JP2019038987A - 蛍光色素剤及びカルボスチリル化合物 - Google Patents

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一繁 堀
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Abstract

【課題】新規な蛍光色素剤の提供。
【解決手段】式(1)で示されるカルボスチリル化合物を含む、蛍光色素剤。

[式(1)中、Rは、H、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基等;Rは、O;Rは、ハロゲン原子、カルボキシル基、エステル基、アミド基等;R〜R及びRは、それぞれ独立に、H、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基等であり、R〜Rのうち、互いに隣接する基が結合して環を形成していてもよく;Rは、H、置換もしくは非置換の脂肪族基等]
【選択図】なし

Description

本発明は、蛍光色素剤及びカルボスチリル化合物に関する。
従来、所定の波長を有する光が照射されると、蛍光を発する蛍光性物質が知られている。蛍光性物質としては、蛍石などの蛍光性無機化合物や、蛍光性の発色団を有する蛍光性有機化合物が知られている。
蛍光性物質は、例えば、光学記録媒体、ディスプレイ、色素増感太陽電池、トランジスタなど、様々な分野において、蛍光色素剤として使用されている。
蛍光性物質の中でも、蛍光性有機化合物は、官能基を変更することにより、吸収波長の長波長化、蛍光量子効率の向上、熱安定性の向上、溶媒への溶解性の向上などを行うことができるという利点を有している。
蛍光性有機化合物としては、例えばフルオレセイン、クマリン誘導体などが知られている。例えば、特許文献1には、クマリン誘導体を紙などの蛍光増白剤として利用する技術が開示されている。また、特許文献2には、600nm以上の長波長にまで高い吸収感度を有するクマリン誘導体を光増感剤として用いたホログラム記録媒体に関する技術が開示されている。
特開平6−294097号公報 特開平7−278133号公報
本発明は、新規な蛍光色素剤、及び蛍光性を備える新規なカルボスチリル化合物を提供することを主な目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、下記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物は、蛍光性を備えており、蛍光色素剤として好適に用いられることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
一般式(1)において、R1は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基またはその塩、スルホ基またはその塩、リン酸基またはその塩、置換もしくは非置換の脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基である。R2は、酸素原子である。R3は、ハロゲン原子、カルボキシル基、エステル基、アミド基、スルホ基、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、ニトロ基、シアノ基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、シアノ基を有する不飽和脂肪族基、または芳香族基である。R4〜R6及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホ基、アミノ基、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、または置換もしくは非置換の芳香族基である。R4〜R8のうち、互いに隣接する基が結合して環を形成していてもよい。R7は、水素原子、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の芳香族基、基−NR910、または基−OR11である。R9及びR10は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基である。R9及びR10は、互いに結合して環を形成してもよい。R11は、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基である。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 下記一般式(1)で示されるカルボスチリル化合物を含む、蛍光色素剤。
[一般式(1)中、
1は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基またはその塩、スルホ基またはその塩、リン酸基またはその塩、置換もしくは非置換の脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、
2は、酸素原子であり、
3は、ハロゲン原子、カルボキシル基、エステル基、アミド基、スルホ基、ニトロ基、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、シアノ基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、シアノ基を有する不飽和脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、
4〜R6及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホ基、アミノ基、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、
4〜R8のうち、互いに隣接する基が結合して環を形成していてもよく、
7は、水素原子、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の芳香族基、基−NR910、または基−OR11であり、
9及びR10は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基であり、
9及びR10は、互いに結合して環を形成してもよく、
11は、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基である。]
項2. 前記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物が、下記一般式(11)で表されるカルボスチリル化合物である、項1に記載の蛍光色素剤。
[一般式(11)中、R1、R6、R7、及びR8は、それぞれ、上記一般式(1)と同じである。]
項3. 前記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物が、下記一般式(12)で表されるカルボスチリル化合物である、項1に記載の蛍光色素剤。
[一般式(12)中、R1、R6、R7、及びR8は、それぞれ、上記一般式(1)と同じである。]
項4. 前記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物が、下記一般式(13)で表されるカルボスチリル化合物である、項1に記載の蛍光色素剤。
[一般式(13)中、R1、R6、R7、及びR8は、それぞれ、上記一般式(1)と同じである。]
項5. 前記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物が、下記一般式(14)、(15)または(16)で表されるカルボスチリル化合物である、項1に記載の蛍光色素剤。
[一般式(14)、(15)及び(16)中、R1、R6、R7、及びR8は、それぞれ、上記一般式(1)と同じであり、R14は、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基である。]
項6. 下記一般式(1a)で示される、カルボスチリル化合物。
[一般式(1a)中、
1aは、水素原子、または置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基であり、
11aは、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基である。]
項7. 下記一般式(1b)で示される、カルボスチリル化合物。
[一般式(1b)中、
1bは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基またはその塩、スルホ基またはその塩、リン酸基またはその塩、置換もしくは非置換の脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、
3bは、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、シアノ基、シアノ基を有するC1−C10脂肪族不飽和基、またはシアノ基を有するC3−C12芳香族基であり、
7bは、水素原子、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の芳香族基、基−NR9b10b、または基−OR11bであり、
9b及びR10bは、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基であり、
11bは、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基である。]
項8. 下記式で示される、カルボスチリル化合物。
本発明によれば、新規な蛍光色素剤、及び蛍光性を備える新規なカルボスチリル化合物を提供することができる。より具体的には、本発明によれば、カルボスチリル骨格を有する上記一般式(1)で表される蛍光色素剤、及び蛍光性を備える新規なカルボスチリル化合物を提供することができる。
実施例1で得られた化合物の紫外可視吸収スペクトルである。 実施例1で得られた化合物の蛍光スペクトルである。 実施例12で得られた化合物の紫外可視吸収スペクトルである。 実施例12で得られた化合物の蛍光スペクトルである。 実施例19で得られた化合物の紫外可視吸収スペクトルである。 実施例19で得られた化合物の蛍光スペクトルである。 実施例20で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例30で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例36で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例37で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例42で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例44で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例46で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例50で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例51で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例53で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例55で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例56で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例57で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例58で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例59で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。 実施例60で得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフである。
1.蛍光色素剤
本発明の蛍光色素剤は、下記一般式(1)で表される構造を有するカルボスチリル化合物を含むことを特徴としている。以下、本発明の蛍光色素剤、及び本発明のカルボスチリル化合物について、詳述する。
一般式(1)において、R1は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン(すなわち、1価のヒドラジン残基)、ヒドラゾン(すなわち、1価のヒドラゾン残基)、カルボン酸基またはその塩、スルホ基またはその塩、リン酸基またはその塩、置換もしくは非置換の脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基である。優れた蛍光性を発揮する観点から、脂肪族基としては、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基、アルキルオキシラン基、アラルキル基などが好ましい。また、同様の観点から、芳香族基としては、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヘテロアリール基などが好ましい。また、脂肪族基の炭素数としては、好ましくは1〜20程度、より好ましくは1〜10程度、さらに好ましくは1〜3程度が挙げられる。芳香族基の炭素数としては、好ましくは3〜60程度、より好ましくは3〜20程度、さらに好ましくは6〜12程度が挙げられる。脂肪族基及び芳香族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基及び芳香族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、エポキシ基、アジリジン基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
有機溶剤に対する溶解性を高めて、蛍光色素剤としてより好適に使用する観点からは、R1は、置換もしくは非置換のC1−C10アルキル基であることが好ましい。脂肪族基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、オキシラン基、アジリジン基、アリル基などが挙げられる。C1−C10脂肪族基が、置換基を有している場合、好ましい置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
1の中でも、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ビニル基、アリル基、オキシラン基などが好ましい。
一般式(1)において、R2は、酸素原子である。
3は、ハロゲン原子、カルボキシル基、エステル基、アミド基、スルホ基、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、ニトロ基、シアノ基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、シアノ基を有する不飽和脂肪族基、または芳香族基である。優れた蛍光性を発揮する観点から、本発明の蛍光色素剤においては、カルボスチリル化合物の一般式(1)において、R3がこれらの電子求引性基を有している。より優れた蛍光性を発揮する観点から、R3は、ハロゲン原子、カルボキシル基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、シアノ基を有する不飽和脂肪族基、または芳香族基であることが好ましい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
置換または非置換のアルキルスルホニル基としては、特に制限されないが、例えば、アルキル基の炭素数が1〜10程度のものが挙げられ、置換基を有している場合、好ましい置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子が挙げられる。また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。具体例としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基などが挙げられる。また、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基としては、特に制限されず、例えば置換もしくは非置換のフェニルスルホニル基が挙げられる。フェニルスルホニル基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基などが挙げられる。また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
芳香族複素環基としては、特に制限されないが、優れた蛍光性を発揮する観点から、好ましくはベンゾイミダゾール基、ベンゾオキサゾール基、ベンゾチアゾール基、ピリジル基、1,3,5−トリアジニル基などが挙げられる。また、芳香族複素環基が置換基を有する場合(すなわち、芳香族複素環基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
3の芳香族複素環基の特に好ましい具体例としては、下記式で示される基が挙げられる。なお、下記式中のRは、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、水素原子が好ましい。
また、R3において、シアノ基を有する不飽和脂肪族基としては、特に制限されないが、不飽和脂肪族基の炭素数としては、好ましくは1〜20程度、より好ましくは1〜10程度、さらに好ましくは1〜6程度が挙げられる。また、シアノ基を有する不飽和脂肪族基は、一般式(1)のカルボスチリル骨格と共に共役系構造(すなわち、交互の単結合及び多重結合)を有することが特に好ましく、具体的には、シアノ基を有するアルケニル基、シアノ基を有するアルキニル基などが挙げられる。シアノ基の数としては、特に制限されないが、好ましくは1〜3個程度、より好ましくは1〜2個程度が挙げられる。
3のシアノ基を有する不飽和脂肪族基の特に好ましい具体例としては、下記式で示される基が挙げられる。
また、R3において、芳香族基としては、特に制限されないが、芳香族基の炭素数としては、好ましくは3〜60程度、より好ましくは3〜20程度、更に好ましくは6〜12程度が挙げられる。また、芳香族基は、一般式(1)のカルボスチリル骨格と共に共役系構造(すなわち、交互の単結合及び二重結合)を有することが特に好ましく、具体的には、シアノ基、ニトロ基、スルホ基、カルボキシル基、アミド基のうち少なくとも1種の置換基を有するフェニル基などが挙げられる。これらの数としては、特に制限されないが、好ましくは1〜3個程度、より好ましくは1〜2個程度が挙げられる。これらの置換の中でも、特に、シアノ基が好ましい。
3の芳香族基の特に好ましい具体例としては、下記式で示される基が挙げられる。なお、下記式において、シアノ基は、フェニル基のオルト位、メタ位、パラ位のいずれに結合していてもよい。
一般式(1)において、R4〜R6及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホ基、アミノ基、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、または置換もしくは非置換の芳香族基である。優れた蛍光性を発揮する観点から、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。同様の観点から、脂肪族基としては、アルキニル基、アルケニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基、アルキルオキシラン基、アラルキル基などが好ましい。また、同様の観点から、複素環基としては、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ヘキサメチレンイミニル基などが挙げられる。同様の観点から、芳香族基としては、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヘテロアリール基などが好ましい。また、脂肪族基の炭素数としては、好ましくは1〜20程度、より好ましくは1〜10程度、さらに好ましくは1〜3程度が挙げられる。複素環基の炭素数としては、好ましくは3〜60程度、より好ましくは3〜20程度、さらに好ましくは6〜12程度が挙げられる。芳香族基の炭素数としては、好ましくは3〜60程度、より好ましくは3〜20程度、さらに好ましくは6〜12程度が挙げられる。脂肪族基、複素環基、及び芳香族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基、複素環基、及び芳香族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
優れた蛍光性を発揮する観点から、R4〜R6及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基、ヘキサメチレンイミニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基などが好ましい。特に、R4は、水素原子またはメチル基、トリフルオロメチル基であることが好ましく、R5は、水素原子であることが好ましく、R6は、水素原子、メトキシ基、またはピペリジニル基であることが好ましく、R8は、水素原子またはメトキシ基であることが好ましい。
7は、水素原子、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の芳香族基、基−NR910、または基−OR11である。脂肪族基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基などが好ましい。複素環基としては、へキサメチレンイミニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、などが好ましい。芳香族基としては、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヘテロアリール基などが好ましい。また、脂肪族基の炭素数としては、好ましくは1〜20程度、より好ましくは1〜10程度、さらに好ましくは1〜3程度が挙げられる。複素環基の炭素数としては、好ましくは3〜60程度、より好ましくは3〜20程度、さらに好ましくは6〜12程度が挙げられる。芳香族基の炭素数としては、好ましくは3〜60程度、より好ましくは3〜20程度、さらに好ましくは6〜12程度が挙げられる。脂肪族基、複素環基、及び芳香族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基、複素環基、及び芳香族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
7において、脂肪族基の具体例としては、メチル基、メトキシ基、エチル基、エトキシ基などが挙げられる。複素環基の具体例としては、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、カルバゾール基などが挙げられる。芳香族基の具体例としては、フェニル基、アルコキシフェニル基などが挙げられる。
また、R7が、基−NR910である場合、R9及びR10は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基である。C1−C10脂肪族基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基などが好ましい。C3−C12芳香族基としては、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヘテロアリール基などが好ましい。R9及びR10において、脂肪族基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基などが挙げられる。芳香族基の具体例としては、フェニル基、ピリジル基などが挙げられる。C1−C10脂肪族基及びC3−C12芳香族基が、それぞれ、置換基を有している場合(すなわち、脂肪族基及び芳香族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。さらに、R9及びR10は、互いに結合して環を形成してもよい。
なお、本発明において、例えば「C1−C10脂肪族基」とは、「炭素数が1〜10の脂肪族基」を意味し、これに類する表現についても同様である。
また、R7が、基−OR11である場合、R11は、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基である。C1−C10脂肪族基としては、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ヘテロアルキル基などが好ましい。C3−C12芳香族基としては、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヘテロアリール基などが好ましい。R11において、脂肪族基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基などが挙げられる。芳香族基の具体例としては、フェニル基、ピリジル基などが挙げられる。C1−C10脂肪族基及びC3−C12芳香族基が、それぞれ、置換基を有している場合(すなわち、脂肪族基及び芳香族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
優れた蛍光性を発揮する観点から、R7の中でも、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、基−NR910、または基−OR11が好ましい。
7の特に好ましい具体例としては、水素原子、フッ素原子、メトキシ基、または下記式で表される基などが挙げられる。
なお、一般式(1)で示される本発明のカルボスチリル化合物のうち、R3がベンゾチアゾール基である場合、R7bは、水素原子、または基−OR10cであることが好ましく、水素原子またはメトキシ基であることがさらに好ましい。また、R3がベンゾチアゾール基である場合、R1は、置換もしくは非置換のC1−C10アルキル基であることが好ましい。R1が置換もしくは非置換のC1−C10アルキル基であることにより、溶剤などへの溶解度が向上し、蛍光色素剤としてより好適に使用することが可能となる。脂肪族基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、オキシラン基、アジリジン基、アリル基、などが挙げられる。C1−C10脂肪族基が、置換基を有している場合、好ましい置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
また、一般式(1)においては、R4〜R8のうち、互いに隣接する基が結合して環を形成していてもよい。環の具体例としては、例えば、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、ベンゼン環、シクロヘプタン環などが挙げられる。また、例えば、R7が基−NR910である場合、R7のN原子と、R6及びR8とが互いに結合して、ジュロリジン骨格を形成していてもよい。
本発明の蛍光色素剤に含まれる上記一般式(1)で表される構造を有するカルボスチリル化合物は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよい。本発明の蛍光色素剤は、上記一般式(1)で表される構造を有するカルボスチリル化合物により構成されていることが好ましい。
一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物のうち、特に好ましいものとしては、例えば、下記一般式(11)で示されるように、R3がカルボキシ基であるものが挙げられる。
一般式(11)において、R1、R6、R7、及びR8としては、それぞれ、上記一般式(1)で例示したものが挙げられる。R1は、水素原子、または置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基であることが好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、またはベンジル基であることがさらに好ましい。また、R6は、水素原子、メトキシ基、またはピペリジニル基であることが好ましい。R7は、水素原子、メトキシ基、またはフッ素原子であることが好ましい。R8は、水素原子またはメトキシ基であることが好ましい。
一般式(11)で表される化合物の具体例としては、以下のものが挙げられる。
また、一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物のうち、特に好ましいものとしては、例えば、下記一般式(1a)で示される、R3がカルボキシ基であるものが挙げられる。
一般式(1a)において、R1aは、上記一般式(1)のR1と同じである。R1aは、水素原子、または置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基であることが好ましい。優れた蛍光性を発揮する観点から、脂肪族基としては、アルキニル基、アルケニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基、アルキルオキシラン基、アラルキル基などが好ましい。また、脂肪族基の好ましい炭素数としては、1〜8程度が挙げられる。脂肪族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
1aの中でも、水素原子、アルキル基、ベンジル基などが好ましく、アルキル基としてはメチル基などが好ましい。
また、R11aは、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基である。優れた蛍光性を発揮する観点から、脂肪族基としては、アルキニル基、アルケニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基、アルキルオキシラン基、アラルキル基などが好ましい。また、脂肪族基の好ましい炭素数としては、1〜8程度が挙げられる。脂肪族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
11aの中でも、アルキル基などが好ましく、アルキル基としてはメチル基などが好ましい。
また、一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物のうち、R3がシアノ基を有するC1−C10脂肪族不飽和基であり、特に好ましいものとしては、例えば、下記一般式(12)で示されるものが挙げられる。
一般式(12)において、R1、R6、R7、及びR8としては、それぞれ、上記一般式(1)で例示したものが挙げられる。R1は、水素原子、または置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基であることが好ましく、水素原子またはメチル基であることがさらに好ましい。また、R6は、水素原子またはメチル基であることが好ましい。R7は、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、基−NR910、または基−OR11であることが好ましく、水素原子、フッ素原子、メトキシ基、または下記式で表される基であることが特に好ましい。R8は、水素原子またはメトキシ基であることが好ましい。
また、一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物のうち、R3がシアノ基を有するC3−C12芳香族基であり、特に好ましいものとしては、例えば、下記一般式(13)で示されるものが挙げられる。なお、下記式において、シアノ基は、ベンゼン環のオルト位、メタ位、パラ位のいずれに結合していてもよい。
一般式(13)において、R1、R6、R7、及びR8としては、それぞれ、上記一般式(1)で例示したものが挙げられる。R1、R6、R7、及びR8としては、好ましくは、それぞれ、一般式(12)で例示したものと同じものが挙げられる。なお、一般式(13)において、R7としては、特に好ましくは、水素原子またはメトキシ基が挙げられる。
また、一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物のうち、R3がベンゾイミダゾール基、ベンゾオキサゾール基、またはベンゾチアゾール基であり、特に好ましいものとしては、例えば、下記一般式(14)、(15)または(16)で示されるものが挙げられる。
一般式(14)、(15)及び(16)において、R1は、水素原子、または置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基であることが好ましく、水素原子、メチル基、またはエチル基であることがさらに好ましい。また、R6は、水素原子またはメチル基であることが好ましい。R7は、水素原子や、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、基−NR910、または基−OR11であることが好ましく、水素原子、フッ素原子、メトキシ基、または下記式で表される基であることが特に好ましい。R8は、水素原子またはメトキシ基であることが好ましい。一般式(14)において、R14は、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、水素原子であることが好ましい。
なお、一般式(16)において、R7は、水素原子、または基−OR10cであることが好ましく、水素原子またはメトキシ基であることがさらに好ましい。また、一般式(16)において、R1は、置換もしくは非置換のC1−C10アルキル基であることが好ましい。R1が置換もしくは非置換のC1−C10アルキル基であることにより、溶剤などへの溶解度が向上し、蛍光色素剤としてより好適に使用することが可能となる。脂肪族基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、オキシラン基、アジリジン基、アリル基、などが挙げられる。C1−C10脂肪族基が、置換基を有している場合、好ましい置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物のうち、R3がハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、シアノ基、シアノ基を有するC1−C10脂肪族不飽和基、シアノ基を有するC3−C12芳香族基、ベンゾイミダゾール基、ベンゾオキサゾール基、またはベンゾチアゾール基であり、特に好ましいものとしては、例えば、下記一般式(1b)で示されるものが挙げられる。
一般式(1b)において、R1bは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基またはその塩、スルホ基またはその塩、リン酸基またはその塩、置換もしくは非置換の脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基である。優れた蛍光性を発揮する観点から、脂肪族基としては、アルキニル基、アルケニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基、アルキルオキシラン基、アラルキル基などが好ましい。また、同様の観点から、芳香族基としては、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヘテロアリール基などが好ましい。また、脂肪族基の炭素数としては、好ましくは1〜20程度、より好ましくは1〜10程度、さらに好ましくは1〜3程度が挙げられる。芳香族基の炭素数としては、好ましくは3〜60程度、より好ましくは3〜20程度、さらに好ましくは6〜12程度が挙げられる。脂肪族基及び芳香族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基及び芳香族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
優れた蛍光性を発揮する観点から、R1bの中でも、水素原子、メチル基、エチル基、またはプロピル基が好ましい。
また、一般式(1b)において、R3bは、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、シアノ基、シアノ基を有するC1−C10脂肪族不飽和基、シアノ基を有するC3−C12芳香族基、ベンゾイミダゾール基、ベンゾオキサゾール基、またはベンゾチアゾール基である。
ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、及び、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基としては、前記の通りである。
シアノ基を有する不飽和脂肪族基は、一般式(1b)のカルボスチリル骨格と共に共役系構造(すなわち、交互の単結合及び多重結合)を有することが特に好ましい。具体的には、シアノ基を有するアルケニル基、シアノ基を有するアルキニル基などが挙げられる。シアノ基の数としては、特に制限されないが、好ましくは1〜3個程度、より好ましくは1〜2個程度が挙げられる。
一般式(1b)で示される本発明のカルボスチリル化合物のうち、R3bがハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、又はシアノ基である場合には、R7bは、下記式で表される基であることが好ましい。
また、一般式(1b)で示される本発明のカルボスチリル化合物のうち、R3bがシアノ基を有する炭素数6の芳香族基である場合には、R7bは、水素原子、または基−OR10cであることが好ましく、水素原子またはメトキシ基であることが特に好ましい。
また、一般式(1b)で示される本発明のカルボスチリル化合物のうち、R3がベンゾチアゾール基である場合にも、R7bは、水素原子、または基−OR10cであることが好ましく、水素原子またはメトキシ基であることが特に好ましい。また、R3がベンゾチアゾール基である場合、R1は、置換もしくは非置換のC1−C10アルキル基であることが好ましい。R1が置換もしくは非置換のC1−C10アルキル基であることにより、溶剤などへの溶解度が向上し、蛍光色素剤としてより好適に使用することが可能となる。脂肪族基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、オキシラン基、アジリジン基、アリル基、などが挙げられる。C1−C10脂肪族基が、置換基を有している場合、好ましい置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
3bのシアノ基を有する不飽和脂肪族基の特に好ましい具体例としては、下記式で示される基が挙げられる。
また、R3bにおいて、また、シアノ基を有する芳香族基は、一般式(1b)のカルボスチリル骨格と共に共役系構造(すなわち、交互の単結合及び二重結合)を有することが特に好ましい。具体的には、シアノ基を有するフェニル基などが挙げられる。シアノ基の数としては、特に制限されないが、好ましくは1〜3個程度、より好ましくは1〜2個程度が挙げられる。
3bのシアノ基を有する芳香族基の特に好ましい具体例としては、下記式で示される基が挙げられる。なお、下記式において、シアノ基は、ベンゼン環のオルト位、メタ位、パラ位のいずれに結合していてもよい。
一般式(1b)で表される化合物の具体例としては、下記式で表されるものが挙げられる。
さらに、一般式(1)で示されるカルボスチリル化合物の具体例としては、下記式で表される化合物も挙げられる。当該カルボスチリル化合物についても、蛍光性を備えている。すなわち、当該カルボスチリル化合物は、本発明の蛍光色素剤としても好適に使用することができる。
本発明において、上記一般式(1)で表される構造を有するカルボスチリル化合物のジメチルスルホキシド中における最長吸収極大波長λmaxとしては、好ましくは330〜800nm程度、より好ましくは400〜600nm程度が挙げられる。また、当該最大吸収極大波長λmaxにおけるモル吸光係数εとしては、好ましくは2000〜40000L・mol-1・cm-1程度、より好ましくは10000〜40000L・mol-1・cm-1程度が挙げられる。また、上記一般式(1)で表される構造を有するカルボスチリル化合物のジメチルスルホキシド中における最大蛍光波長λemとしては、好ましくは350〜850nm程度、より好ましくは400〜650nm程度が挙げられる。
本発明において、上記一般式(1)で表される構造を有するカルボスチリル化合物は、後述のカルボスチリル化合物の製造方法に準拠して、公知の方法により製造することができる。
2.カルボスチリル化合物
本発明のカルボスチリル化合物のうちの1つは、下記一般式(1a)で示されることを特徴としている。当該カルボスチリル化合物は、蛍光性を備えている。すなわち、当該カルボスチリル化合物は、本発明の蛍光色素剤としても好適に使用することができる。
一般式(1a)において、R1aは、水素原子、または置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基である。優れた蛍光性を発揮する観点から、脂肪族基としては、アルキニル基、アルケニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基、アルキルオキシラン基、アラルキル基などが好ましい。また、脂肪族基の好ましい炭素数としては、1〜8程度が挙げられる。脂肪族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
1aの中でも、水素原子、アルキル基、ベンジル基などが好ましく、アルキル基としてはメチル基などが好ましい。
また、R11aは、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基である。優れた蛍光性を発揮する観点から、脂肪族基としては、アルキニル基、アルケニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基、アルキルオキシラン基、アラルキル基などが好ましい。また、脂肪族基の好ましい炭素数としては、1〜8程度が挙げられる。脂肪族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
11aの中でも、アルキル基などが好ましく、アルキル基としてはメチル基などが好ましい。
本発明のカルボスチリル化合物において、一般式(1a)で表される化合物の具体例としては、下記式で表されるものが挙げられる。
また、本発明のカルボスチリル化合物のうちの他の1つは、下記一般式(1b)で示されることを特徴としている。当該カルボスチリル化合物についても、蛍光性を備えている。すなわち、当該カルボスチリル化合物は、本発明の蛍光色素剤としても好適に使用することができる。
一般式(1b)において、R1bは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基またはその塩、スルホ基またはその塩、リン酸基またはその塩、置換もしくは非置換の脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基である。優れた蛍光性を発揮する観点から、脂肪族基としては、アルキニル基、アルケニル基、シクロアルキニル基、シクロアルケニル基、アルキルオキシラン基、アラルキル基などが好ましい。また、同様の観点から、芳香族基としては、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヘテロアリール基などが好ましい。また、脂肪族基の炭素数としては、好ましくは1〜20程度、より好ましくは1〜10程度、さらに好ましくは1〜3程度が挙げられる。芳香族基の炭素数としては、好ましくは3〜60程度、より好ましくは3〜20程度、さらに好ましくは6〜12程度が挙げられる。脂肪族基及び芳香族基が置換されている場合(すなわち、脂肪族基及び芳香族基の水素原子が他の基に置換されている場合)、好ましい置換基としては、それぞれ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシル基、フェニル基、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基などが挙げられる。置換基は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよく、また、置換基の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
優れた蛍光性を発揮する観点から、R1bの中でも、水素原子、メチル基、エチル基、またはプロピル基が好ましい。
また、一般式(1b)において、R3bは、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、シアノ基、シアノ基を有するC1−C10脂肪族不飽和基、またはシアノ基を有するC3−C12芳香族基である。
ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、及び、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基としては、前記の通りである。
シアノ基を有する不飽和脂肪族基は、一般式(1)のカルボスチリル骨格と共に共役系構造(すなわち、交互の単結合及び多重結合)を有することが特に好ましい。具体的には、シアノ基を有するアルケニル基、シアノ基を有するアルキニル基などが挙げられる。シアノ基の数としては、特に制限されないが、好ましくは1〜3個程度、より好ましくは1〜2個程度が挙げられる。
一般式(1b)で示される本発明のカルボスチリル化合物のうち、R3bがハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、シアノ基である場合には、R7bは、下記式で表される基であることが好ましい。
なお、一般式(1b)で示される本発明のカルボスチリル化合物のうち、R3bがシアノ基を有する炭素数6の芳香族基である場合には、R7bは、水素原子、または基−OR10c
であることが好ましく、水素原子またはメトキシ基であることが特に好ましい。
3bのシアノ基を有する不飽和脂肪族基の特に好ましい具体例としては、下記式で示される基が挙げられる。
また、R3bにおいて、また、シアノ基を有する芳香族基は、一般式(1b)のカルボスチリル骨格と共に共役系構造(すなわち、交互の単結合及び二重結合)を有することが特に好ましい。具体的には、シアノ基を有するフェニル基などが挙げられる。シアノ基の数としては、特に制限されないが、好ましくは1〜3個程度、より好ましくは1〜2個程度が挙げられる。
3bのシアノ基を有する芳香族基の特に好ましい具体例としては、下記式で示される基が挙げられる。なお、下記式において、シアノ基は、オルト位、メタ位、パラ位のいずれに結合していてもよい。
一般式(1b)で表される化合物の具体例としては、下記式で表されるものが挙げられる。
さらに、本発明のカルボスチリル化合物としては、下記式で表される化合物も挙げられる。当該カルボスチリル化合物についても、蛍光性を備えている。すなわち、当該カルボスチリル化合物は、本発明の蛍光色素剤としても好適に使用することができる。
本発明のカルボスチリル化合物のジメチルスルホキシド中における最長吸収極大波長λmaxとしては、好ましくは330〜800nm程度、より好ましくは400〜600nm程度が挙げられる。また、当該最大吸収極大波長λmaxにおけるモル吸光係数εとしては、好ましくは2000〜40000L・mol-1・cm-1程度、より好ましくは10000〜40000L・mol-1・cm-1程度が挙げられる。また、上記一般式(1)で表される構造を有するカルボスチリル化合物のジメチルスルホキシド中における最大蛍光波長λemとしては、好ましくは350〜850nm程度、より好ましくは400〜650nm程度が挙げられる。
なお、本発明のカルボスチリル化合物は、カルボスチリル骨格を有する化合物の従来公知の製造方法を採用することにより合成することができる。反応温度や反応時間などについては、適宜設定すればよい。
例えば、下記式で表される化合物であれば、3−メトキシ−2−アミノベンズアルデヒドとメルドラム酸とを反応させることにより、好適に製造することができ、これに類する化合物も出発原料を変更することによって、同様にして製造することができる。
例えば、下記式で表される化合物であれば、塩化ホスホリルとアセトアニリドとを反応させて2-chloroquinoline-3-carbaldehyde(2−クロロキノリン−3−カルボアルデヒド)を調製し、これをマロノニトリルと反応させることにより、好適に製造することができ、これに類する化合物も出発原料を変更することによって、同様にして製造することができる。
また、例えば、下記式で表される化合物であれば、2−キノリノールと3−シアノボロン酸とを反応させることにより、好適に製造することができ、これに類する化合物も出発原料を変更することによって、同様にして製造することができる。
また、例えば、下記式で表される化合物であれば、3-formyl-7-methoxyquinolin-2(1H)-one(3−ホルミル−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン)と2−アミノベンゼンチオールとを反応させることにより、好適に製造することができ、これに類する化合物も出発原料を変更することによって、同様にして製造することができる。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明する。但し本発明は実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例において、収率は再結晶、またはカラムクロマトにより精製した単離収率である。また、生成物の同定は、1H NMRにより行った。さらに、「Absorption λmax nm in DMSO」は、実施例で得られた化合物のジメチルスルホキシド中における最長吸収極大波長であることを意味し、「Fluorescence λem nm in DMSO」は、各実施例で得られた化合物のジメチルスルホキシド中における各最大蛍光波長を意味し、は、εは、モル吸光係数、ΦFLは、蛍光量子収率を意味する。
[実施例1]
2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3-カルボン酸)の合成
2-アミノベンズアルデヒド1.97 g (16.3 mmol)と、メルドラム酸 2.35 g (16.3 mmol)を水40 mL中に加え、75℃で8時間撹拌した。反応終了後、濾過をし、酢酸エチルを加えて固体を洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、目的の化合物を1.63 g (収率53.0%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 14.8 (br, 1H), 13.2 (br, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.05 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.78 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.41 (t, J = 7.2 Hz, 1H).
Absorption λmax 346 nm (ε: 4385 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 440nm in DMSO.
また、実施例1で得られた化合物の紫外可視吸収スペクトルを図1に示し、蛍光スペクトルを図2に示す。
[実施例2]
6-methoxy-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(6−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
5-メトキシ-2-アミノベンズアルデヒド 760 mg (5.0 mmol)、マロン酸ジエチル 8.0 g (50 mmol)、ピペリジン 1.70 g (20 mmol) をエタノール 9 mL中に加え、4時間加熱還流をした。反応終了後、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、ethyl 6-methoxy-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylate(6−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−エチルエステル)を1.18 g (収率94.9%)で得た。得られた化合物 1.15 g (4.7 mmol)、水酸化ナトリウム 940 mg (23.5 mmol) をTHF 23 mL、水 23 mL中に加え6時間加熱還流をした。反応終了後、1N HClaq.でpH 2にし、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、目的の化合物を 944mg (収率91.7%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 15.0 (br, 1H), 13.1 (br, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.95 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.48-7.42 (m, 2H), 3.82 (s, 3H)
Absorption λmax 386 nm (ε: 8009 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 458nm in DMSO.
[実施例3]
7-methoxy-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
実施例2において、5-メトキシ-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに4-メトキシ-2-アミノベンズアルデヒドを用いたこと以外は、実施例2と同様にして合成した結果、目的の化合物を 1.02 g (収率91.7%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 14.6 (br, 1H), 13.0 (br, 1H), 8.88 (s, 1H), 7.96 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H)
Absorption λmax 352 nm (ε: 2856 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 397nm in DMSO.
[実施例4]
8-methoxy-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(8−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
実施例2において、5-メトキシ-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに3-メトキシ-2-アミノベンズアルデヒドを用いたこと以外は、実施例2と同様にして合成した結果、目的の化合物を 920 mg (収率93.3%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 14.9 (br, 1H), 12.6 (br, 1H), 8.94 (s, 1H), 7.59 (dd, J = 7.5 and 1.5 Hz, 1H), 7.40-7.31 (m, 2H), 3.95 (s, 3H)
Absorption λmax 366 nm (ε: 3152 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 458nm in DMSO.
[実施例5]
8-methoxy-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(8−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
実施例2において、5-メトキシ-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに4,5-ジメトキシ-2-アミノベンズアルデヒドを用いたこと以外は、実施例2と同様にして合成した結果、目的の化合物を 487 mg (収率93.0%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 14.9 (br, 1H), 13.0 (br, 1H), 8.82 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.82 (s, 3H)
Absorption λmax 376 nm (ε: 9589 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 434nm in DMSO.
[実施例6]
1-methyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
2-アミノベンズアルデヒド 1.21 g (10 mmol)、マロン酸ジエチル 16.0 g (100 mmol)、ピペリジン 3.41 g (40 mmol) をエタノール 18 mL中に加え、3時間加熱還流をした。反応終了後、濃縮し、水、酢酸エチルを加えて抽出、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、ethyl 2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylate(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−エチルエステル) を1.18g (収率 54.5%)で得た。得られた化合物 434 mg (2.0 mmol)、炭酸カリウム 332 mg (2.4 mmol)、ヨウ化メチル 0.15 mL (2.4 mmol)を0℃でアセトニトリル 20 mL中に加え、室温まで戻し17時間撹拌した。反応終了後、水、酢酸エチルを加えて抽出、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; クロロホルム/メタノール)し、ethyl 1-methyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylate(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−エチルエステル) を 226 mg (収率 48.9%)で得た。得られた化合物 220 mg (0.95 mmol)、水酸化ナトリウム 190 mg (4.75 mmol) をTHF 5 mL、水 5 mL中に加え 2 時間加熱還流をした。反応終了後、1N HClaq.でpH 2にし、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、目的の化合物を 163 mg (収率84.5%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 14.7 (br, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.12 (dd, J = 7.8 and 1.5 Hz, 1H), 7.92-7.86 (m, 1H), 7.78 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.49 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H)
Absorption λmax 351 nm (ε: 8615 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 412nm in DMSO.
[実施例7]
1-benzyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(1−ベンジル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
実施例6において、ヨウ化メチルの代わりに臭化ベンジルを用いたこと以外は、実施例6と同様にして合成した結果、目的の化合物を 380 mg (収率90.7%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 14.4 (br, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.13 (dd, J = 8.1 and 1.5 Hz, 1H), 7.80-7.73 (m, 1H), 7.62 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.45 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.35-7.23 (m, 5H), 5.68 (s, 2H)
Absorption λmax 353 nm (ε: 7605 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 414nm in DMSO.
[実施例8]
7-fluoro-2-oxo-6-(piperidin-1-yl)-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(7−フルオロ−2−オキソ−6−(ピペリジン−1−イル)−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
4,5-ジフルオロ-2-アミノベンズアルデヒド 1.22 g (7.8 mmol)、マロン酸ジエチル 12.5g (78 mmol)、ピペリジン 2.66 g (31.2 mmol) をエタノール 14 mL中に加え、4時間加熱還流をした。反応終了後、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、ethyl 7-fluoro-2-oxo-6-(piperidin-1-yl)-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylate(7−フルオロ−2−オキソ−6−(ピペリジン−1−イル)−1,2−ジヒドロキノリン−3−エチルエステル)を2.33 g (収率94.1%)で得た。得られた化合物 2.32 g (7.3 mmol)、水酸化ナトリウム 1.46 g (36.5 mmol) をTHF 35 mL、水 35 mL中に加え3 時間加熱還流をした。反応終了後、1N HClaq.でpH 2にし、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、目的の化合物を 2.07 g (収率97.5%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 14.7 (br, 1H), 12.9 (br, 1H), 8.78 (s, 1H), 7.78 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 3.26-3.20 (m, 4H), 1.67-1.60 (m, 6H)
Absorption λmax 393 nm (ε: 21810 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 445 nm in DMSO.
[実施例9]
3-(2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)benzonitrile(3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)ベンゾニトリル)の合成
2-キノリノール 726 mg (5.0 mmol)、3-シアノボロン酸 1.47 g (10 mmol)、過マンガン酸カリウム 1.58 g (10 mmol) を酢酸 30 mL中に加え、80℃で3時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、水、酢酸エチルを加えて抽出、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; ヘキサン/酢酸エチル)し、目的の化合物を 115 mg (収率 9.3%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 12.1 (br, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.25 (t, J = 1.5 Hz, 1H), 8.15-8.12 (m, 1H), 7.87-7.82 (m, 1H), 7.76-7.73 (m, 1H), 7.65 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.57-7.51 (m, 1H), 7.35 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.1 Hz, 1H)
Absorption λmax 351 nm (ε: 13711 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 413 nm in DMSO.
[実施例10]
4-(2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)benzonitrile(4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)ベンゾニトリル)の合成
2-アミノベンズアルデヒド 121 mg (1.0 mmol)、4-シアノフェニル酢酸 177 mg (1.1 mmol)、トリエチルアミン 0.35 mL (2.5 mmol)、HATU 570 mg (1.5 mmol)をDMF 10 mL 中に加え、60℃で2時間撹拌した。反応終了後、水、酢酸エチルを加えて抽出、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; クロロホルム/メタノール)し、目的の化合物を 8 mg (収率 3.0%) で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 12.1 (br, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.98 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.55-7.50 (m, 1H), 7.33 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.8 Hz, 1H)
Absorption λmax 356 nm (ε: 12209 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 428 nm in DMSO.
[実施例11]
3-(pyridin-2-yl)quinolin-2(1H)-one(3−(ピリジン−2−イル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
2-ピリジル酢酸エチル 1.65g (10 mmol)、水酸化カリウム 0.67g (12 mmol)をエタノール13 mL、水 4.3 mL中に加え、50℃で30分間加熱撹拌した。反応終了後、エタノールを留去し、ジエチルエーテルを加えて逆抽出した後、水層を1N HClaq.でpH 2にし、水層をエバポレーターで濃縮乾固した。得られた油状物質に、ジエチルエーテルで結晶化後、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、(2-pyridyl)acetic acid((2−ピリジル)酢酸)を 1.59 g (quant.) で得た。得られた化合物 411 mg (3.0 mmol)、2-アミノベンズアルデヒド 242 mg (2.0 mmol)、トリエチルアミン 0.35 mL (2.5 mmol)、 HATU 570 mg (1.5 mmol)をDMF 10 mL中に加え、60℃で2時間撹拌した。反応終了後、水、酢酸エチルを加えて抽出、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、目的の化合物を 53 mg (収率 11.9%) で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 12.0 (br, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.68-8.65 (m, 1H), 8.50 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.87-7.81 (m, 2H), 7.55-7.50 (m, 1H), 7.53 (dt, J = 1.2, 8.1 Hz, 1H), 7.38-7.51 (m, 2H), 7.20 (dt, J = 1.2, 8.1 Hz, 1H).
Absorption λmax 360 nm (ε: 15736 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 416 nm in DMSO.
[実施例12]
2-((2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)methylene)malononitrile(2−((2オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)マロノニトリル)の合成
塩化ホスホリル 6.5 mL (70 mmol)をDMF 2.0 mL (25 mmol) 中に0℃で加え、30分間撹拌する。その後、アセトアニリド 1.35 g (10 mmol)を加えて、75℃で2時間撹拌した。反応終了後、氷水に投入し、析出した黄褐色固体をろ別し、得られた固体を真空乾燥させることで、2-chloroquinoline-3-carbaldehyde(2−クロロキノリン−3−カルボアルデヒド) を 882 mg (収率45.9%)で得た。得られた固体 880 mg (4.6 mmol) を酢酸 32 mL、水 14 mL中に加え、5時間加熱還流をし、析出した固体をろ別し、真空乾燥することで、2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbaldehyde(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボアルデヒド) を 726 mg (収率 91.1%)で得た。得られた固体 346 mg (2.0 mmol)、マロノニトリル 132 mg (2.0 mmol)、ピペリジン 0.02 mL (0.2 mmol)をエタノール 2mL中に加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄、真空乾燥させることで、目的の化合物を 168 mg (収率38%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 12.4 (br, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.83 (d,J = 7.2 Hz, 1H), 7.71-7.65 (m, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.28 (t, J = 7.2 Hz, 1H)
Absorption λmax 457 nm (ε: 9601 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 549nm in DMSO.
[実施例13]
2-((7-methoxy-2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)methylene)malononitrile(2−((7−メトキシ−2オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)マロノニトリル)の合成
実施例12において、アセトアニリドの代わりに3-メトキシアセトアニリドを用いたこと以外は、実施例12と同様にして合成した結果、目的の化合物を 205 mg (収率82%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 12.3 (br, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.77 (d,J = 9.0 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 8.7 and 2.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H).
Absorption λmax 440 nm (ε: 18257 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 520 nm in DMSO.
[実施例14]
2-((7-(dimethylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)methylene)malononitrile(2−((7−ジメチルアミノ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)マロノニトリル)の合成
3-(N,N-ジメチルアミノ)ニトロベンゼン 3.3g (20 mmol)、Pd/C 0.66 gを3気圧水素雰囲気下、エタノール 40 mL中に加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後、セライト濾過、濃縮することで、3-(N,N-dimethylamino)anilin(3−(N,N−ジメチルアミノ)アニリン)を2.69 g (収率 99%)で得た。得られた固体 2.69 g (19.8 mmol)、トリエチルアミン 3.3 mL (23.7 mmol)、無水酢酸 2.4 mL (26.7 mmol)をTHF 40 mL中に加え室温で30分撹拌した。反応終了後、濃縮し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、N-(3-(dimethylamino)phenyl)acetamide(N−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)アセタミド)を 3.13 g (収率 89%) で得た。 次に、塩化ホスホリル 11.4 mL (123 mmol)をDMF 3.4 mL (44 mmol) 中に0℃で加え、30分間撹拌する。その後、得られた固体 3.13 g (17.6 mmol)を加えて、80℃で30分間撹拌した。反応終了後、氷水に投入し、水、酢酸エチルを加えて抽出、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、2-chloro-7-(dimethylamino)quinoline-3-carbaldehyde(2−クロロ−7−(ジメチルアミノ)キノリン−3−カルボアルデヒド)を 326 mg (収率 8.0%) で得た。得られた固体 326mg (1.4 mmol) を酢酸 9.7 mL、水 4.2 mL中に加え、5時間加熱還流をした。反応終了後、 THF、2N HCl水溶液を加え 30分間撹拌し、濃縮後、中和し、酢酸エチルを加え抽出し、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、7-(dimethylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbaldehyde (7−(ジメチルアミノ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボアルデヒド)を 232 mg (収率 77%)で得た。得られた固体 232 mg (1.1 mmol)、マロノニトリル 85 mg (1.3 mmol)、ピペリジン 0.011 mL (0.11 mmol)をエタノール 20 mL中に加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄、真空乾燥させることで、目的の化合物を 198 mg (収率70%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 11.8 (br, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.54 (d,J = 9.3 Hz, 1H), 6.79 (dd, J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.09 (s, 6H).
Absorption λmax 520 nm (ε: 8420 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 586nm in DMSO.
[実施例15]
2-((7-(diethylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)methylene)malononitrile(2−((7−ジエチルアミノ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)マロノニトリル)の合成
実施例14において、3-(N,N-ジメチルアミノ)ニトロベンゼンの代わりに3-(N,N-ジエチルアミノ)ニトロベンゼンを用いたこと以外は、実施例14と同様にして合成した結果、目的の化合物を 97 mg (収率68%)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 11.7 (br, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.52 (d,J = 9.0 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.43(s, 1H), 3.46 (q, J = 6.6 Hz, 4H), 1.15 (t, J = 6.6 Hz, 6H).
Absorption λmax 526 nm (ε: 8525 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 580nm in DMSO.
[実施例16]
2-((7-(diphenylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)methylene)malononitrile(2−((7−ジフェニルアミノ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)マロノニトリル)の合成
ジフェニルアミン 6.76g (40 mmol)、3-ヨードニトロベンゼン 10g (40 mmol)、酢酸パラジウム 360 mg (1.6 mmol)、ナトリウム-t-ブトキシド 5.3 g (55.2 mmol)、CyJohnPhos 1.12 g (3.2 mmol) をトルエン 200mL中に加え90℃で14時間撹拌した。反応終了後、セライト濾過をし、ろ液を濃縮して、 3-(N,N-diphenylamino)nitrobenzene (3−(N,N−ジフェニルアミノ)ニトロベンゼン)10.5 g (crude)を得た。得られた固体 10.5g (crude)、Pd/C 5.3 gを3気圧水素雰囲気下、エタノール 210 mL中に加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後、セライト濾過、濃縮、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)することで、3-(N,N-diphenylamino)aniline(3−(N,N−ジフェニルアミノ)アニリン)を5.6 g (収率 54%)で得た。得られた固体 5.6 g (21.5 mmol)、無水酢酸 2.4 mL (25.8 mmol)をTHF 112 mL中に加え室温で30分撹拌した。反応終了後、濃縮し、N-(3-(diphenylamino)phenyl)acetamide(N−(3−(ジフェニルアミノ)フェニル)アセタミド)を 4.86 g (収率 75%) で得た。次に、塩化ホスホリル 32 mL (35 mmol)をDMF 0.97 mL (13 mmol) 中に0℃で加え、30分間撹拌する。その後、得られた固体 1.5g (5.0 mmol)を加えて、60℃で30分間撹拌した。反応終了後、氷水に投入し、水、酢酸エチルを加えて抽出、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、2-chloro-7-(diphenylamino)quinoline-3-carbaldehyde(2−クロロ−7−(ジフェニルアミノ)キノリン−3−カルボアルデヒド)を 263 mg (収率 15%) で得た。得られた固体 263 mg (0.73mmol) を酢酸 9.2 mL、水 3.9 mL中に加え、5時間加熱還流をした。反応終了後、 THF、2N HCl水溶液を加え 30分間撹拌し、濃縮後、中和し、酢酸エチルを加え抽出し、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、7-(diphenylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbaldehyde (7−(ジフェニルアミノ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボアルデヒド)を 198 mg (収率 80%)で得た。得られた固体 198 mg (0.58 mmol)、マロノニトリル 46 mg (0.7 mmol)、ピペリジン 0.005 mL (0.06 mmol)をエタノール 20 mL中に加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄、真空乾燥させることで、目的の化合物を 243mg (quant.)で得た。
1H NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ 11.6 (br, 1H), 10.1 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.66 (d,J = 9.0 Hz, 1H), 7.45-7.39 (m, 4H), 7.24-7.20 (m, 6H), 6.69 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.62 (dd, J = 11.1 and 2.4 Hz, 1H).
Absorption λmax 510 nm (ε: 34219 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 594 nm in DMSO.
[実施例17]
3-(benzoimidazole-2-yl)quinolin-2(1H)-one(3−ベンゾイミダゾール−2−イル)キノリン−2(1H)−オン))の合成
50 mLナス型フラスコに3-formylquinolin-2(1H)-one(3−ホルミルキノリン−2(1H)−オン) (0.0867 g, 0.50 mmol)を量りとりメタノール15 mLを加えた結果、淡黄色懸濁溶液となった。次にo -フェニレンジアミン (0.0857 g, 0.79 mmol)を加えると、黄色懸濁溶液となった。その後、加熱還流を20時間行った。加熱還流開始10分後には橙色懸濁溶液になり、15分後には橙色透明溶液、30分後には淡黄色透明溶液に変化した。20時間後は、橙色透明溶液であった。反応終了後、室温まで冷却した。黄褐色固体が析出した。析出した固体を吸引ろ取したところ、黄褐色固体が得られた。得られた黄褐色固体は1H-NMRより目的物であることが確認できた。収量0.04490 g (0.172 mmol)、収率34%であった。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (s, 1H), 12.5 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 7.97 (d,J = 7.9 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 6.0 and 3.1 Hz, 1H), 7.66-7.61 (m, 2H), 7.44 (d,J = 8.2 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.21 (dd, J = 6.0 and 3.1 Hz, 2H).
Absorption λmax 397 nm (ε: 14331 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 434 nm in DMSO.
[実施例18]
3-(benzo[d]thiazol-2-yl)-7-methoxyquinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン)の合成
50 mLナス型フラスコに3-formyl-7-methoxyquinolin-2(1H)-one (3−ホルミル−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン)(0.1019 g, 0.502 mmol)を量りとりメタノール15 mLを加えた結果、淡黄色懸濁溶液となった。次に2-アミノベンゼンチオール (0.1193 g, 0.954 mmol)を加えると、淡黄色懸濁溶液であった。その後、加熱還流を3時間行った。その時、わずかに固体が増加し淡黄色固体になった。反応終了後、室温まで冷却した。吸引ろ過し後、減圧下で溶媒留去すると黄色固体が得られた。これに、ジクロロメタン50 mL加え15分間室温下で超音波撹拌を行った後、吸引ろ取した。黄色固体が得られた。この黄色固体とTHF 6 mLを100 mLナス型フラスコに加え撹拌すると、淡黄色固体になった。さらに、二酸化マンガン(0.5320 g, 6.12 mmol)を加え、1時間室温撹拌を行った。黒色懸濁溶液になった。反応終了後、吸引ろ過により得た溶液を減圧下で溶媒留去した。淡黄色固体が得られた。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。シリカゲルはヘキサンで詰め、吸着はジクロロメタンで行った。展開溶媒はヘキサン:酢酸エチル = 2:1 から始めて、ヘキサン:酢酸エチル = 1:1のとき目的物を得た。減圧下で溶媒留去したところ、淡黄色固体になった。1H-NMRより目的物であることが確認できた。収量0.016 g (0.0519 mmol)、収率10.3%であった。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.4 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.71-7.62 (m, 1H), 7.54 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.96-6.93 (m, 2H), 3.88 (s, 3H).
Absorption λmax 411 nm (ε: 10570 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 424 nm in DMSO.
[実施例19]
3-(benzo[d]thiazol-2-yl)-7-(diethylamino)quinolin-2(1H)-one(3−ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(ジエチルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)の合成
50 mLナス型フラスコに7-(diethylamino)-3-formylquinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)−3−ホルミルキノリン−2(1H)−オン) (0.1229 g, 0.503 mmol)を量りとりメタノール15 mLを加えた結果、黄色懸濁溶液となった。次に2 −アミノベンゼンチオール (0.0857 g, 0.79 mmol)を加え、18時間加熱還流を行った。加熱還流開始直後には橙色懸透明溶液、20時間後には橙色懸濁溶液に変化した。反応終了後、室温まで冷却した。吸引ろ取したところ、黄色固体が得られた。得られた黄色固体は1H-NMRより目的物であることが確認できた。収量0.1225 g (0.322 mmol)、収率64.4%であった。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.9 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.08 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.50 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 3.45 (q, J =7.0 Hz, 4H), 1.17 (t, J = 7.0 Hz, 6H).
Absorption λmax 449 nm (ε: 6245 L・mol-1・cm-1) in DMSO, Fluorescence λem 492nm in DMSO. λmax 446 nm in CHCl3, Fluorescence λem 468 nm in CHCl3.ΦFL 95% in DMSO, 95% in CHCl3.
[実施例20]
3-(benzo[d]thiazol-2-yl)-7-(diethylamino)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(ジエチルアミノ)−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
7-ジエチルアミノ-1-エチル-3-ホルミルキノリン-2-オン 210 mg (0.770 mmol)のメタノール22 mL溶液に2-アミノベンゼンチオール 160 mg (1.28 mmol)を加えた後、加熱還流下、6時間反応させた。その後、室温まで放冷し、30%過酸化水素水 2.0 mLを加えた後、再度加熱還流を行った。反応終了後、メタノールのみを減圧留去し、酢酸エチル、水で分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて静置した。硫酸ナトリウムを濾過後、エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製(展開溶媒; ヘキサン/酢酸エチル = 4/1)した。さらに得られた生成物をエタノールで再結晶することで、目的の化合物を 28.4 mg (収率10%)で得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.94 (s, 1H), 8.09 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.97 (d,J = 7.7 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.50 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.38 (t, J= 7.7 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.50 (s, 1H), 4.43 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.56 (q, J = 7.0 Hz, 4H), 1.34 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.20 (t, J = 7.0 Hz, 6H).
Absorption λmax 453 nm in DMSO, Fluorescence λem 489 nm in DMSO. λmax 441 nm in toluene, Fluorescence λem 481, 458 nm in toluene.ΦFL 96% in DMSO, 95% in toluene.
融点:171 ℃, 0.5%重量減少温度:246 ℃, 5%重量減少温度:324 ℃
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図7に示す。
[実施例21]
3-(benzo[d]thiazol-2-yl)-7-(diphenylamino)quinolin-2(1H)-one(3−ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(ジフェニルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)の合成

4-ジフェニルアミノ-2-アミノベンズアルデヒド 139 mg (0.361 mmol)、2-アミノベンゼンチオール 0.16 mL (1.44 mmol)、p-トルエンスルホン酸・一水和物 75 mg (0.433 mmol) をトルエン 3.6 mL中に加え、マイクロウェーブ反応装置を用いて180℃、40分間反応させた。反応終了後、酢酸エチル、水で分液し、次いで有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製(展開溶媒; クロロホルム/メタノール)し、目的の化合物を 48 mg (収率30.0%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.98 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.09 (d, J = 7.8 Hz,1H), 7.99 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 7.2 and 1.2 Hz, 1H), 7.44-7.36 (m, 5H), 7.24-7.19 (m, 6H), 6.84 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.72 (dd, J = 8.7 and 2.1 Hz, 1H).
Fluorescence λem 537 nm in DMSO.
[実施例22]
7-(diethylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−(ジエチルアミノ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキンリン−3−カルボニトリル)の合成
4-ジエチルアミノ-2-アミノベンズアルデヒド 111mg (0.50 mmol)、シアノ酢酸エチル0.53 mL (5.0 mmol)、ピペリジン 0.20mL (2.0 mmol)をエタノール 1.3mL中に加え、1.5時間加熱還流した。反応終了後、濃縮し、析出した固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、目的の化合物を 110mg (収率90.9%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.69 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.46 (d, J = 9.0 Hz,1H), 6.73 (dd, J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.41 (q, J = 7.2 Hz, 4H), 1.12 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
Absorption λmax 409 nm in DMSO, Fluorescence λem 448 nm in DMSO.ΦFL 10% in DMSO.
[実施例23]
3-(benzo[d]thiazol-2-yl)-7-(9H-carbazol-9-yl)quinolin-2(1H)-one(3−ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(9H−カルバゾール−9−イル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例21において、トルエンの代わりに1,4-ジオキサンを用いたこと以外は、実施例21と同様にして合成した結果、目的の化合物を 22 mg (収率10.0%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 12.57 (s, 1H), 9.33 (s, 1H), 8.32 (d, J = 8.4 Hz,1H), 8.27 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 8.16 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.63-7.54 (m, 4H), 7.50-7.43 (m, 3H), 7.34 (t, J =7.2 Hz, 2H).
Fluorescence λem 500 nm in DMSO.
[実施例24]
3-bromo-7-(diethylamino)quinolin-2(1H)-one(3−ブロモ−7−(ジエチルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)の合成
7-(diethylamino)quinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)96mg (0.444 mmol)を塩化メチレン 2.2mL中に加え、氷冷下でNBS 87 mg (0.488 mmol)を少量ずつ加えたのち、同温で5分間反応させた。反応終了後、シリカゲルカラムへそのままチャージし、精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、目的の化合物を 112 mg (収率92.4%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.63 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.38 (d, J = 9.0 Hz,1H), 6.63 (dd, J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.35 (q, J = 6.9 Hz, 4H), 1.10 (t, J = 6.9 Hz, 6H).
[実施例25]
7-(diethylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(7−(ジエチルアミノ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
実施例22において、シアノ酢酸エチルの代わりにマロン酸ジエチルを用いたこと以外は、実施例21と同様にして合成した結果、Ethyl 7-(diethylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylate(7−(ジエチルアミノ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−エチルエステル)を 0.92 g (収率55.4%)で得た。
得られた化合物 288 mg (1.0 mmol)、水酸化カリウム 112 mg (2.0 mmol)をメタノール 4mL、水 1 mL中に加え、1.5時間加熱還流をした。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液で弱酸性にし、析出した固体をろ別し、水、ジエチルエーテルの順で洗浄した。得られた化合物を真空乾燥させることで、目的の化合物を 207 mg (収率79.6%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 12.42 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.72 (d, J = 9.0 Hz,1H), 6.86 (dd, J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.44 (q, J = 6.9 Hz, 4H), 1.14 (t, J = 6.9 Hz, 6H).
[実施例26]
7-(diphenylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(7−(ジフェニルアミノ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
実施例25において、4-ジエチルアミノ-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに4-ジフェニルアミノ-2-アミノベンズアルデヒドを用いたこと以外は、実施例25と同様にして合成した結果、目的の化合物を 71 mg (収率81.6%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 14.71 (brs, 1H), 12.54 (brs, 1H), 8.71 (s, 1H), 7.78 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.5 Hz, 4H), 7.28-7.22 (m, 6H), 6.79-6.74(m, 2H).
[実施例27]
7-(9H-carbazol-9-yl)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylic acid(7−(9H−カルバゾール−9−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸)の合成
実施例25において、4-ジエチルアミノ-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに4-カルバゾリル-2-アミノベンズアルデヒドを用いたこと以外は、実施例25と同様にして合成した結果、目的の化合物を 24 mg (収率27.0%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 14.69 (brs, 1H), 13.17 (brs, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.47 (s, 1H), 7.72 (dd, J = 8.4 and 2.1 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.46 (t, J = 7.5Hz, 2H), 7.34 (t, J = 7.5Hz, 2H).
[実施例28]
7-(diphenylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−(ジフェニルアミノ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル)の合成
実施例22において、4-ジエチルアミノ-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに4-ジフェニルアミノ-2-アミノベンズアルデヒドを用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、目的の化合物を 134 mg (収率79.8%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.85 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.51 (d, J = 8.7 Hz,1H), 7.42 (t, J = 7.8 Hz, 4H), 7.39-7.19 (m, 6H), 6.67-6.63 (m, 2H).
[実施例29]
7-(9H-carbazol-9-yl)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−(9H−カルバゾール−9−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル)の合成
実施例22において、4-ジエチルアミノ-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに4-カルバゾリル-2-アミノベンズアルデヒドを用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、目的の化合物を 139 mg (収率83.2%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.85 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.51 (d, J = 8.7 Hz,1H), 7.42 (t, J = 7.8 Hz, 4H), 7.39-7.19 (m, 6H), 6.67-6.63 (m, 2H).
[実施例30]
7-(diethylamino)-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−(ジエチルアミノ)−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル)の合成
実施例22で得られた化合物 2.77 g (11.48 mmol)、炭酸カリウム 3.81 g (27.55 mmol)、ヨウ化エチル 2.78 mL (34.44 mmol)をアセトニトリル 100 mL中に加え、2.5時間加熱還流をした。反応終了後、セライトろ過をし、濃縮したのち、塩化メチレン、水で分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムを加えて静置、ろ過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、目的の化合物を 2.30 g (収率74.0%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 8.38 (s, 1H), 7.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.71 (dd,J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.39 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.53 (q, J = 6.9 Hz, 4H), 1.24-1.14 (m, 9H).
Absorption λmax 404 nm in DMSO, Fluorescence λem 448 nm in DMSO. λmax 397 nm in toluene, Fluorescence λem 417 nm in toluene.ΦFL 4.5% in DMSO, 72% in toluene.
融点:143 ℃, 0.5%重量減少温度:233 ℃, 5%重量減少温度:289 ℃
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図8に示す。
[実施例31]
7-(diphenylamino)-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−(ジフェニルアミノ)−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル)の合成
実施例30において、実施例22で得られた化合物の代わりに実施例28で得られた化合物を用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、目的の化合物を 2.25 g (収率69.0%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 8.55 (s, 1H), 7.63 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.48-7.43(m, 4H), 7.30-7.25 (m, 6H), 6.76 (dd, J = 9.0 and 2.1 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 2.1Hz, 1H), 3.94 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 0.99 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 408 nm in DMSO, Fluorescence λem 568 nm in DMSO. Absorption λmax 406 nm in toluene, Fluorescence λem 473 nm in toluene.ΦFL 4.3% in DMSO, 85% in toluene.
[実施例32]
7-(diphenylamino)-3-(methylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジフェニルアミノ)−3−(メチルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
4-ジフェニルアミノ-2-アミノベンズアルデヒド 144mg (0.50 mmol)、メタンスルホニル酢酸メチル 0.76 g (5.0 mmol)、ピペリジン 0.20mL (2.0 mmol)をエタノール 5mL中に加え、1.5時間加熱還流した。反応終了後、濃縮し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン、クロロホルム/メタノール)し、目的の化合物を 27 mg (収率13.8%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.98 (s, 1H) ,8.46 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.7 Hz,1H), 7.46-7.41 (m, 4H), 7.27-7.20 (m, 6H), 6.75 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 8.7 and 2.1 Hz, 1H), 3.25 (s, 3H).
Absorption λmax 392 nm in DMSO, Fluorescence λem 554 nm in DMSO. Absorption λmax 395 nm in toluene, Fluorescence λem 476 nm in toluene.ΦFL 26% in DMSO, 84% in toluene.
[実施例33]
7-(diethylamino)-3-(methylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)−3−(メチルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例22において、シアノ酢酸エチルの代わりにメタンスルホニル酢酸メチルを用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、目的の化合物を 73 mg (収率24.8%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.74 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.67 (d, J = 9.0 Hz,1H), 6.74 (dd, J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.43 (q, J = 7.2 Hz, 4H), 3.23 (s, 3H), 1.14 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
Absorption λmax 389 nm in DMSO, Fluorescence λem 441 nm in DMSO. Absorption λmax 389 nm in toluene, Fluorescence λem 416 nm in toluene.ΦFL 32% in DMSO, 76% in toluene.
[実施例34]
3-(benzo[d]oxazol-2-yl)-7-(diethylamino)quinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)7−(ジエチルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例22において、シアノ酢酸エチルの代わりにベンゾオキサゾール酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、目的の化合物を 25 mg (収率6.4%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.63 (brs, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.74-7.69 (m, 2H),7.62 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.40-7.34 (m, 2H), 6.71 (dd, J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H),6.47(s, 1H), 3.43 (q, J = 6.9 Hz, 4H), 1.16 (t, J = 6.9 Hz, 6H).
Absorption λmax 429 nm in toluene, Fluorescence λem 459 nm in toluene.ΦFL 101% in toluene.
[実施例35]
7-(9H-carbazol-9-yl)-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−(9H−カルバゾール−9−イル)−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル)の合成
実施例21において、4-ジフェニルアミノ-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに4-カルバゾリル-2-アミノベンズアルデヒドを用いたこと以外は、実施例21と同様にして合成した結果、Ethyl 7-(9H-carbazol-9-yl)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylate (7−(9H−カルバゾール−9−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−エチルエステル)1.08 g (収率85.7%)で得た。得られた化合物 605 mg (1.58 mmol)を用いて、実施例30と同様にして合成した結果、Ethyl 7-(9H-carbazol-9-yl)-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxylate(7−(9H−カルバゾール−9−イル)−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−エチルエステル) 640 mg (収率98.6%)で得た。得られた化合物 503 mg (1.23 mmol)を 7N アンモニア(メタノール溶液)15 mLに加え、マイクロウェーブ反応装置を用いて、140℃1時間反応させた。反応終了後、エバポレーターで溶媒を留去し、析出した結晶をろ別し、メタノールで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、7-(9H-carbazol-9-yl)-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carboxamide(7−(9H−カルバゾール−9−イル)−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキシアミド)を 472 mg (収率quant.)で得た。得られた化合物 469 mg (1.23 mmol)をTHF 6.1 mLに加え、氷冷下でピリジン 1.19 mL (14.8 mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物 1.73 mL (12.3 mmol)を加え、室温下で15時間反応させた。反応終了後、溶媒を留去し、酢酸エチル、飽和重曹水で分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層に硫酸ナトリウムを加え静置、ろ過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; クロロホルム/メタノール)し、目的の化合物を 193 mg (収率43.2%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 8.94 (s, 1H), 8.29 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 8.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.70 (dd, J = 8.4 and 1.5 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.48 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.35 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.34 (q, J = 7.2Hz, 2H), 1.26 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 397 nm in toluene, Fluorescence λem 438 nm in toluene.ΦFL 42% in toluene.
[実施例36]
3-(benzo[d]thiazol-2-yl)-7-(diphenylamino)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(ジフェニルアミノ)−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例30において、実施例21で得られた化合物 50mg (0.112 mmol)を用いて同様にして合成した結果、目的の化合物を 43 mg (収率81.1%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 9.04 (s, 1H), 8.13 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.56-7.36 (m, 6H), 7.28-7.23 (m, 6H),6.85-6.80 (m, 2H), 4.14 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.09 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
Absorption λmax 445 nm in toluene, Fluorescence λem 474 nm in toluene.ΦFL 96% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図9に示す。
[実施例37]
3-(benzo[d]thiazol-2-yl)-7-(9H-carbazol-9-yl)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−7−(9H−カルバゾール−9−イル)−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例35で得られた化合物 100 mg (0.275 mmol)、2−アミノベンゼンチオール 0.15 mL (1.38 mmol)、チタンテトライソプロポキシド 0.16 mL (0.826 mmol)をイソプロピルアルコール 2.8 mL中へ加え、マイクロウェーブ反応装置を用いて120℃、1時間反応させた。反応終了後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製( 展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、目的の化合物を 33 mg (収率25.4%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 9.37 (s, 1H), 8.43 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 8.20 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.69 (dd, J = 8.4 and 1.5 Hz, 1H), 7.62-7.57 (m, 3H), 7.52-7.46 (m, 3H), 7.36(t, J = 7.2 Hz, 3H), 4.52 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 1.36 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
Absorptionλmax 402 nm in toluene, Fluorescence λem 442 nm in toluene.ΦFL 97% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図10に示す。
[実施例38]
7-(diethylamino)-1-ethyl-3-(methylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)−1−エチル−3−(メチルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例30において、実施例33で得られた化合物 57 mg (0.194 mmol)を用いて同様にして合成した結果、目的の化合物を 42 mg (収率66.7%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.38 (s, 1H), 7.50 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.70 (dd, J= 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.54 (q, J = 7.2 Hz, 4H), 3.36(s, 3H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 387 nm in toluene, Fluorescence λem 406 nm in toluene.ΦFL 53% in toluene.
融点:182 ℃, 0.5%重量減少温度:178 ℃, 5%重量減少温度:281 ℃
[実施例39]
7-(diphenylamino)-1-ethyl-3-(methylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジフェニルアミノ)−1−エチル−3−(メチルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例30において、実施例32で得られた化合物 195 mg (0.50 mmol)を用いて同様にして合成した結果、目的の化合物を 124 mg (収率59.3%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.43 (s, 1H), 7.49 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.44-7.38 (m, 4H), 7.28-7.23 (m, 6H), 6.91 (dd, J = 8.7 and 2.1 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.11 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.36 (s, 3H), 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 396 nm in toluene, Fluorescence λem 466 nm in toluene.ΦFL 92% in toluene.
[実施例40]
3-((4-chlorophenyl)sulfonyl)-7-(diethylamino)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(ジエチルアミノ)−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例22において、シアノ酢酸エチルの代わりにp-クロロベンゼンスルホニル酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、3-((4-chlorophenyl)sulfonyl)-7-(diethylamino)quinolin-2(1H)-one(3−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(ジエチルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)を 109 mg (収率27.9%)で得た。得られた化合物を用いて、実施例30と同様にして合成した結果、目的の化合物を 75 mg(収率64.1%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.54 (s, 1H), 8.08 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.70 (dd, J = 9.0 and 2.4 Hz, 1H), 6.30(d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.20 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.51 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 1.31 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.28 (t, J = 6.9 Hz, 6H).
[実施例41]
3-((4-chlorophenyl)sulfonyl)-7-(diphenylamino)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(ジフェニルアミノ)−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成

実施例32において、メタンスルホニル酢酸メチルの代わりにp-クロロベンゼンスルホニル酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例32と同様にして合成した結果、3-((4-chlorophenyl)sulfonyl)-7-(diphenylamino)quinolin-2(1H)-one(3−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(ジフェニルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)を 214 mg (収率43.9%)で得た。
得られた化合物を用いて、実施例30と同様にして合成した結果、目的の化合物を 76 mg(収率33.6%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.61 (s, 1H), 8.09 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.54-7.47 (m, 3H), 7.40 (t, J = 6.9 Hz, 4H), 7.26-7.21 (m, 6H), 6.92 (dd, J = 9.0 and 2.1 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.99 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 1.08 (t, J = 6.9 Hz,3H).
Absorption λmax 405 nm in toluene, Fluorescence λem 475 nm in toluene.ΦFL 94% in toluene.
[実施例42]
7-(diethylamino)-1-ethyl-3-((trifluoromethyl)sulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)−1−エチル−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例22において、シアノ酢酸エチルの代わりにトリフルオロメタンスルホニル酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、7-(diethylamino)-3-((trifluoromethyl)sulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)キノリン−2(1H)−オン)を 25 mg (収率11.4%)で得た。得られた化合物を用いて、実施例30と同様にして合成した結果、目的の化合物を 67 mg(収率68.4%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.42 (s, 1H), 7.41 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.72 (dd, J= 9.0 and 2.1 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.33 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.56(q, J = 7.2 Hz, 4H), 1.40 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
Absorption λmax 402 nm in toluene, Fluorescence λem 420 nm in toluene.ΦFL 34% in toluene.また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図11に示す。
[実施例43]
7-(diphenylamino)-1-ethyl-3-((trifluoromethyl)sulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジフェニルアミノ)−1−エチル−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例32において、メタンスルホニル酢酸メチルの代わりにトリフルオロメタンスルホニル酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例32と同様にして合成した結果、7-(diphenylamino)-3-((trifluoromethyl)sulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジフェニルアミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)キノリン−2(1H)−オン)を 49 mg (収率9.8%)で得た。得られた化合物を用いて、実施例30と同様にして合成した結果、目的の化合物を 39 mg(収率75.0%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.50 (s, 1H), 7.51-7.42 (m, 5H), 7.32-7.25 (m, 6H),6.89 (dd, J = 9.0 and 2.1 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.08 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.16 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 412 nm in toluene, Fluorescence λem 515 nm in toluene.ΦFL 89% in toluene.
[実施例44]
7-(diethylamino)-1-ethyl-3-(phenylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)−1−エチル−3−(フェニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例22において、シアノ酢酸エチルの代わりにベンゼンスルホニル酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、7-(diethylamino)-3-(phenylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)−3−(フェニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン)を 93 mg (収率26.1%)で得た。得られた化合物を用いて、実施例30と同様にして合成した結果、目的の化合物を 73 mg(収率88.0%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.58 (s, 1H), 8.17-8.13 (m, 2H), 7.63-7.28 (m, 4H),6.70 (dd, J = 9.0 and 2.1 Hz, 1H), 6.30 (d, J =2.1 Hz, 1H), 4.22 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.41 (q, J = 6.9 Hz, 4H), 1.33-1.25 (m, 9H).
Absorption λmax 394 nm in toluene, Fluorescence λem 410 nm in toluene.ΦFL 65% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図12に示す。
[実施例45]
7-(diphenylamino)-1-ethyl-3-(phenylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジフェニルアミノ)−1−エチル−3−(フェニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例22において、シアノ酢酸エチルの代わりにベンゼンスルホニル酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、7-(diphenylamino)-3-(phenylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−(ジフェニルアミノ−3−(フェニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン)を 165 mg (収率36.4%)で得た。得られた化合物を用いて、実施例30と同様にして合成した結果、目的の化合物を 73 mg(収率41.7%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.64 (s, 1H), 8.17-8.13 (m, 2H), 7.62-7.49 (m, 4H),
7.42-7.36 (m, 4H), 7.25-7.20 (m, 6H), 6.90 (dd, J =8.4 and 2.1 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.98 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.07 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 403 nm in toluene, Fluorescence λem 469 nm in toluene.ΦFL 95% in toluene.
[実施例46]
7-(diethylamino)-3-(4,6-diphenyl-1,3,5-triazin-2-yl)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(7−(ジエチルアミノ)−3−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
7-ジエチルアミノ-1-エチル-3-ホルミルキノリン-2-オン 300 mg (1.10 mmol)、ベンズアミジン塩酸塩 345 mg (2.20 mmol) のDMSO 2.0 mL混合溶液中に、炭酸セシウム 720 mg (2.21 mmol)を加えた後、90℃で12時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル、水で分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて静置、濾過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製(展開溶媒; ヘキサン/酢酸エチル = 9/1)した。さらに得られた生成物をエタノールで再結晶することで、目的の化合物を 178 mg (収率34%)で得た。
1H-NMR(400 MHz, DMSO-d6): δ = 8.85 (s, 1H), 8.72-8.70 (m, 4H), 7.77 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.72-7.63 (m, 6H), 6.80 (dd, J = 2.0 and 8.8 Hz, 1H), 6.45 (s, 1H), 4.38 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 3.56 (q, J = 7.1 Hz, 4H), 1.31 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.21(t, J = 7.1 Hz, 6H).
Absorption λmax 413 nm in toluene, Fluorescence λem 453 nm in toluene.ΦFL 52% in toluene.
融点:221 ℃, 0.5%重量減少温度:290 ℃, 5%重量減少温度:365 ℃
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図13に示す。
[実施例47]
7-(diphenylamino)-2-oxo-1-vinyl-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−ジフェニルアミノ−2−オキソ−1−ビニル−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル)の合成
7-(diphenylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−ジフェニルアミノ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル) 337 mg (1.0 mmol)、ヨウ化銅 9.5 mg (0.05 mmol) 、炭酸カリウム 276 mg (2.0 mmol)、DMEDA(N,N’−ジメチルエチレンジアミン) 6 μL(0.1 mmol)、臭化ビニル(1.0 M in THF)20 mL (20 mmol)をマイクロウェーブ反応用バイアル瓶に入れ、マイクロウェーブ反応装置を用いて、160℃、2時間反応させた。反応終了後、セライトろ過をし、ろ液を濃縮後、シリカゲルカラムで粗精製(展開溶媒; 塩化メチレン/ヘキサン)し、粗生成物を得た。次いで、逆相シリカゲルカラムを用いて精製(展開溶媒; アセトニトリル/水)し、目的の化合物を 70 mg (収率 32.3%) で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.03 (s, 1H), 7.42-7.36 (m, 5H), 7.27-7.19 (m, 6H), 6.94 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.86 (dd, J =8.4 and 2.1 Hz, 1H), 6.47 (dd, J = 15.9 and 8.4 Hz, 1H), 5.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.43 (d, J = 15.9 Hz, 1H).
Absorption λmax 413 nm in toluene, Fluorescence λem 489 nm in toluene.ΦFL 93% in toluene.
[実施例48]
7-(diphenylamino)-3-(phenylsulfonyl)-1-vinylquinolin-2(1H)-one(7−ジフェニルアミノ−3−フェニルスルホニル−1−ビニルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例47において7-(diphenylamino)-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−ジフェニルアミノ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル)の代わりに、7-(diphenylamino)-3-(methylsulfonyl)quinolin-2(1H)-one(7−ジフェニルアミノ−3−メチルスルホニルキノリン−2(1H)−オン)を用いたこと以外は、実施例47と同様にして合成した結果、目的の化合物を 44 mg (収率 27.5%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.65 (s, 1H), 8.17-8.14 (m, 2H), 7.63-7.49 (m, 4H), 7.40-7.35 (m, 4H), 7.25-7.17 (m, 6H), 6.90 (s, 1H), 6.84 (dd, J = 7.2 and 2.4 Hz, 1H), 6.36 (dd, J = 15.9 and 8.1 Hz, 1H), 5.49 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.34 (d, J = 15.9 Hz, 1H).
Absorption λmax 408 nm in toluene, Fluorescence λem 487 nm in toluene.ΦFL 91% in toluene.
[実施例49]
3-(benzo[d]oxazol-2-yl)-7-(diphenylamino)quinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル−7−(ジフェニルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例32において、メタンスルホニル酢酸メチルの代わりにベンゾオキサゾール酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例32と同様にして合成した結果、目的の化合物を 166 mg (収率 31.4%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 11.76 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 7.79-7.69 (m, 3H), 7.46-7.39 (m, 6H), 7.26-7.20 (m, 6H), 6.79 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.69 (dd, J = 8.7 and 2.1 Hz, 1H).
Absorption λmax 428 nm in toluene, Fluorescence λem 508 nm in toluene.ΦFL 96% in toluene.
[実施例50]
3-(benzo[d]oxazol-2-yl)-7-(diphenylamino)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル−7−ジフェニルアミノ−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例30において、実施例22で得られた化合物の代わりに実施例49で得られた化合物を用いたこと以外は、実施例30と同様にして合成した結果、目的の化合物を 64 mg (収率 58.1%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.65 (s, 1H), 7.85-7.80 (m, 1H), 7.66-7.61 (m, 1H), 7.52 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.42-7.33 (m, 6H), 7.27-7.19 (m, 6H), 6.92 (dd, J = 8.7 and 2.1 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.22 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.22 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 418 nm in toluene, Fluorescence λem 470 nm in toluene.ΦFL 96% in toluene.
融点:218 ℃, 0.5%重量減少温度:288 ℃, 5%重量減少温度:347 ℃
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図14に示す。
[実施例51]
3-(benzo[d]oxazol-2-yl)-7-(diethylamino)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル−7−ジエチルアミノ−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例30において、実施例22で得られた化合物の代わりに実施例51で得られた化合物を用いたこと以外は、実施例30と同様にして合成した結果、目的の化合物を 17 mg (収率 20.7%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.62 (s, 1H), 7.83-7.78 (m, 1H), 7.66-7.60 (m, 1H), 7.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.35-7.32 (m, 2H), 6.70 (dd, J = 9.0 and 2.1 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.45 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.54 (q, J = 7.2 Hz, 4H), 1.46 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
融点:181 ℃, 0.5%重量減少温度:182 ℃, 5%重量減少温度:307 ℃
Absorption λmax 411 nm in toluene, Fluorescence λem 450 nm in toluene.ΦFL 98% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図15に示す。
[実施例52]
3-(1H-benzo[d]imidazol-2-yl)-7-(diphenylamino)quinolin-2(1H)-one(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−7−(ジフェニルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例32において、メタンスルホニル酢酸メチルの代わりにベンゾイミダゾール酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例32と同様にして合成した結果、目的の化合物を 141 mg (収率 32.9%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 12.52 (s, 1H), 11.99 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 7.75 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.69-7.66 (m, 1H), 7.62-7.59 (m, 1H), 7.45-7.39 (m, 4H), 7.24-7.15 (m, 7H), 6.89 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 9.0 and 2.1 Hz, 1H).
Absorption λmax 436 nm in toluene, Fluorescence λem 495 nm in toluene.ΦFL 100% in toluene.
[実施例53]
3-(1H-benzo[d]imidazol-2-yl)-7-(diphenylamino)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−7−ジフェニルアミノ−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
7-diphenylamino-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbaldehyde(7−ジフェニルアミノ−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボアルデヒド) 86mg (0.233 mmol) 、o-フェニレンジアミン 41 mg(0.373 mmol)をメタノール 15 mLに加え、マイクロウェーブ反応装置を用いて140℃、30分間反応させた。反応終了後、エバポレーターで溶媒を留去し、析出した結晶をろ別し、メタノールで洗浄した。得られた固体を真空乾燥させることで、目的の化合物を42 mg(収率 39.6%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 12.59 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 7.85 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.67-7.60 (m, 2H), 7.46-7.41 (m, 4H), 7.25-7.20 (m, 6H), 7.19-7.15 (m, 2H), 6.85 (s, 1H), 6.84 (dd, J = 7.2 and 2.1 Hz, 1H), 4.17 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.11 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 415 nm in toluene, Fluorescence λem 462 nm in toluene.ΦFL 99% in toluene.
融点:176 ℃, 0.5%重量減少温度:234 ℃, 5%重量減少温度:343 ℃
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図16に示す。
[実施例54]
3-(1H-benzo[d]imidazol-2-yl)-7-(diethylamino)quinolin-2(1H)-one(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−7−(ジエチルアミノ)キノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例53において、7-diphenylamino-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbaldehyde(7−ジフェニルアミノ−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボアルデヒド)の代わりに、7-diethylamino-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbaldehyde(7−ジエチルアミノ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボアルデヒド)を用いたこと以外は、実施例53と同様にして合成した結果、目的の化合物を 34 mg (収率 20.5%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 12.44 (s, 1H), 11.84 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 7.68-7.64 (m, 2H), 7.59-7.56 (m, 1H), 7.17-7.12 (m, 2H), 6.76 (dd, J = 9.0 and 2.1 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.44 (q, J = 7.2 Hz, 4H), 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 6H).
Absorption λmax 434 nm in toluene, Fluorescence λem 454 nm in toluene.ΦFL 100% in toluene.
[実施例55]
3-(1H-benzo[d]imidazol-2-yl)-7-(diethylamino)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−7−ジエチルアミノ−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例53において、7-Diphenylamino-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbaldehyde(7−ジフェニルアミノ−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボアルデヒド)の代わりに、7-Diethylamino-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbaldehyde(7−エチルアミノ−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボアルデヒド)を用いたこと以外は、実施例53と同様にして合成した結果、目的の化合物を 69 mg (収率 38.3%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 12.53 (s, 1H), 8.86 (s, 1H), 7.75 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.67-7.62 (m, 1H), 7.59-7.56 (m, 1H), 7.18-7.10 (m, 2H), 6.83 (dd, J = 9.0 and 2.1 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 4.44 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.54 (q, J = 6.9 Hz, 4H), 1.30 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.19 (t, J = 6.9 Hz, 6H).
Absorption λmax 407 nm in toluene, Fluorescence λem 444 nm in toluene.ΦFL 97% in toluene.
融点:170 ℃, 0.5%重量減少温度:240 ℃, 5%重量減少温度:316 ℃
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図17に示す。
[実施例56]
3-(benzo[d]oxazol-2-yl)-7-(9H-carbazol-9-yl)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル−7−(9H−カルバゾール−9−イル)−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例37において、ベンゾチアゾール酢酸エチルの代わりにベンゾオキサゾール酢酸エチル用いたこと以外は、実施例56と同様にして合成した結果、目的の化合物を 200 mg(収率 50.8%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 8.33-8.30 (m, 3H), 7.92-7.83 (m, 3H), 7.68-7.60 (m, 3H), 7.53-7.47 (m, 4H), 7.36 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.44 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 1.33 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
Absorption λmax 395 nm in toluene, Fluorescence λem 438 nm in toluene.ΦFL 87% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図18に示す。
[実施例57]
3-(1H-benzo[d]imidazol-2-yl)-7-(9H-carbazol-9-yl)-1-ethylquinolin-2(1H)-one(3−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル−7−(9H−カルバゾール−9−イル)−1−エチルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例37において、シアノ酢酸エチルの代わりに、N−t−ブトキシカルボニルベンゾイミダゾール酢酸エチル用いたこと以外は、実施例22と同様にして合成した結果、3-(1H-Benzo[d]imidazol-2-yl)-7-(9H-carbazol-9-yl)quinolin-2(1H)-one(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−7−(9H−カルバゾール−9−イル)キノリン−2(1H)−オン) 164 mg (収率 61.0%)で得た。
得られた化合物 164 mg(0.385 mmol)、二炭酸−ジ−t−ブチル 176 mg(0.808 mmol)、DMAP(N,N−ジメチルアミノピリジン)1欠片を塩化メチレン 7.6 mL、DMA 3.8 mL中に加え、室温下30分間反応させた。反応終了後、酢酸エチル/水で分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムを加えて静置、ろ過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製(展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、2-(7-(9H-Carbazol-9-yl)-2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)benzo[d]imidazole-1-carboxylic acid tert-butyl ester(2−(7−(9H−カルバゾール−9−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボン酸−t−ブチルエステル)を170 mg(収率 83.7%)で得た。得られた化合物 170 mg (0.323 mmol)を用いて、実施例30と同様にして合成した結果、2-(7-(9H-Carbazol-9-yl)-1-ethyl-2-oxo-1,2-dihydroquinolin-3-yl)benzo[d]imidazole-1-carboxylic acid tert-butyl ester(2−(7−(9H−カルバゾール−9−イル)−1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボン酸−t−ブチルエステル) 106 mg (収率 59.2%)で得た。
得られた化合物をTFA 2 mL、塩化メチレン 2 mL中に加え、室温下で10分間反応させた。反応終了後エバポレーターで溶媒を留去し、酢酸エチル、飽和重曹水で分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムを加えて静置、ろ過後エバポレーターで溶媒を留去し、シリカゲルカラムで精製(展開溶媒; 酢酸エチル/ヘキサン)し、目的の化合物を 79 mg (収率 90.8%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ = 12.80 (s, 1H), 9.28 (s, 1H), 8.37-8.30 (m, 3H), 7.97 (s, 1H), 7.74-7.66 (m, 3H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.50 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.36 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.27-7.21 (m, 2H), 4.53 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.38 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
Absorption λmax 396 nm in toluene, Fluorescence λem 434 nm in toluene.ΦFL 79% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図19に示す。
[実施例58]
10-(benzo[d]thiazol-2-yl)-12-ethyl-2,3,5,6,7,12-hexahydro-1H,11H-pyrido[3,2,1-gh][1,7]phenanthrolin-11-one(10−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−12−エチル−2,3,5,6,7,12−ヘキサヒドロ−1H,11H−ピリド[3,2,1−gh][1,7]フェナントロリン−11−オン)の合成
実施例37において、カルバゾリル-2-アミノベンズアルデヒドの代わりに8-エチルアミノ-9-ホルミルジュロリジンを用いたこと以外は、実施例37と同様にして合成した結果、目的の化合物を 44 mg(収率 29.7%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.76 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.48 (dt, J = 8.4 and 1.2 Hz, 1H), 7.35 (dt, J = 8.4 and 1.2 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 4.45 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.40 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.38 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.83 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.07-1.93 (m, 4H), 1.50 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
Absorption λmax 454 nm in toluene, Fluorescence λem 488 nm in toluene.ΦFL 98% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図20に示す。
[実施例59]
10-(benzo[d]oxazol-2-yl)-12-ethyl-2,3,5,6,7,12-hexahydro-1H,11H-pyrido[3,2,1-gh][1,7]phenanthrolin-11-one(10−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−12−エチル−2,3,5,6,7,12−ヘキサヒドロ−1H,11H−ピリド[3,2,1−gh][1,7]フェナントロリン−11−オン)の合成
実施例58において、ベンゾチアゾール酢酸エチルの代わりにベンゾオキサゾール酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例58と同様にして合成した結果、目的の化合物を 104 mg(収率 36.0%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.45 (s, 1H), 7.83-7.77 (m, 1H), 7.63-7.59 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 2H), 7.07 (s, 1H), 4.35 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 3.39 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.38 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.81 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.07-1.92 (m, 4H), 1.54 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
Absorption λmax 439 nm in toluene, Fluorescence λem 481 nm in toluene.ΦFL 95% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図21に示す。
[実施例60]
10-(1H-benzo[d]imidazol-2-yl)-12-ethyl-2,3,5,6,7,12-hexahydro-1H,11H-pyrido[3,2,1-gh][1,7]phenanthrolin-11-one(10−(ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−12−エチル−2,3,5,6,7,12−ヘキサヒドロ−1H,11H−ピリド[3,2,1−gh][1,7]フェナントロリン−11−オン)の合成
実施例58において、ベンゾチアゾール酢酸エチルの代わりにベンゾイミダゾール酢酸エチルを用いたこと以外は、実施例58と同様にして合成した結果、目的の化合物を 133 mg(収率 46.2%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 12.17 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.79 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.51-7.48 (m, 1H), 7.30-7.21 (m, 2H), 7.12 (s, 1H), 4.42 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.39 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.37 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.83 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.07-1.92 (m, 4H), 1.51 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
Absorption λmax 428 nm in toluene, Fluorescence λem 482 nm in toluene.ΦFL 90% in toluene.
また、得られた化合物についてのサイクリックボルタンメトリー(CV)のグラフを図22に示す。
[実施例61]
3-(benzo[d]oxazol-2-yl)-7-(diphenylamino)-1-vinylquinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−7−ジエチルアミノ−1−ビニルキノリン−2(1H)−オン)の合成
実施例47において、7-diphenylamino-2-oxo-1,2-dihydroquinoline-3-carbonitrile(7−ジフェニルアミノ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボニトリル)の代わりに3-(Benzo[d]oxazol-2-yl)-7-(diphenylamino)quinolin-2(1H)-one(3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−7−(ジフェニルアミノキノリン)−2(1H)−オン)を用いたこと以外は、実施例47と同様にして合成した結果、目的の化合物を 31 mg (収率 9.1%)で得た。
1H-NMR(300 MHz, CDCl3): δ = 8.68 (s, 1H), 7.85-7.80 (m, 1H), 7.65-7.61 (m, 1H), 7.51 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.42-7.34 (m, 6H), 7.24-7.19 (m, 6H), 7.06 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 8.7 and 2.1 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 15.9 and 8.7 Hz, 1H), 5.57 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.46 (d, J = 15.9 Hz, 1H).
Absorption λmax 423 nm in toluene, Fluorescence λem 481 nm in toluene.ΦFL 97% in toluene.

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)で示されるカルボスチリル化合物を含む、蛍光色素剤。
    [一般式(1)中、
    1は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基またはその塩、スルホ基またはその塩、リン酸基またはその塩、置換もしくは非置換の脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、
    2は、酸素原子であり、
    3は、ハロゲン原子、カルボキシル基、エステル基、アミド基、スルホ基、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、ニトロ基、シアノ基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、シアノ基を有する不飽和脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、
    4〜R6及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホ基、アミノ基、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、
    4〜R8のうち、互いに隣接する基が結合して環を形成していてもよく、
    7は、水素原子、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の芳香族基、基−NR910、または基−OR11であり、
    9及びR10は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基であり、
    9及びR10は、互いに結合して環を形成してもよく、
    11は、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基である。]
  2. 前記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物が、下記一般式(11)で表されるカルボスチリル化合物である、請求項1に記載の蛍光色素剤。
    [一般式(11)中、R1、R6、R7、及びR8は、それぞれ、上記一般式(1)と同じである。]
  3. 前記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物が、下記一般式(12)で表されるカルボスチリル化合物である、請求項1に記載の蛍光色素剤。
    [一般式(12)中、R1、R6、R7、及びR8は、それぞれ、上記一般式(1)と同じである。]
  4. 前記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物が、下記一般式(13)で表されるカルボスチリル化合物である、請求項1に記載の蛍光色素剤。
    [一般式(13)中、R1、R6、R7、及びR8は、それぞれ、上記一般式(1)と同じである。]
  5. 前記一般式(1)で表されるカルボスチリル化合物が、下記一般式(14)、(15)または(16)で表されるカルボスチリル化合物である、請求項1に記載の蛍光色素剤。
    [一般式(14)、(15)及び(16)中、R1、R6、R7、及びR8は、それぞれ、上記一般式(1)と同じであり、R14は、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基である。]
  6. 下記一般式(1a)で示される、カルボスチリル化合物。
    [一般式(1a)中、
    1aは、水素原子、または置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基であり、
    11aは、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基である。]
  7. 下記一般式(1b)で示される、カルボスチリル化合物。
    [一般式(1b)中、
    1bは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基またはその塩、スルホ基またはその塩、リン酸基またはその塩、置換もしくは非置換の脂肪族基、または置換もしくは非置換の芳香族基であり、
    3bは、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の芳香族スルホニル基、シアノ基、シアノ基を有するC1−C10脂肪族不飽和基、またはシアノ基を有するC3−C12芳香族基であり、
    7bは、水素原子、置換もしくは非置換の脂肪族基、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の芳香族基、基−NR9b10b、または基−OR11bであり、
    9b及びR10bは、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪
    族基、または置換もしくは非置換のC3−C12芳香族基であり、
    11bは、置換もしくは非置換のC1−C10脂肪族基である。]
  8. 下記式で示される、カルボスチリル化合物。
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