JP6729113B2 - ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法 - Google Patents

ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6729113B2
JP6729113B2 JP2016139340A JP2016139340A JP6729113B2 JP 6729113 B2 JP6729113 B2 JP 6729113B2 JP 2016139340 A JP2016139340 A JP 2016139340A JP 2016139340 A JP2016139340 A JP 2016139340A JP 6729113 B2 JP6729113 B2 JP 6729113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
tooth
worm wheel
outer peripheral
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016139340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018009656A (ja
Inventor
彰啓 竹内
彰啓 竹内
侑 末松
侑 末松
湧川 裕司
裕司 湧川
義朝 永井
義朝 永井
幸司 奥村
幸司 奥村
洋 久津見
洋 久津見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2016139340A priority Critical patent/JP6729113B2/ja
Priority to US15/646,197 priority patent/US10724620B2/en
Priority to CN201710565523.4A priority patent/CN107620782B/zh
Priority to EP17180996.5A priority patent/EP3270008B1/en
Publication of JP2018009656A publication Critical patent/JP2018009656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6729113B2 publication Critical patent/JP6729113B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法に関する。
モータの回転力を操舵機構に伝達することによって、当該操舵機構の転舵輪を転舵させる電動パワーステアリング装置では、モータ回転力を操舵機構に伝達するために、例えば、特許文献1に記載のウォームホイールを用いたウォーム減速機が採用されている。
特許文献1に記載のウォームホイールは、操舵機構のステアリングシャフト等の出力軸に嵌合するスリーブ(芯金部2、及び、円環部3)と、当該スリーブの径方向の表面である外周面上であって、当該スリーブの軸方向の表面である両側面にまで達するように射出成形により設けられる歯部とで構成されている。この歯部は、スリーブの外周面上に設けられる歯形成部、及び、スリーブの両側面上に設けられる肉厚部を有している。
特開2010−14253号公報
上記特許文献1に記載のウォームホイールにおけるスリーブの外周面は、軸方向に対して平坦に設けられている。この場合、歯部を射出成形すると、金型内に充填された樹脂は、金型内に触れた部分から順に固化していき、歯部となる部位の中心部ほど遅れて固化する。そのため、歯形成部となる部位が固化する際の収縮過程において、当該部位の外周面側のうち軸方向の中央部では、両端部と比較して、スリーブ側に引っ張られ、凹状に変形する量(ヒケの量)が大きくなる。その結果、ウォームホイールにおける歯部の径方向の表面である外周面のうち、歯形成部の軸方向の中央部が両端部と比較して凹み、歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度が低くなる。
また、上記特許文献1に記載のウォームホイールにおける歯部の各肉厚部は、軸方向の肉厚が大部分で同一とされている。この場合、スリーブの両側面の一方側にゲートを配置し、歯部を射出成形すると、金型内に充填された樹脂は、スリーブのゲートが配置される側と反対側から順に充填されていき、歯部となる部位の各肉厚部の間で温度差を生じる。そのため、各肉厚部となる部位の間で充填された樹脂の冷却スピードが異なり、ゲートが配置される側のヒケの量が大きくなり、各肉厚部となる部位の間でヒケの量の差を生じる。その結果、上述同様、ウォームホイールにおける歯形成部のうち、ゲートが配置される側がその反対側と比較して凹み、歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度が低くなる。こうした課題は、電動パワーステアリング装置に採用されるものに限らず、スリーブに対して、歯部が射出成形されて得られるウォームホイールであれば同様である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑えられるウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するウォームホイールは、環状のスリーブと、スリーブの一部を覆うように射出成形により設けられ、スリーブの径方向の表面である外周面上に設けられた歯形成部、スリーブの軸方向の射出成形のゲート寄りの表面である第1側面上に設けられた第1肉厚部、及び、スリーブの軸方向の第1側面とは反対側の表面である第2側面上に設けられた第2肉厚部を有する歯部とを備えている。このウォームホイールにおいて、スリーブの外周面は、軸方向の中央部が軸方向の両端部と比較して径方向に突出しており、歯部の第1肉厚部は、第2肉厚部と比較して軸方向の肉厚が小さくなるようにしている。
上記構成によれば、歯形成部は、軸方向の中央部における径方向の肉厚が、軸方向の両端部と比較して小さくなる。そのため、歯形成部となる部位が固化する際の収縮過程において、他の部位と比較して遅れて固化する軸方向の中央部となる部位では、両端部となる部位と比較してスリーブ側に引っ張られるヒケの量を小さくすることができる。これは、射出成形において、肉厚が小さいほどヒケの量が小さくなる一般的な知見から明らかである。
またさらに、各肉厚部は、第1肉厚部と比較してゲートから離れている第2肉厚部の肉厚が、ゲート寄りの第1肉厚部の肉厚と比較して大きくなる。そのため、各肉厚部となる部位に樹脂が充填される過程において、第1肉厚部と比較してゲートから離れている第2肉厚部となる部位では、ゲート寄りの第1肉厚部となる部位と比較して充填される樹脂量を増量することができる。すると、上記一般的な知見から明らかなように、第2肉厚部となる部位では、第1肉厚部となる部位と比較して樹脂量が増量する分、上記ヒケの量を大きくすることができ、各肉厚部となる部位の間でヒケの量の差を小さくすることができる。
その結果、歯部の外周面のうち、軸方向の中央部が軸方向の両端部と比較して凹むことを抑え、且つ、歯部の外周面のうち、第1肉厚部側の部位が第2肉厚部側の部位と比較して凹むことを抑えることができる。したがって、歯形成部、すなわち歯部の径方向の外周面の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑えることができる。
また、上記ウォームホイールにおいて、スリーブの第1側面及び第2側面の歯部の第1肉厚部及び第2肉厚部に対向する部位には、軸方向に深さを有する係合穴が設けられており、第1肉厚部及び第2肉厚部は、係合穴に係合していることが望ましい。
上記構成によれば、各肉厚部とスリーブの係合穴との係合を通じて、スリーブに対する歯部の相対回転を規制する回り止め機能が付加される。ただし、この回り止め機能を付加するための構成は、スリーブの両側面に設けられるものである。そのため、スリーブの外周面は、周方向に対して平坦な平坦面とすることができる。したがって、回り止め機能を付加したとしても、歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑えることができる。
また、上記ウォームホイールにおいて、スリーブの外周面の直径は、軸方向の両端部から中央部に向かって大きくなることが望ましい。
上記構成によれば、歯形成部の径方向の肉厚は、軸方向の両端部から中央部に向かって小さくなる。すなわち、歯形成部の径方向の肉厚は、歯部の射出成形時において、金型内に充填された樹脂が早く固化する部位から遅く固化する部位に向かって小さくなる。したがって、歯部の外周面のうち、軸方向の中央部が軸方向の両端部と比較して凹むことをより効果的に抑えることができ、歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度の低下をより好適に抑えることができる。
また、上記ウォームホイールにおいて、スリーブの外周面は、周方向に対して平坦に設けられていることが望ましい。
上述同様、歯部の外周面が凹凸に変化することをより効果的に抑えることができ、歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度の低下をより好適に抑えることができる。
上記ウォームホイールは、モータが発生させる転舵力を転舵輪に伝達するように操舵機構とモータとを機械的に接続するものであり、操舵機構の転舵輪を転舵させる転舵力を発生させるモータを備え、モータが発生させる転舵力を転舵輪に伝達することによって、当該転舵輪を転舵させる電動パワーステアリング装置に具体化することができる。
上記構成によれば、歯形成部、すなわち歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑えたウォームホイールを用いることによって、モータが発生させる転舵力を転舵輪に伝達する際の伝達効率の向上を図ることができる。したがって、転舵力の付与について信頼性の向上を図ることのできる電動パワーステアリング装置を実現することができる。
また、上記課題を解決するために、ウォームホイールは、環状のスリーブの一部を覆うように、スリーブの径方向の表面である外周面上に歯形成部、スリーブの軸方向の一方の表面である第1側面上に第1肉厚部、及び、スリーブの軸方向の第1側面とは反対側の表面である第2側面上に第2肉厚部を有する歯部が射出成形される製造方法により得られるものである。このウォームホイールの製造方法において、スリーブの外周面は、軸方向の中央部が両端部と比較して突出しており、樹脂が射出されるゲートがスリーブの第1側面寄りに位置するようにスリーブを金型内に配置し、スリーブを金型内に配置した状態において、スリーブの第1側面と当該第1側面に対向する金型の内面との軸方向の間隔は、スリーブの第1側面とは反対側の第2側面と当該第2側面に対向する金型の内面との軸方向の間隔と比較して小さくされている。
上記構成によれば、歯部の外周面のうち、軸方向の中央部が両端部と比較して凹むことを抑え、且つ、歯部の外周面のうち、第1肉厚部側の部位が第2肉厚部側の部位と比較して凹むことを抑えられるウォームホイールを製造することができる。こうして製造されたウォームホイールでは、歯形成部、すなわち歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度の低下が抑えられている。
本発明によれば、歯部の外周面の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑えることができる。
電動パワーステアリング装置についてその概略構成を示す構成図。 電動パワーステアリング装置についてそのアシスト機構におけるウォーム減速機のウォームホイールの概略構成を示す断面図。 同ウォームホイールについてそのスリーブの概略構成を示す斜視図。 同ウォームホイールについて図2における矢視A方向から見た概略構成を示す断面図。 同ウォームホイールの製造方法を説明する断面図。 同ウォームホイールの製造方法について樹脂が流れ込む態様を示す図。 同ウォームホイールについて歯部の真円度を説明する図。
以下、ウォームホイール及び電動パワーステアリング装置の一実施形態を説明する。
図1に示すように、例えば、車両は、操舵機構2に対して転舵輪15を転舵させる転舵力としてアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」という)1を搭載している。EPS1は、ユーザーのステアリングの操作に応じてアシスト力を付与し、ユーザーのステアリングの操作を補助する。
EPS1は、操舵機構2、及び、アシスト機構3を備えている。操舵機構2は、ステアリングホイール10、ステアリングシャフト11、ラックシャフト12、ラックアンドピニオン機構13、タイロッド14、及び、転舵輪15を備えている。
ステアリングシャフト11は、コラムシャフト11a、インターミディエイトシャフト11b、及び、ピニオンシャフト11cを有している。コラムシャフト11aは、ステアリングホイール10と連結されている。インターミディエイトシャフト11bは、コラムシャフト11aの下端部に連結されている。ピニオンシャフト11cは、インターミディエイトシャフト11bの下端部に連結されている。ラックシャフト12は、ラックアンドピニオン機構13を介してピニオンシャフト11cの下端部に連結されている。
これにより、ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール10に連動して回転する。ステアリングシャフト11の回転運動は、ピニオンシャフト11c、及び、ラックシャフト12を連結するラックアンドピニオン機構13を介してラックシャフト12の軸方向(図1の左右方向)の往復直線運動に変換される。当該往復直線運動が、ラックシャフト12の両端にそれぞれ連結されたタイロッド14を介して、左右の転舵輪15にそれぞれ伝達されることにより、転舵輪15の転舵角が変化する。
アシスト機構3は、モータ20、及び、ウォーム減速機構22を備えている。
モータ20は、回転の回転力を出力する回転軸21を有している。例えば、モータ20は、3相(U,V,W)の駆動電力に基づき回転する3相ブラシレスモータである。
ウォーム減速機構22は、ウォーム軸23、及び、ウォームホイール24を有している。ウォーム軸23は、モータ20の回転軸21の先端に連結されている。ウォームホイール24は、ウォーム軸23のウォームと噛合されている。また、ウォームホイール24は、ステアリングシャフト11のコラムシャフト11aと一体回転可能に連結されている。
これにより、モータ20の回転軸21の回転力は、ウォーム軸23、及び、ウォームホイール24(ウォーム減速機構22)を介して、コラムシャフト11a、さらにはラックシャフト12へと伝達される。このように、アシスト機構3は、モータ20の回転軸21の回転力をウォーム減速機構22を介して、ラックシャフト12を軸方向に往復直線運動させる力に変換する。このラックシャフト12に付与される軸方向の力がアシスト力となり、ユーザーのステアリングの操作を補助する。
なお、モータ20には、操舵ECU30が接続されている。操舵ECU30は、車両に設けられる各種のセンサの検出結果に基づき、モータ20の駆動(回転)を制御する。各種のセンサとしては、例えば、トルクセンサ40、回転角センサ41、及び、車速センサ42がある。トルクセンサ40は、コラムシャフト11aに設けられている。トルクセンサ40は、ユーザーのステアリングの操作によりステアリングシャフト11に加えられる負荷である操舵トルクの大きさ及び向きを示す値であるトルク値Thを検出する。回転角センサ41は、モータ20に設けられている。回転角センサ41は、モータ20の回転軸21のモータ角度θmを検出する。車速センサ42は、車両の走行速度である車速値Vを検出する。
操舵ECU30は、各センサの検出結果に基づき目標のアシストトルク(アシスト力)を設定し、実際のアシストトルクが目標のアシストトルクとなるように、モータ20に供給される電流を制御する。
次に、ウォーム減速機構22のウォームホイール24の構成について詳しく説明する。
図2に示すように、ウォームホイール24は、スリーブ50、及び、歯部60を備えている。
スリーブ50は、ボス51、及び、環状部52を備えている。ボス51は、ステンレス鋼等の金属材料からなる。ボス51は、円筒状をなしている。ボス51は、ステアリングシャフト11のコラムシャフト11aの外周に対して圧入等により嵌合されている。環状部52は、合成樹脂等の樹脂材料からなる。環状部52は、円筒状をなしている。環状部52は、他の部位と比較して軸方向の長さ(厚さ)が大きい部位である第1環状部53、及び、当該第1環状部53と比較して軸方向の長さ(厚さ)が小さい部位である第2環状部54を有している。環状部52は、ボス51の径方向の外周面のうち、軸方向の大部分を覆うように射出成形によりボス51に対して一体化されている。
歯部60は、合成樹脂等の樹脂材料からなる。歯部60は、円筒状をなしている。歯部60の径方向の表面である外周面61には、ウォーム軸23のウォームと噛み合う面となる歯面を有する複数の歯62が設けられている。なお、外周面61は、歯62の頂点によって構成されるものである。歯部60は、スリーブ50の一部である環状部52における第2環状部54を軸方向、及び、径方向から覆うように射出成形によりスリーブ50に対して一体化されている。
次に、スリーブ50の構成についてさらに詳しく説明する。
図2、図3、及び、図2の矢視A方向から見た図である図4に示すように、スリーブ50において、第1環状部53は、複数の凹部55,56を有している。各凹部55は、第1環状部53の軸方向の一方側(各図中、上側)の表面である第1側面53aに開口し、軸方向に深さを有している。各凹部56は、第1環状部53の第1側面53aの軸方向の反対側(各図中、下側)の表面である第2側面53bに開口し、軸方向に深さを有している。各凹部55,56は、両側面53a,53bにおいて、周方向に等間隔を空けて設けられている。各凹部55,56は、両側面53a,53bの間で、対向配置されている。なお、各凹部55,56は、両側面53a,53bの間を連通(貫通)しない有底穴である。各凹部55の開口から底までの長さである深さ(図4中、L1)と、各凹部56の開口から底までの長さである深さ(図4中、L2)とは、同一の大きさに設定されている(L1=L2)。
なお、周方向に隣り合う各凹部55の間には、各凹部55の周方向の壁によって、内側リブ55aが画成される。これは、各凹部56についても同様である。各内側リブ55a,56aは、スリーブ50の剛性を高める機能を有する。
同じく、図2、図3、及び、図4に示すように、スリーブ50において、第2環状部54は、複数の係合穴57,58を有している。各係合穴57は、第2環状部54の軸方向の一方側(各図中、上側)の表面である第1側面54aに開口し、軸方向に深さを有している。各係合穴58は、第2環状部54の第1側面54aの軸方向の反対側(各図中、下側)の表面である第2側面54bに開口し、軸方向に深さを有している。各係合穴57,58は、両側面54a,54bにおいて、周方向に等間隔を空けて設けられている。各係合穴57,58は、両側面54a,54bの間で、対向配置されている。なお、各係合穴57,58は、両側面54a,54bの間を連通(貫通)しない有底穴である。各係合穴57,58のうち、第2側面54b側に設けられている各係合穴58の開口から底までの長さである深さ(図4中、L4)は、第1側面54a側に設けられている各係合穴57の開口から底までの長さである深さ(図4中、L3)と比較して小さく設定されている(L3>L4)。
なお、周方向に隣り合う各係合穴57の間には、各係合穴57の周方向の壁によって、外側リブ57aが画成される。これは、各係合穴58についても同様である。各外側リブ57a,58aは、スリーブ50の剛性を高める機能を有する。
また、図3に示すように、第1環状部53の各内側リブ55aと、第2環状部54の各外側リブ57aとは、周方向における位相(周方向位置)が一致しないように構成されている。具体的には、各内側リブ55aと、各外側リブ57aとは、スリーブ50の軸心mを基準として、互いに周方向に角度θaずれるように構成されている。これにより、各内側リブ55aは、各外側リブ57aに対して、互いに隣り合う各外側リブ57aの間に配置されている。また、各外側リブ57aは、各内側リブ55aに対して、互いに隣り合う各内側リブ55aの間に配置されている。これは、各内側リブ56a、及び、各外側リブ58aについても同様である。
ここで、第2環状部54の構成について歯部60の構成とともにさらに詳しく説明する。
図2、図3、及び、図4に示すように、第2環状部54の両側面54a,54bは、スリーブ50の軸方向に直交する方向に対して平坦に設けられている。第2環状部54の外周面54cは、軸方向の中央部54ccが軸方向の両端部54ca,54cbと比較して径方向に突出している。すなわち、第2環状部54の中央部54ccの直径(図4中、L5)は、両端部54ca,54cbの直径(図4中、L6)と比較して大きく設定されている(L5>L6)。これにより、第2環状部54の矢視A方向の断面は、スリーブ50の径方向の外側に突出する台形形状をなしている。
なお、第2環状部54の両端部54ca,54cbは、軸方向に対して傾斜した傾斜面を有している。これら両端部54ca,54cbの傾斜面は、周方向に対して平坦に設けられている。第2環状部54の中央部54ccは、軸方向に対して平坦な平坦面を有している。この中央部54ccの平坦面は、周方向に対しても平坦に設けられている。
そして、歯部60は、第1肉厚部63、第2肉厚部64、及び、歯形成部65を有している。第1肉厚部63は、第2環状部54のうち、深さの大きい係合穴57が設けられている第1側面54a上(図4中、上側)に設けられている。すなわち、第1側面54aは、第1肉厚部63に対向する部位である。第2肉厚部64は、第2環状部54のうち、深さの小さい係合穴58が設けられている第2側面54b上(図4中、下側)に設けられている。すなわち第2側面54bは、第2肉厚部64に対向する部位である。第1肉厚部63の軸方向の肉厚(図4中、L7)は、第2肉厚部64の軸方向の肉厚(図4中、L8)と比較して小さく設定されている(L7<L8)。
歯形成部65は、第2環状部54の外周面54c(図4中、左右側)上に設けられている。歯形成部65の表面である歯部60の外周面61は、スリーブ50、すなわちウォームホイール24の軸方向に対して平坦な平坦面を有している。この歯形成部65の平坦面は、周方向に対しても平坦に設けられている。
これにより、歯形成部65において、第2環状部54の外周面54cの中央部54cc上に設けられる歯中央部65cは、第2環状部54の外周面54cが径方向の外側に突出する分、第2環状部54の外周面54cの両端部54ca,54cb上に設けられる歯端部65a,65bと比較して径方向の肉厚が小さく設定されている。すなわち、歯形成部65の歯中央部65cの径方向の肉厚(L9)は、両歯端部65a,65bの径方向の肉厚(L10)と比較して小さく設定されている(L9<L10)。
また、各肉厚部63,64は、複数の係合突起67,68を有している。各係合突起67は、第1肉厚部63から対向する第2環状部54の第1側面54aに向かって延びている。各係合突起67は、第2環状部54に設けられている各係合穴57に対向している。すなわち、各係合突起67は、各係合穴57と同様、周方向に等間隔を空けて設けられている。これは、第2肉厚部64に設けられる各係合突起68についても同様である。そして、各係合突起67,68は、それぞれに対向する各係合穴57,58を埋めるように射出成形されることによって、当該各係合穴57,58との一体化を通じた係合状態をなしている。
これにより、ウォームホイール24には、第2環状部54(スリーブ50)の各係合穴57,58と、各肉厚部63,64の各係合突起67,68との係合を通じて、スリーブ50に対する歯部60の相対回転を規制する回り止め機能が付加されている。
次に、ウォームホイール24の製造方法について説明する。
図5に示すように、ウォームホイール24は、金型70の内部にヒータ等により溶解した樹脂材料80を射出し、スリーブ50に対して歯部60が一体的に射出成形されることによって製造される。
金型70は、キャビティ71、及び、コア72を備えている。キャビティ71、及び、コア72は、鋼等の金属材料からなる。キャビティ71と、コア72とは、パーティングラインPLを境に分割されている。パーティングラインPLは、キャビティ71、及び、コア72の間で凹凸状をなすように設けられている。
キャビティ71は、型部73、及び、型固定台74を有している。型部73は、キャビティ71の内部を切り抜いて設けられる内部空間である。型部73は、キャビティ71のコア72に対向する側に開口する開口部73aを有している。型部73は、キャビティ71の内部にスリーブ50を配置した状態で、開口部73aがコア72によって塞がれることによって、歯部60を形作るようにかたどられている。
型固定台74は、台部74a、及び、固定部74bを有している。台部74aは、円板状をなしている。台部74aは、型部73の開口部73aに対向する底部73bの中央から当該開口部73aに向かって突出している。台部74aは、キャビティ71の内部にスリーブ50を乗せるためのものである。固定部74bは、円柱状をなしている。固定部74bは、台部74aの開口部73aに対向する側の中央から当該開口部73aに向かって突出している。固定部74bは、スリーブ50のボス51に嵌合されることによって、キャビティ71の内部にスリーブ50を位置決め固定するためのものである。
コア72は、ノズル配置部75、スプルー76、ランナー77、及び、ゲート78を有している。ノズル配置部75は、コア72のキャビティ71に対向する側と反対側に開口している。ノズル配置部75には、樹脂材料80を射出する射出機90のノズル91が配置される。スプルー76は、筒状の通路である。スプルー76は、ノズル配置部75からキャビティ71側に向かって延びている。ランナー77は、円筒状の通路である。ランナー77は、スプルー76からパーティングラインPLに沿って円状(放射状)に拡がった後、キャビティ71側に向かって延びている。すなわち、スプルー76は、ノズル配置部75と、ランナー77とを繋ぐ通路である。ゲート78は、筒状の通路である。ゲート78は、ランナー77からキャビティ71に向かって先細状に延び、キャビティ71の型部73に連通する。
また、コア72は、雄型部72aを有している。雄型部72aは、キャビティ71の内部にスリーブ50を配置した状態で、開口部73aをコア72で塞ぐ場合、第1環状部53の第1側面53aに設けられている各凹部55の開口を塞ぐ。なお、第1環状部53の第2側面53bに設けられている各凹部56の開口は、型固定台74の台部74aによって塞がれる。これにより、雄型部72a、及び、台部74aは、第1環状部53の各凹部55,56への樹脂材料80の進入を規制する。これに対して、型部73は、第2環状部54の各係合穴57,58と連通しており、各係合穴57,58への樹脂材料80の進入を許容する。
そして、図5に示すように、キャビティ71の内部、すなわち型部73には、第2環状部54の第1側面54aがゲート78に対向するようにスリーブ50が配置される。この場合、第2環状部54の第1側面54aは、第2側面54bに対してゲート78寄りに配置される。
このように、スリーブ50を配置した状態で、開口部73aをコア72で塞ぐ場合、第2環状部54の第1側面54aと、当該第1側面54aに対向する型部73の内周面との間には、歯部60の第1肉厚部63に対応する第1肉厚型部63´が形成される。また、第2環状部54の第2側面54bと、当該第2側面54bに対向する型部73の内周面との間には、歯部60の第2肉厚部64に対応する第2肉厚型部64´が形成される。第2環状部54の外周面54cと、当該外周面54cに対向する型部73の内周面との間には、歯部60の歯形成部65に対応する歯型部65´が形成される。
なお、本実施形態において、第1肉厚型部63´は、第2肉厚型部64´に対してゲート78寄りに配置される。これにより、第1肉厚型部63´に対応する第1肉厚部63は、第2肉厚型部64´に対応する第2肉厚部64に対してゲート78寄りに成形される。
スリーブ50の軸方向において、第1肉厚型部63´の間隔(図5中、L11)は、第2肉厚型部64´の間隔(図5中、L12)と比較して小さく設定されている(L11<L12)。なお、間隔L11は図4中の肉厚L7と同一であるとともに、間隔L12は図4中の肉厚L8と同一である。
スリーブ50の径方向において、歯中央部65cに対応する歯型部65´の歯中央型部65c´の間隔(図5中、L13)は、両歯端部65a,65bに対応する歯型部65´両歯端型部65a´,65b´の間隔(図5中、L14)と比較して小さく設定されている(L13<L14)。なお、間隔L13は図4中の肉厚L9と同一であるとともに、間隔L14は図4中の肉厚L10と同一である。
続いて、型部73にスリーブ50を配置し、開口部73aをコア72で塞いだ状態で圧力を付加して型締めした後、型部73の各肉厚型部63´,64´、及び、歯型部65´には、ゲート78を通じて射出機90から樹脂材料80が射出充填される。
図6の拡大図に示すように、樹脂材料80は、コア72側からコア72の雄型部72a、及び、キャビティ71の開口部73aとの間を通過して型部73の全体に射出充填されていく。樹脂材料80は、第2肉厚型部64´側から歯型部65´、第1肉厚型部63´の順に充填されていくとともに、充填された順に型部73の内周面との接触を通じて冷却されて収縮して固化していく。この場合、樹脂材料80は、各係合穴57,58の間で、第1肉厚型部63´側の各係合穴57に充填されつつ、第2肉厚型部64´側の各係合穴58に充填されていく。この間、第1肉厚型部63´側の各係合穴57に充填される樹脂材料80と、当該各係合穴57の外周面54c側を通って第2肉厚型部64´側の各係合穴58に充填される樹脂材料80とが、当該外周面54c側で合流する部位を有することなく充填されていく。
そして、樹脂材料80は、第2肉厚型部64´から型部73の内周面の周辺に沿って収縮して固化していき、最終的に型部73の内周面から比較的離間している歯型部65´の第2環状部54の周辺が収縮して固化する。すなわち、歯型部65´の特に歯中央型部65c´は、他の部位である両歯端部65a,65bと比較して遅れて固化する。
その後、射出成形によって、スリーブ50に対して歯部60が一体化された一体品が金型70(キャビティ71、及び、コア72)から取り出されることによりウォームホイール24が完成する。
なお、図7において、ウォームホイール24を簡略化して示すように、各内側リブ55a,56aと、各外側リブ57a,58aとは、周方向における位相が一致しないように構成されている。この場合、歯部60の外周面61(図7中、太い破線で示す)の周方向に対する凹凸変化を仮想的に示した仮想線X1(図7中、実線で示す)は、各内側リブ55a,56a、及び、各外側リブ57a,58aがそれぞれ配置する部位で、径方向に略同一量だけ突出する変化を示す。
これに対して、図7中、各内側リブ55a,56aを一点鎖線で示すように、各内側リブ55a,56aと、各外側リブ57a,58aとの周方向における位相が一致している場合を考える。この場合、歯部60の外周面61の周方向に対する凹凸変化を仮想的に示した仮想線X2(図7中、細い破線で示す)は、各内側リブ55a,56a、及び、各外側リブ57a,58aが重複する部位で、仮想線X1と比較して径方向に大きく突出する変化を示す。すなわち、仮想線X1の変化は、仮想線X2の変化と比較して凹凸変化の変化量が抑えられ、真円に近付いている。したがって、本実施形態のウォームホイール24は、各内側リブ55a,56aと、各外側リブ57a,58aとの周方向における位相が一致している場合と比較して、歯部60の外周面61の周方向に対する平坦性、所謂、真円度の精度が向上されている。
以上に説明した本実施形態によれば、以下に示す作用及び効果を奏する。
(1)本実施形態のウォームホイールの製造方法によれば、歯部60の外周面61のうち、歯形成部65の歯中央部65cが両歯端部65a,65bと比較して凹むことを抑え、且つ、歯部60の外周面61のうち、第1肉厚部63側の部位が第2肉厚部64側の部位と比較して凹むことを抑えられるウォームホイール24を製造することができる。こうして製造されたウォームホイール24では、歯形成部65、すなわち歯部60の外周面61の軸方向に対する平坦性の精度の低下が抑えられている。
具体的には、図4に示すように、本実施形態のウォームホイール24において、歯形成部65は、歯中央部65cにおける径方向の肉厚(L9)が、両歯端部65a,65bの肉厚(L10)と比較して小さくなる。
そのため、図5に示すように、金型70の歯型部65´に充填された樹脂材料80が固化する際の収縮過程において、金型70の両歯端型部65a´,65b´と比較して遅れて固化する歯中央型部65c´では、両歯端型部65a´,65b´と比較してスリーブ50側に引っ張られるヒケの量を小さくすることができる。これは、射出成形において、肉厚が小さいほどヒケの量が小さくなる一般的な知見から明らかである。
またさらに、図4に示すように、本実施形態のウォームホイール24において、各肉厚部63,64は、射出成形時にゲート78寄りに成形される第1肉厚部63と比較してゲート78から離れている第2肉厚部64の肉厚(L8)が、第1肉厚部63の肉厚(L7)と比較して大きくなる。
そのため、図5に示すように、金型70の各肉厚型部63´,64´に樹脂が充填される過程において、第1肉厚型部63´と比較してゲート78から離れている第2肉厚型部64´では、ゲート78寄りの第1肉厚型部63´と比較して充填される樹脂材料80の樹脂量を増量することができる。すると、上記一般的な知見から明らかなように、金型70の第2肉厚型部64´では、金型70の第1肉厚型部63´となる部位と比較して充填される樹脂材料80の樹脂量が増量する分、上記ヒケの量を大きくすることができ、各肉厚型部63´,64´の間でヒケの量の差を小さくすることができる。
その結果、歯部60の外周面61のうち、歯形成部65の歯中央部65cが両歯端部65a,65bと比較して凹むことを抑え、且つ、歯部60の外周面61のうち、第1肉厚部63側の歯端部65aが第2肉厚部64側の歯端部65bと比較して凹むことを抑えることができる。したがって、歯形成部65、すなわち歯部60の外周面61の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑えることができる。
(2)ウォームホイール24には、スリーブ50に対する歯部60の相対回転を規制する回り止め機能が付加されている。ただし、この回り止め機能を付加するための構成、第2環状部54(スリーブ50)の各係合穴57,58と、各肉厚部63,64の各係合突起67,68とは、スリーブ50の第2環状部54の両側面54a,54bに設けられるものである。そのため、スリーブ50の外周面である第2環状部54の外周面54cは、周方向に対して平坦な平坦面とすることができる。したがって、回り止め機能を付加したとしても、歯部60の外周面61の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑えることができる。
(3)本実施形態において、歯形成部65の径方向の肉厚は、両歯端部65a,65bから歯中央部65cに向かって小さくなる。すなわち、歯形成部65の径方向の肉厚は、歯部60の射出成形時において、金型70内に充填された樹脂材料80が早く固化する金型70の第2肉厚型部64´から遅く固化する金型70の第1肉厚型部63´に向かって小さくなる。したがって、歯部60の外周面61のうち、歯形成部65の歯中央部65cが両歯端部65a,65bと比較して凹むことをより効果的に抑えることができ、歯部60の外周面61の軸方向に対する平坦性の精度の低下をより好適に抑えることができる。
(4)ウォームホイール24において、スリーブ50の第2環状部54の外周面54cは、周方向に対して平坦に設けられているので、上述同様、歯部60の外周面61が凹凸に変化することをより効果的に抑えることができ、歯部60の外周面61の軸方向に対する平坦性の精度の低下をより好適に抑えることができる。
(5)歯形成部65、すなわち歯部60の外周面61の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑えた本実施形態のウォームホイール24を用いることによって、モータ20が発生させるアシスト力を転舵輪15に伝達する際の伝達効率の向上を図ることができる。したがって、アシスト力の付与について信頼性の向上を図ることのできるEPS1を実現することができる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第2環状部54の外周面54cは、歯部60の外周面61の軸方向に対する平坦性を確保することができる範囲で、上記実施形態に対して周方向に対する平坦性が低下してもよい。
・第2環状部54の外周面54cにおいて、中央部54ccが両端部54ca,54cbと比較して径方向に突出していればよく、例えば、両端部54ca,54cbが軸方向に対して平坦な平坦面を有してもよい。また、両端部54ca,54cbの形状を調整する場合には、各肉厚型部63´,64´の間で充填される樹脂材料80の樹脂量の増減を調整することができる。この場合には、金型70のキャビティ71への構成上の変更を加えることなく、各肉厚型部63´,64´の間でヒケの量の差を調整することができるようになる。
・各係合穴57,58の深さ(L3,L4)は、同一に設定されていてもよいし、幅等の関係において、第1側面54aの各係合穴57の深さ(L3)が第2側面54bの各係合穴58の深さ(L4)と比較して小さく設定されていてもよい(L4>L3)。
・スリーブ50に対する歯部60の相対回転を規制する回り止め機能は、第2環状部54の両側面54a,54bの何れかの側面にのみ係合穴を設けることによって実現してもよい。この場合であっても、スリーブ50の外周面である第2環状部54の外周面54cを周方向に対して平坦に維持することができるので、歯部60の外周面61の軸方向に対する平坦性の精度の低下を抑える効果を発揮することができる。
・スリーブ50に対する歯部60の相対回転を規制する回り止め機能は、第2環状部54の各係合穴57,58を設ける替わりに、複数のリブを設けるようにし、複数のリブが歯部60に埋設されることによって実現してもよい。
・本実施形態においては、射出成形による一体化の結合力によって、スリーブ50に対する歯部60の相対回転を規制することができれば、各係合穴57,58や各係合突起67,68の構成を省くこともできる。なお、この場合には、第1環状部53の各凹部55,56を回り止め機能として用いるようにしてもよい。
・ゲート78は、第2環状部54の第2側面54b側に配置されていてもよい。また、ゲート78は、第2環状部54の両側面54a,54bの何れか側に配置されるのであれば、外周面54c側や第1環状部53側にずらしたり、樹脂材料80の射出方向が径方向となるように変更したりしてもよい。
・環状部52は、ステンレス鋼等の金属材料であってもよい。この場合、ボス51と、環状部52とが一体化されていてもよい。
・ウォームホイール24は、ウォーム減速機構22を備える装置であれば、電動パワーステアリング装置以外の装置として、例えば、工作機械等に適用することができる。
・上記実施形態は、コラム型のEPS1に具体化したが、これに限られない。例えば、ラックシャフト12に対して、ラックアンドピニオン機構13とは別に設けるラックアンドピニオン機構を介してアシスト力を付与するラック型のEPSに具体化してもよい。また、ステアバイワイヤ(SBW)方式のステアリング装置に適用してもよい。また、ステアバイワイヤ方式に限らず、後輪操舵装置や4輪操舵装置(4WS)に具体化してもよい。
1…EPS(電動パワーステアリング装置)、2…操舵機構、3…アシスト機構、10…ステアリングホイール、11…ステアリングシャフト、12…ラックシャフト、13…ラックアンドピニオン機構、14…タイロッド、15…転舵輪、20…モータ、21…回転軸、22…ウォーム減速機構、23…ウォーム軸、24…ウォームホイール、50…スリーブ、51…ボス、52…環状部、53…第1環状部、54…第2環状部、54a…第1側面、54b…第2側面、54c…外周面、54ca,54cb…端部、54cc…中央部、57,58…係合穴、60…歯部、61…外周面、63´…第1肉厚型部、63…第1肉厚部、64´…第2肉厚型部、64…第2肉厚部、65´…歯型部、65…歯形成部、65a,65b…歯端部、65c…歯中央部、67,68…係合突起、70…金型、71…キャビティ、72…コア、73…型部、78…ゲート、80…樹脂材料、90…射出機。

Claims (6)

  1. 環状のスリーブと、
    前記スリーブの一部を覆うように射出成形により設けられ、前記スリーブの径方向の表面である外周面上に設けられた歯形成部、前記スリーブの軸方向の射出成形のゲート寄りの表面である第1側面上に設けられた第1肉厚部、及び、前記スリーブの軸方向の前記第1側面とは反対側の表面である第2側面上に設けられた第2肉厚部を有する歯部と、
    を備えたウォームホイールであって、
    前記スリーブの前記外周面は、軸方向の中央部が軸方向の両端部と比較して径方向に突出しており、
    前記歯部の前記第1肉厚部は、前記第2肉厚部と比較して軸方向の肉厚が小さい
    ことを特徴とするウォームホイール。
  2. 前記スリーブの前記第1側面及び前記第2側面の前記歯部の前記第1肉厚部及び前記第2肉厚部に対向する部位には、軸方向に深さを有する係合穴が設けられており、
    前記第1肉厚部及び前記第2肉厚部は、前記係合穴に係合している請求項1に記載のウォームホイール。
  3. 前記スリーブの前記外周面の直径は、前記両端部から前記中央部に向かって大きくなる請求項1又は請求項2に記載のウォームホイール。
  4. 前記スリーブの前記外周面は、周方向に対して平坦に設けられている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のウォームホイール。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のウォームホイールと、
    操舵機構の転舵輪を転舵させる転舵力を発生させるモータと、を備え、
    前記ウォームホイールは、前記モータが発生させる前記転舵力を前記転舵輪に伝達するように前記操舵機構と前記モータとを機械的に接続するものであり、
    前記モータが発生させる前記転舵力を前記転舵輪に伝達することによって、当該転舵輪を転舵させる電動パワーステアリング装置。
  6. 環状のスリーブの一部を覆うように、前記スリーブの径方向の表面である外周面上に歯形成部、前記スリーブの軸方向の一方の表面である第1側面上に第1肉厚部、及び、前記スリーブの軸方向の前記第1側面とは反対側の表面である第2側面上に第2肉厚部を有する歯部が射出成形されて得られるウォームホイールの製造方法であって、
    前記スリーブの前記外周面は、軸方向の中央部が軸方向の両端部と比較して突出しており、
    樹脂が射出されるゲートが前記スリーブの前記第1側面寄りに位置するように前記スリーブを金型内に配置し、
    前記スリーブを前記金型内に配置した状態において、前記スリーブの前記第1側面と当該第1側面に対向する前記金型の内面との軸方向の間隔は、前記スリーブの前記第1側面とは反対側の第2側面と当該第2側面に対向する前記金型の内面との軸方向の間隔と比較して小さい
    ことを特徴とするウォームホイールの製造方法。
JP2016139340A 2016-07-14 2016-07-14 ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法 Expired - Fee Related JP6729113B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016139340A JP6729113B2 (ja) 2016-07-14 2016-07-14 ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法
US15/646,197 US10724620B2 (en) 2016-07-14 2017-07-11 Worm wheel, electric power steering system, and manufacturing method for worm wheel
CN201710565523.4A CN107620782B (zh) 2016-07-14 2017-07-12 蜗轮、电动助力转向系统及用于蜗轮的制造方法
EP17180996.5A EP3270008B1 (en) 2016-07-14 2017-07-12 Worm wheel, electric power steering system, and manufacturing method for worm wheel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016139340A JP6729113B2 (ja) 2016-07-14 2016-07-14 ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018009656A JP2018009656A (ja) 2018-01-18
JP6729113B2 true JP6729113B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=60995122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016139340A Expired - Fee Related JP6729113B2 (ja) 2016-07-14 2016-07-14 ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6729113B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7303440B2 (ja) * 2019-10-21 2023-07-05 中西金属工業株式会社 円環状樹脂部を含む成形品の製造方法
WO2022009523A1 (ja) 2020-07-07 2022-01-13 日本精工株式会社 ウォームホイールの製造方法及びウォームホイール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018009656A (ja) 2018-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3270008B1 (en) Worm wheel, electric power steering system, and manufacturing method for worm wheel
US20120111144A1 (en) Gear
EP1950122B1 (en) Gear and electric power steering device
JP6729113B2 (ja) ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法
US20010039730A1 (en) Method of producing resin gear
US9933014B2 (en) Rack bushing
JP2017082858A (ja) ギヤ、ギヤの製造方法およびステアリング装置
JPWO2013073313A1 (ja) ウォームギヤ機構
CN108698276A (zh) 用于制造长度可变的转向轴的方法和用于执行该方法的注射模制装置
JP2018009657A (ja) ウォームホイール、電動パワーステアリング装置、及び、ウォームホイールの製造方法
KR101906716B1 (ko) 전동식 조향장치용 웜휠
US9378881B2 (en) Yoke unit, yoke unit manufacturing method, torque detection device, and electric power steering device
US20230272848A1 (en) Method for producing worm wheel, and worm wheel
KR101798906B1 (ko) 전동식 파워스티어링 장치의 웜휠 및 이의 제조방법
JP6753196B2 (ja) インサート成形方法、インサート成形品、トルク検出装置、及び電動パワーステアリング装置
KR20230058962A (ko) 전동식 파워스티어링 장치의 웜휠 및 그것의 제조방법
JP2017082859A (ja) ギヤおよびステアリング装置
JP7103455B2 (ja) 電動パワーステアリング装置用ギヤハウジングの製造方法
JP5626125B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置用コラムユニット
JP7415438B2 (ja) ボールねじナット、転舵ユニット、及びボールねじナットの製造方法
JP6344043B2 (ja) センサ
KR101540214B1 (ko) 전동 조향장치의 풀리 및 그 제조방법
JP2016068652A (ja) 電動式パワーステアリング装置用のウォームホイールおよびその製造方法
JP6966264B2 (ja) ギアードモータ
JP6560162B2 (ja) 回転角検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6729113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees