JP2019047636A - モータおよびモータ装置 - Google Patents
モータおよびモータ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019047636A JP2019047636A JP2017169089A JP2017169089A JP2019047636A JP 2019047636 A JP2019047636 A JP 2019047636A JP 2017169089 A JP2017169089 A JP 2017169089A JP 2017169089 A JP2017169089 A JP 2017169089A JP 2019047636 A JP2019047636 A JP 2019047636A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- motor
- plate
- gear plate
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 50
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 42
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 23
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 23
- 238000002788 crimping Methods 0.000 claims description 10
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 abstract description 5
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 abstract 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 8
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 7
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 3
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 244000145845 chattering Species 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
【課題】モータケースに対してギヤプレートをカシメ固定するモータにおいて、ギヤプレートの歪みを抑制すること。
【解決手段】モータ1は、ロータシャフト40および減速輪列102の支軸133、143を支持するギヤプレート50を備える。ギヤプレート50は、モータケース10の開口にカシメ固定される。ギヤプレート50には、カシメ位置Kの内周側に補強リブ59が形成されている。従って、補強リブ59によってギヤプレート50の変形を抑制でき、カシメによる変形が内周側へ拡がりにくい。よって、ギヤプレート50に設けられた軸支持部52や支持孔57A、58A、57B、58Bの位置精度が低下することを抑制でき、ロータ30および減速輪列102の位置精度の低下を抑制できる。
【選択図】図9
【解決手段】モータ1は、ロータシャフト40および減速輪列102の支軸133、143を支持するギヤプレート50を備える。ギヤプレート50は、モータケース10の開口にカシメ固定される。ギヤプレート50には、カシメ位置Kの内周側に補強リブ59が形成されている。従って、補強リブ59によってギヤプレート50の変形を抑制でき、カシメによる変形が内周側へ拡がりにくい。よって、ギヤプレート50に設けられた軸支持部52や支持孔57A、58A、57B、58Bの位置精度が低下することを抑制でき、ロータ30および減速輪列102の位置精度の低下を抑制できる。
【選択図】図9
Description
本発明は、モータおよびモータの回転を減速輪列を介して出力車に伝達するモータ装置に関する。
従来より、エアコンの空気吹き出し口のルーバー、給湯器や冷蔵庫等のダンパーの駆動などに用いられるモータ装置として、ケース内にモータと減速輪列とを組み込み、モータの回転を減速輪列で減速して出力車に伝達するモータ装置(ギヤードモータ)が使用されている。特許文献1には、この種のギヤードモータが開示されている。特許文献1のギヤードモータにおいて、モータは、カップ状のモータケースと、モータケースの上端を塞ぐギヤプレートを備えており、ギヤプレートによって減速輪列を構成する歯車の支軸の一端が支持される。
ギヤプレートは、ロータシャフトの一端を支持しており、ロータの外周側に配置されるステータの構成部品であるフィールドプレートと重なる状態に取り付けられている。フィールドプレートは、内周縁に極歯が形成されており、ボビンと一体成形されている。フィールドプレートとギヤプレートとの間には、ボビンを一体成形する際にフィールドプレートの内周部分を覆うように形成された板状の樹脂部分(凸状端面部)が介在する。凸状端面部に形成された凸部とギヤプレートに形成された穴とを嵌合させることにより、ギヤプレートの位置決めが行われる。
特許文献1のモータにおいて、ギヤプレートは、カップ状のモータケースの縁を外周側からカシメることによってモータケースに固定されている。しかしながら、カシメによる固定を行う場合、ギヤプレートに歪みが発生するおそれがある。ギヤプレートは、ロータシャフトを支持するとともに、減速輪列を構成する歯車の支軸を支持している。従って、ギヤプレートに歪みが発生すると、ロータおよび減速輪列の位置精度が低下するおそれがある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、モータケースに対してギヤプレートをカシメ固定するモータにおいて、ギヤプレートの歪みを抑制することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のモータは、モータケースと、前記モータケースの内側に配置されるステータと、前記ステータの内周側に配置されるロータと、前記モータケースの開口を塞ぐように取り付けられるギヤプレートと、を有し、前記ギヤプレートには、減速輪列を構成する歯車の中心を通る支軸を支持する支持孔、および、前記ロータの回転中心に配置されるロータシャフトを支持する軸支持部が設けられ、前記ギヤプレートは、前記モータケースにカシメ固定されるカシメ位置に対して径方向内側で、且つ、前記カシメ位置を含む角度範囲に補強リブが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ロータシャフトおよび減速輪列の支軸を支持するギヤプレートとモー
タケースとをカシメ固定しており、ギヤプレートには、カシメ位置に対して径方向内側で、且つ、前記カシメ位置を含む角度範囲に補強リブが形成されている。このようにすると、補強リブによってギヤプレートの変形を抑制できる。また、補強リブは、カシメ位置に対して径方向内側で、且つ、カシメ位置を含む角度範囲に形成されているので、カシメによる変形が補強リブを越えてギヤプレートの内周側へ拡がりにくい。従って、ギヤプレートに設けられた軸支持部や支持孔の位置精度が低下することを抑制できるので、ロータおよび減速輪列の位置精度の低下を抑制できる。
タケースとをカシメ固定しており、ギヤプレートには、カシメ位置に対して径方向内側で、且つ、前記カシメ位置を含む角度範囲に補強リブが形成されている。このようにすると、補強リブによってギヤプレートの変形を抑制できる。また、補強リブは、カシメ位置に対して径方向内側で、且つ、カシメ位置を含む角度範囲に形成されているので、カシメによる変形が補強リブを越えてギヤプレートの内周側へ拡がりにくい。従って、ギヤプレートに設けられた軸支持部や支持孔の位置精度が低下することを抑制できるので、ロータおよび減速輪列の位置精度の低下を抑制できる。
本発明において、前記補強リブは周方向に延在することが好ましい。このようにすると、補強リブの内周側にカシメの影響が及ぶことを効果的に抑制できる。従って、ギヤプレートに設けられた軸支持部や支持孔の位置精度が低下することを抑制できる。
本発明において、前記軸支持部は、前記ギヤプレートの中央に設けられ、前記補強リブは、前記軸支持部と前記カシメ位置との間に形成されていることが好ましい。このようにすると、軸支持部がカシメの影響で変形することを抑制できる。従って、軸支持部の位置精度が低下することを抑制できる。
本発明において、前記支持孔は、複数の角度位置に設けられ、前記補強リブは、前記支持孔と異なる角度位置に形成されていることが好ましい。このようにすると、支持孔と補強リブとが干渉することを回避できる。また、支持孔が設けられていない部位を利用して補強リブを形成できるため、ギヤプレートの空きスペースを利用してカシメの影響による変形を抑制できる。
本発明において、前記ステータは、内周縁に極歯が形成されたフィールドプレートと、前記フィールドプレートと一体成形された樹脂製のボビンおよび樹脂製の端面板と、前記ボビンに巻かれたコイルと、を備え、前記端面板は、前記フィールドプレートの前記ギヤプレート側の面の一部を覆っており、前記端面板には凸部が形成され、前記ギヤプレートには前記凸部と嵌合する位置決め穴が形成され、前記補強リブは、前記位置決め穴と異なる角度位置に形成されていることが好ましい。このようにすると、位置決め穴と補強リブとが干渉することを回避できる。また、フィールドプレートとギヤプレートとの間に樹脂製の端面板を介在させているので、フィールドプレートとギヤプレートとの接触箇所を少なくすることができる。例えば、フィールドプレートとギヤプレートとの接触箇所をカシメ固定された部位のみとすることができる。これにより、フィールドプレートとギヤプレートとの接触箇所で発生するビビリ音などの異音を抑制できる。
本発明において、前記ロータは、前記ステータと径方向に対向する円筒状マグネットと、前記円筒状マグネットの内周側に配置されるロータ部と、を備え、前記ロータシャフトは、前記ロータ部を回転可能に支持する固定軸である。従って、固定軸(ロータシャフト)の位置精度を高めることができる。
次に、本発明のモータ装置は、上記のモータと、前記減速輪列と、前記減速輪列の回転が伝達される出力車と、少なくとも前記モータおよび前記減速輪列を収容するケースと、を備え、前記減速輪列の前記支軸は、一端が前記ケースに支持され、他端が前記ギヤプレートの前記支持孔に支持されることを特徴とする。
本発明によれば、ロータシャフトおよび減速輪列の支軸を支持するギヤプレートとモータケースとをカシメ固定しており、ギヤプレートには、カシメ位置に対して径方向内側で、且つ、前記カシメ位置を含む角度範囲に補強リブが形成されている。このようにすると、補強リブによってギヤプレートの変形を抑制できる。また、補強リブは、カシメ位置に
対して径方向内側で、且つ、カシメ位置を含む角度範囲に形成されているので、カシメによる変形が補強リブを越えてギヤプレートの内周側へ拡がりにくい。従って、ギヤプレートに設けられた軸支持部や支持孔の位置精度が低下することを抑制できるので、ロータおよび減速輪列の位置精度の低下を抑制できる。
対して径方向内側で、且つ、カシメ位置を含む角度範囲に形成されているので、カシメによる変形が補強リブを越えてギヤプレートの内周側へ拡がりにくい。従って、ギヤプレートに設けられた軸支持部や支持孔の位置精度が低下することを抑制できるので、ロータおよび減速輪列の位置精度の低下を抑制できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータ1およびモータ1に用いられるロータ30の実施形態を説明する。本形態のモータ1はステッピングモータであり、減速輪列102を介してモータ1の回転を出力車103に伝達するモータ装置100に用いられる。
(モータ装置)
図1は上ケース120、減速輪列102、および出力車103を取り外したモータ装置100の平面図であり、図2はモータ装置100の断面図(図1のA−A位置における断面図)である。図1、図2に示すXYZの3方向は互いに直交する方向であり、X方向の一方側をX1、他方側をX2で示し、Y方向の一方側をY1、他方側をY2で示し、Z方向の一方側をZ1、他方側をZ2で示す。モータ1の軸線L方向はZ方向と一致する。すなわち、Z方向の一方側Z1は軸線L方向の一方側L1であり、Z方向の他方側Z2は軸線L方向の他方側L2である。
図1は上ケース120、減速輪列102、および出力車103を取り外したモータ装置100の平面図であり、図2はモータ装置100の断面図(図1のA−A位置における断面図)である。図1、図2に示すXYZの3方向は互いに直交する方向であり、X方向の一方側をX1、他方側をX2で示し、Y方向の一方側をY1、他方側をY2で示し、Z方向の一方側をZ1、他方側をZ2で示す。モータ1の軸線L方向はZ方向と一致する。すなわち、Z方向の一方側Z1は軸線L方向の一方側L1であり、Z方向の他方側Z2は軸線L方向の他方側L2である。
図1、図2に示すように、モータ装置100は、モータ1と、ケース101と、減速輪列102と、出力車103とを備える。モータ装置100はギヤードモータであり、モータ1の回転を減速輪列102によって所定の減速比で減速して出力車103に伝達する。図2に示すように、ケース101は、下ケース110および上ケース120を備える。下ケース110はZ方向から見てX方向に長い長方形であり、Z方向の一方側Z1に開口する。上ケース120は、下ケース110にZ方向の一方側Z1から組み付けられる。モータ1、減速輪列102、および出力車103は、上ケース120と下ケース110の間に収容される。
下ケース110の長手方向の一方側(X1方向)にはモータ収容部111が設けられている。また、下ケース110には、出力車103を回転可能に支持する軸受部112が設けられると共に、回路基板104が保持されている。回路基板104には、出力車103に搭載されたマグネット105と対向するセンサ106が搭載される。モータ装置100は、マグネット105とセンサ106により、出力車103の回転を検出する。また、回路基板104には、モータ1の端子部22に設けられた端子ピン221と電気的に接続される端子ピン107が保持されている。図1において破線で示すストッパーピン108は、出力車103の回転範囲を規制するための回転規制部を構成する。
モータ収容部111は、矩形の底部113と、底部113の外周縁からZ方向の一方側Z1へ立ち上がる側壁部114によって囲まれる凹部である。図1に示すように、側壁部114のZ方向の一方側Z1の部分には、周方向で隣り合う内側面同士が略直角に繋がる角部115が3箇所に形成されている。これら3箇所の角部115の内側には、それぞれ、モータ1をZ方向で位置決めするための段部116が形成されている。
減速輪列102は、モータ収容部111に配置されるモータ1のZ方向の一方側Z1に配置される。減速輪列102は、第1歯車130および第2歯車140を備える。第1歯車130、第2歯車140、および出力車103は、モータ1の軸線L方向(Z方向)と平行な軸線周りに回転する。ここで、モータ1の軸線L方向の一方側L1(Z方向の一方側Z1)の端部にはギヤプレート50が配置され、ギヤプレート50の中央に設けられた貫通穴51から軸線L方向の一方側L1にロータピニオン34が突出する。第1歯車130は、ロータピニオン34と噛み合う大径歯車部131および大径歯車部131のZ方向の一方側Z1に位置する小径歯車部132を備える。第2歯車140は、第1歯車130の小径歯車部132と噛み合う大径歯車部141および大径歯車部141のZ方向の他方側Z2に位置する小径歯車部142を備える。小径歯車部142は出力車103の外周面に設けられた歯車部と噛み合う。これにより、モータ1の回転は、ロータピニオン34から第1歯車130および第2歯車140を介して出力車103に伝達される。
第1歯車130および第2歯車140は、それぞれ、支軸133、143によって回転可能に支持される。支軸133、143は、Z方向の一方側Z1の端部が上ケース120に支持され、Z方向の他方側Z2の端部がギヤプレート50に支持される。すなわち、ギヤプレート50には、支軸133、143のZ方向の他方側Z2の一端を支持する支持孔57A、57B、58A、58Bが形成されている。ギヤプレート50の詳細については後述する。
(モータ)
図3は本発明を適用したモータ1の断面図であり、図4は図3のモータの分解断面図である。図3、図4に示すように、モータ1は、軸線L方向の一方側L1に開口するカップ状のモータケース10と、モータケース10の内側に配置されるステータ20と、ステータ20の内周側に配置されるロータ30と、ロータ30の中心に配置されるロータシャフト40と、モータケース10の開口に取り付けられるギヤプレート50と、ロータ30を軸線L方向の一方側L1に付勢するリーフスプリング60を備える。ロータシャフト40は、モータケース10とギヤプレート50によって両端が支持される固定軸である。ロータ30は、ロータシャフト40によって回転可能に支持される。
図3は本発明を適用したモータ1の断面図であり、図4は図3のモータの分解断面図である。図3、図4に示すように、モータ1は、軸線L方向の一方側L1に開口するカップ状のモータケース10と、モータケース10の内側に配置されるステータ20と、ステータ20の内周側に配置されるロータ30と、ロータ30の中心に配置されるロータシャフト40と、モータケース10の開口に取り付けられるギヤプレート50と、ロータ30を軸線L方向の一方側L1に付勢するリーフスプリング60を備える。ロータシャフト40は、モータケース10とギヤプレート50によって両端が支持される固定軸である。ロータ30は、ロータシャフト40によって回転可能に支持される。
モータケース10は、円形の底板部11と、底板部11の外周縁から軸線L方向の一方側L1に立ち上がる円筒部12を備える。底板部11の中央には、ロータシャフト40の端部が嵌合する固定孔13が形成されている。円筒部12の軸線L方向の一方側L1の端部は円形の開口を形成しており、この開口の内側にギヤプレート50が固定される。モータケース10には、円筒部12の開口縁を軸線L方向の他方側L2に切り欠いた切り欠き14が形成されている。切り欠き14は、90度ずつ離れた3箇所の角度位置に形成されている。ステータ20には、径方向外側に突出する突出部21が切り欠き14に対応する3箇所に形成されている。突出部21は、モータケース10の切り欠き14から径方向外側に突出する。また、モータケース10には、3箇所の切り欠き14とは異なる角度位置に、ステータ20に設けられた端子部22を配置するための切り欠き15が形成されている。
モータ1は、突出部21を介してモータケース10に位置決めされる。図1に示すよう
に、モータケース10から径方向外側に突出する突出部21の先端は、モータ収容部111の角部115に対応する形状となっている。また、突出部21には、位置決め穴211が形成されている。モータ収容部111の角部115に形成された段部116には、位置決め用の凸部117が形成されている。モータ1は、突出部21の位置決め穴211に段部116に形成された凸部117を嵌合させ、段部116に対して突出部21をZ方向の一方側Z1から当接させることにより、モータケース10に対して位置決めされる。
に、モータケース10から径方向外側に突出する突出部21の先端は、モータ収容部111の角部115に対応する形状となっている。また、突出部21には、位置決め穴211が形成されている。モータ収容部111の角部115に形成された段部116には、位置決め用の凸部117が形成されている。モータ1は、突出部21の位置決め穴211に段部116に形成された凸部117を嵌合させ、段部116に対して突出部21をZ方向の一方側Z1から当接させることにより、モータケース10に対して位置決めされる。
(ロータ)
図5(a)はロータ30の平面図、断面図、および底面図であり、図5(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図5(b)は図5(a)のC−C断面図、図5(c)は軸線L方向の他方側L2から見た底面図である。ロータ30は、樹脂製のロータ部31と、ロータ部31と一体に回転するマグネット部32を備える。ロータ部31の中心には、ロータシャフト40を通すための軸孔33が形成されている。ロータ部31は、軸孔33が形成された軸部311と、軸部311から径方向外側に突出する円板部312を備える。軸部311の軸線L方向の一方側L1の端部には、外周面にロータピニオン34が形成されている。
図5(a)はロータ30の平面図、断面図、および底面図であり、図5(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図5(b)は図5(a)のC−C断面図、図5(c)は軸線L方向の他方側L2から見た底面図である。ロータ30は、樹脂製のロータ部31と、ロータ部31と一体に回転するマグネット部32を備える。ロータ部31の中心には、ロータシャフト40を通すための軸孔33が形成されている。ロータ部31は、軸孔33が形成された軸部311と、軸部311から径方向外側に突出する円板部312を備える。軸部311の軸線L方向の一方側L1の端部には、外周面にロータピニオン34が形成されている。
円板部312の軸線L方向の一方側L1および他方側L2には、それぞれ、4本のリブ313、314が形成されている。リブ313、314は等角度間隔で配置され、軸線L方向に延在する。リブ313、314は、軸部311の外周面から径方向外側に突出する、また、リブ313、314は、それぞれ、円板部312の軸線L方向の一方側L1の面および軸線L方向の他方側L2の面に接続されている。円板部312の外周縁には、軸線L方向の他方側L2に突出する環状凸部315が形成されている。
図6はマグネット部32の平面図および断面図であり、図6(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図6(b)は図6(a)のD−D断面図である。マグネット部32は、ロータ部31の外周側に配置される円筒状マグネット35と、円筒状マグネット35の内周側に配置される環状の連結部36を備える。円筒状マグネット35は、N極とS極とが周方向で交互に着磁されている。本形態では、マグネット部32はプラスチックマグネットからなり、円筒状マグネット35と連結部36は一体に形成されている。連結部36は、軸線L方向に対して垂直な板状に形成され、円筒状マグネット35の軸線L方向の中央に位置する。連結部36の外周縁は円筒状マグネット35の内周面351に接続され、連結部36の中央には中央穴361が形成されている。また、連結部36には、等角度間隔で複数の貫通穴362が形成されている。
連結部36は、ロータ部31にインサート成形される。図5(b)に示すように、連結部36は、外周縁を除く部分がロータ部31の円板部312にインサートされている。ロータ部31の外周面316は、円筒状マグネット35の内周面351から径方向で離れている。すなわち、ロータ部31の外周面316と円筒状マグネット35の内周面351との間には隙間Sが形成されている。ロータ部31を形成する樹脂は、連結部36の貫通穴362に充填されるとともに、連結部36の貫通穴362が形成された部分を軸線L方向の一方側L1および他方側L2から覆っている。従って、円板部312は、連結部36の軸線L方向の一方側L1を覆う樹脂部分と他方側L2を覆う樹脂部分が、貫通穴362に充填された樹脂部分によって繋がっている。
(ステータ)
図7はコイル26A、26Bを省略したステータ20の平面図、側面図、および底面図であり、図7(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図7(b)は図7(a)に示すB方向から見た側面図、図7(c)は軸線L方向の他方側L2から見た底面図である。図4、図7に示すように、ステータ20は、軸線L方向に見てこの順で重なるように
配置された4枚の円環状のフィールドプレート23A、24A、24B、23Bと、フィールドプレート23A、24A、24B、23Bと一体成型された樹脂製のボビン25A、25Bと、ボビン25A、25Bに巻回されたコイル26A、26Bを備える。フィールドプレート23A、24A、24B、23Bはステータコアとして機能する。フィールドプレート23A、24Aには、その内周縁から略直角に屈曲した極歯が周方向に等間隔で形成されている。フィールドプレート23A、24Aは、一方に形成された極歯と他方に形成された極歯が周方向に交互に並ぶように配置される。同様に、フィールドプレート23B、24Bには、その内周縁から略直角に屈曲した極歯が周方向に等間隔で形成されている。フィールドプレート23B、24Bは、一方に形成された極歯と他方に形成された極歯が周方向に交互に並ぶように配置されている。
図7はコイル26A、26Bを省略したステータ20の平面図、側面図、および底面図であり、図7(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図7(b)は図7(a)に示すB方向から見た側面図、図7(c)は軸線L方向の他方側L2から見た底面図である。図4、図7に示すように、ステータ20は、軸線L方向に見てこの順で重なるように
配置された4枚の円環状のフィールドプレート23A、24A、24B、23Bと、フィールドプレート23A、24A、24B、23Bと一体成型された樹脂製のボビン25A、25Bと、ボビン25A、25Bに巻回されたコイル26A、26Bを備える。フィールドプレート23A、24A、24B、23Bはステータコアとして機能する。フィールドプレート23A、24Aには、その内周縁から略直角に屈曲した極歯が周方向に等間隔で形成されている。フィールドプレート23A、24Aは、一方に形成された極歯と他方に形成された極歯が周方向に交互に並ぶように配置される。同様に、フィールドプレート23B、24Bには、その内周縁から略直角に屈曲した極歯が周方向に等間隔で形成されている。フィールドプレート23B、24Bは、一方に形成された極歯と他方に形成された極歯が周方向に交互に並ぶように配置されている。
ステータ20は、フィールドプレート23A、24A、ボビン25A、およびコイル26Aによって構成されるA相のステータ組と、フィールドプレート23B、24B、ボビン25B、およびコイル26Bによって構成されるB相のステータ組を備える。ステータ20の内側にロータ30を組み付けると、ステータ20の内周面に設けられた極歯と円筒状マグネット35とが径方向に所定のギャップで対向する。図4に示すように、ステータ20には、フィールドプレート24A、24Bの径方向外側に突出する端子部22がボビン25A、25Bと一体に形成される。端子部22に保持される端子ピン221には、コイル26A、26Bから引き出した巻線が接続される。
図7に示すように、ステータ20は、ボビン25A、25Bと共にフィールドプレート23A、24A、24B、23Bと一体成型された樹脂製の第1端面板28および第2端面板29を備える。第1端面板28はステータ20の軸線L方向の一方側L1の端部に形成され、第2端面板29はステータ20の軸線L方向の他方側L1の端部に形成されている。
図7(c)に示すように、第1端面板28の外形は、フィールドプレート23Bより一回り小さい円形である。第1端面板28の中央には貫通部281が形成されている。図2、図3に示すように、ステータ20をモータケース10に組み付けると、第1端面板28はモータケース10の底板部11に当接する。すなわち、フィールドプレート23Bと底板部11との間には第1端面板28が介在し、フィールドプレート23Bは底板部11と接触しない。第1端面板28の貫通部281には、ロータ30の軸部311に軸線L方向の他方側L1から当接するリーフスプリング60が配置される。そのため、貫通部281には、リーフスプリング60の端部62の位置を径方向外側に切り欠いた切り欠き282が4箇所に設けられている。リーフスプリング60は、ロータ30の軸部311に当接する中央部61と、中央部61から径方向外側へ突出する4本の端部62を備える。端部62は、貫通部281の切り欠き282を通ってモータケース10の底板部11に当接する。リーフスプリング60により、ロータ30の軸線L方向のがたつきが抑制される。
図7(a)に示すように、第2端面板29は、フィールドプレート23Aの内周縁に沿って形成されている環状部291と、環状部291から径方向外側へ突出する突出部292を備える。突出部292は、等角度間隔で4箇所に形成されている。4箇所の突出部292のうちの3箇所には、軸線L方向の一方側L1に突出する位置決め用の凸部293が形成されている。モータケース10に対してモータ1を位置決めするための上述した突出部21は、フィールドプレート23Aに形成されている。突出部21は、フィールドプレート23Aの外周縁から径方向外側に突出する。突出部21は、第2端面板29に設けられた4箇所の突出部292のうち、凸部293が形成された3箇所に対応する角度位置に形成されている。凸部293が形成されていない突出部292の角度位置には、端子部22が配置されている。
図2、図3に示すように、モータケース10にステータ20およびロータ30を組み付けてモータケース10の開口にギヤプレート50を取り付けると、ギヤプレート50はステータ20の第2端面板29に軸線L方向の一方側L1から当接する。すなわち、第2端面板29はギヤプレート50とフィールドプレート23Aとの間に介在しており、ギヤプレート50は後述する4点のカシメ部55を除いてフィールドプレート23Aとは接触しない。従って、ギヤプレート50とフィールドプレート23Aとが面で接触しないため、ギヤプレート50とフィールドプレート23Aとの接触に起因する異音が抑制される。
(ギヤプレート)
図8はギヤプレート50の平面図、断面図、および側面図であり、図8(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図8(b)は図8(a)のE−E断面図、図8(c)は図8(a)のF方向から見た側面図である。ギヤプレート50は、モータ1のロータシャフト40を回転可能に支持するとともに、減速輪列102を構成する各歯車130、140を回転可能に支持する支軸133、143が固定される支持板である。本形態では、ギヤプレート50は略円形の金属板である。ギヤプレート50の中央には、貫通穴51および軸支持部52が形成されている。ロータピニオン34は、貫通穴51から軸線L方向の一方側L1に突出し、ギヤプレート50の軸線L方向の一方側L1に配置された第1歯車130の大径歯車部131と噛み合う。
図8はギヤプレート50の平面図、断面図、および側面図であり、図8(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図8(b)は図8(a)のE−E断面図、図8(c)は図8(a)のF方向から見た側面図である。ギヤプレート50は、モータ1のロータシャフト40を回転可能に支持するとともに、減速輪列102を構成する各歯車130、140を回転可能に支持する支軸133、143が固定される支持板である。本形態では、ギヤプレート50は略円形の金属板である。ギヤプレート50の中央には、貫通穴51および軸支持部52が形成されている。ロータピニオン34は、貫通穴51から軸線L方向の一方側L1に突出し、ギヤプレート50の軸線L方向の一方側L1に配置された第1歯車130の大径歯車部131と噛み合う。
ギヤプレート50の貫通穴51は略長方形であり、軸支持部52は、貫通穴51の長手方向の一方側の縁から立ち上がる切り起こし部である。軸支持部52は、軸線L方向の一方側L1に立ち上がる第1部分521と、第1部分521に対して略直角に屈曲してギヤプレート50の中央に向かって延びる第2部分522を備える。第2部分522には、ギヤプレート50の中央と軸線L方向に見て重なる位置に固定孔523が形成されている。ロータシャフト40は、一端がモータケース10の固定孔13に嵌合し、他端は軸支持部52の固定孔523に嵌合する。
ギヤプレート50には、外周縁の3箇所に突出部53が形成されている。突出部53は、モータケース10の切り欠き14に対応する角度位置に形成されている。また、ギヤプレート50は、モータケース10の切り欠き15に対応する角度位置の外周縁を径方向と直交する直線状に切り欠いた切り欠き54が形成されている。更に、ギヤプレート50には、突出部53および切り欠き54とは異なる4箇所の角度位置にカシメ部55が形成される。カシメ部55は、ギヤプレート50の外周縁を塑性変形させた部位である。
図9はモータケース10とギヤプレート50のカシメ位置の説明図であり、モータ1を軸線L方向の一方側L1から見た平面図である。ギヤプレート50の突出部53は、ステータ20の突出部21とZ方向に見て重なっており、モータケース10の切り欠き14に配置される。また、ギヤプレート50のカシメ部55は、モータケース10切り欠き14、15とは異なる角度位置に設けられている。本形態では、ギヤプレート50とモータケース10の円筒部12は、4箇所でカシメ固定される。なお、カシメ固定を行う位置およびその数は、本形態の位置および数とは異なっていてもよい。図9に示すように、カシメ固定を行う角度位置(カシメ位置K)は、本形態では等角度間隔の4箇所である。モータケース10とギヤプレート50は、4箇所のカシメ位置Kでモータケース10の開口の縁を内周側に塑性変形させることにより、4点でカシメ固定される。カシメ位置Kでは、モータケース10とギヤプレート50が接合されるとともに、ギヤプレート50のカシメ部55とフィールドプレート23Aとが接触する。
ギヤプレート50には、突出部53の内周側の3箇所に位置決め穴56が形成されている。位置決め穴56は、ステータ20の第2端面板29に形成された凸部293と嵌合する。モータケース10とギヤプレート50を組み立てる際、位置決め穴56と凸部293
とを嵌合させることにより、ステータ20に対してギヤプレート50が位置決めされる。
とを嵌合させることにより、ステータ20に対してギヤプレート50が位置決めされる。
ギヤプレート50には、位置決め穴56に対して内周側の4箇所に支持孔57A、58Aおよび支持孔57B、58Bが形成されている。本形態のギヤプレート50は、減速比が異なる2種類の減速輪列102に対応している。すなわち、減速輪列102の支軸133、134は、支持孔57A、58Aと支持孔57B、58Bのいずれか一方の組に取り付けられる。支軸133、134を支持孔57A、58Aに取り付けた場合は、第1の減速比の減速輪列102を構成することができる。一方、支軸133、134を支持孔57B、58Bに取り付けた場合は、第1の減速比とは異なる第2の減速比の減速輪列102を構成することができる。つまり、モータ1を用いて、2種類の減速比のモータ装置100を構成することができる。
ギヤプレート50において、4箇所のカシメ位置Kの径方向内側には、それぞれ1本ずつ補強リブ59が形成されている。補強リブ59を設けたことにより、ギヤプレート50の変形が抑制される。補強リブ59は周方向に円弧状に延在する。4箇所の補強リブ59は、いずれも、カシメ位置Kを含む角度範囲に形成されている。すなわち、補強リブ59は、ギヤプレート50において、カシメ部55の少なくとも一部を含む角度範囲に形成されている。補強リブ59は、ギヤプレート50の軸線L方向の一方側L1の面に溝状の凹みが形成され、その裏側は、軸線L方向の他方側L2に突出した形状となっている。本形態では、補強リブ59は、軸線L方向の他方側L2への突出寸法がステータ20の第2端面板29の板厚よりも小さい。従って、補強リブ59がフィールドプレート23Aと接触することはない。また、補強リブ59は、第2端面板29の突出部292とは異なる角度位置に形成されている。従って、補強リブ59は、第2端面板29の突出部292と干渉することはない。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態のモータ1は、ステータ20の内周側に配置されるロータ30を備えており、このロータ30は、円筒状マグネット35の内周側に連結部36が設けられ、連結部36は円筒状マグネット35と一体に形成されている。そして、ロータ部31は、連結部36をインサートして樹脂成形され、連結部36を介して円筒状マグネット35に固定されている。このように、連結部36を設けることで、ロータ部31の形として、ロータ部31の外周面316が円筒状マグネット35の内周面351から径方向で離れた形状を採用することができ、ロータ部31を成形する際に円筒状マグネット35に樹脂からの圧力が加わらないように構成することができる。従って、円筒状マグネット35の肉厚を薄くした場合に成型時の圧力によって円筒状マグネット35が割れるおそれが少なく、円筒状マグネット35の薄肉化および割れ防止を両立することができる。よって、ロータ30の軽量化およびコストダウンを図ることができ、モータ1の機動性を向上させることができる。
以上のように、本形態のモータ1は、ステータ20の内周側に配置されるロータ30を備えており、このロータ30は、円筒状マグネット35の内周側に連結部36が設けられ、連結部36は円筒状マグネット35と一体に形成されている。そして、ロータ部31は、連結部36をインサートして樹脂成形され、連結部36を介して円筒状マグネット35に固定されている。このように、連結部36を設けることで、ロータ部31の形として、ロータ部31の外周面316が円筒状マグネット35の内周面351から径方向で離れた形状を採用することができ、ロータ部31を成形する際に円筒状マグネット35に樹脂からの圧力が加わらないように構成することができる。従って、円筒状マグネット35の肉厚を薄くした場合に成型時の圧力によって円筒状マグネット35が割れるおそれが少なく、円筒状マグネット35の薄肉化および割れ防止を両立することができる。よって、ロータ30の軽量化およびコストダウンを図ることができ、モータ1の機動性を向上させることができる。
本形態のロータ30は、連結部36と円筒状マグネット35とが一体に形成されている。従って、連結部36を円筒状マグネット35に対して固定する工程を行う必要がないので、ロータの組立工数を削減できる。また、連結部36が円筒状マグネット35から外れるおそれがないので、ロータ部31と円筒状マグネット35とを一体に回転させることができる。
本形態のロータ30は、連結部36がロータ部31と一体成型されている。一体成形により、ロータ部31を構成する樹脂を連結部36の貫通穴362に充填することができ、連結部36の貫通穴362が形成された部分を樹脂で軸線L方向の一方側および他方側から覆った形状のロータ部31を形成することができる。これにより、ロータ部31を連結部36と一体化させることができる。
本形態のロータ部31は、ロータシャフト40が通される軸部311を備え、軸部311から径方向外側に突出するリブ313、314が複数の角度位置に設けられている。リブ313、314は軸線L方向に延在するため、樹脂成形時にリブ313、314の形状に沿って樹脂を流すことができる。これにより、樹脂の流れを良好にすることができるので、成形用の型に樹脂を行き渡らせることができる。よって、成形不良が発生するおそれを少なくすることができる。
本形態のマグネット部32は、プラスチックマグネットにより形成されている。従って、肉厚の薄い円筒状マグネット35を形成することができ、ロータの軽量化およびコストダウンを図ることができる。なお、マグネット部32はプラスチックマグネットに限定されるものではなく、焼結マグネットなどの他のマグネットを用いることもできる。
また、本形態のモータ1は、ロータシャフト40および減速輪列102の支軸133、143を支持するギヤプレート50とモータケース10とをカシメ固定しており、ギヤプレート50には補強リブ59が形成されている。従って、補強リブ59によってギヤプレート50の変形を抑制できる。特に、補強リブ59は、カシメ位置Kに対して径方向内側で、且つ、カシメ位置Kを含む角度範囲に形成されているので、カシメによる変形が内周側へ拡がりにくい。従って、ギヤプレート50に設けられた軸支持部52や支持孔57A、58A、57B、58Bの位置精度が低下することを抑制できる。よって、ロータ30および減速輪列102の位置精度の低下を抑制できる。
本形態では、ロータシャフト40は固定軸であり、一端がモータケース10の固定孔13に嵌合し、他端は軸支持部52の固定孔523に嵌合する。従って、補強リブ59によってギヤプレート50の変形を抑制して軸支持部52の位置精度の低下を抑制することにより、固定軸(ロータシャフト40)の位置精度を高めることができる。
本形態では、補強リブ59は周方向に延在する。これにより、カシメによる変形が補強リブ59の内周側へ拡がることを抑制できる。従って、ギヤプレート50に設けられた軸支持部52や支持孔57A、58A、57B、58Bの位置精度が低下することを抑制できる。
本形態では、ギヤプレート50の中央に軸支持部52が設けられ、補強リブ59は、軸支持部52とカシメ位置Kとの間に形成されている。また、減速輪列102を支持する支持孔57A、58A、57B、58Bは、複数の角度位置に設けられ、補強リブ59は、支持孔57A、58A、57B、58Bと異なる角度位置に形成されている。このような配置により、支持孔57A、58A、57B、58Bと補強リブ59とが干渉することがなく、ギヤプレート50の空きスペースを利用して補強リブ59を形成することができる。
本形態のステータ20は、樹脂製のボビン25A、25Bと共にフィールドプレート23A、24A、24B、23Bと一体成型された樹脂製の第1端面板28および第2端面板29を備える。第2端面板29は、フィールドプレート23Aのギヤプレート50側の面の一部を覆っており、ギヤプレート50は、第2端面板29の凸部293と嵌合する位置決め穴56を備えている。補強リブ59は、位置決め穴56と異なる角度位置に形成されているので、位置決め穴56と干渉することはなく、ギヤプレート50の空きスペースを利用して補強リブ59を形成することができる。また、フィールドプレート23Aとギヤプレート50との間に樹脂製の第2端面板29を介在させるため、フィールドプレート23Aとギヤプレート50との接触箇所を少なくすることができる。従って、フィールドプレート23Aとギヤプレート50との接触箇所で発生するビビリ音などの異音を抑制で
きる。
きる。
(変形例)
(1)上記形態のロータシャフト40は回転しない固定軸であるが、本発明は、ロータシャフト40がロータ30と一体に回転する回転軸である形態に適用可能である。図10は変形例のロータ30Aの平面図、断面図、および底面図であり、図10(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図10(b)は図10(a)のG−G断面図、図10(c)は軸線L方向の他方側L2から見た底面図である。変形例のロータ30Aは、ロータ部31Aおよびマグネット部32を備える。マグネット部32の構成は上記形態と同じである。一方、ロータ部31Aは、上記形態と異なり、ロータシャフト40と一体に形成されている。また、ロータ部31Aには、ロータピニオンが形成されていない。変形例では、ロータ部31Aを樹脂で成形する際、マグネット部32の連結部36と共にロータシャフト40を成形型にセットしてインサート成形を行う。ロータシャフト40には、回り止め用の形状(例えば、Dカット形状)を形成しておくことが望ましい。ロータ部31Aの外周面は、円筒状マグネット35の内周面から径方向に離れている。従って、上記形態と同様の作用効果を得ることができる。また、本形態では、ロータシャフト40をロータ部31Aに取り付ける工程を別途行う必要がないので、組立工数を減らすことができる。
(1)上記形態のロータシャフト40は回転しない固定軸であるが、本発明は、ロータシャフト40がロータ30と一体に回転する回転軸である形態に適用可能である。図10は変形例のロータ30Aの平面図、断面図、および底面図であり、図10(a)は軸線L方向の一方側L1から見た平面図、図10(b)は図10(a)のG−G断面図、図10(c)は軸線L方向の他方側L2から見た底面図である。変形例のロータ30Aは、ロータ部31Aおよびマグネット部32を備える。マグネット部32の構成は上記形態と同じである。一方、ロータ部31Aは、上記形態と異なり、ロータシャフト40と一体に形成されている。また、ロータ部31Aには、ロータピニオンが形成されていない。変形例では、ロータ部31Aを樹脂で成形する際、マグネット部32の連結部36と共にロータシャフト40を成形型にセットしてインサート成形を行う。ロータシャフト40には、回り止め用の形状(例えば、Dカット形状)を形成しておくことが望ましい。ロータ部31Aの外周面は、円筒状マグネット35の内周面から径方向に離れている。従って、上記形態と同様の作用効果を得ることができる。また、本形態では、ロータシャフト40をロータ部31Aに取り付ける工程を別途行う必要がないので、組立工数を減らすことができる。
(2)上記形態は、連結部36が円筒状マグネット35と一体に形成されるものであったが、連結部36を円筒状マグネット35と別部材にしてもよい。例えば、円板状の部材(連結部)を円筒状マグネット35の内周側に嵌合させ、接着剤などによって円筒状マグネット35に固定することもできる。このような形態でも、上記形態と同様に、円筒状マグネット35に樹脂からの圧力が加わらないようにすることができる。従って、上記形態と同様の作用効果を得ることができる。
(3)上記形態のモータ1は、ロータ30を軸線L方向(Z方向)に付勢するリーフスプリング60を備えているが、その形状は上記形態の形状に限定されるものではない。図11(a)は変形例のリーフスプリング60Aの側面図であり、図11(b)は平面図である。変形例のリーフスプリング60Aは、中央部61と、中央部61から径方向外側へ突出する4本の端部62と、中央部61の外周縁の2箇所から軸線L方向の一方側L1へ立ち上がる係合部63を備える。係合部63は、径方向で対向する2箇所に形成されている。ロータ30の軸部311は、係合部63の内側に嵌合する。係合部63によって軸部311の軸線L方向と直交する方向のがたつきを抑制できる。従って、ロータシャフト40が固定軸である場合に、ロータシャフト40の外周面とロータ部31の軸孔33の内周面との隙間の範囲内でロータ30が軸線L方向と直交する方向にがたつくことを抑制できる。
(4)上記形態のモータ1はステッピングモータであったが、本発明は、ステッピングモータ以外のモータに対しても適用可能である。例えば、DCモータに適用できる。
1…モータ、10…モータケース、11…底板部、12…円筒部、13…固定孔、20…ステータ、21…突出部、22…端子部、23A、23B、24A、24B…フィールドプレート、25A、25B…ボビン、26A、26B…コイル、28…第1端面板、29…第2端面板、30、30A…ロータ、31、31A…ロータ部、32…マグネット部、33…軸孔、34…ロータピニオン、35…円筒状マグネット、36…連結部、40…ロータシャフト、50…ギヤプレート、51…貫通穴、52…軸支持部、53…突出部、54…切り欠き、55…カシメ部、56…位置決め穴、57A、57B、58A、58B…支持孔、59…補強リブ、60、60A…リーフスプリング、61…中央部、62…端部、63…係合部、100…モータ装置、101…ケース、102…減速輪列、103…出
力車、104…回路基板、105…マグネット、106…センサ、107…端子ピン、108…ストッパーピン、110…下ケース、111…モータ収容部、112…軸受部、113…底部、114…側壁部、115…角部、116…段部、117…凸部、120…上ケース、130…第1歯車、131…大径歯車部、132…小径歯車部、133…支軸、140…第2歯車、141…大径歯車部、142…小径歯車部、211…位置決め穴、221…端子ピン、281…貫通部、282…切り欠き、291…環状部、292…突出部、293…凸部、311…軸部、312…円板部、313…リブ、315…環状凸部、316…ロータ部の外周面、351…円筒状マグネットの内周面、361…中央穴、362…貫通穴、521…第1部分、522…第2部分、523…固定孔、K…カシメ位置、L…軸線、L1…一方側、L2…他方側、S…隙間
力車、104…回路基板、105…マグネット、106…センサ、107…端子ピン、108…ストッパーピン、110…下ケース、111…モータ収容部、112…軸受部、113…底部、114…側壁部、115…角部、116…段部、117…凸部、120…上ケース、130…第1歯車、131…大径歯車部、132…小径歯車部、133…支軸、140…第2歯車、141…大径歯車部、142…小径歯車部、211…位置決め穴、221…端子ピン、281…貫通部、282…切り欠き、291…環状部、292…突出部、293…凸部、311…軸部、312…円板部、313…リブ、315…環状凸部、316…ロータ部の外周面、351…円筒状マグネットの内周面、361…中央穴、362…貫通穴、521…第1部分、522…第2部分、523…固定孔、K…カシメ位置、L…軸線、L1…一方側、L2…他方側、S…隙間
Claims (7)
- モータケースと、前記モータケースの内側に配置されるステータと、前記ステータの内周側に配置されるロータと、前記モータケースの開口を塞ぐように取り付けられるギヤプレートと、を有し、
前記ギヤプレートには、減速輪列を構成する歯車の中心を通る支軸を支持する支持孔、および、前記ロータの回転中心に配置されるロータシャフトを支持する軸支持部が設けられ、
前記ギヤプレートは、前記モータケースにカシメ固定されるカシメ位置に対して径方向内側で、且つ、前記カシメ位置を含む角度範囲に補強リブが形成されていることを特徴とするモータ。 - 前記補強リブは周方向に延在することを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記軸支持部は、前記ギヤプレートの中央に設けられ、
前記補強リブは、前記軸支持部と前記カシメ位置との間に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。 - 前記支持孔は、複数の角度位置に設けられ、
前記補強リブは、前記支持孔と異なる角度位置に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のモータ。 - 前記ステータは、内周縁に極歯が形成されたフィールドプレートと、前記フィールドプレートと一体成形された樹脂製のボビンおよび樹脂製の端面板と、前記ボビンに巻かれたコイルと、を備え、
前記端面板は、前記フィールドプレートの前記ギヤプレート側の面の一部を覆っており、
前記端面板には凸部が形成され、
前記ギヤプレートには前記凸部と嵌合する位置決め穴が形成され、
前記補強リブは、前記位置決め穴と異なる角度位置に形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のモータ。 - 前記ロータは、前記ステータと径方向に対向する円筒状マグネットと、前記円筒状マグネットの内周側に配置されるロータ部と、を備え、
前記ロータシャフトは、前記ロータ部を回転可能に支持する固定軸であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のモータ。 - 請求項1から5の何れか一項に記載のモータと、
前記減速輪列と、
前記減速輪列の回転が伝達される出力車と、
少なくとも前記モータおよび前記減速輪列を収容するケースと、を備え、
前記減速輪列の前記支軸は、一端が前記ケースに支持され、他端が前記ギヤプレートの前記支持孔に支持されることを特徴とするモータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017169089A JP2019047636A (ja) | 2017-09-04 | 2017-09-04 | モータおよびモータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017169089A JP2019047636A (ja) | 2017-09-04 | 2017-09-04 | モータおよびモータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019047636A true JP2019047636A (ja) | 2019-03-22 |
Family
ID=65814890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017169089A Pending JP2019047636A (ja) | 2017-09-04 | 2017-09-04 | モータおよびモータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019047636A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114337091A (zh) * | 2020-09-29 | 2022-04-12 | 日本电产三协株式会社 | 齿轮传动电动机 |
-
2017
- 2017-09-04 JP JP2017169089A patent/JP2019047636A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114337091A (zh) * | 2020-09-29 | 2022-04-12 | 日本电产三协株式会社 | 齿轮传动电动机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4527145B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置用モータ | |
KR100893239B1 (ko) | 축방향 에어갭타입 전동기 | |
JP2019122083A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JP5394864B2 (ja) | モータ | |
JP2019122079A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JP2019122081A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JP2018174639A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JP2019122078A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JP6625658B2 (ja) | ギアードモータ | |
JP2019122080A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JP2019047636A (ja) | モータおよびモータ装置 | |
JP6706483B2 (ja) | ギアードモータおよびギアードモータの製造方法 | |
JP2019047635A (ja) | ロータおよびモータ | |
JP4728108B2 (ja) | 直動アクチュエータ | |
JP7153461B2 (ja) | モータ | |
CN108886304B (zh) | 电动马达用定子及其制造方法、电动马达及其制造方法 | |
US20230299653A1 (en) | Actuator for a vehicle assembly | |
JP4901257B2 (ja) | ステッピングモータ | |
CN210927340U (zh) | 电动机和排水阀驱动装置 | |
JP4305206B2 (ja) | ギヤードモータ | |
JP2019097231A (ja) | モータおよびコイルボビン | |
JP2002305847A (ja) | モータ | |
CN212343518U (zh) | 一种外转子电机 | |
CN114465395A (zh) | 定子壳体以及具有定子壳体的电驱动单元 | |
JP2515381Y2 (ja) | 減速装置を備えたステッピングモータ |