れを作り出すことができる。
上記実施の形態に記載の換気構造は、前記第1の仕切材として透光性パネル上に前記開閉式の遮光カーテンが設けられている。この構成によれば、遮光カーテンを開いた場合であっても、第1、第2の送風機の自己循環が防止されて空気の主流を作り出すことができる。
上記実施の形態に記載の換気構造は、前記第2の仕切材、前記第3の仕切材、前記支流ガイドが透光性パネルで形成されている。この構成によれば、施設内に十分な日射を取り込むことができる。
上記実施の形態に記載の換気構造は、前記支流ガイドが、前記第1の仕切材に沿った空気の主流の上流から下流に向かうにつれて前記第1の仕切材から離間するように傾斜した傾斜板である。この構成によれば、傾斜板が空気の主流を殺さないように傾斜することで、空気の主流に対する傾斜板の抵抗が軽減されている。
上記実施の形態に記載の換気構造は、前記施設上面には一対の天窓が設けられており、一方の天窓の窓穴が前記給気口として機能し、他方の天窓の窓穴が前記排気口として機能する。この構成によれば、施設上面の天窓の窓穴を給気口及び排気口として使用することができる。
上記実施の形態に記載の植物栽培施設は、上記の換気構造を備えたことを特徴とする。この構成によれば、植物の蒸散速度の増加を抑えて、植物を良好に育成することができる。
以上説明したように、本発明は、植物の蒸散速度の増加を抑えて、良好な育成環境を提供することができるという効果を有し、特に、植物工場や施設園芸で用いられる換気構造、植物栽培施設に有用である。
10 植物栽培施設
11 屋根(施設上面)
12a、12b 側壁(施設側面)
14a、14b 天窓
15 給気口
16 排気口
18 上部空間
19 下部空間
21 第1の仕切材(主流ガイド)
22 遮光カーテン(主流ガイド)
23 第2の仕切材(主流ガイド)
24 第3の仕切材(主流ガイド)
25 傾斜板(支流ガイド)
26 第1の送風機
27 第2の送風機
31 空気の主流
32a、32b 空気の支流
A 栽培領域
11 屋根(施設上面)
12a、12b 側壁(施設側面)
14a、14b 天窓
15 給気口
16 排気口
18 上部空間
19 下部空間
21 第1の仕切材(主流ガイド)
22 遮光カーテン(主流ガイド)
23 第2の仕切材(主流ガイド)
24 第3の仕切材(主流ガイド)
25 傾斜板(支流ガイド)
26 第1の送風機
27 第2の送風機
31 空気の主流
32a、32b 空気の支流
A 栽培領域
Claims (9)
- 栽培領域の上方に給気口及び排気口を設けた植物栽培施設の換気構造であって、
前記給気口から施設内に空気を引き込む第1の送風機と、
前記排気口に向けて施設内から空気を送り出す第2の送風機と、
前記給気口から前記排気口に空気を導いて空気の主流を作る主流ガイドと、
前記空気の主流の一部を栽培領域に導いて空気の支流を作る支流ガイドとを備えたことを特徴とする換気構造。 - 施設上面には、一方の施設側面側に前記給気口が形成されると共に他方の施設側面側に前記排気口が形成されており、
前記主流ガイドが、前記一方の施設側面及び前記他方の施設側面に対して間隔を空けて施設内を上部空間と下部空間に仕切る第1の仕切材と、前記施設上面から前記第1の仕切材まで延びて前記上部空間を前記給気口側と前記排気口側に仕切る第2の仕切材と、前記一方の施設側面と前記第1の仕切材の間からの空気の吹き出し方向を前記他方の施設側面に向ける第3の仕切材とを有することを特徴とする請求項1に記載の換気構造。 - 前記上部空間の前記給気口側に前記第1の送風機が設置され、前記上部空間の前記排気口側に前記第2の送風機が設置されたことを特徴とする請求項2に記載の換気構造。
- 前記第1の仕切材として開閉式の遮光カーテンが用いられたことを特徴とする請求項2及び請求項3に記載の換気構造。
- 前記第1の仕切材として透光性パネル上に前記開閉式の遮光カーテンが設けられたことを特徴とする請求項4に記載の換気構造。
- 前記第2の仕切材、前記第3の仕切材、前記支流ガイドが透光性パネルで形成されたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の換気構造。
- 前記支流ガイドが、前記第1の仕切材に沿った空気の主流の上流から下流に向かうにつれて前記第1の仕切材から離間するように傾斜した傾斜板であることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の換気構造。
- 前記施設上面には一対の天窓が設けられており、
一方の天窓の窓穴が前記給気口として機能し、他方の天窓の窓穴が前記排気口として機能することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の換気構造。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の換気構造を備えたことを特徴とする植物栽培施設。
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