JP2019044650A - アクセルペダル誤操作防止装置 - Google Patents

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良次 千村
Ryoji Chimura
良次 千村
井上 裕章
Hiroaki Inoue
裕章 井上
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Abstract

【課題】簡単な構造でコストアップすることなく、アクセルペダルの誤操作による事故の発生を防止することが可能なアクセルペダル誤操作防止装置を提供する。【解決手段】車両1に搭載された推進装置2の出力を操作するアクセルペダル11と、推進装置2の出力を制御する制御手段13と、運転者の手によって操作される解除スイッチと14を有し、制御手段13は、車両1の走行速度が所定値未満のときに、解除スイッチ14の非操作時にアクセルペダル11が踏み込まれた場合には車両1の走行速度を所定値以下に制限し、解除スイッチ14の操作時にアクセルペダル11が踏み込まれた場合には車両1の走行速度の制限を解除するアクセルペダル誤操作防止装置15。【選択図】図1

Description

本発明は、アクセルペダル誤操作防止装置に関する。
最近では、車両の運転者がブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込み、車両が運転者の意に反して急発進することに起因した事故が多発している。
このようなペダルの踏み間違えに起因した事故の発生を防止するための構成として、アクセルペダル上に載せた足のつま先を側方に移動させることによって作動する誤操作判断スイッチをアクセルペダルに設け、アクセルペダルが踏み込まれた際に誤操作判断スイッチが作動していない場合には、誤操作と判断して燃料供給手段に対してエンジン回転を上昇させない制御を行い、事故の発生を防止する技術が知られている(例えば「特許文献1」参照)。
また、別の構成として、足で踏まれることにより操作されるアクセルペダルと、手により操作される手操作部材とを備え、車速が閾値未満の場合にはアクセルペダルの操作に基づく加速制御を無効として手操作部材の操作に応じて加速制御を行う技術が知られている(例えば「特許文献2」参照)。
さらに他の構成として、センサやカメラで障害物を検出し、障害物が検知されたらエンジン出力を行わない構成や、アクセルペダルの加速度を監視し、加速度が所定値よりも大きい場合にはエンジン出力を行わない構成が知られている。
特開2008−240595号公報 特開2015−190389号公報
特許文献1に開示された技術では、エンジン回転数を上昇させない、特許文献2に開示された技術では、アクセル操作を無効にするということを行っているため、例えばクリープ走行よりもやや速い速度で走行したい場合にも特別な操作を行わなくてはならず、煩わしいという問題点がある。また、センサやカメラを用いる技術では、コストアップしてしまうという問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決し、簡単な構造でコストアップすることなく、アクセルペダルの誤操作による事故の発生を防止することが可能なアクセルペダル誤操作防止装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、車両に搭載された推進装置の出力を操作するアクセルペダルと、前記推進装置の出力を制御する制御手段と、運転者の手によって操作される解除スイッチとを有し、前記制御手段は、車両の走行速度が所定値未満のときに、前記解除スイッチの非操作時に前記アクセルペダルが踏み込まれた場合には車両の走行速度を前記所定値以下に制限し、前記解除スイッチの操作時に前記アクセルペダルが踏み込まれた場合には車両の走行速度の前記制限を解除することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、さらに前記解除スイッチは、非操作状態と、第1状態と、第2状態とに選択的に操作可能であり、前記制御手段は、車両の前進時に前記解除スイッチが前記第1状態に操作された場合、もしくは車両の後退時に前記解除スイッチが前記第2状態に操作された場合に、車両の走行速度の前記制限を解除することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、さらに前記解除スイッチは前記非操作状態である非操作位置から車両前後方向に操作可能であり、前記第1状態は前記非操作位置から車両後方へ操作された状態であり、前記第2状態は前記非操作位置から車両前方へ操作された状態であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3までの何れか一つに記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、さらに前記制御手段は、車両の走行速度が所定値未満のとき、車両の走行速度を前記所定値以下に制限した場合には、車両の走行速度の前記制限を解除した場合に比して前記アクセルペダルの踏み込み量に対する前記推進装置の出力を小さくすることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4までの何れか一つに記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、さらに車両の走行速度を前記所定値以下に制限する時間が一定時間を超えた場合に、運転者に対して報知を行う報知手段を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から5までの何れか一つに記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、さらに前記報知手段は前記解除スイッチの操作方法を運転者に指示することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6までの何れか一つに記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、さらに前記解除スイッチに基づいた前記制御手段による前記推進装置の出力の制御は、車両の走行速度が所定値未満のときに車両のシフトポジションが変更された場合に行われることを特徴とする。
本発明によれば、解除スイッチを操作しない状態でアクセルペダルが踏み込まれても車両の速度が所定速度に制限されるので、コストアップすることなくアクセルペダルの誤操作による事故の発生を防止することができる。
本発明の一実施形態を適用可能な車両の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるアクセルペダル誤操作防止装置を説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる解除スイッチを説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられるECUの制御ブロック図である。 本発明の一実施形態におけるアクセルペダルの踏み込み量と車速との関係を示す線図である。 本発明の第1の実施形態におけるアクセルペダル誤操作防止装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるアクセルペダル誤操作防止装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に用いられるECUの制御ブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるアクセルペダル誤操作防止装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるアクセルペダル誤操作防止装置の動作を説明するフローチャートである。
図1は、本発明の一実施形態を適用可能な車両を示している。同図において車両1は推進装置としてのエンジン2を車体3の前部に搭載しており、車体3の左右方向中央部にはエンジン2の駆動力を車輪である後輪4に伝達するプロペラシャフト5が配設されている。プロペラシャフト5に伝達されたエンジン2の駆動力は、各後輪4を接続する車軸6を介して各後輪4に伝達される。
またエンジン2には排気管7が接続されており、エンジン2から排出され排気管7を通った排気は、車体3の後部に配設された排気浄化装置8を介して大気中へと放散される。
車両1の運転者が搭乗する車体3の車室内には、運転者によって操作されるハンドル9、ブレーキペダル10、アクセルペダル11が配設されている。アクセルペダル11には、運転者による踏み込み量に応じたアクセル開度を検知するアクセル開度センサ12が接続されており、アクセル開度センサ12によって検知されたアクセル開度信号は制御手段としてのECU13に入力される。ECU13は、通常時においてアクセル開度センサ12によって検知されたアクセル開度に基づき、エンジン2における燃料噴射量やスロットルバルブの開度等を制御することでエンジン2の出力を制御する。
運転席を正面(車室内側)から見た図2において、ハンドル9の右側後方には本発明の特徴部を構成する解除スイッチ14が配設されている。本発明において、ECU13と解除スイッチ14とによってアクセルペダル誤操作防止装置15が構成されている。
図3に示すように解除スイッチ14はハンドル9の支持部材16に配設されており、運転者による非操作状態時においては図3に実線で示す非操作位置14aを占めている。解除スイッチ14は、運転者がハンドル9を握った状態において運転者の指先によって操作可能である位置に配設されており、上述の非操作位置14aの他、運転者により手前側(非操作位置14aから車両後方側)に引かれた第1の位置14b、運転者により奥側(非操作位置14aから車両前方側)に押された第2の位置14cの3つの位置を選択的に占める。解除スイッチ14は、運転者によって保持されている状態において第1の位置14b及び第2の位置14cを占め、運転者による保持が解除されると自動的に非操作位置14aを占めるように構成されている。解除スイッチ14が何れの位置を占めているかの位置信号は、ECU13に向けて送られる。
図4は、ECU13の制御ブロック図を示している。同図において、CPU、ROM、RAM、I/O等を有し車体3に配設された周知のマイクロコンピュータからなるECU13には、上述したアクセル開度センサ12からのアクセル開度信号、解除スイッチ14からの位置信号の他、車両1の走行速度を検知する速度センサ18からの速度信号、シフトレバーの位置を検知するシフトレバー位置センサ19からの位置信号が入力される。各信号を受信したECU13は、各信号に基づいてエンジン2の出力を制御し、車両1の車速を制御する。
図5(a)、(b)は、本発明のECU13によるアクセルペダル11の踏み込み時における車速制御を示す線図である。すなわち、時間の経過と共に徐々にアクセルペダル11を踏み込んだ際の車速の変化を示しており、横軸をアクセルペダル11の踏み込み量(すなわち時間)、縦軸を車速としている。本発明において、アクセルペダル11が踏み込まれたときに解除スイッチ14が正常に操作されていない場合には、ECU13はエンジン2の出力を制限し、図5(a)に一点鎖線で示すように、アクセルペダル11の踏み込み量にかかわらず車両1の速度を予め設定されている所定値までに制限する。
図5(a)において、実線は解除スイッチ14が正常に操作された場合におけるアクセルペダル11の踏み込み量と車両1の速度との関係を示しており、二点鎖線は解除スイッチ14を搭載していない通常の車両におけるアクセルペダル11の踏み込み量と車両1の速度との関係を示している。解除スイッチ14は、アクセルペダル11の踏み込みと同時に操作する必要はなく、所定値を超える速度を出したいときに操作すればよい。図5(b)に示す符号T2が解除スイッチ14を操作したタイミングを表している。T0はアクセルペダル11の踏み込み開始時点を、T1は車速が所定値に達したときをそれぞれ示している。図5(b)では、T1からT2の間で速度制限が掛かっている。以下、図6に示すフローチャートに基づいて、本発明の第1の実施形態におけるアクセルペダル誤操作防止装置15の動作について説明する。
先ず、車両1の走行速度が所定値未満であるか否かが速度センサ18によって判断される(ST01)。ここでの所定速度とは、クリープ走行速度よりもやや大きい速度、例えば10km/h程度である。走行速度が所定値以上である場合、アクセルペダル誤操作防止装置15は作動せず、アクセルペダル11の踏み込み量に応じてエンジン2の出力制御を行う(走行速度制限の解除)。走行速度が所定値未満である場合には次に解除スイッチ14がオンされているか否かがECU13によって判断される(ST02)。この第1の実施形態では、解除スイッチ14は第1の位置14bまたは第2の位置14cの何れかの位置を占めている場合、すなわち運転者の意思によって非操作位置14aから移動操作されている場合にオンされているとECU13は判断し、この場合にはECU13はアクセルペダル11の踏み込み量に応じてエンジン2に対して出力制御を行い、車両1の速度は図5(a)に実線で示す状態となる(ST03)。
ステップST02において、解除スイッチ14がオンされていない、すなわち解除スイッチ14が非操作位置14aを占めているとECU13が判断した場合には、ECU13はアクセルペダル11の踏み込み量にかかわらず車両1の速度が所定速度までしか上昇しないようにエンジン2に対する燃料供給の制限やスロットルバルブの開度を小さくする等してエンジン2の出力制限を行う(ST04)。
上述の構成により、解除スイッチ14を操作しない状態でアクセルペダル11が踏み込まれても車両1の速度が所定速度以下に制限されるので、運転手がブレーキペダル10と間違えてアクセルペダル11を操作することにより車両1が発進してしまったとしても、運転手が誤操作に気付きブレーキペダル10を踏み直すための余裕ができるため、コストアップすることなくアクセルペダル11の誤操作による事故の発生を防止することができると共に、所定値以下の速度で走行するときには特殊な操作を行う必要がないので、煩わしさを感じることがない。また、誤操作により仮に事故が発生したとしても、被害を最小限に抑制することができる。
また、本発明の構成では図5に示すように、解除スイッチ14を操作しない状態すなわち車両1の走行速度を所定値までに制限した場合では、操作した状態すなわち車両1の走行速度を所定値までに制限しない場合に比してアクセルペダル11の踏み込み量に対する車両1の加速度(エンジン2の出力)を小さく設定している。これにより、アクセルペダル11を誤操作した状態では車両1の加速度が小さいため、運転手が誤操作に気付きブレーキペダル10を踏み直すための余裕がさらに大きくなる。このとき、車両1の加速度(エンジン2の出力)は、車両1が車止めを乗り越えない程度のトルクとするとよい。
次に、本発明の第2の実施形態におけるアクセルペダル誤操作防止装置15の動作を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。この第2の実施形態では、車両1を前進させる場合には解除スイッチ14を第1の位置14bに移動させ、車両1を後退させる場合には解除スイッチ14を第2の位置14cに移動させる点、車両の進行方向と解除スイッチ14の位置とが合致しない場合にはECU13が車両1の走行速度を所定値までに制限すべく車両1のエンジン出力を制御する点において第1の実施形態と相違している。
先ず、車両1の走行速度が所定値未満であるか否かが速度センサ18によって判断され(ST11)、走行速度が所定値未満である場合には次に解除スイッチ14がオンされているか否かがECU13によって判断される(ST12)。走行速度が所定値以上である場合には、第1の実施形態と同様にアクセルペダル誤操作防止装置15は作動せず、アクセルペダル11の踏み込み量に応じてエンジン2の出力制御を行う。
この第2の実施形態では、解除スイッチ14は運転者の意思によって非操作位置14aから移動操作されている場合にオンされているとECU13は判断し、次にECU13は解除スイッチ14の位置と車両1の進行方向とが一致しているか否かを判断する(ST13)。ECU13は、シフトレバー位置センサ19からの信号に基づいて車両1の進行方向が前進であるのか後退であるのかを把握し、解除スイッチ14からの位置信号に基づいて解除スイッチ14が第1の位置14b(第1状態)を占めているのか第2の位置14c(第2状態)を占めているのかを把握する。
ステップST13において解除スイッチ14の位置と車両1の進行方向とが一致している場合には、ECU13はアクセルペダル11の踏み込み量に応じてエンジン2に対して出力制御を行い、車両1の速度は図5に実線で示す状態となる(ST14)。
ステップST13において解除スイッチ14の位置と車両1の進行方向とが一致していない場合には、ECU13はアクセルペダル11の踏み込み量にかかわらず車両1の速度が所定速度までしか上昇しないようにエンジン2の出力制御を行う(ST15)。
上述の構成により第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、解除スイッチ14の操作方向と車両1の進行方向とが一致しない限りアクセルペダル11の踏み込みを有効としないことから、運転者の意図した方向と逆の方向に車両1が進行することを防止することができ、車両1の衝突事故の発生をさらに抑制することができる。
このとき、車両1の進行方向と解除スイッチ14の操作方向とを互いに逆方向とすることにより、運転者に対して車両1が進行すべき方向と解除スイッチ14の操作方向とを意識させて運転に集中させることができるので、アクセルペダル11の誤操作を効果的に防止することができる。
図8は、本発明の第3の実施形態に用いられる制御手段としてのECU24の制御ブロック図を示している。この第3の実施形態は、第2の実施形態と比較すると、制御スイッチ14の操作が正常ではないことを運転者に対して警報を行う警報手段20を有する点、運転者に対して解除スイッチ14の操作を促す報知手段22を有する点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
以下、本発明の第3の実施形態におけるアクセルペダル誤操作防止装置15の動作を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
走行速度が所定値未満であるか否かが速度センサ18によって判断され(ST21)、走行速度が所定値未満である場合には次に解除スイッチ14がオンされているか否かがECU24によって判断される(ST22)。走行速度が所定値以上である場合には、第1の実施形態と同様にアクセルペダル誤操作防止装置15は作動せず、アクセルペダル11の踏み込み量に応じてエンジン2の出力制御を行う。
次にECU24は、シフトレバー位置センサ19からの信号に基づいて車両1の進行方向が前進であるのか後退であるのかを把握すると共に、解除スイッチ14からの位置信号に基づいて解除スイッチ14が第1の位置14bを占めているのか第2の位置14cを占めているのかを把握し、第2の実施形態と同様に解除スイッチ14の位置と車両1の進行方向とが一致しているか否かを判断する(ST23)。
ステップST23において解除スイッチ14の位置と車両1の進行方向とが一致している場合には、ECU24はアクセルペダル11の踏み込み量に応じてエンジン2に対して出力制御を行い、車両1の速度は図5に実線で示す状態となる(ST24)。
ステップST23において解除スイッチ14の位置と車両1の進行方向とが一致していない場合には、ECU24は警報手段20を作動させて運転者に対して解除スイッチ14の位置と車両1の進行方向とが一致していないことを警告する(ST25)と共に、アクセルペダル11の踏み込み量にかかわらず車両1の速度が所定速度までしか上昇しないようにエンジン2に対する出力制限を行う(ST26)。
上述の構成により第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、解除スイッチ14の操作方向と車両1の進行方向とが一致しない場合にはその旨を運転者に対して警告することができ、正確な発進手順が行われていないことからアクセルペダル誤操作防止装置15によって車両1の速度が制限されていることを運転者に警報することによって認識させることができる。
なお警報手段20としては、車両1のスピーカから音を発するもの、車両1のナビゲーションシステムに「警報」等の文字を出力するもの等、運転者に対して正常状態ではないことが伝達されるものであれば、どのような構成であってもよい。
第3の実施形態において、さらにECU24はアクセルペダル11が踏み込まれたときにタイマ23が作動しているか否かを判断する(ST27)。タイマ23が作動していない場合にはタイマ23を作動させて(ST28)、解除スイッチ14がオンされていない状態でアクセルペダル11が操作されている時間、すなわちエンジン2の出力制限を行っている時間を計時する。そしてECU24は、計時時間が所定時間内であるか否かを判断し(ST29)、所定時間内であればステップST22に戻り、所定時間を超えていれば報知手段22を作動させて運転者に車両1の速度が制限されていることを報知する(ST30)。
上述の構成により第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、アクセルペダル誤操作防止装置15によって車両1の速度が制限されていることを運転者に対して報知することができ、運転者に解除スイッチ14の操作を促すことができる。
なお報知手段22としては、上述した警報手段20と同様のものを使用してもよいし、別々の手段を使用してもよい。また、警報手段20、報知手段22を作動させるときに「解除スイッチを手前に操作しながらアクセルペダルを踏み込んで下さい」等、運転者に解除スイッチ14の操作を促すメッセージや解除スイッチ14の操作方向等を、スピーカによる音声案内やナビゲーションシステムの表示パネル25へ表示する等するとよい。
次に本発明の第4の実施形態を説明する。上述した各実施形態における各ECUによる制御では、車両1の速度が図5に示す所定値以下となった場合には全て解除スイッチ14を用いないと正常な運転状態を得ることができない。通常、車両の運転時においては信号待ちや一時停止等、車両が停止する場合が数多く存在する。この場合に解除スイッチ14をその都度操作していると煩わしいという問題点がある。そこで、この第4の実施形態では、シフトレバーが操作された場合にのみ、解除スイッチ14の操作を必要とする構成とする。第4の実施形態におけるアクセルペダル誤操作防止装置15の動作を図12に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、この第4の実施形態は、上述した全てのECU13,24に適用可能である。
車両1の走行速度が所定値未満であるか否かが速度センサ18によって判断され(ST31)、走行速度が所定値未満である場合には次に、P(パーキングレンジ)またはN(ニュートラルレンジ)またはR(リバースレンジ)からD(ドライブレンジ)への変更があったか否かが、シフトレバー位置センサ19からの信号に基づいてECU13によって判断される(ST32)。走行速度が所定値以上である場合には、第1の実施形態と同様にアクセルペダル誤操作防止装置15は作動せず、アクセルペダル11の踏み込み量に応じてエンジン2の出力制御を行う。
ステップST32において変更があったと判断されると、ECU13はシフトレバーが操作されたと判断し、解除スイッチ14がオンされているか否かを判断する(ST34)。解除スイッチ14が非操作位置14aから移動操作されている場合にオンされているとECU13が判断し、この場合にはアクセルペダル11の踏み込み量に応じてECU13はエンジン2に対して出力制御を行い、車両1の速度は図5に実線で示す状態となる(ST35)。
ステップST34において、解除スイッチ14がオンされていないとECU13が判断した場合には、ECU13はアクセルペダル11の踏み込み量にかかわらず車両1の速度が所定速度までしか上昇しないようにエンジン2の出力制御を行う(ST36)。
ステップST32において変更がなかったと判断されると、ECU13はPまたはNまたはDからRへの変更があったか否かを判断する(ST33)。変更があったと判断されるとステップST34に進み、変更がなかったと判断されるとステップST35に進む。ステップST34において解除スイッチ14がオンされていると判断されるとステップST35に進み、オンされていないと判断されるとステップST36に進む。
上述の構成により、通常運転時において車両1の速度が所定値以下に低下した場合であっても、シフトレバーが操作されていない(シフトレンジが変更されていない)場合には解除スイッチ14を操作することなくアクセルペダル11の踏み込みによって車両1の速度を調整することができ、シフトレバーが操作された後に車両1が停止状態(所定速度未満)から発進する際には解除スイッチ14を操作しない場合には車両1の急発進を防止することができ、使い勝手のよいアクセルペダル誤操作防止装置15を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、第1の実施形態において解除スイッチ14は単なる押しボタン式のような一方向のみにしか操作できないものでもよいし、第2及び第3の各実施形態において解除スイッチ14として第1スイッチと第2スイッチとを設け、車両前進時に第1スイッチをオンさせ(解除スイッチ14の第1状態)車両後退時に第2スイッチをオンさせる(解除スイッチ14の第2状態)ことで所定値以上の速度が許容される構成としてもよい。さらに解除スイッチ14の配設位置も任意の箇所であってよい。
また、本発明が適用可能な推進装置はエンジン2には限定されず、例えばモータによって走行する車両(電気自動車、ハイブリッド自動車等)にも本発明は適用可能である。
1・・・車両、2・・・推進装置(エンジン)、11・・・アクセルペダル、13,24・・・制御手段(ECU)、14・・・解除スイッチ、15・・・アクセルペダル誤操作防止装置、22・・・報知手段

Claims (7)

  1. 車両に搭載された推進装置の出力を操作するアクセルペダルと、
    前記推進装置の出力を制御する制御手段と、
    運転者の手によって操作される解除スイッチとを有し、
    前記制御手段は、車両の走行速度が所定値未満のときに、前記解除スイッチの非操作時に前記アクセルペダルが踏み込まれた場合には車両の走行速度を前記所定値以下に制限し、前記解除スイッチの操作時に前記アクセルペダルが踏み込まれた場合には車両の走行速度の前記制限を解除することを特徴とするアクセルペダル誤操作防止装置。
  2. 請求項1記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、
    前記解除スイッチは、非操作状態と、第1状態と、第2状態とに選択的に操作可能であり、前記制御手段は、車両の前進時に前記解除スイッチが前記第1状態に操作された場合、もしくは車両の後退時に前記解除スイッチが前記第2状態に操作された場合に、車両の走行速度の前記制限を解除することを特徴とするアクセルペダル誤操作防止装置。
  3. 請求項2記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、
    前記解除スイッチは前記非操作状態である非操作位置から車両前後方向に操作可能であり、前記第1状態は前記非操作位置から車両後方へ操作された状態であり、前記第2状態は前記非操作位置から車両前方へ操作された状態であることを特徴とするアクセルペダル誤操作防止装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一つに記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、
    前記制御手段は、車両の走行速度が所定値未満のとき、車両の走行速度を前記所定値以下に制限した場合には、車両の走行速度の前記制限を解除した場合に比して前記アクセルペダルの踏み込み量に対する前記推進装置の出力を小さくすることを特徴とするアクセルペダル誤操作防止装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一つに記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、
    車両の走行速度を前記所定値以下に制限する時間が一定時間を超えた場合に、運転者に対して報知を行う報知手段を有することを特徴とするアクセルペダル誤操作防止装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一つに記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、
    前記報知手段は前記解除スイッチの操作方法を運転者に指示することを特徴とするアクセルペダル誤操作防止装置。
  7. 請求項1から6までの何れか一つに記載のアクセルペダル誤操作防止装置において、
    前記解除スイッチに基づいた前記制御手段による前記推進装置の出力の制御は、車両の走行速度が所定値未満のときに車両のシフトポジションが変更された場合に行われることを特徴とするアクセルペダル誤操作防止装置。
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JP2021030823A (ja) * 2019-08-21 2021-03-01 Selab株式会社 車両の暴走防止装置
JP2021142918A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 株式会社A・Q・M.Company 急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法
JP7421613B1 (ja) 2022-08-31 2024-01-24 本田技研工業株式会社 車両制御システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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