JP2019039094A - 変色性シート - Google Patents

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Abstract

【課題】外部環境に応じて可逆的に変色する変色性シートを提供する。【解決手段】ポリオレフィン系樹脂からなるフラットヤーンの織物を少なくともその一部に含み、前記織物は、タテ糸又はヨコ糸の一方に無機フィラーを含有する反射性フラットヤーンが配列されており、他方に可逆変色性着色剤を含有する変色性フラットヤーンが配置された交織布からなることを特徴とする変色性シート。【選択図】なし

Description

本発明は、外部環境に応じて可逆的に変色する変色性シートに関する。
仮設テント、簡易倉庫用テント、アーケード用テントなどのテント用シート、工事現場で使用する建築工事用シート、農業用ハウスの被覆シートなど、様々なシートが屋外で使用されている。これらのシートでは、被覆した空間や物体を、雨や風などから守るため、防水性や強度が要求されるだけでなく、様々な機能が要求される。
その一つの要求として、冬場に外気温が低下してもシートで被覆された空間や物体は温度低下しにくくすることがある。また他の要求として、夏場に外気温が高くなってもシートで被覆された空間や物体は温度上昇しにくくすることがある。つまりは、冬場や夏場で外部環境が変化してもシートで被覆された空間や物体の温度変化等は少なくしたいということである。
特開2001−191453
温度変化を少なくする方法として、遮熱性・保温性といった機能をシートに持たせることが挙げられる。遮熱性・保温性のあるシートとしては、例えば、特許文献1に記載するような金属箔を利用した遮熱シートがある。金属箔を積層することによって、その反射効果を利用することで、保温性・遮熱性を得るものである。しかしながら、金属箔を利用するものであるためにシートが硬くなりやすく、利用できる用途が限られる。柔らかくするために、金属箔を薄くすると金属箔が破れやすくなり、加工することが難しい。金属との接着を得るためには金属との接着に優れる樹脂を使うことになるが、押出加工に用いる金型にも付着してしまうことでその接着成分の含有量に制限が生じ、結果として強固に接着させることが難しい。
遮熱性に関していえば、シートに酸化チタンのような白色顔料を添加するなど、シートに太陽光を反射させる性能を持たせる方法でもある程度の効果が得られる。ただし、この場合、冬場の温度低下に対し、十分とはいえない。冬場の温度低下に対応するために、遮熱シートと発泡シートや気泡シートなどを貼り合せて、保温性の機能を付け加える方法も考えられるが、この方法では厚みを厚くしなければ保温性の効果が得られにくい。厚みが厚くなるとどうしても嵩張るために取り扱いにくく、高所に設置することが難しくなる。加えて、厚みが大きくなることにより重量が増えるとシートを取り付けるためのフレームの強度の制約が生じるため、利用できる用途が限られる。
保温性を得る以外の方法で、冬場の温度低下を防ぐ方法としては、カーボンブラックのような黒色顔料を添加するなど、太陽光を吸収させることでシート自体が発熱するようにする方法が考えられる。しかしながら、夏場はより激しく太陽光を吸収してしまうために、シートの発熱量が多くなり、シートで被覆した空間を広く保ち、十分な風通しを行わなければ、シートで被覆された空間や物体は尋常でなく高い温度になる。さらには、シートの発熱によってシートが縮んでしまうおそれもある。
上記の問題は、夏場は遮熱性シートを使用し、冬場は発熱性のシートを使用することで対応できなくはないが、当然、シートの張り替え作業を伴うので煩雑である。そこで、本発明は、張り替えを行わずとも、夏場・冬場などの外部環境の変化に応じてシート自体が変化し、その機能が変化するシートを提供することを目的とする。
(1)ポリオレフィン系樹脂からなるフラットヤーンの織物を少なくともその一部に含み、当該織物は、タテ糸又はヨコ糸の一方に無機フィラーを含有する反射性フラットヤーンが配置されており、他方に可逆変色性着色剤を含有する変色性フラットヤーンが配置された交織布からなることを特徴とする変色性シートによって上記の課題を解決する。当該変色性シートは、フラットヤーンを使用したシートによる検討結果、フラットヤーンの織物に可逆変色性着色剤を利用することが、夏場・冬場などの外部環境に応じてシートを変化させる上で好適であるとの知見に基づいてなされたものである。
(2)上記(1)の変色性シートにおいて、少なくとも片面にラミネート層を有することが好ましい。
(3)上記(1)又は(2)の変色性シートにおいて、変色性フラットヤーンが一方の面よりも他方の面に多く露出していることが好ましい。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの変色性シートにおいて、反射性フラットヤーンに含まれる無機フィラー周囲には空隙があり、当該空隙によって乱反射することが好ましい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの変色性シートにおいて、変色性フラットヤーンの可逆変色性着色剤が、温度の変化によって可逆的に変色する可逆示温着色剤であることが好ましい。
(6)上記(5)の変色性シートにおいて、可逆示温着色剤は、常温で暗色を呈し、50℃の雰囲気下では消色状態にあるものであることが好ましい。
本発明の変色性シートは、温度等によって変色する変色性フラットヤーンを用いることで夏場、冬場といった外部環境に応じて変色させることができ、冬場にシートで被覆された空間の温度低下を防止する機能と、夏場にシートで被覆された空間の温度上昇を防止する機能とを両立させることもできる。
実施例1に係る織組織図である。
本発明の変色性シートでは、ポリオレフィン系樹脂からなるフラットヤーンの織物を用いる。
上記フラットヤーンは、フィルムに細断及び延伸を施して得られるテープ状の糸をいう。このようなフラットヤーンは、例えば、Tダイ方式やインフレーション方式等の製膜機を用いてフィルム状にした後、細幅にスリットして熱板、熱ロール、若しくは熱風等を備えた延伸機を用いて一軸延伸を施すこと、又は、延伸機を用いて一軸延伸して細幅にスリットを施すことで得ることができる。この糸は、通常、一層のみで構成された単層糸であるが、前記工程内で共押出や逐次押出ラミネート法を利用すること等で多層糸にすることもできる。フラットヤーンは、テープ状をなすために、モノフィラメントやマルチフィラメントといった紡績糸に比べ、粗い織密度で織目を詰めて織ることができる上に、高い強度を持たせながら薄くて軽い織物を形成することができる。
上記フラットヤーンは、その主原料として、ポリオレフィン系樹脂を用いる。これによって、織物を軽くて、丈夫なシートに仕上げることができる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキル共重合体、及びエチレン−プロピレンランダム共重合体等からなる群より選ばれる1種以上の合成樹脂であってもよい。高い強度を得ようとすれば、ポリプロピレンまたは高密度ポリエチレンを主原料に用いたものが好ましい。織物を柔軟に仕上げる上では樹脂自体も柔軟な方が好ましいため、高密度ポリエチレンを主原料とするものがより好ましい。
本発明の変色性シートでは、ポリオレフィン系樹脂に少なくとも無機フィラーを含有させた反射性フラットヤーンと、ポリオレフィン系樹脂に少なくとも可逆変色性着色剤を含有させた変色性フラットヤーンの2種類を用いる。
反射性フラットヤーンに使用される無機フィラーとは、フラットヤーンに反射性を付与するための無機粒子をいう。無機フィラーとしては、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、マイカ、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミニウムなどが挙げられる。無機フィラーは、酸化チタン、酸化亜鉛といった白色顔料と呼ばれる無機フィラー自体の反射によってフラットヤーンに反射性を付与するものも含む。フラットヤーンはその製造工程上、延伸を伴うために、無機フィラー周囲に空隙が形成される。当該空隙によって光が屈折を繰り返し乱反射する性能を付与することができるため、炭酸カルシウム、タルクといった無機充填材と呼ばれるような無機粒子自体によってほとんど直接フラットヤーンに反射性を付与しないものであってもよい。むしろ、無機充填材を利用して延伸による空隙を利用した乱反射によって反射性を得ることが好ましい。白色顔料と呼ばれる無機フィラーは、無機フィラー自体の特性の影響により、反射しにくい波長の光があることからである。例えば、酸化チタンであれば紫外線領域の光を吸収する特性や、可視光線に比べ赤外線の光が反射しにくい特性などがある。
無機フィラーは、反射性フラットヤーンに対し、1質量%〜20質量%の添加量で添加されることが好ましく、無機充填材を添加して空隙によって光を乱反射させる場合、5質量〜20質量%の添加量で添加することが好ましい。
反射性フラットヤーンを用いる目的の一つは太陽光を反射することで遮熱性を得ることである。反射性フラットヤーンの反射率は、可視光線の波長である400nm〜800nmの波長で30%以上の平均反射率を有することが好ましく、可視光線の他、紫外線や近赤外線の一部を含む太陽光の大半を構成する波長である300nm〜2,000nmの波長でも30%以上の平均反射率を有していることがより好ましく、300nm〜2,000nmの波長で50%以上の平均反射率を有していることがさらに好ましい。これらの反射率は高いほどよいといえる。しかし、高い反射率を得るためには、無機フィラーの添加量を多くしたり、フラットヤーン厚みを増やす必要が生じる。そうすると、フラットヤーンの強度や柔軟性を損ねる結果になるため、平均反射率としては95%以下に留めることが好ましい。反射性フラットヤーンの吸収率については、400nm〜800nmの波長で15%以下の平均吸収率に留めることが好ましく、300nm〜2,000nmの波長でも15%以下の平均吸収率に留めることが好ましい。吸収率を抑えることによって、フラットヤーンが太陽光を受けても、フラットヤーン内で太陽光が熱へと変化しにくくなり、フラットヤーンは太陽光を光のまま受け流すことになる。
変色性フラットヤーンに使用される可逆変色性着色剤とは、温度や特定の光照射等の変化により、色調・濃度が変化する着色剤をいう。例えば、特定の温度で変色し、特定の温度以下になると再び元の色に戻る可逆示温着色剤や、紫外線に代表される光を照射すると色調・濃度が変わり、光を遮ると元に戻る光可逆変色着色剤である。これらは市販されている着色剤であってよく、本発明の可逆変色性着色剤の種類や、色、変色する温度や光の量は、目的に応じて任意に選択される。
冬場にシートで被覆された空間・物体の温度低下を防ぎ、かつ、夏場にシートで被覆された空間・物体の温度上昇を防ぐ機能を得る目的でいえば、常温(20℃の温度下)で暗色を呈し、50℃の雰囲気下で消色状態にある可逆示温着色剤を用いることが好ましい。このような可逆示温着色剤としては、メタモカラー(登録商標)(パイロットインキ(株)製)、メデシルカラー(登録商標)(日油技研工業(株)製)、サーマルカラー(登録商標)((株)記録素材総合研究所製)、クロミカラー((株)松井色素工業所製)等の商品名で市販されている。ここで可逆示温着色剤が常温で発する色は、好適には黒色であるが、暗色であれば具体的な色自体は特に限定されない。常温で暗色を呈する変色性フラットヤーンは常温の環境下で少なくとも可視光線を吸収し、吸収した光を熱として放出する。すなわち、常温で暗色を呈する変色性フラットヤーンは、外気温が低い冬場において太陽光を吸収し、熱として放出する。また、外気温の上昇によって、可逆示温着色剤が消色状態になった場合、変色性フラットヤーンは、無色、白色又はこれに近い色になり、可視光線の吸収が抑えられ、変色性フラットヤーンからの熱放出が抑えられる。すなわち、外気温が高く太陽光の照射量の多い夏場において、変色性フラットヤーンは熱を帯びにくなる。このときの変色性フラットヤーンは、常温環境下において400nm〜800nmの波長で20%以上の平均吸収率を有することが好ましく、30%以上の平均吸収率を有することがより好ましい。平均吸収率はより高い方が好ましいといえる。しかし、可逆変色性着色剤の添加量を多くしたり、フラットヤーン厚みを増やす必要が生じる。そうすると、フラットヤーンの強度や柔軟性を損ねる結果になるため、平均吸収率としては95%以下に留めることが好ましい。また、常温環境下における変色性フラットヤーンの平均反射率としては400nm〜800nmの波長で50%以下の平均反射率を有することが好ましく、30%以下の平均反射率を有することがより好ましい。
反射性フラットヤーンは、可逆変色性着色剤を添加しないか、ほとんど添加されていないものが好ましい。一方、変色性フラットヤーンは、無機フィラーを含有するものであってよい。特に無機充填材を添加して、無機充填材周囲に延伸による空隙を形成したものは、フラットヤーン内部で光が屈折を繰り返し、その結果として乱反射が生じることになるため、光が可逆変色性着色剤に当たり吸収しやすくなることで、発色しやすくなる。ただし、変色性フラットヤーンにおける無機充填材の添加量は、反射性フラットヤーンにおける無機フィラーの添加量よりも少ないことが好ましい。変色性フラットヤーンにおいて反射性フラットヤーンの無機フィラーの添加量を上回るほど多く添加されている場合、変色性フラットヤーンのより表面付近で反射してしまうことで可逆変色性着色剤にあまり光が当たらなくなり、発色しにくくなる可能性もある。本発明では、変色性フラットヤーンの反射は後述の理由によりどちらかといえば、抑える方が望ましく、反射性フラットヤーンの反射を利用するために、変色性フラットヤーンの発色性を無理に高めようとする必要はない。
本発明で使用するフラットヤーンの引張強さや形状は、一般的なフラットヤーンと同程度であってよく、反射性フラットヤーン、変色性フラットヤーン共に、2.5cN/dt以上であることが好ましく、3〜10cN/dtであることがより好ましい。フラットヤーンの繊度については50〜3,000dtの範囲で選択することが好ましい。フラットヤーンの糸幅については、糸幅は0.5〜20mmの範囲で選択することが好ましい。フラットヤーンの厚みについては、20〜80μmの範囲で選択することが好ましい。
本発明では、タテ糸又はヨコ糸の一方に反射性フラットヤーンを配置し、他方に変色性フラットヤーンを配置して交織布の織物を形成する。このとき、変色性フラットヤーンが一方の面よりも他方の面に多く露出させることで、変色性フラットヤーンが多く露出する面(以下、変色面という)と、反射性フラットヤーンが多く露出する面(以下、反射面という)とを形成することが好ましい。これにより、可逆変色性着色剤は通常の顔料に比べ発色性に優れない傾向があるが、変色面に太陽光が照射された場合、変色性フラットヤーンには、太陽光からの光と反射性フラットヤーンによって反射された光との両方が当たるため、可逆変色性着色剤の発色性を高めることができる。変色性フラットヤーンが一方の面よりも他方の面に多く露出する製織方法としては、斜文織や朱子織と呼ばれる織組織で製織することが挙げられる。
反射性フラットヤーンと変色性フラットヤーンとからなる交織布では、反射性フラットヤーンと変色性フラットヤーンの間に空気層が生じる。常温で暗色を呈し、可逆示温着色剤が50℃の雰囲気下で消色状態にある可逆示温着色剤を添加した変色性フラットヤーンを用いた交織布に光が照射されると、変色性フラットヤーンの光の吸収によって生じた熱が前記の空気層にこもりやすくなるため、冬場にシートで被覆された空間・物体の温度低下を防ぐ上で有利な構造となる。特に、斜文織や朱子織といった織組織では、通常用いられる平織に比べ、反射性フラットヤーンと変色性フラットヤーンの間にある空気層が大きく保たれるため有利となる。なお、夏場の高温下においては、変色性フラットヤーンは消色状態で、変色性フラットヤーン、反射性フラットヤーン共に、太陽光の吸収が抑えられていることで、交織布としては、熱を帯びにくい構造であるために、空気層があることの影響は少ない。
織物の織密度は、特に制限されないが、タテ糸・ヨコ糸共に5〜40本/25.4mmで選択されることが好ましい。織物において、隣り合うフラットヤーン同士の間隔がほぼ密接していることが好ましく、以下の数1で示される被覆率が70〜100%であることが好ましく、90〜100%であることが好ましい。織物の被覆率が小さくなれば織物に太陽光があたる面積が少なくなるので、当然にその効果は少なくなる。
Figure 2019039094
W1=タテ糸幅(mm)、W2=ヨコ糸幅(mm)、D1=タテ糸織密度(本/25.4mm)、D2=ヨコ糸織密度(本/25.4mm)
ただし、被覆率が100%を超える場合、100%として算出する。
本発明では、上記のようにして得られた織物の少なくとも片面にラミネート層を設けてもよい。このラミネート層は、防水性、意匠性、その他機能性を付与させることができる。変色性フラットヤーンに使用される可逆変色性着色剤は通常の顔料に比べて耐候性に優れない傾向にあるが、ラミネート層を設けることによって可逆性変色性着色剤の耐候性を高めることができるので好ましい。そのため、特に変色面を設けている場合には、変色面を中心に保護することが好ましい。また、常温で暗色を呈し、可逆示温着色剤が50℃の雰囲気下では消色状態にある可逆示温着色剤を添加した変色性フラットヤーンを用いた交織布では、冬場に、よりシート内部で太陽光が熱に変わることになるために、熱がシートで被覆された空間・物体に伝わることになる。
上記ラミネート層の素材は特に限定されるものではないが、ポリオレフィン系樹脂からなる織物と高い接着性を得ようとするならば、ラミネート層も同様にポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましく、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキル共重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体等であり、これを単体または複数種混合したものが使用される。
ラミネート層の積層方法としては、例えば、押出ラミネート法やドライラミネート法、熱ラミネート法等、公知の方法で行うことができるが、織物を構成するポリオレフィン系樹脂と強固に接着させようとすれば、ラミネート層もポリオレフィン系樹脂として溶融状態として接着することが好ましく、押出ラミネート法又は熱ラミネート法で積層することが好ましい。この場合、織物内部にラミネート層の樹脂をあまりめり込ますことなく、織物の表面で接着するため、織物のタテ糸とヨコ糸の間をほとんど固定しない。そのため、シートの柔軟性を確保できる上に、タテ糸とヨコ糸の間に空気層が確保されるため、冬場の温度低下防止に有利な構造となる。
ラミネート層の厚みとしては、10〜100μmの範囲であることが好ましい。10μm未満の場合、十分な接着が得られにくく、防水性を得ることも困難であるし、変色面を保護する効果もほとんど期待できない。100μmを超えると、シートが硬くなりすぎるおそれがあるし、フラットヤーン同士の隙間にラミネート層の樹脂が入りやすくなることで糸が固定されてしまう可能性がある。
フラットヤーンやラミネート層のポリオレフィン系樹脂には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、耐候安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、その他添加剤を適宜目的に合わせて添加してよい。変色シートは特に屋外で使用されることが多い上に、変色性フラットヤーンに使用される可逆変色性着色剤は、通常の顔料に比べて、耐候性に優れない傾向にあるため、耐候安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤といった耐候性を改善する添加剤を添加することが好ましい。また、本発明では、ラミネート層に変色性フラットヤーンに使用される可逆変色性着色剤を添加してもよく、この場合、可逆変色性着色剤による発色を高めてもよい。
上記のようにして得られた変色性シートは、比較的薄い厚みで、冬場の温度低下防止等の効果が得られる。その厚みは目的に応じて適宜選択されるものであるが、シートを使用する作業性を考慮すると、ラミネート層を含んだ厚みで、50〜500μmであることが好ましく、目付重量としては50〜300g/cmであることが好ましい。変色性シートの引張強さは特に制限されるものではないが、200〜5,000N/5cmであることが好ましい。
冬場にシートで被覆された空間・物体の温度低下を防ぎ、さらに、夏場にシートで被覆された空間・物体の温度上昇を防ぐ機能を得る上では、夏場はシートが太陽光を反射し、冬場は太陽光の反射を抑える構造とすることが望まれる。シートに太陽光が照射された場合、一部の光はシートに吸収されることになり熱となって放射される。シートに吸収されなかった光の一部は、シートを透過してシートで被覆された空間の内部に入る。残りは、シートによって反射され、被覆された空間の外部に受け流される。シートに吸収された光は、シート自身から熱が放射され、シートで覆われた空間内部の温度を上昇させる。シートを透過した光は主にシートで覆われた空間内部のどこかで熱に変わり、空間内部の温度を上昇させる。一方、シートで反射した光は、空間外部のどこかで熱になるため、空間内部の温度を上昇させにくい。そのため、夏場は、シートによって太陽光を多く反射させることが望まれ、冬場は、シートに太陽光を吸収又は透過させ、太陽光を反射させないことが望まれる。シートにおいて、常温で暗色を呈し、可逆示温着色剤が50℃の雰囲気下で消色状態にある可逆示温着色剤を添加した変色性フラットヤーンを用いた交織布を用いる場合、夏場は主に反射性フラットヤーンによって太陽光を反射し、冬場は主に変色性フラットヤーンによって太陽光を吸収して反射性フラットヤーンによる太陽光の反射を抑える構造となる。
なお上記のシートに吸収される光は吸収率、シートを透過する光は透過率、シートで反射する光は反射率として、分光光度計を用いて測定することができ、その性能を推し量ることができる。太陽光が照射される面(変色面を設けている場合には変色面)から光を照射して常温下で測定したときの吸収率が、400〜800nmの波長で30〜95%の平均吸収率であることが好ましい。この吸収率は高ければ高いほど冬場にシートが発する熱が多くなるといえる。また、常温下で測定したときの反射率は、400〜800nmの波長で5〜50%の平均反射率であることが好ましい。
変色性シートは、反射性フラットヤーンと変色性フラットヤーンとからなる織物を一部に有するシートとして構成してもよいし、全体が反射性フラットヤーンと変色性フラットヤーンとからなる織物で構成されていてもよい。前記織物は、タテ糸又はヨコ糸の一方に反射性フラットヤーンが含有されており、他方に変色性フラットヤーンが含有されていればよい。タテ糸又はヨコ糸のうち一方の糸の全本数に占める反射性フラットヤーンの本数の割合は、70〜100%であることが好ましい。タテ糸又はヨコ糸のうち他方の糸の全本数に占める変色性フラットヤーンの本数の割合は、70〜100%であることが好ましい。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。本発明は以下の実施例にのみ限定されない。
[フラットヤーンの作製]
高密度ポリエチレン(密度0.955g/cm、融点132℃、MFR1.0g/10min(190℃、2160g荷重))85質量%と炭酸カルシウム(平均粒径1.0μm)15質量%を混合し、さらに耐候安定剤と酸化防止剤を混合した混合物を、Tダイ方式で押出し、水冷方式で冷却したフィルムを細幅に裁断し、延伸機を用いて、延伸倍率6倍で延伸することによって、糸幅2.5mm、厚み40μm、繊度1,000dtのフラットヤーンAを得た。
高密度ポリエチレン75質量%に、40℃未満では黒色を呈し、40℃以上で消色状態になる市販の可逆示温着色剤マスターバッチ25質量%混合し、さらに紫外線吸収剤、耐候安定剤、酸化防止剤を混合した混合物を用いた以外はフラットヤーンAと同様にして、糸幅2.5mm、厚み40μm、繊度1,000dtのフラットヤーンBを得た。
高密度ポリエチレン100質量%に、耐候安定剤、酸化防止剤を混合した混合物を用いた以外はフラットヤーンAと同様にして、糸幅2.5mm、厚み40μm、繊度1,000dtのフラットヤーンCを得た。
高密度ポリエチレン96質量%に、変色性を示さない市販の有機系黒色顔料マスターバッチ4質量%混合し、さらに紫外線吸収剤、耐候安定剤、酸化防止剤を混合した混合物を用いた以外はフラットヤーンAと同様にして、糸幅2.5mm、厚み40μm、繊度1,000dtのフラットヤーンDを得た。
[シートの作製]
[実施例1]
フラットヤーンAをタテ糸、フラットヤーンBをヨコ糸とし、タテ織密度10本/25.4mm、ヨコ織密度10本/25.4mmで図1に示す織組織(綾織り)に織り上げ、分岐状低密度ポリエチレン(密度0.920g/cm、融点110℃、MFR5.0g/10min(190℃、2160g荷重))を押出ラミネート法にて、織物の両面に50μmずつ積層することで、実施例1の積層シートを得た。得られた積層シートの厚みは約180μmで、目付重量は、約185g/mであった。この織物では、フラットヤーンAが多く露出する面と、フラットヤーンBが多く露出する面が存在し、フラットヤーンBが多く露出する面を表面とし、フラットヤーンAが多く露出する面を裏面とした。
[比較例1]
フラットヤーンAをタテ糸、フラットヤーンCをヨコ糸に用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1の積層シートを得た。得られた積層シートの厚みは約180μmで、目付重量は、約185g/mであった。フラットヤーンCが多く露出する面を表面とし、フラットヤーンAが多く露出する面を裏面とした。
[比較例2]
フラットヤーンCをタテ糸、フラットヤーンBをヨコ糸に用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の積層シートを得た。得られた積層シートの厚みは約180μmで、目付重量は、約185g/mであった。フラットヤーンBが多く露出する面を表面とし、フラットヤーンCが多く露出する面を裏面とした。
[比較例3]
フラットヤーンAをタテ糸、フラットヤーンDをヨコ糸に用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の積層シートを得た。得られた積層シートの厚みは約180μmで、目付重量は、約185g/mであった。フラットヤーンDが多く露出する面を表面とし、フラットヤーンAが多く露出する面を裏面とした。
[評価試験1]分光光度計
得られたフラットヤーンA、B、C、D及び実施例1、比較例1、2、3の積層シートについて、分光光度計((株)島津製作所製 UV―3600)を用いて、300〜2,000nmの透過率及び反射率を測定した。なお、この測定ではいずれにおいても積分球を使用した状態で測定し、反射率の算出においては、硫酸バリウムの標準白板の反射率を100%とした。吸収率=100−(反射率+透過率)にて計算した。測定は20℃の雰囲気下で行った。フラットヤーンの測定では、フラットヤーンを隙間なく並べた状態の試験片を作成し、測定を行った。積層シートの測定では、表面とした面から光を照射して測定を行った。400nm〜800nmの測定値を平均化したものと、300〜2,000nmの測定値を平均化したものをそれぞれ表1に記す。
Figure 2019039094
[評価試験2]BOX温度
60cm角の立方体のフレームを用意し、フレームの1面のみに黒色ゴムシート(厚み250μm)を貼り付け、ゴムシートの中央に熱電対を取り付けた。フレームの残る5面に、実施例1の積層シートを貼り付けたもの、比較例1の積層シートを貼り付けたもの、比較例2の積層シートを貼り付けたもの、比較例3の積層シートを貼り付けたものをそれぞれ用意し、ゴムシートの面を底面として、太陽光に晒し、温度変化を確認した。試験は、夏場に行い、試験日における日中最高気温は36℃だった。熱電対が示した9時から15時までの平均温度と最高温度をそれぞれ表2に記す。
Figure 2019039094
実施例1は、常温において比較例3に近い外観であり、実施例1と比較例3は常温で計測した分光光度計による反射率、透過率、吸収率はいずれも近い値を示した。実施例1は高温に晒すと、比較例1に近い外観であった。比較例2は常温ではやや薄い黒色であり、高温に晒すと、透明性のある乳白色に変色した。実施例1、比較例2は共に、高温下に晒して変色させた後、常温下に戻すとほどなくして、常温下の色に変色した。
実施例1、比較例2は、BOX温度試験において、開始後ほどなくして高温下の色に変色した。実施例1は、表2に示したように、比較例1と同程度の温度試験結果となったことから、実施例1は夏場においては比較例1と同程度の遮熱性能を有することがわかる。これに対し、比較例2、及び比較例3は実施例1、比較例1に比べ、温度が明らかに高く、遮熱性能は低く、BOX内の温度は上がりやすい状態であった。
一方、常温においては、表1に示したように、実施例1の反射率、透過率、及び吸収率の値は、比較例3の反射率、透過率、及び吸収率とそれぞれ近似する。また、常温においては、上述の通り、実施例1の外観は比較例3の外観と近しいものであった。このことから、フラットヤーンBが消色していない冬場の環境であれば、外観、反射率、透過率、及び吸収率の各特性が近似する実施例1と比較例3とは、同程度の温度上昇の特性を示すことがわかる。
以上より、実施例1の変色性シートは、シートの張り替え作業を行わななくても、冬場にシートで被覆された空間の温度低下を防止する機能と、夏場にシートで被覆された空間の温度上昇を防止する機能とを両立させることができることがわかる。

Claims (6)

  1. ポリオレフィン系樹脂からなるフラットヤーンの織物を少なくともその一部に含み、
    前記織物は、
    タテ糸又はヨコ糸の一方に無機フィラーを含有する反射性フラットヤーンが配列されており、
    他方に可逆変色性着色剤を含有する変色性フラットヤーンが配置された交織布からなることを特徴とする変色性シート。
  2. 少なくとも片面にラミネート層を有する請求項1記載の変色性シート。
  3. 変色性フラットヤーンが一方の面よりも他方の面に多く露出している請求項1又は2記載の変色性シート。
  4. 反射性フラットヤーンに含まれる無機フィラーの周囲には空隙があり、当該空隙によって乱反射するものである請求項1から3のいずれかに記載の変色性シート。
  5. 変色性フラットヤーンの可逆変色性着色剤は、温度の変化によって可逆的に変色する可逆示温着色剤である請求項1から4のいずれかに記載の変色性シート。
  6. 可逆示温着色剤は、常温で暗色を呈し、50℃の雰囲気下では消色状態にある請求項5記載の変色性シート。
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