JP2019042236A - コンテナ船用発泡器、コンテナ船用発泡器の設置方法、及びコンテナ船 - Google Patents

コンテナ船用発泡器、コンテナ船用発泡器の設置方法、及びコンテナ船 Download PDF

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陽介 鈴木
典男 坂田
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典男 坂田
武 土田
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武 土田
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Jiro Otagaki
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Abstract

【課題】コンテナ船での火災に対してより優れた消火性能を発揮し得るコンテナ船用発泡器、コンテナ船用発泡器の設置方法、及びコンテナ船を提供する。【解決手段】本発明のコンテナ船用発泡器20は、発泡剤を放射する放射ノズル22と、放射ノズル22から放射された発泡剤を通過させて泡を発生させる発泡メッシュ21と、を備え、コンテナ船1に設置される高膨張泡消火装置の一部を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンテナ運搬船(コンテナ船)に設置される高膨張泡消火装置の一部を構成する、コンテナ船用発泡器、コンテナ船用発泡器の設置方法、及びコンテナ船に関する。
従来、コンテナ船で運搬されるコンテナには、可燃性を有する危険物質が収容されている場合がある。このような危険物質をコンテナに収容する場合には、当該危険物質が火災の原因とならないように、それぞれの危険物質の特性に合わせて、梱包方法、積載可能量、及び設置場所等が規則で制限されている。
しかしながら、例えば、上記のような危険物質が他の物質との化合物となっていたり、あるいは他の物質と混合された混合物となっていたりした場合、実際には危険物質を収容しているコンテナが、危険物質を含まないコンテナと判定される場合がある。その結果、規定の場所とは異なる位置に、危険物質を収容するコンテナが積載されてしまう可能性がある。
ところで、船の燃料は粘性の高い重油等であるので、加熱して流動性を高めており、船体と貨物倉の間に設けられたコンテナ船の燃料タンクの近傍は高温となっている。このような高温の場所に、危険物質を含むコンテナが設置されてしまうと、コンテナにその熱が伝わり、加熱された危険物が発火して火災に至る虞がある。
このような火災に備えて、従来、コンテナ船の船倉(コンテナホールド)には、炭酸ガス消火装置が設置されている。消火装置として炭酸ガスを使用してきた理由は、コンテナホールド内には禁水性物質が積載される可能性があり、水系消火装置では、禁水性物質に水が接触して危険性が増す虞があるためである。
また、仮にコンテナホールドの上部に散水ノズルを設置して散水したとしても、コンテナ船のコンテナホールドにはコンテナ貨物が僅かな隙間で密に積載されるため、火災発生場所に散水した水が効果的に供給されないという問題もあった。
しかしながら、炭酸ガス消火装置では、放出された炭酸ガスが、火災の熱による上昇気流の影響を受けてハッチカバーの隙間から漏れ出て消火効果を早期に失い最後まで消火しきれない場合があり、より消火性能の高い消火装置の開発が要望されている。
それゆえ本発明は、コンテナ船での火災に対してより優れた消火性能を発揮し得るコンテナ船用発泡器、コンテナ船用発泡器の設置方法、及びコンテナ船を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のコンテナ船用発泡器は、発泡剤を放射する放射ノズルと、
前記放射ノズルから放射された発泡剤を通過させて泡を発生させる発泡メッシュと、を備え、コンテナ船に設置される高膨張泡消火装置の一部を構成することを特徴とする。
なお、本発明のコンテナ船用発泡器にあっては、前記コンテナ船用発泡器は、隔壁で区画されたコンテナホールド内に配置されるダクトの開口部に設置されるアウトサイドエア方式の発泡器であることが好ましい。
また、本発明のコンテナ船用発泡器にあっては、前記アウトサイドエア方式の発泡器は、前記ダクトの側面に形成された開口部を前記発泡メッシュで覆うように設置されることが好ましい。
また、本発明のコンテナ船用発泡器にあっては、前記コンテナ船用発泡器は、ハッチカバーの下面に設置されるインサイドエア方式の発泡器であることが好ましい。
また、本発明のコンテナ船用発泡器にあっては、前記放射ノズルと前記発泡メッシュとが、一体に連結されてユニット化されていることが好ましい。
また、本発明に係るコンテナ船用発泡器の設置方法は、コンテナ船に、高膨張泡消火装置の一部を構成するコンテナ船用発泡器を設置する方法であって、
隔壁で区画されたコンテナホールド内に配置されるダクトの開口部に、前記コンテナ船用発泡器としてのアウトサイドエア方式の発泡器を設けることを特徴とする。
また、本発明のコンテナ船用発泡器の設置方法にあっては、コンテナ船におけるハッチカバーの下面に、前記コンテナ船用発泡器としてのインサイドエア方式の発泡器を設けることが好ましい。
また、本発明に係るコンテナ船は、高膨張泡消火装置の一部を構成するコンテナ船用発泡器を備え、
該コンテナ船用発泡器が、隔壁で区画されたコンテナホールド内に配置されるダクトの開口部に設置されるアウトサイドエア方式の発泡器と、ハッチカバーの下面に設置されるインサイドエア方式の発泡器と、の少なくとも何れか一方を備えることを特徴とする。
本発明によれば、コンテナ船での火災に対してより優れた消火性能を発揮し得るコンテナ船用発泡器、コンテナ船用発泡器の設置方法、及びコンテナ船を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るコンテナ船の一例を示す側面図である。 図1に示すコンテナ船の平面図である。 コンテナ船の隔壁を示すコンテナ船の横断面図である。 本発明の一実施形態に係るコンテナ船用発泡器を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る発泡器の円筒状のダクトへの取付け状態を示す斜視図である。 (a)は、円筒状のダクトに発泡器を取付ける際の、他の取付け方法を示す側面視での断面図であり、(b)は平面図である。 角筒状のダクトに発泡器を取り付けた状態を示す斜視図である。 コンテナ船用発泡器の変形例を示す図である。 インサイドエア方式の発泡器の一例を示す斜視図である。 図9の発泡器を、ハッチカバーの下面に取り付ける場合の配置例を示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る発泡器の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るコンテナ船1の側面図であり、図2は、当該コンテナ船1の平面図を示している。
コンテナ船1は、船体の船首2から船尾3に亘って隔壁4(バルクヘッド)によって区画された複数のコンテナホールド5(以下、単に「ホールド5」とも称する)が設けられている。甲板6には各ホールド5の上部開口を開閉自在に閉塞するハッチカバー7が設けられている。また、コンテナ船1には、例えば、機関室8、ディーゼルエンジン9、出力軸10、推進用プロペラ11、舵装置12、居住室13、操舵室14、窓15等が設けられている。なお、図1は、コンテナ船1における全てのホールド5及び甲板6上にコンテナ16を積載した状態を示している。
コンテナ船1には、火災が発生した際に消火するための高膨張泡消火装置が設けられている。ここで、高膨張泡消火装置は、例えば界面活性剤や水(清水または海水)を含む混合溶液(発泡剤)を発泡させて形成した高膨張泡を利用して消火するものである。具体的に、後述する放射ノズル22から発泡メッシュ21に混合溶液を放出することにより、例えば混合溶液の200倍〜1000倍の体積となる高膨張の泡を発生させ、この泡で燃焼火炎を包み込むことによる窒息効果を利用して、消火するものである。
本実施形態では、高膨張泡消火装置の一部を構成するコンテナ船用発泡器(以下、単に「発泡器」とも称する)をコンテナホールド5内に設けている。具体的に、コンテナホールド5には、隔壁4に沿って設けられたダクト18が配置されており、ダクト18の開口部19(図3参照)に、アウトサイドエア方式の発泡器20(図4参照)が設置されている。また、ハッチカバー7の下面(裏面)には、インサイドエア方式の発泡器50(図9、10参照)が設置されている。
ここで、図3は、各ホールド5を区画する隔壁4の位置で、コンテナ船1の長手方向(船首2から船尾3に向かう方向)に対して垂直な横断面を示す図である。なお、隔壁4は、コンテナ船1の長手方向に対して垂直に延在する所謂横隔壁である。
図3に示すように、隔壁4には、送風機17を内部に備えた筒状のダクト18が、船の左右にそれぞれ2本ずつ、計4本設置されている。なお、送風機17及びダクト18の数、及びその配置は特に限定されない。また、隔壁4が、例えば対向する2枚の板で挟まれた内部空間を有している場合には、ダクト18は、隔壁4の内部空間に延在していてもよい。また、ダクト18の一部又は全体が隔壁4で構成されていてもよい。すなわち、ダクト18は、隔壁4に対して一体に形成することができる。また、図示例において送風機17は、ダクト18の上部に設けられているが、これに限られず、ダクト18の下部または中間部に設けることも可能である。また、ダクト18は、筒状であれば、断面形状は特に限定されず、例えば円形、楕円形、または多角形等とすることができる。
図3に示す送風機17及びダクト18は、通常時(非火災発生時)において、ホールド5内の空気を外部に送り出して排出する、もしくは外気をホールド5内に送り込むことによってホールド5内を換気する換気機能を有する。また、送風機17及びダクト18は、火災発生時において、吸気方向に空気を移動させる、すなわち外部の空気をホールド5内に送り出す機能を有する。
それぞれのダクト18には、ホールド5の内部空間に連通する少なくとも1つの開口部19が設けられている。開口部19は、ダクト18の側面及び先端面の少なくとも何れか一方に設けられており、開口部19の位置、形状等に応じて適切な形状の発泡器を選択して取り付ける。
図4に示すアウトサイドエア方式の発泡器20は、ダクト18に形成された開口部19に設置可能な発泡器の一例である。発泡器20は、発泡剤を通過させて泡を発生させる発泡メッシュ21と、発泡剤を発泡メッシュ21に向けて放射する放射ノズル22とを備えている。
図4に示す発泡メッシュ21は、メッシュ部材21aと、メッシュ部材21aの周縁部を枠体23に密着させるためのフレーム21bとを備えている。フレーム21bは溶接等によってメッシュ部材21aと一体に固定されてもよいし、離せる別々の部材であっても構わない。メッシュ部材21aは、一部拡大して示すように多数の孔が形成された金属製のパンチングプレートで構成されている。発泡メッシュ21は、放射ノズル22から放射された発泡剤を通過させて泡を発生させることができるものであれば、孔の形状及びその配置等は特に限定されず、また、材料、厚さ等も限定されず、例えば金網等としてもよい。また、図4に示す発泡メッシュ21は、正面視で長方形の板状であるが、これに限られず、開口部19の形状等に応じて適宜変更可能である。また発泡メッシュ21は、図4に示すように平坦であってもよいし、一部もしくは全体が湾曲、屈曲していてもよい。また、ホールド5内の空間を有効に利用する観点から、発泡メッシュ21は、ダクト18から突出しない形状であることが好ましい。
発泡器20は、火災発生時に、送風機17によってダクト18を介して送られてくる空気を利用して発泡させるものであり、発泡メッシュ21は、開口部19を覆うように取付けられる。
放射ノズル22は、発泡剤を供給する配管25に設けられており、火災発生時には、配管25を通して供給される発泡剤を、放射ノズル22の先端の放射口22aから発泡メッシュ21のメッシュ部材21aの内面に向けて放射する。なお、発泡器20をダクト18の開口部19に取り付けた状態において、放射ノズル22は、ダクト18の内側に配置される。
発泡器20は、発泡メッシュ21を着脱可能に保持する枠体23を備えている。枠体23は、フレーム21bよりも外形が大きくなっている。枠体23の前面に発泡メッシュ21を配置して、ボルト等の締結具によりフレーム21bを枠体23に対して着脱可能に固定することができる。本例では、長方形の枠体23の下辺側には、着脱の際に発泡メッシュ21のフレーム21bを一時的に支持するための支持金具24が設けられている。枠体23は、ダクト18に対してボルト等の締結具により、あるいは溶接等により固定することができる。
また、本例の発泡器20は、発泡メッシュ21と放射ノズル22とが、一体に連結されてユニット化されている。具体的には、発泡メッシュ21を保持する枠体23と、放射ノズル22の配管25とが、断面L字状の長尺金物で構成される連結部材26で連結されている。本実施形態では、上下左右の4本の連結部材26を用いているが、連結部材26の本数及び位置は適宜変更可能である。また、連結部材26の形状は特に限定されないが、より軽量なロッド状部材(棒状部材)であることが好ましい。このように発泡メッシュ21と放射ノズル22とが、一体に連結されてユニット化されていることにより、ダクト18の開口部19に対する発泡器20の取り付け作業が容易となる。すなわち、ダクト18に対して発泡メッシュ21と放射ノズル22とを同時にまとめて取付けることができるため、それぞれを別々に設置するよりも効率的に作業を行うことができる。
図4に示す発泡器20は、発泡メッシュ21の全体にわたって均等に発泡材が放射されるように、放射ノズル22が相互に間隔を空けて8箇所に配置されているが、放射ノズル22の数や位置は、発泡メッシュ21の面積や形状に合わせて適宜変更することができる。なお、各放射ノズル22は、その延在方向が発泡メッシュ21の内面に直交するように配置されているが、放射ノズル22の延在角度も特に限定されず、適宜変更可能である。
配管25は、フランジ25aを介して、供給配管P(図5参照)に接続されている。フランジ25aの位置は、特に限定されるものではなく、配管25の様々な位置に設定可能である。供給配管Pは、図示は省略するが消火液と水の混合溶液(発泡剤)を製造する混合溶液製造設備や、火災が発生している消火対象箇所に発泡剤を分配する分配設備(タンク、ポンプ、弁、計装等を含む)等に接続されている。なお、高膨張泡消火装置を構成する発泡器以外の構成(混合溶液製造設備、分配設備等)は、コンテナ船1の何れの位置に設けてもよい。
図5は、円筒状のダクト18に発泡器20を設置した状態を示している。図5に示すダクト18の側面には、正面視で略長方形状の開口部19が形成されている。また、ダクト18には、開口部19の周縁部から、ダクト18の外側に向けて突出する立上がり壁部18aが設けられている。立上がり壁部18aの先端には、外側に向けて延在するフランジ18bが設けられている。発泡メッシュ21は、立上がり壁部18aの先端開口部を覆うように配置され、フランジ18bにフレーム3bを重ねた状態でボルトにより固定されている。発泡メッシュ21は、ボルトを取り外すことにより、ダクト18から容易に取り外すことができる。すなわち、発泡メッシュ21は、ダクト18に対して着脱可能に取付けられている。本例では、立上がり壁部18aを設けることにより、湾曲する円筒状のダクト18の側面に対して、平坦な発泡メッシュ21を容易に取付けることができる。放射ノズル22は、配管25をダクト18に固定することによりダクト18内の所定の位置に配置されている。
なお、本実施形態においてダクト18には、先端部を閉塞する底壁18cが設けられており、ダクト18を通して送風機17によって送出された空気が、開口部19のみを通過してホールド5内に流入する構成となっている。このような構成とすることで、火災の発生時に、発泡メッシュ21で作り出した泡を効率的にコンテナホールド5に送り出すことができる。なお、ダクト18の先端部に底壁18cを設けない、すなわちダクト18が先端開口を有する構成としてもよい。
また、図5に示す発泡器20は、図4に示す枠体23及び連結部材26を有しておらず、発泡メッシュ21と放射ノズル22とをそれぞれダクト18に直接取り付ける構成としているが、枠体23及び連結部材26を有する構成としてもよい。発泡器20が枠体23を備える場合には、枠体23をフランジ18bに固定する。
図6(a)は、図4に示す発泡器20を、円筒状のダクト18の内側に向けて突出する立上がり壁部18dに取付けた状態の側面図であり、図6(b)はその平面図である。図6(a)、(b)に示す例では、ダクト18の側面に形成された開口部19の周縁部から、ダクト18の内側に向けて突出する立上がり壁部18dと、立上がり壁部18dの先端にフランジ18eが設けられている。立上がり壁部18dの先端開口部を発泡メッシュ21で覆うように、発泡器20が取り付けられている。このような取付け方法によれば、ダクト18から発泡器20が突出しないので、ホールド5内の空間をより有効に利用することができる。
ここで、ダクト18の形状が円筒状ではなく、断面が矩形となる角筒状である場合には、図7に示すように発泡器20を取り付けることができる。ダクト18の側面に形成された開口部19を発泡メッシュ21で覆うように発泡器20を配置し、開口部19の周縁部に枠体23をボルト等により固定することで、発泡器20をダクト18に取り付けることができる。
ここで、図8は、変形例としてのアウトサイドエア方式の発泡器30を示している。発泡器30は、図4〜図7に示すような平板状の発泡メッシュ21ではなく、立体的な形状、具体的に、円錐台形状の発泡メッシュ31を備えた構成となっている。発泡器30は、発泡メッシュ31の基端部が取り付けられる円筒状の胴部32を備える。また、図示は省略するが、胴部32の内側に、発泡メッシュ31の内面に向けて発泡剤を放出するための放射ノズルが設けられている。胴部32の上端は、ダクト18の先端部に、ダクト18の中心軸線と胴部32の中心軸線が一致するように接続されている。なお、ダクト18の側面の開口部19に発泡器20を設けるとともに、先端の開口部19に発泡器30を設置することも可能である。
図9は、インサイドエア方式の発泡器50を示している。発泡器50は、円筒状の胴部53を備え、胴部53の一端における開口を覆うように設けられた円錐形状の発泡メッシュ51と、胴部53の他端側に設けられ、胴部53の内側を通じて発泡メッシュ51に向かって発泡剤を放射する放射ノズル52と、を備えている。発泡メッシュ51の形状は、特に限定されるものではなく、例えば円錐台形状等の他の立体形状としてもよいし、平坦な形状であってもよい。放射ノズル52は、連結部材54、フランジ55、分岐ヘッド56を介して胴部53に一体に連結されている。発泡器50は、ダクト18から送出される空気を利用せずにホールド5内の空気を利用しながら発泡させるものである。つまり、放射ノズル52から放射された発泡材が、周囲の空気を吸引しながら発泡メッシュ51に衝突して泡を発生させる。このようなインサイドエア方式の発泡器50は、ダクト18を必要としないので、設置場所に制限がないという利点がある。
図9に示す例では、分岐ヘッド56から放射状に延在する3本の放射ノズル52が、周方向に均等に配置されているが、放射ノズル52の数及び位置はこれに限定されず、発泡メッシュ51の形状等に合わせて適宜変更可能である。フランジ55は、供給配管P側のフランジに接続される。
胴部53には、構造物への固定用のブラケット57が設けられており、このブラケット57を介してハッチカバー7の下面や、隔壁4等に発泡器50を取り付けることができる。
図10は、ハッチカバー7の下面に発泡器50を設置する配置の一例を示す平面図である。図10に示すように、1つのハッチカバー7に複数の発泡器50を設置することができる。図10に示す例では、1本の配管58に6個接続された発泡器50が、対向配置で2列設置されている。配管58にはフランジ59が設けられており、供給配管Pに接続可能となっている。なお、ハッチカバー7は荷役時に取り外されるため、本船側の供給配管Pとの接続はコネクター等により容易に行えるようにしておくことが好ましい。
なお、インサイドエア方式の発泡器50を、隔壁4に設置することも可能である。隔壁4の最上部に発泡器50を設置する場合には、ハッチカバー7の下面に設置した場合と同様に、ホールド5の上部に高膨張泡を供給することができる。また、消火性能を高めるために、発泡器50を隔壁4の下部、または中間の高さに設置してもよい。この場合、当該隔壁4に沿って、コンテナ船1の高さ方向に間隔を空けて複数個の発泡器50を設置するとともに、幅方向にも間隔を空けて複数個設置することができる。
以上説明したように、本実施形態では、コンテナ船1に高膨張泡消火装置の一部を構成する発泡器20、50を設けている。そのため、従来の炭酸ガス消火装置のように、放出された炭酸ガスが、火災の熱による上昇気流の影響を受けてハッチカバー7の隙間から漏れ出るといった不具合がなく、高膨張の泡による窒息効果によって、火災をより確実に消化することができる。すなわち、コンテナ船1における消火性能を高め、安全性を高めることができる。
また、高膨張泡消火装置の高膨張泡は、混合溶液(発泡剤)を空気と混ぜて膨張させたものであり、泡は粘性を有しているためコンテナの内部には侵入し難い。したがって、水系消火装置ではあるものの、注水や散水を行う場合と比べて禁水性物質に作用する恐れは、著しく少なくなる。すなわち、高膨張泡消火装置は、安全性が高く、環境にも優しいという利点も有している。
また、本実施形態では、アウトサイドエア方式の発泡器20をダクト18に設置し、通常時は換気用に用いる送風機17及びダクト18を火災発生時には発泡器20への送風用に用いる構成としている。これにより、ダクト18を介して送られてくる空気を利用して泡の発生効率を高めるとともにホールド5内に泡を効果的に送り出すことができるので、より迅速な消火が可能となる。
また、本実施形態では、インサイドエア方式の発泡器50を、ハッチカバー7の下面に設置する構成としている。これにより、ホールド5の上部に高膨張の泡を発生させるとともにハッチカバー7の隙間を当該高膨張泡で埋めることができるので、ホールド5内の火災発生場所への燃焼空気(外気)の供給を遮断して、消火性能をより高めることができる。なお、ハッチカバー7の下面にインサイドエア方式の発泡器50が設置されていれば、ホールド5内への燃焼空気の供給をより迅速に遮断することができるが、アウトサイドエア方式の発泡器20だけであっても、送風機の力により高膨張泡が強制的に隙間に送り出されるので、ハッチカバー7の隙間を当該高膨張泡で埋めることができる。
このように、発泡器20、50により、特に隔壁4周辺及びホールド5内の上部空間に高膨張泡を充満させることで、火災発生場所への燃焼空気の供給を遮断することができ、より迅速に火災を鎮火させることができる。なお、高膨張泡に含まれる水分は重力の作用により時間とともに流下して液体に還元していくが、ホールド5の底部に排水口を設け、ここから排水しながら消火を行うことにより、泡の還元水がホールド5の底部に溜まり禁水性物質に接触することを防止することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば、ハッチカバー7から離れた位置、すなわち、コンテナホールド5の底部付近、あるいは中央付近に、発泡器50等を設けてもよい。
1 コンテナ船
2 船首
3 船尾
4 隔壁
5 ホールド(コンテナホールド)
6 甲板
7 ハッチカバー
8 機関室
9 ディーゼルエンジン
10 出力軸
11 推進用プロペラ
12 舵装置
13 居住室
14 操舵室
15 窓
16 コンテナ
17 送風機
18 ダクト
18a 立上がり壁部
18b フランジ
18c 底壁
18d 立上がり壁部
18e フランジ
19 開口部
20 発泡器(アウトサイドエア方式の発泡器)
21 発泡メッシュ
21a メッシュ部材
21b フレーム
22 放射ノズル
22a 放射口
23 枠体
24 支持金具
25 配管
25a フランジ
26 連結部材
30 発泡器(アウトサイドエア方式の発泡器)
31 発泡メッシュ
32 胴部
50 発泡器(インサイドエア方式の発泡器)
51 発泡メッシュ
52 放射ノズル
53 胴部
54 連結部材
55 フランジ
56 分岐ヘッド
57 ブラケット
58 配管
59 フランジ
P 供給配管

Claims (8)

  1. 発泡剤を放射する放射ノズルと、
    前記放射ノズルから放射された発泡剤を通過させて泡を発生させる発泡メッシュと、を備え、コンテナ船に設置される高膨張泡消火装置の一部を構成する、コンテナ船用発泡器。
  2. 前記コンテナ船用発泡器は、隔壁で区画されたコンテナホールド内に配置されるダクトの開口部に設置されるアウトサイドエア方式の発泡器である、請求項1に記載のコンテナ船用発泡器。
  3. 前記アウトサイドエア方式の発泡器は、前記ダクトの側面に形成された開口部を前記発泡メッシュで覆うように設置される、請求項2に記載のコンテナ船用発泡器。
  4. 前記コンテナ船用発泡器は、ハッチカバーの下面に設置されるインサイドエア方式の発泡器である、請求項1に記載のコンテナ船用発泡器。
  5. 前記放射ノズルと前記発泡メッシュとが、一体に連結されてユニット化されている、請求項1〜4の何れか一項に記載のコンテナ船用発泡器。
  6. コンテナ船に、高膨張泡消火装置の一部を構成するコンテナ船用発泡器を設置する方法であって、
    隔壁で区画されたコンテナホールド内に配置されるダクトの開口部に、前記コンテナ船用発泡器としてのアウトサイドエア方式の発泡器を設ける、コンテナ船用発泡器の設置方法。
  7. コンテナ船におけるハッチカバーの下面に、前記コンテナ船用発泡器としてのインサイドエア方式の発泡器を設ける、請求項6に記載のコンテナ船用発泡器の設置方法。
  8. 高膨張泡消火装置の一部を構成するコンテナ船用発泡器を備え、
    該コンテナ船用発泡器が、隔壁で区画されたコンテナホールド内に配置されるダクトの開口部に設置されるアウトサイドエア方式の発泡器と、ハッチカバーの下面に設置されるインサイドエア方式の発泡器と、の少なくとも何れか一方を備える、コンテナ船。
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