JP2019043124A - スクライビングホイール、その製造方法、スクライブ方法及びホルダユニット - Google Patents

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留井 直子
Naoko Tomei
直子 留井
正雄 小森
Masao Komori
正雄 小森
一馬 飯澤
Kazuma Iizawa
一馬 飯澤
聡也 泉本
Toshiya Izumoto
聡也 泉本
福西 利夫
Toshio Fukunishi
利夫 福西
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Abstract

【課題】基板のスクライブの開始時にかかり不良を抑制することができるスクライビングホイール、その製造方法、及びスクライブ方法を提供する。【解決手段】スクライビングホイール10は、円板状の基板の外周面に断面がV字状の傾斜面12を形成する。次いで傾斜面が交差する稜線13を中心として一定間隔の溝14を形成する。各溝14は傾斜面溝14aと稜線13と連続する溝内稜線14bと、溝内稜線14bの一部が除去された平坦部14cを有する。スクライブ時には脆性材料基板上でスクライビングホイールを接触させてスクライブする。このとき各溝に設けた平坦部14cが隣接する溝14で区切られた稜線に対してスクライブ方向の後方となるようにして、かかり性能を向上させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス基板等の脆性材料基板にスクライブラインを形成するためのスクライビングホイール、その製造方法、スクライブ方法及びホルダユニットに関する。
脆性材料基板を分断するスクライビングホイールとして、このスクライビングホイールの稜線部分の刃先に溝を形成することが知られている。特許文献1には、モータの駆動軸に軸孔が装着されて回転駆動されるカッターホイールのV字形状となる刃先を含む両側の傾斜面に向けて、レーザ加工機からのレーザ光を照射して溶融溝を形成するカッターホイールの製造方法が開示されている。このような製造方法によって、傾斜面には、刃先側において交差するような帯状傾斜面溝が形成され、且つこの傾斜面溝が交差する刃先側にV字形状に対応する突起を有する刃先溝が形成されることとなる。
又特許文献2にはスクライビングホイールの刃先に溝を形成し、側面視において刃先の稜線が溝と接する角度が溝の両側で異なるようにしたスクライビングホイールが提案されている。
特開2009−234874号公報 特開2014−189415号公報
特許文献1に形成されている溝は、稜線に沿って内部に突起を有し、この突起の形状は溝の最も深い部分における稜線に垂直な線に対して対称のものであった。このようなスクライビングホイールでは、ホルダへの取付時にどちらの向きに取り付けたとしても同じ性能を発揮することができるが、スクライブ進行方向に対する溝の最適な形状について十分に検討されてきたとはいえなかった。
又特許文献2によるスクライビングホイールでは、稜線が溝と接する角度が溝の両端で異なるようにして寿命を長くしているが、スクライブを開始するときのスクライブ性能(かかりの良さ)については特に考慮されていなかった。
本発明は、基板をスクライブする際に、荷重が小さくてもかかりの性能の高いスクライビングホイール、その製造方法、スクライブ方法及びこのスクライビングホイールを保持するホルダユニットを提供することを目的とする。
本発明のスクライビングホイールは、円板状で外周が断面V字状の傾斜面と、前記傾斜面が交わる稜線とを有するスクライビングホイールであって、前記稜線を含む前記傾斜面の一定間隔毎に複数の溝を具備し、前記溝は、前記傾斜面に延在する傾斜面溝と、前記傾斜面溝内部に前記稜線の一端から連続する溝内稜線と前記溝内稜線の一部が除去された平坦部とを有し、前記平坦部は前記稜線に沿って前記溝の同一方向に形成されたものである。
ここで前記平坦部は、前記稜線の他端に連続するように形成されたものとしてもよい。
本発明のスクライブ方法は、前記スクライビングホイールを用いた脆性材料基板のスクライブ方法であって、前記スクライビングホイールを転動自在として脆性材料基板に圧接し、前記スクライビングホイールの各溝に設けられた平坦部が前記稜線より先に前記脆性材料基板に接触するように前記脆性材料基板上で前記スクライビングホイールを回転させてスクライブするものである。
本発明のスクライビングホイールの製造方法は、円板状の基板の外周面に断面がV字状の傾斜面と、前記傾斜面が交わる稜線とを形成し、前記傾斜面に、前記稜線を含むように複数の溝を一定間隔で形成し、前記各溝に、前記稜線の一端から連続する溝内稜線と前記溝内稜線の一部が除去された平坦部とを有し、前記平坦部を、前記稜線に沿って前記溝の同一方向に位置するように形成したものである。
本発明のホルダユニットは、前記スクライビングホイールと、前記スクライビングホイールを回転自在に保持するピンと、前記スクライビングホイールを配置しておく保持溝を形成する一対の支持部を含み、前記一対の支持部に前記ピンを配置しておくピン孔が設けられたホルダと、を具備するものである。
このような特徴を有する本発明のスクライビングホイール、このスクライビングホイールを用いたスクライブ方法及びホルダユニットによれば、基板を分断する際に、スクライビングホイールから基板に加えられる荷重をあまり大きくしなくても滑り量が少なくかかりの良いスクライブ方法とすることができる。
本発明のスクライビングホイールの製造方法によれば、基板を分断する際に、スクライビングホイールから基板に加えられる荷重をあまり大きくしなくても、滑り量が少なくかかりの良いスクライビングホイールを製造することができる。
図1(a),(b)は本発明の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び側面図である。 図2(a)はスクライビングホイールの刃先に溝を形成する第1ステップの加工方法を示す概略図であり、図2(b)は第2ステップの加工方法を示す概略図である。 図3は本発明の実施の形態におけるスクライビングホイールについて第1ステップの加工を終了したときの1つの溝を拡大して示す正面図である。 図4は図3に示す溝の稜線に平行なA−A線及びB−B線、稜線に垂直なC−C線,D−D線及びE−E線の部分断面図である。 図5は第2ステップの加工時のレーザ光の軌跡を示す部分断面図である。 図6は本発明の実施の形態におけるスクライビングホイールについて第2ステップの加工を終了したときの1つの溝を拡大して示す正面図である。 図7は図6に示す溝の稜線に平行なF−F線,G−G線、及び稜線に垂直なH−H線,I−I線,J−J線及びK−K線の部分断面図である。 図8は本発明の実施の形態によるスクライビングホイールを用い、溝の平坦部が後方の場合及び前方の場合について荷重を変化させてスクライブしたときに、スクライブが開始されるまでの距離を示す表である。 図9はスクライブ方向とスクライビングホイールの平坦部との位置関係を示す模式図である。 図10(a)は本発明の実施の形態によるホルダユニットを示す正面図、図10(b)はその部分拡大側面図である。
以下、本発明の実施の形態によるスクライビングホイールについて製造方法と共に説明する。図1(a),(b)は本実施の形態によるスクライビングホイール10の正面図及び側面図である。スクライビングホイール10は円板状であり、焼結ダイヤモンドから所望の半径となる円板を切り取る。円板の中心部分には、スクライビングホイール10を回転軸方向に対して貫通する貫通孔11を形成する。そして円板の外周部において、両面から削ることで外周面に断面が略V字状の傾斜面12を形成する。傾斜面12の最外周部には、傾斜面が交わる稜線13が形成され、稜線13に沿って多数の溝14が形成されている。
溝14は稜線13を中心に含む傾斜面12に一定間隔で形成され、全て同一形状であるが、稜線13に垂直な方向から見て非対称であるので、その形状について製造過程に沿って拡大図を用いて詳細に説明する。溝14は例えばレーザ加工により円板の外周部に以下の2つのステップで形成する。
まず第1のステップでは、図2(a)に示すようにスクライビングホイール10の貫通孔11をモータ21の軸22に連結して固定する。そしてスクライビングホイール10の稜線に対して平行な方向から刃先に向けて、レーザ加工機23よりレーザ光を照射する。そして回転軸に沿って稜線13を中心としてX軸方向の前後に一定間隔を移動させることによって、稜線13を中央に含み、傾斜面に延在する傾斜面溝14aを形成する。図3はレーザ加工により形成したスクライビングホイールの1つの傾斜面溝14aの拡大図を示している。図4(a),(b)はこうして形成した溝について稜線13に平行な方向から見たA−A線断面図、B−B線断面図であり、図4(c)〜(e)は稜線に垂直な方向から見たC−C線断面図、D−D線断面図、及び溝が形成されていない部分のE−E線断面図である。図3,図4に示すように、傾斜面溝14aは例えば外周が楕円形で、その内部は稜線13に平行な方向から見て、元の形状に対してV字形の窪みとなっている。また稜線13に垂直な方向における断面においては、元の傾斜面から連続した山形の形状とされており、傾斜面溝14a内部には稜線13から連続した溝内稜線14bが形成されている。本実施の形態においては、図4(c)、(d)に示すように、傾斜面溝14aは傾斜面に沿って稜線から遠ざかるにつれてその深さが浅くなるように形成されている。
1つの溝の加工を終了すると、モータ21によりスクライビングホイール10を所定角度回転させ、レーザ加工機23からレーザ光を照射して同様の溝加工を行う。このような作業を繰り返すことによって、図1に示すようにスクライビングホイール10の外周部の全周に一定のピッチで多数の傾斜面溝14aを形成する。
次に溝加工の第2ステップについて説明する。第2ステップでは傾斜面溝14aの内部の溝内稜線14bの一部を除去して新たに平坦部を形成することによって非対称の溝14とする。これは図2(b)に示すようにモータ21の軸22にスクライビングホイール10を回転自在に保持すると共に、固定した状態で1つの傾斜面溝14aに向けて回転軸に平行にレーザ光を照射する。そしてこのレーザ加工機23をY軸方向にわずかに移動させる。このときスクライビングホイール自体を移動させてもよい。この移動は図4(a)に示すA−A線断面図に対して、図5に示すように紙面に垂直なレーザ光を破線で示す軌跡24に沿ったものとする。こうすれば図6に示すように傾斜面溝14aに平坦部14cが加えられる。図7は1つの溝14について、図6に示す稜線に平行なF−F線断面図,G−G全断面図、及び稜線に垂直なH−H線断面図,I−I線断面図,J−J線断面図及びK−K線断面図を示す。これらの図に示すように、溝14は外周の稜線13から連続した溝内稜線14bを有し、溝の最も深い部分を境界として、片側に平坦部14cを有している。ここで平坦部14cは図6に示すように三角形状であり、溝14からわずかに突出し、その頂点部分が稜線13cと連続するように形成されている。そして図1に示すように各傾斜面溝14aの最も深い部分に対して常に同一方向に突出部が位置するように、例えば図1(b)に示される範囲では上方にのみ設けられている。
1つの溝の加工を終了すると、モータ21によりスクライビングホイール10を所定角度回転させ、レーザ加工機23からレーザ光を照射して同様の溝加工を行う。このような作業を繰り返すことによってスクライビングホイール10の外周部の全周に対して一定ピッチの溝14を形成し、その内部を円周方向において溝の底部に対し非対称な形状とすることができる。
次に本実施の形態によるスクライビングホイール10を用いてスクライブする場合のスクライブ方法について説明する。図8は前述した実施の形態によるスクライビングホイールを用いてガラス基板に対してスクライブを行った際にスクライブ荷重と滑り量を示す図であり、図9はスクライブ方向とスクライビングホイールの一部分を拡大し、溝14と平坦部14cとの位置関係を示す模式図である。図8の表では荷重を変化させていった場合に、スクライブ始点から垂直クラックが発生して正常なスクライブができるまでの距離(μm)を示しており、スクライビングホイール10が基板に接触する際に、隣接する溝14で区切られた1つの稜線を基準として、スクライブ方向の後方を平坦部14cとなるようにスクライブした場合(後方平坦部)と、スクライブ方向の前方を平坦部14cとなるようにスクライブした場合(前方平坦部)とに分けて示している。
ここで各溝14を14−0,14−1,14−2・・・とし、溝14−iの内部に形成される溝内稜線を14b−i、平坦部を14c−iとし、2つの溝14−i,14−(i+1)に隣接する溝で区切られた1つの稜線を13−iとする。そして図9(a) に示すように、隣接する溝14、例えば溝14−1,14−2で区切られた1つの稜線13−1と、稜線13−1の両側の平坦部14c−1,溝内稜線14b−2に着目する。ここで図示のように右向き矢印Aをスクライブ方向とすると、スクライブ方向の後方が平坦部14c−1となるように基板25をスクライブする場合には、スクライビングホイール10の回転に伴い、平坦部14c−1が先に基板25に接触し、続いて稜線13−1が基板25に圧接し、最後に溝内稜線14b−2が基板25に接触する。
このようにスクライブすれば、図8より知られるようにスクライブ荷重をあまり大きくしなくても滑り量が少なく、かかりが良いという効果が得られる。これは、平坦部14cが稜線より先に基板25に接触する際に、基板をスクライブ進行方向に対して後方斜め下方向に面で押すような力を加えることによって、垂直クラックの起点となるクラックが形成されやすくなるためと考えられる。
一方スクライビングホイール10を反転させ、図9(b)に示すようにスクライブ方向の前方を平坦部14c−1となるようにスクライブする場合には、スクライビングホイール10の回転に伴い、溝内稜線14b−2が先に基板25に接触し、続いて稜線13−1が基板25に圧接し、最後に平坦部14c−1が基板25に接触することとなる。このようにスクライブした場合には、図8より示されるように低い荷重では垂直クラックが発生し難く、スクライブ荷重を大きくしなければスクライブ開始直後から垂直クラックが発生することがない。これは基板25に先に接触する溝内稜線14bにより、基板25の後方斜め下方向に稜線で基板25を押すような力が加わり、垂直クラックの起点となるクラックは形成されにくいため、滑り量が多く、かかり不良になっていると考えられる。
本実施の形態のスクライビングホイールを用いて脆性材料基板のスクライブを行う場合には、例えば以下のようなホルダユニット及びホルダジョイントが用いられる。ホルダユニット30は回転自在にスクライビングホイール10を保持するものである。ホルダジョイント40はホルダユニット30を回転自在に保持するものである。図10(a)には、ホルダユニット30が取り付けられたホルダジョイント40の正面図と、回転軸部40aに取り付けられたベアリング41a、41bとスペーサ41cの断面図が併せて示されている。図10(b)はホルダユニット30の下部側面を図10(a)とは異なる方向から示した拡大図である。
ホルダジョイント40は略円柱状をしており、回転軸部40aと、円柱形のジョイント部40bとで構成されている。回転軸部40aには円筒形のスペーサ41cを介して上下2つのベアリング41a,41bが取り付けられ、ホルダジョイント40は回動自在に保持される。
ジョイント部40bの下端から軸に沿った円形の開口42が形成され、この開口42の上部にはマグネット43が埋設されている。ホルダユニット30は開口42に挿入され、着脱自在に取り付けられる。ホルダユニット30は、ホルダ31と、ピン32と、スクライビングホイール10とを備えている。
図10(b)に示すようにホルダ31は略円柱形の金属等からなり、その下端側には平坦部33a、33bが形成されている。平坦部33aと平坦部33bとの間には、スクライビングホイール10を保持するための保持溝33が形成されている。平坦部33a、33bにはそれぞれ、スクライビングホイール10を固定するために孔状のピン孔34が形成されている。ピン孔34及びスクライビングホイール10の貫通孔11にピン32を貫通させることで、このスクライビングホイール10がホルダ31に対して回転自在に取り付けられる。
図10(b)に示すようにホルダ31の上端側には、位置決め用の取付部35が形成されている。取付部35はホルダ31を切り欠いて形成されており、傾斜部35aと平坦部35bとを有している。
ホルダジョイント40にホルダユニット30を装着する際は、このホルダユニット30を開口42に向けて取付部35側から挿入する。その際、ホルダ31の上端側の金属部分がマグネット43に引き寄せられ、取付部35の傾斜部35aが開口42の内部を通る平行ピン44と接触することで位置決めされ、ホルダ31はホルダジョイント40に固定される。このときホルダジョイント40の回転軸中心に対して、スクライビングホイール10の回転軸であるピン32の位置が、傾斜面35aと逆方向に所定距離オフセットされていることにより、脆性材料基板にスクライブラインを形成する際に、ホルダ31の傾斜部35a側が常に矢印Aで示すスクライブ進行方向前方となる。
スクライビングホイール10は、消耗品であるため定期的な交換が必要となる。ホルダジョイン40からホルダユニット30を取り外す際は、ホルダ31を下方へ引く抜くことで、容易に取り外すことができる。本実施の形態においては、ホルダジョイント40を介してホルダユニット30が図示を省略するスクライブ装置に装着されているので、このホルダユニット30の着脱が容易に行われる。このため、スクライビングホイール10をホルダ31から取り外すことなく、これらスクライビングホイール10とホルダ31とが一体として扱われる。このとき、あらかじめ平坦部14がスクライブ方向の後方になるようにスクライビングホイール10が取付けられたホルダユニット30を準備しておくことで、スクライビングホイール交換の際に、容易に平坦部14cをスクライブ方向の後方とすることができる。
尚この実施の形態ではスクライビングホイールの稜線上に一定間隔で多数の溝を形成しているが、溝の数については限定されるものではない。溝の形状については稜線に垂直な方向に長軸を有する楕円形としているが、傾斜面に沿って所定の長さを有する形状であれば、長方形等任意の形状とすることができる。側面視における溝の形状も、V字状の溝に限らずU字状の溝など公知の形状としてもよい。又溝の深さが傾斜面に沿って溝内で変化するようにされているが、溝内で一定の深さとしてもよく、稜線の左右の傾斜面において深さが異なっていてもよい。さらに、溝の稜線方向の幅及び間隔、外周稜線に対する角度についても任意に決定することができる。
また、本実施の形態においてはレーザ加工により円板の外周部に2つのステップで形成しているが、回転軸に沿って稜線13を中心としてX軸方向の前後に一定間隔を移動させながらレーザを照射する第1のステップにおいて、稜線13を中央に含む傾斜面溝14a、溝内稜線14bと同時に平坦部14cを同時に形成し、第2のステップを省略してもよい。また、第1,第2のステップともに砥石加工等その他の加工方法に代えることもできる。
本発明のスクライビングホイールは単板及び貼り合わせ基板をスクライブするスクライブ装置やスクライブ工具に適用することができる。
10 スクライビングホイール
11 貫通孔
12 傾斜面
13 稜線
14 溝
14a 傾斜面溝
14b 溝内稜線
14c 平坦部
30 ホルダユニット
31 ホルダ
32 ピン
40 ホルダジョイント

Claims (5)

  1. 円板状で外周が断面V字状の傾斜面と、前記傾斜面が交わる稜線とを有するスクライビングホイールであって、
    前記稜線を含む前記傾斜面の一定間隔毎に複数の溝を具備し、
    前記溝は、前記傾斜面に延在する傾斜面溝と、前記傾斜面溝内部に前記稜線の一端から連続する溝内稜線と前記溝内稜線の一部が除去された平坦部とを有し、前記平坦部は前記稜線に沿って前記溝の同一方向に形成されたものであるスクライビングホイール。
  2. 前記平坦部は、前記稜線の他端に連続するように形成されたものである請求項1記載のスクライビングホイール。
  3. 請求項1又は2記載のスクライビングホイールを用いた脆性材料基板のスクライブ方法であって、
    前記スクライビングホイールを転動自在として脆性材料基板に圧接し、
    前記スクライビングホイールの各溝に設けられた平坦部が前記稜線より先に前記脆性材料基板に接触するように前記脆性材料基板上で前記スクライビングホイールを回転させてスクライブするスクライブ方法。
  4. スクライビングホイールの製造方法であって、
    円板状の基板の外周面に断面がV字状の傾斜面と、前記傾斜面が交わる稜線とを形成し、
    前記傾斜面に、前記稜線を含むように複数の溝を一定間隔で形成し、
    前記各溝に、前記稜線の一端から連続する溝内稜線と前記溝内稜線の一部が除去された平坦部とを有し、前記平坦部を、前記稜線に沿って前記溝の同一方向に位置するように形成したスクライビングホイールの製造方法。
  5. 請求項1又は2に記載のスクライビングホイールと、
    前記スクライビングホイールを回転自在に保持するピンと、
    前記スクライビングホイールを配置しておく保持溝を形成する一対の支持部を含み、前記一対の支持部に前記ピンを配置しておくピン孔が設けられたホルダと、を具備するホルダユニット。
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