JP2019051024A - 人工心肺装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の設置面積を低減できる人工心肺装置を提供する。【解決手段】人工心肺装置1は、操作部と、血液ポンプ制御部と、バッテリと、血液ポンプ制御部及びバッテリを内部に収容するポンプ制御側筐体110と、を有する血液ポンプ駆動装置100と、操作部220A、220Bと、ローラーポンプ制御部と、バッテリと、ローラーポンプ制御部及びバッテリを内部に収容する筐体210と、を有するローラーポンプ駆動装置200と、を備え、ポンプ制御側筐体110及び筐体210は、設置面の中央部に縦方向に並んで配置され、複数のローラーポンプ20A〜20Dは、ポンプ制御側筐体110及び筐体210の側方に縦方向に並んで配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、人工心及び人工肺を備える人工心肺システムに用いられる人工心肺装置に関する。
人工心肺システムは、血液を体外循環させるための血液回路と、血液回路に血液を循環させる血液ポンプと、血液循環以外の用途に用いられる複数の回路と、該複数の回路用の複数のローラーポンプと、を主に備える。複数の回路とは、具体的には、出血した血液を術野から回収するためサクション回路、心臓内の余分な血液を吸引するためのベント回路、心筋保護液を心臓に注入するための心筋保護回路等であり、これらの回路には、ローラーポンプが用いられる。また、血液ポンプとしては、ローラーポンプや遠心ポンプが用いられる。
従来の人工心肺装置は、非常時に用いられる内部電源、複数のポンプ、複数のポンプそれぞれを制御して駆動させる複数の駆動装置(ポンプベース部)、複数のポンプを操作するための複数の操作部、及びシステムの運転状態や患者の状態に関するデータを表示するための複数の表示部等を備える。このように多数の構成を備える人工心肺装置は、その大きさが、概ね幅750mm〜1000mm、高さ640mm、奥行きが600mmであり、大型なものとなっている(特許文献1参照)。
特開2003−10321号公報
上述のように、従来の人工心肺装置は大型であるため、装置の移動が容易ではない。また、装置の設置面積が大きいため、手術室において他の装置の設置の妨げや術者の導線確保の妨げとなっている。
従って、本発明は、装置の設置面積を低減できる人工心肺装置を提供することを目的とする。
本発明は、血液循環に用いられる血液ポンプを駆動するための第1駆動装置と、血液循環以外の用途に用いられる複数のポンプと、前記複数のポンプを駆動するための第2駆動装置と、を備える人工心肺装置であって、前記第1駆動装置は、前記血液ポンプを操作するための第1操作部と、前記第1操作部からの信号を受けて前記血液ポンプの駆動を制御する第1制御部と、前記第1駆動装置を動作させるための電力を供給する第1内部電源と、前記第1制御部及び前記第1内部電源を内部に収容する第1筐体と、を有し、前記第2駆動装置は、前記複数のポンプを操作するための第2操作部と、前記第2操作部からの信号を受けて前記複数のポンプの駆動を制御する第2制御部と、前記第2駆動装置を動作させるための電力を供給する第2内部電源と、前記第2制御部及び前記第2内部電源を内部に収容する第2筐体と、を有し、前記第1筐体及び前記第2筐体は、設置面の中央部に高さ方向に並んで配置され、前記複数のポンプは、前記第1筐体及び前記第2筐体の側方に高さ方向に並んで配置される人工心肺装置に関する。
また、前記第1操作部は、前記第1筐体の外面に設けられ、前記第1筐体は、前記第2筐体よりも上方に配置されることが好ましい。
また、前記第1駆動装置は、前記第1筐体の外面に設けられ前記血液ポンプに関する所定の情報を表示する表示部を更に備え、前記第1筐体は、前記第2筐体よりも上方に配置されることが好ましい。
また、人工心肺装置1は、前記第2筐体の上方に、前記第1駆動装置を載置可能な載置台を更に備えることが好ましい。
また、前記第1駆動装置は、血液循環用の血液回路に設けられる各種センサを制御するためのセンサ制御部と、停電時に前記血液ポンプを駆動するための電力を供給可能なバックアップ電源と、前記センサ制御部及び前記バックアップ電源を内部に収容するセンサ制御側筐体と、を更に備え、前記第1筐体及び前記センサ制御側筐体は、縦方向に並んで配置されることが好ましい。
また、前記第2操作部は、前記複数のポンプが配置された前記側方とは反対側の側方に配置されることが好ましい。
また、前記血液ポンプは、遠心ポンプであることが好ましい。
また、人工心肺装置は、前記第2筐体を囲むように配置され、縦方向に延びる複数本のポールと、前記複数のポンプが取り付けられるU字状の取付けフレームと、を更に備え、前記取付けフレームは、前記複数本のポールのうちのいずれかのポールに、該ポールを軸として回動可能に取り付けられることが好ましい。
本発明によれば、血液ポンプを駆動するための第1駆動装置が備える第1筐体及び複数のローラーポンプを駆動するための第2駆動装置が備える縦長の第2筐体を縦方向に並べて配置し、また、複数のローラーポンプを縦方向に並べて配置することで、人工心肺装置の設置面積を低減可能である。
本発明の実施形態に係る人工心肺装置を示す図である。 人工心肺装置を用いた人工心肺システムのブロック図である。 血液ポンプ駆動装置の斜視図である。 血液ポンプ駆動装置の正面図である。 血液ポンプ駆動装置のブロック図である。 ローラーポンプ駆動装置のブロック図である。
以下、本発明の人工心肺装置の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る人工心肺装置1を示す図である。人工心肺装置1は、人工心肺システムに用いられ、血液ポンプ駆動装置100と、ローラーポンプ駆動装置200と、を備える。尚、本明細書における説明では、人工心肺装置1において、操作者が対面する側を「前」とし、その反対側(奥側)を「後」とし、また、操作者から見て左側を「左」とし、操作者から見て右側を「右」とする(図1及び図3参照)。
まず、人工心肺装置1及び人工心肺システムの概要について、図1及び図2を参照して説明する。
人工心肺装置1は、図1及び図2に示すように、血液ポンプ10と、複数のポンプとしてのローラーポンプ20A〜20Dと、第1駆動装置としての血液ポンプ駆動装置100と、第2駆動装置としてのローラーポンプ駆動装置200と、を備える。人工心肺装置1は、人工肺32を含む血液回路30等の部材が取り付けられて、図2に示す人工心肺システムを構成する。尚、図2において、白抜きの矢印は血液等の液体の流れを表す。
血液ポンプ10は、患者の血液を体外循環させるための血液回路30に取り付けられて、血液を循環させるものであり、周知の遠心ポンプやローラーポンプを用いることができる。本実施形態では、血液ポンプ10として遠心ポンプを用いた。血液ポンプ10として遠心ポンプを用いた場合、血液ポンプ10は、内部に回転体を備えるポンプヘッド11と、この回転体を回転させるためのポンプモータ12と、により構成される(図5参照)。
血液回路30には、貯血槽31、血液ポンプ10及び人工肺32等が取り付けられる。
貯血槽31は、患者からの静脈血や回収した血液を貯留するためのものである。
人工肺32は、貯血槽31から血液ポンプ10により患者に送り出される血液に酸素を添加するためのものであり、貯血槽31の下方に配置される。
複数のローラーポンプ20A〜20Dは、血液循環以外の用途に用いられる。具体的には、複数のローラーポンプ20A〜20Dは、血液濃縮回路40、サクション回路50、ベント回路60及び心筋保護液回路70にそれぞれ取り付けられて用いられる(図2参照)。また、ローラーポンプ20A〜20Dは、図6に示すように、回路を構成するチューブをしごくために回転するローラーを備えるポンプヘッド21と、該ローラーを回転させるためのポンプモータ22と、によりそれぞれ構成される。
血液濃縮回路40は、貯血槽31内の血液を濃縮するための血液濃縮器41を備え、貯血槽31内の血液濃度の調整に用いられる。サクション回路50は、出血した血液を術野から回収するために用いられる。ベント回路60は、心臓内の余分な血液を吸引するために用いられる。心筋保護液回路70は、心筋保護液71を心臓に注入するために用いられる。
尚、本実施形態では、4つのローラーポンプ20A〜20Dを用いる構成を示したが、ローラーポンプの個数は、必要に応じて増減してもよい。
次に、図3〜図5を参照して、血液ポンプ駆動装置100について詳細に説明する。血液ポンプ駆動装置100の斜視図を図3に、正面図を図4に、ブロック図を図5に示す。
第1駆動装置としての血液ポンプ駆動装置100は、第1筐体としてのポンプ制御側筐体110と、センサ制御側筐体120と、を備え、両者は分離及び結合可能に構成され、図3及び図4に示すように、縦方向に並んで配置される。
まず、血液ポンプ駆動装置100のうち、ポンプ制御側筐体110に配置されるポンプ制御側の構成について詳細に説明する。
血液ポンプ駆動装置100は、第1筐体としてのポンプ制御側筐体110に、第1操作部としての操作部111と、第1制御部としての血液ポンプ制御部112と、第1駆動部としてのモータドライバ113と、第1内部電源としてのバッテリ114と、センサ制御側接続部115と、表示部116と、を備える。
第1操作部としての操作部111は、ポンプ制御側筐体110の外面(前面)に設けられ、血液ポンプ10の流量を調整する調整ダイアルや電源のON/OFF切替スイッチ等を含んで構成される。
第1制御部としての血液ポンプ制御部112は、ポンプ制御側筐体110の内部に収容される。血液ポンプ制御部112は、例えば中央演算処理装置やRAM、ROM等からなるコンピュータ装置で構成される。血液ポンプ制御部112は、操作部111、モータドライバ113、バッテリ114、センサ制御側接続部115、表示部116及び流量センサFSと接続される。血液ポンプ制御部112は、操作部111からの操作内容に応じてモータドライバ113を制御して血液ポンプ10の回転数の調整等を行う。また、血液ポンプ制御部112は、流量センサFSから取得した情報を表示部116に表示する。
流量センサFSは、血液回路30に取り付けられ、血液回路30を流れる血液の流量を測定する。また、流量センサFSとしては、周知の超音波流量計や電磁流量計を用いることができる。流量センサFSは、血液回路30のチューブ内に気泡が混入しているか否かを検出可能である。
第1駆動部としてのモータドライバ113は、ポンプ制御側筐体110内部に収容され、血液ポンプ制御部112から出力された信号を受けて血液ポンプ10を構成するポンプモータ12に電力を供給する。
第1内部電源としてのバッテリ114は、ポンプ制御側筐体110内部に収容され、血液ポンプ制御部112やポンプモータ12等に電力を供給して血液ポンプ駆動装置100のポンプ制御側を動作させるためのものであり、周知の充電式電池で構成することができる。バッテリ114は、後述するセンサ制御側筐体120に配置されるバッテリ122から、ポンプ制御側接続部123及びセンサ制御側接続部115を介して電力が供給されて充電される。バッテリ114の容量は、例えば、ポンプモータ12を1時間程度駆動することができる容量であればよい。
センサ制御側接続部115は、ポンプ制御側筐体110の後部の下側に設けられ、後述のセンサ制御側筐体120が備えるポンプ制御側接続部123と電気的に接続される。センサ制御側接続部115及びポンプ制御側接続部123を介して各種信号及び電力がセンサ制御側からポンプ制御側に送られる。また、流量センサFSの検出信号は、ポンプ制御側からセンサ制御側にも送られる。
表示部116は、ポンプ制御側筐体110の外面(前面)に取り付けられ、例えば液晶パネル等で構成される。表示部116には、流量センサFSで測定された血液回路30の血液流量、血液ポンプ駆動装置100の動作状態等が表示される。また、表示部116には、画面を切り替えることにより各種設定をするための画面も表示可能である。
次に、血液ポンプ駆動装置100のうち、センサ制御側筐体120に配置されるセンサ制御側の構成について詳細に説明する。センサ制御側では、主に、血液ポンプ10を安全に駆動するために血液回路30に取り付けられる各種センサを制御する。
血液ポンプ駆動装置100は、センサ制御側筐体120に、センサ制御部121と、バッテリ122と、ポンプ制御側接続部123と、を備える。
センサ制御部121は、センサ制御側筐体120の内部に収容され、血液ポンプ制御部112と同様なコンピュータ装置で構成される。センサ制御部121は、バッテリ122、ポンプ制御側接続部123、圧力センサPS1、温度センサTS、レベルセンサLS及びオートクランプ33と接続される。
圧力センサPS1は、血液回路30に設けられており、血液回路30を流れる血液の圧力を測定する。温度センサTSは、血液回路30に設けられており、血液回路30を流れる血液の温度を測定する。レベルセンサLSは、血液回路30の貯血槽31に設けられており、貯血槽31の血液量を検出する。オートクランプ33は、血液回路30に設けられており、血液回路30のチューブの内部に気泡が混入している場合にチューブを自動的にクランプして血液の流れを停止させるためものであり、ソレノイド機構等を内蔵した周知のものである。
バッテリ122は、センサ制御側筐体120の内部に収容され、センサ制御部121等に電力を供給して血液ポンプ駆動装置100のうちセンサ制御側を動作させるためのものであり、周知の充電式電池で構成することができる。センサ制御側に配置されるバッテリ122は、ポンプ制御側に配置されるバッテリ114よりも大容量の充電式電池であり、停電時においてもポンプモータ12を駆動し続けることができるようにバックアップ電源として機能する。バッテリ122の容量は、例えば、ポンプモータ12を3〜4時間程度駆動することができる容量であればよい。また、バッテリ122は、交流電源等の外部電源EPと接続され、充電可能である。
ポンプ制御側接続部123は、センサ制御側筐体120の後部の上側に設けられ、前述のポンプ制御側筐体110の後部の下側に設けられるセンサ制御側接続部115と電気的に接続される。
センサ制御部121には、血液ポンプ制御部112に接続される流量センサFSの検出信号がセンサ制御側接続部115及びポンプ制御側接続部123を介して入力される。流量センサFSが、血液回路30のチューブ内に気泡が混入していることを検出した場合に、その信号がセンサ制御部121に送られ、センサ制御部121はオートクランプ33をクランプ状態にする。尚、オートクランプ33は、通常時には開放状態とされる。
また、センサ制御部121は、圧力センサPS1、温度センサTS及びレベルセンサLSの検出信号を、ポンプ制御側接続部123及びセンサ制御側接続部115を介して血液ポンプ制御部112に送信する。血液ポンプ制御部112は、上記検出信号及び操作部111の操作内容に基づいてポンプモータ12を制御する。
血液ポンプ駆動装置100のうち、センサ制御側の構成は、各種センサを制御するためのセンサ制御部121やバックアップ電源として機能するバッテリ122を備えるため、ポンプ制御側筐体110よりもセンサ制御側筐体120の方が大きくなる。
以上、説明した第1駆動装置としての血液ポンプ駆動装置100を用いて、血液ポンプ10の駆動及び制御を行うことができる。
次に、第2駆動装置としてのローラーポンプ駆動装置200の構成について詳細に説明する。ローラーポンプ駆動装置200のブロック図を図6に示す。
第2駆動装置としてのローラーポンプ駆動装置200は、第2筐体としての筐体210の内部に、第2制御部としてのローラーポンプ制御部211と、複数の第2駆動部としての複数のモータドライバ212A〜212Dと、第2内部電源としてのバッテリ213と、を備え、筐体210とは別部材として、第2操作部としての操作部220A及び220Bと、を備える。
第2筐体としての筐体210は、上部筐体210A及び下部筐体210Bで一体的に構成され、横幅や奥行きよりも縦方向の長さが最も長くなくように縦長に形成される(図1参照)。
第2制御部としてのローラーポンプ制御部211は、上部筐体210Aの内部に収容され、前述の血液ポンプ制御部112及びセンサ制御部121と同様なコンピュータ装置で構成される。ローラーポンプ制御部211は、複数のモータドライバ212A〜212D、バッテリ213、操作部220A、220B及び複数の圧力センサPS2と接続される。ローラーポンプ制御部211は、操作部220A及び220Bからの操作内容に応じてモータドライバ212A〜212Dを制御してローラーポンプ20A〜20Dの回転数の調整等を行う。
圧力センサPS2は、血液濃縮回路40や心筋保護液回路70等に設けられ、回路を流れる液体の圧力を測定する。
複数の第2駆動部としての複数のモータドライバ212A〜212Dは、上部筐体210A内部に収容され、ローラーポンプ制御部211から出力された信号を受けてローラーポンプ20A〜20Dをそれぞれ構成するポンプモータ22に電力を供給する。
第2内部電源としてのバッテリ213は、下部筐体210B内部に収容され、ローラーポンプ制御部211やモータドライバ212A〜212D等に電力を供給してローラーポンプ駆動装置200を動作させるためのものである、バッテリ213としては、周知の充電式電池で構成することができる。また、バッテリ213は、交流電源等の外部電源EPと接続され、充電可能である。
第2操作部としての操作部220A及び220Bは、筐体210とは別体に構成され、各ローラーポンプの流量を調整する調整ダイアルや電源のON/OFF切替スイッチ、情報の表示及び入力が可能なタッチパネル等で構成される。操作部220Aは、タッチパネルの画面を切り替えて、ローラーポンプ20A及び20Bの操作に用いることができ、操作部220Bは、同様にタッチパネルの画面を切り替えて、ローラーポンプ20C及び20Dの操作に用いることができる。また、操作部220A、220Bのタッチパネルには、それぞれが操作可能なローラーポンプ20A〜20Dの回転数、流量、圧力センサPS2により測定された圧力等が表示でき、操作部220A、220Bは表示部としての機能を兼ねる。
以上、説明した第2駆動装置としてのローラーポンプ駆動装置200を用いて、複数のローラーポンプ20A〜20Dの駆動及び制御を行うことができる。
次に、血液ポンプ駆動装置100及びローラーポンプ駆動装置200の配置について、図1を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、人工心肺装置1は、血液ポンプ駆動装置100、ローラーポンプ駆動装置200を搭載し、血液回路30等を取り付け可能な架台300を更に備える。
架台300は、その底部が、ローラーポンプ駆動装置200の縦長の筐体210と一体的に構成されており、複数本のポール310、複数の取付けフレーム311A及び311B、複数のキャスタ320及び載置台330を備える。
複数本のポール310は、縦方向(上下方向)に延びて筐体210を囲むように配置され、必要に応じて、人工心肺システムの各構成や駆動装置の操作部等を取り付けることができる。一例として、左前方のポール310には、貯血槽31及び人工肺32が取り付けられる。また、左前方のポール310の下方には、アーム312を介して血液ポンプ10(遠心ポンプ又はローラーポンプ)が取り付けられる。
また、左後方のポール310及び右前方のポール310には、U字状の取付けフレーム311A及び311Bがポール310を軸としてそれぞれ回動可能に取り付けられる。一例として、取付けフレーム311Aには、複数のローラーポンプ20A〜20Dが縦方向(上下方向)に並んで取り付けられる。取付けフレーム311Bには、ローラーポンプ駆動装置200が備える操作部220A及び220Bが縦方向(上下方向)に並んで取り付けられる。
複数のキャスタ320は、架台300の底部に取り付けられ、人工心肺装置1を移動可能とする。
載置台330は、血液ポンプ駆動装置100を載置するための台であり、載置台330の四隅に複数のポール310が貫通するように構成される。載置台330は、筐体210の上方に固定されて配置される。
以上、説明したように、人工心肺装置1は、血液ポンプ10を駆動するための第1駆動装置(血液ポンプ駆動装置100)と、複数のローラーポンプ20A〜20Dを駆動するための第2駆動装置(ローラーポンプ駆動装置200)と、が独立して構成されており、第1筐体(ポンプ制御側筐体110)と縦長の第2筐体(筐体210)が縦方向に並んで架台300に配置され、更に複数のローラーポンプ20A〜20Dが縦方向に並んで架台300に配置される。
以上説明した本実施形態の人工心肺装置1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)人工心肺装置1を、ポンプ制御側筐体110及び筐体210を設置面の中央部に縦方向に並んで配置し、複数のローラーポンプ20A〜20Dを、設置面の中央部の側方(ポンプ制御側筐体110及び筐体210)に縦方向に並んで配置して構成した。これにより、人工心肺装置1の設置面積を低減することができるので、手術室において他の装置の設置や、術者の導線確保を妨げにくくできる。
(2)操作部111を、ポンプ制御側筐体110の外面に配置し、ポンプ制御側筐体110を、筐体210よりも上方に配置した。これにより、操作者は、従来のように座ってではなく、立った状態で血液ポンプ10の操作を行うことができる。よって、狭い手術室においても、人工心肺装置1を設置して容易に操作することができる。
(3)血液ポンプ駆動装置100を、ポンプ制御側筐体110の外面に設けられる表示部116を含んで構成し、ポンプ制御側筐体110を筐体210よりも上方に配置した。これにより、操作者が見やすい位置に表示部116を配置できるので、血液ポンプ10の操作性を向上させることができる。
(4)人工心肺装置1を、筐体210の上方に配置され血液ポンプ駆動装置100を載置可能な載置台330を含んで構成した。ここで、血液ポンプ駆動装置100と、ローラーポンプ駆動装置200とは、制御部や電源等を内部に収容する筐体が独立して構成され、血液ポンプ駆動装置100は、載置台330に載置されるだけである。よって、血液ポンプ駆動装置100に何らかの不具合が生じた場合等に、予備の血液ポンプ駆動装置との交換を容易に行える。
(5)血液ポンプ駆動装置100を、血液回路30に設けられる各種センサを制御するためのセンサ制御部121と、停電時に血液ポンプ10を駆動するための電力を供給可能なバックアップ電源としてのバッテリ122と、センサ制御部121及びバッテリ122を内部に収容するセンサ制御側筐体120と、を含んで構成し、ポンプ制御側筐体110及びセンサ制御側筐体120を縦方向(上下方向)に並べて配置した。これにより、血液ポンプ駆動装置100が、センサ制御側筐体120内部に収容されるセンサ制御部121及びバッテリ122を更に備え、血液ポンプ駆動装置100が大型となる場合であっても、人工心肺装置1の設置面積を低減することができる。
(6)第2操作部としての操作部220A、220Bを、複数のローラーポンプ20A〜20Dが配置された設置面の中央部の一側方とは反対側の他側方に配置するものとした。操作部220A、220Bが、ローラーポンプ20A〜20Dやローラーポンプ制御部211と別体に構成されるので、操作部220A、220Bを自由に配置することができる。また、人工心肺装置1を構成する複数のローラーポンプ20A〜20Dや操作部220A、220Bが設置面の左右両側に配置されるので、操作性を保持しつつ、人工心肺装置1の設置面積を低減することができる。
(7)人工心肺装置1を、筐体210を囲むように配置され、縦方向に延びる複数本のポール310と、複数のローラーポンプ20A〜20Dが取り付けられるU字状の取付けフレーム311Aと、を含んで構成し、取付けフレーム311Aを、複数本のポール310のうちの一のポール310に、このポール310を軸として回動可能に取り付けた。これにより、手術室の広さに応じて、ポール310を軸にして複数のローラーポンプ20A〜20Dの配置を自由に調整することができる。
以上、本発明の人工心肺装置の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、血液ポンプ駆動装置が、ポンプ制御側とセンサ制御側とで別体に構成される例を示したが、両者が一体的に構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、血液ポンプとして遠心ポンプを用いる例を示したが、これに限らない。血液循環に用いられる血液ポンプ駆動装置と、血液循環以外のものに用いられるローラーポンプ駆動装置とが独立に構成されていれば、血液ポンプとしてローラーポンプを用いてもよい。
また、上述の実施形態では、ローラーポンプ駆動装置の縦長の筐体が上部筐体及び下部筐体で構成される例を示したが、縦長の筐体が1つの筐体により構成されていてもよい。また、ローラーポンプ制御部及び複数のモータドライバが上部筐体に、バッテリが下部筐体に配置される構成を示したがこれに限らない。ローラーポンプ制御部、複数のモータドライバ及びバッテリは、縦長の筐体内部に収容されていれば、筐体内での配置場所はいずれでもよい。
また、上述の実施形態では、4つのローラーポンプ20A〜20Dを、ポンプ制御側筐体110及び筐体210の一の側方に配置したが、これに限らない。即ち、複数のローラーポンプを、ポンプ制御側筐体110及び筐体210の側方の二箇所以上(2つ以上のポール)に分けて配置してもよい。
1 人工心肺装置
10 血液ポンプ(遠心ポンプ)
20A、20B、20C、20D ローラーポンプ(ポンプ)
30 血液回路
100 血液ポンプ駆動装置(第1駆動装置)
110 ポンプ制御側筐体(第1筐体)
111 操作部(第1操作部)
112 血液ポンプ制御部(第1制御部)
113 モータドライバ(第1駆動部)
114 バッテリ(第1内部電源)
115 センサ制御側接続部
116 表示部
120 センサ制御側筐体
121 センサ制御部
122 バッテリ
123 ポンプ制御側接続部
200 ローラーポンプ駆動装置(第2駆動装置)
210 筐体(第2筐体)
210A 上部筐体
210B 下部筐体
211 ローラーポンプ制御部(第2制御部)
212A、212B、212C、212D モータドライバ(第2駆動部)
213 バッテリ(第2内部電源)
220A、220B 操作部(第2操作部)
300 架台
310 ポール
311A、311B 取付けフレーム
320 キャスタ
330 載置台
EP 外部電源
FS 流量センサ
PS1、PS2 圧力センサ
TS 温度センサ
LS レベルセンサ

Claims (8)

  1. 血液循環に用いられる血液ポンプを駆動するための第1駆動装置と、
    血液循環以外の用途に用いられる複数のポンプと、
    前記複数のポンプを駆動するための第2駆動装置と、
    を備える人工心肺装置であって、
    前記第1駆動装置は、
    前記血液ポンプを操作するための第1操作部と、
    前記第1操作部からの信号を受けて前記血液ポンプの駆動を制御する第1制御部と、
    前記第1駆動装置を動作させるための電力を供給する第1内部電源と、
    前記第1制御部及び前記第1内部電源を内部に収容する第1筐体と、を有し、
    前記第2駆動装置は、
    前記複数のポンプを操作するための第2操作部と、
    前記第2操作部からの信号を受けて前記複数のポンプの駆動を制御する第2制御部と、
    前記第2駆動装置を動作させるための電力を供給する第2内部電源と、
    前記第2制御部及び前記第2内部電源を内部に収容する第2筐体と、を有し、
    前記第1筐体及び前記第2筐体は、設置面の中央部に高さ方向に並んで配置され、
    前記複数のポンプは、前記第1筐体及び前記第2筐体の側方に高さ方向に並んで配置される人工心肺装置。
  2. 前記第1操作部は、前記第1筐体の外面に設けられ、
    前記第1筐体は、前記第2筐体よりも上方に配置される請求項1に記載の人工心肺装置。
  3. 前記第1駆動装置は、前記第1筐体の外面に設けられ前記血液ポンプに関する所定の情報を表示する表示部を更に備え、
    前記第1筐体は、前記第2筐体よりも上方に配置される請求項1又は2に記載の人工心肺装置。
  4. 前記第2筐体の上方に、前記第1駆動装置を載置可能な載置台を更に備える請求項2又は3に記載の人工心肺装置。
  5. 前記第1駆動装置は、
    血液循環用の血液回路に設けられるセンサを制御するためのセンサ制御部と、
    停電時に前記血液ポンプを駆動するための電力を供給可能なバックアップ電源と、
    前記センサ制御部及び前記バックアップ電源を内部に収容するセンサ制御側筐体と、
    を更に備え、
    前記第1筐体及び前記センサ制御側筐体は、縦方向に並んで配置される請求項1〜4のいずれかに記載の人工心肺装置。
  6. 前記第2操作部は、前記複数のポンプが配置された側方とは反対側の側方に配置される請求項1〜5のいずれかに記載の人工心肺装置。
  7. 前記血液ポンプは、遠心ポンプである請求項1〜6のいずれかに記載の人工心肺装置。
  8. 前記第2筐体を囲むように配置され、縦方向に延びる複数本のポールと、
    前記複数のポンプが取り付けられるU字状の取付けフレームと、
    を更に備え、
    前記取付けフレームは、前記複数本のポールのうちのいずれかのポールに、該ポールを軸として回動可能に取り付けられる請求項1〜7のいずれかに記載の人工心肺装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023217001A1 (zh) * 2022-05-08 2023-11-16 深圳汉诺医疗科技有限公司 一种ecmo 设备系统电源异常自动切换供电方法及系统

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