JP2019041121A - 超伝導デバイスにおける磁束制御 - Google Patents

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Abstract

【課題】超伝導デバイスにおける磁束制御を提供すること。【解決手段】デバイスは、第1のコプレーナ導波路を含む第1のキュービットと、第2のコプレーナ導波路を含む第2のキュービットであって、第2のコプレーナ導波路が第1のコプレーナ導波路と交差する、第2のキュービットと、第1のローブおよび第2のローブを有するループを含むキュービットカプラとを含み、第1のローブの第1の部分が第1のコプレーナ導波路と平行に延び、第1のローブの第2の部分が第2のコプレーナ導波路と平行に延び、第2のローブの第1の部分が第1のコプレーナ導波路と平行に延び、第2のローブの第2の部分が第2のコプレーナ導波路と平行に延びる。【選択図】図1A

Description

本開示は超伝導デバイスにおける磁束制御に関する。
量子計算は、特定の計算を古典デジタルコンピュータよりも効率的に実行するために基礎状態(basis state)の重ね合せおよびもつれなどの量子効果を利用する比較的新しい計算方法である。情報をビット(例えば、「1」または「0」)の形態で記憶し操作するデジタルコンピュータとは対照的に、量子計算システムはキュービットを使用して情報を操作することができる。キュービットは、多数の状態の重ね合せ(例えば、「0」状態と「1」状態の両方のデータ)を可能にする量子デバイス、および/または多数の状態のデータ自体の重ね合せを指すことができる。従来の用語によれば、量子系における「0」状態と「1」状態との重ね合せは、例えば、α|0>+β|1>として表すことができる。デジタルコンピュータの「0」状態および「1」状態は、それぞれ、キュービットの|0>基礎状態および|1>基礎状態に類似している。値|α|はキュービットが|0>状態にある確率を表し、値|β|はキュービットが|1>基礎状態にある確率を表す。
WO2017/058194
Phys. Rev. Lett. 118巻、057702(2017) Phys. Rev. A. 95巻、052333(2017) Phys. Rev. B 80巻、052506(2009)
一般に、いくつかの態様において、本開示の主題は、第1のコプレーナ導波路を含む第1のキュービットと、第2のコプレーナ導波路を含む第2のキュービットであって、第2のコプレーナ導波路が第1のコプレーナ導波路と交差する、第2のキュービットと、第1のローブおよび第2のローブを有するループを含むキュービットカプラとを含み、第1のローブの第1の部分が第1のコプレーナ導波路と平行に延び、第1のローブの第2の部分が第2のコプレーナ導波路と平行に延び、第2のローブの第1の部分が第1のコプレーナ導波路と平行に延び、第2のローブの第2の部分が第2のコプレーナ導波路と平行に延びるデバイスで具現することができる。
デバイスの実施態様は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。例えば、いくつかの実施態様では、デバイスは、第2のコプレーナ導波路が第1のコプレーナ導波路と交差する位置のまわりに配置された多数の接地パッドを含む。多数の接地パッドは、2×2アレイに配置された4つの接地パッドから構成され得る。多数の接地パッドの各接地パッドは、多数の超伝導エアブリッジに接続され得る。多数の接地パッドの接地パッドごとに、多数の超伝導エアブリッジのうちの少なくとも1つの超伝導エアブリッジが、接地パッドを接地面に接続することができる。多数の接地パッドの接地パッドごとに、接地パッドを接地面に接続する少なくとも1つの超伝導エアブリッジは、接地パッドの対応側のほぼ中央に位置することができる。多数の接地パッドの接地パッドごとに、多数の超伝導エアブリッジのうちの少なくとも1つの超伝導エアブリッジが、接地パッドを隣接する接地パッドに接続することができる。多数の接地パッドのうちの第1の接地パッドがキュービットカプラの第1のローブ内に位置することができ、多数の接地パッドのうちの第2の接地パッドがキュービットカプラの第2のローブ内に位置することができる。第1のローブおよび第2のローブは、第2のコプレーナ導波路が第1のコプレーナ導波路を横切る位置のまわりで互いに対して対角線状に配置され得る。
いくつかの実施態様では、キュービットカプラは、第2のローブに接続された傾斜バイアスラインを含み、デバイスは、傾斜バイアスラインを横切る少なくとも1つの超伝導エアブリッジをさらに含み、各超伝導エアブリッジの第1の端部が、傾斜バイアスラインの第1の側の接地面に接続され、各超伝導エアブリッジの第2の端部が、第1の側とは反対側の傾斜バイアスラインの第2の側の接地面に接続される。傾斜バイアスラインを横切る各超伝導エアブリッジは、超伝導エアブリッジが横切る傾斜バイアスラインの一部を通る電流流れの方向と直交する方向に伸ばされ得る。
いくつかの実施態様では、キュービットカプラは、細長い超伝導トレースを通して第1のローブに接続された超伝導量子干渉デバイス(SQUID)バイアスラインを含み、デバイスは、細長い超伝導トレースを横切る少なくとも1つの超伝導エアブリッジをさらに含み、各超伝導エアブリッジの第1の端部が、細長い超伝導トレースの第1の側の接地面に接続され、各超伝導エアブリッジの第2の端部が、第1の側とは反対側の細長い超伝導トレースの第2の側の接地面に接続される。細長い超伝導トレースを横切る各超伝導エアブリッジは、超伝導エアブリッジが横切る細長い超伝導トレースの一部を通る電流流れの方向と直交する方向に伸ばされ得る。
いくつかの実施態様では、第1のローブおよび第2のローブの各々は、対応する接地面間隙領域を取り囲む。デバイスは、接地面が完全に取り除かれた2つの追加の接地面間隙領域をさらに含むことができ、各接地面間隙領域はほぼ同じ面積であり、接地面間隙領域は、第2のコプレーナ導波路が第1のコプレーナ導波路を横切る位置のまわりの象限に配置される。
いくつかの実施態様では、デバイスは、第1のキュービット、第2のキュービット、およびキュービットカプラが配置される第1の基板と、第1の基板に接合された第2の基板と、第1の基板の間の多数のバンプ接合部とを含む。キュービットカプラは、第2のローブに接続された傾斜バイアスラインと、第1のローブに接続された細長い第1の超伝導トレースとを含むことができる。デバイスは、さらに、第1の基板の接地面であって、接地面の第1の部分が傾斜バイアスラインの第1の側に隣接し、接地面の第2の部分が、第1の側とは反対側の傾斜バイアスラインの第2の側に隣接する、接地面と、第2の基板の第2の超伝導トレースであって、第1のバンプ接合部が、接地面の第1の部分を超伝導トレースの第1の端部に接続し、第2のバンプ接合部が、接地面の第2の部分を第2の超伝導トレースの第2の端部に接続する、第2の超伝導トレースとを含むことができる。第2の超伝導トレースは、第1の基板の傾斜バイアスラインの一部を横切ることができ、第2の超伝導トレースが横切る傾斜バイアスラインの一部を通る電流流れの方向と直交する方向に伸ばされ得る。デバイスは、さらに、第1の基板の接地面であって、接地面の第1の部分が、細長い第1の超伝導トレースの第1の側に隣接し、接地面の第2の部分が、第1の側とは反対側の細長い第1の超伝導トレースの第2の側に隣接する、接地面と、第2の基板の第2の超伝導トレースであって、第1のバンプ接合部が、接地面の第1の部分を第2の超伝導トレースの第1の端部に接続し、第2のバンプ接合部が、接地面の第2の部分を第2の超伝導トレースの第2の端部に接続する、第2の超伝導トレースとを含むことができる。第2の超伝導トレースは、第1の基板の細長い第1の超伝導トレースの一部を横切ることができ、第2の超伝導トレースが横切る細長い第1の超伝導トレースの一部を通る電流流れの方向と直交する方向に伸ばされ得る。
いくつかの実施態様では、キュービットカプラは、概略レムニスケート形状を含む。
いくつかの実施態様では、第1のローブおよび第2のローブは、第2のコプレーナ導波路が第1のコプレーナ導波路を横切る位置のまわりで互いに対して対角線状に配置される。
いくつかの実施態様では、キュービットカプラは、第1のコプレーナ導波路と第2のコプレーナ導波路とを横切る。
いくつかの実施態様では、第2のコプレーナ導波路が第1のコプレーナ導波路を横切る位置において、第2のコプレーナ導波路と第1のコプレーナ導波路との間に空隙がある。
いくつかの実施態様では、第1のキュービットおよび第2のキュービットの各々は、コプレーナ導波路磁束キュービットである。
ここで説明する主題の特定の実施態様は、以下の利点のうちの1つまたは複数を実現することができる。例えば、いくつかの実施態様では、実質的なレムニスケート形状を有する調整可能キュービットカプラは、第1のキュービットとキュービットカプラ要素とに関連する相互インダクタンス(例えば、M(キュービット−カプラ))ならびに第2のキュービットとキュービットカプラ要素とに関連する相互インダクタンス(例えば、M(カプラ−キュービット))を増加させることができる。追加として、本開示の調整可能キュービットカプラは、直接キュービット間結合インダクタンス(例えば、M(キュービット−キュービット))と比べて仲介されたキュービット間結合インダクタンス(例えば、M(キュービット−カプラ−キュービット))を増加させることによって全キュービット−キュービット結合を増加させることができる。それ自体を横切る単一ループを使用して概略レムニスケートまたはグラジオメータ形状を確立することによって、カプラ要素のための制御要素の数を減らすことができる。追加として、いくつかの実施態様では、カプラの概略レムニスケートまたはグラジオメータ形状は、カプラサイズ要件を緩和し、基板に形成される回路要素の数の増加(例えば、キュービットの数の増加)を可能にするのに役立つことができる。接地面間隙領域を導入することによって、いくつかの実施態様では、2つのキュービット間に正味ゼロ相互または直接インダクタンスをもたらすことが可能である。さらに、エアブリッジ交差構造を設けることによって、接地面のエッジに沿った経路と比べてリターン電流のためのより低いインピーダンス経路を設けることができ、それにより、いくつかの実施態様では、クロストークの低減がもたらされる。
1つまたは複数の実施態様の詳細が、添付図面および以下の説明に記載されている。他の特徴および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
量子計算プロセッサのためのキュービット結合アーキテクチャの一例の上面図を示す概略図である。 図1Aのキュービット結合アーキテクチャの拡大図を示す概略図である。 図1Aのキュービット結合アーキテクチャの等価回路図を示す回路概略図である。 第1のキュービットと第2のキュービットとの間の交差点のまわりの異なる領域におけるキュービットカプラ電流流れの結果としての相互インダクタンスの符号の一例を示す概略図である。 図1Bに示したレイアウトを有するキュービットカプラ要素のキュービットカプラ電流流れの結果としての相互インダクタンスの符号の一例を示す概略図である。 量子計算プロセッサのためのキュービット結合アーキテクチャの一例の上面図を示す概略図である。 量子計算プロセッサのためのキュービット結合アーキテクチャの一例の上面図を示す概略図である。 図1Bに示した構造内の一領域の拡大図を示す概略図である。 図1Bに示した構造内の一領域の拡大図を示す概略図である。 第2のチップに接合された第1のチップを含む量子プロセッサの側面図を示す概略図である。 量子プロセッサのためのキュービット結合アーキテクチャを含む第1のチップの一例を示す写真である。
量子計算は、量子コンピュータの量子ビット(キュービット)に記憶された量子情報をコヒーレントに処理することを必要とする。超伝導量子計算は、量子計算回路要素が部分的に超伝導材料から形成されている量子計算技術の有望な実施態様である。超伝導量子コンピュータは、典型的には、2つの最低エネルギー準位が計算基礎として使用される多準位系である。
量子アニーラなどの特定のタイプの量子計算プロセッサでは、量子プロセッサのキュービットが制御可能な方法で一緒に結合され、その結果、各キュービットの量子状態は、それが結合されている他のキュービットの対応する量子状態に影響を与える。プロセッサ設計に応じて、選ばれたアーキテクチャは、結合のために利用可能なキュービットの密度および総数を制限し、したがって、多数のキュービットを必要とする複雑な問題を実行するためのプロセッサ能力を制限することがある。さらに、特定の量子計算設計では、キュービットは、2準位系との相互作用に起因するエネルギー損失およびデコヒーレンスを被ることがある。したがって、量子アニーラなどの量子計算システムの性能を向上させるには、コンパクトなカプラ占有面積、強いキュービット間結合、および低レベルのクロストークをもつ、キュービット間の高い接続性を達成するアーキテクチャを提供することが有用である。
図1Aは、量子プロセッサのための例示的なキュービット結合アーキテクチャ100の上面図を示す概略図である。量子プロセッサは、1つまたは複数の量子情報処理デバイス、例えば、1つまたは複数のキュービットを含み、量子計算またはシミュレーションを実行するために使用される物理的システムとすることができる。量子プロセッサに含まれる物理的システムのタイプは、量子プロセッサのタイプと、実行されるべき計算とに依存し得る。例えば、いくつかの場合では、量子プロセッサは、超伝導キュービット、例えば、位相キュービット、コプレーナ導波路磁束キュービットなどの磁束キュービット、トランズモンキュービット、ジーモンキュービット(gmon qubit)、または他のタイプのキュービットの回路を含む量子アニールデバイスとすることができる。図1Aの例に示したキュービット結合アーキテクチャ100は、量子アニーラとして使用することができる。代替として、キュービット結合アーキテクチャは、量子シミュレータのような他のタイプの量子プロセッサで使用することができる。
図1Bは、領域10内に含まれる図1Aのキュービット結合アーキテクチャ100の拡大図を示す概略図である。量子アニーラは、第1のキュービット102と、第2のキュービット104と、第1のキュービット102を第2のキュービット104に結合させるためのキュービットカプラ要素106とを含む。量子アニーラには、超伝導材料から形成され、キュービットおよびキュービットカプラのまわりの様々な場所に位置する接地面108がさらに含まれる。キュービット102、104、キュービットカプラ要素106、および接地面108は、シリコンまたはサファイアなどの誘電体基板上に形成される。図1Aに示すアーキテクチャは、2つのキュービットおよび1つのキュービットカプラ要素のみを含んでいるが、アーキテクチャは、追加のキュービット(例えば、4個、6個、8個、10個、20個、30個、40個、50個、100個、1000個、またはそれ以上)と追加のキュービットカプラ(例えば、2個、3個、4個、5個、10個、15個、20個、25個、50個、100個、500個、またはそれ以上)とを含むように拡張することができる。
図1Aの例に示した第1のキュービット102および第2のキュービット104の各々は、コプレーナ導波路磁束キュービット(「フラックスモンキュービット(fluxmon qubit)」とも呼ばれる)である。フラックスモンキュービットは、超伝導量子干渉デバイス(SQUID)と並列に結合された超伝導コプレーナ導波路を含む。例えば、第1のキュービット102は、第1のコプレーナ導波路112の第1の端部に結合された第1のSQUID110を含む。第1のコプレーナ導波路112の第2の端部114は、接地面108に結び付けられる。同様に、第2のキュービット104は、第2のコプレーナ導波路122の第1の端部に結合された第2のSQUID120を含む。第2のコプレーナ導波路122の第2の端部124は接地面108に結び付けられる。第1のコプレーナ導波路112および第2のコプレーナ導波路122は、超伝導材料の細長い薄膜トレースとして基板に配置され、その各々は、細長いトレースの両側において同一の広がりをもつ間隙によって接地面108から分離される。コプレーナ導波路112、122、SQUID110、120、および接地面108を形成するために使用される超伝導材料は、アルミニウム(1.2ケルビンの超伝導臨界温度)またはニオビウム(9.3ケルビンの超伝導臨界温度)などの超伝導臨界温度以下で超伝導特性を示す材料を含む。
キュービット102、104の各々は、キュービットの動作を制御するための調整可能キュービット制御要素に結合可能である。調整可能キュービット制御要素は、キュービットが形成される同じチップに位置してもよく、または別個のチップに位置してもよい。調整可能キュービット制御要素のタイプは、量子プロセッサに含まれる物理システムのタイプに依存する。例えば、量子プロセッサが、例えば超伝導回路として配置された超伝導キュービットのシステムを含む場合、調整可能キュービット制御要素は、超伝導キュービットに変化をもたらす外部印加電圧または電流に比例するバイアスを供給することができる。印加バイアスの各構成は、量子プロセッサに対して異なる効果を有することができる。
キュービット制御要素は、例えば、SQUIDバイアス制御要素および傾斜バイアス制御要素を含むことができる。例えば、第1のキュービット102は、第1のSQUIDバイアス制御要素140に結合され、第1の傾斜バイアス制御要素142に結合され得る。同様に、第2のキュービット104は、第2のSQUIDバイアス制御要素150に結合され、第2の傾斜バイアス制御要素152に結合され得る。傾斜バイアス制御要素は、キュービットの動作中に二重井戸ポテンシャルを傾ける/摂動させるために制御信号(例えば、磁束バイアス)を供給し、一方、SQUIDバイアス制御要素は、キュービットの動作中にポテンシャル井戸間の障壁の大きさを調節するためにまたはキュービットの動作周波数を変更するために制御信号(例えば、磁束バイアス)を供給する。キュービット制御要素による追加の制御機能も可能である。磁束キュービットの構造、製作、および構成に関するさらなる詳細は、例えば、WO2017/058194に見いだすことができ、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
キュービットカプラ要素106は、ループ内に配置された細長い超伝導トレースおよびSQUID160を含み、第1のキュービット102と第2のキュービット104との間の結合を可能にするために使用される。キュービットのコプレーナ導波路と同様に、キュービットカプラ要素106の細長いトレースは、アルミニウム(1.2ケルビンの超伝導臨界温度)またはニオビウム(9.3ケルビンの超伝導臨界温度)などの超伝導臨界温度以下で超伝導特性を示す材料から形成される。
キュービットカプラ要素106は、さらに、キュービット間の結合を制御するための調整可能カプラ制御要素に結合可能である。調整可能キュービット制御要素と同様に、調整可能カプラ制御要素は、超伝導キュービットカプラ要素に変化をもたらす外部印加電圧または電流に比例するバイアスを供給することができる。印加バイアスの各構成は、量子プロセッサに対して異なる効果を有することができる。一例として、キュービットカプラ要素106のSQUID160は、カプラSQUIDバイアス制御要素170に結合可能である。SQUID160の反対側のループの端部において、キュービットカプラ要素106は、カプラ傾斜バイアス制御要素172に結合可能である。カプラSQUIDバイアス制御要素170とカプラ傾斜バイアス制御要素172の両方は、カプラ要素106を制御するために使用することができ、その結果、キュービット−キュービット結合を調整することができる。SQUIDバイアス制御要素170はカプラSQUID要素160の全臨界電流を修正し、一方、傾斜バイアス制御要素172はカプラSQUID要素160の実効位相を変更する。SQUIDバイアス制御要素170は、クロストークを低減するのに有用である局所的な磁束をSQUID内部に主として導入するので、調整のために使用することができるが、一方、傾斜バイアス制御要素172は、カプラ較正およびクロストーク補償のために使用することができる。磁束キュービットおよびカプラ要素の構造、製作、および構成のさらなる詳細は、Phys. Rev. Lett. 118巻、057702(2017)およびPhys. Rev. A. 95巻、052333(2017)に見いだすことができ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
図2は、図1に示したアニーラの等価回路図を示す回路概略図である。図2に示すように、アニーラは、第1のコプレーナ導波路112に並列に結合された第1のSQUID110から構成された第1のキュービット102を含み、第1のコプレーナ導波路112は第1のキャパシタ202および第1のインダクタ204によって表される。アニーラは、第2のコプレーナ導波路122に並列に結合された第2のSQUID120から構成された第2のキュービット104をさらに含み、第2のコプレーナ導波路122は第2のキャパシタ206および第2のインダクタ208によって表される。第1のキュービット102と第2のキュービット104との間にキュービットカプラ要素106があり、キュービットカプラ要素106は、SQUID160および第2のインダクタ212と直列の第1のインダクタ210を含む。回路図の接地214は接地面108によって与えられる。
図1Aに戻ると、アーキテクチャ100のキュービットおよびキュービットカプラ要素の構成は両方ともコンパクトであり、強いキュービット間結合を可能にする。特に、図1Bの拡大図に示したように、フラックスモンキュービット102、104は、それぞれのコプレーナ導波路が互いに直角に交差するように配置される。図1Aに示した例では、第1のコプレーナ導波路112が第2のコプレーナ導波路122を横切る。代替として、第2の導波路122が第1の導波路112を横切ってもよい。コプレーナ導波路は互いに直交して配置されるので、交差点において導波路間の直接的な電磁結合はほとんどまたは全くない。むしろ、キュービット間結合は、主として、各キュービットのコプレーナ導波路112、122の間にキュービットカプラ要素106を位置付けることによって達成される。したがって、キュービットカプラ要素106は、両方のキュービット102、104に磁気的に結合することができる磁束トランスフォーマとして働く。
追加のキュービットは、細長い導波路112の長さに沿った異なる位置においてキュービット102の第1のコプレーナ導波路112と交差するように追加のキュービットのコプレーナ導波路を配置することによって、キュービット104と同じ方法でキュービット102に結合することができる。各交差において、対応するキュービットカプラ要素を設けて、キュービット間の電磁結合を可能にすることができる。このようにして、第1のコプレーナ導波路112を量子バスとして利用することができ、その結果、多数のキュービットが互いに結合することができる。同様に、追加のキュービットは、細長い導波路122の長さに沿った異なる位置においてキュービット104の第2のコプレーナ導波路122と交差するように追加のキュービットのコプレーナ導波路を配置することによって、キュービット104に結合することができる。再び、各交差において、対応するキュービットカプラ要素を設けて、キュービット間の電磁結合を可能にすることができる。このようにして、第2のコプレーナ導波路122を量子バスとしても利用することができ、その結果、多数のキュービットが互いに結合することができる。各交差におけるコプレーナ導波路間の直接的な電気接触は、交差しているコプレーナ導波路を飛び越える超伝導エアブリッジ構造を形成することによって避けられる。例えば、図1Bに示すように、第1の超伝導エアブリッジ構造180が、第2のコプレーナ導波路122の上で延びて、第1のコプレーナ導波路に直接電気的に結合される。エアブリッジ180と第2のコプレーナ導波路122との間の空隙が、電気接触を防止する。超伝導エアブリッジ構造は、一般に、どの超伝導構造とも直交して向きを定められ、超伝導エアブリッジ構造は、エアブリッジと、交差している超伝導構造との間の電磁結合を避けるように超伝導構造と交差する。
第1のキュービット102と第2のキュービット104との間の電磁結合を可能にするために、キュービットカプラ要素106の超伝導ループは、概略レムニスケートまたは「8の字」形状を有するように形成され、超伝導ループは、それ自体を横切り、多数の場所で第1のコプレーナ導波路112および第2のコプレーナ導波路122を横切る。この形状は、「グラジオメータ」設計と呼ばれることもある。横切る構造との直接電気接触を避けるために、超伝導エアブリッジが交差点ごとに設けられる。例えば、キュービットカプラ要素106には、第1のコプレーナ導波路112を横切り、第1のコプレーナ導波路112に直接電気的または磁気的に結合しない超伝導エアブリッジ182が含まれ得る。キュービットカプラ要素106には、さらに、第2のコプレーナ導波路122を横切り、第2のコプレーナ導波路122に直接電気的に接続しないかまたは磁気的に結合しない超伝導エアブリッジ184が含まれ得る。キュービットカプラ要素106には、さらに、第2のコプレーナ導波路122およびキュービットカプラ要素106自体を横切り、第2のコプレーナ導波路122およびキュービットカプラ要素106自体に電気的または磁気的に結合しない超伝導エアブリッジ186が含まれ得る。アニーラの超伝導エアブリッジは、アルミニウムまたはニオビウムなどの超伝導材料から形成することができる。
キュービットカプラ要素106の近似のレムニスケート形状は、第1のコプレーナ導波路112と第2のコプレーナ導波路122とが交差する位置のまわりに配置された2つのローブ、すなわち、コプレーナ導波路が交差する位置を基準にして左下象限に位置する第1のローブと、コプレーナ導波路が交差する位置を基準にして右上象限に位置する第2のローブとを含む。第1のローブおよび第2のローブの各々は、コプレーナ導波路と平行に延びる超伝導トレースの細長い直線部分を含む。例えば、第1のローブは、第1のコプレーナ導波路112と並行して延びる超伝導トレースの第1の細長い部分191と、第2のコプレーナ導波路122と並行して延びる超伝導トレースの第2の細長い部分193とを含む。第2のローブは、第1のコプレーナ導波路112と並行して延びる超伝導トレースの第1の細長い部分195と、第2のコプレーナ導波路122と並行して延びる超伝導トレースの第2の細長い部分197とを含む。コプレーナ導波路と平行に延びることによって、各ローブのキュービットカプラ要素106の細長い部分は、導波路に磁気的に結合することができる。
図1A〜図1Bに示したアーキテクチャの第1のキュービット102と第2のキュービット104との間の結合は、例えば相互インダクタンスMに関して、
total(キュービット−キュービット)=M(キュービット−カプラ−キュービット)+M(キュービット−キュービット) (1)
として表すことができる。ここで、式(1)の右辺の第1項のM(キュービット−カプラ−キュービット)は、キュービットカプラ要素106によって仲介されるキュービット間結合インダクタンスを表し、キュービット間結合インダクタンスは、ジョセフソン接合(例えば、単一ジョセフソン接合または多重ジョセフソン接合)がカプラループ中にある場合調整可能とすることができる。式(1)の右辺の第2項のM(キュービット−キュービット)は、キュービットカプラ要素の援助なしでの第1のキュービット102と第2のキュービット104との間の直接キュービット−キュービット結合インダクタンスを表す。量子アニーリングのために、M(キュービット−キュービット)と比べてM(キュービット−カプラ−キュービット)を増加させることによって達成され得る強くて調整可能なキュービット−キュービット結合を用意することが好ましい。調整可能カプラ設計の追加の議論は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれるPhys. Rev. B 80巻、052506(2009)に見いだすことができる。
キュービットカプラ要素によって仲介されるキュービット間結合インダクタンスのM(キュービット−カプラ−キュービット)は、
M(キュービット−カプラ−キュービット)=[M(キュービット−カプラ)×M(カプラ−キュービット)]/L(カプラ) (2)
としてさらに表すことができ、ここで、L(カプラ)はカプラ自己インダクタンスを表し、M(キュービット−カプラ)は、第1のキュービット102とキュービットカプラ要素106との相互インダクタンスを表し、M(カプラ−キュービット)は、第2のキュービット104とキュービットカプラ要素106との相互インダクタンスを表す。それゆえに、キュービットカプラ要素によって仲介されるキュービット−キュービット結合の増加は、第1のキュービット102とキュービットカプラ要素106との間および第2のキュービット104とキュービットカプラ要素106との間の結合の相互インダクタンスの増加を必要とする。図1に示したキュービット結合アーキテクチャは、本明細書で説明するように、そのような相互インダクタンスを増加させるための例示の構成を提供する。
図3は、第1のキュービットと第2のキュービットとの間の交差点のまわりの異なる領域におけるカプラ電流流れに関して生じる相互インダクタンスの符号(正または負)の一例を示す概略図である。水平ライン300は、第1のキュービットのコプレーナ導波路を表し、一方、垂直ライン302は、第1のキュービットが交差する第2のキュービットのコプレーナ導波路を表す。正方形304a〜304dは、第1のキュービットコプレーナ導波路が第2のキュービットコプレーナ導波路と交差する位置のまわりに配置され得る異なるカプラ電流経路を表す。カプラ電流経路304a〜304dは、それぞれ、象限I〜IVに位置すると理解することができる。本明細書で提供する説明では、電流Iは第1のキュービットのコプレーナ導波路300を通って左から右に流れ、電流Iは第2のキュービットのコプレーナ導波路302を通って下から上に流れると仮定されている。電流が各導波路を通って前述の方向に流れることにより、第1のキュービットからの発生磁束は、上の2つの象限(すなわち、カプラ経路304aおよびカプラ経路304bが位置する象限)ではページの面から外に出ており、下の2つの象限(すなわち、カプラ経路304cおよびカプラ経路304dが位置する象限)ではページの面に入ることになる。同様に、第2のキュービットからの発生磁束は、左の2つの象限(すなわち、カプラ経路304aおよびカプラ経路304dが位置する象限)ではページの面から外に出ており、右の2つの象限(すなわち、カプラ経路304bおよびカプラ経路304cが位置する象限)ではページの面に入ることになる。
したがって、電流Icが、図3に示すように、左回り方向にカプラ経路304a〜304dの各々を通って流れる場合、キュービット−カプラ相互インダクタンスの符号は直接隣接する象限の間で異なることになる。例えば、図3に示すように、象限Iにあるカプラと、第1のキュービットまたは第2のキュービットとの間の相互インダクタンスは正になることになる。しかしながら、象限IIにあるカプラと第2のキュービットとの間の相互インダクタンスは負になることになる。同様に、象限IIIにあるカプラと第1のキュービットとの間の相互インダクタンスは、やはり、負になることになる。隣接するカプラによる相互インダクタンスの符号が異なるために、キュービットとキュービット結合要素との間の結合は事実上打ち消し合う。さらに、カプラ電流経路304a〜304dの各々を通って流れる電流Icが逆転される(例えば、右回り方向に)場合でさえ、各象限内の相互インダクタンスの符号が反転し、その結果、キュービットとキュービットカプラ要素との間の結合は依然として打ち消し合うことになる。
キュービットとキュービット結合要素との間の結合を弱め合うように打ち消し合うのを防止するために、キュービットカプラ要素は、図1Bに示したように、第1のキュービットのコプレーナ導波路が第2のキュービットのコプレーナ導波路と交差する位置のまわりの2つの対角象限にまたがるグラジオメータの形状(概略レムニスケートまたは「8の字」形状とも呼ばれる)を有するように形成することができる。この構造により、電流は、一般に、1つの象限では1つの方向に(例えば、左回りに)、および第2の対角象限では第2の反対方向(例えば、右回りに)流れる。異なる電流経路は、打ち消し合うのではなく強化する相互インダクタンス符号をもたらす。
図4は、図1Bに示したグラジオメータ設計などのレイアウトを有するカプラを使用するカプラ電流流れに関して生じる相互インダクタンスの符号(正または負)の一例を示す概略図である。図3に示した構造と同様に、水平ライン300は、第1のキュービットの第1のコプレーナ導波路を表し、垂直ライン302は、第1のキュービットが交差する第2のキュービットの第2のコプレーナ導波路を表し、ループ400は、第1のキュービットコプレーナ導波路300が第2のキュービットコプレーナ導波路302と交差する位置のまわりに配置され得るキュービットカプラ要素電流経路を表す。図4に示すように、キュービットカプラ電流経路400は象限IIと象限IVの両方に重なり、その結果、第1のローブ402および第2のローブ404は、第2のコプレーナ導波路と第1のコプレーナ導波路とが交差する位置のまわりで互いに対して対角線状に配置される(例えば、ループの第1のローブ402は象限IIに位置し、ループの第2のローブ404は象限IVに位置する)。図3に示した電流の経路とは対照的に、電流経路400は単一のループである。キュービットカプラ電流経路400の物理的実施態様は、第1のコプレーナ導波路と第2のコプレーナ導波路とを横切るキュービットカプラ要素を有することになり、例えば、キュービットカプラ要素は、図1Bのキュービットカプラ要素106と同様に多数の異なる場所で第1のキュービットおよび第2のキュービットを横切る。
図4に示すように、カプラ電流Icは、象限IVの第2のローブ404内で全体的に左回り方向に進むが、電流が象限IIの第1のローブ402へと横切った後、電流Icは全体的に右回り方向に進む。カプラを循環する電流は、キュービットのうちの1つによって誘起される。例えば、第1のキュービットに流れる電流がある場合、磁束がカプラ中に誘起され、この磁束は、次には、カプラに循環電流を誘起し、その大きさはSQUID Icによって制御される。次に、カプラの循環電流は、第2のキュービット中に磁束を誘起することになる。したがって、キュービット−キュービット結合がカプラ要素によって仲介され得る。その上、象限IIと象限IVの両方におけるキュービットカプラ要素と第1のキュービットとの間の相互インダクタンスの符号406は、負であり、したがって、第1のキュービットとキュービットカプラ要素との間の結合を積極的に強化することになる。同様に、象限IIと象限IVの両方におけるキュービットカプラ要素と第2のキュービットとの間の相互インダクタンスの符号408は、正であり、したがって、第2のキュービットとキュービットカプラ要素との間の結合を積極的に強化することになる。したがって、図4に示した電流経路を有する調整可能キュービットカプラ要素106の利点は、第1のキュービットとキュービットカプラ要素とに関連する相互インダクタンス(M(キュービット−カプラ))ならびに第2のキュービットとキュービットカプラ要素とに関連する相互インダクタンス(M(カプラ−キュービット))を増加させることができることである。
ローブ404では左回り方向におよびローブ402では右回り方向に進むカプラ電流Icが図4には示されているが、逆のことをキュービットカプラ要素400内で実施することもできる。すなわち、電流は、ローブ402では左回りにおよびローブ404では右回りに進むようにループ400に導入することができる。この代替実施態様では、カプラとキュービットとの間の結合の積極的強化が依然として達成され得るが、図4に示したような相互インダクタンスの符号は反転することになる。
図4に示され、図2の例で実施されたカプラループ400は、単一のトレースとして形成され、ループ400はそれ自体を横切って概略レムニスケート形状を形成する。いくつかの実施態様では、2つの別個のカプラループが、単一のカプラループの代わりに使用され得る。例えば、第1のカプラループは象限IVに位置付けることができ、第2のカプラループは象限IIに位置付けることができる。しかしながら、第1のカプラループおよび第2のカプラループの各々に所望の右回りまたは左回りの方向のカプラ電流を供給するには、ループごとに別個の制御要素が必要とされることになり、それは、必要とされる制御配線の量を増加させる。したがって、概略レムニスケート形状を確立するためにそれ自体を横切る単一のループを使用する利点は、単一のループのための制御要素しか必要とされないことである。
キュービットカプラループ400は、それぞれ、象限IIおよび象限IVに第1のローブ402および第2のローブ404を有するように示されている。代替として、実施態様によっては、キュービットカプラループ400は、代わりにローブが象限Iおよび象限IIIにあるように配置されてもよい。各ローブ内のカプラ電流Icの全体的な方向が、他のローブのカプラ電流方向の全体的な方向と反対である限り、相互インダクタンスの積極的な強化が生じ得る。
本明細書で説明するように、キュービットカプラ要素は、キュービットカプラ要素インダクタンス(M(キュービット−カプラ−キュービット))が仲介するのでキュービット間結合を増加させる。式(1)の全相互インダクタンスのMtotal(キュービット−キュービット)をさらに増加させるために、直接キュービット間結合のM(キュービット−キュービット)を低減させることができる。直接キュービット間結合を低減するための手法は、第1のキュービットコプレーナ導波路と第2のキュービットコプレーナ導波路とが交差する位置のまわりに位置する象限に対称的な接地面間隙領域を導入することである。接地面間隙領域が交差点のまわりの各象限に対称的に導入されると、第1のキュービットおよび第2のキュービットは、同じ大きさであるが反対の符号をもつ相互インダクタンスを有し、したがって、2つのキュービット間に正味ゼロ相互または直接インダクタンスをもたらすことになる。
図5は、キュービット交差点のまわりの象限に接地面間隙領域を導入した量子計算プロセッサのためのキュービット結合アーキテクチャ500の一例の上面図を示す概略図である。アーキテクチャ500は、第1のコプレーナ導波路112と第2のコプレーナ導波路122とが交差する位置のまわりに多数の領域502が配置されていることを除いて、図1Bに示したアーキテクチャ100と同一である。領域502は、下にある基板が露出された(例えば、接地面が完全に除去された)区域を含む。したがって、キュービットコプレーナ導波路が交差する位置を囲む象限I〜IVの各々において、第1のコプレーナ導波路と第2のコプレーナ導波路との間に位置付けられた超伝導材料はほとんどない(キュービットカプラ要素106およびエアブリッジ交差を除いて)。領域502は、第1のキュービットと第2のキュービットとの間の交差点のまわりに対称的に配置されるような大きさを有し、第1のキュービットと第2のキュービットとの間の交差点のまわりに対称的に配置されるように配置される。その結果として、いくつかの実施態様では、アーキテクチャ500において正味実質的にゼロの直接キュービット間結合を達成することができる。いくつかの実施態様では、キュービットカプラ要素の第1のローブおよび第2のローブの各々は、対応する間隙領域502を取り囲む。いくつかの実施態様では、各間隙領域502はほぼ同じ面積を有する。例えば、図5に示した各間隙領域502はほぼ同じ面積であり、キュービットカプラ要素106を形成する超伝導トレースの存在による面積の差はわずかである。
しかしながら、場合によっては、図5に示したアーキテクチャ500は、さらに、重要なクロストークに関連する。クロストークは、例えば、接地面のエッジに沿って流れるおよびキュービットカプラ要素のSQUID中に流れるリターン電流から生じることがある。代替として、または加えて、バイアス電流およびキュービット電流は、接地面のエッジ、カプラSQUIDループ、および交差ブリッジなどの多数の場所の電流経路を共有することがあり、それは、クロストークの一因となることがある。
クロストークを低減するために、第1のコプレーナ導波路と第2のコプレーナ導波路とが交差する位置のまわりの領域502の1つまたは複数に接地パッドを設けることができる。接地パッドがあると、リターン電流が進むことができる代替の電流経路が設けられ、それにより、リターン電流がキュービットカプラSQUIDから離れたところに導かれる。接地パッドを含むアーキテクチャの一例が図6に示される。
図6は、量子計算プロセッサのためのキュービット結合アーキテクチャ600の一例の上面図を示す概略図である。アーキテクチャ600は、図1Bに示したアーキテクチャ100と同一である。特に、キュービット結合アーキテクチャ600は、第2のキュービットの第2のコプレーナ導波路122、キュービットカプラ要素106、および多数のエアブリッジ交差要素と交差する第1のキュービットの第1のコプレーナ導波路112を含む。アーキテクチャ600は、多数の超伝導接地パッド602をさらに含む。超伝導接地パッド602は、アルミニウムまたはニオビウムなどの超伝導材料から形成され、第1の導波路112と第2の導波路122とが交差する位置のまわりの1つまたは複数の象限に配置される。2×2アレイに配置された4つの接地パッド602が、図6に示した例では設けられている。他の数の接地パッドを設けてもよい。例えば、実施態様によっては、単一の接地パッド602が設けられる(例えば、導波路が交差する位置のまわりの第1象限から第4象限のうちの1つに)。代替として、実施態様によっては、2つまたは3つの接地パッドが設けられる。(例えば、各々は、導波路が交差する位置のまわりの第1象限から第4象限のうちの1つにある)。
多数の超伝導エアブリッジ構造604、606を除いて、各接地パッド602は、接地面108から、ならびに第1のキュービットおよび第2のキュービットから物理的に分離される。各超伝導エアブリッジ構造604、606は、アルミニウムまたはニオビウムなどの超伝導材料から形成され、接地面108と、対応する接地パッド602との間の直接電気接続(例えば、図6の構造604)、または隣接する接地パッド602間の直接電気接続(例えば、図6の構造606)を確立する。すなわち、接地パッド602ごとに、少なくとも1つの超伝導エアブリッジ604が、接地パッド602を接地面108に接続する。超伝導エアブリッジ604は、接地パッド602の対応側のほぼ中央で接地パッド602に接続することができる。追加として、接地パッド602ごとに、少なくとも1つの超伝導エアブリッジ構造606が、接地パッド602を隣接する接地パッド602に接続する。エアブリッジ構造606とコプレーナ導波路112、122との間の空隙が、電気接触を防止する。場合によっては、接地パッド602は、キュービットカプラ要素106のローブ内に位置付けられる。例えば、図6に示すように、左下象限(象限IV)の接地パッド602はキュービットカプラ要素106の第1のローブ内に位置し、一方、右上象限(象限II)の接地パッド602はキュービットカプラ要素106の第2のローブ内に位置する。
超伝導エアブリッジ構造604、606を通る電流経路長は、接地面のエッジに沿った電流経路長と比べて短い。その結果として、エアブリッジ交差構造604、606は、接地面108のエッジに沿って流れるリターン電流のためのより低いインピーダンスおよび好ましい代替経路を示す。したがって、リターン電流はキュービットカプラ要素のSQUIDから離れたところに実質的に方向を変えることができ、それにより、クロストークの低減がもたらされる。
代替として、または加えて、クロストークは、カプラバイアス源、例えば、SQUIDバイアス源およびカプラ傾斜バイアス源のより近くにあるキュービット−カプラアーキテクチャの領域を横切る超伝導エアブリッジ構造を設けることによって低減することができる。例えば、キュービットカプラ傾斜バイアスラインを横切る、および/またはキュービットカプラSQUIDバイアスラインを横切る超伝導エアブリッジ構造を設けることができる。そのような構成の例が図7A〜図7Bに示される。バイアスラインの上に置かれた交差を主として使用してバイアス電流の流れの方向を変え、それにより、バイアス電流が接地面のエッジに進まないようにする。
図7Aは、図1B内の領域20の拡大図を示す概略図である。領域20は、キュービットカプラ要素106(例えば、キュービットカプラ要素106の第2のローブ)が傾斜バイアスライン700に結合する区域をカバーする。傾斜バイアスライン700は傾斜バイアス源172に結合する(図1を参照)。図7Aに示した例では、傾斜バイアスライン700は第1の部分702と第2の部分704とを含む。第1の部分702は、接地面108に直接電気的に結合されるフックまたは部分的ループ領域706を第1の端部に形成する細長い超伝導トレースを含む。第1の部分702の第2の端部は傾斜バイアス源に結合することができる。第2の部分704は、第1の部分702のループ領域706に磁気的に結合するためのループ708をさらに形成する別の細長い超伝導トレースを含む。第2の部分704を形成する細長い超伝導トレースの端部は、キュービットカプラ要素106に直接電気的に結合される(例えば、キュービットカプラ要素の第2のローブに結合される)。図7Aに示すように、第2の部分704はキュービットカプラ要素106と直列に結合される。いくつかの実施態様では、超伝導エアブリッジ構造710は、接地面108と接触することなく第2の部分704をキュービットカプラ要素に直接電気的に結合させるために設けられる。
図7Aに示すように、超伝導接地面108は、傾斜バイアスライン700の両側に位置し、間隙によって傾斜バイアスライン700から分離される。例えば、接地面108の第1の部分は傾斜バイアスライン700の第1の側に隣接することができ、一方、接地面108の第2の部分は第1の側とは反対側の傾斜バイアスライン700の第2の側に隣接することができる。接地面108の対置する部分を直接電気的に結合させるために、傾斜バイアスライン700の第1の部分702と第2の部分704の両方を横切る1つまたは複数の追加の超伝導エアブリッジ構造712を設けることができる。超伝導エアブリッジ構造712があると、接地面108のエッジに沿って進むリターン電流が通過できる代替の電流経路が設けられる。超伝導エアブリッジ構造712を通る電流経路長は、接地面108のエッジに沿った電流経路長と比べて短い。その結果として、エアブリッジ交差構造712は、接地面108のエッジに沿って流れるリターン電流のためのより低いインピーダンスおよび好ましい代替経路を示す。したがって、リターン電流はキュービットカプラ要素106から離れたところに実質的に方向を変えることができ、それにより、クロストークの低減がもたらされる。
図7Bは、図1B内の領域30の拡大図を示す概略図である。領域30は、キュービットカプラ要素106(例えば、キュービットカプラ要素106の第1のローブ)がSQUIDバイアスライン750に結合する区域をカバーする。SQUIDバイアスライン750は、カプラSQUIDバイアス源170(図1を参照)と、キュービットカプラ要素106のSQUID160とに結合する。特に、SQUIDバイアスライン750は、SQUID160に磁気的に結合するために1つの端部にループを形成する。図7Bに示した例では、SQUID160は、次には、細長い超伝導トレース752を通してキュービットカプラ要素106の第1のローブに直接電気的に結合される。
SQUID160に結合された細長い超伝導トレース752(および/またはSQUIDバイアスライン750)を横切る1つまたは複数の超伝導エアブリッジ構造754を設けることができる。各超伝導エアブリッジ754の第1の端部は、トレース752の第1の側の接地面108に接続され、各超伝導エアブリッジ754の第2の端部は、第1の側とは反対側のトレース752の第2の側の接地面108に接続される。超伝導エアブリッジ構造754があると、接地面108のエッジに沿って進むリターン電流が通過できる代替の電流経路が設けられる。超伝導エアブリッジ構造754を通る電流経路長は、接地面108のエッジに沿った電流経路長と比べて短い。その結果として、エアブリッジ交差構造754は、接地面108のエッジに沿って流れるリターン電流のためのより低いインピーダンスおよび好ましい代替経路を示す。したがって、リターン電流はキュービットカプラ要素106およびSQUID160から離れたところに実質的に方向を変えることができ、それにより、クロストークの低減がもたらされる。
接地パッドと超伝導エアブリッジ交差構造との組合せはクロストークを低減することができるが、接地パッドを形成する超伝導材料が第1のキュービットのコプレーナ導波路と第2のキュービットのコプレーナ導波路との間の領域の大部分を満たすとすれば、接地パッド、例えば図6の接地パッド602の存在は、さらに、全キュービット間結合の強度を低減することがある。
いくつかの実施態様では、超伝導接地パッドを除去し、交差構造を含むカプラ制御要素を第2の別個のチップに移動することによって低いレベルのクロストークを維持しながら全キュービット間結合の強度を改善することが可能である。次いで、第2の別個のチップは、キュービットとキュービットカプラ要素とを有する第1のチップに接合することができる。両方のチップは別個の専用の接地面を有することになるので、キュービット間のクロストークは、いくつかの実施態様では、さらにもっと低減され得る。
前述の構造の一例が図8に示されている。図8は、第2のチップ802に接合された第1のチップ800を含む量子プロセッサの側面図を示す概略図である。第1のチップ800は、シリコンまたはサファイアなどの誘電体基板を含むことができ、その上に多数のキュービットおよびキュービットカプラ要素が配置される。キュービットは、例えば、図1Aに示したように配置されたフラックスモンキュービットを含むことができる。同様に、キュービットは、キュービットカプラ要素106などのキュービットカプラ要素を使用して一緒に結合され得る。例えば、第1のチップ800は、図1Aに示したように、第1のキュービット102と、第2のキュービット104と、キュービットカプラ要素106とを含むことができる。第1のチップ800のキュービットカプラ要素は、本明細書で説明するように構成することができる。例えば、キュービットカプラ要素は、第1のキュービットの第1のコプレーナ導波路と第2のキュービットの第2のコプレーナ導波路とが交差する位置のまわりに位置する2つのローブを有するループで配置することができる。第1のチップ800の各キュービットカプラ要素は、さらに、傾斜バイアスライン(例えば、バイアスライン700など)と、SQUIDバイアスライン(例えば、ライン750など)と、キュービットカプラ要素をバイアスラインに接続する細長いトレース(例えば、ライン752など)とを含むことができる。本明細書で説明するように、傾斜バイアスラインはキュービットカプラ要素の第2のローブに接続することができ、SQUIDバイアスラインはキュービットカプラ要素の第1のローブに接続することができる。第1のチップ800は、第1の超伝導接地面をさらに含むことができる。本明細書で説明するように、接地面の第1の部分は傾斜バイアスラインの第1の側に隣接することができ、接地面の第2の部分は、第1の側とは反対側の傾斜バイアスラインの第2の側に隣接することができる。
第2のチップ802は、さらに、シリコンまたはサファイアなどの誘電体基板を含むことができる。第2のチップ802は、さらに、第2の超伝導接地面を含むことができる。いくつかの実施態様では、第2のチップ802は、さらに、バイアスラインなどの構造(例えば、数ある構造および制御要素の中で特に、SQUIDバイアスライン、傾斜バイアスライン、キュービット測定共振器、マイクロ波ライン)を形成する超伝導トレースを含むことができる。トレースおよび接地面を形成する超伝導材料は、例えば、アルミニウムおよび/またはニオビウムを含むことができる。第2のチップ802と第1のチップ800とは、例えば、フリップチップボンディングを使用して一緒に接合することができ、超伝導バンプ接合部804(例えば、インジウムバンプ接合部)は接合材料を含む。
いくつかの実施態様では、超伝導バンプ接合部804は、第1のチップ800から第2のチップ802への直接電気接続を行う。例えば、いくつかの実施態様では、超伝導バンプ接合部804は、第1のチップ800の超伝導材料と第2のチップ802の超伝導材料との間の直接電気接続を行う。例えば、超伝導バンプ接合部804は、第1のチップ800の超伝導接地面と第2のチップ802の超伝導接地面との間の直接電気接続を行う。このようにして、超伝導バンプ接合部804は、第1のチップ800のリターン電流を第2のチップの超伝導接地面へと方向を変える代替の電流経路を形成することができる。第1のチップ800からのリターン電流を取り出し、それを第2のチップへと方向を変えることによって、クロストークをさらに低減させることができる。
いくつかの実施態様では、第2のチップ802の超伝導トレースと共に超伝導バンプ接合部804は交差ブリッジとして機能して、エアブリッジ構造の必要性に取って代わることができる。例えば、普通なら図7Aの構造712または図7Bの構造754などの超伝導エアブリッジ構造を通って流れる電流は、代わりに、第1のチップ800の接地面の第1の部分から第1の超伝導バンプ接合部804通って、第2のチップ802に形成された超伝導トレースまで進み、そして第2の超伝導バンプ接合部804を通って第1のチップ800の接地面の第2の部分に戻ることができる。そのような実施態様では、第1の基板の傾斜バイアスラインまたはSQUIDバイアスラインの一部を横切る第2のチップ802の超伝導トレースは、電磁結合を避けるために、第1のチップの傾斜バイアスラインまたはSQUIDバイアスラインの一部を通る電流流れの方向と直交する方向に伸ばされるべきである。それに応じて、いくつかの実施態様では、量子プロセッサ製造プロセスを簡単化することができる。
図9は、量子プロセッサのためのキュービット結合アーキテクチャ900を含む第1のチップの一例を示す写真である。図9に示されたアーキテクチャ900は、キュービットカプラ要素のバイアスラインを横切る超伝導エアブリッジ構造が第1のチップから取り除かれていることを除いて、図5に示したアーキテクチャ500と同様である。超伝導エアブリッジ構造の場所に、バンプ接合パッド902が位置する。デバイスを完成させるために、1つまたは複数の超伝導トレースを有する第2のチップ(チップ802など)を図9に示したチップに接合して、キュービットカプラバイアスラインの上に代替の電流経路を設けることができ、それにより、デバイスクロストークが低減される。
本明細書で説明した量子素材および量子動作の実施態様は、本明細書で開示する構造およびその構造均等物を含むまたはそれらのうちの1つまたは複数の組合せでの好適な量子回路、または、より一般的には、量子計算システムに実装することができる。「量子計算システム」という用語は、限定はしないが、量子コンピュータ、量子情報処理システム、量子暗号システム、トポロジカル量子コンピュータ、または量子シミュレータを含むことができる。
量子情報および量子データという用語は、量子系によって搬送される、量子系に保持される、または量子系に記憶される情報またはデータを指し、最も小さい重要な系は、キュービット、例えば、量子情報の単位を定義する系である。「キュービット」という用語は、対応する文脈において2準位系として適切に近似することができるすべての量子系を包含することが理解されよう。そのような量子系は、例えば2つ以上の準位をもつ多準位系を含むことができる。例として、そのような系は、原子、電子、光子、イオン、または超伝導キュービットを含むことができる。いくつかの実施態様では、計算基礎状態は、基底状態および第一励起状態により識別されるが、しかしながら、計算状態が、より高い準位の励起状態により識別される他の機構が可能であることが理解されよう。量子メモリは、高い忠実度および効率で長い間量子データを格納することができるデバイス、例えば、光−物質インタフェースであり、ここで、光は、重ね合せまたは量子コヒーレンスなどの量子データの量子特徴を送出するために使用され、物質は、重ね合せまたは量子コヒーレンスなどの量子データの量子特徴を格納および維持するために使用されることが理解されよう。
量子回路要素(量子計算回路要素とも呼ばれる)は、量子処理動作を実行するための回路要素を含む。すなわち、量子回路要素は、非決定論的方法でデータに演算を実行するために、重ね合せおよびもつれなどの量子力学現象を利用するように構成される。キュービットなどのいくつかの量子回路要素は、1つを超える状態の情報を同時に表し処理するように構成することができる。超伝導量子回路要素の例には、とりわけ、量子LC発振器などの回路要素と、キュービット(例えば、磁束キュービット、位相キュービット、または電荷キュービット)と、超伝導量子干渉デバイス(SQUID)(例えば、RF−SQUIDまたはDC−SQUID)が含まれる。
対照的に、従来の回路要素は、一般に、決定論的方法でデータを処理する。従来の回路要素は、基本算術演算、論理演算、および/または入力/出力演算をデータに実行することによってコンピュータプログラムの命令を集合的に実行するように構成することができ、データはアナログ形式またはデジタル形式で表される。いくつかの実施態様では、従来の回路要素は、電気または電磁気接続を介してデータを量子回路要素に送出する、および/または量子回路要素から受け取るために使用することができる。従来の回路要素の例には、CMOS回路と、高速単一磁束量子(RSFQ)デバイスと、レシプロカル量子論理(RQL)デバイスと、バイアス抵抗器を使用しないRSFQのエネルギー効率の良いバージョンであるERSFQデバイスとに基づく回路要素が含まれる。
本明細書で説明した量子回路要素および従来の回路要素の製作は、超伝導体、誘電体、および/または金属などの1つまたは複数の材料の堆積を必要とすることがある。選択された材料に応じて、これらの材料は、数ある堆積プロセスの中で特に、化学気相堆積、物理気相堆積(例えば、蒸着またはスパッタリング)、またはエピタキシャル技法などの堆積プロセスを使用して堆積させることができる。本明細書で説明した回路要素を製作するプロセスは、製作中にデバイスから1つまたは複数の材料を除去することを必要とすることがある。除去されるべき材料に応じて、除去プロセスは、例えば、ウェットエッチング技法、ドライエッチング技法、またはリフトオフプロセスを含むことができる。本明細書で説明した回路要素を形成する材料は、既知のリソグラフィの技法(例えば、フォトリトグラフィまたは電子ビームリソグラフィ)を使用してパターン形成することができる。
本明細書で説明した回路要素などの超伝導量子回路要素および/または超伝導従来の回路要素を使用する量子計算システムの動作の間、超伝導回路要素は、超伝導体材料が超伝導特性を示すことができる温度までクライオスタット内で冷却される。超伝導体(あるいは超伝導)材料は、超伝導臨界温度以下で超伝導特性を示す材料として理解することができる。超伝導材料の例には、アルミニウム(1.2ケルビンの超伝導臨界温度)とニオビウム(9.3ケルビンの超伝導臨界温度)とが含まれる。したがって、超伝導トレースおよび超伝導接地面などの超伝導構造は、超伝導臨界温度以下で超伝導特性を示す材料から形成される。
本明細書は多くの特定の実施詳細を含んでいるが、これらは、特許請求することができるものの範囲への限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施態様に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施態様との関連で本明細書において説明されているいくつかの特徴は、単一の実施態様において組合せで実施することもできる。逆に、単一の実施態様との関連で説明されている様々な特徴は、多数の実施態様で別々にまたはすべての好適な部分組合せで実施することもできる。その上、特徴はいくつかの組合せで働くとして上述され、さらに当初はそれ自体特許請求されることがあるが、特許請求された組合せからの1つまたは複数の特徴は場合によっては組合せから削除され得、特許請求された組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形を対象とし得る。
同様に、動作が特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が図示された特定の順序でまたはシーケンシャルな順序で実行されること、あるいはすべての図示された動作が実行されることを要求しているとして理解されるべきではない。例えば、特許請求の範囲に列挙されるアクションは、異なる順序で実行され、望ましい結果を依然として達成することができる。いくつかの状況では、マルチタスクおよび並列処理が有利であり得る。その上、上述の実施態様における様々な構成要素の分離は、すべての実施態様においてそのような分離を必要としているとして理解されるべきでない。
いくつかの実施態様が説明された。それにもかかわらず、様々な変更が、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。したがって、他の実施態様は以下の特許請求の範囲の範囲内にある。
10 領域
20 領域
30 領域
100 キュービット結合アーキテクチャ
102 第1のキュービット
104 第2のキュービット
106 キュービットカプラ要素
108 接地面
110 第1のSQUID
112 第1のコプレーナ導波路
114 第1のコプレーナ導波路の第2の端部
120 第2のSQUID
122 第2のコプレーナ導波路
124 第2のコプレーナ導波路の第2の端部
140 第1のSQUIDバイアス制御要素
142 第1の傾斜バイアス制御要素
150 第2のSQUIDバイアス制御要素
152 第2の傾斜バイアス制御要素
160 キュービットカプラ要素のSQUID、カプラSQUID要素
170 カプラSQUIDバイアス制御要素、カプラSQUIDバイアス源
172 カプラ傾斜バイアス制御要素、傾斜バイアス源
180 第1の超伝導エアブリッジ構造
182 超伝導エアブリッジ
184 超伝導エアブリッジ
186 超伝導エアブリッジ
191 超伝導トレースの第1の細長い部分
193 超伝導トレースの第2の細長い部分
195 超伝導トレースの第1の細長い部分
197 超伝導トレースの第2の細長い部分
202 第1のキャパシタ
204 第1のインダクタ
206 第2のキャパシタ
208 第2のインダクタ
210 第1のインダクタ
212 第2のインダクタ
214 接地
300 水平ライン、第1のキュービットのコプレーナ導波路
302 垂直ライン、第2のキュービットのコプレーナ導波路
304a〜304d 正方形、カプラ電流経路、カプラ経路
400 キュービットカプラ電流経路、ループ
402 第1のローブ
404 第2のローブ
406 相互インダクタンスの符号
408 相互インダクタンスの符号
500 キュービット結合アーキテクチャ
502 領域、間隙領域
600 キュービット結合アーキテクチャ
602 超伝導接地パッド
604、606 超伝導エアブリッジ構造、エアブリッジ交差構造
700 傾斜バイアスライン
702 第1の部分
704 第2の部分
706 フックまたは部分的ループ領域
708 ループ
710 超伝導エアブリッジ構造
712 超伝導エアブリッジ構造
750 SQUIDバイアスライン
752 細長い超伝導トレース
754 超伝導エアブリッジ構造
800 第1のチップ
802 第2のチップ
804 超伝導バンプ接合部
900 キュービット結合アーキテクチャ
902 バンプ接合パッド

Claims (20)

  1. 第1のキュービットと、
    第2のキュービットと、
    第1のローブ及び第2のローブを有するループを備えるキュービットカプラと、を備えるデバイスであって、
    前記ループの前記第1のローブと前記ループの前記第2のローブとのそれぞれが、前記第1のキュービット及び前記第2のキュービット間の結合を許容するように配置されている、デバイス。
  2. 前記ループが、レムニスケート形状である、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記キュービットカプラを調整するために前記キュービットカプラの前記第1のローブが第1のバイアス要素と結合されている、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記第1のバイアス要素が超伝導量子干渉デバイス(SQUID)を備える、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記第1のバイアス要素の実効位相を変更するために、前記キュービットカプラの前記第2のローブが第2のバイアス要素に結合されている、請求項3に記載のデバイス。
  6. 前記第1のローブの一部が、前記第1のキュービットの第1の部分と、前記第2のキュービットの第1の部分とに隣接して延在し、
    前記第2のローブの一部が、前記第1のキュービットの第2の部分と、前記第2のキュービットの第2の部分とに隣接して延在する、請求項1に記載のデバイス。
  7. 前記第1のキュービットの前記第1の部分と、前記第1のキュービットの前記第2の部分とがそれぞれ、前記第1のキュービットの細長いコプレーナ導波路の一部であり、
    前記第2のキュービットの前記第1の部分と、前記第2のキュービットの前記第2の部分とがそれぞれ、前記第2のキュービットの細長いコプレーナ導波路の一部である、請求項6に記載のデバイス。
  8. 前記第1のキュービットの前記細長いコプレーナ導波路が、前記第2のキュービットの前記細長いコプレーナ導波路の上又は下を横切る、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記ループが、それ自体を横切るコプレーナ導波路を備える、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記ループの前記コプレーナ導波路がそれ自体を横切る位置の周りに設けられた複数の接地パッドを備える、請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記複数の接地パッドの第1の接地パッドが前記第1のローブ内に設けられ、前記複数の接地パッドの第2の接地パッドが前記第2のローブ内に設けられている、請求項10に記載のデバイス。
  12. 前記第1の接地パッドの周りに延在する間隙によって、前記第1の接地パッドが前記第1のローブから分離されており、
    前記第2の接地パッドの周りに延在する間隙によって、前記第2の接地パッドが前記第2のローブから分離されている、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記複数の接地パッドの第3の接地パッドが、前記第1のローブ及び前記第2のローブの外部に設けられており、
    前記複数の接地パッドの第4の接地パッドが、前記第1のローブ及び前記第2のローブの外部に設けられている、請求項11に記載のデバイス。
  14. 前記複数の接地パッドの各接地パッドに対して、前記接地パッドを接地面に接続する少なくとも一つのエアブリッジを備える、請求項10に記載のデバイス。
  15. 前記複数の接地パッドの各接地パッドに対して、前記接地パッドを、前記複数の接地パッドの隣接する接地パッドに接続する少なくとも一つのエアブリッジを備える、請求項10に記載のデバイス。
  16. 前記コプレーナ導波路が、前記第1のキュービットの一部と、前記第2のキュービットの一部とを横切る、請求項9に記載のデバイス。
  17. 前記第1のキュービット、前記第2のキュービット、及びキュービットカプラが配置された第1の基板と、
    前記第1の基板に接合された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間の複数のバンプ接合部と、
    を備える、請求項1に記載のデバイス。
  18. 前記第2の基板が、前記キュービットカプラの調整を制御するために少なくとも一つのカプラ制御要素を備える、請求項17に記載のデバイス。
  19. 前記第一の基板上の接地面と、
    前記第2の基板上の超伝導トレースであって、前記複数のバンプ接合部の第1のバンプ接合部が、前記接地面を前記超伝導トレースの第1の端部に接続し、前記複数のバンプ接合部の第2のバンプ接合部が、前記接地面を前記超伝導トレースの第2の端部に接続する、超伝導トレースと、
    を備える、請求項17に記載のデバイス。
  20. 前記第1の基板が、傾斜バイアスライン、SQUID、バイアスライン、又は、傾斜バイアスライン及びSQUIDバイアスラインの両方を備え、
    前記超伝導トレースが、前記傾斜バイアスラインの一部又は前記SQUIDバイアスラインの一部を横切る、請求項19に記載のデバイス。
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