JP2019052566A - エアクリーナ - Google Patents

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Akira Harada
顕 原田
俊介 力武
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

【課題】エアクリーナの高さ寸法を抑えつつ、アウトレットパイプに設置した流量センサによる空気流量の検出精度を高める。【解決手段】エアクリーナ20は、エアクリーナケース24とエアクリーナケース24の上部に連結されたエアクリーナキャップ26とを備えたハウジング22と、ハウジング22の内部に収容されたエアクリーナエレメント28と、エアクリーナキャップ26の内側に開口する開口端がエアクリーナエレメント28と離間して配置されると共に、エアクリーナキャップ26の側方へ延出されてハウジング22からエンジンへ濾過後の空気を送るアウトレットパイプ40と、アウトレットパイプ40の開口端に形成され、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径したファンネル部42と、アウトレットパイプ40においてファンネル部42より空気の下流側に設けられた流量センサ60と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、エアクリーナに関する。
エンジンへ供給する空気を濾過するエアクリーナはエンジンルーム内に設置されるため、一般的に大きさに制約がある。そこで従来、エアクリーナからエンジンへ空気を導出するアウトレットパイプを、エアクリーナの側方へ延設することで高さ寸法を抑えたエアクリーナが提供されている。例えば下記特許文献1に示されたエアクリーナにおいては、エアクリーナのクリーン室から空気を導出する導出ダクト(アウトレットパイプ)が、エアクリーナの側方へ延設されている。
特開2009−62949号公報
ところで、上記特許文献1に示されたエアクリーナの導出ダクトにおいては、クリーン室の内部に開口する開口端に、ファンネル状に拡開する入口部が設けられている。導出ダクトの開口端をファンネル形状にすることにより導出ダクトへ流入する空気を整流し、導出ダクトに取り付けられた流量センサによって空気の流量を正確に検出しやすくなる。
しかし、側方へ延出された導出ダクトの開口端を大きく拡開すると、導出ダクトの高さ寸法が大きくなり、エアクリーナの高さ寸法が大きくなる。このため、導出ダクトの開口端を拡開できる大きさには限界がある。これにより整流効果が得られ難くなり、エアクリーナから導出ダクトへ流入する空気の流れが乱れ、導出ダクトに取り付けられた流量センサによって、空気の流量を正確に検出しにくくなることがある。
本発明は、上記事実を考慮して、エアクリーナの高さ寸法を抑えつつ、アウトレットパイプに設置した流量センサによる空気流量の検出精度を高めることを目的とする。
請求項1のエアクリーナは、エアクリーナケースと前記エアクリーナケースの上部に連結されたエアクリーナキャップとを備えたハウジングと、前記ハウジングの内部に収容され、前記エアクリーナケースから前記エアクリーナキャップへ流入する空気を濾過するエアクリーナエレメントと、前記エアクリーナキャップの内側に開口する開口端が前記エアクリーナエレメントと離間して配置されると共に、前記エアクリーナケースの側方へ延出されて前記ハウジングからエンジンへ濾過後の空気を送るアウトレットパイプと、前記アウトレットパイプの前記開口端に形成され、前記エアクリーナキャップの内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径したファンネル部と、前記アウトレットパイプにおいて前記ファンネル部より前記空気の下流側に設けられた流量センサと、を備える。
請求項1のエアクリーナでは、エアクリーナケースからエアクリーナケースの上部のエアクリーナキャップへ空気が流入する。さらにこの空気は、エアクリーナキャップの側方へ延出されたアウトレットパイプからエンジンへ送られる。このため、例えばアウトレットパイプがエアクリーナキャップの上方へ延設されている場合と比較して、エアクリーナの高さ寸法を抑えることができる。
また、エアクリーナキャップの内側に開口するアウトレットパイプの開口端には、エアクリーナキャップの内部へ向かって拡径したファンネル部が形成されている。このため、開口端が拡径していない場合と比較して、アウトレットパイプへ流入する空気を整流できる。
さらにファンネル部は、エアクリーナキャップの内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径している。換言すると、ファンネル部はエアクリーナ内部を流れる空気の上流側から下流側へ向かって、徐々に閉じ度合いが小さくなるように縮径している。
ここで「開き度合い」、「閉じ度合い」とは、ファンネル部の「曲がり具合」を示すものであり、「徐々に閉じ度合いが小さくなる」とは、「徐々に曲がり具合が小さくなる」、すなわち「徐々に直線に近づく」ことを示している。つまりファンネル部は、空気の上流側より下流側のほうが直線に近い形状とされている。このため、例えば開き度合いが一定のファンネル部を持つアウトレットパイプと比較して、アウトレットパイプに沿って形成される空気の境界層が、下流側において剥離し難い(境界層の厚みが厚くなり難い)。このため、アウトレットパイプを流れる空気の整流効果が高められる。これにより、ファンネル部より空気の下流側に設けられた流量センサによる空気流量の検出精度を高めることができる。
以上説明したように、本発明のエアクリーナによれば、エアクリーナの高さ寸法を抑えつつ、アウトレットパイプに設置した流量センサによる空気流量の検出精度を高めることができる。
本発明の実施形態に係るエアクリーナがエンジンルームに配置された状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るエアクリーナのファンネル部の形状を示す部分断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係るエアクリーナの整流効果を示す部分断面図であり、(B)は比較例に係るエアクリーナを示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係るエアクリーナにおいて、ファンネル部に直線部を複数形成した変形例を示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係るエアクリーナにおいて、ファンネル部の一部分に曲率が一定の部分を設けた変形例を示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係るエアクリーナにおいて、ファンネル部の一部分を切り欠いた変形例を示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係るエアクリーナにおいて、アウトレットパイプの中心線とエアクリーナエレメントの上面とを互いに傾けて配置した変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るエアクリーナにおいて、ファンネル部の端部をエアクリーナキャップの側壁部に連結した変形例を示す断面図である。
本発明の一実施形態に係るエアクリーナ20について図1〜図6を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは装置前方向を示しており、矢印UPは装置上方向を示しており、矢印Wは装置幅方向を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り装置前後方向の前後、装置上下方向の上下、装置幅方向の左右を示すものとする。また、装置前後方向、幅方向を総称して側方と称する場合がある。なお、装置前後方向と、エアクリーナ20の内部を流れる空気の流れの方向とは必ずしも一致するものではない。また、これらによりエアクリーナ20の車両等に対する適用方向が限定されるものではない。
(エアクリーナ)
図1には、エアクリーナ20が車両10のエンジンルームVに設置された状態の断面図が示されている。本実施形態においてエアクリーナ20は、装置前後方向が車両前後方向と略一致するように配置されている。エンジンルームVは、内部にエンジンや変速機、冷却配管など多数の部品(部品類12)が配置され、上部にフード14が被せられた閉塞空間である。なお、図1において部品類12はエアクリーナ20の下方に簡略的に示されているが、この部品類12はエアクリーナ20を平面的に取り囲むようにも配置されている場合がある。
エアクリーナ20は、合成樹脂製のエアクリーナケース24及びエアクリーナキャップ26を備えたハウジング22と、ハウジング22の内部に収容されたエアクリーナエレメント28と、外気をハウジング22の内部へ導入するインレットパイプ30と、ハウジング22の内部からエンジン(不図示)へ空気を導出するアウトレットパイプ40と、アウトレットパイプ40に取り付けられたエアフローメータ60と、を備えている。
(エアクリーナケース)
エアクリーナケース24は、ハウジング22の上下方向下部を構成している。エアクリーナケース24は、底壁部24A及び底壁部24Aから装置上方側へ延出された側壁部24Bを備え、装置上方側に開口した形状に形成されている。側壁部24Bの上端の開口縁部には、エアクリーナケース24の側方へ延出された断面L字状のフランジ部24Eが形成されており、このフランジ部24Eに、エアクリーナキャップ26が連結されている。
(インレットパイプ)
インレットパイプ30は、外気をハウジング22の内部へ導入するインレットダクト(不図示)を接続させる接続用パイプであり、エアクリーナケース24に固定されると共に、エアクリーナケース24の側方へ延出されて、エンジンルームV内に配設されている。
(エアクリーナキャップ)
エアクリーナキャップ26は、エアクリーナケース24に連結され、ハウジング22の上下方向上部を構成している。エアクリーナキャップ26は、頂壁部26A及び頂壁部26Aから装置下方側へ延出された側壁部26Bを備え、装置下方側に開口した形状に形成されている。側壁部26Bの下端の開口縁部には、エアクリーナキャップ26の側方へ延出された断面L字状のフランジ部26Eが形成されている。このエアクリーナキャップ26のフランジ部26Eとエアクリーナケース24のフランジ部24Eとは、互いに嵌合された状態でクランプ金具(図示省略)等により連結されている。
エアクリーナキャップ26の側壁部26Bには、空気を排出する吸気出口26Cが形成されている。この吸気出口26Cの外周部には、後述するアウトレットパイプ40が接合されている。
なお、吸気出口26Cは、エンジン側への水の流入を防ぐ観点からハウジング22の上部に設けられている。また、アウトレットパイプ40をエアクリーナキャップ26の頂壁部26Aではなく側壁部20Bに連結し、エアクリーナキャップ26の側方へ延出させたのは、エアクリーナキャップ26の頂壁部26Aの位置をフード14に近接配置させて、ハウジング22の高さ及びハウジング22の内部の容積(ボリューム)を確保するためである。
換言すると、エアクリーナ20を設置できる上下方向の寸法が限られたエンジンルームV内において、エアクリーナ20の高さ方法の寸法を抑えつつ、ハウジング22の内部の容積を確保するためである。
(エアクリーナエレメント)
エアクリーナエレメント28は、エアクリーナエレメント28を通過する空気を濾過するための部材であり、折り畳まれた濾紙等により平板状に構成され、微粒ダストのような小さい粒子等を捕捉できるようになっている。このエアクリーナエレメント28は、ハウジング22の内部空間を吸気出口26C側の上部空間22Aと吸気入口24C側の下部空間22Bとに仕切っている。このため、ハウジング22の内部空間を通る吸入空気は、エアクリーナエレメント28を下から上へ向かって通過する構造になっている。
(アウトレットパイプ)
アウトレットパイプ40は、吸入空気をエンジン側へ導出するアウトレットダクト(不図示)を接続させる接続用パイプであり、エアクリーナキャップ26に固定されると共に、エアクリーナキャップ26の側方へ延出されて、エンジンルームV内に配設されている。なお、アウトレットパイプ40の中心線CLは、エアクリーナエレメント28の上面に対して略平行になるように配置されている。このため、エアクリーナエレメント28を下から上へ向かって通過した空気は、アウトレットパイプ40の内部へ、約90度向きを変えて導入される。
アウトレットパイプ40は、エアクリーナキャップ26の吸気出口26Cに接合され、図1に網掛けで示したように、アウトレットパイプ40の中心軸CLより下側の部分が、ハウジング22の上部空間22A内へ突出した内側突出部40Aとされている。
アウトレットパイプ40において、エアクリーナキャップ26の内側に開口する開口端には、ファンネル部42が形成されている。ファンネル部42は、エアクリーナキャップ26の内部(上部空間22A)へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径して形成されており、端部42Eが、エアクリーナエレメント28と離間して配置されている(離間距離H)。
(ファンネル部)
ここで、ファンネル部42の断面(アウトレットパイプ40の中心軸CLを通る上下方向の断面)形状について図2を用いて説明する。ファンネル部42は、アウトレットパイプ40の中心軸CLに沿う筒状の本体部44の端部P1から、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって拡径している。ファンネル部42は、直線部S23と、直線部S23の後方(本体部44側)に形成された曲線部C12と、直線部S23の前方(エアクリーナキャップ側)に形成された曲線部C34と、を備えている。
直線部S23は、本体部44の内壁S44と角度θ1を成す断面直線状の部分であり、内壁S44との間に面取りとして曲線部C12が形成されている。
曲線部C12は正円の円弧の一部であり、直線部S23の端部P2と連結されており、端部P2における曲線部C12の接線T2は、直線部S23の延長線と一致している。
また、曲線部C12は本体部44の端部P1と連結されており、端部P1における曲線部C12の接線T1は、本体部44の内壁S44の延長線と一致している。
直線部S23の前方に形成された曲線部C34は正円の円弧の一部であり、直線部S23の端部P3と連結されており、端部P3における曲線部C34の接線T2は、直線部S23の延長線と一致している。
曲線部C34において、端部P3と逆側の端部P4は、ファンネル部42の端部42Eと一致しており、端部P4における曲線部C34の接線T4は、エアクリーナキャップ26の側壁部26Bの延長線、すなわち上下方向と一致している。この側壁部26B(接線T4)と直線部S23とは角度θ2を成すが、この角度θ2は、角度θ1より大きい。なお、角度θ1は20°とされている。また、接線T1と接線T4とは互いに直交するため、角度θ1と角度θ2との和は90°とされている。この角度θ1は0°より大きく、45°未満の間の角度で任意に設定できる。
また、角度θ1は、好ましくは10°以上45°未満とすることが好ましい。角度θ1を10°以上にすることで、10°未満の場合と比較して、エアクリーナエレメント28を通過した後ファンネル部42に沿って流れる空気が、後述するエアフローメータ60へ到達するまでの距離を短くすることができる。これによりアウトレットパイプ40の長さを短くしてレイアウトの自由度を高められる。
図1に示すように、曲線部C34の端部P4(ファンネル部42の端部42E)は、中心軸CLより上側の部分においてはエアクリーナキャップ26の側壁部26Bに連結されているが、中心軸CLより下側の部分においては、ハウジング22の上部空間22A内に突出している。
ファンネル部42について以上の構成をまとめると、図2に示すように、アウトレットパイプ40の中心軸CLを通る上下方向の断面視で、ファンネル部42は、アウトレットパイプ40の本体部44からエアクリーナキャップ26の内側へ向かって、まず曲線部C12において曲線状に拡径し、次に直線部S23において直線状に拡径し、さらに曲線部C34において曲線状に拡径している。
これらの曲線部C12、C34の接線T1、T2、T4は、それぞれ本体部44の内壁S44、直線部S23、側壁部26Bの延長線と一致しているため、ファンネル部42は本体部44及び側壁部26Bに滑らかに接合され、また、ファンネル部42自体も滑らかに形成されている。
また、ファンネル部42における中心軸CLより下側の部分は、ハウジング22の上部空間22A内に突出しており、端部P4における接線T4が、上下方向と一致している。
さらに、接線T4と直線部S23とが成す角度θ2は、本体部44の内壁S44と直線部S23とが成す角度θ1より大きい。すなわち、ファンネル部42は、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径している。換言すると、ファンネル部は空気の上流側から下流側へ向かって、徐々に閉じ度合いが小さくなるように縮径している。
(エアフローメータ)
アウトレットパイプ40の本体部44には、センサ取付け孔44Aが形成されている。センサ取付け孔44Aには、流量センサの一例としてエアフローメータ60が挿通されており、エアフローメータ60の先端部に形成されたセンシング部60Aが、アウトレットパイプ40の中心軸CL上に配置されている。
(作用・効果)
本実施形態に係るエアクリーナ20では、図1に矢印Nで示すように、エアクリーナケース24からエアクリーナケース24の上部のエアクリーナキャップ26へ空気が流入する。さらにこの空気は、エアクリーナキャップ26の側方へ延出されたアウトレットパイプ40から図示しないエンジンへ送られる。このため、例えばアウトレットパイプがエアクリーナキャップの上方へ延設されている場合と比較して、ハウジング22及びエアクリーナ20の高さ寸法を抑えることができる。
また、エアクリーナキャップ26の内側(上部空間22A)に開口するアウトレットパイプ40の開口端には、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって拡径したファンネル部42が形成されている。このため、開口端が拡径していない場合と比較して、アウトレットパイプへ40流入する空気を整流できる。
さらにファンネル部42は、図2に示すように、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径している。換言すると、ファンネル部42は空気の上流側から下流側へ向かって、徐々に閉じ度合いが小さくなるように縮径している。
ここで「開き度合い」とは「曲がり具合」を示すものであるから、「徐々に閉じ度合いが小さくなる」とは、「徐々に曲がり具合が小さくなる」、すなわち「徐々に直線に近づく」ことを示している。例えば、図2における接線T4と直線部S23とが成す角度θ2は、本体部44の内壁S44と直線部S23とが成す角度θ1より大きいため、ファンネル部42は、端部P4から端部P3にかけて曲がり具合が大きく、端部P2から端部P1にかけて曲がり具合が小さい。すなわちファンネル部42は、空気の上流側より下流側のほうが直線に近い形状で形成されている。
すなわち、図3(A)に示すように、エアクリーナエレメント28を下から上へ向かって通過し、エアクリーナキャップ26の内部からアウトレットパイプ40の本体部44へ流れる空気は、概ね接線T4に沿う方向から接線T2に沿う方向、さらに接線T1に沿う方向へと向きを変えながら流れるが、この際に、接線T2と接線T1との成す角度θ1は、接線T4とT2とのなす角度θ2より小さいので、空気は本体部44の近傍で、本体部44の中心軸CLに沿う方法へ流れるように整流される。
これにより、アウトレットパイプ40に形成される境界層BLが剥離し難い(境界層BLの厚みt1が厚くなり難い)。このため、アウトレットパイプ40を流れる空気の整流効果が高められる。これにより、ファンネル部42より空気の下流側に設けられたエアフローメータ60による空気流量の検出精度を高めることができる。これにより、エンジン出力やトルクにバラつきが生じることを抑制できる。
また、アウトレットパイプ40を流れる空気がファンネル部42の近傍において整流されるため、エアフローメータ60を、ファンネル部42に近接して設置しても、空気流量の検出精度が低くなりにくい。このためアウトレットパイプ40の長さを短くすることができ、エアクリーナ20を小型化できる。
これに対して、図3(B)に示した比較例に係るアウトレットパイプ400では、本体部440の端部に、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって拡径するファンネル部420が設けられているが、このファンネル部420は正円の円弧の一部であり、開き度合い(曲率)は一定である。このため、空気は本体部440の近傍で整流され難い。これにより、アウトレットパイプ400に形成される境界層BLが剥離し易く(境界層BLの厚みt2が厚くなり易い)、剥離渦がエアフローメータ60に干渉するおそれがある。このため空気流量の検出精度を高めにくい。また、検出精度を高めるためには、エアフローメータ60をファンネル部420から遠ざけて設置する必要があり、エアクリーナ20が大型化する。さらに、ファンネル部420は曲線だけで構成されるため、直線部S23を備えた構成と比較して射出成形時に型抜きしにくい。
また、例えば曲率が一定のファンネル部によって整流効果を高めるためには、ファンネル部の曲率半径を大きくすることが考えられるが、この場合、ファンネル部が大きくなるため、エアクリーナキャップ26の高さ寸法が大きくなる。
なお、図3(A)、(B)に示されるアウトレットパイプ40、400においては、それぞれ本体部44、440の内径は等しく(内径D1)、ファンネル部42、420の端部P4における内径も等しく(内径D2)、ファンネル部42、420の端部P4とエアクリーナエレメント28との離隔距離も等しい(距離H)。
なお、本実施形態において、アウトレットパイプ40のファンネル部42は直線部を1つ備えて構成されている(直線部S23)が、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図4に示すファンネル部46のように、2つの直線部(直線部S23、S45)を備えるものとしてもよい。
この場合、アウトレットパイプ40の本体部における内壁S44の延長線(内壁S44の端部P1における接線T1)と直線部S23の延長線(直線部S23の端部P2における接線T2)との成す角度θ1、接線T2と直線部S45の延長線(直線部S45の端部P5における接線T3)の成す角度θ2、接線T3とエアクリーナキャップ26の側壁部26Bの延長線T4の成す角度θ3について、角度θ1<角度θ2<角度θ3となればよい。
このように、エアクリーナキャップ26の内部に近い直線部同士の成す角度をエアクリーナキャップ26の内部から遠い直線部同士の成す角度より大きくすれば、ファンネル部42に設ける直線部は複数設けることができる。このように直線部を多く形成することで、空気の流れが滑らかになる。
さらに、ファンネル部42に直線部を設けず、曲線だけで構成してもよい。この場合、ファンネル部の形状としては、開き度合いが次第に変化するものであれば、二次曲線、サインカーブ、楕円など様々な形状を採用することができる。
また、本実施形態において、エアフローメータ60のセンシング部60Aは、アウトレットパイプ40の中心軸CL上に配置しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば中心軸CLより上側(つまりエアクリーナエレメント28から遠い部分)や下側
(つまりエアクリーナエレメント28に近い部分)に設けてもよい。
また、本実施形態において、ファンネル部46の断面形状は、中心軸CLの上側と下側とで略同一としているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図5に示したファンネル部48のように、中心軸CLの上側のみを、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径してもよい。また、中心軸CLの下側のみを、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径してもよい。このように、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径する形状は、ファンネル部46の全周に形成してもよいし、一部だけに形成してもよい。一部だけに形成する場合でも、空気の整流効果を得ることができる。
またさらに、ファンネル部46の端部P4とエアクリーナエレメント28との間に十分な離隔距離がとれない場合や、エアクリーナキャップ26の高さ寸法を小さくしたい場合などは、図6に示すファンネル部50のように、下端部を切り欠いた形状とすることもできる。このように、ファンネル部を部分的に切り欠いた場合でも、エアクリーナキャップ26の内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径した部分を備えていれば、空気の整流効果を得ることができる。
また、本実施形態のエアクリーナ20は、図1に示すように、アウトレットパイプ40の中心線CLとエアクリーナエレメント28の上面とが略平行になるように形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図7に示すエアクリーナ70のように、アウトレットパイプ40の中心線CLに対してエアクリーナエレメント28の上面を傾けて形成してもよい。具体的には、エアクリーナエレメント28を下から上へ向かって通過した空気がアウトレットパイプ40へ導入される際に、90度より大きな角度θ4(換言すると90度より緩やかな角度θ4)で向きを変えるように、アウトレットパイプ40とエアクリーナエレメント28とを配置する。このようにすることで、ファンネル部42の端部42Eとエアクリーナエレメント28との離間距離Hを確保しつつ空気の流れをスムーズにし、エアクリーナ70の高さ寸法を抑えることができる。
なお、図7においてはエアクリーナ70のハウジング72(エアクリーナケース74及びエアクリーナキャップ76)全体をアウトレットパイプ40の中心線CLに対して傾けて配置している。このため、エアクリーナケース74の底壁部74A及び側壁部74B、エアクリーナキャップ76の頂壁部76A及び側壁部76Bも水平方向及び鉛直方向に対して傾いて配置されている。なお、例えば図1に示すエアクリーナ20において、エアクリーナエレメント28のみを傾けることによって、アウトレットパイプ40の中心線CLに対してエアクリーナエレメント28の上面を傾けて配置してもよい。このようにしても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態のエアクリーナ20は、図1に示すように、アウトレットパイプ40の中心軸CLより下側の部分(ファンネル部42の端部42E)が、ハウジング22の上部空間22A内へ突出するように形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図8に示すエアクリーナ80のように、ファンネル部42の端部42Eを、ハウジング82におけるエアクリーナキャップ86の側壁部86Bに連結して配置してもよい。このようにすることで、図1に符合Vで示すような空気の滞留部が生じにくいので、エアクリーナエレメント28による空気の濾過効率を高くできる。
またさらに、ファンネル部42の最上部の内周面とエアクリーナキャップ86の頂壁部86Aの内周面とが連続するようにアウトレットパイプ40及びエアクリーナ80を構成することで、整流効果を高めることができる。なお、図8におけるエアクリーナケース84(底壁部84A及び側壁部84B)は、図1におけるエアクリーナケース24(底壁部24A及び側壁部24B)と同様の構成であるが、この形状も適宜変更することができる。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
20 エアクリーナ
22 ハウジング
24 エアクリーナケース
26 エアクリーナキャップ
28 エアクリーナエレメント
40 アウトレットパイプ
42 ファンネル部
46 ファンネル部
48 ファンネル部
50 ファンネル部
60 エアフローメータ(流量センサ)
70 エアクリーナ
72 ハウジング
74 エアクリーナケース
76 エアクリーナキャップ
80 エアクリーナ
82 ハウジング
84 エアクリーナケース
86 エアクリーナキャップ

Claims (1)

  1. エアクリーナケースと前記エアクリーナケースの上部に連結されたエアクリーナキャップとを備えたハウジングと、
    前記ハウジングの内部に収容され、前記エアクリーナケースから前記エアクリーナキャップへ流入する空気を濾過するエアクリーナエレメントと、
    前記エアクリーナキャップの内側に開口する開口端が前記エアクリーナエレメントと離間して配置されると共に、前記エアクリーナケースの側方へ延出されて前記ハウジングからエンジンへ濾過後の空気を送るアウトレットパイプと、
    前記アウトレットパイプの前記開口端に形成され、前記エアクリーナキャップの内部へ向かって徐々に開き度合いが大きくなるように拡径したファンネル部と、
    前記アウトレットパイプにおいて前記ファンネル部より前記空気の下流側に設けられた流量センサと、
    を備えたエアクリーナ。
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