JP2019050835A - 薬剤噴流生成装置、及び薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法 - Google Patents

薬剤噴流生成装置、及び薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法 Download PDF

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奉洋 川口
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敦寛 中川
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悌二 冨永
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道寛 金田
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Abstract

【課題】薬剤の熱劣化を抑えつつ、薬剤を高速に噴射し、体組織の深い位置へ薬剤を到達させることができる薬剤噴流生成装置を提供する。【解決手段】薬剤噴流生成装置は、筒状の液体室と、液体室の端部に形成されたノズルと、液体室内に駆動用の液体を供給する駆動液体用送液装置と、液体室内のノズル付近に薬剤を供給する薬剤用送液装置と、液体室内にパルスレーザー光を照射して、該液体室内の駆動用の液体を気化させ、薬剤を駆動用の液体を介してノズルから噴射させるレーザー光照射部と、パルスレーザー光を発生するレーザー光源と、を有する。液体室は駆動液体用送液装置から供給される駆動用の液体を液体室内に導入する駆動液体導入口と、駆動液体導入口よりもノズル側に配置され、薬剤用送液装置から供給される薬剤を液体室内に導入する薬剤導入口とを備える。レーザー光照射部は、駆動液体導入口と薬剤導入口との間に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、薬剤噴流生成装置、及び薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法に関するものである。
光ファイバーがチューブ内に挿入され、レーザー発振器から光ファイバーを介して出射されたレーザー光により、チューブ内に充填された水などの液体を急激に加熱して液体噴流(液体ジェット)を発生させ、この液体噴流の力により血栓などを破砕し除去する手術用器具(パルスジェットメス)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
詳細には、特許文献1に記載のレーザー誘起液体噴流発生デバイスは、光ファイバーの先端部に形成されたレーザー照射部を内部に収容し、液体噴流を生じさせるジェット発生管部を有する。このレーザー誘起液体噴流発生デバイスは、Yコネクター及びYコネクターをレーザー発振器に連結する連結部材を有し、連結部材はレーザー発振器から突設された連結突部と螺合されるスリーブ部材を備え、レーザー発振器とYコネクターが脱着可能に連結している。Yコネクターの所定のポートには光ファイバーが挿通され、光ファイバーを樹脂などの固定部材によりスリーブ部材に一体的に固定した構造となっている。
ところで、薬剤などを生体に投与したい場合がある。詳細には、術中に、薬剤として、抗癌剤、血液凝固促進剤、血栓溶解剤、抗凝固剤、血管収縮剤などや、遺伝子、細胞、再生細胞薬などを生体に投与したい場合がある。
薬剤投与の方法としては、脈管経由による投与方法、穿刺針(注射針)による対象部位への直接投与法などが知られている。
特開2007−209465号公報
しかしながら、脈管経由による注射針を用いた投与方法では、比較的大量の薬剤を要する。また、脈管経由で薬剤が投与されるため、対象部位以外の部分(全身など)で意図しない副作用が生じる虞がある。
穿刺針による対象部位への直接投与法では薬剤を限局投与することができ、対象部位以外の部分における副作用が少ない。しかしながら、穿刺針を用いた直接投与法では、対象部位への薬剤の到達率が比較的小さい、注射針で体組織が傷つく、などの虞がある。
また、例えば、特許文献1に記載のレーザー誘起噴流発生デバイスにおいて、単純に、薬剤を液体に溶解させて、その液体にレーザー光を照射させた場合、薬剤がレーザー光の照射により熱劣化する、薬剤と液体の混合により薬剤が希釈して変質する、などの虞がある。
また、例えば、高圧ポンプを用いて液体の連続流ジェットを噴射する連続流ジェット噴射装置にて、薬剤を溶解させた液体の連続流ジェットを噴射させた場合、大量の薬剤を要する、薬剤投与量をコントロールできない、などの問題がある。
また、内視鏡や顕微鏡を用いた手術では、術野が非常に狭く、大型の手術器具を使用することができないという問題がある。
本発明の薬剤噴流生成装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
薬剤を噴射する薬剤噴流生成装置であって、
筒状の液体室と、
前記液体室の端部に形成されたノズルと、
前記液体室内に駆動用の液体を供給する駆動液体用送液装置と、
前記液体室内のノズル付近に薬剤を供給する薬剤用送液装置と、
前記液体室内にパルスレーザー光を照射して、該液体室内の駆動用の液体を気化させ、前記薬剤を駆動用の液体を介して前記ノズルから噴射させるレーザー光照射部と、
前記パルスレーザー光を発生するレーザー光源と、を有し、
前記液体室は、前記駆動液体用送液装置から供給される前記駆動用の液体を前記液体室内に導入する駆動液体導入口と、前記駆動液体導入口よりもノズル側に配置され、前記薬剤用送液装置から供給される前記薬剤を前記液体室内に導入する薬剤導入口とを備え、
前記レーザー光照射部は、前記駆動液体導入口と前記薬剤導入口との間に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
薬剤を噴射する薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法であって、
薬剤噴流生成装置は、
筒状の液体室と、
前記液体室の端部に形成されたノズルと、
前記液体室内に駆動用の液体を供給する駆動液体用送液装置と、
前記液体室内の前記ノズル付近に薬剤を供給する薬剤用送液装置と、
前記液体室内にパルスレーザー光を照射して、該液体室内の駆動用の液体を気化させ、前記薬剤を駆動用の液体を介して前記ノズルから噴射させるレーザー光照射部と、
前記パルスレーザー光を発生するレーザー光源と、を有し、
前記液体室は、前記駆動液体用送液装置から供給される前記駆動用の液体を前記液体室内に導入する駆動液体導入口と、前記駆動液体導入口よりもノズル側に配置され、前記薬剤用送液装置から供給される前記薬剤を前記液体室内に導入する薬剤導入口とを備え、
前記レーザー光照射部は、前記駆動液体導入口と前記薬剤導入口との間に配置され、
前記駆動液体用送液装置が、前記液体室内に駆動用の液体を供給するステップと、
前記薬剤用送液装置が、前記液体室内の前記ノズル付近に薬剤を供給するステップと、
前記レーザー光照射部が前記液体室内にパルスレーザー光を照射して、該液体室内の駆動用の液体を気化させ、前記薬剤を駆動用の液体を介して前記ノズルから噴射させるステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、針を使用せず、限局投与が可能で標的への薬剤導入の効率が高い薬剤噴流生成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、薬剤の熱劣化を抑えつつ、薬剤を高速に噴射し、体組織の深い位置へ薬剤を到達させることが可能な薬剤噴流生成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置の一例を示す全体構成図。 図1に示した薬剤噴流生成装置の部分拡大図。 薬剤噴流生成装置の動作の一例を示す図、(a)は駆動液体の充填時、(b)は薬剤装填時、(c)はノズルまで薬剤を装填した時をそれぞれ示す図。 薬剤噴流生成装置の動作の一例を示す図、(a)はパルスレーザー光照射時、(b)は駆動液体の充填時をそれぞれ示す図。 薬剤噴流生成装置の動作の一例を示すタイミングチャート、(a)はレーザー光強度を示す図、(b)は駆動液体送出量を示す図、(c)は薬剤送出量を示す図、(d)は噴流初速(噴流速度)を示す図。 薬剤噴流生成装置の動作の一例を示す図、(a)は薬剤の非噴射時、(b)は薬剤噴射時、(c)は投与部位に薬剤の到達時、(d)は生体内に薬剤の液溜まりが生じた状態を示す図、(e)は噴射停止後をそれぞれ示す図。 比較例の注射針による薬剤投与の動作の一例を示す図、(a)は注射針を生体にさす前の状態、(b)は注射針を生体にさした状態、(c)は薬剤投与部位まで注射針の先端部が到達した状態、(d)は薬剤を投与した時、(e)は注射針を抜いた時をそれぞれ示す図。 本発明の一実施形態に係る薬剤噴流生成装置(光ファイバー位置を自動調整する機能を有する)の一例を示す全体構成図。 図8に示した薬剤噴流生成装置の動作の一例を示す図、(a)はノズルとレーザー光照射部との間の距離が長い場合、(b)はノズルとレーザー光照射部との間の距離が短い場合をそれぞれ示す図。 図8に示した薬剤噴流生成装置の動作の一例を示すタイミングチャート、(a)はレーザー光強度を示す図、(b)は駆動液体送出量を示す図、(c)は薬剤送出量を示す図、(d)は光ファイバーの位置を示す図、(e)は噴流初速(噴流速度)を示す図。 図8に示した薬剤噴流生成装置の動作の一例を示す図、(a)は噴射前、(b)は第1回目噴射時、(c)は第1回目噴射停止時、(d)は第2回目噴射時、(e)は第2回目噴射停止時をそれぞれ示す図。
本発明の一実施形態に係る薬剤噴流生成装置(噴流生成装置ともいう)は、端部にノズルを有する液体室(細管)内に、光吸収性を有する液体(駆動用液体又は駆動液体ともいう)を充填させ、ノズル付近に液状の薬剤(薬液)を配置し、液体室(細管)内の駆動液体にレーザー光を照射して、気化ガスを発生させ、気化ガスの膨張により、駆動液体をノズル側に向かって高速に移動させ、駆動液体が薬剤を押し出すように、ノズルから薬剤を噴射する。
レーザー光照射時、レーザー光は液体に吸収され、薬剤には照射されない。このため、薬剤噴流生成装置は、薬剤の熱変性や光化学的変性を防ぐことができる。また、薬剤噴流生成装置は、細管の液体室を有するので、駆動液体と薬剤との接触面積が小さく、駆動液体と薬剤とが混合しにくい構造となっている。
この噴流生成装置により噴射される薬剤としては、例えば、抗癌剤、血液凝固促進剤、血栓溶解剤、抗凝固剤、血管収縮剤などの各種薬剤を採用することができる。また、上記薬剤に限られるものではなく、この噴流生成装置により噴射される溶液としては、遺伝子、核酸、細胞、再生細胞液、放射性同位元素などを含有する液性媒体(液性治療媒体、治療溶液、射出治療溶液、液性射出物質などともいう)であってもよい。
以下の実施形態では、治療時に噴流生成装置を用いているが、この形態に限られるものではなく、例えば、治療以外の診断時やその他の状況下でこの噴流生成装置を用いてもよいし、何らかの医学的行為に対して補助的に噴流生成装置を用いてもよい。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態を説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置100を、ジェットメスなどの医療器具に適用した例を説明する。
図1に示したように、本発明の一実施形態に係る薬剤噴流生成装置100は、液体室160、レーザー装置2(レーザー光源)、駆動液体用送液装置1、薬剤用送液装置5、制御装置4(制御部)、などを有する。制御装置4は、各構成要素と有線式通信路又は無線式通信路を介して通信可能に接続されている。
図1、図2に示したように、液体室160は、内部に液体F(駆動液体)や薬剤を保持可能に構成されている。液体室160は、術者により把持される把持部を有していてもよい。液体室160(膨張室)は筒状に形成されている。本実施形態では、液体室160は円筒形状に形成されている。詳細には、液体室160は外径Po、内径Pzの円筒形状に形成されている。円状の液体室160は、金属材料などの大きい強度を有する材料により形成されている。液体室160の形成材料としては、ステンレス、チタン、金、銀などの金属、又は、セラミックスなどの材料を挙げることができる。本実施形態では、液体室160としての金属細管の内径Pzが0.5mm〜3.0mm程度、好ましくは1.0mm程度である。
液体室160には、送液チューブなどの管状部材51を介して駆動液体用送液装置1が接続されている。また、管状部材51と液体室160との間に、フィルタ(不図示)が設けられていてもよい。
また、液体室160の一方の端部には、光ファイバー22を介してレーザー装置2(レーザー光源)が接続されている。
光ファイバー22は、液体室160内に挿入され、その光ファイバー22の先端が筒状の液体室160である金属細管内の所定位置に配置される。
駆動液体用送液装置1は、制御装置4(制御部)の制御により、液体F(駆動液体)を管状部材51を介して金属筒状部材などの筒状の液体室160に供給する。液体室160内の液体Fとしては、水、生理食塩水、電解質輸液などを挙げることができる。
レーザー光源としてのレーザー装置2(レーザー発振器)は、制御装置4(制御部)の制御によりパルスレーザー光を発生する。レーザー装置2から出力されたパルスレーザー光は、光ファイバー22を介して、光ファイバー22の先端部のレーザー光照射部21から筒状の液体室160内に射出される。レーザー装置2は、レーザー光強度とレーザー光パルス幅を独立に制御することができる。詳細には、制御装置4(制御部)は、レーザー光照射部21によるパルスレーザー光のレーザーエネルギー、パルス幅及びパルス繰り返し周波数の少なくとも1つを変化させるようにレーザー装置2を制御する。
レーザー装置2(レーザー光源)は、本実施形態では、例えば、1パルス当たり最大1000mJ程度のパルスレーザー光を照射可能である。レーザー装置2としては、ホルミウムヤグレーザー装置(Ho:YAGレーザー:波長2.1μm)などのレーザー発振器を採用することができる。水、生理食塩水、電解質輸液、などの液体Fは、レーザー装置2からのパルスレーザー光のエネルギーの吸収性を有する。尚、レーザー装置2は、上記レーザー発振器に限られるものではない。
薬剤用送液装置5は、制御装置4(制御部)の制御により、薬剤Dを管状部材55を介して金属筒状部材などの筒状の液体室160に供給する。薬剤Dは、例えば、液状体であり、レーザー光に対して非吸収性を有するものが望ましい。薬剤Dとしては、例えば、抗癌剤、血液凝固促進剤、血栓溶解剤、抗凝固剤、血管収縮剤、遺伝子、細胞、再生細胞薬などの各種薬を採用することができる。また、薬剤は、溶液に粉末薬が溶解したものであってもよい。
液体室160の端部160aには開口形状のノズル165が形成されている。ノズル165は、液体室160内に注入された薬剤を外部に噴射可能に構成されている。
詳細には、図2に示すように、ノズル165の直径Nzは、筒状の液体室160の内径Pzよりも小さい。薬剤用送液装置5に接続された管状部材55の端部は、金属細管の液体室160に設けられた薬剤導入口155に連通されている。駆動液体用送液装置1に接続された管状部材51は、金属細管の液体室160に設けられた駆動液体導入口151に連通されている。
図2に示したように、液体室160において、ノズル165とレーザー光照射部21の間に、薬剤室160Dと膨張室160Eが連通するように設けられている。薬剤室160Dはノズル165側に設けられ、膨張室160Eはレーザー光照射部21側に設けられている。膨張室160Eは、駆動液体にレーザー光が照射された場合、発生した気化ガスが膨張する領域である。薬剤室160Dは薬剤が供給される領域である。
また、図2に示すように、液体室160(細管)には、薬剤室160Dに薬剤を供給するための薬剤導入口155が設けられている。つまり、ノズル165と駆動液体導入口151との間に、薬剤導入口155が設けられている。
レーザー光照射部21は、液体室160内で薬剤導入口155と駆動液体導入口151との間に配置されている。ノズル165と薬剤導入口155との間の距離NDは、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離L1よりも短い。
薬剤導入口155とレーザー光照射部21との間の距離LD2は、薬剤導入口155と駆動液体導入口151との間の距離DFよりも短い。
具体的には、例えば、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離L1は、50〜150mm程度であり、好ましくは100mm程度である。この距離L1は、レーザー光照射により液体室160内で発生して膨張する気泡が、液体室160の端部160aに形成されたノズル165よりも外にでない距離に設定されている。
本実施形態では、液体室160(細管)の薬剤室160D、膨張室161の内径は1mm程度であり、断面積が0.785mm2程度である。噴流生成装置は、薬剤室160Dへ薬剤を導入した時から1秒以内に薬剤を噴射するように構成されているので、薬剤から駆動液体、又は、駆動液体から薬剤への拡散は無視できる。つまり、噴流生成装置は、薬剤と駆動液体を混合しない構造を有する。
薬剤導入口155とレーザー光照射部21との間の距離LD2は、レーザー光により薬剤Dが熱劣化しない距離に規定されている。距離LD2が比較的短い場合、薬剤Dがレーザー光により熱劣化する。距離LD2が比較的長い場合、薬剤とレーザー光照射部21との間の駆動液体Fの量が多くなり、駆動液体が大きな抵抗力となり、その結果、気泡の膨張により駆動液体を押し出す力が弱くなり、薬剤の噴流速度が低下する。
このため、距離LD2は、薬剤がレーザー光により熱劣化することなく、且つ、噴流速度が規定値以上となる距離に規定されている。
図2に示したように、筒状の液体室160には、ノズル165に対して反対側の端部から光ファイバー22が挿入されている。この光ファイバー22の先端部はレーザー光照射部21として機能する。液体室160内の液体Fは、レーザー光照射部21から照射されるパルスレーザー光に対してエネルギー吸収性を有する。レーザー高照射部は、パルスレーザー光を液体室160内に照射して、液体Fを加熱、気化させる。
光ファイバー22の直径Azは、筒状の液体室160の内径Pzよりも小さい。光ファイバー22と筒状の液体室160の内面との間には隙間が形成されており、その隙間は液体供給路140として機能する。液体Fは、この液体供給路140を介して液体室160内に供給される。
図2に示した例では、光ファイバー22は、液体室160に挿入された状態で、液体室160の端部1601(後端部)に配置されたOリングなどの封止部材169、固定部材168により固定されている。
筒状の液体室160の内面は、レーザー光照射部21から出射したパルスレーザー光を反射する鏡面160kを有する。パルスレーザー光が鏡面160kで反射した場合、パルスレーザー光のエネルギー損失が非常に小さい。
このため、レーザー光照射部21から出射されたパルスレーザー光は、直接、及び、筒状の液体室160の内面の鏡面160kに1回又は複数回反射して、気泡の境界面(気液界面)に照射可能である。
ここでいう液体Fと気泡の境界面(気液界面)とは、筒状の液体室160内の気泡における、筒状の液体室160の開口側(ノズル165側)の境界面(気液界面)のことである。
尚、この鏡面160kは、筒状の液体室160の内面のうち、光ファイバー22の先端部のレーザー光照射部21近傍、及び、レーザー光照射部21近傍からノズル165までの間の全部又は一部分に形成されていることが好ましい。
この鏡面160kは、電解研磨処理、リーマ加工処理、メッキ処理、蒸着処理、研磨剤吹き付け処理、などのいずれかによって処理された面である。具体的には、筒状の液体室160として、ステンレスやチタンなどの金属細管を採用した場合、その内面を光学研磨することで、鏡面160kを形成してもよい。また、鏡面160kは、パルスレーザー光のレーザー波長に対して反射率が高い素材でコーティングを行うことにより形成されていてもよい。具体的には、鏡面160kは、金コート、金メッキなどのコーティングを行ってもよい。また、筒状の液体室160は、ステンレス、チタンなどの金属細管内に、高反射材である薄厚細管(金)を圧入することで、鏡面160kを形成してもよい。研磨剤吹き付け処理としては、研磨剤を付着させた微細粒子(微細樹脂粒子など)を筒状の液体室160内に高速に吹き付ける処理などを挙げることができる。
また、液体室160の内面の鏡面160kは、レーザー光照射部21により照射されるパルスレーザー光に関して、規定値以上の反射率であることが好ましい。
<薬剤噴流生成装置100の動作>
次に、薬剤噴流生成装置100の動作の一例を、図1〜図5を参照しながら説明する。薬剤噴流生成装置100は、薬剤を毎秒数パルス程度で噴射可能である。初期状態では、薬剤噴流生成装置100はレーザー光を照射していない。
先ず、液体室内に新しい駆動液体を満たし、古い駆動液体を新しい駆動液体に置換することにより液体室内を洗浄する。
詳細には、図5(b)に示したステップST1において、制御装置4(制御部)は、駆動液体用送液装置1を制御して、液体室160を液体F(駆動液体)で満たすように、液体Fを送液する処理を行う。図3(a)に示したように、液体室160内が液体F(駆動液体)で満たされた状態となる。
図5(c)に示したステップST2において、制御装置4(制御部)は、薬剤用送液装置5を制御して、設定された量V1の薬剤Dを液体室160の薬剤室160Dに送液する処理を行う。詳細には、図3(b)に示したように、薬剤Dは、薬剤用送液装置5から管状部材55、薬剤導入口155を介して液体室160の薬剤室160Dに流入する。
図5(b)に示したステップST3において、制御装置4(制御部)は、駆動液体用送液装置1を制御して、液体室160に液体F(駆動液体)を送液する。図3(c)に示したように、駆動液体Fにより薬剤Dがノズル165側に移動する。制御装置4(制御部)は、薬剤量に応じて駆動液体Fの量を決定する。
図5(a)に示したステップST4において、制御装置4(制御部)は、設定されているレーザーエネルギー(レーザー光強度及びレーザーパルス幅)に基づいて、レーザー装置2によりレーザー光を照射する処理を行う。図5(a)示した例では、レーザー光強度がIa、レーザーパルス幅がTlaに設定されている。レーザー出力(エネルギー)はP1(J)=Ia×Tlaに設定されている。
図5(d)に示したST5において、ノズル165から薬剤Dの噴流が吐出される(図4(a)参照)。詳細には、噴流初速度がVaで、レーザーパルス幅(Tlb)に対応した所定時間だけ薬剤Dが吐出される。具体的には、レーザー光照射部21から照射されたパルスレーザー光により、レーザー光照射部21近傍の液体F(駆動液体)が加熱及び気化し、気化ガスG(気泡)の膨張により液体Fが薬剤Dをノズル165側に加圧して、液体Fにより薬剤Dを押し出し、ノズル165から薬剤Dが噴射する。
そして、レーザー光照射部21のレーザー光強度がゼロになった場合、薬剤Dの噴流速度が低下してゼロとなる。
そして、液体室内に新しい駆動液体を満たし、古い駆動液体を新しい駆動液体に置換することにより液体室内を洗浄する。
詳細には、図5(b)に示したステップST6において、制御装置4(制御部)は、駆動液体用送液装置1を制御して、液体室160を液体F(駆動液体)で満たすように、液体Fを送液する処理を行う。図4(b)に示したように、液体室160内が液体F(駆動液体)で満たされた状態となる。
そして、図5(c)に示したステップST7において、制御装置4(制御部)は、薬剤用送液装置5を制御して、液体室160に薬剤を送液する処理を行う。薬剤Dは、薬剤用送液装置5から管状部材55、薬剤導入口155を介して液体室160内に流入する。
図5(b)に示したステップST8において、制御装置4(制御部)は、駆動液体用送液装置1を制御して、液体室160に液体F(駆動液体)を送液する。駆動液体Fにより薬剤Dがノズル165側に移動する。制御装置4(制御部)は、薬剤量に応じて駆動液体Fの量を決定する。
以下、薬剤噴流生成装置は、ステップST4〜ST8の動作を、設定されたレーザー光強度(パワー)とレーザー光パルス幅に基づいて、設定された周波数で、所定回数だけ繰り返す。このように、薬剤噴流生成装置は、短時間に所定回数、パルス状の液状の薬剤を噴射することができる。尚、薬剤噴流生成装置は、単発でパルス状の液状の薬剤を噴射してもよい。
次に、図6を参照しながら、薬剤噴流生成装置が体組織内の特定の深度に薬剤を投与する動作の一例を説明する。
図6(a)に示すように、薬剤の非噴射時、体組織9の投与部位の近傍に、薬剤噴流生成装置のノズル165が配置される。この際、ノズル165からの薬剤の噴射方向が投与部位に向くように、ノズル165が設けられる。
図6(b)に示したように、ノズル165から薬剤Dが噴射される。薬剤Dの噴流には、体組織9に対して穿孔作用があり、体組織9の表面から体組織9の内部へ穴が形成される。穿孔の深さは噴流の強度により制御することができる。
そして、穿孔が進むにつれて薬剤Dの噴流の運動エネルギーが小さくなり、図6(c)に示したように、噴流の強度に対応する深さZ1まで穴が形成される。噴流の強度はパルスレーザー光の出力(エネルギー)P1に比例する。
後続の薬剤Dの噴流は、図6(d)に示したように、穴の底部位置に滞留して液溜り8を形成する。
そして、図6(e)に示したように、レーザー光の照射が停止し、後続の薬剤Dの噴流が途切れた時点で、孔が体組織の内圧により閉孔し、その跡91が形成される。薬剤Dの液溜り8は所定の時間、その状態で持続した後、ゆっくりと体組織9内に拡散される。
上述した薬剤噴流生成装置による薬剤の噴流による穿孔では、噴流の薬剤の圧力(薬剤の内圧)が体組織9内の機械的強度の弱い部位に集中して拡散するため、針を用いた場合と比較して、穿孔途中においても薬剤Dの拡散作用を伴っている。このため、孔の跡91の近傍の体組織にも薬剤Dを拡散することができる。
図7(a)〜図7(e)を参照しながら、比較例として、注射針による薬剤を投与する動作の一例を説明する。
図7(a)〜図7(c)に示したように、注射針Nの先端部を体組織9の深部位置の投与部位まで突き刺す。注射針Nを突き刺している途中では、薬剤の投与が行われない。その後、図7(d)に示したように、注射針Nの先端部から薬剤Dを投与する。投与部位には薬剤Dの液溜り8’が形成される。
そして、図7(e)に示したように、注射針Nを体組織9から抜き取った場合、注射針Nによる孔が体組織の内圧により閉孔し、その跡91’が形成される。薬剤Dの液溜り8は所定の時間、その状態で持続した後、ゆっくりと体組織9内に拡散される。孔の跡91’は注射針Nにより傷つけられており、傷の治りが比較的遅い。
また、注射針Nを突き刺している途中では、薬剤の投与が行われないので、注射針の通った孔の跡91’の近傍の体組織には、薬剤Dが拡散しない。
<薬剤噴流生成装置100b>
次に、図8に示した、本発明の一実施形態に係る薬剤噴流生成装置100bについて説明する。薬剤噴流生成装置100bは、ノズル165から噴射される薬剤の噴射速度と噴射時間を独立で制御することができる。また、薬剤噴流生成装置100bは、設定された薬剤の噴射速度と噴射時間に応じて、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離L1、レーザー光強度(パワー)とレーザー光パルス幅、薬剤を液体室に導入するタイミングと薬剤の量、駆動液体を液体室に導入するタイミングと駆動液体の量、などを自動調整する調整手段を有する。
詳細には、薬剤噴流生成装置100bは、レーザー装置2、液体室160(膨張室)、レーザー装置2(レーザー光源)、ファイバー駆動装置170、駆動液体用送液装置、薬剤用送液装置5、設定部45、制御装置4b(制御部)、などを有する。制御装置4bは、各構成要素と有線式通信路又は無線式通信路を介して通信可能に接続されている。
設定部45は、操作ボタンやタッチパネルなどの操作入力装置などにより構成され、オペレータの操作に応じて薬剤の噴射速度(噴流初速)と噴射時間の設定値を設定する。
記憶部46は、RAM、ROM、HDD、SSDなどの記憶装置で構成されている。記憶部46は、テーブル47、制御プログラムなどを記憶する。
記憶部46のテーブル47は、例えば、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離L1、薬剤の噴射速度(噴流初速)と噴射時間の設定値、レーザー光強度(パワー)とレーザー光パルス幅、薬剤を液体室に導入するタイミングと薬剤の量、駆動液体を液体室に導入するタイミングと駆動液体の量を予め関連付けて記憶している。
制御装置4b(制御部)は、制御プログラムを実行することにより、本発明の実施形態に係る機能を制御装置(コンピュータ)に実現する。制御装置4bは、読出部40、自動制御部41などを有する。
読出部40は、記憶部46のテーブル47を参照して、設定部45により設定された薬剤の噴射速度(噴流初速)と噴射時間の設定値に対応する、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離を示す情報、レーザー光強度(パワー)とレーザー光パルス幅、薬剤を液体室に導入するタイミングと薬剤の量、駆動液体を液体室に導入するタイミングと駆動液体の量パルスレーザー光強度とレーザー光パルス幅に関する情報を記憶部46から読み出す。
制御装置4bの自動制御部41は、読出部40により記憶部46から読み出された、パルスレーザー光強度とレーザー光パルス幅に関する情報に応じたレーザー出力制御信号をレーザー装置2に出力する処理を行う。レーザー装置2は、そのレーザー出力制御信号に基づいて、パルスレーザー光強度とレーザー光パルス幅のパルスレーザー光を所定のタイミングで出力する。
また、自動制御部41は、読出部40により記憶部46から読み出された、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離を示す情報を示すファイバー駆動制御信号をファイバー駆動装置170に出力する処理を行う。ファイバー駆動装置170は、そのファイバー駆動制御信号に基づいて、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離を設定する。
また、自動制御部41は、読出部40により記憶部46から読み出された、駆動液体のタイミング及び駆動液体の量を示す送液制御信号を駆動液体用送液装置1に出力する処理を行う。駆動液体用送液装置1は、その送液制御信号に基づいて、駆動液体用送液装置1から液体F(駆動液体)を液体室160に導入するタイミング及び駆動液体の量を自動調整する。
また、自動制御部41は、読出部40により記憶部46から読み出された、駆動液体のタイミング及び駆動液体の量を示す制御信号を薬剤用送液装置5に出力する処理を行う。薬剤用送液装置5は、その制御信号に基づいて、薬剤用送液装置5から薬剤Dを液体室160に導入するタイミング及び薬剤の量を自動調整する。
ファイバー駆動装置170は、制御装置4bによる制御により、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離を設定する。
ファイバー駆動装置170は、図9(a)、図9(b)に示したように、液体室160の端部1602(後端部)に、Oリングなどの封止部材1709、固定部材1603により固定されている。液体室160の端部1602と固定部材1603は、螺合部1602a、1603aにより螺合するように構成されている。
ファイバー駆動装置170には、モータ1702が設けられている。モータ1702としては、DCモータ、ACモータなど各種モータを採用することができる。
モータ1702の固定子であるモータフランジ1701の先端部に設けられた突起部1701aは固定部材1603に係合し、内部に貫通した光ファイバー22を摺動自在に支持した構造となっている。
モータ1702の回転子1703は、モータフランジ1701から後方に向けて延出した筒形状部を有し、筒形状部の内部に、軸方向に沿って移動自在な可動部材1704、可動部材1705を収容している。光ファイバー22の周囲に配置された筒状形状の可動部材1704、可動部材1705は、内部にOリングなどの封止部材1708を収容した状態で、螺合部1704b、1705aにより螺合されており、光ファイバー22を支持、固定している。
また、筒状形状の可動部材1704は、モータフランジ1701から後方に延出したガイド部1701bが貫通する孔部を有し、ガイド部1701bに沿って移動自在に構成されている。また、可動部材1704とモータ1702の回転子1703は、螺合部1704a、1703aにより螺合した構造となっている。
詳細には、モータ1702の回転子1703が回転することにより、筒状形状の可動部材1704、可動部材1705により支持された光ファイバー22が軸方向に移動自在に構成されている。
つまり、ファイバー駆動装置170は、制御装置4bの制御により、モータ1702の回転子1703を回転させることにより、ノズル165と、光ファイバー22の先端部に設けられたレーザー光照射部21との間の距離L1を調整可能に構成されている。
液体室160としての膨張室は細管で構成され、パルスレーザー光の照射により発生する気化ガスは細管内で光ファイバー出射点(レーザー光照射部21)を起点として噴射ノズル165側へ膨張する。手術において気化ガスの噴出は高温高圧であるので危険であり、噴射ノズル側気液界面(境界面FG)は液体室160(細管)内に確実に留まる必要がある。
よって、レーザーエネルギーの最大値に対応する膨張体積(最大膨張体積に対応した細管内気化ガス長G1)を想定して、液体室160(細管)内の残留液体長W1と光ファイバー出射端位置(レーザー光照射部21)との間の距離L1を決定して固定する必要がある(図9(a)参照)。
例えば、比較例として図9(b)に示したように、この条件下でレーザーエネルギーを絞る(小さくする)場合、ノズル165側気液界面(境界面FG)とレーザー光照射部21との間の距離GAをG1よりも小さくする。
ここで、細管内における流体抵抗は、液体室160(細管)内の液体Fと細管内周面との接触面積(細管内面積)に比例する。一方、細管内面積は、細管径及びノズル165と境界面FGとの間の距離にそれぞれ比例する。また、細管内における液体Fの体積は、細管半径の2乗及びノズル165と境界面FGとの間の距離にそれぞれ比例する。したがって、ノズル165から一定量の液体Fを噴射しようとする場合には、細管径を小さくすると、それだけノズル165と境界面FGとの間の距離を大きくせざるを得ず、流体抵抗が大きくなってしまう。以上より、レーザーエネルギーの可変に対応して効率よく噴流を生成するためには、レーザーエネルギーによらず、W1を維持する必要がある。そのため、本発明の一実施形態に係る薬剤噴流生成装置では、光ファイバー22の出射点(レーザー光照射部21)をレーザーエネルギーに応じて移動可能に構成している(図9(a)、図9(b)参照)。
<薬剤噴流生成装置100bの動作>
次に、薬剤噴流生成装置100bの動作の一例を説明する。本実施形態では、先ず、薬剤の噴射速度(噴流初速)をVa、薬剤の噴射時間をTDaに設定し、レーザー発振条件として、レーザー光強度I(パワー)を小(Ia)且つレーザー光パルス幅Tlを小(Tla)に設定された場合を説明する。
オペレータにより設定部45で設定された薬剤の噴射速度(噴流初速)をVa、薬剤の噴射時間TDaに応じて、制御装置4bはレーザー装置2、駆動液体用送液装置1(送液ポンプ)、薬剤用送液装置5、ファイバー駆動装置170を制御する処理を行う。
詳細には、図10(d)に示したステップST11において、制御装置4bの読出部40は、設定部45により設定された薬剤の噴射速度(噴流初速)及び薬剤の噴射時間に応じて、記憶部46に記憶されているテーブル47から薬剤の噴射速度(噴流初速)及び薬剤の噴射時間に対応する、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離を示す情報、レーザー光強度(パワー)とレーザー光パルス幅、薬剤を液体室に導入するタイミングと薬剤の量、駆動液体を液体室に導入するタイミングと駆動液体の量を記憶部46から読み出す。
自動制御部41は、読出部40により記憶部46から読み出された、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離L1を示す情報を含むファイバー駆動制御信号をファイバー駆動装置170に出力する処理を行う。ファイバー駆動装置170は、ファイバー駆動制御信号により、設定値とテーブルに基づいて決定された距離となるように、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離を自動で調整する。詳細には、制御装置4bは、レーザーエネルギーに対応する位置に、光ファイバー出射端(レーザー光照射部21)をファイバー駆動装置170cにより移動して固定する処理を行う。つまり、レーザー光照射部21をノズル165から距離Laの位置に設定する。
図10(b)に示したステップST12において、制御装置4bは、駆動液体用送液装置1により、液体室160(膨張室)に液体Fを送り、液体室160を液体で満たす処理を行う。
図10(c)に示したステップST13において、制御装置4bは、薬剤用送液装置5(送液ポンプ)により、設定された所定の量の薬剤を液体室160に送る処理を行う。
図10(b)に示したステップST14において、制御装置4bは、駆動液体用送液装置1を制御して、液体室160に液体F(駆動液体)を送液する。駆動液体Fにより薬剤Dがノズル165側に移動する。制御装置4(制御部)は、薬剤量に応じて駆動液体Fの量を決定する。
図10(a)に示したステップST15において、制御装置4bは、設定されたレーザーエネルギー(レーザー光強度=Ia、レーザー光パルス幅=Tla)となるようにレーザー装置2によりレーザー光を照射する処理を行う。
図10(e)に示したステップST16において、薬剤の噴流がノズル165より出射される。詳細には、噴流初速度(噴流速度)がVaで、薬剤の噴射時間がTDaとなるように薬剤が出射される。具体的には、レーザー光照射部21から照射されたパルスレーザー光により、レーザー光照射部21近傍の液体F(駆動液体)が加熱及び気化し、気化ガスG(気泡)の膨張により液体Fが薬剤Dをノズル165側に加圧して、液体Fにより薬剤Dを押し出し、ノズル165から薬剤Dが噴射する。
図10(d)に示したステップST17において、制御装置4bは、次発のレーザーエネルギー(レーザー光強度(パワー)小(Ia)×レーザー光パルス幅大(Tlb))に対応する位置に光ファイバー出射端(レーザー光照射部21)をファイバー駆動装置170により移動して固定する処理を行う。詳細には、レーザー光照射部21をノズル165から距離Lbの位置に設定する。
図10(b)に示したステップST18において、制御装置4bは、前射出噴流量及びファイバー移動に伴う容積変化量を算出し、駆動液体用送液装置1(送液ポンプ)により、液体室160(膨張室)に適量の液体F(駆動液体)を送り、液体室160を液体F(駆動液体)で満たす処理を行う。
図10(c)に示したステップST19において、制御装置4bは、薬剤用送液装置5(送液ポンプ)により、設定された所定の量の薬剤を液体室160に送る処理を行う。
図10(b)に示したステップST20において、制御装置4b(制御部)は、駆動液体用送液装置1を制御して、液体室160に液体F(駆動液体)を送液する。駆動液体Fにより薬剤Dがノズル165側に移動する。制御装置4b(制御部)は、薬剤量に応じて駆動液体Fの量を決定する。
以下、ステップST15〜ST20の動作を、図10に示したように、設定された薬剤の噴射速度(噴流初速)及び薬剤の噴射時間、詳細には、薬剤の噴射速度が小(Va)且つ薬剤の噴射時間が長い(TDb)場合、薬剤の噴射速度が大(Vb)且つ薬剤の噴射時間が短い(TDa)場合、薬剤の噴射速度が大(Vb)且つ薬剤の噴射時間が長い(TDb)場合について、設定された周波数で繰り返す。
次に、図11を参照しながら、薬剤噴流生成装置が体組織内の特定の深さZ1、Z2に薬剤を投与する動作の一例を説明する。但し、Z1>Z2である。
図11(a)に示すように、薬剤の非噴射時、体組織9の投与部位の近傍に、薬剤噴流生成装置のノズル165が配置される。この際、ノズル165からの薬剤の噴射方向が投与部位に向くように、ノズル165が設けられる。設定された量V1の薬剤が薬剤室に供給される。パルスレーザー光がレーザー光照射部から出力される。レーザーの出力(エネルギー)はP1である。レーザー光照射部21近傍の液体F(駆動液体)が加熱及び気化し、気化ガスG(気泡)の膨張により液体Fが薬剤Dをノズル165側に加圧して、液体Fにより薬剤Dを押し出し、図11(b)に示したように、ノズル165から薬剤Dが噴射する。
薬剤Dの噴流により、体組織9の表面から体組織9の内部へ穴が形成される。穿孔の深さは噴流の強度により制御することができる。そして、穿孔が進むにつれて薬剤Dの噴流の運動エネルギーが小さくなり、噴流の強度に対応する深さZ1まで穴が形成される。噴流の強度はパルスレーザー光の出力(エネルギー)P1に比例する。そして、薬剤Dが拡散して、液溜り8a(8)が形成される。
図11(c)に示したように、レーザー光の照射が停止し、後続の薬剤Dの噴流が途切れた時点で、孔が体組織の内圧により閉孔し、その跡91a(91)が形成される。
次に、設定された量V2の薬剤が薬剤室に供給される。V2<V1に設定されている。駆動液体を液体室へ供給し、駆動液体により薬剤をノズル側へ移動させる。この駆動液体の供給量は、薬剤室に供給された薬剤の量に応じて決定される。
そして、パルスレーザー光がレーザー光照射部から出力される。レーザーの出力(エネルギー)はP2である。P2<P1である。レーザー光照射部21近傍の液体F(駆動液体)が加熱及び気化し、気化ガスG(気泡)の膨張により液体Fが薬剤Dをノズル165側に加圧して、液体Fにより薬剤Dを押し出し、図11(d)に示したように、ノズル165から薬剤Dが噴射する。レーザー光の出力(エネルギー)P2に対応した深さZ2に薬剤の液溜り8b(8)が形成される。P2<P1であり、Z2<Z1である。
図11(e)に示したように、レーザー光の照射が停止し、後続の薬剤Dの噴流が途切れた時点で、孔が体組織の内圧により閉孔し、その跡91b(91)が形成される。
そして、薬剤Dの液溜り8a(8)、8b(8)は所定の時間、その状態で持続した後、ゆっくりと体組織9内に拡散される。
上述した実施例では、体組織9内の深さの異なる任意の位置にそれぞれ、薬剤Dの液溜りを容易に形成することができる。
尚、上述した実施例では、薬剤噴流生成装置は、体組織の深さ方向(Z軸方向)に複数の液溜りを形成したが、この形態に限られるものではない。
例えば、薬剤噴流生成装置は、複数のノズルを所定方向(X軸方向)に所定間隔で1次元的に配置することにより、X軸方向に所定間隔で、Z軸方向に体組織の所定の深さの位置に薬剤の液溜りを容易に形成することができる。
また、例えば、薬剤噴流生成装置は、複数のノズルを、2次元的にX軸方向及びY軸方向に所定間隔に配置することにより、X軸方向、Y軸方向に所定間隔で、Z軸方向に体組織の所定の深さの位置に、薬剤の液溜りを3次元的に分布させることができる。
また、薬剤噴流生成装置の制御装置(制御部)は、供給する薬剤の量を制御することにより、体組織内に形成される各液溜りの薬剤の量を容易に規定することができる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置は、筒状の液体室160(膨張室)と、液体室160の端部に形成されたノズル165と、液体室160内に駆動用の液体F(駆動液体)を管状部材51を介して供給する駆動液体用送液装置1と、液体室160内のノズル165付近に薬剤Dを管状部材55を介して供給する薬剤用送液装置5と、液体室160内にパルスレーザー光を照射して、その液体室160内の駆動用の液体Fを気化させ、薬剤Dを駆動用の液体Fを介してノズル165から噴射させるレーザー光照射部21と、パルスレーザー光を発生するレーザー光源(レーザー装置2)と、を有する。液体室160は、駆動液体用送液装置1から供給される駆動用の液体Fを液体室160内に導入する駆動液体導入口151と、駆動液体導入口151よりもノズル165側に配置され、薬剤用送液装置5から供給される薬剤Dを液体室160内に導入する薬剤導入口155とを備える。レーザー光照射部21は、駆動液体導入口151と薬剤導入口155との間に配置されている。
駆動液体用送液装置1が、液体室160内に駆動用の液体Fを供給し、薬剤用送液装置5が、液体室160内のノズル165付近に薬剤を供給し、レーザー光照射部21が液体室160(細管)内の駆動液体にレーザー光を照射して、気化ガスを発生させる。気化ガスの膨張により、駆動液体Fをノズル165側に向かって高速に移動させ、駆動液体が薬剤を押し出すように、ノズル165から薬剤Dが噴射する。
すなわち、薬剤を高速に噴射し、体組織の深い位置へ薬剤を到達させることができる薬剤噴流生成装置を提供することができる。
つまり、針を使用せず、限局投与が可能で標的への薬剤導入の効率が高い薬剤噴流生成装置を提供することができる。
また、上述したように、薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法を提供することができる。
また、レーザー光の波長として駆動液体に吸収性の良い波長帯を採用しているため、レーザー光照射時、レーザー光は駆動液体に吸収され、薬剤には照射されないので、薬剤の熱劣化が抑えられる。
また、気化ガスの膨張時の熱伝導による薬剤への伝熱は、レーザー照射からジェット噴射までの時間が数ミリ秒と短時間であるため、気化ガスと薬剤との間の駆動液体により遮断される。
また、本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置は、細管の液体室160にノズル165が形成されているので、術野の狭い内視鏡や顕微鏡を用いた手術にも、容易に使用することができる。
また、本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置は、細管(直径)の液体室160(膨張室)を有するので、薬剤Dと駆動液体Fとが混合されにくい構造となっている。
また、本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置のレーザー光照射部21は、駆動液体導入口151と薬剤導入口155との間に配置され、液体室160内の薬剤Dに対してパルスレーザー光による熱的影響の及ばない位置に配置されている。このため、薬剤の熱劣化をさらに低減することができる薬剤噴流生成装置を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置100bのレーザー装置2(レーザー光源)は、制御装置4bにより、レーザー光強度とレーザー光パルス幅を独立に制御するものである。また、薬剤噴流生成装置100bは、設定部45により設定された、薬剤の噴射速度と噴射時間のいずれか一方又は両方に応じて、レーザー光強度とレーザー光パルス幅、及び、ノズル165とレーザー光照射部21との間の距離を自動調整する調整手段(制御装置4b、ファイバー駆動装置170)を有する。
このため、設定部45により設定された薬剤の噴射速度と噴射時間に応じて、薬剤を噴射可能な薬剤噴流生成装置を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置は、薬剤の噴射速度を最適に調整することで、体組織の組成の違い(弾性率の違い、体組織間の結合率の違いなど)により、必要な体組織を傷つけることなく、選択的に体組織の深い位置(1mm〜20cm程度)まで薬剤を到達させることができる。
また、本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置は、短時間に連続してパルス状に薬剤をノズルから噴射することができる。例えば、体組織の深部に向けて短時間に複数回噴射することで、単発で噴射した場合と比較して、体組織の深い位置まで薬剤を容易に到達させることができる。
また、本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置は、上述した薬剤を噴射する薬剤噴射モードと、液体噴射モード(薬剤を液体室内に充填せずに、液体噴流で切開などの手術を行うモード)とを切り替え可能に構成されていてもよい。この場合、薬剤噴流生成装置の制御部は、薬剤噴射モード、液体噴射モードに応じて、レーザー光照射部の位置を自動調整する。
本発明の実施形態に係る薬剤噴流生成装置は、吸引装置を有していてもよい。詳細には、例えば、薬剤噴流生成装置が、筒状の液体室の外周側に、同軸状に設けられた吸引管を有していてもよい。薬剤噴流生成装置は、余分な薬剤Dや液体F(駆動液体)を必要に応じて吸引装置により吸引することができる。
また、本発明に係る薬剤噴流生成装置を手術支援ロボットなどの医療用装置に適用してもよい。この手術支援ロボットは、薬剤噴流生成装置を備えたアームや内視鏡カメラを備え、術者の操作装置による遠隔操作で、所定の手術を行うように構成されている。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1…駆動液体用送液装置
2…レーザー装置(レーザー光源:レーザー発振器)
4、4b…制御装置(制御部)
40…読出部
41…自動制御部(調整手段)
100、100b…薬剤噴流生成装置
160…液体室(膨張室、細管)
165…ノズル
170…ファイバー駆動装置(調整手段)

Claims (4)

  1. 薬剤を噴射する薬剤噴流生成装置であって、
    筒状の液体室と、
    前記液体室の端部に形成されたノズルと、
    前記液体室内に駆動用の液体を供給する駆動液体用送液装置と、
    前記液体室内のノズル付近に薬剤を供給する薬剤用送液装置と、
    前記液体室内にパルスレーザー光を照射して、該液体室内の駆動用の液体を気化させ、前記薬剤を駆動用の液体を介して前記ノズルから噴射させるレーザー光照射部と、
    前記パルスレーザー光を発生するレーザー光源と、を有し、
    前記液体室は、前記駆動液体用送液装置から供給される前記駆動用の液体を前記液体室内に導入する駆動液体導入口と、前記駆動液体導入口よりもノズル側に配置され、前記薬剤用送液装置から供給される前記薬剤を前記液体室内に導入する薬剤導入口とを備え、
    前記レーザー光照射部は、前記駆動液体導入口と前記薬剤導入口との間に配置されていることを特徴とする
    薬剤噴流生成装置。
  2. 前記レーザー光照射部は、前記液体室内の薬剤に対してパルスレーザー光による熱的影響の及ばない位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤噴流生成装置。
  3. 前記レーザー光源は、レーザー光強度とレーザー光パルス幅を独立に制御するものであって、
    薬剤の噴射速度と噴射時間のいずれか一方又は両方に応じて、レーザー光強度とレーザー光パルス幅、及び、前記ノズルと前記レーザー光照射部との間の距離を自動調整する調整手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薬剤噴流生成装置。
  4. 薬剤を噴射する薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法であって、
    薬剤噴流生成装置は、
    筒状の液体室と、
    前記液体室の端部に形成されたノズルと、
    前記液体室内に駆動用の液体を供給する駆動液体用送液装置と、
    前記液体室内の前記ノズル付近に薬剤を供給する薬剤用送液装置と、
    前記液体室内にパルスレーザー光を照射して、該液体室内の駆動用の液体を気化させ、前記薬剤を駆動用の液体を介して前記ノズルから噴射させるレーザー光照射部と、
    前記パルスレーザー光を発生するレーザー光源と、を有し、
    前記液体室は、前記駆動液体用送液装置から供給される前記駆動用の液体を前記液体室内に導入する駆動液体導入口と、前記駆動液体導入口よりもノズル側に配置され、前記薬剤用送液装置から供給される前記薬剤を前記液体室内に導入する薬剤導入口とを備え、
    前記レーザー光照射部は、前記駆動液体導入口と前記薬剤導入口との間に配置され、
    前記駆動液体用送液装置が、前記液体室内に駆動用の液体を供給するステップと、
    前記薬剤用送液装置が、前記液体室内のノズル付近に薬剤を供給するステップと、
    前記レーザー光照射部が前記液体室内にパルスレーザー光を照射して、該液体室内の駆動用の液体を気化させ、前記薬剤を駆動用の液体を介して前記ノズルから噴射させるステップと、を有することを特徴とする
    薬剤噴流生成装置の薬剤噴流生成方法。
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