JP2019045732A - 人体モデル - Google Patents
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Abstract
【課題】管腔に対する医療用デバイスのシャフト部の軸の位置を決めることができる人体モデルを提供すること。【解決手段】人体モデル2は、管腔を有する本体部3と、医療用デバイスを保持する第1保持部41と、医療用デバイスを保持する第2保持部と、を備える。第1保持部41は、管腔に接続された第1貫通孔413であって医療用デバイスのシャフト部が通過する第1貫通孔413を有する。第2保持部は、管腔に接続された第2貫通孔であってシャフト部が通過する第2貫通孔を有する。第1貫通孔413および第2貫通孔のそれぞれの開口面積は、変更可能とされる。第1保持部41および第2保持部は、シャフト部が第1貫通孔413および第2貫通孔を通過した状態において管腔に対するシャフト部の軸の位置を決める。【選択図】図5
Description
本発明は、生体管腔内に挿入されて画像情報を取得可能な医療用デバイスの基礎検討および技術習得などのために用いられる人体モデルに関する。
例えば血管狭窄部の治療では、カテーテルにより経皮的に患部の治療を行う手術手法が用いられている。このような手術手法には、先端にバルーンを有するバルーンカテーテルで狭窄部を押し広げる方法や、ステントと呼ばれる金属の管を留置する方法などが存在する。血管狭窄部の治療の際には、このような手術方法のうちで、狭窄部の性状や患者の状態にあわせて好ましい方法が選択されたり組み合わされたりする。
診断用のカテーテルは、このような血管狭窄部の経皮的な治療の際に、狭窄部の性状、形状、形態および構成などを観察し、治療手段を選択するための判断の一助として用いられ、また、治療後の状態の観察にも用いられている。診断用のカテーテルとしては、患部や血管壁に向かって超音波を送信し、患部や血管壁において反射した超音波を受信する超音波診断用カテーテルや、光の干渉を利用して画像を取得する光干渉断層診断用カテーテルなどがある。
このような診断用カテーテルの基礎検討においては、機械部品等で構成された標準的な人体モデルが求められている。すなわち、生体には個体差があるため、標準的な人体モデルを用いて診断用カテーテルの基礎検討を行うことが望ましい。なお、診断用カテーテルの基礎検討としては、例えば模擬血管の観察や測定などが挙げられる。
また、診断用カテーテルを用いた医療技術の習得においても、標準的な人体モデルが求められている。すなわち、医療行為の習得には、基礎および臨床に関する高度な知識および経験が必要である。座学のみで医療行為を習得することは、一般的には困難である。具体的には、診断用カテーテルにより取得された画像の読影は、一般的に難解である。そのため、医療従事者は、教科書に記載された画像や術時に撮像された画像を繰り返して確認することにより、診断用カテーテルにより取得された画像の読影能力の向上に努めている。
しかし、この場合には、医療従事者は、撮像済みのデータ(教科書の画像や術時に撮像された画像)を見ることになる。そのため、医療従事者は、診断用カテーテルを触りながら医療技術を習得したり読影能力を向上させたりすることができない。一方で、手術手法や診断手法の習得については、モデル臓器等を用いた事前トレーニングが一般的に行われている。これにより、医療従事者は、患者の治療を行うときのパフォーマンスの向上に努めることができる。このように、診断用カテーテルを用いた医療技術の習得においても、標準的な人体モデルが求められている。診断用カテーテルを用いた医療技術の習得において標準的な人体モデルが使用されると、診断用カテーテルを用いた医療技術の底上げにも貢献することができる。
特許文献1には、臓器模型を液状シリコンゴムによる人体模型に内蔵してなる超音波医学実習用人体モデルが開示されている。特許文献1に記載された臓器模型は、液状シリコンゴムを成形硬化させた成形硬化物に当てる超音波による画像処理モニタの色調を変化させる。しかし、特許文献1に記載された超音波医学実習用人体モデルは、標準化された人体モデルでない。また、門脈、静脈あるいは膵管状に成形硬化させた成形硬化物において、門脈、静脈あるいは膵管に対する診断用カテーテルのシャフト部の軸の位置を決めることが困難である点については改善の余地がある。
すなわち、診断用カテーテルのシャフト部は、一般的に、イメージングコアが挿入される画像用ルーメンを形成する第1管体と、ガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンを形成する第2管体と、を有する。第2管体は、第1管体の全長のうちの一部に設けられていることがある。この場合には、第1管体および第2管体が設けられた部分のシャフト部の外径は、第1管体のみが形成されたシャフト部の部分の外径よりも大きい。そのため、診断用カテーテルのシャフト部が挿入されたり抜去されたりする人体モデルの孔の径を、第1管体および第2管体が設けられた部分のシャフト部の外径よりも大きい径に設定する必要がある。しかし、そうすると、第1管体のみが形成された部分のシャフト部と人体モデルの孔との間のクリアランスが比較的大きくなる。そのため、診断用カテーテルのシャフト部が挿入される人体モデルの管腔に対して、診断用カテーテルのシャフト部の軸の位置を決めることが困難である。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、管腔に対する医療用デバイスのシャフト部の軸の位置を決めることができる人体モデルを提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の診断に用いられる医療用デバイスの基礎検討および技術習得の少なくともいずれかのために用いられる人体モデルであって、第1面と前記第1面とは反対側に配置された第2面との間を貫通する管腔を有する本体部と、前記第1面に対向する位置に設けられ前記医療用デバイスを保持する第1保持部と、前記第2面に対向する位置に設けられ前記医療用デバイスを保持する第2保持部と、を備え、前記第1保持部は、前記管腔に接続された第1貫通孔であって前記生体管腔内の画像を取得するイメージングコアが挿入される画像用ルーメンを有するシャフト部が通過する第1貫通孔を有し、前記第2保持部は、前記管腔に接続された第2貫通孔であって前記シャフト部が通過する第2貫通孔を有し、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔のそれぞれの開口面積は、変更可能とされ、前記第1保持部および前記第2保持部は、前記シャフト部が前記第1貫通孔および前記第2貫通孔を通過した状態において前記管腔に対する前記シャフト部の軸の位置を決めることを特徴とする人体モデルにより解決される。
前記構成によれば、人体モデルは、管腔を有する本体部と、医療用デバイスを保持する第1保持部と、医療用デバイスを保持する第2保持部と、を備える。第1保持部は、管腔に接続され医療用デバイスのシャフト部が通過する第1貫通孔を有する。第2保持部は、管腔に接続され医療用デバイスのシャフト部が通過する第2貫通孔を有する。第1貫通孔および第2貫通孔のそれぞれの開口面積は、変更可能とされている。これにより、医療用デバイスのシャフト部の径がシャフト部の全長にわたって同一ではなくとも、第1保持部は、医療用デバイスのシャフト部が第1貫通孔を通過する際に第1貫通孔の開口面積を変化させて医療用デバイスのシャフト部を円滑に通過させる。また、第2保持部は、医療用デバイスのシャフト部が第2貫通孔を通過する際に第2貫通孔の開口面積を変化させて医療用デバイスのシャフト部を円滑に通過させる。そして、第1保持部および第2保持部は、医療用デバイスのシャフト部が第1貫通孔および第2貫通孔を通過した状態において本体部の管腔に対するシャフト部の軸の位置を決める。このようにして、人体モデルは、本体部の管腔に対する医療用デバイスのシャフト部の軸の位置を決めることができる。
好ましくは、前記第1保持部は、前記第1貫通孔の両端部のうちの少なくともいずれかに設けられ前記第1貫通孔の外側に向かって径が拡大したテーパ部を有し、前記第2保持部は、前記第2貫通孔の両端部のうちの少なくともいずれかに設けられ前記第2貫通孔の外側に向かって径が拡大したテーパ部を有することを特徴とする。
前記構成によれば、第1保持部は、第1貫通孔の外側に向かって径が拡大したテーパ部を有する。第1保持部のテーパ部は、第1貫通孔の両端部のうちの少なくともいずれかに設けられている。また、第2保持部は、第2貫通孔の外側に向かって径が拡大したテーパ部を有する。第2保持部のテーパ部は、第2貫通孔の両端部のうちの少なくともいずれかに設けられている。これにより、医療用デバイスのシャフト部は、第1貫通孔および第2貫通孔を通して本体部の管腔に挿入されたり、本体部の管腔から抜去されたりする際に、第1貫通孔および第2貫通孔において引っ掛かることを抑えられ、第1貫通孔および第2貫通孔を円滑に通過できる。
好ましくは、前記第1保持部は、前記第1貫通孔の一部を形成する凹部を有する第1保持構造体と、前記第1貫通孔の他の一部を形成する凹部を有する第2保持構造体と、を有し、前記第2保持部は、前記第2貫通孔の一部を形成する凹部を有する第3保持構造体と、前記第2貫通孔の他の一部を形成する凹部を有する第4保持構造体と、を有し、前記第1貫通孔の前記開口面積は、前記第1保持構造体および前記第2保持構造体の少なくともいずれかが前記管腔の軸方向に対して交差する方向に移動することにより変更可能とされ、前記第2貫通孔の前記開口面積は、前記第3保持構造体および前記第4保持構造体の少なくともいずれかが前記管腔の軸方向に対して交差する方向に移動することにより変更可能とされたことを特徴とする。
前記構成によれば、第1保持部は、第1貫通孔の一部を形成する凹部を有する第1保持構造体と、第1貫通孔の他の一部を形成する凹部を有する第2保持構造体と、を有する。第1保持構造体および第2保持構造体のそれぞれは、第1貫通孔の一部を形成する凹部を有する。言い換えれば、第1貫通孔は、第1保持構造体の凹部と、第2保持構造体の凹部と、の組み合わせにより形成される。そして、第1貫通孔の開口面積は、第1保持構造体および第2保持構造体の少なくともいずれかが管腔の軸方向に対して交差する方向に移動することにより変更可能とされている。また、第2保持部は、第2貫通孔の一部を形成する凹部を有する第3保持構造体と、第2貫通孔の他の一部を形成する凹部を有する第4保持構造体と、を有する。第3保持構造体および第4保持構造体のそれぞれは、第2貫通孔の一部を形成する凹部を有する。言い換えれば、第2貫通孔は、第3保持構造体の凹部と、第4保持構造体の凹部と、の組み合わせにより形成される。そして、第2貫通孔の開口面積は、第3保持構造体および第4保持構造体の少なくともいずれかが管腔の軸方向に対して交差する方向に移動することにより変更可能とされている。これにより、医療用デバイスのシャフト部の径がシャフト部の全長にわたって同一ではなくとも、医療用デバイスのシャフト部は、第1貫通孔および第2貫通孔を通して本体部の管腔に挿入されたり、本体部の管腔から抜去されたりする際に、第1保持構造体および第2保持構造体の少なくともいずれかが管腔の軸方向に対して交差する方向に移動し、第3保持構造体および第4保持構造体の少なくともいずれかが管腔の軸方向に対して交差する方向に移動することにより、第1貫通孔および第2貫通孔を円滑に通過できる。
好ましくは、前記第1面に対向する位置に設けられ前記第1保持構造体および前記第2保持構造体の少なくともいずれかの移動を案内する第1案内部であって、前記第1保持構造体および前記第2保持構造体の少なくともいずれかの移動量を規制する第1規制部を有する第1案内部と、前記第2面に対向する位置に設けられ前記第3保持構造体および前記第4保持構造体の少なくともいずれかの移動を案内する第2案内部であって、前記第3保持構造体および前記第4保持構造体の少なくともいずれかの移動量を規制する第2規制部を有する第2案内部と、をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、第1保持構造体および第2保持構造体の少なくともいずれかの移動を案内する第1案内部は、第1保持構造体および第2保持構造体の少なくともいずれかの移動量を規制する第1規制部を有する。そのため、第1保持構造体および第2保持構造体が相対的に過度に移動することを抑えることができる。これにより、第1保持構造体および第2保持構造体の脱落を抑えることができる。また、第3保持構造体および第4保持構造体の少なくともいずれかの移動を案内する第2案内部は、第3保持構造体および第4保持構造体の少なくともいずれかの移動量を規制する第2規制部を有する。そのため、第3保持構造体および第4保持構造体が相対的に過度に移動することを抑えることができる。これにより、第3保持構造体および第4保持構造体の脱落を抑えることができる。
好ましくは、前記第1規制部は、前記第1保持構造体および前記第2保持構造体の少なくともいずれかを前記第1貫通孔に向かって付勢し、前記第2規制部は、前記第3保持構造体および前記第4保持構造体の少なくともいずれかを前記第2貫通孔に向かって付勢することを特徴とする。
前記構成によれば、第1規制部が第1保持構造体および第2保持構造体の少なくともいずれかを第1貫通孔に向かって付勢しているため、第1保持構造体および第2保持構造体の少なくともいずれかが移動することにより第1貫通孔の開口面積が変化しても、医療用デバイスのシャフト部のうちの径が大きい部分が第1貫通孔を通過した後に、第1貫通孔の開口面積は変化前の面積により確実に戻る。これにより、第1保持部は、本体部の管腔に対する医療用デバイスのシャフト部の軸の位置をより確実に決めることができる。また、第2規制部が第3保持構造体および第4保持構造体の少なくともいずれかを第2貫通孔に向かって付勢しているため、第3保持構造体および第4保持構造体の少なくともいずれかが移動することにより第2貫通孔の開口面積が変化しても、医療用デバイスのシャフト部のうちの径が大きい部分が第2貫通孔を通過した後に、第2貫通孔の開口面積は変化前の面積により確実に戻る。これにより、第2保持部は、本体部の管腔に対する医療用デバイスのシャフト部の軸の位置をより確実に決めることができる。
好ましくは、前記第1保持構造体および前記第2保持構造体は、前記第1貫通孔の前記開口面積を維持しつつ相対的に移動可能とされるとともに前記管腔の軸方向に対して交差する方向に移動可能とされ、前記第3保持構造体および前記第4保持構造体は、前記第2貫通孔の前記開口面積を維持しつつ相対的に移動可能とされるとともに前記管腔の軸方向に対して交差する方向に移動可能とされたことを特徴とする。
前記構成によれば、第1保持構造体および第2保持構造体が第1貫通孔の開口面積を維持しつつ相対的に移動するとともに管腔の軸方向に対して交差する方向に移動すると、医療用デバイスのシャフト部の軸の位置は、本体部の管腔の軸から偏心した位置に決定される。また、第3保持構造体および第4保持構造体が第2貫通孔の開口面積を維持しつつ相対的に移動するとともに管腔の軸方向に対して交差する方向に移動すると、医療用デバイスのシャフト部の軸の位置は、本体部の管腔の軸から偏心した位置に決定される。これによれば、人体モデルは、医療用デバイスのシャフト部の軸が本体部の管腔の軸から偏心した状態を再現することができ、その偏心した状態を精密に規定することができる。
好ましくは、前記第1保持構造体および前記第2保持構造体は、前記第1貫通孔の開口形状を保持しつつ共に移動可能とされるとともに前記第1貫通孔の軸を前記管腔の軸から偏心した位置に移動可能であり、前記第3保持構造体および前記第4保持構造体は、前記第2貫通孔の開口形状を保持しつつ共に移動可能とされるとともに前記第2貫通孔の軸を前記管腔の軸から偏心した位置に移動可能であることを特徴とする。
前記構成によれば、第1保持構造体および第2保持構造体が、第1貫通孔の開口形状を保持しつつ共に移動し、第1貫通孔の軸を管腔の軸から偏心した位置に移動させると、医療用デバイスのシャフト部の軸の位置は、本体部の管腔の軸から偏心した位置に決定される。また、第3保持構造体および第4保持構造体が、第2貫通孔の開口形状を保持しつつ共に移動し、第2貫通孔の軸を管腔の軸から偏心した位置に移動させると、医療用デバイスのシャフト部の軸の位置は、本体部の管腔の軸から偏心した位置に決定される。これによれば、人体モデルは、医療用デバイスのシャフト部の軸が本体部の管腔の軸から偏心した状態を再現することができ、その偏心した状態を精密に規定することができる。
本発明によれば、管腔に対する医療用デバイスのシャフト部の軸の位置を決めることができる人体モデルを提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1〜図4は、本発明の実施形態に係る人体モデルを表す斜視図である。
図5は、図1に表した切断面A−Aにおける断面図である。
なお、図2では、説明の便宜上、第1保持部41を省略している。また、図4では、説明の便宜上、第2保持部42を省略している。
図5は、図1に表した切断面A−Aにおける断面図である。
なお、図2では、説明の便宜上、第1保持部41を省略している。また、図4では、説明の便宜上、第2保持部42を省略している。
本実施形態に係る人体モデル2は、医療用デバイス8(図6参照)の基礎検討および技術習得の少なくともいずれかのために用いられる。医療用デバイス8は、主として血管などの生体管腔内に挿入され、生体管腔内を診断するために使用される。あるいは、医療用デバイス8は、生体管腔内を治療するために使用されてもよい。医療用デバイス8の詳細については、図6を参照して後述する。
本実施形態に係る人体モデル2は、本体部3と、第1保持部41と、第2保持部42と、第1案内部43と、第2案内部44と、を備える。第1案内部43および第2案内部44は、本体部3と一体的に形成されていてもよい。
本体部3は、略直方体の形状を呈し、例えばポリカーボネートなどの樹脂を含む材料により形成されている。但し、本体部3の材料は、本体部3の変形を抑制したり、本体部3の内部に留置されるステントの変形を抑制したりすることができる限りにおいて、ポリカーボネートには限定されない。本体部3の材料が透明である場合には、人体モデル2の使用者は、本体部3の内部に留置されたステントや、本体部3の内部に挿入された医療用デバイス8などの状態を本体部3の外部から観察することができる。
図5に表したように、本体部3は、医療用デバイス8が挿入される管腔35を内部に有する。管腔35は、本体部3の第1面33(図2参照)と、本体部3の第2面34(図4参照)と、の間を貫通している。第1面33は、本体部3の一方の側面に相当する。第2面34は、第1面33とは反対側に配置された本体部3の他方の側面に相当する。
図2に表したように、本体部3は、第1流路36を有する。第1流路36は、第1外面31に形成された第1開口部361を有するとともに、管腔35の一方の端部351に接続されている。すなわち、第1流路36の一方の端部は、第1外面31に接続されるとともに、第1開口部361として第1外面31において開口している。第1流路36の他方の端部は、管腔35の一方の端部351に接続されている。第1外面31は、第1面33および第2面34とは異なる面であり、管腔35の内部が液体で満たされるときに管腔35からみて下方に位置する下面に相当する。管腔35の内部を満たす液体としては、例えば、血液、生理食塩水、水道水、模擬血液などが挙げられる。図2に表したように、第1流路36の流路断面積は、第1開口部361から管腔35の一方の端部351に向かって狭くなっている。ここで、「第1流路36の流路断面積」とは、第1開口部361から管腔35の一方の端部351に向かう方向に対して交差する面における第1流路36の開口面積をいう。
図4に表したように、本体部3は、第2流路37を有する。第2流路37は、第2外面32に形成された第2開口部371を有するとともに、管腔35の他方の端部352に接続されている。すなわち、第2流路37の一方の端部は、管腔35の他方の端部352に接続されている。第2流路37の他方の端部は、第2外面32に接続されるとともに、第2開口部371として第2外面32において開口している。第2外面32は、第1面33および第2面34とは異なる面であり、第1外面とは反対側に配置された面である。第2外面32は、管腔35の内部が液体で満たされるときに管腔35からみて上方に位置する上面に相当する。図4に表したように、第2流路37の流路断面積は、管腔35の他方の端部352から第2開口部371に向かって広くなっている。ここで、「第2流路37の流路断面積」とは、管腔35の他方の端部352から第2開口部371に向かう方向に対して交差する面における第2流路37の開口面積をいう。
第1保持部41および第1案内部43は、本体部3の第1面33に対向する位置に設けられている。第1保持部41は、第1移動部(第1保持構造体)411と、第1固定部(第2保持構造体)412と、を有する。本実施形態の第1移動部411は、本発明の「第1保持構造体」に相当する。本実施形態の第1固定部412は、本発明の「第2保持構造体」に相当する。図1に表した矢印A1のように、第1移動部411は、第1案内部43により案内され、管腔35の長手方向(管腔35の軸A21の方向)に対して交差する方向に移動することができる。第1案内部43は、第1移動部411の一方の側に設けられた第1案内支持部431と、第1移動部411の他方の側に設けられた第2案内支持部432と、を有し、第1移動部411を両側から支持して第1移動部411の移動を案内する。第1固定部412は、本体部3の第1面33に対向する位置に固定され、第1移動部411を支持する。すなわち、第1固定部412は、第1移動部411のストッパとして機能する。第1保持部41および第1案内部43のそれぞれは、例えばポリアセタールなどの樹脂を含む材料により形成されている。但し、第1保持部41および第1案内部43のそれぞれの材料は、ポリアセタールには限定されない。
なお、本発明の第2保持構造体は、第1固定部412のようには、必ずしも本体部3に固定されていなくともよく、第1移動部411と同様に管腔35の長手方向(管腔35の軸A21の方向)に対して交差する方向に移動可能とされていてもよい。本発明の第2保持構造体が移動可能とされた例については、後述する。
第2保持部42および第2案内部44は、本体部3の第2面34に対向する位置に設けられている。第2保持部42は、第2移動部(第3保持構造体)421と、第2固定部(第4保持構造体)422と、を有する。本実施形態の第2移動部421は、本発明の「第3保持構造体」に相当する。本実施形態の第2固定部422は、本発明の「第4保持構造体」に相当する。図3に表した矢印A2のように、第2移動部421は、第2案内部44により案内され、管腔35の長手方向(管腔35の軸A21の方向)に対して交差する方向に移動することができる。第2案内部44は、第1移動部411の一方の側に設けられた第1案内支持部441と、第2移動部421の他方の側に設けられた第2案内支持部442と、を有し、第2移動部421を両側から支持して第2移動部421の移動を案内する。第2固定部422は、本体部3の第2面34に対向する位置に固定され、第2移動部421を支持する。すなわち、第2固定部422は、第2移動部421のストッパとして機能する。第2保持部42および第2案内部44のそれぞれは、例えばポリアセタールなどの樹脂を含む材料により形成されている。但し、第2保持部42および第2案内部44のそれぞれの材料は、ポリアセタールには限定されない。
なお、本発明の第4保持構造体は、第2固定部422のようには、必ずしも本体部3に固定されていなくともよく、第2移動部421と同様に管腔35の長手方向(管腔35の軸A21の方向)に対して交差する方向に移動可能とされていてもよい。本発明の第4保持構造体が移動可能とされた例については、後述する。
図1および図5に表したように、第1保持部41は、第1貫通孔413を有する。具体的には、第1移動部411は、第1固定部412と対向する部分に凹部413A(図7参照)を有する。一方で、第1固定部412は、第1移動部411と対向する部分に凹部413B(図7参照)を有する。第1移動部411の凹部413Aと第1固定部412の凹部413Bとが互いに対向することにより、第1貫通孔413が形成される。言い換えれば、第1貫通孔413は、第1移動部411の凹部413Aと、第1固定部412の凹部413Bと、の組み合わせにより形成される。第1貫通孔413は、本体部3の管腔35に接続されている。具体的には、第1貫通孔413の一方の端部は、人体モデル2の外部に開口している。第1貫通孔413の他方の端部は、本体部3の管腔35に開口している。そのため、医療用デバイス8は、第1貫通孔413を通して管腔35に挿入されたり、管腔35から抜去されたりする。第1移動部411が第1固定部412に対して移動する前の状態、すなわち第1移動部411が第1固定部412に支持された状態において、第1貫通孔413の開口面積は、管腔35の開口面積よりも小さい。
図3および図5に表したように、第2保持部42は、第2貫通孔423を有する。具体的には、第2移動部421は、第2固定部422と対向する部分に凹部423A(図8参照)を有する。一方で、第2固定部422は、第2移動部421と対向する部分に凹部423B(図8参照)を有する。第2移動部421の凹部423Aと第2固定部422の凹部423Bとが互いに対向することにより、第2貫通孔423が形成される。言い換えれば、第2貫通孔423は、第2移動部421の凹部423Aと、第2固定部422の凹部423Bと、の組み合わせにより形成される。第2貫通孔423は、本体部3の管腔35に接続されている。具体的には、第2貫通孔423の一方の端部は、人体モデル2の外部に開口している。第2貫通孔423の他方の端部は、本体部3の管腔35に開口している。そのため、医療用デバイス8は、第2貫通孔423を通して管腔35に挿入されたり、管腔35から抜去されたりする。第2移動部421が第2固定部422に対して移動する前の状態、すなわち第2移動部421が第2固定部422に支持された状態において、第2貫通孔423の開口面積は、管腔35の開口面積よりも小さい。
前述したように、第1保持部41の第1移動部411は、第1保持部41の第1固定部412に対して、図1に表した矢印A1の方向に移動することができる。これにより、第1貫通孔413の開口面積は、変更可能とされている。第1保持部41は、医療用デバイス8のシャフト部が第1貫通孔413を通過する際に第1貫通孔413の開口面積を変化させて医療用デバイス8のシャフト部を円滑に通過させ、医療用デバイス8のシャフト部が第1貫通孔413を通過した状態において管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部の軸の位置を決める。
また、第2保持部42の第2移動部421は、第2保持部42の第2固定部422に対して、図3に表した矢印A2の方向に移動することができる。これにより、第2貫通孔423の開口面積は、変更可能とされている。第2保持部42は、医療用デバイス8のシャフト部が第2貫通孔423を通過する際に第2貫通孔423の開口面積を変化させて医療用デバイス8のシャフト部を円滑に通過させ、医療用デバイス8のシャフト部が第2貫通孔423を通過した状態において管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部の軸の位置を決める。
ここで、本実施形態の医療用デバイスの一例を、図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態の医療用デバイスの一例を例示する平面図である。
図6に表した医療用デバイス8は、超音波診断のためのイメージングコア82を内部に収容して生体管腔内に挿入される超音波診断用カテーテルである。すなわち、図6に表した医療用デバイス8は、生体内の疾患部位等の診断を行うための診断画像を取得する血管内超音波診断法(IVUS:Intra Vascular Ultra Sound)に使用される画像診断用カテーテルである。但し、本実施形態の医療用デバイスは、血管内超音波診断法に使用される画像診断用カテーテルには限定されず、光干渉断層診断法(OCT:Optical Coherence Tomography)などの光を利用して画像を取得する画像診断用カテーテルであってもよい。以下の説明では、本実施形態の医療用デバイスが血管内超音波診断法に使用される画像診断用カテーテルである場合を例に挙げる。
図6は、本実施形態の医療用デバイスの一例を例示する平面図である。
図6に表した医療用デバイス8は、超音波診断のためのイメージングコア82を内部に収容して生体管腔内に挿入される超音波診断用カテーテルである。すなわち、図6に表した医療用デバイス8は、生体内の疾患部位等の診断を行うための診断画像を取得する血管内超音波診断法(IVUS:Intra Vascular Ultra Sound)に使用される画像診断用カテーテルである。但し、本実施形態の医療用デバイスは、血管内超音波診断法に使用される画像診断用カテーテルには限定されず、光干渉断層診断法(OCT:Optical Coherence Tomography)などの光を利用して画像を取得する画像診断用カテーテルであってもよい。以下の説明では、本実施形態の医療用デバイスが血管内超音波診断法に使用される画像診断用カテーテルである場合を例に挙げる。
図6に表した医療用デバイス8は、医療用デバイス8を保持してイメージングコア82を駆動させる外部駆動装置(図示せず)に接続されて、主として血管内を診断するために使用される。あるいは、医療用デバイス8は、血管内を治療するために使用されてもよい。なお、本願明細書では、生体の管腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
医療用デバイス8は、シャフト部81と、イメージングコア82と、操作部83と、を備える。
医療用デバイス8は、シャフト部81と、イメージングコア82と、操作部83と、を備える。
シャフト部81は、第1管体811と、第2管体812と、を有し、生体管腔内に挿入される。第1管体811および第2管体812は、互いに熱融着(または接着)されている。第1管体811には、イメージングコア82が挿入される画像用ルーメン813が先端側から基端側まで形成されている。第2管体812には、ガイドワイヤWが挿入されるガイドワイヤルーメン84が形成されている。ガイドワイヤルーメン84は、シャフト部81の軸X1方向の先端側に設けられたガイドワイヤルーメン先端部841と、シャフト部81の軸X1方向の基端側に設けられたガイドワイヤルーメン基端部842と、を有する。ガイドワイヤルーメン先端部841およびガイドワイヤルーメン基端部842は、互いに接続されておらず、互いに離れて設けられている。ガイドワイヤルーメン先端部841は、ガイドワイヤルーメン基端部842の延長線上(同軸上)に配置されている。そのため、ガイドワイヤWは、ガイドワイヤルーメン84を直線状に通る。なお、ガイドワイヤルーメン84は、ガイドワイヤルーメン先端部841と、ガイドワイヤルーメン基端部842と、を必ずしも有していなくともよく、ひとつの管腔として形成されていてもよい。
ガイドワイヤルーメン84の先端側の開口部843は、シャフト部81の先端部に設けられている。ガイドワイヤルーメン84の基端側の開口部844は、シャフト部81の先端部と基端部との間に設けられている。つまり、先端側の開口部843と基端側の開口部844との間の管腔が、ガイドワイヤルーメン84として機能する。このように、図6に表したガイドワイヤルーメン84については、ガイドワイヤルーメン84の基端側の開口部844が患者の体内に存在するラピッドエクスチェンジ構造が採用されている。但し、ガイドワイヤルーメンの構造は、ラピッドエクスチェンジ構造には限定されず、ガイドワイヤルーメンの基端側の開口部が患者の体外に存在するオーバーザワイヤ構造であってもよい。オーバーザワイヤ構造が採用されている場合には、ガイドワイヤルーメンは、画像用ルーメン813と同様に先端側から基端側まで形成される。
シャフト部81は、超音波に対して高い透過性を有する材料であって可撓性を有する材料により形成されている。シャフト部81の材料は、特には限定されない。シャフト部81の材料としては、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系、ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられる。また、シャフト部81の材料として、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を適用することができる。
画像用ルーメン813内には、イメージングコア82がシャフト部81の軸X1方向にスライド可能に配置されている。イメージングコア82は、生体管腔内から生体組織に向けて超音波を送信するとともに生体組織において反射した超音波を受信するための振動子ユニット(撮像部)821と、振動子ユニット821を先端に取り付けるとともに回転させる駆動シャフト822と、振動子ユニット821の先端に取り付けられた回転安定コイル823と、を有する。本実施形態の振動子ユニット821は、本発明の「撮像部」に相当する。駆動シャフト822が回転の動力を伝達することによって、振動子ユニット821は、血管などの生体管腔内において回転し、患部の画像を周方向に亘って取得することができる。また、駆動シャフト822の内部には、振動子ユニット821で検出された信号を操作部83に伝送するための信号線が配置されている。
シャフト部81の基端側には、ハブ85を介して操作部83が設けられている。ハブ85は、シャフト部81の基端側に設けられ、ハブ85から先端方向へ導出されるシャフト部81を囲み、シャフト部81のキンクを抑制する。イメージングコア82は、ハブ85の内部を貫通している。ハブ85の先端部は、経皮的に生体管腔内に挿入されたイントロデューサシースに接続される。
操作部83は、イメージングコア82を操作するために外部駆動装置(図示せず)に連結される。操作部83は、一部がハブ85に挿入され第1管体811に接続される外管831と、外管831の基端部に連結されるユニットコネクタ832と、外管831に対して軸線方向へ移動可能な内管833と、内管833の基端部に連結される操作基端部834と、を有する。
操作基端部834は、駆動シャフト822および内管833を保持する。操作基端部834が移動して、内管833がユニットコネクタ832および外管831に押し込まれ、またはユニットコネクタ832および外管831から引き出されることによって、駆動シャフト822が連動してシャフト部81内を軸X1方向にスライドする。すなわち、内管833が最も押し込まれたときには、振動子ユニット821は、画像用ルーメン813の先端付近に位置する。一方で、内管833が最も引き出されたときには、振動子ユニット821は、シャフト部81が生体管腔内に残されたまま、画像用ルーメン813の内部を引き戻され、画像用ルーメン813の先端部から基端側に位置する領域に収容される。このように、振動子ユニット821は、血管などの断層画像を作成するために、画像用ルーメン813の内部を回転しながら軸X1方向に沿って移動することができる。
操作基端部834には、プライミングのための生理食塩液を注入するポート835が形成されている。ポート835は、画像用ルーメン813に連通している。また、操作基端部834には、駆動シャフト822の基端部に接続されたハブ側コネクタ836が設けられている。ハブ側コネクタ836には、信号線の一端が接続されている。信号線の他端は、駆動シャフト822内を通り抜けて、振動子ユニット821に接続されている。外部駆動装置からハブ側コネクタ836および信号線を介して振動子ユニット821に送信される信号によって、振動子ユニット821から超音波が照射される。また、超音波を受けることにより振動子ユニット821で検出された信号は、信号線およびハブ側コネクタ836を介して外部駆動装置へ伝送される。
第1管体811に接続された外管831の基端部は、ユニットコネクタ832の内部に嵌合するように挿入されている。外管831の内部には、操作基端部834から伸びた内管833が挿入される。ユニットコネクタ832は、外部駆動装置に接続され保持される。
次に、本実施形態の第1保持部および第2保持部を、図面を参照してさらに説明する。
図7は、本実施形態の第1保持部を表す平面図である。
図8は、本実施形態の第2保持部を表す平面図である。
なお、図7は、図1に表した矢印A33の方向に向かって第1保持部を眺めたときの拡大図である。図8は、図3に表した矢印A34の方向に向かって第2保持部を眺めたときの拡大図である。
図7は、本実施形態の第1保持部を表す平面図である。
図8は、本実施形態の第2保持部を表す平面図である。
なお、図7は、図1に表した矢印A33の方向に向かって第1保持部を眺めたときの拡大図である。図8は、図3に表した矢印A34の方向に向かって第2保持部を眺めたときの拡大図である。
図6に関して前述したように、医療用デバイス8のシャフト部81は、画像用ルーメン83を形成する第1管体811と、ガイドワイヤルーメン84を形成する第2管体812と、を有する。図6に表したように、第1管体811はシャフト部81の全長にわたって設けられている一方で、第2管体812はシャフト部81の全長のうちの一部(図6では先端部)に設けられている。そのため、図6に関して前述した医療用デバイス8のシャフト部81の径は、シャフト部81の全長にわたって同一とはなってない。具体的には、第1管体811および第2管体812が設けられた部分のシャフト部81の外径は、第1管体811のみが形成されたシャフト部81の部分の外径よりも大きい。
そのため、第1管体811および第2管体812が設けられた部分が人体モデルの孔に挿入されたり抜去されたりするためには、人体モデルの孔の径を、第1管体811および第2管体812が設けられた部分のシャフト部81の外径よりも大きい径に設定する必要がある。しかし、そうすると、第1管体811のみが形成された部分のシャフト部81と人体モデルの孔との間のクリアランスが比較的大きくなる。そのため、医療用デバイス8のシャフト部81が挿入される人体モデルの管腔に対して、医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置を決めることが困難である。
これに対して、本実施形態に係る人体モデル2では、第1貫通孔413および第2貫通孔423のそれぞれの開口面積は、変更可能とされている。具体的には、図7に表した矢印A3のように、第1移動部411は、管腔35の軸A21の方向に対して交差する方向に移動することができるとともに、第1固定部412に対して移動することができる。言い換えれば、第1移動部411の凹部413Aは、第1固定部412の凹部413Bから離れる(遠ざかる)ことができる。これにより、第1貫通孔413の開口面積は、変更可能とされている。図7は、第1移動部411が矢印A3の方向に移動する前と比較して、第1貫通孔413の開口面積が変化した(広くなった)状態を表している。
これにより、医療用デバイス8のシャフト部81の径がシャフト部81の全長にわたって同一ではなくとも、医療用デバイス8のシャフト部81は、第1貫通孔413を通して本体部3の管腔35に挿入されたり、本体部3の管腔35から抜去されたりする際に、第1移動部411が第1固定部412に対して移動することにより、第1貫通孔413を円滑に通過できる。言い換えれば、医療用デバイス8のシャフト部81の径がシャフト部81の全長にわたって同一ではなくとも、第1保持部41は、医療用デバイス8のシャフト部81が第1貫通孔413を通過する際に第1貫通孔413の開口面積を変化させて医療用デバイス8のシャフト部81を円滑に通過させることができる。
図1〜図5に関して前述したように、第1移動部411が第1固定部412に対して移動する前の状態、すなわち第1移動部411が第1固定部412に支持された状態において、第1貫通孔413の開口面積は、管腔35の開口面積よりも小さい。例えば、第1貫通孔413の内径は、医療用デバイス8の第1管体811の外径と略同じである。そのため、第1保持部41は、医療用デバイス8のシャフト部81(具体的には第1管体811)が第1貫通孔413を通過した状態において管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81(具体的には第1管体811)の軸の位置を決めることができる。
また、図8に表した矢印A4のように、第2移動部421は、管腔35の軸A21の方向に対して交差する方向に移動することができるとともに、第2固定部422に対して移動することができる。言い換えれば、第2移動部421の凹部423Aは、第2固定部422の凹部423Bから離れる(遠ざかる)ことができる。これにより、第2貫通孔423の開口面積は、変更可能とされている。図8は、第2移動部421が矢印A4の方向に移動する前と比較して、第2貫通孔423の開口面積が変化した(広くなった)状態を表している。
これにより、医療用デバイス8のシャフト部81の径がシャフト部81の全長にわたって同一ではなくとも、医療用デバイス8のシャフト部81は、第2貫通孔423を通して本体部3の管腔35に挿入されたり、本体部3の管腔35から抜去されたりする際に、第2移動部421が第2固定部422に対して移動することにより、第2貫通孔423を円滑に通過できる。言い換えれば、医療用デバイス8のシャフト部81の径がシャフト部81の全長にわたって同一ではなくとも、第2保持部42は、医療用デバイス8のシャフト部81が第2貫通孔423を通過する際に第2貫通孔423の開口面積を変化させて医療用デバイス8のシャフト部81を円滑に通過させることができる。
また、第2移動部421が第2固定部422に対して移動する前の状態、すなわち第2移動部421が第2固定部422に支持された状態において、第2貫通孔423の開口面積は、管腔35の開口面積よりも小さい。例えば、第2貫通孔423の内径は、医療用デバイス8の第1管体811の外径と略同じである。そのため、第2保持部42は、医療用デバイス8のシャフト部81(具体的には第1管体811)が第2貫通孔423を通過した状態において管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81(具体的には第1管体811)の軸の位置を決めることができる。
このようにして、第1保持部41および第2保持部42は、医療用デバイス8のシャフト部81が第1貫通孔413および第2貫通孔423を通過した状態において本体部3の管腔35に対するシャフト部81の軸の位置を決めることができる。つまり、人体モデル2は、本体部3の管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置を決めることができる。
図9は、本実施形態の第1保持部を表す平面図である。
図10は、本実施形態の第2保持部を表す平面図である。
なお、図9は、図1に表した矢印A33の方向に向かって第1保持部を眺めたときの拡大図である。図10は、図3に表した矢印A34の方向に向かって第2保持部を眺めたときの拡大図である。
図10は、本実施形態の第2保持部を表す平面図である。
なお、図9は、図1に表した矢印A33の方向に向かって第1保持部を眺めたときの拡大図である。図10は、図3に表した矢印A34の方向に向かって第2保持部を眺めたときの拡大図である。
図9に表した矢印A5のように、第1移動部411は、管腔35の軸A21の方向に対して交差する方向に移動することができるとともに、第1固定部412に対して移動することができる。このとき、第1移動部411が矢印A5の方向に移動する前と移動した後との間において、第1貫通孔413の開口面積は、同じであり維持されている。なお、第1移動部411は、図9に表した矢印A5の方向とは反対方向に移動することもできる。第1移動部411が第1貫通孔413の開口面積を維持しつつ第1固定部412に対して移動するとともに管腔35の軸A21の方向に対して交差する方向(図9では矢印A5の方向)に移動すると、第1貫通孔413を通過した医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置は、本体部3の管腔35の軸A21から偏心した位置に決定される。
また、図10に表した矢印A6のように、第2移動部421は、管腔35の軸A21の方向に対して交差する方向に移動することができるとともに、第2固定部422に対して移動することができる。このとき、第2移動部421が矢印A6の方向に移動する前と移動した後との間において、第2貫通孔423の開口面積は、同じであり維持されている。なお、第2移動部421は、図10に表した矢印A6の方向とは反対方向に移動することもできる。第2移動部421が第2貫通孔423の開口面積を維持しつつ第2固定部422に対して移動するとともに管腔35の軸A21の方向に対して交差する方向(図10では矢印A6の方向)に移動すると、第2貫通孔423を通過した医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置は、本体部3の管腔35の軸A21から偏心した位置に決定される。
これによれば、本実施形態に係る人体モデル2は、医療用デバイス8のシャフト部81の軸が本体部3の管腔35の軸A21から偏心した状態を再現することができ、その偏心した状態を精密に規定することができる。
なお、第1移動部411は、互いに嵌まり合う凸部および凹部のいずれか一方を有し、第1固定部412は、互いに嵌まり合う凸部および凹部のいずれか他方を有していてもよい。また、第2移動部421は、互いに嵌まり合う凸部および凹部のいずれか一方を有し、第2固定部422は、互いに嵌まり合う凸部および凹部のいずれか他方を有していてもよい。これによれば、第1移動部411と第1固定部412との間の相対的移動、および第2移動部421と第2固定部422との間の相対的移動を抑えることができる。そのため、医療用デバイス8のシャフト部81の軸が本体部3の管腔35の軸A21から偏心した状態を精密に規定できるとともに、その偏心した状態をより確実に維持することができる。
図11は、図5に表した領域A31を拡大して表した拡大図である。
図12は、図5に表した領域A32を拡大して表した拡大図である。
図12は、図5に表した領域A32を拡大して表した拡大図である。
図11に表したように、第1保持部41は、一方の端部に設けられた第1テーパ部416と、他方の端部に設けられた第2テーパ部417と、を有する。第1テーパ部416および第2テーパ部417のそれぞれの径は、第1貫通孔413の外側に向かって拡大している。
図12に表したように、第2保持部42は、一方の端部に設けられた第1テーパ部426と、他方の端部に設けられた第2テーパ部427と、を有する。第1テーパ部426および第2テーパ部427のそれぞれの径は、第2貫通孔413の外側に向かって拡大している。
これによれば、医療用デバイス8のシャフト部81は、第1貫通孔413および第2貫通孔423を通して本体部3の管腔35に挿入されたり、本体部3の管腔35から抜去されたりする際に、第1貫通孔413および第2貫通孔423において引っ掛かることを抑えられ、第1貫通孔413および第2貫通孔423を円滑に通過できる。
次に、本実施形態の第1保持部および第2保持部の変形例を、図面を参照して説明する。
なお、本変形例の第1保持部および第2保持部の構成要素が、図1〜図5および図7〜図12に関して前述した本実施形態の第1保持部41および第2保持部42の構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
なお、本変形例の第1保持部および第2保持部の構成要素が、図1〜図5および図7〜図12に関して前述した本実施形態の第1保持部41および第2保持部42の構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図13は、本実施形態の第1保持部の第1変形例を表す平面図である。
図14は、本実施形態の第2保持部の第1変形例を表す平面図である。
なお、図13は、図1に表した矢印A33の方向に向かって第1保持部を眺めたときの拡大図に相当し、第1移動部411Aが矢印A3の方向に移動する前と比較して、第1貫通孔413の開口面積が変化した(広くなった)状態を表している。図14は、図3に表した矢印A34の方向に向かって第2保持部を眺めたときの拡大図に相当し、第2移動部421Aが矢印A4の方向に移動する前と比較して、第2貫通孔423の開口面積が変化した(広くなった)状態を表している。
図14は、本実施形態の第2保持部の第1変形例を表す平面図である。
なお、図13は、図1に表した矢印A33の方向に向かって第1保持部を眺めたときの拡大図に相当し、第1移動部411Aが矢印A3の方向に移動する前と比較して、第1貫通孔413の開口面積が変化した(広くなった)状態を表している。図14は、図3に表した矢印A34の方向に向かって第2保持部を眺めたときの拡大図に相当し、第2移動部421Aが矢印A4の方向に移動する前と比較して、第2貫通孔423の開口面積が変化した(広くなった)状態を表している。
図13に表したように、本変形例の第1保持部41Aの第1移動部411Aは、第1案内支持部431Aに向かって突出した第1突出部418と、第2案内支持部432Aに向かって突出した第2突出部419と、を有する。一方で、本変形例の第1案内部43Aの第1案内支持部431Aは、第1移動部411Aに向かって突出した第1突出部433(第1規制部)を有する。また、本変形例の第1案内部43Aの第2案内支持部432Aは、第1移動部411Aに向かって突出した第2突出部434(第1規制部)を有する。本変形例の第1突出部433および第2突出部434は、本発明の「第1規制部」に相当する。
第1移動部411Aが図13に表した状態から矢印A3の方向に移動すると、第1移動部411Aの第1突出部418は、第1案内支持部431Aの第1突出部433に接触し引っ掛かる。また、第1移動部411Aの第2突出部419は、第2案内支持部432Aの第2突出部434に接触し引っ掛かる。そのため、図13に表した状態において、第1移動部411Aの移動は、第1突出部433および第2突出部434により抑制される。言い換えれば、第1突出部433および第2突出部434は、第1移動部411Aの移動量を規制する。そのため、第1突出部433および第2突出部434は、第1移動部411Aが第1固定部412に対して過度に移動することを抑えることができる。これにより、第1突出部433および第2突出部434は、第1移動部411Aが第1案内部43Aから脱落することを抑えることができる。
また、図14に表したように、本変形例の第2保持部42Aの第2移動部421Aは、第1案内支持部441Aに向かって突出した第1突出部428と、第2案内支持部442Aに向かって突出した第2突出部429と、を有する。一方で、本変形例の第2案内部44Aの第1案内支持部441Aは、第2移動部421Aに向かって突出した第1突出部443(第2規制部)を有する。また、本変形例の第2案内部44Aの第2案内支持部442Aは、第2移動部421Aに向かって突出した第2突出部444(第2規制部)を有する。本変形例の第1突出部443および第2突出部444は、本発明の「第2規制部」に相当する。
第2移動部421Aが図14に表した状態から矢印A4の方向に移動すると、第2移動部421Aの第1突出部428は、第1案内支持部441Aの第1突出部443に接触し引っ掛かる。また、第2移動部421Aの第2突出部429は、第2案内支持部442Aの第2突出部444に接触し引っ掛かる。そのため、図14に表した状態において、第2移動部421Aの移動は、第1突出部443および第2突出部444により抑制される。言い換えれば、第2突出部433および第2突出部444は、第2移動部421Aの移動量を規制する。そのため、第1突出部443および第2突出部444は、第2移動部421Aが第2固定部422に対して過度に移動することを抑えることができる。これにより、第1突出部443および第2突出部444は、第2移動部421Aが第2案内部44Aから脱落することを抑えることができる。
なお、本変形例では、第1移動部411Aが第1突出部418および第2突出部419を有する場合を例に挙げて説明した。但し、第1移動部411Aは、第1突出部418および第2突出部419を必ずしも有していなくともよい。例えば、第1案内部43Aの第1突出部433(第1規制部)および第2突出部434(第1規制部)は、第1移動部411Aの端部に接触することで第1移動部411Aの移動量を規制してもよい。
また、本変形例では、第2移動部421Aが第1突出部428および第2突出部429を有する場合を例に挙げて説明した。但し、第2移動部421Aは、第1突出部428および第2突出部429を必ずしも有していなくともよい。例えば、第2案内部44Aの第1突出部443(第2規制部)および第2突出部444(第2規制部)は、第2移動部421Aの端部に接触することで第2移動部421Aの移動量を規制してもよい。
図15は、本実施形態の第1保持部の第2変形例を表す平面図である。
図16は、本実施形態の第2保持部の第2変形例を表す平面図である。
なお、図15は、図1に表した矢印A33の方向に向かって第1保持部を眺めたときの拡大図に相当する。図16は、図3に表した矢印A34の方向に向かって第2保持部を眺めたときの拡大図に相当する。
図16は、本実施形態の第2保持部の第2変形例を表す平面図である。
なお、図15は、図1に表した矢印A33の方向に向かって第1保持部を眺めたときの拡大図に相当する。図16は、図3に表した矢印A34の方向に向かって第2保持部を眺めたときの拡大図に相当する。
図15に表したように、本変形例の第1案内部43Bは、第1案内支持部431と、第1弾性部材435(第1規制部)と、第2案内支持部432と、第2弾性部材436(第1規制部)と、を有する。つまり、本変形例の第1案内部43Bは、図1〜図4に関して前述した第1案内部43と比較して、第1弾性部材435および第2弾性部材436をさらに有する。本変形例の第1弾性部材435および第2弾性部材436は、本発明の「第1規制部」に相当する。
第1弾性部材435は、第1案内支持部431の端部437に締結部材51により固定されており、弾性を有する。なお、第1弾性部材435は、締結部材51ではなく例えば接着剤を用いた接着により第1案内支持部431の端部437に固定されていてもよい。第2弾性部材436は、第2案内支持部432の端部438に締結部材51により固定されており、弾性を有する。なお、第2弾性部材436は、締結部材51ではなく例えば接着剤を用いた接着により第2案内支持部432の端部438に固定されていてもよい。第1弾性部材435および第2弾性部材436としては、例えば、バネやゴムなどが挙げられる。
第1移動部411は、図15に表した状態から矢印A3の方向に移動すると、第1弾性部材435および第2弾性部材436から受ける付勢力に対抗しつつ移動する。言い換えれば、第1弾性部材435および第2弾性部材436は、第1移動部411の端部471に付勢力を与え、第1移動部411を第1固定部412に向かって付勢する。つまり、第1弾性部材435および第2弾性部材436は、第1移動部411の端部471に付勢力を与え、第1移動部411を第1貫通孔413に向かって付勢する。
これによれば、第1移動部411が第1固定部412に対して移動することにより第1貫通孔413の開口面積が変化しても、医療用デバイス8のシャフト部81のうちで第1管体811および第2管体812が設けられた部分が第1貫通孔413を通過した後に、第1貫通孔413の開口面積は変化前の面積により確実に戻る。これにより、第1保持部41は、本体部3の管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置をより確実に決めることができる。
また、図16に表したように、本変形例の第2案内部44Bは、第1案内支持部441と、第1弾性部材445(第2規制部)と、第2案内支持部442と、第2弾性部材446(第2規制部)と、を有する。つまり、本変形例の第2案内部44Bは、図1〜図4に関して前述した第2案内部44と比較して、第1弾性部材445および第2弾性部材446をさらに有する。本変形例の第1弾性部材445および第2弾性部材446は、本発明の「第2規制部」に相当する。
第1弾性部材445は、第1案内支持部441の端部447に締結部材51により固定されており、弾性を有する。なお、第1弾性部材445は、締結部材51ではなく例えば接着剤を用いた接着により第1案内支持部441の端部447に固定されていてもよい。第2弾性部材446は、第2案内支持部442の端部448に締結部材51により固定されており、弾性を有する。なお、第2弾性部材446は、締結部材51ではなく例えば接着剤を用いた接着により第2案内支持部442の端部448に固定されていてもよい。第1弾性部材445および第2弾性部材446としては、例えば、バネやゴムなどが挙げられる。
第2移動部421は、図16に表した状態から矢印A4の方向に移動すると、第1弾性部材445および第2弾性部材446から受ける付勢力に対抗しつつ移動する。言い換えれば、第1弾性部材445および第2弾性部材446は、第2移動部421の端部472に付勢力を与え、第2移動部421を第2固定部422に向かって付勢する。つまり、第1弾性部材445および第2弾性部材446は、第2移動部421の端部472に付勢力を与え、第2移動部421を第2貫通孔423に向かって付勢する。
これによれば、第2移動部421が第2固定部422に対して移動することにより第2貫通孔423の開口面積が変化しても、医療用デバイス8のシャフト部81のうちで第1管体811および第2管体812が設けられた部分が第2貫通孔423を通過した後に、第2貫通孔423の開口面積は変化前の面積により確実に戻る。これにより、第2保持部42は、本体部3の管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置をより確実に決めることができる。
次に、本実施形態の変形例に係る人体モデルを、図面を参照して説明する。
なお、本実施形態の変形例に係る人体モデルの構成要素が、図1〜図5および図7〜図12に関して前述した本実施形態に係る人体モデルの構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
なお、本実施形態の変形例に係る人体モデルの構成要素が、図1〜図5および図7〜図12に関して前述した本実施形態に係る人体モデルの構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図17は、本実施形態の第1変形例に係る人体モデルを表す断面図である。
なお、図17(a)は、2つの人体モデル2Aが互いに連結する前の状態を表す断面図である。図17(b)は、2つの人体モデル2Aが互いに連結した後の状態を表す断面図である。また、図17(a)および図17(b)は、図1に表した切断面A−Aにおける断面図に相当する。
なお、図17(a)は、2つの人体モデル2Aが互いに連結する前の状態を表す断面図である。図17(b)は、2つの人体モデル2Aが互いに連結した後の状態を表す断面図である。また、図17(a)および図17(b)は、図1に表した切断面A−Aにおける断面図に相当する。
本変形例に係る人体モデル2Aでは、人体モデル2Aの外面から外側に向かって管腔35の軸A21に略平行に突出した軸部424と、人体モデル2Aの外面から内側に向かって管腔35の軸A21に略平行に後退した穴414と、が設けられている。図17(b)に表したように、軸部424は、穴414に嵌まることができる。軸部424の設置位置および設置数は、特には限定されない。例えば、軸部424は、第2案内部44および第2固定部422の少なくともいずれかに設けられる。穴414の設置位置および設置数は、特には限定されない。例えば、穴414は、第1案内部43および第1固定部412の少なくともいずれかに設けられる。
あるいは、軸部424は、第1案内部43および第1固定部412の少なくともいずれかに設けられてもよい。穴414は、第2案内部44および第2固定部422の少なくともいずれかに設けられてもよい。また、複数の穴414が設けられる場合には、全ての穴414の形状が互いに同じでなくともよい。例えば、複数の穴414のうちのいずれか1つが丸穴であり、複数の穴414のうちの他のいずれか1つが円弧と直線とを有するいわゆる長穴であってもよい。その他の構造は、図1〜図5および図7〜図12に関して前述した人体モデル2の構造と同様である。
本変形例によれば、図17(b)に表したように、複数の人体モデル2Aを管腔35の軸A21に沿って連結することができる。医療用デバイス8の長軸方向の計測可能範囲は、例えば約100mm以上、150mm以下程度であり、ステントの長さよりも長い。そのため、使用者は、複数の人体モデル2Aを管腔35の軸A21に沿って連結することにより、医療用デバイス8の振動子ユニット821(図6参照)を軸X1方向に沿って基端側に移動させるプルバックを1回だけ行うことで、管腔35の内部の画像を連続的に取得することができる。これにより、医療用デバイスの基礎検討の効率化を図ることができる。また、複数の人体モデル2Aは、例えば人体モデル2Aが嵌まるトレーなどの治具に載置されて管腔35の軸A21に沿って連結されてもよい。この場合には、使用者は、複数の人体モデル2Aを治具に嵌めて載置することにより、容易かつ高精度に、複数の人体モデル2Aを管腔35の軸A21に沿って連結することができる。これにより、医療用デバイスの基礎検討のさらなる効率化を図ることができる。
また、図7〜図10に関して前述したように、第1保持部41は、医療用デバイス8のシャフト部81(具体的には第1管体811)が第1貫通孔413を通過した状態において管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81(具体的には第1管体811)の軸の位置を決めることができる。また、第2保持部42は、医療用デバイス8のシャフト部81(具体的には第1管体811)が第2貫通孔423を通過した状態において管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81(具体的には第1管体811)の軸の位置を決めることができる。
そのため、医療用デバイス8が複数の人体モデル2Aの境界部を通過する際に、医療用デバイス8が人体モデル2Aに引っ掛かることを抑えることができる。すなわち、例えば、医療用デバイスの先端部が、互いに隣り合う複数の人体モデルのうちの一方の人体モデルの第2貫通孔を通過した後、互いに隣り合う複数の人体モデルのうちの他方の人体モデルの第1貫通孔を通過する際に、第1貫通孔の周囲の部分に引っ掛かるおそれがある。
これに対して、本変形例に係る人体モデル2Aでは、第1保持部41は、医療用デバイス8のシャフト部81が第1貫通孔413を通過した状態において管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置を決めることができる。また、第2保持部42は、医療用デバイス8のシャフト部81が第2貫通孔423を通過した状態において管腔35に対する医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置を決めることができる。これにより、医療用デバイス8が複数の人体モデル2Aの境界部を通過する際に、医療用デバイス8が人体モデル2Aに引っ掛かることを抑えることができる。
図18は、本実施形態の第2変形例に係る人体モデルを表す断面図である。
なお、図18は、図1に表した切断面A−Aにおける断面図に相当する。
本変形例の人体モデル2Bは、本体部3Bと、第1ルアーポート45と、第2ルアーポート46と、を備える。
なお、図18は、図1に表した切断面A−Aにおける断面図に相当する。
本変形例の人体モデル2Bは、本体部3Bと、第1ルアーポート45と、第2ルアーポート46と、を備える。
本体部3Bは、第3流路38と、第4流路39と、を有する。第3流路38の一方の端部は、本体部3Bの第2外面32に接続され、第2外面32において開口している。第3流路38の他方の端部は、本体部3Bの管腔35に接続されている。第4流路39の一方の端部は、本体部3Bの管腔35に接続されている。第4流路39の他方の端部は、本体部3Bの第2外面32に接続され、第2外面32において開口している。
第1ルアーポート45および第2ルアーポート46は、本体部3Bの第2外面32に設けられている。第1ルアーポート45は、第3流路38に接続された第1ルアーポート流路451を有する。第1ルアーポート流路451の一方の端部は、開口部452として第1ルアーポート45の外部に開口されている。第1ルアーポート流路451の他方の端部は、本体部3Bの第3流路38に接続されている。第2ルアーポート46は、第4流路39に接続された第2ルアーポート流路461を有する。第2ルアーポート流路461の一方の端部は、本体部3Bの第4流路39に接続されている。第2ルアーポート流路461の他方の端部は、開口部462として第2ルアーポート46の外部に開口されている。その他の構造は、図1〜図5および図7〜図12に関して前述した人体モデル2の構造と同様である。
本変形例によれば、使用者は、図18に表した矢印A14のように、第1ルアーポート45の開口部452から第1ルアーポート流路451に液体を流入させることができる。第3流路38が管腔35に接続されているため、第1ルアーポート流路451に流入した液体は、第3流路38を流れて管腔35に導かれる。図18に表した矢印A15のように、管腔35に導かれた液体は、管腔35の他方の端部352から管腔35の一方の端部351に向かって流れる。第4流路39が管腔35に接続されているため、管腔35の一方の端部351に向かって流れた液体は、第4流路39に導かれる。図18に表した矢印A16のように、第4流路39に導かれた液体は、第4流路39を流れて開口部462から本体部3Bの外部に流出する。
これによれば、本体部3Bの管腔35の内部において、模擬血流を形成することができる。そのため、内超音波診断法(IVUS)や光干渉断層診断法(OCT)における血球像としての血球エコーを再現することができる。
図19および図20は、本実施形態の第3変形例に係る人体モデルを表す平面図である。
なお、図19は、図1に表した矢印A33の方向に向かって人体モデルを眺めたときの平面図に相当する。図19では、説明の便宜上、第1案内支持部431Cおよび第2案内支持部432Cの一部を省略している。また、図20は、図19に表した矢印A35の方向に向かって人体モデルを眺めたときの平面図に相当する。図20では、説明の便宜上、本体部3、第1移動部411および第2移動部421の一部を省略している。
なお、図19は、図1に表した矢印A33の方向に向かって人体モデルを眺めたときの平面図に相当する。図19では、説明の便宜上、第1案内支持部431Cおよび第2案内支持部432Cの一部を省略している。また、図20は、図19に表した矢印A35の方向に向かって人体モデルを眺めたときの平面図に相当する。図20では、説明の便宜上、本体部3、第1移動部411および第2移動部421の一部を省略している。
本変形例に係る人体モデル2Cは、第1保持部41Cと、第2保持部42Cと、第1案内部43Cと、第2案内部44Cと、を備える。第2保持部42Cの構造は、第1保持部41Cの構造と同様である。第2案内部44Cの構造は、第1案内部43Cの構造と同様である。そのため、本変形例に係る人体モデル2Cの説明では、第1保持部41Cおよび第1案内部43Cを主として例に挙げる。
第1保持部41Cは、第1移動部(第1保持構造体)411と、第2移動部(第2保持構造体)415と、を有する。本実施形態の第1移動部411は、本発明の「第1保持構造体」に相当する。本実施形態の第2移動部415は、本発明の「第2保持構造体」に相当する。なお、図20に表した第2保持部42Cの第1移動部421は、本発明の「第3保持構造体」に相当する。図20に表した第2保持部42Cの第2移動部425は、本発明の「第4保持構造体」に相当する。
図19に表した矢印A7のように、第1移動部411は、第1案内支持部431Cおよび第2案内支持部432Cにより案内され、管腔35(図5参照)の長手方向(管腔35の軸A21の方向)に対して交差する方向に移動することができる。また、図19に表した矢印A8のように、第2移動部415は、第1案内支持部431Cおよび第2案内支持部432Cにより案内され、管腔35(図5参照)の長手方向(管腔35の軸A21の方向)に対して交差する方向に移動することができる。つまり、第1案内支持部431Cおよび第2案内支持部432Cは、第1移動部411および第2移動部415のそれぞれの両側に設けられ、第1移動部411および第2移動部415のそれぞれを両側から支持して第1移動部411および第2移動部415の移動を案内する。第1貫通孔413の開口面積は、第1移動体411および第2移動体415の少なくともいずれかが管腔35の軸A21の方向に対して交差する方向に移動することにより変更可能とされている。
本変形例の第1案内部43Cは、第1弾性部材435(第1規制部)と、第2弾性部材436(第1規制部)と、を有する。第1弾性部材435および第2弾性部材436は、図15に関して前述した通りである。そのため、第2移動部415は、第1弾性部材435および第2弾性部材436から受ける付勢力に対抗しつつ移動する。言い換えれば、第1弾性部材435および第2弾性部材436は、第2移動部415の端部475に付勢力を与え、第2移動部415を第1移動部411に向かって付勢する。つまり、第1弾性部材435および第2弾性部材436は、第2移動部415の端部475に付勢力を与え、第2移動部415を第1貫通孔413に向かって付勢する。なお、図20に表した第1弾性部材445および第2弾性部材446のそれぞれは、本発明の「第2規制部」に相当する。
第2移動部415は、一方の側に延びて設けられた第1フランジ部473と、他方の側に延びて設けられた第2フランジ部474と、を有する。第1フランジ部473および第2フランジ部474が延びた方向は、管腔35の長手方向(管腔35の軸A21の方向)に対して交差している。また、本変形例に係る人体モデル2Cは、第1押し部材476と、第2押し部材477と、第1締結部材52と、第2締結部材53と、をさらに備える。第1締結部材52および第2締結部材53としては、例えばネジやボルトなどが挙げられる。
図20に表したように、第1押し部材476および第2押し部477は、第1保持部41Cの第2移動部415と、第2保持部42Cの第2移動部425と、にわたって設けられている。第1締結部材52が第1押し部材476を介して第2移動部415の第1フランジ部473を図19における下方に向かって押し、第2締結部材53が第2押し部材477を介して第2移動部415の第2フランジ部474を図19における下方に向かって押すと、第2移動部415は、第1弾性部材435および第2弾性部材436から受ける付勢力に対抗しつつ図19における下方に向かって移動する。これにより、第2移動部415は、第1移動部411が第2移動部415に当接する位置を決める。つまり、第2移動部415は、図19に表した矢印A7の方向における第1移動部411のストッパとして機能する。第1移動部411は、第2移動部415に当接し、第2移動部415により位置を決められる。
このように、本変形例に係る人体モデル2Cでは、第1移動部411および第2移動部415は、第1貫通孔413の開口形状(本変形例では円形状)を保持しつつ共に移動可能とされ、第1貫通孔413の軸A22(図11参照)を管腔35の軸A21から偏心した位置に移動することができる。
本変形例によれば、第1移動部411および第2移動部415が第1貫通孔413の開口形状を保持しつつ共に移動し、第1貫通孔413の軸A22を管腔35の軸A21から偏心した位置に移動させると、医療用デバイス8のシャフト部81の軸の位置は、本体部3の管腔35の軸A21から偏心した位置に決定される。これによれば、本変形例に係る人体モデル3Cは、医療用デバイス8のシャフト部81の軸が本体部3の管腔35の軸A21から偏心した状態を再現することができ、その偏心した状態を精密に規定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
2、2A、2B、2C・・・人体モデル、 3、3B・・・本体部、 8・・・医療用デバイス、 31・・・第1外面、 32・・・第2外面、 33・・・第1面、 34・・・第2面、 35・・・管腔、 36・・・第1流路、 37・・・第2流路、 38・・・第3流路、 39・・・第4流路、 41、41A、41C・・・第1保持部、 42、42A・・・第2保持部、 43、43A、43B、43C・・・第1案内部、 44、44A、44B、44C・・・第2案内部、 45・・・第1ルアーポート、 46・・・第2ルアーポート、 51、52、53・・・締結部材、 81・・・シャフト部、 82・・・イメージングコア、 83・・・画像用ルーメン、 83・・・操作部、 84・・・ガイドワイヤルーメン、 85・・・ハブ、 351、352・・・端部、 361・・・第1開口部、 371・・・第2開口部、 411、411A・・・第1移動部、 412・・・第1固定部、 413・・・第1貫通孔、 413A、413B・・・凹部、 414・・・穴、 415・・・第2移動部、 416・・・第1テーパ部、 417・・・第2テーパ部、 418・・・第1突出部、 419・・・第2突出部、 421、421A・・・第2移動部、 422・・・第2固定部、 423・・・第2貫通孔、 423A、423B・・・凹部、 424・・・軸部、 425・・・第2移動部、 426・・・第1テーパ部、 427・・・第2テーパ部、 428・・・第1突出部、 429・・・第2突出部、 431、431A、431C・・・第1案内支持部、 432、432A、432C・・・第2案内支持部、 433・・・第1突出部、 434・・・第2突出部、 435・・・第1弾性部材、 436・・・第2弾性部材、 437、438・・・端部、 441、441A・・・第1案内支持部、 442、442A・・・第2案内支持部、 443・・・第1突出部、 444・・・第2突出部、 445・・・第1弾性部材、 446・・・第2弾性部材、 447、448・・・端部、 451・・・第1ルアーポート流路、 452・・・開口部、 461・・・第2ルアーポート流路、 462・・・開口部、 471、472・・・端部、 473・・・第1フランジ部、 474・・・第2フランジ部、 475・・・端部、 476・・・第1押し部材、 477・・・第2押し部材、 811・・・第1管体、 812・・・第2管体、 813・・・画像用ルーメン、 821・・・振動子ユニット、 822・・・駆動シャフト、 823・・・回転安定コイル、 831・・・外管、 832・・・ユニットコネクタ、 833・・・内管、 834・・・操作基端部、 835・・・ポート、 836・・・ハブ側コネクタ、 841・・・ガイドワイヤルーメン先端部、 842・・・ガイドワイヤルーメン基端部、 843、844・・・開口部、W・・・ガイドワイヤ
Claims (7)
- 生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の診断に用いられる医療用デバイスの基礎検討および技術習得の少なくともいずれかのために用いられる人体モデルであって、
第1面と前記第1面とは反対側に配置された第2面との間を貫通する管腔を有する本体部と、
前記第1面に対向する位置に設けられ前記医療用デバイスを保持する第1保持部と、
前記第2面に対向する位置に設けられ前記医療用デバイスを保持する第2保持部と、
を備え、
前記第1保持部は、前記管腔に接続された第1貫通孔であって前記生体管腔内の画像を取得するイメージングコアが挿入される画像用ルーメンを有するシャフト部が通過する第1貫通孔を有し、
前記第2保持部は、前記管腔に接続された第2貫通孔であって前記シャフト部が通過する第2貫通孔を有し、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔のそれぞれの開口面積は、変更可能とされ、
前記第1保持部および前記第2保持部は、前記シャフト部が前記第1貫通孔および前記第2貫通孔を通過した状態において前記管腔に対する前記シャフト部の軸の位置を決めることを特徴とする人体モデル。 - 前記第1保持部は、前記第1貫通孔の両端部のうちの少なくともいずれかに設けられ前記第1貫通孔の外側に向かって径が拡大したテーパ部を有し、
前記第2保持部は、前記第2貫通孔の両端部のうちの少なくともいずれかに設けられ前記第2貫通孔の外側に向かって径が拡大したテーパ部を有することを特徴とする請求項1に記載の人体モデル。 - 前記第1保持部は、
前記第1貫通孔の一部を形成する凹部を有する第1保持構造体と、
前記第1貫通孔の他の一部を形成する凹部を有する第2保持構造体と、
を有し、
前記第2保持部は、
前記第2貫通孔の一部を形成する凹部を有する第3保持構造体と、
前記第2貫通孔の他の一部を形成する凹部を有する第4保持構造体と、
を有し、
前記第1貫通孔の前記開口面積は、前記第1保持構造体および前記第2保持構造体の少なくともいずれかが前記管腔の軸方向に対して交差する方向に移動することにより変更可能とされ、
前記第2貫通孔の前記開口面積は、前記第3保持構造体および前記第4保持構造体の少なくともいずれかが前記管腔の軸方向に対して交差する方向に移動することにより変更可能とされたことを特徴とする請求項1または2に記載の人体モデル。 - 前記第1面に対向する位置に設けられ前記第1保持構造体および前記第2保持構造体の少なくともいずれかの移動を案内する第1案内部であって、前記第1保持構造体および前記第2保持構造体の少なくともいずれかの移動量を規制する第1規制部を有する第1案内部と、
前記第2面に対向する位置に設けられ前記第3保持構造体および前記第4保持構造体の少なくともいずれかの移動を案内する第2案内部であって、前記第3保持構造体および前記第4保持構造体の少なくともいずれかの移動量を規制する第2規制部を有する第2案内部と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の人体モデル。 - 前記第1規制部は、前記第1保持構造体および前記第2保持構造体の少なくともいずれかを前記第1貫通孔に向かって付勢し、
前記第2規制部は、前記第3保持構造体および前記第4保持構造体の少なくともいずれかを前記第2貫通孔に向かって付勢することを特徴とする請求項4に記載の人体モデル。 - 前記第1保持構造体および前記第2保持構造体は、前記第1貫通孔の前記開口面積を維持しつつ相対的に移動可能とされるとともに前記管腔の軸方向に対して交差する方向に移動可能とされ、
前記第3保持構造体および前記第4保持構造体は、前記第2貫通孔の前記開口面積を維持しつつ相対的に移動可能とされるとともに前記管腔の軸方向に対して交差する方向に移動可能とされたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の人体モデル。 - 前記第1保持構造体および前記第2保持構造体は、前記第1貫通孔の開口形状を保持しつつ共に移動可能とされるとともに前記第1貫通孔の軸を前記管腔の軸から偏心した位置に移動可能であり、
前記第3保持構造体および前記第4保持構造体は、前記第2貫通孔の開口形状を保持しつつ共に移動可能とされるとともに前記第2貫通孔の軸を前記管腔の軸から偏心した位置に移動可能であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の人体モデル。
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