JP2019039190A - ニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置および掘削方法、掘削機回収方法 - Google Patents

ニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置および掘削方法、掘削機回収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】掘削効率を向上させた、ニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置および掘削方法、掘削機を提供する。【解決手段】ケーソン本体1の下部にスラブが形成され、このスラブ下面2とケーソン本体1の側壁とによって作業室が区画形成され、スラブ下面2にレール3が設置され、このレール3に走行自在な掘削機Kが吊り下げられたニューマチックケーソンであって、スラブ下面2は。3条以上のレール3を直線部分と曲線部分を組み合わせることにより蛇行状とし、かつ掘削機Kを介し前記作業室内をくまなく掘削できるようにした構成とした。【選択図】図1

Description

この発明はニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置、詳しくはニューマチックケーソンにおいて、作業室のスラブ下面に設置されたレールに対し走行自在に吊り下げられた掘削機を用いてスラブ内の地盤を掘削するが、この場合のレールの設置、およびそのレールを用いての掘削方法、さらにはそのレールに吊り下げられた掘削機の回収方法に関する。
ニューマチックケーソン工法の掘削において、作業室スラブ下面(作業室天井面)に設置されたレールに吊り下げられた掘削機が使用される。この掘削機は作業員が搭乗もしくは遠隔によって操作され、掘削機は設置されたレールに沿って移動し稼働する。
スラブ下面のレールの配置や本数は、ケーソン作業室の形状や寸法により決定される。レールの配置形状は、従来、一般的に直線または円形が殆どで、この場合1台の掘削機における作業範囲は限られているため、掘削範囲の広さに応じて掘削機台数分のレールが設置される。
すなわち、図19はスラブ外形100が矩形の場合であり、この例ではスラブ側壁101に沿ってスラブ下面102に直線状に例えば3条のレール103が間隔をあけ平行に設置され、各レール103にそれぞれ掘削機Kが吊り下げられている。なお、図中Kbはバケットである。
図20はスラブ外形200が円形の例を示す。この場合、作業室内のスラブ下面201の中央部、外周部にそれぞれ同心円状に小円形レール202、大円形のレール203が設置され、各レール202、203に掘削機Kが吊り下げられている。
特開2004−27669号公報
図19および図20のように、スラブ下面102、201にそれぞれ独立した複数のレール103を設置し、各レール103に吊り下げた掘削機Kを用いて地盤を掘削する方法では次のような課題があった。
掘削機Kが複数台ある場合、それぞれの掘削機105、204の移動・掘削範囲は決まっているため、いずれかのレールの掘削機Kが故障した場合、他の掘削機Kでその掘削範囲を補うことができない。したがって、故障した掘削機Kの修理もしくは他掘削機との入れ替え等を行わなければ掘削作業が行えなくなる。
また、図17はスラブ下面102に間隔をあけ分離して複数のレール103を設置した断面図、図18はそれを地盤G側から見上げた説明図を示す。このように従来の掘削機走行装置において、初期沈下などにおいて地盤Gの支持力が小さい場合、地盤Gからの支持力を大きくするために作業室Aの掘削可能範囲Bが制限される場合がある。
すなわち、各レール103にはそれぞれ掘削機Kが吊り下げられ、掘削可能範囲Bに各掘削機Kを集めることが好ましい。しかしながら、各レール103はそれぞれ分離されているため、掘削機Kの全ての台数を必要な部分に投入することができないため、残りの掘削機Kはケーソン深度が深くなって、地盤Gの支持力上昇もしくは作業室102内気圧上昇による楊圧力が期待できるようになってからの投入となる。その場合、作業室内気圧が高くなっているため、掘削機Kの組み立て作業は、作業者への負担がより大きくなるという課題があった。
また、岩盤などの硬質な地盤を掘削する場合、図14に示すように、ブレーカーaなどを装備した掘削機K1とブレーカーaで小割にした地盤を掘るバケットbを装備した掘削機K2の2種の掘削機が併用される場合がある。同一箇所についてブレーカー装備の掘削機K1、バケット装備の掘削機K2が順次作業を行うことになるため、従来は作業の入れ替え(ブレーカーaによる小割作業・バケットbによる掘削作業)のたびに掘削機に装備する装置(ブレーカーa・バケットb)を付け替える作業が発生していた。この作業は作業室104内での高気圧作業であり作業者への負担が大きく減圧症のリスクが高まることになる。さらに掘削作業の効率性が低下する、といった課題があった。
すなわち、硬質地盤では、図14において一番下側に示すように、ブレーカーaを装備した掘削機K1で掘削対象箇所Bを崩す。
次に、従来の掘削機走行装置では、レール103が分離しているため、他の掘削機K2が掘削対象箇所Bに移動できないため、図15に示すように、作業員が高気圧下の作業室104に入り、図14に示した掘削機K1のブレーカーaをバケットbに交換する。
しかる後、図16に示すように、バケットbに交換された掘削機K1で掘削対象箇所Bを掘削する。
このように従来では、硬質地盤であると作業員がいちいち高気圧下の作業室104に入り、ブレーカーaをバケットbに交換しなければならず、その分、掘削作業に時間を要し、作業員にとってかつ作業負担および減圧症リスクの増加と作業効率の低下が生ずるという課題もあった。
さらに、大深度ケーソンなどにおいて掘削機回収装置を設置する場合、図12に示すように、通常1か所の回収装置105で隣接する2条のレール103にしか対応できないため、大型のケーソンとなると回収装置105が多数必要となり設置場所やコストの問題が発生する。
この発明は上記のことに鑑み提案されたもので、その目的とするところは、レールに吊り下げられた各掘削機は必要な場所へ任意に移動できるようにし、掘削効率が向上し、かつ作業員の負担も軽減し得る。また、ブレーカー、バケットなどを装備した掘削機を必要な場所へ移動でき、ブレーカー、バケットの交換作業を不要とし効率よく掘削できる掘削方法や掘削機の回収方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ケーソン本体の下部にスラブが形成され、このスラブ下面と前記ケーソン本体の側壁とによって作業室が区画形成され、前記スラブ下面にレールが設置され、このレールに走行自在な掘削機が吊り下げられたニューマチックケーソンであって、前記スラブ下面のレールは、3条以上のレールを直線部分と曲線部分の組み合わせとで構成することにより蛇行状とし、前記掘削機を介し前記作業室内をくまなく掘削できるようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の掘削機走行装置において、前記直線部分と曲線分とを組み合わせたレールは1条からなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の掘削機走行装置において、前記レールは閉ループからなることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1記載の掘削機走行装置において、直線部分と曲線部分とを組み合わせた略W字状のレール部と、略U字状のレール部とを対向配置し、かつ両者間に掘削機回収装置を設けて連結したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1記載の掘削機走行装置において、直線部分と曲線部分からなる略S字状のレール部と、逆S字状のレール部とを隣接して配置し、またはそれぞれ略S字状となっているレール部を隣接して配置し、両者間に掘削機回収装置を設けて連結したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1記載の掘削機走行装置において、直線部分と曲線部からなる略S字状のレールと、これと離間して配設された直線状のレール間に掘削機回収装置を設けたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、ケーソン本体の下部にスラブが形成され、このスラブ下面と前記ケーソン本体の側壁とによって作業室が区画形成され、前記スラブ下面にレールが配置され、このレールに走行自在な掘削機が吊り下げられたニューマチックケーソンであって、前記スラブ下面は円形をなし、かつ前記レールは中央部に配置された一部が切り欠かれた小円形の第1のレール部と、その外周部に離間して設置され、同じく一部が切り欠かれた大円形の第2のレール部とを備え、前記第1、第2のレール部の切り欠き部は前記掘削機が相互乗り入れ可能に直線部分と曲線部分との組み合わせまたは曲線部分からなることを特徴としている。
請求項8に係る発明は、ケーソン本体の下部にスラブが形成され、このスラブ下面と前記ケーソン本体の側壁とによって作業室が区画形成され、前記スラブ下面にレールが設置され、このレールに走行自在な掘削機が吊り下げられたニューマチックケーソンであって、前記作業室内の部分的な掘削範囲に直線部分と曲線部分とからなる蛇行状の1条のレールに分散してそれぞれ吊り下げられた掘削機を前記掘削範囲に移動させ掘削することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、ケーソン本体の下部にスラブが形成され、このスラブ下面と前記ケーソン本体の側壁とによって作業室が区画形成され、前記スラブ下面にレールが設置され、このレールに走行自在な掘削機が吊り下げられたニューマチックケーソンであって、隣り合う蛇行状のレール部間に設けた掘削機回収装置により、前記各レール部に分散してそれぞれ吊り下げられた前記掘削機を前記掘削機回収装置に移動させ、順次回収することを特徴とする。
請求項1〜7に係る本発明によれば、各掘削機を容易、かつ任意に作業室内の掘削が必要な個所へ投入でき、故障した掘削機があってもそれをカバーでき、掘削の作業性が良い。また、複数の掘削機のうち、特定のものにブレーカーを装備し、他の掘削機にバケットを装備させ、目的に応じ適宜それらのいずれかを選択して掘削が必要な部分に移動させ投入でき、作業性が良く、かつ作業員が高気圧下の作業室に入り、ブレーカーやバケットの交換作業を行う必要もなく、作業員の負担を軽減し得る。
請求項8に係る本発明によれば、初期沈下などにおいて地盤の支持力が小さいような場合、必要な箇所に掘削機を集めて効率良く掘削することができる。
請求項9に係る本発明によれば、大深度ケーソンなどにおいて掘削機回収装置を設置する場合、通常1か所の回収装置で最大二条のレールにしか対応できないために大型のケーソンとなると回収装置が多数必要となり設置場所やコストの問題が発生していたが、本発明では回収装置のあるところまで掘削機を移動させて回収できるため、回収装置を削減でき、設置の手間が省け、かつコストも削減し得る。
本発明の第1実施例のレールの設置状態を示す。 本発明の第2実施例のレールの設置状態を示す。 本発明の第3実施例のレールの設置状態を示す。 本発明の第4実施例のレールの設置状態を示す。 (a)、(b)、(c)はそれぞれレールを複数条とした本発明の第5実施例のレールの設置状態を示す。 本発明の第6実施例を示す。 本発明の第7実施例を示す。 本発明の第1実施例を用いての掘削方法を示す。 同じく本発明の第1実施例を用いての掘削方法であって、地盤側からスラブ下面(スラブ天井面)を見た状態を示す。 本発明の他の掘削方法であって、地盤側からスラブ下面を見た状態を示す。 同じ本発明の他の掘削方法であって、本発明のレールを用いての掘削機の動作状態を示す説明図である。 本発明との対比で従来の掘削機回収作業を示す説明図を示す。 上記従来例と対比した本発明のレールを用いての掘削機回収方法を示す説明図である。 従来における硬質地盤の掘削方法を示す。 同じく従来における硬質地盤の掘削方法であって、ブレーカーをバケットに交換した状態を示す。 同じく従来における硬質地盤の掘削方法であって交換したバケットでの掘削状態を示す説明図である。 従来における掘削範囲が部分的な場合の掘削状態を示す。 同じく従来のスラブ下面に敷設されたレールおよび掘削機の配置を示した説明図である。 従来におけるスラブ下面のレールの一設置例を示す。 同じく従来におけるスラブ下面のレールの他の設置例を示す。
以下、図面に沿って本発明を説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す。図において1はニューマチックケーソンにおけるケーソン本体で、このケーソン本体1は短辺1aと長辺1bからなる矩形をなしている。なお、ケーソン本体1の外形は正方形としても良い。2はケーソン本体1のスラブ下面、つまり天井面である。スラブ下面2には1条のレール3が敷設されている。
このレール3はスラブ下面2の全体にわたって略蛇行状に設置されている。
すなわち、ケーソン本体1の短辺1aに沿って一方の長辺1b側(図中において上側の長辺)から他方の長辺1b´側(図中下側の長辺)に向って、略平行に延びる直線状のレール部3aと、他方の長辺1b´側において一方の長辺1b側に向って弧状に湾曲した曲線部3bのレール部と、この曲線部3bにおいて一方の長辺1b側に向って延びる直線状のレール部3cと、一方の長辺1b側まで延びた直線状のレール部3cの端部において曲線部3bのレール部を介し再び他方の長辺1b´側に向って延びる直線状のレール部3aと、この直線状のレール部3aの端部において再び一方の長辺1b側に向って湾曲する曲線部3bと、再び一方の長辺1b側に向って延びる直線状のレール部3cと、この直線状のレール部3cの一方の長辺1b側の端部において再び他方の長辺1b´側に向って延びる直線状のレール部3aとを有し、順次このような蛇行を繰り返しスラブ下面2の略全体をカバーするように設置されている。
このレール3は、直線状のレール部3a、3c、3aの少なくとも3条以上の直線状のレール部3a、3c、3a・・・に対し曲線部分を組み合わせて連結することにより、1条としたことに特徴を有している。
Kはレール3に吊り下げられ、かつ走行自在な掘削機である。レール形状、レールに釣り下げる走行自在な掘削機Kの構造は公知である。
掘削機Kは例えば一台であってもレール3に沿って任意の方向に走行させて作業室内の地盤をくまなく掘削できる。
図2は本発明の第2実施例である。この実施例ではケーソン本体10が円形の場合を示す。
図中10aはケーソン本体10の側壁であり、側壁10aは略円形に形成されている。円形をなすスラブ下面10bの中央部には小円形をなす第1のレール11が設置されている。これは曲線部からなる1条のレールに相当する。また、スラブ下面10bの外周部には、中央部の小円形の第1のレール11に対し、その外周側に略同心円状をなす大円形の第2のレール12が設置されている。これも1条のレールに相当し、計2条のレールがある。そして、第2のレール12と第1のレール11とは、第1のレールの一端部から放射状に延びる直結部13および曲線部によって連結されている。したがって全体として曲線部分と直線部分とを組み合わせた1条となる。この1条のレールは曲線部分と直線部分の組み合わせからなり、このようなレール形状も本発明の略蛇行状に含むものとする。
上記構成によれば、例えば第1のレール11に掘削機Kが吊り下げられている場合、必要に応じ連結部13を介し外周側のレール12に移動することができ、所望の部分を掘削することができる。なお、特に図示していないが、第1のレール11と第2のレールの間の適宜な位置に掘削機回収装置を設けることができる。
図3は本発明の第3実施例を示す。この実施例ではケーソン本体1の外形が第1実施例のように横長の矩形をなす。
このようなケーソン本体1において、この実施例でのレール3は図示の状態において、略中央部から上側の一方の長辺1b側にかけて少なくとも3条以上の直線部分と曲線部分とを組み合わせてなる略W字状の蛇行状をなす蛇行部3Aと、下側の他方の長辺1b´側の長辺の長さ方向に沿って直線状に延びる直線部3dとを備え、蛇行部3Aと直線部3dとが曲線部分を介し連結され短辺側に沿ってそれぞれ略直線状に延びる直線部3eによって、レール全体を一つの閉ループに構成している。なお、蛇行部3Aと直線部3dとを含め、全体として蛇行状となり、本発明ではこれも略含め略蛇行状の概念に含むものとする。また、この実施例でもレール間に掘削機回収装置(図示せず)を設けることができる。
上記構成の第3実施例においても、レール3に吊り下げた掘削機Kを任意に移動させることにより所望の部分を掘削し得る。
図4は本発明の第4実施例を示す。この実施例ではケーソン本体10は図2に示した円形をなす。レールは、中央部の1条分の第1のレール11と外周部の1条分の第2のレール12にとからなる。中央部のレール11は一部が切り欠かれ開放された開放部を有する。その外周に離間して設置された大円形の外周部のレールにも同じく切り欠き部を有する。そして、中央部のレール11の切り欠き部とその外周のレールの切り欠き部とを曲線形成された連結部13にて連結して1条の閉ループに構成している。ケーソン本体10が大口径の場合、曲線部13の中央部分を直線状とすることも可能である。この実施例の閉ループとした1条のレールも本発明では略蛇行状の範疇に含むものとする。
この実施例でも、中央部、外周部のいずれか、あるいは両者に吊り下げた掘削機Kは中央部、外周部の第1、第2のレール11、12の相互乗り入れができ、地盤の所望の部分を掘削することができる。また、レール間に掘削機回収装置(図示せず)を設けることができる。
図5(a)、(b)、(c)は本発明の第5実施例を示す。この実施例ではレールは1条以上の複数条としたものである。すなわち、必ずしもレールを1条にする必要はなく、複数条を組み合わせ前記実施例の1条の場合と同様に作業室内の地山をくまなく掘削できる。
すなわち、図5(a)の実施例では4条の直線部分とそれを連結する曲線部分からなる略逆W字状としたレール部3A´と、これと対向配置された略U字状のレール部分3B´を備え、各レール部3A´、3B´はそれぞれ分離した構成としているが、これらレール部3A´、3B´は吊り下げた掘削機Kによって作業室内での地盤の所望の部分をくまなく掘削できるように配置している。また、掘削機回収装置105をレール部3A´と3B´間に設けることにより両者は一体化でき、1条に相当するものとなり、かつ全体形状は略蛇行状をなす。
図5(b)では3条の直線部と曲線部からなる複数のU字のものを組み合わせ、全体として略S字状をなす第1のレール3C´と、この第1のレール3C´と対向設置された全体としての略逆S字状をなす第2のレール3D´とを備えた構成としている。
なお、図示の状態において、下側に示す第2のレールは第1のレール3C´に対し略逆S字状に設置した例について示したが、図5(c)に示すように、第1のレール3C´と同様に略S字状のものを併設しても良い。これら図5(b)、(c)もレールは略蛇行状に構成されている。
図5(b)、(c)においても、図中105は掘削機回収装置であり、第1、第2のレール3C´、3D´間に掘削機回収装置105を設ければ各レールは一体化でき1条のレールに相当し、かつ全体形状は略蛇行状をなす。それぞれのレール3C´、3D´に掘削機回収装置105を設けることなく掘削機Kを回収することができる。
図6は本発明の第6実施例をなす。この実施例では矩形のケーソン本体1において、直線部分と曲線部とを組み合わせてなる略U字状と、略逆U字状とを組み合わせた蛇行をなすレール部3E´と、これと間隔をあけて隣接して設けられた直線状のレール部3E´´とを備えている。レール部3E´とレール部3E´´間に掘削機回収装置105を設ければ両者を一体化できる。
レール部3E´は3条に相当する直線部分のレールを含んでなる。したがって、このレール部3E´、3E´´は直線部分の4条を曲線部分や掘削機回収装置105によって1条としている。また、全体形状は略蛇行状をなす。そして各レール部3E´、3E´´にそれぞれ吊り下げられた掘削機Kによって作業室内の地山をくまなく掘削でき、かつ各掘削機Kの回収は掘削機回収装置105によって容易に回収し得る。
図7は本発明の第7実施例を示す。この実施例では、図示の状態における略U字状をなすレール部3F´の略中央部に直線状のレール部3F´´を設け、その間に掘削機回収装置105を設け、全体として略蛇行状をなすレールとしたことが第6実施例と異なっている。
図8および図9は本発明の第1実施例のようにレール3を蛇行状としたケーソンでの掘削例を示す。図8は概略側断面図、図9はスラブ下面2に設置されたレール3の配置状態を地盤側から見た図である。図中Cは部分的な掘削範囲である。
1条のレール3をスラブ下面2の略全体にわたって設置すれば、例えば中央部に掘削すべき掘削範囲Cが限定されている場合、周囲にある掘削機Kをその部分に移動させ、効率よく掘削作業を行うことができる。掘削範囲Cがひろがってきたらその部分に掘削機Kを移動させれば良い。
図10および図11は本発明に係る1条のレールを用い硬質地盤に対する掘削方法を示す。
ケーソン本体1は矩形とし、かつスラブ下面2に図示の状態において蛇行状の1条のレールを設置した。
レールにはバケット装着掘削機K1と、ブレーカー装着掘削機K2を吊り下げておく。
岩盤がある場合、図10に示すように、まずブレーカー装着掘削機K2で掘削対象箇所Dを掘削する。
次に、図11に示すように、岩盤の掘削が終了したらブレーカー装着掘削機K2を矢印で示すように移動させ、バケット装着掘削機K1を掘削部分Dに移動させ掘削作業を行えば良い。
したがって、図14〜図16で説明したように、作業員が作業室内に入り込みブレーカーaをバケットbに交換する作業は不要になり作業性が格段に向上する。
なお、図10および図11では、レールは略U字、逆U字のものを組み合わせたものについて示したが、他の実施例のレール形状としても良い。
図12および図13は従来の分離されたレールを備えたケーソン本体と本発明の1条のレール3を備えるケーソン本体との掘削機の回収方法の対比を示す。
従来においては、図12に示すように、隣り合うレール間にそれぞれ掘削機回収装置105を設け、隣り合うレールにそれぞれ吊り下げられた掘削機Kを回収していた。したがって、従来のレール方式では掘削機回収装置105の数が増え、設置の手間、費用の増大を招いていた。
これに対し、図13に示した本発明に係る1条のレールを備えたケーソン本体では掘削機回収装置105を削減できる。
すなわち、図13の例では、第1実施例のようにレール3は蛇行状をなし、レール3の隣接する直線部間に掘削機回収装置105を設けている。回収装置105は中央部に設けている。レール3に複数の掘削機Kが吊り下げられていてもそれらを回収する場合、回収装置105に近い掘削機Kから順次回収できる。
なお、本発明においてレール形状は前述の図示の各実施形態のみに限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
1 ケーソン本体
1a 短辺
1b、1b´ 長辺
2 スラブ下面
3 レール
3A 蛇行部
3a、3c 直線状レール部
3b 曲線部
3d、3e 直線部
10 ケーソン本体
10a 側壁
10b スラブ下面
11 第1のレール
11a 切り欠き部
12 第2のレール
12a 切り欠き部
13 連結部
K 掘削機
K1 バケット装着掘削機
K2 ブレーカー装着掘削機
105 掘削機回収装置

Claims (9)

  1. ケーソン本体の下部にスラブが形成され、このスラブ下面と前記ケーソン本体の側壁とによって作業室が区画形成され、前記スラブ下面にレールが設置され、このレールに走行自在な掘削機が吊り下げられたニューマチックケーソンであって、前記スラブ下面のレールは、3条以上のレールを直線部分と曲線部分の組み合わせで構成することにより蛇行状とし、前記掘削機を介し前記作業室内をくまなく掘削できるようにしたことを特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置。
  2. 請求項1記載のニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置において、前記直線部分と曲線部分とを組み合わせたレールは1条からなることを特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置。
  3. 請求項1記載の掘削機走行装置において、前記レールは閉ループからなることを特徴とする。
  4. 請求項1記載の掘削機走行装置において、直線部分と曲線部分とを組み合わせた略W字状のレール部と、略U字状のレール部とを対向配置し、かつ両者間に掘削機回収装置を設けて連結したことを特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置。
  5. 請求項1記載の掘削機走行装置において、直線部分と曲線部分からなる略S字状のレール部と、逆S字状のレール部とを隣接して配置し、またはそれぞれ略S字状となっているレール部を隣接して配置し、両者間に掘削機回収装置を設けて連結したことを特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置。
  6. 請求項1記載の掘削機走行装置において、直線部分と曲線部分からなる略S字状のレールと、これと離間して配設された直線状のレール間に掘削機回収装置を設けたことを特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置。
  7. ケーソン本体の下部にスラブが形成され、このスラブ下面と前記ケーソン本体の側壁とによって作業室が区画形成され、前記スラブ下面にレールが配置され、このレールに走行自在な掘削機が吊り下げられたニューマチックケーソンであって、前記スラブ下面は円形をなし、かつ前記レールは中央部に配置された一部が切り欠かれた小円形の第1のレール部と、その外周部に離間して設置され、同じく一部が切り欠かれた大円形の第2のレール部とを備え、前記第1、第2のレール部の切り欠き部は前記掘削機が相互乗り入れ可能に直線部分と曲線部分との組み合わせまたは曲線部分からなることを特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置。
  8. ケーソン本体の下部にスラブが形成され、このスラブ下面と前記ケーソン本体の側壁とによって作業室が区画形成され、前記スラブ下面にレールが設置され、このレールに走行自在な掘削機が吊り下げられたニューマチックケーソンであって、前記作業室内の部分的な掘削範囲に直線部分と曲線部分とからなる蛇行状の1条のレールに分散してそれぞれ吊り下げられた掘削機を前記掘削範囲に移動させ掘削することを特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置を用いた掘削方法。
  9. ケーソン本体の下部にスラブが形成され、このスラブ下面と前記ケーソン本体の側壁とによって作業室が区画形成され、前記スラブ下面にレールが設置され、このレールに走行自在な掘削機が吊り下げられたニューマチックケーソンであって、隣り合う蛇行状のレール部間に設けた掘削機回収装置により、前記各レール部に分散してそれぞれ吊り下げられた前記掘削機を前記掘削機回収装置に移動させ、順次回収することを特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削機走行装置を用いた掘削機回収方法。
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