JP2019045699A - 振れ補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロストークを低減し制御性のよい小型の振れ補正装置を提供する。【解決手段】振れ補正光学素子を保持する可動部材102と、光軸上の点を中心とする球面に沿って可動部材を移動可能に保持する固定部材103と、可動部材または固定部材の一方に固定された第1被検出部106および第2被検出部107と、可動部材または固定部材の他方に固定され、第1被検出部との相対位置を検出可能な第1検出部110と、可動部材または固定部材の他方に固定され、第2被検出部との相対位置を検出可能な第2検出部111と、を有し、第1検出部は第1軸を中心とした第1被検出部の回転を検出可能であり、第2検出部は第2軸を中心とした第2被検出部の回転を検出可能であり、第1軸と第2軸は、光軸を通り、点を通る光軸直交面に対して振れ補正光学素子側に傾き、互いに直交する振れ補正装置とする。【選択図】図2

Description

本発明は、デジタルカメラなどのレンズ鏡筒に備えられ、被写体像の振れを低減する振れ補正装置に関するものである。
光学系を介して撮像面に結像する像の振れを補正するために、外部から与えられた振れに応じて光学系の全部または一部を移動することで像の振れを低減する振れ補正装置がある。特許文献1では、補正レンズを光軸上の回転中心Oを球心とする球面に沿って移動させることで像振れを補正する振れ補正装置が開示されている。
特開2014−89325号公報
特許文献1では、第1の位置センサおよび第2の位置センサは対向面の法線が光軸に対して傾いているにも関わらず、両センサの検出方向が光軸方向から見て直交するように配置されている。このため、第1の位置センサの対向面の法線と第2の位置センサの対向面の法線が直交していない。したがって、例えば補正レンズを第1の位置センサの検出方向に移動させたときに、第2の位置センサからも位置検出信号が出力される、いわゆるクロストークが発生し、制御性が低化するという課題があった。クロストークの低減のため、位置センサを光軸方向に移動させて回転中心Oに近づけることも考えられるが、補正レンズと回転中心Oの光軸方向の距離が大きい場合、振れ補正装置が大型化するという課題があった。そこで本発明では、クロストークを低減し制御性のよい小型の振れ補正装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明では、振れ補正光学素子を保持する可動部材と、光軸上の点P1を中心とする球面に沿って前記可動部材を移動可能に保持する固定部材と、前記可動部材または前記固定部材の一方に固定された第1被検出部および第2被検出部と、前記可動部材または前記固定部材の他方に固定され、前記第1被検出部との相対位置を検出可能な第1検出部と、前記可動部材または前記固定部材の他方に固定され、前記第2被検出部との相対位置を検出可能な第2検出部と、を有し、前記第1検出部は第1軸を中心とした前記第1被検出部の回転を検出可能であり、前記第2検出部は第2軸を中心とした前記第2被検出部の回転を検出可能であり、前記第1軸と前記第2軸は、光軸を通り、点P1を通る光軸直交面に対して前記振れ補正光学素子側に傾き、互いに直交することを特徴とする振れ補正装置とする。
クロストークを低減し制御性のよい小型の振れ補正装置を提供することができる。
第1の実施例に係る光学系101を示す断面図 第1の実施例に係る振れ補正装置100の分解斜視図 第1の実施例に係る振れ補正装置100の正面図および側面図および断面図 第1の実施例に係る第1駆動部および第2駆動部を示す図 第1の実施例に係る第1駆動部と第2駆動部の位置関係を示す斜視図 第1の実施例に係る可動部材の回転角度とセンサ出力を示したグラフ 第1の実施例に係る振れ補正装置100のブロック図 第1の実施例に係る補正レンズが回転した時の振れ補正装置100の正面図および側面図および断面図 第1の実施例に係る補正レンズが回転したときの振れ補正装置100を示す図 第1の実施例に係る補正レンズが回転したときの第2駆動部を示す図 第1の実施例に係る補正レンズが回転したときの第1駆動部を示す図 第1の実施例の変形例である振れ補正装置200および従来例である振れ補正装置200´の断面図 第1の実施例の変形例である振れ補正装置200の補正レンズが回転したときの第1駆動部を示す図 従来例である振れ補正装置200´の補正レンズが回転したときの第1駆動部を示す図 第1の実施例に係る振れ補正装置100および第1の実施例の変形例である振れ補正装置300および従来例である振れ補正装置100´の断面図
[実施例1]
本発明の第1の実施例における振れ補正装置100について説明する。振れ補正装置100の構成について説明する。図1は、光学系101を示す断面図である。101は、光軸O1を有する光学系であり、振れ補正光学素子であるところの補正レンズ101aと、第2補正レンズ101bとを備えている。光学系101によって、被写体の像が光軸O1に直交する結像面に結像される。補正レンズ101aと第2補正レンズ101bを、振れに応じて光軸O1に対して協調的に移動させることで、結像面上の像を移動させて、振れによる像の劣化を低減することができる。
図2は振れ補正装置100の分解斜視図、図3は振れ補正装置100の正面図および側面図および断面図である。図3(a)は正面図、図3(b)は側面図、図3(c)は後述する光軸O1と後述する法線A1を通る断面E−Eによる断面図、図3(d)は図3(c)の部分拡大図である。図3は、後述の可動部材102が基準位置に位置する状態を示している。基準位置とは、光学系101の光軸O1と補正レンズ101aの光軸O2が一致するときの、補正レンズ101aおよび可動部材102の位置を示している。図3(c)において、不図示の被写体がある上側を振れ補正装置100の正面、不図示の結像面がある下側を振れ補正装置100の背面とする。光軸O1上であって補正レンズ101aの光軸方向の中心である点P0から正面側に離れた位置に点P1Aがある。
102は、光軸O2を中心とした概略円筒形状の可動部材であり、中央に補正レンズ101aを保持している。外周には、光軸O2と直交方向であって光軸O2から見て等間隔に同じ長さで突出する3つの梁形状のばねかけ部102a、102b、102cが形成されている。外周には、光軸O2と直交方向であって光軸O2から見て角度θ1間隔で2方向に突出する2つの磁石保持部102d、102eが形成されている。背面には、光軸O2上の点P1Bを中心とした半径R1の球面の一部をなす凸球面形状のボール受け部102fが形成されている。
103は、光軸O1を中心とした概略円筒形状の固定部材である。中央に補正レンズ101aの光線を通過させる開口部を有し、補正レンズ101aを除く光学系101を固定する不図示の筐体に固定されている。内周には、光軸O1と直交方向であって光軸O1から見て等間隔に同じ長さで突出する3つの梁形状のばねかけ部103a、103b、103cが形成されている。正面には、光軸O1から見て角度θ1間隔で配置される2つのコイル保持部103d、103eが形成されている。正面には、光軸O1上の点P1Aを中心とした半径R2の球面の一部をなす凹球面形状のボール受け部103fが形成されている。正面には、光軸O1から見て角度θ1間隔で配置される2つのセンサ保持部103g、103hが形成されている。
104は、直径Dの球形状の3個のボール104a、104b、104cからなるボール群である。光軸O1から見て等間隔に配置され、ボール受け部102fとボール受け部103fに狭持されている。
105は、両端にフック部が形成された同一のコイルばね形状である3個のばね105a、105b、105cからなるばね群である。それぞれ、一方のフック部がばねかけ部102a、102b、102cに、他方がばねかけ部103a、103b、103cにかけられる。ばね群105の伸縮方向が光軸と平行であり、各ばねが光軸O1から見て等間隔に配置されるように各形状が形成されている。
ここで、可動部材102の支持構造について説明する。可動部材102は、固定部材103の正面側に、ボール群104を介して支持される。可動部材102は、ばね群105によって固定部材103の背面方向に付勢されるため、ボール群104はボール受け部102fとボール受け部103fに常に接触しながら狭持される。可動部材102は、ボール群104が転動することで、ボール受け部102fおよびボール受け部103fに沿って移動することができる。ボール受け部103fの半径R2は、ボール受け部102fの半径R1とボール104a、104b、104cの直径Dとの和R1+Dと等しくなるように形成されており、ボール受け部103fの中心点P1Aとボール受け部102fの中心点P1Bは一致する。以降、点P1aと点P1bを合わせて点P1とする。したがって、固定部材103は、光軸O1上の点P1を中心とする球面に沿って可動部材102を移動可能に保持することになる。言い換えると、固定部材103は、点P1を回転中心として可動部材102を回転可能に保持することになる。
可動部材102に重力を含む外力が作用しないとき、ばね群105のばね力のバランスによって可動部材102が基準位置に保持される。可動部材102に重力を含む外力が作用するとき、基準位置から可動部材102が固定部材103に対して移動し、外力とばね群105のばね力がつりあう位置に可動部材102が保持される。
106は、第1被検出部であるところの第1磁石である。直方体の永久磁石から構成され、面106aおよび面106aの反対側の面106bを有し、磁石保持部102dに固定されている。
107は、第2被検出部であるところの第2磁石である。第1磁石106と同等の構成であり、面107aおよび面107aの反対側の面107bを有し、磁石保持部102eに固定されている。
108は、中空の小判形状となるように巻回された導線からなる第1コイルである。導線の巻回方向と直交する面108aが面106aと平行で対向するように、コイル保持部103dに固定されている。
109は、第1コイル108と同等の構成である第2コイルである。導線の巻回方向と直交する面109aが面107aと平行で対向するように、コイル保持部103eに固定されている。
110は、第1検出部であるところの第1センサである。磁束密度を検出するホール素子からなり、検出面である面110aが面106bと平行で対向するように、センサ保持部103gに固定されている。第1磁石106の作る磁場を検出して、第1磁石106との相対位置を検出することが可能である。
111は、第2検出部であるところの第2センサである。第1センサ110と同等の構成であり、検出面である面111aが面107bと平行で対向するように、センサ保持部103hに固定されている。第2磁石107の作る磁場を検出して、第2磁石107との相対位置を検出することが可能である。
説明のため、第1磁石106、第1コイル108、第1センサ110を第1駆動部、第2磁石107、第2コイル109、第2センサ111を第2駆動部とする。第1駆動部および第2駆動部の、基準位置における位置関係について説明する。
図4(a)は、第1駆動部および第2駆動部を面110aまたは面111aと直交する方向から見た図、図4(b)は、後述の分割面に直交する断面による断面図である。ここでは、第1駆動部について説明するが、図中の括弧内符号に読み替えれば、第2駆動部についても同様である。
面106aおよび面106bを、面106aに直交する分割面Div1によって図4(a)中の上下方向に2つの範囲に等分し、それぞれ106a1、106b1、および、106b1、106b2とする。第1磁石106は、上記の2つの範囲ごとに面106aと直交する方向に着磁され、106a1がN極、106b1がS極となるとともに、106a2がS極、106b2がN極になる。第1コイル108は、図4(a)中の矢印方向に巻回され、面108aには、導線が直線で巻回方向が互いに逆方向となる2つの面108a1、面108a2が形成される。面108a1と面108a2は、面108aと直交する方向から見て、分割面Div1によって分割される2つの範囲にそれぞれ位置し、面108a1は面106a1と対向し、面108a2は面106a2と対向する。分割面Div1の方向(図4(a)中の左右方向)と導線の直線方向(図4(a)中の左右方向)は平行である。面110aの中心である点S1は、面110aと直交する方向から見て、分割面Div1と一致する。面110aの中心である点S1を通る面110aの法線をA1、面111aの中心である点S2を通る面111aの法線をA2とする。法線A1は請求項中の第2軸、法線A2は請求項中の第1軸に対応する。
図5は、第1駆動部と第2駆動部の位置関係を示す斜視図である。第1磁石106、第1コイル108、第1センサ110と、第2磁石107、第2コイル109、第2センサ111は、光軸O1と通る平面を基準として、それぞれ鏡像体となるように配置されている。点S1と点S2から、光軸O1に対して直交する垂線をそれぞれB1、B2としたとき、垂線B1とB2は点P2において角度θ1で交わる。本実施例において点P2は、補正レンズ101aの光軸方向の中心である点P0と一致する。法線A1と垂線B1および法線A2と垂線B2は、それぞれゼロではない角度θ2を有する。また、角度θ2の方向は、法線A1と法線A2が、点P1を通る光軸直交面に対して、補正レンズ101aの光軸方向の中心である点P0がある方向に傾く方向である。法線A1と法線A2は、光軸上の点P3において角度θ3=90°で交わる。すなわち、第2軸であるところの法線A1と第1軸であるところの法線A2は、光軸O1を通り、点P1を通る光軸直交面に対して補正レンズ101a側に傾き、互いに直交する。
本実施例では、点P1とP3は一致する、すなわち、第2軸であるところの法線A1と第1軸であるところの法線A2は、点P1で直交する。また、分割面Div1と法線A2および分割面Div2と法線A1はそれぞれ平行であり、点S1と点S2から光軸O1までの距離はL2である。
振れ補正装置100の動作について説明する。図4(b)において、第1コイル108に対してある方向に電流を流すと、第1コイル108が作る電場が作用して第1磁石106に対してローレンツ力が発生し、その方向は分割面Div1と直交する方向(図中上下方向)となる。可動部材102は、第1磁石106とともに光軸O1上の点P1を中心とする球面に沿って移動し(図4(b)中の矢印方向)、ローレンツ力とばね群105のばね力が釣り合う位置に可動部材102が保持される。前述のように、分割面Div1と法線A2は平行で法線A1と法線A2は直交することから、可動部材102は法線A2を中心とした回転移動をする。同様に、第2コイル109に対して電流を流すと、分割面Div2と法線A1は平行で法線A1と法線A2は直交することから、可動部材102は法線A1を中心とした回転移動をする。電流が大きければローレンツ力は大きくなり、電流の向きを変えればローレンツ力の向きも変わる。したがって、第1コイル108の電流を制御することで、可動部材102を、法線A2を中心とした回転方向に駆動することができる。同様に、第2コイル109の電流を制御することで、可動部材102を、法線A1を中心とした回転方向に駆動することができる。法線A1および法線A2を中心とした各回転の角度および方向を組み合わせることで、可動部材102を、点P1を中心とする球面に沿って自在に移動させることができる。
図6は、可動部材の回転角度とセンサ出力を示したグラフである。可動部材102が移動すると、第1センサ110と第1磁石106の相対位置が変化する。可動部材102の移動によって、点S1と第1磁石106の磁極の相対位置が変化すると、第1センサ110で検出される磁束密度が変化する。可動部材102の基準位置からの法線A2を中心とした回転角度をdθ1、第1センサ110の出力をH1とすると、図6のグラフで示すような関係となる。dθ1とH1が線形となる、±dθ1maxの範囲内で可動部材102を回転させることで、回転角度dθ1に比例した第1センサ110の出力H1が得られる。同様に、可動部材102の基準位置からの法線A1を中心とした回転角度dθ2に比例した第2センサ111の出力H2が得られる。すなわち、第1センサ110は法線A2を中心とした可動部材102および第1磁石106の回転を検出可能であり、第2センサ111は法線A1を中心とした可動部材102および第2磁石107の回転を検出可能である。
図7は、振れ補正装置100のブロック図である。
130は、光学系101と一体に固定された角速度センサからなる振れセンサである。手振れ等により光学系101に入力された振れを検出し、光軸と直交する軸を中心とした角速度である振れ信号として出力することが可能である。
120は、振れ補正装置100に設けられた制御回路である。制御回路120は、駆動信号回路121、第1アンプ122、第2アンプ123、第1ドライバ124、第2ドライバ125から構成されている。
121は、駆動信号回路であり、振れセンサ130から出力される振れ信号から、像の振れを補正するために必要な、補正レンズ101aの移動量を算出する。算出された移動量に応じて、第1コイル108および第2コイル109に流す電流を制御する、第1駆動信号および第2駆動信号を出力する。
122は、第1アンプであり、第1センサ110の出力H1に所定のゲインをかけて第1駆動信号にフィードバックする。123は、第2アンプであり、第2センサ111の出力H2に所定のゲインをかけて第2駆動信号にフィードバックする。124は、第1ドライバであり、第1駆動信号に応じて第1コイル108に電流を流す。125は、第2ドライバであり、第2駆動信号に応じて第2コイル109に電流を流す。
すなわち、駆動信号回路121、第1アンプ122、第1ドライバ124からなる第1フィードバック回路、および、駆動信号回路121、第2アンプ123、第2ドライバ125からなる第2フィードバック回路が構成されている。第1フィードバック回路によって、可動部材102に固定された補正レンズ101aを、任意の回転角度dθ1となるように、高精度に制御することが可能となる。第2フィードバック回路によって、可動部材102に固定された補正レンズ101aを、任意の回転角度dθ2となるように、高精度に制御することが可能となる。したがって、回転角度dθ1および回転角度dθ2の量および方向を組み合わせることで、手振れ等により光学系101に入力された振れに応じて補正レンズ101aを移動させ、結像する像の振れを低減することができる。
本発明の効果について説明する。図8は、補正レンズが回転した時の振れ補正装置100の正面図および側面図および断面図である。図8(a)は正面図、図8(b)は側面図、図8(c)は光軸O1と法線A1を通る断面H−Hによる断面図である。図9は、補正レンズが回転したときの振れ補正装置100を示す図である。図9(a)は、法線A1を通り法線A2に直交する断面B−Bによる断面図、図9(b)は、法線A1と法線A2に直交する方向から見た図、図9(c)は、法線A2を通り法線A1に直交する断面A−Aによる断面図である。
図8および図9は、駆動信号回路121によって、dθ2=dθ21相当の第1駆動信号が出力されており、制御回路120によって第2コイル109に電流が流され、可動部材102が法線A1を中心にdθ2=dθ21だけ回転した状態を示している。
図10(a)は、図9と同様に補正レンズが回転したときの第2駆動部を面111aと直交する方向から見た図、図10(b)は、法線A1に直交し点S2を通る断面による断面図である。基準位置における第2磁石107を二点鎖線107kで示す。
第2磁石107は、基準位置に対して法線A1を中心に回転し(図10(b)中の矢印方向)、第2センサ111と第2磁石107の相対位置が変化する。図10(b)に示すように、基準位置に対して点S2と第2磁石107の磁極の相対位置が変化するため、第2センサ111で検出される磁束密度が変化する。第1駆動信号が回転角度dθ2=dθ21相当であった場合、第2フィードバック回路によって、第2コイル109に流れる電流が制御され、可動部材102が保持される。
図11(a)は、図9と同様に補正レンズが回転したときの第1駆動部を面110aと直交する方向から見た図、図11(b)は、法線A2に直交し点S1を通る断面による断面図である。基準位置における第1磁石106を二点鎖線106kで示す。
第1磁石106は、基準位置に対して法線A1を中心に回転し(図11(a)中の矢印方向)、第1センサ110と第1磁石106の相対位置が変化する。しかし、図11(b)に示すように、基準位置に対して、点S1と第1磁石106の磁極の相対位置は変化せず、第1センサ110で検出される磁束密度は変化しない。そのため、第1センサ110の出力H1が変化せず、第1フィードバック回路による可動部材102の法線A2を中心とした回転は発生しない。
同様に、可動部材102が基準位置から法線A2を中心に回転した状態においても、第2センサ111の出力H2は変化せず、第2フィードバック回路による可動部材102の法線A1を中心とした回転は発生しない。これは、法線A1と法線A2が直交するために、第2センサ111の検出する法線A1を中心とした回転は、法線A2を中心とした回転を検出する第1センサ110によって検出されず、第1センサ110の検出する法線A2を中心とした回転は、法線A1を中心とした回転を検出する第2センサ111によって検出されないからである。したがって、第2コイル109によって可動部材102を回転させても第1センサ110の出力は変化せず、第1コイル108によって可動部材102を回転させても第2センサ111の出力は変化しない。すなわち、第1駆動部と第2駆動部との間にいわゆるクロストークが発生しないため、フィードバック回路によって可動部材102に不要な電流が流れず、制御性がよい。
図12は、本実施例の変形例である振れ補正装置200の光軸O1と法線A1を通る断面による断面図である。振れ補正装置200は、可動部材202の回転中心である点P1と、法線A1と法線A2との交点である点P3が一致していない以外は、振れ補正装置100と同様の構成である。可動部材202は点P1を中心に回転するため、第2コイル209に電流が流れると、点P1を通り法線A1に平行な直線C1を中心に回転し、第1コイル208に電流が流れると、点P1を通り法線A2に平行な直線C2を中心に回転する。法線A1と直線C1の距離と法線A2と直線C2の距離は等しくd1である。
図13(a)は、図11と同様に補正レンズが回転したときの第1駆動部を面210aと直交する方向から見た図、図13(b)は、法線A2に直交し点S1を通る断面による断面図である。基準位置における第1磁石206を二点鎖線206kで示す。
第1磁石206は、基準位置に対して直線C1を中心に回転し(図13(a)中の矢印方向)、第1センサ210と第1磁石206の相対位置が変化する。図13(b)に示すように、基準位置に対して、点S1と第1磁石206の磁極の相対位置は変化し、第1センサ210の出力H1が変化する。
ここで、法線A1が点P1を通る光軸直交面に対して傾いていない場合の振れ補正装置200´を考える。点S1の位置は変えずに、法線A1が光軸O1に直交する場合を図中に点線で示し、各符号は元の符号に´(ダッシュ)を付けて示す。可動部材202´は点P1を中心に回転するため、第2コイル209´に電流が流れると、点P1を通り法線A1´に平行な直線C1´を中心に回転し、第1コイル208´に電流が流れると、点P1を通り法線A2´に平行な直線C2´を中心に回転する法線A1´と直線C1´の距離と法線A2´と直線C2´の距離は等しくd1´である。法線A1´は点P1を通る光軸直交面に対して傾いていないため、d1´はd1より大きくなる。
図14(a)は、図11と同様に補正レンズが回転したときの第1駆動部を面210a´と直交する方向から見た図、図14(b)は、法線A2´に直交し点S1´を通る断面による断面図である。基準位置における第1磁石206´を二点鎖線206k´で示す。
第1磁石206´は、基準位置に対して直線C1´を中心に回転し(図14(a)中の矢印方向)、第1センサ210´と第1磁石206´の相対位置が変化する。図14(b)に示すように、基準位置に対して、点S1´と第1磁石206´の磁極の相対位置は変化し、第1センサ210´の出力H1が変化する。
d1はd1´より小さい、すなわち、第1磁石206の回転半径は、第1磁石206´の回転半径より小さいため、第1センサ210´の出力に対して、第1センサ210の出力は小さく、クロストークが低減する。直線C2を中心とした回転でも同様である。すなわち、面210aの法線A1と面211aの法線A2が、P1で直交していなくても、点P1を通る光軸直交面に対して傾いていれば、クロストークが低減でき、制御性が良い。

図15は、振れ補正装置100の光軸O1と法線A1を通る断面による断面図である。光軸O1と直交する方向から見て、補正レンズ101aが光軸O1方向の範囲t0に位置している。
ここで、第1駆動部および第2駆動部の補正レンズ101aに対する位置のみが違う、3つの振れ補正装置について考える。
(1)振れ補正装置100´
振れ補正装置100´の各符号は本実施例の符号に´(ダッシュ)を付けて区別する。振れ補正装置100´は、法線A1が点P1を通る光軸直交面に対して補正レンズ101a側に傾いておらず、法線A1が光軸に直交する。また、第1磁石106´、第2磁石107´、第1センサ110´、第2センサ111´が、光軸O1と直交する方向から見て範囲t0に位置せず、補正レンズ101aと重ならない。振れ補正装置100´の光軸O1方向の大きさは、第1駆動部と第2駆動部の位置によって決まり、固定部材103´の背面側の端から、コイル保持部103d´および103e´の正面側の端までの距離t1´である。
(2)振れ補正装置300
振れ補正装置300は、本実施例である振れ補正装置100の変形例である。振れ補正装置300は、振れ補正装置100´と異なり、点P1を通る光軸直交面に対して補正レンズ101a側に傾いている。また、第1磁石306、第2磁石307、第1センサ310、第2センサ311が、光軸O1と直交する方向から見て範囲t0に位置せず、補正レンズ101aと重ならない。振れ補正装置300の光軸O1方向の大きさは、第1駆動部と第2駆動部の位置によって決まり、固定部材303の背面側の端から、コイル保持部303dおよび303eの正面側の端までの距離t3である。法線A1が点P1を向くように光軸直交面に対して傾けたため、第1駆動部および第2駆動部が固定部材303に近づいた結果、光軸O1方向の大きさt3は、振れ補正装置100´の光軸O1方向の大きさt1´より小さい。すなわち、法線A1が点P1を通る光軸直交面に対して補正レンズ101a側に傾いているため、振れ補正装置を小型化できる。
(3)振れ補正装置100
振れ補正装置100は、法線A1が点P1を通る光軸直交面に対して補正レンズ101a側に傾いている。また、振れ補正装置300に対して角度θ2を大きくすることで、第1磁石106、第2磁石107、第1センサ110、第2センサ111が、光軸O1と直交する方向から見て範囲t0に位置し、補正レンズ101aと重なる。振れ補正装置100の光軸O1方向の大きさは、第1駆動部と第2駆動部の位置によって決まり、固定部材103の背面側の端から、コイル保持部103dおよび103eの正面側の端までの距離t1である。範囲t0内の、補正レンズ101aの周囲に第1駆動部および第2駆動部を配置したため、第1駆動部および第2駆動部がさらに固定部材303に近づいた結果、光軸O1方向の大きさt1は、振れ補正装置300の光軸O1方向の大きさt3より小さい。すなわち、第1磁石106、第2磁石107、第1センサ110、第2センサ111が、光軸O1と直交する方向から見て補正レンズ101aと重なるため、振れ補正装置を小型化する効果がより大きい。
本実施例では、第1磁石106および第2磁石107を、電場を作用させて可動部材102を駆動する手段と、磁場を発生させて可動部材102の位置を検出する手段の両方に兼用する構成としたので、部品点数を低減し、小型化や低コスト化が可能である。
以上説明したように、本発明では、クロストークを低減し制御性のよい小型の振れ補正装置を提供することができる。
本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。振れ補正光学素子として補正レンズを用いる実施形態を例示したが、撮像素子やプリズムを駆動する実施形態であってもよい。可動部材に被検出部としての磁石を固定し、固定部材に検出部としてのホール素子を固定する実施形態を例示したが、固定部材に被検出部としての磁石を固定し、可動部材に検出部としてのホール素子を固定しても同様の効果が得られる。
被検出部として可動部材を駆動する磁石を用いる実施形態を例示したが、可動部材を駆動する磁石とは別の磁石を被検出部としても同様の効果が得られる。被検出部を磁石、検出部をホール素子として、磁束密度の変化により位置を検出する実施形態を例示したが、他の原理によって相対位置を検出する実施形態であっても同様の効果が得られる。例えば、被検出部をLED素子、検出部を1次元PSD素子とすることで、光量の変化により位置を検出してもよいし、検出部を係合部、被検出部をポテンショメータとすることで、機械的に位置を検出してもよい。
100:振れ補正装置
101:光学系
101a:補正レンズ
102:可動部材
103:固定部材
104:ボール群
105:ばね群
106:第1磁石
107:第2磁石
108:第1コイル
109:第2コイル
110:第1センサ
111:第2センサ
120:制御回路
130:振れセンサ

Claims (6)

  1. 振れ補正光学素子を保持する可動部材と、
    光軸上の点P1を中心とする球面に沿って前記可動部材を移動可能に保持する固定部材と、
    前記可動部材または前記固定部材の一方に固定された第1被検出部および第2被検出部と、
    前記可動部材または前記固定部材の他方に固定され、前記第1被検出部との相対位置を検出可能な第1検出部と、
    前記可動部材または前記固定部材の他方に固定され、前記第2被検出部との相対位置を検出可能な第2検出部と、
    を有し、
    前記第1検出部は第1軸を中心とした前記第1被検出部の回転を検出可能であり、
    前記第2検出部は第2軸を中心とした前記第2被検出部の回転を検出可能であり、
    前記第1軸と前記第2軸は、光軸を通り、点P1を通る光軸直交面に対して前記振れ補正光学素子側に傾き、互いに直交する
    ことを特徴とする振れ補正装置。
  2. 前記第1軸と前記第2軸は点P1で直交することを特徴とする請求項1に記載の振れ補正装置。
  3. 前記可動部材を、第1軸を中心とした回転方向に駆動する第1駆動手段と、
    前記可動部材を、第2軸を中心とした回転方向に駆動する第2駆動手段と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ補正装置。
  4. 前記第1被検出部、前記第2被検出部、前記第1検出部、前記第2検出部が、光軸直交方向から見て前記振れ補正光学素子と重なることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の振れ補正装置。
  5. 前記第1被検出部は磁石であって、
    前記第1検出部は前記第1被検出部の磁場を検出して互いの相対位置を検出可能であって、
    前記第1駆動手段は前記第1被検出部に電場を作用させて前記可動部材を駆動する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の振れ補正装置。
  6. 前記固定部材に対して移動する第2振れ補正光学素子を有し、前記第2振れ補正光学素子の移動による像の劣化を補正することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の振れ補正装置。
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