JP2019042557A - 遊技機 - Google Patents

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Kazuaki Kuramoto
和明 倉本
勝博 牟田
Katsuhiro Muta
勝博 牟田
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Abstract

【課題】遊技への注目度を良好に高めることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】上作動口33及び下作動口34に遊技球が入賞すると、入賞した作動口に応じた保留情報が主制御装置に記憶される。そして、当該保留情報に基づいて、図柄表示装置41における図柄の変動表示が開始される。主制御装置では、変動表示を開始させる場合、及び各作動口33,34に遊技球が入賞した場合に当否判定処理が実行される。ここで、高頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行した場合には、開閉実行モード中に保留情報の内容を反映した保留予告演出を実行する一方、低頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行した場合には、保留予告演出を実行しない。【選択図】 図4

Description

本発明は遊技機に関するものである。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技領域に設けられた始動入球部に遊技球が入球したことを契機として、当たり遊技状態等の所定遊技状態に移行させるか否かの抽選が行われる。また、例えば遊技領域に設けられた表示装置では、上記抽選が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され、当該変動表示の最終的な停止表示に際して上記抽選結果に応じた停止結果が表示されるという1遊技回分の表示演出が実行される。
また、絵柄の変動表示が行われている最中に遊技球が始動入球部に入球した場合、当たり抽選に用いる情報が予め定められた所定数(例えば4個)を上限として保留記憶されるようになっているパチンコ遊技機がある。保留記憶された場合には、絵柄の変動表示が終了した後に、前記保留記憶された情報を用いて当たり抽選が行われ、次回の絵柄の変動表示が開始される(例えば特許文献1参照)。
特開2004−81853号公報
ここで、遊技機においては、遊技の多様化を図ることで、遊技への注目度を高める必要がある。しかし、遊技への注目度を高める上で未だ改良の余地がある。なお、この点は、パチンコ遊技機に限らず、表示演出が実行される他の遊技機にも該当する。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技への注目度を良好に高めることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
遊技者の発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
前記遊技領域に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な始動入球部と、を備え、
前記始動入球部には、
第1始動入球部と、
開状態と閉状態とに切換可能な第2始動入球部と、
が含まれており、
各前記始動入球部のいずれかに遊技球が入球したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた所定数を上限として記憶する取得情報記憶手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている付与情報に対応しているか否かの付与判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を予め定められた順番で順次行う付与判定手段と、
前記付与判定手段による付与判定の結果が判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態に移行させる移行手段と、
を備えた遊技機において、
前記第1始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した特別情報を、第1所定数を上限として記憶する第1取得情報記憶手段と、
前記第2始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した特別情報を、第2所定数を上限として記憶する第2取得情報記憶手段と、
を備えており、
前記付与判定手段は、前記第1取得情報記憶手段又は前記第2取得情報記憶手段に記憶されている特別情報のそれぞれに対して前記付与判定を行うものであり、
前記第1取得情報記憶手段に記憶されている特別情報よりも後から前記第2取得情報記憶手段に記憶された特別情報について先に前記付与判定を行うことが可能な優先手段と、
前記情報取得手段により取得された所定の特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果に対応する情報を、当該所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段と、
当該先特定手段による特定結果に対応する特別報知が、当該先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段にて実行されるようにする特別報知制御手段と、
を備え、
前記特別報知制御手段は、前記特定遊技状態中に前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に対して前記特別報知を行うとともに、当該特別情報について前記特別報知を実行する実行期間を当該特別情報が当該特定遊技状態の終了後に前記付与判定の対象となる順番に対応させて異ならせ、さらには各実行期間では前記特別報知の対象となった前記特別情報が前記付与対応結果に対応しているか否かにより特別報知の実行態様又は所定の報知態様となる特別報知の実行頻度を異ならせる報知演出を実行可能な特定制御手段を備え、
前記第2始動入球部において予め定められた動作態様で開閉動作が行われるように前記第2始動入球部を制御する開閉制御手段を備え、
前記動作態様として、前記第2始動入球部への入球の期待度が相対的に高低となる高期待度態様と低期待度態様とがあり、
前記特定遊技状態として、当該特定遊技状態の終了後に実行される前記付与判定において前記付与対応結果となる前記特別情報が相対的に多くなり得る状況で進行するように、前記動作態様が前記高期待度態様である状況において前記特定遊技状態に移行した場合における高期待度の特定遊技状態と、前記動作態様が前記低期待度態様である状況において前記特定遊技状態に移行した場合における低期待度の特定遊技状態と、
があり、
前記特定制御手段による前記特定遊技状態中の前記特別報知を、前記高期待度の特定遊技状態では実行する一方、前記低期待度の特定遊技状態では実行しないようにする第1手段と、
前記特定制御手段による前記特定遊技状態中の前記特別報知を、当該特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が予め定められた特定数よりも多い場合には実行する一方、前記特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が前記特定数以下の場合には実行しないようにする第2手段と、
を備え、
前記開閉制御手段は、前記特定遊技状態中においては前記低期待度態様の動作態様にて前記第2始動入球部の開閉制御が行われるように制御するものであり、
前記特定制御手段は、前記第1始動入球部への入球に基づいて取得された特別情報についての前記報知演出と、前記第2始動入球部への入球に基づいて取得された特別情報についての前記報知演出とを異なるようにすることが可能であることを特徴とする。
遊技への注目度を良好に高めることができる。
第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図。 遊技盤の構成を示す正面図。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図。 図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための説明図。 当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図。 当否テーブルを説明するための説明図。 振分テーブルを説明するための説明図。 主制御装置のMPUにおけるタイマ割込み処理を示すフローチャート。 作動口用の入賞処理を示すフローチャート。 情報取得処理を示すフローチャート。 通常処理を示すフローチャート。 遊技回制御処理を示すフローチャート。 データ設定処理を示すフローチャート。 変動開始処理を示すフローチャート。 第1遊技状態移行処理を示すフローチャート。 大入賞口開閉処理を示すフローチャート。 開閉実行モード終了時の移行処理を示すフローチャート。 第2遊技状態移行処理を示すフローチャート。 音声ランプ制御装置及び表示制御装置の電気的構成を示すブロック図。 第1保留予告用の確認処理を示すフローチャート。 第2保留予告用の確認処理を示すフローチャート。 表示制御装置のMPUにおける一致情報受信処理を示すフローチャート。 ラウンド表示開始処理を示すフローチャート。 特別演出用ラウンド中表示処理を示すフローチャート。 保留予告が実行される様子を示す説明図。 特別演出が実行される場合の様子を示すタイミングチャート。 第2の実施の形態における振分テーブルを説明するための説明図。 第2の実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理を示すフローチャート。 第2の実施の形態における第1保留予告用の確認処理を示すフローチャート。 第2の実施の形態における第2保留予告用の確認処理を示すフローチャート。 第2の実施の形態における一致情報受信処理を示すフローチャート。 変動表示制御処理を示すフローチャート。 変動開始用処理を示すフローチャート。 外れ変動態様設定処理を示すフローチャート。 第3の実施の形態における変動開始処理を示すフローチャート。 特別遊技回設定処理を示すフローチャート。 第3の実施の形態における第1保留予告用の確認処理を示すフローチャート。 第3の実施の形態における変動表示制御処理を示すフローチャート。 第3の実施の形態における変動開始用処理を示すフローチャート。 第3の実施の形態における変動中用処理を示すフローチャート。 特別演出が実行される様子を示す説明図。 第6の実施の形態における振り分けテーブルを説明するための説明図。 通常処理を示すフローチャート。 遊技状態移行処理を示すフローチャート。 保留予告用の確認処理を示すフローチャート。 ラウンド表示開始処理を示すフローチャート。 通常ラウンド演出を説明するための説明図。 保留予告演出を説明するための説明図。 ラウンド演出を説明するためのタイミングチャート。 第7の実施の形態におけるラウンド演出決定処理を示すフローチャート。 ラウンド表示開始処理を示すフローチャート。 第2保留予告演出を説明するための説明図。 第2特別ラウンド演出を説明するためのタイミングチャート。
<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材などを四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機本体12は、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、図3に示すように、その回動先端部に施錠装置16が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤24の構成を図4に基づいて説明する。遊技盤24には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31,可変入賞装置32,上作動口(第1始動入球部又は非優先始動入球部)33,下作動口(第2始動入球部又は優先始動入球部)34,スルーゲート35、可変表示ユニット36、メイン表示部43及び役物用表示部44等がそれぞれ設けられている。
遊技盤24の背面側には、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34のそれぞれに対応させて検知センサ(図示略)が設けられており、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34への入球が発生すると、それが対応する検知センサにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合に、一般入賞口31への入球が発生した場合には10個の遊技球の払出が実行され、可変入賞装置32への入球が発生した場合には15個の遊技球の払出が実行され、上作動口33への入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行され、下作動口34への入球が発生した場合には4個の遊技球の払出が実行される。
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口37が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口37を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘38が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口37への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34又はスルーゲート35への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口33及び下作動口34は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤24に設置されている。上作動口33及び下作動口34は共に上向きに開放されている。また、上作動口33が上方となるようにして両作動口33,34は上下方向、より詳細には鉛直方向に並んでいる。下作動口34には、左右一対の可動片よりなるガイド片としての電動役物34aが設けられている。
電動役物34aについて説明する。電動役物34aは、下作動口34に遊技球が入賞しにくい閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)と、閉鎖状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態(サポート状態又はガイド状態)とに切り換えられる。
上作動口33を構成する作動口ケースは、手前側に張り出すとともに正面から見て略台形状をなしており、上辺長<下辺長となっている。このとき、作動口ケースの上辺長(すなわち上作動口33の左右幅)は、遊技球の直径よりも僅かに大きい長さとされ、下辺長は、電動役物34aが閉鎖状態にある場合において左右の電動役物34a間の距離よりも大きい長さとされている。また、電動役物34aが閉鎖状態にある場合には作動口ケースと電動役物34aの上端部との間隔が遊技球の直径よりも僅かに短くなるよう両作動口33,34の設置間隔が調整されている。
上記構成によれば、電動役物34aの閉鎖状態では遊技球が下作動口34に入賞できず、電動役物34aが開放されることで下作動口34への入賞が可能となる。特にこのとき、電動役物34aが閉鎖状態から開放状態に移行する動作途中では、上記のとおり上作動口33の作動口ケースが略台形状をなしておりそれが障害となることから、電動役物34aが十分に開放されるまでは下作動口34への遊技球の入賞が不可能となり、電動役物34aのほぼ全開状態でのみ入賞が可能となっている。つまり、上方から落下してきた遊技球は作動口ケース33aの側面に当たって外側に弾かれ、下作動口34に直接入賞することはない。これにより、電動役物34aが極短時間で開放される場合には下作動口34への入賞が極めて困難となり、電動役物34aの開放状態が継続される場合にのみ下作動口34への入賞が容易となる。
さらにまた、上記のとおり上作動口33と下作動口34とが並設されている。より具体的には上下に並設されているため、電動役物34aが開放状態となった場合には、作動口装置の上方に向けて流下してきた遊技球は、上作動口33及び下作動口34のいずれにも入賞し得る。換言すれば、電動役物34aが開放状態である場合には、後述する発射ハンドル54の操作態様によって、上作動口33への入賞と下作動口34への入賞とを狙い分けることが難しい構成となっている。
なお、上作動口33の作動口ケースを上記の如く略台形状とする構成以外にも、上作動口33の作動口ケースを上部幅狭、下部幅広の2段構成としたり、上作動口33の左右両側に略ハ字状のガイド片を設けたり、作動口ケースの斜め下方に障害釘を植設したりしても良い。
可変入賞装置32は、遊技盤24の背面側へと通じる大入賞口32aを備えているとともに、当該大入賞口32aを開閉する開閉扉32bを備えている。開閉扉32bは、遊技盤24の背面側に設けられたソレノイドなどの駆動部と連結されており、通常は遊技球が入賞できない又は入賞しにくい閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に、閉鎖状態よりも遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。
ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードについては、後に詳細に説明する。可変入賞装置32の開放態様としては、所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置32が繰り返し開放される態様がある。
メイン表示部43及び役物用表示部44は、遊技領域の下部側の外縁に沿って配設された装飾部材39に設けられている。装飾部材39は、遊技盤24の盤面からパチンコ機10前方に延出している。より具体的には、装飾部材39の前面は、遊技領域をパチンコ機10前方から視認可能とするために前扉枠14に設けられた窓パネル62と対向しており、さらに窓パネル62との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、装飾部材39の前面の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
装飾部材39の前面から露出するようにしてメイン表示部43及び役物用表示部44が設けられている。つまり、メイン表示部43及び役物用表示部44は、前扉枠14の窓パネル62を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら両表示部43,44の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
メイン表示部43には、大当たり当選となることで可変入賞装置32が開閉実行モードとなった場合(又は開閉実行モードとなる場合)において、その開閉実行モードにおける可変入賞装置32の大入賞口32aが開放される回数を明示するためのラウンド表示部RSと、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第1結果表示部ASと、下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第2結果表示部BSとが設定されている。
ラウンド表示部RSでは、開閉実行モードの開始に際して開放回数の表示が開始され、開閉実行モードの終了に際して当該表示が終了される。
第1結果表示部ASでは、上作動口33への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。上作動口33への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第1結果表示部ASにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
第2結果表示部BSでは、下作動口34への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。下作動口34への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第2結果表示部BSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
ここで、いずれかの作動口33,34への入賞に基づいて、対応する結果表示部AS,BSにて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の結果表示部が設けられ、いずれの作動口33,34への入賞が発生したとしてもその単一の結果表示部にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の結果表示部にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回とする。
役物用表示部44は、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための表示部である。この場合、役物用表示部44では、スルーゲート35への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート35への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部44にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口34に設けられた電動役物34aが所定の態様で開放状態となる。
なお、メイン表示部43及び役物用表示部44は、複数のセグメントを有するセグメント表示装置により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置など他の表示装置を用いてもよい。
可変表示ユニット36には、図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置41が設けられている。また、可変表示ユニット36には、図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム42が配設されている。このセンターフレーム42は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置41の表示画面の前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示画面の視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置41には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。この場合、図柄表示装置41における変動表示は、上作動口33又は下作動口34への入賞に基づいて開始される。すなわち、第1結果表示部ASにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われるとともに、第2結果表示部BSにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われる。そして、例えば、開閉実行モードとして可変入賞装置32の大入賞口32aの開放が15回行われることとなる15ラウンド対応の開閉実行モードに移行する遊技回には、図柄表示装置41では予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
センターフレーム42の前面側における左上部分には、第1結果表示部AS及び図柄表示装置41に対応した第1保留ランプ部45が設けられている。遊技球が上作動口33に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部45の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。また、センターフレーム42の前面側における右上部分には、第2結果表示部BS及び図柄表示装置41に対応した第2保留ランプ部46が設けられている。遊技球が下作動口34に入賞した個数は最大4個まで保留され、第2保留ランプ部46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上述したように、センターフレーム42の上部がパチンコ機10前方に延出していることにより、第1保留ランプ部45及び第2保留ランプ部46の視認性が遊技球の落下により阻害されない構成となっている。
センターフレーム42の下部には、役物用表示部44に対応した第3保留ランプ部47が設けられている。遊技球がスルーゲート35を通過した回数は最大4回まで保留され、第3保留ランプ部47の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部45〜47が図柄表示装置41の一部で表示される構成等であってもよい。
センターフレームの上部には、特別表示装置48が設けられている。特別表示装置48は、特別演出を実行するために用いられるものである。具体的には、特別表示装置48には、LEDとスピーカとが設置されている。特別演出が実行される場合には、LEDが発光したり、スピーカから音声が出力されたりする。
遊技盤24には、内レール部51と外レール部52とが取り付けられており、これら内レール部51と外レール部52とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構53から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構53は、図2に示すように、樹脂ベース21における窓孔23の下方に取り付けられており、前扉枠14に設けられた発射ハンドル54が操作されることにより遊技球の発射動作が行われる。
内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部61が形成されている。窓部61は、略楕円形状をなし、上述した窓パネル62が嵌め込まれている。窓パネル62は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成してもよい。
窓部61の周囲には、各種ランプ部等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部63が窓部61の上方に設けられている。また、表示ランプ部63の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部64が設けられている。
前扉枠14における窓部61の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部65と下側膨出部66とが上下に並設されている。上側膨出部65内側には上方に開口した上皿71が設けられており、下側膨出部66内側には同じく上方に開口した下皿72が設けられている。上皿71は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構53側へ導くための機能を有する。また、下皿72は、上皿71内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿71及び下皿72には、裏パックユニット15の払出装置96から払い出された遊技球が前扉枠14の背面に設けられた通路形成ユニット73を通じて排出される。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
図3に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、主制御装置81及び音声ランプ制御装置82が搭載されている。
主制御装置81は、遊技の主たる制御を司る主制御基板と、電源を監視する停電監視基板とを具備しており、これら主制御基板及び停電監視基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス83に収容されて構成されている。基板ボックス83は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは分離阻止手段(又は、結合手段)としてのボックス結合部85によって分離不能に連結され、これにより基板ボックス83が封印されている。そして、これらボックス結合部85によって分離不能に連結されていることで、基板ボックス83の内部空間の開放に際しては当該基板ボックス83の破壊又は一部の切除を要する構成となっている。ボックス結合部85は、基板ボックス83の長辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて結合処理が行われる。
ボックス結合部85はボックスベースとボックスカバーとを開放不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、ボックス結合部85を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開放不能に結合されるようになっている。ボックス結合部85による結合処理は、その結合後の不正な開放を防止し、また万一不正開放が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開放した後でも再度開放処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数のボックス結合部85のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより結合処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス83を開放する場合には、係止爪が挿入されたボックス結合部85と他のボックス結合部85との連結部分やボックス本体との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス83のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度結合処理する場合は他のボックス結合部85の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス83の開放を行った旨の履歴を当該基板ボックス83に残しておけば、基板ボックス83を見ることで不正な開放が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス83の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片86が設けられている。これら結合片86は、主制御装置81の取付台に形成された複数の被結合片87と1対1で対応しており、結合片86と被結合片87とにより基板ボックス83と取付台との間で結合処理が行われる。
なお、上記基板ボックス83の不正な開放を発見するための痕跡手段として、封印シールをボックスベースとボックスカバーとの境界を跨ぐようにして貼り付ける構成としてもよい。この場合、封印シールをその貼付箇所から剥がした場合には、当該封印シールの接着剤層が基板ボックス83側に残り、その痕跡が残ることとなる。さらには、当該封印シールに所定周波数の呼び出し波に対して識別情報を含む応答波を発信するICタグを設け、封印シールを剥がした場合には、当該ICタグのアンテナが切断されて、上記応答波の発信が不可となる構成としてもよい。
音声ランプ制御装置82は、主制御装置81からの指示に従い音声やランプ表示、及び図示しない表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス84に収容されて構成されている。
裏パックユニット15は、図3に示すように、裏パック91を備えており、当該裏パック91に対して、払出機構部92及び制御装置集合ユニット93が取り付けられている。なお、裏パック91は透明性を有する合成樹脂により形成されており、主制御装置81や音声ランプ制御装置82などを後方から覆うように、後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部94を有している。
払出機構部92は、保護カバー部94を迂回するようにして配設されており、遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク95と、当該タンク95に貯留された遊技球を払い出すための払出装置96と、を備えている。払出装置96より払い出された遊技球は、当該払出装置96の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、上皿71又は下皿72に排出される。また、払出機構部92には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチが設けられた裏パック基板が搭載されている。
また、裏パック91には、裏パックユニット15の回動軸側であって上縁側に外部出力端子板99が設けられている。外部出力端子板99には、タンク95などで遊技球が不足した場合に信号出力するための出力端子、所定個数の賞球を払い出す毎に信号出力するための出力端子、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子、遊技機本体12の開放時に信号出力するための出力端子、前扉枠14の開放時に信号出力するための出力端子、及び開閉実行モードなどの状態移行に際して(又は、状態に移行している間)信号出力するための出力端子が設けられている。そして、これらの出力端子を通じて、遊技ホール側の管理制御装置に対して枠側の状態に関する信号が出力される。なお、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子はいわゆる現金機においては不要である。
制御装置集合ユニット93は、払出制御装置97と電源及び発射制御装置98とを備えている。これら払出制御装置97と電源及び発射制御装置98とは、払出制御装置97がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置97は、払出装置96を制御する払出制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されている。この場合、当該払出制御装置97の基板ボックスに対して、主制御装置81の基板ボックス83と同様の不正抑制手段を適用してもよい。
電源及び発射制御装置98は、電源及び発射制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力され、さらに遊技者による発射ハンドル54の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。
<電気的構成>
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図5のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置81に設けられた主制御基板201には、MPU202が搭載されている。MPU202には、当該MPU202により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM203と、そのROM203内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM204と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵された素子である。なお、MPU202が有する機能の一部、例えば、ROM203の機能やRAM204の機能などを別の素子として有する構成としてもよい。
MPU202には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU202の入力側には、主制御装置81に設けられた停電監視基板205、払出制御装置97及び各種検知センサ211a〜211eなどが接続されている。この場合に、停電監視基板205には電源及び発射制御装置98が接続されており、MPU202には停電監視基板205を介して電力が供給される。また、各種検知センサ211a〜211eの一部として、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34及びスルーゲート35などといった入賞対応入球部(払出対応入球部)に設けられた複数の検知センサが接続されており、主制御装置81のMPU202において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU202では、上作動口33及び下作動口34への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート35への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。
MPU202の出力側には、停電監視基板205、払出制御装置97及び音声ランプ制御装置82が接続されている。払出制御装置97には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリア225が参照される。そして、一般入賞口31への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置32への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上作動口33への入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下作動口34への入賞を特定した場合には、4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
音声ランプ制御装置82には、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリア225が参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。
また、MPU202の出力側には、可変入賞装置32の開閉扉32bを開閉動作させる可変入賞駆動部32c、下作動口34の電動役物34aを開閉動作させる電動役物駆動部34b、及びメイン表示部43が接続されている。主制御基板201には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU202は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口32aが開閉されるように、MPU202において可変入賞駆動部32cの駆動制御が実行される。また、電動役物34aの開放状態当選となった場合には、電動役物34aが開閉されるように、MPU202において電動役物駆動部34bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU202においてメイン表示部43における第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSの表示制御が実行されるとともに、可変入賞装置32の開閉実行モードに際してはメイン表示部43におけるラウンド表示部RSの表示制御が実行される。
停電監視基板205は、主制御基板201と電源及び発射制御装置98とを中継し、また電源及び発射制御装置98から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置97は、主制御装置81から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置96により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源及び発射制御装置98は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板201や払出制御装置97等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。また、電源及び発射制御装置98は、遊技球発射機構53の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構53は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声ランプ制御装置82は、主制御装置81から入力した各種コマンドに基づいて、可変表示ユニット36に設けられた各保留ランプ部45〜47及び前扉枠14に設けられた表示ランプ部63やスピーカ部64を駆動制御するとともに、表示制御装置212を制御するものである。そして、表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置41の表示制御を実行する。
ここで、図柄表示装置41の表示内容について図6に基づいて説明する。図6は図柄表示装置41の表示画面Gを示す図である。
図6(a)に示すように、図柄表示装置41の表示画面Gには、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面Gでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、図6(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。
また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する6R確変大当たり結果又は16R確変大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
本パチンコ機10では、6R確変大当たり結果又は16R確変大当たり結果が発生する場合には、同一の特定図柄の組み合わせが停止表示される。
なお、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。
表示画面Gの下部における左側には、保留表示領域Gaが設定されている。保留表示領域Gaは、遊技球が上作動口33及び下作動口34に入賞した場合の最大保留個数と同一の数の単位保留表示領域Ga1〜Ga8が左右方向に並設されるように区画表示されている。具体的には、遊技球が上作動口33に入賞した場合の最大保留個数は4個であり、遊技球が下作動口34に入賞した場合の最大保留個数は4個である。これに対応させて保留表示領域Gaには、第1単位保留表示領域Ga1、第2単位保留表示領域Ga2、第3単位保留表示領域Ga3、第4単位保留表示領域Ga4、第5単位保留表示領域Ga5、第6単位保留表示領域Ga6、第7単位保留表示領域Ga7、第8単位保留表示領域Ga8が設定されている。
例えば、遊技球が下作動口34に入賞した場合の保留個数が0個であり、遊技球が上作動口33に入賞した場合の保留個数が1個の場合には、第1単位保留表示領域Ga1のみにて所定の保留用画像が表示される。遊技球が下作動口34に入賞した場合の保留個数が0個であり、遊技球が上作動口33に入賞した場合の保留個数が4個の場合には、第1単位保留表示領域Ga1〜第4単位保留表示領域Ga4において所定の保留用画像が表示される。
また、例えば、下作動口34に遊技球が入賞した場合の保留個数と、上作動口33に遊技球が入賞した場合の保留個数とがそれぞれ1個である場合には、第1単位保留表示領域Ga1と、第2単位保留表示領域Ga2とにそれぞれ所定の保留用画像が表示される。各保留表示領域にて保留用画像が表示される場合、上作動口33及び下作動口34のいずれの作動口に遊技球が入賞したものであるかを遊技者が区別できるように、上作動口33に遊技球が入賞した場合には赤色の保留用画像が表示され、下作動口34に遊技球が入賞した場合には青色の保留用画像が表示される。
本パチンコ機10では遊技球が各作動口33,34に入賞した順番にて保留用画像が表示される。例えば、遊技球が上作動口33→下作動口34→上作動口33の順番に入賞した場合、第1単位保留表示領域Ga1では上作動口33への入賞に対応した保留用画像が表示され、第2単位保留表示領域Ga2では下作動口34への入賞に対応した保留用画像が表示され、第3単位保留表示領域Ga3では上作動口33への入賞に対応した保留用画像が表示される。
<各種カウンタについて>
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
MPU202は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部43の表示の設定、図柄表示装置41の図柄表示の設定、役物用表示部44の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図7に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BS並びに図柄表示装置41における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下作動口34の電動役物34aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM204の抽選用カウンタエリア231に設けられている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。その更新値が、遊技球が各作動口33,34に入賞したこと基づいてRAM204に適宜記憶される。
RAM204には、第1結果表示部用保留エリアRaと、第2結果表示部用保留エリアRbと、実行エリアAEと、保留数記憶エリアCRと、順序記憶エリアORとよりなる取得情報記憶手段としての保留球格納エリア232が設けられている。そして、この保留球格納エリア232に、上作動口33又は下作動口34への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜99の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜99)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM203における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア221に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図8を用いて説明する。
当否テーブルには、2進数の情報からなるアドレス情報と、同じく2進数の情報からなる大当たり数値情報とが1対1で対応させて設定されている。具体的には、アドレス情報は10進数で表して「1」〜「10」の10種類が設定されているとともに、大当たり数値情報は10進数で表して「7」,「11」,「23」,「31」,「47」,「59」,「67」,「73」,「83」,「91」の10種類が設定されており、これらアドレス情報と大当たり数値情報とが1対1で対応付けられている。各大当たり数値情報の数値は、大当たり乱数カウンタC1において更新され得る乱数情報の数値範囲である「0」〜「99」に含まれている。
ここで、本パチンコ機10では、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。そして、低確率モードにおいて参照される大当たり数値情報の数と、高確率モードにおいて参照される大当たり数値情報の数とが異なっており、前者の方が後者よりも少ない数となっている。具体的には、低確率モードにおいては当否抽選に際して、アドレス情報が「1」である大当たり数値情報のみが参照され、高確率モードにおいては当否抽選に際して、全てのアドレス情報に対応した大当たり数値情報が参照される。つまり、低確率モードでは大当たり当選となる数値情報が1個であり、高確率モードでは低確率モードよりも多い10個である。これにより、低確率モードにおいて大当たり当選となる確率が1/100であるのに対して高確率モードにおいて大当たり当選となる確率が1/10であり、高確率モードの方が低確率モードよりも大当たり当選となる確率が高くなる。なお、高確率モードと低確率モードとで参照される当否テーブルが異なるようにしてもよい。この場合、高確率モードの場合に参照される当否テーブルと、低確率モードの場合に参照される当否テーブルとを予め設定しておけばよい。
大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
ここで、本実施の形態では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、開閉実行モードにおける可変入賞装置32の開閉制御の態様という条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。具体的には、開閉実行モードの開始から終了までに大入賞口32aの開閉が16回行われる16R確変大当たり結果と、開閉実行モードの開始から終了までに大入賞口32aの開閉が6回行われる6R確変大当たり結果と、が設定されている。開閉実行モードでは、大入賞口32aの1回の開閉が1ラウンドとして設定されており、大入賞口32aの1回の開放は、30sec(高頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が10個(高頻度個数)となるまで継続される。
本パチンコ機10では、開閉実行モードが終了した場合、所定遊技回数が経過するまで、抽選モードとして高確率モードが設定される。具体的には、開閉実行モードが終了した場合、5遊技回が経過するまでは抽選モードとして高確率モードが設定され、それ以降は低確率モードが設定される。
下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモードとしては、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口34の電動役物34aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物34aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物34aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が短く設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口34よりも上作動口33への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口33よりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口34への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間を短くする(すなわち、役物用表示部44における1回の変動表示時間を短くする)及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
開閉実行モードが終了した場合、所定遊技回数が経過するまで高頻度サポートモードが設定される。具体的には、開閉実行モードが終了した場合、50遊技回が経過するまで、サポートモードとして、高頻度サポートモードが設定され、それ以降は低頻度サポートモードが設定される。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM203における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア222に振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。振分テーブルの内容について図9を用いて説明する。
振分テーブルでは、遊技結果の振分先として、6R確変大当たり結果、及び16R確変大当たり結果が設定されている。各大当たり結果となった場合、開閉実行モードとなり、さらに、開閉実行モードの終了後には、終了基準回数が経過するまで、高確率モード及び高頻度サポートモードが設定される。上述したように、開閉実行モードが終了した場合、高頻度サポートモードが設定される遊技回数よりも少ない5遊技回が経過するまで抽選モードとして高確率モードが設定される。このため、開閉実行モードが終了した場合、5遊技回が経過するまでは高確率モード及び高頻度サポートモードが設定され、その後50遊技回が経過するまでは低確率モード及び高頻度サポートモードが設定され、それ以降は低確率モード及び低頻度サポートモードが設定される。
なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、当否抽選モードが低確率モードであり、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。
振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜26」が6R確変大当たり結果に対応しており、「27〜29」が16R確変大当たり結果に対応している。本パチンコ機10では、上作動口33への入賞に基づいて大当たり結果となった場合と、下作動口34への入賞に基づいて大当たり結果となった場合とのいずれの場合であっても当該振分テーブルが参照される。つまり、いずれの作動口33,34に入賞したとしても、大当たり結果の振分が同様となっている。
なお、当否抽選において外れ結果となった場合、開閉実行モードに移行することはなく、さらに当否抽選モード及びサポートモードの変更は発生しない。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。そして、ROM203のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU202では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、開閉実行モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置41の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置41の表示画面内の予め設定された有効ライン上に、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
図6の表示内容について具体的に説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、高頻度入賞モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間と、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間とをMPU202において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置41による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート35に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の電役保留エリア233に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物34aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜199であれば、電動役物34aを開放状態に制御し、C4=200〜249であれば、電動役物34aを開放状態に制御しない。
既に説明したように、MPU202では、少なくとも変動種別カウンタCSのバッファ値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223が用いられる。また、MPU202では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM203の停止結果テーブル記憶エリア224が用いられる。
ここで、保留球格納エリア232の構成について説明する。
第1結果表示部用保留エリアRaは、上作動口33への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を時系列的に格納するための保留エリアである。また、第2結果表示部用保留エリアRbは、下作動口34への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を時系列的に格納するための保留エリアである。ここで、第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbは、同一の構成となっているため、以下には、両保留エリアRa,Rbのうち第1結果表示部用保留エリアRaの構成について説明する。
第1結果表示部用保留エリアRaは、第1エリア〜第4エリアの4つの記憶エリアと、保留数記憶領域とより構成されている。各記憶エリアは、大当たり乱数カウンタC1の値を格納するための記憶領域と、大当たり種別カウンタC2の値を格納するための記憶領域と、リーチ乱数カウンタC3の値を格納するための記憶領域とより構成されている。この第1エリア〜第4エリアの4つの記憶エリアにより、上作動口33への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。
また、保留球格納エリア232には、第1結果表示部用保留エリアRaにおける保留数と第2結果表示部用保留エリアRbにおける保留数との和の数の情報を記憶するための保留数記憶エリアCRが設けられている。
また、保留球格納エリア232には、各作動口33,34に遊技球が入賞した順番を記憶する順序記憶エリアORが設けられている。順序記憶エリアORは1バイトで構成されており、各ビットが第1エリア〜第8エリアの8つの記憶エリアと対応付けられている。より詳しくは、下位ビットから順に第1エリア、第2エリア、・・・、第8エリアと対応付けられている。
図7に示す実行エリアAEは、各結果表示部AS,BSの変動表示を開始する際に、第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納された各値を移動させるためのエリアである。実行エリアAEは、各結果表示部用保留エリアRa,Rbの1つ分の記憶エリアと同一構成となっている。さらに、実行エリアAEには、順序記憶エリアORの情報を格納するための領域が設けられている。
<主制御装置81にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置81内のMPU202にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU202では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
図10は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。本処理はMPU202により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
さて、タイマ割込み処理におけるステップS101では、読み込み処理を実行する。読み込み処理では、主制御装置81に接続されている各種スイッチの状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
ステップS101にて読み込み処理を実行した後は、ステップS102に進む。ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
その後、ステップS104にて、各作動口33,34への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行する。続くステップS105にて、スルーゲート35への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。スルー用の入賞処理では、スルーゲート35への入賞が発生していた場合には、電役保留エリアに記憶されている役物保留記憶数が上限数(例えば、「4」)未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリアに格納する。また、音声ランプ制御装置82に対して、役物保留記憶数と対応する第2保留ランプ部46を点灯させるための処理を実行する。
ステップS104における上作動口用の入賞処理について以下に説明する。
<作動口用の入賞処理>
先ず、作動口用の入賞処理について図11のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS201では、遊技球が上作動口33に入賞(始動入賞)したか否かを上作動口33に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が上作動口33に入賞したと判定すると、ステップS202では、払出制御装置97に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS203では、第1結果表示部用保留エリアRaの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第1結果表示部用保留エリアRaに保留記憶されている始動保留球記憶数RaNをセットする(以下、第1始動保留球記憶数RaNともいう)。その後、ステップS204では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
ステップS201にて遊技球が上作動口33に入賞していないと判定した場合、ステップS205では、遊技球が下作動口34に入賞(始動入賞)したか否かを下作動口34に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が下作動口34に入賞したと判定すると、ステップS206にて払出制御装置97に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS207では、第2結果表示部用保留エリアRbの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている始動保留球記憶数RbNをセットする(以下、第2始動保留球記憶数RbNともいう)。その後、ステップS204にて情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
一方、ステップS201、ステップS205が共にNOの場合、すなわち上作動口33,下作動口34のいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。
なお、上記ステップS202,S206にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理のステップS401にて払出制御装置97に対して送信される。
ここで、ステップS204の情報取得処理について図12のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS301では、上述したステップS203又はステップS207にてセットした保留記憶数N(RaN又はRbN)が上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判別する。保留記憶数Nが上限値である場合にはそのまま本処理を終了し、上限値未満である場合には、ステップS302にて対応する結果表示部用保留エリアの始動保留球記憶数Nを1インクリメントするとともに、ステップS303にて保留数記憶エリアCRに格納された値(以下、保留記憶数CRNともいう)を1インクリメントする。
続くステップS304では、今回の入賞が上作動口33への入賞であるか否かを判定する。具体的には、第1始動保留球記憶数RaN及び第2始動保留球記憶数RbNのうち、いずれの始動保留球記憶数がセットされているか否かを判定するものであり、第1始動保留球記憶数RaNがセットされている場合に上作動口33への入賞であると判定する。
ステップS304にて上作動口33への入賞でない場合、すなわち、下作動口34への入賞である場合、ステップS305に進む。ステップS305では、保留数記憶エリアCRの値に対応した順序記憶エリアORのエリアに保留フラグを格納する。具体的には、保留記憶数CRNの値に応じたエリアに対応した順序記憶エリアORに保留フラグを格納するものであり、下作動口34に遊技球が入賞していた場合、ステップS303にて1インクリメントした保留記憶数CRNに対応した順序記憶エリアORに保留フラグを格納する。保留フラグは、今回の入賞が下作動口34への入賞であることを特定するためのものである。
続くステップS306では、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、対応する結果表示部用保留エリアの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした保留記憶数と対応する記憶エリアに格納する。
つまり、第1始動保留球記憶数RaNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第1結果表示部用保留エリアRaの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした第1始動保留球記憶数RaNと対応する記憶エリアに格納する。
また、第2始動保留球記憶数RbNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第2結果表示部用保留エリアRbの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした第2始動保留球記憶数RbNと対応する記憶エリアに格納する。
続くステップS307では、保留コマンドを設定する。保留コマンドには、上作動口33及び下作動口34のうちいずれの作動口に遊技球が入賞したかの情報が含まれている。保留コマンドは後述する通常処理の外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、上作動口33への入賞に基づき送信された保留コマンドを受信した場合には、第1保留ランプ部45を点灯させるための処理を実行する。第1保留ランプ部45は左側から順次点灯されるようになっており、例えば第1始動保留球記憶数RaNが1であれば左端の第1保留ランプ部45が点灯され、第1始動保留球記憶数RaNが4であれば全ての第1保留ランプ部45が点灯されるようになっている。また、下作動口34への入賞に基づき送信された保留コマンドを受信した場合には、第2保留ランプ部46を点灯させるための処理を実行する。第2保留ランプ部46は左側から順次点灯されるようになっており、例えば第2始動保留球記憶数RbNが1であれば左端の第2保留ランプ部46が点灯され、第2始動保留球記憶数RbNが4であれば全ての第2保留ランプ部46が点灯されるようになっている。
また、音声ランプ制御装置82は、受信した保留コマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212は、その保留コマンドを受信した場合、保留個数の増加に対応させて保留表示領域Gaの表示を変更する。
ステップS307にて保留コマンドを設定したら本情報取得処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図13のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS401〜S408の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS410,S411のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS401では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置97に対して送信する。また、保留コマンド、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の演出用コマンドが設定されている場合にはそれを音声ランプ制御装置82に対して送信する。
次に、ステップS402では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントすると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS403では、払出制御装置97より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込む。その後、ステップS404では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置41による図柄の変動表示の設定、変動表示を行う側の結果表示部AS,BSの表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS405では、遊技状態を移行させるための第1遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この第1遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モードに移行したり、開閉実行モードが終了した場合に高確率モード、高頻度サポートモードなどを設定したりする。
ステップS406では、遊技状態を移行させるための第2遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この第2遊技状態移行処理により、開閉実行モードが終了し高確率モード及び高頻度サポートモードが設定された後に、低確率モードを設定したり、低頻度サポートモードを設定したりする。
続くステップS407では第1保留予告用の確認処理を実行するとともに、ステップS408では第2保留予告用の確認処理を実行する。詳細には後述するが、各保留予告用の確認処理では、開閉実行モードにおいて記憶されている保留情報が、当否判定の対象となる前に、当否判定の対象となった場合に大当たり結果に対応しているか否かの判定を実行する。
なお、通常処理では、下作動口34に設けられた電動役物34aを駆動制御するための電役サポート用処理も実行する。この電役サポート用処理では、電動役物34aを開放状態とするか否かの判定、役物用表示部44の表示制御などを行う。この場合、既に説明した通り、本パチンコ機110においては高頻度サポートモードと低頻度サポートモードが設定されているため、現状設定されているサポートモードを把握し、当該把握結果に基づいて電動役物34aの駆動制御を行う。
続くステップS409では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する(ステップS410,S411)。つまり、ステップS410では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。また、ステップS411では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
ここで、ステップS401〜S408の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS404の遊技回制御処理を図14〜図16のフローチャートを参照して説明する。
図14に示す遊技回制御処理では、先ずステップS501にて、開閉実行モード中か否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235における開閉実行モードフラグ格納エリア(開閉実行状態情報記憶手段)に開閉実行モードフラグ(開閉実行状態情報)が格納されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。
開閉実行モード中である場合には、ステップS502以降の処理、すなわちステップS502〜ステップS505の遊技回開始用処理及びステップS506〜ステップS510の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口33,34への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS502にて、メイン表示部43が変動表示中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM204の各種フラグ格納エリア235における変動表示中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に変動表示中フラグ(変動表示中情報)が格納されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、メイン表示部43において変動表示を開始させる場合に格納され、その変動表示が終了する場合に消去される。
メイン表示部43が変動表示中でない場合には、ステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS503にて、保留記憶数CRNが「0」であるか否かを判定する。保留記憶数CRNが「0」である場合とは、保留球格納エリア232に保留情報が記憶されていないことを意味する。したがって、そのまま本遊技回制御処理を終了する。
保留記憶数CRNが「0」でない場合には、ステップS504にて保留球格納エリア232の保留エリアに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS505にてメイン表示部43における変動表示及び図柄表示装置41における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行する。変動開始処理を実行したら本遊技回制御処理を終了する。
ここで、ステップS504のデータ設定処理及びステップS505の変動開始処理について、以下に詳細に説明する。
先ず、データ設定処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS601では、順序記憶エリアORのデータをシフトする。このデータシフト処理では、第1〜第8エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータが実行エリアにシフトされるとともに、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS602では、ステップS601にて実行エリアにシフトされた順序記憶エリアORのデータに保留フラグが格納されているか否かを判定する。保留フラグが格納されていない場合、今回の遊技回が上作動口33への入賞に基づいて実行されるものであり、ステップS603〜ステップS607の第1結果表示部用のデータ設定処理を実行する。保留フラグが格納されている場合、今回の遊技回が下作動口34への入賞に基づいて実行されるものであり、ステップS608〜ステップS612の第2結果表示部用のデータ設定処理を実行する。
第1結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS603にて、第1結果表示部用保留エリアRaの第1始動保留球記憶数RaNを1ディクリメントする。続くステップS604では保留記憶数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS605では、第1結果表示部用保留エリアRaの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。また、ステップS605では、第1結果表示部用保留エリアRaの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアするとともに、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS606では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されている場合には、それを消去し、記憶されていない場合にはその状態を維持する。第2結果表示部フラグは、今回の変動表示の開始が第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれであるかを特定するための情報である。
続くステップS607では、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である音声ランプ制御装置82に認識させるための情報であるシフト時コマンド(シフト発生情報)を設定する。この場合、ROM203のコマンド情報記憶エリア225から、今回のデータのシフトの対象となった保留エリアが、第1結果表示部用保留エリアRaに対応していることの情報、すなわち上作動口33に対応していることの情報を含むシフト時コマンドを選定し、その選定したシフト時コマンドを音声ランプ制御装置82への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本データ設定処理を終了する。
ステップS607にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図13)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット36の第1保留ランプ部45における表示を保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。また、音声ランプ制御装置82は、受信したシフト時コマンドを表示制御装置212に出力する。表示制御装置212は、受信したシフト時コマンドに基づいて、保留個数の減少に対応させて保留表示領域Gaの表示を更新する。
第2結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS608にて、第2結果表示部用保留エリアRbの第2始動保留球記憶数RbNを1ディクリメントする。続くステップS609では保留記憶数CRNを1ディクリメントする。
その後、ステップS610では、第2結果表示部用保留エリアRbの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。また、ステップS610では、第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアするとともに、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS611では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されていない場合には第2結果表示部フラグを格納し、記憶されている場合にはその状態を維持する。
続くステップS612では、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である音声ランプ制御装置82に認識させるための情報であるシフト時コマンド(シフト発生情報)を設定する。この場合、ROM203のコマンド情報記憶エリア225から、今回のデータのシフトの対象となった保留エリアが第2結果表示部用保留エリアRbに対応していることの情報、すなわち下作動口34に対応していることの情報を含むシフト時コマンドを選定し、その選定したシフト時コマンドを音声ランプ制御装置82への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本データ設定処理を終了する。
ステップS612にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図13)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット36の第2保留ランプ部46における表示を、保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。また、音声ランプ制御装置82は、受信したシフト時コマンドを表示制御装置212に出力する。表示制御装置212は、受信したシフト時コマンドに基づいて、保留個数の減少に対応させて保留表示領域Gaの表示を更新する。
次に、変動開始処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。
変動開始処理では、先ずステップS701にて、当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた高確率モードフラグ格納エリア(高確率状態情報記憶手段)に高確率モードフラグ(高確率状態情報)が格納されているか否かを判定する。高確率モードフラグは、確変大当たり結果の発生に係る開閉実行モードの終了に際して格納されるものであり、開閉実行モードとなることなく所定遊技回数が経過した場合に消去される。
ステップS701にて高確率モードでない場合には、ステップS702にて低確率モードに対応した当否判定処理を実行する。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1によって更新されたものから取得した値が、図8に示す低確率モードに対応した大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。一方、ステップS701にて高確率モードである場合には、ステップS703にて高確率モードに対応した当否判定処理を実行する。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1によって更新されたものから取得した値が、図8に示す高確率モードに対応した大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。ステップS702又はステップS703の処理を実行したらステップS704に進む。
ステップS704では、ステップS702又はステップS703における当否判定処理の結果が大当たり当選であるか否かを判定する。大当たり当選である場合には、ステップS705〜ステップS710において、大当たり当選である場合における遊技結果を設定するための処理及び停止結果を設定するための処理などを実行する。
ステップS705では、振分テーブル(図9)を参照して振分判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値が、6R確変大当たり結果の数値範囲、又は16R確変大当たり結果の数値範囲のいずれに含まれているかを判定する。
ステップS705の処理の後は、ステップS706にて、ステップS705において振り分けた遊技結果が6R確変大当たり結果であるか否かを判定する。6R確変大当たり結果である場合には、ステップS707に進む。ステップS707では、6R大当たり用の停止結果設定処理を実行する。6R大当たり用の停止結果設定処理では、停止結果テーブル記憶エリア224における6R大当たり用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS708にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235における大当たりフラグ格納エリアに6R大当たりフラグを格納する、
一方、ステップS706にて6R確変大当たり結果でない場合、ステップS709に進む。ステップS709では、停止結果テーブル記憶エリア224における16R大当たり用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS710にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235における大当たりフラグ格納エリアに16R大当たりフラグを格納する。
また、ステップS704にて大当たり当選でない場合、ステップS711に進む。ステップS711では、外れ結果となる今回の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにいずれの停止結果を表示した状態で変動表示を終了させるかを設定するための外れ時用の停止結果設定処理を実行する。当該外れ時用の停止結果設定処理では、停止結果テーブル記憶エリア224における外れ時用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。
ステップS708、ステップS710、又はステップS711の処理を実行したらステップS712に進む。ステップS712では変動表示時間の設定処理を実行する。具体的には、RAM204の変動表示時間カウンタエリアに変動表示時間をセットする。変動表示時間カウンタエリアの値は所定期間毎に減算されるようになっており、その値が「0」となった場合にその遊技回が終了される。
変動表示時間の設定処理では、変動種別カウンタCSの値を取得するとともに、ROM203に記憶された変動表示時間テーブルからその変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間を選択するようになっている。変動表示時間テーブルには、大当たり当選に対応したものと、外れ結果に対応したものと、が設定されている。これにより、変動種別カウンタCSの値が同一であったとしても遊技結果によって変動表示時間を異ならせることが可能となる。この結果、設定される変動表示時間のパターンを多様化できる。
ステップS712の後は、ステップS713にて、RAM204に第2結果表示部フラグが格納されているか否かを判定する。第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、ステップS714にて、第1変動用コマンドを設定する。第1変動用コマンドには、今回の遊技回が上作動口33への入賞に基づき取得された保留情報に係るものであることを示す情報が含まれているとともに、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれている。一方、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、ステップS715にて、第2変動用コマンドを設定する。第2変動用コマンドには、今回の遊技回が下作動口34への入賞に基づき取得された保留情報に係るものであることを示す情報が含まれているとともに、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれている。
ステップS714又はステップS715の処理を実行した後は、ステップS716にて種別コマンドを設定する。種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、16R確変大当たり結果の情報、6R確変大当たり結果の情報などが含まれる。
ステップS714〜ステップS716にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図13)における外部出力処理(ステップS401)にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、表示ランプ部63の発光態様及びスピーカ部64の音声の出力態様を決定し、その決定した内容が実行されるように各種機器を制御する。また、音声ランプ制御装置82では、その受信した変動用コマンド及び種別コマンドをそのまま表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
その後、ステップS717にて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、今回の遊技回に対応した結果表示部において絵柄の変動表示を開始させる。この場合、RAM204に第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、今回の遊技回に対応した結果表示部が第1結果表示部ASであると特定し、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、今回の遊技回に対応した結果表示部が第2結果表示部BSであると特定する。
遊技回制御処理(図14)の説明に戻り、メイン表示部43が変動表示中である場合には、ステップS506〜ステップS510の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS506にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM204の変動表示時間カウンタエリアに格納されている変動表示時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、上述したように、変動表示時間の設定処理(ステップS712)においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図10)が起動される度に、1ディクリメントされる。
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS507にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、今回の遊技回に係る結果表示部における表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
変動表示時間が経過している場合には、ステップS508にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、上記ステップS707、ステップS709又はステップS711のいずれかの処理にてRAM204に記憶したアドレス情報を特定し、そのアドレス情報に対応した絵柄の態様が今回の遊技回に係る結果表示部にて表示されるように当該結果表示部を表示制御する。
続くステップS509では、変動終了コマンドを設定する。ステップS509にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図13)における外部出力処理(ステップS401)にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信した変動終了コマンドに基づいて、その遊技回における演出を終了させる。また、当該変動終了コマンドは、音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に送信され、表示制御装置212では当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。
その後、ステップS510では、遊技回数カウンタ減算処理を実行する。具体的には、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた高確率遊技回数カウンタエリアと高頻度遊技回数カウンタエリアとの値をそれぞれ1ディクリメントする。高確率遊技回数カウンタエリアは、高確率モードが設定された場合に、その高確率モードを終了するタイミングであるか否かを判定するためのものである。高頻度遊技回数カウンタエリアは、高頻度サポートモードが設定された場合に、その高頻度サポートモードを終了するタイミングであるか否かを判定するためのものである。遊技回数カウンタ減算処理を実行したら本遊技回制御処理を終了する。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS405の第1遊技状態移行処理を図17〜19のフローチャートを参照して説明する。
図17に示す第1遊技状態移行処理では、先ずステップS801にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS802に進み、1の遊技回の第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本第1遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS803にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM204に、16R大当たりフラグ又は6R大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本第1遊技状態移行処理を終了する。
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS804にて、今回の開閉実行モードの種別を報知するためのラウンド表示の開始処理を実行する。当該ラウンド表示の開始処理では、先ず、RAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納されているアドレス情報を確認する。そして、ROM203に記憶されている停止結果データ群の中から、上記アドレス情報に対応した停止結果データを特定するとともに、その特定した停止結果データからラウンド回数の内容を確認する。その後、その確認したラウンド回数の内容を、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSに出力する。これにより、ラウンド表示部RSでは上記出力に係るラウンドの情報が表示される。
続くステップS805では、今回の開閉実行モードが16R大当たり結果に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM204に、16R大当たりフラグ又は6R大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。16R大当たりフラグが格納されていない場合、ステップS806にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられたラウンドカウンタエリアRCに、「6」をセットする。ラウンドカウンタエリアRCは、大入賞口32aが開放された回数をカウントするためのものであり、今回の大入賞口32aの開放が開閉実行モードにおける何ラウンド目であるかを特定するためのものである。一方、16R大当たりフラグが格納されている場合には、ステップS807にて、ラウンドカウンタエリアRCに、「16」をセットする。
ステップS806又はステップS807の処理を実行した後は、ステップS808にてオープニングコマンドを設定する。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図13)における外部出力処理(ステップS401)にて、音声ランプ制御装置82に送信される。このオープニングコマンドには、16R確変大当たり結果又は6R確変大当たり結果のいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。また、当該オープニングコマンドは、音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に送信され、表示制御装置212では当該オープニングコマンドを受信することにより、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。ステップS808の処理を実行した後に、本第1遊技状態移行処理を終了する。
一方、開閉実行モード中である場合には、ステップS801にて肯定判定をし、ステップS809にて大入賞口開閉処理を実行する。大入賞口開閉処理について図18のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS901にて大入賞口32aを開放中であるか否かを判定する。具体的には、可変入賞駆動部32cの駆動状態に基づいてかかる判定を行う。大入賞口32aを開放中でない場合には、ステップS902にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定すると共に、ステップS903にてタイマエリアTの値が「0」か否かを判定する。
ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」である場合又はタイマエリアTの値が「0」でない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でなく且つタイマエリアTの値が「0」である場合には、ステップS904に進み、大入賞口32aを開放すべく可変入賞駆動部32cを駆動状態とする。
続くステップS905では、各ラウンド用の設定処理を実行する。具体的には、大入賞口32aを開閉させる開閉タイミングを計るために、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられたタイマエリアTに、「15000」(すなわち30sec)をセットする。ここでセットされたカウント値は、タイマ割込み処理(図10)が起動される都度、すなわち2msec周期で1ディクリメントされる。また、各ラウンド用の設定処理では、大入賞口32aへの遊技球の入賞数をカウントするために、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた入賞カウンタエリアPCに、「10」をセットする。
続くステップS906では、ラウンド特定処理を実行する。ラウンド特定処理は、今回の大入賞口32aの開放が何回目であるかを特定するものであり、今回の大入賞口32aの開放が開閉実行モードにおける何ラウンド目であるかを特定するものである。具体的には、今回のラウンドカウンタエリアRCの値と、16R大当たりフラグ又は6ラウンド大当たりフラグのいずれのフラグが格納されているかと、で今回が何ラウンド目であるかを特定する。
その後、ステップS907では、ステップS906にて特定したラウンド数の情報を含む開放コマンドを設定する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図13)における外部出力処理(ステップS401)にて、音声ランプ制御装置82に送信される。また、この開放コマンドには、6R確変大当たり結果及び16R確変大当たり結果のうちいずれのものであるかの情報が含まれる、音声ランプ制御装置82は、受信した開放コマンドを表示制御装置212に出力する。表示制御装置212は、開放コマンドを受信することにより、開閉実行モードにおける何ラウンド目であるかと、今回の開閉実行モードがいずれの大当たり結果に基づくものであるかを特定できる。ステップS907の処理を実行したら本大入賞口開閉処理を終了する。
また、ステップS901にて大入賞口が開放中である場合にはステップS908に進み、タイマエリアTの値が「0」か否かを判定する。タイマエリアTの値が「0」でない場合、ステップS909にて大入賞口32aに遊技球が入賞したか否かを、可変入賞装置32に対応した検知センサの検知状態により判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、入賞が発生している場合には、ステップS910にて入賞カウンタエリアPCの値を1ディクリメントした後にステップS911にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS908にてタイマエリアTの値が「0」の場合、又はステップS911にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」の場合には、大入賞口閉鎖条件が成立したことを意味する。かかる場合にはステップS912にて大入賞口32aを閉鎖すべく可変入賞駆動部32cを非駆動状態とする。
続くステップS913ではラウンドカウンタエリアRCの値を1ディクリメントし、ステップS914にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定する。ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」である場合、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS914にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でない場合、ステップS915に進む。ステップS915では、タイマエリアTに「1000」(すなわち2sec)をセットする。その後、ステップS916にて閉鎖コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図13)における外部出力処理(ステップS401)にて、音声ランプ制御装置82に送信される。この閉鎖コマンドには、6R確変大当たり結果又は16R確変大当たり結果のいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信した閉鎖コマンドに基づいて、高頻度入賞モードにおいてはそれに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
第1遊技状態移行処理(図17)の説明に戻り、大入賞口開閉処理を実行したらステップS810に進む。ステップS810では、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定する。ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でない場合には、そのまま本第1遊技状態移行処理を終了する。一方、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」である場合には、ステップS811にてエンディングコマンドを設定する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図13)における外部出力処理(ステップS401)にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、エンディングコマンドを受信することに基づいて、開閉実行モードに対応した演出を終了させる。また、当該エンディングコマンドは、音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に送信され、表示制御装置212では当該エンディングコマンドを受信することにより、今回の開閉実行モードに対応した表示を終了させる。その後、表示制御装置212では、開閉実行モードが終了した後の表示を開始させる。本パチンコ機10では、開閉実行モードが終了した場合、抽選モードとして高確率モードが設定されるとともに、サポートモードとして高頻度サポートモードが設定される。表示制御装置212では、開閉実行モードが終了した場合、高確率モード及び高頻度サポートモードが設定されている状態に対応した表示を開始するよう図柄表示装置41を制御する。
その後、ステップS812では、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。ここで、開閉実行モード終了時の移行処理について、図19のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1001ではフラグ消去処理を実行する。具体的には、開閉実行モードフラグ、大当たりフラグ(6R大当たりフラグ又は16R大当たりフラグ)、高確率モードフラグ、高頻度サポートフラグのそれぞれを消去する。また、本フラグ消去処理では、各保留予告用の確認処理にて格納される判定済みフラグや一致情報フラグを消去する。なお、本消去処理では、各フラグが格納されているフラグ格納エリアをクリアする処理を実行するものであり、フラグが格納されていない場合にはその状態が維持される。
続くステップS1002では、各種フラグ格納エリア235の高確率モードフラグ格納エリアに高確率モードフラグを格納する。その後、ステップS1003では、各種カウンタエリア234の高確率遊技回数カウンタエリアに「5」をセットする。
ステップS1004では、各種フラグ格納エリア235の高頻度サポートフラグ格納エリアに高頻度サポートフラグを格納する。その後、ステップS1005では、各種カウンタエリア234の高頻度遊技回数カウンタエリアに「50」をセットする。ステップS1005の処理を実行したら本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
第1遊技状態移行処理(図17)の説明に戻り、ステップS812の開閉実行モード終了時の移行処理が終了した後は、ステップS813にて、ラウンド表示の終了処理を実行する。当該処理では、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSが消灯されるように当該ラウンド表示部RSの表示制御を終了する。
その後、ステップS814にて、開閉実行モードの終了処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。開閉実行モードの終了処理では、6R大当たりフラグ、16R大当たりフラグが格納されている場合には、それらを消去するとともに、既に格納されていない場合にはその状態を維持する。
<第2遊技状態移行処理>
次に、ステップS406の第2遊技状態移行処理を図20のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1101では、現在の抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、各種フラグ格納エリア235の高確率モードフラグ格納エリアに高確率モードフラグが格納されているか否かを判定し、高確率モードフラグが格納されている場合に高確率モードであると判定する。高確率モードフラグが格納されている場合、ステップS1102に進む。ステップS1102では、各種カウンタエリア234の高確率遊技回数カウンタエリアの値が「0」であるか否かを判定する。高確率遊技回数カウンタエリアの値が「0」でない場合、本第2遊技状態移行処理を終了する。
ステップS1102にて、高確率遊技回数カウンタの値が「0」である場合、ステップS1103に進む。ステップS1103では高確率モードフラグを消去する。続くステップS1104では、各種フラグ格納エリア235の低確率モードフラグ格納エリアに低確率モードフラグを格納する。その後、ステップS1105にて低確率コマンドを設定して本第2遊技状態移行処理を終了する。低確率コマンドは、通常処理(図13)の外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、その低確率コマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、低確率コマンドを受信した場合、低確率モードにおける表示を開始するよう図柄表示装置41を制御する。
開閉実行モードが終了した場合、高確率遊技回数カウンタエリアには「5」がセットされる。また、高確率遊技回数カウンタエリアの値は、遊技回制御処理にて1遊技回が終了した場合に減算される。ステップS1102〜ステップS1104の処理が実行されることにより、開閉実行モードが終了した後、5遊技回が経過した場合に、高確率モードが終了し、低確率モードが設定されることとなる。
一方、ステップS1101にて高確率モードでない場合、ステップS1106に進む。ステップS1106では、高頻度サポートモードであるか否かを判定する。具体的には、各種フラグ格納エリア235の高頻度サポートフラグ格納エリアに高頻度サポートフラグが格納されているか否かを判定し、高頻度サポートフラグが格納されている場合に高頻度サポートモードであると判定する。高頻度サポートモードでない場合、そのまま本第2遊技状態移行処理を終了する。
ステップS1106にて高頻度サポートモードである場合、ステップS1107に進む。ステップS1107では、各種カウンタエリア234の高頻度遊技回数カウンタエリアの値が「0」であるか否かを判定する。高頻度遊技回数カウンタエリアの値が「0」でない場合、そのまま本第2遊技状態移行処理を終了する。
ステップS1107にて高頻度遊技回数カウンタエリアの値が「0」である場合、ステップS1108に進む。ステップS1108では高頻度サポートフラグを消去するとともに、ステップS1109では各種フラグ格納エリア235の低頻度サポートフラグ格納エリアに低頻度サポートフラグを格納する。続くステップS1110にて低頻度コマンドを設定して本第2遊技状態移行処理を終了する。低頻度コマンドは、通常処理(図13)の外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、その低頻度コマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212は、低頻度コマンドを受信した場合、低頻度サポートモードにおける表示を開始するよう図柄表示装置41を制御する。
開閉実行モードが終了した場合、高確率遊技回数カウンタエリアには「50」がセットされる。また、高確率遊技回数カウンタエリアの値は、遊技回制御処理にて1遊技回が終了した場合に減算される。ステップS1107〜ステップS1109の処理が実行されることにより、開閉実行モードが終了した後、50遊技回が経過した場合に、高頻度サポートモードが終了し、低頻度サポートモードが設定されることとなる。
上述したように、開閉実行モードが終了した後、5遊技回が経過した場合に、高確率モードが終了する。このため、高頻度サポートモードが終了し低頻度サポートモードが設定される場合、抽選モードが既に低確率モードとなっている。このため、ステップS1108及びステップS1109の処理が実行された場合には、遊技状態が通常状態となる。また、表示制御装置212は、低頻度コマンドを受信した場合、通常状態における表示を開始するよう図柄表示装置41を制御する。
<保留予告について>
ここで、本パチンコ機10では、保留球格納エリア232の第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の内容を示唆する保留予告が、当該保留情報に係る遊技回が開始されるよりも前のタイミング、具体的には開閉実行モードにおいて行われる構成となっている。かかる保留予告は、主制御装置81から送信された所定のコマンドに基づいて表示制御装置212にて所定の制御が実行されることにより行われる。当該保留予告に係る電気的構成及び処理構成を以下に説明する。
<保留予告に係る電気的構成について>
先ず、音声ランプ制御装置82及び表示制御装置212の電気的構成について、図21のブロック図を参照して以下に説明する。
音声ランプ制御装置82に設けられた音声ランプ制御基板241には、MPU242が搭載されている。MPU242には、当該MPU242により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM243と、そのROM243内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM244と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。なお、MPU242に対してROM243及びRAM244が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは、他の制御装置のMPUにおいても同様である。
MPU242には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU242の入力側には主制御装置81が接続されている。主制御装置81からは、既に説明した、変動用コマンド、種別コマンド及び変動終了コマンドといった遊技回制御用コマンド(遊技回制御用情報)を受信する。また、シフト時コマンド及び後述する保留コマンドといった保留表示制御用コマンド(保留表示制御用情報)を受信する。
MPU242の出力側には、既に説明したように、可変表示ユニット36に設けられた各保留ランプ部45,46及び前扉枠14に設けられた表示ランプ部63やスピーカ部64が接続されているとともに、表示制御装置212が接続されている。この場合に、上記各種コマンドは、情報形態をそのまま維持した状態で表示制御装置212に送信される。
表示制御装置212は、プログラムROM253及びワークRAM254が複合的にチップ化された素子であるMPU252と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)255と、キャラクタROM256と、ビデオRAM257とがそれぞれ搭載された表示制御基板251を備えている。なお、MPU252に対してプログラムROM253及びワークRAM254が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。
MPU252は、音声ランプ制御装置82を経由して主制御装置81から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP255の制御(具体的にはVDP255に対する内部コマンドの生成)を実施する。また、表示制御装置212のMPU252は、VDP255の制御に加え、特別表示装置48を制御する。具体的には、MPU252は、保留予告を実行するように特別表示装置48を制御する。
プログラムROM253は、MPU252により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、背景画像用のJPEG形式画像データも併せて記憶保持されている。上記固定値データの一部は、プログラムROM253の抽選用テーブル記憶エリア261に予め記憶されている。かかるエリア261の詳細については、MPU252にて実行される処理を説明する際に合わせて説明する。
ワークRAM254は、MPU252による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリである。これらワークデータやフラグ等はワークRAM254の各エリア262〜263に記憶される。これらのエリア262〜263の詳細については、MPU252にて実行される処理を説明する際に合わせて説明する。
VDP255は、図柄表示装置41に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。VDP255はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP255は、MPU252、ビデオRAM257等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM257に記憶させる画像データを、キャラクタROM256から所定のタイミングで読み出して図柄表示装置41に表示させる。
キャラクタROM256は、図柄表示装置41に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROM256には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。キャラクタROM256には、上記データの一部として、図柄表示装置41の各保留表示領域Ga,Gbに表示させるための画像データが格納された保留用画像データ記憶エリア269が設定されている。
なお、キャラクタROM256を複数設け、各キャラクタROM256に分担して画像データ等を記憶させておくことも可能である。また、前記プログラムROM253に記憶した背景画像用のJPEG形式画像データをキャラクタROM256に記憶する構成とすることも可能である。
ビデオRAM257は、図柄表示装置41に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM257の内容を書き替えることにより図柄表示装置41の表示内容が変更される。ビデオRAM257には、保留表示領域Gaに対応した保留表示用エリア271が設定されている。
保留表示用エリア271には、保留表示領域Gaにおける単位保留表示領域Ga1〜Ga8にそれぞれ1対1で対応するように、第1単位エリア272、第2単位エリア273、第3単位エリア274、第4単位エリア275、第5単位エリア276、第6単位エリア277、第7単位エリア278、第8単位エリア279が設定されている。保留表示領域Gaに対応する単位保留表示領域Ga1〜Ga8では、各単位エリア272〜279に書き込まれたデータに応じた画像が表示される。なお、データが設定されていない単位エリア272〜279に対応した単位保留表示領域Ga1〜Ga8では、何ら画像が表示されない又は図柄表示装置41の表示画面における背景画像が表示される。
<主制御装置81にて実行される保留予告に係る処理について>
次に、主制御装置81のMPU202にて実行される保留予告に係る処理について説明する。主制御装置81のMPU202における保留予告に係る処理として、第1保留予告用の確認処理と、第2保留予告用の確認処理とが設定されている。
<第1保留予告用の確認処理>
先ず、通常処理(図13)のステップS407の第1保留予告用の確認処理について説明する。図22は、第1保留予告用の確認処理を示すフローチャートである。
先ずステッップS1201では、開閉実行モード中であるか否かを判定する。具体的には、開閉実行モードフラグ格納エリアに開閉実行モードフラグが格納されているか否かを判定し、開閉実行モードフラグが格納されている場合に開閉実行モード中であると判定する。開閉実行モード中でない場合、本第1保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1201にて開閉実行モード中である場合、ステップS1202に進む。ステップS1202では、判定済みフラグ格納エリアに第1一致情報フラグが格納されているか否かを判定する。判定済みフラグ格納エリアは、後述する判定済みフラグや第1一致情報フラグを格納するための領域である。第1一致情報フラグは、本第1保留予告用の確認処理にて、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定されている場合に格納されるフラグである。第1一致情報フラグが格納されている場合、本第1保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1202にて第1一致情報フラグが格納されていない場合、ステップS1203に進む。ステップS1203では、開閉実行モードが終了した後に変動開始処理における当否判定処理が5回実行されるまでに、当該当否判定処理の対象とる保留情報のうち、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報を特定する。詳細には、順序記憶エリアORに格納されている保留フラグと、各保留エリアRa,Rbにおける保留情報の有無と、から開閉実行モードが終了した後、変動開始処理における当否判定処理が5回実行されるまでに、当該当否判定処理の対象となる保留情報を特定する。そして、各種フラグ格納エリア235に設けられた判定済みフラグ格納エリアを参照して、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを把握する。
ここで、ステップS1203の処理における変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報の特定方法について説明を補足する。上述したとおり、本パチンコ機10では、各作動口33,34のうちいずれの作動口への入賞であるかに関わらず、保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となる順番は、保留情報が取得された順番となっている。ステップS1203の処理では、先ず、順序記憶エリアORにおける保留フラグの有無から、各作動口33,34に遊技球が入賞した順番を特定する。そして、各保留エリアRa,Rbの保留情報の有無及び各保留情報の数からいずれの保留情報が、今回の開閉実行モードが終了した後に変動開始処理における当否判定処理が5回実行されるまでに、当該当否判定処理の対象となるものであるかを特定する。
判定済みフラグ格納エリアについて説明を補足する。判定済みフラグ格納エリアは、第1結果表示部用保留エリアRaにおける第1エリア〜第4エリア、第2結果表示部用保留エリアRbにおける第1〜第4エリアのそれぞれに対応して各種フラグ格納エリア235にそれぞれ設けられている。判定済みフラグは、記憶されている保留情報が保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった場合に格納される。例えば、第2結果表示部用保留エリアRbにおける第1エリアに記憶されている保留情報が保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった場合、第1エリアに対応した判定済みフラグ格納エリアに判定済みフラグが格納される。ステップS1203では、保留情報の記憶の有無と、判定済みフラグの有無とをそれぞれ確認することにより、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを確認している。なお、格納された判定済みフラグは、上述したとおり、開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1001にて消去される。また、判定済みフラグ格納エリアにおける一のエリアは、判定済みフラグ及び第1一致情報フラグを格納できるように複数ビットによって構成されている。
続くステップS1204では、ステップS1203の確認処理の結果、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを判定する。その当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されている場合、ステップS1205〜ステップS1208の当否判定処理を実行する。当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されていない場合、そのまま本第1保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1205では、今回の処理にて保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報は、ステップS1203にて確認した保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報のうち、先に記憶されていたものとなる。
その後、ステップS1206では、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対応したエリアに判定済みフラグを格納する。例えば、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報が第2エリアに記憶されているものである場合、第2エリアに対応した判定済みフラグ格納エリアに判定済みフラグが格納される。
続くステップS1207では、高確率モードに対応した当否判定処理を実行する。本第1保留予告用の確認処理では、開閉実行モードが終了した後、変動開始処理における当否判定処理が5回実行されるまでに、当該当否判定処理の対象となる保留情報を対象に保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象としている。ここで、開閉実行モードが終了した後、5遊技回が経過するまでは高確率モードが設定される。つまり、本第1保留予告用の確認処理では、開閉実行モードが終了した後、高確率モードにて当否判定の対象となる保留情報を対象とするように、開閉実行モードが終了した後に高確率モードが設定される上限遊技回数が経過するまでに変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報を対象とするように、変動開始処理にて高確率モードに対応した変動開始処理が実行される上限回数と同数の保留情報を対象とするようにしている。このため、ステップS1207では、高確率モードに対応した当否判定処理を実行する。
続くステップS1208では、ステップS1207の当否判定処理の結果が大当たり当選に対応しているか否かを判定する。大当たり当選に対応していない場合、そのまま本第1保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1208にて大当たり当選に対応している場合、ステップS1209に進む。ステップS1209では、判定済みフラグ格納エリアに第1一致情報フラグを格納する。具体的には、今回保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった判定済みフラグが格納されているエリアを上書きするようにして第1一致情報フラグが格納される。また、第1一致情報フラグが格納されることにより、今回の後の第1保留予告用の確認処理におけるステップS1202にて肯定判定され、ステップS1203以降の処理の実行が制限される。ステップS1202の処理が実行されることにより、1回の開閉実行モードにて複数の第1一致情報フラグが格納されることを防止できる。
ステップS1209の処理を実行したらステップS1210に進む。ステップS1210では、第1一致情報コマンドを設定する。この第1一致情報コマンドは、通常処理(図13)の外部出力処理にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、その第1一致情報コマンドを表示制御装置212に送信する。第1一致情報コマンドにはいずれの保留情報が大当たり情報に一致しているかの情報が含まれている。これにより、表示制御装置212は、開閉実行モードが終了した後、何遊技回目に大当たり当選となるかを把握できる。ステップS1210にて第1一致情報コマンドを設定したら本第1保留予告用の確認処理を終了する。
<第2保留予告用の確認処理>
次に、通常処理(図13)のステップS408の第2保留予告用の確認処理について説明する。図23は、第2保留予告用の確認処理を示すフローチャートである。
先ずステッップS1301では、開閉実行モード中であるか否かを判定する。具体的には、開閉実行モードフラグ格納エリアに開閉実行モードフラグが格納されているか否かを判定し、開閉実行モードフラグが格納されている場合に開閉実行モード中であると判定する。開閉実行モード中でない場合、本第2保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1301にて開閉実行モード中である場合、ステップS1302に進む。ステップS1302では、判定済みフラグ格納エリアに第2一致情報フラグが格納されているか否かを判定する。第2一致情報フラグは、本第2保留予告用の確認処理にて、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定されている場合に格納されるフラグである。第2一致情報フラグが格納されている場合、そのまま本第2保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1302にて第2一致情報フラグが格納されていない場合、ステップS1303に進む。ステップS1303では、判定済みフラグ格納エリアに第1一致情報フラグが格納されているか否かを判定する。第1一致情報フラグが格納されていない場合、ステップS1304以降の処理を実行することなく、本第2保留予告用の確認処理を終了する。ステップS1303の処理が実行されることにより、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理は、第1保留予告用の確認処理にて大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定されている場合に実行されることとなる。
ステップS1303にて第1一致情報フラグが格納されている場合、ステップS1304に進む。ステップS1304では、第1一致情報フラグの格納に対応した保留情報からみて変動開始処理における当否判定処理が5回実行されるまでに、当該当否判定処理の対象となる保留情報のうち未判定の保留情報の確認処理を実行する。具体的には、判定済みフラグ格納エリアにおける第1一致情報フラグが格納されているエリアからみて変動開始処理が5回実行されるまでに、その変動開始処理の対象となるものに対応したエリアで判定済みフラグが格納されていないエリアを特定する。そして、そのエリアに対応した保留情報の有無を把握することにより、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを把握する。
続くステップS1305では、ステップS1304の確認処理の結果、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを判定する。その当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されている場合、ステップS1306〜ステップS1309の当否判定処理を実行する。当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されていない場合、そのまま本第2保留予告用の確認処理を終了する。なお、ステップS1306〜ステップS1309の処理については、上述した第1保留予告用の確認処理におけるステップS1205〜ステップS1208と同様のため、説明を省略する。
ステップS1309にて大当たり当選に対応していると判定した場合には、ステップS1310に進む。ステップS1310では、判定済みフラグ格納エリアに第2一致情報フラグを格納する。具体的には、今回保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった判定済みフラグが格納されているエリアを上書きするようにして第2一致情報フラグが格納される。また、第2一致情報フラグが格納されることにより、今回の後の第2保留予告用の確認処理におけるステップS1302にて肯定判定され、ステップS1303以降の処理の実行が制限される。
ステップS1310の処理を実行したらステップS1311に進む。ステップS1311では、第2一致情報コマンドを設定する。この第2一致情報コマンドは、通常処理(図13)の外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、その一致情報コマンドを表示制御装置212に送信する。第2一致情報コマンドにはいずれの保留情報が大当たり情報に一致しているかの情報が含まれている。これにより、表示制御装置212は、開閉実行モードが終了した後、何遊技回目に大当たり当選となるかを把握できる。ステップS1311にて第2一致情報コマンドを設定したら本第2保留予告用の確認処理を終了する。
本第2保留予告用の確認処理におけるステップS1308では、第1保留予告用の確認処理におけるステップS1207と同様に、高確率モードに対応した当否判定処理が実行される。第1一致情報フラグが格納されているエリアに対応した保留情報が、変動開始処理における当否判定処理の対象となった場合、開閉実行モードに移行することとなる。その開閉実行モードが終了した後、5遊技回が経過するまでは高確率モードが設定されている。このため、本第2保留予告用の確認処理では、第1一致情報フラグが格納されたエリアに対応した保留情報が当否判定の対象となったことに基づいて移行した開閉実行モードが終了した後、高確率モードにて変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報を、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象としていることとなる。
<表示制御装置212のMPU252にて実行される保留予告に係る処理について>
次に、表示制御装置212のMPU252にて実行される保留予告に係る処理を、図24〜26のフローチャート、及び図27の保留予告が実行される様子を示す説明図を参照しながら説明する。本パチンコ機10では、主制御装置81により一致情報コマンドが設定された開閉実行モードにて保留予告として特別演出が実行される。具体的には、その開閉実行モードが終了した後に再び開閉実行モードとなるタイミングと、開閉実行モードにおける保留予告が実行されるタイミングと、が対応付けられている。具体的には、開閉実行モードにおける特別演出が実行されたラウンドと、その開閉実行モードが終了した後に再び開閉実行モードとなる遊技回とが対応付けられている。例えば、開閉実行モードにおける3ラウンド目に特別演出が実行された場合、その開閉実行モードが終了した後、3遊技回目に大当たり当選となる。遊技者は、特別演出が実行されるタイミングを把握することにより、現在の開閉実行モードが終了した後に再び開閉実行モードとなるタイミングを把握することができる。
<一致情報受信処理>
先ず、表示制御装置212にて実行される一致情報受信処理について図24のフローチャートを参照して説明する。一致情報受信処理は、第1一致情報コマンド又は第2一致情報コマンドを受信しているか否かを判定する処理であり、2msec周期にて実行される。表示制御装置212では、コマンドを受信した際に起動されるコマンド格納処理によりワークRAM254のコマンド格納エリアに受信したコマンドが格納される。なお、コマンド格納エリアは、複数のコマンドを個別に記憶可能であって先に記憶したコマンドから読み出し可能なリングバッファとして構成されており、複数のコマンドを同時期に受信した場合であってもそれら各コマンドに対応した処理を良好に実行できるようになっている。
ステップS1401では、第1一致情報コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリアに格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが第1一致情報コマンドであるか否かを判定する。
第1一致情報コマンドを受信している場合、ステップS1402に進む。ステップS1402では、第1一致情報に対応した第1ラウンド情報を記憶する。上述したように、第1一致情報コマンドには、いずれの保留情報が大当たり情報に対応しているかの情報が含まれている。ステップS1402では、第1一致情報コマンドからいずれの保留情報が大当たり情報に対応しているか、具体的には、今回の開閉実行モードが終了した後に、いずれの遊技回数目に大当たり当選となるかを特定する。そして、その特定結果からいずれのラウンドにて保留予告を実行すればよいかの第1ラウンド情報をワークRAM254の第1ラウンド情報記憶エリアに記憶する。ステップS1402の処理を実行したら本一致情報受信処理を終了する。
一方、ステップS1401にて、第1一致情報コマンドを受信していない場合、ステップS1403に進む。ステップS1403では、第2一致情報コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリアに格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが第2一致情報コマンドであるか否かを判定する。第2一致情報コマンドを受信していない場合、本一致情報受信処理を終了する。
ステップS1403にて第2一致情報コマンドを受信している場合、ステップS1404に進む。ステップS1404では、第2一致情報に対応した第2ラウンド情報を記憶する。上述したように、第2一致情報コマンドには、いずれの保留情報が大当たり情報に対応しているかの情報が含まれている。ステップS1404では、第2一致情報コマンドからいずれの保留情報が大当たり情報に対応しているか、具体的には、今回の開閉実行モードが終了した後に、いずれの遊技回数目に大当たり当選となるかをステップS1402と同様に特定する。そして、その特定結果からいずれのラウンドにて保留予告を実行すればよいかの第2ラウンド情報をワークRAM254の第2ラウンド情報記憶エリアに記憶する。ステップS1404の処理を実行したら本一致情報受信処理を終了する。
なお、ステップS1402又はステップS1404で記憶されたラウンド情報は開閉実行モードが終了した場合に消去される。
<ラウンド表示開始処理>
次に、表示制御装置212にて実行されるラウンド表示開始処理について図25のフローチャートを参照して説明する。本ラウンド表示開始処理は、開閉実行モードにおいて大入賞口32aが開放された場合に保留予告として特別演出を実行するか否かを決定するための処理であり、一致情報受信処理が終了した場合に実行される。
ステップS1501では、開放コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリアに格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが開放コマンドであるか否かを判定する。開放コマンドを受信していない場合、本ラウンド表示開始処理を終了する。
ステップS1501にて開放コマンドを受信している場合、ステップS1502に進む。ステップS1502では、ラウンド情報把握処理を実行する。ラウンド情報把握処理では、第1ラウンド情報及び第2ラウンド情報のそれぞれが記憶されているかを把握するとともに、いずれかのラウンド情報が記憶されている場合には、特別演出を実行するラウンドが何ラウンド目であるかを把握する。
続くステップS1503では、今回のラウンドが第1ラウンド情報に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、上述したように、開放コマンドには、開閉実行モードにおける何ラウンド目であるかの情報が含まれている。ステップS1503では、ステップS1502にて把握したラウンド情報と、開放コマンドに含まれる何ラウンド目であるかの情報とを比較し、その比較結果が一致しているか否かを判定する。
なお、第1ラウンド情報が記憶されていない場合、ステップS1503では、否定判定されるようになっている。詳細には、開放コマンドには、今回のラウンド目の情報として、6R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでは「1」〜「6」の値が、16R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでは「1」〜「16」の値が、それぞれ含まれるようになっている。これに対して第1ラウンド情報が記憶されていない場合(すなわち、一致情報コマンドを受信していない場合)、第1ラウンド情報記憶エリアの値が「0」となっている。このため、ステップS1503の比較結果が一致しないようになっている。
ステップS1503にて今回のラウンドが第1ラウンド情報に対応したものである場合、ステップS1504に進む。ステップS1504では、第1ラウンド情報に対応した特別演出を設定する。ステップS1504の処理が実行されることにより、今回のラウンドにて特別演出が実行される。ステップS1504の処理を実行したら本ラウンド表示開始処理を終了する。
ステップS1503にて今回のラウンドが第1ラウンド情報に対応したものでない場合、ステップS1505に進む。ステップS1505では、今回の開閉実行モードが16R確率大当たり結果に対応した開閉実行モードであるか否かを判定する。16R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでない場合、すなわち、今回の開閉実行モードが6R確変大当たり結果に対応したものである場合、ステップS1506に進む。
ステップS1506では、第2一致情報に対応した情報が「6」以上であるか否か、すなわち、今回の開閉実行モードが終了した後、6遊技回〜記憶可能な保留情報の最大数である8個に対応した8遊技回目にて、大当たり当選となるか否かを判定する。第2一致情報に対応した情報が「6」以上である場合、ステップS1507に進む。
ステップS1507では、今回のラウンドが6ラウンド目であるか否かを判定する。具体的には、受信した開放コマンドに6ラウンド目に対応した情報が含まれていたか否かを判定する。6ラウンド目に対応した情報が含まれていた場合、ステップS1508に進む。ステップS1508では、保留予告実行抽選処理を実行する。保留予告実行抽選処理では、今回のラウンドにて特別演出を実行するか否かの抽選を行う。具体的には、ワークRAM254の抽選用カウンタエリア262に設けられた保留予告実行抽選用乱数カウンタから値を取得して、取得した値が特別演出の実行に対応している場合に保留予告実行抽選に当選と判定する。
続くステップS1509では、保留予告実行抽選の結果が当選であるか否かを判定する。保留予告実行抽選に当選している場合、ステップS1510に進む。ステップS1510では、第2ラウンド情報に対応した特別演出を設定する。ステップS1510の処理が実行されることにより、今回のラウンドにて特別演出が実行される。ステップS1510の処理を実行したら本ラウンド表示開始処理を終了する。
ステップS1507にて6ラウンド目に対応していない場合、又はステップS1509にて保留予告実行抽選に当選しなかった場合、ステップS1511に進む。ステップS1511では、通常演出を設定する。これにより、今回のラウンドにて特別演出とは異なる通常演出が実行される。ステップS1511の処理を実行したら本ラウンド表示開始処理を終了する。
ステップS1505にて16R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードである場合、又はステップS1506にて第2一致情報に対応した情報が「6」より小さい場合、ステップS1512に進む。
ステップS1512では、今回のラウンドが第2ラウンド情報に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、ステップS1502にて把握したラウンド情報と、開放コマンドに含まれる何ラウンド目であるかの情報とを比較し、その比較結果が一致しているか否かを判定する。
ステップS1512にて、今回のラウンドが第2ラウンド情報に対応したラウンドである場合、ステップS1513〜ステップS1515の処理を実行する。ステップS1513〜ステップS1515の処理は、ステップS1508〜ステップS1510の処理と同様のため説明を省略する。ステップS1512にて、今回のラウンドが第2ラウンド情報に対応したラウンドでない場合、ステップS1516に進む。ステップS1516では、通常演出を設定する。通常演出を設定したら本ラウンド表示開始処理を終了する。
本ラウンド表示開始処理では、第1ラウンド情報に対応した特別演出が実行されるタイミングは、今回の開閉実行モードにおけるラウンド数と、今回の開閉実行モードが終了した後に大当たり当選となる遊技回数目とが1対1で対応付けられている。ここで、第1保留予告用の確認処理における当否判定処理は、変動開始処理における当否判定処理が5回実行されるまでに、当該当否判定処理の対象となる保留情報に対して実行される。また、第1ラウンド情報に対応したラウンドは最大でも5ラウンドである。したがって、6R確変大当たり結果及び16R確変大当たり結果のいずれの大当たり結果に対応した開閉実行モードのいずれであっても、第1ラウンド情報と1対1で対応付けられたラウンドが存在することとなる。この結果、今回の開閉実行モードにおけるラウンド数と、今回の開閉実行モードが終了した後に大当たり結果となる遊技回数目とが1対1で対応付けられているとしても何ら不具合が生じない。
また、第2一致情報に対応した情報が6より小さい場合、又は16R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードである場合、第2ラウンド情報に対応した特別演出が実行されるタイミングは、今回の開閉実行モードにおけるラウンド数と、今回の開閉実行モードが終了した後に大当たり当選となる遊技回数目とが1対1で対応付けられている。第2一致情報に対応した情報が6より小さい場合、いずれの大当たり結果であったとしても、第2一致情報と1対1で対応付けられたラウンドが存在することとなる。また、16R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードは16ラウンドまで存在するため、第2一致情報の値に関らず、第2一致情報と1対1で対応付けられたラウンドが存在することとなる。この結果、今回の開閉実行モードにおけるラウンド数と、今回の開閉実行モードが終了した後に大当たり結果となる遊技回数目とが1対1で対応付けられているとして何ら不具合が生じない。
一方、第2一致情報に対応した情報が6以上であり、6R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードである場合、ステップS1505〜ステップS1511の処理が実行されることにより、第2ラウンド情報に対応した特別演出が実行されるタイミングは、1のラウンドに対して複数の遊技回数目が対応することとなる。第2保留予告用の確認処理における当否判定処理は、第1保留予告用の確認処理の結果によって、対象となる保留情報が異なる。そして、第1保留予告用の確認処理の結果によっては、今回の開閉実行モードが終了した後、7遊技回目や8遊技回目に、変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報が大当たり結果に対応していると特定されることもあり得る。ここで、6R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードは、6ラウンド目が終了した場合に終了するものである。このため、今回の開閉実行モードが終了した後に大当たり結果となる遊技回数目とラウンド数とを1対1で対応付けると、7遊技回目又は8遊技回目に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報が大当たり結果に対応している場合、特別演出を実行することができなくなってしまう。この点、本実施の形態では、6R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードであり、第2一致情報に対応した情報が6以上である場合、6ラウンド目にて特別演出を実行する構成とした。これは、記憶可能な保留情報の最大数(8個)よりもラウンド数が少ない大当たり結果(6R確変大当たり結果)が設定されている場合に特別演出が実行される頻度を高めるための工夫である。
本パチンコ機10では、第1ラウンド情報に対応したラウンドでは、保留予告実行抽選処理が実行されることなく保留予告として特別演出が実行される。これに対して、第2ラウンド情報に対応したラウンドでは、保留予告実行抽選に当選しなければ、特別演出が実行されないようになっている。つまり、第1ラウンド情報に対応した特別演出が実行される頻度は、第2ラウンド情報に対応した特別演出が実行される頻度よりも高くなっている。第1ラウンド情報に対応したラウンドでは特別演出を必ず実行することにより、特別演出が実行される頻度が過度に低くなることを防止している。また、第2ラウンド情報に対応したラウンドでは特別演出が実行される場合と実行されない場合とが発生するため、特別演出が実行されなくとも、大当たり当選への期待感を遊技者に抱かせることができる。
なお、第1ラウンド情報に対応したラウンドにて保留予告を行うか否かの保留予告実行抽選処理が実行されるようにしてもよい。但し、この保留予告実行抽選処理にて当選となる確率を、第2ラウンド情報に対応したラウンドにて保留予告を実行するか否かの保留予告実行抽選処理にて当選となる確率と同等にする又は、当該確率よりも高くするとよい。
<特別演出用ラウンド中表示処理>
表示制御装置212にて実行される特別演出用ラウンド中表示処理について図26のフローチャートを参照して説明する。なお、本処理を説明するにあたり、図27の保留予告が実行される場合の様子を示す説明図を適宜参照する。
特別演出用ラウンド中表示処理は、ラウンド表示が実行されている場合に、特別演出を実行するように特別表示装置48や図柄表示装置41を制御する。本特別演出用ラウンド中表示処理は、上述したラウンド表示開始処理が終了した場合に実行される。
ステップS1601では、ラウンド表示中であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド表示開始処理にて特別演出及び通常演出のいずれかが設定されているか否かを判定する。いずれの演出も設定されていない場合、本特別演出用ラウンド中表示処理を終了する。
ステップS1601にていずれかの演出が設定されている場合、ステップS1602に進む。ステップS1602では、設定されている演出が特別演出であるか否かを判定する。特別演出が設定されていない場合、本特別演出用ラウンド中表示処理を終了する。
ステップS1602にて設定されている演出が特別演出である場合、ステップS1603に進む。ステップS1603では、発光演出実行タイミングであるか否かを判定する。詳細には、表示制御装置212のワークRAM254には、ラウンド表示が開始されてから経過した期間を測定するための経過カウンタエリアが設けられている。そして、ラウンド表示開始処理にて演出が設定された後、特別演出用ラウンド中表示処理が実行されるたびに経過カウンタエリアの値を更新する。当該経過カウンタエリアの値が所定の値となった場合に、発光演出実行タイミングであると判定する。具体的には、経過カウンタエリアの値は、特別演出用ラウンド表示処理が実行されるたびに1インクリメントされるものであり、経過カウンタエリアの値が「1000」となった場合、すなわち、特別演出が設定された後に約2秒が経過した場合に、発光演出実行タイミングであると判定する。
発光演出実行タイミングであると判定した場合、ステップS1604に進む。ステップS1604では特別発光処理を実行する。特別発光処理では、ランプを点灯するように特別表示装置48を制御する。特別発光処理が実行されることにより、図27(a)に示す特別表示装置48におけるランプが消灯した状態から、図27(b)に示す特別表示装置48におけるランプが点灯した状態に切り換わることとなる。特別発光処理を実行したら本特別演出用ラウンド中表示処理を終了する。特別表示装置48における発光態様は、第1ラウンド情報に対応した特別演出及び第2ラウンド情報に対応した特別演出のいずれが設定された場合にも同様のものとなっている。
ステップS1603にて発光演出実行タイミングでない場合、ステップS1605に進む。ステップS1605では、特別表示実行タイミングであるか否かを判定する。具体的には、経過カウンタエリアの値が「1250」となったか否かを判定するものであり、「1250」である場合に特別表示実行タイミングであると判定する。すなわち、特別演出が設定された後に約2.5秒が経過した場合に特別表示実行タイミングであると判定する。ステップS1605にて特別表示実行タイミングでない場合、本特別演出用ラウンド中表示処理を終了する。
ステップS1605にて特別表示実行タイミングである場合、ステップS1606に進む。ステップS1606では、特別表示処理を実行する。特別表示処理では、大当たり情報の保留情報に対応した単位保留表示領域にて特別表示が行われるように図柄表示装置41を制御する。具体的には、例えば、今回のラウンド数が2ラウンド目である場合、図27(c)に示すように第2単位保留表示領域Ga2に「●」(詳細には上作動口33への入賞に基づくものが赤い「●」、下作動口34への入賞に基づくものが青い「●」)が表示された状態から、図27(d)に示すように第2単位保留表示領域Ga2に「○」が表示された状態となる。つまり、大当たり情報に対応した保留情報に対応した保留表示領域における表示態様を切り換えるようになっている。特別表示処理を実行したら本特別演出用ラウンド中表示処理を終了する。なお、詳細な説明は省略するが、特別発光処理及び特別表示処理が実行されない場合には通常処理が実行される場合と同じ表示が実行されるように図柄表示装置41が制御される。このため、特別発光処理又は特別表示処理が実行されることにより、今回のラウンドが特別演出であることを遊技者が把握できるようになっている。
保留予告として特別演出が実行されることにより、大当たり情報に対応した保留情報が記憶されていることを遊技者は把握できる。また、特別発光処理が実行されたラウンドを把握することにより、いずれの遊技回数目で大当たり当選となるかを遊技者が把握できる。さらに、大当たり情報に対応した保留情報に対応した表示態様を切り換えることにより、いずれの保留情報が大当たり情報に対応しているかを遊技者に把握させ易くすることができる。
ここで、特別発光処理及び特別表示処理はそれぞれ、ラウンド表示が設定されてから約2秒、2.5秒が経過した後に実行される。上述したように、大入賞口32aが開放された場合、30秒が経過した場合、又は大入賞口32aに遊技球が10個入賞した場合に大入賞口32aが閉鎖され1回のラウンドが終了する。つまり、特別発光処理及び特別表示処理が実行されるタイミングは、大入賞口32aが開放されてから閉鎖されるまでの30秒に含まれている。また、上述したように、遊技球は0.6sec周期にて発射される。これにより、大入賞口32aに遊技球が10個入賞するためには、遊技領域を流下した遊技球が全て大入賞口32aに入賞するとしても、約6秒を要することが考えられる。つまり、大入賞口32aが開放されてから遊技球が10個入賞する前までに特別発光処理及び特別表示処理が実行されることとなる。以上より、特別演出が設定されたラウンドであるにも関わらず、大入賞口32aが開放された後に特別発光処理及び特別表示処理のそれぞれが実行されることなく大入賞口32aが閉鎖されることを防止できる。
また、特別発光処理と、特別表示処理とが実行されるタイミングがずれている。具体的には、特別発光処理が実行された後に特別表示処理が実行される。特別発光処理が実行されることにより、特別演出が実行されることを遊技者に報知できるとともに、遊技者に特別演出に注目させる効果を得ることができる。また、特別表示処理が実行された場合、具体的に大当たり結果に対応した保留情報がいずれであるかが図柄表示装置41に表示される。特別発光処理が実行された後に特別表示処理を実行することにより、特別表示処理が実行された場合に図柄表示装置41にて実行される特別演出を遊技者が見逃すことを防止できる。ここで、特別発光処理と特別表示処理とが同時に実行される場合、特別表示装置48及び図柄表示装置41のそれぞれに遊技者の注目度が分散し、特別演出が実行されたタイミングを遊技者が把握できなかったり、図柄表示装置41における大当たり結果に対応した保留情報の表示を遊技者が見逃したりする不都合の発生が考えられる。この点、本実施の形態では、特別発光処理と特別表示処理が実行されるタイミングがずれていることにより、上記不都合が発生することを防止できる。
さらに、特別表示処理では、具体的にいずれの保留情報が大当たり結果に対応しているかが、図柄表示装置41に表示される。遊技者によっては、特別演出が実行されるタイミングだけでは、いずれの保留情報が大当たり結果に対応しているかを理解できないことが考えられる。この点、本実施の形態では、図柄表示装置41における表示態様からいずれの保留情報が大当たり結果に対応しているかを遊技者に理解させ易くすることができる。
<特別演出が実行される場合の様子>
開閉実行モードにて特別演出が実行される場合の様子について図28のタイミングチャートを参照して説明する。
先ず、図28(a)を用いて説明する。ta1のタイミングで、大当たり当選に対応した遊技回が終了し、6R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードに移行する。今回の開閉実行モードでは、既に記憶されている保留情報のうち、今回の開閉実行モードが終了した後、2遊技回目及び5遊技回目に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報が大当たり当選に対応している。
開閉実行モードにおける2ラウンド目であるta2のタイミングで、2遊技回目に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対応した特別演出(以下、先側の特別演出ともいう)が実行される。その後、今回の開閉実行モードにおける5ラウンド目であるta3のタイミングで、5遊技回目に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対応した特別演出(以下、後側の特別演出ともいう)が実行される。続くta4のタイミングで今回の開閉実行モードが終了される。
そして、ta5のタイミングで外れ結果に対応した遊技回が終了する。その後、ta6のタイミングで大当たり当選に対応した遊技回が終了した場合に、先側の特別演出に対応した開閉実行モード(以下、後側の開閉実行モードともいう)に移行する。
その後、この開閉実行モードにおける3ラウンド目であるta7のタイミングで、特別演出が実行される。この特別演出は、先側の開閉実行モードにおける後側の特別演出と、対応した保留情報が同一のものである。先側の開閉実行モードから後側の開閉実行モードとなるまでには、遊技回が実行されていることとなる。このため、先側の開閉実行モードにて後側の特別演出が実行されているとしても、後側の開閉実行モードでは遊技回の実行に伴い、何遊技回後に開閉実行モードとなるかのタイミングが、先側の開閉実行モードと後側の開閉実行モードとでは異なることとなる。先側の開閉実行モードにて後側の特別演出が実行されているとしても、後側の開閉実行モードにて後側の特別演出に対応した保留情報に基づく特別演出を再び実行することにより、遊技者にいずれの保留情報が大当たり当選に対応しているかを把握させ易い。
ta8のタイミングにて後側の開閉実行モードが終了する。そして、ta9のタイミングで外れ結果に対応した遊技回が2回終了する。その後、ta10のタイミングで大当たり当選に対応した遊技回が終了した場合に開閉実行モードに移行する。この開閉実行モードが、上記先側の開閉実行モードにて後側の特別演出の実行に対応したものとなる。
次に、図28(b)を用いて説明する。tb1のタイミングで大当たり当選に対応した遊技回が終了し、16R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードに移行する。今回の開閉実行モードでは、既に記憶されている保留情報のうち、今回の開閉実行モードが終了した後、2遊技回目及び7遊技回目における当否判定処理の対象となる保留情報が大当たり当選に対応している。
開閉実行モードにおける2ラウンド目であるtb2のタイミングで、2遊技回目に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対応した特別演出が実行される。その後、tb3のタイミングで7遊技回目に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対応した特別演出が実行される。その後、tb4のタイミングで今回の開閉実行モードが終了する。tb5のタイミングで、その開閉実行モードが終了した後、2遊技回が経過したタイミングで再び開閉実行モードに移行する。
ここで、1〜5ラウンド目にて特別演出が実行されていない場合、それ以降のラウンドで特別演出が実行されることはない。つまり、開閉実行モードが終了した後、5遊技回目までに大当たり当選とならない場合、6〜8遊技回目にて大当たり当選となるとしても特別演出が実行されることはない。本実施の形態では、開閉実行モードが終了した後1〜5遊技回目にて変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に大当たり当選に対応しているものが含まれている場合、開閉実行モードにて保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報の数が増加している。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている情報に基づいて保留予告が実行される。これにより、遊技者にとっては、複数の情報が各保留エリアに記憶されている場合には当否判定処理の対象となる順番が後の情報について当否判定処理の対象となった場合の結果を保留予告の内容に応じて確認する又は予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。この結果、遊技の注目度を高められる。
保留予告が実行されるタイミングは、保留予告用の確認処理における当否判定の対象となった保留情報に応じて異なっている。これにより、保留予告が実行されたタイミングを把握することによって、いずれの保留情報が大当たり結果に対応しているかを遊技者が把握できる。この結果、保留予告が実行された場合に、その保留予告がいずれの保留情報に対するものかを遊技者が理解できなくなることを防止できる。
ここで、各作動口33,34のいずれかに遊技球が入賞したタイミングで保留予告を実行するものや、変動表示が開始されたタイミングで保留予告を実行するものが考えられる。これら場合、保留予告が実行され得るタイミングが短く、保留予告が実行されるか否かに遊技者に注目させる期間が短くなる。このため、遊技者の遊技への注目度を十分に高めることができない。この点、本実施の形態では、保留予告が実行されるタイミングを、いずれの保留情報に対応しているかによって異ならせることにより、保留予告が実行され得る期間が長くなる。これにより、保留予告が実行されることを遊技者に期待させている期間を長くすることができる。この結果、遊技者が遊技に注目している期間を長くすることが可能となる。したがって、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
開閉実行モードにおけるラウンド数と、保留情報が変動開始処理にて当否判定処理の対象となる順番とが対応付けられている。これにより、開閉実行モードにおいて保留予告が実行されたラウンド数を把握することでいずれの保留情報が大当たり結果に対応しているかを遊技者が理解できる。
6R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードにおける6ラウンド目では、開閉実行モードが終了した後、6〜8遊技回目にて大当たり当選となる場合に保留予告が実行される。このように、一のラウンドと、複数の遊技回数目と、を対応させて保留予告を実行することにより、設定されているラウンド数が、記憶可能な保留情報数より少ないとしても、良好に保留予告を実行できる。
さらに、1〜5ラウンド目では、6R確変大当たり結果及び16R確変大当たり結果のいずれに対応した開閉実行モードであったとしても、各ラウンドに対応付けられた遊技回を共通のものとしている。これにより、1〜5ラウンドにて保留予告が実行された場合に、大当たり結果の種別を遊技者が特定する必要がなくなる。
また、開閉実行モードでは変動開始処理による当否判定処理が実行されない。これにより、変動表示が開始されるタイミングと、保留予告が実行されるタイミングとがほぼ同時に発生することを防止できる。この結果、保留予告が実行された場合に、保留情報が記憶されている個数を遊技者が把握できなくなることを防止できる。なぜなら、保留予告の実行と、変動表示の開始と、がほぼ同時に発生した場合、変動表示が開始され保留情報が減少した後に保留予告が実行されたのか、又は保留予告が実行された後に変動表示が開始されたのかを遊技者が理解できなくなるからである。
また、開閉実行モードでは、大入賞口32aに遊技球が入賞するか否かを遊技者は確認するのみとなり、遊技が単調になりがちである。保留予告を開閉実行モードにおいて実行することにより、開閉実行モードにおける遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
開閉実行モードにおけるラウンドごとに、保留予告が実行された場合に対応付けられた保留情報が異なる構成とした。これにより、遊技者にとっては、保留予告が実行された場合のラウンドを把握することで、その保留予告がいずれの保留情報に対応しているかを把握できる。また、ラウンド間は、大入賞口32aの閉鎖状態によって区切られており、遊技者が現在のラウンドがいずれのラウンドであるかを把握できないことを防止できる。以上より、遊技者は保留予告が実行されるタイミングに注目することとなり、遊技者の遊技への注目度を一層高めることができる。
特別表示装置48の発光態様をいずれの保留情報に対するものであったとしても共通の態様となるようにした。これにより、特別表示装置48を制御するためのプログラムを設定する場合に、そのプログラムにかかる情報量を削減できる。さらに、保留予告が実行されるタイミングで、その保留予告がいずれの保留情報に対応して実行されているかを遊技者に教示できるため、上記発光の模様を共通の態様としたとしても、いずれの保留情報に対する保留予告かを遊技者が理解できなくなることを防止できる。
また、第1保留予告用の確認処理にて大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていることが特定された場合に、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行する構成とした。これにより、第1保留予告用の確認処理にて大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていることが特定された場合、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報の数を増加させることができる。この結果、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報の数を多様化できる。したがって、遊技者はいずれの保留情報に対して、保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されているか否かに注目する又は予測するため、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。また、第1保留予告用の確認処理に対応した保留予告が実行されることで、遊技者は保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報数が増加したことを把握できる。
各保留予告用の確認処理における当否判定処理は、開閉実行モードにおいて実行される。これにより、変動開始処理における当否判定処理と、保留予告用の確認処理における当否判定処理とが、1回の通常処理にて実行されることを防止できる。この結果、1回の通常処理の処理回が極端に長くなることを防止できる。さらに、各保留予告用の確認処理における当否判定処理は、1回の保留予告用の確認処理が実行された場合、一の保留情報を対象にして実行される。これにより、1回の保留予告用の確認処理において複数の保留情報を対象に当否判定処理が実行される構成に比べ、1回の保留予告用の確認処理の処理回が長くなることを防止できる。この結果、1回の通常処理の処理回が極端に長くなることを防止する効果を高めることができる。
各保留予告用の確認処理は、開閉実行モードが終了した後、高確率モードが設定された状態にて変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対して実行される。高確率モードでは、低確率モードよりも大当たり当選となる期待度が高くなっている。これにより、保留予告が実行される頻度を高めることができる。また、保留予告用の確認処理を実行する場合に当否判定処理の対象となる保留情報が、変動開始処理における当否判定処理の対象となった場合の抽選モードが高確率モードであるか、又は低確率モードであるかの判定を実行する必要がなくなる。この結果、各保留予告用の確認処理を実行する場合にかかる処理負荷を軽減できる。
また、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理は、第1保留予告用の確認処理において大当たり結果に対応していると特定された保留情報からみて、変動開始処理における当否判定処理が5回実行されるまでに、その当否判定処理の対象となる保留情報に対して実行される。これにより、第1保留予告用の確認処理にて大当たり結果に対応していると特定された保留情報に基づく開閉実行モードが終了した後に、高確率モードが設定された状態にて変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報を、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象とできる。つまり、第1保留予告用の確認処理の結果に基づいて、第2保留予告用の確認処理を実行することで、抽選モードが高確率モードの場合に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報を、第2保留予告用の確認処理にて特定し易くなる効果が得られる。
第1保留予告用の確認処理にて大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定され第1一致情報フラグ格納された場合、その保留情報よりも後に、変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対して第1保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行しない構成とした。これにより、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理では、第1一致情報フラグが格納されたエリアを把握すれば、第1保留予告用の確認処理における当否判定処理がいずれの保留情報まで実行されたかを把握することが可能となる。この結果、第2保留予告用の確認処理にていずれの保留情報を当否判定の対象とするかを決定するための処理を簡易化できる。
開閉実行モードにおける1〜5ラウンド目までは、一のラウンドに対して一の保留情報を対応付けている。開閉実行モードが終了した後、5遊技回が経過するまでは高確率モードが設定されている。高確率モードが設定されている期間において当否判定処理の対象となる保留情報については、いずれの保留情報が大当たり当選に対応しているかを遊技者は細かく把握したいと考えている。この点、本実施の形態では、1〜5ラウンド目までは、一のラウンドに対して一の保留情報が対応付けられている。これにより、開閉実行モードが終了した後、いずれの保留情報が大当たり当選に対応しているかを遊技者に詳細に把握させることが可能となり、遊技者が把握したいと望む情報を良好に報知できる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、上記第1の実施の形態と予め設定されている大当たり結果が異なっている。
本実施の形態では、6R確変大当たり結果及び16R確変大当たり結果に加え、6R通常大当たり結果(通常大当たり結果ともいう)が設定されている。6R通常大当たり結果となった場合、開閉実行モードが終了した後に、抽選モードとして低確率モードが設定されるとともに、所定遊技回数(50回)が経過するまでサポートモードとして高頻度サポートモードが設定される。また、6R確変大当たり結果及び16R確変大当たり結果となった場合、開閉実行モードが終了した後に、抽選モードとして高確率モードが設定されるとともに、サポートモードとして高頻度サポートモードが設定される。本実施の形態では、6R確変大当たり結果及び16R確変大当たり結果のいずれかとなった場合、再び大当たり結果となるまで、高確率モード及び高頻度サポートモードが維持される。
また、本実施の形態では、奇数番号(1,3,5,7,9)が付された主図柄は「特定図柄」に相当し、6R確変大当たり結果又は16R確変大当たり結果が発生する場合には、同一の特定図柄の組み合わせが停止表示される。また、偶数番号(2,4,6,8)が付された主図柄は「非特定図柄」に相当し、6R通常大当たり結果が発生する場合には、同一の非特定図柄の組み合わせが停止表示される。
ここで、本実施の形態における振分テーブルについて図29を参照して説明する。
振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が6R通常確大当たり結果に対応しており、「10〜26」が6R確変大当たり結果に対応しており、「27〜29」が16R確変大当たり結果に対応している。本パチンコ機10では、上作動口33への入賞に基づいて大当たり結果となった場合と、下作動口34への入賞に基づいて大当たり結果となった場合とのいずれの場合であっても当該振分テーブルが参照される。つまり、いずれの作動口33,34に入賞したとしても、大当たり結果の振分が同様となっている。
本実施の形態における変動開始処理では、振分テーブルを参照して、大当たり結果の種別が特定された後、各大当たり結果に対応した停止結果設定処理が実行される。また、各大当たり結果に対応した大当たりフラグとして、6R通常大当たり結果である場合には6R通常大当たりフラグが、6R確変大当たり結果である場合には6R確変大当たりフラグが、16R確変大当たり結果である場合には16R確変大当たりフラグがそれぞれ格納される。各大当たりフラグは、第1遊技状態移行処理における開閉実行モードの終了処理が実行された場合に消去される。
<開閉実行モード終了時の移行処理>
本実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理について図30のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS1701では、確変大当たりフラグが格納されているか否かを判定する。具体的には、6R確変大当たりフラグ又は16R確変大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。いずれかの確変大当たりフラグが格納されている場合、ステップS1702に進む。ステップS1702では、第1の実施の形態にて説明したフラグ消去処理を実行する。その後、ステップS1703及びステップS1704にて高確率モードフラグ及び高頻度サポートモードフラグをそれぞれ格納する。続くステップS1705にて高確率コマンドを設定する。高確率コマンドには、高確率モードが設定されたことを示す情報が含まれている。高確率コマンドは、通常処理(図13)の外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、受信した高確率コマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212は、高確率コマンドを受信したことに基づいて高確率モード及び高頻度サポートモードに対応した表示を開始するよう図柄表示装置41を制御する。高確率コマンドを設定したら本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
ステップS1701にて確変大当たりフラグが格納されていない場合、すなわち、通常大当たりフラグが格納されている場合、ステップS1706に進む。ステップS1706では、上述したフラグ消去処理を実行する。その後ステップS1707にて高頻度サポートフラグを格納し、ステップS1708にて高頻度遊技回数カウンタエリアに「50」をセットして本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
ここで、本実施の形態では、第2遊技状態移行処理におけるステップS1101にて高確率モードであると判定した場合、ステップS1102〜ステップS1105の処理を実行することなく、第2遊技状態移行処理を終了する。このため、6R確変大当たり結果又は16R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した場合、再び大当たり当選となるまで高確率モード及び高頻度サポートモードが維持される。
<第1保留予告用の確認処理>
本実施の形態における第1保留予告用の確認処理について図31のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1801では、判定済みフラグ格納エリアに高確率一致情報フラグ及び低確率一致情報フラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。本第1保留予告用の確認処理では、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていることが特定された場合、その大当たり当選が、確変大当たり結果(6R確変大当たり結果及び16R確変大当たり結果)又は通常大当たり結果(6R通常大当たり結果)のいずれに対応しているかを特定する。高確率一致情報フラグは、第1保留予告用の確認処理にて確変大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定された場合に格納される。低確率一致情報フラグは、第1保留予告用の確認処理にて通常大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定された場合に格納される。
ステップS1801にて高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグのいずれかが格納されている場合、今回までの第1保留予告用の確認処理にて既に大当たり情報に対応した保留情報が記憶されていることが特定されているものとして本第1保留予告用の確認処理を終了する。一方、ステップS1801にて、高確率一致情報フラグ及び低確率一致情報フラグのいずれのフラグも格納されていない場合、ステップS1802以降の処理を実行する。
本実施の形態における第1保留予告用の確認処理のステップS1802〜ステップS1805は、上記第1の実施の形態における第1保留予告用の確認処理のステップS1203〜ステップS1206と同様のため説明を省略する。
ステップS1805の処理を実行したらステップS1806に進む。ステップS1806では、現在の抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、高確率モードフラグが格納されているか否かを判定し、高確率モードフラグが格納されている場合に高確率モードであると判定する。
なお、ステップS1806では、現在の遊技状態が開閉実行モード中である場合には、今回の開閉実行モードが終了した場合に高確率モードが設定されるか否かを判定する。具体的には、6R確変大当たりフラグ又は16R確変大当たりフラグのいずれかが格納されている場合に、高確率モードであると判定する。
ステップS1806にて、高確率モードであると判定した場合、ステップS1807に進む。ステップS1807では、高確率モードに対応した当否判定処理を実行する。一方、1806にて、高確率モードでないと判定した場合、すなわち、低確率モードであると判定した場合、ステップS1808に進む。ステップS1808では、低確率モードに対応した当否判定処理を実行する。
ステップS1807又はステップS1808にて当否判定処理を実行したらステップS1809に進む。ステップS1809では、ステップS1807又はステップS1808の当否判定処理の結果が大当たり当選に対応しているか否かを判定する。大当たり当選に対応していない場合、本第1保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1809にて大当たり当選に対応している場合、ステップS1810に進む。ステップS1810では、今回の保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった保留情報のうち、大当たり種別判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2によって更新された情報から取得した情報を把握する。
続くステップS1811では、把握した情報が、確変大当たり結果、つまり6R確変大当たり結果又は16R確変大当たり結果に対応しているか否かを判定する。具体的には、把握した情報が「10〜29」の範囲に含まれている場合に確変大当たり結果に対応していると判定する。
ステップS1811にて大当たり結果が確変大当たり結果に対応している場合、ステップS1812に進む。ステップS1812では、判定済みフラグ格納エリアに高確率一致情報フラグを格納する。具体的には、今回保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった判定済みフラグが格納されているエリアを上書きするようにして高確率一致情報フラグが格納される。続くステップS1813では、高確率一致情報コマンドを設定する。この一致情報コマンドは、通常処理(図13)の外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、その一致情報コマンドを表示制御装置212に送信する。一致情報コマンドには、確変大当たり結果に対応している保留情報が記憶されていることに対応した情報が含まれている。これにより、表示制御装置212は、確変大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを把握できる。ステップS1813にて一致情報コマンドを設定したら本第1保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1811にて、確変大当たり結果に対応していない場合、つまり、6R通常大当たり結果に対応している場合、ステップS1814に進む。ステップS1814では、判定済みフラグ格納エリアに低確率一致情報フラグを格納する。具体的には、今回の保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった判定済みフラグが格納されているエリアを上書きするようにして低確率一致情報フラグが格納される。続くステップS1815では、低確率一致情報コマンドを設定する。この一致情報コマンドは、通常処理(図13)の外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、その一致情報コマンドを表示制御装置212に送信する。一致情報コマンドには、6R通常大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることに対応した情報が含まれている。これにより、表示制御装置212は、6R通常大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを把握できる。ステップS1815にて一致情報コマンドを設定したら本第1保留予告用の確認処理を終了する。なお、保留予告用の確認処理が実行され格納された判定済みフラグ及び一致情報フラグは、開閉実行モードに移行した場合に消去される。
<第2保留予告用の確認処理>
次に本実施の形態における第2保留予告用の確認処理について図32のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施の形態における第2保留予告用の確認処理のステップS1901、ステップS1905及びステップS1906は、上記第1の実施の形態における第2保留予告用の確認処理のステップS1302、ステップS1306及びステップS1307と同様のため説明を省略する。
ステップS1901にて第2一致情報フラグが格納されていない場合、ステップS1902に進む。ステップS1902では、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。いずれの一致情報フラグも格納されていない場合、本第2保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1902にて、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグのいずれかが格納されている場合、ステップS1903以降の処理を実行する。ステップS1903では、低確率又は高確率一致情報フラグが格納されている格納されているエリアからみて未判定の保留情報の確認処理を実行する。具体的には、判定済みフラグ格納エリアにおける低確率又は高確率一致情報フラグが格納されているエリアからみて、それ以降に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対応したエリアで判定済みフラグが格納されていないエリアを特定する。そして、そのエリアに対応した保留情報の有無と判定済みフラグの有無とをそれぞれ確認することにより、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを把握する。
続くステップS1904では、ステップS1903の確認処理の結果、未判定の保留情報が記憶されているか否かを判定する。未判定の保留情報が記憶されていない場合、本第2保留予告用の確認処理を終了する。
未判定の保留情報が記憶されている場合、ステップS1905及びステップS1906の処理を実行する。ステップS1906にて判定済みフラグを格納したらステップS1907に進む。ステップS1907では、第1保留予告用の確認処理にて格納されていた一致情報フラグが高確率一致情報フラグであるか否かを判定する。高確率一致情報フラグが格納されている場合、ステップS1908に進む。ステップS1908では、高確率モードに対応した当否判定処理を実行する。一方、ステップS1907にて格納されている一致情報フラグが高確率一致情報フラグでない場合、すなわち、低確率一致情報フラグが格納されている場合、ステップS1909に進む。ステップS1909では、低確率モードに対応した当否判定処理を実行する。
ステップS1908又はステップS1909の処理を実行したらステップS1910に進む。ステップS1910では、ステップS1908又はステップS1909の当否判定処理の結果が、大当たり当選に対応しているか否かを判定する。大当たり当選に対応していない場合、本第2保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS1910にて大当たり当選に対応している場合、ステップS1911及びステップS1912の処理を実行する。ステップS1911及びステップS1912の処理は、上記第1の実施の形態における第2保留予告用の確認処理におけるステップS1310及びステップS1311と同様のため説明を省略する。
本実施の形態では、第1保留予告用の確認処理にて高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグのいずれかが格納されることにより、その一致情報フラグの格納に対応した保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となった場合、確変大当たり結果又は通常大当たり結果のいずれとなるかを把握できる。これにより、それら大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した後の抽選モードで、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行することが可能となる。
<一致情報受信処理>
本実施の形態における一致情報受信処理について図33のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2001では、高確率一致情報コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリアに格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが高確率一致情報コマンドであるか否かを判定する。高確率一致情報コマンドを受信している場合、ステップS2002に進む。
ステップS2002では、高確率一致情報フラグをワークRAM254に設けられた高確率一致情報フラグ格納エリアに格納する。高確率一致情報フラグは、確変大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを特定するためのものである。ステップS2002の処理を実行したら本一致情報受信処理を終了する。
ステップS2001にて高確率一致情報コマンドを受信していない場合、ステップS2003に進む。ステップS2003では、低確率一致情報コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリアに格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが低確率一致情報コマンドであるか否かを判定する。低確率一致情報コマンドを受信している場合、ステップS2004に進む。
ステップS2004では、低確率一致情報フラグをワークRAM254に設けられた低確率一致情報フラグ格納エリアに格納する。低確率一致情報フラグは、6R通常大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを特定するためのものである。ステップS2004の処理を実行したら本一致情報受信処理を終了する。
一方、ステップS2003にて低確率一致情報コマンドを受信していない場合、ステップS2005にて第2一致情報コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリアに格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが第2一致情報コマンドであるか否かを判定する。第2一致情報コマンドを受信していない場合、本一致情報受信処理を終了する。
ステップS2005にて第2一致情報コマンドを受信している場合、ステップS2006に進む。ステップS2006では、第2一致情報フラグをワークRAM254に設けられた第2一致情報フラグ格納エリアに格納する。第2一致情報フラグは、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグの格納に基づく開閉実行モードが終了した後に、変動開始処理にて当否判定処理の対象となる保留情報に大当たり当選に対応したものが記憶されていることを特定するためのものである。ステップS2006の処理を実行したら本一致情報受信処理を終了する。
<保留予告として実行される特別演出について>
表示制御装置212にかかる制御を説明するに先立ち、本実施の形態にて実行される保留予告としての特別演出について説明する。本実施の形態では、特別演出として、上記第1の実施の形態にて説明した特別発光処理が遊技回中にて実行される。また、特別演出として、第1特別演出と第2特別演出とが設定されている。第1特別演出と第2特別演出とでは、特別発光処理が実行された場合の特別表示装置48による報知態様が異なっている。
具体的には、各特別演出が実行された場合、特別表示装置48におけるランプが点滅するようになっている。そして、第1特別演出における特別発光処理が実行された場合、第2特別演出における特別発光処理が実行された場合よりも、特別表示装置48におけるランプの点滅周期が短くなっている。点滅周期を把握することにより遊技者は第1特別演出及び第2特別演出のうち、いずれの特別演出が実行されているかを把握できる。この点滅周期を決定するためのプログラムがプログラムROM253に記憶されており、表示制御装置212のMPU252は、そのプログラムを参照して特別表示装置48を制御する。
また、特別発光処理が実行された場合、特別表示装置48のスピーカから効果音が出力される。この効果音のプログラムはMPU252のプログラムROM253に記憶されている。詳細には、この効果音のプログラムとして、第1効果音を出力するための第1効果音プログラムと第2効果音を出力するための第2効果音プログラムとが記憶されている。第1特別演出における特別発光処理が実行された場合、第1効果音の出力が複数回繰り返された後に第2効果音が出力される。また、第2特別演出における特別発光処理が実行された場合、第1効果音が出力された後に第2効果音が出力される。つまり、第1特別演出における特別発光処理が実行された場合、第2特別演出における特別発光処理が実行された場合よりも、第1効果音が出力される回数が多くなっている。第1効果音が出力された回数によって第1特別演出及び第2特別演出のうち、いずれの特別演出が実行されているかを遊技者が把握し易い。
以上のように、第1特別演出と第2特別演出とで、特別表示装置48におけるランプの発光態様と、スピーカの出力態様と、をそれぞれ異ならせることにより、遊技者がいずれの特別演出が実行されているかを把握し易い。
また、スピーカの出力態様を異ならせる場合、第1効果音が繰り返される回数を異ならせる構成とした。これにより、第1特別演出と第2特別演出とで、MPU252は、第1効果音プログラムを繰り返す回数を変更するのみでよく、スピーカの出力態様を異ならせるための情報量を削減することができる。
<変動表示制御処理>
表示制御装置212にて実行される変動表示制御処理について以下に説明する。変動表示制御処理では、主制御装置81から送信された変動用コマンドを、音声ランプ制御装置82を介して受信している場合に、図柄表示装置41にて図柄の変動表示を実行させる処理を実行する。
図34のフローチャートに示すように、ステップS2101にて、1遊技回の実行中であるか否かを判定する。1遊技回の実行中でない場合にはステップS2102にて、変動用コマンドを受信しているか否かを判定する。変動用コマンドを受信していない場合には、そのまま本変動表示制御処理を終了する。変動用コマンドを受信している場合には、ステップS2103にて変動開始用処理を実行した後に、本変動表示制御処理を終了する。
一方、1遊技回分の図柄の変動表示が行われている場合には、ステップS2104にて、主制御装置81から送信された変動終了コマンドを、音声ランプ制御装置82を介して受信しているか否かを判定する。変動終了コマンドを受信していない場合には、ステップS2105にて変動中用処理を実行した後に、本変動表示制御処理を終了する。変動中用処理では、遊技回が開始された後に図柄を変動表示させるように図柄表示装置41を制御する。
変動終了コマンドを受信している場合には、ステップS2106にて変動終了用処理を実行した後に、本変動表示制御処理を終了する。変動終了用処理では、図柄の変動表示を終了し、主制御装置81の抽選結果に対応した最終停止図柄を停止するよう図柄表示装置41を制御する。
<変動開始用処理>
変動表示制御処理のステップS2103にて実行される変動開始用処理について図35のフローチャートを用いて説明する。
ステップS2201にて、今回受信した変動用コマンドを読み出し、当該コマンドから確変大当たり結果の情報、通常大当たり結果の情報又は外れ結果の情報といった遊技結果の情報、及び変動表示時間の情報を把握する。そして、ステップS2201では、上記特定した情報から、大当たり当選の有無の情報、大当たり当選である場合には大当たり種別の情報、大当たり非当選である場合にはリーチ発生の有無の情報、及び変動表示時間の情報を把握し、その把握した情報をMPU252のレジスタに記憶する。
続くステップS2202では、ステップS2201にてレジスタに記憶した情報から今回の遊技回にて大当たり当選となるか否かを特定する。大当たり当選でない場合、ステップS2203に進む。ステップS2203では、外れ変動態様設定処理を実行する。外れ変動態様設定処理を実行したら本変動開始用処理を終了する。
外れ変動態様設定処理について図36のフローチャートを参照して説明する。外れ変動態様設定処理では、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグが格納されている場合に保留予告として特別演出を実行するか否かを決定する。
ステップS2301では、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグが格納されているか否かを判定する。いずれかの一致情報フラグが格納されている場合、今回の遊技回の後に、変動開始処理にて当否判定処理の対象となる保留情報に大当たり当選に対応しているものが含まれていることとなる。
ステップS2301にて高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグのいずれかが格納されている場合、ステップS2302に進む。ステップS2302では、保留予告実行抽選処理を実行する。保留予告実行抽選処理では、今回の遊技回にて特別演出を実行するか否かの抽選を行う。具体的には、ワークRAM254の抽選用カウンタエリア262に設けられた保留予告実行抽選用乱数カウンタから値を取得して、取得した値が特別演出の実行に対応している場合に保留予告実行抽選に当選と判定する。
ステップS2303では、ステップS2302の保留予告実行抽選の結果が当選であるか否かを判定する。保留予告実行抽選に当選している場合、ステップS2304に進む。ステップS2304では、高確率一致情報フラグが格納されているか否かを判定する。高確率一致情報フラグが格納されている場合、ステップS2305に進む。
ステップS2305では、第1演出実行抽選処理を実行する。第1演出実行抽選処理では、第1特別演出を実行するか否かの抽選を行う。具体的には、ワークRAM254の抽選用カウンタエリア262に設けられた第1演出実行抽選用乱数カウンタから値を取得して、取得した値が第1特別演出の実行に対応している場合に第1演出実行抽選に当選と判定する。なお、第1演出実行抽選用乱数カウンタに代えて保留予告実行抽選用乱数カウンタを用いることも可能である。この場合、抽選用カウンタエリア262に予め設定する乱数カウンタの容量を削減できる。
第1演出実行抽選処理を実行したらステップS2306に進む。ステップS2306では、第1特別演出抽選に当選しているか否かを判定する。
第1特別演出抽選に当選している場合、ステップS2307に進む。ステップS2307では、外れに対応した停止図柄設定処理を実行する。本処理では、プログラムROM253に記憶された停止図柄テーブル記憶エリアに記憶された外れに対応した停止図柄テーブルを参照して外れ結果に対応した停止図柄を設定する。具体的には、外れ結果に対応した図柄(同一図柄組合せが同一線上に停止しない図柄の組合せ)が最終停止されるように停止図柄を設定する。その後ステップS2308にて、第1特別演出実行に対応した変動表示態様設定処理を実行して本外れ変動態様設定処理を終了する。第1特別演出実行に対応した変動表示態様設定処理では、ステップS2307にて設定した停止図柄が停止表示されるまでの変動表示時間に応じた図柄の変動表示態様を設定するものであり、図柄の変動表示が開始されてからその変動表示が終了するまでのいずれかのタイミングで第1特別演出が実行されるように特別表示装置48の表示態様を設定する。
ステップS2304にて高確率一致情報フラグが格納されていない場合(低確率一致情報フラグが格納されている場合)、又はステップS2306にて第1特別演出実行抽選に当選していないと判定した場合、ステップS2309に進む。
ステップS2309では、ステップS2307と同様に、外れに対応した停止図柄設定処理を実行する。その後ステップS2310にて、第2特別演出実行に対応した変動表示態様設定処理を実行して本外れ変動態様設定処理を終了する。第2特別演出実行に対応した変動表示態様設定処理では、ステップS2309にて設定した停止図柄が停止表示されるまでの変動表示時間に応じた図柄の変動表示態様を設定するものであり、図柄の変動表示が開始されてからその変動表示が終了するまでのいずれかのタイミングで第2特別演出が実行されるように特別表示装置48の表示態様を設定する。
一方、ステップS2301にて一致情報フラグ(高確率一致情報フラグ、低確率一致情報フラグ)が格納されていない場合、又はステップS2303にて保留予告実行抽選に当選していない場合、ステップS2311に進む。ステップS2311では、ステップS2307と同様に外れに対応した停止図柄設定処理を実行する。その後、外れに対応した変動表示態様設定処理を実行して本外れ変動態様設定処理を終了する。外れに対応した変動表示態様設定処理では、ステップS2311にて設定した停止図柄が停止表示されるまでの変動表示時間に応じた図柄の変動表示態様を設定するものである。本外れに対応した変動表示態様設定処理が実行された場合、図柄の変動表示が開始されてからその変動表示が終了するまでに特別演出が実行されることがない。
本実施の形態では、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグが格納されていることに基づいて、外れ結果に対応した遊技回にて特別演出が実行される。特別演出が実行されることにより、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていることを遊技者が把握できる。また、第1特別演出は、高確率一致情報フラグが格納されている場合に実行される。これにより、第1特別演出が実行された場合、確変大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを遊技者が把握できる。さらに、第2特別演出は、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグが格納されている場合に実行される。これにより、第2特別演出が実行された場合、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを遊技者が把握できる。また、特別演出は保留予告実行抽選に当選しなければ実行されない。このため、特別演出が実行されなくとも、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていることを遊技者に期待させることができる。
さらに、特別演出は、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグが格納された場合、大当たり当選となる遊技回となる以前の外れ結果に対応した毎遊技回にて発生し得る。これは、高確率一致情報フラグ又は低確率一致情報フラグが格納されているにも関わらず、大当たり当選となるまでに特別演出が実行されない頻度が過度に高くなることを防止するための工夫である。
変動開始用処理(図35)の説明に戻る。ステップS2202にて大当たりが発生する遊技回であると判定した場合、ステップS2204に進む。ステップS2204では、高確率一致情報フラグ及び低確率一致情報フラグを消去する。なお、ステップS2204の処理は、高確率一致情報フラグ格納エリア及び低確率一致情報フラグ格納エリアをそれぞれクリアするものであり、各一致情報フラグが格納されていない場合、その状態が維持される。
続くステップS2205では、第2一致情報フラグが格納されているか否かを判定する。第2一致情報が記憶されている場合、ステップS2206に進む。ステップS2206では、その第2一致情報を消去する。
続くステップS2207では、確変大当たりに対応した停止図柄設定処理を実行する。本処理では、プログラムROM253に記憶された停止図柄テーブル記憶エリアに記憶された確変大当たりに対応した停止図柄テーブルを参照して確変大当たり結果に対応した停止図柄を設定する。具体的には、特定図柄が最終停止されるように停止図柄を設定する。その後、ステップS2208にて、大当たりに対応した変動表示態様設定処理を実行する。本変動表示態様設定処理では、ステップS2207にて設定した停止図柄が停止表示されるまでの変動表示時間に応じた図柄の変動表示態様を設定する。ステップS2208の処理を実行したら本変動開始処理を終了する。
一方、ステップS2205にて第2一致情報フラグが格納されていない場合、ステップS2209に進む。ステップS2209では、ステップS2201にてレジスタに記憶した情報が確変大当たり結果の情報であるか否かを判定することで、今回の遊技回で確変大当たり当選となるか否かを判定する。確変大当たり結果の情報が記憶されている場合、ステップS2207及びステップS2208の処理を実行して本変動開始用処理を終了する。
ステップS2209にて、確変大当たり結果の情報でない場合、ステップS2210に進む。ステップS2210では、通常大当たりに対応した停止図柄設定処理を実行する。本処理では、プログラムROM253に記憶された停止図柄テーブル記憶エリアに記憶された通常大当たりに対応した停止図柄テーブルを参照して通常大当たり結果に対応した停止図柄を設定する。具体的には、非特定図柄が最終停止されるように停止図柄を設定する。ステップS2210の処理を実行したらステップS2208にて、大当たりに対応した変動表示態様設定処理を実行して本変動開始用処理を終了する。本変動表示態様設定処理では、ステップS2210にて設定した停止図柄が停止表示されるまでの変動表示時間に応じた図柄の変動表示態様を設定する。
本変動開始用処理では、大当たり当選である場合の停止図柄を設定する場合、第2一致情報フラグが格納されているか否かを判定し、第2一致情報フラグが格納されている場合には、今回の大当たり当選が確変大当たり結果及び通常大当たり結果のいずれであるかに関わらず、確変大当たりに対応した停止図柄を設定する。第2一致情報フラグが格納されている場合、この遊技回で開閉実行モードとなり、当該開閉実行モードが終了した後に、既に記憶されている保留情報のいずれかが当否判定の対象となった場合に再び開閉実行モードに移行する。このため、通常大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了した後に高頻度サポートモードが終了する前に再び開閉実行モードに移行する。これにより、通常大当たり結果であるにも関わらず、確変大当たり結果に対応した停止図柄を設定したとしても、大当たり当選となることなく高頻度サポートモードが終了することを防止できる。遊技者からみれば、確変大当たりに対応した停止図柄が停止表示された場合には、その後、高確率モードが設定されるため、通常大当たりに対応した停止図柄が停止表示された場合よりも、優越感を抱くことができる。この結果、遊技者の遊技を続行する意欲を高める効果が期待される。
本実施の形態では、第1保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行され、その当否判定処理の対象となった保留情報が大当たり結果に対応している場合、確変大当たり結果、又は通常大当たり結果のいずれに対応しているかが特定される。これにより、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理では、対象となる保留情報が、変動開始処理にて高確率モードで当否判定の対象となるか、又は低確率モードで当否判定の対象となるかを特定できる。この結果、抽選モードが複数種類設定されているとしても、第1保留予告用の確認処理における特定結果に応じて、第2保留予告用の確認処理を良好に実行できる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行するタイミングが上記各実施の形態とは異なっている。
<変動開始処理>
本実施の形態における変動開始処理について図37のフローチャートを参照して説明する。本実施の形態における変動開始処理のステップS2401〜ステップS2412及びステップS2414〜ステップS2418の処理は、上記第1の実施の形態における変動開始処理のステップS701〜ステップS712及びステップS713〜ステップS717とそれぞれ同様のため説明を省略する。
ステップS2412にて変動表示時間の設定処理を実行したらステップS2413に進む。ステップS2413では、特別遊技回設定処理を実行する。特別遊技回設定処理では、今回の遊技回が保留予告用の確認処理における当否判定処理の実行に対応した遊技回であるか否かを判定する。特別遊技回設定処理を実行したらステップS2414〜ステップS2418の処理を実行して本変動開始処理を終了する。
以下、特別遊技回設定処理について図38のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2501では、今回の遊技回が大当たり当選に対応しているか否かを判定する。具体的には、6R大当たりフラグ又は16R大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。いずれかの大当たりフラグが格納されている場合、本特別遊技回設定処理を終了する。
ステップS2501にて大当たりフラグが格納されていない場合、ステップS2502に進む。ステップS2502では、抽選モードが低確率モードであるか否かを判定する。具体的には、高確率モードフラグが格納されているか否かを判定し、高確率モードフラグが格納されていない場合に低確率モードであると判定する。抽選モードが低確率モードでない場合、つまり、抽選モードが高確率モードである場合、本特別遊技回設定処理を終了する。
ステップS2502にて抽選モードが低確率モードであると判定した場合、ステップS2503に進む。ステップS2503では、変動表示時間が所定時間以上であるか否かを判定する。具体的には、変動表示時間の設定処理にて設定された変動表示時間が所定時間以上であるか否かを判定する。本パチンコ機10では、リーチ発生に対応した変動表示時間と、リーチ非発生に対応した変動表示時間とが予め設定されている。リーチ発生に対応した変動表示時間は、リーチ非発生に対応した変動表示時間よりも長く設定されており、1遊技回の時間が20sec以上のものが選択されるようになっている。ステップS2503では、今回の遊技回における変動表示時間がリーチ発生に対応したものとなっているかを判定するものであり、変動表示時間が20sec以上の場合に変動表示時間が所定時間以上であると判定する。変動表示時間が所定時間以上でない場合、そのまま本特別遊技回設定処理を終了する。
ここで、本実施の形態では、保留予告としての特別演出が1遊技回の実行中において実行される。ステップS2503の処理を実行することは、特別演出を実行可能な遊技回であるか否かの判定を行うための工夫である。
ステップS2503にて、変動表示時間が所定時間以上である場合、ステップS2504に進む。ステップS2504では、特別遊技回抽選実行処理を実行する。特別遊技回抽選実行処理は、今回の遊技回が保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行する遊技回であるか否かの抽選を行うものである。具体的には、ワークRAM254の抽選用カウンタエリア262に設けられた特別遊技回抽選用乱数カウンタから値を取得して、取得した値が特別演出の実行に対応している場合に特別遊技回抽選に当選と判定する。特別遊技回抽選に当選していない場合、本特別遊技回設定処理を終了する。なお、本実施の形態では、特別遊技回実行抽選に当選する確率が約1%となっている。
ステップS2505にて特別遊技回抽選に当選していると判定した場合、ステップS2506に進む。ステップS2506では、確認処理実行フラグを各種フラグ格納エリア235の確認処理実行フラグ格納エリアに格納する。確認処理実行フラグは、今回の遊技回が特別遊技回であることを把握するためのものであり、保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行する遊技回であることを把握するためのものである。なお、格納された確認処理実行フラグは、特別遊技回が終了したタイミングで消去される。
続くステップS2507では特別遊技回コマンドを設定する。この設定された特別遊技回コマンドは、通常処理(図13)における外部出力処理(ステップS401)にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、受信した特別遊技回コマンドを表示制御装置212に送信する。特別遊技回コマンドには、今回の遊技回が特別遊技回であることを示す情報が含まれている。表示制御装置212は、特別遊技回コマンドを受信することにより、今回の遊技回が特別遊技回であることを把握できる。ステップS2507の処理を実行したら本特別遊技回設定処理を終了する。
ステップS2501の処理が実行されることにより、大当たり当選となる遊技回が特別遊技回となることはない。これは、大当たり当選となる遊技回が特別遊技回となり、大当たり当選となる遊技回にて保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されることを防止するめの工夫である。
また、ステップS2502の処理が実行されることにより、高確率モードである場合にも特別遊技回となることがない。低確率モードは、高確率モードである場合よりも大当たり当選となりにくく、外れ結果に対応した遊技回が連続し易い。このため、低確率モードでは、高確率モードである場合に比べ、遊技が単調なものとなり易い。低確率モードにおいて特別遊技回が実行されることにより、低確率モードにおける遊技が単調化することを防止できる。また、高確率モードでは、大当たり当選となる確率が低確率モードよりも高く、遊技者の遊技への注目度が高いことが考えられる。高確率モードでは特別遊技回とならないように、低確率モードでは特別遊技回となり得るようにしたことにより、高確率モードと低確率モードとで、遊技者の遊技への注目度に極端な差が発生することを防止している。
<保留予告用の確認処理>
本実施の形態では、上記各実施の形態における第1保留予告用の確認処理及び第2保留予告用の確認処理に代えて、保留予告用の確認処理が実行される。本実施の形態における保留予告用の確認処理について図39のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2601では、確認処理実行フラグが確認処理実行フラグ格納エリアに格納されているか否かを判定する。確認処理実行フラグが格納されていない場合、本第1保留予告用の確認処理を終了する。確認処理実行フラグが格納されている場合、ステップS2602以降の処理を実行する。
ステップS2602では、保留情報のうち、未判定の保留情報が記憶されているか否かを判定する。未判定の保留情報が記憶されているか否かの方法は、記憶されている保留情報の全てを対象に未判定のものがあるかを確認する点を除き、上記第1の実施の形態におけるステップS1203と同様のため説明を省略する。
続くステップS2603では、未判定の保留情報が記憶されているか否かを判定する。未判定の保留情報が記憶されていない場合、本保留予告用の確認処理を終了する。未判定の保留情報が記憶されている場合、ステップS2604及びステップS2605の処理を実行する。ステップS2604及びステップS2605の処理は、上記第1の実施の形態における第1保留予告用の確認処理のステップS1205及びステップS1206の処理と同様のため、説明を省略する。
続くステップS2606では低確率モードに対応した当否判定処理を実行する。本実施の形態では、低確率モードにて第1保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行される。このため、ステップS2606の当否判定処理では、低確率モードに対応したものに設定されている。
その後、ステップS2607では、ステップS2606の処理の結果が大当たり当選に対応しているか否かを判定する。大当たり当選に対応していない場合、本保留予告用の確認処理を終了する。
その後、ステップS2607〜ステップS2609の処理を実行して本保留予告用の確認処理を終了する。ステップS2607〜ステップS2609の処理は、ステップS2608にて一致情報フラグを格納する点、ステップS2609にて一致情報コマンドを設定する点を除き、上記第1の実施の形態における第1保留予告用の確認処理におけるステップS1208〜ステップS1210と同様のため説明を省略する。本実施の形態では、第1保留予告用の確認処理及び第2保留予告用の確認処理の区別がなく、一致情報コマンド及び一致情報コマンドにいずれの保留予告用の確認処理に対応したものかの区別がないようになっている。
本実施の形態では、保留予告用の確認処理における当否判定処理が記憶されている保留情報に対して順次実行されることとなる。このため、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されている数や、その保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となるタイミングに関わらず、一致情報コマンドが設定される。
なお、本保留予告用の確認処理にて格納された判定済みフラグ及び一致情報フラグのそれぞれは、特別遊技回が終了したタイミングで消去される。
<変動表示制御処理>
本実施の形態における表示制御装置212に実行される変動表示制御処理について図40のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2701では、1遊技回の実行中であるか否かを判定する。1遊技回の実行中でない場合、ステップS2702に進む。ステップS2702では、変動用コマンドを受信しているか否かを判定する。変動用コマンドを受信していない場合には、そのまま本変動表示制御処理を終了する。変動用コマンドを受信している場合には、ステップS2703にて変動開始用処理を実行した後に、本変動表示制御処理を終了する。
本実施の形態における変動開始用処理について図41のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2801では、特別遊技回コマンドを受信しているか否かを判定する。特別遊技回コマンドを受信していない場合、ステップS2802に進む。ステップS2802では、上記第2の実施の形態における変動開始処理のステップS2201と同様に、遊技結果の情報、及び変動表示時間の情報を把握する。
続くステップS2803では、ステップS2802の把握結果から今回の遊技回にて大当たりが発生するか否かを特定する。大当たりが発生する遊技回である場合、ステップS2804に進み、大当たりに対応した停止図柄設定処理を実行する。大当たりに対応した停止図柄設定処理では、プログラムROM253に記憶された停止図柄テーブル記憶エリアに記憶された大当たりに対応した停止図柄テーブルを参照して大当たり結果に対応した停止図柄を設定する。具体的には同一図柄の組合せが一直線上に最終停止されるように停止図柄を設定する。その後ステップS2805にて大当たりに対応した変動表示態様設定処理を実行する。本変動表示態様設定処理では、ステップS2804にて設定した停止図柄が停止表示されるまでの変動表示時間に応じた図柄の変動表示態様を設定する。ステップS2805の処理を実行したら本変動開始用処理を終了する。
ステップS2803にて、大当たりが発生する遊技回でないと判定した場合、ステップS2806に進む。ステップS2806では、外れに対応した停止図柄設定処理を実行する。続くステップS2807にて外れに対応した変動表示態様設定処理を実行する。なお、ステップS2806及びステップS2807の処理は、上記第2の実施の形態における変動開始処理のステップS2311及びステップS2312と同様のため説明を省略する。
ステップS2801にて特別遊技回コマンドを受信している場合、ステップS2808に進む。ステップS2808では、変動表示時間の情報を把握する。具体的には、受信している変動用コマンドから変動表示時間を把握する。
続くステップS2809では、特別遊技回に対応した停止図柄設定処理を行う。特別遊技回に対応した停止図柄は、予め設定されている。具体的には、特別遊技回に対応した停止図柄として1種類のものが設定されている。本停止図柄設定処理では、その予め設定された停止図柄の情報を読み出して停止図柄を設定している。続くステップS2810では、特別遊技回における変動表示態様設定処理を実行する。本変動表示態様設定処理では、特別遊技回における停止図柄が停止表示されるまでの変動表示時間に応じた図柄の変動表示態様を設定する。ステップS2810の処理を実行したら本変動開始用処理を終了する。
変動表示制御処理(図40)の説明に戻り、ステップS2701にて1遊技回の実行中である場合、ステップS2704に進む。ステップS2704では、変動終了コマンドを受信しているか否かを判定する。変動終了コマンドを受信していない場合、ステップS2705に進む。ステップS2705では、変動中用処理を実行する。変動中用処理を実行したら本変動表示制御処理を終了する。
変動中用処理について図42のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS2901では、一致情報コマンドを受信しているか否かを判定する。一致情報コマンドを受信している場合、ステップS2902に進む。ステップS2902では、対応したエリアに一致情報記憶する。ここで、表示制御装置212のワークRAM254には、一致情報コマンドに含まれるいずれの保留情報が大当たり情報に対応しているかの情報を記憶するためのエリアが設けられている。具体的には、記憶可能な保留情報の数に応じてワークRAM254には第1エリア〜第8エリアまでの記憶エリアが設けられている。ステップS2902では、一致情報コマンドからいずれの保留情報が大当たり情報に対応しているかを特定し、その特定された保留情報に応じたエリアに一致情報を記憶する。ステップS2902の処理を実行したら本変動中用処理を終了する。
ステップS2901にて一致情報コマンドを受信していない場合、ステップS2903に進む。ステップS2903では、図柄表示装置41にて全図柄列Z1〜Z3が変動表示されているか否かを判定する。具体的には、表示制御装置212では、今回の遊技回の変動表示時間に応じて、全図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている時間、上図柄列Z1では図柄が停止表示されており中,下図柄列Z2,Z3では図柄が変動表示されている時間、上,下図柄列Z1,Z3では図柄が停止表示されており中図柄列Z2では図柄が変動表示されている時間、全図柄列Z1〜Z3の図柄が停止表示されている時間が予め決定されている。そして、表示制御装置212では、ワークRAM254に設けられた経過カウンタエリアを、変動表示制御処理が実行されるたびに更新し、その値を用いて変動表示が開始されてから経過した期間を把握するようになっている。ステップS2903では、変動表示が開始されてから上図柄列Z1における図柄が停止表示されるまでの期間であるか否かを判定している。
ステップS2903にて全図柄列Z1〜Z3が変動表示されている場合、ステップS2904に進む。ステップS2904では、第1エリア又は第2エリアに対応した一致情報が記憶されているか否かを判定する。具体的には、ステップS2902にて、一致情報が第1エリア又は第2エリアに記憶されたか否かを判定する。一致情報が記憶されていない場合、本変動中用処理を終了する。第1エリア又は第2エリアに一致情報が記憶されている場合、ステップS2905に進む。ステップS2905では特別演出実行処理を実行する。特別演出実行処理では、上図柄列Z1にて図柄が停止表示されるまでに、保留予告として特別演出を実行するよう特別表示装置48及び図柄表示装置41をそれぞれ制御する。ステップS2905の処理を実行したら本変動中用処理を終了する。上図柄列Z1にて図柄が停止表示されるまでに特別演出が実行されることにより、今回の特別遊技回が終了した後、1遊技回目又は2遊技回目にて大当たり当選となることを遊技者が把握できる。
ステップS2903にて、全図柄列Z1〜Z3のうち、少なくとも一部の図柄列の図柄が停止表示されていると判定した場合、ステップS2906に進む。
ステップS2906では、下図柄列Z3の図柄が変動表示されているか否かを判定する。具体的には、ステップS2906では、上図柄列Z1の変動表示が停止されてから下図柄列Z3が停止表示されるまでの期間であるか否かを判定している。この判定は、ステップS2903と同様に、経過カウンタエリアの値を参照して実行する。
ステップS2906にて下図柄列Z3が変動表示されている場合、ステップS2907に進む。ステップS2907では、第3エリア又は第4エリアに対応した一致情報が記憶されているか否かを判定する。一致情報が記憶されていない場合、本変動中用処理を終了する。第3エリア又は第4エリアに一致情報が記憶されている場合、ステップS2908に進む。ステップS2908では特別演出実行処理を実行する。この特別演出実行処理では、下図柄列Z3にて図柄が停止表示されるまでに、保留予告として特別演出を実行するよう特別表示装置48及び図柄表示装置41をそれぞれ制御する。ステップS2908の処理を実行したら本変動中用処理を終了する。下図柄列Z3にて図柄が停止表示されるまでに特別演出が実行されることにより、今回の特別遊技回が終了した後、3遊技回目又は4遊技回目にて大当たり当選となることを遊技者が把握できる。
ステップS2906にて、下図柄列Z3が停止表示されている場合、ステップS2909に進む。ステップS2909では、中図柄列Z2の図柄が変動表示されているか否かを判定する。具体的には、ステップS2909では、下図柄列Z3が停止表示されてから中図柄列Z2が停止表示されるまでの期間であるか否かを判定している。この判定は、ステップS2903と同様に、経過カウンタエリアの値を参照して実行する。中図柄列Z2の図柄が変動表示中でない場合、本変動中用処理を終了する。
ステップS2909にて中図柄列Z2が変動表示されている場合、ステップS2910に進む。ステップS2910では、第5エリア又は第6エリアに対応した一致情報が記憶されているか否かを判定する。一致情報が記憶されていない場合、本変動中用処理を終了する。第5エリア又は第6エリアに一致情報が記憶されている場合、ステップS2911に進む。ステップS2911では特別演出実行処理を実行する。この特別演出実行処理では、中図柄列Z2にて図柄が停止表示されるまでに、保留予告として特別演出を実行するよう特別表示装置48及び図柄表示装置41をそれぞれ制御する。ステップS2911の処理を実行したら本変動中用処理を終了する。中図柄列Z2にて図柄が停止表示されるまでに特別演出が実行されることにより、今回の特別遊技回が終了した後、5遊技回目又は6遊技回目にて大当たり当選となることを遊技者が把握できる。
変動表示制御処理(図40)の説明に戻り、ステップS2704にて変動終了コマンドを受信している場合、ステップS2706に進む。ステップS2706では、一致情報が第7エリア又は第8エリアに記憶されているか否かを判定する。一致情報が記憶されている場合、ステップS2707に進む。ステップS2707では、特別演出実行処理を実行する。この特別演出実行処理では、遊技回が終了されるまでに特別演出を実行するよう特別表示装置48及び図柄表示装置41をそれぞれ制御する。中図柄列Z3の変動表示が終了されてから遊技回が終了するまでに特別演出が実行されることにより、今回の特別遊技回が終了した後、7遊技回目又は8遊技回目にて大当たり当選となることを遊技者が把握できる。
ステップS2706にて一致情報が記憶されていないと判定した場合、ステップS2707の処理を実行した場合、ステップS2708に進む。ステップS2708では一致情報を消去する。具体的には、ワークRAM254における各エリアをクリアする処理を実行するものであり、一致情報が記憶されていない場合、その状態が維持される。続くステップS2709では、変動終了用処理を実行する。変動終了用処理を実行したら本変動表示制御処理を終了する。
<特別演出が実行される場合の様子>
特別演出が実行される場合の様子について一例を挙げて説明する。図43は、特別演出が実行される場合の様子を説明するための説明図である。この例では、ワークRAM254の第4エリアに一致情報が記憶されている。
図43(a)示すように、全図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている場合、特別演出は実行されない。上図柄列Z1の図柄が停止表示された場合、図43(b)に示すように特別表示装置48にてランプが発光するとともに、第4単位保留表示領域Ga4における表示態様が変更される特別表示が実行される。具体的には、上図柄列Z1の図柄が停止表示されてから、下図柄列Z3の図柄が停止表示されるまでに特別演出が実行される。
特別表示装置48におけるランプが発光するタイミングと、特別表示が実行された単位保留表示領域と、のいずれかを把握することで、今回の遊技回が終了した後いずれのタイミングにて大当たり当選となるかを遊技者が把握できる。具体的には、上図柄列Z1の図柄が停止表示されてから下図柄列Z3の図柄が停止表示されるまでに特別演出が実行されることにより、今回の特別遊技回が終了した後、3遊技回目又は4遊技回目にて大当たり当選となることを遊技者が把握できる。その後、図43(c)に示すように下図柄列Z3の図柄が停止表示された後に、図43(d)に示すように全図柄列Z1〜Z3の図柄が停止表示され特別遊技回が終了する。
なお、本実施の形態では、特別遊技回に対応した停止図柄として1通りのものが設定されているものとしたが、特別遊技回に対応した停止図柄が複数パターン設定されていてもよい。また、特別遊技回に対応した停止図柄が設定されておらず、特別遊技回では、外れに対応した停止図柄設定処理が実行されるようにしてもよい。この場合、特別遊技回結果に対応した遊技回と、外れに対応した遊技回との停止図柄が共通のものとなる。
本実施の形態では、保留予告として特別演出が実行されるタイミングと、図柄列Z1〜Z3における変動表示態様とが対応付けられている。このため、遊技者にとっては、遊技結果を把握するために図柄表示装置41の表示態様に注目していれば、特別演出が実行されたタイミングも理解できる。これにより、特別演出が実行された場合に停止表示されている図柄列を把握することで、いずれの保留情報が大当たり情報に対応しているか、すなわち、大当たり当選となるタイミングを把握することができる。この結果、大当たり当選に対応した保留情報がいずれであるかを理解するために、図柄の変動表示とは別に遊技者が特別演出が実行されたタイミングを計測する必要がなくなる。
大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていなくとも、特別遊技回が発生する構成とした。このため、特別遊技回が発生したとしても、特別演出が発生するとは限らない。これにより、特別遊技回において、特別演出が実行されることを期待して遊技者に遊技を行わせることが可能となるとともに、特別演出が実行された場合にはそのタイミングに遊技者に注目させることができる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高める効果を顕著なものとできる。
<第4の実施の形態>
保留予告が実行される場合の態様を変更してもよい。本実施の形態では、1回の開閉実行モードにおいて、大当たり結果に対応した複数の保留情報が記憶されていることが特定された場合に実行される保留予告の態様が上記各実施の形態とは異なっている。
本実施の形態では、一の開閉実行モードにおいて、大当たり対応の第1保留情報と、同じく大当たり対応の第2保留情報と、が記憶されている場合、当該一の開閉実行モードにおいて、第2保留情報に対応した保留予告が実行されるとともに、当該一の開閉実行モードが終了した後、第1保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となった場合の開閉実行モード(以下、第1保留情報に対応した開閉実行モードという)において第2保留情報に対応した保留予告が実行される。さらに、本実施の形態では、一の開閉実行モードにおいて実行された第2保留情報に対応した保留予告の内容を反映して、第1保留情報に対応した開閉実行モードにおいて第2保留情報に対応した保留予告の内容が決定される。
また、一の開閉実行モードにおいて実行された第2保留情報に対応した保留予告の内容よりも大当たり当選となる期待度が高いものが、第1保留情報に対応した開閉実行モードにおける第2保留情報に対応した保留予告として実行される。本実施の形態では、保留予告として複数種類のものが設定されており、実行された保留予告によって、大当たり結果に対応した保留情報である期待度が異なっている。本実施の形態では、保留情報が大当たり当選に対応していない場合でも、保留予告実行抽選処理が実行され、保留予告実行抽選に当選している場合には保留予告が実行される。
大当たり結果に対応している期待度が異なる保留予告として、特別表示処理が実行され、単位保留表示領域にて特別表示が実行される場合の態様が複数種類設定されている。複数種類の保留予告として、特別表示が実行された場合に単位保留表示領域にて表示される色が金色、銀色、銅色、白色のものが設定されている。金色が表示された場合がその保留情報が大当たり結果に対応している期待度が最も高く、白色が表示された場合がその保留情報が大当たり結果に対応している期待度が最も低くなっている。具体的には、金色、銀色、銅色、白色の順に大当たり結果に対応している期待度が低くなる。なお、各色に対応した表示態様は、キャラクタROM256に予め記憶されている。
ちなみに、大当たり結果に対応している期待度の高さは、大当たり結果に対応していない保留情報に対して保留予告が実行された場合の選択率によって決定されている。例えば、特別表示として金色が選択される割合は、大当たり結果に対応した保留予告である場合に高く、大当たり結果に対応した保留予告でない場合に低くなっている。
本実施の形態では、一の開閉実行モードにおいて第2保留情報に対応した保留予告が実行された場合、その内容がワークRAM254に記憶される。また、特別表示を実行する場合の内容を決定するための特別表示テーブルがプログラムROM253に記憶されている。特別表示テーブルとして、第1ラウンド情報に対応したものと、第2ラウンド情報に対応したものとが、それぞれ設定されている。
第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルは、ワークRAM254に記憶されている第2保留情報に対応した保留予告の内容に応じて複数種類設定されている。第2保留情報に対応した保留予告が、上記一の開閉実行モードの次の開閉実行モードにおいて再び実行される場合、第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルが参照される。この場合に、一度実行されている第2保留情報に対応した保留予告の内容に応じて参照される第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルが異なるようになっている。
この場合、既に実行されている保留予告の内容に応じて(記憶されている保留予告の内容に応じて)、当該保留予告が実行された場合に選択された特別表示よりも期待度の低い特別表示が選択されることがない特別表示テーブルが選択される。例えば、銅色に対応した保留予告が実行されていたことが記憶されている場合、白色が選択されない特別表示テーブルを参照して、今回の保留予告の内容を決定する。
なお、特別表示テーブルから保留予告の内容を決定する場合、演出抽選用の乱数は一定の範囲となっており、各特別表示テーブルにおいて演出の振分が異なるようになっている。具体的には、白色が選択されることがないテーブル、白色及び銅色が選択されることがないテーブル、白色、銅色及び銀色が選択されることがないテーブルが設けられている。つまり、期待度の低い種類の演出が選択されることがないように、期待度の低い種類の演出が除かれたテーブルが複数設定されている。
さらに、開閉実行モード中の保留予告の演出の内容を決定付ける各特別表示テーブルは、大当たり対応の保留情報が複数記憶されていることに対応させて設定されている。具体的には、第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルは、大当たり対応の保留情報が複数記憶されているか否かに関わらず、最初に変動開始処理の対象となる大当たり対応の保留情報に対して適用される。また、第2ラウンド情報に対応した特別表示テーブルは、大当たり対応の保留情報が複数記憶されている場合において、上記最初の大当たり当選となる保留情報よりも後のタイミングで変動開始処理における当否判定処理の対象となる大当たり対応の保留情報に対して適用される。
第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルと第2ラウンド情報に対応した特別表示テーブルとでは、第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルの方が大当たり結果に対応する期待度が高い内容が選択され易くなっている。つまり、第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルの方が、第2ラウンド情報に対応した特別表示テーブルよりも、遊技者にとって期待度の高い演出が選択され易いように演出の選択率が設定されている。
また、第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルは、記憶されている第2保留情報に対応した保留予告の内容に応じて決定される。第2ラウンド情報に対応した特別表示テーブルは、複数の第1ラウンド情報に対応した特別表示テーブルのいずれよりも、大当たり結果に対応している期待度が低い演出が選択され易くなっている。
以上のように、一の開閉実行モードにおいて保留予告が複数回実行される場合に、先側に実行される保留予告の内容を、後側に実行される保留予告の内容よりも、大当たり結果に対応している期待度を高くしたことは、先に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対して遊技者に注目させるための工夫である。本実施の形態によれば、一の開閉実行モードにおいて複数回保留予告が実行される場合、先側の保留予告にて遊技者の注目度を高め、後側の保留予告が実行された場合に、その先側の保留予告に対する注目度が低下することを防止できる。
また、後側に実行された保留予告に対応した保留情報については、後の開閉実行モードにて再び保留予告を実行する機会がある。つまり、後側に実行される保留予告に対応した保留情報については、保留予告を実行する機会が2度あり、最初に実行された保留予告の内容に応じて2回目に実行される保留予告の内容が、最初に実行された保留予告の内容よりも大当たり結果に対応している期待度が高いものが選択され易くなっている。この結果、一の開閉実行モードにて複数回保留予告を実行する場合に後側に実行される保留予告の内容が、先側に実行される保留予告の内容よりも、大当たり結果に対応している期待度が低いとしても、その次の開閉実行モードにおいて、上記後側の保留予告に対応した保留情報に対して大当たり結果に対応した期待度の高いものが実行される。したがって、一の開閉実行モードにおいて保留予告を複数回実行する場合に、後側のものについて大当たり結果に対応した期待度が低いものを実行するとしても、その後側の保留予告に対応した保留情報に対する遊技者の注目度が極端に低くなることを防止できる。
なお、一の開閉実行モードにおいて複数回保留予告を実行する場合に、先に実行される保留予告にて選択された特別表示の内容を記憶しておき、後に実行される保留予告における特別表示は、先に実行される保留予告にて選択された特別表示よりも大当たり結果に対応している期待度が低いものが必ず選択されるようにしてもよい。
<第5の実施の形態>
本実施の形態では、開閉実行モードにおいて保留予告を実行する場合、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されている期待度を報知する。具体的には、本実施の形態では、開閉実行モードにおけるエンディング表示が実行されている場合に保留予告が実行される。そして、保留予告を実行するか否かが抽選で決定されるとともに、大当たり対応の保留情報が記憶されていなくとも保留予告が実行され得るようになっている。つまり、本実施の形態における保留予告では、大当たり対応の保留情報が記憶されている期待度を遊技者に報知する。ちなみに、保留予告の内容として複数種類のものが設定されており、大当たり対応の期待度の高さは、大当たり対応の保留情報が記憶されている場合の選択率と、大当たり対応の保留情報が記憶されていない場合の選択率と、によって決定される。
なお、保留予告が実行される場合、エンディング表示における図柄表示装置41に表示される背景の色が異なるようになっている。具体的には、図柄表示装置41に表示される背景の色として、金色、銀色、銅色、白色が設定されている。そして、金色、銀色、銅色、白色の順に大当たり対応の保留情報が記憶されている期待度が低くなる。
本実施の形態では、一の開閉実行モードにおいて、保留予告が実行された場合、その保留予告の内容が記憶される。以下、開閉実行モードにおいて、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されており、当該保留情報に対応した保留予告が実行された場合について説明する。
一の開閉実行モードにおいて、大当たり対応の特定の保留情報が記憶されており、当該保留情報に対応した保留予告が実行された場合、そのときに選択されていた保留予告の内容がワークRAM254に記憶される。
上記一の開閉実行モードが終了し、その後に特定の保留情報に対応した開閉実行モードとなった場合に、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていない状況にて保留予告が実行される場合、記憶されている保留予告の内容とは異なる保留予告が選択されるようになっている。具体的には、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていない場合用の外れ特別表示テーブルが予めプログラムROM253に記憶されている。外れ特別表示テーブルは記憶されている保留予告の内容に応じて複数設定されており、記憶されている保留予告の内容と同様のものが選択されないように設定されている。
このため、上記一の開閉実行モードが終了し、その後に特定の保留情報に対応した開閉実行モードとなった状況において保留予告が実行される場合、記憶されている保留予告と同様の保留予告が実行された場合には、大当たり対応の保留情報が記憶されていることを遊技者に報知できる。ここで、記憶されている保留予告の内容は、開閉実行モードが終了したタイミングで記憶されていた保留情報が全て消化されたタイミングで消去される。これにより、一の開閉実行モードにて保留予告が実行された場合、予め定められた期間としての当該一の開閉実行モードにて記憶されていた保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となるまでに、開閉実行モードに移行した場合には、保留予告の内容に応じて大当たり対応への期待度を異ならせることができる。
本構成であることにより、遊技者は保留予告が実行された場合、その内容に注目する。さらに、上記一の開閉実行モードにて記憶されていた保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となり開閉実行モードに移行した場合には、実行されていた保留予告の内容と、今回実行される保留予告の内容とに注目して遊技者は遊技を行う。これにより、複数の開閉実行モードに跨って、実行された保留予告の内容に遊技者に注目させることができる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めている期間を長くすることが可能となる。
なお、開閉実行モードにて保留予告が実行された後、上記予め定められた期間内に再び開閉実行モードとなり、当該開閉実行モードにて大当たり対応の保留情報が記憶されている状況にて保留予告が実行される場合、必ず記憶されている保留予告の内容と同じ内容の保留予告が実行されるようにしてもよい。
また、上記予め定められた期間を変更してもよい。例えば、一の開閉実行モードが終了した後、所定遊技回数が経過するまでを上記予め定められた期間としてもよい。この場合、所定遊技回数が経過した場合に高確率モードや高頻度サポートモードが終了する構成においては、その高確率モードや高頻度サポートモードが終了するまでの遊技回数を上記予め定められた期間としてもよい。この場合、実行された保留予告を記憶し、その記憶された保留予告の内容を消去するタイミングを、上記予め定められた期間が経過したタイミングとする。そして、記憶されている保留予告の内容に応じて実行する保留予告の内容を決定すればよい。
また、保留予告を実行するタイミングを変更してもよい。本構成における保留予告を上記第3の実施の形態における特別遊技回にて実行するようにしてもよい。この場合、上記予め定められた期間が経過する前に特別遊技回となった場合に記憶されている保留予告の内容に応じて、実行する保留予告の内容を決定するようにすればよい。なお、本構成においては、特別遊技回の所定のタイミングにて大当たり対応の保留情報が記憶されているか否かを報知するようにすればよい。
第4,第5の実施の形態において、保留予告が実行された場合に大当たり結果に対応する期待度を報知する方法を変更してもよい。例えば、表示ランプ部63やスピーカ部64により実行される演出によって大当たり対応の保留情報が記憶されている期待度を遊技者に報知するようにしてもよい。
<第6の実施の形態>
本実施の形態では、上記第1実施の形態と大当たり結果及び通常処理が異なっている。当該異なっている点について図44を用いて説明する。図44は、本実施の形態における振分テーブルを説明するための説明図である。
本実施の形態では、8R通常大当たり結果(以降本実施形態において単に通常大当たり結果ともいう)と、8R確変大当たり結果(以降本実施形態において単に確変大当たり結果ともいう)とが設定されている。通常大当たり結果となった場合、開閉実行モードが終了した後に、抽選モードとして低確率モードが設定されるとともに、所定遊技回数(50回)が経過するまでサポートモードとして高頻度サポートモードが設定される。また、確変大当たり結果となった場合、開閉実行モードが終了した後に、抽選モードとして高確率モードが設定されるとともに、サポートモードとして高頻度サポートモードが設定される。高確率モード及び高頻度サポートモードは、再度大当たり結果となるまで維持される。
振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が通常大当たり結果に対応しており、「10〜29」が確変大当たり結果に対応している。本パチンコ機10では、上作動口33への入賞に基づいて大当たり結果となった場合と、下作動口34への入賞に基づいて大当たり結果となった場合とのいずれの場合であっても当該振分テーブルが参照される。つまり、いずれの作動口33,34に入賞したとしても、大当たり結果の振分が同様となっている。
本実施の形態における変動開始処理では、上記振分テーブルを参照して、大当たり結果の種別が特定された後、各大当たり結果に対応した停止結果設定処理が実行される。また、各大当たり結果に対応した大当たりフラグとして、通常大当たり結果である場合には通常大当たりフラグが、確変大当たり結果である場合には確変大当たりフラグがそれぞれ対応するフラグ格納エリアに格納される。各大当たりフラグは、遊技状態移行処理における開閉実行モードの終了処理が実行された場合に消去される。
<通常処理>
本実施の形態における通常処理について図45のフローチャートを用いて説明する。なお、第1の実施の形態における通常処理(図13)と同一の処理構成(ステップS3001〜ステップS3004、ステップS3007〜ステップS3009)については説明を省略する。
本実施の形態では、第1の実施の形態の通常処理における第2遊技状態移行処理(ステップS406)及び第2保留予告用の確認処理(ステップS408)を実行しない。そして、第1遊技状態移行処理(ステップS405)に代えて遊技状態移行処理(ステップS3005)を実行し、第1保留予告用の確認処理(ステップS407)に代えて保留予告用の確認処理(ステップS3006)を実行する。これらの処理について説明する。
先ず、遊技状態移行処理について図46のフローチャートを用いて説明する。なお、第1の実施の形態における第1遊技状態移行処理(図17)と同一の処理構成(ステップS3101〜ステップS3104)については説明を省略する。
本遊技状態移行処理では、ステップS3104にてラウンド表示の開始処理の実行後は、ステップS3105に進み、ラウンドカウンタエリアRCに「8」をセットする。そして、ステップS3106〜ステップS3108にて、今回の開閉実行モードに行われる表示演出を決定付ける処理を実行する。
具体的には、本実施の形態では、開閉実行モードのラウンド中に行われるラウンド演出として、保留予告に対応した保留予告演出が実行される特別ラウンド演出と、上記保留予告に対応しない通常ラウンド演出と、が設定されている。ステップS3106〜ステップS3108では、開閉実行モードに移行する場合の遊技状態に対応させて今回の開閉実行モードにて実行する表示演出を選択する。
具体的には、ステップS3106にて高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定する。高頻度サポートフラグがセットされている場合には、ステップS3107にて特別ラウンド演出を選択する。具体的には、特別ラウンド演出の実行を特定するための特定情報を設定する。
一方、高頻度サポートフラグがセットされていない場合には、ステップS3108に進み、通常ラウンド演出を選択する。具体的には、通常ラウンド演出の実行を特定するための特定情報を設定する。
すなわち、高頻度サポートモード中に開閉実行モードに移行する場合には、保留予告演出を行う特別ラウンド演出が選択され、低頻度サポートモード中に開閉実行モードに移行する場合には、保留予告演出を行わない通常ラウンド演出が選択される。既に説明した通り、高頻度サポートモードは低頻度サポートモードと比較して下作動口34への入球の期待度が高いモードであるため、高頻度サポートモードにおける保留情報の数は、低頻度サポートモードのそれよりも多いことが考えられる。
なお、高頻度サポートフラグのセット又は消去の処理は開閉実行モード終了後の移行処理において実行されるものであり、開閉実行モードに移行する場合に高頻度サポートフラグがセットされている場合には、当該高頻度サポートフラグがセットされている状態を開閉実行モード終了後の移行処理が実行されるまで維持する。
また、開閉実行モード中は上記高頻度サポートフラグの有無に関わらず低頻度サポートモードとなっている。
ステップS3107又はステップS3108の処理を実行した後は、ステップS3109にて、オープニング用の演出期間としてタイマエリアTに「100」をセットする。既に説明した通り、タイマエリアTにセットされた数値情報は、タイマ割込み処理が起動される度に1減算されるように更新される。したがって、オープニング用の演出期間は0.2secとなっている。
その後、ステップS3110にてオープニングコマンドを設定し、本遊技状態移行処理を終了する。当該オープニングコマンドには上記ステップS3107又はステップS3108にて設定した特定情報が含まれている。表示制御装置212は、オープニングコマンドを受信した場合には、オープニングを行うための処理を実行するとともに、上記特定情報を記憶手段としてのワークRAM254に記憶させる処理を実行する。これにより、表示制御装置212においてどちらの演出を行うかを把握することが可能となる。
なお、ステップS3111〜ステップS3116の処理については、ステップS3114の開閉実行モード終了後の移行処理を除いて、第1実施形態と同一であり、ステップS3114の開閉実行モード終了時の移行処理については第2の実施の形態の移行処理(図30)と同一であるため、これら処理の説明については省略する。
次に、保留予告用の確認処理について図47のフローチャートを用いて説明する。本保留予告用の確認処理では、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されているか否かを特定するとともに、特定結果に対応した処理を実行する。
先ず、ステップS3201では、開閉実行モードであるか否かを判定する。開閉実行モードでない場合には、そのまま本保留予告用の確認処理を終了する一方、開閉実行モードである場合には、ステップS3202〜ステップS3210の保留予告の確認に係る処理を実行する。つまり、本実施の形態においては、開閉実行モードに移行している状況において保留予告の確認に係る処理を実行するようになっている。
ここで、既に説明した通り、開閉実行モードに移行すると、先ずオープニングが行われる。当該オープニングの演出期間は、各保留エリアRa,Rbに記憶されている全保留情報について保留予告の確認に係る処理を実行するのに要する期間よりも長く設定されている。詳細には、オープニングの演出期間(0.2sec)は、保留予告用の確認処理が全保留情報数分(8回)行われるのに要する期間(0.032sec)よりも長く設定されている。これにより、1ラウンド目が開始されるタイミングよりも前のタイミングにて、各保留情報についての保留予告の確認が完了するようになっている。
保留予告の確認に係る処理について具体的には、先ずステップS3202にて、記憶されている保留情報のうち、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報を特定する。詳細には、各保留エリアRa,Rbにおける保留情報の有無に基づいて、当該当否判定処理の対象となる保留情報を特定する。そして、各種フラグ格納エリア235に設けられた判定済みフラグ格納エリアを参照して、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを把握する。
続くステップS3203では、ステップS3202の確認処理の結果、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを判定する。当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されていない場合、そのまま本保留予告用の確認処理を終了する一方、当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されている場合、ステップS3204〜ステップS3208の当否判定処理を実行する。
具体的には、ステップS3204にて、今回の処理にて保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。
その後、ステップS3205では、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対応したエリアに判定済みフラグを格納する。
続くステップS3206では、今回の開閉実行モードが終了した場合に高確率モードが設定されるか否かを判定する。具体的には、確変大当たりフラグが格納されているか否かを判定し、確変大当たりフラグが格納されている場合に高確率モードであると判定する。
ステップS3206にて、高確率モードが設定されると判定した場合、ステップS3207に進む。ステップS3207では、高確率モードに対応した当否判定処理を実行する。一方、ステップS3206にて、高確率モードが設定されないと判定した場合、すなわち、低確率モードが設定されると判定した場合、ステップS3208に進む。ステップS3208では、低確率モードに対応した当否判定処理を実行する。
ステップS3207又はステップS3208の処理の実行後はステップS3209に進む。ステップS3209では、ステップS3207又はステップS3208の当否判定処理の結果が大当たり当選に対応しているか否かを判定する。大当たり当選に対応していない場合、本保留予告用の確認処理を終了する。
ステップS3209にて大当たり当選に対応している場合、ステップS3210に進む。ステップS3210では一致情報コマンドを設定する。この一致情報コマンドは、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は、その一致情報コマンドを表示制御装置212に送信する。これにより、表示制御装置212は、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを把握できる。ステップS3210にて一致情報コマンドを設定したら本保留予告用の確認処理を終了する。
当該一致情報コマンドは、第1実施の形態と同様に、表示制御装置212において実行される一致情報受信処理において受信される。そして、当該一致情報受信処理において一致情報コマンドが受信されたことに基づいて、一致情報に対応したラウンド情報を記憶させる。なお、第1の実施の形態にて説明した通り、一致情報コマンドには、いずれの保留情報が大当たり情報に対応しているのかの情報が含まれており、当該保留情報に基づく変動開始処理が行われる遊技回を特定することができる。このため、一致情報受信処理においては、大当たり情報に対応している保留情報の遊技回数目を特定し、当該特定結果に基づいて保留予告を行うラウンドを規定するラウンド情報をワークRAM254に設けられたラウンド情報記憶エリアに記憶させる。
ここで、本実施形態において各保留エリアRa,Rbに記憶可能な保留情報の数(8つ)と、開閉実行モードで実行されるラウンド回数(8ラウンド)と、は同一に設定されている。そして、各ラウンドは、各保留エリアRa,Rbに記憶されている保留情報の当否判定処理が行われる順番に対して1対1で対応付けられて設定されている。詳細には、n(n:1〜8の自然数)ラウンド目には、開閉実行モードが終了してからn回目の変動開始処理に係る保留情報が対応付けられている。これにより、例えば7回目の変動開始処理に係る保留情報が大当たり情報に対応している場合には、7ラウンド目に対応したラウンド情報をラウンド情報記憶エリアに記憶させる。
なお、保留予告用の確認処理が実行され格納された判定済みフラグは、開閉実行モードに移行した場合に消去される。
また、本保留予告用の確認処理では、1処理回当たり1の保留情報についての保留予告の確認を行う構成としたが、これに限られず、例えば1処理回当たり複数の保留情報についての保留予告の確認を行う構成としてもよい。具体的には、未判定の保留情報が存在しなくなるまで、ステップS3204〜ステップS3210の処理をループさせる構成としてもよい。但し、1処理回において処理負荷の局所的な増大に起因する所謂処理落ちの発生を回避する点に着目すれば、1処理回当たり1の保留情報についての保留予告の確認を行う構成の方が好ましい。
<ラウンド表示開始処理>
次に、本実施の形態におけるラウンド表示開始処理について図48のフローチャートを用いて説明する。
先ず、ステップS3301では、今回の開閉実行モードに係るラウンド演出が特別ラウンド演出であるか否かを判定する。具体的には、オープニングコマンドに含まれている特定情報を参照することにより、今回の開閉実行モードに係るラウンド演出が特別ラウンド演出であるのか通常ラウンド演出であるのかを把握する。そして、上記把握結果に基づいて判定処理を実行する。
ラウンド演出が通常ラウンド演出である場合には、ステップS3302〜ステップS3305の通常ラウンド演出用処理を実行する。具体的には、ステップS3302にて、ラウンド演出の開始タイミングであるか否かを判定する。具体的には、ラウンド演出は1ラウンド目の開始タイミングから行われるように設定されている。このため、ステップS3302では、1ラウンド目に対応した開放コマンドを受信しているか否かを判定する。なお、開放コマンドには何ラウンド目であるかの情報が含まれている。
1ラウンド目に対応した開放コマンドを受信した場合には、ステップS3303に進み、通常ラウンド演出を設定し、本ラウンド表示開始処理を終了する。当該通常ラウンド演出は、1ラウンド目の開始タイミングから最終ラウンド(8ラウンド目)の終了タイミングまで行われる一連の演出である。ステップS3303では、通常ラウンド演出に対応したデータテーブルを設定する。
ここで、データテーブルとは、動画(ムービー)を表示画面Gに表示させるのに必要な処理が定められた情報群であり、当該データテーブルに基づいて画像が更新されることにより動画が表示される。
通常ラウンド演出に対応したデータテーブルには、ラウンド毎に個別にムービーが設定されており、各ムービーは連続した一連のムービーとなっている。具体的には、各ムービーにおいて共通の登場キャラクタが存在する。そして、所定ラウンド(4ラウンド目は除く)に対応したムービーの終了状態の表示態様と、所定ラウンドに対して次のラウンドに対応したムービーの開始状態の表示態様と、は同一に設定されている。
また、ラウンド毎のムービーの再生期間は、1ラウンドを消化するのに要する期間であるラウンド期間と各ラウンド間に設けられた大入賞口32aの閉期間であるインターバル期間とを合わせた期間よりも短く設定されている。そして、ラウンド中又はインターバル中にムービーが終了した場合には終了した状態の表示態様を維持するように設定されている。これにより、ラウンド毎に設定されているムービーは、ラウンド期間の変動に関わらず、対応するラウンド中又は当該ラウンド後のインターバル中に終了するとともに、その後の表示態様はムービー終了状態の表示態様となっている。
ステップS3303では、通常ラウンド演出に対応したデータテーブルを設定するとともに、当該データテーブルに設定されている1ラウンド目に対応したムービーが開始されるようにする。これにより、1ラウンド目に対応したムービーが流れる。
また、通常ラウンド演出を行う場合には、音声ランプ制御装置82において、通常ラウンド演出に対応した音楽がスピーカ部64を介して流れるように設定される。
一方、開始タイミングでない場合には、ステップS3302を否定判定し、ステップS3304に進む。ステップS3304では、ムービーの更新タイミングであるか否かを判定する。具体的には、各ラウンドの開始タイミングであるか否か(開放コマンドを受信したか否か)を判定する。
更新タイミングでない場合にはそのまま本ラウンド表示開始処理を終了する一方、更新タイミングである場合には、ステップS3305に進み、通常ラウンド演出更新処理を行い、本ラウンド表示開始処理を終了する。具体的には、先に設定されたムービーに対して次のムービーの表示が開始されるように再生するムービーを更新する。これにより、ラウンド毎に対応するムービーが再生されるとともに、複数のラウンド(8ラウンド)に跨って一連のムービーが再生されることとなる。
通常ラウンド演出の演出態様、詳細には通常ラウンド演出において表示画面Gにて表示される表示態様について図49を用いて説明する。図49は通常ラウンド演出の一連の演出態様を説明するための説明図であって、図49(a)〜(h)は各ラウンドの開始タイミングにおける表示画面Gの表示態様を説明するための説明図である。
通常ラウンド演出では、時間の経過とともに少女キャラクタが近づいてくるような一連のムービーが1〜4ラウンドに亘って再生される。具体的には、図49(a)に示すように、1ラウンド目に表示画面Gの中央に杖を持った少女キャラクタが小さく表示される。また、表示画面Gの左上部には、今回のラウンド数として「1R」が表示されるとともに、総ラウンド数を示す「8R」が表示される。
その後、図49(b)〜図49(d)に示すように、ラウンド数を重ねるに従って、徐々に少女キャラクタが大きく表示されるとともに、今回のラウンド数の数字が更新される。
その後、場面が切り換わり、時間の経過とともに木の妖精と少女キャラクタとが徐々に近づくような一連のムービーが5〜8ラウンドに亘って再生される。具体的には、5ラウンド目が開始されると、図49(e)に示すように、木の妖精キャラクタと、座位の姿勢の少女キャラクタとが表示画面Gの両端に表示される。また、今回のラウンド数が「5」に更新される。
その後、図49(f)〜図49(h)に示すように、ラウンド数を重ねるに従って、徐々に、木の妖精キャラクタと少女キャラクタとが近づくようにスクロールするとともに、今回のラウンド数の数字が更新される。
すなわち、通常ラウンド演出では、共通のキャラクタ(少女キャラクタ)が登場する一連のムービーが1〜8ラウンドに跨って再生される。特に、1〜4ラウンド(又は5〜8ラウンド)においては、その表示態様が各ラウンド間で連続しているため、一連のムービーであると認識され易くなっている。
なお、通常ラウンド演出では、当該通常ラウンド演出に対応した音楽が1〜8ラウンドに亘って流れ続ける。
ラウンド表示開始処理(図48)の説明に戻り、今回のラウンド演出が特別ラウンド演出である場合には、ステップS3301を肯定判定し、ステップS3306に進む。ステップS3306では、各ラウンドの開始タイミングであるか否かを判定する。具体的には、開放コマンドを受信しているか否かを判定する。開放コマンドを受信していない場合には、そのまま本ラウンド表示開始処理を終了する一方、開放コマンドを受信している場合にはステップS3307に進む。
ステップS3307では、ラウンド情報把握処理を実行する。ラウンド情報把握処理では、ラウンド情報が記憶されているかを把握するとともに、ラウンド情報が記憶されている場合には、保留予告演出としての特別演出を実行するラウンドが何ラウンド目であるかを把握する。
続くステップS3308では、今回のラウンドがラウンド情報に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、ステップS3307にて把握したラウンド情報と、開放コマンドに含まれる何ラウンド目であるかの情報とを比較し、その比較結果が一致しているか否かを判定する。
上記比較結果が一致している場合には、ステップS3309にて特別演出に対応したデータテーブルを設定し、本ラウンド表示開始処理を終了する。一方、上記比較結果が一致していない場合、本ラウンドに対応する保留情報が大当たり情報に対応していないこと、又は本ラウンドに対応する保留情報が記憶されていないことを意味する。この場合、ステップS3310に進み、保留予告演出として外れ演出に対応したデータテーブルを設定し、本ラウンド表示開始処理を終了する。
上記保留予告演出(特別演出及び外れ演出)は、通常ラウンド演出とは異なり、ラウンド単位で行われる演出である。具体的には、保留予告演出に対応したデータテーブルは、1のラウンドに対応させて設定されている。ステップS3309及びステップS3310では、当該保留予告演出に対応したデータテーブルを設定するとともに、当該設定されたデータテーブルに予め用意されている動画(ムービー)の再生を開始する。これにより、表示画面Gにおいて、特別演出(又は外れ演出)に対応した動画(ムービー)の再生が開始される。
また、保留予告演出を行う場合には、音声ランプ制御装置82において、ラウンド毎に特別演出(又は外れ演出)に対応した音楽がスピーカ部64を介して流れるように設定される。
保留予告演出の演出態様、詳細には保留予告演出において表示画面Gにて表示される表示態様について図50を用いて説明する。図50は各演出の一連の演出態様を説明するための説明図であって、図50(a)は各演出においてラウンドの開始タイミングにおいて表示画面Gに表示される表示態様を示し、図50(b)は外れ演出において表示画面Gに表示される表示態様を示し、図50(c)は特別演出において表示画面Gに表示される表示態様を示す。
先ず、ラウンドが開始されると、図50(a)に示すように、少女キャラクタが変身するための呪文を唱えながら杖を上空にかざす様が表示され、呪文と共に少女キャラクタが眩い光に囲まれる様が表示される。当該眩い光は少女キャラクタのみならず表示画面G全体を包む。ラウンドの開始タイミングから眩い光が表示画面G全体を包むまでの表示態様は、特別演出及び外れ演出双方に共通している。
その後、外れ演出においては、図50(b)に示すように、光が収まるとともに変身に失敗して床に落下する少女キャラクタが表示され、外れ演出が終了する。これにより、当該外れ演出が行われているラウンドに対応した保留情報は、大当たり情報に対応していないことを把握することができる。
一方、特別演出においては、図50(c)に示すように、光が収まるとともに変身に成功して大きくなった少女キャラクタが表示され、特別演出が終了する。これにより、当該特別演出が行われているラウンドに対応した保留情報は、大当たり情報に対応していることを把握することができる。つまり、保留予告演出とは、変身という分岐に応じて、その後の表示態様が異なっている演出であるとも言える。
ここで、保留予告演出(特別演出及び外れ演出)は、各ラウンドの開始タイミング、詳細には開放コマンドを受信したタイミングから開始されるように設定されている。そして、保留予告演出の開始タイミングから、保留予告演出において保留予告の結果を特定することができるタイミング、詳細には特別演出又は外れ演出特有の表示態様となるタイミングまでの期間である結果報知所要期間は、ラウンド期間及びインターバル期間を合わせた期間よりも短く設定されている。具体的には、結果報知所要期間は、ラウンド期間の最短期間、詳細には遊技球が10個発射されるのに要する期間(0.6×10=6sec)と、インターバル期間(2sec)とを合わせた期間(8sec)よりも短い期間(例えば5sec)に設定されている。これにより、保留予告の結果の特定は、対応するラウンド中又は当該ラウンド後のインターバル期間中に行うことができるようになっている。
<開閉実行モードにおいて実行される各種演出の様子>
次に、開閉実行モードにおいて実行される各種ラウンド演出の様子を図51のタイミングチャートを用いて説明する。図51のタイミングチャートは、低頻度サポートモード中に確変大当たりに当選し、開閉実行モードに移行し、当該開閉実行モード終了後に高頻度サポートモード中に再度確変大当たり当選となった場合の様子を説明するものである。この場合、再度確変大当たりとなった場合に取得されている保留情報のうち開閉実行モード終了後において2回目及び6回目の変動開始処理に係る保留情報が大当たり情報に対応しているものであると仮定する。なお、図51においては、説明の便宜上、開閉実行モードにおけるオープニング期間及びエンディング期間を省略して示す。
t1のタイミングにて、確変大当たり当選に対応した遊技回が終了し、確変大当たり結果に対応した開閉実行モードに移行する。この場合、開閉実行モードの移行時におけるサポートモードは低頻度サポートモードであるため、ラウンド演出として通常ラウンド演出が選択される。当該通常ラウンド演出は、8回のラウンドを経て開閉実行モードが終了するt2のタイミングまで実行される。
t2のタイミングにて開閉実行モードが終了することに基づいて、高頻度サポートモードに移行する。これにより、下作動口34への入球の期待度が高くなり、取得される保留情報の数が多くなる。
また、第1結果表示部用保留エリアRaと第2結果表示部用保留エリアRbとが別々に設けられているため、高頻度サポートモードになり下作動口34への入球が可能となることにより、保留情報が記憶される記憶領域が実質的に増加することとなる。すなわち、低頻度サポートモードにおいては第2結果表示部用保留エリアRbに記憶される保留情報は実質0であるため、保留情報が記憶される記憶領域は実質4つである一方、高頻度サポートモードにおいては第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶され得るため、保留情報が記憶される記憶領域は実質8つとなる。
その後、複数回の遊技回を経て、t3のタイミングにて再度確変大当たり当選に対応した遊技回が終了すると、確変大当たり結果に対応した開閉実行モードに移行する。この場合、開閉実行モードの移行時におけるサポートモードは高頻度サポートモードであるため、ラウンド演出として特別ラウンド演出が選択され、各ラウンドにおいて保留予告演出が実行される。
ここで、今回の開閉実行モードの終了後において2回目及び6回目の変動開始処理に係る保留情報が大当たり情報に対応しているため、先ず、1ラウンド目においては保留予告演出として外れ演出が行われる。この場合、外れ演出における結果報知所要期間はラウンド期間とインターバル期間とを合わせた期間よりも短く設定されているため、2ラウンド目の開始タイミングよりも前のタイミングにて、保留予告の結果が外れであることが報知される。これにより、今回の開閉実行モードの終了後1回目の変動開始処理における当否判定結果が外れであることを把握することができる。
そして、2ラウンド目の開始タイミングであるt4のタイミングにおいて保留予告演出として特別演出が行われる。この場合、特別演出の結果報知所要期間は、外れ演出と同様に、ラウンド期間とインターバル期間とを合わせた期間よりも短く設定されているため、3ラウンド目の開始タイミングよりも前のタイミングにて、保留予告の結果が大当たりであることが報知される。これにより、今回の開閉実行モードが終了した後、2回目の変動開始処理における当否判定結果が大当たりであることを把握することができる。
その後、3〜5ラウンド目の開始タイミングであるt5〜t7のタイミングにて、それぞれ外れ演出が行われ、6ラウンド目の開始タイミングであるt8のタイミングにて特別演出が実行される。
そして、7〜8ラウンド目の開始タイミングであるt9〜t10のタイミングにて、それぞれ外れ演出が行われ、t11のタイミングにて開閉実行モードが終了する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
低頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行する場合におけるラウンド演出と、高頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行する場合のけるラウンド演出とを異ならせた。具体的には、高頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド演出として保留予告演出を行う特別ラウンド演出を選択する構成とした。そして、保留予告演出が実行されるラウンドの順番と、保留情報が変動開始処理にて当否判定処理の対象となる順番とを対応付けた。これにより、開閉実行モードにおいて保留予告演出が実行されたラウンドが何ラウンド目であるかを把握することにより、いずれの保留情報に係る保留予告の結果を報知しているのかを容易に把握することができる。
また、低頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド演出として保留予告演出を行わない通常ラウンド演出を実行する構成とした。これにより、比較的保留情報が少ない状況において保留予告演出が実行されないようになっている。よって、保留情報数が少ないことによって生じ得る実質的に無意味な演出の繰り返しを抑制することができる。
すなわち、対応する保留情報が存在しないラウンドにおいては、外れ演出が行われる。当該外れ演出は、保留情報の当否判定に基づくものではなく、保留情報がないことに対応した演出であるため、実質的に無意味な演出とも言える。当該演出が繰り返し実行されると、遊技者としては却って遊技への注目度が低下するおそれがある。かといって、当該演出に代えて、別の演出を行う構成とすると、当該別の演出に係るデータ量の増大及び処理負荷の増大が懸念されるとともに、当該別の演出が保留予告演出であると誤認させるおそれがある。
これに対して、本実施の形態によれば、比較的保留情報が少ない状況において保留予告演出が実行されないようになっているため、上記実質的に無意味な演出が繰り返し行われにくい。これにより、上記実質的に無意味な演出が繰り返し行われることによって生じ得る遊技への注目の低下を抑制することができる。
通常ラウンド演出として、複数のラウンドを跨いで実行される一連の演出を設定した。これにより、ラウンド毎の個別の演出では設定されてないような長い期間に亘って連続する演出を行うことができ、ラウンド演出の多様化を図ることができる。また、上記長い期間に亘って連続する演出を行う場合、当該演出は複数のラウンドを跨ぐため、演出に合わせてラウンド期間を長くするようにして各ラウンドを消化するのに要する期間が長くなったりする不都合が生じない。
特に、仮に低頻度サポートモードである状況において保留予告演出を行う特別ラウンド演出を選択する場合、5〜8ラウンドにおいて、実質的に無意味な保留予告演出に代えて、一連のムービーを再生する演出を実行する構成も考えられる。この場合、上記演出のために確保可能な期間は5〜8ラウンドを消化するのに要する期間となり、通常ラウンド演出の演出期間よりも短くなる。このため、ラウンド演出の自由度が低下する。
これに対して、本実施の形態によれば、低頻度サポートモードである場合には保留予告演出を実行しない構成としたことにより、一連の演出を行う演出期間を長く確保することができる。これにより、ラウンド演出の自由度を高めることができ、ラウンド演出の多様化を図ることができる。
特に、低頻度サポートモードである状況において保留予告演出を実行しない構成としたことにより、低頻度サポートモードにおいて期待される保留上限数分の保留情報に係る保留予告演出の演出期間を、通常ラウンド演出の演出期間として設定することができる。これにより、通常ラウンド演出において表示される一連の演出の演出期間を、低頻度サポートモードにおいて期待される保留上限数分の保留情報に係る保留予告演出の演出期間よりも長く設定することが可能となり、通常ラウンド演出の自由度を高めることができる。
なお、低頻度サポートモードにおいて期待される保留上限数とは、低頻度サポートモードにおいて各保留エリアRa,Rbに対して記憶されている保留数の総数の上限数であり、具体的には電動役物34aが設けられていない側の入球部である上作動口33への入球に基づいて取得される保留情報を記憶可能な数(4つ)である。
開閉実行モードにおけるラウンド数と各保留エリアRa,Rbに記憶可能な保留情報数とを同一に設定した。そして、保留予告に係る保留情報とラウンド数とを1対1に対応付けて設定した。これにより、何ラウンド目であるかを把握することによって、保留予告に係る保留情報が何番目に当否判定されるものであるかを明確に把握することができる。
なお、上記実施の形態では、特別ラウンド演出では、各保留情報について保留予告演出(特別演出又は外れ演出)を行う構成としたが、これに限られず、例えば各保留情報のうち所定の保留情報(例えば当否判定処理が実行される順番が偶数番目の保留情報)に係るラウンドにおいて保留予告演出を実行する構成としてもよい。この場合、その他の保留情報に係る保留予告演出の演出期間分だけ演出期間を確保することができるため、当該確保された演出期間において保留予告演出とは異なる一連の演出を実行することができる。
また、上記実施の形態では、保留情報が大当たり情報に対応していない場合には、外れ演出を実行する構成としたが、保留情報が大当たり情報に対応していない場合であっても、抽選に当選した場合に特別演出を実行する構成としてもよい。この場合、1の大当たり情報に対応した保留情報に係る同一の特別演出が、複数回繰り返し実行される構成とするとよい。例えば、開閉実行モードの終了後における1回目の当否判定処理に係る保留情報が大当たり情報に対応している場合には、特別演出が、1ラウンド目、2ラウンド目及び3ラウンド目において連続して実行される構成としてもよい。これにより、特別演出が連続して行われることにより、大当たりへの期待が高められる。但し、当否判定処理の順番と特別演出が実行されるラウンドとの関連性を高める観点に着目すれば、1回実行される構成の方が好ましい。
また、本実施の形態では、通常ラウンド演出に対応したデータテーブルにはラウンド毎に対応したムービーが設定されており、ラウンドの開始タイミングに基づいて再生するムービーを更新することにより一連のムービーが複数のラウンドに跨って再生される構成としたが、これに限られず、例えば特定複数のラウンド(例えば5ラウンド)に跨るムービーを予め用意して、当該ムービーを1ラウンド目の開始タイミングから8ラウンド目の終了タイミングまでループさせて再生させる構成としてもよい。この場合、1ループ当たりのムービーの期間は、低頻度サポートモードにおいて各保留エリアRa,Rbに記憶されていると期待される保留上限数(上作動口33に係る第1結果表示部用保留エリアRaに記憶可能な保留数)分の保留情報に係る保留予告演出の演出期間、詳細には1〜4ラウンドだけ消化されるのに要する期間よりも長く設定するとよい。これにより、ムービーの自由度を高めることができる。
また、通常ラウンド演出のムービーには場面の切り換わりが設定されていたが、場面の切り換わりが存在しないムービーとしてもよい。これにより、一連のムービーであることを認識させ易くすることができる。
また、通常ラウンド演出においては、各ラウンドを通じて共通のキャラクタを表示する構成としたが、これに限られず、例えば所定の第1キャラクタからそれとは異なる第2キャラクタを表示させる構成としてもよい。この場合、一連のムービーであることを認識させるべく、第1キャラクタがフェードアウトしつつ、第2キャラクタがフェードインするムービーに設定するとよい。
上記実施の形態では、所定のラウンドに対応した保留情報が大当たり情報に対応していない場合又は上記所定のラウンドに対応した保留情報が各保留エリアRa,Rbに記憶されていない場合には、同一の演出(外れ演出)を実行する構成としたが、これに限られず、実行される演出を異ならせてもよい。この場合、同一の演出が繰り返し行われることによって生じ得る遊技の単調化を低減することができる。
なお、本実施の形態においては、ラウンド演出を主制御装置81が決定する構成としたが、これに限られず、例えば表示制御装置212にて決定する構成としてもよい。この場合、オープニングコマンドの送信に合わせて、現状のサポートモードを特定するための情報を送信するとよい。そして、表示制御装置212におけるラウンド表示開始処理において、ステップS3106〜ステップS3108の処理を実行するようにするとよい。
また、本実施の形態においては、特別演出及び外れ演出の結果報知所要期間を同一に設定したが、これに限られず、両者を異ならせてもよい。
また、保留予告演出の結果報知所要期間を、ラウンド期間とインターバル期間とを合わせた期間よりも短く設定したが、これに限られず、ラウンド期間、詳細にはラウンド期間の最短期間よりも短く設定してもよい。
さらに、保留予告演出の結果報知所要期間をラウンド期間と同一に設定してもよい。この場合、特別演出及び外れ演出双方に共通する表示態様の共通ムービーと、その後両演出毎に個別に設定されている表示態様の個別ムービーと、を別々に用意する。そして、表示制御装置212において開放コマンドを受信した場合に共通ムービーの再生を開始し、閉鎖コマンドを受信した場合に、今回のラウンドに対応する個別ムービーの再生を開始する構成とするとよい。
さらに、特別演出及び外れ演出双方の演出開始タイミングはラウンドの開始タイミングと同一に設定されていたが、これに限られず、ラウンドの途中タイミングから開始される構成としてもよい。また、特別演出と外れ演出とで演出開始タイミングが異なる構成としてもよい。要は、特別演出及び外れ演出における保留予告の結果報知が、保留情報に対応するラウンド中又はそのラウンド後のインターバル中に行われる構成であればよい。
また、開閉実行モードにおけるラウンド数と、各保留エリアRa,Rbに記憶可能な保留情報数の総数(総保留数)とを同一に設定したが、これに限られず、例えばラウンド数を総保留数よりも多く設定してもよい。この場合、低頻度サポートモードにおいて実行される通常ラウンド演出の演出期間をより長く確保することができるため、通常ラウンド演出の自由度をより高めることができる。
また、本実施の形態では、ラウンド数を低頻度サポートモードにおいて期待される保留上限数よりも多く設定したが、これに限られず、例えばラウンド数を上記保留上限数よりも小さく設定してもよい。この場合、保留予告演出の対象となる保留情報の数を上記保留上限数とし、他の保留情報に係る保留予告演出を実行しない構成としてもよく、1のラウンドに対して複数の保留情報を対応付ける構成としてもよい。但し、通常ラウンド演出の演出期間を長く確保できる点に着目すれば、ラウンド数は低頻度サポートモードにおいて期待される保留上減数よりも多く設定する構成の方が好ましい。
また、ラウンド数を低頻度サポートモードにおいて実質的に記憶可能な保留記憶数と同一又はそれよりも少なく設定してもよい。この場合、低頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行する場合に設定されるラウンド演出を特別ラウンド演出としてもよい。この場合であっても、保留情報が存在しないことに対応した無意味な演出が実行されにくい。
一方、ラウンド数を低頻度サポートモードにおいて実質的に記憶可能な保留記憶数よりも多く設定してもよい。この場合、低頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行する場合に保留予告演出を行う構成としてもよい。これにより、保留情報に対応しないラウンドが生じ得るため、当該ラウンドが行われる期間を用いて一連の演出を行う構成とするとよい。
また、上作動口33及び下作動口34のうち一方の保留情報が優先して消化される構成、具体的には優先側の作動口に係る保留情報が記憶されている場合には、その記憶されている保留情報よりも早いタイミングで取得された非優先側の作動口に係る保留情報が記憶されていたとしても優先側の作動口に係る保留情報が当否判定処理の対象となる構成としてもよい。この場合、優先側の作動口として下作動口34を設定し、非優先側の作動口として上作動口33を設定することにより、保留予告演出と対応するラウンドとの不一致が生じないようにすることができる。
すなわち、仮に非優先側の作動口に係る保留情報に対応した保留予告演出が実行された後に、優先側の作動口に係る保留情報が取得されると、上記保留予告演出に係る保留情報について当否判定処理が行われる順番が変更されるため、非優先側の作動口に係る保留情報に対応した保留予告演出と当該保留予告演出が行われたラウンドとが対応しなくなる。
これに対して、優先側の作動口として下作動口34が設定されている場合、開閉実行モード中においては下作動口34には遊技球が実質的に入球しないため、順番の変更が生じない。これにより、上記不一致の発生を回避することができる。
また、優先側の作動口として上作動口33を設定し、非優先側の作動口として下作動口34を設定する構成にあっては、優先側の作動口に係る保留情報に対応した保留予告演出のみを行う構成とするとよい。これにより、上記不一致を回避することができる。
また、本実施の形態では、第1結果表示部用保留エリアRaと第2結果表示部用保留エリアRbとが別々に設けられている構成としたが、これに限られず、例えば8つの保留情報を記憶可能な1の保留エリアを設け、当該1の保留エリアに各作動口33,34に係る保留情報を区別せず記憶する構成としてもよい。この場合であっても、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとで、1の保留エリアに記憶されていることが期待される保留情報の数は相違する。
かかる構成であっても、低頻度サポートモードよりも高頻度サポートモードの方が下作動口34への入球の期待度が高いため、保留情報が取得され易い。このため、高頻度サポートモードは低頻度サポートモードよりも比較的保留情報が多い状態であるといえる。
また、本実施の形態では、サポートモードに応じて、ラウンド演出を通常ラウンド演出にするか特別ラウンド演出にするかを決定する構成としたが、これに限られず、例えば、大当たりの種別に応じてラウンド演出を決定する構成としてもよい。具体的には、確変大当たりの場合に特別ラウンド演出を実行する一方、通常大当たりの場合に通常ラウンド演出を行う構成してもよい。
ここで、確変大当たりの場合には、保留予告用の確認処理(図47)において高確率モードに対応した当否判定処理を実行する(ステップS3207)。これにより、各保留エリアRa,Rbに記憶されている保留情報が大当たり情報に対応する確率が高い。よって、外れ演出が繰り返し実行されにくい。したがって、保留予告演出を行う場合において外れ演出が繰り返し実行されることによって生じ得る遊技への注目度の低下を回避することができる。
一方、通常大当たりの場合には、保留予告用の確認処理(図47)において低確率モードに対応した当否判定処理を実行する(ステップS3208)。これにより、各保留エリアRa,Rbに記憶されている保留情報が大当たり情報に対応する確率が低い。よって、仮に通常大当たりの場合に保留予告演出を実行すると、外れ演出が連続して行われる可能性が高い。これに対して、通常大当たりの場合には通常ラウンド演出を実行することにより、外れ演出が連続して行われる不都合を回避することができる。
また、通常ラウンド演出を行う場合であっても、保留予告用の確認に係る処理を実行する構成としたが、これに限られず、例えば通常ラウンド演出を行う場合には保留予告用の確認に係る処理を実行しない構成としてもよい。これにより、処理負荷の軽減を図ることができる。
また、開閉実行モードでは、大入賞口32aの1回の開閉が1ラウンドとして設定されていたが、これに限られず、例えば複数回に亘って大入賞口32aの開閉動作が行われる構成としてもよい。この場合、1ラウンドの終了条件を、当該複数回の開閉動作における合計の開放期間が30sec(高頻度時間)となる、又は当該複数回の開閉動作に基づく大入賞口32aへの入賞個数が10個(高頻度個数)となる、ことに設定するとよい。
また、本実施の形態では、ラウンド遊技中に保留予告演出を行う構成としたが、これに限られず、例えばオープニング中又はエンディング中に保留予告演出を行う構成としてもよい。例えば低頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行した場合、オープニング又はエンディングにて保留予告演出を行う構成としてもよい。この場合、保留予告演出の態様を、保留情報毎に期間を区分けしない態様にしてもよい。
さらに、保留予告演出を開閉実行モードでない状態で行う構成としてもよい。
また、本実施の形態では、確変大当たりと通常大当たりとを設け、抽選によってどちらの大当たりであるかを判定する構成としたが、これに限られず、例えば第1の実施の形態のように開閉実行モードの終了後から所定遊技回だけ遊技が行われるまでは取得される保留情報が大当たり情報である確率が高い高確率モードであり、上記所定遊技回だけ遊技が行われた後は取得される保留情報が大当たり情報である確率が低い低確率モードである構成としてもよい。
さらに、上記所定遊技回が異なる複数種類の大当たりを設定してもよい。この場合、所定遊技回に応じてラウンド演出を異ならせる構成としてもよい。具体的には、所定遊技回が予め定められた特定遊技回以下の場合には通常ラウンド演出を実行し、特定遊技回よりも大きい場合には特別ラウンド演出を実行する構成とするとよい。これにより、比較的保留情報が大当たり情報である期待度が高い場合に特別ラウンド演出が行われ、比較的保留情報が大当たり情報である期待度が低い場合に通常ラウンド演出が行われるため、本実施の形態の効果を奏することができる。
また、開閉実行モードの終了後から所定遊技回だけ遊技が行われるまでは高確率モードであり、上記所定遊技回だけ遊技が行われた後は低確率モードである構成において、所定遊技回を低頻度サポートモードにおいて取得されることが期待される保留上限数よりも多く設定してもよい。この場合、高頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行した場合と、低頻度サポートモードである状況において開閉実行モードに移行した場合とで、取得されている保留情報の中に大当たり情報が含まれている期待度の差がより大きくなる。
<第7の実施の形態>
本実施の形態では、ラウンド演出の決定の態様及び保留予告演出の態様が第6の実施の形態と異なる。当該異なる点について以下に説明する。
本実施の形態では、ラウンド演出の内容を、開閉実行モードに移行する状況における高頻度サポートフラグの有無ではなく、保留情報の数(保留数)に応じて決定する。
具体的には、第6の実施の形態における遊技状態移行処理(図46)におけるステップS3106〜ステップS3108の処理に代えて、ラウンド演出決定処理を実行する。当該ラウンド演出決定処理について図52を用いて説明する。
先ず、ステップS3401にて、各保留エリアRa,Rbに記憶されている保留情報の総数(総保留数)を把握する。具体的には、保留数記憶エリアCRに記憶されている値を取得する。その後、ステップS3402に進み、総保留数が0であるか否かを判定する。
総保留数が0である場合、現状各保留エリアRa,Rbに記憶されている保留情報が存在しないことを意味する。この場合、ステップS3403に進み、通常ラウンド演出を選択する処理を実行し、本ラウンド演出決定処理を終了する。
一方、総保留数が0でない場合、各保留エリアRa,Rbに少なくとも1の保留情報が記憶されていることを意味する。この場合、ステップS3404〜ステップS3406にて、保留数に応じた特別ラウンド演出を選択する処理を実行する。
具体的には、本実施の形態においては、特別ラウンド演出として、第1保留予告演出を行う第1特別ラウンド演出と、第2保留予告演出を行う第2特別ラウンド演出と、が設定されている。第1保留予告演出は、第6の実施の形態における保留予告演出に相当するものであり、1の保留情報に対して1のラウンドが対応付けられている保留予告演出である。これに対して、第2保留予告演出は、1の保留情報に対して複数のラウンド(詳細には2ラウンド)が対応付けられている保留予告演出である。
第2保留予告演出について詳細に説明すると、第2保留予告演出では、開閉実行モード終了後のn(n:1〜4の自然数)回目の変動開始処理において当否判定の対象となる保留情報に対して2n−1ラウンド目及び2nラウンド目が対応付けられている。例えば、1回目の変動開始処理において当否判定の対象となる保留情報に対して1ラウンド目及び2ラウンド目が対応付けられている。そして、第2保留予告演出が2ラウンドに跨って行われるように当該第2保留予告演出の演出期間は設定されている。
かかる構成によれば、開閉実行モード終了後のn回目の変動開始処理において当否判定の対象となる保留情報が大当たり情報に対応している場合、2n−1ラウンド目及び2nラウンド目に跨って第2保留予告演出としての特別演出が実行される。一方、開閉実行モード終了後のn回目の変動開始処理において当否判定の対象となる保留情報が大当たり情報に対応していない場合、2n−1ラウンド目及び2nラウンド目に跨って第2保留予告演出としての外れ演出が実行される。
なお、第1保留予告演出としての特別演出及び外れ演出と、第2保留予告演出としての特別演出と外れ演出とを区別するために、以降の説明において、第1保留予告演出としての特別演出及び外れ演出(第1特別ラウンド演出にて実行される特別演出及び外れ演出)を第1特別演出及び第1外れ演出といい、第2保留予告演出としての特別演出及び外れ演出(第2特別ラウンド演出にて実行される特別演出及び外れ演出)を第2特別演出及び第2外れ演出という。
本実施の形態においては、ステップS3401にて把握された保留数に応じて当該2つの保留予告演出のうち1の保留予告演出を選択するようになっている。
具体的には、ステップS3404にて、総保留数が特定保留数(詳細には4)よりも大きいか否かの判定を行う。総保留数が4よりも大きい場合、詳細には総保留数が5〜8の場合には、ステップS3405に進み、第1特別ラウンド演出を選択し、本ラウンド演出決定処理を終了する。具体的には、第1特別ラウンド演出の実行を特定するための特定情報を設定する。
一方、総保留数が1〜4の場合には、ステップS3406にて第2特別ラウンド演出を選択し、本ラウンド演出決定処理を終了する。具体的には、第2特別ラウンド演出の実行を特定するための特定情報を設定する。
以上の処理を実行することにより、今回のラウンド演出が決定されるとともに、当該決定されたラウンド演出を特定するための特定情報が表示制御装置212に対して送信される。これにより、表示制御装置212においてどのラウンド演出を行うかを特定することができ、ラウンド表示開始処理において当該特定されたラウンド演出に対応した処理を実行する。
ここで、第6の実施の形態において説明した通り、低頻度サポートモードである状況における保留数は実質的に4つであるため、保留数が1〜4である場合とは、低頻度サポートモードであって少なくとも1の保留情報が記憶されている状況において開閉実行モードに移行した場合、又は高頻度サポートモードであって開閉実行モードに移行する際の保留数が1〜4である場合とも言える。さらに、保留数が5〜8である場合とは、高頻度サポートモードであることが前提となっている。
なお、開閉実行モード中におけるサポートモードは低頻度サポートモードであり、当該低頻度サポートモードにおいて期待される保留上限数は4である。このため、開閉実行モードに移行するタイミングにおいて保留数が4以下であった場合には、開閉実行モード中に保留数が5以上となることは稀である。このため、開閉実行モード中に保留数が5以上となり、保留予告演出の対象とならない保留情報が生じにくくなっている。
次に、各特別ラウンド演出において、保留予告演出が行われるラウンドと当否判定が行われる順番との対応付けについて説明する。上記対応付けは、表示制御装置212における一致情報受信処理において一致情報コマンドを受信した場合に実行される処理にて行われる。具体的には、一致情報コマンドを受信した場合には、当該一致情報コマンドに含まれている情報に基づいて、大当たり情報に対応している保留情報の遊技回数目を特定する。そして、今回の開閉実行モードにおけるラウンド演出を特定する。
今回の開閉実行モードにおけるラウンド演出が第1特別ラウンド演出である場合には、1のラウンドに対して1の保留情報が対応付けられたラウンド情報の記憶処理を実行する。詳細には、大当たり情報に対応している保留情報がm回目(m:1〜8)の変動開始処理において実行されるものであれば、mラウンド目に対応したラウンド情報をラウンド情報記憶エリアに記憶させる。
一方、ラウンド演出が第2特別ラウンド演出である場合には、1のラウンドに対して2の保留情報が対応付けられたラウンド情報の記憶処理を実行する。詳細には、大当たり情報に対応している保留情報がn回目の変動開始処理において実行されるものであれば、2n−1ラウンド目(奇数ラウンド目)に対応したラウンド情報をラウンド情報記憶エリアに記憶させる。この場合、5回目以降の変動開始処理に係る保留情報については第2保留予告演出の対象としない。
ここで、第2特別ラウンド演出においては、開閉実行モード終了後の5回目以降の変動開始処理に係る保留情報については保留予告演出の対象となっていないため、総保留数が5以上ある場合、保留予告演出の対象とならない保留情報が生じる可能性がある。
これに対して、本実施の形態によれば、総保留数が5〜8である場合には、各保留エリアRa,Rbに格納されている全保留情報が保留予告演出の対象となる第1特別ラウンド演出を選択する一方、総保留数が1〜4である場合には、4つの保留情報が保留予告演出の対象となる第2特別ラウンド演出を選択するため、保留予告演出の対象とならない保留情報が生じにくいようになっている。すなわち、総保留数が特定保留数よりも大きいか否かの判定は、第2特別ラウンド演出において第2保留予告演出の対象となる保留数よりも多いか否かを判定しており、総保留数が第2保留予告演出の対象となる保留数と同一又はそれよりも少ない場合には第2特別ラウンド演出を行うものであるとも言える。これにより、保留予告演出の対象とならない保留情報が生じにくくすることができる。
<ラウンド表示開始処理>
本実施の形態におけるラウンド表示開始処理について図53のフローチャートを用いて説明する。
先ず、ステップS3501にて今回のラウンド演出は通常ラウンド演出であるか否かを判定する。通常ラウンド演出である場合には、ステップS3502にて通常ラウンド演出を行うための通常ラウンド演出用処理を実行し、本ラウンド表示開始処理を終了する。当該通常ラウンド演出用処理は、第6の実施の形態のラウンド表示開始処理(図48)におけるステップS3302〜ステップS3305の処理と同一である。
一方、今回のラウンド演出が通常ラウンド演出ではない場合、ステップS3503に進み、今回のラウンド演出が第1特別ラウンド演出であるか否かを判定する。
第1特別ラウンド演出である場合には、ステップS3504〜ステップS3508の処理を実行する。当該処理は、第6の実施の形態のラウンド表示開始処理(図48)におけるステップS3306〜ステップS3310の処理と同一であるため説明を省略する。
第1特別ラウンド演出でない場合には、今回のラウンド演出は第1特別ラウンド演出であることを意味する。この場合、ステップS3509にて開放コマンドを受信しているか否かを判定する。
開放コマンドを受信していない場合にはそのままラウンド表示開始処理を終了する一方、開放コマンドを受信している場合には、ステップS3510に進み、第2保留予告演出中(第2特別演出中又は第2外れ演出中)であるか否かを判定する。
既に説明した通り、開放コマンドの受信タイミングは各ラウンドの開始タイミングに対応している。そして、第2保留予告演出(第2特別演出及び第2外れ演出)は2ラウンドに跨って行われるように設定されている。このため、開放コマンドの受信タイミングによっては第2保留予告演出中である場合がある。詳細には、1〜8ラウンド目のうち偶数ラウンド目(2,4,6,8ラウンド目)の開始タイミングでは、第2保留予告演出中となっている。
第2保留予告演出中でない場合には、ステップS3511にてラウンド情報把握処理を実行する。具体的には、ラウンド情報が記憶されているかを把握するとともに、ラウンド情報が記憶されている場合には、保留予告演出としての第2特別演出を実行するラウンドが何ラウンド目であるかを把握する。
その後、ステップS3512では、上記ステップS3511にて把握された把握結果に基づいて、今回のラウンドがラウンド情報に対応したラウンドであるか否かを判定する。
ステップS3512を肯定判定する場合、ステップS3513にて第2特別演出に対応したデータテーブルを設定し、本ラウンド表示開始処理を終了する一方、ステップS3512を否定判定する場合、ステップS3514にて第2外れ演出に対応したデータテーブルを設定して本ラウンド表示開始処理を終了する。
ここで、第2保留予告演出(第2特別演出及び第2外れ演出)に対応したデータテーブルは、第2保留予告演出が2ラウンドに跨って実行されるように設定されている。具体的には、第2保留予告演出に対応したデータテーブルには、最初のラウンドに実行されるムービーと、次のラウンドに実行されるムービーとが設定されている。最初のラウンドに実行されるムービーは、第2特別演出及び第2外れ演出双方に共通したものとして設定されている。一方、次のラウンドに実行されるムービーは、第2特別演出と第2外れ演出とで内容が異なるように設定されている。
ステップS3513及びステップS3514では、対応するデータテーブルを設定する処理を実行するとともに、最初のラウンドに対応したムービーの再生を開始させる処理を実行する。
第2保留予告演出中であると判定する場合には、ステップS3515にて第2保留予告演出の更新処理を実行する。具体的には、第2保留予告演出に対応したデータテーブルにおいて、次のラウンドに対応したムービーの再生を開始させる処理を実行する。そして、本ラウンド表示開始処理を終了する。
<第2保留予告演出の演出態様>
次に、第2保留予告演出について図54を用いて説明する。図54は第2保留予告演出を説明するための説明図であって、図54(a)は1ラウンド目の開始タイミングにおける表示画面Gの表示態様を説明するための説明図、図54(b)は1ラウンド目中の表示画面Gの表示態様を説明するための説明図、図54(c)は第2外れ演出において2ラウンド目中の表示画面Gの表示態様を説明するための説明図、図54(d)は第2特別演出において2ラウンド目中の表示画面Gの表示態様を説明するための説明図である。なお、説明の便宜上、第2特別演出及び第2外れ演出ともに、1ラウンド目及び2ラウンド目に行われたとして説明する。
先ず、1ラウンド目(奇数ラウンド目)が開始されると、最初のラウンドに対応したムービーとして、図54(a)に示すように、表示画面Gの中央に杖を持った少女キャラクタが表示される。また、表示画面Gの左上部には、現在のラウンド情報(1ラウンド)と、総ラウンド数が8ラウンドであることとが表示される。
その後、図54(b)に示すように、少女キャラクタが呪文を唱えながら杖を上空にかざす様が表示され、呪文と共に少女キャラクタが眩い光に囲まれる様が表示される。眩い光は少女キャラクタのみならず表示画面G全体を包み、1ラウンド目が終了する。そして、1ラウンド目と2ラウンド目との間のインターバル中は、眩い光が表示画面G全体を包んだ状態を維持する。ここまでの表示態様は、第2特別演出及び第2外れ演出共通となっている。
そして、2ラウンド目(偶数ラウンド目)が開始されると、次のラウンドに対応したムービーの表示が開始される。具体的には、第2外れ演出においては、上記眩い光が収まった後に、図54(c−1)に示すように、変身に失敗して床に落下する少女キャラクタが表示される。この場合、表示画面Gの左上部に表示されている現在のラウンド情報が更新されている。その後、図54(c−2)に示すように、外れの旨の文字が表示され、第2外れ演出が終了する。
かかる構成において、2ラウンド目が開始されてから変身に失敗して床に落下する少女キャラクタが表示されるまでの期間は、ラウンド期間とインターバル期間とを合わせた期間よりも短く設定されている。つまり、第2外れ演出の開始タイミングから、外れであることが特定可能となるタイミングまでの結果報知所要期間は、1のラウンド期間と1のインターバル期間とを合わせた単位期間よりも大きく、且つ当該単位期間を2倍した期間よりも小さく設定されている。これにより、2ラウンド目の開始タイミングと3ラウンド目の開始タイミングとの間にて、保留予告の結果が外れであることが報知されるようになっている。
一方、第2特別演出においては、上記眩い光が収まった後に、図54(d−1)に示すように、変身に成功した少女キャラクタが表示画面G全体に表示される。この場合、表示画面Gの左上部に表示されている現在のラウンド情報が更新されている。その後、図54(d−2)に示すように、次回の大当たりが確定した旨の文字が表示され、第2特別演出が終了する。
かかる構成において、2ラウンド目が開始されてから変身に成功した少女キャラクタが表示されるまでの期間は、ラウンド期間とインターバル期間とを合わせた期間よりも短く設定されている。つまり、第2特別演出の開始タイミングから、大当たりであることが特定可能となるタイミングまでの結果報知所要期間は、上記単位期間よりも大きく、且つ当該単位期間を2倍した期間よりも小さく設定されている。これにより、2ラウンド目の開始タイミングと3ラウンド目の開始タイミングとの間にて、保留予告の結果が大当たりであることが報知されるようになっている。
すなわち、第2保留予告演出に対応したデータテーブルに設定されている最初のラウンドに実行されるムービーと次のラウンドに実行されるムービーとは、物語が進行するように連続したものとなっている。また、第2保留予告演出は、変身という分岐に応じて、その後の表示態様が異なるように設定されている演出であると言える。
<第2特別ラウンド演出の様子>
次に、開閉実行モードにおいて実行される第2特別ラウンド演出の様子を図55のタイミングチャートを用いて説明する。なお、図55においては、説明の便宜上、開閉実行モードにおけるオープニング期間、エンディング期間及び各ラウンド間のインターバル期間(閉期間)を省略して示す。なお、t1のタイミングにて各保留エリアRa,Rbに格納されている保留情報の数(保留数)は3個であると仮定するととともに、当該3個の保留情報のうち、開閉実行モード終了後の2回目の変動開始処理に係る保留情報が大当たり情報に対応しており、その他の保留情報は大当たり情報に対応していないと仮定する。
t1のタイミングにて、大当たり当選に対応した遊技回が終了し、開閉実行モードに移行する。この場合、既に説明した通り、保留数が3個であるため、第2特別ラウンド演出が選択される。
ここで、開閉モード終了後における1回目の変動開始処理に係る保留情報は大当たり情報に対応していないため、1ラウンド目及び2ラウンド目において第2保留予告演出として第2外れ演出が実行される。この場合、2ラウンド目の開始タイミングと3ラウンド目の開始タイミングとの間にて、外れである旨の報知が行われる。
その後、3ラウンド目の開始タイミングであるt2のタイミングにて、開閉モード終了後における2回目の変動開始処理に係る保留情報に対応した第2保留予告演出として第2特別演出が実行される。この場合、4ラウンド目の開始タイミングと5ラウンド目の開始タイミングとの間にて、大当たりである旨の報知が行われる。
そして、5ラウンド目の開始タイミングであるt3のタイミングにて、開閉モード終了後における3回目の変動開始処理に係る保留情報に対応した第2保留予告演出として第2外れ演出が実行される。
続く、7ラウンド目の開始タイミングであるt4のタイミングでは、当該ラウンドに対応した保留情報が存在しない。この場合、第2外れ演出が実行される。その後、開閉実行モードが終了する。
なお、t1のタイミングからt4のタイミングまでに4番目の保留情報が取得された場合には、t4のタイミングにて当該4番目の保留情報に係る第2保留予告演出(第2特別演出又は第2外れ演出)が開始される。
すなわち、開閉実行モードに移行するタイミングにおいて記憶されている保留数が1〜3である場合には、保留数が増加し得る。この場合、保留情報が取得されたタイミングが当該新たに取得された保留情報に対応するラウンドの開始タイミングよりも前のタイミングであれば、上記新たに取得された保留情報に係る第2保留予告演出が実行されるようになっている。
その後、2回目の遊技回が終了したt6のタイミングにて、再度開閉実行モードに移行する。
以上詳述した本実施の形態によれば以下の優れた効果を奏する。
保留予告演出として、各保留情報と各ラウンドとが1対1で対応する第1保留予告演出と、1の保留情報に対して2のラウンドが対応する第2保留予告演出と、を設け、保留数に応じて両者のうち一方の演出を選択するように構成した。具体的には、開閉実行モードに移行する場合の総保留数が1〜4である場合には第2保留予告演出を実行する第2特別ラウンド演出を選択し、総保留数が5〜8である場合には第1保留予告演出を実行する第1特別ラウンド演出を選択するように構成した。これにより、総保留数が比較的少ない状況において無意味な外れ演出が繰り返し実行されることを抑制することができるとともに、総保留数が比較的多い状況においては各保留情報について保留予告演出の対象とすることができる。よって、保留予告演出を好適に行うことができる。
すなわち、仮に総保留数が少ない状況において第1保留予告演出が選択されると、実質的に無意味な演出(保留情報が存在しないことに対応した外れ演出)が繰り返し実行され、実質的に無意味な演出期間が長くなる事態が生じ得る。一方、仮に総保留数が多い状況において第2保留予告演出が選択されると、開閉実行モード中に全保留情報についての保留予告演出(特別演出又は外れ演出)を行うことができず、当該保留予告演出の開始タイミングが変動開始処理よりも後のタイミングとなってしまい、保留予告演出の本来の効果を確保できない事態が生じ得る。かといって、保留予告演出の対象となる保留情報の数を制限すると、保留予告演出の対象とならない保留情報が発生し得るため、保留予告演出を好適に行うことができない事態が生じ得る。
これに対して、本実施の形態によれば、総保留数が特定保留数(詳細には4)以下である状況においては第2保留予告演出を選択し、総保留数が特定保留数よりも多い状況においては第1保留予告演出を選択することにより、上記事態の発生を抑制することができる。
特に、高頻度サポートモードである状況であっても総保留数が少ない場合が生じ得る。このため、仮にサポートモードで振り分ける場合、上記総保留数が少ない状況にもかかわらず第1特別ラウンド演出を実行する場合が生じ得る。これに対して、本実施の形態によれば、総保留数で保留予告演出の態様を決定付ける構成となっているため、上記不都合を回避することができる。すなわち、サポートモードではなく総保留数でラウンド演出を決定する構成のほうが、サポートモードで振り分ける構成と比較して、より好適にラウンド演出の振り分けを行うことができる。
また、特定保留数として、第2保留予告演出において保留予告演出の対象となり得る保留数、具体的には総ラウンド数(8)を第2保留予告演出に要するラウンド数(2)で割った値を設定した。これにより、少なくとも開閉実行モードに移行する状況において保留予告演出の対象とならない保留数が発生しないようになっている。よって、好適に保留予告演出を行うことができる。
また、総保留数が0である場合には、通常ラウンド演出を選択するように構成した。これにより、保留情報が存在しないにも関わらず、保留予告演出が実行されることにより、無意味な演出が行われる不都合を回避することができる。
なお、本実施の形態では、第2保留予告演出は、2ラウンドに跨って行われる構成としたが、これに限られず、例えば3ラウンド、4ラウンド、…に跨って行われる構成としてもよい。この場合、保留予告演出の対象として設定可能な保留情報の数に合わせて特定保留数を変更するとよい。詳細には、1の保留情報に対して4ラウンドが対応付けられている保留予告演出を実行する場合には、特定保留数として2を設定するとよい。これにより、保留予告演出の対象とならない保留情報が発生する不都合を回避することができる。
また、本実施の形態においては、特定保留数は4に設定されていたが、これに限られず、2でも3でもよい。要は、特定保留数は、第2保留予告演出において保留予告の対象となり得る保留情報の数である4と同一又はそれよりも小さければよい。
第2特別演出及び第2外れ演出双方の演出開始タイミングはラウンドの開始タイミングと同一に設定されていたが、これに限られず、ラウンドの途中タイミングから開始される構成としてもよい。また、第2特別演出と第2外れ演出とで演出開始タイミングが異なる構成としてもよい。
また、開閉実行モード中のサポートモードを高頻度サポートモードに設定する構成としてもよい。この場合、開閉実行モード中に保留数が4以下の状態から5以上の状態に移行し得る。かかる構成において、上記移行に伴ってラウンド演出を第1特別ラウンド演出から第2特別ラウンド演出に移行させる構成としてもよい、これにより、保留予告演出の対象とならない保留情報が存在しないようにすることができる。
また、総保留数が特定保留数以下である場合、すなわち総保留数が0〜4の場合に通常ラウンド演出を実行する構成としてもよい。この場合、低頻度サポートモードにおいて期待される保留数が4であるため、総保留数が特定保留数よりも大きいか否かの判定処理は、実質的に開閉実行モードに移行する場合のサポートモードが低頻度サポートモードであるか否かを判定しているものといえる。また、第6の実施の形態にて説明した通り、通常ラウンド演出の演出期間は、特定保留数の保留情報に係る保留予告演出を行う期間よりも長く設定されているため、通常ラウンド演出の自由度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、ラウンド演出を主制御装置81が決定する構成としたが、これに限られず、例えば表示制御装置212にて決定する構成としてもよい。この場合、開閉実行モードに移行するタイミングにおける総保留数を表示制御装置212に送信し、当該送信された総保留数に基づいてラウンド演出を決定する処理を実行する。
また、第1特別ラウンド演出と第2特別ラウンド演出とを組み合わせてもよい。例えば、開閉実行モードに移行する場合における総保留数が6である場合には、1〜4ラウンドにおいて開閉実行モード終了後1〜4回目の変動開始処理に係る保留情報について第1特別ラウンド演出を行い、5〜8ラウンドにおいて開閉実行モード終了後5〜6回目の変動開始処理に係る保留情報について第2特別ラウンド演出を行う構成としてもよい。これにより、全ラウンドにおいて意味のある保留予告演出を行うことが可能となる。
また、第6の実施の形態において示した変形例を適時組み合わせて適用してもよい。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記各実施の形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組み合わせて適用してもよい。
(1)第1の実施の形態において、第1保留予告用の確認処理と第2保留予告用の確認処理とが設定されており、1回の開閉実行モードにて保留予告が2回実行され得る構成としたが、かかる構成に限定されない。例えば、第1,2保留予告用の確認処理に加え、第3〜第8保留予告用の確認処理が設定されていてもよい。つまり、1回の開閉実行モードにて大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定される回数が3回以上であってもよい。例えば、記憶可能な保留情報数である「8」と同じ数の保留予告用の確認処理を設定することにより、記憶されている保留情報の全てが大当たり情報に対応しているとしても、それぞれの大当たり情報に対応した保留情報に対して保留予告を実行できる。
また、例えば、開閉実行モードにおいて、第3の実施の形態にて説明した保留予告用の確認処理が繰り返し実行されるようにしてもよい。この場合でも1回の開閉実行モードにおいて特別演出が最大8回実行されることとなる。
(2)変動開始処理における当否判定処理は、保留情報が記憶された順番にて行われるものとしたが、かかる構成に限定されない。変動開始処理における当否判定処理の対象に優先的になる保留情報が設定されていてもよい。
例えば、上作動口33及び下作動口34のうち、一方の遊技球の入賞に基づいて取得された保留情報が、優先的に変動開始処理における当否判定処理の対象となる構成としてもよい。この場合、高頻度サポートモードにおいては下作動口34に遊技球が入賞する頻度が高くなるため、下作動口34への入賞に基づいて記憶された保留情報が、優先的に変動開始処理における当否判定処理の対象となる構成とするとよい。
以上のように、保留情報が記憶された場合に、優先的に変動開始処理における当否判定処理となる作動口が設定されている場合、優先される側の作動口に入賞したことに基づいて記憶された保留情報を、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象とするとよい。なぜなら、非優先側の作動口への入賞に基づく保留情報に対して保留予告を実行した後に、優先側の作動口に遊技球が入賞した場合、保留予告の実行タイミングと、大当たり情報に対応した保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となる遊技回のタイミングと、が異なる場合が発生するためである。
また、上作動口33及び下作動口34のうち、一方の遊技球の入賞に基づいて取得された保留情報が、優先的に変動開始処理における当否判定処理の対象となる構成において、いずれの作動口への入賞に基づいて取得された保留情報かに関わらず、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となるようにしてもよい。本構成においては、記憶されている保留情報に対して保留予告用の確認処理における当否判定処理が順次実行される。そして、記憶されている保留情報の状態(数)に応じて大当たり当選に対応した保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となる順番に対応したタイミングで保留予告を実行するようにすればよい。本構成においては、変動開始処理における当否判定処理の対象となる優先順位が非優先側の保留情報については、保留予告が実行されたとしても、その後に優先側の保留情報が取得されたことに基づいて、変動開始処理における当否判定処理の対象となるタイミングが変更されることがある。このため、本構成においては、保留情報が新たに記憶された場合には非優先側の保留情報については大当たり当選となるタイミングが変わり得ることや、記憶されている保留情報の状態に対応した場合の大当たり当選となるタイミングを報知していることを、遊技者に報知するようにするとよい。
また、上記各実施の形態では、特別表示が実行される場合に、その保留予告がいずれの保留情報に対応して実行されているかを遊技者に報知している。このため、その後に保留情報が新たに取得され、大当たり当選となる保留情報がいずれのタイミングで変動開始処理における当否判定処理の対象となるかを遊技者が把握し易い。
(3)保留予告が実行されるタイミングを変更してもよい。
例えば、遊技者により操作される操作スイッチ(操作手段)が設けられており、当該操作スイッチが操作された場合に、保留予告が実行され得るモードに移行するようにしてもよい。本構成においては、保留予告が実行され得るモードを遊技者が任意のタイミングで設定できる。本構成を、例えば上記第3の実施の形態に適用する場合、操作スイッチが操作された場合に特別遊技回が設定されるようにすればよい。
また、例えば、遊技領域に設けられた作動口に遊技球が入賞した場合に保留予告が実行され得るモードに移行するようにしてもよい。例えば一般入賞口31に遊技球が入賞したことに基づいて保留予告が実行され得るモードに移行するようにするとよい。
また、保留予告が、低頻度サポートモードにおける遊技回では実行されないものであり、高頻度サポートモードにおける遊技回にて実行されるものとしてもよい。
(4)保留予告の実行態様を任意に変更してもよく、保留予告が図柄表示装置41や、特別表示装置48とは異なる装置にて実行されるようにしてもよい。例えば、表示ランプ部63の表示態様にて保留予告が実行されるものが考えられる。
また、上作動口33への遊技球の入賞に基づく保留予告と、下作動口34への遊技球の入賞に基づく保留予告とで、実行される演出が異なるようにしてもよい。
また、第1一致情報コマンドに基づく保留予告と、第2一致情報コマンドに基づく保留予告とで、実行される演出が異なるようにしてもよい。
(5)保留予告用の確認処理における当否判定処理にて大当たり情報に対応していないことが特定された保留情報に基づく遊技回では、リーチ表示が発生しないようにしてもよい。
例えば、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となった場合用の変動表示時間テーブルが設定されているものが考えられる。この場合、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となり、大当たりに対応していない保留情報に基づく遊技回は、変動表示時間が短いものが設定されるようにするとよい。なぜなら所定のタイミング(例えば、第1の実施の形態における開閉実行モード)にて、保留予告が実行されなかった場合、その所定のタイミングとなるまでに記憶されていた保留情報が大当たり情報に対応していないこととなる。この場合、遊技結果が表示される前に大当たり当選とはならないことを遊技者が理解していることとなる。このため、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となり、大当たり情報に対応していない保留情報に基づく遊技回は、変動表示時間を短くするのが望ましいからである。
(6)第1の実施の形態において、第1保留予告用の確認処理にて大当たり情報に対応した保留情報が記憶されていることが特定された場合、保留予告が必ず実行される構成としたが、保留予告が必ず実行される必要はなく、例えば、保留予告実行抽選に当選した場合に保留予告が実行されるようにしてもよい。
(7)保留情報が取得されるタイミングを任意に変更してもよく、例えば、所定領域を遊技球が通過した場合や、所定箇所に遊技球が接触した場合に保留情報が取得されるようにしてもよい。
(8)第1の実施の形態における各保留予告用の確認処理では、最大5個の保留情報を対象に保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行するものとしたが、対象となる保留情報の数は任意に変更してもよい。例えば、各保留予告用の確認処理にて、記憶されている保留情報の全てに対して保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されるようにしてもよい。
(9)保留予告が実行されるタイミングと対応付けられた保留情報を変更してもよい。例えば、開閉実行モードにおける1のラウンドに対して複数個の保留情報が対応しているようにしてもよい。例えば、開閉実行モードが終了した後、1〜3遊技回目に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報のうち、いずれかのものが大当たり当選に対応している場合、開閉実行モードにおける1ラウンド目にて保留予告が実行されるようにしてもよい。また、1のラウンドに対して複数個の保留情報を対応させる場合、複数設定されているラウンドのうち、各ラウンドに対応した保留情報の数は同じ数となっていてもよいし、異なる数となっていてもよい。また、保留予告を遊技回(特別遊技回)にて実行する場合も同様に、その遊技回が複数の区間(期間)に区切られている場合に、その区間に対応した保留情報が単数であってよいし、複数であってもよい。さらには、それぞれの区間ごとに対応した保留情報の数が異なっていてもよい。
また、保留予告が実行され得る区間が複数設定されており、その一の区間に対して複数の保留情報を対応付ける構成において、さらに、上作動口33及び下作動口34のうち、一方の遊技球の入賞に基づいて取得された保留情報が、優先的に変動開始処理における当否判定処理の対象となるものが考えられる。この場合、変動開始処理における当否判定処理の対象となる優先順位が非優先側の保留情報については、その後に優先側の保留情報が取得されたことに基づいて変動開始処理における当否判定処理の対象となるタイミングが変化することがある。このため、本構成においては、保留情報が新たに記憶された場合には非優先側の保留情報については大当たり当選となるタイミングが変わり得ることや、記憶されている保留情報の状態に対応した場合の大当たり当選となるタイミングを報知していることを、遊技者に報知するようにするとよい。
また、例えば、保留予告が実行されるタイミングが、入賞した作動口を区別可能に設定されていてもよく、例えば、開閉実行モードにおける奇数ラウンドが上作動口33への入賞に基づく保留情報に対応しており、開閉実行モードにおける偶数ラウンドが下作動口34への入賞に基づく保留情報に対応しているようにしてもよい。この場合、保留予告が実行されたタイミングを把握することで、いずれの作動口への遊技球の入賞に基づく保留情報であり、その作動口に対応した保留情報のうち何番目に取得されたものが、変動開始処理における当否判定処理の対象となった場合に大当たり当選となるかを遊技者が把握できる。この場合、上作動口33及び下作動口34のうち、一方の遊技球の入賞に基づいて取得された保留情報が、優先的に変動開始処理における当否判定処理の対象となる構成であったとしても、保留予告が実行された後に優先側の保留情報が取得されたとしても、不具合が生じない。
(10)保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されるタイミングを変更してもよい。例えば、作動口に遊技球が入賞したタイミングにて保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されるようにしてもよい。例えば、第1の実施の形態では、一のラウンドが終了し、その次のラウンドが開始されるまでの大入賞口32aが閉鎖されている期間において、保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行し、当該次のラウンドにて保留予告が実行される保留情報を対象に保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行するようにしてもよい。
(11)第1の実施の形態では開閉実行モードにおけるラウンド数にて、第3の実施の形態では停止表示されている図柄列の状態にて、いずれの保留情報に対応した保留予告であるかを遊技者に把握させるものとしたが、かかる構成に限定されない。第1の実施の形態における開閉実行モードや、第3の実施の形態における特別遊技回が開始されてから保留予告が実行されるまでの時間によって、その保留予告がいずれの保留情報に対応しているかを遊技者に把握させるようにしてもよい。
(12)特別表示装置48における発光態様は、いずれの保留情報であるかを報知するものとはしなかったが、特別表示装置48における発光態様によって、その保留予告がいずれの保留情報に対応しているかを報知するようにしてもよい。
(13)開閉実行モードが終了された後に高確率モードが設定される遊技回数(5遊技回)と、記憶可能な保留情報の最大数に対応した遊技回数(8遊技回)と、開閉実行モードにおけるラウンド数との関係を任意に変更してもよい。
例えば、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報の数よりも、高確率モードが設定される遊技回数が少ない構成が考えられる。本構成においては、保留予告用の確認処理における当否判定処理にて高確率モードに対応した遊技回数目であるか、又は低確率モードに対応した遊技回数目であるかを判定するようにすればよい。具体的には、開閉実行モードが終了した後に、3遊技回目まで高確率モードが設定され、第1保留予告用の確認処理における当否判定処理が5遊技回目までに変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対して実行されるものが考えられる。この場合、第1保留予告用の確認処理における当否判定処理では、3遊技回目までに対応したものについては高確率モードに対応した当否判定処理を実行し、4,5遊技回前に対応したものについては低確率モードに対応した当否判定処理を実行するようにすればよい。
また、上記構成において、開閉実行モードにおけるラウンド数よりも、保留予告用の当否判定処理の対象となる保留情報の数の方が多い場合、高確率モードにて当否判定処理の対象となる保留情報については、一のラウンドに対して一の保留情報が対応するように、低確率モードにて当否判定処理の対象となる保留情報については、一のラウンドに対して複数の保留情報が対応するようにするとよい。高確率モードでは、大当たり当選となる確率が高く遊技者の遊技への注目度が高いことが想定される。本構成においては、遊技者の注目度が高い期間に対応した特別報知については、その特別報知がいずれの特別情報に対応しているかを詳細に遊技者に把握させることができる。この結果、特別報知が実行されるか否かに対する遊技者の注目度、及び特別報知が実行された場合にはその特別報知がいずれの特別情報に対応しているかに対する遊技者の注目度をそれぞれ高めることができる。
また、例えば、開閉実行モードにおけるラウンド数が、第1保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報の数よりも少ない構成が考えられる。本構成においては、開閉実行モードにおける1のラウンドに複数の保留情報が対応しているようにすればよい。
また、保留予告が実行されるタイミングが上記各実施の形態とは異なっており、保留予告が実行され得る所定の状態において変動開始処理における当否判定処理が実行され、保留情報が減少する構成が考えられる。本構成においては、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報が、記憶可能な保留情報の最大数よりも多い構成としてもよい。この場合、保留予告用の確認処理における当否判定処理が所定個数の保留情報に対して実行されるようにすればよい。
(14)上記第1の実施の形態では、開閉実行モードにおいて大入賞口32aが開放状態となっている場合に保留予告を実行するものとしたが、保留予告を実行するタイミングは任意に変更できる。つまり、所定のタイミングにて区切られる所定区間が設定されている構成においては、先側の区間と後側の区間とで、保留予告が実行された場合に、その保留予告に対応する保留情報が異なっていればよい。
例えば、大入賞口32aが閉鎖状態である場合に保留予告が実行されるようにしてもよい。この場合、開閉実行モードにおける各ラウンド間にて保留予告が実行されることとなる。さらに、本構成を、上作動口33及び下作動口34のうち、一方の遊技球の入賞に基づいて取得された保留情報が、優先的に変動開始処理における当否判定処理の対象となるものに適用してもよい。この場合、保留情報が新たに記憶された場合には非優先側の保留情報については大当たり当選となるタイミングが変わり得ることや、記憶されている保留情報の状態に対応した場合の大当たり当選となるタイミングを報知していることを、遊技者に報知するようにするとよい。
また、例えば、大入賞口32aの閉鎖状態である場合と大入賞口32aの開放状態である場合とのそれぞれにて保留予告が実行されるようにしてもよい。さらに、本構成を、上作動口33及び下作動口34のうち、一方の遊技球の入賞に基づいて取得された保留情報が、優先的に変動開始処理における当否判定処理の対象となるものに適用してもよい。この場合、大入賞口32aの閉鎖状態にて実行された保留予告が一方の作動口に対応しており、大入賞口32aの開放状態にて実行された保留予告が他方の作動口に対応するようにするとよい。この場合、保留予告が実行された後に優先側の保留情報が取得されたとしても、保留予告が実行されたタイミングと、その保留情報が変動開始処理における当否判定処理の対象となるタイミングとが変更されることを防止できる。
(15)第1の実施の形態において、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理は、第1保留予告用の確認処理にて大当たり情報に対応した保留情報であると特定されたものからみて、5遊技回目までに変動開始処理における当否判定処理の対象となるものを対象としたが、かかる構成に限定されない。第1保留予告用の確認処理にて大当たり情報に対応していることが特定された保留情報からみて後に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報に対して、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されればよい。
例えば、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理が、第1保留予告用の確認処理にて大当たり情報に対応した保留情報であると特定されたものからみて、3遊技回目までに変動開始処理における当否判定処理の対象となるものを対象としてもよい。
また、例えば、第2保留予告用の確認処理における当否判定処理が、第1保留予告用の確認処理にて大当たり情報に対応した保留情報であると特定されたものからみて、3番目〜5番目に変動開始処理における当否判定処理の対象となるものを対象としてもよい。
(16)第2の実施の形態において、第2保留予告用の確認処理では、第1保留予告用の確認処理にて高確率一致情報及び低確率一致情報のいずれかが設定されていたかによって、高確率モード及び低確率モードのいずれに対応した当否判定処理を実行するかを決定するものとしたが、かかる構成に限定されない。例えば、第2保留予告用の確認処理では、高確率モード及び低確率モードのいずれであったとしても、大当たり当選となる各モード共通の大当たり情報に対応した保留情報が記憶されているか否かを判定するようにしてもよい。
(17)第3の実施の形態において、特別遊技回は抽選に当選した場合に設定されるものとしたが、かかる構成に限定されない。例えば、所定周期にて特別遊技回が設定されるようにしてもよい。
また、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていない場合、特別遊技回とならないようにしてもよい。本構成においては、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていることに基づいて、特別遊技回となり得ることとなる。
(18)第1始動入球部としての上作動口33と、第2始動入球部としての下作動口34とが上下に並設された構成としたが、これに限定されることはなく、両者の位置関係が逆であってもよく、両者が左右に離間されていてもよい。
また、第1始動入球部と第2始動入球部とを同一態様(同一の回動量)で発射ハンドル54を操作した場合に、第1始動入球部及び第2始動入球部のそれぞれに遊技球が入賞し得るようにこれら第1始動入球部及び第2始動入球部を並設したが、これに限定されることはなく、同一態様で発射ハンドル54を操作したとしても、第1始動入球部及び第2始動入球部のそれぞれに遊技球が入賞しづらいように、第1始動入球部と第2始動入球部との位置関係を設定してもよい。この場合、第1始動入球部への遊技球の入賞を狙った第1発射操作と、第2始動入球部への遊技球の入賞を狙った第2発射操作とが個別に設定され、遊技者にとっては第1始動入球部への遊技球の入賞を狙って発射ハンドル54を操作することができるとともに、第2始動入球部への遊技球の入賞を狙って発射ハンドル54を操作することができる。
また、始動入球部の数は2個に限定されることはなく、例えば3個以上であってもよい。
(19)保留個数は、第1結果表示部用保留エリアRaが4個であり、第2結果表示部用保留エリアRbが4個である構成に限定されることはなく、各1〜3個又は各5個以上であってもよく、両保留個数が異なる構成としてもよい。
また、第2結果表示部用保留エリアRbが設けられていなくともよい。この場合、いずれの作動口33,34に遊技球が入賞したとしても第1結果表示部用保留エリアRaに保留情報が記憶される。また、この場合、各作動口33,34のうち一方が設けられていなくともよい。
(20)可変入賞装置32などへの遊技球の入賞に対する遊技球の付与の構成は遊技球を直接払い出す構成に限定されることはなく、仮想遊技媒体を記憶する機能を有する構成においては、当該仮想遊技媒体を付与する構成としてもよい。
また、上記各実施の形態において、図柄表示装置41が不具備であり、当否抽選などの抽選結果が可動式の装飾部材により教示される構成としてもよい。
(21)上作動口33への入賞に係る保留情報と下作動口34への入賞に係る保留情報とで、大当たり乱数カウンタや大当たり種別カウンタについてそれぞれ異なるカウンタを用いる構成としてもよい。
(22)高確率モード用に設定される大当たり数値情報の数が10個以外でもよいことは言うまでもなく、低確率モード用に設定される大当たり数値情報の数は高確率モード用に設定された大当たり数値情報の数よりも少ないのであればその数を任意に変更できることは言うまでもない。
(23)上記大当たり結果とは異なる遊技結果が設定されていてもよい。例えば、開閉実行モードには移行するが、開閉実行モードへの移行前の抽選モード及びサポートモードの状態が、その開閉実行モードへの移行後(終了後)に維持される特別外れ結果が設定されていてもよい。この特別外れ結果に基づく開閉実行モードの態様として、大入賞口32aが所定回数開放される、又は大入賞口32aに所定個数の遊技球が入賞した場合に開閉実行モードが終了するものが考えられる。本構成においては、特別外れ結果に基づく開閉実行モードにて保留予告が実行されるようにしてもよい。
(24)主制御装置81は大当たり乱数カウンタC1から取得した情報をそのまま音声ランプ制御装置82や表示制御装置212といったサブ側の制御装置に送信し、サブ側の制御装置において保留予告用の確認処理を実行する構成としてもよい。
(25)上記各実施の形態では、低確率モードにおける大当たり数値情報が高確率モードにおける大当たり数値情報に含まれる構成としたが、これに限定されることはなく、低確率モードにおける大当たり数値情報が高確率モードにおける大当たり数値情報に含まれない構成としてもよい。
(26)当否抽選モードが複数段階設定されているのではなく、単一の当否抽選モードのみが設定されており、さらに当該当否抽選モードについて複数種類の大当たり数値情報が設定された構成としてもよい。
(27)遊技領域を流下する遊技球が所定の入球部に入球したことに基づき保留情報が取得されるのではなく、遊技者により手動操作される操作部が操作されたことに基づき保留情報が取得される構成としてもよい。
(28)上記各実施の形態では、主制御装置81において当否判定が行われたことに基づいてメイン表示部43における一の遊技回が開始される構成としたが、これに限定されることはなく、主制御装置81において当否判定が行われる条件が成立した場合に実際に当否判定が行われるタイミングよりも前のタイミングで上記遊技回が開始され、その後に当否判定が行われたことに基づいてその遊技回におけるその後の変動表示パターン、変動表示時間及び停止結果が決定される構成としてもよい。この場合、主制御装置81では遊技回の開始タイミングとなった場合に、先ず変動用コマンドを送信し、その後に当否判定、変動表示時間の決定及び種別判定を行った場合に、変動時間コマンド及び種別コマンドを送信する構成としてもよく、これら変動時間コマンド及び種別コマンドの送信タイミングもずれている構成としてもよい。但し、変動時間コマンドや種別コマンドが送信されるタイミングは、図柄表示装置41において図柄の変動表示が高速変動から低速変動に切り換えられるまでのタイミングとする必要がある。
(29)開閉実行モードにおいて保留予告を実行する場合、16R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードにおいて、1〜5ラウンド目のうち所定のラウンドにて、16R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードであることを報知するようにしてもよい。この場合、その報知を行うラウンドを保留予告が実行されないラウンドにするとよい。
また、16R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードにおいて、5ラウンド目にて16R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードであることを報知するようにしてもよい。この場合、1〜4ラウンドまででは、6R確変大当たり結果又は16R確変大当たり結果のいずれであるかを遊技者が把握できず、16R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードであることを遊技者に期待させて遊技を行わせることができる。本構成においては、6ラウンド目にて16R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードであることを報知する場合には、保留予告を実行しないようにすればよい。
(30)一の開閉実行モードが終了し、その次の開閉実行モードに移行した場合、当該一の開閉実行モードにて保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となった保留情報に対して、当該次の開閉実行モードにて保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されないようにしてもよい。この場合、保留予告用の確認処理のおける当否判定処理の対象となった場合にその履歴が記憶されるようにすればよい。本構成では、一の保留情報に対して複数回、保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されることを防止できる。この結果、保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行する上で余分な処理負荷がかかることを防止できる。
(31)保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されるタイミングを変更してもよい。例えば、保留情報が記憶された場合、遊技状態が通常状態である場合(特別遊技回でない場合、開閉実行モードでない場合)に保留予告用の確認処理における当否判定処理が実行されるようにしてもよい。
例えば、特別遊技回や、開閉実行モードとなった場合に、保留予告用の確認処理における当否判定処理の結果を反映するコマンドが主制御装置81から音声ランプ制御装置82に出力されるようにしてもよい。
また、例えば、保留予告用の確認処理における当否判定処理の結果が主制御装置81から音声ランプ制御装置82に出力される場合、その当否判定処理の結果が、変動開始用コマンドや種別コマンドに含まれるようにしてもよい。つまり、保留予告用の確認処理における当否判定処理の結果が、いずれかのコマンドに含まれた状態で、当該コマンドが主制御装置81から音声ランプ制御装置82に出力されるようにしてもよい。この場合、主制御装置81から音声ランプ制御装置82に出力するコマンドの数を少なくすることができる。
(32)上記第1の実施の形態では、保留予告が実行されるラウンドが決定された後、予め定められた時間が経過した場合に保留予告が実行されるものとしたが、かかる構成に限定されない。保留予告が実行されるラウンドが決定された後、そのラウンドにて所定条件が成立した場合に保留予告が実行されるようにしてもよい。
例えば、保留予告が実行されるラウンドにおいて、所定個数の遊技球が大入賞口32aに入賞した場合に保留予告が実行されるようにしてもよい。ここで、大入賞口32aに10個の遊技球が入賞した場合、そのラウンドが終了されるようになっている。このため、上記所定個数として10個よりも少ない数を設定しておけばよい。本構成においては、時間の経過ではなく、大入賞口32aに遊技球が入賞した個数で保留予告を実行するタイミングを決定している。これにより、一のラウンドが終了する前に保留予告を実行することが可能となる。
(33)第1の実施の形態において第2保留予告用の確認処理にて大当たり結果に対応していると特定された保留情報については、その場合の開閉実行モードと、その次の開閉実行モードのそれぞれにて、保留予告が実行され得る構成としたが、かかる構成に限定されない。
例えば、第2保留予告用の確認処理にて大当たり結果に対応していると特定された保留情報に基づく保留予告が実行されている場合、上記次の開閉実行モードにおいて当該保留情報に基づく保留予告が実行されないようにしてもよい。
また、例えば、第2保留予告用の確認処理にて大当たり結果に対応していると特定された保留情報に基づく保留予告が実行されている場合、上記次の開閉実行モードにおいて当該保留情報に基づく保留予告が実行される場合、特別発光処理及び特別表示処理のうち一方の処理が実行されないようにしてもよい。
(34)上記第1の実施の形態において、6R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードにおいて、当該開閉実行モードが終了した後、6〜8遊技回目にて変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報が大当たり結果に対応していることが特定された場合の保留予告を実行するタイミングを変更してもよい。
例えば、6ラウンド目にて保留予告を実行する場合、6遊技回〜8遊技回目のいずれに対応した保留情報かによって、その一のラウンド内において保留予告が実行されるタイミングが異なるようにしてもよい。例えば、6ラウンド目が開始されたから2秒が経過した場合に6遊技回目に対応したものが、4秒が経過した場合に7遊技回目に対応したものが、6秒が経過した場合に8遊技回目に対応したものが実行されるようにしてもよい。
また、例えば、開閉実行モードが終了した後、7遊技回目又は8遊技回目に変動開始処理における当否判定処理の対象となる保留情報が大当たり結果に対応している場合、その保留情報に対応した保留予告が、その開閉実行モードにおけるエンディング表示が実行されている場合に実行されるようにしてもよい。
(35)上記第2の実施の形態において、保留予告用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報の上限数が、第1保留予告用の確認処理にて大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定されたか否かに関わらず、予め設定されていてもよい。例えば、第1保留予告用の確認処理及び第2保留予告用の確認処理において当否判定処理の対象となる保留情報の合計数が「5」となっているものが考えられる。この場合、第1保留予告用の確認処理における当否判定処理にて、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることが特定された場合に、保留予告用の当否判定処理の対象となる保留情報が増加することがない。そして、その特定の後に実行される第2保留予告用の確認処理における当否判定処理にて、第1保留予告用の確認処理における当否判定処理の結果(通常大当たり結果、又は確変大当たり結果)に応じて、高確率モード及び低確率モードのうちいずれのモードに対応した当否判定処理が実行されるか否かが異なることとなる。
(36)上記各実施の形態では、主制御装置81から出力されるコマンドに基づいて、音声ランプ制御装置82により表示制御装置212が制御される構成としたが、これに代えて、主制御装置81から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置212が音声ランプ制御装置82を制御する構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置82と表示制御装置212とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置82,212が一のサブ側の制御装置として設けられた構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置82又は表示制御装置212の機能が主制御装置81に集約された構成としてもよく、音声ランプ制御装置82及び表示制御装置212の両方の機能が主制御装置81に集約された構成としてもよい。
(37)上記各実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
(38)弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明を適用できる。
以上のような構成の遊技機において、遊技結果を決定するための情報を予め取得しておき、その情報に基づく遊技結果を前もって報知する場合に、その報知を行うタイミングと、その情報に基づく遊技結果となるタイミングとを対応付ければよい。本構成においては、当該遊技結果となるタイミングを、報知が実行されたタイミングを把握することを遊技者が理解することができる。
また、遊技結果を決定するための情報を複数記憶している場合には、一の情報に基づく遊技結果が特定された場合に、その特定の結果に基づいてその後の遊技結果を特定するための処理を異ならせるようにするとよい。例えば、遊技者に有利なボーナスゲームが設定されているとともに、そのボーナスゲームが終了した後に、特定の役に当選する確率が変更される特定遊技状態や、当選している役や、役の入賞を成立させるための方法を教示する特定遊技状態が発生する遊技機が考えられる。この場合、ボーナスゲームに当選していることが、ボーナスゲームの発生に対応した遊技結果となる前に特定された場合に、ボーナスゲームが終了した後に特定遊技状態が発生するか否かの遊技結果を特定するようにすればよい。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
なお、以下の各特徴に記載した発明は、「例えばパチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技領域に設けられた始動入球部に遊技球が入球したことを契機として、大当たり遊技状態等の所定遊技状態に移行させるか否かの抽選が行われる。また、例えば遊技領域に設けられた表示装置では、上記抽選が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され、当該変動表示の最終的な停止表示に際して上記抽選結果に応じた停止結果が表示されるという1遊技回分の表示演出が実行される。また、抽選結果がいわゆる大当たり遊技状態への移行当選である場合には、1遊技回分の表示演出が実行された後などにおいて、例えば遊技領域に設けられた可変入球装置の開閉が実行され、可変入球装置への入球数に応じた遊技球の払出が実行される。また、絵柄の変動表示が行われている最中に遊技球が始動入球部に入球した場合、当たり抽選に用いる情報が予め定められた所定数(例えば4個)を上限として保留記憶されるようになっているパチンコ遊技機がある。保留記憶された場合には、絵柄の変動表示が終了した後に、前記保留記憶された情報を用いて当たり抽選が行われ、次回の絵柄の変動表示が開始される(例えば特開2004−81853号公報)。上記構成の遊技機における遊技は、始動入球部への入球が発生するように遊技球を発射させるという遊技と、始動入球部への入球が発生した場合にその抽選結果が当たりか否かを確認するという遊技とからなると言える。そして、前者の遊技に関しては、保留記憶の上限に至るまでは始動入球部への入球が発生するか否かに遊技者は注目するとともに、後者の遊技に関しては、絵柄の変動表示の態様が、大当たり遊技状態への移行当選に対応した停止結果となり易いものであるか否かに遊技者は注目する。」という背景技術について、「ここで、遊技機においては、遊技の多様化を図ることで、遊技への注目度を高める必要がある。かかる遊技の多様化を図る上では、上記のように遊技球を発射させるという遊技においては遊技領域における遊技球の流下態様を多様化させる方法が考えられ、上記のように1遊技回毎に抽選結果が当たりか否かを確認するという遊技においては1遊技回毎に行われる表示演出の表示パターンを多様化する方法が考えられる。しかしながら、前者については遊技領域の広さは限られているため遊技の多様化を図ろうとしても限界があり、後者については1遊技回毎の表示パターンを多様化したとしても、遊技への注目度を高めるという点においてやはり限界がある。したがって、遊技への注目度を高める上で未だ改良の余地がある。なお、この点は、パチンコ遊技機に限らず、表示演出が実行されるその他の遊技機にも該当する。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴A1.予め定められた取得条件(各作動口33,34への入球)が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている付与情報に対応しているか否かの付与判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理にて当否判定処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記情報取得手段により取得された所定の特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果を反映する情報を、当該所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段(主制御装置81のMPU202による第1,第2保留予告用の確認処理をそれぞれ実行する機能)と、
当該先特定手段による特定結果を反映する特別報知が、当該先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段(図柄表示装置41、特別表示装置48)にて実行されるようにする特別報知制御手段(第1の実施の形態の表示制御装置212のMPU252におけるラウンド表示開始処理及び特別演出用ラウンド中表示処理、第2の実施の形態の表示制御装置212のMPU252における変動表示制御処理、第3の実施の形態の表示制御装置212のMPU252における変動中用処理をそれぞれ実行する機能)と、
を備え、
前記特別報知制御手段は、前記所定の特別情報についての前記特別報知を行う場合、当該所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに応じて、その特別報知が実行されるタイミングを異ならせるものであることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、付与判定の対象となっていない所定の特別情報に応じた特別報知が、当該特別情報が付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段にて実行されることがある。これにより、遊技者にとっては、特別情報が取得情報記憶手段に記憶されている場合には後に付与判定の対象となる特別情報について付与判定の対象となった場合の結果を特別報知の内容に応じて確認する又は予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。この結果、遊技の注目度を高められる。
特別報知が実行されるタイミングは、先特定手段による特定対象となった特別情報が付与判定の対象となるタイミングによって異なるようになっている。これにより、特別報知が実行されたタイミングを把握することによって、いずれの特別情報に対する先特定手段による特定結果が報知されていたかを把握できる。この結果、特別報知が実行された場合に、その特別報知がいずれの特別情報に対するものかを遊技者が理解できないことを抑制できる。
また、特別報知が実行されたタイミングを異ならせることで、遊技者に特別報知が実行されるか否かに注目させる期間を長くすることができる。すなわち、遊技者の遊技への注目度を高めている期間を長くすることができる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
特徴A2.前記付与判定手段は、複数の前記特別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されている場合、当該複数の前記特別情報に対して予め定められた順番にて付与判定を行うものであり、
前記特別報知制御手段は、前記先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となる順番と対応付けられたタイミングで、前記特別報知を実行させるものであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、特定対象となった特別情報が付与判定の対象となる順番と、特別報知が実行されるタイミングとが対応付けられている。これにより、特別報知が実行されたタイミングを把握することにより、その特別報知が何番目に付与判定の対象となる特別情報に対するものであるかを遊技者に把握させ易くする効果を得ることができる。
また、一の特別情報が付与判定の対象となった後、当該一の特別情報とは異なる特別情報が付与判定の対象となるまでの時間は、不規則なものとなっていることが考えられる。この点、本特徴では、特別報知が実行されるタイミングと、特別情報が付与判定の対象となる順番とを対応付けている。これにより、1回の付与判定が行われてから次の付与判定が行われるまでの時間が不規則であったとしても、特別報知が実行された場合にいずれの特別情報に対する特別報知であるかを遊技者が良好に理解できる。
特徴A3.前記特典付与手段による付与判定の実行が制限される制限期間(開閉実行モードに移行している期間、遊技回が実行されている期間)が設けられており、
前記特別報知制御手段は、前記制限期間において前記特別報知を実行することを特徴とする特徴A1又はA2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、付与判定手段により付与判定が実行されない制限期間において特別報知が実行される。特別報知の実行タイミングと、付与判定の実行タイミングと、が対応付けられているとしても、付与判定と特別報知とが同時に実行された場合、遊技者がいずれの特別情報に対する特別報知であるかを理解できなくなる不都合の発生が考えられる。なぜなら、付与判定と特別報知とが同時に実行された場合、その特別報知が、前回の付与判定からみて所定の順番目に付与判定の対象となる特別情報に対するものなのか、又は今回の付与判定からみて所定の順番目に付与判定の対象となる特別情報に対するものなのかを遊技者が判断しにくくなることが考えられるからである。この点、本特徴では、制限期間において特別報知が実行されることにより上記不都合が発生することを抑制できる。
特徴A4.前記特別報知制御手段は、所定の遊技期間(第1の実施の形態における開閉実行モード、第3の実施の形態における特別遊技回)において前記特別報知を実行するものであるとともに、前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに対応させて、当該所定の遊技期間において前記特別報知を実行するタイミングを異ならせるものであることを特徴とする特徴A1乃至A3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A4によれば、特別報知が実行されたタイミングと、保留情報が付与判定の対象となるタイミングとが対応している。また、特別報知は、所定の遊技期間にて実行される。特別報知を所定の遊技期間にて実行することにより、特別報知が実行された場合、遊技者にとっては、所定の遊技期間におけるいずれのタイミングで特別報知が実行されたかを把握すればよくなる。この結果、特別報知が実行されたタイミングがいずれであるかを遊技者が把握し易くなり、特別報知が実行された場合にその特別報知に対応した特別情報がいずれであるかを遊技者が把握し易くなる効果が得られる。
特徴A5.前記遊技期間は、前記報知手段又はそれとは異なる遊技用動作実行手段(大入賞口32a)における動作態様が特定態様(大入賞口32aの閉鎖状態)の実行を挟んで当該特定態様の前側の第1期間(開閉実行モードにおけるラウンド)と後側の第2期間(開閉実行モードにおける第1期間に対応したラウンドよりも後のラウンド)とが存在するように構成されており、
前記特別報知制御手段は、前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングが第1のタイミングである場合には前記第1期間にて前記特別報知を実行するとともに、前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングが第2のタイミングである場合には前記第2期間にて前記特別報知を実行するものであることを特徴とする特徴A4に記載の遊技機。
特徴A5によれば、特別報知が実行されたタイミングを遊技者が把握する場合に、報知手段又は遊技用動作実行手段の動作態様を把握すればよい。これにより、特別報知が実行された場合に、その特別報知がいずれの遊技期間にて実行されたかを遊技者が把握し易くなる。この結果、特別報知がいずれの特別情報に対応するものであるかを遊技者が把握し易くなる効果を高めることが可能となる。
特徴A6.前記遊技領域に設けられ、遊技球が入球可能な大きさに形成された開口(大入賞口32a)を有するとともに、当該開口を開状態と閉状態とに切換可能に構成された可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を前記開状態とした後に前記閉状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記可変入球手段の前記開口に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(払出装置77及び払出制御装置78)と、
を備え、
前記特定態様は、前記開状態から前記閉状態への切換及び前記閉状態から前記開状態への切換の少なくとも一方であり、前記第1期間と前記第2期間との間には当該切換が介在していることを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、可変入球部に遊技球が入球したことに基づいて、遊技者に特典が付与される。このため、遊技者は可変入球部の状態に注目して遊技を行っているものと考えられる。また、第1期間と第2期間とは、可変入球部の状態が切り換えられることによって区切られる。遊技者の注目度の高い可変入球部の状態によって第1期間及び第2期間の区切りを行うことにより、遊技者が第1期間及び第2期間の区切りを見逃すことを抑制できる。したがって、現在の期間を遊技者に把握させ易くする効果を高めることができる。
特徴A7.前記第1期間及び前記第2期間は、前記開状態及び前記閉状態のうち一方の状態であり、他方の状態が当該第1期間及び第2期間の間に介在していることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、可変入球部の開状態及び閉状態のうち、一方の状態で特別報知が実行される。これにより、第1期間と第2期間とが区切られる場合、開状態及び閉状態の一方の状態を挟んで区切られることとなる。一方の状態を挟んで第1期間及び第2期間を区切ることにより、各期間の区切りを明確にすることができる。この結果、特別報知が実行された場合に、その特別報知がいずれの期間にて実行されたかを遊技者に一層把握させ易くすることができる。
特徴A8.前記所定の遊技期間は、前記第1期間及び前記第2期間を含めて複数の期間を含むとともに、その含まれる期間数は、前記取得情報記憶手段が記憶可能な前記特別情報の数よりも少ないものであり、
前記所定の遊技期間に含まれる複数の期間のうち一部は、前記特別報知の実行されるタイミングとして対応付けられている前記特別情報の数が他の期間と異なっていることを特徴とする特徴A5乃至A7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A8によれば、所定の遊技期間に含まれる複数の期間の数が、記憶可能な特別情報の数よりも少ない。ここで、一の期間に一の特別情報を対応させた場合、特別報知の対象とならない特別情報ができる不具合が発生することが考えられる。この点、本特徴では、対応する特別情報の数が異なる期間を設けたことにより、一の期間に複数の特別情報を対応させることができる。この結果、上記不具合が発生することを抑制できる。
また、期間によって対応する特別情報の数が異なることにより、特別情報が付与判定の対象となるタイミングを細かく報知したい場合には、その期間に対応する特別情報の数を少なくし、特別情報が付与判定の対象となるタイミングを細かく報知する必要がない場合には、その期間に対応する特別情報の数を多くすればよい。この結果、一の期間に複数の特別情報を対応させつつ、付与判定の対象となるタイミングを明確に遊技者に把握させる特別情報を設けることが可能となる。
特徴A9.前記先特定手段は、前記所定の遊技期間に含まれる複数の期間の数よりも少ない前記特別情報に対して、前記特定の処理を実行する第1処理(主制御装置81のMPU202による第1保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行する機能)を実行するものであり、当該特別情報が前記付与情報に対応している場合、前記特定の処理の対象となる前記特別情報の合計が前記複数の期間の数よりも多くなるように前記特定の処理を実行する第2処理(主制御装置81のMPU202による第2保留予告用の確認処理における当否判定処理を実行する機能)を実行するものであり、
前記特別報知制御手段は、前記第1処理に対応した前記特別報知は、一の前記期間に一の前記特別情報が対応するように実行するものであり、前記第2処理に対応した前記特別報知は、一の前記期間に対して複数の前記特別情報が対応するように実行するものであることを特徴とする特徴A8に記載の遊技機。
特徴A9によれば、付与情報に対応した特別情報が記憶されていることが特定される特別情報に対応した特別報知が実行されるまでは、一の期間が一の特別情報に対応している。また、その後の特別報知については、一の期間が複数の特別情報に対応している。これにより、第1処理及び第2処理のそれぞれが実行された場合に、遊技期間に含まれる期間の数が各処理の対象となった特別情報の合計よりも少ないとしても、特別報知を実行することが可能となる。
また、第1処理に対応した特別報知は一の期間に一の特別情報が対応し、第2処理に対応した特別報知は一の期間に複数の特別情報が対応している。ここで、第1処理にて特定の対象となる特別情報は、第2処理にて特定の対象となる特別情報よりも、早いタイミングで付与判定の対象となる。さらに、特別報知が実行された場合、早いタイミングで付与判定の対象となる特別情報については、その特別報知がいずれの特別情報に対応しているかを詳細に把握したいと遊技者が考える。この点、本特徴によれば、第1処理に対応した特別報知は一の期間に一の特別情報が対応しているため、特別報知に対応した特別情報がいずれであるかを遊技者が詳細に把握できる。
また、第2処理に対応した特別報知は一の期間に複数の特別情報が対応しているため、第1処理に対応した特別報知を実行するために、記憶可能な特別情報の全てを先特定手段の特定の処理の対象とできなくなることを抑制できる。
特徴A10.前記報知手段又は前記報知手段とは異なる特定報知手段において、絵柄の変動表示が開始された後に前記付与判定手段による付与判定の結果に対応した結果を表示させて前記絵柄の変動表示を終了させることを遊技回の1回として、当該報知手段又は前記報知手段とは異なる表示手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理を実行する機能)を備え、
前記特別報知制御手段は、前記先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングと、1回の遊技回が開始されてから経過した期間とを対応付けて、当該遊技回において前記特別報知を実行することを特徴とする特徴A1乃至A9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A10によれば、遊技回が開始されてから経過した期間と、付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングとが対応付けられて特別報知が実行される。これにより、特別報知が実行された場合に、その特別報知がいずれの特別情報に対するものなのかを遊技者に把握させることができる。
また、遊技回が実行されることにより付与判定手段による付与判定の結果が表示される。このため、遊技回が実行されている場合、遊技者の遊技への注目度が高まっていることが考えられる。この場合に特別報知が実行されることにより、特別報知が実行されたタイミングを遊技者が見逃すことを抑制できる。
なお、特別報知が実行されたことを遊技者に理解させる上では、絵柄の変動表示が実行と、特別報知と、を共通の報知手段にて実行するとよい。本構成においては、絵柄の変動表示を把握しつつ、特別報知の実行を遊技者が把握し易くなる効果が期待される。
特徴A11.前記報知手段又は前記報知手段とは異なる特定報知手段において、絵柄の変動表示が開始された後に前記付与判定手段による付与判定の結果に対応した結果を表示させて前記絵柄の変動表示を終了させることを遊技回の1回として、当該報知手段又は前記報知手段とは異なる表示手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理を実行する機能)を備え、
前記遊技回制御手段は、前記絵柄の変動表示を、複数の変動表示領域にてそれぞれ実行するものであり、当該複数の変動表示領域における前記絵柄の変動表示を、順次停止表示させるものであり、
前記特別報知制御手段は、前記先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングと、前記複数の変動表示領域のうち前記絵柄の変動表示が行われている変動表示領域の数とを対応付けて、前記遊技回において前記特別報知を実行することを特徴とする特徴A1乃至A10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A11によれば、絵柄の変動表示が行われている変動表示領域の数と、特別情報が付与判定の対象となるタイミングとが対応付けられて特別報知が実行される。これにより、遊技者にとっては、特別報知が実行された場合において、絵柄が変動表示されている変動表示領域の数を把握すればよくなる。この結果、今回の遊技回において付与判定の結果を把握するように絵柄の変動表示を視認していれば、特別報知が実行された場合にいずれの特別情報に対する特別報知であるかを把握できる。以上より、遊技者がいずれの特別情報に対する特別報知であるかを把握するために、付与判定の結果を把握する動作とは異なる動作を行う必要がない。
特徴A12.前記報知手段は、前記先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに関わらず、報知態様が前記特別報知制御手段により決定される特別報知手段(特別表示装置48)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A11のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A12によれば、特別報知手段による報知態様は、特別情報が付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに影響を受けない。これにより、特別報知手段における報知態様を付与判定の対象となるタイミングに対応付けて複数種類設定する必要がなくなる。この結果、特別報知手段の制御にかかる情報量を削減できる。
また、特別報知が実行されるタイミングで、いずれの特別情報に対する特別報知であるかを遊技者に把握させることができるため、報知態様にていずれの特別情報に対する特別報知であるかを報知しなくとも、当該特別報知がいずれの特別情報に対するものであるかを遊技者が理解できなくなることを抑制できる。
また、特別報知が実行されるタイミングにていずれの特別情報に対する先特定手段による特定結果が報知されているかを把握できるため、いずれの特別情報に対する特別報知であったとしても、実行されている特別報知の報知態様を共通化することができる。これにより、特別報知の実行にかかる情報量を削減することができる。
特徴A13.前記特別報知として、第1特別報知と第2特別報知とが設定されており、
前記特別報知が実行される場合、前記第1特別報知及び前記第2特別報知のそれぞれが実行されるものであり、
前記特別報知制御手段は、
前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに応じて、前記第1特別報知を実行させる第1特別報知制御手段(表示制御装置212のMPU252による特別発光処理を実行する機能)と、
前記第1特別報知制御手段による前記第1特別報知が実行された後に、前記第2特別報知を実行させる第2特別報知制御手段(表示制御装置212のMPU252による特別表示処理を実行する機能)と、
を備え、
前記第1特別報知制御手段は、前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに関わらず、前記第1特別報知の内容を決定するものであり、
前記第2特別報知制御手段は、前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに基づいて、前記第2特別報知の内容を決定するものであることを特徴とする特徴A1乃至A12のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A13によれば、第1特別報知は、特別情報が付与判定の対象となるタイミングに関わらずその内容が決定される。第2特別報知は、特別情報が付与判定の対象となるタイミングに応じてその内容が決定される。
第1特別報知を特別情報が付与判定の対象となるタイミングとは関わらずその内容を決定することにより、特別情報が付与判定の対象となるタイミングに関わらず第1特別報知の内容を共通化できる。この結果、第1特別報知の実行にかかる情報量を削減できる。また、第1特別報知が実行されたタイミングが付与判定の対象となるタイミングと対応していることにより、第1特別報知が実行されたタイミングを理解することで、いずれの特別情報に対する特別報知であるかを遊技者が把握できる。
ここで、第1特別報知が実行されたとしても、突然第1特別報知が実行された場合、その第1特別報知がいずれのタイミングで実行されたかを遊技者が理解できないことが考えられる。この点、本特徴では、第1特別報知が実行された後に第2特別報知が実行される。第2特別報知は、特別情報が付与判定の対象となるタイミングに応じてその内容が異なっている。これにより、第2特別報知の内容を把握することで、その特別報知がいずれの特別情報に対応したものであるかを遊技者が把握できる。また、第1特別報知の後に第2特別報知を実行することにより、第1特別報知が実行された場合には第2特別報知が実行されることを遊技者が理解できる。この結果、第2特別報知を遊技者が見逃す等、第2特別報知を遊技者が把握しそびれることを抑制できる。
特徴A14.前記特典付与手段による付与判定が制限される制限期間(開閉実行モードに移行している期間、遊技回が実行されている期間)が設けられており、
前記先特定手段は、前記制限期間において特定の処理を実行することを特徴とする特徴A1乃至A13のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A14によれば、付与判定手段により付与判定が実行されない制限期間において、先特定手段による特定の処理が実行される。これにより、先特定手段による特定の処理と、付与判定手段による付与判定と、が同時に行われ、遊技機に過度な処理負荷がかかることを抑制できる。
特徴A15.前記付与判定手段による付与判定が行われる場合に、前記先特定手段による特定の処理が実行されることを制限する制限手段(第1の実施の形態における主制御装置81のMPU202による各保留予告用の確認処理において開閉実行モード中であるか否かを判定する機能、第3の実施の形態における主制御装置81のMPU202による保留予告用の確認処理において確認処理実行フラグが格納されているか否かを判定する機能)を備えていることを特徴とする特徴A14に記載の遊技機。
特徴A15によれば、特典付与手段による付与判定が実行される場合、先特定手段による特定の処理の実行が制限される。これにより、特典付与手段による付与判定と先特定手段による特定の処理とが同時に実行されることを抑制できる。この結果、特徴A14に記載した優れた効果を良好に得ることができる。
特徴A16.前記付与判定手段は、前記付与対応結果となる確率が相対的に高低となる高確率付与判定手段(主制御装置81のMPU202におけるステップS703の処理を実行する機能)と低確率付与判定手段(主制御装置81のMPU202におけるステップS702の処理を実行する機能)とを備えており、さらに、前記付与判定の結果が前記付与対応結果となった後、予め定められた回数の付与判定が行われるまで前記高確率付与判定手段による付与判定が行われるものであり、前記回数の付与判定が行われた後には前記低確率付与判定手段による付与判定が行われるものであり、
前記先特定手段は、前記高確率付与判定手段による付与判定が行われる特別情報を対象に前記特定の処理を実行するものであることを特徴とする特徴A1乃至A15のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A16によれば、先特定手段は、高確率付与判定手段による付与判定の対象となる特別情報に対して特定の処理を実行する。これにより、特定の処理を実行する場合に、その特定の処理の対象となる特別情報が高確率付与判定手段及び低確率付与判定手段のいずれの付与判定手段により付与判定が実行されるかを、その都度判定する必要がなくなる。この結果、特定の処理が実行される場合にその特別情報がいずれの付与判定手段による付与判定の対象となるかを、その都度特定する構成に比べ、先特定手段による特定の処理が実行される場合の処理負荷を軽減できる。
特徴B1.予め定められた取得条件(各作動口33,34への入球)が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている付与情報に対応しているか否かの付与判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理にて当否判定処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記情報取得手段により取得された前記特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果を反映する情報を、当該特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段(主制御装置81のMPU202における保留予告用の確認処理を実行する機能)と、
前記先特定手段による特定結果に基づいた特別報知が、前記先特定手段による特定対象となった前記特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段(図柄表示装置41、特別表示装置48)にて実行されるようにする特別報知制御手段(第1の実施の形態の表示制御装置212のMPU252におけるラウンド表示開始処理及び特別演出用ラウンド中表示処理、第2の実施の形態の表示制御装置212のMPU252における変動表示制御処理、第3の実施の形態の表示制御装置212のMPU252における変動中用処理をそれぞれ実行する機能)と、
を備え、
前記先特定手段は、先に実行された前記特定の処理の特定結果が切換対象結果(第1保留予告用の確認処理における当否判定処理にて大当たり当選と判定されること)となったことに基づいて、その後に前記特定の処理の実行対象となる前記特別情報(第1の実施の形態における各保留予告用の確認処理における当否判定の対象となる保留情報)及びその後の前記特定の処理の実行態様(第2の実施の形態における第2保留予告用の確認処理において、高確率モードに対応した当否判定処理、又は低確率モードに対応した当否判定処理を実行する機能)のうち少なくとも一方を切り換える切換手段(主制御装置81のMPU202による第2保留予告用の確認処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、付与判定の対象となっていない所定の特別情報に応じた特別報知が、当該特別情報が付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段にて実行されることがある。これにより、遊技者にとっては、特別情報が取得情報記憶手段に記憶されている場合には後に付与判定の対象となる特別情報について付与判定の対象となった場合の結果を特別報知の内容に応じて確認する又は予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。この結果、遊技の注目度を高められる。
特定結果が切換対象結果となったことに基づいて、その後の特定の処理の実行対象となる特別情報や、特定の処理の実行態様が切り換えられる。この結果、切換対象結果となった場合の特定の処理や、特定の処理が実行されるタイミングを多様化することができる。この結果、特定の処理が実行される場合の処理の態様やタイミングが単調化することを抑制し、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
特徴B2.前記先特定手段は、前記切換対象結果となった前記特別情報が前記付与判定の対象となる前に、前記切換対象結果となったことに対応した前記特定の処理を実行するものであることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、切換対象結果となった特別情報が付与判定の対象となる前に、当該切換対象結果に対応した特定の処理が実行される。これにより、切換対象結果となったことに基づく特定の処理を早いタイミングで実行することが可能となる。
特徴B3.前記先特定手段は、予め定められた数の前記特別情報を上限として、前記特定の処理を実行するものであり、前記切換対象結果となった場合、前記特定の処理の対象となる前記特別情報を増加させるものであることを特徴とする特徴B1又はB2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、切換対象結果となった場合、特定の処理の対象となる特別情報の数を増加させることが可能となる。特定の処理の結果に応じて特定の処理の対象となる保留情報の数を異ならせることで、特定の処理が実行される場合のパターンを多様化できる。この結果、特定の処理の対象となる特別情報の数に注目して遊技者は遊技を行い、遊技への注目度を高めることができる。
特徴B4.前記特別報知制御手段は、前記切換対象結果となるまでの前記先特定手段による前記特定の処理に基づく前記特別報知と、前記切換対象結果となった後の前記先特定手段による前記特定の処理に基づく前記特別報知と、を区別可能に実行することを特徴とする特徴B3に記載の遊技機。
特徴B4によれば、特別報知を把握することで、先特定手段による特定の処理の対象となる特別情報が増加しているか否かを遊技者が把握できる。これにより、切換対象結果となるまでの先特定手段による特定の処理に基づく特別報知と、切換対象結果となった後の先特定手段による特定の処理に基づく特別報知とが、それぞれ実行されていることを遊技者に把握させることが可能となる。
特徴B5.前記特別報知制御手段は、前記切換対象結果となるまでの前記先特定手段による前記特定の処理に基づく前記特別報知と、前記切換対象結果となった後の前記先特定手段による前記特定の処理に基づく前記特別報知と、をそれぞれ共通の報知態様として実行することを特徴とする特徴B4に記載の遊技機。
特徴B5によれば、切換対象結果となるまでの先特定手段による特定の処理に基づく特別報知と、切換対象結果となった後の先特定手段による特定の処理に基づく特別報知と、が共通の報知態様となっている。これにより、特別報知を実行するために、予め記憶する情報量を削減できる。
なお、特別報知の報知態様を共通のものとする場合、切換対象結果となるまでの先特定手段による特定の処理に基づく特別報知と、切換対象結果となった後の先特定手段による特定の処理に基づく特別報知とで、例えば特別報知を実行するタイミングを異ならせるようにすればよい。
特徴B6.前記特別報知として、第1特別報知と第2特別報知とが設定されており、
前記特別報知が実行される場合、前記第1特別報知及び前記第2特別報知のそれぞれが実行されるものであり、
前記特別報知制御手段は、
前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに応じて、前記第1特別報知を実行させる第1特別報知制御手段(表示制御装置212のMPU252による特別発光処理を実行する機能)と、
前記第2特別報知を実行させる第2特別報知制御手段(表示制御装置212のMPU252による特別表示処理を実行する機能)と、
を備え、
前記第1特別報知制御手段は、前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに関わらず、前記第1特別報知の内容を決定するものであり、
前記第2特別報知制御手段は、前記所定の特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となるタイミングに基づいて、前記第2特別報知の内容を決定するものであることを特徴とする特徴B4又はB5に記載の遊技機。
特徴B6によれば、第1特別報知は、特別情報が付与判定の対象となるタイミングに関わらずその内容が決定される。第2特別報知は、特別情報が付与判定の対象となるタイミングに応じてその内容が決定される。
第1特別報知を特別情報が付与判定の対象となるタイミングとは関わらずその内容を決定することにより、特別情報が付与判定の対象となるタイミングに関わらず第1特別報知の内容を共通化できる。この結果、第1特別報知の実行にかかる情報量を削減できる。また、第1特別報知が実行されたタイミングが付与判定の対象となるタイミングと対応していることにより、第1特別報知が実行されたタイミングを理解することで、いずれの特別情報に対する特別報知であるかを遊技者が把握できる。
ここで、第1特別報知が実行されたとしても、その第1特別報知がいずれのタイミングで実行されたかを遊技者が理解できないことが考えられる。この点、本特徴では、特別情報が付与判定の対象となるタイミングに応じてその内容が異なる第2特別報知が実行される。これにより、第2特別報知の内容を把握することで、その特別報知がいずれの特別情報に対応したものであるかを遊技者が把握できる。
特徴B7.前記切換対象結果は、前記付与判定手段による付与判定の結果が、前記付与対応結果と判定されることであり、
前記特別報知制御手段は、前記付与判定手段による付与判定の結果が、前記付与対応結果である場合に前記特別報知を実行するものであり、さらに、前記先特定手段による前記特定の処理により前記付与対応結果に対応した前記特別情報が記憶されていることが特定された後、再び前記先特定手段による前記特定の処理により前記付与対応結果に対応した前記特別情報が記憶されていることが特定された場合、後に前記付与対応結果に対応していると特定された前記特別情報に対応した前記特別報知が、先に前記付与対応結果に対応していると特定された前記特別情報に対応した前記特別報知の方よりも、実行される確率が低くなるようにするものであることを特徴とする特徴B3乃至B6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B7によれば、付与判定手段による付与判定の結果が付与対応結果である場合に特別報知が実行される。また、先特定手段により先に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に基づく特別報知の方よりも、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に基づく特別報知の方が、実行される確率が低くなっている。これにより、先に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に基づく特別報知が実行される頻度を高くすることができる。また、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に基づく特別報知が実行されなくとも、付与対応結果に対応した特別情報が記憶されていることを遊技者に期待させる効果が得られる。
ここで、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に関する特別報知は、先に付与対応結果に対応していると特定された特別情報が付与判定の対象となった場合に実行され得る。このため、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に関する特別報知は、実行される確率が低く設定されているとしても、当該特別情報に関する特別報知が実行される機会が設けられているため、当該特別情報に関する特別報知が実行される頻度が極端に低くなることを抑制できる。
特徴B8.前記付与判定手段は、付与判定の結果が前記付与対応結果となった後、特定回数の付与判定が行われるまで、前記付与判定の結果が前記付与対応結果となる確率が変更されるものであり、
前記切換対象結果は、前記付与判定手段による付与判定の結果が、前記付与対応結果と判定されることであり、
前記先特定手段は、前記特定の処理の結果が、前記特別情報が前記付与対応結果に対応していると判定した場合、さらに、当該特別情報からみて前記付与判定手段による付与判定が前記特定回数実行されるまでに当該付与判定の対象となる前記特別情報に対して前記特定の処理を実行するものであることを特徴とする特徴B3乃至B7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B8によれば、付与判定手段による付与判定の結果が付与対応結果となった後、所定回数の付与判定が実行されるまで、付与対応結果となる確率が変更される。先特定手段による特定の処理の結果が付与対応結果に対応している場合、その特定結果に対応した特別情報からみて特別回数の付与判定が実行されるまでに、当該付与判定の対象となる特別情報に対して特定の処理が実行される。つまり、先特定手段により付与対応結果に対応した特別情報が記憶されていることが特定された場合、その特別情報が付与判定の対象となった後、付与対応結果となる確率が変更された状態にて付与判定の対象となる特別情報に対して先特定手段による特定の処理が実行されるように、先特定手段による特定の処理の対象となる特別情報が増加する。
付与対応結果となる確率が変更されている場合、遊技者は付与判定の結果に注目して遊技を行っているものと考えられる。この点、本特徴では、遊技者の遊技への注目度が高くなる特別情報に対して特別報知が実行される機会を増加することができる。これにより、特別報知への遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴B9.前記付与判定手段は、所定の条件が成立した場合に、前記付与対応結果となる確率を変更するものであり、
前記先特定手段は、前記特定の処理の結果が、前記所定の条件の成立に対応している場合、その後の前記特定の処理を前記付与対応結果となる確率が変更されたものに対応して実行するものであることを特徴とする特徴B1乃至B8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B9によれば、先特定手段による特定の処理の結果が、付与対応結果となる確率の変更に対応した所定の条件の成立に対応している場合、付与対応結果となる確率が変更されたことに対応した先特定手段による特定の処理が実行される。これにより、付与対応結果となる確率が変更される場合があったとしても、先特定手段による特定の処理を良好に実行できる。
特徴B10.前記特別報知として、実行された場合に前記特別情報が前記付与対応結果に対応している期待度が異なるものが複数種類設定されており、
前記特別報知制御手段は、前記先特定手段による前記特定の処理により前記付与対応結果に対応した前記特別情報が記憶されていることが特定された後、再び前記先特定手段による前記特定の処理により前記付与対応結果に対応した前記特別情報が記憶されていることが特定された場合、後に前記付与対応結果に対応していると特定された前記特別情報に対応した前記特別報知が、先に前記付与対応結果に対応していると特定された前記特別情報に対応した前記特別報知の方よりも、前記付与対応結果に対応している期待度が低くなるようにするものであることを特徴とする特徴B1乃至B9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B10によれば、付与判定手段による付与判定の結果が付与対応結果である場合に特別報知が実行される。また、先特定手段により先に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に基づく特別報知の方よりも、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に基づく特別報知の方が、付与対応結果に対応している期待度が低いものが実行されるようになっている。これにより、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に基づく特別報知よりも、先に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に基づく特別報知の方に対応した特別情報に対する遊技者の注目度を高めることができる。
ここで、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に関する特別報知は、先に付与対応結果に対応していると特定された特別情報が付与判定の対象となった場合に実行され得る。このため、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に関する特別報知は、付与対応結果に対応している期待度が低いものが選択されているとしても、当該特別情報に関する特別報知が実行される機会が設けられているため、当該特別情報に対する遊技者の注目度を後に高めることができる。
特徴B11.前記特別報知制御手段は、前記先に前記付与対応結果に対応していると特定された前記特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となった後に、前記後に前記付与対応結果に対応していると特定された前記特別情報に対応した前記特別報知を実行する場合、当該特別情報について直前に実行されている前記特別報知よりも、前記付与対応結果に対応している期待度が高いものを実行することを特徴とする特徴B10に記載の遊技機。
特徴B11によれば、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に対応した特別報知が再び実行される場合、前回実行されていた特別報知よりも付与対応結果に対応している期待度が高いものが実行される。これにより、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に対する遊技者の注目度を高めることができる。この結果、先に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に対応した特別報知が実行された場合には、その特別報知に遊技者が注目し、その特別情報が付与判定の対象となった場合には、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に遊技者が注目する。したがって、複数回の特別報知が実行される場合に、先に付与判定の対象となる特別情報が付与判定結果に対応していることを遊技者に期待させることができる。
以上より、後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に対応した特別報知が実行されることにより、当該後に付与対応結果に対応していると特定された特別情報が付与対応結果に対応していることに遊技者が特に期待し、先に付与対応結果に対応していると特定された特別情報に対する付与判定の結果に対する遊技者の注目度が低下することを抑制できる。この結果、特別報知が複数回実行される場合に、一の特別報知(先に実行される特別報知)に対する遊技者の注目度が十分に高まらなくなることを抑制できる。
特徴C1.予め定められた取得条件(各作動口33,34への入球)が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている付与情報に対応しているか否かの付与判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理にて当否判定処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記情報取得手段により取得された前記特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果を反映する情報を、当該特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段(主制御装置81のMPU202における保留予告用の確認処理を実行する機能)と、
前記先特定手段による特定結果に基づいた特別報知が、前記先特定手段による特定対象となった前記特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段(図柄表示装置41、特別表示装置48)にて実行されるようにする特別報知制御手段(第1の実施の形態の表示制御装置212のMPU252におけるラウンド表示開始処理及び特別演出用ラウンド中表示処理、第2の実施の形態の表示制御装置212のMPU252における変動表示制御処理、第3の実施の形態の表示制御装置212のMPU252における変動中用処理をそれぞれ実行する機能)と、
前記報知手段又は前記報知手段とは異なる特定報知手段において、絵柄の変動表示が開始された後に前記付与判定手段による付与判定の結果に対応した結果を表示させて前記絵柄の変動表示を終了させることを遊技回の1回として、当該報知手段又は前記報知手段とは異なる特定報知手段を制御する遊技回制御手段(主制御装置81による遊技回制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記付与判定手段は、前記付与対応結果となる確率が相対的に高低となる高確率付与判定手段(主制御装置81のMPU202におけるステップS703の処理を実行する機能)と低確率付与判定手段(主制御装置81のMPU202におけるステップS702の処理を実行する機能)とを備えており、さらに、付与判定の結果が第1付与情報に対応しているとする第1付与対応結果であった場合、その付与判定の後に前記高確率付与判定手段による付与判定が行われるものであり、付与判定の結果が第2付与情報に対応しているとする第2付与対応結果であった場合、その付与判定の後に前記低確率付与判定手段による付与判定が行われるものであり、
前記先特定手段は、前記特別情報が前記第1付与情報及び前記第2付与情報のいずれに対応しているかを特定可能なものであり、
前記遊技回制御手段は、前記付与判定の結果が前記第1付与対応結果である場合、前記付与判定の結果に対応した結果として、第1付与絵柄又は第1付与絵柄の組合せを最終停止表示させるものであり、前記付与判定の結果が第2付与対応結果である場合、前記付与判定の結果に対応した結果として、第2付与絵柄又は第2付与絵柄の組合せを最終停止表示させるものであり、
さらに、前記先特定手段により前記付与対応結果に対応した前記特別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されていることが特定され、且つ、当該特別情報が前記付与判定の対象となる前に再び前記先特定手段により前記付与対応結果に対応した特別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されていることが特定された場合、前記付与対応結果に対応していると先に前記先特定手段により特定された前記特別情報が前記付与判定の対象となった場合、その付与判定の結果が前記第1付与対応結果及び前記第2付与対応結果のいずれであるかに関わらず、前記第1付与絵柄又は前記第1付与絵柄の組合せを最終停止表示させることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、付与判定の対象となっていない所定の特別情報に応じた特別報知が、当該特別情報が付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段にて実行されることがある。これにより、遊技者にとっては、特別情報が取得情報記憶手段に記憶されている場合には後に付与判定の対象となる特別情報について付与判定の対象となった場合の結果を特別報知の内容に応じて確認する又は予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。この結果、遊技の注目度を高められる。
先特定手段により複数の付与対応結果に対応した特別情報が記憶されていることが特定された場合、その複数の特別情報のうち、先に付与判定の対象となる特別情報が付与判定の対象となった場合、その結果が第1付与対応結果及び第2付与対応結果のいずれであるかに関わらず、第1絵柄又は第1絵柄の組合せが最終停止表示される。この結果、第1絵柄又は第1絵柄の組合せが最終停止表示される頻度を高めることが可能となる。このように、第1絵柄又は第1絵柄の組合せが最終停止表示される回数が多いことにより、遊技の興趣が高まったり、特典が付与される機会が多いと考え遊技を続行する意欲が高まったりすることが考えられ、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、付与情報に対応した特別情報が記憶されていることが第2先特定手段により特定されているため、第1先特定手段により付与情報に対応していると特定された特別情報が付与判定の対象となった状態では、既に付与情報に対応している特別情報が取得情報記憶手段に記憶されていることとなる。このため、第1先特定手段により付与情報に対応していると特定された特別情報が付与判定の対象となった場合に第1絵柄又は第1絵柄の組合せを最終停止表示させたとしても、その後、付与判定結果となるタイミングが遅くなることを抑制できる。これにより、第1絵柄又は第1絵柄の組合せが最終停止表示される頻度を高めつつ、第1絵柄又は第1絵柄の組合せが最終停止表示された場合の第2絵柄又は第2絵柄の組合せが最終停止表示された場合に対する優位性を担保できる。
特徴D1.予め定められた取得条件(各作動口33,34への入球)が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている付与情報に対応しているか否かの付与判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理にて当否判定処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記情報取得手段により取得された前記特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果を反映する情報を、当該特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段(主制御装置81のMPU202における保留予告用の確認処理を実行する機能)と、
前記先特定手段による特定結果に基づいた特別報知が、前記先特定手段による特定対象となった前記特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段(図柄表示装置41、特別表示装置48)にて実行されるようにする特別報知制御手段(表示制御装置212のMPU252におけるラウンド表示開始処理及び特別演出用ラウンド中表示処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別報知制御手段は、前記特別情報としての第1特別情報と、当該第1特別情報が前記付与判定手段による付与判定の対象となった後に当該付与判定手段による付与判定の対象となる第2特別情報に対して、前記特別報知をそれぞれ実行する場合、前記第1特別情報に対応した前記特別報知の内容に応じて、前記第2特別情報に対応した前記特別報知の内容を決定するものであることを特徴とする遊技機。
特徴D1によれば、付与判定の対象となっていない所定の特別情報に応じた特別報知が、当該特別情報が付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段にて実行されることがある。これにより、遊技者にとっては、特別情報が取得情報記憶手段に記憶されている場合には後に付与判定の対象となる特別情報について付与判定の対象となった場合の結果を特別報知の内容に応じて確認する又は予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。この結果、遊技の注目度を高められる。
また、第1特別情報に対する特別報知が実行された後に、第2特別情報に対する特別報知が実行される場合、実行されていた第1特別情報に対する特別報知の内容に応じて、第2特別情報に対応した特別報知の内容が決定される。これにより、第1特別情報に対する特別報知が実行された場合には、その内容に遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
さらに、第1特別情報に対応した特別報知が実行された後、第2特別情報に対応した特別報知が実行されるまで、その内容を把握した状態を遊技者は維持するものと考えられる。この結果、遊技者が特別報知の内容に注目している期間を長くすることができる。
特徴E1.予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている付与情報に対応しているか否かの付与判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を予め定められた順番で順次行う付与判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理にて当否判定処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態に移行させる移行手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備えた遊技機において、
前記情報取得手段により取得された所定の特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果を反映する情報を、当該所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段(第6の実施の形態における主制御装置81のMPU202による保留予告用の確認処理を実行する機能)と、
当該先特定手段による特定結果を反映する特別報知が、当該先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段(図柄表示装置41)にて実行されるようにする特別報知制御手段(第6の実施の形態における主制御装置81のMPU202によるステップS3106〜ステップS3108の処理及び表示制御装置212のMPU252におけるラウンド表示開始処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別報知制御手段は、前記特定遊技状態中に前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に対して前記特別報知を行うとともに、当該特別情報について前記特別報知を実行する実行期間を当該特別情報が当該特定遊技状態の終了後に前記付与判定の対象となる順番に対応させて異ならせ、さらには各実行期間では前記特別報知の対象となった前記特別情報が前記付与対応結果に対応しているか否かにより特別報知の実行態様又は所定の報知態様となる特別報知の実行頻度を異ならせる特定制御手段(第6の実施の形態における表示制御装置212のMPU252におけるラウンド表示開始処理を実行する機能)を備え、
前記特定遊技状態として、当該特定遊技状態の終了後に実行される前記付与判定において前記付与対応結果となる前記特別情報が相対的に多くなり得る状況で進行する高期待度の特定遊技状態と、相対的に少なくなり得る状況で進行する低期待度の特定遊技状態と、があり、
前記特定制御手段による前記特定遊技状態中の前記特別報知は、前記高期待度の特定遊技状態では実行される一方、前記低期待度の特定遊技状態では実行されないことを特徴とする遊技機。
特徴E1によれば、付与判定の対象となっていない所定の特別情報に応じた特別報知が、当該特別情報が付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段にて実行されることがある。これにより、遊技者にとっては、特別情報が取得情報記憶手段に記憶されている場合には後に付与判定の対象となる特別情報について付与判定の対象となった場合の結果を特別報知の内容に応じて確認する又は予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。この結果、遊技の注目度を高められる。
また、特別報知が実行される実行期間は、特別情報が特定遊技状態の終了後に付与判定の対象となる順番に対応させて異なっている。これにより、特別報知が実行される実行期間を把握することにより、当該特別報知に係る特別情報が特定遊技状態の終了後において何番目に付与判定の対象となるかを特定することができる。
さらに、特別報知の実行態様又は実行頻度は、特別情報が付与対応結果に対応しているか否かにより異なっているため、特別報知の実行態様又は実行頻度を把握することにより、特別情報が付与対応結果に対応しているか否かを特定することができる。これにより、特別報知への注目度を高めることができる。
かかる構成において、特別情報が付与対応結果に対応している期待度が相対的に低い低期待度の特定遊技状態では、特別情報が付与対応結果に対応した実行態様の特別報知は行われにくい、又は特別報知が実行される実行頻度が変化しにくい。このため、特別情報が付与対応結果に対応しない実行態様の特別報知が繰り返し実行されたり、実行頻度が変化しなかったりして、特別報知が単調なものとなり易い。
これに対して、本特徴によれば、特別制御手段による特別報知は高期待度の特定遊技状態においてのみ実行され、低期待度の特定遊技状態では実行されないようになっているため、特別報知が単調なものとなることを抑制することができ、当該特別報知が単調なものとなることに起因する遊技への注目度の低下を抑制することができる。
特徴E2.前記付与判定のモードとして、前記付与判定手段による判定結果が前記付与対応結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードと、があり、
前記高期待度の特定遊技状態は、当該特定遊技状態の終了後に実行される前記付与判定のモードが前記高確率モードとなる特定遊技状態であり、
前記低期待度の特定遊技状態は、当該特定遊技状態の終了後に実行される前記付与判定のモードが前記低確率モードとなる特定遊技状態であることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
特徴E2によれば、高確率モード用特定遊技状態では、特別情報が付与対応結果となる確率が相対的に高いため、付与判定において付与対応結果となる特別情報が相対的に多くなり得る。一方、低確率モード用特定遊技状態では、特別情報が付与対応結果となる確率が相対的に低いため、付与判定において付与対応結果となる特別情報が相対的に低くなり得る。
かかる構成において、特別制御手段による特別報知は高確率モード用特定遊技状態においてのみ実行され、低確率モード用特定遊技状態では実行されないようになっているため、特徴E1の効果を奏することができる。
特徴E3.遊技者の発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な始動入球部(各作動口33,34)と、
を備え、
前記始動入球部には、
第1始動入球部(上作動口33)と、
開状態と閉状態とに切換可能な第2始動入球部(下作動口34)と、
が含まれており、
前記情報取得手段は、前記取得条件として前記各始動入球部のいずれかに遊技球が入球したことに基づいて前記特別情報を取得するものであり、
前記第2始動入球部において予め定められた動作態様で開閉動作が行われるように前記第2始動入球部を制御する開閉制御手段(電役サポート用処理を実行する機能)を備え、
前記動作態様として、前記第2始動入球部への入球の期待度が相対的に高低となる高期待度態様(高頻度サポートモード)と低期待度態様(低頻度サポートモード)とがあり、
前記高期待度の特定遊技状態は、前記動作態様が前記高期待度態様である状況において前記特定遊技状態に移行した場合における特定遊技状態であり、
前記低期待度の特定遊技状態は、前記動作態様が前記低期待度態様である状況において前記特定遊技状態に移行した場合における特定遊技状態であることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
特徴E3によれば、低期待度態様において取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数は、高期待度態様におけるそれよりも少ないことが想定される。これにより、動作態様が低期待度態様である状況において特定遊技状態に移行した場合、先特定手段による特定対象となる特別情報の数が少ないことが期待され、その分だけ付与対応結果となる特別情報が少なくなり得る。よって、動作態様が低期待度態様である状況において特定遊技状態に移行した場合における特定遊技状態は、低期待度の特定遊技状態といえる。
一方、動作態様が高期待度態様である状況において特定遊技状態に移行した場合、先特定手段による特定対象となる特別情報の数は相対的に多いことが期待され、その分だけ付与対応結果となる特別情報が多くなり得る。これにより、動作態様が高期待度態様である状況において特定遊技状態に移行した場合における特定遊技状態は、高期待度の特定遊技状態といえる。
特徴E4.前記取得情報記憶手段は、
前記第1始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した特別情報を、第1規定数を上限として記憶する第1取得情報記憶手段(第1結果表示部用保留エリアRa)と、
前記第2始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した特別情報を、第2規定数を上限として記憶する第2取得情報記憶手段(第2結果表示部用保留エリアRb)と、
を備えており、
前記付与判定手段は、前記第1取得情報記憶手段又は前記第2取得情報記憶手段に記憶されている特別情報のそれぞれに対して前記付与判定を行うものであることを特徴とする特徴E3に記載の遊技機。
特徴E4によれば、第1規定数と第2規定数とが別々に設定されているため、第2始動入球部が開状態となっている状況において取得される特別情報の最大数と、第2始動入球部が閉状態となっている状況において取得される特別情報の最大数とが実質的に異なることとなる。これにより、特定遊技状態に移行する場合の特別情報の数に明確に差が生じる。
これに対して、特徴E1等の構成を適用することによって、好適に特別報知を行える場合にのみ当該特別報知を実行することができるようになっている。
特徴E5.前記低期待度の特定遊技状態中に、前記特別報知とは異なる一連の非特別報知を複数である特定数の実行期間に跨って実行する非特別報知実行手段(表示制御装置212のMPU252におけるステップS3302〜ステップS3305の処理を実行する機能)を備え、
前記特定数は、前記動作態様が前記低期待度態様である状況において前記情報取得手段に取得されることが期待される期待数よりも多く設定されていることを特徴とする特徴E3又は特徴E4に記載の遊技機。
特徴E5によれば、低期待度の特定遊技状態では、特別報知に代えて、一連の非特別報知を実行することにより、特別報知が行われないことによって生じ得る遊技への注目の低下を抑制することができる。
また、非特別報知は、複数である特定数の実行期間に跨って行われる一連のものであるため、各実行期間毎に個別に行われる特別報知では設定できないような長い期間に亘って連続する演出を非特別報知として設定することができる。これにより、非特別報知の自由度を高めることができ、非特別報知への注目度を高めることができる。
特に、特定数は期待数よりも多く設定されているため、非特別報知が実行される実行期間は、期待数分の特別情報に係る特別報知が行われる実行期間よりも長くなる。これにより、非特別報知の自由度をより好適に高めることができる。
ここで、特徴E1等によれば、低期待度の特定遊技状態では特別報知は実行しないため、特定遊技状態において特別報知を行うための期間を、非特別報知を行うための期間として用いることができる。これにより、期待数の実行期間よりも長い特定数の実行期間を確保することができる。
なお、特徴E4との関係によれば、「前記期待数は前記第1規定数である」構成が考えられる。
特徴E6.表示領域を有し、前記特定遊技状態中に前記表示領域において所定の演出が行われる演出実行手段(図柄表示装置41)を備え、
前記特定制御手段は、前記表示領域に表示される演出の進行を異ならせることにより、前記特別報知を行うものであることを特徴とする特徴E1乃至E5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴E6によれば、特別報知は、表示領域に表示される演出の進行が異なることにより行われる。これにより、特定遊技状態中に行われる所定の演出に注目していれば、自ずと特別報知を視認することとなる。よって、特別報知が見逃される不都合を回避することができる。
また、低期待度の特定遊技状態では特別報知は行われないようになっているため、表示領域において所定の演出が行われる。これにより、低期待度の特定遊技状態においては所定の演出を好適に見せることができる。よって、所定の演出と特別報知とを好適に実行することができ、特定遊技状態への遊技への注目度をより高めることができる。
特徴E7.遊技者の発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)と、
前記遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を前記開状態とした後に前記閉状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定遊技状態は、予め定められた終了条件が成立するまで前記可変入球制御が継続されるラウンド遊技が複数の特定回数(8回)に亘って実行されるものであり、
前記特別報知を実行する実行期間はラウンド遊技を実行する期間に対応していることを特徴とする特徴E1乃至E6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴E7によれば、ラウンド遊技を把握することにより、特別報知が行われる実行期間を把握することができる。これにより、特別報知が行われた場合に、その特別報知がいずれの実行期間にて行われたものであるかを把握し易くなっている。よって、特別報知に係る特別情報について付与判定が行われる順番を容易に把握することができ、ラウンド遊技と特別報知とを密接に関連付けることができる。
特徴F1.予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている付与情報に対応しているか否かの付与判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を予め定められた順番で順次行う付与判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理にて当否判定処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態に移行させる移行手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備えた遊技機において、
前記情報取得手段により取得された所定の特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果を反映する情報を、当該所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段(第7の実施の形態における主制御装置81のMPU202による保留予告用の確認処理を実行する機能)と、
当該先特定手段による特定結果を反映する特別報知が、当該先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段(図柄表示装置41)にて実行されるようにする特別報知制御手段(第7の実施の形態における主制御装置81のMPU202によるラウンド演出決定処理及び表示制御装置212のMPU252におけるラウンド表示開始処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別報知制御手段は、前記特定遊技状態中に前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に対して前記特別報知を行うとともに、当該特別情報について前記特別報知を実行する実行期間を当該特別情報が当該特定遊技状態の終了後に前記付与判定の対象となる順番に対応させて異ならせ、さらには各実行期間では前記特別報知の対象となった前記特別情報が前記付与対応結果に対応しているか否かにより特別報知の実行態様又は所定の報知態様となる特別報知の実行頻度を異ならせる特定制御手段(第7の実施の形態における表示制御装置212のMPU252のラウンド表示開始処理において第1保留予告演出を実行する機能)を備え、
前記特定制御手段による前記特定遊技状態中の前記特別報知は、当該特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が予め定められた特定数よりも多い場合には実行される一方、前記特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が前記特定数以下の場合には実行されないことを特徴とする遊技機。
特徴F1によれば、付与判定の対象となっていない所定の特別情報に応じた特別報知が、当該特別情報が付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段にて実行されることがある。これにより、遊技者にとっては、特別情報が取得情報記憶手段に記憶されている場合には後に付与判定の対象となる特別情報について付与判定の対象となった場合の結果を特別報知の内容に応じて確認する又は予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。この結果、遊技の注目度を高められる。
また、特別報知が実行される実行期間は、特別情報が特定遊技状態の終了後に付与判定の対象となる順番に対応させて異なっている。これにより、特別報知が実行される実行期間を把握することにより、当該特別報知に係る特別情報が特定遊技状態の終了後において何番目に付与判定の対象となるかを特定することができる。
さらに、特別報知の実行態様又は実行頻度は、特別情報が付与対応結果に対応しているか否かにより異なっているため、特別報知の実行態様又は実行頻度を把握することにより、特別情報が付与対応結果に対応しているか否かを特定することができる。これにより、特別報知への注目度を高めることができる。
かかる構成において、特定遊技状態に移行する状況において取得されている特別情報の数が少ない場合、特別報知が行われる頻度が低くなるとともに、付与対応結果に対応している特別情報が存在する期待度が低くなる。このため、特別報知が行われる頻度が低下したり、特別報知が単調なものとなったりする不都合が生じ得る。
これに対して、本特徴によれば、特別制御手段による特別報知は、特定遊技状態に移行する状況において取得されている特別情報の数が特定数よりも多い場合にのみ実行され、特定数以下の場合には実行されないため、上記不都合を回避することができ、遊技への注目度の低下を抑制することができる。
特徴F2.前記特定制御手段は第1特定制御手段であり、
前記特別報知制御手段は、前記特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が1以上であって且つ前記特定数以下の場合に、前記特定遊技状態において1の特別情報に係る前記特別報知を複数の実行期間に跨って行う第2特定制御手段(第7の実施の形態における表示制御装置212のMPU252のラウンド表示開始処理において第2保留予告演出を実行する機能)を更に備えていることを特徴とする特徴F1に記載の遊技機。
特徴F2によれば、特定遊技状態に移行する状況において取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が1以上であって且つ特定数以下の場合には、第2特定制御手段による特別報知が行われる。当該第2特定制御手段による特別報知の実行期間は、第1特定制御手段による特別報知の実行期間よりも長く設定されている。これにより、特別情報が少ない状況であっても特別報知が行われている期間を長くすることができ、遊技への注目度を高めることができる。
また、第2特定制御手段による特別報知の実行期間が長く設定されていることにより、物語が進行していくような比較的長期間を要する実行態様を当該第2特定制御手段による特別報知の実行態様に設定することが可能となる。これにより、第2特定制御手段による特別報知の実行態様の自由度を高めることができ、第2特定制御手段による特別報知への注目度を高めることができる。
特徴F3.前記特別報知制御手段は、前記特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数が0である場合、前記特別報知を行わないものであることを特徴とする特徴F1又は特徴F2のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F3によれば、特定遊技状態に移行する状況において取得情報記憶手段に記憶されている特別情報がない場合には、特別報知を実行しない。これにより、特別情報が記憶されていないにもかかわらず、特別報知が実行される不都合を回避することができる。
特徴F4.前記特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数が前記特定数以下の場合、前記特別報知とは異なる一連の非特別報知を、前記特定数よりも多い規定数の実行期間に跨って実行する非特別報知実行手段(第7の実施の形態において表示制御装置212のMPU252のラウンド表示開始処理にて通常ラウンド演出を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴F1に記載の遊技機。
特徴F4によれば、特定遊技状態に移行する状況において取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が特定数以下の場合、特別報知に代えて、一連の非特別報知を実行することにより、特別報知が行われないことによって生じ得る遊技への注目の低下を抑制することができる。
また、非特別報知は、規定数の実行期間に跨って行われる一連のものであるため、各実行期間毎に個別に行われる特別報知では設定できないような長い期間に亘って連続する演出を非特別報知として設定することができる。これにより、非特別報知の自由度を高めることができ、非特別報知への注目度を高めることができる。
特に、規定数は特定数よりも多く設定されているため、非特別報知が実行される実行期間は、特定数分の特別情報に係る特別報知が行われる実行期間よりも長くなる。これにより、非特別報知の自由度をより好適に高めることができる。
ここで、特徴F1によれば、特定遊技状態に移行する状況において取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が特定数以下であれば特別報知は実行しないため、特定遊技状態において特別報知を行うための期間を、非特別報知を行うための期間として用いることができる。これにより、特定数の実行期間よりも長い規定数の実行期間を確保することができる。
なお、本特徴を特徴F2又は特徴F3に適用してもよい。この場合、「前記特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数が前記特定数以下の場合」を「前記特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数が0の場合」に置き換える。
特徴F5.表示領域を有し、前記特定遊技状態中に前記表示領域において所定の演出が行われる演出実行手段(図柄表示装置41)を備え、
前記特定制御手段は、前記表示領域に表示される演出の進行を異ならせることにより、前記特別報知を行うものであることを特徴とする特徴F1乃至F4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F5によれば、特別報知は、表示領域に表示される演出の進行が異なることにより行われる。これにより、特定遊技状態中に行われる所定の演出に注目していれば、自ずと特別報知を視認することとなる。よって、特別報知が見逃される不都合を回避することができる。
また、特徴F4との関係によれば、特定遊技状態に移行する状況において取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が特定数以下であれば、表示領域において所定の演出が行われる。これにより、所定の演出を好適に見せることができる。よって、所定の演出と特別報知とを好適に実行することができ、特定遊技状態への遊技への注目度をより高めることができる。
特徴F6.遊技者の発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)と、
前記遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を前記開状態とした後に前記閉状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定遊技状態は、予め定められた終了条件が成立するまで前記可変入球制御が継続されるラウンド遊技が複数の特定回数(8回)に亘って実行されるものであり、
前記特別報知を実行する実行期間はラウンド遊技を実行する期間に対応していることを特徴とする特徴F1乃至F5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F6によれば、ラウンド遊技を把握することにより、特別報知が行われる実行期間を把握することができる。これにより、特別報知が行われた場合に、その特別報知がいずれの実行期間にて行われたものであるかを把握し易くなっている。よって、特別報知に係る特別情報について付与判定が行われる順番を容易に把握することができ、ラウンド遊技と特別報知とを密接に関連付けることができる。
なお、上記特徴A1〜A16のいずれか1の構成に対して、上記特徴B1〜B11のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。また、上記特徴B1〜B11のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1〜A16のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。また、上記特徴C1に対して、上記特徴A1〜A16、特徴B1〜B11のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。また、上記特徴D1に対して、上記特徴A1〜A16、特徴B1〜B11のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。また、上記特徴E1〜E8のいずれか1にて限定した構成に対して、上記特徴A1〜A16、特徴B1〜B11、特徴C1、特徴D1のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。また、上記特徴F1〜F6のいずれか1にて限定した構成に対して、上記特徴A1〜A16、特徴B1〜B11、特徴C1、特徴D1、特徴E1〜E8のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。これら場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
以下に、以上の各特徴を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
球使用ベルト式遊技機:複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにし、さらに、球受皿を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出を行う払出装置とを備え、投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動用操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機。
10…パチンコ機、32a…大入賞口、33…上作動口、34…下作動口、41…図柄表示装置、48…特別報知手段としての特別表示装置、53…遊技球発射機構、81…主制御装置、202…先特定手段を備えたMPU、203…ROM、204…RAM、212…表示制御装置、232…保留球格納エリア、252…特別報知制御手段を備えたMPU、253…プログラムROM、254…ワークRAM、255…VDP、Ra…第1結果表示部用保留エリア、Rb…第2結果表示部用保留エリア。

Claims (1)

  1. 遊技者の発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
    前記遊技領域に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な始動入球部と、を備え、
    前記始動入球部には、
    第1始動入球部と、
    開状態と閉状態とに切換可能な第2始動入球部と、
    が含まれており、
    各前記始動入球部のいずれかに遊技球が入球したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた所定数を上限として記憶する取得情報記憶手段と、
    前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている付与情報に対応しているか否かの付与判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を予め定められた順番で順次行う付与判定手段と、
    前記付与判定手段による付与判定の結果が判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態に移行させる移行手段と、
    を備えた遊技機において、
    前記第1始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した特別情報を、第1所定数を上限として記憶する第1取得情報記憶手段と、
    前記第2始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した特別情報を、第2所定数を上限として記憶する第2取得情報記憶手段と、
    を備えており、
    前記付与判定手段は、前記第1取得情報記憶手段又は前記第2取得情報記憶手段に記憶されている特別情報のそれぞれに対して前記付与判定を行うものであり、
    前記第1取得情報記憶手段に記憶されている特別情報よりも後から前記第2取得情報記憶手段に記憶された特別情報について先に前記付与判定を行うことが可能な優先手段と、
    前記情報取得手段により取得された所定の特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果に対応する情報を、当該所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段と、
    当該先特定手段による特定結果に対応する特別報知が、当該先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段にて実行されるようにする特別報知制御手段と、
    を備え、
    前記特別報知制御手段は、前記特定遊技状態中に前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に対して前記特別報知を行うとともに、当該特別情報について前記特別報知を実行する実行期間を当該特別情報が当該特定遊技状態の終了後に前記付与判定の対象となる順番に対応させて異ならせ、さらには各実行期間では前記特別報知の対象となった前記特別情報が前記付与対応結果に対応しているか否かにより特別報知の実行態様又は所定の報知態様となる特別報知の実行頻度を異ならせる報知演出を実行可能な特定制御手段を備え、
    前記第2始動入球部において予め定められた動作態様で開閉動作が行われるように前記第2始動入球部を制御する開閉制御手段を備え、
    前記動作態様として、前記第2始動入球部への入球の期待度が相対的に高低となる高期待度態様と低期待度態様とがあり、
    前記特定遊技状態として、当該特定遊技状態の終了後に実行される前記付与判定において前記付与対応結果となる前記特別情報が相対的に多くなり得る状況で進行するように、前記動作態様が前記高期待度態様である状況において前記特定遊技状態に移行した場合における高期待度の特定遊技状態と、前記動作態様が前記低期待度態様である状況において前記特定遊技状態に移行した場合における低期待度の特定遊技状態と、
    があり、
    前記特定制御手段による前記特定遊技状態中の前記特別報知を、前記高期待度の特定遊技状態では実行する一方、前記低期待度の特定遊技状態では実行しないようにする第1手段と、
    前記特定制御手段による前記特定遊技状態中の前記特別報知を、当該特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が予め定められた特定数よりも多い場合には実行する一方、前記特定遊技状態に移行する状況において前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数が前記特定数以下の場合には実行しないようにする第2手段と、
    を備え、
    前記開閉制御手段は、前記特定遊技状態中においては前記低期待度態様の動作態様にて前記第2始動入球部の開閉制御が行われるように制御するものであり、
    前記特定制御手段は、前記第1始動入球部への入球に基づいて取得された特別情報についての前記報知演出と、前記第2始動入球部への入球に基づいて取得された特別情報についての前記報知演出とを異なるようにすることが可能であることを特徴とする遊技機。
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