JP2019039537A - 車両の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動変速機(MT)および自動クラッチが搭載された車両において、駐車時の運転者によるアクセルペダル操作やクラッチペダル操作の操作負担を軽減する車両の駆動制御装置を提供する。【解決手段】エンジン12と、変速アクチュエータ44によって変速段が選択される変速機16と、エンジン12と変速機16との間をクラッチペダル30の踏込量に応じてクラッチアクチュエータ40によって断接する自動クラッチ14と、を備える車両2の、駆動制御装置100であって、駐車用の車両制御モードであるパーキングモードへ移行するか否かを決定するモード決定手段118と、モード決定手段118がパーキングモードへ移行すると決定した場合、自動クラッチ14の断接を手動作動から自動作動に切替え、エンジン12の回転速度の落ち込み防止を制御するパーキングモード制御手段120と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、車両の駆動制御装置に関し、特に、駐車用の駆動制御技術に関する。
手動変速機を搭載する車両では、運転者がクラッチペダルを踏んで自動クラッチを切断した後、シフトレバーを操作して手動変速機の変速段を変更した後、クラッチペダルの戻し操作を行って自動クラッチを再接続することで、変速が行われる。車両を駐車する際には、前進および後退あるいは発進および停止を繰りかえし行うために、運転者は頻繁に変速操作を行わなければならず、アクセルペダル操作、クラッチペダル操作、およびシフトレバー操作が煩雑である。
このようなシフトレバー操作の煩雑さを低減するために特許文献1に記載の駆動制御装置では、シフトレバーのシフトノブの下方に設けられた操作部(プルカラー)を引き上げることで、シフトレバーの手動操作に基づくシフトポジションの選択が「1st(1速)」と「R(後退)」のみが許容され、運転者によるシフトレバーの操作ミスの防止が図られている。
特開2001−206094号公報
上記駆動制御装置では、シフトレバーの操作ミスは防止されるが、アクセルペダル操作やクラッチペダル操作は運転者にとって煩雑なままであり、誤操作によってエンストしてしまうおそれもある。
本発明は、以上の事情を背景としてなされたものであり、その目的とするところは、手動変速機(MT)および自動クラッチが搭載された車両において、駐車時の運転者によるアクセルペダル操作やクラッチペダル操作の操作負担を軽減する車両の駆動制御装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、原動機と、変速アクチュエータによって変速段が選択される変速機と、前記原動機と前記変速機との間をクラッチペダルの踏込量に応じてクラッチアクチュエータによって断接する自動クラッチと、を備える車両の、駆動制御装置であって、駐車用の車両制御モードであるパーキングモードへ移行するか否かを決定するモード決定手段と、前記モード決定手段が前記パーキングモードへ移行すると決定した場合、前記パーキングモードとして、前記自動クラッチの断接を手動作動から自動作動に切替え、且つ前記原動機の回転速度の落ち込み防止制御を実施するパーキングモード制御手段と、を備えることにある。
本発明の車両の駆動制御装置によれば、前記モード決定手段が前記パーキングモードへ移行すると決定した場合、前記パーキングモードとして、前記自動クラッチの断接を手動作動から自動作動に切替え、且つ前記原動機の回転速度の落ち込み防止制御を実施するパーキングモード制御手段を、備える。このように、パーキングモードへ移行すると、自動クラッチの断接が自動作動となるため運転者のクラッチペダル操作が不要となり操作負担が軽減されるとともに、原動機の回転速度の落ち込みが防止されるためエンストの発生が防止される。
本発明の一実施例に係る駆動制御装置を備えた車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における制御系統の要部を説明する図である。 図1のシフトレバーの概略構成を説明する図である。 図2のシフトレバーに配設されたインヒビタとシフト装置に配設されたインヒビタとの関係を示す概略構成を説明する図である。 図3のシフトレバーに配設されたインヒビタとシフト装置に配設されたインヒビタとの作動状態を示す表である。 図1の駆動制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図1の駆動制御装置の制御作動の要部、すなわちパーキングモード移行およびパーキングモード終了の制御作動の一例を示す全体フローチャートである。 図6のパーキングモード移行の制御作動の一例を示す部分フローチャートである。 図6のパーキングモード終了の制御作動の一例を示す部分フローチャートである。 本発明の他の実施例に係る駆動制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図9の駆動制御装置の制御作動の要部、すなわちパーキングモード移行およびパーキングモード終了の制御作動の一例を示す全体フローチャートである。
本発明の一実施形態において、前記クラッチペダルの踏込操作がされたか否かを判定する踏込判定手段と、前記パーキングモードへの待機を指示するパーキングモード待機スイッチがオンであるか否かを判定する待機判定手段と、前記パーキングモードへの移行を指示するパーキングモード移行スイッチがオンであるか否かを判定する移行判定手段と、をさらに備え、前記モード決定手段は、前記踏込判定手段が前記クラッチペダルの踏込操作がされたと判定し、前記待機判定手段が前記パーキングモード待機スイッチがオンであると判定し、且つ前記移行判定手段が前記パーキングモード移行スイッチがオンであると判定した場合、前記パーキングモードへ移行すると決定するものである。
本発明の一実施形態において、前記パーキングモード制御手段は、前記パーキングモードとして、前記原動機の回転速度が所定の上限値を上回らないような制御を実施するものである。
本発明の一実施形態において、前記パーキングモード制御手段は、前記パーキングモードとしての制御の実施が開始されてから所定時間内に、前記原動機の起動スイッチがオフされた場合、駐車位置および駐車開始時刻の少なくとも一方の情報を前記運転者の所持する携帯端末に送信するものである。
以下、本発明の一実施例である車両2の駆動制御装置100について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る駆動制御装置100を備えた車両2の概略構成を説明する図であると共に、車両2における制御系統の要部を説明する図である。車両2は、図1に示すように、原動機であるエンジン12および手動変速機16を備えている。エンジン12と手動変速機16との間の動力伝達経路に、自動クラッチ14を備えており、エンジン12により発生させられた駆動力は、断接可能な自動クラッチ14を介して手動変速機16に伝達される。そして、手動変速機16により変速された駆動力は、手動変速機16から差動歯車装置18を介して左右の駆動輪20へ伝達される。
クラッチアクチュエータ40は、クラッチコントロールECU50から入力されたクラッチアクチュエータ制御信号Scact1に基づき、油圧ライン42に作動油を供給したり、または作動油の流出を許容することにより、自動クラッチ14を接続させたり切断させたりする。なお、ECUとは、Electronic control unitの略で、コンピュータによって各種装置を制御する電子制御装置である。
自動クラッチ14は、例えば、エンジン12のクランク軸に一体的に固定されたフライホイールと、それに対向して手動変速機16の入力軸側に配されたクラッチディスクと、を備え、クラッチアクチュエータ40から出力された油圧にしたがってクラッチディスクとフライホイールとが切断、接続される乾式単板式の摩擦クラッチである。
自動クラッチ14の断接操作は、運転者により操作されるクラッチペダル30により、フライホイールとクラッチディスクとを接続させたり切断させたりすることによって行われる。クラッチペダル30は、クラッチマスターシリンダ32および油圧ライン36を介してクラッチペダル反力発生装置34に接続されている。クラッチペダルストロークセンサ204は、例えば、クラッチペダル30の操作ストロークを電気的に検出する。クラッチペダルストロークセンサ204は、クラッチペダル30の位置、すなわちクラッチペダル操作量を検出し、クラッチペダルストロークセンサ204は、クラッチペダル30の位置を示すクラッチペダルストローク信号ScpsをクラッチコントロールECU50に出力する。
このように、自動クラッチ14の断接操作は自動的には行われず手動作動に基づいて行われる。ただし、後述のように、パーキングモードに移行すると、自動クラッチ14の断接操作は自動作動に基づいて行われる。なお、手動作動とは、自動クラッチ14の断接操作の制御がクラッチペダル30の手動操作である踏込量に基づく作動をいい、自動作動とは、自動クラッチ14の断接操作の制御がクラッチペダル30の手動操作である踏込量に基づかない作動をいう。
クラッチコントロールECU50は、例えば、所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、予め記憶されたプログラムに従って入力信号の処理を行うことにより車両2の各種制御を実行する。クラッチコントロールECU50は、クラッチペダルストロークセンサ204から入力されたクラッチペダルストローク信号Scpsに基づき、クラッチアクチュエータ40へクラッチアクチュエータ制御信号Scact1を出力する。基本的には、クラッチペダルストロークセンサ204から入力されたクラッチペダルストローク信号Scpsが、クラッチペダル30の踏込操作がなされたと判断される信号である場合には、クラッチコントロールECU50は、自動クラッチ14を切断状態にさせるクラッチアクチュエータ制御信号Scact1をクラッチアクチュエータ40へ出力する。一方、クラッチペダルストロークセンサ204から入力されたクラッチペダルストローク信号Scpsが、クラッチペダル30の戻し操作がなされたと判断される信号である場合には、クラッチコントロールECU50は、自動クラッチ14を接続状態にさせるクラッチアクチュエータ制御信号Scact1をクラッチアクチュエータ40へ出力する。
油圧回路切替部58は、例えば、クラッチアクチュエータ40やクラッチペダルストロークセンサ204のフェイル時には、クラッチペダル30の操作によってクラッチマスターシリンダ32に発生した油圧を自動クラッチ14へ供給し、自動クラッチ14の接続操作または切断操作の制御をバックアップする。
ここで、油圧回路切替部58のバックアップ機能について説明する。クラッチマスターシリンダ32は、油圧ライン36に対してクラッチペダル30の位置、すなわちクラッチペダル操作量に応じた油圧を発生させている。もし、クラッチペダルストロークセンサ204からクラッチコントロールECU50に入力されたクラッチペダルストローク信号Scpsに異常があった場合、あるいはクラッチアクチュエータ40からクラッチコントロールECU50に入力されたクラッチアクチュエータ40の状態を知らせるクラッチアクチュエータモニタ信号Scact2に異常があった場合等には、クラッチコントロールECU50は、油圧回路切替部58に油圧回路を切り替えるための油圧回路切替信号Svalを出力する。油圧回路切替部58は、クラッチコントロールECU50から油圧回路切替信号Svalが入力されると、独立していた油圧ライン36および油圧ライン42を相互に接続し、クラッチペダル操作量に応じて発生された油圧ライン36の油圧が自動クラッチ14の断接操作を制御する油圧ライン42に伝達されるようにする。このとき、切り替えられた油圧回路は、クラッチペダル30の操作によって発生させた油圧ライン36の油圧によって直接自動クラッチ14の断接操作を行う油圧式クラッチとして機能させる。
手動変速機16は、例えば、同期噛み合い式変速機であり、手動変速機16内の同期装置のスリーブを複数のギヤ段のうち所望のギヤ段を成立させるギヤ対の一方のギヤの側面側に移動させることで変速が行われる。
シフトレバー70が操作されると、選択されたシフトポジションを表すシフトポジション信号Sspが変速コントロールECU48に出力される。変速コントロールECU48は、入力されたシフトポジション信号Sspに応じた変速アクチュエータ制御信号Ssactを変速アクチュエータ44に出力する。なお、後述のように、パーキングモードに移行すると、変速コントロールECU48からクラッチコントロールECU50へは手動変速機16の変速操作に関する変速操作信号Ssftが出力され、クラッチコントロールECU50から変速コントロールECU48へは自動クラッチ14の断接操作に関するクラッチ操作信号Sclutが出力され、自動クラッチ14の断接操作と手動変速機16の変速操作のタイミングの調整が行われる。
変速アクチュエータ44は、変速コントロールECU48から入力された変速アクチュエータ制御信号Ssactに基づき、油圧ライン46に作動油を供給したり、または作動油の流出を許容することにより、手動変速機16内の同期装置のスリーブを係合させたり解放させたりすることで、所望のギヤ段が成立させられて変速が行われる。
以上のように構成された車両2において、手動変速機16のギヤ段が切り換えられる、すなわち変速が行われる場合には、先ず、クラッチペダル30が踏込操作されて自動クラッチ14が切断状態とされる。これにより、エンジン12と手動変速機16との間の動力伝達経路が遮断される。
次いで、シフトレバー70が操作される。このシフトレバー70の操作により、手動変速機16の複数のギヤ段のうちの何れかが選択されると、クラッチペダル30が戻し操作されて、自動クラッチ14の摩擦クラッチが半接続状態(半クラッチ状態)を経て完全接続状態とされる。これにより、エンジン12のエンジン回転速度(rpm)が手動変速機16の入力軸の入力軸回転速度(rpm)と同期されて、エンジン12と手動変速機16とが動力伝達状態とされる。
車両2は、アンチロックブレーキシステムECU60を備える。アンチロックブレーキシステムECU60は、車両2の走行状態に応じて図示しないブレーキ装置を作動させることで車両2の挙動を安定させる制動制御を実行する。
アンチロックブレーキシステムECU60は、アンチロックブレーキシステムECU60が動作していることを示すABS動作信号SabsをクラッチコントロールECU50へ出力する。
また、車両2は、燃料噴射装置ECU62を備える。エンジン12は、図示しないが、燃料噴射弁などを備え、燃料噴射装置ECU62により燃料噴射が制御されている。燃料噴射装置ECU62には、アクセルペダル26に設けられたアクセルペダルストロークセンサ200からアクセルペダル26の開度を表すアクセルペダルストローク信号Sapsが入力されている。例えば、燃料噴射装置ECU62は、エンジン12のエンジン回転速度およびアクセルペダルストローク信号Sapsに基づき、エンジン12の各気筒への燃料噴射量を算出すると共に、エンジン回転速度及び燃料噴射量に基づき燃料噴射時期を算出する。そして、燃料噴射装置ECU62は、これらの算出値に基づき各気筒の燃料噴射弁を駆動制御しながらエンジン12を運転する。
燃料噴射装置ECU62は、燃料噴射の状態を表す燃料噴射状態信号Sefi1をクラッチコントロールECU50へ出力する。また、クラッチコントロールECU50は、必要に応じて、燃料噴射量の制御を要求する燃料噴射要求信号Sefi2を燃料噴射装置ECU62に出力する。
運転席の前方に配置されているステアリングホイール86のスポーク部分には、駐車用の車両制御モードであるパーキングモードへの移行を待機させるパーキングモード待機スイッチ88が設けられている。パーキングモード待機スイッチ88からは、パーキングモード待機信号SpmwがクラッチコントロールECU50に出力されている。パーキングモード待機スイッチ88は、例えば、押釦スイッチであり、運転者によって押される毎に、オン信号からオフ信号へ、あるいはオフ信号からオン信号へ、パーキングモード待機信号Spmwを切り替える。
図2は、図1のシフトレバー70の概略構成を説明する図である。シフトレバー70には、シフトノブ72の下方にプルカラー74が配設されている。プルカラー74の通常位置は引き下げられた状態であるが、これを作動位置に引き上げることによって、第1インヒビタ78も連動して引き上げられる。プルカラー74が作動位置から通常位置に引き下げられると、第1インヒビタ78も連動して引き下げられる。なお、プルカラー74が作動位置に引き上げられた場合、パーキングモード移行スイッチ76がオンとなり、プルカラー74が通常位置に引き下げられた場合、パーキングモード移行スイッチ76がオフとなり、いずれの場合もそれに応じたパーキングモード移行信号SpmtがクラッチコントロールECU50に出力される。後述のように、パーキングモード待機スイッチ88およびパーキングモード移行スイッチ76の両方がオンのときには、パーキングモードへの移行が許容され、少なくとも一方がオフのときには、パーキングモードへの移行が許容されない。
第1インヒビタ78に設けられた爪部78aおよび爪部78bが、通常位置にあるか、作動位置にあるかによって、シフトレバー70によるシフトポジションの選択の可否が決められる。
図3は、図2のシフトレバー70に配設された第1インヒビタ78とシフト装置に配設された第2インヒビタ80との関係を示す概略構成を説明する図である。シフトレバー70は、H字型のシフトパターンに従って後進走行ポジション(Rポジション)である「Rev(リバース)」、又は前進走行ポジションである、例えば、第1速ポジション「1st」〜第6速ポジション「6th」へ択一的に手動操作されるように設けられている。シフトレバー70をニュートラルから、「Rev」、「1st」〜「6th」に移動させる経路の両側に第2インヒビタ80がそれぞれ設けられている。シフトポジション毎に第2インヒビタ80の形状は異なっており、第1インヒビタ78の爪部78aと爪部78bが、第2インヒビタ80と接触したり、接触しなかったりする。図3は、第1インヒビタ78の各シフトポジションの選択位置における通常位置を実線で示し、作動位置を破線で示している。第1インヒビタ78と第2インヒビタ80とが重なる場合には両者は接触し、重ならない場合には両者は接触しない。第1インヒビタ78の爪部78aおよび爪部78bのいずれも第2インヒビタ80と接触しないシフトポジションの選択は許容され、いずれかが接触するシフトポジションの選択は許容されない。
図4は、図3のシフトレバー70に配設された第1インヒビタ78とシフト装置に配設された第2インヒビタ80との作動状態を示す表である。図4では、シフトポジション毎に、第1インヒビタ78の爪部78aおよび爪部78bが、第2インヒビタ80と接触しない場合には○が記載され、接触する場合には×が記載されている。第1インヒビタ78の爪部78aと爪部78bのいずれも第2インヒビタ80と接触しない場合には、そのシフトポジションの選択は許容され、いずれか一方でも接触する場合には、そのシフトポジションの選択は許容されない。図4に示すように、プルカラー74が通常位置の場合、シフトレバー70は「1st」〜「6th」を選択可能であるが、「Rev」を選択できない。また、プルカラー74が作動位置の場合、シフトレバー70は「Rev」、「1st」を選択可能であるが、「2nd」〜「6th」を選択できない。したがって、プルカラー74を引き上げて作動位置に保持された状態では、「Rev」と「1st」との間でしかシフトポジションの選択が許容されないので、前進と後退を繰り返す車庫入れ等の際、運転者のシフトレバー70の操作ミスが低減される。
図5は、図1のクラッチコントロールECU50内にある駆動制御装置100の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
駆動制御装置100は、通常走行判定手段110、踏込判定手段112、待機判定手段114、移行判定手段116、モード決定手段118、パーキングモード制御手段120、およびクラッチ制御手段122を備える。
通常走行判定手段110は、例えば、エンジン12の起動スイッチであるイグニッションスイッチ10がオンかオフかを表すイグニッションスイッチ信号Signに基づいて、運転者が車両2を駐車する操作を行う前提となる通常走行状態か否かを判定する。通常走行判定手段110は、通常走行状態か否かの判定結果を表す判定結果信号をモード決定手段118に出力する。
踏込判定手段112は、例えば、クラッチペダルストロークセンサ204から入力されたクラッチペダル30の位置を示すクラッチペダルストローク信号Scpsに基づいて、クラッチペダル30の踏込操作がなされたか否かを判定する。踏込判定手段112は、クラッチペダル30の踏込操作がなされたが否かの判定結果を表す判定結果信号をモード決定手段118に出力する。
待機判定手段114は、例えば、パーキングモード待機スイッチ88から入力されたパーキングモード待機信号Spmwに基づいて、パーキングモード待機スイッチ88がオンか否かを判定する。待機判定手段114は、パーキングモード待機スイッチ88がオンか否かの判定結果を表す判定結果信号をモード決定手段118に出力する。
移行判定手段116は、例えば、パーキングモード移行スイッチ76から入力されたパーキングモード移行信号Spmtに基づいて、パーキングモード移行スイッチ76がオンか否かを判定する。移行判定手段116は、パーキングモード移行スイッチ76がオンか否かの判定結果を表す判定結果信号をモード決定手段118に出力する。
モード決定手段118は、通常走行判定手段110から入力された判定結果信号、踏込判定手段112から入力された判定結果信号、待機判定手段114から入力された判定結果信号、および移行判定手段116から入力された判定結果信号に基づいて、パーキングモードに移行するか否かを決定する。具体的には、通常走行判定手段110により通常走行状態と判定され、踏込判定手段112によりクラッチペダル30が踏込状態と判定され、待機判定手段114によりパーキングモード待機スイッチ88がオンと判定され、且つ移行判定手段116によりパーキングモード移行スイッチ76がオンと判定された場合に、パーキングモードに移行することを決定する。モード決定手段118は、パーキングモードに移行すると決定した場合、移行指令信号をパーキングモード制御手段120に出力する。
モード決定手段118は、踏込判定手段112によりクラッチペダル30が踏込状態と判定され、且つ待機判定手段114によりパーキングモード待機スイッチ88がオフと判定されるか、または移行判定手段116によりパーキングモード移行スイッチ76がオフと判定された場合には、パーキングモードを終了することを決定する。モード決定手段118は、パーキングモードを終了すると決定した場合、終了指令信号をパーキングモード制御手段120に出力する。
パーキングモード制御手段120は、モード決定手段118から移行指令信号が入力されると、パーキングモードとしての制御を実施する。パーキングモードでは、パーキングモード制御手段120は、変速コントロールECU48から変速操作信号Ssftが入力されると、手動変速機16の変速段が変更される前に自動クラッチ14を自動作動で切断させる切断指令信号をクラッチ制御手段122に出力し、手動変速機16の変速段が変更された後に自動クラッチ14を自動作動で接続させる接続指令信号をクラッチ制御手段122に出力する。また、パーキングモード制御手段120は、クラッチ制御手段122から後述の切断完了信号が入力されると、切断完了信号に応じたクラッチ操作信号Sclutを変速コントロールECU48へ出力する。切断完了信号に応じたクラッチ操作信号Sclutが変速コントロールECU48に入力されると、変速コントロールECU48は、手動変速機16の変速段の変更を変速アクチュエータ44を介して実施する。また、パーキングモード制御手段120は、クラッチ制御手段122から後述の接続完了信号が入力されると、接続完了信号に応じたクラッチ操作信号Sclutを変速コントロールECU48へ出力する。
パーキングモードでは、パーキングモード制御手段120は、アクセルペダル26の戻し操作がなされ、且つ図示しないブレーキペダルが踏込操作されて車両2の車速が十分に減速した場合であってエンジン12のエンジン回転速度が低くなりエンストしそうなときには、自動クラッチ14を自動作動で切断させる指令信号をクラッチ制御手段122に出力し、その後アクセルペダル26が踏込操作されてエンジン回転速度が高くなったときには、自動クラッチ14を自動作動で接続させる指令信号をクラッチ制御手段122に出力する。したがって、パーキングモードでは、運転者がクラッチペダル30の踏込操作をしなくても、自動クラッチ14は自動的に断接操作が制御される。
パーキングモード制御手段120は、例えば燃料噴射装置ECU62から入力された燃料噴射状態信号Sefi1に基づいて、アクセルペダル26が踏込操作されたときの踏込量がエンストしそうなほど不十分であるか、あるいは踏込量が急発進しそうなほど過剰であるか否かを判定できる。
パーキングモードでは、パーキングモード制御手段120は、アクセルペダル26が踏込操作されたときの踏込量がエンストしそうなほど不十分であると判定したときには、エンジン回転速度の落ち込み防止制御のために燃料噴射要求信号Sefi2を燃料噴射装置ECU62へ出力する。燃料噴射装置ECU62は、パーキングモード制御手段120から燃料噴射要求信号Sefi2が入力されると、燃料噴射要求信号Sefi2に応じてエンジン回転速度を制御する。好適には、このときパーキングモード制御手段120は、エンジントルクマップを駐車時に最適なものに切り替え、これによってエンジン回転速度を制御する。
また、パーキングモードでは、好適には、パーキングモード制御手段120は、アクセルペダル26の開度の上限値を設定する。パーキングモード制御手段120は、燃料噴射装置ECU62から入力された燃料噴射状態信号Sefi1に基づいてアクセルペダル26が踏込操作されたときの踏込量が急発進しそうなほど過剰であると判定したときには、アクセルペダル26の開度の上限値に応じたエンジン回転速度となるように燃料噴射装置ECU62に制御させる。このとき、燃料噴射要求信号Sefi2にはアクセルペダル26が過剰に踏込操作されたとの情報が含められ、これに基づいて燃料噴射装置ECU62は、インストルメントパネルECU64を介してインストルメントパネル66にアクセルペダル26が過剰に踏込操作されたことを表示させたり、ブザーで吹鳴させたりして運転者に警告する。
パーキングモード制御手段120は、モード決定手段118から終了指令信号が入力されると、パーキングモードを終了させる制御を実施する。パーキングモードの終了により、パーキングモード制御手段120は、自動クラッチ14の断接操作を手動作動により行うように手動作動指令信号をクラッチ制御手段122に出力する。また、パーキングモードの終了により、パーキングモード制御手段120は、エンジン12のエンジン回転速度の落ち込み防止制御のための燃料噴射要求信号Sefi2を燃料噴射装置ECU62へ出力するのを取りやめる。このときパーキングモード制御手段120は、エンジントルクマップが駐車時に最適なものに切り替えられていた場合には、通常のエンジントルクマップに戻し、アクセルペダル26の開度の上限値が設定されていた場合には、アクセルペダル26の開度の上限値を解除する。
クラッチ制御手段122は、通常、クラッチペダルストロークセンサ204で検出されたクラッチペダルストローク信号Scpsに基づき、クラッチペダル30の踏込量に応じて自動クラッチ14を切断状態から接続状態へ至るまでの任意の状態とする手動作動によるクラッチアクチュエータ制御信号Scact1をクラッチアクチュエータ40へ出力する。
クラッチ制御手段122は、パーキングモード制御手段120から切断指令信号が入力されると、クラッチ制御手段122は、クラッチペダルストローク信号Scpsとは無関係に、自動クラッチ14を自動作動により切断するクラッチアクチュエータ制御信号Scact1をクラッチアクチュエータ40へ出力する。クラッチ制御手段122は、クラッチアクチュエータ40から入力されたクラッチアクチュエータモニタ信号Scact2に基づいて自動クラッチ14の切断状態を確認し、切断完了信号をパーキングモード制御手段120へ出力する。
また、クラッチ制御手段122は、パーキングモード制御手段120から接続指令信号が入力されると、クラッチ制御手段122は、クラッチペダルストローク信号Scpsとは無関係に、自動クラッチ14を自動作動により接続するクラッチアクチュエータ制御信号Scact1をクラッチアクチュエータ40へ出力する。クラッチ制御手段122は、クラッチアクチュエータ40から入力されたクラッチアクチュエータモニタ信号Scact2に基づいて自動クラッチ14の接続状態を確認し、接続完了信号をパーキングモード制御手段120へ出力する。
また、クラッチ制御手段122は、パーキングモード制御手段120から手動作動指令信号が入力されると、クラッチペダル30の踏込量に応じて自動クラッチ14の断接操作の制御を行う。
図6は、図1の駆動制御装置100の制御作動の要部、すなわちパーキングモード移行およびパーキングモード終了の制御作動の一例を示す全体フローチャートである。また、図7は、図6のパーキングモード移行(ステップS40)の制御作動の一例を示す部分フローチャートであり、図8は、図6のパーキングモード終了(ステップS90)の制御作動の一例を示す部分フローチャートである。
図6の全体フローチャートは、例えば、駆動制御装置100において所定の時間(例えば、数ms)毎にスタートを繰り返して実行される。
まず、通常走行判定手段110に対応するステップS10において、通常走行状態であるか否かが判定される。ステップS10の判定が肯定される場合はステップS20が実行される。ステップS10の判定が否定される場合は、リターンが実行される。
踏込判定手段112およびモード決定手段118に対応するステップS20において、クラッチペダル30が踏込状態か否かが判定される。ステップS20の判定が肯定される場合はステップS22が実行される。ステップS20の判定が否定される場合は、リターンが実行される。
待機判定手段114およびモード決定手段118に対応するステップS22において、パーキングモード待機スイッチ88がオンであるか否かが判定される。ステップS22の判定が肯定される場合はステップS24が実行される。ステップS22の判定が否定される場合は、リターンが実行される。
移行判定手段116およびモード決定手段118に対応するステップS24において、パーキングモード移行スイッチ76がオンであるか否かが判定される。ステップS24の判定が肯定される場合はステップS40が実行される。ステップS24の判定が否定される場合は、リターンが実行される。
モード決定手段118およびパーキングモード制御手段120に対応するステップS40において、パーキングモードへ移行される。そして、ステップS40aが実行される。
図7に示すように、パーキングモード制御手段120およびクラッチ制御手段122に対応するステップS40aにおいて、自動クラッチ14は自動作動による断接操作が実施され、また、エンジン回転速度の落ち込み防止の制御が実施される。そして、パーキングモード制御手段120に対応するステップS40bにおいて、エンジントルクマップが駐車時に最適なものに切り替えられる。そして、パーキングモード制御手段120に対応するステップS40cにおいて、アクセルペダル26の開度の上限値が設定される。そして、パーキングモード制御手段120に対応するステップS40dにおいて、アクセルペダル26の開度が上限値以上であるか否かが判定される。ステップS40dの判定が肯定される場合はステップS40eが実行される。ステップS40dの判定が否定される場合は、ステップS50が実行される。パーキングモード制御手段120に対応するステップS40eにおいて、アクセルペダル26の開度が上限値以上である場合には、アクセルペダル26の開度が上限値に応じたエンジン回転速度となるように制御する。また、アクセルペダル26が過剰に踏込操作されたことが運転者に知らされる。そして、ステップS50が実行される。
踏込判定手段112およびモード決定手段118に対応するステップS50において、クラッチペダル30が踏込状態か否かが判定される。ステップS50の判定が否定される場合は再度ステップS50が実行され、パーキングモードが維持される。ステップS50の判定が肯定される場合は、ステップS52が実行される。
待機判定手段114およびモード決定手段118に対応するステップS52において、パーキングモード待機スイッチ88がオフであるか否かが判定される。ステップS52の判定が肯定される場合はステップS90が実行される。ステップS52の判定が否定される場合は、ステップS54が実行される。
移行判定手段116およびモード決定手段118に対応するステップS54において、パーキングモード移行スイッチ76がオフであるか否かが判定される。ステップS54の判定が肯定される場合はステップS90が実行される。ステップS54の判定が否定される場合は、ステップS50が実行され、パーキングモードが維持される。
モード決定手段118およびパーキングモード制御手段120に対応するステップS90において、パーキングモードが終了させられる。そして、ステップS90aが実行される。
図8に示すように、パーキングモード制御手段120およびクラッチ制御手段122に対応するステップS90aにおいて、自動クラッチ14は手動作動による断接操作が実施され、また、エンジン回転速度の落ち込み防止の制御が解除される。そして、パーキングモード制御手段120に対応するステップS90bにおいて、エンジントルクマップが通常のものに戻される。そして、パーキングモード制御手段120に対応するステップS90cにおいて、アクセルペダル26の開度の上限値が解除される。そして、リターンが実行される。
本実施例の車両2の駆動制御装置100によれば、パーキングモードを備えることで、駐車のときに自動作動で自動クラッチ14の断接操作がなされるため、運転者はクラッチペダル30の煩雑な操作をしなくてもよい。
また、本実施例の車両2の駆動制御装置100によれば、パーキングモードでは、エンジン12のエンジン回転速度の落ち込み防止の制御がなされるため、エンストの発生が抑制され、車両2の快適な発進、停止による駐車が可能となる。
また、本実施例の車両2の駆動制御装置100によれば、パーキングモードでは、エンジントルクマップが駐車時に最適なものに切り替えられるため、駐車時の発進で利用される極低速の発進に対して、運転者のストレスが緩和される。
また、本実施例の車両2の駆動制御装置100によれば、パーキングモードでは、アクセルペダル26の開度に上限値が設けられるため、例えば運転者がアクセルペダル26をブレーキペダルと間違えて過度に踏込操作しても、車両2の急発進を抑制できる。
以下、本発明の他の実施例である車両4の駆動制御装置102について、図面を参照して詳細に説明する。車両4の概略構成は実施例1に係る車両2の概略構成と略同じであり、車両4の駆動制御装置102は実施例1に係る車両2の駆動制御装置100と略同じであるので、異なる部分を中心に説明することとし、実施例1と共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を適宜省略する。
図9は、実施例2に係る駆動制御装置102の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
駆動制御装置102は、実施例1の駆動制御装置100が備えている、通常走行判定手段110、踏込判定手段112、待機判定手段114、移行判定手段116、モード決定手段118、パーキングモード制御手段120、およびクラッチ制御手段122に加えて、さらに情報転送制御手段124を備える。
モード決定手段118は、通常走行判定手段110から入力された判定結果信号、踏込判定手段112から入力された判定結果信号、待機判定手段114から入力された判定結果信号、および移行判定手段116から入力された判定結果信号に基づいて、パーキングモードに移行すると決定した場合、移行指令信号を情報転送制御手段124に出力する。
情報転送制御手段124は、モード決定手段118から移行指令信号が入力されると、カウントを開始する。そして、カウント開始から所定の時間内、例えば2分以内に起動スイッチであるイグニッションスイッチ10がオフされた場合には、駐車位置と、イグニッションスイッチ10がオフされたときの時刻すなわち駐車開始時刻に関する情報と、を運転者の所有する携帯電話などの携帯端末へ転送する。転送は、例えば車両4に搭載されたナビゲーションシステム内に設けられた送信機能を介して行われる。
情報転送制御手段124は、カウント開始から所定の時間内にイグニッションスイッチ10がオフされたと判定した場合には、パーキングモードを終了させる終了指令信号をパーキングモード制御手段120に出力する。
パーキングモード制御手段120は、モード決定手段118または情報転送制御手段124から終了指令信号が入力されると、パーキングモードを終了させる制御を実施する。パーキングモードを終了させる制御は、実施例1と同様である。
図10は、図9の駆動制御装置102の制御作動の要部、すなわちパーキングモード移行およびパーキングモード終了の制御作動の一例を示す全体フローチャートである。なお、図10におけるステップS40およびステップS90の内容は、それぞれ実施例1における図7、図8に示す部分フローチャートと同じである。
図10の全体フローチャートは、例えば、駆動制御装置102において所定の時間(例えば、数ms)毎にスタートを繰り返して実行される。
ステップS10からステップS22までは、実施例1と同様である。
移行判定手段116およびモード決定手段118に対応するステップS24において、パーキングモード移行スイッチ76がオンであるか否かが判定される。ステップS24の判定が肯定される場合はステップS30が実行される。ステップS24の判定が否定される場合は、リターンが実行される。
情報転送制御手段124に対応するステップS30において、カウントが開始される。そしてステップS40が実行される。
ステップS40(ステップS40a〜ステップS40eまで)は、実施例1と同様である。そしてステップS60が実行される。
踏込判定手段112およびモード決定手段118に対応するステップS60の判定内容は、実施例1のステップS50と同様である。ステップS60の判定が否定される場合はステップS70が実行される。ステップS60の判定が肯定される場合は、ステップS62が実行される。
待機判定手段114およびモード決定手段118に対応するステップS62の判定内容は、実施例1のステップS52と同様である。ステップS62の判定が肯定される場合はステップS90が実行される。ステップS62の判定が否定される場合は、ステップS64が実行される。
移行判定手段116およびモード決定手段118に対応するステップS64の判定内容は、実施例1のステップS54と同様である。ステップS64の判定が肯定される場合はステップS90が実行される。ステップS64の判定が否定される場合は、ステップS70が実行される。
情報転送制御手段124に対応するステップS70において、ステップS30でのカウント開始から所定の時間である2分以内にイグニッションスイッチ10がオフされたか否かが判定される。ステップS70の判定が肯定される場合はステップS80が実行される。ステップS70の判定が否定される場合は、ステップS60が実行され、パーキングモードが維持される。
情報転送制御手段124に対応するステップS80において、駐車位置と、イグニッションスイッチ10がオフされたときの時刻すなわち駐車開始時刻に関する情報と、が運転者の所有する携帯電話などの携帯端末へ転送される。そしてステップS90が実行される。
ステップS90(ステップS90a〜ステップS90cまで)は、実施例1と同様である。そしてリターンが実行される。
本実施例の車両4の駆動制御装置102によれば、実施例1と同様の効果、例えばエンストの発生が抑制されるという効果が得られる。本実施例では、実施例1での効果に加えて、パーキングモードに移行してから所定の時間内にイグニッションスイッチ10をオフにした場合、駐車位置に関する情報が運転者の所有する携帯端末へ転送されるため、地図に関するアプリケーションソフトと連携することで、運転者は駐車場で車両4を容易に探索できるようになる。
また、本実施例の車両4の駆動制御装置102によれば、パーキングモードに移行してから所定の時間内にイグニッションスイッチ10をオフにした場合、オフされたときの時刻、すなわち駐車開始時刻に関する情報が運転者の所有する携帯端末へ転送されるため、駐車施設や提携店舗に関するアプリケーションソフトと連携することで、駐車料金の表示や提携店舗表示による利便性の向上が可能となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
前述の実施例1、実施例2では、モード決定手段118のパーキングモードへの移行の決定は、通常走行状態であること、クラッチペダル30が踏込操作されていること、パーキングモード待機スイッチ88がオンとなっていること、パーキングモード移行スイッチ76がオンとなっていること、の全てを満たすことが条件となっていたが、これに限らない。例えば、パーキングモード待機スイッチ88を設けず、パーキング移行スイッチ76のみが設けられた場合には、パーキングモード待機スイッチがオンとなっていることは条件としなくても良い。また、クラッチペダル30が踏込操作されていることも条件としなくても良い。パーキングモードへの移行の決定は、運転者の駐車の意思が確認できる条件が満足されればそれでよい。
前述の実施例1、実施例2では、通常走行状態の判定は、イグニッションスイッチ10のオンを判定条件としたが、これに限らない。エンジン回転速度やアクセルペダル26およびブレーキペダルの踏込操作の履歴などで判定しても良い。
前述の実施例1、実施例2では、原動機は内燃機関であるエンジン12であったが、これに限らない。例えば、原動機は、電気エネルギーで回転力を得る電動機でも良く、また、内燃機関であるエンジン12と電動機との両方を備えたハイブリッドシステムでも良い。
前述の実施例1、実施例2では、原動機の起動スイッチは、内燃機関であるエンジン12のイグニッションスイッチ10であったが、これに限らない。例えば、起動スイッチは、内燃機関であるエンジン12や電動機を含む原動機を起動させたり停止させたりするものであれば押釦式スイッチでも良い。押釦式スイッチでは、例えばスイッチを押す毎に、ラジオなどの音響機器類の電源のみオン状態、原動機が起動したオン状態、原動機が停止したオフ状態などの各状態に順次変更されても良く、また、原動機が起動したオン状態とするにはブレーキペダルの踏込操作が条件とされても良い。
なお、上述したのはあくまでも本発明の実施例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
2、4:車両
12:エンジン(原動機)
14:自動クラッチ
16:手動変速機
40:クラッチアクチュエータ
50:クラッチコントロールECU
100、102:駆動制御装置
110:通常走行判定手段
112:踏込判定手段
114:待機判定手段
116:移行判定手段
118:モード決定手段
120:パーキングモード制御手段
122:クラッチ制御手段
124:情報転送制御手段

Claims (1)

  1. 原動機と、変速アクチュエータによって変速段が選択される変速機と、前記原動機と前記変速機との間をクラッチペダルの踏込量に応じてクラッチアクチュエータによって断接する自動クラッチと、を備える車両の、駆動制御装置であって、
    駐車用の車両制御モードであるパーキングモードへ移行するか否かを決定するモード決定手段と、
    前記モード決定手段が前記パーキングモードへ移行すると決定した場合、前記パーキングモードとして前記自動クラッチの断接を手動作動から自動作動に切替え、前記原動機の回転速度の落ち込み防止を制御するパーキングモード制御手段と、を備える
    ことを特徴とする車両の駆動制御装置。
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