JP2019043477A - 警告装置、車両制御システム、警告方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯機の車両外への不適切な持ち出しを確実に抑制することができる警告装置、車両制御システム、警告方法、及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置であって、前記車両内の乗員の有無に関する情報を取得する乗員情報取得部と、前記車両のドア開閉に関する情報を取得する開閉情報取得部と、前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行う第1警告部とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置であって、前記車両内の乗員の有無に関する情報を取得する乗員情報取得部と、前記車両のドア開閉に関する情報を取得する開閉情報取得部と、前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行う第1警告部とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両と通信を行って車両にエンジンを始動させるための携帯機が車両外に持ち出されたことを警告する警告装置、車両制御システム、警告方法、及びコンピュータプログラムに関する。
キーを鍵穴に差し込んで回す操作を行う事無く車両のドアの施錠及び開錠並びにエンジンの始動を可能にする技術が開発されている。以下、この技術を電子キー技術と言う。電子キー技術では、ユーザが携帯する携帯機と車両との間で通信を行い、携帯機の認証が行われる。また、電子キー技術では、携帯機と車両との間で通信を行って、携帯機が車両の内又は外の何れに位置しているのかが判定される。携帯機が車両外に位置する状態で正当に認証が行われた場合は、車両のドアの施錠及び開錠が可能となる。携帯機が車両内に位置する状態で正当に認証が行われた場合は、エンジンの始動が可能となる。
電子キー技術では、携帯機が車両外にある場合は、エンジンの始動ができない。このため、車両が動作している状態で携帯機が車両外へ持ち出された場合は、エンジンの始動ができなくなる。そこで、車両の動作中に携帯機が車両外へ持ち出された場合に警報を発する車両制御システムが開発されている。特許文献1には、警報を発する車両制御システムの例が開示されている。
従来の車両制御システムでは、携帯機が車両外に位置することが判定された後で警報が発せられるので、警報のタイミングが遅いことがある。例えば、運転手以外の乗員が携帯機を所持して降車し、警報が発せられたときには降車した乗員の所在が運転手にはわからなくなっていることがある。このような場合には、運転手はエンジンを始動させることができなくなる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、適切なタイミングで警報を発することにより、携帯機の車両外への不適切な持ち出しを確実に抑制することができる警告装置、車両制御システム、警告方法、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本態様に係る警告装置は、車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置であって、前記車両内の乗員の有無に関する情報を取得する乗員情報取得部と、前記車両のドア開閉に関する情報を取得する開閉情報取得部と、前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行う第1警告部とを備えることを特徴とする。
本態様に係る車両制御システムは、携帯機との間で通信を行う通信部と、該通信部による前記携帯機との間の通信に基づいて車両の制御を行う車両制御装置とを備える車両制御システムにおいて、前記車両内に乗員がいることを検出する乗員検出部と、前記車両のドアの開放及び閉鎖を検出する開閉検出部と、前記携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置と、警報を発する警報部とを備え、前記警告装置は、前記車両内の乗員の有無に関する情報を前記乗員検出部から取得する乗員情報取得部と、前記車両のドア開閉に関する情報を前記開閉検出部から取得する開閉情報取得部と、前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、前記警報部に警報を発生させる制御を行う第1警告部とを有することを特徴とする。
本態様に係る警告方法は、車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う方法であって、前記車両内に乗員が二人以上存在しているか否かを判定し、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたか否かを判定し、前記車両内に乗員が二人以上存在しており、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放された場合に、警報を発することを特徴とする。
本態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行わせるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記車両内に乗員が二人以上存在しているか否かを判定するステップと、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたか否かを判定するステップと、前記車両内に乗員が二人以上存在していると判定され、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたと判定された場合に、警報を発するステップとを実行させる。
なお、本願は、警告装置又は車両制御システムの一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、警告装置又は車両制御システムを含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
本発明にあっては、車両から携帯機が持ち出される前に警報が発せられるので、乗員は容易に警報に対処することができる。結果的に、携帯機の車両外への不適切な持ち出しを確実に抑制することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に説明する実施態様の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明の一態様に係る警告装置は、車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置であって、前記車両内の乗員の有無に関する情報を取得する乗員情報取得部と、前記車両のドア開閉に関する情報を取得する開閉情報取得部と、前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行う第1警告部とを備える。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に説明する実施態様の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明の一態様に係る警告装置は、車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置であって、前記車両内の乗員の有無に関する情報を取得する乗員情報取得部と、前記車両のドア開閉に関する情報を取得する開閉情報取得部と、前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行う第1警告部とを備える。
本態様にあっては、警告装置は、車両内に乗員が二人以上存在しており、車両のドアが閉鎖された状態から開放された場合に、警報を発するための制御を行う。これにより、携帯機を所持した乗員が車両から降車する前のタイミングで、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報が発せられる。
(2)前記携帯機の位置に関する情報を取得する位置情報取得部と、前記第1警告部によって警報が発せられた後に、前記車両のドアが開放された状態から閉鎖されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得し、前記携帯機の位置が前記車両外であることに応じた情報を前記位置情報取得部が取得し、しかも、前記車両内に乗員が一人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行う第2警告部とを更に備える構成が好ましい。
本態様にあっては、警告装置は、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報が発せられた後で、携帯機が車両外にあり、車両内に乗員が残っている場合に、携帯機が車両外に持ち出されたことを警告する警報を発生させる。実際に携帯機が持ち出された場合に再度警報が発せられる。
(3)前記第1警告部は、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した後に、動作を開始する構成が好ましい。
本態様にあっては、警告装置は、車両のドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことをトリガとして、動作を開始する。ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖された場合は、携帯機を所持する乗員が乗車した可能性があり、携帯機の持ち出しに関する警報のための処理を実行する必要がある。警告装置は、必要時に処理を開始することにより、電力消費を抑制しながら、携帯機の車両外への持ち出しに関する警告を可能にする。
(4)前記車両は、前記携帯機との通信に従ってドアの施錠及び開錠を行うことが可能であり、前記第1警告部は、前記携帯機との通信に従った開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した後に、動作を開始する構成が好ましい。
本態様にあっては、警告装置は、携帯機との通信に従った開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことをトリガとして、動作を開始する。携帯機との通信に従った開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖された場合は、携帯機を所持する乗員が乗車した可能性が高い。警告装置は、必要時に処理を開始することにより、電力消費を抑制しながら、携帯機の車両外への持ち出しに関する警告を可能にする。
(5)前記第1警告部は、前記携帯機との通信に従った開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した後に、前記開錠が行われたドアと異なったドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行わない構成が好ましい。
本態様にあっては、警告装置は、携帯機との通信に従った開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖された後に、携帯機との通信に従った開錠が行われたドアとは異なるドアが閉鎖された状態から開放された場合は、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報を発するための制御を行わない。携帯機との通信に従った開錠が行われたドアとは異なるドアが開放された場合、携帯機を所持している乗員が降車する可能性は低い。このため、警告装置は、不要な警報の発生を防止する。
(6)前記第1警告部は、運転席のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行わない構成が好ましい。
本態様にあっては、警告装置は、運転席のドアが閉鎖された状態から開放された場合は、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報を発するための制御を行わない。運転席のドアが開放された場合は、運転席に着座した乗員が降車する可能性が高い。運転席に着座した乗員が携帯機を車両外へ持ち出したとしても、問題が発生する可能性は低い。このため、警告装置は、不要な警報の発生を防止する。
(7)前記車両内に存在する前記携帯機の数に関する情報を取得する数情報取得部を更に備え、前記第1警告部は、前記車両内に存在する前記携帯機の数が二個以上であることに応じた情報を前記数情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行わない構成が好ましい。
本態様にあっては、警告装置は、車両内に存在する携帯機の数が二個以上である場合に、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報を発するための制御を行わない。車両内に携帯機が二個以上存在している場合は、携帯機を所持した乗員が降車したとしても、車両内に残っている乗員が別の携帯機を所持している可能性が高い。このため、警告装置は、不要な警報の発生を防止する。
(8)前記車両の位置に関する情報を取得する車両位置情報取得部を更に備え、前記第1警告部は、前記車両の位置が予め定められた地域に含まれていないことに応じた情報を前記車両位置情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行わない構成が好ましい。
本態様にあっては、警告装置は、車両の位置が予め定められた地域に含まれていない場合に、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報を発するための制御を行わない。住宅地、又は駅、空港若しくはバス停の付近等、降車した乗員が車両へは戻らなくなる可能性が高い地域が予め定められている。降車した乗員が車両へは戻らなくなる地域では、携帯機を所持する乗員が降車した後では、携帯機を車両へ戻すことは難しくなる。その他の地域で乗員が降車した場合は、持ち出された携帯機を車両へ戻すことはより容易である。このため、警告装置は、不要な警報の発生を防止する。
(9)本発明の一態様に係る車両制御システムは、携帯機との間で通信を行う通信部と、該通信部による前記携帯機との間の通信に基づいて車両の制御を行う車両制御装置とを備える車両制御システムにおいて、前記車両内に乗員がいることを検出する乗員検出部と、前記車両のドアの開放及び閉鎖を検出する開閉検出部と、前記携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置と、警報を発する警報部とを備え、前記警告装置は、前記車両内の乗員の有無に関する情報を前記乗員検出部から取得する乗員情報取得部と、前記車両のドア開閉に関する情報を前記開閉検出部から取得する開閉情報取得部と、前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、前記警報部に警報を発生させる制御を行う第1警告部とを有する。
本態様にあっては、車両制御システムは、態様(1)と同様の警告装置を備える。警告装置は、車両内に乗員が二人以上存在しており、車両のドアが閉鎖された状態から開放された場合に、警報部に警報を発生させる。これにより、携帯機を所持した乗員が車両から降車する前のタイミングで、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報が発せられる。
(10)本発明の一態様に係る警告方法は、車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う方法であって、前記車両内に乗員が二人以上存在しているか否かを判定し、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたか否かを判定し、前記車両内に乗員が二人以上存在しており、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放された場合に、警報を発する。
本態様にあっては、態様(1)と同様に、車両内に乗員が二人以上存在しており、車両のドアが閉鎖された状態から開放された場合に、警報が発生せられる。これにより、携帯機を所持した乗員が車両から降車する前のタイミングで、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報が発せられる。
(11)本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行わせるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記車両内に乗員が二人以上存在しているか否かを判定するステップと、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたか否かを判定するステップと、前記車両内に乗員が二人以上存在していると判定され、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたと判定された場合に、警報を発するステップとを実行させる。
本態様にあっては、コンピュータを、態様(1)と同様の警告装置として機能させることができる。これにより、携帯機を所持した乗員が車両から降車する前のタイミングで、携帯機が持ち出される可能性があることを警告する警報が発せられる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
<実施形態1>
(車両制御システムの構成)
図1は、実施形態1に係る車両制御システム2の構成例を示すブロック図である。車両制御システム2は、車両Cの乗員となる使用者が所持する携帯機4と通信を行う。車両制御システム2は、車両Cに搭載された車載装置21を備えている。車載装置21は、一又は複数のコントロールユニットを用いて構成されている。車載装置21は、電子キー技術を利用して車両の動作を制御する車両制御装置22と、携帯機4の車両C外への持ち出しに関する警告を行う警告装置1とを含んでいる。車両制御装置22は、例えば、ECU(electronic control unit )等のコントローラである。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
<実施形態1>
(車両制御システムの構成)
図1は、実施形態1に係る車両制御システム2の構成例を示すブロック図である。車両制御システム2は、車両Cの乗員となる使用者が所持する携帯機4と通信を行う。車両制御システム2は、車両Cに搭載された車載装置21を備えている。車載装置21は、一又は複数のコントロールユニットを用いて構成されている。車載装置21は、電子キー技術を利用して車両の動作を制御する車両制御装置22と、携帯機4の車両C外への持ち出しに関する警告を行う警告装置1とを含んでいる。車両制御装置22は、例えば、ECU(electronic control unit )等のコントローラである。
車載装置21には、アンテナを含んだ通信部301、施開錠部302、開閉検出部303、乗員検出部304及びエンジン制御部305が接続されている。通信部301は、携帯機4と無線通信を行うことにより、情報の送受信を行う。車両制御装置22は、通信部301が送受信する情報のエンコード及びデコードを行い、携帯機4から送信された情報に基づいて携帯機4の認証を行う。また、車両制御装置22は、通信部301と携帯機4との間で送受信された情報に基づいて、携帯機4の位置を判定する処理を行う。特に、車両制御装置22は、携帯機4の位置が車両C内であるか又は車両C外であるかを判定する。
施開錠部302は、車両Cに設けられた複数のドアの施錠及び開錠を行う。車両制御装置22は、施開錠部302を制御する。例えば、通信部301と携帯機4とが通信を行い、車両制御装置22は、携帯機4の認証を行い、携帯機4が車両C外に位置する状態で正当に認証が行われた場合に、施開錠部302がドアを開錠することを許可し、施開錠部302は、使用者がドアハンドルに触れたドアを開錠する。開閉検出部303は、車両Cに設けられた複数のドアが開放されたこと及び閉鎖されたことを検出する。開閉検出部303は、例えば、各ドアの開閉に応じてオンオフするスイッチを用いて構成されている。乗員検出部304は、車両C内に乗員が存在していることを検出する。例えば、乗員検出部304は、座席に設けられた着座センサを用いて構成されている。着座センサは、乗員が着座したときにオン状態になる感圧センサを用いて構成されており、乗員が座席に着座していることを検出する。また例えば、乗員検出部304は、シートベルトが装着されたことを検出するセンサ、又は乗員を撮影するカメラを用いて構成されていてもよい。エンジン制御部305は、車両Cに設けられたエンジンの動作を制御し、車両制御装置22はエンジン制御部305を制御する。例えば、車両制御装置22は、携帯機4が車両C内に位置する状態で正当に認証が行われた場合に、エンジン制御部305にエンジンを始動させる。
また、車載装置21には、表示部306、車外ブザー307、車内ブザー308、スピーカ309、及び操作部310が接続されている。表示部306は、液晶ディスプレイ等のディスプレイを用いて構成されており、画像又は文字情報を表示する。車外ブザー307は、車両C外に警報のための音声を発声する。車内ブザー308は、車両C内に警報のための音声を発声する。操作部310は、使用者の操作を受け付けることにより、使用者からの指示を受け付ける。例えば、操作部310はタッチパネルを用いて構成されている。
(携帯機の構成)
図2は、携帯機4の構成例を示すブロック図である。携帯機4は、制御部41と、操作部42と、記憶部43と、アンテナを含む通信部44とを備えている。制御部41は、演算部及びメモリを含んで構成されており、携帯機4の動作を制御する。操作部42は、使用者の操作を受け付ける。例えば、操作部42は操作ボタンを用いて構成されている。記憶部43は、不揮発性のメモリを用いて構成されており、データ及びプログラムを記憶する。通信部44は、車両C内の通信部301との間で無線通信により情報の送受信を行う。操作部42が操作された場合に、制御部41は、携帯機4の認証のために必要な情報を通信部44に送受信させる。
図2は、携帯機4の構成例を示すブロック図である。携帯機4は、制御部41と、操作部42と、記憶部43と、アンテナを含む通信部44とを備えている。制御部41は、演算部及びメモリを含んで構成されており、携帯機4の動作を制御する。操作部42は、使用者の操作を受け付ける。例えば、操作部42は操作ボタンを用いて構成されている。記憶部43は、不揮発性のメモリを用いて構成されており、データ及びプログラムを記憶する。通信部44は、車両C内の通信部301との間で無線通信により情報の送受信を行う。操作部42が操作された場合に、制御部41は、携帯機4の認証のために必要な情報を通信部44に送受信させる。
(警告装置の構成)
図3は、実施形態1に係る警告装置1の機能構成例を示すブロック図である。警告装置1は、ドアの開閉に関する情報を取得する開閉情報取得部121と、乗員の有無に関する情報を取得する乗員情報取得部122と、携帯機4の位置に関する情報を取得する位置情報取得部123と、警報のキャンセルに関する情報を取得するキャンセル情報取得部124と、ドアの施開錠に関する情報を取得するドア情報取得部125とを有する。開閉情報取得部121は、開閉検出部303によるドアの開閉の検出結果を取得することにより、ドアの開閉の有無及び何れのドアが開閉したかを示す情報を取得する。乗員情報取得部122は、乗員検出部304による検出結果を取得することにより、車両C内に乗員が存在しているか否かを示す情報を取得する。また、乗員情報取得部122は、乗員検出部304が検出した乗員の数を示す情報を取得することにより、車両C内に存在している乗員の人数を示す情報を取得する。例えば、乗員情報取得部122は、着座センサを用いた乗員検出部304から、乗員の着座を検出した座席の数を示す情報を取得する。
図3は、実施形態1に係る警告装置1の機能構成例を示すブロック図である。警告装置1は、ドアの開閉に関する情報を取得する開閉情報取得部121と、乗員の有無に関する情報を取得する乗員情報取得部122と、携帯機4の位置に関する情報を取得する位置情報取得部123と、警報のキャンセルに関する情報を取得するキャンセル情報取得部124と、ドアの施開錠に関する情報を取得するドア情報取得部125とを有する。開閉情報取得部121は、開閉検出部303によるドアの開閉の検出結果を取得することにより、ドアの開閉の有無及び何れのドアが開閉したかを示す情報を取得する。乗員情報取得部122は、乗員検出部304による検出結果を取得することにより、車両C内に乗員が存在しているか否かを示す情報を取得する。また、乗員情報取得部122は、乗員検出部304が検出した乗員の数を示す情報を取得することにより、車両C内に存在している乗員の人数を示す情報を取得する。例えば、乗員情報取得部122は、着座センサを用いた乗員検出部304から、乗員の着座を検出した座席の数を示す情報を取得する。
位置情報取得部123は、車両制御装置22が判定した携帯機4の位置を示す情報を取得する。キャンセル情報取得部124は、使用者の操作により操作部310が受け付けた警報のキャンセルの指示、又は警報が発せられてから所定時間が経過したことに従った警報のキャンセルの指示を示す情報を取得する。ドア情報取得部125は、施開錠部302が何れのドアを開錠したかを示す情報を取得することにより、ドアの開錠の有無及び何れのドアが開錠されたかを示す情報を取得する。
また、警告装置1は、判定を行う判定部11を有している。判定部11は、開閉情報取得部121、乗員情報取得部122、位置情報取得部123、キャンセル情報取得部124、及びドア情報取得部125が取得した情報に応じて、携帯機4の持ち出しを警告するために必要な各種の判定を行う。更に、警告装置1は、車外ブザー制御部131、車内ブザー制御部132、表示制御部133、及び音声制御部134を有する。車外ブザー制御部131は、判定部11による判定結果に応じて、車外ブザー307の動作を制御する。車内ブザー制御部132は、判定部11による判定結果に応じて、車内ブザー308の動作を制御する。表示制御部133は、判定部11による判定結果に応じて、表示部306に画像又は文字情報を表示させる。音声制御部134は、判定部11による判定結果に応じて、スピーカ309に音声を発声させる。表示部306、車外ブザー307、車内ブザー308及びスピーカ309は、携帯機4の車両C外への持ち出しに関する警報を発する警報部である。判定部11、車内ブザー制御部132、表示制御部133、及び音声制御部134は、第1警告部に対応する。また、判定部11、車外ブザー制御部131、表示制御部133、及び音声制御部134は、第2警告部に対応する。
図4は、警告装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。警告装置1は、ECU等のコントローラである。警告装置1は、制御部101と、不揮発性の記憶部102と、インタフェース部103とを備えている。制御部101は、演算部及びメモリを含んで構成されている。記憶部102は、コンピュータプログラム104を記憶している。インタフェース部103は、車両制御装置22、通信部301、施開錠部302、開閉検出部303、乗員検出部304、エンジン制御部305、表示部306、車外ブザー307、車内ブザー308、スピーカ309、及び操作部310に接続されている。制御部101は、インタフェース部103を介して各種の情報を取得することにより、開閉情報取得部121、乗員情報取得部122、位置情報取得部123、キャンセル情報取得部124、及びドア情報取得部125の機能を実現する。また、制御部101は、コンピュータプログラム104に従って、判定部11の機能を実現するための処理を行う。また、制御部101は、コンピュータプログラム104に従って、インタフェース部103を介して制御信号を出力することにより、車外ブザー制御部131、車内ブザー制御部132、表示制御部133、及び音声制御部134の機能を実現するための処理を行う。なお、警告装置1の一部又は全部は、ソフトウェアを用いた処理によって実現されるのではなく、ハードウェアによって構成されていてもよい。また、車両制御装置22及び警告装置1は、一体の装置で構成されていてもよい。
(警告装置の処理フロー)
図5は、実施形態1に係る警告装置1の処理の手順を示すフローチャートである。警告装置1の制御部101は、コンピュータプログラム104に従って、以下の処理を実行する。制御部101は、車両Cの全てのドアが閉鎖した状態から、いずれかのドアが開放され、開放されたドアが閉鎖されることを待ち受ける(S11)。S11では、開閉検出部303は、ドアが開放及び閉鎖されたことを検出し、制御部101は、開閉検出部303による検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたか否かを判定する。S11の処理は開閉情報取得部121及び判定部11に対応する。ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されることが無い場合は(S11:NO)、制御部101は、待ち受けを続行する。
図5は、実施形態1に係る警告装置1の処理の手順を示すフローチャートである。警告装置1の制御部101は、コンピュータプログラム104に従って、以下の処理を実行する。制御部101は、車両Cの全てのドアが閉鎖した状態から、いずれかのドアが開放され、開放されたドアが閉鎖されることを待ち受ける(S11)。S11では、開閉検出部303は、ドアが開放及び閉鎖されたことを検出し、制御部101は、開閉検出部303による検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたか否かを判定する。S11の処理は開閉情報取得部121及び判定部11に対応する。ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されることが無い場合は(S11:NO)、制御部101は、待ち受けを続行する。
ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ちドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたと制御部101が判定した場合は(S11:YES)、制御部101は、車両C内に乗員が存在するか否かを判定する(S12)。S12では、制御部101は、乗員検出部304による検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、車両C内に乗員が存在するか否かを判定する。例えば、乗員検出部304による検出結果が座席に乗員が着座していることを示している場合は、制御部101は、車両C内に乗員がいると判定する。車両C内に乗員が存在しない場合は(S12:NO)、制御部101は、処理を終了する。なお、制御部101は、S12の処理を省略してもよい。
車両C内に乗員が存在することに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち車両C内に乗員が存在すると制御部101が判定した場合は(S12:YES)、制御部101は、車両C内に乗員が二人以上存在しているか否かを判定する(S13)。S13では、例えば、制御部101は、乗員検出部304が乗員の着座を検出した座席の数を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、乗員の数を判定する。S13の処理は、乗員情報取得部122及び判定部11に対応する。乗員の数が二人未満である場合は(S13:NO)、制御部101は、処理を終了する。
車両C内に乗員が二人以上存在することに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち車両C内に乗員が二人以上存在すると制御部101が判定した場合は(S13:YES)、制御部101は、車両Cのいずれかのドアが閉鎖された状態から開放されることを待ち受ける(S14)。S14では、制御部101は、開閉検出部303による検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、ドアが閉鎖された状態から開放されたか否かを判定する。S14の処理は、開閉情報取得部121及び判定部11に対応する。ドアが閉鎖された状態から開放されることが無い場合は(S14:NO)、制御部101は、待ち受けを続行する。ドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ちドアが閉鎖された状態から開放されたと制御部101が判定した場合は(S14:YES)、制御部101は、携帯機4がこれから車両C外に持ち出される可能性があることを警告する警報を警報部に発生させる(S15)。
図6は、警報が発せられる状況を説明するための説明図である。図6Aは、車両Cに乗員が乗り込む前の状態を示す。乗員は車両C外におり、一人の乗員は携帯機4を所持している。図6Aは、車両Cに二人の乗員が乗り込んだ状態を示す。ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたときに、乗員が車両Cに乗り込んでおり、二人の乗員が車両C内に存在していることが判定される。図6Cは、車両Cのドアが開放された状態を示す。S14でドアの開放が判定された場合は、車両C内に二人以上の乗員が存在しており、ドアが開放された状態である。この後、携帯機4を所持した乗員が開放されたドアを通って降車することにより、携帯機4が車両C外へ持ち出される可能性がある。携帯機4が持ち出された場合は、車両C内に残った乗員はエンジンを始動させることができなくなる。
警告装置1は、図6Cに示すごとく、車両C内に二人以上の乗員が存在している状態でドアが開放された場合に、携帯機4がこれから車両C外に持ち出される可能性があることを警告する警報を発生させる。携帯機4の位置に拘わらず、ドアが開放された段階で警報が発せられるので、警報が発せられたときにはいずれの乗員もまだ車両C内にいる可能性が高い。このため、乗員は、警報に従って、容易に携帯機4の持ち出しを防止することができる。また、車両C内に一人のみ乗員が存在している状態でドアが開放された場合は、携帯機4が持ち出されるとしても、唯一の乗員が自ら携帯機4を持ち出す可能性が高い。車両C内に携帯機4が無い状態で乗員が残される可能性は低く、残された乗員がエンジンを始動させることができなくなる可能性も低い。このため、車両C内に一人のみ乗員が存在している状態でドアが開放された場合は、警報の発生は無くてもよい。
S15では、例えば、制御部101は、表示部306へ制御信号を出力し、表示部306に、携帯機4が持ち出される可能性があることを警告する画像又は文字情報を表示させる。また例えば、制御部101は、車内ブザー308へ制御信号を出力し、車内ブザー308に音声を発声させる。また例えば、制御部101は、スピーカ309へ制御信号を出力し、スピーカ309に、携帯機4が持ち出される可能性があることを警告する音声を発声させる。S15の処理は、第1警告部に対応する。車両制御システム2は、ランプを点灯させる等の他の方法で警報を発する形態であってもよい。また、S15の処理は、判定部11、車内ブザー制御部132、表示制御部133、及び音声制御部134に対応する。更に、S15では、制御部101は、乗員である使用者の操作により操作部310が受け付けた警報のキャンセルの指示、又は警報が発せられてから所定時間が経過したことに従った警報のキャンセルの指示を示す情報を取得し、警報を停止する処理を行う。この処理は、キャンセル情報取得部124、判定部11、車内ブザー制御部132、表示制御部133、及び音声制御部134に対応する。警報のための条件を判定するS13及びS14の処理は、逆の順番で実行されてもよい。
制御部101は、次に、開放されたドアが閉鎖されることを待ち受ける(S16)。S16では、制御部101は、開閉検出部303による検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、開放されたドアが閉鎖されたたか否かを判定する。S16の処理は、開閉情報取得部121及び判定部11に対応する。開放されたドアが閉鎖されていない場合は(S16:NO)、制御部101は、待ち受けを続行する。
開放されたドアが閉鎖されたことに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち開放されたドアが閉鎖されたと制御部101が判定した場合は(S16:YES)、制御部101は、携帯機4の位置が車両C外であるか否かを判定する(S17)。車両制御装置22は、通信部301を介して携帯機4と送受信した情報に基づいて、携帯機4の位置を特定する。S17では、制御部101は、車両制御装置22が特定した携帯機4の位置を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、携帯機4の位置が車両C外であるか否かを判定する。携帯機4の位置が車両C内である場合は(S17:NO)、制御部101は、処理を終了する。S17の処理は、位置情報取得部123及び判定部11に対応する。
携帯機4の位置が車両C外であることに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち携帯機4の位置が車両C外であると制御部101が判定した場合は(S17:NO)、制御部101は、車両C内に乗員が一人以上存在しているか否かを判定する(S18)。S18では、制御部101は、乗員検出部304による検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、車両C内に乗員が一人以上存在しているか否かを判定する。車両C内に乗員が存在しない場合は(S18:NO)、制御部101は、処理を終了する。S18の処理は、乗員情報取得部122及び判定部11に対応する。車両C内に乗員が一人以上存在していることに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち車両C内に乗員が一人以上存在していると制御部101が判定した場合は(S18:YES)、制御部101は、携帯機4が車両C外に持ち出されたことを警告する警報を警報部に発生させる(S19)。
ドアが開放された状態から閉鎖された後で、携帯機4の位置が車両C外である場合は、携帯機4を所持した乗員が降車した可能性が高い。図6Dは、図6Cに示す状態から、携帯機4を所持した乗員が降車し、ドアが閉鎖された状態を示す。携帯機4を所持していない乗員は、車両C内に残っている。携帯機4が車両C外に持ち出されており、車両C内に残った乗員はエンジンを始動させることができない。警告装置1は、図6Dに示すごとく、乗員が車両C内に残っている状態で携帯機4が車両C外へ持ち出された場合に、携帯機4が持ち出されたことを警告する警報を発生させる。携帯機4を所持している乗員、又は他の乗員は、警告に従って、携帯機4の持ち出しを中止することができる。また、車両C内に乗員が存在していない場合は、車両C内で携帯機4が必要とされることはないので、警報の発生は無くてもよい。
S19では、例えば、制御部101は、表示部306へ制御信号を出力し、表示部306に、携帯機4が持ち出されたことを警告する画像又は文字情報を表示させる。また例えば、制御部101は、車外ブザー307へ制御信号を出力し、車外ブザー307に音声を発声させる。車外ブザー307の音声は車内ブザー308の音声とは異なる音声であってもよい。また例えば、制御部101は、スピーカ309へ制御信号を出力し、スピーカ309に、携帯機4が持ち出されたことを警告する音声を発声させる。S19でスピーカ309が発生する音声は、S15でスピーカ309が発生する音声とは異なる音声であってもよい。S19の処理は、第2警告部に対応する。また、S19の処理は、判定部11、車外ブザー制御部131、表示制御部133、及び音声制御部134に対応する。車両制御システム2は、ランプを点灯させる等の他の方法で警報を発する形態であってもよい。更に、S19では、制御部101は、乗員である使用者の操作により操作部310が受け付けた警報のキャンセルの指示、又は警報が発せられてから所定時間が経過したことに従った警報のキャンセルの指示を示す情報を取得し、警報を停止する処理を行う。この処理は、キャンセル情報取得部124、判定部11、車外ブザー制御部131、表示制御部133、及び音声制御部134に対応する。警報のための条件を判定するS17及びS18の処理は、逆の順番で実行されてもよい。S19が終了した後は、制御部101は処理を終了する。警告装置1は、S11〜S19の処理を随時繰り返す。
警告装置1は、車両Cのエンジンが稼働している状態及び稼働していない状態のいずれにおいても、S11〜S19の処理を実行する。例えば、車両Cのエンジンが稼働していない状態では、警告装置1は、S11の処理を実行可能となっており、S11の処理に必要な機能以外の機能を休止させている。S11でドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖された場合は、警告装置1は、S12以降の処理に必要な機能を動作させる。ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖された場合は、携帯機4を所持する乗員が乗車した可能性があり、S12以降の処理を実行する必要がある。ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されることが無い場合は、乗員が乗車することは無く、S12以降の処理の必要は無い。ドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことをトリガとして、処理を実行可能にすることにより、警告装置1は、車両Cのエンジンが稼働していない状態で、電力消費を抑制しながら、携帯機4の車両C外への持ち出しに関する警告を行う。
以上詳述した如く、警告装置1は、携帯機4を所持した乗員が車両Cから降車する前のタイミングで、携帯機4が持ち出される可能性があることを警告する警報を発生させる。携帯機4が持ち出される前に警報が発せられるので、乗員は容易に警報に対処することができる。結果的に、携帯機4の車両C外への不適切な持ち出しを確実に抑制することが可能となる。また、警告装置1は、携帯機4が車両C外にあり、車両C内に乗員が残っている場合に、携帯機4が車両C外に持ち出されたことを警告する警報を発生させる。実際に携帯機4が持ち出された場合に再度警報が発せられるので、乗員が警報に対処することにより、携帯機4の車両C外への不適切な持ち出しをより抑制することが可能となる。
<実施形態2>
(車両制御システムの構成)
図7は、実施形態2に係る車両制御システム2の構成例を示すブロック図である。車両制御システム2は、車両Cの位置を特定し、車両Cのナビゲーションを行うナビゲーション部311を備えている。ナビゲーション部311は車載装置21に接続されている。例えば、ナビゲーション部311は、GPS(Global Positioning System )衛星から送信された情報を受信し、受信した情報に基づいて、車両Cの位置を特定する。ナビゲーション部311は、目的地までのルートを求め、ナビゲーションのための画像を表示部306に表示させ、ナビゲーションのための音声をスピーカ309に発声させる。
(車両制御システムの構成)
図7は、実施形態2に係る車両制御システム2の構成例を示すブロック図である。車両制御システム2は、車両Cの位置を特定し、車両Cのナビゲーションを行うナビゲーション部311を備えている。ナビゲーション部311は車載装置21に接続されている。例えば、ナビゲーション部311は、GPS(Global Positioning System )衛星から送信された情報を受信し、受信した情報に基づいて、車両Cの位置を特定する。ナビゲーション部311は、目的地までのルートを求め、ナビゲーションのための画像を表示部306に表示させ、ナビゲーションのための音声をスピーカ309に発声させる。
(警告装置の構成)
図8は、実施形態2に係る警告装置1の機能構成例を示すブロック図である。警告装置1は、携帯機4の数に関する情報を取得する数情報取得部126と、車両Cの位置に関する情報を取得する車両位置情報取得部127とを有する。数情報取得部126は、車両制御装置22が特定した携帯機4の数を示す情報を取得することにより、車両C内にある携帯機4の数を示す情報を取得する。また、車両位置情報取得部127は、ナビゲーション部311が特定した車両Cの位置を示す情報を取得することにより、車両Cの位置を示す情報を取得する。警告装置1のハードウェア構成は、実施形態1と同様である。警告装置1は、制御部101と、記憶部102と、インタフェース部103とを備える。インタフェース部103はナビゲーション部311に接続されている。制御部101は、インタフェース部103を介して各種の情報を取得することにより、数情報取得部126及び車両位置情報取得部127の機能を実現する。なお、数情報取得部126又は車両位置情報取得部127はハードウェアによって構成されていてもよい。警告装置1及び車両制御システム2のその他の構成は、実施形態1と同様である。
図8は、実施形態2に係る警告装置1の機能構成例を示すブロック図である。警告装置1は、携帯機4の数に関する情報を取得する数情報取得部126と、車両Cの位置に関する情報を取得する車両位置情報取得部127とを有する。数情報取得部126は、車両制御装置22が特定した携帯機4の数を示す情報を取得することにより、車両C内にある携帯機4の数を示す情報を取得する。また、車両位置情報取得部127は、ナビゲーション部311が特定した車両Cの位置を示す情報を取得することにより、車両Cの位置を示す情報を取得する。警告装置1のハードウェア構成は、実施形態1と同様である。警告装置1は、制御部101と、記憶部102と、インタフェース部103とを備える。インタフェース部103はナビゲーション部311に接続されている。制御部101は、インタフェース部103を介して各種の情報を取得することにより、数情報取得部126及び車両位置情報取得部127の機能を実現する。なお、数情報取得部126又は車両位置情報取得部127はハードウェアによって構成されていてもよい。警告装置1及び車両制御システム2のその他の構成は、実施形態1と同様である。
(警告装置の処理フロー)
実施形態1と同様に、車両制御システム2は携帯機4との通信に従ったドアの開錠を行うことができる。車両制御装置22は、通信部301と携帯機4との通信に基づいて、携帯機4の認証及び携帯機4の位置の判定を行い、携帯機4が車両C外に位置する状態で正当に認証が行われた場合に、施開錠部302がドアを開錠することを許可し、施開錠部302は、使用者がドアハンドルに触れたドアを開錠する。このような、携帯機4との通信に従ったドアの開錠を、以下スマート開錠と言う。
実施形態1と同様に、車両制御システム2は携帯機4との通信に従ったドアの開錠を行うことができる。車両制御装置22は、通信部301と携帯機4との通信に基づいて、携帯機4の認証及び携帯機4の位置の判定を行い、携帯機4が車両C外に位置する状態で正当に認証が行われた場合に、施開錠部302がドアを開錠することを許可し、施開錠部302は、使用者がドアハンドルに触れたドアを開錠する。このような、携帯機4との通信に従ったドアの開錠を、以下スマート開錠と言う。
図9は、実施形態2に係る警告装置1の処理の手順を示すフローチャートである。警告装置1の制御部101は、コンピュータプログラム104に従って、以下の処理を実行する。制御部101は、車両Cのいずれかのドアがスマート開錠により開錠されることを待ち受ける(S21)。S21では、制御部101は、施開錠部302の動作内容を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、スマート開錠が行われたか否かを判定する。また、制御部101は、施開錠部302がスマート開錠を行ったドアを示す情報を取得する。S21の処理はドア情報取得部125及び判定部11に対応する。スマート開錠が行われない場合は(S21:NO)、制御部101は、スマート開錠の待ち受けを続行する。
スマート開錠が行われたことに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ちスマート開錠が行われたと制御部101が判定した場合は(S21:YES)、制御部101は、スマート開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放され、次に閉鎖されることを待ち受ける(S22)。開閉検出部303は、ドアが開放及び閉鎖されたことを検出し、制御部101は、施開錠部302によりスマート開錠が行われたドアを示す情報、及び開閉検出部303による検出結果を示す情報を取得する。S22では、制御部101は、取得した情報に基づいて、スマート開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたか否かを判定する。S22の処理は開閉情報取得部121及び判定部11に対応する。スマート開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されることが無い場合は(S22:NO)、制御部101は、待ち受けを続行する。
スマート開錠以外の方法を用いてドアが開放された場合は、乗員が乗車したとしても、乗員は携帯機4を最初から所持していない可能性が高い。このため、車両C外への携帯機4の不正な持ち出しが発生する可能性は低く、警報の必要性は低い。警告装置1は、スマート開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されることが無い場合には警報のための処理を行わないことにより、不要な警報の発生を防止する。使用者は、不要な警報に煩わされることが無い。例えば、車両Cのエンジンが稼働していない状態では、警告装置1は、S21及びS22の処理を実行可能となっており、S21及びS22の処理に必要な機能以外の機能を休止させている。S22でスマート開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖された場合は、警告装置1は、後述のS23以降の処理に必要な機能を動作させる。スマート開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことをトリガとして、処理を実行可能にすることにより、警告装置1は、車両Cのエンジンが稼働していない状態で、電力消費を抑制しながら、携帯機4の車両C外への持ち出しに関する警告を行う。
スマート開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ちスマート開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたと制御部101が判定した場合は(S22:YES)、制御部101は、車両C内に乗員が存在するか否かを判定する(S23)。S23では、制御部101は、乗員検出部304による検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、車両C内に乗員が存在するか否かを判定する。車両C内に乗員が存在しない場合は(S23:NO)、制御部101は、処理を終了する。なお、制御部101は、S23の処理を省略してもよい。
車両C内に乗員が存在することに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち車両C内に乗員が存在すると制御部101が判定した場合は(S23:YES)、制御部101は、スマート開錠が行われたドアを記憶する(S24)。S24では、制御部101は、スマート開錠が行われたドアを示す情報を制御部101内のメモリに記憶するか、又は記憶部102に記憶させる。
制御部101は、次に、車両C内に携帯機4が二個以上存在しているか否かを判定する(S25)。車両制御装置22は、通信部301と携帯機4との通信に基づいて、携帯機4の位置を特定し、車両C内に存在する携帯機4の数を判定する。例えば、車両制御装置22は、通信部301で受信した電波の車両C内での分布に基づいて、携帯機4の数を判定する。また例えば、車両制御装置22は、通信部301と携帯機4との通信により、携帯機4を識別する識別情報を複数個受信した場合に、携帯機4が複数個存在すると判定する。S25では、制御部101は、車両制御装置22が判定した携帯機4の数を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、車両C内に携帯機4が二個以上存在しているか否かを判定する。S25の処理は、数情報取得部126及び判定部11に対応する。車両C内に存在する携帯機4の数が二個以上であることに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち車両C内に携帯機4が二個以上存在していると制御部101が判定した場合は(S25:YES)、制御部101は、処理を終了する。
車両C内に携帯機4が二個以上存在している場合は、携帯機4を所持した乗員が降車したとしても、車両C内に残っている乗員が別の携帯機4を所持している可能性が高い。このため、車両C外への携帯機4の不正な持ち出しが発生する可能性は低く、警報の必要性は低い。警告装置1は、車両C内に携帯機4が二個以上存在している場合には警報のための処理を行わないことにより、不要な警報の発生を防止する。使用者は、不要な警報に煩わされることが無い。なお、制御部101は、S25の処理を省略してもよい。
車両C内に存在する携帯機4の数が二個以上ではない場合は(S25:NO)、制御部101は、車両C内に乗員が二人以上存在しているか否かを判定する(S26)。S26では、制御部101は、乗員検出部304が検出した乗員の数を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、乗員の数を判定する。S26の処理は、乗員情報取得部122及び判定部11に対応する。乗員の数が二人未満である場合は(S26:NO)、制御部101は、処理を終了する。
車両C内に乗員が二人以上存在することに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち車両C内に乗員が二人以上存在すると制御部101が判定した場合は(S26:YES)、制御部101は、スマート開錠が行われたドアと同一のドアが閉鎖された状態から開放されることを待ち受ける(S27)。S27では、制御部101は、開閉検出部303による検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、ドアが閉鎖された状態から開放されたか否かを判定する。また、制御部101は、開閉検出部303が開放を検出したドアを示す情報を取得し、取得した情報が示すドアとS24で記憶したドアとが一致するか否かを判定することにより、開放されたドアがスマート開錠の行われたドアであるか否かを判定する。S27の処理は、開閉情報取得部121及び判定部11に対応する。スマート開錠が行われたドアと同一のドアが閉鎖された状態から開放されることが無い場合は(S27:NO)、制御部101は、待ち受けを続行する。例えば、スマート開錠が行われたドアと異なるドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を制御部101が取得した場合は、制御部101は、待ち受けを続行する。
スマート開錠が行われたドアが開放された場合、当該ドアからは携帯機4を所持している乗員が乗車する可能性が高い。その後、スマート開錠が行われたドアと同一のドアが閉鎖された状態から開放された場合、携帯機4を所持している乗員が降車する可能性がある。なぜならば、乗員は乗車時に用いたドアと同一のドアを用いて降車する可能性が高いからである。逆に、スマート開錠が行われたドアと異なったドアが閉鎖された状態から開放された場合は、携帯機4を所持している乗員が降車する可能性は低い。車両C外への携帯機4の不正な持ち出しが発生する可能性は低く、警報の必要性は低い。警告装置1は、スマート開錠が行われたドアと異なったドアが閉鎖された状態から開放された場合には警報のための処理を行わないことにより、不要な警報の発生を防止する。使用者は、不要な警報に煩わされることが無い。
スマート開錠が行われたドアと同一のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ちスマート開錠が行われたドアと同一のドアが閉鎖された状態から開放されたと制御部101が判定した場合は(S27:YES)、制御部101は、開放されたドアが運転席のドアであるか否かを判定する(S28)。S28では、制御部101は、開閉検出部303が開放を検出したドアを示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、開放されたドアが運転席のドアであるか否かを判定する。S28の処理は、開閉情報取得部121及び判定部11に対応する。運転席のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち開放されたドアが運転席のドアであると制御部101が判定した場合は(S28:YES)、制御部101は、処理をS27へ戻す。
運転席のドアが開放された場合は、運転席に着座した乗員が降車する可能性が高い。運転席に着座した乗員が降車した後は、車両C内に残った乗員がエンジンを始動させる可能性は低い。運転席に着座した乗員が携帯機4を車両C外へ持ち出したとしても、問題が発生する可能性は低く、警報の必要性は低い。警告装置1は、運転席のドアが開放された場合には警報のための処理を行わないことにより、不要な警報の発生を防止する。使用者は、不要な警報に煩わされることが無い。なお、制御部101は、S28の処理を省略してもよい。
開放されたドアが運転席のドアではない場合(S28:NO)、制御部101は、車両Cの位置が予め定められた地域に含まれるか否かを判定する(S29)。S29では、制御部101は、ナビゲーション部311が特定した車両Cの位置を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、車両Cの位置が予め定められた地域に含まれるか否かを判定する。降車した乗員が車両Cへは戻らなくなる可能性が高い地域が予め定められている。例えば、住宅地で乗員が降車した場合、乗車した乗員は住宅へ入ってしまい、車両Cへは戻らなくなる可能性が高い。また、駅、空港又はバス停の付近で乗員が降車した場合、乗車した乗員は交通機関に乗り込んでしまい、車両Cへは戻らなくなる可能性が高い。このような、乗車した乗員が車両Cへは戻らなくなる可能性が高い地域を示す情報を、ナビゲーション部311又は記憶部102が予め記憶している。制御部101は、予め記憶されている情報が示す地域と車両Cの位置とを比較して、車両Cの位置が予め定められた地域に含まれているか否かを判定する。S29の処理は、車両位置情報取得部127及び判定部11に対応する。車両Cの位置が予め定められた地域に含まれていないことに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち、車両Cの位置が予め定められた地域に含まれていないと制御部101が判定した場合は(S29:NO)、制御部101は、処理を終了する。
住宅地、又は駅、空港若しくはバス停の付近等、降車した乗員が車両Cへは戻らなくなる地域では、携帯機4を所持する乗員が降車した後では、携帯機4を車両Cへ戻すことは難しくなる。その他の地域で乗員が降車した場合は、いずれ乗員が車両Cへ戻るか、又はしばらくは乗員が車両Cの付近にいる可能性が高い。このため、持ち出された携帯機4を車両Cへ戻すことはより容易である。従って、降車した乗員が車両Cへは戻らなくなる地域に車両Cの位置が含まれる場合は、警報の必要性が高く、その地域に車両Cの位置が含まれない場合は、警報の必要性は低い。警告装置1は、車両Cの位置が予め定められた地域に含まれていない場合には警報のための処理を行わないことにより、不要な警報の発生を防止する。使用者は、不要な警報に煩わされることが無い。なお、制御部101は、S29の処理を省略してもよい。
車両Cの位置が予め定められた地域に含まれていることに応じた情報を制御部101が取得した場合、即ち、車両Cの位置が予め定められた地域に含まれていると制御部101が判定した場合は(S29:YES)、制御部101は、実施形態1と同様のS15の処理を実行する。S15では、制御部101は、携帯機4がこれから車両C外に持ち出される可能性があることを警告する警報を発生させる。S21〜S29及びS15の処理により、警告装置1は、携帯機4を所持した乗員が車両Cから降車する前のタイミングで警報を発生させる。警報のための条件を判定するS25〜S29の処理は、他の順番で実行されてもよい。S15の処理が終了した後は、制御部101は、実施形態1と同様に、S16〜S19の処理を実行する。警告装置1は、S21〜S29及びS15〜S19の処理を随時繰り返す。
本実施形態においても、警告装置1は、携帯機4を所持した乗員が車両Cから降車する前のタイミングで、携帯機4が持ち出される可能性があることを警告する警報を発生させる。携帯機4が持ち出される前に警報が発せられるので、乗員は容易に警報に対処することができ、携帯機4の車両C外への不適切な持ち出しが確実に抑制される。また、警告装置1は、警報の必要性が低い場合には、警報のための処理を行わない。不要な警報の発生が無く、使用者は、不要な警報に煩わされることが無い。
本発明は上述した実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
1 警告装置
101 制御部
102 記憶部
104 コンピュータプログラム
11 判定部
121 開閉情報取得部
122 乗員情報取得部
123 位置情報取得部
125 ドア情報取得部
126 数情報取得部
127 車両位置情報取得部
131 車外ブザー制御部
132 車内ブザー制御部
133 表示制御部
134 音声制御部
2 車両制御システム
21 車載装置
22 車両制御装置
301 通信部
303 開閉検出部
304 乗員検出部
306 表示部(警報部)
307 車外ブザー(警報部)
308 車内ブザー(警報部)
309 スピーカ(警報部)
4 携帯機
101 制御部
102 記憶部
104 コンピュータプログラム
11 判定部
121 開閉情報取得部
122 乗員情報取得部
123 位置情報取得部
125 ドア情報取得部
126 数情報取得部
127 車両位置情報取得部
131 車外ブザー制御部
132 車内ブザー制御部
133 表示制御部
134 音声制御部
2 車両制御システム
21 車載装置
22 車両制御装置
301 通信部
303 開閉検出部
304 乗員検出部
306 表示部(警報部)
307 車外ブザー(警報部)
308 車内ブザー(警報部)
309 スピーカ(警報部)
4 携帯機
Claims (11)
- 車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置であって、
前記車両内の乗員の有無に関する情報を取得する乗員情報取得部と、
前記車両のドア開閉に関する情報を取得する開閉情報取得部と、
前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行う第1警告部と
を備えることを特徴とする警告装置。 - 前記携帯機の位置に関する情報を取得する位置情報取得部と、
前記第1警告部によって警報が発せられた後に、前記車両のドアが開放された状態から閉鎖されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得し、前記携帯機の位置が前記車両外であることに応じた情報を前記位置情報取得部が取得し、しかも、前記車両内に乗員が一人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行う第2警告部と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の警告装置。 - 前記第1警告部は、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した後に、動作を開始すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の警告装置。 - 前記車両は、前記携帯機との通信に従ってドアの施錠及び開錠を行うことが可能であり、
前記第1警告部は、前記携帯機との通信に従った開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した後に、動作を開始すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の警告装置。 - 前記第1警告部は、前記携帯機との通信に従った開錠が行われたドアが閉鎖された状態から開放されて閉鎖されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した後に、前記開錠が行われたドアと異なったドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行わないこと
を特徴とする請求項4に記載の警告装置。 - 前記第1警告部は、運転席のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行わないこと
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の警告装置。 - 前記車両内に存在する前記携帯機の数に関する情報を取得する数情報取得部を更に備え、
前記第1警告部は、前記車両内に存在する前記携帯機の数が二個以上であることに応じた情報を前記数情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行わないこと
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の警告装置。 - 前記車両の位置に関する情報を取得する車両位置情報取得部を更に備え、
前記第1警告部は、前記車両の位置が予め定められた地域に含まれていないことに応じた情報を前記車両位置情報取得部が取得した場合に、警報を発するための制御を行わないこと
を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の警告装置。 - 携帯機との間で通信を行う通信部と、該通信部による前記携帯機との間の通信に基づいて車両の制御を行う車両制御装置とを備える車両制御システムにおいて、
前記車両内に乗員がいることを検出する乗員検出部と、
前記車両のドアの開放及び閉鎖を検出する開閉検出部と、
前記携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う警告装置と、
警報を発する警報部とを備え、
前記警告装置は、
前記車両内の乗員の有無に関する情報を前記乗員検出部から取得する乗員情報取得部と、
前記車両のドア開閉に関する情報を前記開閉検出部から取得する開閉情報取得部と、
前記車両内に乗員が二人以上存在していることに応じた情報を前記乗員情報取得部が取得し、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたことに応じた情報を前記開閉情報取得部が取得した場合に、前記警報部に警報を発生させる制御を行う第1警告部と
を有することを特徴とする車両制御システム。 - 車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行う方法であって、
前記車両内に乗員が二人以上存在しているか否かを判定し、
前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたか否かを判定し、
前記車両内に乗員が二人以上存在しており、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放された場合に、警報を発すること
を特徴とする警告方法。 - コンピュータに、車両の動作を制御するための通信を行う携帯機の前記車両外への持ち出しに関する警告を行わせるコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
前記車両内に乗員が二人以上存在しているか否かを判定するステップと、
前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたか否かを判定するステップと、
前記車両内に乗員が二人以上存在していると判定され、しかも、前記車両のドアが閉鎖された状態から開放されたと判定された場合に、警報を発するステップと
を実行させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017171391A JP2019043477A (ja) | 2017-09-06 | 2017-09-06 | 警告装置、車両制御システム、警告方法、及びコンピュータプログラム |
PCT/JP2018/030598 WO2019049638A1 (ja) | 2017-09-06 | 2018-08-20 | 警告装置、車両制御システム、警告方法、及びコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017171391A JP2019043477A (ja) | 2017-09-06 | 2017-09-06 | 警告装置、車両制御システム、警告方法、及びコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019043477A true JP2019043477A (ja) | 2019-03-22 |
Family
ID=65633995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017171391A Pending JP2019043477A (ja) | 2017-09-06 | 2017-09-06 | 警告装置、車両制御システム、警告方法、及びコンピュータプログラム |
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WO (1) | WO2019049638A1 (ja) |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013100676A (ja) * | 2011-11-08 | 2013-05-23 | Tokai Rika Co Ltd | 電子キー車外持ち出し警報制御装置 |
JP6162653B2 (ja) * | 2014-06-25 | 2017-07-12 | 本田技研工業株式会社 | ワイヤレス充電システム |
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2017
- 2017-09-06 JP JP2017171391A patent/JP2019043477A/ja active Pending
-
2018
- 2018-08-20 WO PCT/JP2018/030598 patent/WO2019049638A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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WO2019049638A1 (ja) | 2019-03-14 |
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