JP2019044613A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吐出される液体の圧力が変動することを抑制する。【解決手段】 液体吐出装置(1)は、一対のプランジャポンプ(2)と、調整弁(100)と、圧力センサ(43)と、コントローラ(50)とを有する。プランジャポンプ(2)は、プランジャ(20)の往復運動によって、液体の吸込及び送出を行う。調整弁(100)は、一対のプランジャポンプ(2)から交互に供給された液体の圧力を調整して液体を吐出させる。圧力センサ(43)は、調整弁(100)に供給される液体の圧力を検出する。コントローラ(50)は、圧力センサ(43)の検出結果に基づいて、調整弁(100)の駆動を制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、液体を加圧して吐出させる液体吐出装置に関する。
特許文献1,2では、プランジャポンプを駆動することにより、液体をプランジャポンプに吸入させた後、液体を加圧してノズルから吐出させている。そして、一対のプランジャポンプを交互に駆動することにより、ノズルから液体を吐出させるときの圧力を略一定に維持しながら、液体を吐出させている。
特開平09−264261号公報 特開2008−019823号公報
一対のプランジャポンプを交互に駆動すれば、ノズルから吐出される液体の圧力が変動することを抑制できるが、ノズルから液体を吐出させるときに、様々な要因によって液体の圧力が変動してしまうことがある。このため、液体の圧力変動を抑制することについては、更なる改良の余地がある。
本発明である液体吐出装置は、一対のプランジャポンプと、調整弁と、圧力センサと、コントローラとを有する。プランジャポンプは、プランジャの往復運動によって、液体の吸込及び送出を行う。調整弁は、一対のプランジャポンプから交互に供給された液体の圧力を調整して液体を吐出させる。圧力センサは、調整弁に供給される液体の圧力を検出する。コントローラは、圧力センサの検出結果に基づいて、調整弁の駆動を制御する。
圧力センサによって検出された圧力が基準圧力よりも高いとき、コントローラは、調整弁を駆動して液体の圧力を低下させる。圧力センサによって検出された圧力が基準圧力よりも低いとき、コントローラは、調整弁を駆動して液体の圧力を上昇させる。これにより、調整弁から吐出される液体の圧力を基準圧力に沿って変化させることができ、調整弁から吐出される液体の圧力を略一定とすることができる。
調整弁は、ロアディスクと、アッパーディスクと、モータと、動力伝達機構とを有する。ロアディスクは、液体を通過させる。アッパーディスクは、ロアディスクに対して移動することにより、ロアディスクとの間に形成される液体の流路の断面積を変更する。モータは、コントローラによって駆動される。動力伝達機構は、モータの回転運動を直線運動に変換してアッパーディスクに伝達する。
本発明によれば、調整弁によって液体の圧力を調整することにより、ノズルから吐出される液体の圧力が変動することを抑制しやすくなる。
液体吐出装置の構造を示す概略図である。 調整弁の内部構造を示す概略図である。 調整弁の一部の構造を示す拡大図である 一対のプランジャポンプの動作を説明する図である。 セルロースナノファイバーのSEM画像を示す図である。
本発明の実施形態である液体吐出装置の構造について、図1を用いて説明する。
液体吐出装置1は、一対のプランジャポンプ2を有する。一対のプランジャポンプ2は、同一の構造を有している。以下、各プランジャポンプ2の構造について説明する。
モータ10は、電源(不図示)からの電力を受けて回転する。モータ10の出力軸10aには、減速機構11が接続されており、減速機構11は、モータ10の回転速度を減速してトルクを増大させる。減速機構11は、駆動プーリ12を有しており、モータ10の回転力は、減速機構11を介して駆動プーリ12に伝達される。
駆動プーリ12及び従動プーリ13には、タイミングベルト14が係合しており、駆動プーリ12の回転に応じてタイミングベルト14が移動することにより、従動プーリ13が回転する。従動プーリ13は、ボールネジ15に連結されており、従動プーリ13の回転に応じてボールネジ15が矢印D1の方向に回転(正転又は逆転)する。ここで、減速機構11及びボールネジ15は、ホルダ16によって支持されている。
ボールネジ15にはナット17が噛み合っており、ボールネジ15の回転に応じて、ナット17がボールネジ15の軸方向に移動する。ここで、ボールネジ15の回転方向を変更することにより、ナット17の移動方向を変更することができる。例えば、ボールネジ15を正転させることにより、矢印D2の方向にナット17を移動させることができる。また、ボールネジ15を逆転させることにより、矢印D3の方向にナット17を移動させることができる。
ナット17にはスライダ18が固定されている。スライダ18は、リニアガイド19と係合することにより、ナット17の移動方向と同一方向に移動することができる。スライダ18には、プランジャサポート(不図示)を介してプランジャ20が連結されている。スライダ18が移動することによって、スライダ18の移動方向と同一方向にプランジャ20が移動する。具体的には、プランジャ20は、矢印D4の方向又は矢印D5の方向に移動する。
プランジャ20の先端部21は、加圧シリンダ30の加圧室31に挿入されている。ここで、図1では、加圧シリンダ30の内部構造を示している。プランジャ20の外周面と加圧室31の内壁面との間には、シーリング部材32が配置されている。
加圧シリンダ30は、液体を吸い込むための吸込口33を有しており、吸込口33には、配管(不図示)を介して、液体を収容するタンク(不図示)が接続されている。これにより、タンク内の液体は、配管を介して吸込口33に移動することができる。吸込口33にはチェック弁33aが配置されており、吸込口33は、連絡通路34を介して加圧室31につながっている。これにより、吸込口33から吸い込まれた液体を、連絡通路34を介して加圧室31に導くことができる。チェック弁33aを配置することにより、液体は、吸込口33から加圧室31に向かう方向にのみ移動する。
加圧シリンダ30は、液体を送り出すための送出口35を有しており、送出口35は、連絡通路36を介して加圧室31につながっている。これにより、加圧室31内の液体は、連絡通路36を移動して送出口35に導かれる。
上述した一対のプランジャポンプ2には、分岐管40が接続されている。分岐管40は、2つの吸込口41と、1つの送出口42とを有する。一方の吸込口41は、一方のプランジャポンプ2における加圧シリンダ30の送出口35と接続されており、他方の吸込口41は、他方のプランジャポンプ2における加圧シリンダ30の送出口35と接続されている。送出口35には、チェック弁35aが配置されているため、液体は、送出口35から吸込口41に向かう方向にのみ移動する。
分岐管40の送出口42には、調整弁100が接続されている。調整弁100は、送出口42から供給された液体の圧力を調整して、略一定の圧力を有する液体を吐出させる。調整弁100の具体的な構造については、後述する。
加圧室31に液体が収容されているとき、プランジャ20が矢印D4の方向に移動すると、加圧室31内の液体が圧縮されて加圧室31内の圧力が上昇する。これにより、加圧された液体を加圧室31から調整弁100まで移動させることができる。加圧室31から液体を送り出した後、プランジャ20が矢印D5の方向に移動すると、プランジャ20の移動に伴う吸引力によって、吸込口33に供給されている液体が、連絡通路34を移動して加圧室31に移動する。これにより、加圧室31に液体を収容させることができる。
上述したように、プランジャ20が矢印D4及び矢印D5の方向に交互に移動することにより、加圧室31に液体を吸い込み工程(吸込工程という)と、加圧室31から液体を送り出して調整弁100から液体を吐出させる工程(吐出工程という)とを交互に行うことができる。
分岐管40には、吸込口41から送出口42に移動する液体の圧力を検出するための圧力センサ43が配置されている。圧力センサ43によって検出された圧力は、コントローラ50に送信される。ここで、図1に示す一点鎖線は、電気的な接続を表している。
コントローラ50は、圧力センサ43によって検出された圧力に基づいて、調整弁100の駆動を制御する。具体的には、圧力センサ43によって検出された圧力が、予め定めた基準圧力(所定値)よりも低いとき、コントローラ50は、調整弁100を駆動して調整弁100を移動する液体の圧力を上昇させることにより、調整弁100から吐出される液体の圧力を上昇させる。これにより、調整弁100から吐出される液体の圧力を基準圧力に近づけることができる。
一方、圧力センサ43によって検出された圧力が、予め定めた基準圧力よりも高いとき、コントローラ50は、調整弁100を駆動して調整弁100を移動する液体の圧力を低下させることにより、調整弁100から吐出される液体の圧力を低下させる。これにより、調整弁100から吐出される液体の圧力を基準圧力に近づけることができる。上述したように、調整弁100の駆動を制御することにより、調整弁100から液体を吐出させ続けるとき、液体の圧力を一定に維持しやすくなる。
なお、調整弁100の駆動を制御するとき、上述した基準圧力の代わりに、所定の圧力範囲を設定することもできる。所定の圧力範囲は、上限値(圧力)及び下限値(圧力)によって規定された範囲である。ここで、圧力センサ43によって検出された圧力が、圧力範囲の上限値よりも高いとき、コントローラ50は、調整弁100を駆動して液体の圧力を低下させることができる。また、圧力センサ43によって検出された圧力が、圧力範囲の下限値よりも低いとき、コントローラ50は、調整弁100を駆動して液体の圧力を上昇させることができる。これにより、調整弁100から吐出される液体の圧力を所定の圧力範囲内に維持することができる。
また、本実施形態では、モータ10の回転力を、減速機構11、駆動プーリ12、タイミングベルト14及び従動プーリ13を介して、ボールネジ15に伝達しているが、これに限るものではない。すなわち、モータ10の回転力をボールネジ15に伝達することができれば、いかなる構造であってもよい。
次に、調整弁100の構造について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、調整弁100の内部構造を示す概略図であり、図3は、調整弁100の一部の構造を示す拡大図である。
分岐管40には、シート101が接続されており、シート101の上面には、ロアディスク102が配置されている。分岐管40からの液体は、シート101及びロアディスク102を通過する。図3に示すように、ロアディスク102の上面には、上方に突出する凸部102aが形成されている。凸部102aの外側の周囲には、インパクトリング103が配置されており、インパクトリング103は、ロアディスク102の上面に固定されている。
ロアディスク102及びインパクトリング103は、スリーブ104の内周面に固定されている。スリーブ104の外周面には、ボディ105が配置されている。スリーブ104及びボディ105には、液体を調整弁100の外部に導くための通路104a,105aがそれぞれ形成されている。液体は、通路104a,105aを通過して調整弁100から吐出される。
ロアディスク102の上方には、アッパーディスク106が配置されている。アッパーディスク106の下端部は、ロアディスク102の凸部102aから上方に離れている。本実施形態では、アッパーディスク106の下端部及び凸部102aの間に形成されたクリアランスを調整することにより、調整弁100を通過する液体の圧力を調整することができる。この原理については後述する。
アッパーディスク106及びスリーブ104の間には、アッパーディスク106を上下方向にガイドするためのガイド部材107が配置されている。スリーブ104、ボディ105及びガイド部材107の上面には、第1シリンダ108が配置されている。第1シリンダ108には、リターンロッド109を収容するための凹部108aが形成されており、凹部108aの底面には、リターンロッド109の軸部109aが貫通する貫通孔108bが形成されている。軸部109aの下端には、アッパーディスク106の上端が接続されている。
凹部108aには、スプリング110が配置されている。スプリング110の上端は、リターンロッド109のフランジ部109bに当接しており、スプリング110の下端は、凹部108aの底面に当接している。スプリング110は、圧縮された状態で凹部108aに収容されているため、リターンロッド109を上方に向けて付勢する。
リターンロッド109の上端面は、マスターピストン111に接続されている。マスターピストン111は、第2シリンダ112の内部に収容されており、第2シリンダ112の内部で上下方向に移動可能である。また、第2シリンダ112の内部には、ピストン113が収容されている。ピストン113の下端部及びマスターピストン111の上端面の間に形成されたスペースには、液体Lが収容されている。液体Lは、ピストン113及びマスターピストン111の間で動力を伝達するために用いられる。
ピストン113の上端部は、ボールネジ114の下端部に接続されている。ボールネジ114の一部は、回転止め115に係合しており、回転止め115は、ボールネジ114の回転を防止する。回転止め115は、第3シリンダ116の内周面に固定されている。
第3シリンダ116の上部にはナット117が配置されている。ナット117及び第3シリンダ116の間にはベアリング機構が配置されているため、ナット117は、第3シリンダ116に対して回転可能である。ナット117は、モータ118に連結されており、モータ118からの動力を受けて回転する。モータ118の駆動は、コントローラ50によって制御される。
ナット117の内周面に形成されたネジ部は、ボールネジ114と係合しており、ボールネジ114は、ナット117の回転力を受けて上下方向に移動する。ボールネジ114は、モータ118を貫通しており、モータ118の上方に突出している。モータ118から突出したボールネジ114の上端部には、センサドグ119が固定されており、センサドグ119は、ボールネジ114とともに上下方向に移動する。位置センサ120は、センサドグ119の位置を検出し、検出結果をコントローラ50に出力する。
次に、調整弁100の動作について説明する。
コントローラ50がモータ118を正転させると、モータ118の回転力がナット117に伝達されてナット117が一方向に回転する。ナット117の回転に伴い、ボールネジ114が下方に移動する。ここで、ボールネジ114は、回転止め115に係合しているため、ナット117と共に回転せずに下方に移動する。
ボールネジ114の下端部には、ピストン113が接続されているため、ボールネジ114が下方に移動したときには、ピストン113も下方に移動する。ピストン113の下端部は液体Lに接触しており、ピストン113が下方に移動することにより、液体Lを下方に押し込む。液体Lは、マスターピストン111に接触しているため、ピストン113の下方への移動力は、液体Lを介して、マスターピストン111に伝達される。これにより、マスターピストン111が下方に移動する。
ここで、マスターピストン111の径は、ピストン113の径よりも大きくなっており、液体Lは、マスターピストン111の上面全体に接触している。これにより、ピストン113の下方への移動力を増幅してマスターピストン111に伝達することができる。
マスターピストン111の下端面は、リターンロッド109に接続されているため、マスターピストン111が下方に移動したときには、リターンロッド109が下方に移動する。ここで、リターンロッド109にはスプリング110の付勢力が与えられているが、リターンロッド109は、マスターピストン111からの押圧力を受けることにより、スプリング110の付勢力に抗して下方に移動する。
リターンロッド109の下端部にはアッパーディスク106が接続されているため、リターンロッド109が下方に移動したときには、アッパーディスク106も下方に移動する。これにより、アッパーディスク106の下端部とロアディスク102の凸部102aとの間のクリアランスが狭まる。このクリアランスは、液体が通過する流路の断面積を規定するため、クリアランスを狭めることにより、流路を通過する液体の圧力を上昇させることができる。
一方、コントローラ50がモータ118を逆転させたときには、上述した動作と逆の動作が行われる。すなわち、モータ118の逆転に応じて、ナット117が他方向に回転することにより、ボールネジ114が上方に移動する。これにより、ボールネジ114とともに、ピストン113が上方に移動する。ここで、リターンロッド109にはスプリング110の付勢力が作用しているため、ピストン113が上方に移動すると、マスターピストン111は、リターンロッド109を介してスプリング110の付勢力を受けて上方に移動する。ピストン113及びマスターピストン111の移動に応じて、液体Lが移動する。
これにより、アッパーディスク106の下端部は、ロアディスク102の凸部102aから離れる方向に移動し、アッパーディスク106の下端部とロアディスク102の凸部102aとの間のクリアランスが広がる。クリアランスを広げることにより、流路を通過する液体の圧力を低下させることができる。
コントローラ50は、圧力センサ43及び位置センサ120の検出結果に基づいて、調整弁100から吐出される液体の圧力が略一定となるように、モータ118の駆動を制御する。ここで、コントローラ50は、圧力センサ43の検出結果に基づいて、現在の液体の圧力を把握することができる。また、コントローラ50は、位置センサ120の検出結果に基づいて、調整弁100の状態(すなわち、上述したクリアランス)を把握することができる。これらを把握することにより、コントローラ50は、モータ118の駆動を制御してアッパーディスク106の位置(すなわち、上述したクリアランス)を調整することにより、調整弁100から吐出される液体の圧力を略一定にすることができる。
本実施形態の調整弁100によれば、例えば、乳化処理や破砕処理を行うことができる。乳化処理では、脂肪球を含む液体がアッパーディスク106の下端部とロアディスク102の凸部102aとの間のクリアランスを通過するときに、脂肪球が破壊されて微小の脂肪球が生成される(図3参照)。破砕処理では、例えば、原料繊維を含む液体がアッパーディスク106の下端部とロアディスク102の凸部102aとの間のクリアランスを通過するときに、原料繊維が破壊されて微小繊維が生成される(図3参照)。
本実施形態では、圧力センサ43の検出結果に基づいてモータ118を駆動して、アッパーディスク106の下端部とロアディスク102の凸部102aとの間のクリアランスを変更しているため、調整弁100の内部における液体の詰まりを抑制することができる。調整弁100の内部で液体が詰まると、液体の圧力が上昇するため、上述したようにクリアランスを広げることにより、液体の詰まりを抑制することができる。例えば、原料繊維を含む液体を用いるときには、原料繊維が調整弁100の内部で詰まってしまうことを抑制できる。
次に、一対のプランジャポンプ2の駆動方法について説明する。
各プランジャポンプ2では、上述した吸込工程及び吐出工程が交互に繰り返される。具体的には、一対のプランジャポンプ2を駆動するときにおいて、一方のプランジャポンプ2によって吐出工程を行うとき、他方のプランジャポンプ2では吸込工程が行われる。また、他方のプランジャポンプ2によって吐出工程を行うとき、一方のプランジャポンプ2では吸込工程が行われる。このように、一対のプランジャポンプ2を駆動することにより、調整弁100から吐出される液体の圧力を略一定に保ちながら、調整弁100から液体を連続的に吐出させることができる。
図4は、一対のプランジャポンプ2における吐出工程及び吸込工程を示すタイミングチャートである。図4において、横軸は時間を示し、縦軸はプランジャ20の位置を示している。ここで、一対のプランジャポンプ2について、一方のプランジャポンプ2を第1プランジャポンプ2といい、他方のプランジャポンプ2を第2プランジャポンプ2という。
時刻t0において、第1プランジャポンプ2では、プランジャ20が基準位置にあり、第2プランジャポンプ2では、プランジャ20が吐出位置にある。時刻t0以降、第1プランジャポンプ2のプランジャ20は、図1に示す矢印D4の方向に移動し、時刻t1において、第1プランジャポンプ2のプランジャ20が吐出位置に到達する。なお、第2プランジャポンプ2では、時刻t0から時刻t1までの間、プランジャ20が吐出位置にある。
上述したように、第1プランジャポンプ2のプランジャ20が基準位置から吐出位置に向かって移動することにより、加圧シリンダ30の加圧室31から調整弁100に向かって液体が送り出され、調整弁100から液体が吐出され始める。そして、第1プランジャポンプ2のプランジャ20が吐出位置に停止している間、液体が調整弁100から吐出され続ける。
時刻t1以降、第1プランジャポンプ2のプランジャ20は、吐出位置に維持される。一方、時刻t1以降において、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、吐出位置から基準位置に向かって移動し、時刻t2において、第2プランジャポンプ2のプランジャ20が基準位置に到達する。時刻t2から時刻t3までの間、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、基準位置に停止している。
時刻t3以降、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、図1に示す矢印D5の方向に移動することにより、基準位置から吸込位置に向かって移動する。時刻t4において、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、吸込位置に到達する。時刻t4から時刻t5までの間、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、吸込位置に停止している。
上述したように、第2プランジャポンプ2のプランジャ20が基準位置から吸込位置に向かって移動することにより、加圧シリンダ30の加圧室31に液体が吸い込まれ、加圧室31に液体が収容される。そして、第2プランジャポンプ2のプランジャ20が吸込位置に停止している間、液体が加圧室31に吸い込まれ続ける。
時刻t5以降、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、図1に示す矢印D4の方向に移動することにより、吸込位置から基準位置に向かって移動する。そして、時刻t6において、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、基準位置に到達する。
時刻t6から時刻t7までの間、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、基準位置に停止する。時刻t7以降、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、図1に示す矢印D4の方向に移動することにより、基準位置から吐出位置に向かって移動する。時刻t8において、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、吐出位置に到達する。時刻t8以降、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、吐出位置に停止する。
上述したように、第2プランジャポンプ2のプランジャ20が基準位置から吐出位置に向かって移動することにより、加圧シリンダ30の加圧室31から調整弁100に向かって液体が送り出され、調整弁100から液体が吐出され始める。そして、第1プランジャポンプ2のプランジャ20が吐出位置に停止している間、液体が調整弁100から吐出され続ける。
第1プランジャポンプ2のプランジャ20は、時刻t1から時刻t8までの間、吐出位置に停止している。時刻t8以降、第1プランジャポンプ2のプランジャ20は、図1に示す矢印D5の方向に移動することにより、吐出位置から基準位置に向かって移動する。そして、時刻t9において、第1プランジャポンプ2のプランジャ20は、基準位置に到達する。
時刻t8以降において、第1プランジャポンプ2は、時刻t1から時刻t7までの間における第2プランジャポンプ2の動作と同じ動作を行う。また、時刻t8以降において、第2プランジャポンプ2は、時刻t1から時刻t8までの間における第1プランジャポンプ2の動作と同じ動作を行う。このように、各プランジャポンプ2の動作としては、時刻t0から時刻t9までの間における第1プランジャポンプ2の動作と、時刻t2から時刻t7までの間における第2プランジャポンプ2の動作とが交互に行われる。
本実施形態によれば、第1プランジャポンプ2のプランジャ20が吐出位置に停止して液体を調整弁100から吐出させている間、すなわち、図4に示す時刻t1から時刻t8までの間、第2プランジャポンプ2のプランジャ20は、吐出位置から吸込位置まで移動した後、吐出位置まで移動している。
ここで、時刻t1では、一対のプランジャポンプ2のプランジャ20が吐出位置にあり、第2プランジャポンプ2による吐出工程から第1プランジャポンプ2による吐出工程に切り替わっている。また、時刻t8では、一対のプランジャポンプ2のプランジャ20が吐出位置にあり、第1プランジャポンプ2による吐出工程から第2プランジャポンプ2による吐出工程に切り替わっている。このように一対のプランジャポンプ2を駆動することにより、調整弁100から連続的に液体を吐出させるとき、液体の圧力が変動することを抑制できる。
本実施形態の液体吐出装置1は、様々な技術分野で使用することができる。
例えば、繊維分野では、セルロースナノファイバーの開発が行われている。ここで、原料繊維を含む液体を液体吐出装置1に供給することにより、調整弁100において、原料繊維を破砕してセルロースナノファイバーを製造することができる。図5には、原料繊維として広葉樹漂白パルプを用いて製造されたセルロースナノファイバーのSEM画像を示す。
一方、化学工業では、多くのプロセスで乳化工程が行われており、一例としては、シリコン油及び水のエマルジョンは幅広い分野で利用されている。本実施形態の液体吐出装置1を用いれば、高圧下(例えば、150MPa以上)でシリコン油を吐出させることにより、微小粒径のシリコン油のエマルジョンを生成することができ、エマルジョンを含む液体に透明性を与えることができる。
また、顔料系塗料(粒子)は、水などの媒質に分散しにくいが、本実施形態の液体吐出装置1を用いて高圧下で顔料系塗料を吐出させることにより、顔料系塗料を媒質中で分散させやすくなる。さらに、インク液中に顔料粒子を分散させるときに、本実施形態の液体吐出装置1を用いることができる。ここで、高圧下で顔料粒子を吐出させることにより、微細な顔料粒子を生成できるとともに、この顔料粒子をインク液中で分散させやすくなる。また、化粧品で用いられる粒子を微細化するときに、本実施形態の液体吐出装置1を用いることができる。液体吐出装置1を用いて、高圧下で化粧品原料を吐出させることにより、微細な粒子を生成することができる。
1:液体吐出装置、2:プランジャポンプ、10:モータ、11:減速機構、
12:駆動プーリ、13:従動プーリ、14:タイミングベルト、15:ボールネジ、
17:ナット、18:スライダ、19:リニアガイド、20:プランジャ、
30:加圧シリンダ、31:加圧室、40:分岐管、43:圧力センサ、
50:コントローラ、100:調整弁

Claims (3)

  1. プランジャの往復運動によって、液体の吸込及び送出を行う一対のプランジャポンプと、
    前記一対のプランジャポンプから交互に供給された液体の圧力を調整して液体を吐出させる調整弁と、
    前記調整弁に供給される液体の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサの検出結果に基づいて、前記調整弁の駆動を制御するコントローラと、
    を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記コントローラは、
    前記圧力センサによって検出された圧力が基準圧力よりも高いとき、前記調整弁を駆動して液体の圧力を低下させ、
    前記圧力センサによって検出された圧力が前記基準圧力よりも低いとき、前記調整弁を駆動して液体の圧力を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記調整弁は、
    液体を通過させるロアディスクと、
    前記ロアディスクに対して移動することにより、前記ロアディスクとの間に形成される液体の流路の断面積を変更するアッパーディスクと、
    前記コントローラによって駆動されるモータと、
    前記モータの回転運動を直線運動に変換して前記アッパーディスクに伝達する動力伝達機構と、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
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