JP2019051982A - 充填ノズル及び容器入り粘性液状物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリームチーズ等の粘性液状物の液だれを抑制することができる充填ノズル、及び容器入り粘性液状物の製造方法を提供する。
【解決手段】粘性液状物3を容器2に充填する充填機6に取り付けられる充填ノズル13は、充填ノズル13の本体となるノズル部21と、充填機6に取り付けられる取付部22と、を備える。ノズル部21は、粘性液状物3が流通する流路23と、粘性液状物3が供給される供給口24と、粘性液状物3が吐出される吐出口25と、接触部材26と、を備える。接触部材26は、充填ノズル13の先端部における流路23に配置されて、流路23を流通する粘性液状物3に接触される。これにより、粘性液状物3が液だれするのを抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリームチーズ等の粘性液状物を容器に充填する充填機等に取り付けられる充填ノズル、及び容器入り粘性液状物の製造方法に関する。
一般に、クリームチーズ等の粘性液状物をトレー状の容器に充填する際、粘性液状物が供給される流路の出口端には、容器の形状や大きさに合わせた充填ノズルが取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。また、粘性液状物の充填は、容器を一定の間隔を空けた状態で間欠搬送し、容器が充填ノズルの下方に位置するときに、充填ノズルの吐出口から粘性液状物を定量吐出して行われる。容器が充填ノズルの下方に位置していない場合は、容器に粘性液状物を投入できないので、充填動作は行われない。
特開平07−327606号公報
充填ノズルを用いて容器に粘性液状物を充填する場合、充填ノズル内の粘性液状物の全量が容器に投入されるわけではなく、一部の粘性液状物は充填ノズル内に残る。充填ノズル内に残存した粘性液状物は、充填動作が終わった後、大気と連通して徐々に充填ノズルの吐出口からから意図しないタイミングで下方に滴下することがある。このように意図しないタイミングで充填ノズルの吐出口から粘性液状物が滴下することを、液だれという。
容器を充填ノズルの下方に向けて搬送している途中に液だれが起こると、容器の外側や容器の搬送経路等に粘性液状物が付着する。また、液だれした粘性液状物がトレー状の容器のフランジ部に付着すると、その後、容器に蓋を熱溶着して封函する際に、熱溶着不良や粘性液状物の焼けコゲ等の製品不良が発生する。
液だれした粘性液状物が付着した容器や商品は消費者に提供できない不良品であるため、製造者は当該品を製造ラインから排除せねばならず、製品検査を行うための人手や設備コストが必要であった。
そこで本発明では、クリームチーズ等の粘性液状物の液だれを抑制することができる充填ノズル、及び容器入り粘性液状物の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、充填ノズル内に残存した粘性液状物にかかる重力が、粘性液状物と充填ノズルの内壁との摩擦力、又は粘性液状物間のせん断力よりも大きくなると、液だれが発生するとの知見を得た。本発明は、上記知見に基づきなされたものであり、吐出口の中央部に残存した粘性液状物に、吐出口の周辺部と同程度の充填ノズルに対する摩擦力が加わるようにすることで、液だれが発生するのを抑制するものである。
すなわち、本発明に係る充填ノズルは、粘性液状物を容器に充填する充填機に取り付けられる充填ノズルであって、粘性液状物が流通する流路と、粘性液状物が吐出される吐出口と、充填ノズルの先端部における流路に配置されて、流路を流通する粘性液状物に接触される接触部材と、を備える。
この充填ノズルでは、充填ノズルの先端部における流路に、当該流路を流通する粘性液状物に接触される接触部材が配置される。これにより、充填ノズル内に残存した粘性液状物が充填ノズルの先端部において接触部材にも接するため、粘性液状物が液だれするのを抑制することができる。その結果、例えば、間欠搬送される容器に粘性液状物を充填する場合に、容器の外側や容器の搬送経路等に粘性液状物が付着して汚濁するのを抑制することができる。また、例えば、トレー状の容器に粘性液状物を充填する場合に、容器のフランジ部に付着した粘性液状物によって引き起こされる、容器封函時の熱溶着不良や粘性液状物のコゲなどの製品不良を抑制することができる。
接触部材は、流路に平行な方向に延びて、先端部における流路を分断してもよい。この充填ノズルでは、接触部材が流路と平行な方向に延びて、先端部における流路を分断するため、充填ノズル内の粘性液状物と接触部材との接触面積を大きくすることができる。これにより、粘性液状物が液だれするのを更に抑制することができる。
接触部材は、流路に直交する断面が十字状に形成されていてもよい。この充填ノズルでは、接触部材が十字状に形成されているため、吐出口の中央部又は中央部付近において粘性液状物を接触部材に接触させることができる。これにより、粘性液状物が液だれするのを更に抑制することができる。
流路に一対の接触部材が配置されており、一対の接触部材は、流路に直交する方向において、互いに平行に配置されていてもよい。この充填ノズルでは、一対の接触部材が互いに平行に配置されているため、吐出口の中央部又は中央部付近において粘性液状物を接触部材に接触させることができる。これにより、粘性液状物が液だれするのを更に抑制することができる。
粘性液状物が吐出される流路の吐出口は、真円形状であってもよい。この充填ノズルでは、吐出口が真円形状であるため、充填ノズルの製造コストを抑制することができる。
粘性液状物が吐出される流路の吐出口は、楕円形状であってもよい。この充填ノズルでは、吐出口が楕円形状であるため、流路を形成する充填ノズルの内壁を吐出口の中央部に近づけることができるため、粘性液状物が液だれするのを更に抑制することができる。しかも、吐出口が単純な楕円形状であるため、容易に充填ノズルを製造することができる。
本発明に係る容器入り粘性液状物の製造方法は、上記の充填ノズルが取り付けられた充填機に容器を搬入し、容器が充填ノズルの下方に位置するときに、充填ノズルから粘性液状物を吐出して容器に粘性液状物を充填し、充填ノズルからの粘性液状物の吐出を停止して、容器を充填機から搬出する。
この容器入り粘性液状物の製造方法では、上記の充填ノズルから粘性液状物を吐出して容器に粘性液状物を充填するため、粘性液状物が液だれするのを抑制することができる。これにより、容器の外側や容器の搬送経路等に粘性液状物が付着して汚濁するのを抑制することができる。また、例えば、トレー状の容器に粘性液状物を充填する場合に、容器のフランジ部に付着した粘性液状物によって引き起こされる、容器封函時の熱溶着不良や粘性液状物の焼けコゲなどの製品不良を抑制することができる。
本発明によれば、クリームチーズ等の粘性液状物の液だれを抑制することができる。
容器入り粘性液状物の製造装置の概略構成を示す模式図である。 第一実施形態の充填ノズルの斜視図である。 図2にIII−III線における断面図である。 図2に示す充填ノズルの吐出口を示す図である。 第二実施形態の充填ノズルの斜視図である。 図5に示すVI−VI線における断面図である。 図5に示す充填ノズルの吐出口を示す図である。 実施例1の充填ノズルの正面図である。 実施例1の充填ノズルの背面図である。 実施例1の充填ノズルの平面図である。 実施例1の充填ノズルの底面図である。 実施例1の充填ノズルの右側面図である。 実施例1の充填ノズルの左側面図である。 実施例1の充填ノズルの斜視図である。 図8に示すA−A線における断面図(A−A断面図)である。 図10に示すB−B線における断面図(B−B断面図)である。 図10に示すC−C線における断面図(C−C断面図)である。 実施例2の充填ノズルの正面図である。 実施例2の充填ノズルの背面図である。 実施例2の充填ノズルの平面図である。 実施例2の充填ノズルの底面図である。 実施例2の充填ノズルの右側面図である。 実施例2の充填ノズルの左側面図である。 実施例2の充填ノズルの斜視図である。 図20に示すA−A線における断面図(A−A断面図)である。 図20に示すB−B線における断面図(B−B断面図)である。 図20に示すC−C線における断面図(C−C断面図)である。
以下、図面を参照して、本発明に係る充填ノズル及び容器入り粘性液状物の製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中の同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
[容器入り粘性液状物の製造装置]
まず、図1を参照して、容器入り粘性液状物の製造装置1について説明する。図1に示すように、容器入り粘性液状物の製造装置1は、容器2に粘性液状物3が充填された容器入り粘性液状物4を製造する装置である。容器2は、矩形に形成されるとともに周縁部にフランジ部が形成されたトレー状の容器である。但し、容器2は、粘性液状物3を充填することができれば、如何なるものであってもよい。粘性液状物3は、粘性の高い液状物である。粘性液状物3の粘度は、例えば、4000〜20000cP(センチポアズ)である。粘性液状物3としては、例えば、クリームチーズ、ジャム、ペースト状の介護食品等が用いられる。製造装置1は、搬送装置5と、充填機6と、封函装置7と、を備える。
搬送装置5は、容器2を一定の間隔を空けた状態で間欠搬送する装置である。搬送装置5は、容器2を充填機6に搬入するとともに、容器2を充填機6から搬出する。また、搬送装置5は、容器2を封函装置7に搬入するとともに、容器2を封函装置7から搬出する。搬送装置5としては、例えば、ベルトコンベアを用いることができる。
充填機6は、粘性液状物3を定量吐出することで、搬送装置5で搬送された容器2に粘性液状物3を充填する装置である。充填機6は、粘性液状物3を投入するとともに粘性液状物3を一時的に貯留するホッパ11と、定量の粘性液状物3を送り出す定量ポンプ12と、定量ポンプ12により送り出された粘性液状物3を吐出する充填ノズル13と、ホッパ11と定量ポンプ12とを連通するとともに定量ポンプ12と充填ノズル13とを連通する送液管14と、を備える。定量ポンプ12は、ピストンのストロークでシリンダ内の容積を可変することにより、送液管14内の粘性液状物3を充填ノズル13から吐出させる。充填ノズル13は、送液管14の出口端において、充填機6に対して着脱可能に取り付けられる。このため、充填機6は、吐出する粘性液状物3の種類や粘度等に応じて、充填ノズル13を取り換えることが可能となっている。但し、充填ノズル13は、充填機6に対して着脱不能に取り付けられていてもよく、充填機6と一体であってもよい。
封函装置7は、搬送装置5の搬送方向における充填機6の下流側に配置されて、粘性液状物3が充填された容器2を封函する装置である。封函装置7は、例えば、容器2の周縁部にシート状の蓋を熱溶着(ヒートシール)することにより容器2を封函する。
[第一実施形態の充填ノズル]
次に、図2〜図4を参照して、第一実施形態の充填ノズル13について詳しく説明する。図2及び図3に示すように、充填ノズル13は、ノズル部21と、取付部22と、を備える。
ノズル部21は、粘性液状物3を吐出する充填ノズル13の本体部分である。ノズル部21は、粘性液状物3が流通する流路23と、粘性液状物3が供給される供給口24と、粘性液状物3が吐出される吐出口25と、接触部材26と、を備える。
流路23は、ノズル部21(充填ノズル13)の内壁により形成される。流路23の断面は、真円形状に形成されている。流路23は、充填ノズル13が充填機6に取り付けられた際に、充填機6の送液管14に連通される。供給口24は、流路23の一方側の開口であって、充填機6から粘性液状物3が供給される開口である。供給口24は、真円形状に形成されている。吐出口25は、流路23の他方側の開口であって、粘性液状物3を流路23から吐出する開口である。但し、流路23の断面形状、供給口24及び吐出口25の形状は、特に限定されるものではない。
接触部材26は、充填ノズル13の先端部であるノズル部21の先端部21aに配置されて、流路23を流通する粘性液状物3に接触される部材である。先端部21aは、ノズル部21の吐出口25側の端部である。接触部材26は、流路23に直交する断面が十字状に形成されている。つまり、接触部材26は、中心から4枚の板状部材(羽根)が90°間隔で延びた形状となっている。そして、接触部材26は、流路23と平行な方向に延びて、先端部21aにおける流路23を分断する。接触部材26は、例えば、2枚又は4枚の板状部材が十字状に接合されたものとすることができる。そして、この十字状の接触部材26が、流路23を四分割するように、先端部21aにおけるノズル部21(充填ノズル13)の内壁に取り付けられている。
接触部材26は、少なくとも先端部21aの一部に配置されていればよく、流路23と平行な方向(以下「流路方向」ともいう。)における位置、長さ等は特に限定されない。例えば、接触部材26は、先端部21aの一部にのみ配置されていてもよく、先端部21aの全域に配置されていてもよく、先端部21aを超えた位置にも配置されていてもよい。また、接触部材26の吐出口25側の先端は、吐出口25と面一であってもよく、吐出口25の近傍に位置してもよい。なお、粘度が4000〜20000cP程度のクリームチーズを容器1個当たり50g充填する場合は、流路方向における接触部材26の長さは、20mm程度とすることが好ましい。
取付部22は、充填機6に取り付けられる部分である。取付部22は、ノズル部21からフランジ状(円板状)に延びており、取付部22を充填機6にボルト締めするためのボルト穴27、パッキン溝28、及び充填ノズル13の回転方向における取り付け位置を規定する位置合わせキー29が形成されている。但し、取付部22、パッキン溝28、及び位置合わせキー29の形状、充填機6に対する取付部22の取り付け構造等は、特に限定されるものではない。
[容器入り粘性液状物の製造方法]
次に、図1及び図2を参照して、本実施形態の容器入り粘性液状物の製造方法について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の容器入り粘性液状物を製造方法では、上述した製造装置1を使用する。
まず、搬送装置5により空の容器2を充填機6に搬入する。そして、容器2が充填ノズル13の下方まで搬送されると、搬送装置5による容器2の搬送を停止する。これにより、容器2が充填ノズル13の下方に位置する状態が保持される。
次に、容器2が充填ノズル13の下方に位置するときに、定量ポンプ12を作動させることで、充填ノズル13から粘性液状物3を定量吐出して、容器2に定量の粘性液状物3を充填する。
次に、定量ポンプ12の作動を停止させることで、充填ノズル13からの粘性液状物3の吐出を停止する。その後、搬送装置5による容器2の搬送を再開して、粘性液状物3が充填された容器2を充填機6から搬出し、更に、この容器2を封函装置7に搬入する。そして、容器2が封函装置7に搬入されると、搬送装置5による容器2の搬送を停止する。
次に、封函装置7により容器2を封函する。これにより、容器2に粘性液状物3が充填された容器入り粘性液状物4が完成する。その後、搬送装置5による容器2の搬送を再開して、封函された容器2を封函装置7から搬出する。
このように、本実施形態に係る充填ノズル13では、充填ノズル13の先端部であるノズル部21の先端部21aにおける流路23に、当該流路23を流通する粘性液状物3に接触される接触部材26が配置される。これにより、充填ノズル13内に残存した粘性液状物3が先端部21aにおいて接触部材26にも接するため、粘性液状物3が液だれするのを抑制することができる。
また、接触部材26が流路23と平行な方向に延びて、先端部21aにおける流路23を分断するため、充填ノズル13内の粘性液状物3と接触部材26との接触面積を大きくすることができる。これにより、粘性液状物3が液だれするのを更に抑制することができる。
また、接触部材26が十字状に形成されているため、吐出口25の中央部又は中央部付近において粘性液状物3を接触部材26に接触させることができる。これにより、粘性液状物3が液だれするのを更に抑制することができる。
また、吐出口25が真円形状であるため、充填ノズル13の製造コストを抑制することができる。
また、本実施形態の容器入り粘性液状物の製造方法では、上記の充填ノズル13から粘性液状物3を吐出して容器2に粘性液状物3を充填するため、粘性液状物3が液だれするのを抑制することができる。これにより、容器2の外側や容器2の搬送経路等に粘性液状物3が付着して汚濁するのを抑制することができる。また、トレー状の容器2に粘性液状物3を充填する場合に、容器2のフランジ部に付着した粘性液状物3によって引き起こされる、容器2封函時の熱溶着不良や粘性液状物3の焼けコゲなどの製品不良を抑制することができる。
[第二実施形態の充填ノズル]
次に、図5〜図7を参照して、第二実施形態の充填ノズル13Aについて詳しく説明する。図5及び図6に示すように、充填ノズル13Aは、ノズル部21Aと、取付部22と、一対の接触部材26A,26Aと、を備える。
ノズル部21Aは、第一実施形態のノズル部21に対応する部分である。ノズル部21Aは、粘性液状物3を吐出する充填ノズル13Aの本体部分である。ノズル部21Aは、粘性液状物3が流通する流路23Aと、粘性液状物3が供給される供給口24Aと、粘性液状物3が吐出される吐出口25Aと、接触部材26Aと、を備える。
流路23Aは、ノズル部21A(充填ノズル13A)の内壁により形成される。流路23Aは、充填ノズル13Aが充填機6に取り付けられた際に、充填機6の送液管14に連通される。供給口24Aは、流路23Aの一方側の開口であって、充填機6から粘性液状物3が供給される開口である。供給口24Aは、真円形状に形成されている。吐出口25Aは、流路23Aの他方側の開口であって、粘性液状物3を流路23Aから吐出する開口である。吐出口25Aは、楕円形状に形成されている。但し、流路23Aの断面形状、供給口24A及び吐出口25Aの形状は、特に限定されるものではない。
ノズル部21Aは、管状に形成されており、ノズル部21Aの吐出口25A側の先端部を湾曲させることで、吐出口25Aを楕円形状に形成している。なお、流路23Aの圧力損失を抑制する観点から、流路23Aの形状は、供給口24A側から吐出口25Aに向けて徐々に変化していることが好ましい。
接触部材26Aは、第一実施形態の接触部材26に対応する部材である。接触部材26Aは、充填ノズル13Aの先端部であるノズル部21Aの先端部21Aaに配置されて、流路23Aを流通する粘性液状物3に接触される部材である。先端部21Aaは、ノズル部21Aの吐出口25A側の端部である。接触部材26Aは、平板状に形成されており、一対の接触部材26A,26Aは、流路23Aに直交する方向において、互いに平行に配置されている。このため、一対の接触部材26A,26Aは、それぞれ流路23Aと平行な方向に延びて、先端部21Aaにおける流路23Aを分断する。そして、この一対の接触部材26A,26Aが、流路23を三分割するように、先端部21Aaにおけるノズル部21A(充填ノズル13A)の内壁に取り付けられている。楕円形状である吐出口25Aの長軸方向における一対の接触部材26A,26Aの位置は、特に限定されるものではないが、例えば、吐出口25Aの長軸方向において対称となるように一対の接触部材26A,26Aが配置されていることが好ましい。
接触部材26Aは、少なくとも先端部21Aaの一部に配置されていればよく、流路23Aと平行な方向における位置、長さ等は特に限定されない。例えば、接触部材26Aは、先端部21Aaの一部にのみ配置されていてもよく、先端部21Aaの全域に配置されていてもよく、先端部21Aaを超えた位置にも配置されていてもよい。また、接触部材26Aの吐出口25A側の先端は、吐出口25Aと面一であってもよく、吐出口25Aの近傍に位置してもよい。なお、粘度が4000〜20000cP程度のクリームチーズを容器1個当たり50g充填する場合は、流路方向における接触部材26Aの長さは、20mm程度とすることが好ましい。
このように、本実施形態の充填ノズル13Aでは、一対の接触部材26A,26A互いに平行に配置されているため、吐出口25Aの中央部又は中央部付近において粘性液状物3を接触部材26Aに接触させることができる。これにより、粘性液状物3が液だれするのを更に抑制することができる。
また、吐出口25Aが真円形状であるため、充填ノズル13Aの製造コストを抑制することができる。
また、吐出口25Aが楕円形状であるため、流路23Aを形成する充填ノズル13Aの内壁を吐出口25Aの中央部に近づけることができるため、粘性液状物3が液だれするのを更に抑制することができる。しかも、吐出口25Aが単純な楕円形状であるため、容易に充填ノズル13を製造することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、接触部材の具体的な形状について説明したが、接触部材の形状は特に限定されるものではない。例えば、接触部材は、中心から3枚の板状部材(羽根)が等角度間隔で延びた形状であってもよく、中心から5枚以上の板状部材(羽根)が等角度間隔で伸びた形状であってもよい。これらの場合、各板状部材が中心周りに等角度間隔に配置されていてもよく、等角度間隔に配置されていなくてもよい。また、一対の接触部材は、互いに平行に配置されてなくてもよい。また、3以上の接触部材を備え、これらが互いに平行に配置されていてもよく、互いに平行に配置されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、充填ノズルは取付部を備えるものとして説明したが、充填ノズルが充填機と一体である場合等は、充填ノズルは取付部を備えなくてもよい。また、上記実施形態では、充填ノズルの供給口及び吐出口の具体的な形状を示したが、供給口及び吐出口は如何なる形状であってもよい。
以下に本発明の実施例について説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
実施例1として、吐出口が真円形状となり、更に、流路に十字状の接触部材が配置された充填ノズルを作製した。実施例1の充填ノズルでは、まず、長さLが38mm、内径Dが24mmの円管を用いて充填ノズルを作製し、次に、充填ノズルの先端部における流路に、十字状の接触部材を取り付けた(図2〜図4参照)。このとき、接触部材の板厚T1を1mmとし、接触部材の長さL1を20mmとし、吐出口から接触部材までの距離L2を2mmとした。実施例1の充填ノズルの具体的な図面を、図8〜図17に示す。図8〜図17では、特徴となる部分を実線で示しており、それ以外の部分を破線で示しており、特徴となる部分とそれ以外の部分との境界を一点鎖線で示している。
〔実施例2〕
実施例2として、吐出口が楕円形状となり、更に、流路に一対の接触部材が配置された充填ノズルを作製した。実施例2の充填ノズルの作製では、まず、長さLが38mm、内径が24mmの円管の先端部を湾曲させて、吐出口を長軸Xが28mm、短軸Yが16mmの楕円形状とし、次に、充填ノズルの先端部における流路に、板厚T2が1mmの一対の平板上の接触部材を、長軸X方向に対称、且つ互いに平行となるように取り付けた(図5〜図7参照)。このとき、一対の接触部材により流路を分断し、一対の接触部材により分断された中央の流路の幅W1を8mmとし、両側の流路の幅W2を7mmとした。実施例2の充填ノズルの具体的な図面を、図18〜図27に示す。図18〜図27では、特徴となる部分を実線で示しており、それ以外の部分を破線で示しており、特徴となる部分とそれ以外の部分との境界を一点鎖線で示している。
〔評価〕
実施例1及び2の充填ノズルを用いて、クリームチーズを容器に充填した後、充填動作を休止して、充填ノズルからの液だれの発生を観察した。クリームチーズの充填には、四国化工機株式会社のサーボ駆動式定量充填機FX−01(充填能力:1500個/h)を用いた。そして、4000〜20000cPの粘度範囲のクリームチーズを、70℃以上に加熱して、容器1個当たり50g充填した。
実施例1及び2では、充填休止から15秒経過しても液だれは一切発生しなかった。
液だれは、充填ノズル内に残存したクリームチーズにかかる重力が、クリームチーズと充填ノズルの内壁との摩擦力、又はクリームチーズ間のせん断力よりも大きくなった場合に発生した。これにより、充填ノズルの内壁に対する吐出口の中央部に位置するクリームチーズの摩擦力を、充填ノズルの内壁に対する充填ノズルの内壁近傍に位置するクリームチーズの摩擦力に近づけることで、液だれが抑制され、更には液だれが無くなることが分かった。
1…容器入り粘性液状物の製造装置、2…容器、3…粘性液状物、4…容器入り粘性液状物、5…搬送装置、6…充填機、7…封函装置、11…ホッパ、12…定量ポンプ、13,13A…充填ノズル、14…送液管、21,21A…ノズル部、21a,21Aa…先端部、22…取付部、23,23A…流路、24,24A…供給口、25,25A…吐出口、26,26A…接触部材、27…ボルト穴、28…パッキン溝、29…位置合わせキー。

Claims (7)

  1. 粘性液状物を容器に充填する充填機に取り付けられる充填ノズルであって、
    前記粘性液状物が流通する流路と、
    前記粘性液状物が吐出される吐出口と、
    前記充填ノズルの先端部における前記流路に配置されて、前記流路を流通する前記粘性液状物に接触される接触部材と、を備える、
    充填ノズル。
  2. 前記接触部材は、前記流路に平行な方向に延びて、前記先端部における前記流路を分断する、
    請求項1に記載の充填ノズル。
  3. 前記接触部材は、前記流路に直交する断面が十字状に形成されている、
    請求項1又は2に記載の充填ノズル。
  4. 前記流路に一対の前記接触部材が配置されており、
    一対の前記接触部材は、前記流路に直交する方向において、互いに平行に配置されている、
    請求項1又は2に記載の充填ノズル。
  5. 前記粘性液状物が吐出される前記流路の吐出口は、真円形状である、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の充填ノズル。
  6. 前記粘性液状物が吐出される前記流路の吐出口は、楕円形状である、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の充填ノズル。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載された充填ノズルが取り付けられた充填機に容器を搬入し、
    前記容器が前記充填ノズルの下方に位置するときに、前記充填ノズルから粘性液状物を吐出して前記容器に前記粘性液状物を充填し、
    前記充填ノズルからの前記粘性液状物の吐出を停止して、前記容器を前記充填機から搬出する、
    容器入り粘性液状物の製造方法。
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