JP2019053441A - 乗物管理装置、乗物管理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

乗物管理装置、乗物管理方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象エリア内に存する欠陥を有する乗物の台数を、当該欠陥に対する対処状況と対応付けて確認する。【解決手段】車両が存する場所を示す場所情報と、リコール対象車両について欠陥に対する対処状況を示す現状ステータスと、を記憶する記憶部に記憶された情報のうち、リコール対象車両に関する場所情報及び現状ステータスに基づいて算出された値を示すデータを、コンピュータが取得し、コンピュータが、取得したデータが示す値に応じた情報を表示する。コンピュータは、上記の値を示すデータとして、対象エリア内に存するリコール対象車両の台数のうち、現状ステータスが特定の状況である車両の台数の割合を示すデータを取得する。【選択図】図3A

Description

本発明は、乗物管理装置、乗物管理方法及びコンピュータプログラムに係り、特に、対象エリア内にある欠陥を有する乗物の状況を効率よく確認するための乗物管理装置、乗物管理方法及びコンピュータプログラムに関する。
リコール対象車両等、欠陥を有する乗物に対しては、可及的速やかに改修措置を講じる必要がある。そのため、欠陥を有する乗物の製造元(メーカー)は、欠陥を有する乗物の所在や現状ステータスを確認することがある(例えば、特許文献1参照)。現状ステータスは、欠陥を有する乗物について当該欠陥に対する対処状況を示す情報(以下、状況情報とも言う)に該当する。
特許文献1に記載のシステム(特許文献1では、「車両情報配信システム」と表記)によれば、リコール対象車両の改修完了を確認したときに、そのリコール対象車両の改修完了を、その改修内容に関する情報と共に送信することになっている。これにより、リコール対象車両の現状ステータスをリコール内容と共に確認することが可能となる。一方で、現状ステータスが改修未実施(未改修)である車両については、その所有者に対して改修措置を受けるように依頼することになる。
特開2003−101552号公報
ところで、欠陥を有する乗物について現状ステータスを確認する上で、対象エリア(例えば、自動車メーカーの系列店舗が管轄するエリア)内において、どんなステータスの乗物が何台存在するのかを確認し得るようになっているのが望ましい。対象エリア内に存する欠陥を有する乗物の台数を現状ステータスと対応付けて確認すれば、例えば、対象エリア内に存在する改修済みの乗物の台数が明らかになり、例えば、対象エリアにおける改修達成率(具体的には、改修済みの乗物の割合)を把握することも可能となる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象エリア内に存する欠陥を有する乗物の台数を、当該欠陥に対する対処状況と対応付けて確認するための乗物管理装置、乗物管理方法、及びこれらを実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物管理装置によれば、(A)乗物が存する場所を示す場所情報と、改修又は修理の対象となる乗物について前記改修又は修理の対処状況を示す状況情報と、を記憶する記憶部に記憶された情報のうち、前記改修又は修理の対象となる乗物に関する前記場所情報及び前記状況情報に基づいて算出された値を示すデータを取得するデータ取得部と、(B)該データ取得部により取得された前記データが示す前記値に応じた情報を表示する表示部と、を有し、(C)前記データ取得部は、前記値として、対象エリア内に存する前記改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、前記対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得することにより解決される。
上記のように構成された本発明の乗物管理装置では、対象エリア内に存する改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、改修又は修理の対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合に応じた情報を表示する。これにより、対象エリア内に存する改修又は修理の対象となる乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物がどれくらい存在するのかを把握することが可能となる。
また、上記の乗物管理装置において、前記改修又は修理の対象となる乗物は、リコールの原因となる欠陥を有する乗物であり、前記データ取得部は、前記値として、前記対象エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記欠陥に対する改修措置を済ませた状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得すると、好適である。
上記の構成では、対象エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、改修済みの乗物がどの程度存在するのかを把握することが可能となる。
また、上記の乗物管理装置において、前記データ取得部は、前記対象エリアとは異なる参考エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データをさらに取得し、前記表示部は、前記対象エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合に応じた情報、及び、前記参考エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合に応じた情報の双方を表示すると、より好適である。
上記の構成では、対象エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合に応じた情報と共に、参考エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合に応じた情報を表示する。これにより、対象エリアと参考エリアとの間で、対処状況が特定の状況である乗物の割合を比較することが可能となる。
また、上記の乗物管理装置において、前記対象エリアを設定するために入力される入力情報を取得する入力情報取得部を有し、該入力情報取得部は、指定されたエリア中心位置及び該エリア中心位置からの距離を示す前記入力情報を取得し、前記データ取得部は、指定された前記エリア中心位置及び前記距離によって決められる前記対象エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得すると、さらに好適である。
上記の構成では、対象エリアを設定する上で、対象エリアの中心位置、及び、当該中心位置からの距離が入力される。これにより、乗物管理装置のユーザは、自ら設定したエリアを対象エリアとして、当該エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合を確認することが可能となる。
また、上記の乗物管理装置において、前記対象エリアを設定するために入力される入力情報を取得する入力情報取得部を有し、該入力情報取得部は、管轄エリアが予め決められている複数の店舗の中から選択された前記店舗を示す前記入力情報を取得し、前記データ取得部は、選択された前記店舗の前記管轄エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得してもよい。
上記の構成では、対象エリアを設定する上で、管轄エリアが予め決められている複数の店舗の中から選択された店舗を示す情報が入力される。これにより、乗物管理装置のユーザは、自ら選択した店舗の管轄エリアを対象エリアとして、当該エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合を確認することが可能となる。
また、上記の乗物管理装置において、前記データ取得部は、指定された期間中における前記対象エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得すると、より一層好適である。
上記の構成では、指定期間において対象エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合に応じた情報を表示する。これにより、対象エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合を、指定期間毎に確認することが可能となる。
また、上記の乗物管理装置において、前記記憶部として機能するサーバコンピュータが前記値を算出して前記データを生成する場合、前記データ取得部は、前記サーバコンピュータとの通信を通じて前記サーバコンピュータから前記値を示す前記データを取得してもよい。
上記の構成では、対象エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合を示すデータが、サーバコンピュータによって生成され、サーバコンピュータから取得される。これにより、乗物管理装置のユーザは、サーバコンピュータとの通信を通じてサーバコンピュータの機能を利用して、対象エリア内に存する欠陥を有する乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合を確認することが可能となる。
また、前述の課題は、本発明の乗物管理方法によれば、(A)乗物が存する場所を示す場所情報と、改修又は修理の対象となる乗物について前記改修又は修理の対処状況を示す状況情報と、を記憶する記憶部に記憶された情報のうち、前記改修又は修理の対象となる乗物に関する前記場所情報及び前記状況情報に基づいて算出された値を示すデータを、コンピュータが取得し、(B)コンピュータが、取得した前記データが示す前記値に応じた情報を表示し、(C)コンピュータは、前記値として、対象エリア内に存する前記改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、前記対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得することにより解決される。
上記の方法であれば、コンピュータを通じて、対象エリア内に存する改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、改修又は修理の対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合を確認することが可能となる。
また、前述の課題は、本発明のコンピュータプログラムによれば、コンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、(A)コンピュータを、(a1)乗物が存する場所を示す場所情報と、改修又は修理の対象となる乗物について前記改修又は修理の対処状況を示す状況情報と、を記憶する記憶部に記憶された情報のうち、前記改修又は修理の対象となる乗物に関する前記場所情報及び前記状況情報に基づいて算出された値を示すデータを取得するデータ取得部と、(a2)該データ取得部により取得された前記データが示す前記値に応じた情報を表示する表示部と、を有する乗物管理装置として機能させ、(B)前記データ取得部が、前記値として、対象エリア内に存する前記改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、前記対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得するように、コンピュータによって実行されることにより解決される。
上記のコンピュータプログラムであれば、コンピュータを乗物管理装置として機能させることで、対象エリア内に存する改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、改修又は修理の対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合を確認することが可能となる。
本発明によれば、対象エリア内に存する改修又は修理の対象となる乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物の割合をユーザに対して表示する。これにより、ユーザは、対象エリア内に存する改修又は修理の対象となる乗物のうち、対処状況が特定の状況である乗物がどれくらい存在するのかを確認することが可能となる。
リコール対象車両が管理されている管理地の場所を示した地図を表示した画面例を示す図である。 リコール対象車両の現状ステータスを表示したウィンドウを示す図である。 対象エリア内に存在するリコール対象車両に関する情報の集計結果が掲載された表を示す図である(その1)。 対象エリア内に存在するリコール対象車両に関する情報の集計結果が掲載された表を示す図である(その2)。 対象エリア内に存在するリコール対象車両に関する情報の集計結果が掲載された表を示す図である(その3)。 欠陥車両管理システムの構成を示す図である。 リコール管理テーブルについての説明図である。 顧客管理用データベースについての説明図である。 入庫車両管理用データベースについての説明図である。 本発明の乗物管理装置の構成を機能面から表した図である。 データ取得処理の流れを示す図である。 欠陥車両管理処理の流れを示す図である(その1)。 欠陥車両管理処理の流れを示す図である(その2)。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について具体例を挙げて説明する。なお、以下の説明では、車両を乗物の一例に挙げて説明する。ただし、本発明は、車両以外の乗物にも適用可能であり、例えば、自動二輪車、船舶、航空機、その他の乗物に対しても適用可能である。
また、以下で説明する画面のデザイン及び当該画面に表示される情報については、あくまでも一例に過ぎず、本発明の効果が適切に発揮されるものである限り、自由に設定することが可能である。
<<本実施形態に係る乗物管理装置の用途について>>
以下、本実施形態に係る乗物管理装置の用途について説明する。本実施形態に係る乗物管理装置は、欠陥車両管理装置であり、欠陥を有する車両、具体的にはリコール対象車両の所在を確認するために用いられる。なお、「欠陥を有する車両」とは、リコール原因となった欠陥があることが発覚した車両のことであり、具体的には、後述するリコール届出番号に該当する車両のことである。そして、欠陥を有する車両(リコール対象車両)は、所定の管理地で改修されたり当該管理地にて修理されるように管理されたりする。すなわち、欠陥を有する車両は、「改修又は修理の対象となる乗物」に該当する。
本実施形態に係る欠陥車両管理装置は、同装置の利用者(ユーザ)に対して、図1に示すように、リコール対象車両が管理されている管理地の場所を示した地図画像情報(以下、単に地図という)をディスプレイに表示する。図1は、リコール対象車両が管理されている管理地の場所を示した地図を表示した画面例を示す図である。
図1に図示の表示画面(以下、管理地表示画面P)について概説すると、管理地表示画面Pは、表示画面の一例であり、対象エリアを示す地図を描画したものである。ここで、「対象エリア」とは、管理地表示画面Pに地図が描画されるエリアであり、具体的には、ユーザによって指定されるエリアである。エリア指定の方法については、例えば下記の(a1)〜(a4)の方法が挙げられる。
(a1)地域名、都道府県名、市区町村名を入力して対象エリアを直接指定する。
(a2)店舗(例えば、部品会社)や整備場(例えば、自動車整備工場やカーディーラ)を指定し、その指定した店舗や整備場の管轄エリアを対象エリアとする。
(a3)対象エリアの中心位置(エリア中心位置)と、当該エリア中心位置からの距離とを指定し、指定したエリア中心位置と距離によって決まる円状エリアを対象エリアとする。
(a4)対象エリアの隅角部を指定し、指定した隅角部によって決まる多角形状エリアを対象エリアとする。
なお、以下では、上記(a3)の方法にて対象エリアを指定するケースを想定して説明することとする。ただし、これに限定されるものではなく、上記(a1)〜(a4)のいずれの方法で対象エリアを指定してもよい。また、上記4つの方法以外の方法で対象エリアを指定してもよい。
また、管理地表示画面Pに描画される地図上には、図1に示すように、二種類のプロットが表示される。二種類のプロットは、対象エリア内においてリコール対象車両が管理されている場所を示している。具体的に説明すると、一種類目のプロット(図1中、円型のプロット)は、対象エリア内の自動車整備工場であって、現時点でリコール対象車両を管理している(分かり易くは、リコール対象車両が入庫されている)自動車整備工場の場所を示している。二種類目のプロット(図1中、三角形型のプロット)は、対象エリア内のカーディーラであって、現時点でリコール対象車両を管理している(分かり易くは、リコール対象車両が入庫されている)カーディーラの場所を示している。
ここで、自動車整備工場及びカーディーラは、整備場の一例であり、リコール対象車両を管理する管理地に相当する。なお、本実施形態において、自動車整備工場では、車両に対して一般的な整備・点検が行われる一方で、自動車メーカー系列以外の自動車整備工場では、リコール対象車両の改修を行うことができないことになっている。これに対し、自動車メーカー系列のカーディーラでは、リコール対象車両の改修に必要な設備が設けられている。このため、リコール対象車両を改修するには、当該車両をカーディーラに入庫することになる。なお、リコール対象車両をカーディーラに入庫する際には、所定の手続きを経て入庫予約を行い、その上で、リコール対象車両の所有者がリコール対象車両を直接カーディーラに持ち込むか、あるいは自動車整備工場に入庫されている場合には自動車整備工場がカーディーラに引き渡す形になる。
付言しておくと、自動車メーカー系列以外の自動車整備工場でも、自動車メーカーもしくは自動車メーカー系列のカーディーラとの契約により、リコール対象車両の改修を行うこともある。ただし、いずれにしても、リコール改修を実施するのに適した設備等を保有していなければ、リコール対象車両の改修を行うことはできない。
ちなみに、以下の説明では、自動車メーカー系列以外の自動車整備工場を単に「自動車整備工場」と呼ぶこととし、自動車メーカー系列のカーディーラを単に「カーディーラ」と呼ぶこととする。
管理地表示画面Pに描画される地図についての説明に戻ると、図1に示すように、各プロットの脇位置には数字が表示されている。この数字は、プロットが示す場所、すなわち、自動車整備工場やカーディーラにて管理されている(分かり易くは、入庫されている)リコール対象車両の台数の現在値を示している。
また、各プロットは、所定のルールに従って決められた配色にて表示されている。本実施形態では、プロットの配色が3種類となっており、図1では黒色、白色及びグレー色となっている。なお、配色の種類及び配色数については、特に限定するものではなく、自由に設定することが可能である。
プロットの配色の決め方について説明すると、プロットが示す場所(すなわち、自動車整備工場やカーディーラ)にて管理されているリコール対象車両の現状ステータスに応じて配色が決定する。ここで、「現状ステータス」は、プロットが示す場所にて管理されているリコール対象車両について、リコール原因となった欠陥に対する対処状況を示す状況情報である。具体的に、本実施形態では、現状ステータスが『すべての欠陥が改修済み』である場合には白色となり、『一部の欠陥が未改修』である場合にはグレー色となり、『すべての欠陥が未改修』である場合には黒色となる。
なお、プロットが示す場所にて管理されているリコール対象車両が複数台である場合、当該プロットの色は、複数台のリコール対象車両のうち、欠陥への対処が最も遅れている車両の現状ステータスに応じて決められる。
また、管理地表示画面Pに描画される地図上には、図1に示すように距離ゲージTが表示される。距離ゲージTは、対象エリア内に設定された基準位置からの距離が所定範囲となる領域の境界位置を示したものであり、例えば、図1に示すように破線にて表示される。このように距離ゲージTが上記のプロットと共に地図上に表示されることにより、対象エリア内においてリコール対象車両が管理されている自動車整備工場やカーディーラの場所(所在地)について、基準位置からの距離を大まかに把握することが可能となる。
なお、基準位置については、対象エリア内で任意に設定することが可能であるが、一例としては、自動車メーカーの所在地が基準位置の候補として挙げられる。このようにすれば、自動車メーカーは、自社の所在地から所定距離以内にある範囲に、どれだけのリコール対象車両が存在し、各リコール対象車両がどこで管理されているのかを把握することが可能となる。
また、本実施形態では、管理地表示画面P上で各プロットをクリックすると、図2に図示のステータス表示ウィンドウWがポップアップ形式にて管理地表示画面P上に重ねて表示される。図2は、ステータス表示ウィンドウWの表示例を示す図である。ステータス表示ウィンドウWについて説明すると、ステータス表示ウィンドウWには、クリックされたプロットが示す場所(すなわち、自動車整備工場やカーディーラ)にて管理されているリコール対象車両の現状ステータス及び関連情報が表示される。具体的には、クリックされたプロットが示す場所にて管理されているリコール対象車両の車台番号、リコール原因となった欠陥の内容及び現状ステータス等が表示される。
なお、プロットが示す場所にて管理されているリコール対象車両が複数台である場合、上述した情報は、車両別に表示されることになる。
また、本実施形態では、ステータス表示ウィンドウWがポップアップ形式にて管理地表示画面P上に重ねて表示されることとしたが、管理地表示画面Pとは離れた位置に表示されてもよい。あるいは、ステータス表示ウィンドウWをポップアップ表示する代わりに、ステータス表示ウィンドウWに表示される情報が吹き出し形式で表示されてもよい。
また、ステータス表示ウィンドウWには、上述した情報以外の情報が表示されてもよい。例えば、クリックされたプロットが示す場所がカーディーラである場合には、そのカーディーラに関する情報(具体的には、入庫可能な車両台数(ピット数)、入庫予約状況、カーディーラに勤務している技術担当者の空き状況、定休日、入庫中の代車貸出の有無、カーディーラが保有しているリコール改修用の設備等)が表示されてもよい。
本実施形態に係る乗物管理装置(すなわち、欠陥車両管理装置)は、上述した地図を表示する機能の他に、図3A乃至図3Cに図示の集計表をディスプレイに表示する機能を有する。集計表は、対象エリア内に存在するリコール対象車両に関する情報の集計結果が掲載された表である。以下、図3A乃至図3Cを参照しながら集計表について説明する。なお、図3A乃至図3Cの各々は、集計表を示す図であるが、同図に図示した集計表に掲載されている情報は、あくまでも一例に過ぎず、他の情報が掲載されていてもよい。
図3Aに図示の集計表(以下、第一の集計表)は、対象エリア内に存するリコール対象車両の台数及び現状ステータス別の内訳、並びに改修率及び未改修率を集計した結果を示している。ここで、改修率及び未改修率について説明すると、改修率は、対象エリア内に存するリコール対象車両の台数のうち、現状ステータスが『すべての欠陥が改修済み』(すなわち、改修措置を済ませた状況)である車両の台数の割合を示している。未改修率は、対象エリア内に存するリコール対象車両の台数のうち、現状ステータスが『欠陥が未改修』である車両の台数の割合を示している。
また、本実施形態において、第一の集計表は、エリア別に表示される。より詳しく説明すると、第一の集計表は、対象エリアの分とともに、参考エリアの分まで表示される。参考エリアとは、対象エリアとは異なるエリアであり、例えば、対象エリアと隣接するエリア、対象エリアを含む行政区画上の地域(具体的には、都道府県や市町村)、あるいは日本全土であってもよい。なお、図3Aに図示のケースでは、日本全国を参考エリアとし、日本全国分の第一の集計表が表示されている。
以上のように本実施形態では、対象エリア分の第一の集計表、及び、参考エリア分の第一の集計表の双方が同時に表示される。これにより、ユーザは、第一の集計表が示す情報(すなわち、リコール対象車両の台数や改修率等)をエリア別に確認し、エリア間で改修率や未改修率を比較することも可能となる。
図3Bに図示の集計表(以下、第二の集計表)は、指定された期間中において対象エリア内に存するリコール対象車両の台数、並びに改修率及び未改修率を集計した結果を示している。ここで、指定された期間(以下、指定期間)とは、欠陥車両管理装置のユーザが同装置の入力機器を通じて指定した期間である。
第二の集計表には、指定期間におけるリコール対象車両の台数、改修率及び未改修率の各々についての代表値(具体的には、平均値やピーク値)が表示されている。また、第二の集計表についても、第一の集計表と同様、エリア別に表示される。さらに、指定期間を変更した場合には、変更後の指定期間について、第二の集計表が表示されるようになる。これにより、リコール対象車両の台数や改修率等について、経時的な推移を確認することが可能となる。
図3Cに図示の集計表(以下、第三の集計表)は、対象エリア内に存するリコール対象車両の各々を改修するために用いられる改修用部品の数に関する集計結果である。具体的に説明すると、第三の集計表には、対象エリア内の店舗における現時点での改修用部品の在庫数と、対象エリア内の自動車整備工場やカーディーラにて管理されているリコール対象車両の台数に応じて決まる改修用部品の必要数と、両値の差分と、が掲載されている。このように第三の集計表は、改修用部品の在庫数と必要数との差分を示す差分情報に該当する。なお、第三の集計表は、対象エリア別に表示され、また、リコール原因となった欠陥の内容(以下、リコール内容)別に表示されることになっている。
ちなみに、「対象エリア内の店舗」とは、車両部品の販売店や卸売店(一般的には、部品共同販売店(以下、共販店)や部品販売店(以下、部販店)と言われる)のことであり、本実施形態では自動車メーカー毎に系列化されている。
また、「リコール対象車両の台数に応じて決まる改修用部品の必要数」とは、当該台数分のリコール対象車両すべてを改修する上で必要となる改修用部品の数を意味している。なお、以下では、対象エリア内の自動車整備工場やカーディーラにて管理されているリコール対象車両の台数に応じて決まる改修用部品の必要数を、単に「改修用部品の必要数」と呼ぶこととする。
以上までに説明してきた本実施形態に係る乗物管理装置(欠陥車両管理装置)は、例えば、自動車メーカー、カーディーラ、自動車整備工場及びカーオーナ(車両所有者)によって利用することが可能である。ただし、以下では、自動車メーカーがユーザとして本実施形態に係る乗物管理装置を利用するケースを想定して説明することとする。
ユーザである自動車メーカーは、本実施形態に係る乗物管理装置(欠陥車両管理装置)を利用して、対象エリア内でリコール対象車両が管理されている自動車整備工場やカーディーラの場所、及び、その場所で管理されているリコール対象車両の台数を確認する。また、自動車メーカーは、図3Aに図示した第一の集計表や図3Bに図示した第二の集計表を見て、対象エリア内におけるリコール対象車両の台数及び改修率等を確認する。その後、自動車メーカーは、リコール対象車両のカーオーナに対して改修措置を受けてもらうように依頼するための手続を行う。
より具体的に説明すると、自動車メーカーは、対象エリア内でリコール対象車両が管理されている自動車整備工場に対して、同工場にて管理しているリコール対象車両のカーオーナに改修措置を受けることを依頼する旨の通知(例えば、ダイレクトメール)を送付するように指示若しくは依頼する。
また、自動車メーカーは、図3Cに図示した第三の集計表を見て、対象エリア内における現時点での改修用部品の在庫数と、改修用部品の必要数と、両値の差分とを確認する。そして、在庫数が必要数よりも少ない場合、自動車メーカーは、差分に相当する数の改修用部品を調達し、系列店舗(共販店や部販店)に支給する。
<<欠陥車両管理システムの構成について>>
次に、本実施形態に係る乗物管理装置(すなわち、欠陥車両管理装置)と関連装置によって構成される欠陥車両管理システムXについて、その構成例を説明する。
欠陥車両管理システムXは、通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成されている。なお、本実施形態において、欠陥車両管理システムXを構成するコンピュータは、据置型のパーソナルコンピュータやワークステーションに限定されるものではなく、持ち運び型のパーソナルコンピュータ、タブレットやスマートフォン等のモバイルデバイスも含まれる。
具体的に説明すると、図4に示すように、自動車メーカーが利用するコンピュータ(以下、メーカーコンピュータ1)と、自動車整備工場が利用するコンピュータ(以下、整備工場コンピュータ2)と、カーディーラが利用するコンピュータ(以下、カーディーラコンピュータ3)と、クラウドサービス提供用のサーバコンピュータ10とによって構成されている。図4は、欠陥車両管理システムXの構成を示す概要図である。なお、図4では、図示の便宜上、メーカーコンピュータ1、整備工場コンピュータ2及びカーディーラコンピュータ3を1台ずつ図示しているが、実際には、これらのコンピュータが複数設けられていることで欠陥車両管理システムXが構成されている。
メーカーコンピュータ1は、本実施形態において乗物管理装置(すなわち、欠陥車両管理装置)として機能するコンピュータである。メーカーコンピュータ1は、一般的なコンピュータと同様のハードウェア構成となっている。具体的に説明すると、メーカーコンピュータ1は、CPU(中央演算装置)、ROMやRAM等のメモリ、ハードディスクドライブ、通信用インタフェース、キーボードやマウス等の入力機器及びディスプレイ等の出力機器を備えている。
また、メーカーコンピュータ1には、メーカーコンピュータ1を欠陥車両管理装置として機能させるためのコンピュータプログラム(以下、欠陥車両管理用プログラム)がインストールされている。この欠陥車両管理用プログラムは、フラッシュメモリ、光ディスククラウドサービス上の記録媒体等、コンピュータが読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されており、この情報記憶媒体がメーカーコンピュータ1に読み取られることで実行される。なお、欠陥車両管理用プログラムは、インターネットやイントラネットを通じたデータ通信によって配信されてもよい。また、欠陥車両管理用プログラムは、アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)やソフトウェアアズアサービス(SaaS)等のクラウドサービスを介してネットワーク経由で利用されるものであってもよい。
また、メーカーコンピュータ1には、図5に図示のリコール管理テーブルが記憶されている。図5は、リコール管理テーブルについての説明図である。リコール管理テーブルは、自動車メーカーが届け出たリコールに関する情報を収録したものである。具体的に説明すると、自動車メーカーは、自社で製造した車両においてリコール原因となる欠陥を発見すると、所定の機関(例えば、国土交通省(以下、国交省))に対してリコールの届け出を行う。その後、自動車メーカー(厳密には、自動車メーカの従業員)は、メーカーコンピュータ1を操作し、届け出たリコールに関する情報を入力する。そして、入力された情報がリコール管理テーブルとしてメーカーコンピュータ1に記憶されるようになる。
リコール管理テーブルに収録されている情報について、図5を参照しながら説明すると、リコール管理テーブルには、届け出たリコールについて、当該リコールに対して割り振られるリコール届出番号と、当該リコール原因となる欠陥の内容(すなわち、リコール内容)と、リコール対象車両に該当する車両の車台番号(すなわち、リコール対象の車両)と、リコール対象車両を改修するために用いられる改修用部品の名称と、が収録されている。また、リコール管理テーブルには、リコール対象車両のうち、リコール原因である欠陥に対する改修が未実施である車両の車台番号(すなわち、改修未実施車台番号)が、さらに収録されている。ここで、リコール届出番号や改修未実施車台番号は、リコール対象車両の識別情報に相当する。
なお、リコール管理テーブルに収録される情報については、上記の情報に限定されず、上記の情報以外の情報がさらに含まれていてもよい。
また、リコール管理テーブルは、逐次更新されることになっている。具体的には、リコール対象車両のうち、改修未実施車両が減ったとき(すなわち、あるリコール対象車両に対する改修が完了したとき)、当該車両の車台番号が改修未実施車台番号から削除されるようにリコール管理テーブルが更新される。
整備工場コンピュータ2は、自動車整備工場の顧客に関する情報(顧客情報、すなわちカーオーナ等に関する情報)、及び当該顧客が所有する車両の情報(顧客車両情報)を管理するために用いられるコンピュータである。具体的に説明すると、整備工場の従業員は、新規の顧客が来店すると、当該顧客に関する顧客情報、及び当該顧客の車両に関する顧客車両情報を入力する。整備工場コンピュータ2は、入力された顧客情報及び顧客車両情報をデータベース化して記憶する。以下、整備工場コンピュータ2に構築されたデータベース(すなわち、顧客管理用データベース)について図6を参照しながら説明する。図6は、顧客管理用データベースについての説明図である。
顧客管理用データベースには、顧客情報として、顧客の氏名、住所及び最終来店日が収録されている。また、顧客管理用データベースには、顧客車両情報として、顧客が所有する車両の車台番号(識別情報に相当)及び入庫の有無が収録されている。ここで、「入庫の有無」とは、現時点で整備工場に入庫されている車両であるかどうかを示す情報である。また、現時点で整備工場に入力されている車両がリコール対象車両である場合には、現状ステータスが顧客車両情報として、さらに収録されることになっている。
なお、顧客管理用データベースに収録される情報については、上記の情報に限定されず、上記の情報以外の情報がさらに含まれていてもよい。
また、整備工場コンピュータ2は、上述の顧客管理用データベースの他に、整備工場に関する情報をさらに記憶している。整備工場に関する情報としては、例えば、整備工場の所在地(場所情報に相当)、整備工場に入庫することが可能な車両の台数、及び整備工場が保有する設備等が挙げられる。
カーディーラコンピュータ3は、カーディーラに入庫されたリコール対象車両の情報(入庫車両情報)を管理するために用いられるコンピュータである。具体的に説明すると、カーディーラの従業員は、リコール対象車両が入庫されると、当該車両に関する情報を入庫車両情報として入力する。また、カーディーラの従業員は、入庫されたリコール対象車両に対して改修が行われると、その時点での対処状況を随時確認し、当該対処状況を示す情報、すなわち現状ステータスを入庫車両情報として随時入力する。カーディーラコンピュータ3は、入力された入庫車両情報をデータベース化して記憶する。以下、カーディーラコンピュータ3に構築されたデータベース(すなわち、入庫車両管理用データベース)について図7を参照しながら説明する。図7は、入庫車両管理用データベースについての説明図である。
入庫車両管理用データベースには、入庫車両情報として、入庫されたリコール対象車両の車台番号(識別情報に相当)、当該車両の所有者であるカーオーナの氏名及び住所、入庫年月日、並びに現状ステータス等が収録されている。
なお、入庫車両管理用データベースに収録される情報については、上記の情報に限定されず、上記の情報以外の情報がさらに含まれていてもよい。
また、カーディーラコンピュータ3は、上述の入庫車両管理用データベースの他に、カーディーラに関する情報をさらに記憶している。カーディーラに関する情報としては、例えば、カーディーラの所在地(場所情報に相当)、カーディーラが保有するリコール改修用の設備、カーディーラに入庫することが可能な車両の台数、現在の入庫台数、入庫予約状況、カーディーラに勤務している技術担当者の空き状況、定休日、入庫中の代車貸出の有無、及びリコール改修実績等が挙げられる。ここで、「リコール改修実績」とは、カーディーラでこれまでに行ってきたリコールの改修について、そのリコール内容、改修した車両の車台番号、及び改修完了年月日等を示す情報である。
サーバコンピュータ10は、欠陥車両管理に関するサービスを提供する事業体が保有するコンピュータである。サーバコンピュータ10は、メーカーコンピュータ1、整備工場コンピュータ2及びカーディーラコンピュータ3と通信して、これらのコンピュータとの間でデータの送受信を行う。具体的に説明すると、サーバコンピュータ10は、整備工場コンピュータ2及びカーディーラコンピュータ3と通信し、それぞれのコンピュータが記憶している情報やデータベースを取得する。また、サーバコンピュータ10は、本発明の記憶部として機能し、整備工場コンピュータ2やカーディーラコンピュータ3から取得した情報を記憶し、データベース化して蓄積している。
より詳しく説明すると、サーバコンピュータ10は、全国各地に在る自動車整備工場の整備工場コンピュータ2と通信することにより、前述した顧客管理用データベースに収録された情報、及び整備工場に関する情報を自動車整備工場別に取得する。そして、サーバコンピュータ10は、自動車整備工場別に取得した情報を、各自動車整備工場の所在地(すなわち、場所情報)と紐付けて記憶する。つまり、サーバコンピュータ10は、各自動車整備工場の所在地と、当該各自動車整備工場にて管理されている顧客及び顧客車両に関する情報(具体的には、顧客の氏名や顧客車両の車台番号等)とを互いに対応付けて記憶している。
同様に、サーバコンピュータ10は、全国各地に在るカーディーラのカーディーラコンピュータ3と通信することにより、前述した入庫車両管理用データベースに収録された情報、及び、カーディーラに関する情報をカーディーラ別に取得する。そして、サーバコンピュータ10は、カーディーラ別に取得した情報を、各カーディーラの所在地(すなわち、場所情報)と紐付けて記憶する。つまり、サーバコンピュータ10は、各カーディーラの所在地と、当該各カーディーラにて入庫されているリコール対象車両に関する情報(具体的には、入庫されたリコール対象車両の車台番号、所有者の氏名及び住所等)とを互いに対応付けて記憶している。
また、サーバコンピュータ10は、リコール届出を受理する機関(例えば、国交省)が管理する不図示のコンピュータと通信することにより、リコール対象車両を特定するための情報である欠陥特定情報を取得する。ここで、「欠陥特定情報」とは、WEB上で公開されているリコール届出番号に紐付いたリコール対象車両の車台番号であり、すなわち、リコール届出番号である。なお、リコール対象車両には、複数のリコール届出番号が付随することがある。
また、サーバコンピュータ10は、メーカーコンピュータ1と通信することにより、前述したリコール管理テーブルに収録された情報を取得する。このとき、サーバコンピュータ10は、リコール届出番号、改修未実施車台番号、及び該当するリコール内容に対応する改修用部品の名称をリコール内容別に取得する。そして、サーバコンピュータ10は、リコール内容別に取得した情報をデータベース化して記憶する。
さらに、サーバコンピュータ10は、各店舗(共販店及び部販店)における改修用部品の在庫数を記憶している。より詳しく説明すると、本実施形態のサーバコンピュータ10は、各店舗における改修用部品の在庫数を、当該改修用部品によって改善されるリコールの内容と対応付けて記憶している。なお、各店舗における改修用部品の在庫数を示す情報の取得方法については、サーバコンピュータ10の操作者が手入力することで取得してもよく、あるいは、各店舗にて管理されている不図示のコンピュータとサーバコンピュータ10が通信することで取得してもよい。
また、サーバコンピュータ10は、メーカーコンピュータ1からのデータ送信要求に応じて、送信データを生成し、メーカーコンピュータ1に向けて当該送信データを送信する。具体的に説明すると、サーバコンピュータ10は、メーカーコンピュータ1側で指定された対象エリアを特定するためのデータ(以下、対象エリア特定データ)を、メーカーコンピュータ1から受信する。その後、サーバコンピュータ10は、受信した対象エリア特定データを解析して対象エリアを特定する。対象エリアの特定後、サーバコンピュータ10は、対象エリア内にある自動車整備工場及びカーディーラのうち、リコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラを抽出する。
さらに、サーバコンピュータ10は、抽出された自動車整備工場にて管理されているリコール対象車両に関する情報、及び、抽出されたカーディーラに入庫されているリコール対象車両に関する情報を読み出す。より詳しく説明すると、サーバコンピュータ10は、リコール対象車両が管理されている自動車整備工場やカーディーラの所在地情報(場所情報)、及び、その場所にて管理されているリコール対象車両の現状ステータス(状況情報)を読み出す。
そして、サーバコンピュータ10は、読み出した情報に基づいて、前述した地図が描画された管理地表示画面Pを表示するためのデータ(以下、画面表示データ)を生成し、メーカーコンピュータ1に向けて当該画面表示データを送信する。また、サーバコンピュータ10は、読み出した情報に基づいて、対象エリア内に存するリコール対象車両の台数、現状ステータス別の内訳、並びに改修率及び未改修率を算出する。その後、サーバコンピュータ10は、その算出結果を示す表(すなわち、第一の集計表)を表示するためのデータを生成し、当該データをメーカーコンピュータ1に向けて送信する。
メーカーコンピュータ1は、サーバコンピュータ10との通信を通じて、サーバコンピュータ10から画面表示データを取得し、また、第一の集計表を表示するためのデータを取得する。ここで、第一の集計表を表示するためのデータは、サーバコンピュータ10が読み出した情報(具体的には、リコール対象車両の所在に関する場所情報や現状ステータス)に基づいて算出した値を示すデータに該当する。
また、メーカーコンピュータ1側で管理地表示画面Pが表示され、管理地表示画面Pにて描画された地図上で一つのプロットがクリックされた場合には、そのプロットが示す場所(具体的には、自動車整備工場やカーディーラ)がサーバコンピュータ10に通知される。サーバコンピュータ10は、通知された場所にて管理されているリコール対象車両の現状ステータスを読み出す。そして、サーバコンピュータ10は、読み出した現状ステータスが掲載されたステータス表示ウィンドウWを表示するためのデータ(以下、ステータス表示データ)を生成し、メーカーコンピュータ1に向けて当該ステータス表示データを送信する。
メーカーコンピュータ1は、サーバコンピュータ10との通信を通じて、サーバコンピュータ10からステータス表示データを取得する。
また、サーバコンピュータ10は、対象エリア特定データと共に、メーカーコンピュータ1側で指定された期間を示すデータ(以下、指定期間データ)をメーカーコンピュータ1から受信した場合、指定期間中にリコール対象車両を管理していた自動車整備工場やカーディーラに関する情報を読み出す。より詳しく説明すると、サーバコンピュータ10は、指定期間中にリコール対象車両を管理していた自動車整備工場やカーディーラの所在地情報(場所情報)、及び、その場所にて管理されていたリコール対象車両の指定期間中における現状ステータス(状況情報)を読み出す。
そして、サーバコンピュータ10は、読み出した情報に基づいて、対象エリア内に存していたリコール対象車両の台数、改修率及び未改修率の各々の、指定期間中における代表値を算出する。その後、サーバコンピュータ10は、その算出結果を示す表(すなわち、第二の集計表)を表示するためのデータを生成し、当該データをメーカーコンピュータ1に向けて送信する。
メーカーコンピュータ1は、サーバコンピュータ10との通信を通じて、第二の集計表を表示するためのデータをサーバコンピュータ10から取得する。ここで、第二の集計表を表示するためのデータは、サーバコンピュータ10が読み出した情報(具体的には、リコール対象車両の所在に関する場所情報や現状ステータス)に基づいて算出した値を示すデータに該当する。
さらに、サーバコンピュータ10は、改修未実施車台番号を読み出した上で、当該改修未実施車台番号から、対象エリア内に存するリコール対象車両のうち、改修未実施車両の台数を特定する。その上で、サーバコンピュータ10は、特定した改修未実施車両の台数に基づいて、改修用部品の必要数を算出する。また、サーバコンピュータ10は、対象エリア内の各店舗における現時点での改修用部品の在庫数を読み出す。そして、サーバコンピュータ10は、改修用部品の在庫数と必要数との差分を算出し、その算出結果を示す表(すなわち、第三の集計表)を表示するためのデータを生成し、当該データをメーカーコンピュータ1に向けて送信する。
メーカーコンピュータ1は、サーバコンピュータ10との通信を通じて、第三の集計表を表示するためのデータをサーバコンピュータ10から取得する。
<<メーカーコンピュータの詳細構成について>>
次に、メーカーコンピュータ1の構成を、機能面から改めて説明することとする。メーカーコンピュータ1は、図8に示すように、入力情報取得部21、対象エリア通知部22、場所情報取得部23、状況情報取得部24、集計表取得部25及び表示部26を有する。図8は、メーカーコンピュータ1の構成を機能面から表した図である。
メーカーコンピュータ1が有する上述の機能部の各々(すなわち、入力情報取得部21、対象エリア通知部22、場所情報取得部23、状況情報取得部24、集計表取得部25及び表示部26)は、メーカーコンピュータ1が有するハードウェア機器がソフトウェアとしての欠陥車両管理用プログラムと協働することで実現される。以下、各機能部について個別に説明する。
(入力情報取得部21)
入力情報取得部21は、メーカーコンピュータ1の操作者(すなわち、ユーザ)によって入力される情報を取得する。具体的に説明すると、入力情報取得部21は、対象エリアを設定するために入力される入力情報を取得する。より詳しく説明すると、入力情報取得部21は、対象エリア設定用の入力情報として、対象エリアの中心位置(エリア中心位置)と、当該エリア中心位置からの距離と、を示す入力情報を取得する。これらの情報の入力方法としては、特に限定されるものではないが、一例を挙げると、例えば、メーカーコンピュータ1のディスプレイに入力画面を表示させ、当該入力画面を通じて上記の情報を入力させてもよい。この際、対象エリアの中心位置については、当該中心位置に相当する所在地情報を入力することになり、対象エリアの中心位置と外縁との間の距離については、中心位置からの距離(半径)を示す数値を入力したり、マウスのドラッグ操作によってドラッグ量に応じた距離を指定したりすることになる。
また、入力情報取得部21は、対象エリア内においてリコール対象車両を管理している自動車整備工場及びカーディーラのうち、管理地表示画面Pに描画された地図上にて場所をプロット表示するものを絞り込むための入力情報(以下、絞り込み情報)を取得する。絞り込み情報については、自由に設定することができ、また、複数の項目の絞り込み情報を同時に設定してもよい。絞り込み情報の項目としては、例えば、リコール届出番号、現状ステータス、予約状況・空き状況、入庫中の代車貸出の有無、納引きの有無等が挙げられる。
なお、以下では、絞り込み情報が設定されないケースを想定して説明することとする。
さらに、入力情報取得部21は、管理地表示画面Pに描画された地図上のプロットの中からユーザが一つのプロットを選んでクリックした際、クリックされたプロットを示す情報を入力情報として取得する。
(対象エリア通知部22)
対象エリア通知部22は、入力情報取得部21が取得した入力情報のうち、対象エリア設定用の入力情報から対象エリア特定データを生成し、サーバコンピュータ10に向けて当該対象エリア特定データを送信する。対象エリア特定データは、ユーザが入力した対象エリアの中心位置と、当該中心位置と対象エリアの外縁との間の距離と、を示すデータである。
(場所情報取得部23)
場所情報取得部23は、サーバコンピュータ10から送信された画面表示データを受信する。ここで、画面表示データについて説明すると、前述したように、画面表示データは、地図が描画された管理地表示画面Pを表示するためのデータである。管理地表示画面Pに描画される地図は、対象エリア通知部22が送信した対象エリア特定データによって特定される対象エリアを示す地図である。また、上記の地図には、対象エリアにある自動車整備工場及びカーディーラのうち、その時点でリコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラの所在地を示すプロットが表示される。すなわち、場所情報取得部23は、画面表示データを受信することで、サーバコンピュータ10に記憶された情報のうち、対象エリア内における自動車整備工場やカーディーラの所在地情報であって、リコール対象車両の車台番号と対応付けられた自動車整備工場やカーディーラの所在地情報を取得する。
また、本実施形態において、画面表示データは、リコール原因となった欠陥の内容(すなわち、リコール内容)毎に、対象エリア内においてリコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラの所在地情報を示すものである。換言すると、本実施形態において、場所情報取得部23は、対象エリア内においてリコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラの所在地情報を、リコール内容と対応付けて取得することになる。
また、画像表示データには、対象エリア内においてリコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラの各々について、その場所にて管理されているリコール対象車両の台数の現在値を示す情報が組み込まれている(図1参照)。つまり、場所情報取得部23は、対象エリア内においてリコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラの所在地情報を取得する際に、当該所在地情報が示す場所にて管理されているリコール対象車両の台数を示す情報が組み込まれた所在地情報を取得することになる。
(状況情報取得部24)
状況情報取得部24は、メーカーコンピュータ1のディスプレイに管理地表示画面Pが表示されている間に、管理地表示画面Pに描画されているプロットの一つがクリックされると、指定プロット特定データを生成し、サーバコンピュータ10に向けて当該指定プロット特定データを送信する。指定プロット特定データは、入力情報取得部21が取得した入力情報のうち、クリックされたプロットを示す情報に基づいて生成され、当該プロットが示す場所(具体的には、自動車整備工場やカーディーラ)を特定するためのデータである。
指定プロット特定データがサーバコンピュータ10によって受信されると、サーバコンピュータ10側でステータス表示データが生成され、当該ステータス表示データがメーカーコンピュータ1に向けて送信される。そして、状況情報取得部24は、サーバコンピュータ10から送信されたステータス表示データを受信する。ここで、ステータス表示データについて説明すると、前述したように、ステータス表示データは、管理地表示画面Pにて描画された地図上にステータス表示ウィンドウWをポップアップ表示するためのデータである。ステータス表示ウィンドウWは、上記の地図上でクリックされたプロットが示す場所(具体的には、自動車整備工場やカーディーラ)にて管理されているリコール対象車両の現状ステータスを表示するものである。すなわち、状況情報取得部24は、ステータス表示データを受信することで、上記の地図上でクリックされたプロットが示す場所で管理されているリコール対象車両の現状ステータス(状況情報)を取得する。
(集計表取得部25)
集計表取得部25は、データ取得部に相当し、サーバコンピュータ10によって作成された各種の集計表を表示するためのデータを、サーバコンピュータ10から取得(受信)する。具体的に説明すると、集計表取得部25は、対象エリア内に存するリコール対象車両の台数、現状ステータス別の内訳、並びに改修率及び未改修率についての算出値を示すデータ、すなわち第一の集計表を表示するためのデータをサーバコンピュータ10から取得する。
なお、本実施形態では、第一の集計表を表示するためのデータに、対象エリア分の第一の集計表と共に、参考エリア分の第一の集計表を表示するためのデータが含まれている。すなわち、集計表取得部25は、対象エリア分の第一の集計表を表示するためのデータを取得する際に、参考エリア分の第一の集計表を表示するためのデータをさらに取得する。
また、集計表取得部25は、ユーザが指定した期間(指定期間)中に対象エリア内に存するリコール対象車両の台数、当該期間における改修率及び未改修率についての算出値(具体的には、指定期間中の代表値)を示すデータ、すなわち第二の集計表を表示するためのデータをサーバコンピュータ10から取得する。
なお、本実施形態では、第二の集計表を表示するためのデータに、対象エリア分の第二の集計表と共に、参考エリア分の第二の集計表を表示するためのデータが含まれている。すなわち、集計表取得部25は、対象エリア分の第二の集計表を表示するためのデータを取得する際に、参考エリア分の第二の集計表を表示するためのデータをさらに取得する。
さらに、集計表取得部25は、対象エリア内の各店舗における現時点での改修用部品の在庫数、改修用部品の必要数、及び両値の差分を示すデータ、すなわち第三の集計表を表示するためのデータをサーバコンピュータ10から取得する。
(表示部26)
表示部26は、メーカーコンピュータ1がサーバコンピュータ10から受信した各種データを展開することで、当該データが示す情報をメーカーコンピュータ1のディスプレイに表示する。具体的に説明すると、表示部26は、場所情報取得部23がサーバコンピュータ10から受信した画面表示データを展開して管理地表示画面Pを表示する。この管理地表示画面Pには、図1に示すように、入力情報取得部21が取得した対象エリア設定用の入力情報から特定される対象エリアの地図が描画される。また、地図上には、対象エリア内にある自動車整備工場及びカーディーラのうち、その時点でリコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラの所在地を示すプロットが表示される。なお、以下では、対象エリア内においてリコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラの所在地を、「リコール対象車両の管理地」と呼ぶこととする。
なお、プロットは、当該プロットが示す場所で管理されているリコール対象車両の現状ステータスに応じた色にて表示される。すなわち、本実施形態において、表示部26は、リコール対象車両の管理地を表示する際、当該管理地で管理されているリコール対象車両の現状ステータスに応じた表示態様にて表示する。
また、プロットの脇位置には、当該プロットが示す場所で管理されているリコール対象車両の台数を示す数字が表示される。すなわち、本実施形態において、表示部26は、リコール対象車両の管理地を、当該管理地にて管理されているリコール対象車両の台数と共に表示する。
また、地図上には、対象エリア内に設定された基準位置からの距離が所定範囲となる領域の境界位置、すなわち、距離ゲージTが表示される。すなわち、表示部26は、リコール対象車両の管理地を表示する際、上記基準位置からの距離が所定値以内となる範囲を特定し、特定した当該範囲を示す距離ゲージTを、リコール対象車両の管理地を示すプロットと共に、地図上に表示する。
また、本実施形態において、前述したように、画面表示データは、リコール内容毎にリコール対象車両の管理地を示すものとなっている。これに対応するように、本実施形態では、表示部26が画面表示データを展開して管理地表示画面Pにてリコール対象車両の管理地を表示する際、リコール内容別の表示がなされることになっている。かかる内容について、以下、図1を参照しながら詳しく説明する。なお、以下の説明では、現時点で三つのリコールが届け出られているケース(すなわち、リコール内容が3種類であるケース)を具体例に挙げて説明することとする。
表示部26は、管理地表示画面Pを表示する際、図1に示すように、管理地表示画面Pと共に画面切り替え用の切り替えタブQを表示する。この切り替えタブQは、管理地表示画面Pを切り替える際にユーザによって操作(具体的にはクリック操作)されるタブであり、リコール内容別に複数(図1に示すケースでは三つ)表示される。なお、切り替えタブQには、対応するリコール内容を示す文字情報が付されており、図1に示すケースでは、『燃料ポンプ異常』、『エアバッグ異常』及び『エンジン異常』が各切り替えタブQに付されている。
そして、リコール内容別に複数表示された切り替えタブQの中の一つがユーザによって選択されたとき、表示部26は、選択された切り替えタブQと対応するリコール内容についての管理地表示画面Pを表示する。このときに表示される管理地表示画面Pは、選択された切り替えタブQと対応するリコール内容に該当する欠陥を有するリコール対象車両の管理地を、表示するための表示画面である。例えば、『燃料ポンプ異常』の切り替えタブQが選択された場合、表示部26は、燃料ポンプ異常に該当するリコール対象車両の管理地が表示された管理地表示画面Pを表示する。かかる管理地表示画面Pに描画される地図には、燃料ポンプ異常に該当するリコール対象車両の管理地(具体的には、自動車整備工場及びカーディーラの所在地)を示すプロットが表示される。
また、別の切り替えタブQ(例えば、『エアバッグ異常』の切り替えタブQ)がクリックされると、管理地表示画面Pは、それまで表示されていた画面から切り替わり、クリックされた切り替えタブQと対応するリコール内容に該当するリコール対象車両の管理地を表示した画面へ遷移する。かかる管理地表示画面Pに描画される地図には、エアバッグ異常に該当するリコール対象車両の管理地(具体的には、自動車整備工場及びカーディーラの所在地)を示すプロットが表示される。
以上のように、本実施形態の表示部26は、リコール対象車両の管理地をリコール内容と対応付けて表示する。これにより、欠陥車両管理装置の利用者(ユーザ)が対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地を確認する際、どのリコール内容に該当するリコール対象車両が管理されている管理地であるかを把握し易くなる。
また、表示部26は、リコール対象車両の管理地を表示する際、当該管理地を示すプロットの脇位置に、当該管理地にて管理されているリコール対象車両の台数を表示する。このときに表示される台数は、その時点で選択されている切り替えタブQと対応するリコール内容に該当するリコール対象車両の台数である。例えば、『燃料ポンプ異常』の切り替えタブQが選択されたとき、管理地表示画面Pに描画される地図上のプロットの脇位置には、当該プロットに相当する管理地にて管理されているリコール対象車両中、『燃料ポンプ異常』である車両の台数が表示されることになる。
以上のように、本実施形態の表示部26は、対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地を、当該管理地にて管理されているリコール対象車両の台数と共に、リコール内容と対応付けて表示する。これにより、欠陥車両管理装置の利用者(ユーザ)は、対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地の場所を確認する際に、そこで管理されているリコール対象車両の台数を併せて確認することが可能となる。このとき、リコール内容別に台数を確認することができるため、どんなリコール内容に該当するリコール対象者がどの管理地にて管理されているのかを把握し易くなる。
また、表示部26は、状況情報取得部24が受信したステータス表示データを展開し、ステータス表示ウィンドウWを管理地表示画面P上に重ねてポップアップ表示する。このとき、ポップアップ表示されたステータス表示ウィンドウWには、管理地表示画面Pに描画されている地図上のプロットのうち、クリックされたプロットが示す場所(自動車整備工場やカーディーラ)にて管理されているリコール対象車両の現状ステータスが示されている。
以上のように、本実施形態の表示部26は、対象エリア内におけるリコール対象車の管理地を表示する際に、状況情報取得部24によって取得(受信)された現状ステータス(厳密には、リコール原因となった欠陥に対する対処状況)と対応付けて表示する。これにより、欠陥車両管理装置の利用者(ユーザ)は、対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地の場所を確認する際に、そこで管理されているリコール対象車両の現状ステータスを併せて確認することが可能となる。
また、表示部26は、集計表取得部25が受信した各種集計表の表示データを展開し、当該データが示す集計表を表示する。ここで、表示される集計表は、対象エリア内に存するリコール対象車両に関する算出値(値)に応じた情報に相当する。
より具体的に説明すると、集計表取得部25が第一の集計表を表示するためのデータを取得(受信)した場合、表示部26は、その時点で対象エリア内に存するリコール対象車両の台数、現状ステータス別の内訳、並びに改修率及び未改修率についての算出値を示す第一の集計表を表示する。
なお、本実施形態の表示部26は、第一の集計表を表示する際に、対象エリア分の第一の集計表、及び、参考エリア分の第一の集計表の双方を同時に画面表示する。ただし、これに限定されるものではなく、対象エリア分の第一の集計表のみを表示してもよい。
また、集計表取得部25が第二の集計表を表示するためのデータを取得(受信)した場合、表示部26は、指定期間中に対象エリア内に存するリコール対象車両の台数、改修率及び未改修率についての算出値(詳しくは、代表値)を示す第二の集計表を表示する。
なお、本実施形態の表示部26は、第二の集計表を表示する際に、対象エリア分の第二の集計表、及び、参考エリア分の第二の集計表の双方を同時に画面表示する。ただし、これに限定されるものではなく、対象エリア分の第二の集計表のみを表示してもよい。
また、集計表取得部25が第三の集計表を表示するためのデータを取得(受信)した場合、表示部26は、対象エリア内の店舗における現時点での改修用部品の在庫数、改修用部品の必要数、及び両値の差分を示す第三の集計表を表示する。
ちなみに、表示部26は、各種の集計表を表示する際に、リコール内容別に表示する。より詳しく説明すると、表示部26は、第一の集計表、第二の集計表及び第三の集計表のそれぞれを表示する際に、その時点で選択されている切り替えタブQと対応するリコール内容と対応付けて表示する。例えば、『燃料ポンプ異常』の切り替えタブQが選択されている場合において、表示部26は、第三の集計表として、『燃料ポンプ異常』のリコール対象車両を改修するのに用いられる改修用部品について対象エリア内の店舗における在庫数、必要数及び両値の差分を示す集計表を表示することになる。
以上のように、本実施形態の表示部26は、改修用部品の在庫数と必要数との差分を示す第三の集計表を表示する際に、リコール内容と対応付けて表示する。これにより、欠陥車両管理装置の利用者である自動車メーカーは、対象エリア内の管理地にて管理されているリコール対象車を改修する上で、表示された第三の集計表を通じて、改修用部品の過不足の有無を確認することが可能となる。また、改修用部品が不足している場合には、どれだけの改修用部品を新たに調達する必要があるかを把握することが可能となる。
<<欠陥車両管理システムで実行されるデータ処理について>>
以下、上述した欠陥車両管理システムXにおいて実行されるデータ処理について説明する。欠陥車両管理システムXにおいて実行されるデータ処理には、サーバコンピュータ10によるデータ処理と、欠陥車両管理装置であるメーカーコンピュータ1がサーバコンピュータ10と通信することで行われるデータ処理(以下、欠陥車両管理処理)と、が含まれている。このうち、欠陥車両管理処理では、本発明の乗物管理方法が採用されている。すなわち、欠陥車両管理処理を構成する各ステップは、本発明の乗物管理方法の構成要素に相当する。
先ず、サーバコンピュータ10によるデータ処理(以下、データ取得処理)について説明する。データ取得処理では、図9に示すように、サーバコンピュータ10が欠陥車両管理システムXを構成する各種のコンピュータと通信したりすることで様々なデータや情報を取得し、取得したデータ等を記憶し、データベース化して蓄積することになっている。図9は、サーバコンピュータ10によるデータ取得処理の流れを示す図である。
より詳しく説明すると、自動車整備工場にて管理されている顧客及び顧客車両に関する情報と、その所在地等を含む自動車整備工場の情報と、が整備工場コンピュータ2から送信される(S001)。サーバコンピュータ10は、整備工場コンピュータ2から取得した上記の情報を記憶し、データベース化して蓄積する(S002)。なお、整備工場コンピュータ2は、自動車整備工場別に設けられているため、サーバコンピュータ10は、顧客及び顧客車両に関する情報を自動車整備工場別に取得する。そして、サーバコンピュータ10は、各自動車整備工場の所在地と、当該各自動車整備工場にて管理されている顧客及び顧客車両に関する情報とを互いに対応付けて記憶する。
また、カーディーラに入庫されているリコール対象車両(入庫車両)に関する情報と、その所在地等を含むカーディーラに関する情報と、がカーディーラコンピュータ3から送信される(S003)。サーバコンピュータ10は、カーディーラコンピュータ3から取得した入庫車両に関する情報を記憶し、データベース化して蓄積する(S004)。なお、カーディーラコンピュータ3は、カーディーラ別に設けられているため、サーバコンピュータ10は、入庫車両に関する情報をカーディーラ別に取得する。そして、サーバコンピュータ10は、各カーディーラの所在地と、当該各カーディーラに入庫されている入庫車両に関する情報とを互いに対応付けて記憶する。
また、リコール対象車両の車台番号(すなわち、リコール届出番号)を特定するための欠陥特定情報が、リコール届出を受理する機関のコンピュータ(不図示)から送信される(S005)。サーバコンピュータ10は、当該コンピュータから取得した欠陥特定情報を記憶する(S006)。また、リコール原因となった欠陥や当該欠陥に対する改修用部品の名称を示すリコール内容に関する情報が、メーカーコンピュータ1から送信される(S007)。サーバコンピュータ10は、メーカーコンピュータ1から取得したリコール内容に関する情報を記憶する(S008)。
さらに、サーバコンピュータ10は、全国各地の店舗(部販店及び共販店)における改修用部品の在庫数を示す情報を取得して当該情報を記憶する(S009)。
以上までに説明した一連のステップS001〜S009は、定期的(例えば、数時間毎、1日毎、数日毎、1週間毎、あるいは1カ月毎)に実施される。これにより、サーバコンピュータ10に記憶・蓄積されているデータや情報は、定期的にアップデートされることになる。
次に、欠陥車両管理処理について説明する。欠陥車両管理処理では、図10及び図11に示すように、メーカーコンピュータ1がサーバコンピュータ10とデータの送受信を行い、最終的に、対象エリア内におけるリコール対象車両の所在等をメーカーコンピュータ1のディスプレイに表示することになっている。図10及び図11は、欠陥車両管理処理の流れを示す図である。
欠陥車両管理処理は、図10に示すように、メーカーコンピュータ1が入力情報を取得するところから始まる(S011)。このステップS011で取得される入力情報は、メーカーコンピュータ1の操作者(すなわち、ユーザ)が対象エリアを設定するために入力した情報であり、対象エリアの中心位置、及び、当該中心位置と対象エリアの外縁との間の距離等である。
入力情報の取得後、メーカーコンピュータ1は、当該入力情報に基づいて対象エリア特定データを生成し、当該対象エリア特定データをサーバコンピュータ10に向けて送信する(S012)。サーバコンピュータ10は、対象エリア特定データをメーカーコンピュータ1から受信すると、対象エリア特定データを解析して対象エリアを特定する(S013)。その後、サーバコンピュータ10は、サーバコンピュータ10に所在地が記憶されている自動車整備工場及びカーディーラの中から、対象エリア内に在り、且つ、現時点でリコール対象車両が管理されている自動車整備工場及びカーディーラ、すなわち、対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地を抽出する(S014)。
そして、サーバコンピュータ10は、抽出された管理地にて管理されているリコール対象車両に関する情報(車台番号や現状ステータス等)を読み出す(S015)。このとき、サーバコンピュータ10は、ステップS008にてメーカーコンピュータ1から取得したリコール内容に関する情報に基づいて、対象エリア内の管理地にて管理されているリコール対象車両が該当するリコール内容を特定する。
その後、サーバコンピュータ10は、ステップS014で抽出した管理地の所在地情報、及び、ステップS015で読み出したリコール対象車両に関する情報に基づいて画面表示データを生成し、当該画面表示データをメーカーコンピュータ1に向けて送信する(S016)。これと併せて、メーカーコンピュータ1は、対象エリア内にて管理されているリコール対象車両に関する各種の集計表(すなわち、第一の集計表、第二の集計表及び第三の集計表)を表示するためのデータを生成し、当該データをメーカーコンピュータ1に向けて送信する(S017)。
メーカーコンピュータ1は、サーバコンピュータ10から送られてくる画面表示データ、及び各種集計表の表示データを受信する(S018)。より詳しく説明すると、本ステップS018では、対象エリア内に存するリコール対象車両の管理地の場所を示すデータ(場所情報)として、画面表示データを取得する。また、本ステップS018では、リコール対象車両の所在に関する場所情報及び現状ステータス(状況情報)に基づいて算出された値を示すデータとして、集計表を表示するためのデータ(厳密には、第一の集計表や第二の集計表を表示するためのデータ)を取得する。
そして、メーカーコンピュータ1が受信した表示データを展開すると、メーカーコンピュータ1のディスプレイに管理地表示画面P及び各種の集計表が表示されるようになる(S019、S020)。管理地表示画面Pには対象エリアの地図が描画され、当該地図上には、対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地を示すプロットが、当該管理地にて管理されているリコール対象車両の台数と共に表示されている。なお、各プロットは、当該各プロットが示す場所で管理されているリコール対象車両の現状ステータスに応じた色にて表示される。
また、上記の地図には、対象エリア内に設定された基準位置からの距離が所定範囲となる領域の境界位置、すなわち、距離ゲージTが併せて表示される。
さらに、図1に示すように、管理地表示画面Pの下部には画面切り替え用の切り替えタブQが表示されている。切り替えタブQには、リコール原因となった欠陥の名称(すなわち、リコール内容を示す文字情報)が表記されている。管理地表示画面Pには、現時点で選択されている切り替えタブQと対応するリコール内容に該当するリコール対象車両の管理地がプロット表示されている。このようにメーカーコンピュータ1は、サーバコンピュータ10から受信したデータが示す対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地を、リコール内容と対応付けて表示する。
そして、メーカーコンピュータ1の操作者が画面上で別の切り替えタブQをクリック(選択)すると(S021)、メーカーコンピュータ1は、新たに選択された切り替えタブQに対応させて管理地表示画面Pを切り替える(S022)。切り替え後の管理地表示画面Pには、新たに選択された切り替えタブQと対応するリコール内容に該当するリコール対象車両の管理地がプロット表示される。
また、メーカーコンピュータ1の操作者が画面上でいずれか一つのプロットをクリック(指定)すると(S023)、メーカーコンピュータ1は、指定されたプロットを特定するためのデータである指定プロット特定データを生成し、当該指定プロット特定データをサーバコンピュータ10に向けて送信する(S024)。サーバコンピュータ10は、指定プロット特定データを受信すると、指定されたプロットが示す管理地(具体的には、自動車整備工場やカーディーラ)を特定する。その後、サーバコンピュータ10は、記憶している情報(具体的には、整備工場コンピュータ2やカーディーラコンピュータ3から取得した情報)に基づき、特定した管理地にて管理されているリコール対象車両の現状ステータスを特定する。そして、サーバコンピュータ10は、特定した現状ステータスを示すデータであるステータス表示データを生成し、当該ステータス表示データをメーカーコンピュータ1に向けて送信する(S025)。
メーカーコンピュータ1は、サーバコンピュータ10から送られてくるステータス表示データを受信する(S026)。かかるステップS018は、指定された管理地にて管理されているリコール対象車両の現状ステータス(状況情報)を取得する工程に相当する。そして、メーカーコンピュータ1がステータス表示データを展開すると、メーカーコンピュータ1のディスプレイにステータス表示ウィンドウWが表示されるようになる(S027)。このステータス表示ウィンドウWには、地図上でクリックされたプロットが示す管理地にて管理されているリコール対象車両の現状ステータスが表示される。
ここで、ステップS020について再度説明すると、このステップS020では、各種の集計表が管理地表示画面Pと共にメーカーコンピュータ1のディスプレイに表示される。表示される集計表のうち、第一の集計表には、対象エリアでの現時点におけるリコール対象車両の台数、リコール内容別の内訳、改修率及び未改修率についての算出値(具体的には、当該値を示す文字情報)が表示される。また、本実施形態では、対象エリア及び参考エリアの双方について、それぞれ、上記の算出値が表示されることになっている。
また、第二の集計表には、指定期間中の対象エリアでのリコール対象車両の台数、改修率及び未改修率についての算出値(具体的には、当該値を示す文字情報)が表示される。また、本実施形態では、対象エリア及び参考エリアの双方について、それぞれ、上記の算出値が表示されることになっている。
また、第三の集計表には、対象エリア内の店舗における現時点での改修用部品の在庫数、改修用部品の必要数、及び両値の差分が表示される。ここで、改修用部品は、その時点で選択されている切り替えタブQと対応するリコール内容に該当するリコール対象車両を改修するために用いられる改修用部品である。このため、メーカーコンピュータ1の操作者が画面上で別の切り替えタブQをクリック(選択)すると、メーカーコンピュータ1は、新たに選択された切り替えタブQに対応させて、表示する集計表を切り替える。切り替え後の第三の集計表には、新たに選択された切り替えタブQと対応するリコール内容に該当するリコール対象車両を改修するために必要な改修用部品について、在庫数、必要数及び両値の差分が表示される。
以上までに説明してきた欠陥車両管理処理の各ステップのうち、ステップS021〜S027は、画面表示を終了させるための操作が行われるまで繰り返し実施される(S028)。そして、画面表示終了操作が行われた時点で欠陥車両管理処理が終了する。
<<その他の実施形態>>
以上までに、本発明の乗物管理装置、乗物管理方法及び乗物管理装置を実現するためのコンピュータプログラムについて一例を挙げて説明してきた。しかし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地として、対象エリア内においてリコール対象車両が入庫されている自動車整備工場やカーディーラ(整備場)の場所を表示することとした。ただし、これに限定されるものではなく、対象エリア内におけるリコール対象車両の管理地として、対象エリアに居住しているリコール対象車両の所有者(カーオーナ)の住所を表示してもよい。
また、上記の実施形態では、乗物管理装置とは別機器(具体的には、サーバコンピュータ10)が記憶部として機能して、全国各地の自動車整備工場やカーディーラの場所情報を記憶していることとした。ただし、これに限定するものではなく、乗物管理装置自体が記憶部として機能し、全国各地の自動車整備工場やカーディーラの場所情報を記憶していてもよい。
また、上記の実施形態では、メーカーコンピュータ1が本発明の乗物管理装置を構成していることとした。ただし、これに限定されるものではなく、メーカーコンピュータ1以外のコンピュータ、例えば整備工場コンピュータ2、カーディーラコンピュータ3及びサーバコンピュータ10のいずれかが本発明の乗物管理装置として用いられてもよい。
また、上記の実施形態では、1台のメーカーコンピュータ1によって本発明の乗物管理装置が構成されていることとしたが、これに限定されるものではない。複数台のコンピュータによって本発明の乗物管理装置が構成されてもよい。
また、上記の実施形態では、対象エリアを設定する上で、ユーザが対象エリアの中心位置(エリア中心位置)、及び当該エリア中心位置からの距離を入力することとした。換言すると、上記の実施形態では、対象エリアの設定に際して、入力情報取得部21が、指定されたエリア中心位置及び距離を示す入力情報を取得することになっている。ただし、対象エリアの設定の方法については、他の方法が考えられる。以下、対象エリアの設定方法のバリエーションについて説明する。
例えば、ユーザは、指定されたエリア中心位置及び距離を入力する代わりに、管轄エリアが予め決められている複数の店舗の中から一つの店舗を選択する。ここで、店舗とは、メーカーコンピュータ1のユーザが所属している自動車メーカーの系列店舗(例えば、カーディーラ)である。そして、ユーザが一つの店舗を選択すると、入力情報取得部21がその選択結果を示す入力情報を取得し、対象エリア通知部22が選択された店舗を特定するためのデータ(対象エリア特定データ)を生成して当該データをサーバコンピュータ10に向けて送信する。サーバコンピュータ10では、対象エリア特定データに基づいて対象エリアを特定し、以降、上記の実施形態と同様の手順にて、対象エリア内に存するリコール対象車両について各種の算出値を算出する。そして、メーカーコンピュータ1は、サーバコンピュータ10との通信を通じて画面表示データや各種集計表の表示データを取得し、取得したデータが示す情報をディスプレイに表示する。
以上のように、上記のケースでは、ユーザによって選択された店舗の管轄エリアが対象エリアとして設定される。つまり、サーバコンピュータ10から取得したデータを展開することでメーカーコンピュータ1のディスプレイに表示される情報は、選択された店舗の管轄エリア内に存するリコール対象車両に関する情報となる。
また、上記の実施形態では、対象エリアにおけるリコール対象車両の改修率及び未改修率の双方を算出し、各々の算出結果をメーカーコンピュータ1のディスプレイに表示することとした。ただし、これに限定されるものではなく、改修率及び未改修率のうちの一方のみを算出し、その算出結果を表示してもよい。
また、上記の実施形態では、改修率及び未改修率の算出結果を示す数値情報を表わした表(集計表)を表示することとしたが、これに限定されるものではない。改修率や未改修率の算出値に応じた情報としては、例えば、算出値を示すグラフ等を表示してもよい。
1 メーカーコンピュータ
2 整備工場コンピュータ
3 カーディーラコンピュータ
10 サーバコンピュータ
21 入力情報取得部
22 対象エリア通知部
23 場所情報取得部
24 状況情報取得部
25 集計表取得部(データ取得部)
26 表示部
P 管理地表示画面(表示画面)
Q 切り替えタブ
T 距離ゲージ
W ステータス表示ウィンドウ
X 欠陥車両管理システム

Claims (9)

  1. 乗物が存する場所を示す場所情報と、改修又は修理の対象となる乗物について前記改修又は修理の対処状況を示す状況情報と、を記憶する記憶部に記憶された情報のうち、前記改修又は修理の対象となる乗物に関する前記場所情報及び前記状況情報に基づいて算出された値を示すデータを取得するデータ取得部と、
    該データ取得部により取得された前記データが示す前記値に応じた情報を表示する表示部と、を有し、
    前記データ取得部は、前記値として、対象エリア内に存する前記改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、前記対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得することを特徴とする乗物管理装置。
  2. 前記改修又は修理の対象となる乗物は、リコールの原因となる欠陥を有する乗物であり、
    前記データ取得部は、前記値として、前記対象エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記欠陥に対する改修措置を済ませた状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得することを特徴とする請求項1に記載の乗物管理装置。
  3. 前記データ取得部は、前記対象エリアとは異なる参考エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データをさらに取得し、
    前記表示部は、前記対象エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合に応じた情報、及び、前記参考エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合に応じた情報の双方を表示することを特徴とする請求項2に記載の乗物管理装置。
  4. 前記対象エリアを設定するために入力される入力情報を取得する入力情報取得部を有し、
    該入力情報取得部は、指定されたエリア中心位置及び該エリア中心位置からの距離を示す前記入力情報を取得し、
    前記データ取得部は、指定された前記エリア中心位置及び前記距離によって決められる前記対象エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得することを特徴とする請求項2又は3に記載の乗物管理装置。
  5. 前記対象エリアを設定するために入力される入力情報を取得する入力情報取得部を有し、
    該入力情報取得部は、管轄エリアが予め決められている複数の店舗の中から選択された前記店舗を示す前記入力情報を取得し、
    前記データ取得部は、選択された前記店舗の前記管轄エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得することを特徴とする請求項2又は3に記載の乗物管理装置。
  6. 前記データ取得部は、指定された期間中における前記対象エリア内に存する前記欠陥を有する乗物の台数のうち、前記対処状況が前記特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の乗物管理装置。
  7. 前記記憶部として機能するサーバコンピュータが前記値を算出して前記データを生成する場合、前記データ取得部は、前記サーバコンピュータとの通信を通じて前記サーバコンピュータから前記値を示す前記データを取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の乗物管理装置。
  8. 乗物が存する場所を示す場所情報と、改修又は修理の対象となる乗物について前記改修又は修理の対処状況を示す状況情報と、を記憶する記憶部に記憶された情報のうち、前記改修又は修理の対象となる乗物に関する前記場所情報及び前記状況情報に基づいて算出された値を示すデータを、コンピュータが取得し、
    コンピュータが、取得した前記データが示す前記値に応じた情報を表示し、
    コンピュータは、前記値として、対象エリア内に存する前記改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、前記対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得することを特徴とする乗物管理方法。
  9. コンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    乗物が存する場所を示す場所情報と、改修又は修理の対象となる乗物について前記改修又は修理の対処状況を示す状況情報と、を記憶する記憶部に記憶された情報のうち、前記改修又は修理の対象となる乗物に関する前記場所情報及び前記状況情報に基づいて算出された値を示すデータを取得するデータ取得部と、
    該データ取得部により取得された前記データが示す前記値に応じた情報を表示する表示部と、を有する乗物管理装置として機能させ、
    前記データ取得部が、前記値として、対象エリア内に存する前記改修又は修理の対象となる乗物の台数のうち、前記対処状況が特定の状況である乗物の台数の割合を示す前記データを取得するように、コンピュータによって実行されることを特徴とするコンピュータプログラム。
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