JP2019052739A - ハブユニット軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】静止フランジと径方向に重畳する外輪軌道の耐久性を全周に亙り均一に近づけることができる構造を実現する【解決手段】外輪軌道13bと静止フランジ12とが径方向に重畳する軸方向位置において、大フランジ部14から円周方向に外れた外輪8の外周面の直径D1と、外輪8の中心軸Xを中心とし、かつ、ねじ孔15のねじ溝底部16に内接する仮想円の直径D2と、外輪8の中心軸Xを中心とし、かつ、ねじ孔15のねじ山頂部17に内接する仮想円の直径D3との間に、D2≦D1≦D3の関係が成立している。【選択図】図4

Description

本発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するためのハブユニット軸受に関する。
図11は、特開2017−062014号公報に記載されたハブユニット軸受を示している。このハブユニット軸受では、外輪1は、内周面に複列の外輪軌道2a、2bを有する円筒状の外輪本体3と、外輪本体3の外周面から径方向外方に突出するように設けられた静止フランジ4とを備えている。静止フランジ4は、大フランジ部5と、大フランジ部5よりも径方向高さが小さい小フランジ部6とを、円周方向に関して交互に配置することにより構成され、かつ、全周に連続して設けられている。大フランジ部5には、軸方向に貫通するねじ孔7が形成されている。外輪1は、ねじ孔7に螺合されたナックルボルトにより、懸架装置を構成するナックルに固定される。
また、図示の例では、静止フランジ4は、外輪軌道2bと径方向に重畳する軸方向位置に配置されている。また、大フランジ部5から円周方向に外れた外輪1の外周面(小フランジ部6の外周面)の直径D1よりも、外輪1の中心軸Xを中心とし、かつ、ねじ孔7のねじ溝底部に内接する仮想円の直径D2の方が小さくなっている(D1>D2)。
特開2017−062014号公報
上述した従来構造は、外輪軌道2bの耐久性を全周に亙り均一に近づける面から改良の余地がある。以下、この点について具体的に説明する。
一般に、外輪1を製造する際には、中炭素鋼製の素材に熱間鍛造を施して成形した後、外輪軌道2a、2bに高周波熱処理を施して熱処理硬化層を形成する。高周波熱処理により形成される熱処理硬化層は、熱容量の大きい厚肉部分では薄くなるが圧縮残留応力は大きくなり、熱容量の小さい薄肉部分では厚くなるが圧縮残留応力は小さくなる。ここで、圧縮残留応力は、外輪軌道2a、2bの強度を向上させる効果がある。
一方、上述した従来構造では、外輪軌道2bの周囲の肉厚は、全周に亙り均一になっていない。すなわち、外輪軌道2bの周囲の肉厚の大小関係は、図12に示すように、ねじ孔7の内径側に存在する円周方向箇所(第1の周方向部α)<小フランジ部6に対応する円周方向箇所(第2の周方向部β)<大フランジ部5のうちでねじ孔7から外れた円周方向箇所(第3の周方向部γ)のようになっている。したがって、外輪軌道2bに形成される熱処理硬化層の厚さの大小関係は、第1の周方向部α>第2の周方向部β>第3の周方向部γのようになり、また、外輪軌道2bに形成される熱処理硬化層の圧縮残留応力の大小関係は、第1の周方向部α<第2の周方向部β<第3の周方向部γのようになる。すなわち、第1の周方向部αでは、他の円周方向箇所(第2の周方向部β、第3の周方向部γ)に比べて、外輪軌道2bの圧縮残留応力(による強度向上効果)が特に小さくなる。
これに対して、ハブユニット軸受の運転時に、外輪軌道2bの第1の周方向部αには、転動体荷重の他、ねじ孔7に対するナックルボルトの螺合や路面反力の支承に伴う応力が加わり、かつ、路面反力の支承に伴う静止フランジ4の変形の影響が及ぶ(真円度崩れが生じる)。このため、外輪軌道2bは、第1の周方向部αにおいて、他の円周方向箇所(第2の周方向部β、第3の周方向部γ)よりも、フレーキングなどの損傷が生じ易くなっている。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、静止フランジと径方向に重畳する外輪軌道の耐久性を全周に亙り均一に近づけることができる構造を実現することにある。
本発明のハブユニット軸受は、外輪と、ハブと、複数個の転動体とを備えている。
前記外輪は、内周面に外輪軌道を有する円筒状の外輪本体と、前記外輪本体の外周面から径方向外方に突出するように設けられた静止フランジとを有する。
前記ハブは、外周面に内輪軌道を有する。
前記複数個の転動体は、前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に転動自在に配置されている。
前記静止フランジは、円周方向に離隔した複数箇所に配置された大フランジ部と、これらの大フランジ部を軸方向に貫通するようにそれぞれ設けられたねじ孔とを有しており、かつ、少なくとも軸方向一部が前記外輪軌道と径方向に重畳している。
また、前記外輪軌道と前記静止フランジとが径方向に重畳する軸方向位置において、前記大フランジ部から円周方向に外れた前記外輪の外周面の直径D1と、前記外輪の中心軸を中心とし、かつ、前記ねじ孔のねじ溝底部に内接する仮想円の直径D2と、前記外輪の中心軸を中心とし、かつ、前記ねじ孔のねじ山頂部に内接する仮想円の直径D3との間に、D2≦D1≦D3の関係が成立している。
本発明のハブユニット軸受では、次のような構成を採用することができる。
すなわち、前記大フランジ部から円周方向に外れた前記外輪の外周面が、前記外輪本体の外周面になっている。
本発明のハブユニット軸受では、次のような構成を採用することができる。
すなわち、前記大フランジ部から外れた円周方向位置に、前記静止フランジを構成する部位として、前記大フランジ部よりも径方向高さが小さい小フランジ部が存在し、かつ、円周方向に隣り合う大フランジ部と小フランジ部との円周方向端部同士が結合されている。
本発明のハブユニット軸受では、次のような構成を採用することができる。
すなわち、前記外輪軌道および前記内輪軌道のそれぞれの断面形状が円弧形であると共に、前記転動体が玉である。
また、前記玉に接触角が付与されており、かつ、前記外輪軌道は、溝底部を挟んだ軸方向両側部のうち、軸方向片側部が転動体荷重の負荷側部になっている。
また、前記大フランジ部は、前記負荷側部と径方向に重畳しない軸方向位置において、円周方向に張り出したリブ部を有しており、該リブ部が前記外輪本体の外周面に結合されている。
上述のような本発明のハブユニット軸受によれば、静止フランジと径方向に重畳する外輪軌道の耐久性を全周に亙り均一に近づけることができる。
図1は、実施の形態の第1例に関する、ハブユニット軸受の断面図である。 図2は、図1における外輪を右側から見た図である。 図3は、図1における外輪のA−A断面図である。 図4は、図3の左上部の拡大図である。 図5は、実施の形態の第2例に関する、外輪の部分切断側面図である。 図6は、図5の右側から見た図である。 図7は、図6のB−B断面図である。 図8は、実施の形態の第3例に関する、外輪の断面図である。 図9は、図8のC−C断面図である。 図10は、図9の左上部の拡大図である。 図11は、従来のハブユニット軸受を示す断面図である。 図12は、図11における外輪のD−D断面に相当する図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1〜図4を用いて説明する。
本例のハブユニット軸受は、外輪8と、ハブ9と、それぞれが転動体である複数個の玉10とを備えている。なお、ハブユニット軸受に関して、軸方向内側とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向中央側(図1、図5、図8、図11における右側)をいい、軸方向外側とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外側(図1、図5、図8、図11における左側)をいう。
外輪8は、中炭素鋼製で、円筒状の外輪本体11と、外輪8を懸架装置のナックルに固定するための静止フランジ12とを備えている。外輪本体11は、内周面に複列の外輪軌道13a、13bを有している。外輪軌道13a、13bの断面形状は、円弧形である。外輪本体11の軸方向内端部外周面には、軸方向外側に隣接する部分よりも外径寸法が小さくなったナックルパイロット部31が設けられている。静止フランジ12は、外輪本体11の外周面の円周方向に離隔した複数箇所(図示の例では4箇所)のそれぞれから径方向外方に突出するように設けられた大フランジ部14により構成されている。本例では、円周方向に隣り合う大フランジ部14同士の間に、静止フランジ12を構成する要素は存在していない。すなわち、大フランジ部14から円周方向に外れた外輪8の外周面は、外輪本体11の外周面になっている。大フランジ部14のそれぞれには、軸方向に貫通するねじ孔15が形成されている。外輪8は、懸架装置を構成するナックルの支持孔にナックルパイロット部31を内嵌した状態で、ねじ孔15に螺合されたナックルボルトにより、前記ナックルに固定される。
静止フランジ12(大フランジ部14)は、軸方向外側部が、軸方向内側の外輪軌道13bと径方向に重畳している。すなわち、静止フランジ12(大フランジ部14)は、軸方向外側部が、外輪本体11の外周面のうちで軸方向内側の外輪軌道13bと径方向に重畳する部分から径方向外方に突出するように設けられている。本例では、軸方向内側の外輪軌道13bと静止フランジ12(大フランジ部14)とが径方向に重畳する軸方向位置において、大フランジ部14から円周方向に外れた外輪8の外周面の直径D1と、中心軸Xを中心とし、かつ、ねじ孔15のねじ溝底部16(の径方向内端部)に内接する仮想円の直径D2と、中心軸Xを中心とし、かつ、ねじ孔15のねじ山頂部17(の径方向内端部)に内接する仮想円の直径をD3との間に、D2≦D1≦D3の関係が成立するように、各部の寸法を規制している。
なお、図示の例では、外輪本体11の外周面のうちで軸方向内側の外輪軌道13bと径方向に重畳する部分は、軸方向内側に向かう程外径寸法が大きくなる方向に傾斜したテーパ面になっているが、当該部分は、軸方向に関して外径寸法が変化しない円筒面とすることもできる。何れにしても、本例では、軸方向内側の外輪軌道13bと静止フランジ12(大フランジ部14)とが径方向に重畳する何れの軸方向位置においても、D2≦D1≦D3の関係が成立するように、各部の寸法を規制している。
外輪軌道13a、13bの表層部には、図1に斜格子を付して示すような熱処理硬化層32が形成されている。このために、本例では、外輪8を製造する際に、中炭素鋼製の素材に熱間鍛造を施して成形した後、外輪軌道13a、13bに高周波熱処理を施して前記熱処理硬化層32を形成している。
ハブ9は、複列の内輪軌道18a、18bと、車輪および制動用回転体を支持するための回転フランジ19とを備えている。複列の内輪軌道18a、18bは、ハブ9の外周面のうちで、複列の外輪軌道13a、13bと対向する部分に設けられている。内輪軌道18a、18bの断面形状は、円弧形である。回転フランジ19は、軸方向に関して外輪8の軸方向外端面よりも外側に存在するハブ9の軸方向外側部に、径方向外方に突出するように設けられている。
本例では、ハブ9は、中炭素鋼などの硬質金属製のハブ本体20と、軸受鋼などの硬質金属製の内輪21とを組み合わせることにより構成されている。具体的には、ハブ本体20の軸方向内側部に設けられた小径段部22に、内輪21が外嵌固定されることで、ハブ本体20と内輪21とが組み合わされている。なお、ハブ本体の軸方向内端部を径方向外方に塑性変形させることで形成したかしめ部により、内輪の軸方向内端面を抑え付けることもできる。また、軸方向外側の内輪軌道18aは、ハブ本体20の軸方向中間部の外周面に設けられており、軸方向内側の内輪軌道18bは、内輪21の外周面に設けられている。回転フランジ19は、ハブ本体20の軸方向外側部に設けられている。また、本例のハブユニット軸受は駆動輪用であるため、ハブ9(ハブ本体20)の径方向中心部に、駆動軸をスプライン係合させるためのスプライン孔23が設けられている。なお、本発明は、ハブ本体が中実の従動輪用のハブユニット軸受に適用することもできる。
玉10は、軸受鋼などの硬質金属製、あるいはセラミック製で、複列の外輪軌道13a、13bと複列の内輪軌道18a、18bとの間に、それぞれの列ごとに複数個ずつ、転動自在に配置されている。両列の玉10には、背面組合せ型の接触角と共に、予圧が付与されている。したがって、軸方向内側の外輪軌道13bは、溝底部を挟んだ軸方向両側部のうち、軸方向外側部が転動体荷重の負荷側部27となり、軸方向内側部が転動体荷重の非負荷側部28となる。なお、本発明を実施する場合には、転動体として、円すいころを用いることもできる。
また、外輪8の内周面とハブ9の外周面との間に存在する、複数個の玉10が設置された円筒状空間24は、軸方向外端開口がシールリング25により塞がれており、軸方向内端開口が組み合わせシールリング26により塞がれている。
上述のような構成を有する本例のハブユニット軸受では、外輪8は、軸方向内側の外輪軌道13bと静止フランジ12(大フランジ部14)とが径方向に重畳する軸方向位置において、D2≦D1≦D3の関係を有している。このため、軸方向内側の外輪軌道13bの周囲の肉厚、すなわち、この周囲の熱容量は、大フランジ部14に形成されたねじ孔15の内径側に存在する円周方向箇所(第1の周方向部α)と、大フランジ部14から外れた円周方向箇所(第2の周方向部β)とで、互いにほぼ等しくなっている。したがって、軸方向内側の外輪軌道13bに形成される熱処理硬化層32の厚さ、すなわち、軸方向内側の外輪軌道13bに作用する圧縮残留応力(による強度向上効果)は、第1の周方向部αと第2の周方向部βとで互いにほぼ等しくなっている。
このように本例の構造では、前述した従来構造とは異なり、軸方向内側の外輪軌道13bに形成される熱処理硬化層32の圧縮残留応力が、第1の周方向部αのみで特に小さくなることはない。したがって、その分、前述した従来構造に比べて、軸方向内側の外輪軌道13bに作用する圧縮残留応力を全周に亙り均一に近づけること、すなわち、軸方向内側の外輪軌道13bの耐久性を全周に亙り均一に近づけることができる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図5〜図7を用いて説明する。
本例では、静止フランジ12aを構成する大フランジ部14aは、外輪本体11に対する結合強度および自身の剛性を高めるためのリブ部29を有している。すなわち、大フランジ部14aは、径方向内側部の円周方向両側部が、軸方向内側部において、軸方向外側部よりも円周方向両側に張り出している。そして、これらの円周方向両側に張り出した部分のそれぞれが、外輪本体11の外周面に結合されたリブ部29になっている。リブ部29は、軸方向内側の外輪軌道13bの負荷側部27と径方向に重畳しておらず、負荷側部27よりも軸方向内側に配置されている。すなわち、リブ部29と、軸方向内側の外輪軌道13bの非負荷側部28とが径方向に重畳している。
このような本例の構造では、軸方向内側の外輪軌道13bのうちでリブ部29よりも軸方向外側に位置する部分(負荷側部27の全体を含む)の耐久性を、実施の形態の第1例と同じレベルで、全周に亙り均一に近づけることができ、しかも、リブ部29によって、外輪本体11に対する大フランジ部14aの結合強度、および、大フランジ部14aの剛性を高めることができる。
その他の構成および作用は、実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第3例]
実施の形態の第3例について、図8〜図10を用いて説明する。
本例では、静止フランジ12bは、大フランジ部14と、大フランジ部14よりも径方向高さが小さい小フランジ部30とを、円周方向に関して交互に配置することにより構成され、かつ、全周に連続して設けられている。すなわち、円周方向に隣り合う大フランジ部14と小フランジ部30との円周方向端部同士は互いに結合されている。なお、図9および図10において、破線は、外輪本体11の外周面を表している。
また、本例では、軸方向内側の外輪軌道13bと静止フランジ12b(大フランジ部14、小フランジ部30)とが径方向に重畳する軸方向位置において、大フランジ部14から円周方向に外れた外輪8の外周面(小フランジ部30の外周面)の直径D1と、外輪8の中心軸Xを中心とし、かつ、ねじ孔15のねじ溝底部16に内接する仮想円の直径D2と、外輪8の中心軸Xを中心とし、かつ、ねじ孔15のねじ山頂部17に内接する仮想円の直径D3との間に、D2≦D1≦D3の関係が成立するように、各部の寸法を規制している。
このような本例の構造では、静止フランジ12bが全周に連続して設けられているため外輪本体11に対する静止フランジ12bの結合強度、および、静止フランジ12bの剛性を高めることができる。また、本例でも、実施の形態の第1例と同様、上述したD2≦D1≦D3の関係に基づいて、軸方向内側の外輪軌道13bの耐久性を全周に亙り均一に近づけることができる。
その他の構成および作用は、実施の形態の第1例と同様である。
本発明は、上述した実施の形態の各例の構成を、矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせて実施することができる。
1 外輪
2a、2b 外輪軌道
3 外輪本体
4 静止フランジ
5 大フランジ部
6 小フランジ部
7 ねじ孔
8 外輪
9 ハブ
10 玉
11 外輪本体
12、12a、12b 静止フランジ
13a、13b 外輪軌道
14、14a 大フランジ部
15 ねじ孔
16 ねじ溝底部
17 ねじ山頂部
18a、18b 内輪軌道
19 回転フランジ
20 ハブ本体
21 内輪
22 小径段部
23 スプライン孔
24 円筒状空間
25 シールリング
26 組み合わせシールリング
27 負荷側部
28 非負荷側部
29 リブ部
30 小フランジ部
31 ナックルパイロット部
32 熱処理硬化層

Claims (4)

  1. 内周面に外輪軌道を有する円筒状の外輪本体と、前記外輪本体の外周面から径方向外方に突出するように設けられた静止フランジとを有する外輪と、
    外周面に内輪軌道を有するハブと、
    前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、を備え、
    前記静止フランジは、円周方向に離隔した複数箇所に配置された大フランジ部と、該大フランジ部を軸方向に貫通するようにそれぞれ設けられたねじ孔とを有しており、かつ、少なくとも軸方向一部が前記外輪軌道と径方向に重畳しており、
    前記外輪軌道と前記静止フランジとが径方向に重畳する軸方向位置において、前記大フランジ部から円周方向に外れた前記外輪の外周面の直径D1と、前記外輪の中心軸を中心とし、かつ、前記ねじ孔のねじ溝底部に内接する仮想円の直径D2と、前記外輪の中心軸を中心とし、かつ、前記ねじ孔のねじ山頂部に内接する仮想円の直径D3との間に、D2≦D1≦D3の関係が成立している、
    ハブユニット軸受。
  2. 前記大フランジ部から円周方向に外れた前記外輪の外周面が、前記外輪本体の外周面になっている、
    請求項1に記載のハブユニット軸受。
  3. 前記大フランジ部から外れた円周方向位置に、前記静止フランジを構成する部位として、前記大フランジ部よりも径方向高さが小さい小フランジ部が存在し、かつ、円周方向に隣り合う大フランジ部と小フランジ部との円周方向端部同士が結合されている、
    請求項1に記載のハブユニット軸受。
  4. 前記外輪軌道および前記内輪軌道のそれぞれの断面形状が円弧形であると共に、前記転動体が玉であり、
    前記玉に接触角が付与されており、かつ、前記外輪軌道は、溝底部を挟んだ軸方向両側部のうち、軸方向片側部が転動体荷重の負荷側部になっており、
    前記大フランジ部は、前記負荷側部と径方向に重畳しない軸方向位置において、円周方向に張り出したリブ部を有しており、該リブ部が前記外輪本体の外周面に結合されている、
    請求項1〜3のうちの何れか1項に記載のハブユニット軸受。
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