JP2019042388A - 開創器 - Google Patents
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Abstract
【課題】アウターリングによりシート部材を容易に巻き上げることができ、インナーリングを安定な状態で体内に留置することができる開創器を提供する。【解決手段】開創器1は、筒状のシート部材2の一端部に設けられたアウターリング3と、他端部に設けられたインナーリング4とを備える。シート部材2は、アウターリング3に連接する大径部5と、インナーリング4に連接する小径部6と、大径部5と小径部6とを接続する接続部7とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、開創器に関する。
従来、開創器は、内視鏡外科手技(ラパロ手技)等において、腹壁等に設けられた切開創に挿着され、切開創を保護又は拡張する用途に用いられる。
前記開創器として、例えば、可撓性を有する筒状のシート部材の一方の端部にアウターリングを備え、他方の端部に該アウターリングより小径のインナーリングを備え、該シート部材を該アウターリング側から該インナーリング側に向かって次第に縮径する緩やかなテーパ形状としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記開創器において、前記アウターリング及び前記インナーリングは、可撓性を有する樹脂からなり、楕円形状や捩じり形状に変形可能であって、弾発的に略真円形状に復元するようになっている。そこで、前記開創器を使用する際には、まず、前記切開創を介してインナーリングを体内に挿入し、体内側に留置する。
次いで、前記アウターリングを、例えばその径方向内側から径方向外側に複数回転させることにより、該アウターリングの外周面に前記シート部材を巻き上げ、該アウターリングを体表面に密着させる。このようにすることにより、シート部材が切開創に密着して創部を覆って保護する一方、切開創を円形に近い状態に拡張することができる。
ところが、前記特許文献1記載の開創器は、前記シート部材が前記アウターリング側から前記インナーリング側に向かって次第に縮径するテーパ形状とされている。このため、前述のように前記アウターリングの外周面に前記シート部材を巻き上げるに従って、該シート部材に径方向内側に向かう張力が作用するようになり、該アウターリングが歪む等して該シート部材の巻き上げが困難になるという問題がある。
前記問題を解決するために、前記シート部材のうち前記アウターリングの外周面に巻き上げられる部分を、長さ方向に沿って均一な径を備えテーパ形状が付与されていない筒状とし、前記インナーリングに近い部分のみをテーパ形状とすることが考えられる。前記シート部材のうち前記アウターリングの外周面に巻き上げられる部分を均一な径を備える筒状とした開創器では、均一な径の部分では該シート部材に径方向内側に向かう張力が作用しないので、該部分を容易に巻き上げることができると考えられる。
しかしながら、前記シート部材のうち前記アウターリングの外周面に巻き上げられる部分を均一な径を備える筒状とした開創器では、前記テーパ形状の部分の前記アウターリングと前記インナーリングとを結ぶ方向における軸に対する角度が、該アウターリング側から該インナーリング側に向かって次第に縮径する緩やかなテーパ形状とした場合の角度よりも大きくなる。この結果、前記シート部材のうち前記アウターリングの外周面に巻き上げられる部分を均一な径を備える筒状とした開創器では、前記テーパ形状の部分が腹壁等の体表側と体内側との間に位置したときに、体内側に留置される前記インナーリングが不安定になるという不都合がある。
そこで、本発明は、前記アウターリングにより前記シート部材を容易に巻き上げることができ、しかも前記インナーリングを安定な状態で体内に留置することができる開創器を提供することを目的とする。
前記開創器は、前述のように腹壁等に設けられた切開創に挿着されるが、該切開創は体表側では皮下脂肪のような比較的柔らかい組織からなる一方、体内側では筋組織のような比較的硬い組織からなる。従って、前記シート部材の前記テーパ形状の部分が前記切開創の体表側と体内側との間に位置すると、該テーパ形状の部分の前記インナーリングに連接する部分が前記筋組織から強く圧迫される。このとき、前記テーパ形状の部分の前記アウターリングと前記インナーリングとを結ぶ方向における軸に対する角度が、該アウターリング側から該インナーリング側に向かって次第に縮径する緩やかなテーパ形状とした場合の角度よりも大きいと、前記筋組織による押圧力が前記テーパ形状の部分の長さ方向で不均一に作用することとなる。この結果、前記体内側に留置される前記インナーリングが不安定になるものと考えられる。
そこで、本発明の開創器は、可撓性を有する筒状のシート部材と、該シート部材の一方の端部に設けられたアウターリングと、該シート部材の他方の端部に設けられたインナーリングとを備え、該アウターリングは該インナーリングより大径である開創器において、該シート部材は、該アウターリングに連接し長さ方向に沿って均一な径を備える大径部と、該インナーリングに連接し長さ方向に沿って均一な径を備える小径部と、該大径部の該アウターリングと反対側の端部と該小径部の該インナーリングと反対側の端部とを接続する接続部とを備えることを特徴とする。
本発明の開創器は、腹壁等に設けられた切開創を介して、前記インナーリングを体内に挿入し、体内側に留置した状態で、前記アウターリングを複数回転させることにより、該アウターリングの外周面に前記シート部材の前記大径部を巻き上げ、該アウターリングを体表側に密着させる。このとき、本発明の開創器では、前記大径部が長さ方向に沿って均一な径を有するので、前記アウターリングにより該大径部を容易に巻き上げることができる。
前述のように前記アウターリングにより前記大径部を巻き上げると、前記切開創の体表側と体内側との間に、前記接続部と前記小径部とが配置される。この結果、前記小径部は一方の端部で前記接続部に連接し、他方の端部で前記インナーリングに連接しているので、前記切開創の体内側で筋組織から強い押圧力を受ける部分に配置されることとなる。
このとき、前記小径部は長さ方向に沿って均一な径を備える筒状であるので、前記押圧力が該小径部の長さ方向で均一に作用する。従って、本発明の開創器によれば、前記インナーリングを安定な状態で体内に留置することができる。
また、本発明の開創器において、前記接続部は、その前記アウターリング及び前記インナーリングに平行な断面が2つの同形の円弧を互いに凸状部を背向させて接続した形状を備えることが好ましい。
前記接続部の前記アウターリング及び前記インナーリングに平行な断面は、2つの同形の円弧を互いに凸状部を背向させて、換言すれば背中合わせとして接続した形状であるので、2つの該円弧の頂部を結ぶ部分で最も幅が広く、前記第1の接合部に近づくほど幅が狭くなるレモン形状とされている。一方、前記切開創は腹壁等の体表側を所定の長さの直線状に切開したのち、切開方向と直交する方向に押し広げることにより形成される。
従って、前記接続部はその前記アウターリング及び前記インナーリングに平行な断面の形状が前記切開創の横断面に一致する形状となり、本発明の開創器は前記シート部材をより確実に該切開創に密着させることができる。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態の開創器1は、ポリウレタン製シート等からなる可撓性を有する筒状のシート部材2と、シート部材2の一方の端部に設けられたアウターリング3と、シート部材2の他方の端部に設けられたインナーリング4とを備え、アウターリング3はインナーリング4より大径となっている。アウターリング3とインナーリング4とは、それぞれ熱可塑性エラストマー、ポリウレタン等の可撓性を有する樹脂からなり、楕円形状や捩じり形状に変形可能であって、弾発的に略真円形状に復元するようになっている。
シート部材2は、アウターリング3に連接し、長さ方向に沿って均一な径を備える大径部5と、インナーリング4に連接する小径部6と、大径部5と小径部6とを接続する接続部7とからなる。
接続部7は、大径部5のアウターリング3に連接する端部と反対側の端部と、小径部6のインナーリング4に連接する端部と反対側の端部とを接続しており、図1に示すように、平面視したときに、大径部5に連接する部分を下底71、小径部6に連接する部分を上底72とする等脚台形であり、下底71の長さは上底72の長さより大となっている。そして、接続部7は、前記等脚台形の脚部73においてシート部材2の対向する面が互いに接合された第1の接合部74を備えている。
また、小径部6は、図1に示すように、第1の接合部74に連接し長さ方向に延在する端縁部61に、シート部材2の対向する面が互いに接合された第2の接合部62を備えている。
第1の接合部74及び第2の接合部62は、例えば、シート部材2の対向する面を互いに熱溶着することにより形成されるが、接着剤を用いて接着するようにしてもよい。
図2に示すように、接続部7は、その横断面が2つの同形の円弧75,75を互いに凸状部を背向させて、換言すれば背中合わせとして接続した形状を備え、第1の接合部74は2つの円弧75,75の接点から外方に突出するように形成されている。この結果、接続部7は、2つの円弧75,75の頂部を結ぶ部分で最も幅が広く、第1の接合部74(2つの円弧75,75の接点)に近づくほど幅が狭くなるレモン形状とされている。
また、接続部7は、図1に示すように平面視等脚台形であるので、脚部73の長さL2は該等脚台形の高さ(上底72と下底71との距離)L1よりも長くなっている。そこで、接続部7の縦断面は、2つの円弧75,75の頂部を結ぶ部分では図3に示すようにテーパ形状となっており、第1の接合面74を結ぶ部分では図4に示すようにテーパ形状からやや外方に円弧状に突出する形状となっている。
そして、接続部7の側面は、図3に示すテーパ形状から、図4に示すやや外方に円弧状に突出する形状に連続的に変化しており、全体的には擬似的なテーパ形状となっている。
次に、図5を参照して、本実施形態の開創器1の使用方法について説明する。
本実施形態の開創器1を使用する際には、まず、腹壁11を所定の長さの直線状に切開し、直線状の切開部の中央部を該切開部に直交する方向に押し広げることにより、2つ円弧が互いに凸状部を背向させて接続されたレモン形状の切開創12を形成する。
次に、切開創12を介してインナーリング4を体内に挿入し、体内側に留置する。インナーリング4は、楕円形状や捩じり形状に変形させることにより切開創12を介して体内に挿入することができ、挿入後はそれ自体の弾性により弾発的に略真円形状に復元し、切開創12の周囲で腹壁11の体内側表面11bに密着する。
次に、アウターリング3を、例えばその径方向内側から径方向外側に複数回転させることにより、アウターリング3の外周面にシート部材2の大径部5を巻き上げ、アウターリング3を切開創12の周囲で体表側表面11aに密着させる。このとき、大径部5は、長さ方向に沿って均一な径を有するので、アウターリング3により容易に巻き上げることができる。
また、開創器1において小径部6は、一方の端部で接続部7に連接し、他方の端部でインナーリング4に連接している。そこで、前述の操作の結果、開創器1は、切開創12の体表側表面11aと体内側表面11bとの間で、体表側表面11a側に接続部7が配置され、体内側表面11b側に小径部6が配置された状態となる。このとき、接続部7は、そのアウターリング3及びインナーリング4に平行な断面が2つ円弧75,75が互いに凸状部を背向させて接続されたレモン形状となっているので、より確実に切開創12に密着することができる。
また、小径部6は切開創12の体内側表面11b側で、図5に矢示するように筋組織から強い押圧力を受ける部分に配置されることとなるが、小径部6は長さ方向に沿って均一な径を備えるので、該押圧力が小径部6の長さ方向で均一に作用する。従って、開創器1によれば、インナーリング4を安定な状態で体内に留置することができる。
1…開創器、 2…シート部材、 3…アウターリング、 4…インナーリング、 5…大径部、 6…小径部、 7…接続部。
Claims (2)
- 可撓性を有する筒状のシート部材と、該シート部材の一方の端部に設けられたアウターリングと、該シート部材の他方の端部に設けられたインナーリングとを備え、該アウターリングは該インナーリングより大径である開創器において、
該シート部材は、該アウターリングに連接し長さ方向に沿って均一な径を備える大径部と、該インナーリングに連接し長さ方向に沿って均一な径を備える小径部と、該大径部の該アウターリングと反対側の端部と該小径部の該インナーリングと反対側の端部とを接続する接続部とを備えることを特徴とする開創器。 - 請求項1記載の開創器において、前記接続部は、その前記アウターリング及び前記インナーリングに平行な断面が2つの同形の円弧を互いに凸状部を背向させて接続した形状を備えることを特徴とする開創器。
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