JP2019043024A - カードとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装飾片のずれがないカードとその製造方法を提供する。【解決手段】カードの製造方法は、装飾片が載置されたカード基材と、基体シートの上にカード基材にのみ接着する接着層が少なくとも形成された転写シートとを用意し、カード基材の装飾片が載置された面と、転写シートの接着層が形成された面とを対向させて配置する配置工程と、カード基材と転写シートとを熱プレスすることにより装飾片をカード基材に埋め込む埋込工程と、熱プレスによる圧力を解放する解放工程と、カード基材と転写シートとを冷却プレスする冷却プレス工程と、基体シートをカード基材から剥離する剥離工程とを備えるように構成した。カードは、カード基材と、カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、カード基材の上のみに形成された接着層とを少なくとも備えるように構成した。【選択図】図1
Description
本発明は、カードとその製造方法に関する。
装飾片を有するカードを製造する方法として、熱プレスと冷却プレスとを用いたプレス加工法が知られている。この方法では、まず熱プレスによって装飾片13をカード基材12に埋め込む(図8(a)参照)。次に、圧力を解放して(図8(b)参照)、冷却プレスをする(図8(c)参照)。この方法では、熱プレスの熱でカード基材が軟化するため、装飾片13を容易に埋め込むことができる。また、冷却プレスすることで、熱プレスによって生じたカード基材の歪みを抑えることができる。
しかし、従来のカードの製造方法では、歪みが生じたカード基材を冷却プレスで伸ばして歪みを矯正する際にカード基材の伸びに引っ張られて、装飾片が本来の埋め込み位置からずれ量lだけずれてしまう(図8(d)参照)という問題があった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、装飾片のずれがないカードとその製造方法を提供することを目的とする。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は必要に応じて任意に組み合わせることができる。
本発明のカードの製造方法は、
装飾片が載置されたカード基材と、基体シートの上にカード基材にのみ接着する接着層が少なくとも形成された転写シートとを用意し、カード基材の装飾片が載置された面と、転写シートの接着層が形成された面とを対向させて配置する配置工程と、
カード基材と転写シートとを熱プレスすることにより装飾片をカード基材に埋め込む埋込工程と、
熱プレスによる圧力を解放する解放工程と、
カード基材と転写シートとを冷却プレスする冷却プレス工程と、
基体シートをカード基材から剥離する剥離工程と
を備えたものである。
装飾片が載置されたカード基材と、基体シートの上にカード基材にのみ接着する接着層が少なくとも形成された転写シートとを用意し、カード基材の装飾片が載置された面と、転写シートの接着層が形成された面とを対向させて配置する配置工程と、
カード基材と転写シートとを熱プレスすることにより装飾片をカード基材に埋め込む埋込工程と、
熱プレスによる圧力を解放する解放工程と、
カード基材と転写シートとを冷却プレスする冷却プレス工程と、
基体シートをカード基材から剥離する剥離工程と
を備えたものである。
また、剥離工程の後に装飾片に転写された接着層を除去するものであってもよい。
また、転写シートは、基体シートと接着層との間に図柄層が形成されたものであってもよい。
また、装飾片とカード基材との間に接着剤層が形成されたものであってもよい。
また、カード基材の表面と装飾片の表面とが面一であってもよい。
また、装飾片の材料が金属であってもよい。
また、装飾片の少なくとも表面がクロムであり接着層がアクリル系樹脂であってもよい。
本発明のカードは、
カード基材と、
カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、
カード基材の上のみに形成された接着層と
を少なくとも備えたものである。
カード基材と、
カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、
カード基材の上のみに形成された接着層と
を少なくとも備えたものである。
また、本発明のカードは、
カード基材と、
カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、
カード基材の上のみに形成された接着層と、
接着層の上のみに形成された図柄層と
を少なくとも備えたものである。
カード基材と、
カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、
カード基材の上のみに形成された接着層と、
接着層の上のみに形成された図柄層と
を少なくとも備えたものである。
また、カード基材の表面と装飾片の表面とが面一であってもよい。
本発明のカードの製造方法は、装飾片が載置されたカード基材と、基体シートの上にカード基材にのみ接着する接着層が少なくとも形成された転写シートとを用意し、カード基材の装飾片が載置された面と、転写シートの接着層が形成された面とを対向させて配置する配置工程と、カード基材と転写シートとを熱プレスすることにより装飾片をカード基材に埋め込む埋込工程と、熱プレスによる圧力を解放する解放工程と、カード基材と転写シートとを冷却プレスする冷却プレス工程と、基体シートをカード基材から剥離する剥離工程とを備えるように構成した。
したがって、本発明のカードの製造方法によれば、装飾片のずれがないカードを得ることができる。
本発明のカードは、カード基材と、カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、カード基材の上のみに形成された接着層とを少なくとも備えるように構成した。
また、本発明のカードは、カード基材と、カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、カード基材の上のみに形成された接着層と、接着層の上のみに形成された図柄層とを少なくとも備えるように構成した。
したがって、本発明のカードは装飾片のずれがないものである。
また、本発明のカードは、カード基材と、カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、カード基材の上のみに形成された接着層と、接着層の上のみに形成された図柄層とを少なくとも備えるように構成した。
したがって、本発明のカードは装飾片のずれがないものである。
以下、本発明のカードとその製造方法について、図面を参照しながら実施形態の一例を説明する。
本実施形態のカードの製造方法は、装飾片2が載置されたカード基材1と、基体シート4の上にカード基材1にのみ接着する接着層5が少なくとも形成された転写シート3とを用意し、カード基材1の装飾片2が載置された面と、転写シート3の接着層5が形成された面とを対向させて配置する配置工程と、カード基材1と転写シート3とを熱プレスすることにより装飾片2をカード基材1に埋め込む埋込工程と、熱プレスによる圧力を解放する解放工程と、カード基材1と転写シート3とを冷却プレスする冷却プレス工程と、基体シート4をカード基材1から剥離する剥離工程とを備えたものである(図1参照)。
(配置工程)
配置工程は、装飾片2が載置されたカード基材1と、基体シート4の上にカード基材1にのみ接着する接着層5が少なくとも形成された転写シート3とを用意し、カード基材1の装飾片2が載置された面と、転写シート3の接着層5が形成された面とを対向させて配置する工程である(図1(a)参照)。
配置工程は、装飾片2が載置されたカード基材1と、基体シート4の上にカード基材1にのみ接着する接着層5が少なくとも形成された転写シート3とを用意し、カード基材1の装飾片2が載置された面と、転写シート3の接着層5が形成された面とを対向させて配置する工程である(図1(a)参照)。
カード基材1の材料としては、たとえば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩ビ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS系樹脂などの熱可塑性樹脂およびこれらの積層品、ならびに紙を用いることができる。好ましくは、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)である。なお、カード基材1の装飾片2を載置する面には凹凸があってもよい。
装飾片2の材料としては、熱プレスの圧力に耐え得る強度と、熱に耐え得る耐熱性とを有していればよく、金属、樹脂およびこれらの複合材などを用いることができる。装飾片2は任意の形状とすることができる。たとえば、企業のロゴ、商品名、数字、文字、記号などの形状である。なお、本発明の製造方法ではカードの装飾片2上に接着層5が積層されないカードを得られるため、装飾片2の材料として金属を用いると、金属の持つ光沢感や肌合いといった質感を活かしたカードを得ることができる。
転写シート3は、基体シート4の上に接着層5が少なくとも形成されている。基体シート4は、冷却プレス後にカード基材1から剥離するものである。基体シート4の材料としては、たとえば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩ビ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS系樹脂などの熱可塑性樹脂およびこれらの積層品を用いることができる。
なお、転写シート3は、基体シート4と接着層5との間に図柄層6が形成されたものであってもよい(図2(a)参照)。図柄層6によって、カードの装飾性を向上させることができる。図柄層6は全面に形成してもよく、任意のパターンで形成してもよい。図柄層6は、基体シート4に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの通常の印刷法や、グラビアコート法、ロールコート法、ダイコート法などのコート法、または転写法などによって形成することができる。図柄層6の材料は、たとえば、アクリル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、熱可塑性ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの樹脂と、樹脂に添加される顔料または染料を含むものである。また、図柄層6は、たとえば、真空蒸着法またはスパッタリング法を使って金属を蒸着して形成した金属薄膜層であってもよく、また金属薄膜層にエッチング法を適用して形成してもよい。図柄層6は、たとえば、アルミペーストまたはミラーインキを使用して金属調意匠が施されたものであってもよい。図柄層6は、たとえば、数百nm〜数十μmの厚さで形成することができる。なお、図柄層6は、基体シートを剥離後にカードにマットな質感を与えるものであってもよい。マットな質感を与える図柄層は、微細な凹凸が形成された基体シート4の凹凸面に図柄層を形成した転写シートを用いてプレスした後に基体シートを剥離し、または図柄層の内部に粒子を含有させることによって、得ることができる。
なお、転写シート3は、基体シート4の上に保護層7がさらに形成されたものであってもよい(図3(a)参照)。保護層7は、基体シート4を剥離後にカードの最表面となる層である。保護層の材料としては、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン‐酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることができる。このような熱可塑性樹脂で保護層を形成すると、カードに耐薬品性などを与えることができる。また、他の材料としては、紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれかを含んで形成することができる。このような樹脂としては、ウレタンアクリレート系樹脂、シアノアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、これらの樹脂にイソシアネートなどの添加剤を加えた樹脂などを挙げることができる。保護層7の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの通常の印刷法や、グラビアコート法、ロールコート法、ダイコート法などのコート法を用いることができる。上記硬化性樹脂で保護層を形成すると、カードに耐久性や耐摩耗性といった物性を与えることができる。
なお、基体シート1の離型性をより高めるために、基体シート1の上に離型層(図示せず)を積層してもよい。離型層は、基体シート1を剥離した際に、基体シート1とともに剥離される。
接着層5には、カード基材1にのみ接着する性質を持つ材料を用いる。このような接着層5を形成した転写シート3では、冷却プレス後に転写シート3をカード基材1から剥離すると、装飾片2の上にある接着層は装飾片2には接着せず、この箇所の接着層は基体シート4とともに剥離される(図1(e)参照)。つまり、この場合、接着層は装飾片に転写もされず接着もしないため、装飾片が露出したカードを容易に得ることができる。
転写シート3に図柄層6が形成されている場合は、装飾片2に接着していない接着層5と、その接着層の形成された領域に対応する図柄層6とが、基体シート4とともに剥離される(図2(b)参照)。転写シート3に保護層7がさらに形成されている場合は、装飾片2に接着していない接着層5と、その接着層の形成された領域に対応する図柄層6および保護層7とが、基体シート4とともに剥離される(図3(b)参照)。
接着層5の材料としては、感熱性または感圧性の樹脂を適宜選択して用いることができる。たとえば、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン‐酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂などである。これら樹脂は、装飾片2の材料によって適宜選択する。装飾片2の材料が、少なくともその表面がクロムであれば、接着層5の材料はアクリル系樹脂を選択するとよい。このようにすると、転写シートを剥離した後に接着層5が装飾片2に接着しないため、クロムの持つ質感を活かしたカードを得ることができる。接着層の厚みは、0.1μm〜50μmとすることができる。接着層の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの通常の印刷法や、グラビアコート法、ロールコート法、ダイコート法などのコート法を用いることができる。接着層が形成されていることにより、カード基材に埋め込まれた装飾片が、後述の冷却プレスによって所定の位置からずれることを抑制することができる。
なお、上記した各層の間には、密着性を上げるためにアンカー層(図示せず)があってもよい。また、上記の各層を形成する際の乾燥温度は、たとえば、50℃〜200℃にすることができる。
(埋込工程)
埋込工程は、カード基材1と転写シート3とを熱プレスすることにより装飾片2をカード基材1に埋め込む工程である(図1(b)参照)。
埋込工程は、カード基材1と転写シート3とを熱プレスすることにより装飾片2をカード基材1に埋め込む工程である(図1(b)参照)。
熱プレスは、たとえば、上型10と下型11とを含むプレス機によって行う。熱プレスによって、カード基材1と転写シート3とが一体となる。上型10と下型11は、それぞれ加熱機構を備えており、加熱温度を自由に設定することができる。加熱温度は、たとえば上型10は50℃〜300℃とすることができ、下型11は50℃〜300℃とすることができる。上型と下型とを同じ温度にしてもよいし、異なる温度にしてもよい。同じ温度にすると、熱プレスによる反りを生じにくくすることができる。また、熱プレスによって加える圧力は、カード基材の軟化具合や装飾片の埋込量に応じて、0.01MPa〜2MPaとすることができる。また、上型と下型の温度を異ならせれば、たとえば、カード基材が異種材料を積層して形成されている場合に、材料どうしの熱収縮率の違いによるカード基材の反りを抑制することができる。
装飾片の埋込量は、カード基材の表面と装飾片の表面とが面一になる量であってもよい(図1(e)、図2(b)、図3(b)、図4(f)、図5(b)参照)。装飾片2の表面が曲面を含む場合は、曲面の最頂部tとカード基材1の表面とが面一になるように埋め込む(図6(a)参照)。カード基材の表面と装飾片の表面とが面一になるように装飾片を埋め込むと、転写シートの接着層が接着する面に段差ができず、熱プレスの圧力がカード基材と転写シートに均等に加わり、接着層によってカード基材と転写シートとをしっかりと接着することができる。また、接着層や図柄層の厚みは数百nm〜数十μmと薄い。したがって、カード基材の表面と装飾片の表面とが面一であっても、触ったときにほとんど段差が感じられないカードを得ることができる。
なお、装飾片2とカード基材1との間に接着剤層8が形成されたものであってもよい(図5(a)参照)。つまり、装飾片2をカード基材1の表面にあらかじめ貼ってもよい。接着剤層とは、接着剤の層と粘着剤の層とを含むものとする。したがって、装飾片をカード基材に完全に固定してもよいし、装飾片をカード基材から剥がして再度貼り合わせることができるようにしてもよい。接着剤層を形成すると、熱プレスによってカード基材に埋め込まれた装飾片を、より強固にカード基材1に固定することができる(図5(b)参照)。また、あらかじめカード基材の所定の位置に装飾片を接着しておくため、装飾片が冷却プレス工程によってずれることをより確実に防ぐことができる。
(解放工程)
解放工程は、熱プレスによる圧力を解放する工程である(図1(c)参照)。圧力の解放は、上型10を図の上側に、下型11を図の下側に移動することによって行う。解放工程により、一体となったカード基材1と転写シート3には、熱収縮によって歪みが生じる。なお、圧力の解放は、上型または下型のいずれかを移動して行ってもよい。
解放工程は、熱プレスによる圧力を解放する工程である(図1(c)参照)。圧力の解放は、上型10を図の上側に、下型11を図の下側に移動することによって行う。解放工程により、一体となったカード基材1と転写シート3には、熱収縮によって歪みが生じる。なお、圧力の解放は、上型または下型のいずれかを移動して行ってもよい。
(冷却プレス工程)
冷却プレス工程は、カード基材1と転写シート3とを冷却プレスする工程である(図1(d)参照)。冷却プレスは、たとえば、熱プレス時と同じように上型10と下型11とを含むプレス機によって行う。熱プレス時と同じ型を使用してもよいし、熱プレス時とは異なる型を使用してもよい。冷却プレスにより、埋込工程の熱プレスによって生じた歪みを矯正することができる。冷却プレス時の温度は熱プレス時の温度よりも低くし、たとえば、4℃〜50℃とすることができる。また、冷却プレスによって加える圧力は、熱プレス後のカード基材の軟化具合に応じて、0.01MPa〜3MPaとすることができる。カード基材1と転写シート3は、転写シート3の接着層5によりしっかりと接着している。接着層5は装飾片2に密着しており、装飾片2はしっかり接着したカード基材1と転写シート3との間に挟まれているため、冷却プレスをしても装飾片2が所定の位置からずれにくくなる。
冷却プレス工程は、カード基材1と転写シート3とを冷却プレスする工程である(図1(d)参照)。冷却プレスは、たとえば、熱プレス時と同じように上型10と下型11とを含むプレス機によって行う。熱プレス時と同じ型を使用してもよいし、熱プレス時とは異なる型を使用してもよい。冷却プレスにより、埋込工程の熱プレスによって生じた歪みを矯正することができる。冷却プレス時の温度は熱プレス時の温度よりも低くし、たとえば、4℃〜50℃とすることができる。また、冷却プレスによって加える圧力は、熱プレス後のカード基材の軟化具合に応じて、0.01MPa〜3MPaとすることができる。カード基材1と転写シート3は、転写シート3の接着層5によりしっかりと接着している。接着層5は装飾片2に密着しており、装飾片2はしっかり接着したカード基材1と転写シート3との間に挟まれているため、冷却プレスをしても装飾片2が所定の位置からずれにくくなる。
(剥離工程)
剥離工程は、基体シート4をカード基材1から剥離する工程である。基体シート4がカード基材1から剥離されると、カード基材1の上のみに接着層5が接着した状態となる(図1(e)参照)。剥離工程により、装飾片を露出させることができる。また、接着層5は装飾片2の上に接着はしないが転写はされた状態であってもよい(図4(e)参照)。この場合、装飾片2の上に転写された接着層5を除去して、本発明のカードを製造してもよい(図4(f)参照)。除去方法としては、たとえば、粘着テープ、エアブロー、布拭き、水洗浄、溶剤洗浄などによる方法を挙げることができる。図4の場合は、接着層は装飾片上に転写はしているが接着はしていないため、上述した除去方法により容易に装飾片を露出させることができる。なお、転写シート3が図柄層6や保護層7といった他の層を備えている場合であっても、上記の方法によって、装飾片の上に積層された接着層、図柄層、保護層を除去することができる(図2(b)、図3(b)参照)。
剥離工程は、基体シート4をカード基材1から剥離する工程である。基体シート4がカード基材1から剥離されると、カード基材1の上のみに接着層5が接着した状態となる(図1(e)参照)。剥離工程により、装飾片を露出させることができる。また、接着層5は装飾片2の上に接着はしないが転写はされた状態であってもよい(図4(e)参照)。この場合、装飾片2の上に転写された接着層5を除去して、本発明のカードを製造してもよい(図4(f)参照)。除去方法としては、たとえば、粘着テープ、エアブロー、布拭き、水洗浄、溶剤洗浄などによる方法を挙げることができる。図4の場合は、接着層は装飾片上に転写はしているが接着はしていないため、上述した除去方法により容易に装飾片を露出させることができる。なお、転写シート3が図柄層6や保護層7といった他の層を備えている場合であっても、上記の方法によって、装飾片の上に積層された接着層、図柄層、保護層を除去することができる(図2(b)、図3(b)参照)。
<変形例>
上記実施形態においては、カード基材の表面と装飾片の表面とが面一になるように装飾片を埋め込んでいるが、装飾片の表面がカード基材の表面から突出するよう埋め込んでもよい(図7(a)参照)。たとえば、熱プレスと冷却プレスの圧力を調整することによって、このように埋め込むことができる。
上記実施形態においては、カード基材の表面と装飾片の表面とが面一になるように装飾片を埋め込んでいるが、装飾片の表面がカード基材の表面から突出するよう埋め込んでもよい(図7(a)参照)。たとえば、熱プレスと冷却プレスの圧力を調整することによって、このように埋め込むことができる。
基体シートを剥離した後に、接着層5の表面と装飾片2の表面とが面一であってもよい(図7(b)参照)。このようなカードは、接着層5の厚み分を残して装飾片2を埋め込むことにより得ることができる。この方法では、カード表面を平滑にすることができる。なお、図柄層6や保護層7が形成された転写シート3を用いる場合は、これらの層の厚みと接着層の厚みとを足した厚み分を残して装飾片を埋め込めばよい。
また、装飾片2の表面が接着層5の表面から突出してもよい(図7(c)参照)。このようなカードは、接着層5の厚みを超えるように装飾片2を埋め込むことにより得ることができる。この方法では、カード表面に段差ができるため、装飾片に立体感があるカードを得ることができる。なお、図柄層6や保護層7が形成された転写シート3を用いる場合は、これらの層の厚みと接着層の厚みとを足した厚みを超えるように装飾片を埋め込めばよい。
以上のようにして、本発明のカードを得ることができる。
1 :カード基材
2 :装飾片
3 :転写シート
4 :基体シート
5 :接着層
6 :図柄層
7 :保護層
8 :接着剤層
9 :カード
10:上型
11:下型
12:カード基材
13:装飾片
14:カード
2 :装飾片
3 :転写シート
4 :基体シート
5 :接着層
6 :図柄層
7 :保護層
8 :接着剤層
9 :カード
10:上型
11:下型
12:カード基材
13:装飾片
14:カード
Claims (10)
- 装飾片が載置されたカード基材と、基体シートの上に前記カード基材にのみ接着する接着層が少なくとも形成された転写シートとを用意し、カード基材の前記装飾片が載置された面と、転写シートの前記接着層が形成された面とを対向させて配置する配置工程と、
前記カード基材と前記転写シートとを熱プレスすることにより前記装飾片を前記カード基材に埋め込む埋込工程と、
前記熱プレスによる圧力を解放する解放工程と、
前記カード基材と前記転写シートとを冷却プレスする冷却プレス工程と、
前記基体シートを前記カード基材から剥離する剥離工程と
を備えた、カードの製造方法。 - 前記剥離工程の後に前記装飾片に転写された前記接着層を除去するものである、請求項1に記載のカードの製造方法。
- 前記転写シートは、前記基体シートと前記接着層との間に図柄層が形成されたものである、請求項1または2のいずれかに記載のカードの製造方法。
- 前記装飾片と前記カード基材との間に接着剤層が形成された、請求項1から3のいずれかに記載のカードの製造方法。
- 前記カード基材の表面と前記装飾片の表面とが面一である、請求項1から4のいずれかに記載のカードの製造方法。
- 前記装飾片の材料が金属である、請求項1から5のいずれかに記載のカードの製造方法。
- 前記装飾片の少なくとも表面がクロムであり前記接着層がアクリル系樹脂である、請求項6に記載のカードの製造方法。
- カード基材と、
前記カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、
前記カード基材の上のみに形成された接着層と
を少なくとも備えた、カード。 - カード基材と、
前記カード基材の表面に埋め込まれた装飾片と、
前記カード基材の上のみに形成された接着層と、
前記接着層の上のみに形成された図柄層と
を少なくとも備えた、カード。 - 前記カード基材の表面と前記装飾片の表面とが面一である、請求項8または9のいずれかに記載のカード。
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