JP2019042282A - 留置針装置 - Google Patents

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裕祐 野口
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Abstract

【課題】簡単な構造で、内針が再突出することによる誤穿刺を防止する。【解決手段】内針41は、カテーテル11を貫通した初期位置から、カテーテルから引き抜かれて外筒50内に収納された後退位置へ移動可能である。外筒50の先端に設けられたチャック機構20は、カテーテルハブ15に係合可能なロック爪24a,24bと、内針に係合可能な係合部25a,25bとが設けられたアーム22a,22bを備える。係合部が内針に係合していないとき、ロック爪は中心軸に対して接離するように変位可能である。係合部が内針に係合しているとき、カテーテルハブに対するロック爪の係合が解除されないようにロック爪の変位が制限される。内針が初期位置にあるとき、ロック爪がカテーテルハブに係合し且つ係合部が内針に係合する。内針が初期位置から後退位置へ移動する過程で係合部と内針との係合が解除される。【選択図】図1B

Description

本発明は、軟質のカテーテルと硬質の内針とを備え、カテーテルの先端から内針の先端を突出させた状態で患者に穿刺し、その後、カテーテルを患者に留置したまま内針をカテーテルから引き抜くことができるように構成された留置針装置に関する。
輸液、輸血、体外血液循環などの処置では、針を患者の血管に穿刺した状態で留置する。鋭利な先端を有する硬質の金属針を血管内に留置すると、金属針が血管を傷付ける可能性がある。そこで、軟質のカテーテル(外針)と鋭利な先端を有する硬質の内針とを備えた留置針装置が知られている。カテーテルの基端にはカテーテルハブが設けられている。
留置針装置を用いた輸液操作は、概略以下のようにして行われる。最初に、カテーテルの先端から内針の鋭利な先端が突出した状態でカテーテル及び内針を患者の血管に穿刺する。次いで、カテーテルを血管に挿入した状態で、内針をカテーテルから引き抜く。カテーテルは血管に留置されたままである。その後、カテーテルハブに輸液ラインを構成するチューブを接続する。カテーテルを介して輸液が開始される。
上記の操作において、カテーテルから引き抜かれた後の内針の鋭利な先端を作業者が誤って指等に穿刺してしまう(誤穿刺)という事故が起こりうる。これを防止する留置針装置が特許文献1に記載されている。この留置針装置では、内針をカテーテルから引き抜くと、内針の先端はプロテクタに収納される。プロテクタは、カテーテルハブに係合するアームを備えた内筒を有する。内針をカテーテルから引き抜く過程で内針の先端がプロテクタ内に収納されると、アームが変位してカテーテルハブとの係合が解除され、カテーテルハブがプロテクタから分離される。カテーテルとカテーテルハブを患者に留置することが可能になる。
国際公開第2013/171851号
特許文献1の留置針装置は、内筒が中心軸を含む面に沿って分割された2部品からなるなど、構造が複雑であるという課題を有する。
本発明は、簡単な構造で誤穿刺を防止することができる留置針装置を提供することを目的とする。
本発明の留置針装置は、軟質材料からなる中空のカテーテル、及び、前記カテーテルの基端に設けられたカテーテルハブを備えたカテーテルユニットと、鋭利な先端を有し、硬質材料からなる内針と、筒状の外筒と、前記外筒の先端に設けられたチャック機構とを備える。前記内針が前記カテーテルを貫通して前記内針の先端が前記カテーテルの先端から突出した初期位置から、前記内針が前記カテーテルから引き抜かれて前記外筒内に収納される後退位置へ、前記内針が前記カテーテルに対して移動することができる。前記チャック機構は、前記カテーテルハブに係合可能なロック爪と、前記内針に係合可能な係合部とが設けられたアームを備える。前記係合部が前記内針に係合していないとき、前記ロック爪は、前記留置針装置の中心軸に対して接近又は離間するように変位可能である。前記係合部が前記内針に係合しているとき、前記カテーテルハブに対する前記ロック爪の係合が解除されないように前記ロック爪の変位が制限される。前記内針が前記初期位置にあるとき、前記ロック爪が前記カテーテルハブに係合し、且つ、前記係合部が前記内針に係合する。前記内針が前記初期位置から前記後退位置へ移動する過程で前記係合部と前記内針との係合が解除される。
本発明によれば、内針が初期位置から後退位置へ移動する過程で係合部と内針との係合が解除される。このため、カテーテルハブをチャック機構から分離して、カテーテルユニットを患者に留置することができる。カテーテルから引き抜かれた内針は外筒内に収納される。このため、簡単な構造で誤穿刺を防止することができる。
図1Aは、内針が初期位置にある、本発明の実施形態1にかかる留置針装置の斜視図である。 図1Bは、図1Aに示した留置針装置の上下方向断面図であり、チャック及びその近傍の部分拡大断面図を併せて示す。 図1Cは、図1Aに示した留置針装置の水平方向断面図であり、チャック及びその近傍の部分拡大断面図を併せて示す。 図2は、図1Aに示した留置針装置の分解斜視図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかる留置針装置を構成するチャックの前方から見た斜視図である。 図3Bは、図3Aに示したチャックの断面斜視図である。 図3Cは、図3Aに示したチャックの後方から見た斜視図である。 図3Dは、図3Aに示したチャックの正面図である。 図4は、図1Aに示した留置針装置において、第2外筒を省略して、チャック及びその近傍を示した透視側面図である。 図5Aは、内針が後退位置にある、本発明の実施形態1にかかる留置針装置の側面図であり、チャック及びその近傍の部分拡大側面図を併せて示す。 図5Bは、図5Aに示した留置針装置の水平方向断面図である。 図6は、カテーテルユニットがチャックから分離された、本発明の実施形態1にかかる留置針装置の側面図であり、チャック及びその近傍の部分拡大側面図を併せて示す。 図7Aは、本発明の実施形態2にかかる留置針装置を構成するチャックの斜視図である。 図7Bは、図7Aに示したチャックの断面図である。 図8は、カテーテルユニットがチャックから分離された、本発明の実施形態2にかかる留置針装置の側面図であり、チャック及びその近傍の部分拡大側面図を併せて示す。 図9は、本発明の実施形態3にかかる留置針装置を構成するチャックの斜視図である。 図10は、本発明の実施形態4にかかる留置針装置を構成するチャックの斜視図である。
上記の本発明の留置針装置は、前記内針が前記後退位置にあるときに前記外筒に対する前記内針の移動を制限する移動制限機構を備えていてもよい。かかる態様は、内針の先端が外筒から再突出されるのを防止するのに有利である。従って、誤穿刺を確実に防止することができ、安全性が向上する。
上記の本発明の留置針装置において、前記外筒は第1外筒であってもよい。この場合、前記留置針装置は、前記第1外筒を引き出し可能に収納する筒状の第2外筒を更に備えていてもよい。前記内針が前記初期位置にあるとき、前記第1外筒は前記第2外筒内に収納されてもよい。前記内針が前記初期位置から前記後退位置へ移動するとき、前記第2外筒は前記内針と一体的に移動し且つ前記第1外筒は前記第2外筒から引き出されてもよい。かかる態様は、内針が初期位置にあるときの留置針装置の全長を短くするのに有利である。また、内針を初期位置から後退位置へ移動させる操作を、第2外筒を保持して行うことができるので、操作性の向上に有利である。
前記アームは、外力が加えられていない自然状態おいて、前記中心軸と略平行に延びていてもよい。かかる態様は、チャックの設計や成形を容易にするのに有利である。
前記ロック爪の位置は、前記係合部が前記内針に係合しているときと係合していないときとで実質的に同じであってもよい。かかる態様によれば、内針が初期位置にあるとき、チャックは実質的に弾性変形していない。このため、内針が初期位置にある状態で留置針装置を長時間放置した後も、カテーテルハブとチャック機構との分離に関して安定した動作を保証することができる。
前記アームは、外力が加えられていない自然状態おいて、その先端に近づくにしたがって前記中心軸から離間するように傾斜していてもよい。かかる態様によれば、内針と係合部との係合が解除されると、直ちにロック爪とカテーテルハブとの係合が解除されるように構成することが可能になる。これは、カテーテルユニットをチャック機構から分離する操作を容易にする。
前記係合部が前記内針に係合しているとき、前記チャックの一部が弾性変形されていてもよい。この場合、前記係合部と前記内針との係合が解除されると、前記一部の弾性復元力が、前記ロック爪と前記カテーテルハブとの係合が解除されるように前記ロック爪を変位させてもよい。かかる態様によれば、内針と係合部との係合が解除されると、直ちにロック爪とカテーテルハブとの係合が解除されるように構成することが可能になる。これは、カテーテルユニットをチャック機構から分離する操作を容易にする。
前記係合部が前記内針に係合していないとき、前記係合部は、前記係合部を越えて前記カテーテルに向かって移動しようとする前記内針の進路を塞ぐように配置されてもよい。かかる態様は、カテーテルユニットをチャック機構から分離した後、内針がチャック機構を貫通して、内針の先端が再突出するのを防止するのに有利である。従って、誤穿刺を防止することができ、安全性が向上する。
前記チャック機構は、前記アームを2つ備えていてもよい。この場合、前記2つのアームは前記中心軸に対して対称に配置されていてもよい。かかる態様は、2つのアームでカテーテルハブを直径方向に安定的に把持するのに有利である。また、2つのアームのそれぞれのロック爪がいずれも変位可能であるので、ロック爪に対するカテーテルハブの係合及びその解除の操作を容易にするのに有利である。
前記ロック爪は、その頂部に対して前記外筒とは反対側に、前記頂部に向かって前記外筒に近づくように傾斜した第1傾斜面を備えてもよい。かかる態様は、カテーテルハブに対してロック爪を係合させる操作を容易にするのに有利である。
前記ロック爪は、その頂部に対して前記外筒側に、前記頂部に向かって前記外筒から離れるように傾斜した第2傾斜面を備えていてもよい。かかる態様は、カテーテルハブに対してロック爪の係合を解除する操作を容易にするのに有利である。
前記アームは第1アームであってもよい。この場合、前記チャック機構は、前記カテーテルハブに係合可能なロック爪を備え且つ前記内針に係合可能な係合部を備えない第2アームを更に備えてもよい。かかる態様は、第2アームが係合部を備えないので、チャック機構の構造の簡単化、製作の容易化、及び小型化に有利である。
前記第2アームの前記ロック爪は、前記留置針装置の中心軸に対して接近及び離間するような変位を実質的にすることができなくてもよい。かかる態様によれば、第1アームの係合部が内針に係合している限り、カテーテルハブに対して第1アームのロック爪及び第2アームのロック爪のそれぞれが係合した状態を確実に維持することができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明の範囲内において、図面に示されていない任意の部材を追加したり、あるいは、図面に示された任意の部材を変更もしくは省略したりしてもよい。各実施形態の説明において引用する図面において、先行する実施形態で引用した図面に示された部材に対応する部材には、当該先行する実施形態の図面で付された符号と同じ符号が付してある。そのような部材については、重複する説明が省略されており、先行する実施形態の説明を適宜参酌すべきである。
(実施形態1)
図1Aは、本発明の実施形態1にかかる留置針装置1の斜視図である。図1Bは、留置針装置1の上下方向断面図である。図1Cは、留置針装置1の水平方向断面図である。図2は、留置針装置1の分解斜視図である。
図2に示されているように、留置針装置1は、カテーテル11及びカテーテルハブ15を有するカテーテルユニット10と、チャック20と、内針41及び針基45を有する内針ユニット40と、第1外筒50と、第2外筒60とを備える。以下の説明の便宜のため、カテーテル11及び外針40に沿った軸を、留置針装置1の中心軸1a(後述する図3B参照)という。中心軸に平行な方向を「前後方向」という。中心軸方向において、留置針装置1を患者に穿刺する側(図1Aにおいて、内針41の先端41a側)を「前」側といい、これと反対側を「後ろ」側という。中心軸に直交する直線の方向を「半径方向」という。半径方向において、中心軸に近づく側を「内」側、中心軸から離れる側を「外」側という。中心軸の回りを回転する方向を「周方向」という。
カテーテル11は、中空の略円筒形状を有する。カテーテル11は、容易に曲げ変形可能なように、軟質材料からなる。軟質材料としては、制限はないが、例えば、ポリプロピレン、ポリウレタン系エラストマー、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂等を用いることができる。カテーテル11が透明性又は透光性を有すると、その内腔内の液体(薬液又は血液など)や内針41を透視することができるので好ましい。
カテーテルハブ15は、全体として中空の略円筒形状を有する。カテーテル11の基端(または後端。即ち、カテーテル11の先端11aとは反対側端。)に、カテーテルハブ15の前端が接続されて、カテーテルユニット10が構成される。カテーテル11とカテーテルハブ15とは連通している。カテーテルハブ15の後端は開口している。カテーテルハブ15の内周面は、制限はないが、本実施形態1では、その後端に向かって内径が大きくなるテーパ面(いわゆるメステーパ面)を有する。カテーテルハブ15の後端には、半径方向の外向きに突出したフランジ16が設けられている。フランジ16は、カテーテルハブ15の後端の開口を取り囲むように周方向に連続した環状の突起である。突起17が、カテーテルハブ15の外周面から半径方向外向きに突出している。カテーテルハブ15の材料は、制限はないが、硬質材料が好ましい。例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂材料を用いることができる。
図3Aはチャック20の前方から見た斜視図、図3Bはチャック20の断面斜視図、図3Cはチャック20の後方から見た斜視図、図3Dはチャック20の正面図である。図3Bにおいて、一点鎖線1aは、留置針装置1の中心軸である。チャック20は基板21を有する。基板21は、中心軸1aに対して垂直な面に平行な略円形の板状物である。
基板21に一対のアーム22a,22bが設けられている。アーム22a,22bは、略板形状(または略棒形状)を有し、基板21の外周端縁から前方に向かって延びている。アーム22aとアーム22bとは中心軸1aを挟んで互いに対向している。アーム22aは、変形部23a、ロック爪24a、係合部25a、膨出部27aを備える。同様に、アーム22bは、変形部23b、ロック爪24b、係合部25b、膨出部27bを備える。
変形部23a,23bは、アーム22a,22bの、基板21の近傍の位置に設けられている。変形部23a,23bは、半径方向の寸法が相対的に小さくされた薄板状部分であり、その機械的強度は相対的に小さい。図3A〜図3Dは、外力が加えられていない状態(これを「自然状態」という)のチャック20を示している。チャック20が自然状態にあるとき、アーム22a,22bは中心軸に平行に延びる。アーム22a,22bに力を加えると、変形部23a,23bが弾性的に曲げ変形し、アーム22a,22bの先端を、図3Aの矢印A1に示すように半径方向外向きに(中心軸から離れる向きに)移動(または回動)させることができる。このとき、ロック爪24a,24b、係合部25a,25b、膨出部27a,27bも、当該先端と一体的に矢印A1の向きに移動(または回動)する。
アーム22aの先端に、2つのロック爪24aが周方向に離間して設けられている。同様に、アーム22bの先端に、2つのロック爪24bが周方向に離間して設けられている。2つのロック爪24aと2つのロック爪24bとは、互いに相手方向かって突出している。図3Dに最もよく示されているように、中心軸に沿って見たとき、ロック爪24a,24bは、基板21よりも半径方向外側にも突出している。ロック爪24a,24bは、第1傾斜面24a−1,24b−1及び第2傾斜面24a−2,24b−2を備える。第1傾斜面24a−1,24b−1は、ロック爪24a,24bの頂部に対して前側(基板21とは反対側)に配されており、頂部に向かって基板21に近づくように傾斜している。第2傾斜面24a−2,24b−2は、ロック爪24a,24bの頂部に対して後ろ側(基板21側)に配されており、頂部に向かって基板21から離れるように傾斜している。なお、ロック爪24aの「頂部」とは、ロック爪24aのうちロック爪24bに最も接近した部分を意味し、ロック爪24bの「頂部」とは、ロック爪24bのうちロック爪24aに最も接近した部分を意味する。
係合部25a,25bは、真っ直ぐに延びた略棒形状を有し、アーム22a,22bの、ロック爪24a,24bと基板21(好ましくは変形部23a,23b)との間の位置に設けられている。係合部25aは、アーム22aの内面から、アーム22aに対して略直角に、アーム22bに向かって、中心軸1aを越えて延びている。係合部25aは、その先端(アーム22bに最も近い部分)に、係合部25aの長手方向に対して直角に折れ曲がった、鉤状の係合爪26aを備える。同様に、係合部25bは、アーム22bの内面から、アーム22bに対して略直角に、アーム22aに向かって、中心軸1aを越えて延びている。係合部25bは、その先端(アーム22aに最も近い部分)に、係合部25bの長手方向に対して直角に折れ曲がった、鉤状の係合爪26bを備える。係合部25aと係合部25bとは、互いに衝突しないように、係合部25bが基板21側になるように、中心軸1a方向に位置ズレしている。図3Bから理解できるように、係合部25a,25b(係合爪26a,26bを含む)は、自然状態にあるチャック20に内針41を中心軸1aに沿って挿入したとき、内針41が係合部25a,25bに衝突しないように構成されている。
膨出部27a,27bは、アーム22a,22bの変形部23a,23bよりも先端側に設けられ、アーム22a,22bの外面(中心軸とは反対側を向いた面)から半径方向外向きに突出している。膨出部27a,27bの外面は、アーム22a,22bの長手方向に沿っている。
基板21には、アーム22a,22bとは反対側に、挿入筒37が設けられている。中心軸1aと同軸の貫通孔31が、基板21及び挿入筒37を貫通している。挿入筒37は、中空の円筒形状を有する。挿入筒37の後端(基板21とは反対側端)から、一対の固定アーム38が中心軸1aに平行に延びている。固定アーム38の先端には、固定突起39が、半径方向外向きに突出している。なお、挿入筒37が省略され、基板21に一対の固定アーム38が直接設けられていてもよい。固定アーム38の数は、2本に限定されず、1本又は3本以上であってもよい。
チャック20の材料は、制限はないが、硬質材料が好ましく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いることができる。チャック20は、当該樹脂材料を用いて、射出成形法等により全体を一部品として一体的に製造することができる。
図2に戻り、内針41は、金属等の硬質材料からなる。内針41は略円筒形状を有し、その先端41aは鋭利に加工されている。針基45は、全体として細長い棒形状を有する。内針41の基端(または後端。即ち、内針41の先端41aとは反対側端。)に、針基45の前端が接続されて、内針ユニット40が構成される。針基45は、その後端(内針41とは反対側端)に、相対的に拡径された拡径部46を備える。拡径部46の外周面は、略円筒面である。拡径部46の外周面には、針基45の長手方向(即ち、留置針装置1の中心軸)に沿って延びた一対の略直線状の第1突起47と、略三形状(または楔形状)を有する一対の第2突起48が、半径方向外向きに突出している。針基45の拡径部46よりも前側(内針41側)の外周面から、複数のリブ49が半径方向外向きに突出している。リブ49は、針基45の長手方向に沿って延びている。
第1外筒50は、全体として中空の略円筒形状を有する。第1外筒50の外周面から、複数のリブ52が半径方向外向きに突出している。リブ52は、第1外筒50の長手方向に沿って延びている。第1外筒50の後端には、第1外筒50の長手方向に沿って延びた一対の停止アーム53が設けられている。停止アーム53の先端には、半径方向外向きに突出した停止突起54が設けられている。第1外筒50の外径は、停止突起54において最大である。図1Bに示されているように、第1外筒50の内周面には、先端から所定距離の領域に、径小部58が設けられている。径小部58での内径は、これより後ろ側の領域での第1外筒50の内径より小さい。この内径差に起因して、径小部58の後端に段差59が形成されている。
図2に戻り、第2外筒60も、全体として中空の略円筒形状を有する。第2外筒60の後端には、前方に向かって延びた一対の第1切り欠き67と一対の第2切り欠き68が設けられている。第1切り欠き67は、第2外筒60の長手方向に沿って延びた直線状の切り欠きである。第2切り欠き68は、トランプのスペードと概略同じ形状を有するように、その周方向の幅が変化している。第2外筒60の前端近傍の位置に、第2外筒60を半径方向に貫通する一対の停止孔64が設けられている。図示を省略するが、第2外筒60の内周面は、内径が長手方向において一定の円筒面である。第2外筒60の内周面には、第1外筒50のリブ52が嵌入するように、第2外筒60の長手方向に沿って延びた複数の溝が設けられている。
針基45、第1外筒50、第2外筒60の材料は、制限はないが、硬質材料が好ましく、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂材料を用いることができる。針基45、第1外筒50、第2外筒60のそれぞれは、当該樹脂材料を用いて、射出成形法等により全体を一部品として一体的に製造することができる。
留置針装置1は、以下のようにして組み立てることができる。
図2において、第2外筒60に、その後ろ側の開口から第1外筒50を挿入する。
第1外筒50の前端を第2外筒60の前端からわずかに突出させた状態で、チャック20の固定アーム38(図3A参照)を第1外筒50の前側の開口に挿入する。固定アーム38に設けられた固定突起39が、第1外筒50の内周面に設けられた段差59に係合する(図1B参照)。チャック20の基板21は、第1外筒50の前側の開口の端縁に衝突する(図1C参照)。
チャック20のアーム22a,22b間にカテーテルハブ15の後端を挿入する。カテーテルハブ15のフランジ16がロック爪24a,24bの第1傾斜面24a−1,24b−1(図3A参照)に衝突し、アーム22a,22bを半径方向外向きに弾性的に変形させる。フランジ16がロック爪24a,24bを乗り越えると、アーム22a,22bは直ちに弾性回復する。かくして、ロック爪24a,24bはフランジ16に係合する。
ロック爪24a,24bがフランジ16に係合したままで、チャック20を第2外筒60に向かって移動させる。第1外筒50及びカテーテルユニット10は、チャック20と一体的に移動する。チャック20の基板21及びアーム22a,22bは、第2外筒60内に収納される。ロック爪24a,24bが、第2外筒60の前側の開口の端縁に衝突するまで、チャック20を第2外筒60内に挿入する。
内針ユニット40を、第1外筒50に、その後ろ側の開口から挿入する。内針41は、チャック20の貫通孔31(図3B参照)を貫通し、続いて、係合部25a,25bに衝突することなくカテーテル11に挿入される。針基45の外周面から突出したリブ49が第1外筒50の内周面に当接するので、内針ユニット40は第1外筒50に対して同軸に位置合わせされる。これは、内針41をチャック20及びカテーテル11に挿入するのを容易にする。針基45に設けられた第1突起47が第2外筒60に設けられた第1切り欠き67に嵌入する。更に、針基45に設けられた第2突起48が第2外筒60に設けられた第2切り欠き68に嵌入する。一旦、第2突起48が第2切り欠き68に嵌入すると、内針ユニット40を第2外筒60から引き抜くことができない。
かくして、本実施形態1の留置針装置1が組み立てられる。
図1A〜図1Cに示されているように、内針41がカテーテル11を貫通し、内針41の先端41aがカテーテル11の先端11aから突出している。本発明では、図1A〜図1Cに示したように、内針41の先端41aがカテーテル11の先端11aから突出している内針41の位置を「初期位置」という。
図4は、図1Aに示した留置針装置1において、第2外筒60を省略してアーム22a,22b及びその近傍を示した透視側面図である。アーム22aの2つのロック爪24aとアーム24bの2つのロック爪24bとが、カテーテルハブ15のフランジ16に係合している。カテーテルハブ15の後端は、アーム22aの係合部25aに中心軸方向に当接または近接している。かくして、カテーテルユニット10は、4つのロック爪24a,24b(図3A参照)によってチャック20と同軸になるように挟持される。また、カテーテルユニット10は、ロック爪24a,24b及び係合部25aによって、チャック20に対して中心軸方向に位置決めされる。
図1Bに示されているように、チャック20の固定突起39が、第1外筒50の段差59に係合している。チャック20の基板21が、第1外筒50の前側の開口の端縁に衝突している。このため、チャック20は、第1外筒50に対して、同軸に配置され、且つ、中心軸方向に位置決めされる。固定突起39と段差59との係合を解除することはできない。従って、チャック20を第1外筒50から引き抜くことはできない。
図1Aに示されているように、チャック20のロック爪24a,24bが、第2外筒60の前側の開口の端縁に中心軸方向に衝突している。このため、チャック20、カテーテルユニット10、及び、第1外筒50を、第2外筒60に対して、図1A〜図1Cの位置から後方に向かって移動させることはできない。チャック20のアーム22a,22bのうち、ロック爪24a,24bよりも基板21側の部分(図3A参照)は、第2外筒60内に収納されている。
針基45の第2突起48が第2外筒60の第2切り欠き68に嵌合している。このため、内針ユニット40は、第2外筒60に一体化される。
第1外筒50のリブ52(図2参照)が、第2外筒60の内周面に半径方向に当接または近接している。このため、第1外筒50は第2外筒60に対して同軸に配置される。上述したように、第2外筒60の内周面には溝(図示せず)が形成されている。この溝に、第1外筒50のリブ52が嵌入する。このため、第1外筒50は、第2外筒60に対して、回転することはできない。
図1Cに示されているように、第1外筒50の停止突起54が第2外筒60の内周面に半径方向に当接している。停止突起54での第1外筒50の外径は、第2外筒60の内周面の内径よりわずかに大きい。このため、停止突起54が設けられた停止アーム53は、停止突起54が半径方向内向きに変位するように弾性的に曲げ変形している。
図1A〜図1Cの状態では、カテーテルユニット10、チャック20、及び、第1外筒50が連結されている。また、内針ユニット40及び第2外筒60が連結されている。そして、内針ユニット40及び第2外筒60は、カテーテルユニット10、チャック20、及び、第1外筒50に対して、中心軸に沿って後方にのみ移動することができる。
図4に示されているように、ロック爪24a,24bがフランジ16に係合しているとき、アーム22a,22bは、図3Aに示した自然状態と同様に、中心軸(即ち、内針41)に平行に延びている。係合部25a,25bの係合爪26a,26b(図3A参照)は、内針41に係合している。上述したように、係合爪26a,26bが内針41に係合していないときには、アーム22a,22bに力を加えることにより、ロック爪24a,24bは、半径方向外向き(即ち、図3Aの矢印A1の向き)に変位可能である。しかしながら、図4の状態では、係合爪26a,26bが内針41に係合しているので、ロック爪24a,24bの半径方向外向きへの変位が制限される。係合爪26a,26bと内針41との係合を解除しない限り、ロック爪24a,24bを変位させることができず、したがって、ロック爪24a,24bとフランジ16との係合を解除することができない。
留置針装置1の使用方法を、輸液を行う場合を例に説明する。
図1A〜図1Cに示すように、内針41の先端41aがカテーテル11の先端11aから突出した状態で、内針41及びカテーテル11を患者の血管(例えば静脈)に穿刺する。穿刺時に、作業者は、例えば右手の人差し指をカテーテルハブ15から突出した突起17に当てて、当該右手の人差し指以外の指及び手のひらで第2外筒60を把持することができる。留置針装置1を患者に穿刺するとき、内針41及びカテーテル11は反力(即ち、内針41及びカテーテル11を後方に移動させようとする力)を受ける。上述したように、内針41を含む内針ユニット40は、第2突起48が第2切り欠き68に嵌合しているために、第2外筒60と一体化されている。また、カテーテル11を含むカテーテルユニット10は、カテーテルハブ15の後端が係合部25aに当接し、且つ、ロック爪24a,24bが第2外筒60の先端に当接するので、第2外筒60に対して後方に移動することが制限されている。従って、第2外筒60を把持して穿刺する限り、穿刺時の反力によって、内針41及びカテーテル11が第2外筒60に向かって移動したり、内針41がカテーテル11内に引っ込んでしまったりすることはない。
カテーテル11の先端が血管に達した後、カテーテル11を血管に挿入したままで、第2外筒60を後退させる。例えば、カテーテルハブ15が患者に対して移動しないように右手の人差し指でカテーテルハブ15の突起17を前方に向かって押しながら、第2外筒60をカテーテルハブ15から離間するように後退させる。その後、カテーテルハブ15を左手(例えば人差し指)に持ち替えて、カテーテルハブ15が患者に対して移動しないように保持する。この状態で、右手で第2外筒60を中心軸に沿ってカテーテルハブ15から更に離間させる。上述したように、カテーテルハブ15には、チャック20及び第1外筒50が連結されている。一方、第2外筒60には内針ユニット40が一体化されている。このため、第2外筒60及び内針ユニット40が、カテーテルユニット10、チャック20、及び、第1外筒50に対して後方に向かって移動する。
第2外筒60が後方に移動することにより、チャック20のアーム22a,22bが第2外筒60から抜け出る。内針41は第2外筒60とともに後方に移動する。図4で説明したように、内針41が係合部25a,25bに係合している限り、ロック爪24a,24bの変位は制限され、ロック爪24a,24bとフランジ16との係合は維持される。
図5Aは、第2外筒60及び内針ユニット40を最も後退させた状態にある留置針装置1の側面図である。図5Bは、図5Aに示した留置針装置1の水平方向断面図である。図5Bに示されているように、第1外筒50の停止突起54が、第2外筒60の停止孔64に嵌入している。即ち、停止突起54が停止孔64に嵌入するまで、第2外筒60を後退させる。上述したように、第1外筒50に設けられたリブ52(図2参照)が第2外筒60の内周面に設けられた溝に嵌入するので、第1外筒50に対する第2外筒60の回転が制限される。このため、第2外筒60を単に後退させれば、停止突起54を停止孔64に確実に嵌入させることができる。停止突起54が停止孔64に嵌入してしまうと、第2外筒60を第1外筒50に対して前進も後退もさせることができない。
内針41は、カテーテル11、カテーテルハブ15、及び、チャック20から引き抜かれ、第1外筒50内に収納されている。内針41の先端41aは、第1外筒50内に位置している。本発明では、内針41のこの位置を「後退位置」という。
図4と異なり、図5A及び図5Bの状態では、内針41は係合部25a,25bから抜き去られている。即ち、内針41と係合部25a,25bとの係合が解除されている。このため、ロック爪24a,24bの変位の制限が解除されている。
図5A及び図5Bの状態において、左手でカテーテルハブ15を患者に対して移動しないように押さえながら、第2外筒60及び/又は第1外筒50をわずかに大きな力で後方に向かって引く。フランジ16が、ロック爪24a,24bに設けられた第2傾斜面24a−2,24b−2(図3C参照)に当接し、ロック爪24a,24bを半径方向外向きに移動させる。このため、フランジ16とロック爪24a,24bとの係合が解除される。その結果、図6に示すように、カテーテルハブ15とチャック20とを分離させることができる。
カテーテル11は依然として患者の血管に挿入されたままである。カテーテルハブ15に、輸液ラインを構成するチューブの終端に設けられたコネクタ(オスコネクタ)を接続する。カテーテルユニット10は、この状態で患者に留置される。カテーテルユニット10が分離された留置針装置1は廃棄される。
以上のように、本実施形態1の留置針装置1は、アーム22a,22bが設けられたチャック20を備える。アーム22a,22bには、ロック爪24a,24bと係合部25a,25bとが設けられている。ロック爪24a,24bは、自然状態の位置から半径方向外向きに変位可能である。但し、係合部25a,25bが内針41に係合しているとき、ロック爪24a,24bの変位は制限される。ロック爪24a,24bの変位に対する制限及びその解除は、内針41に対する係合部25a,25bの係合及びその解除に対応して切り替わる。
内針41が初期位置(図1A、図1B、図4参照)にあるとき、係合部25a,25bが内針41に係合するので、ロック爪24a,24bの変位は制限され、ロック爪24a,24bとフランジ16との係合を解除することはできない。内針41が初期位置から後退位置(図5A、図5B参照)へ移動する過程で係合部25a,25bと内針41との係合が解除されると、ロック爪24a,24bは変位可能な状態に移行する。従って、内針41が初期位置にある状態で留置針装置1を患者に穿刺し、その後、内針41を後退位置へ移動させれば、カテーテルユニット10を、チャック20から分離して、患者に留置することができる。内針41の先端41aは第1外筒50内に収納されるので、作業者が内針41の先端41aを指等に誤って穿刺してしまう(誤穿刺)可能性は低い。
留置針装置1を構成する部品数は少なく、しかも、各部品は比較的簡単に製造することができ、それらの組み立ても容易である。従って、本実施形態1の留置針装置1は、比較的簡単な構造で、誤穿刺防止機能を備えている。
内針41が後退位置にあるとき、停止突起54が停止孔64に嵌入する。このため、内針41の先端41aが第1外筒50内に収納された状態が確実に維持される。停止突起54と停止孔64とは、第1外筒50に対する内針41の移動(前進及び後退)を制限する「移動制限機構」を構成する。移動制限機構は、内針41の先端41aが再突出されるのを防止する。このため、誤穿刺を確実に防止することができ、安全性の向上に有利である。
アーム22a,22bは、自然状態において中心軸と平行に延びるので、チャック20の設計や成形が容易である。後述する実施形態2とは異なり、係合部25a,25bが内針41に係合しているときと係合していないときとで、ロック爪24a,24bの位置は実質的に同じである。ロック爪24a,24bがフランジ16に係合するとき及びその係合が解除されるときのほんのわずかな瞬間のみ、アーム22a,22bが弾性変形する。このため、内針41が初期位置に配置され、係合部25a,25bが内針41に係合した状態で留置針装置1が長期間放置されても、アーム22a,22bの変形部23a,23bが永久変形することはなく、常に安定した動作を保証することができる。
第1外筒50と、これを引き出し可能に収納する第2外筒60とを備えるので、内針41が初期位置(図1A〜図1C参照)にあるときの留置針装置1の全長を短くすることができる。第2外筒60が内針ユニット40に連結されているので、内針41を初期位置から後退位置へ移動させる操作を、比較的長く且つ最外面を構成する第2外筒60を片手でしっかりと保持して行うことができる。これは、内針41を後退させる動作を容易にし、操作性の向上に有利である。
チャック20が、中心軸に対して対称に配置された2つのアーム22a,22bを備える。このため、2つのアーム22a,22bでカテーテルハブ15を直径方向に安定的に把持することができる。また、係合部25a,25bが内針41に係合していないとき、アーム22aのロック爪24a及びアーム22bのロック爪24bの両方が変位可能であるので、ロック爪24a,24bに対するカテーテルハブ15のフランジ16の係合及びその解除は、チャック20に対してカテーテルハブ15を中心軸に沿って移動させるだけで行うことができる。これは、係合及び解除のための操作を容易にし、操作性の向上に有利である。ロック爪24a,24bに設けられた第1傾斜面24a−1,24b−1及び第2傾斜面24a−2,24b−2は、係合及び解除のための操作を更に容易にする。
(実施形態2)
図7Aは、本発明の実施形態2にかかる留置針装置を構成するチャック220の斜視図である。図7Bは、チャック220の断面図である。図7A及び図7Bは、外力が加えられていない自然状態にあるチャック220を示している。本実施形態2では、自然状態で、アーム222a,222bは、その先端に近づくにしたがって中心軸1aから離れるように傾斜している。図7Bから理解できるように、係合部25a,25bの係合爪26a,26bは、中心軸1a上またはその近傍に位置している。アーム222a,222bに力を加えることにより、アーム222a,222bの先端を、矢印A2に示すように、半径方向内向きに(中心軸に接近する向きに)移動(または回動)させることができる。アーム222a,222bの先端がこのように移動するとき、アーム222a,222bの、基板21の近傍の相対的に薄肉の変形部23a,23bが弾性的に曲げ変形する。アーム222a,222bの先端が移動すると、ロック爪24a,24b、係合部25a,25b、膨出部27a,27bも当該先端と同方向に移動(または回動)する。
本実施形態2の留置針装置の構成部材は、チャック20に代えてチャック220を用いる以外は、実施形態1の留置針装置1と同じである。
本実施形態2の留置針装置は、実施形態1の留置針装置1と概略同様に組み立てられる。
実施形態1と同様に、チャック220を第1外筒50の前端に装着した後、チャック220のアーム222a,222b間にカテーテルハブ15の後端を挿入する。アーム222a,222bが傾斜しているので、アーム222a,222b間にフランジ16を容易に挿入することができる。カテーテルハブ15の後端でアーム222aの係合部25aを後方に向かって押しながら、チャック220を第2外筒60に向かって移動させる。アーム222a,222bの膨出部27a,27bが第2外筒60の前側の開口の端縁に衝突し、アーム222a,222bは半径方向内向きに変形する。これにより、ロック爪24a,24bはフランジ16に係合する。実施形態1と同様に、ロック爪24a,24bが、第2外筒60の前側の開口の端縁に中心軸方向に衝突するまで、チャック220を第2外筒60内に挿入する。
実施形態1と同様に、アーム222a,222bのうち、ロック爪24a,24bよりも基板21側の部分が、第2外筒60内に収納される。膨出部27a,27bが第2外筒60の前側の開口の端縁に半径方向に当接するので、アーム222a,222bは中心軸と略平行となるように弾性的に曲げ変形する。係合部25a,25bは、実施形態1と実質的に同じ位置に移動する。このため、その後、実施形態1と同様に、内針41を、第1外筒50の後ろ側の開口から、係合部25a,25bに衝突することなくカテーテル11に挿入することができる。内針41が初期位置にあるときのアーム222a,222bは、実施形態1の図4と実質的に同じである。
本実施形態2の留置針装置の使用方法も、実施形態1と概略同じである。内針41が初期位置にある状態で、内針41及びカテーテル11を患者の血管に穿刺する。その後、第2外筒60及び内針ユニット40を後退させる。第2外筒60が後方に移動することにより、チャック220のアーム222a,222bが第2外筒60から抜け出る。但し、この段階では、内針41が係合爪26a,26bに係合しているので、アーム222a,222bは自然状態に復帰することができない。ロック爪24a,24bは依然として内向きに変位したままであるので、ロック爪24a,24bとフランジ16との係合は維持される。
更に第2外筒60及び内針ユニット40を後退させ、内針41が係合爪26a,26bから外れると、変形部23a,23bの弾性復元力が、アーム222a,222bを直ちに自然状態(図7A及び図7B参照)に復帰させる。図8に示すように、ロック爪24a,24bは、半径方向外向きに変位し、ロック爪24a,24bとフランジ16との係合が解除される。カテーテルハブ15とチャック220とが分離される。
更に、第2外筒60及び内針ユニット40を後退させ、停止突起54を停止孔64に嵌入させる。内針41は後退位置に至る。
以上のように、本実施形態2では、自然状態において、アーム222a,222bは、その先端に近づくにしたがって中心軸から離れるように傾斜している。ロック爪24a,24bは、自然状態の位置から半径方向内向きに変位可能である。ロック爪24a,24bが半径方向内向きに変位した状態で、係合部25a,25bは内針41に係合可能である。係合部25a,25bが内針41に係合しているとき、アーム222a,222bの変形部23a,23bが弾性的に曲げ変形されている。係合部25a,25bと内針41との係合が、変形部23a,23bの弾性回復を禁止し、ロック爪24a,24bが自然状態の位置に向かって半径方向外向きに変位するのを制限する。
内針41が初期位置にあるとき、係合部25a,25bが内針41に係合するので、ロック爪24a,24bとフランジ16とが係合した状態が維持される。内針41が初期位置から後退位置へ移動する過程で内針41と係合部25a,25bとの係合が解除されると、変形部23a,23bの弾性復元力がロック爪24a,24bを半径方向外向きに変位させる。ロック爪24a,24bとカテーテルハブ15との係合が解除され、カテーテルユニット10はチャック220から分離される。即ち、内針41と係合部25a,25bとの係合が解除されると、直ちにロック爪24a,24bとカテーテルハブ15との係合が解除される。
実施形態1では、内針41と係合部25a,25bとの係合が解除されただけでは、ロック爪24a,24bとカテーテルハブ15との係合は解除されない(図5A及び図5B参照)。ロック爪24a,24bとカテーテルハブ15との係合を解除するために、カテーテルユニット10と第2外筒60(又は第1外筒50)との間に引張り力を加える必要があった。これに対して、本実施形態2では、この操作が不要である。このため、カテーテルユニット10をチャック220から分離する操作性に優れる。
また、ロック爪24a,24bが自然状態の位置に復帰すると、係合部25a,25b(とくにその係合爪26a,26b)が中心軸1a上またはその近傍に移動する(図7B参照)。このため、内針41を中心軸に沿って後ろ側から貫通孔31に挿入すると、内針41の先端41aが係合部25a,25b(特に係合部25b)に衝突するので、内針41を係合部25a,25bを越えて前進させることはできない。例えば、カテーテルユニット10がチャック220から分離された後、第2外筒60を第1外筒50に対して更に後退させて停止突起54を停止孔64に嵌入させるのを忘れても、内針41の先端41aがチャック220を貫通することはない。即ち、本実施形態2では、第2外筒60を停止突起54が停止孔64に嵌入するまで後退させなくても、内針41の先端41aが再突出するのを防止できる。このため、本実施形態2は、誤穿刺を確実に防止することができ、安全性が向上している。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態2に適用される。
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3にかかる留置針装置を構成するチャック320の斜視図である。図9は、外力が加えられていない自然状態にあるチャック320を示している。チャック320は、アーム22bに代えてアーム322bを備える点で実施形態1のチャック20(図3A参照)と異なる。アーム322bは、アーム22bに設けられた係合部25bを有しない。また、アーム322bは、アーム22bの変形部23bの代わりに剛体部323bを備える。剛体部323bは、変形部23bより肉厚であり、このため実施的に曲げ変形しない。実施形態1と同様に、アーム22aに力を加えることにより、図9に示すように、アーム22aを矢印A1に示すように半径方向外向きに変形させることができる。一方、アーム322bは、実質的にこのような変形をさせることができない。
本実施形態3の留置針装置の構成部材は、チャック20に代えてチャック320を用いる以外は、実施形態1の留置針装置1と同じである。
本実施形態3の留置針装置は、実施形態1の留置針装置1と概略同様に組み立てられる。アーム322bは実質的に変形しないので、ロック爪24bは実質的に変位しない。従って、ロック爪24a,24bをカテーテルハブ15のフランジ16に係合させる際には、アーム22aのみを矢印A1の向きに変形させる。
本実施形態3の留置針装置の使用方法も、実施形態1と概略同じである。アーム322bは実質的に変形しないので、ロック爪24bは実質的に変位しない。また、実施形態1と同様に、係合部25aが内針41に係合しているとき、ロック爪24aの半径方向外向きへの変位が制限される。従って、係合部25aが内針41に係合している限り、ロック爪24a,24bとフランジ16との係合を解除することができない。
カテーテルユニット10をチャック320から分離する際には、係合部25aと内針41との係合を解除した後、フランジ16をアーム22a側にわずかに移動させることによってフランジ16とロック爪24bとの係合を解除した状態で、カテーテルハブ15に対して第2外筒60及び/又は第1外筒50をわずかに大きな力で引く。これにより、フランジ16とロック爪24a,24bとの係合を解除することができる。
本実施形態3のチャック320は、実施形態1のアーム22bに設けられた係合部25b(図3A参照)を備えない。このため、チャック320は、構造が簡単であり、製作が容易である。
また、実施形態1では、アーム22a,22bが矢印A1の向きに変形したときに係合部25aと係合部25bとが衝突しないように、係合部25aと係合部25bとを離間させる必要がある。これはチャック20を小型化することの妨げとなりうる。本実施形態3では、アーム322bは、実質的に変形せず、また係合部25aに相当する部材を備えない。このため、アーム22aが矢印A1の向きに変形したときに係合部25aが他の部材に衝突する可能性が格段に低下する。これは、チャック320の小型化に有利である。また、係合部25aを大径化する等により係合部25aの機械的強度を向上させて、内針41に対する係合強度を向上させ、動作の信頼性を向上させることもできる。
アーム322bは実質的に変形しないので、アーム322bが内針41に係合する係合部を備えていなくても、係合部25aが内針41に係合している限り、ロック爪24a,24bとフランジ16とが係合した状態を確実に維持することができる。
本実施形態3は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態3に適用される。
(実施形態4)
図10は、本発明の実施形態4にかかる留置針装置を構成するチャック420の斜視図である。図10は、外力が加えられていない自然状態にあるチャック420を示している。チャック420は、アーム22aに代えて実施形態2のアーム222a(図7A参照)を備え、アーム22bに代えて実施形態3のアームアーム322b(図9参照)を備える点で、実施形態1のチャック20(図3A参照)と異なる。
本実施形態4の留置針装置の構成部材は、チャック20に代えてチャック420を用いる以外は、実施形態1の留置針装置1と同じである。
本実施形態4の留置針装置は、実施形態1の留置針装置1と概略同様に組み立てられる。自然状態においてアーム222aが傾斜しているので、実施形態2と同様に、アーム222a,322b間にカテーテルハブ15のフランジ16を容易に挿入することができる。
本実施形態4の留置針装置の使用方法も、実施形態1と概略同じである。アーム322bは実質的に変形しないので、ロック爪24bは実質的に変位しない。従って、係合部25aが内針41に係合している限り、ロック爪24a,24bとフランジ16との係合を解除することができない。
実施形態2と同様に、係合部25aと内針41との係合が解除されると、アーム222aは直ちに自然状態(図10参照)に復帰する。フランジ16をアーム222aに向かって半径方向外向きにわずかに移動させれば、ロック爪24a,24bとフランジ16との係合を容易に解除することができる。
ロック爪24aが自然状態の位置に復帰すると、係合部25a(とくにその係合爪26a)が中心軸1a上またはその近傍に移動する。このため、実施形態2と同様に、停止突起54を停止孔64に嵌入させるのを忘れても、内針41の先端41aが再突出するのを防止できる。
本実施形態4は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態4に適用される。更に、アーム222aに関しては実施形態2の説明が適用され、アーム322bに関しては実施形態3の説明が適用される。
上記の実施形態1〜4は例示に過ぎない。本発明は実施形態1〜4に限定されず、適宜変更することができる。
例えば、上記実施形態1〜4では、アーム22a,22b,222a,222bの変形部23a,23bが弾性的に曲げ変形することにより、ロック爪24a,24bが半径方向に沿って変位した。しかしながら、ロック爪24a,24bが半径方向に沿って変位するときに弾性変形する箇所は、変形部23a,23bに限定されない。例えば、アームではなく、基板21が弾性的に曲げ変形することにより、ロック爪24a,24bが半径方向に沿って変位してもよい。
ロック爪24a,24bの形状や数は上記の実施形態1〜4に限定されない。例えば、1つのアームに設けられるロック爪の数は、1つであってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。1つのアームにただ1つのロック爪を設ける場合、そのロック爪の頂部は、中心軸と同心の円弧に沿っていてもよい。ロック爪が、第1傾斜面及び第2傾斜面の一方又は両方を有していなくてもよい。
アームに設けられた係合部25a,25bが内針41に係合する形状は、鉤状(または「L」字状)の係合爪26a,26bに限定されない。例えば、内針41が貫通するように、係合部25a,25bに貫通孔が設けられていてもよい。係合部25a,25bに貫通孔を設ける構成は、係合爪26a,26bを設ける構成に比べて、一般に内針41に対する係合強度の向上に有利である。
上記実施形態1〜4では、チャック20,220,320,420は第1外筒50とは別個の部材であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1外筒50の前端に、実施形態1〜4のアームを一体的に設けてもよい。
本発明の留置針装置は、二重構造の外筒50,60を備える必要はない。例えば、第2外筒60を省略してもよい。この場合、内針41が後退位置にあるとき、内針41(特にその先端41a)が外筒(第1外筒)50内に収納されればよい。針基45は外筒50の後端から突出してもよく、あるいは、外筒50内に収納されてもよい。後退位置にある内針41の移動を制限するための移動制限機構(停止突起54、停止孔64)は、針基45及び外筒50に設けることができる。
移動制限機構の構成は、停止突起54と停止孔64に限定されない。第1外筒50に孔(または凹部)が設けられ、第2外筒60にこれに嵌入する凸部が設けられてもよい。本発明では、移動制限機構を省略することができる。特に、実施形態2,4では、移動制限機構を省略しても誤穿刺を防止することが可能である。
上記の実施形態1〜4では、カテーテルユニット10をチャック20から分離した後、カテーテルハブ15に輸液ラインの終端に設けられたコネクタ(オスコネクタ)を接続した。しかしながら、本発明の留置針装置は、これに限定されない。例えば、カテーテルハブ15に、柔軟なチューブを介してコネクタ(例えばメスコネクタ)が連通されていてもよい。この場合、カテーテルユニット10をチャック20から分離した後、このコネクタに、輸液ラインのコネクタ(オスコネクタ)が接続される。カテーテルハブ15には、内針41が抜き去られると、血液が外界に漏れ出ないように液密にシールされる自閉式の弁部材(例えばゴム栓)が設けられてもよい。
本発明の利用分野は特に制限はなく、輸液、輸血、体外血液循環などの処置を行う際の留置針装置として広範囲に利用することができる。中でも、輸液又は血液透析に用いられる留置針装置として好ましく利用することができる。
1 留置針装置
1a 中心軸
10 カテーテルユニット
11 カテーテル
11a カテーテルの先端
15 カテーテルハブ
20,220,320,420 チャック(チャック機構)
23a,23b 変形部
22a,22b,222a,222b アーム
322b アーム(第2アーム)
24a,24b ロック爪
24a−1,24b−1 第1傾斜面
24a−2,24b−2 第2傾斜面
25a,25b 係合部
40 内針ユニット
41 内針
41a 内針の先端
45 針基
50 第1外筒
54 停止突起(移動制限機構)
60 第2外筒
64 停止孔(移動制限機構)

Claims (13)

  1. 軟質材料からなる中空のカテーテル、及び、前記カテーテルの基端に設けられたカテーテルハブを備えたカテーテルユニットと、
    鋭利な先端を有し、硬質材料からなる内針と、
    筒状の外筒と、
    前記外筒の先端に設けられたチャック機構とを備え、
    前記内針が前記カテーテルを貫通して前記内針の先端が前記カテーテルの先端から突出した初期位置から、前記内針が前記カテーテルから引き抜かれて前記外筒内に収納される後退位置へ、前記内針が前記カテーテルに対して移動することができる留置針装置であって、
    前記チャック機構は、前記カテーテルハブに係合可能なロック爪と、前記内針に係合可能な係合部とが設けられたアームを備え、
    前記係合部が前記内針に係合していないとき、前記ロック爪は、前記留置針装置の中心軸に対して接近又は離間するように変位可能であり、
    前記係合部が前記内針に係合しているとき、前記カテーテルハブに対する前記ロック爪の係合が解除されないように前記ロック爪の変位が制限され、
    前記内針が前記初期位置にあるとき、前記ロック爪が前記カテーテルハブに係合し、且つ、前記係合部が前記内針に係合し、
    前記内針が前記初期位置から前記後退位置へ移動する過程で前記係合部と前記内針との係合が解除されることを特徴とする留置針装置。
  2. 前記内針が前記後退位置にあるときに前記外筒に対する前記内針の移動を制限する移動制限機構を備える請求項1に記載の留置針装置。
  3. 前記外筒は第1外筒であり、
    前記留置針装置は、前記第1外筒を引き出し可能に収納する筒状の第2外筒を更に備え、
    前記内針が前記初期位置にあるとき、前記第1外筒は前記第2外筒内に収納され、
    前記内針が前記初期位置から前記後退位置へ移動するとき、前記第2外筒は前記内針と一体的に移動し且つ前記第1外筒は前記第2外筒から引き出される請求項1又は2に記載の留置針装置。
  4. 前記アームは、外力が加えられていない自然状態おいて、前記中心軸と略平行に延びる請求項1〜3のいずれか一項に記載の留置針装置。
  5. 前記ロック爪の位置は、前記係合部が前記内針に係合しているときと係合していないときとで実質的に同じである請求項1〜4のいずれか一項に記載の留置針装置。
  6. 前記アームは、外力が加えられていない自然状態おいて、その先端に近づくにしたがって前記中心軸から離間するように傾斜している請求項1〜3のいずれか一項に記載の留置針装置。
  7. 前記係合部が前記内針に係合しているとき、前記チャックの一部が弾性変形されており、
    前記係合部と前記内針との係合が解除されると、前記一部の弾性復元力が、前記ロック爪と前記カテーテルハブとの係合が解除されるように前記ロック爪を変位させる請求項1〜3及び6のいずれか一項に記載の留置針装置。
  8. 前記係合部が前記内針に係合していないとき、前記係合部は、前記係合部を越えて前記カテーテルに向かって移動しようとする前記内針の進路を塞ぐように配置される請求項1〜3,6及び7のいずれか一項に記載の留置針装置。
  9. 前記チャック機構は、前記アームを2つ備え、
    前記2つのアームは前記中心軸に対して対称に配置されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の留置針装置。
  10. 前記ロック爪は、その頂部に対して前記外筒とは反対側に、前記頂部に向かって前記外筒に近づくように傾斜した第1傾斜面を備える請求項1〜9のいずれか一項に記載の留置針装置。
  11. 前記ロック爪は、その頂部に対して前記外筒側に、前記頂部に向かって前記外筒から離れるように傾斜した第2傾斜面を備える請求項1〜10のいずれか一項に記載の留置針装置。
  12. 前記アームは第1アームであり、
    前記チャック機構は、前記カテーテルハブに係合可能なロック爪を備え且つ前記内針に係合可能な係合部を備えない第2アームを更に備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の留置針装置。
  13. 前記第2アームの前記ロック爪は、前記留置針装置の中心軸に対して接近及び離間するような変位を実質的にすることができない請求項12に記載の留置針装置。
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