JP2019052267A - 硬化性組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、埃等の付着によるディスプレイ表面への汚染だけでなく、ディスプレイ表面の帯電による内部への影響がされているため、帯電防止性能も要求されている。
さらに近年は、大画面化や高精細化に伴いより優れた透明性のほか、実際に使用されていく上で耐黄変等の耐光性を求める声も大きくなっている。
また、本発明は、この硬化性樹脂組成物を用いた光学材料を提供することを目的とする。
さらに、芳香環構造を持つアクリレートを限定することで、透明性と帯電防止性の他に、耐光性も十分兼ね備えた高屈折率コート材を見出すことが出来た。
本発明で使用する化合物(A)は、(メタ)アクリロイル基と少なくとも1つ以上の芳香環構造を有し、かつ、屈折率が1.50〜1.70である。斯かる化合物(A)としては、実質的には、特開2016−88943号公報において、成分(A)、すなわち、「少なくとも芳香環構造と(メタ)アクリロイル基とを有し、かつ屈折率が1.50〜1.70である化合物」を使用することが出来る。前記公報の段落[0024]〜[0027]には各種の芳香環構造の具体例と共に成分(A)について記載されている。
本発明で使用する化合物(B)は、ラクトン環を開環重合させた構造と四級アンモニウム塩基とを有し、かつ、ラクトン環を開環重合させた構造の分子量が100〜10,000である。
(ii)4級アンモニウム塩基を合有した重合性基を有するオリゴマーと、(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体
(iii)4級アンモニウム塩基含有(メタ)アクリル酸エステルと、他の(メタ)アクリル酸エステル及び/又はスチレン系モノマーとの共重合体
(iv)4級アンモニウム塩基含有(メタ)アクリル酸エステルと、他の(メタ)アクリル酸エステル及び/又はスチレン系オリゴマーとの共重合体
(v)4級アンモニウム塩基含有(メタ)アクリル酸エステルと、他の(メタ)アクリル酸エステル及び/又は他の(メタ)アクリル酸エステルオリゴマーとの共重合体
本発明で使用する化合物(C)は2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する。斯かる化合物(C)としては、特開2016−88943号公報において、成分(C)、すなわち、「多官能(メタ)アクリレート化合物」として段落[0071]〜[0072]に記載された各種の化合物を使用することが出来る。化合物(C)としては、特に、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが好適に使用される。
本発明の硬化性組成物より得られる硬化物は、高屈折率で、帯電防止性、透明性に優れるため、反射防止フィルム等の光学フィルムのハードコート層(高屈折率層)として有用である。なお、高屈折率層としての用途において、本発明の硬化性組成物よりなる硬化膜の膜厚には特に制限はないが、通常1〜20μmであり、好ましくは1〜10μm程度である。
各構成成分を表1に示す割合で配合した組成物を、トリアセチルセルロースフィルム(40μm)上にバーコーターにて塗布し、約80℃で1分間乾燥後、80W/cmの高圧水銀ランプを使用し、積算光量400mJ/cm2、ピーク強度200mW/cm2の条件で硬化させ、5〜6μmの硬化膜を得た。
(※2):ペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物のコハク酸変性物(東亜合成社「M−510」)
(※3):3−フェノキシベンジルアクリレート(共栄社化学社「ライトアクリレートPOB−A」(屈折率:1.57)
(※4):ビフェニルメタクリレート(三菱ケミカル社製商品)(屈折率:1.58)
(※5):EO変性オルトフェニルフェノールアクリレート(第一工業製薬社「OPPE」)
(※6):4級アンモニウム塩基含有ポリマー(日本化成社「ニッカタイボー」:ラクトン環を開環重合させた構造体の重量平均分子量:1,200)
(※7):下記の合成例で得たポリマーA(比較例の四級アンモニウム塩ポリマー)
(※8):1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社「イルガキュア184」)
特開2016−88943号公報の[0059]に記載された「DQ100/SLMA/DMMA=60/5/35(重量比)の共重合体であるポリマーB−1」に相当する四級アンモニウム塩ポリマーを[0105]に記載された(B−1)製造例に準じた以下の方法により合成した。
DMMA:N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート(三菱ケミカル社製「アクリエステル(登録商標)DM」)
SLMA:ラウリルメタクリレートとトリデシルメタクリレートの45:55(重量比)の混合物(三菱レイヨン社製「アクリエステル(登録商標)SL)
スガ試験機株式会社製耐光性試験機(塗料用退色試験機 FM−1型)にて、フィルムの硬化膜側をランプ側に向けて設置し、40℃以下の条件下で100時間試験を実施した。
(a)イエローインデックス:
JIS K−7373に準拠した試験を硬化膜に対し実施し、ヘーズメーター(日本電色工業株式会社製「NDH 7000」)にて試験前後のイエローインデックスを測定した。試験前後での評価基準は以下の通りとした。
◎:0.5%以下
○:0.5〜1.0%
×:1.0〜5.0%
××:5.0%以上
(b)試験後外観:
JIS K−7373に準拠した試験後の外観を目視にて観察
JIS K−7136に準拠し、ヘーズメーター(日本電色工業株式会社製「NDH 7000」)にて、硬化膜のヘーズを測定した。評価基準は以下の通りとした。
◎:0.2%以下
○:0.2〜0.5%以下
×:0.5%以上
23℃、50%RHの環境下、三菱化学アナリティック社製ハイレスタUP/URSプロープを使用し、印加電圧500Vで測定した。
表1に示す割合で配合した硬化性組成物を、東洋紡績社製PETフィルム(コスモシャインA4100)上に#14バーコーターにて塗布し、約80℃で1分間乾燥後、80W/cmの高圧水銀ランプを使用し、積算光量400mJ/cm2、ピーク強度200mW/cm2の条件で硬化させた。硬化膜が形成されたフィルムの硬化膜側をATAGO社製屈折率計(DR−M2 波長:589nm)で測定した。
Claims (6)
- (メタ)アクリロイル基と少なくとも1つ以上の芳香環構造を有し、かつ、屈折率が1.50〜1.70である化合物(A)と、ラクトン環を開環重合させた構造と四級アンモニウム塩基とを有し、かつ、ラクトン環を開環重合させた構造の分子量が100〜10,000である化合物(B)と、2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(C)とを含む、硬化性樹脂組成物。
- 化合物(A)が、芳香環構造に直接エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基から誘導される構造を有さない(メタ)アクリレート化合物である、請求項1に記載の硬化性組成物。
- 化合物(A)が、芳香環構造として1−フェノキシベンジル基またはビフェニル基を有する単官能(メタ)アクリレート化合物である、請求項1および請求項2に記載の硬化性樹脂組成物。
- 更に重合開始剤を含む、請求項1〜3の何れか1項に記載の硬化性組成物。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の硬化性組成物に活性エネルギー線を照射してなる硬化物。
- 請求項5に記載の硬化物よりなるハードコート層を有する光学フィルム。
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---|---|---|---|---|
WO2024024687A1 (ja) * | 2022-07-26 | 2024-02-01 | デンカ株式会社 | 光硬化性組成物、光硬化性組成物の硬化物及び発光表示装置 |
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