以下、発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図37は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。このパチンコ機1は、図1〜図6に示すように、外枠2と、この外枠2の前側に配置された前枠3とを備え、その前枠3の前側に前扉4が開閉自在に配置されている。なお、外枠2と前枠3とにより遊技機本体が構成されている。
前枠3は、第1ヒンジ5を介して外枠2に開閉自在及び着脱自在に枢着され、また前扉4は、第2ヒンジ6を介して前枠3に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、これら前枠3及び前扉4はヒンジ5,6と反対側の施錠手段7によって外枠2、前枠3に対して閉状態で施錠可能となっている。
外枠2は、左右一対の縦枠材8,9と、この縦枠材8,9の上端間を左右に連結する上横枠材10と、縦枠材8,9の下端間を左右に連結する下横枠材11と、下横枠材11の前側に前向きに配置され且つ左右の縦枠材8,9を連結する飾り部材12とにより矩形状に形成されている。
前枠3には上部側に遊技盤装着部13が、下側に下部装着部15が夫々設けられている。そして、遊技盤装着部13には遊技盤14が着脱自在に装着され、また下部装着部15には発射手段16、下スピーカ17等が装着されている。
遊技盤14には、図1に示すように、発射手段16(図3参照)によって発射された遊技球を遊技領域18の上部側へと案内するガイドレール19が環状に装着されている。また遊技領域18の中央部には、液晶式等の画像表示手段20と、画像表示手段20の前側に対応するセンターケース23とが配置されている。センターケース23は遊技盤14に前側から装着され、また画像表示手段20は遊技盤14に裏側から装着されている。遊技領域18にはセンターケース23の周辺に普通図柄始動手段24、特別図柄始動手段25、可変入賞手段26、普通入賞手段27等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース23には、液晶式等の画像表示手段20の表示画面に対応する表示窓28が設けられる他、表示窓28の外周側の前面に普通図柄表示手段29、特別図柄表示手段30、普通保留個数表示手段31等が設けられている。画像表示手段20は、演出図柄表示手段33、特別保留個数表示手段34、操作誘導表示手段35等を構成している。
普通図柄表示手段29は普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、普通図柄始動手段24が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段24による遊技球の検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合に当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合に外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、夫々点滅が終了するようになっている。
普通保留個数表示手段31は、普通図柄表示手段29の変動表示中又は後述の普通利益状態中に普通図柄始動手段24が遊技球を検出した場合に、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として記憶されるため、上限保留個数と同数の発光体の発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段25は、特別図柄表示手段30による図柄変動を開始させるためのもので、上始動入賞手段25aと下始動入賞手段25bとを上下に備えている。上始動入賞手段25aは非開閉式である。下始動入賞手段25bは、遊技球が入球不可能(又は入球困難)な閉状態と入球可能(又は入球容易)な開状態とに切り換え可能な開閉式であり、普通図柄表示手段29の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、閉状態から開状態へと所定時間開放されるようになっている。
特別図柄表示手段30は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段25の上始動入賞手段25a又は下始動入賞手段25bに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、始動入賞手段25a,25bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には特別図柄が所定の大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
特別保留個数表示手段34は、特別図柄の変動表示中又は特別利益状態中に特別図柄始動手段25に遊技球が入賞した場合に、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数(例えば各4個)を限度として記憶されるため、大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段33は、特別図柄表示手段30による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄36a〜36cを変動表示するもので、1個又は複数個(例えば左右方向に3個)の演出図柄36a〜36cを各種の演出画像と共に画像表示手段20の表示画面に変動表示可能に構成されている。そして、演出図柄表示手段33は、特別図柄始動手段25の始動入賞手段25a,25bの何れかに遊技球が入賞した場合に、特別図柄の変動開始と同時に複数種類の変動パターンの何れかに従って演出図柄36a〜36cの変動を開始して、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄36a〜36cを左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
なお、演出図柄36a〜36cは、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には大当たり演出態様で変動を停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には外れ演出態様で変動を停止する。
可変入賞手段26は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板26aを備えた開閉式であって、特別図柄表示手段30の変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別利益状態が発生したときに、開閉板26aが所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
前扉4は、図1〜図6に示すように、前枠3の前面側に対応して矩形状に形成された合成樹脂製の扉ベース38を備えている。扉ベース38には、遊技領域18を視認可能な視認窓39と、その視認窓39の上下左右に配置された上部スピーカ40,41及び下部スピーカ42,43と、視認窓39の上側から左右両側に配置された左右一対の第1側部ユニット44及び第2側部ユニット45と、視認窓39の下側で前側へと張り出す前張り出しユニット(前突出ユニット)46とが設けられている。なお、下部スピーカ42,43の後側は、下部スピーカ42,43を経て後側へとピアノ線等の不正部材の挿入を防止するための保護カバー47,48により覆われている。
視認窓39は遊技領域18に対応して扉ベース38に設けられており、扉ベース38の裏側に着脱自在に装着されたガラスユニット49により塞がれている。ガラスユニット49は、遊技領域18を透視可能な前後2枚のガラス板50と、この前後2枚のガラス板50の外側を保持する保持枠51とを備え、係合手段52を介して受け枠53上に載置され、上部側が左右一対の固定手段54により扉ベース38の裏側に着脱自在に固定されている。
ガラス板50は視認板を構成するものであり、一般的には無色透明なものが使用されている。なお、このガラス板50は遊技領域18を透視可能であれば十分であり、無色透明である必要はなく、着色透明の合成樹脂板等でもよい。
前張り出しユニット46は、図2、図4、図5、図7に示すように、中央部が前側に突出する平面視略三角形状に構成されている。この前張り出しユニット46には、操作演出用の操作演出手段55と、発射用の遊技球を貯留する上皿(発射球貯留部)56と、余剰球を貯留する下皿(余剰球貯留部)57とが設けられ、また操作演出手段55に対して上皿56及び下皿57と反対側に発射操作用の発射ハンドル58が設けられている。
操作演出手段55は遊技者が押圧操作可能な操作ボタン78を有し、操作誘導表示手段35に操作誘導画像が表示された場合に、その操作誘導画像の表示中に遊技者が操作ボタン78を押圧操作したときに、画像表示手段20が操作演出画像を表示する等により、所定の操作演出が実行されるようになっている。
なお、前扉4は、視認窓39及びガラスユニット49等を備えた上部側のガラス扉と、操作演出手段55、上皿56、下皿57及び発射ハンドル58等を備えた下部側の開閉扉とに二分割して、ガラス扉と開閉扉とが別々に開閉するように構成することも可能である。
扉ベース38は、図6に示すように、視認窓39の上側に左右方向に配置された上ベース部60と、視認窓39の左右両側に上下方向に配置された縦ベース部61,62と、視認窓39の下側に左右方向に配置された下ベース部63とを有し、下ベース部63は前枠3の下部装着部15の前側に対応して上下に広幅状に形成されている。
扉ベース38の裏側には、上ベース部60の上端側に左右方向の横補強部材64が、左右の縦ベース部61,62の外側に上下方向の縦補強部材65,66が、下ベース部63に下補強部材67が夫々装着されている。下補強部材67は下ベース部63の略全体に対応する広幅状であって、左右両端部に縦補強部材65,66の下端側が前後に重合してねじ等により連結されており、上端側に後方に屈曲する受け枠53が設けられている。なお、各補強部材64〜67は板金製である。
扉ベース38の上ベース部60と左右の縦ベース部61,62との接合部分、下ベース部63と左右の縦ベース部61,62との接合部分は、内周側が視認窓39に対応して円弧状であるため広幅状になっている。そして、上ベース部60と左右の縦ベース部61,62との接合部分には、スピーカ装着部68,69を介して上部スピーカ40,41が前向きに装着されている。また下ベース部63と左右の縦ベース部61,62との接合部分には、スピーカ装着部(図示省略)を介して下部スピーカ42,43が前向きに装着されている。
施錠手段7は、前枠3を外枠2に対して閉状態に施錠する前枠施錠機構(図示省略)と、前扉4を前枠3に対して閉状態に施錠する前扉施錠機構(図示省略)と、キー操作により解除操作可能に前扉4側に設けられたシリンダー式の解除操作手段70と、この解除操作手段70を前枠施錠機構及び前扉施錠機構に連動させる連動機構71とを備えている。 扉ベース38の上部には、図7〜図11に示すように、前側に突出する左右一対のスピーカ装着部68,69が一体に形成されている。各スピーカ装着部68,69は前後両側が開口する正面視略四角形状であり、この各スピーカ装着部68,69には、その後開口側から上部スピーカ40,41が着脱自在に挿入し収容されている。
ヒンジ5,6側のスピーカ装着部68の上側には、図9に示すように、前後及び左右方向に平坦な平坦頂部72と、この平坦頂部72の左右両側に形成された受け部73,74とが設けられ、その各受け部73,74上に各側部ユニット44,45の相対向する端部側の重なり部75,76が平坦頂部72と略面一状に重なって配置されている。ヒンジ5,6と反対側のスピーカ装着部69の上側には、図10に示すように、第2側部ユニット45用の前後及び左右方向に平坦な受け部77が設けられている。
上部スピーカ40,41は、図11に上部スピーカ41を例示するように、スピーカフレーム79内に磁石80、コイルボビン81、振動板82、センターキャップ83等を備え、スピーカフレーム79の前側に前カバー84が装着されている。前カバー84はスピーカ装着部68,69の前開口側に嵌め込まれている。
各上部スピーカ40,41には、磁石80等の内周側の内部空間85に前後方向に配置された導光体86と、この導光体86の後端側に近接してLED87が装着されたLED基板88とを有し、LED基板88のLED87が発光したときに、その光を導光体86からセンターキャップ83、前カバー84を経て前側に照射するようになっている。
導光体86、センターキャップ83は透明な合成樹脂製であり、前カバー84は音声及び光が前側に出るように多数の小孔84aが形成されている。導光体86はスピーカフレーム79の後壁部79aの通孔89に挿入して着脱自在に支持されている。また、後壁部79aの裏側には、そのLED87が導光体86と前後に相対向するように、LED基板88がねじ等で着脱自在に固定されている。前カバー84は無色透明、着色透明、不透明の何れでもよい。なお、前カバー84が無色透明又は着色透明の合成樹脂製の場合には、その裏面側に凹凸状の乱反射部を形成して、LED87からの光により前カバー84自体が発光するようにしてもよい。
このように上部スピーカ40,41に導光体86、LED基板88等の発光手段を組み付けることにより、LED基板88のLED87からの光を導光体86からセンターキャップ83、前カバー84を経て前側に照射することができる。従って、上部スピーカ40,41を効果音の発生の他に発光演出用として利用することができ、従来にない演出効果を期待することができる。
扉ベース38のヒンジ5,6側の縦ベース部61の前面には、図1、図18に示すように、パチンコ機1の機種A及び機種B等のように複数機種に共通の第1側部ユニット44が着脱自在に装着されている。また扉ベース38のヒンジ5,6と反対側の縦ベース部62の前面には、上側突出部95を備えた機種A用の第2側部ユニット45(図1参照)と、右側突出部96を備えた機種B用の第3側部ユニット97(図3参照)とが交換可能に着脱自在に装着されている。
第2側部ユニット45は図1に示すように機種Aに専用であり、また第3側部ユニット97は図18に示すように機種Bに専用であって、パチンコ機1の製造時にその機種Aと機種Bとの違いによって第2側部ユニット45と第3側部ユニット97との何れかを選択して装着できるようになっている。
例えば、機種Aと機種Bとの複数機種のパチンコ機1を製造する場合には、前扉4の扉ベース38と第1側部ユニット44とを共通に使用して、これに特有の構成を有する機種Aの第2側部ユニット45又は機種Bの第3側部ユニット97を組み合わせて、前扉4の視認窓39の周辺部分を構成する。なお、必要に応じて第1側部ユニット44のデザイン、その他の構成を変えてもよい。
このようにすれば、前扉4の扉ベース38と第1側部ユニット44とを共通に使用しながらも、第2側部ユニット45と第3側部ユニット97とを変えることによって、機種A、機種Bのパチンコ機1を容易に製作することができる。
また、効果音発生用の上部スピーカ40,41、下部スピーカ42,43等のように、各機種A,Bに共通する電子部品は、全て扉ベース38、第1側部ユニット44に装着して、機種A、機種Bに特有の電子部品のみを第2側部ユニット45又は第3側部ユニット97に組み込めばよいので、電子部品等の無駄がなく製作コストを大幅に低減することができる。
第1側部ユニット44、第2側部ユニット45は、上部スピーカ40,41から下の前側部分が略同様に構成されており、図4に第1側部ユニット44を例示するように、扉ベース38の前面に配置され且つ前面に多数のLED98が装着されたLED基板99と、このLED基板99を前側から覆う発光装飾カバー100とを備え、LED98からの光により発光装飾カバー100の前面側を発光させるようになっている。
LED基板99は上下方向に複数に分割されており、両者がコネクタ101等により接続されている。発光装飾カバー100は無色透明又は着色透明の合成樹脂製であって、裏側の内面に凹凸状の乱反射部(図示省略)が設けられている。
第2側部ユニット45は、図5、図7、図12に示すように、上部スピーカ40側から上部スピーカ41を経て下部スピーカ43に跨がる正面視略L字状に構成され、その左右の上部スピーカ40,41間に前側へと突出する上側突出部95が設けられている。
第2側部ユニット45は、合成樹脂製のユニット枠110と、このユニット枠110を裏側から補強する板金製のユニット補強板111と、ユニット枠110の上部側から前側に突出する上側突出部95とを備えている。なお、第2側部ユニット45の上部スピーカ41と下部スピーカ43との間の内部構造は、第1側部ユニット44の前面側と略同様の構成である。
この第2側部ユニット45は、図7、図12に示すように、両端側の第1、第2位置決め手段112,113と、分散して配置された第1〜第3係止手段114〜116と、分散して配置されたねじ式の第1〜第3固定手段117〜119とにより扉ベース38の裏側から着脱自在に装着されている。
第2側部ユニット45には、図7、図12に示すように、上部スピーカ41用のスピーカ装着部69に対応する開口部121が設けられ、この開口部121と反対側の端部が上部スピーカ41用のスピーカ装着部69側に上側から重合している。開口部121にはスピーカ装着部69が出し入れ自在であり、この開口部121の上側壁122をスピーカ装着部69の受け部77の上面に載せることができる。
スピーカ装着部68には、図9に示すように第2側部ユニット45用の受け部74があり、また第2側部ユニット45のスピーカ装着部68側の端部には、受け部74に上側から重なる重なり部76が設けられている。
このようにすれば、第2側部ユニット45を扉ベース38の前側に装着する際には、スピーカ装着部69を開口部121の案内用とし、スピーカ装着部68を重なり部76の案内用として夫々利用しながら作業をすることが可能であり、第2側部ユニット45を扉ベース38側の所定の取り付け位置に容易に配置することができる。
また第2側部ユニット45の開口部121及び重なり部76が左右のスピーカ装着部68,69に対応した後は、そのスピーカ装着部68,69を介して第2側部ユニット45を扉ベース38側に預けて、スピーカ装着部68,69により第2側部ユニット45側の略全荷重を支持した状態で位置合わせ等の細かい作業を行うことが可能である。そのため第2側部ユニット45の荷重を常時支える必要がなく、装着時の作業員の負担を軽減することができる。
上側突出部95は上下に薄い偏平状であって、上面が前扉4の上面と略面一状であり、左右中央側が前側に円弧状又は三角形状に突出するようになっている。上側突出部95のヒンジ5,6側の端部では、スピーカ装着部68と干渉しないように、ユニット補強板111の前側にL字状に屈曲する屈曲部123(図8参照)が設けられている。
第1位置決め手段112は、図9、図12に示すように第2側部ユニット45の上部先端側に配置され、また第2位置決め手段113は、図12、図13に示すように第2側部ユニット45の側部下端側に配置されている。
第1位置決め手段112は、図9に示すように、スピーカ装着部68の受け部74に形成された位置決め凹部143と、第2側部ユニット45の端部の重なり部76に形成された位置決め凸部144とを備え、位置決め凹部143と位置決め凸部144とにより、第2側部ユニット45の上部先端側を前後左右に位置決めするようになっている。
位置決め凹部143と位置決め凸部144は、スピーカ装着部68の内側部分に平面視L字状に形成されている。なお、この第1位置決め手段112は、重なり部76に位置決め凹部143を設け、受け部74に位置決め凸部144を設けてもよい。また、第1位置決め手段112は、他の構造でもよい。
第2位置決め手段113は、図13(a)(b)に示すように扉ベース38、縦補強部材66に形成された位置決め孔部145と、ユニット補強板111の下端側に屈曲形成された位置決め突部146とを備え、位置決め孔部145と位置決め突部146とにより、第2側部ユニット45の側部下端側を扉ベース38に対して左右方向に位置決めするようになっている。
位置決め孔部145と位置決め突部146との間には、二点鎖線で示すように、各係止手段114〜116を係脱するに必要な上下方向の余裕がある。なお、この第2位置決め手段113は、ユニット補強板111に位置決め孔部145を設け、扉ベース38に位置決め突部146を設けてもよい。また第2位置決め手段113は、他の構造でもよい。
第2側部ユニット45の装着に際しては、中間部分に配置される複数の第1〜第3係止手段114〜116、第1〜第3固定手段117〜119により第2側部ユニット45を扉ベース38に固定するが、第2側部ユニット45の両端側に第1、第2位置決め手段112,113を設けることにより、第2側部ユニット45の両端側の左右位置等を確実に規制することができる。そのため遊技者の悪戯等による第2側部ユニット45の下端側の位置ズレ等を防止できる利点がある。
第1〜第3係止手段114〜116は、図14〜図16に示すように、第2側部ユニット45の上部先端側と側部上端側と側部中間側との三箇所に配置されており、ユニット補強板111に下向きに一体に設けられた係止爪150〜152と、縦補強部材66等に設けられた孔状の係止部153〜155とを備え、その第2係止手段115にはクランプ手段158が設けられている。
第1〜第3係止手段114〜116の各係止爪150〜152の突出長さは、第3係止手段116が最大であり、第1係止手段114、第2係止手段115の順で短くなっている。つまり、第1〜第3係止手段114〜116の係止爪150〜152と係止部153〜155との係合長さ114a〜116aは、係合長さ116a>係合長さ114a>係合長さ115aの関係にある。
第1〜第3係止手段114〜116の係合長さ114a〜116aは、係合長さ116a>係合長さ114a>係合長さ115aに設定されている。そのため第1〜第3係止手段114〜116の係止爪150〜152を係止部153〜155に係合させて第2側部ユニット45を扉ベース38に係止する際には、第3係止手段116、第1係止手段114、第2係止手段115の順序で第1〜第3係止手段114〜116を順次係合させることができる。従って、第1〜第3係止手段114〜116を同時に係合させる場合に比較して、係止爪150〜152を係止部153〜155に対して容易に係合させることができる。
第1〜第3係止手段114〜116の何れか一つの係合長さ114a〜116aを最大とし、他の二つの係合長さは略同じにしてもよい。例えば、第3係止手段116の係合長さ116aを最大とし、第1、第2係止手段114,115の係合長さ114a,115aを係合長さ116aよりも短い略同じ長さとすることも可能である。この場合には、第2側部ユニット45の装着に際しては、各係止手段114〜116は、下側の第3係止手段116から上側の第1、第2係止手段114,115へと順次係合することになる。
第2係止手段115は、図16(a)(b)に示すように、係止爪151、係止部1154を左右に複数配置する等により、他の係止手段114,116に比較して剛強になっており、係止部154に係合した後の係止爪151を係止部154側へと締め付けるようにクランプ手段158が設けられている。
クランプ手段158は、係止爪151の下側で縦補強部材66に固定された平面視U字状のブラケット159と、このブラケット159に支軸160廻りに枢支された平面視逆U字状のクランプレバー161と、クランプレバー161の中間に連結軸162により連結され且つ係止爪151の上側の係合部163に上側から係合するU字状のクランプ具164とを備えている。クランプレバー161にはその遊端側に操作部165が設けられている。
第2側部ユニット45の装着に際しては、第1〜第3係止手段114〜116の係止爪150〜152を係止部153〜155に係合した後に、クランプ手段158のクランプ具164を係止爪151の係合部163に係合させる。そして、第2係止手段115側では、クランプレバー161を支軸160廻りに下側へと回動させて、クランプ手段158により第2係止手段115を締め付ける。
クランプレバー161を支軸160廻りに下側へと回動させた場合、その連結軸162がクランプ具164の係止爪151に対する係合位置と支軸160とを結ぶ線分から縦補強部材66側へと越えて縦補強部材66に当接することにより、第2係止手段115の係止爪151を係止部154側へと係合方向に締め付けることができる。そのため第2係止手段115の係止爪151は、クランプ手段158による締め付けにも十分に堪え得るように、他の第1、第3係止手段114,116に比較して剛強になっている。
従って、第2係止手段115の係止爪151の係止部154に上側から係止させるだけの場合に比較して、第2側部ユニット45の機械的な振動を防止することができ、ねじ式の第1〜第3固定手段117〜119の振動による弛み等を確実に防止することが可能である。
第1〜第3固定手段117〜119は、図17に示すように、第2側部ユニット45の上部先端側と側部上下両端側との三箇所に配置されている。この第1〜第3固定手段117〜119は、図17に第1固定手段117を例示するように、ユニット補強板111に形成されたねじ孔168〜170と、横補強部材64側から扉ベース38に挿通され且つねじ孔168〜170に螺合可能な固定ねじ171〜173とを備え、固定ねじ171〜173は操作部174〜176を有する。
ヒンジ5,6側のスピーカ装着部68には、その上側突出部95側にねじ挿通部177が前後方向に形成されており、ユニット補強板111側からねじ挿通部177に固定ねじ171が挿通されている。固定ねじ171は、ねじ挿通部177の後側でユニット補強板111の屈曲部123の先端部に形成されたねじ孔168に螺合されている。固定ねじ171〜173は、扉ベース38から脱落しないように扉ベース38側に取り付けられている。
第2側部ユニット45を扉ベース38の前側に装着する場合には、第1〜第3係止手段114〜116により第2側部ユニット45を扉ベース38に係止した後、第1〜第3固定手段117〜119の固定ねじ171〜173をねじ孔168〜170に螺合して、この第1〜第3固定手段117〜119により第2側部ユニット45を扉ベース38に締め付けて固定する。そのため装着後の第2側部ユニット45のガタツキ等を確実に防止することができる。
第3側部ユニット97は、図18〜図21に示すように、第2側部ユニット45と同様に正面視略L字状に構成され、合成樹脂製のユニット枠110と、このユニット枠110を裏側から補強する板金製のユニット補強板111と、遊技領域18の右側で前方向に突出する縦長状の右側突出部96と、遊技領域18の上側に横方向に配置され且つ右側突出部96よりも突出量の小さい上側突出部180とを備え、第1、第2位置決め手段112,113と第1〜第3係止手段114〜116と第1〜第3固定手段117〜119とを介して扉ベース38の前側に着脱自在に装着されている。
即ち、右側突出部96は、図22〜図24に示すように、遊技領域18と反対側に上下方向に配置された外カバー181と、遊技領域18側に上下方向に配置された内カバー182と、この外カバー181及び内カバー182の前端側に配置された前カバー183と、これらカバー181〜183の上下両側に配置された上カバー184及び下カバー185とを外周側に備えている。
外カバー181は前枠3、前扉4の扉ベース38の右外側縁等に沿って略真っ直ぐに前方に突出している。一方、内カバー182は、遊技領域18の右側縁に沿って上下方向に略円弧状に湾曲して配置されており、また内カバー182の後端側よりも内カバー182の前端側が遊技領域18内に突出するように左右方向に傾斜して配置されている。
内カバー182の後端側は、遊技領域18の右外側縁の近傍に配置され、また内カバー182の前端側は外カバー181の前後方向の略半分又は半分よりも前側に配置され、且つ遊技領域18の右側部分と前後方向に重なるように配置されている。
外カバー181の前端側と内カバー182の前端側とは前後に離間しており、この外カバー181と内カバー182との前端間に前カバー183が前内側下向きに傾斜して配置されている。また前カバー183は上端側が下端側よりも前側に突出しており、前下向きに傾斜状に配置されている。
従って、右側突出部96は、後端側の左右幅W1が最小であるのに対して前端側の左右幅W2が最大であり、また上端側の突出量が下端側の突出量よりも大である。その結果、前カバー183は前内側下向きに傾斜している。
右側突出部96内には、前側が前内側下向きに傾斜する上支持部材186と下支持部材187とが前カバー183に沿ってユニット枠110の前側に装着され、この上支持部材186と下支持部材187との前面に、上LED基板188と下LED基板189とが装着されている。
上・下LED基板188,189の前面には、図20、図22に示すように、複数のLED190,191が装着されており、そのLED190,191からの光により前カバー183側を発光させるようになっている。上・下LED基板188,189には、LED190,191を前側から覆う覆い部材192が上・下LED基板188,189に跨がって装着されている。
前カバー183は発光表示部を構成するものであって、裏側の着脱支持部材194と結合されており、また前カバー183と着脱支持部材194との間に拡散シート195が介在されている。前カバー183、着脱支持部材194、拡散シート195、覆い部材192は光透過性を有する合成樹脂製である。
前カバー183、着脱支持部材194、拡散シート195により前カバーユニット197が構成されている。この前カバーユニット197は、上端側の係合手段198と、下部側のロック手段199とにより、右側突出部96の前側に着脱自在に装着されており、図23に二点鎖線で示すように取り外し可能である。前カバーユニット197を右側突出部96の前側に取り付けたときには、前カバー183の略全周が外カバー181、内カバー182等の前端側に嵌合又は当接して固定された状態となる。
係合手段198は、図22、図25、図26に示すように、上カバー184の前端側に設けられた被係合部200と、着脱支持部材194の上端側に屈曲状に形成された係合部201とを備え、その係合部201が被係合部200に対して下裏側から係脱自在に係合するようになっている。
ロック手段199は、図22、図27に示すように、着脱支持部材194から覆い部材192、下LED基板189等の通孔209を経て裏側に突出する係合部202と、下支持部材187に支軸203により枢着され且つ係合部202に係脱自在に係合する係合部材204と、係合部材204と下支持部材187の受け部205との間に挿脱自在に挿入され且つ挿入時に係合部材204を係合部202から離脱不能にロックするロック部材206とを備えている。ロック部材206はロック手段199の裏側に対応してユニット補強板111等に形成された操作孔207に裏側から挿脱自在に挿入されている。
前カバーユニット197を取り外す際には、ユニット補強板111の裏側の操作孔207側からロック手段199のロック部材206を後方に引き抜けばよい。このロック部材206を後方に引き抜くことより、図27に示すように、係合部材204が支軸203廻りに回動して係合部202から離脱するため、ロック手段199によるロックを解除することができる。そして、その後に図25に示すように係合手段198の係合を外せば、前カバーユニット197を右側突出部96の前側から容易に取り外すことができる。
前カバーユニット197を右側突出部96の前側に装着する場合には、上側の係合手段198を係合させた後、この係合手段198側を支点として前カバーユニット197を覆い部材192側へと回動させると、係合部202が覆い部材192等の通孔209を経て裏側に突出して係合部材204の上側に位置する。
次にユニット補強板111等の操作孔207から係合部材204と受け部205との間にロック部材206を挿入すると、係合部材204が支軸203廻りに回動して係合部202に下側から係合してロックする。これによって前カバーユニット197を図22に示すように右側突出部96の前側に容易に取り付けることができる。
着脱支持部材194の裏側には、図22に示すように、芳香剤103を収容する芳香剤収容部104が凹入状に設けられ、その芳香剤収容部104に袋その他の収納部材に収納された芳香剤103が着脱自在に収容されている。芳香剤収容部104内には、芳香剤103を着脱自在に保持する保持具105が設けられている。また覆い部材192には、前カバーユニット197を右側突出部96の前側に装着したときに芳香剤収容部104の開口側をシールする弾性シート等のシール材106が設けられている。
シール材106、覆い部材192には、芳香剤103の芳香が右側突出部96内に移動するように芳香通路107が設けられている。右側突出部96の内カバー182等の適当箇所には、右側突出部96の内部空間内の芳香を遊技領域18側に放出するように芳香口108が設けられている。シール材106は着脱支持部材194、覆い部材192の何れに設けても良い。
このように着脱支持部材194の裏側に形成された芳香剤収容部104に芳香剤103を収容しておけば、その芳香剤103の芳香が芳香通路107、芳香口108等を経て遊技者側に流れるため、遊技者は心地よい芳香の雰囲気下で遊技を行うことができる。
また芳香剤収容部104は前カバーユニット197の一部を構成する着脱支持部材194の裏側にあり、通常は覆い部材192側のシール材106により芳香剤収容部104の開口側を塞いでいるため、前カバーユニット197を取り外すことにより、芳香剤収容部104の芳香剤103を容易に交換又は補充することができる。
なお、前カバーユニット197を複数種類準備しておけば、その複数種類の前カバーユニット197の何れかを選択的に装着することにより、右側突出部96の前面側のデザインを容易に変更することも可能である。また前カバーユニット197が損傷した場合にも、それを取り外して新しい前カバーユニット197と交換すればよいので、容易に修理することが可能である。
右側突出部96内には、図22〜図24、図28に示すように、ユニット補強板111の前側に固定された合成樹脂製の固定支持部材210と、前カバー183から前側に突出して配置され且つ第1付勢手段211に抗して遊技者が第1位置X1から第2位置X2へと前方に引っ張り操作可能な操作演出用の操作手段212と、右側突出部96の内部で固定支持部材210に組み付けられ且つ操作手段212の後端側を支持し駆動する内部機構213とを備えている。
内部機構213は、図22、図24、図28に示すように、振動を発生する振動発生手段214と、操作手段212及び振動発生手段214を一体的に移動可能に結合し且つ振動発生手段214の振動を操作手段212に伝達する振動伝達手段215と、振動発生手段214を介して操作手段212及び振動発生手段214を操作手段212の操作方向に一体的に案内する案内手段216と、振動伝達手段215を介して操作手段212を操作方向に往復駆動する往復駆動手段217と、遊技者による操作手段212の操作を検出する第1検出手段218とを備えている。
固定支持部材210は外カバー181と内カバー182との間で内カバー182に沿って上下方向に配置されており、板金製の取り付け金具220を介してユニット補強板111の前面に固定されている。取り付け金具220は、裏側に屈曲された上下一対の取り付け部221と、内カバー182と平面視略平行に傾斜して前側へと突出する左右一対の取り付け板223,224とを有し、その取り付け部221が裏側のユニット補強板111に固定され、また取り付け板223,224に固定支持部材210,案内手段216等が固定されている。
案内手段216は、図29〜図31に示すように、板金製の案内金具225と、この案内金具225に装着された合成樹脂製の案内部材226とを有し、その案内部材226により振動伝達手段215を前後方向に案内するようになっている。案内金具225は、一方の取り付け板223に当接する側壁部227と、この側壁部227の上下両側から略平行に屈曲する上下一対の支持壁部228とを備え、その側壁部227が固定支持部材210と共に内側の取り付け板223に共締め用のねじ229により着脱自在に固定されている。案内金具225は上下の支持壁部228の後端側の取り付け部230を有し、その取り付け部230が取り付け金具220の外側の取り付け板224にねじ231により着脱自在に固定されている。なお、案内金具225に代えて合成樹脂製の案内具を採用してもよい。
案内金具225は上下の支持壁部228に前後方向の長孔232を有し、その長孔232に案内部材226の上下両端部が嵌め込まれている。案内部材226は板状又は弓状であって、所定の間隔をおいて左右に相対向して配置され、その上下両端側が長孔232に嵌め込まれている。案内部材226は前後の複数箇所に上下一対の係合爪234を備え、上下両端部が長孔232に嵌め込まれた状態で係合爪234が上下の支持壁部228に上下方向の内側から係合している。
操作手段212は引っ張り操作レバーにより構成されている。この操作手段212は、図22、図31に示すように、覆い部材192の挿通部235に前後方向に出退自在に挿通された筒部236と、この筒部236の前端に設けられた球状の握り部237とを有し、遊技者が握り部237を把持して前方向に引っ張り操作するようになっている。筒部236は二つ割り状であって、その中心に挿通された金属棒等の金属製の芯部材238にねじ239等で着脱自在に固定されている。
握り部237には、その前面側に配置された発光表示部241と、握り部237内に設けられ且つ前面に発光表示部241と対向するLED242が装着されたLED基板243とを備え、所定の遊技状態となったときにLED242からの光により発光表示部241が発光するようになっている。発光表示部241は、握り部237内に組み込まれたレンズ体244を備えている。
LED基板243にはコネクタ245を介してハーネス246が接続され、そのハーネス246は筒部236内を経て後端側へと導かれ、その後端側のハーネス案内部材247に沿って下側へと導出されている。なお、操作手段212は、遊技者が握り部237を把持し易く、また遊技者が発光表示部241を視認し易い高さに配置されている。
第1付勢手段211は、円錐コイルバネ等の圧縮バネにより構成され、操作手段212の筒部236の後端のハーネス案内部材247と一体の受け部248と、覆い部材192の挿通部235の外周側の受け部249との間に介在されている。
受け部249は覆い部材192から前側に突出する突出部250の前端に設けられており、また突出部250は着脱支持部材194の出退口251に対して出退自在であり、また前カバー183の前面には、前カバーユニット197の着脱時に操作手段212の握り部237が通過できるように、突出部250の外周で出退口251を前側から覆う装飾部材252が設けられている。従って、右側突出部96の前側に突出する操作手段212があるにも拘わらず、操作手段212を着脱することなく容易に前カバーユニット197を着脱することができる。
振動伝達手段215は、図28〜図30に示すように、案内手段216により移動可能に支持された金属製の第1部材253と、この第1部材253に固定的に連結された金属製の第2部材254と、第1部材253に固定的に連結された金属製の第3部材255とを含む複数の金属部材253〜255を備え、その第1部材253に操作手段212が、第2部材254に振動発生手段214が夫々固定的に連結されている。振動伝達手段215は、第3部材255を介して往復駆動手段217の駆動により往復移動可能である。
このように振動伝達手段215を複数の金属部材253〜255により構成し、振動伝達手段215に操作手段212と振動発生手段214とを固定的に連結することにより、振動発生手段214の振動を減衰させることなく効率的に操作手段212に伝達することができる。
第1部材253は、案内手段216の外側に上下方向に配置された側壁部256と、この側壁部256の上下両端から案内手段216の案内部材226の上下両側に屈曲する支持壁部257とを備えた正面視コ字状であって、側壁部256の前端に外側に屈曲する連結部258を有し、その連結部258に操作手段212の芯部材238の後端が挿通され、連結部258よりも後側で操作手段212の芯部材238が連結具259により側壁部256に固定されている。
第2部材254、第3部材255は丸棒等の金属棒により構成されており、第1部材253の支持壁部257に上下方向に挿通して上下動不能に固定されると共に、上下の支持壁部257間で一対の案内部材226により左右両側から前後方向に摺動自在に保持し案内されている。第2部材254は第1部材253の後部側に上向きに、第3部材255は第1部材253の前部側に下向きに夫々突出して固定されている。なお、第2部材254、第3部材255は丸棒以外の金属材料でもよい。
第3部材255の移動経路上の前後に第1規制部260と第2規制部261とがあり、第3部材255が原点位置の第1規制部260に当接することにより操作手段212等を第1位置X1(原点位置)に、第3部材255が第2規制部261に当接することにより操作手段212等を第2位置X2(操作位置)に夫々規制するようになっている。
従って、操作手段212及び振動発生手段214は、振動伝達手段215を介して、第1位置X1と第2位置X2との間で操作方向に移動可能である。第1規制部260は往復駆動手段217の後述の往復移動体263に固定され、第2規制部261は取り付け板223の前端側に固定されている。なお、第2規制部261は固定支持部材210の前端側に設けてもよい。
振動発生手段214は、図28〜図30に示すように、第1部材253から上側に離れた位置で第2部材254に装着されており、第2部材254の上端部にねじ等で固定された振動ケース264と、振動ケース264内に収容された振動モータ265と、振動ケース264内に収容され且つ振動モータ265の回転軸266に偏心状に固定された偏心錘267とを備え、振動モータ265の回転時に、偏心錘267の回転軸266廻りの偏心運動により振動を発生するようになっている。振動ケース264は二つ割り状であって、振動モータ265、偏心錘267が外部に露出しないようにその内部に組み込まれている。
振動発生手段214は第1部材253から第2部材254の上端側に離れているため、振動モータ265の回転動作時に、その離間位置で偏心錘267が回転軸266廻りに偏心運動する。そのため第1部材253の上側に直接振動発生手段214を装着する場合に比較して、偏心錘267の回転軸266廻りの偏心運動による振動を増幅することができる。
往復駆動手段217は、操作手段212の操作範囲よりも小さい往復動作範囲内で操作手段212を往復移動させるためのものである。即ち、操作手段212が第1位置X1から第2位置X2までの操作範囲で操作可能であるのに対して、往復駆動手段217は、第1位置X1と、第1位置X1及び第2位置X2の中間の第3位置X3との間で操作手段212を往復移動させるようになっている。
この往復駆動手段217は、図28〜図30、図33に示すように、固定支持部材210に前後方向に移動可能に設けられ且つ第3部材255に当接する第1規制部260を有する往復移動体263と、この往復移動体263、第3部材255を介して操作手段212、振動伝達手段215等を第3位置X3側へと付勢する第2付勢手段262と、支持軸269廻りの正逆転により往復移動体263を第2付勢手段262に抗して原点位置と第3位置X3との間で往復操作する偏心ピン268(偏心カム)と、偏心ピン268を支持軸269廻り正逆駆動する駆動モータ270とを備えている。
往復移動体263は固定支持部材210と第1押え部材272との間に配置されており、左右両側の摺動部材273,274を介して固定支持部材210と第1押え部材272とにより前後方向に移動自在に支持されている。摺動部材273,274はコロ状であって、固定支持部材210、第1押え部材272の軸部275,276に回転自在に套嵌され、固定支持部材210、第1押え部材272に前後方向に形成された案内溝277,278に嵌め込まれている。なお、摺動部材273,274は上下方向及び前後方向に離間して配置されている。
第2付勢手段262はコイルバネ等の引っ張りバネにより構成され、固定支持部材210の前部側の掛け部279と、往復移動体263の後部側の掛け部280との間に介在されている。往復移動体263は下側に突出する被押圧部281を有し、被押圧部281に前側から偏心ピン268が当接可能である。
偏心ピン268は、図34に示す二点鎖線位置と実線位置との間で支持軸269廻りに変位可能である。従って、偏心ピン268は、支持軸269廻りの正逆転により、往復移動体263が第1位置X1(原点位置)と第3位置X3との間で往復移動するように被押圧部281に対して前後方向に進退する。
なお、偏心ピン268の支持軸269廻りの正逆転方向の変位量Xは、操作手段212の第1位置X1と第3位置X3との間の往復移動量に対応しており、操作手段212の第1位置X1と第3位置X3との間で往復動作を繰り返す。
偏心ピン268は欠歯ギヤー282に固定されている。欠歯ギヤー282は支持軸269を介して固定支持部材210に回転自在に支持され、駆動モータ270の回転軸271に固定された駆動ギヤー283に噛合されている。駆動モータ270は正逆転式の減速機付きモータにより構成され、第1押え部材272に取り付けられている。
なお、第1押え部材272には、往復移動体263の第3位置X3への移動を検出して駆動モータ270を逆転させる第2検出手段284が設けられている。この第2検出手段284はフォトセンサ等の近接式であって、欠歯ギヤー282の外周に設けられた第2被検出部材285を介して検出するようになっている。
第1検出手段218はフォトセンサ等の近接式であって、遊技者が操作手段212を第2位置X2へと操作したときに、その操作を検出移動体288の第1被検出部材286を介して検出するように固定支持部材210の上部に設けられている。
固定支持部材210の上部には、図29、図30、図32に示すように、この固定支持部材210と対向して第2押え部材287が固定され、この固定支持部材210と第2押え部材287との間に、第1被検出部材286を有する検出移動体288が前後方向に移動可能に配置されている。
検出移動体288は振動伝達手段215の第1部材253と振動発生手段214との中間に配置され、左右両側の摺動部材289,290を介して固定支持部材210と第2押え部材287とにより前後方向に移動自在に支持されている。摺動部材289,290はコロ状であって、固定支持部材210、第2押え部材287の軸部291,292に回転自在に套嵌され、固定支持部材210、第2押え部材287に前後方向に形成された案内溝293,294に嵌め込まれている。なお、摺動部材289,290は前後方向に離間して配置されている。
検出移動体288は第3付勢手段297により後方に付勢されて、摺動部材290が案内溝294の後端に当接する待機位置に保持されている。第3付勢手段297はコイルバネ等の圧縮バネであり、検出移動体288と固定支持部材210の受け部298,299との間に介在されている。
また待機位置は第3位置X3と第2位置X2との間にあり、遊技者が操作手段212を前方に引っ張り操作した場合に、操作手段212が第3位置X3に達したときにも第2部材254が検出移動体288に当接せず、操作手段212が第3位置X3から第2位置X2側へと更に操作したときに、その第2部材254が検出移動体288に当接して操作手段212と検出移動体288とを一体的に第2位置X2側へと移動させるようになっている。
通常は操作手段212は、後方に後退した第1位置X1に保持されている。このときには、図28に示すように、偏心ピン268が第2付勢手段262に抗して往復移動体263の被押圧部281を後方側へと押圧して、往復移動体26を原点位置に保持している。そのため第1付勢手段211により振動伝達手段215が後方に付勢され、第3部材255が往復移動体263の第1規制部260に当接している。従って、操作手段212は、図22に実線で示すように、原点位置の往復移動体263に対応する後端の第1位置X1に保持された状態にある。
外部の演出制御手段等から往復駆動手段217に往復駆動指令が入ると、駆動モータ270が正逆転し、この駆動モータ270の正逆転に同期して操作手段212が第1位置X1と第3位置X3との間で前後方向に往復移動を繰り返す。従って、この操作手段212の往復移動により、遊技者に対して可動演出を行うことができる。
即ち、往復駆動指令が入ると、先ず駆動モータ270の駆動により欠歯ギヤー282が支持軸269廻りに図28のc矢示方向に回転し、その欠歯ギヤー282に固定された偏心ピン268が被押圧部281に対して図28の実線位置から図34の実線位置まで後退する。
そのため偏心ピン268の後退動作に従って、往復移動体263が第2付勢手段262の付勢により図28のd矢示方向に移動して、第1規制部260、第3部材255を介して操作手段212が第1付勢手段211に抗して第3位置X3へと前進する。
偏心ピン268が図34の実線位置まで後退して操作手段212が第3位置X3に達すると、第2検出手段284が欠歯ギヤー282の第2被検出部材285を介して操作手段212の第3位置X3への到達を検出して、駆動モータ270に逆転信号を送る。そのため駆動モータ270の逆転動作に伴い欠歯ギヤー282が反c矢示方向に回転し、その欠歯ギヤー282の偏心ピン268が被押圧部281へと移動する。
この偏心ピン268の反c矢示方向への移動により、第2付勢手段262の付勢力により往復移動体263が原点位置へと反d矢示方向に移動するため、第3部材255が往復移動体263の第1規制部260に当接した状態で、第1付勢手段211の付勢力により、振動伝達手段215と一体に操作手段212が第1位置X1へと後退する。
操作手段212が第1位置X1まで復帰すれば、駆動モータ270が逆転して、操作手段212を第1位置X1から第3位置X3へと移動させる。以下、同様に操作手段212が第1位置X1、第3位置X3に到達する都度、駆動モータ270を逆転させることにより、操作手段212が第1位置X1と第3位置X3との間の往復動作範囲内で前後方向に往復動作をさせることができる。
なお、操作手段212が所定時間又は所定回数往復動作を繰り返せば、往復駆動指令の終了等により、往復動作を終了する。
画像表示手段20の操作誘導表示手段35に操作誘導画像が表示された場合には、その操作誘導画像の表示中は操作手段212の前側への引っ張り操作が有効になる。そして、表示中に操作手段212を第2位置X2まで引っ張れば、第1検出手段218が操作手段212の操作を検出して、画像表示手段20の表示画面に操作演出画像を表示する等により操作演出を実行する。
操作手段212は通常第1位置X1に保持されている。その状態で遊技者が操作手段212の握り部237を把持して前方へと引っ張ると、図35に示すように、往復駆動手段217の往復移動体263が原点位置に停止したままで、第1付勢手段211に抗して操作手段212、振動伝達手段215、振動発生手段214等が一体的にd矢示方向へと移動する。
振動伝達手段215の第2部材254が第3位置X3を越えて待機位置まで達すると、待機中の第2部材254が検出移動体288に当接して、検出移動体288が第3付勢手段297に抗しながら第2部材254と一体にd矢示方向に移動する。
操作手段212が第2位置X2まで達すれば、第3部材255が第2規制部261に当接する一方、図36に示すように、第1検出手段218が検出移動体288の第1被検出部材286を介して、操作手段212の第2位置X2への操作を検出する。
従って、第1検出手段218は、遊技者が操作手段212を第2位置X2まで操作すれば、検出移動体288を介してその操作を検出するが、往復駆動手段217の駆動により操作手段212が往復動作をする場合には、それを検出することはない。
操作手段212の握り部237の保持を解除すると、第1付勢手段211の付勢力により、操作手段212は振動伝達手段215と一体に第1位置X1へと復帰する。操作手段212の握り部237を保持したままで戻し方向に操作した場合にも、操作手段212は同様に復帰する。
演出制御手段等から振動発生手段214に振動演出指令が入ると、振動モータ265の回転軸266が回転して、その回転軸266に固定された偏心錘267が回転軸266廻りに偏心運動を行い、振動発生手段214に振動が発生する。そして、この振動発生手段214の振動は、第2部材254、第1部材253等の振動伝達手段215を介して操作手段212へと伝達することができる。従って、この操作手段212の振動中に、操作手段212の握り部237を把持すれば、遊技者は容易且つ確実に操作手段212の振動を把握することができる。
また振動発生手段214は、振動モータ265の回転軸266に固定された偏心錘267の偏心運動を利用する構成であるが、第1部材253から突出する第2部材254の先端側に振動発生手段214を設けているため、振動発生手段214で発生した振動を第2部材254により増幅することができる。更に操作手段212は、筒体の中に金属製の芯部材238を設けているので、振動伝達手段215から芯部材238を経て握り部237に確実に振動を伝達することができる。
上側突出部180は、図36に示すように、ユニット補強板111の前側に装着された表示窓301を備え、その表示窓301に表示板302が嵌め込まれている。表示板302には、印刷その他により必要事項が付された表示シート303が前面に貼着されると共に、後方にLED304を備えたLED基板305が設けられ、そのLED304からの光により表示板302の表示シート303を発光させるようになっている。なお、表示板302、表示シート303により表示部が構成されているが、この表示部は表示板302、表示シート303以外のもので構成してもよい。
図38、図39は本発明の第2の実施形態を例示し、操作手段212を押圧操作式とし、この操作手段212を第1位置X1から第2位置X2へと押圧操作可能に設けると共に、この操作手段212を第1位置X1と第3位置X3との間で前後方向(押圧方向)に往復移動させる往復駆動手段217と、この操作手段212を振動させる振動発生手段214とを備えたものである。
なお、操作手段212は、図38に実線で示すように、右側突出部96の前下方向きに若干傾斜する前カバー183に対して略直角方向の前下向きに設けてもよいし、図38に二点鎖線で示すように、前カバー183の一部に前上向きに若干傾斜する配置部308を設け、この配置部308に略直角に前上向きに設けてもよい。
操作手段212は前後方向の押圧操作式であって、中空状に構成され且つ右側突出部96の前カバーユニット197から前側に突出する操作部309と、前端部が操作部309に固定され且つ振動伝達手段215へと伸びる芯部材238とを備えている。この操作手段212は、振動伝達手段215に連結されると共に、第1付勢手段211により第1位置X1に付勢されており、第1付勢手段211に抗して第1位置X1から第2位置X2まで押圧操作可能になっている。
操作部309は覆い部材192に一体に形成された挿通部235に前後方向に移動可能に挿通されている。第1付勢手段211は圧縮バネにより構成され、操作部309の受け部310と覆い部材192の受け部311との間に介在されている。
振動伝達手段215は、固定支持部材210側の案内手段216により操作手段212の操作方向に移動可能に支持された第1部材253と、この第1部材253に上下方向に固定された第2部材254及び第3部材255とを備え、その第1部材253の連結部258に芯部材238が固定されている。この振動伝達手段215の上下両側には、振動伝達手段215を介して操作手段212を振動させる振動発生手段214と、振動伝達手段215を介して操作手段212を前後方向に往復駆動する往復駆動手段217とが設けられいる。
振動発生手段214は、第2部材254の上端部にねじ等で固定された振動ケース264と、振動ケース264内に収容された振動モータ265と、振動ケース264内に収容され且つ振動モータ265の回転軸266に偏心状に固定された偏心錘267とを備え、振動モータ265の回転時に、偏心錘267の偏心回転運動により振動するようになっている。
往復駆動手段217は、操作手段212を第1位置X1と第3位置X3との間で往復駆動するためのもので、固定支持部材210に前後方向に移動可能に設けられ且つ第3部材255に当接する第1規制部260を有する往復移動体263と、往復移動体263、第3部材255を介して操作手段212を第3位置X3側へと付勢する第2付勢手段262と、支持軸269廻りに正逆転して往復移動体263を第2付勢手段262に抗して原点位置と第3位置X3との間で往復操作する偏心ピン268(偏心カム)と、偏心ピン268を支持軸269廻りに正逆駆動する駆動モータ270とを備えている。
往復移動体263は固定支持部材210に沿って前後方向に移動可能である。第2付勢手段262はコイルバネ等の引っ張りバネにより構成され、往復移動体263の前部側の掛け部279と、固定支持部材210の後部側の掛け部280との間に掛けられている。
偏心ピン268は往復移動体263の被押圧部281に後側から当接しており、駆動モータ270の正逆回転により、往復移動体263が第1位置X1(原点位置)と第3位置X3とに対応するように被押圧部281を進退方向に押圧操作する。なお、他の構成は第1の実施形態と同様である。
操作手段212は、通常は操作部309が前カバーユニット197から前方に突出した第1位置X1に保持されている。このとき往復駆動手段217では偏心ピン268が往復移動体263を原点位置に保持しており、その往復移動体263の第1規制部260に振動伝達手段215の第3部材255が後側から当接している。
遊技者が操作手段212の操作部309をe矢示方向に押圧すると、第1付勢手段211に抗して操作部309が第1位置X1から第2位置X2まで移動するので、操作手段212を第2位置X2へと押し込むことができる。このとき操作手段212と一体的に振動伝達手段215が案内手段216に沿ってe矢示方向に移動し、第3部材255が第2規制部261に当接する第2位置X2で停止する。操作部309の押圧を解除すれば、操作手段212は第1付勢手段211の付勢により第1位置X1まで戻る。
遊技者が操作手段212の操作部309を押圧した状態のときに振動発生手段214が振動を発生すれば、振動伝達手段215の第2部材254、第1部材253を介して操作手段212の芯部材238へと振動を伝達できるので、遊技者は振動発生手段214による振動を確実に感知することができる。
また往復駆動手段217の駆動モータ270が正逆転すれば、偏心ピン268が往復移動体263の被押圧部281に対して前後方向に進退して、操作手段212を第1位置X1と第3位置X3との間で往復駆動することができる。
図40〜図42は本発明の第3の実施形態を例示し、操作手段212を枢軸315廻りの回動操作式とし、この操作手段212を枢軸315廻りに第1位置X1から第2位置X2へと回動操作可能に設けると共に、この操作手段212を枢軸315廻りに第1位置X1と第3位置X3との間で操作方向(回動方向)に往復駆動する往復駆動手段217と、この操作手段212を振動させる振動発生手段214とを備えたものである。
操作手段212は先端に握り部237を有し、右側突出部96の遊技領域18側に配置されている。右側突出部96内にはユニット補強板111に固定された固定支持部材210が設けられ、この固定支持部材210の前端側に設けられた軸保持部316に左右方向の枢軸315が挿通されている。枢軸315には右側突出部96の内カバー182から遊技領域18側に突出しており、その枢軸315の外端側に操作手段212の芯部材238が固定され、右側突出部96内の内端側に連動部材317が固定されている。
連動部材317は上側に突出する突出部材318を有し、その突出部材318の上端側に振動発生手段214が設けられている。枢軸315、連動部材317、突出部材318は金属製であって、振動発生手段214からの振動を操作手段212に伝達する振動伝達手段215を構成している。振動発生手段214は、振動ケース264、振動モータ265、偏心錘267等を備えている。
往復駆動手段217は、連動部材317の下側に配置された偏心カム319と、ギヤー320,321を介して偏心カム319を駆動する駆動モータ270とを備えている。偏心カム319は連動部材317の先端側に下側から当接可能な小径部322と大径部323とを有し、連動部材317と略平行に配置され回転軸324に固定されている。回転軸324、駆動モータ270は適宜手段を介して固定支持部材210に支持されている。なお、この実施形態では、偏心カム319の小径部322と大径部323との径差が操作手段212の往復揺動範囲に対応している。
連動部材317と固定支持部材210の掛け部325との間には、操作手段212を第1位置X1側に付勢する第1付勢手段211が設けられている。また固定支持部材210には、連動部材317を介して操作手段212を第2位置X2に規制する規制部326と、操作手段212の第2位置X2への操作を検出する第1検出手段218とが設けられている。
通常は操作手段212は第1位置X1に保持されている。このとき往復駆動手段217の偏心カム319の小径部322側が連動部材317に対応しており、第1付勢手段211により付勢された連動部材317がその偏心カム319の小径部322側に上側から当接している。従って、遊技者が操作手段212を反時計方向に操作すれば、連動部材317が第1付勢手段211に抗して反時計方向に回動するため、操作手段212を第1位置X1から第2位置X2へと操作することができる。
往復駆動手段217の駆動モータ270が回転すると、偏心カム319が一方向に回転してその小径部322と大径部323とが連動部材317の先端側を上下方向に交互に駆動する。そのため連動部材317、枢軸315を介して操作手段212を第1位置X1と第3位置X3との間で枢軸315廻りに往復動作させることができる。
振動発生手段214が振動を発生すると、振動伝達手段215を構成する金属製の突出部材318、連動部材317、枢軸315を介して振動発生手段214からの振動を伝達するので、振動発生手段214の振動を振動伝達手段215を介して操作手段212へと確実に伝達することができる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨が逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。遊技機としてパチンコ機を例示しているが、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機は勿論のこと、スロットマシン等を含む各種の遊技機においても同様に実施可能である。
また操作手段212は、遊技者が操作可能なものであれば十分であり、引っ張り操作式、押圧操作式、回動操作式等の任意の操作方式を採用することが可能である。また操作手段212、右側突出部96の前面又は側面の他、前張り出しユニット46の先端側等、遊技中の遊技者が操作可能な位置であれば十分である。
振動伝達手段215は、第1部材253と第2部材254とを含む複数の金属部材を固定的に連結したものであって、案内手段216により、操作手段212の操作方向に移動又は動作可能なものであればよい。また振動伝達手段215は、複数の金属部材の他に、合成樹脂製の中間部材を介在しないものが望ましいが、振動の伝達効率が高い部材であれば、金属部材以外の硬質合成樹脂材等の硬質部材を介在してもよい。
振動伝達手段215の第1部材253に操作手段212を、第2部材254に振動発生手段214を夫々設ける場合、その第1部材253、第2部材254は任意の形状、構造でもよい。また第1部材253と第2部材254とは板金材等で一体に構成したものでもよい。
振動伝達手段215による振動の伝達効率を上げる場合、振動伝達手段215に操作手段212と振動発生手段214とを固定的に設けることが望ましい。その場合、振動伝達手段215に操作手段212を固定し、その操作手段212に振動発生手段214を固定してもよいし、その逆に振動伝達手段215に振動発生手段214を固定し、その振動発生手段214に操作手段212を固定してもよい。
振動発生手段214は振動モータ265の回転軸266に偏心錘267を備えたモータ駆動式が簡単であるが、ソレノイド式等でもよい。往復駆動手段217は実施形態に例示する構造以外のものでもよい。
第1検出手段218により操作手段212の第2位置X2への操作を検出する場合、第1検出手段218の検出対象である第1被検出部材286は、操作手段212の往復動作範囲内では操作手段212に連動しないようにすることが望ましい。しかし、往復動作範囲と第2位置X2との間に十分な余裕がある場合には、その第1被検出部材286は第1位置X1と第2位置X2との間で操作手段212の操作に連動するようにしてもよい。