JP2019046391A - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】待機モードにおいて、ユーザが意図してない状態になることを低減する情報処理装置、制御方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置は、表示部の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態に切り替え可能な第1の低消費電力状態にする待機モードに変更するモード制御部と、消費電力を設定可能であって、モード制御部が待機モードに変更する際に、第1運用状態の消費電力が、通常動作モードでの第2運用状態の消費電力よりも低くなるように設定する電力設定処理部とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、制御方法、及びプログラムに関する。
近年、ノートPC(Personal Computer)などの情報処理装置では、最もアクティブな状態において、OS(Operating System)やアプリケーションのイベントドリブンにより復帰可能な低消費電力状態を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、例えば、Windows10(Windowsは登録商標)では、このような低消費電力状態(例えば、「S0ix」状態)を利用したモダンスタンバイ(Modern Standby)を搭載しており、モダンスタンバイにより、表示などを停止した低消費電力を実現しつつ、バックグラウンドで所定の処理を実行することを可能にしている。
特表2015−507771号公報
しかしながら、上述したモダンスタンバイのような待機モードを利用した場合に、従来の情報処理装置では、表示の停止により外見上は動作を停止しているように見える状態において、バックグラウンドで処理が実行されることがある。そのため、例えば、筐体表面が熱くなることがあった。このように、従来の情報処理装置では、待機モードにおいて、ユーザが意図していない状態になる場合があった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、待機モードにおいて、ユーザが意図してない状態になることを低減することができる情報処理装置、制御方法、及びプログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、表示部の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態に切り替え可能な第1の低消費電力状態にする待機モードに変更するモード制御部と、上限消費電力を設定可能であって、前記モード制御部が前記待機モードに変更する際に、前記第1運用状態の上限消費電力が、通常動作モードでの第2運用状態の上限消費電力よりも低くなるように設定する電力設定処理部とを備えることを特徴とする情報処理装置である。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記モード制御部は、前記待機モードにおいて、筐体表面の温度が所定の第1温度を超える場合に、前記第1運用状態より上限消費電力が低い第2の低消費電力状態に変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記モード制御部は、前記待機モードに変更した後に所定の第1の期間経過後に、前記筐体表面の温度が前記第1温度を超える場合に、前記第2の低消費電力状態に変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記モード制御部は、前記第1運用状態から前記第2の低消費電力状態に変更した後に、前記筐体表面の温度が、前記第1温度以下の温度である第2温度以下に低下した場合に、前記第1運用状態に復帰させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記モード制御部は、前記第1運用状態から前記第2の低消費電力状態に変更した後に所定の第2の期間経過した場合に、前記第1運用状態に復帰させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記第2の低消費電力状態には、前記バックグラウンド処理の作業内容を不揮発性記憶装置に退避させた休止状態であるハイバネーション状態が含まれ、前記モード制御部は、前記待機モードにおいて、筐体表面の温度が、前記第1温度を超える場合に、前記ハイバネーション状態に変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記モード制御部は、前記待機モードにおいて、前記バックグラウンド処理の実行が完了した場合に、前記第1の低消費電力状態にすることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記モード制御部は、ユーザのアクション又は前記バックグラウンド処理における所定のイベント発生に応じて、前記待機モードを解除し、前記電力設定処理部は、前記モード制御部によって、前記待機モードが解除された際に、前記第2運用状態の前記上限消費電力の設定を、動作環境に応じて変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記第1の低消費電力状態は、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)仕様に規定されているS0状態の拡張状態であって、S0状態よりも前記上限消費電力を低減したS0ix状態であることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、情報処理装置が、表示部の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態に切り替え可能な第1の低消費電力状態にする待機モードに変更するモード制御ステップと、前記情報処理装置が、前記モード制御ステップによって、前記待機モードに変更される際に、前記第1運用状態の上限消費電力が、通常動作モードでの第2運用状態の上限消費電力よりも低くなるように設定する電力設定処理ステップとを含むことを特徴とする制御方法である。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、コンピュータに、表示部の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態に切り替え可能な第1の低消費電力状態にする待機モードに変更するモード制御ステップと、前記待機モードに変更する際に、前記第1運用状態の上限消費電力が、通常動作モードでの第2運用状態の上限消費電力よりも低くなるように設定する電力設定処理ステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明の上記態様によれば、待機モードにおいて、ユーザが意図してない状態になることを低減することができる。
第1の実施形態によるノートPCの主要なハードウェア構成の一例を示す図である。 第1の実施形態によるノートPCの機能構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態によるノートPCの状態遷移の一例を示す図である。 第1の実施形態におけるモダンスタンバイモードへの移行処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態のモダンスタンバイモードにおけるバックグラウンド処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態のモダンスタンバイモードにおけるハイバネーション状態への遷移処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるモダンスタンバイモードからの復帰処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態によるノートPCのモダンスタンバイモードの動作の一例を説明する第1の図である。 第1の実施形態によるノートPCのモダンスタンバイモードの動作の一例を説明する第2の図である。 第1の実施形態によるノートPCのモダンスタンバイモードの動作の一例を説明する第3の図である。 第2の実施形態のモダンスタンバイモードにおけるハイバネーション状態への遷移の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態によるノートPCのモダンスタンバイモードの動作の一例を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態による情報処理装置、及び制御方法について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態によるノートPC1の主要なハードウェア構成の一例を示す図である。なお、本実施形態において、情報処理装置の一例として、ノートPC1について説明する。
図1に示すように、ノートPC1は、CPU11と、メインメモリ12と、ビデオサブシステム13と、表示部14と、チップセット21と、BIOSメモリ22と、HDD23と、USBコネクタ24と、オーディオシステム25と、WLANカード26と、エンベデッドコントローラ31と、入力部32と、温度センサ33と、電源回路34と、放熱ファン35とを備える。
CPU(Central Processing Unit)11は、プログラム制御により種々の演算処理を実行し、ノートPC1全体を制御している。
メインメモリ12は、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、又は、実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。メインメモリ12は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップで構成される。この実行プログラムには、OS、周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム等が含まれる。
ビデオサブシステム13は、画像表示に関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含んでいる。このビデオコントローラは、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むとともに、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、表示部14に描画データ(表示データ)として出力する。
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイであり、ビデオサブシステム13から出力された描画データ(表示データ)に基づく表示画面を表示する。
チップセット21は、USB(Universal Serial Bus)、シリアルATA(AT Attachment)、SPI(Serial Peripheral Interface)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI−Expressバス、及びLPC(Low Pin Count)バスなどのコントローラを備えており複数のデバイスが接続される。図1では、デバイスの例示として、BIOSメモリ22と、HDD23と、USBコネクタ24と、オーディオシステム25と、WLANカード26と、エンベデッドコントローラ31とが、チップセット21に接続されている。
BIOS(Basic Input Output System)メモリ22は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成される。BIOSメモリ22は、BIOS、及びエンベデッドコントローラ31などを制御するためのシステムファームウェアなどを記憶する。
HDD(Hard Disk Drive)23(不揮発性記憶装置の一例)は、OS、各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム、及び各種データを記憶する。USBコネクタ24は、USBを利用した周辺機器類を接続するためのコネクタである。オーディオシステム25は、音データの記録、再生、出力を行う。
WLAN(Wireless Local Area Network)カード26は、ワイヤレス(無線)LANにより、ネットワークに接続して、データ通信を行う。WLANカード26は、例えば、ネットワークからのデータを受信した際に、データを受信したことを示すイベントトリガを発生する。
エンベデッドコントローラ31は、ノートPC1のシステム状態に関わらず、各種デバイス(周辺装置やセンサ等)を監視し制御するワンチップマイコン(One-Chip Microcomputer)である。また、エンベデッドコントローラ31は、電源回路34を制御する電源管理機能を有している。なお、エンベデッドコントローラ31は、不図示のCPU、ROM、RAMなどで構成されるとともに、複数チャネルのA/D入力端子、D/A出力端子、タイマ、及びデジタル入出力端子を備えている。エンベデッドコントローラ31には、それらの入出力端子を介して、例えば、入力部32、温度センサ33、電源回路34、及び放熱ファン35などが接続されており、エンベデッドコントローラ31は、これらの動作を制御する。
エンベデッドコントローラ31は、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)仕様に規定されたシステム状態(例えば、S0状態〜S5状態)に応じて、電源回路34を制御する。ここで、S0状態は、最もアクティブな状態であり、通常の運用状態(通常動作状態)である。また、S5状態は、ソフトウェアにより電源をオフしたシャットダウン状態(電源断状態)である。また、S4状態は、作業内容をHDD23などに退避させた休止状態であるハイバネーション状態である。
なお、本実施形態のCPU11は、迅速にS0状態に復帰可能な低消費電力状態であるS0ix状態に対応しており、エンベデッドコントローラ31は、このS0ix状態を利用した待機モード(例えば、モダンスタンバイモード)に対応した電源回路34の制御を実行する。ここで、S0ix状態は、ACPI仕様に規定されているS0状態の拡張状態であって、S0状態よりも消費電力を低減したS0ix状態である。
なお、本実施形態において、モダンスタンバイモードとは、ノートPC1の通常の動作を示す通常動作モードよりも消費電力が低い待機モードである。モダンスタンバイモードでは、表示部14の表示をオフ(停止)した状態で、上述したS0ix状態、バックグラウンド処理が実行されるS0状態、及びハイバネーション状態が切り替えて使用される。モダンスタンバイモードの詳細については後述する。
また、エンベデッドコントローラ31は、温度センサ33が検出した温度を監視して、状態の変化を通知するための温度条件を示す温度テーブルを有しており、当該温度テーブルに基づいて、所定の温度条件を満たした場合に、BIOSに対して通知を出力する。
入力部32は、例えば、キーボード、ポインティング・デバイス、タッチパッドなどの入力デバイスである。
温度センサ33は、例えば、CPU11の周辺などの熱源の周辺に配置されており、温度を検出する。温度センサ33は、例えば、筐体表面の温度を検出する際に用いられる。
電源回路34は、例えば、DC/DCコンバータ、充放電ユニット、電池ユニット、AC/DCアダプタなどを含んでおり、AC/DCアダプタ、又は電池ユニットから供給される直流電圧を、ノートPC1を動作させるために必要な複数の電圧に変換する。また、電源回路34は、エンベデッドコントローラ31からの制御に基づいて、ノートPC1の各部に電力を供給する。
放熱ファン35は、ファンを動作させて送風することにより、ノートPC1の発熱を抑制する。なお、放熱ファン35は、モダンスタンバイモードにおいて、エンベデッドコントローラ31によって停止される。
次に、図2を参照して、本実施形態によるノートPC1のシステムについて説明する。
図2は、本実施形態によるノートPC1の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、ノートPC1のシステムは、ソフトウェアにより実現される、パワー管理サービス部41と、動作環境検出部42と、パワー管理ドライバ43と、温度制御部44と、電力設定処理部45と、温度イベント生成部46とを備えている。また、ノートPC1のシステムは、本実施形態の主要なハードウェアとして、チップセット/CPU(21、11)と、エンベデッドコントローラ31と、温度センサ33と、放熱ファン35とを備えている。
また、図2において、サービス/ユーティリティ、ドライバ、及びBIOSは、HDD23又はBIOSメモリ22に記憶されているプログラムをメインメモリ12に読み込み、CPU11が実行することにより実現される。ここで、パワー管理サービス部41及び動作環境検出部42が、サービス/ユーティリティに対応し、パワー管理ドライバ43及び電力設定処理部45が、ドライバに対応する。また、温度制御部44及び温度イベント生成部46が、BIOSに対応する。
パワー管理サービス部41は、パワー管理(消費電力の管理)のためのサービスを提供する。パワー管理サービス部41は、例えば、システム状態(動作モード)を変更するイベントトリガに応じて、システム状態を変更する指示を、パワー管理ドライバ43に出力する。
動作環境検出部42は、例えば、インテリジェントセンシングサービス(Intelligent Sensing Service)であり、例えば、各種センサを利用して、机上での作業や膝の上での作業など、ノートPC1が現在どのような状況(動作環境)に置かれているかを検出する。
パワー管理ドライバ43は、例えば、ACPIドライバであり、システム状態に応じて、ノートPC1のシステムの消費電力を管理する。パワー管理ドライバ43は、パワー管理サービス部41からのシステム状態の変更指示及び動作モードの変更指示、又は、動作環境検出部42が検出した動作環境に応じて、温度制御部44を制御して、温度管理を実行する。
温度制御部44は、例えば、DYTC(Dynamic Thermal Control ACPI I/F method)であり、温度管理のためのエンベデッドコントローラ31の制御、及び電力設定処理部45に、チップセット/CPU(21、11)の上限消費電力の変更を指示する。ここで、上限消費電力とは、例えば、「Power Limit」と呼ばれる設定可能な消費電力レベルであり、CPU11が消費できる単位時間当たりの消費電力の上限値を示す。温度制御部44は、エンベデッドコントローラ31に対して、電源回路34の設定変更、及び放熱ファン35の制御を指示する。また、温度制御部44は、エンベデッドコントローラ31に対して、例えば、筐体表面の温度検出のための設定を指示する。
なお、パワー管理サービス部41と、動作環境検出部42と、パワー管理ドライバ43と、温度制御部44とは、モード制御部40に対応する。
モード制御部40は、例えば、ユーザが表示部14の表示を見えない状態にするユーザのアクションに応じて、表示部14の表示を停止する。また、モード制御部40は、例えば、この表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する運用状態(S0状態、第1運用状態)に切り替え可能なS0ix状態(第1の低消費電力状態)にするモダンスタンバイモードに変更する。モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態を通常の運用状態(S0状態)からS0ix状態に変更する。
ここで、ユーザが表示部14の表示を見えない状態にするユーザのアクションとは、例えば、表示部14を搭載している表示筐体(LCD筐体)が、ユーザによって閉状態にされる、パワー・ボタンをユーザが押下、又はOSの操作によって、モダンスタンバイモードが選択される、等のアクションである。また、バックグラウンド処理とは、表示部14の表示を伴わない処理であり、例えば、WLANカード26が受信したデータ(例えば、メールデータや、OS又はアプリケーションプログラムの更新データなど)を取得する処理などである。
また、モード制御部40は、モダンスタンバイモードに変更する際に、電力設定処理部45に、運用状態(S0状態)の上限消費電力を、筐体表面の温度が、所定の温度TH1以下(第1温度以下)になるように変更させる。すなわち、モード制御部40は、S0状態(第1運用状態)の上限消費電力が、通常動作モードでのS0状態(第2運用状態)の上限消費電力よりも低くなるように設定する。ここで、温度TH1は、例えば、ユーザが筐体表面に触れた際に、熱いと感じない(不快に感じない)程度の温度であり、体温近傍の温度である。また、ここでの上限消費電力(PW_L)は、例えば、モダンスタンバイモードに移行する前の通常動作モードにおける上限消費電力(PW_H)の4分の1程度の低い電力である。
なお、筐体表面の温度は、例えば、上述したエンベデッドコントローラ31及び温度センサ33を使用して検出される。また、筐体表面の温度は、筐体表面に設置された温度センサ33により直接検出されてもよいし、筐体表面以外の場所に設置されている温度センサ33が検出した温度に基づいて、推定された温度であってもよい。
また、モード制御部40は、モダンスタンバイモードにおいて、エンベデッドコントローラ31のタイマにより定期的に、又はWLANカード26の受信の検出により、低い上限消費電力(PW_L)の運用状態(S0状態)にして、バックグラウンド処理を実行させる。また、モード制御部40は、モダンスタンバイモードにおいて、バックグラウンド処理の実行が完了した場合に、S0ix状態にする。
また、モード制御部40は、モダンスタンバイモードにおいて、筐体表面の温度が温度TH1を超える場合に、運用状態(PW_LのS0状態)より消費電力が低いハイバネーション状態(S4状態、第2の低消費電力状態)に変更する。
なお、モード制御部40は、モダンスタンバイモードに変更した後に所定の第1の期間経過後(例えば、3分経過後)に、筐体表面の温度が温度TH1を超える場合に、ハイバネーション状態(S4状態)に変更する。すなわち、モード制御部40は、モダンスタンバイモードに変更した後に所定の第1の期間経過していない場合には、筐体表面の温度が温度TH1を超えていても、ハイバネーション状態(S4状態)に変更しない。
また、モード制御部40は、例えば、運用状態(PW_LのS0状態)からハイバネーション状態(S4状態)に変更した後に、筐体表面の温度が、所定の温度TH2以下(第2温度以下)に低下した場合に、(PW_LのS0状態)運用状態に復帰させる。ここで、温度TH2は、例えば、温度TH1以下の温度であり、温度TH1と等しい温度であってもよい。
また、モード制御部40は、ユーザのアクション又はバックグラウンド処理における所定のイベント発生に応じて、モダンスタンバイモードを解除する。ここでのユーザのアクションは、例えば、ユーザによるパワー・ボタンの押下や入力部32の操作などであり、バックグラウンド処理における所定のイベント発生とは、例えば、メールを受信したことによるイベントなどである。
モード制御部40は、ユーザのアクション又は所定のイベント発生に応じて、動作環境検出部42が検出した現在の動作環境に基づいて、運用状態(S0状態)の上限消費電力の設定を変更するとともに、表示部14の表示をオンさせてモダンスタンバイモードから通常動作モードに変更する。例えば、モード制御部40は、モダンスタンバイモードを解除する際に、動作環境に応じた運用状態(S0状態)の上限消費電力の設定を電力設定処理部45に設定させる。また、モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態S0ix状態からを通常の運用状態(例えば、PW_HのS0状態)に変更する。
電力設定処理部45は、例えば、DPTF(Dynamic Platform and Thermal Framework)ドライバであり、CPU11及びチップセット21の上限消費電力を設定する。電力設定処理部45は、上限消費電力のテーブルである状態テーブルと、CPU11及びチップセット21に対する設定処理の内容を示すアクションテーブルとを有している。電力設定処理部45は、当該状態テーブル及びアクションテーブルに基づいて、上限消費電力に対応する設定処理を実行する。
電力設定処理部45は、例えば、モード制御部40の温度制御部44の指示に基づいて、CPU11及びチップセット21の上限消費電力の設定を変更する。電力設定処理部45は、例えば、モード制御部40がモダンスタンバイモードに変更する際に、運用状態(S0状態)の上限消費電力の設定を、例えば、上述した所定の温度TH1以下になるように上限消費電力PW_Lの設定に変更する。また、電力設定処理部45は、例えば、モード制御部40によってモダンスタンバイモードが解除された際に、運用状態(S0状態)の上限消費電力の設定を、動作環境に応じた上限消費電力の設定に変更する。
温度イベント生成部46は、エンベデッドコントローラ31から所定の温度条件を満たしたことを示す通知を受信した場合に、温度イベントトリガを生成し、当該温度イベントトリガをモード制御部40の温度制御部44に出力する。温度イベント生成部46は、例えば、筐体表面の温度が温度TH1を超えた場合、筐体表面の温度が温度TH2以下に低下した場合、などに、温度イベントトリガをモード制御部40の温度制御部44に出力する。
次に、図面を参照して、本実施形態によるノートPC1の動作について説明する。
図3は、本実施形態によるノートPC1の状態遷移の一例を示す図である。
図3において、状態ST1は、ノートPC1が通常動作モードM0である状態である。状態ST1において、システム状態は、通常の運用状態(S0状態、WORK状態)であり、上限消費電力(PW_H)に設定されている。ここで、通常動作モードM0における運用状態(S0状態)を、第2運用状態とする。
状態ST1において、ユーザによって表示筐体(LCD筐体)が閉状態にされるなどのスタンバイ要求があると、ノートPC1は、モダンスタンバイモードM1に移行する。スタンバイ要求によって、ノートPC1は、まず、状態ST2に遷移する。
状態ST2において、ノートPC1は、表示部14の表示を停止(表示オフ)して、筐体表面の温度が温度TH1以下になるように、上限消費電力(PW_L)の設定に変更する。なお、モダンスタンバイモードM1において、ノートPC1は、放熱ファン35を停止させる。例えば、モード制御部40のパワー管理サービス部41は、スタンバイ要求に応じて、ビデオサブシステム13に表示部14の表示を停止させる。
また、パワー管理サービス部41は、パワー管理ドライバ43を介して、モード制御部40の温度制御部44にモダンスタンバイモードM1への移行を指示する。温度制御部44は、表示部14の表示オフに応じて、電力設定処理部45に、上限消費電力(PW_H)の設定から上限消費電力(PW_L)の設定に変更させる。すなわち、電力設定処理部45は、温度制御部44の指示に基づいて、CPU11及びチップセット21に対して、上限消費電力(PW_L)の設定を行う。そして、ノートPC1は、状態ST3に遷移する。
状態ST3において、ノートPC1は、システム状態をS0ix状態(IDLE状態、PW_L)にする。すなわち、温度制御部44は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態をS0ix状態にする。また、状態ST3において、バックグラウンド処理がある場合に、ノートPC1は、状態ST4に遷移する。例えば、エンベデッドコントローラ31のタイマにより定期的に、又はWLANカード26の受信の検出により、ノートPC1は、状態ST4に遷移する。
状態ST4において、温度制御部44は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態をS0状態(WORK状態、PW_L)にし、OS又はアプリケーションプログラムによって、バックグラウンド処理が実行される。また、状態ST4において、バックグラウンド処理が完了した場合に、ノートPC1は、上述した状態ST3に戻る。ここで、モダンスタンバイモードM1における運用状態(S0状態)を、第1運用状態とする。
また、状態ST4において、筐体表面の温度が温度TH1を超えた場合に、ノートPC1は、状態ST5に遷移する。温度制御部44は、エンベデッドコントローラ31及び温度イベント生成部46を介して、筐体表面の温度が温度TH1を超えたことを示すイベントトリガを受信した場合に、システム状態を状態ST5であるハイバネーション状態(S4状態)にする。なお、温度制御部44は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態をハイバネーション状態(S4状態)にして、バックグラウンド処理を中断させる。
状態ST5において、筐体表面の温度が温度TH2以下になった場合に、ノートPC1は、再び状態ST4に戻し、バックグラウンド処理を実行する。すなわち、温度制御部44は、エンベデッドコントローラ31及び温度イベント生成部46を介して、筐体表面の温度が温度TH2以下になったことを示すイベントトリガを受信した場合に、ハイバネーション状態(S4状態)を解除して、状態ST4に戻す。なお、温度制御部44は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態をS0状態にして、バックグラウンド処理を実行させる。
また、上述した状態ST3において、復帰イベントトリガが発生した場合に、ノートPC1は、状態ST6に遷移する。ここで、復帰イベントトリガは、例えば、ユーザによるパワー・ボタンの押下や入力部32の操作などによるイベントトリガであり、パワー管理サービス部41は、当該イベントトリガに応じて、ビデオサブシステム13に表示部14の表示を再開させる。また、パワー管理サービス部41は、パワー管理ドライバ43を介して、温度制御部44にモダンスタンバイモードM1の解除を指示する。また、温度制御部44は、電力設定処理部45に、上限消費電力(PW_L)の設定から上限消費電力(PW_H)の設定に変更させる。ここで、変更される上限消費電力(PW_H)は、動作環境検出部42によって検出された動作環境に基づいて選択される。そして、ノートPC1は、状態ST1(通常動作モードM0)に復帰する。
なお、図3において、図示及び説明を省略したが、状態ST4及び状態ST5においても状態ST3の場合と同様に、復帰イベントトリガにより、状態ST6を介して状態ST1に復帰する。但し、それぞれの状態によって、モダンスタンバイモードM1から通常動作モードM0に復帰するまでの期間が異なる。この復帰するまでの期間は、状態ST5である場合に最長であり、状態ST4である場合に最短となる。
次に、図4を参照して、本実施形態におけるモダンスタンバイモードへの移行処理について説明する。
図4は、本実施形態におけるモダンスタンバイモードへの移行処理の一例を示すフローチャートである。
図4において、まず、モード制御部40は、例えば、ユーザによって表示筐体(LCD筐体)が閉状態にされるなどのスタンバイ要求を、エンベデッドコントローラ31を介して検出し、スタンバイ要求に応じて、表示部14を表示オフさせる。
また、モード制御部40は、表示オフされた否かを判定する(ステップS101)。モード制御部40は、表示オフされた場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS102に進める。また、モード制御部40は、表示オフされていない場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS101に戻す。
ステップS102において、モード制御部40は、表示部14の表示オフに応じて、上限消費電力を低下させる(PW_L設定)。すなわち、モード制御部40は、電力設定処理部45に、運用状態(S0状態)の上限消費電力を、上限消費電力(PW_L)の設定に変更させる。これにより、電力設定処理部45は、CPU11及びチップセット21に対して、上限消費電力(PW_L)の設定を行う。
次に、モード制御部40は、システム状態をS0ix状態にする(ステップS103)。すなわち、モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態をS0ix状態にする。ステップS103の処理により、ノートPC1は、モダンスタンバイモードへの移行処理を終了する。
次に、図5を参照して、本実施形態のモダンスタンバイモードにおけるバックグラウンド処理について説明する。
図5は、本実施形態のモダンスタンバイモードにおけるバックグラウンド処理の一例を示すフローチャートである。
図5において、ノートPC1は、モダンスタンバイモード、且つ、S0ix状態で待機している状態であるものとする。
図5において、モード制御部40は、イベント発生か否かを判定する(ステップS111)。モード制御部40は、例えば、エンベデッドコントローラ31のタイマにより定期的に、又はWLANカード26の受信の検出によりバックグラウンド処理を実行するためのイベントトリガが発生したか否かを判定する。モード制御部40は、イベントトリガが発生している場合(ステップS111:YES)に、処理をステップS112に進める。また、モード制御部40は、イベントトリガが発生していない場合(ステップS111:NO)に、ステップS111のS0ix状態で待機している状態を維持する。
ステップS112において、モード制御部40は、システム状態をS0状態にして、バックグラウンド処理を実行させる。すなわち、モード制御部40は、上限消費電力を低下させたS0状態にして、OS又はアプリケーションプログラムに、バックグラウンド処理を実行させる。
次に、モード制御部40は、S0ix状態にする(ステップS113)。モード制御部40は、OS又はアプリケーションプログラムによるバックグラウンド処理が完了した場合に、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態をS0ix状態にして、S0ix状態で待機している状態に戻す。
次に、図6を参照して、本実施形態のモダンスタンバイモードにおけるハイバネーション状態への遷移処理について説明する。
図6は、本実施形態のモダンスタンバイモードにおけるハイバネーション状態への遷移処理の一例を示すフローチャートである。
図6において、ノートPC1の初期状態は、モダンスタンバイモード、且つ、S0状態であり、バックグラウンド処理を実行している状態であるものとする。なお、通常の動作環境であれば、S0状態の上限消費電力を、筐体表面の温度が温度TH1以下になるように設定しているため、この状態において、温度TH1を超えることはないが、例えば、ノートPC1がカバンなどに収納された密閉状態では、熱の移動がないため筐体表面の温度が温度TH1を超える場合がある。ここでの図6に示す例は、このようにノートPC1がカバンなどに収納されている場合のモダンスタンバイモードにおける処理について説明する。
図6において、モード制御部40は、筐体表面の温度が温度TH1を超えたか否かを判定する(ステップS201)。モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31及び温度イベント生成部46を介して、筐体表面の温度が温度TH1を超えたことを示すイベントトリガを受信したか否かを判定する。モード制御部40は、筐体表面の温度が温度TH1を超えた場合(ステップS201:YES)に、処理をステップS202に進める。また、モード制御部40は、筐体表面の温度が温度TH1を超えていない場合(ステップS201:NO)に、処理をステップS201に戻す。
ステップS202において、モード制御部40は、ハイバネーション状態(S4状態)にする。モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、システム状態をハイバネーション状態(S4状態)にして、バックグラウンド処理を中断させる。
次に、モード制御部40は、筐体表面の温度が温度TH2以下に低下したか否かを判定する(ステップS203)。モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31及び温度イベント生成部46を介して、筐体表面の温度が温度TH2以下に低下したことを示すイベントトリガを受信したか否かを判定する。モード制御部40は、筐体表面の温度が温度TH2以下に低下した場合(ステップS203:YES)に、処理をステップS204に進める。また、モード制御部40は、イベントトリガが発生していない場合(ステップS203:NO)に、ステップS203のハイバネーション状態(S4状態)で休止している状態を維持する。
ステップS204において、モード制御部40は、システム状態をS0状態にして、バックグラウンド処理を再開させる。モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、上限消費電力を低下させたS0状態にして、OS又はアプリケーションプログラムに、バックグラウンド処理を再開させる。ステップS204の処理後に、モード制御部40は、処理をステップS201に戻す。
次に、図7を参照して、本実施形態におけるモダンスタンバイモードからの復帰処理について説明する。
図7は、本実施形態におけるモダンスタンバイモードからの復帰処理の一例を示すフローチャートである。
図7において、ノートPC1は、モダンスタンバイモード、且つ、S0ix状態で待機している状態であるものとする。
図7において、モード制御部40は、復帰イベントトリガ発生か否かを判定する(ステップS301)。モード制御部40は、例えば、ユーザによるパワー・ボタンの押下や入力部32の操作などによるイベントトリガが発生したか否かを判定する。モード制御部40は、イベントトリガが発生している場合(ステップS301:YES)に、処理をステップS302に進める。また、モード制御部40は、イベントトリガが発生していない場合(ステップS301:NO)に、ステップS301のS0ix状態で待機している状態を維持する。
ステップS302において、モード制御部40は、システム状態をS0状態にして、動作環境に応じた上限消費電力に設定する。すなわち、モード制御部40は、イベントトリガによりS0状態にするとともに、動作環境検出部42によって検出された動作環境に基づいて、最適な上限消費電力を決定し、電力設定処理部45に、最適な上限消費電力の設定に変更させる。
次に、モード制御部40は、表示オンして、通常動作モードにする(ステップS303)。ステップS303の処理後に、モード制御部40は、復帰処理を終了する。
次に、図8〜図10を参照して、筐体表面の温度及び上限消費電力を用いて本実施形態によるモダンスタンバイモードの動作について説明する。
図8〜図10は、本実施形態によるノートPC1のモダンスタンバイモードの動作の一例を説明する図である。
図8において、グラフの縦軸は、筐体表面の温度(℃)及び上限消費電力であり、横軸は時間を示している。また、波形W1は、ノートPC1の上限消費電力を示し、波形W2は、筐体表面の温度を示している。
また、図8において、ノートPC1の初期状態は、上限消費電力(PW_H)であり、時刻T1において、ノートPC1は、通常動作モードからモダンスタンバイモード(M1)に移行した例を示している。時刻T1において、モード制御部40は、電力設定処理部45に、上限消費電力の設定を、上限消費電力(PW_H)から上限消費電力(PW_L)に変更させる(波形W1参照)。ここで、ノートPC1は、バックグラウンド処理を実行しているものとする。
また、例えば、ノートPC1がカバンに収納されている場合には、筐体表面の温度が上昇し、時刻T2において、筐体表面の温度が温度TH1を超えた場合に、モード制御部40は、システム状態をハイバネーション状態(S4状態)にし、バックグラウンド処理を中断する。これにより、筐体表面の温度は、温度TH1から低下する。
また、時刻T3において、筐体表面の温度が温度TH2以下になると、モード制御部40は、システム状態をS0状態(又は、S0ix状態)に戻す。ここで、本実施形態によるノートPC1では、時刻T2から時刻T3までの期間が、ハイバネーション状態(S4状態)になる。このように、ノートPC1は、筐体表面の温度が温度TH1を超えて上昇した場合に、ハイバネーション状態(S4状態)にすることにより、筐体表面の温度の上昇を抑制する。
また、図9において、グラフの縦軸は、筐体表面の温度(℃)を示し、横軸は時間を示している。また、波形W3は、ノートPC1の筐体表面の温度を示している。ここでは、ノートPC1が、バックグラウンド処理が頻繁に発生し、且つ、カバンに収納されている場合の一例について示している。
図9に示す例では、ノートPC1は、時刻T10において、モダンスタンバイモードに移行し、時刻T11、時刻T13、及び時刻T15において、筐体表面の温度が温度TH1を超えたため、ハイバネーション状態(S4状態)に変更されている。また、時刻T12、時刻T14、及び時刻T16において、筐体表面の温度が温度TH2以下になり、S0状態に戻して、バックグラウンド処理が再開される。ここで、ハイバネーション状態(S4状態)の期間は、期間TR1に対応する。また、バックグラウンド処理は、時刻T10から時刻T11の期間、時刻T12から時刻T13の期間、時刻T14から時刻T15の期間、及び時刻T16以降の期間において実行される。
また、図10において、グラフの縦軸は、図8と同様に、筐体表面の温度(℃)及び上限消費電力であり、横軸は時間を示している。また、波形W4は、ノートPC1の上限消費電力を示し、波形W5は、筐体表面の温度を示している。
なお、図10に示す例は、モダンスタンバイモードに移行する前の通常動作モードにおいて、ノートPC1の筐体表面の温度が、温度TH1を超えている場合の動作を示している。
時刻T21において、モード制御部40は、電力設定処理部45に、上限消費電力の設定を、上限消費電力(PW_H)から上限消費電力(PW_L)に変更させる(波形W4参照)。ここで、モード制御部40は、モダンスタンバイモードに変更した後に所定の期間TR2(第1の期間)経過後に、筐体表面の温度が温度TH1を超える場合に、第2の低消費電力状態に変更する。すなわち、モード制御部40は、時刻T21から時刻T22までの期間TR2(第1の期間)において、筐体表面の温度が温度TH1を超えている場合には、ハイバネーション状態(S4状態)に変更しない。
以上説明したように、本実施形態によるノートPC1(情報処理装置)は、モード制御部40と、電力設定処理部45とを備える。モード制御部40は、表示部14の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態(S0状態)に切り替え可能な第1の低消費電力状態(例えば、S0ix状態)にするモダンスタンバイモード(待機モード)に変更する。電力設定処理部45は、上限消費電力を設定可能であって、モード制御部40がモダンスタンバイモードに変更する際に、第1運用状態(S0状態)の上限消費電力(PW_L)が、通常動作モードでの第2運用状態(通常動作モードのS0状態)の上限消費電力(PW_H)よりも低くなるように設定する。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイモード(待機モード)において、通常動作モードでの第2運用状態(通常動作モードのS0状態)の上限消費電力(PW_H)よりも低くなるように上限消費電力の設定を変更するため、バックグラウンド処理が実行された場合の発熱を低減することができる。そのため、本実施形態によるノートPC1は、筐体表面が熱くなることを抑制することができる。また、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイモード(待機モード)において、例えば、筐体表面が熱くなる、あるいは、放熱ファン35が動作するなどのユーザが意図してない状態になることを低減することができる。
また、本実施形態では、モード制御部40は、モダンスタンバイモード(待機モード)において、筐体表面の温度が温度TH1を超える場合に、第1運用状態より消費電力が低い第2の低消費電力状態(例えば、ハイバネーション状態(S4状態))に変更する。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、例えば、カバンに収納されるなどの密閉状態に置かれた場合であっても、筐体表面が熱くなることを抑制することができる。
また、本実施形態では、モード制御部40は、モダンスタンバイモード(待機モード)に変更した後に所定の第1の期間経過後(例えば、図10の期間TR2経過後)に、筐体表面の温度が温度TH1を超える場合に、ハイバネーション状態(S4状態)に変更する。すなわち、モード制御部40は、モダンスタンバイモードに変更した後に所定の第1の期間、ハイバネーション状態(S4状態)に変更させない。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、無駄にハイバネーション状態(S4状態)に変更することを防止することができ、バックグラウンド処理を実行する期間を長くすることができる。
また、本実施形態では、モード制御部40は、第1運用状態(S0状態)からハイバネーション状態(S4状態)に変更した後に、筐体表面の温度が、温度TH1以下の温度である温度TH2以下(第2温度以下)に低下した場合に、第1運用状態(S0状態)に復帰させる。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイモード(待機モード)において、筐体表面の温度の上昇を抑制しつつ、バックグラウンド処理を実行させることができる。
また、本実施形態では、上述した第2の低消費電力状態には、バックグラウンド処理の作業内容を不揮発性記憶装置(例えば、HDD23)に退避させた休止状態であるハイバネーション状態(S4状態)が含まれる。モード制御部40は、モダンスタンバイモードにおいて、筐体表面の温度が、温度TH1を超える場合に、ハイバネーション状態(S4状態)に変更する。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイモード(待機モード)において、筐体表面の温度の上昇を効率良く低減することができる。
また、本実施形態では、モード制御部40は、モダンスタンバイモードにおいて、バックグラウンド処理の実行が完了した場合に、第1の低消費電力状態(例えば、S0ix状態)にする。第1の低消費電力状態は、ACPI仕様に規定されているS0状態の拡張状態であって、S0状態よりも消費電力を低減したS0ix状態である。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイモードにおいて、消費電力を低減しつつ、ハイバネーション状態(S4状態)などの他の低消費電力状態に比べて短い復帰時間でバックグラウンド処理を実行することができる。また、本実施形態によるノートPC1は、例えば、メールの受信や、OS又はアプリケーションプログラムの更新データの受信などの処理をバックグラウンド処理として行うことができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ユーザのアクションには、ユーザが表示部14の表示を見えない状態にするアクション(例えば、表示筐体が、ユーザによって閉状態にされるなど)が含まれる。モード制御部40は、ユーザが表示部14の表示を見えない状態にするアクションに応じて、表示部14の表示を停止するとともに、モダンスタンバイモードに変更する。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、簡易なアクションにより、モダンスタンバイモードに移行することが可能になり、発熱及び消費電力を低減しつつ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、モード制御部40は、ユーザのアクション又はバックグラウンド処理における所定のイベント発生に応じて、モダンスタンバイモードを解除する。また、電力設定処理部45は、モード制御部40によって、モダンスタンバイモードが解除された際に、第2運用状態(通常動作モードのS0状態)の上限消費電力の設定を、動作環境に応じて変更する。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイモードから復帰した際に、動作環境に応じて適切な上限消費電力に設定されるため、発熱及び消費電力を低減しつつ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態による制御方法は、モード制御ステップと、電力設定処理ステップとを含む。モード制御ステップにおいて、ノートPC1が、表示部14の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態(S0状態)に切り替え可能なS0ix状態にするモダンスタンバイモードに変更する。電力設定処理ステップにおいて、ノートPC1が、モード制御ステップによって、モダンスタンバイモードに変更する際に、第1運用状態(S0状態)の上限消費電力(PW_L)が、通常動作モードでの第2運用状態(通常動作モードのS0状態)の上限消費電力(PW_H)よりも低くなるように設定する。
これにより、本実施形態による制御方法は、上述したノートPC1と同様の効果を奏し、モダンスタンバイモード(待機モード)において、ユーザが意図してない状態になることを低減することができる。
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態のよるノートPC1について説明する。
なお、本実施形態では、モダンスタンバイモードにおけるハイバネーション状態(S4状態)からの復帰処理の変形例について説明する。
本実施形態によるノートPC1の基本的な構成は、図1及び図2に示す第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
本実施形態におけるモード制御部40は、運用状態(S0状態)からハイバネーション状態(S4状態)に変更した後に所定の期間経過(第2の期間経過)した場合に、運用状態に復帰させる。ここで、所定の期間は、例えば、3分程度の期間である。なお、この所定の期間は、例えば、バックグラウンド処理の処理量と、実行時間とに基づいて、変更するようにしてもよい。
図11は、本実施形態のモダンスタンバイモードにおけるハイバネーション状態への遷移処理の一例を示すフローチャートである。
図11において、ノートPC1は、図6における条件と同様であり、ステップS401及びステップS402の処理は、図6に示すステップS201及びステップS202の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
ステップS403において、モード制御部40は、所定の期間経過したか否かを判定する。モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31のタイマを利用して、所定の期間経過したことを示すイベントトリガを受信したか否かを判定する。モード制御部40は、所定の期間経過した場合(ステップS403:YES)に、処理をステップS404に進める。また、モード制御部40は、イベントトリガが発生していない場合(ステップS403:NO)に、ステップS403のハイバネーション状態(S4状態)で休止している状態を維持する。
ステップS404において、モード制御部40は、システム状態をS0状態にして、バックグラウンド処理を再開させる。モード制御部40は、エンベデッドコントローラ31及び電力設定処理部45を介して、上限消費電力を低下させたS0状態にして、OS又はアプリケーションプログラムに、バックグラウンド処理を再開させる。ステップS404の処理後に、モード制御部40は、処理をステップS401に戻す。
なお、本実施形態において、上述したハイバネーション状態への遷移処理以外の処理は、上述した図4、図5、及び図7に示す第1の実施形態と同様であり、その説明を省略する。
図12は、本実施形態によるノートPC1のモダンスタンバイモードの動作の一例を説明する図である。
図12において、グラフの縦軸は、筐体表面の温度(℃)を示し、横軸は時間を示している。また、波形W6は、ノートPC1の筐体表面の温度を示している。ここでは、ノートPC1が、バックグラウンド処理が頻繁に発生し、且つ、カバンに収納されている場合の一例について示している。
図12に示す例では、ノートPC1は、時刻T30において、モダンスタンバイモードに移行し、時刻T31、時刻T33、及び時刻T35において、筐体表面の温度が温度TH1を超えたため、ハイバネーション状態(S4状態)に変更されている。また、時刻T32、時刻T34、及び時刻T36において、所定の期間TR3経過し、S0状態に戻して、バックグラウンド処理が再開される。ここで、ハイバネーション状態(S4状態)の期間は、期間TR3に対応する。また、バックグラウンド処理は、時刻T30から時刻T31の期間、時刻T32から時刻T33の期間、時刻T34から時刻T35の期間、及び時刻T36以降の期間において実行される。
以上説明したように、本実施形態によるノートPC1では、モード制御部40は、運用状態からハイバネーション状態(S4状態)に変更した後に所定の期間TR3(第2の期間)経過した場合に、第1運用状態(S0状態)に復帰させる。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイモード(待機モード)において、筐体表面の温度の上昇を抑制しつつ、バックグラウンド処理を実行させることができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、情報処理装置がノートPC1である場合の例を説明したが、これに限定されるものではない。情報処理装置は、例えば、タブレット端末装置、デスクトップPCなどの他の装置であってもよい。
また、上記の各実施形態において、モード制御部40が、筐体表面の温度が温度TH1を超える場合に、システム状態をハイバネーション状態(S4状態)にする例を説明したが、これに限定されるものではない。筐体表面の温度を低減可能な低消費電力状態であれば、他の状態であってもよい。例えば、CPU11にS0状態においてさらに低消費電力の上限消費電力(低消費電力モード)が設定可能である場合には、ハイバネーション状態の代わりに当該上限消費電力(低消費電力モード)を適用してもよい。
また、上記の各実施形態において、待機モードの一例として、Windows10(Windowsは登録商標)のモダンスタンバイに適用する例を説明したが、これに限定されるものではなく、他のOSの待機モードに適用してもよい。待機モードには、例えば、Windows8(Windowsは登録商標)のコネクトスタンバイなどを適用してもよい。
また、上記の各実施形態において、筐体表面の温度を検出する際に、エンベデッドコントローラ31に接続された温度センサ33を用いる例を説明したが、CPU11の温度を検出する温度センサを利用してもよい。この場合、モード制御部40は、CPU11の温度から筐体表面の温度を推定して使用する。
また、上記の各実施形態において、モード制御部40が備える各機能ブロックは、上述した構成に限定されるものではなく、ブロック間の処理の分担を変更してもよいし、一部の処理を、モード制御部40の外部に備えるようにしてもよい。また、電力設定処理部45は、モード制御部40に含まれる構成にしてもよい。
また、上記の各実施形態において、モード制御部40が、ユーザが表示部14の表示を見えない状態にするユーザのアクションに応じて、表示部14の表示を停止する例を説明したが、モード制御部40の外部で、ユーザのアクションに応じて、表示部14の表示を停止するようにしてもよい。この場合、モード制御部40は、表示部14の表示が停止したことを検知して、当該表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する運用状態(S0状態)に切り替え可能なS0ix状態(第1の低消費電力状態)にするモダンスタンバイモードに変更する。また、電力設定処理部45は、表示部14の表示の停止に応じて、第1運用状態(S0状態)の上限消費電力の設定を、通常動作モードでの第2運用状態(通常動作モードのS0状態)の上限消費電力よりも低くなるように設定するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、ノートPC1は、モダンスタンバイモードから通常動作モードに復帰する際に、動作環境に応じた上限消費電力に設定される例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ノートPC1は、モダンスタンバイモードに変更される際に、直前の上限消費電力の設定を退避しておき、通常動作モードに復帰する際に、退避している直前の上限消費電力の設定に変更するようにしてもよい。
なお、上述したノートPC1(情報処理装置)が備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したノートPC1が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述したノートPC1が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後にノートPC1が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1 ノートPC
11 CPU
12 メインメモリ
13 ビデオサブシステム
14 表示部
21 チップセット
22 BIOSメモリ
23 HDD
24 USBコネクタ
25 オーディオシステム
26 WLANカード
31 エンベデッドコントローラ
32 入力部
33 温度センサ
34 電源回路
35 放熱ファン
40 モード制御部
41 パワー管理サービス部
42 動作環境検出部
43 パワー管理ドライバ
44 温度制御部
45 電力設定処理部
46 温度イベント生成部

Claims (11)

  1. 表示部の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態に切り替え可能な第1の低消費電力状態にする待機モードに変更するモード制御部と、
    上限消費電力を設定可能であって、前記モード制御部が前記待機モードに変更する際に、前記第1運用状態の上限消費電力が、通常動作モードでの第2運用状態の上限消費電力よりも低くなるように設定する電力設定処理部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記モード制御部は、前記待機モードにおいて、筐体表面の温度が所定の第1温度を超える場合に、前記第1運用状態より上限消費電力が低い第2の低消費電力状態に変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記モード制御部は、前記待機モードに変更した後に所定の第1の期間経過後に、前記筐体表面の温度が前記第1温度を超える場合に、前記第2の低消費電力状態に変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記モード制御部は、前記第1運用状態から前記第2の低消費電力状態に変更した後に、前記筐体表面の温度が、前記第1温度以下の温度である第2温度以下に低下した場合に、前記第1運用状態に復帰させる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記モード制御部は、前記第1運用状態から前記第2の低消費電力状態に変更した後に所定の第2の期間経過した場合に、前記第1運用状態に復帰させる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記第2の低消費電力状態には、前記バックグラウンド処理の作業内容を不揮発性記憶装置に退避させた休止状態であるハイバネーション状態が含まれ、
    前記モード制御部は、前記待機モードにおいて、筐体表面の温度が、前記第1温度を超える場合に、前記ハイバネーション状態に変更する
    ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記モード制御部は、前記待機モードにおいて、前記バックグラウンド処理の実行が完了した場合に、前記第1の低消費電力状態にする
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記モード制御部は、ユーザのアクション又は前記バックグラウンド処理における所定のイベント発生に応じて、前記待機モードを解除し、
    前記電力設定処理部は、前記モード制御部によって、前記待機モードが解除された際に、前記第2運用状態の前記上限消費電力の設定を、動作環境に応じて変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1の低消費電力状態は、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)仕様に規定されているS0状態の拡張状態であって、S0状態よりも前記上限消費電力を低減したS0ix状態である
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 情報処理装置が、表示部の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態に切り替え可能な第1の低消費電力状態にする待機モードに変更するモード制御ステップと、
    前記情報処理装置が、前記モード制御ステップによって、前記待機モードに変更される際に、前記第1運用状態の上限消費電力が、通常動作モードでの第2運用状態の上限消費電力よりも低くなるように設定する電力設定処理ステップと
    を含むことを特徴とする制御方法。
  11. コンピュータに、
    表示部の表示の停止に応じて、バックグラウンド処理を実行する第1運用状態に切り替え可能な第1の低消費電力状態にする待機モードに変更するモード制御ステップと、
    前記待機モードに変更する際に、前記第1運用状態の上限消費電力が、通常動作モードでの第2運用状態の上限消費電力よりも低くなるように設定する電力設定処理ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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