JP2019047597A - ギアードモータ - Google Patents

ギアードモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2019047597A
JP2019047597A JP2017167104A JP2017167104A JP2019047597A JP 2019047597 A JP2019047597 A JP 2019047597A JP 2017167104 A JP2017167104 A JP 2017167104A JP 2017167104 A JP2017167104 A JP 2017167104A JP 2019047597 A JP2019047597 A JP 2019047597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
output member
cylindrical portion
geared motor
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017167104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6966264B2 (ja
Inventor
樋口 崇
Takashi Higuchi
崇 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2017167104A priority Critical patent/JP6966264B2/ja
Priority to CN201821294587.1U priority patent/CN208508699U/zh
Publication of JP2019047597A publication Critical patent/JP2019047597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6966264B2 publication Critical patent/JP6966264B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

【課題】寸法精度よく射出成形できる出力部材を備えるギアードモータを提供すること。【解決手段】ギアードモータ1において、固定軸4に回転可能に支持された出力部材5は樹脂製である。出力部材5は、固定軸4が貫通する軸穴25を備える内側筒部35、内側筒部35の外周側に配置され、外周面における第1方向X1の端部分に歯車26が形成され当該歯車26の第2方向X2にウォーム28が形成された外側筒部36、および、X方向および径方向に延びて当該内側筒部35と当該外側筒部36とを接続する複数のリブ37を備える。歯車26には、モータ本体2の出力軸11の回転が伝達される。外側筒部36の内周面40は、X方向における出力部材5の中央部分の所定位置Pから第1方向X1の端に向かって拡がるテーパーの第1内周面部分40aと、所定位置Pから第2方向X2の端に向かって拡がるテーパーの第2内周面部分40bと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、外周面に歯車とウォームとを備える出力部材を回転させるギアードモータに関する。
モータから大きなトルクを出力するためのギアードモータは特許文献1に記載されている。同文献のギアードモータは、出力軸を備えるモータ本体と、出力軸と平行な固定軸と、固定軸に回転可能に支持された樹脂製の出力部材と、出力軸の回転を出力部材に伝達する伝達機構とを備える。出力部材は、その外周面における固定軸の軸線方向の一方の端に歯車を備え、歯車の他方側にウォームを備える。伝達機構は、減速歯車機構である。出力軸の回転は伝達機構を介して出力部材の歯車に伝達される。
特開2017−93104号公報
出力部材が樹脂製である場合、射出成形によって出力部材を形成する際に発生するヒケなどにより、出力部材の寸法精度などが低下しやすくなる。
かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、寸法精度よく成形できる樹脂製の出力部材を備えるギアードモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るギアードモータは、出力軸を備えるモータ本体と、固定軸と、前記固定軸に回転可能に支持された出力部材と、前記出力軸の回転を伝達する伝達機構と、を有し、前記出力部材は、前記固定軸が貫通する軸穴を備える内側筒部と、前記内側筒部の外周側に配置され、前記固定軸の軸線方向の一方を第1方向、他方を第2方向としたときに、外周面における第1方向の端部分に歯車が形成され当該歯車の第2方向にウォームが形成された外側筒部と、前記内側筒部と前記外側筒部の間を前記軸線方向および径方向に延びて当該内側筒部と当該外側筒部とを接続する複数のリブと、を備え、前記伝達機構は、前記出力軸の回転を前記歯車に伝達し、前記外側筒部の内周面は、前記軸線方向における前記出力部材の中央部分の所定位置から前記第1方向の端に向かって径寸法が長くなるテーパーの第1内周面部分と、前記所定位置から前記第2方向の端に向かって径寸法が長くなるテーパーの第2内周面部分と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、樹脂製の出力部材は、外周面に歯車とウォームとを備える外側筒部と、外側筒部の内側に位置する内側筒部を備える。また、外側筒部と内側筒部との間は複数本のリブにより接続されている。これにより、出力部材は、内側筒部と外側筒部と複数のリブとの間に空間を備えるものとなるので、出力部材が厚肉になることを防止できる。従って、射出成形によって出力部材を形成する際に、ヒケなどによって、出力部材の寸法精度などが低下することを防止あるいは抑制できる。また、外側筒部が、その内周面に第1方向の端に向かって拡がるテーパーの第1内周面を備えるので、外側筒部において歯車が形成されている部分が厚肉となることを抑制しやすい。従って、歯車を精度よく成形することが容易である。
本発明において、前記出力部材は、前記所定位置に成形用金型のパーティングライン痕を備えるものとすることができる。すなわち、射出成形において、内側筒部、外側筒部、および、複数のリブの間に空間を形成するための金型として、所定位置で軸線方向に2分割した第1金型と第2金型を用いた場合には、出力部材は、第1金型と第2金型のパーティンラインに対応するパーティングライン痕を所定位置に備えるものとなる。
本発明において、前記複数のリブは、前記第1方向の端面に成形用ゲートが接続されたゲート痕を備えるものとすることができる。すなわち、出力部材を射出成形する際には、リブとなる部分から金型内に樹脂を注入するものとすることができる。
本発明において、前記複数のリブのそれぞれは、前記軸線回りの周方向を向く端面に当該端面から当該周方向に突出し前記第1方向の端から前記第2方向に向かって前記所定位置を超えて延在する突出部分を備え、前記突出部分の前記第2方向の端は、曲面を介して前記端面に段差なく連続しているものとすることができる。このようにすれば、ゲートとして、軸線方向から見た場合にリブと突出部分とを合わせた面積に対応する樹脂射出口を備えるゲートを用いることができる。従って、リブが突出部分を備えていない場合と比較して、広い樹脂射出口を備えるゲートを用いることができる。また、突出部分の第2方向の端をリブの端面に曲面を介して段差なく連続させれば、突出部分の第2方向の端とリブの端面との間に段差が形成されている場合と比較して、樹脂の流動性が良好になるので、温度変化などによって、突出部分の第2方向の端部分にクラックが発生することを防止できる。
本発明において、前記軸線に対する前記第1内周面部分の傾斜は、前記軸線に対する前記第2内周面部分の傾斜よりも大きいことが望ましい。このようにすれば、外側筒部において歯車が形成されている部分が、厚肉となることを、より、抑制できる。
本発明において、前記軸線方向から見た場合に、歯車の歯先と歯底とは、前記ウォームの歯先と歯底との間に位置することが望ましい。このようにすれば、歯車の歯底から第1内周面部分までの厚みを確保しながら、軸線に対する第1内周面部分の傾斜を軸線に対する第2内周面部分の傾斜よりも大きくすることができる。
本発明において、前記出力部材は、前記軸線方向で前記歯車と前記ウォームとの間に環状面を備え、前記環状面は、前記歯車の歯先よりも外周側に位置するものとすることができる。このような環状面を備えれば、歯車および円環状面の外周側にある部材が、出力部材に接触した場合でも、この部材は環状面に接触し、歯車への接触が回避される。
本発明において、前記モータ本体において前記出力軸が突出している側の端面に固定された第1板部と、前記軸線方向で前記第1板部と対向する第2板部と、第1板部と第2板部とを連結する第3板部とを備えるフレームを、有し、前記固定軸は、前記第1板部と前記第2板部との間に架け渡されているものとすることができる。このようにすれば、モータ本体の出力軸が突出している側に、固定軸を配置して、出力部材を支持させることが容易である。
本発明によれば、出力部材は、内側筒部、外側筒部、および、複数のリブの間に空間を備える。これにより、出力部材が厚肉になることを防止できる。また、出力部材の外側筒部は、歯車が形成されている第1方向の端に向かって拡がるテーパーの第1内周面を備える。これにより、歯車が形成される部分が厚肉になることを抑制できる。従って、射出成形によって出力部材を形成する際に発生するヒケなどにより、出力部材の寸法精度が低下することを防止あるいは抑制できる。さらに、外側筒部が、その内周面に第1方向の端に
向かって拡がるテーパーの第1内周面を備えるので、外側筒部において歯車が形成されている部分が厚肉となることを抑制しやすい。従って、歯車を精度よく成形することが容易である。
本発明を適用したギアードモータの外観斜視図である。 伝達機構を被うカバーを取り外したギアードモータの斜視図である。 出力部材を第1方向および第2方向から見た場合の斜視図である。 出力部材を軸線と直交する方向から見た場合の側面図である。 出力部材を軸線に沿って切断した場合の断面図である。 出力部材の成形方法の説明図である。
図面を参照して、本発明を適用したギアードモータの一例を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したギアードモータの外観斜視図である。図2は伝達機構を被うカバーを取り外したギアードモータの斜視図である。図1に示すように、ギアードモータ1は、モータ本体2と、モータ本体2の一方側に固定されたフレーム3と、フレーム3に支持された固定軸4と、固定軸4に回転可能に支持された出力部材5を備える。また、ギアードモータ1は、出力部材5のモータ本体2の側の端部分を被うカバー6を備える。
図2に示すように、モータ本体2はフレーム3の側に突出する出力軸11を備える。モータ本体2はステッピングモータである。モータ本体2の側面には給電部12が設けられている。以下の説明では、固定軸4の軸線L方向をX方向とし、フレーム3に対してモータ本体2が位置する側を第1方向X1、その反対方向を第2方向X2とする。第1方向X1はモータ本体2の反出力側であり、第2方向X2はモータ本体2の出力側である。
フレーム3は、モータ本体2の第2方向X2の端部に溶接等の方法で固定された第1板部15と、第1板部15にX方向で対向する第2板部16と、X方向に延びて第1板部15と第2板部16とを連結する第3板部17とを備える。第1板部15は略矩形である。第1板部15には、穴19が形成されており、モータ本体2の出力軸11は、穴19を介して第1板部15より第2方向X2に突出している。出力軸11において、第1板部15より第2方向X2に突出している部分にはモータピニオン20が取り付けられている。
固定軸4は、第1板部15と第2板部16との間に架け渡されている。固定軸4の第1方向X1の軸端部は第1板部15に形成された不図示の支持穴に嵌っている。固定軸4の第2方向X2の軸端部は、第2板部16に形成された貫通穴22に嵌った状態で第2板部16に固定されている。固定軸4は、モータ本体2の出力軸11と平行に延びる。
出力部材5はX方向に直線状に延びる。出力部材5には固定軸4が貫通している。出力部材5の外周面には、第1方向X1の側から第2方向X2の側に向かって歯車26、環状面27、ウォーム28がこの順に設けられている。出力部材5の詳細は後述する。
第1板部15と第2板部16との間には、出力軸11の回転を出力部材5に伝達する伝達機構29が設けられている。伝達機構29は、減速輪列であり、モータピニオン20と、複合歯車31とを備える。複合歯車31は、大径歯車32および大径歯車32の第1方向X1に大径歯車32と同軸に設けられた小径歯車33を備える。複合歯車31は第1板部15からX2方向に突出する支軸30に回転可能に支持されている。複合歯車31の大径歯車32はモータピニオン20と噛合する。複合歯車31の小径歯車33は、出力部材
5の歯車26と噛合する。従って、モータ本体2が駆動されると、出力軸11の回転は、伝達機構29を介して、出力部材5に伝達される。
カバー6は第1板部15に固定されている。また、カバー6は第3板部17に位置決めされている。カバー6の内側には、伝達機構29および出力部材5の歯車26が収容されている。図1に示すように、出力部材5の環状面27およびウォーム28はカバー6の第2方向X2の端面に形成された開口部6aから、カバー6の外側に露出している。
(出力部材の詳細)
図3(a)は出力部材5を第1方向X1の側から見た場合の斜視図であり、図3(b)は出力部材5を第2方向X2の側から見た場合の斜視図である。図4は出力部材5を軸線Lと直交する方向から見た場合の側面図である。図5は出力部材5を軸線Lに沿って切断した場合の断面図である。
出力部材5は樹脂製である。出力部材5は、固定軸4が貫通する軸穴25を備える内側筒部35と、内側筒部35の外周側に配置された外側筒部36と、内側筒部35と外側筒部36の間をX方向および径方向に延びて内側筒部35と外側筒部36とを接続する複数のリブ37を備える。内側筒部35と外側筒部36とは同軸に配置されている。
内側筒部35は一定の外径寸法を備える。内側筒部35の軸穴25は一定の内径寸法を備える。内側筒部35は、第1方向X1の側の端に、外側筒部36の第1方向X1の端から第1方向X1に突出する突出筒部分35aを備える。
外側筒部36の外周面における第1方向X1の端部分には歯車26が形成されている。外側筒部36の外周面における歯車26の第2方向X2にはウォーム28が形成されている。外側筒部36の外周面において、X方向でウォーム28が形成されている領域は、X方向で歯車26が形成されている領域よりも長く、X方向の環状面27の領域よりも長い。また、X方向でウォーム28が形成されている領域は、歯車26が形成されている範囲と環状面27とを合わせた領域よりも長い。
また、図4に示すように、外側筒部36では、ウォーム28が設けられている領域の外径D1(ウォーム28の歯先円)が最も大きく、環状面27の外径D2は、ウォーム28が設けられている領域の外径D1よりも小さい。歯車26が設けられている領域の外径D3(歯車26の歯先円)は、環状面27の外径D2よりも僅かに小さい。X方向から見た場合に、歯車26の歯先26aと歯底26bとは、ウォーム28の歯先28aと歯底28bとの間に位置する。
外側筒部36の内周面40は、図5に示すように、X方向における出力部材5の中央部分の所定位置Pから第1方向X1の端に向かって内径寸法E1が長くなるテーパーの第1内周面部分40aと、所定位置Pから第2方向X2の端に向かって内径寸法E2が長くなるテーパーの第2内周面部分40bと、を備える。所定位置Pは、軸線Lと直交する方向から見た場合に、ウォーム28が設けられている領域と重なる位置にある。外側筒部36の内周面40における所定位置Pには、射出成形により出力部材5を成形した際の成形用金型のパーティングライン痕41が残っている。軸線Lに対する第1内周面部分40aの傾斜α1は、軸線Lに対する第2内周面部分40bの傾斜α2よりも大きい。ここで、内側筒部35は一定の外径寸法を備えるので、軸線Lに対する第1内周面部分40aの傾斜α1は、内側筒部35に外周面に対する第1内周面部分40aの傾き角度であり、軸線Lに対する第2内周面部分40bの傾斜α2は、内側筒部35に外周面に対する第2内周面部分40bの傾き角度である。
リブ37は、軸線L回りの等角度間隔で6本設けられている。図3(a)に示すように、各リブ37の第1方向X1の端面には、射出成形により出力部材5を成形した際に成形用ゲートが接続されたゲート痕42が残っている。各リブ37は、軸線L回りの周方向を向く両側の端面に、これらの端面のそれぞれから周方向に突出する突出部分43を備える。より詳細には、各リブ37は、X方向から見た場合に、径方向に長手方向を向けた長方形のリブ本体39と、リブ本体39の周方向の両側の端面のそれぞれから周方向の一方側および他方側に突出する一対の突出部分43を備える。各突出部分43は、X方向から見た場合に、周方向に突出する円弧の輪郭を備える。
ここで、各突出部分43は、図5に示すように、リブ37の第1方向X1の端から第2方向X2に向かって所定位置Pを僅かに超えて延在する。換言すれば、各突出部分43はリブ37の第2方向X2の端側部分には、設けられていない。各突出部分43の第2方向X2の端は、曲面44を介してリブ37の端面(リブ本体39の周方向を向く端面)に段差なく連続している。
(出力部材の製造方法)
図6は出力部材の成形方法の説明図である。出力部材5は、金型50によって形成される空洞内にゲート57を介して樹脂を注入して成形する射出成形により成形される。本例では、図6に点線で示すように、金型50として、歯車26、環状面27、および、ウォーム28を形成する外側金型51と、内側筒部35、外側筒部36の内周面40、複数のリブ37、および、これらの間に空間を形成するための内側金型52を用いて、出力部材5を射出成形する。射出成形では、内側金型52と外側金型51とによって区画された空洞内に、第1方向X1からゲート57を介して樹脂を注入する。
ここで、外側金型51は、X方向における環状面27とウォーム28の間を境にして第1方向X1に位置する外側第1金型53と、第2方向X2に位置する外側第2金型54とに分割されているものを用いる。そして、成形品を金型50から取り出す際には、外側第1金型53を成形品から第1方向X1に離間させるとともに、外側第2金型54を軸線L回りに回転させながら成形品から第2方向X2に離間させる。
一方、内側金型52は、X方向の所定位置Pを境にして第1方向X1に位置する内側第1金型55と、第2方向X2に位置する内側第2金型56とに分割されているものを用いる。そして、成形品を金型50から取り出す際には、内側第1金型55を成形品から第1方向X1に離間させて、内側第2金型56を成形品から第2方向X2に離間させる。
ここで、外側筒部36の内周面40は、X方向の中央部分の所定位置Pから第1方向X1に広がるテーパーの第1内周面部分40aと第2方向X2に広がるテーパーの第2内周面部分40bを備える。すなわち、外側筒部36の内周面40には、抜き勾配を備える第1内周面部分40aと第2内周面部分40bとが設けられている。従って、内側第1金型55を成形品(出力部材5)から第1方向X1に抜き出し、第2方向X2に位置する第2金型50を成形品(出力部材5)から第2方向X2に抜き出すことが容易である。
なお、出力部材5がX方向の中央部分(所定位置P)に備えるパーティングライン痕41は、射出成形時に、内側第1金型55と内側第2金型56との境界(パーティングライン)の痕である。また、リブ37が第1方向X1の端面に備えるゲート痕42は、射出成形時にゲート57が接続されていた痕である。
(作用効果)
本例によれば、樹脂製の出力部材5は、固定軸4が貫通する内側筒部35と、外周面に歯車26とウォーム28とを備え内側筒部35の外周側に配置された外側筒部36を備え
る。また、これらの間は複数本のリブ37により接続されている。これにより、内側筒部35、外側筒部36、および、複数のリブ37の間に空間が設けられているので、出力部材5が厚肉になることを防止できる。従って、射出成形によって出力部材5を形成する際に発生するヒケにより、出力部材5の寸法精度などが低下することを防止あるいは抑制できる。
また、外側筒部36は、内周面40に、第1方向X1の端に向かって拡がるテーパーの第1内周面部分40aを備える。従って、外側筒部において歯車26が形成されている部分が、厚肉となることを抑制しやすい。よって、歯車26を精度よく成形できる。また、テーパーの第1内周面部分40aを設けることによって、外側筒部の内周面に段差を設けることなく、歯車26が形成されている部分が厚肉となることを防止できる。従って、外側筒部36の内周面に段差を設けて歯車26が形成されている部分を薄くした場合と比較して、温度変化などに起因して、外側筒部36の内周面にクラックが発生することを防止できる。
さらに、本例では、各リブ37が周方向を向く両側の端面に当該端面から当該周方向に突出するとともに、第1方向X1の端から第2方向X2に向かって所定位置Pを超えるまで延在する突出部分43を備える。従って、ゲート57として、X方向から見た場合にリブ37と突出部分43とを合わせた面積に対応する樹脂射出口を備えるゲート57を用いることができる。換言すれば、リブ37が突出部分43を備えていない場合と比較して、広い樹脂射出口を備えるゲート57から金型50内に樹脂を射出できる。
また、各リブ37に設けられた突出部分43の第2方向X2の端は、曲面44を介してリブ37の端面(リブ本体39の端面)に段差なく連続する。従って、突出部分43の第2方向X2の端と、リブ37の端面との間に段差が形成されている場合と比較して、樹脂の流動性が良好になるので、温度変化などに起因して、突出部分43の第2方向X2の端部分にクラックが発生することを防止できる。
ここで、本例では、軸線Lに対する第1内周面部分40aの傾斜α1が軸線Lに対する第2内周面部分40bの傾斜α1よりも大きい。従って、外側筒部36において歯車26が形成されている部分が、厚肉となることを、より、抑制できる。また、X方向から見た場合に、歯車26の歯先26aと歯底26bとは、ウォーム28の歯先26aと歯底26bとの間に位置している。従って、歯車26の歯底26bから第1内周面部分40aまでの厚みを確保しながら、軸線Lに対する第1内周面部分40aの傾斜α1を軸線Lに対する第2内周面部分40bの傾斜α1よりも大きくすることが容易である。
さらに、本例では、出力部材5の環状面27は歯車26の歯先26aよりも外周側に位置する。このような環状面27を備えるので、歯車26および環状面27の外周側にあるカバー6などの部材が、出力部材5に接触した場合でも、この部材は環状面27に接触し、歯車26への接触が回避される。
(その他の実施の形態)
上記の例では、射出成形により出力部材5を成形する際に金型50に6本の成形用ゲートが接続されるが、成形用ゲートの数は、これに限られるものではない。成形用ゲートの数を変更する場合には、内側筒部35と外側筒部36とを接続するリブ37の数は、成形用ゲートの数と対向させた数に変更することができる。
なお、ギアードモータ1は、出力軸11の回転を出力部材5に伝達する伝達機構29に、さらに複数の歯車を備えても良い。また、ギアードモータ1のモータ本体2は、ステッピングモータに限らず、例えば、ブラシ付きモータでもよい。
1…ギアードモータ、2…モータ本体、3…フレーム、4…固定軸、5…出力部材、6…カバー、11…出力軸、12…給電部、15…第1板部、16…第2板部、17…第3板部、19…穴、20…モータピニオン、22…貫通穴、25…軸穴、26…歯車、26a…歯車の歯先、26b…歯車の歯底、26a…歯先、26b…歯底、27…環状面、28…ウォーム、28a…ウォームの歯先、28b…ウォームの歯底、29…伝達機構、30…支軸、31…複合歯車、32…大径歯車、33…小径歯車、35…内側筒部、35a…突出筒部分、36…外側筒部、37…リブ、39…リブ本体、40…外側筒部の内周面、40a…第1内周面部分、40b…第2内周面部分、41…パーティングライン痕、42…ゲート痕、43…突出部分、44…曲面、50…金型、51…外側金型、52…内側金型、53…外側第1金型、54…外側第2金型、55…内側第1金型、56…内側第2金型、57…ゲート、L…軸線、X…軸線方向、X1…第1方向、X2…第2方向、α1…軸線に対する第1内周面部分の傾斜角度、α2…軸線に対する第2内周面部分の傾斜角度

Claims (8)

  1. 出力軸を備えるモータ本体と、
    固定軸と、
    前記固定軸に回転可能に支持された出力部材と、
    前記出力軸の回転を伝達する伝達機構と、を有し、
    前記出力部材は、前記固定軸が貫通する軸穴を備える内側筒部と、前記内側筒部の外周側に配置され、前記固定軸の軸線方向の一方を第1方向、他方を第2方向としたときに、外周面における第1方向の端部分に歯車が形成され当該歯車の第2方向にウォームが形成された外側筒部と、前記内側筒部と前記外側筒部の間を前記軸線方向および径方向に延びて当該内側筒部と当該外側筒部とを接続する複数のリブと、を備え、
    前記伝達機構は、前記出力軸の回転を前記歯車に伝達し、
    前記外側筒部の内周面は、前記軸線方向における前記出力部材の中央部分の所定位置から前記第1方向の端に向かって径寸法が長くなるテーパーの第1内周面部分と、前記所定位置から前記第2方向の端に向かって径寸法が長くなるテーパーの第2内周面部分と、を備えることを特徴とするギアードモータ。
  2. 前記出力部材は、前記所定位置に成形用金型のパーティングライン痕を備えることを特徴とする請求項1に記載のギアードモータ。
  3. 前記複数のリブは、前記第1方向の端面に成形用ゲートが接続されたゲート痕を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のギアードモータ。
  4. 前記複数のリブのそれぞれは、前記軸線回りの周方向を向く端面に当該端面から当該周方向に突出し前記第1方向の端から前記第2方向に向かって前記所定位置を超えて延在する突出部分を備え、
    前記突出部分の前記第2方向の端は、曲面を介して前記端面に段差なく連続していることを特徴とする請求項3に記載のギアードモータ。
  5. 前記軸線に対する前記第1内周面部分の傾斜は、前記軸線に対する前記第2内周面部分の傾斜よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のギアードモータ。
  6. 前記軸線方向から見た場合に、歯車の歯先と歯底とは、前記ウォームの歯先と歯底との間に位置することを特徴とする請求項5に記載のギアードモータ。
  7. 前記出力部材は、前記軸線方向で前記歯車と前記ウォームとの間に環状面を備え、
    前記環状面は、前記歯車の歯先よりも外周側に位置することを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載のギアードモータ。
  8. 前記モータ本体において前記出力軸が突出している側の端面に固定された第1板部と、前記軸線方向で前記第1板部と対向する第2板部と、第1板部と第2板部とを連結する第3板部と、を備えるフレームを、有し、
    前記固定軸は、前記第1板部と前記第2板部との間に架け渡されていることを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載のギアードモータ。
JP2017167104A 2017-08-31 2017-08-31 ギアードモータ Active JP6966264B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017167104A JP6966264B2 (ja) 2017-08-31 2017-08-31 ギアードモータ
CN201821294587.1U CN208508699U (zh) 2017-08-31 2018-08-10 齿轮马达

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017167104A JP6966264B2 (ja) 2017-08-31 2017-08-31 ギアードモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019047597A true JP2019047597A (ja) 2019-03-22
JP6966264B2 JP6966264B2 (ja) 2021-11-10

Family

ID=65300586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017167104A Active JP6966264B2 (ja) 2017-08-31 2017-08-31 ギアードモータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6966264B2 (ja)
CN (1) CN208508699U (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010953U (ja) * 1983-07-01 1985-01-25 大日化成工業株式会社 樹脂製ウオ−ムギヤ−
JPH0339054U (ja) * 1989-08-25 1991-04-16
JPH0740405A (ja) * 1993-07-28 1995-02-10 Sekisui Chem Co Ltd 射出成形金型
JP2001150457A (ja) * 1999-11-24 2001-06-05 Optex Co Ltd 分割型中子及びその中子を使用して成形される成形品
JP2012121157A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Toyota Boshoku Corp 成形装置及び成形方法
JP2017093104A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社デンソー ギアードモータおよびギアードモータの製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010953U (ja) * 1983-07-01 1985-01-25 大日化成工業株式会社 樹脂製ウオ−ムギヤ−
JPH0339054U (ja) * 1989-08-25 1991-04-16
JPH0740405A (ja) * 1993-07-28 1995-02-10 Sekisui Chem Co Ltd 射出成形金型
JP2001150457A (ja) * 1999-11-24 2001-06-05 Optex Co Ltd 分割型中子及びその中子を使用して成形される成形品
JP2012121157A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Toyota Boshoku Corp 成形装置及び成形方法
JP2017093104A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社デンソー ギアードモータおよびギアードモータの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6966264B2 (ja) 2021-11-10
CN208508699U (zh) 2019-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5005422B2 (ja) 射出成形ギヤ
JP6463867B1 (ja) 回転型動力伝達部材の製造方法
CN107620782B (zh) 蜗轮、电动助力转向系统及用于蜗轮的制造方法
JP5721774B2 (ja) ボールジョイント
CN106335539A (zh) 齿条衬套
CN108698276A (zh) 用于制造长度可变的转向轴的方法和用于执行该方法的注射模制装置
JP2017082858A (ja) ギヤ、ギヤの製造方法およびステアリング装置
JP4846631B2 (ja) 樹脂製ヘリカル歯車の成形金型及びこの成形金型を用いて成形された樹脂製ヘリカル歯車
JP2019047597A (ja) ギアードモータ
JP2017196766A (ja) インサート成形品の製造方法
JPWO2014148357A1 (ja) リクライニング機構のラチェット、リクライニング機構のラチェット製造方法及びリクライニング機構のラチェット製造装置
JP6729113B2 (ja) ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法
JP6355015B2 (ja) パワーステアリング装置
JP2007196409A (ja) 電動切削工具
JP2006316661A (ja) ファン
JP6362460B2 (ja) 入れ子部材、及び成形金型
JP2018009657A (ja) ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法
JP2006336814A (ja) ウォームホイール構造及び該ウォームホイールを用いた電動パワーステアリング装置
JP2017082859A (ja) ギヤおよびステアリング装置
JP2007181955A (ja) 射出成形用金型装置
JP6379827B2 (ja) 樹脂製ギヤハウジングの製造方法
JP2007093012A (ja) モールドギヤ
JP6160210B2 (ja) 遊星キャリアおよび遊星キャリアの製造方法
JP2010181013A (ja) ダブルコニカルインボリュートギアの構成および製造方法
JP2008055649A (ja) ウォームホイール成形用型および成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6966264

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150