JP2019052406A - 布地への両面昇華印刷方法 - Google Patents

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Hitoshi Suzuki
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Ryuhei Kuriyama
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Abstract

【課題】 服等の布地の両面への昇華印刷を複雑な作業を行うことなく比較的簡単な作業で行うことができる布地への両面昇華印刷方法の提供。【解決手段】 布地供給ローラから布地2を移動させつつ表面および裏面に印刷時のインクの滲みを防止するための前処理液を塗布し、前処理液が塗布された布地の表面に第1のプリントヘッドの昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成し、表面に印刷パターンが形成された布地を移動させつつ搬送ローラの配置により表面と裏面の向きを逆にして前記布地の裏面を印刷面とし、裏面を印刷面とした布地に第2のプリントヘッドの昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成し、昇華性インクを乾燥させ、昇華性インクが乾燥した布地の表面および裏面を所定温度に加熱して発色させ、表面で発色した布地を布地巻取ローラで巻き取るようにした。【選択図】図2

Description

本発明は、布地への両面昇華印刷方法に関し、特に、服等の布地の両面への昇華印刷を簡単な作業で行うことができるようにした布地への両面昇華印刷方法に関する。
フラッグ広告等の布地に画像を印刷する方法として、例えば、特許文献1に示されるように、昇華性染料、分散剤、溶媒、界面活性剤、水からなるインクジェット用インクをインクジェットヘッドで、紙や塩化ビニルシートなどの転写紙(台紙)にまず画像を形成し、この画像が形成された転写紙を布地に熱転写し、布地に画像を成形する昇華転写型インクジェット昇華印刷方法がある。
しかしながら、この方法によると、転写紙を使用するので、コストがかかり、また転写する画像が布地側にきれいに転写されにくく、色移りが悪かったり、裏抜けが多かったりして布地とは反対側に配置した搬送ローラを汚すという問題がある。
このため、例えば、特許文献2に示されるように、昇華性染料を含むインクジェット用インクを、直接、インクジェットヘッドによって布地に印刷し画像を形成する方法(以下、ダイレクト昇華インクジェット印刷方法という)が提案されている。
この方法によれば、色強度および鮮やかさを明白に高めることができ、耐こすれ性および堅牢性を高め、かつ均質な色が得られる、とされている。
特開平9−300673号公報 特表2000−511954号公報
しかしながら、特許文献2に示すダイレクト昇華インクジェット印刷方法は、フラッグやサイン広告等への片面の印刷を想定したものであり、例えば、服等の布地の両面への昇華印刷を行うことができないという問題があった。
従って、本発明の目的は、服等の布地の両面への昇華印刷を簡単な作業で行うことができる布地への両面昇華印刷方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明では、長尺に形成された布地を巻き取って収納した布地供給ローラから該布地を移動させつつ表面に印刷時のインクの滲みを防止するための前処理液を塗布する第1の前処理液塗布工程と、前記前処理液が塗布された前記布地の表面に昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成する第1の昇華性インク印刷工程と、前記表面に印刷パターンが形成された前記布地を移動させつつ昇華性インクを乾燥させる第1の昇華性インク乾燥工程と、前記昇華性インクが乾燥した前記布地の表面を所定温度に加熱して発色させる第1の加熱発色工程と、前記表面で発色した前記布地を布地巻取ローラで巻き取る第1の布地巻取工程と、前記布地を巻き取った前記布地巻取ローラの軸の向きを逆にして前記布地の裏面を印刷面として前記布地供給ローラの位置に配置する布地巻取ローラ再配置工程と、該布地を移動させつつ前記裏面に前記前処理液を塗布する第2の前処理液塗布工程と、前処理液が塗布された前記布地の裏面に昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成する第2の昇華性インク印刷工程と、前記印刷パターンが形成された前記布地を移動させつつ前記裏面の昇華性インクを乾燥させる第2の昇華性インク乾燥工程と、前記昇華性インクが乾燥した前記布地の裏面を所定温度に加熱して発色させる第2の加熱発色工程と、前記裏面が発色した前記布地を布地巻取ローラで巻き取る第2の布地巻取工程と、からなることを特徴とする布地への両面昇華印刷方法を提供するものである。
また、上記の目的を達成するため、本発明では、1つの昇華印刷装置内に2つのプリントヘッドを設け該2つのプリントヘッドを用いて表面と裏面を同時に昇華印刷する両面昇華印刷方法であって、長尺に形成された布地を巻き取って収納した布地供給ローラから該布地を移動させつつ表面および裏面に印刷時のインクの滲みを防止するための前処理液を塗布する前処理液塗布工程と、前記前処理液が塗布された前記布地の表面に第1のプリントヘッドの昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成する第1の昇華性インク印刷工程と、前記表面に印刷パターンが形成された前記布地を移動させつつ搬送ローラの配置により表面と裏面の向きを逆にして前記布地の裏面を印刷面とする印刷面転換工程と、前記裏面を印刷面とした前記布地に第2のプリントヘッドの昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成する第2の昇華性インク印刷工程と、昇華性インクを乾燥させる昇華性インク乾燥工程と、前記昇華性インクが乾燥した前記布地の表面および裏面を所定温度に加熱して発色させる加熱発色工程と、前記表面および裏面で発色した前記布地を布地巻取ローラで巻き取る布地巻取工程と、からなることを特徴とする布地への両面昇華印刷方法を提供するものである。
上記の目的を達成するため、本発明では、布地供給ローラと前処理液塗布装置とプリントヘッドと印刷面を上下転換する搬送ローラと乾燥装置と布地巻取ローラとを備えた同じ型式の昇華印刷装置を2台並べて対向して配置し、一方の昇華印刷装置の前処理液塗布装置の電源をONとして布地の表面にプリントヘッドで印刷し、布地の表面に印刷した布地の表裏の方向を搬送ローラで逆にし、乾燥装置の機能電源をOFFとして布地巻取ローラで巻き取らずに布地を他方の昇華印刷装置に送り、他方の昇華印刷装置の布地供給ローラを介さずに前処理液塗布装置の機能電源をOFFとして布地の裏面にプリントヘッドで印刷し、乾燥装置の機能電源をONとして印刷した布地を乾燥させ布地巻取ローラで巻き取るようにしたことを特徴とする布地への両面昇華印刷方法を提供するものである。
本発明によれば、布地の表面に前処理液を塗布し、前処理液が塗布された布地の表面に昇華性インクによる印刷パターンを形成し、印刷パターンが形成された布地の昇華性インクを乾燥させ、昇華性インクが乾燥した布地の表面を所定温度に加熱して発色させ、発色した布地を巻き取り、この巻き取った布地の表裏を逆にし、表面の印刷が終わった巻き取りローラのローラを、布地供給ローラに逆にセットして、今度は逆になった布地の裏面に対して、上記と同様の前処理液の塗布、印刷パターンの形成、乾燥、発色を行って巻き取るようにしたので、服等の布地の両面への昇華印刷を複雑な作業を行うことなく比較的簡単な作業で行うことができる。
また、本発明によれば、1つの昇華印刷装置内に2つのプリントヘッドを設け、布地供給ローラから布地を移動させつつ表面および裏面に印刷時のインクの滲みを防止するための前処理液を塗布し、前処理液が塗布された布地の表面に第1のプリントヘッドの昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成し、表面に印刷パターンが形成された布地を移動させつつ搬送ローラの配置により表面と裏面の向きを逆にして前記布地の裏面を印刷面とし、裏面を印刷面とした布地に第2のプリントヘッドの昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成し、昇華性インクを乾燥させ、昇華性インクが乾燥した布地の表面および裏面を所定温度に加熱して発色させ、表面で発色した布地を布地巻取ローラで巻き取るようにしたので、布地巻取ローラで巻き取った時には既に両面に昇華印刷が施されているため、ワンストップで済み、作業的にも簡略化できかつコスト的にも低く抑えることができる。
また、本発明によれば、布地供給ローラと前処理液塗布装置とプリントヘッドと印刷面を上下転換する搬送ローラと乾燥装置と布地巻取ローラとを備えた同じ型式の昇華印刷装置を2台並べて対向して配置し、一方の昇華印刷装置の前処理液塗布装置の電源をONとして布地の表面にプリントヘッドで印刷し、布地の表面に印刷した布地の表裏の方向を搬送ローラで逆にし、乾燥装置の機能電源をOFFとして布地巻取ローラで巻き取らずに布地を他方の昇華印刷装置に送り、他方の昇華印刷装置の布地供給ローラを介さずに前処理液塗布装置の機能電源をOFFとして布地の裏面にプリントヘッドで印刷し、乾燥装置の機能電源をONとして印刷した布地を乾燥させ布地巻取ローラで巻き取るようにしたので、2台の昇華印刷装置に特段の改良や仕様変更を行うことなく、機能電源のON、OFFを対称にセットするだけで、直ちに両面昇華印刷を実現することができ、2台の昇華印刷装置の内1台が故障した場合も、予備の昇華印刷装置が1台あれば、直ちにバックアップが出来、稼働率を下げることなく実現する。また、2台の昇華印刷装置を利用することで、コストパフォーマンスが上がりメンテナンスや稼働率を上げることが出来る。
本発明の実施の形態に係る布地への両面昇華印刷方法が適用される両面昇華印刷装置の概念図である。 第2の実施の形態に係る布地への両面昇華印刷方法が適用される両面昇華印刷装置の概念図である。 第3の実施の形態に係る布地への両面昇華印刷方法が適用される両面昇華印刷装置の概念図である。 第3の実施の形態の変形例を示す概念図である。
以下、本発明を実施するための形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る布地への両面昇華印刷方法が適用される両面昇華印刷装置の概念図である。
図1に示すように、両面昇華印刷装置1は、ダイレクト昇華インクジェット印刷方式を用いたものであり、布地2を巻き取って収納した布地供給ローラ10と、布地供給ローラ10から送出される布地2に印刷した際にインクの滲みが出ないようにするための前処理液を塗布する前処理液塗布装置11と、駆動ローラ12a,12bと、搬送ローラ16で搬送される布地2の表面に昇華性インクを塗布して印刷するプリントヘッド13と、プリントヘッド13で印刷された布地2を加熱乾燥させるヒータ14と、加熱乾燥された布地2を巻き取る布地巻取ローラ15と、布地2を搬送する搬送ローラ16(16a,16b,16c,16d,16e)と、から構成されている。
以上の構成において、布地2の素材としては、ポリエステルやナイロン以外に、綿、絹、羊毛、アセテート、レーヨン、ポリプロピレン、ビニロン、アクリル系繊維等の繊維素材が挙げられるが、これらに限られるものではなく、これらの混紡、交織物、不織布等であっても良い。また、布地2を構成する糸の太さとしては10〜150デニールの範囲が望ましい。また、布地2の厚さは、0.5ミリ以上であることが望ましい。
また、ここで用いる昇華性染料インクとしては、水溶性溶媒中に微細な昇華性染料を分散させたインクを用いる。なお、分散された染料微粒子の凝集を防止するために、界面活性剤等の分散安定剤を使用している。また、インクは、減色法の3原色(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー))を組み合わせて使用することが好ましく、必要に応じてK(ブラック)を併用しても良い。
また、Y(イエロー)を一色とし、M(マゼンタ)およびC(シアン)を濃淡二色として使用しても良く、K(ブラック)の色はCMY3色を混合することで形成しても良いし、別途、K(ブラック)1色を用意しても良い。
昇華性染料としては多くの分散染料、一部の油溶性染料及び一部の塩基性染料を使用することができる。本実施形態で用いる染料は、熱安定性の良いことが求められるため、非イオン性の分散染料が好ましい。
前処理液塗布装置11で用いられる前処理液としては、糊剤を含有するものが望ましい。このような前処理液を布地2に含浸させることにより、インクのにじみが防止され鮮明な画像を形成することができる。糊剤としては、カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース、デンプン質、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等が例示できる。また、これらには、シリコン系添加剤、リン酸塩類及び還元防止剤のうち少なくとも一種を含有していてもよい。
プリントヘッド13は、ピエゾ素子で駆動されるインクジェットノズル(図示せず)を備え所定色の昇華性インクで布地2に印刷する。
ヒータ14は、遠赤外線ヒータを備え、昇華性インクで印刷された布地2を加熱して乾燥させる。
ヒータ14の加熱温度は、例えば、ポリエステルの場合は、170〜180℃の範囲が最適であり、ナイロンの場合は、150〜160℃が最適である。布地の種類により適宜設定変更が可能である。
布地巻取ローラ15は、所定の模様等が昇華印刷された状態の布地2を巻き取る。
図1を参照しながら、この両面昇華印刷装置1を用いた布地2への両面昇華印刷方法を説明する。
まず、布地2を巻き取っている布地供給ローラ10から布地2を取り出し、駆動ローラ12a,12bを駆動させて搬送ローラ16に載せて前処理液塗布装置11に送る。送られて来た布地2の片面に前処理液塗布装置11で前処理液を塗布する。
前処理液が塗布された布地2を駆動ローラ12a,12bによってプリントヘッド13に搬送し、プリントヘッド13で昇華性インクを布地2の表面に印刷する。
昇華性インクが印刷された布地2はプリントヘッド13の昇華インクの吐出タイミングにあわせて間欠的にヒータ14の方向に移動して行き、ヒータ14の位置に来たら布地2が加熱されその表面を乾燥させ、それにより昇華性インクが発色し、布地2を印刷する。
昇華性インクが発色して印刷された布地2は、布地巻取ローラ15で巻き取られる。以上により、布地2の表面への印刷が終了する。
そして、表面への印刷が終了し布地2を巻き取った布地巻取ローラ15を取り出し、布地巻取ローラ15の軸の向きを逆にして前記布地の他面を印刷面として布地供給ローラ10の位置に配置する(布地2の表裏を逆にして、そのまま布地供給ローラ10の位置に配置する)。
そして、布地供給ローラ10の位置に配置された布地巻取ローラ15から布地2の裏面を取り出し、上述の表面への昇華印刷と同じ工程で、駆動ローラ12a,12bおよび搬送ローラ16で布地2を搬送し、布地2の裏面に前処理液塗布装置11で前処理液を塗布し、プリントヘッド13で昇華性インクを裏面に印刷し、ヒータ14の位置に来たら布地2の裏面を乾燥させ発色させ、布地巻取ローラ15で巻き取る。
これにより、布地2の両面への昇華印刷を複雑な作業を行うことなく簡単な作業で行うことができる。
<第2の実施の形態>
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る布地への両面昇華印刷方法が適用される両面昇華印刷装置の概念図である。
第1の実施の形態と同じ内容については同じ番号を付したので重複する説明は省略するが、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、1つの装置内に2つのプリントヘッドを設けこの2つのプリントヘッドを用いて表面と裏面を同時に昇華印刷するようにしている。
即ち、第2の実施の形態における両面昇華印刷装置1は、布地2を巻き取って収納した布地供給ローラ10と、布地供給ローラ10から送出される布地2に前処理液を塗布する前処理液塗布装置11と、布地2を搬送するために駆動させる駆動ローラ12a,12bと、搬送ローラ16(16a,16b,16c,16d,16e)と、搬送される布地2の表面に昇華性インクを塗布して印刷するプリントヘッド13Aと、印刷後に搬送ローラ16b,16cで搬送され上方向となった布地2の裏面に昇華性インクを塗布して印刷するプリントヘッド13Bと、プリントヘッド13A,13Bで印刷された布地2を表面および裏面の両方向から加熱乾燥させるヒータ14A,14Bと、加熱乾燥された布地2を巻き取る布地巻取ローラ15(図示せず)と、から構成されている。
図2を参照しながら、第2の実施の形態の動作を説明すると、まず、布地2を巻き取っている布地供給ローラ10から布地2を取り出し、前処理液塗布装置11に送り、送られて来た布地2の表面に前処理液を塗布し、この前処理液が塗布された布地2を搬送ローラ16aによってプリントヘッド13Aに搬送し、プリントヘッド13Aで昇華性インクを布地2の表面に印刷する。ここまでは、第1の実施の形態と同じ工程である。
第2の実施の形態では、昇華性インクが印刷された布地2はプリントヘッド13Aの昇華インクの吐出タイミングにあわせて間欠的に搬送方向に移動して行き、搬送ローラ16bのところに着たら、搬送ローラ16bで水平方向の搬送を垂直方向の搬送に変え、続いて,搬送ローラ16cのところにきたら、今度は、上記の布地2の搬送方向とは逆向きの水平方向の搬送に変える。このことにより、プリントヘッド13Aで印刷された布地2の表面が下方向を向く(従って、裏面が上方向に向くことになる)。
そして、上方向を向いた布地2の裏面にプリントヘッド13Bで昇華性インクを塗布して印刷する。昇華性インクが印刷された布地2はプリントヘッド13Bの昇華インクの吐出タイミングにあわせて駆動ローラ12a,12bと搬送ローラ16d,16e,16fによって間欠的に搬送方向に移動して行き、ヒータ14A,14Bの位置に来たら布地2が表裏から加熱されて表面および裏面ともに乾燥させ、それにより昇華性インクが発色し、布地2を印刷する。
昇華性インクが発色して印刷された布地2は、布地巻取ローラ15(図示せず)で巻き取られる。以上により、布地2の表面および裏面への両面同時印刷が終了する。
第1の実施の形態と比較すると、第2の実施の形態では、布地巻取ローラ15で巻き取った時には既に両面に昇華印刷が施されているため、ワンストップで済み、作業的にも簡略化できかつコスト的にも低く抑えることができる。
<第3の実施の形態>
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る布地への両面昇華印刷方法が適用される両面昇華印刷装置の概念図である。
第2の実施の形態と同じ内容については同じ番号を付したので重複する説明は省略するが、第3の実施の形態では、第2の実施の形態と異なり、2つの昇華印刷装置50、60を用いて表面と裏面をそれぞれ別の昇華印刷装置で印刷することにより両面昇華印刷するようにしている。
即ち、第3の実施の形態における両面昇華印刷装置1は、第1の昇華印刷装置50と、布地2の裏面に昇華印刷を行う第2の昇華印刷装置60と、の2つの昇華印刷装置からなる。
第1の昇華印刷装置50は、布地2を巻き取って収納した布地供給ローラ10と、布地供給ローラ10から送出される布地2に前処理液を塗布する前処理液塗布装置11と、布地2を搬送するために駆動させる駆動ローラ12a,12bと、布地2を搬送する搬送ローラ16(16a,16b,16c)と、搬送ローラ16aで搬送されてくる布地2の表面に昇華性インクを塗布して印刷するプリントヘッド13Aからなる。
第2の昇華印刷装置60は、第1の昇華印刷装置50の搬送ローラ16b、16cで表裏(上下)逆になった布地2を第2の昇華印刷装置60に導入して搬送する駆動ローラ12c,12dおよび搬送ローラ16d,16e,16fと、その布地2の裏面に昇華性インクを塗布して印刷するプリントヘッド13Bと、プリントヘッド13A,13Bで印刷された布地2を表面および裏面の両方向から加熱乾燥させるヒータ14A,14Bと、加熱乾燥された布地2を巻き取る布地巻取ローラ15と、から構成されている。
第2の実施の形態と第3の実施の形態では、前述したように、第1の昇華印刷装置50と、第2の昇華印刷装置60との2つの昇華印刷装置から構成した点において異なるのみで、基本的な動作においては、第3の実施の形態の動作は第2の実施の形態と変わるところはない。
即ち、第3の実施の形態では、まず、第1の昇華印刷装置50において、布地2を巻き取っている布地供給ローラ10から布地2を取り出し、駆動ローラ12a,12bを駆動させて前処理液塗布装置11に送り、送られて来た布地2の表面に前処理液を塗布し、この前処理液が塗布された布地2を搬送ローラ16aによってプリントヘッド13Aに搬送し、プリントヘッド13で昇華性インクを布地2の表面に印刷する。
昇華性インクが印刷された布地2はプリントヘッド13Aの昇華インクの吐出タイミングにあわせて間欠的に搬送方向に移動して行き、搬送ローラ16bのところにきたら、駆動ローラ12a,12bを介して搬送ローラ16bで水平方向の搬送を垂直方向の搬送に変え、続いて、搬送ローラ16cのところにきたら、今度は、上記の布地2の搬送方向とは逆向きの水平方向の搬送に変える。このことにより、プリントヘッド13Aで印刷された布地2の表面が下方向を向く(従って、裏面が上方向に向くことになる)。
そして、上方向を向いた布地2を、第2の昇華印刷装置に送り、搬送ローラ16d、16eによってプリントヘッド13Bまで搬送し、布地2の裏面にプリントヘッド13Bで昇華性インクを塗布して印刷する。
昇華性インクが印刷された布地2はプリントヘッド13Bの昇華インクの吐出タイミングにあわせて搬送ローラ16fによって間欠的に駆動ローラ12c,12dを介して搬送方向に移動して行き、ヒータ14A,14Bの位置に来たら布地2が表裏から加熱されて表面および裏面ともに乾燥させ、それにより昇華性インクが発色し、布地2を印刷する。
昇華性インクが発色して印刷された布地2は、布地巻取ローラ15で巻き取られる。以上により、布地2の表面および裏面への両面同時印刷が終了する。
このように、第3の実施の形態によれば、第1の昇華印刷装置50と、第2の昇華印刷装置60との2つの昇華印刷装置から構成したことから、装置が大型化するのを防ぐことができる。もちろん、第2の実施の形態と同じように、布地巻取ローラ15で巻き取った時には既に両面に昇華印刷が施されているため、ワンストップで済み、作業的にも簡略化できかつコスト的にも低く抑えることができるという効果を奏する。
図4は、第3の実施の形態の変形例に係る布地への両面昇華印刷方法が適用される両面昇華印刷装置の概念図である。
図に示すように、同じ型式の昇華印刷装置(布地供給ローラ、前処理液塗布装置、プリントヘッド、駆動ローラ、印刷面を上下転換する搬送ローラ、ヒータ、布地巻取ローラ、を備えたもの)を2台並べて対向して配置し、一方の昇華印刷装置50の標準機能のうち前処理液塗布装置11の機能電源をON、ヒータ14A,14Bの機能電源をOFFとして布地2の表面にプリントヘッド13Aで印刷し、印刷した布地2を2つの搬送ローラ16b,16cと駆動ローラ12a,12bで表裏の方向を逆にし、布地巻取ローラ15で巻き取らずにそのまま他方の昇華印刷装置60に送り、他方の昇華印刷装置60では、搬送ローラ16d,16e,16fと駆動ローラ12c,12dで布地2を搬送しつつ、その標準設備のうち、布地供給ローラ10を介さずに前処理液塗布装置11の機能電源をOFFとしてプリントヘッド13Bで布地2の裏面に印刷し、ヒータ14A,14Bの機能電源をONとして布地2を乾燥させ、布地巻取ローラ15で巻き取る。
このように2台の昇華印刷装置50,60の機能電源をそれぞれ対称にONとOFFがセットになるように連動させるようにすることで、また、標準設備のうち前処理塗布装置11や布地巻取ローラ15をON、OFFして使い分けることにより、2台の昇華印刷装置50,60に特段の改良や仕様変更を行うことなく、機能電源のON、OFFを対称にセットするだけで、直ちに両面昇華印刷を実現することができる。
また、2台の昇華印刷装置50,60のうち1台が故障した場合も、予備の昇華印刷装置が1台あれば、直ちにバックアップが出来、稼働率を下げることなく実現する。
このように、2台の昇華印刷装置を利用することで、コストパフォーマンスが上がりメンテナンスや稼働率を上げることが出来る。
1 両面昇華印刷装置
2 布地
10 布地供給ローラ
11 前処理液塗布装置
12,12a,12b,12c,12d 駆動ローラ
13 13A,13B プリントヘッド
14 14A,14B ヒータ
15 布地巻取ローラ
16,16a,16b,16c,16d,16f 搬送ローラ
50 第1の昇華印刷装置
60 第2の昇華印刷装置

Claims (3)

  1. 長尺に形成された布地を巻き取って収納した布地供給ローラから該布地を移動させつつ表面に印刷時のインクの滲みを防止するための前処理液を塗布する第1の前処理液塗布工程と、
    前記前処理液が塗布された前記布地の表面に昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成する第1の昇華性インク印刷工程と、
    前記表面に印刷パターンが形成された前記布地を移動させつつ昇華性インクを乾燥させる第1の昇華性インク乾燥工程と、
    前記昇華性インクが乾燥した前記布地の表面を所定温度に加熱して発色させる第1の加熱発色工程と、
    前記表面で発色した前記布地を布地巻取ローラで巻き取る第1の布地巻取工程と、
    前記布地を巻き取った前記布地巻取ローラの軸の向きを逆にして前記布地の裏面を印刷面として前記布地供給ローラの位置に配置する布地巻取ローラ再配置工程と、
    該布地を移動させつつ前記裏面に前記前処理液を塗布する第2の前処理液塗布工程と、
    前処理液が塗布された前記布地の裏面に昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成する第2の昇華性インク印刷工程と、
    前記印刷パターンが形成された前記布地を移動させつつ前記裏面の昇華性インクを乾燥させる第2の昇華性インク乾燥工程と、
    前記昇華性インクが乾燥した前記布地の裏面を所定温度に加熱して発色させる第2の加熱発色工程と、
    前記裏面が発色した前記布地を布地巻取ローラで巻き取る第2の布地巻取工程と、
    からなることを特徴とする布地への両面昇華印刷方法。
  2. 1つの昇華印刷装置内に2つのプリントヘッドを設け該2つのプリントヘッドを用いて表面と裏面を同時に昇華印刷する両面昇華印刷方法であって、
    長尺に形成された布地を巻き取って収納した布地供給ローラから該布地を移動させつつ表面および裏面に印刷時のインクの滲みを防止するための前処理液を塗布する前処理液塗布工程と、
    前記前処理液が塗布された前記布地の表面に第1のプリントヘッドの昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成する第1の昇華性インク印刷工程と、
    前記表面に印刷パターンが形成された前記布地を移動させつつ搬送ローラの配置により表面と裏面の向きを逆にして前記布地の裏面を印刷面とする印刷面転換工程と、
    前記裏面を印刷面とした前記布地に第2のプリントヘッドの昇華性インクによる所定の印刷パターンを形成する第2の昇華性インク印刷工程と、
    昇華性インクを乾燥させる昇華性インク乾燥工程と、
    前記昇華性インクが乾燥した前記布地の表面および裏面を所定温度に加熱して発色させる加熱発色工程と、
    前記表面および裏面で発色した前記布地を布地巻取ローラで巻き取る布地巻取工程と、
    からなることを特徴とする布地への両面昇華印刷方法。
  3. 布地供給ローラと前処理液塗布装置とプリントヘッドと印刷面を上下転換する搬送ローラと乾燥装置と布地巻取ローラとを備えた同じ型式の昇華印刷装置を2台並べて対向して配置し、
    一方の昇華印刷装置の前処理液塗布装置の電源をONとして布地の表面にプリントヘッドで印刷し、布地の表面に印刷した布地の表裏の方向を搬送ローラで逆にし、乾燥装置の機能電源をOFFとして布地巻取ローラで巻き取らずに布地を他方の昇華印刷装置に送り、
    他方の昇華印刷装置の布地供給ローラを介さずに前処理液塗布装置の機能電源をOFFとして布地の裏面にプリントヘッドで印刷し、乾燥装置の機能電源をONとして印刷した布地を乾燥させ、布地巻取ローラで巻き取るようにしたことを特徴とする布地への両面昇華印刷方法。
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