JP2019038915A - 樹脂部材の表面改質方法及び組立体 - Google Patents

樹脂部材の表面改質方法及び組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019038915A
JP2019038915A JP2017160978A JP2017160978A JP2019038915A JP 2019038915 A JP2019038915 A JP 2019038915A JP 2017160978 A JP2017160978 A JP 2017160978A JP 2017160978 A JP2017160978 A JP 2017160978A JP 2019038915 A JP2019038915 A JP 2019038915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
resin member
crystalline
adhesive
assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017160978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7002249B2 (ja
Inventor
真悟 近藤
Shingo Kondo
真悟 近藤
勝 堀
Masaru Hori
勝 堀
健治 石川
Kenji Ishikawa
健治 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya University NUC
Denso Corp
Original Assignee
Nagoya University NUC
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagoya University NUC, Denso Corp filed Critical Nagoya University NUC
Priority to JP2017160978A priority Critical patent/JP7002249B2/ja
Publication of JP2019038915A publication Critical patent/JP2019038915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7002249B2 publication Critical patent/JP7002249B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】簡素な方法により樹脂部材における所望の部分を局所的に改質することができる樹脂部材の表面改質方法およびこの表面改質方法により形成された改質部を有する組立体を提供する。【解決手段】非結晶性樹脂からなる非結晶性樹脂部11と、結晶性樹脂からなる結晶性樹脂部12とを備えた樹脂部材1を準備する。この樹脂部材1における、非結晶性樹脂部11を含む表面の少なくとも一部に1×1014〜1×1016cm-2の酸素ラジカルRを照射することにより、非結晶性樹脂部11の表面に選択的に改質部111を形成することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂部材の表面改質方法及びこの表面改質方法により改質された樹脂部材を備えた組立体に関する。
樹脂部材は、車両や電気機器等の種々の機器の外装材として多用されている。樹脂部材をこれらの機器に取り付けるに当たっては、接着剤及び粘着剤等の接合材を介して樹脂部材を車両等の機器に接合することがある。また、例えば、樹脂部材と、液晶パネル、発光体、表面を保護する保護材及び装飾フィルム等とを予め接合して組立体を作製した後、この組立体を機器に取り付けることもある。
樹脂部材と相手方部材の接合には、通常、接着剤及び粘着剤等の接合材が使用されている。また、接合材を介して樹脂部材と相手方部材とを接合した後、相手方部材からの樹脂部材の剥離を長期間に亘って抑制するために、樹脂部材の表面に改質処理が施されることがある。この種の改質処理として、酸素ラジカルを含むプラズマを処理対象物の表面に供給する、いわゆる酸素プラズマ処理の適用が検討されている。例えば特許文献1には、処理対象面の背面側においてプラズマを発生させ、プラズマ中の酸素ラジカルのみを処理対象面に作用させる表面改質方法が記載されている。
特開2007−250731号公報
特許文献1のように、酸素ラジカルを樹脂部材の表面に作用させて改質処理を行う場合、酸素ラジカルが照射された樹脂部材の全面が改質される。しかし、酸素ラジカルの照射によって樹脂部材の表面を改質した場合、例えば、改質前に比べて外観が劣化する、撥水性が低下する、表面にほこりや皮脂等の汚れが付着しやすくなる等の種々の問題が生じるおそれがある。
これらの問題を回避しつつ接合材との接合性を向上させるためには、樹脂部材における所望の部分を局所的に改質すればよい。樹脂部材の表面を局所的に改質しようとする場合、一般的には、改質しようとする部分以外の部分を酸素ラジカル等から保護するためにマスキング等の手法が採用されている。しかし、この場合には、樹脂部材にマスキング材を被覆する作業や、改質後にマスキング材を除去する作業を行う必要があるため、改質処理が煩雑になるおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、簡素な方法により樹脂部材における所望の部分を局所的に改質することができる樹脂部材の表面改質方法およびこの表面改質方法により形成された改質部を有する組立体を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、非結晶性樹脂からなる非結晶性樹脂部(11)と、結晶性樹脂からなる結晶性樹脂部(12、124)とを備えた樹脂部材(1、102、103、104)を準備し、
前記樹脂部材における、前記非結晶性樹脂部を含む表面の少なくとも一部に1×1014〜1×1016cm-2の酸素ラジカル(R)を照射することにより、前記非結晶性樹脂部の表面に選択的に改質部(111)を形成する、樹脂部材の表面改質方法にある。
本発明の他の態様は、非結晶性樹脂からなる非結晶性樹脂部(11)と、結晶性樹脂からなる結晶性樹脂部(12、124)と、前記非結晶性樹脂部の表面の少なくとも一部に形成された改質部(111)とを備えた樹脂部材(1、102)と、
前記改質部上に配置された接合材(32)と、
前記接合材を介して前記樹脂部材に接合された相手方部材(4)と、を有し、
前記改質部は、前記の態様の樹脂部材の表面改質方法により形成されている、組立体(3、303、304)にある。
前記樹脂部材の表面改質方法においては、非結晶性樹脂部と結晶性樹脂部という互いに異なる樹脂からなる部分を備えた樹脂部材を準備し、この樹脂部材の表面における、少なくとも結晶性樹脂部の一部に前記特定の量の酸素ラジカルを照射する。これにより、結晶性樹脂部の改質を抑制しつつ、非結晶性樹脂部における酸素ラジカルが照射された部分を選択的に改質することができる。
即ち、従来の表面処理方法においては、改質後の樹脂部材の表面特性を所望の特性とするための手段として、プラズマを発生する際の条件や、酸素ラジカルの照射時間等を調節する手段が採用されていた。しかし、酸素ラジカルの量を測定することは困難であったため、前述の条件を変更した場合に、どの程度酸素ラジカルの照射量が変動するかを明らかにすることは困難であった。そのため、従来の表面処理方法では、非結晶性樹脂部を選択的に改質する処理条件を見出すことが難しかった。
これに対し、発明者らは、鋭意検討の結果、プラズマ中に含まれる酸素ラジカルの量を直接的に測定する手法を見出した。そして、酸素ラジカルの量の測定が可能となったことにより、初めて、前記特定の量の酸素ラジカルの照射によって、非結晶性樹脂部の表面を選択的に改質できることを見出し、本発明の完成に至ったのである。
また、前記の態様の表面改質方法によれば、樹脂部材における、改質部を形成しようとする部分に非結晶性樹脂部を配置することにより、マスキング等の手法によらず、所望する部分に局所的に改質部を形成することができる。
前記の態様の組立体は、前記の態様の表面改質方法が施された樹脂部材と、樹脂部材の改質部上に配置された接合材と、接合材を介して樹脂部材に接合された相手方部材とを有している。そのため、前記組立体は、樹脂部材と接合材との接合性に優れている。それ故、相手方部材からの樹脂部材の剥離を長期間に亘って抑制することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、簡素な方法により樹脂部材における所望の部分を局所的に改質することができる樹脂部材の表面改質方法およびこの表面改質方法により形成された改質部を有する組立体を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、樹脂部材の表面改質方法の要部を示す断面図である。 実施形態2における、表示器として構成された組立体の要部を示す断面図である。 実施形態3における、灯光器として構成された組立体の要部を示す断面図である。 実施形態4における、化粧板として構成された組立体の要部を示す断面図である。
(実施形態1)
前記樹脂部材の表面改質方法に係る実施形態について、図1を参照して説明する。本実施形態の表面改質方法においては、図1に示すように、非結晶性樹脂からなる非結晶性樹脂部11と、結晶性樹脂からなる結晶性樹脂部12とを備えた樹脂部材1を準備する。そして、樹脂部材1における、非結晶性樹脂部11を含む表面の少なくとも一部に1×1014〜1×1016cm-2の酸素ラジカルRを照射することにより、非結晶性樹脂部11の表面に選択的に改質部111を形成する。
樹脂部材1の形状は特に限定されるものではないが、例えば本実施形態の樹脂部材1は、図1に示すように、板状を呈している。
また、樹脂部材1は、非結晶性樹脂部11と、非結晶性樹脂部11に隣接して配置された結晶性樹脂部12とを有している。樹脂部材1における非結晶性樹脂部11の数、配置及び形状は、本実施形態の態様に限られず、種々の態様を採り得る。同様に、結晶性樹脂部12の数、配置、形状も、本実施形態の態様に限られず、種々の態様を採り得る。
例えば、樹脂部材1中の非結晶性樹脂部11及び結晶性樹脂部12の数は、本実施形態のように1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。また、非結晶性樹脂部11は、本実施形態のように結晶性樹脂部12に隣接して配置されていてもよいし、非結晶性樹脂部11と結晶性樹脂部12との間の一部に隙間が形成されていてもよい。更に、非結晶性樹脂部11と結晶性樹脂部12との間に、例えば金属製部材などの他の部材が介在していてもよい。
非結晶性樹脂部11を構成する非結晶性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート(つまりPC)、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(つまりPET)等を使用することができる。
非結晶性樹脂としては、透明樹脂を採用することが好ましい。非結晶性樹脂としての透明樹脂の表面に前記特定の量の酸素ラジカルを照射することにより、無色透明という透明樹脂の外観を損なうことなく、改質部111を形成することができる。それ故、この場合には、車両や電気機器等に組み込まれる表示器や灯光器、あるいは化粧板等の種々の用途に好適な樹脂部材を得ることができる。
透明性、強度及び耐熱性の観点からは、透明樹脂として、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリエチレンテレフタレートのうちいずれか1種を主成分として含む樹脂を使用することが好ましく、ポリカーボネートを主成分として含む樹脂を使用することがより好ましい。なお、前述した「主成分」とは、透明樹脂中の50質量%以上を占める成分をいう。また、主成分以外の成分としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、可塑剤、透明化剤等のプラスチック用添加剤が挙げられる。
結晶性樹脂部12を構成する結晶性樹脂としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド(つまりPPS)、ポリブチレンテレフタレート(つまりPBT)、シンジオタクチックポリスチレン(つまりSPS)、ポリアミド(つまりPA)、アイソタクチックポリプロピレン(つまりiPP)等を使用することができる。
結晶性樹脂としては、エンジニアリングプラスチックを採用することが好ましい。この場合には、結晶性樹脂部12の強度及び耐熱性をより向上させることができる。結晶性樹脂部12の強度及び耐熱性をより向上させる観点からは、エンジニアリングプラスチックとして、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート、シンジオタクチックポリスチレンまたはポリアミドのうちいずれか1種を主成分として含む樹脂を使用することがより好ましい。
前記の構成を有する樹脂部材1に改質部111を形成するに当たっては、図2に示すように、樹脂部材1の表面における非結晶性樹脂部11を含む少なくとも一部に1×1014〜1×1016cm-2の酸素ラジカルRを照射すればよい。樹脂部材1に照射する酸素ラジカルRの量(単位:cm-2)は、単位面積及び単位時間当たりの酸素ラジカルRの流束(単位:cm-2-1)に酸素ラジカルRの照射時間(単位:s)を乗じることにより算出される値である。
前述した酸素ラジカルRの流束は、例えば、以下の方法により測定することができる。まず、酸素ラジカルRを含む雰囲気に光を照射し、酸素ラジカルRに由来する波長における吸光度を測定する。この際、当該吸光度が酸素ラジカルRの密度と比例するように測定の吸収長を設定することにより、吸光度から雰囲気中の酸素ラジカルRの密度ρ(単位:cm-3)を算出することができる。また、酸素ラジカルRの温度を測定し、この温度に基づいて酸素ラジカルRの熱速度v(単位:cm・s-1)を算出することができる。
このようにして得られた酸素ラジカルRの密度ρと熱速度vとを用い、下式により酸素ラジカルRの流束Φを算出することができる。
Φ=1/4×ρ×v
結晶性樹脂部12の改質をより効果的に抑制する観点からは、樹脂部材1の表面に照射する酸素ラジカルRの量を5×1014〜5×1015cm-2とすることが好ましい。
樹脂部材1に照射する酸素ラジカルRは、例えば、プラズマ中に含まれるものであってもよいし、樹脂部材1の表面においてコロナ放電を発生させる、いわゆるコロナ放電処理によって発生したものであってもよい。
また、非結晶性樹脂部11を選択的に改質可能な範囲であれば、酸素ラジカルRの照射とともに、樹脂部材1にオゾン、荷電粒子、波長250nm以上の光などが照射されてもよい。なお、オゾン等は、例えば、酸素ガスを含む原料ガスからプラズマを発生させた場合に、酸素ラジカルRとともに発生することがある。オゾン等の照射は、酸素ラジカルRの照射と同時であってもよいし、酸素ラジカルRを照射する前または照射した後に行ってもよい。また、酸素ラジカルRとオゾン等とを同時に照射する場合には、酸素ラジカルRの照射時間の全体に亘ってオゾン等を照射してもよいし、照射時間の一部にオゾン等を照射することもできる。
酸素ラジカルRを含むプラズマを樹脂部材1に照射する場合には、例えば、酸素ラジカルRを含むプラズマを発生させるためのプラズマ発生部21を有するプラズマ照射装置2を使用することができる。例えば、本実施形態のプラズマ照射装置2は、図1に示すプラズマ発生部21、屈曲管22、図には示さない密度測定部及び温度測定部を有している。プラズマ発生部は、樹脂部材1に対向して配置されている。屈曲管22は、プラズマ発生部21から発生したプラズマを樹脂部材1に供給することができる。密度測定部は、屈曲管22の出口における酸素ラジカルRの密度を測定することができる。温度測定部は、プラズマ中の酸素ラジカルRの温度を測定することができる。
屈曲管22は、プラズマ発生部21から樹脂部材1側に延設された入口部221と、入口部221の先端から入口部221と直交する方向に延設された中間部223と、中間部223の先端から樹脂部材1側に延設された出口部225とを有している。入口部221と中間部223との間、及び、中間部223と出口部225との間に屈曲部222、224が形成されている。また、樹脂部材1は、出口部225に対面する位置に配置される。
図には示さないが、密度測定部は、例えば、屈曲管22の出口部225から放出されたプラズマに酸素ラジカルの吸収波長を含む光を照射する光照射部と、プラズマを通過した光を受光し、酸素ラジカルの吸収波長における吸光度を測定する受光部とを有している。光照射部及び受光部は、酸素ラジカルの吸収波長における吸光度が酸素ラジカルの密度に比例するように配置されている。これにより、密度測定部において、酸素ラジカルの吸収波長における吸光度からプラズマ中の酸素ラジカルRの密度を測定することができる。
本実施形態のプラズマ照射装置2において、プラズマ発生部21から発生したプラズマは、入口部221、中間部223及び出口部225を順次通過して樹脂部材1の表面に供給される。また、プラズマ発生部21からプラズマを発生させた場合、ガスの電離によって生じた可視光や紫外光等の光Lが入口部221に沿って直進する。これらの光Lは屈曲管22の形状に沿って曲がることができないため、入口部221と中間部223との間の屈曲部222から先に進むことができない。そのため、プラズマ照射装置2によれば、樹脂部材1への光の照射を抑制しつつ、樹脂部材1に酸素ラジカルRを含むプラズマを照射することができる。そして、プラズマ中の酸素ラジカルRによって非結晶性樹脂部11の表面を改質し、改質部111を形成することができる。
本実施形態のプラズマ照射装置2は、樹脂部材1上を移動可能に構成されている。例えば、図1の矢印200に示すようにプラズマを発生させながらプラズマ照射装置2を移動させることにより、樹脂部材1の片面全体に酸素ラジカルRを含むプラズマを照射することができる。これにより、非結晶性樹脂部11の片面に改質部111を形成することができる。非結晶性樹脂部11における改質部111以外の部分は、酸素ラジカルRの照射による改質がなされていない、非改質部112となる。なお、例えば、プラズマ照射装置2の位置を固定し、プラズマを照射しながら樹脂部材1を移動させることも可能である。
また、例えば、非結晶性樹脂部11または結晶性樹脂部12の一部に酸素ラジカルRが照射されないようにプラズマ照射装置2を移動させることにより、非結晶性樹脂部11における酸素ラジカルRが照射された部分のみに改質部111を形成することもできる。この場合には、結晶性樹脂部12に照射される酸素ラジカルRの量をより低減し、結晶性樹脂部12の改質をより効果的に抑制することができる。
非結晶性樹脂部11の表面の一部に改質部111を設ける場合、改質部111の数や位置、形状は、種々の態様を採り得る。例えば、改質部111の数は、1か所であってもよいし、2か所以上であってもよい。また、改質部111は、非結晶性樹脂部11の平坦部に設けてもよいし、湾曲部に設けてもよい。即ち、改質部111の表面は平坦であってもよいし、凹状または凸状に湾曲していてもよい。
前記の場合において、結晶性樹脂部12へ照射される酸素ラジカルRの量をより低減する観点からは、非結晶性樹脂部11と結晶性樹脂部12との間に隙間を形成する、あるいは、両者の間に他の部材を介在させる等の方法により、非結晶性樹脂部11を結晶性樹脂部12から離隔して配置することが好ましい。非結晶性樹脂部11と結晶性樹脂部12との間の隙間や他の部材の幅は、例えば、プラズマ照射装置2における、プラズマが放出される部分の口径よりも大きい幅とすることができる。即ち、例えばプラズマ照射装置2における屈曲管22の出口部225の口径が直径5mmである場合には、非結晶性樹脂部11を結晶性樹脂部12から5mm以上離れた位置に配置すればよい。
本実施形態の樹脂部材1の表面改質方法においては、非結晶性樹脂部11と結晶性樹脂部12という互いに異なる樹脂からなる部分を備えた樹脂部材1を準備し、この樹脂部材1の表面における、少なくとも非結晶性樹脂部11の一部に前記特定の量の酸素ラジカルRを照射する。これにより、結晶性樹脂部12の改質を抑制しつつ、非結晶性樹脂部11における酸素ラジカルRが照射された部分を選択的に改質することができる。
また、本実施形態の表面改質方法は、樹脂部材1における改質部111を形成しようとする部分に非結晶性樹脂部11を配置することにより、マスキング等の手法によらず、所望する部分に改質部111を形成することができる。それ故、前記の態様の表面改質方法は、従来の方法よりも簡素な方法により樹脂部材1の表面を局所的に改質することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、表示器として構成された組立体3の例である。本実施形態に係る組立体3は、図2に示すように、樹脂部材102と、接合材32と、相手方部材4とを有している。樹脂部材102は、非結晶性樹脂からなる非結晶性樹脂部11と、結晶性樹脂からなる結晶性樹脂部12と、非結晶性樹脂部11の表面の少なくとも一部に形成された改質部111とを備えた樹脂部材102とを有している。接合材32は改質部111上に配置されている。相手方部材4は、接合材32を介して樹脂部材102に接合されている。また、改質部111は、実施形態1の態様の樹脂部材102の表面改質方法により形成されている。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
樹脂部材102の形状は特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すように、板状を呈していてもよい。また、非結晶性樹脂部11及び結晶性樹脂部12の配置、形状及び数等も特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すように、非結晶性樹脂部11の外周縁部に結晶性樹脂部12を配置することができる。非結晶性樹脂部11は、例えば、非結晶性樹脂としての透明樹脂から構成されていてもよい。また、結晶性樹脂部12は、結晶性樹脂としてのポリフェニレンサルファイドから構成されていてもよい。
また、改質部111の配置も特に限定されるものではなく、非結晶性樹脂部11の表面全体に形成されていてもよいし、表面の一部に形成されていてもよい。例えば、本実施形態の改質部111は、非結晶性樹脂部11の片面に形成されている。
改質部111上には、接合材32が配置されている。接合材32としては、例えば、接着剤、粘着剤、接着シート、粘着シートまたは粘着テープ等を使用することができる。接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤等を使用することができる。また、粘着剤としては、例えば、エポキシ樹脂系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤またはシリコーン樹脂系粘着剤等を使用することができる。
接着シートとしては、基材フィルムの両面に前述した接着剤が塗布された接着シートを使用することができる。また、粘着シートとしては、基材の両面に前述した粘着剤が塗布された粘着シートを使用することができる。同様に、粘着テープとしては、基材の片面または両面に前述した粘着剤が塗布された粘着テープを使用することができる。
本実施形態の組立体3において、非結晶性樹脂部11の内表面113には、接合材32を介して、相手方部材4としての表示体41が接合されている。表示体41としては、例えば、TFT(つまり、Thin Film Transistor)液晶パネル等を採用することができる。これにより、表示体41と、表示体41を備えた組立体3とを備えた表示器を構成することができる。
また、非結晶性樹脂部11の外表面114には、例えば図2に示すように、接合材32を介して、相手方部材4としての保護材42が接合されていてもよい。保護材42としては、例えば、ハードコート材や耐UVコート材等を採用することができる。なお、これらの保護材42に代えて、フィルム状の透明なタッチセンサなどを相手方部材4として非結晶性樹脂部11の外表面114に配置してもよい。
結晶性樹脂部12は、例えば、組立体3を車両や電気機器等に取り付けることができるように構成されていてもよい。
本実施形態の組立体3は、例えば以下の方法により作製することができる。即ち、まず、改質部111を備えた樹脂部材102と、相手方部材4としての表示体41と、保護材42とを準備する。そして、接合材32を介して相手方部材4を樹脂部材102の改質部111に接合することにより、組立体3を得ることができる。
本実施形態の組立体3において、相手方部材4としての表示体41及び保護材42は接合材32を介して樹脂部材102の改質部111に接合されている。そのため、樹脂部材102からの相手方部材4の剥離を長期間に亘って抑制することができる。また、改質部111を形成するに当たって前記特定の量の酸素ラジカルRが照射されているため、結晶性樹脂部12の表面の改質が抑制されている。それ故、本実施形態の組立体3によれば、結晶性樹脂部12の表面の撥水性の低下を抑制するとともに、結晶性樹脂部12の表面への汚れの付着を抑制することができる。
更に、本実施形態の組立体3においては、樹脂部材102に照射された酸素ラジカルRの量が前記特定の範囲内であるため、非結晶性樹脂部11の外観の劣化を抑制しつつ改質部111を形成することができる。それ故、本実施形態の組立体3は、例えば、車両用のデジタルメータやインストルメンタルパネル、及び、ナビゲーションシステム等に組み込まれるディスプレイ等の表示器として好適である。
(実施形態3)
本実施形態は、灯光器の部品として構成された組立体303の例である。本実施形態に係る組立体303は、図3に示すように、樹脂部材103と、接合材32と相手方部材4とを有している。樹脂部材103は、板状を呈する非結晶性樹脂部11と、非結晶性樹脂部11の外周縁部に配置された結晶性樹脂部12とを有している。また、非結晶性樹脂部11は、その片面に改質部111を有している。改質部111上には、接合材32と、接合材32を介して樹脂部材103に接合された相手方部材4としての保護材42とが設けられている。
本実施形態の組立体303は、例えば、灯光器のカバーとして使用することができる。組立体303を灯光器のカバーとして使用する場合には、樹脂部材103の厚み方向における改質部111を有しない側に発光体5を配置すればよい。これにより、発光体5と、発光体5を覆う組立体303とを備えた灯光器を構成することができる。発光体5としては、例えば、発光ダイオード等を採用することができる。
発光体5の配置は特に限定されるものではないが、例えば図3に示すように、発光体5を非結晶性樹脂部11と対面する位置に配置することができる。また、非結晶性樹脂部11と発光体5との間には隙間が形成されていてもよい。また、発光体5は、図示しない保持部材により保持されていてもよい。
組立体303は、保持部材に取り付けられていてもよいし、保持部材とは別の部材を介して保持部材に取り付けられていてもよい。組立体303における保持部材に取り付けられる部分に更に改質部111を設け、保持部材と改質部111とを接合材32を介して接合してもよい。その他は実施形態2と同様である。
本実施形態の組立体303は、実施形態2と同様に、樹脂部材103からの保護材42の剥離を長期間に亘って抑制することができる。また、本実施形態の組立体303は、結晶性樹脂部12の表面の撥水性の低下を抑制することができる。本実施形態の組立体303は、例えば、車両用のヘッドランプ等の灯光器の部品として好適である。
(実施形態4)
本実施形態は、化粧板の部品として構成された組立体304の例である。本実施形態に係る組立体304は、図4に示すように、板状を呈する非結晶性樹脂部11と、非結晶性樹脂部11の外周縁部に配置された結晶性樹脂部124と備えた樹脂部材104を有している。非結晶性樹脂部11の片面には改質部111が設けられている。改質部111上には、接合材32と、接合材32を介して樹脂部材104に接合された相手方部材4としての保護材42とが設けられている。
本実施形態の組立体304は、例えば、インク層や金属層等の装飾層を備えた装飾材6のカバーとして使用することができる。組立体304を装飾材6のカバーとして使用する場合には、樹脂部材104の厚み方向における改質部111を有しない側に装飾材6を配置すればよい。これにより、装飾材6と、装飾材6を覆う組立体304とを備えた化粧板を構成することができる。装飾材6としては、例えば、装飾フィルム等を採用することができる。
装飾材6の配置は特に限定されるものではないが、例えば図4に示すように、装飾材6を非結晶性樹脂部11と対面する位置に配置することができる。また、非結晶性樹脂部11と装飾材6との間には隙間が形成されていてもよい。また、装飾材6は、車両等の機器に接合されていてもよいし、図示しない保持部材に保持されていてもよい。
結晶性樹脂部124は、例えば、車両等の機器に組立体304を取り付けることができるように構成されていてもよい。その他は実施形態2と同様である。
本実施形態の組立体304は、実施形態2と同様に、樹脂部材104からの保護材42の剥離を長期間に亘って抑制することができる。また、本実施形態の組立体304は、結晶性樹脂部12の表面の撥水性の低下を抑制することができる。本実施形態の組立体304は、例えば、車両用のインストルメンタルパネルや、ミリ波等の電波を透過可能に構成されたエンブレム等の化粧板の部品として好適である。
(実験例1)
本例は、酸素ラジカルの照射量を種々変更した場合に、非結晶性樹脂部の表面に選択的に改質部を形成できるか否かを評価した例である。本例においては、接合材としての接着剤と、酸素ラジカルの照射量を種々変更した樹脂との接合性に基づいて改質部の有無を評価した。
具体的には、まず、表1に示すように、種々の樹脂からなる板材を準備し、その片面に実施形態1のプラズマ照射装置2を用いて酸素ラジカルを含むプラズマを照射した。なお、プラズマの原料ガスとしては、酸素とアルゴンとの混合ガスを使用した。また、原料ガスの電離には、周波数13.56MHz、出力140Wのマイクロ波を使用した。
そして、プラズマが照射された板材と、別途準備した被着材とを、表1に示す接合材を介して接合し、JIS K6850:1999に規定された試験片を作製した。なお、被着材としては、鋼板を使用した。
得られた試験片を用い、JIS K6850:1999に規定された方法に基づき引張せん断接着試験を実施した。各試験片のせん断接着強さは、表1中の「接着強さ」欄に示した通りであった。
また、試験が完了した後、接合材の破壊の態様を目視により観察した。その結果、接合材の破壊態様が完全な凝集破壊であった場合には、表1中の「破壊態様」欄に記号「A+」を、凝集破壊した部分と、透明樹脂と接合材との間の界面において界面破壊した部分とが混在していた場合には、同欄に記号「A」を、完全な界面破壊であった場合には、同欄に記号「B」を記載した。
接合材の破壊態様の評価においては、接合材の少なくとも一部が凝集破壊していた記号「A+」「A」の場合を、改質部が形成されたために樹脂と接合材との接合性が向上したとして合格と判定した。また、接合材の全面が界面破壊していた記号「B」の場合を、改質部が形成されなかったため樹脂と接合材との接合性が向上したとして不合格と判定した。
Figure 2019038915
表1に示したように、非結晶性樹脂であるPC、アクリル樹脂、PETに前記特定の量の酸素ラジカルを照射した場合には、いずれの接着剤との組合せにおいても、接着剤の一部または全面が凝集破壊した。これらの中でも、PC、アクリル樹脂、PETに1×1016cm-2の酸素ラジカルを照射した場合には、接着剤の全面が凝集破壊しただけではなく、酸素ラジカルの照射量が1×1014cm-2の場合及び1×1016cm-2に比べて接着強さが高くなった。
一方、非結晶性樹脂であるPC、アクリル樹脂、PETに照射した酸素ラジカルの量が前記特定の範囲外であった場合には、いずれの接着剤との組合せにおいても、接着剤の全面が界面破壊した。
また、結晶性樹脂であるPPS、PBT、SPS、PAに1×1016cm-2以下の酸素ラジカルを照射した場合には、接着剤の全面が界面破壊した。一方、これらの結晶性樹脂に酸素ラジカルの照射量が1×1017cm-2の場合には、いずれの接着剤との組合せにおいても、接着剤の一部または全面が凝集破壊した。
(実験例2)
本例は、実験例1と同様に、酸素ラジカルの照射量を種々変更した場合に、非結晶性樹脂部の表面に選択的に改質部を形成できるか否かを評価した例である。本例においては、接合材としての粘着剤と、酸素ラジカルを照射した樹脂との接合性に基づいて改質部の有無を評価した。
具体的には、まず、表2に示す樹脂からなる板材を準備し、その片面に表2に示す量の酸素ラジカルを照射した。そして、この板材における酸素ラジカルが照射された面に接合材としての粘着剤を備えた粘着フィルムを貼り付けて、JIS K6854−1:1999に規定された試験片を作製した。
得られた試験片を用い、JIS K6854−1:1999に準拠した方法により90度はく離接着強さ試験を行った。この試験により得られるはく離せん断接着強さ(単位:N/mm)の値は、引張りせん断接着強さ(単位:MPa)の値の概ね1/10となることが経験的に知られている。それ故、表2中の「接着強さ」欄には、各試験片のはく離せん断接着強さ(単位:N/mm)の値を10倍し、引張りせん断接着強さ(単位:MPa)に換算した値を記載した。
また、試験が完了した後、接合材の破壊の態様を目視により観察した。その結果、接合材の破壊態様が完全な凝集破壊であった場合には、表2中に記号「A+」を、凝集破壊と、透明樹脂と接合材との間の界面破壊とが混在していた場合には、同表に記号「A」を、完全な界面破壊であった場合には、同表に記号「B」を記載した。
Figure 2019038915
表2に示したように、非結晶性樹脂であるPC、アクリル樹脂、PETに前記特定の範囲の酸素ラジカルを照射した場合には、実験例1と同様に、いずれの粘着剤との組合せにおいても、粘着剤の一部または全面が凝集破壊した。これらの中でも、PC、アクリル樹脂、PETに1×1016cm-2の酸素ラジカルを照射した場合には、接着剤の全面が凝集破壊しただけではなく、酸素ラジカルの照射量が1×1014cm-2の場合及び1×1016cm-2に比べて接着強さが高くなった。
一方、非結晶性樹脂であるPC、アクリル樹脂、PETに照射した酸素ラジカルの量が前記特定の範囲外であった場合には、いずれの接着剤との組合せにおいても、接着剤の全面が界面破壊した。
また、結晶性樹脂であるPPS、PBT、SPS、PAに1×1016cm-2以下の酸素ラジカルを照射した場合には、接着剤の全面が界面破壊した。一方、これらの結晶性樹脂に酸素ラジカルの照射量が1×1017cm-2の場合には、いずれの粘着剤との組合せにおいても、粘着剤の一部または全面が凝集破壊した。
これらの実験例1〜2の結果から、結晶性樹脂部と非結晶性樹脂部とを備えた樹脂部材に前記特定の範囲の酸素ラジカルを照射することにより、非結晶性樹脂部の表面に選択的に改質部を形成可能であることが理解できる。また、酸素ラジカルの量を前記特定の範囲とすることにより、結晶性樹脂部の改質を抑制可能であることが理解できる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、実施形態3においては、灯光器における発光体5を覆うことにより、灯光器のカバーとして使用可能な組立体303の例を示したが、組立体303の用途はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態3における発光体5に代えて表示体41を配置することにより、組立体303を表示器のカバーとして使用することもできる。
1、102、103、104 樹脂部材
11 非結晶性樹脂部
111 改質部
12、124 結晶性樹脂部
3、303、304 組立体
32 接合材
4 相手方部材

Claims (8)

  1. 非結晶性樹脂からなる非結晶性樹脂部(11)と、結晶性樹脂からなる結晶性樹脂部(12、124)とを備えた樹脂部材(1、102、103、104)を準備し、
    前記樹脂部材における、前記非結晶性樹脂部を含む表面の少なくとも一部に1×1014〜1×1016cm-2の酸素ラジカル(R)を照射することにより、前記非結晶性樹脂部の表面に選択的に改質部(111)を形成する、樹脂部材の表面改質方法。
  2. 前記非結晶性樹脂は透明樹脂である、請求項1に記載の樹脂部材の表面改質方法。
  3. 前記透明樹脂は、ポリカーボネート、アクリル樹脂またはポリエチレンテレフタレートのうちいずれか1種を含んでいる、請求項2に記載の樹脂部材の表面改質方法。
  4. 前記結晶性樹脂はエンジニアリングプラスチックである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂部材の表面改質方法。
  5. 前記エンジニアリングプラスチックは、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート、シンジオタクチックポリスチレンまたはポリアミドのうちいずれか1種を含んでいる、請求項4に記載の樹脂部材の表面改質方法。
  6. 非結晶性樹脂からなる非結晶性樹脂部(11)と、結晶性樹脂からなる結晶性樹脂部(12、124)と、前記非結晶性樹脂部の表面の少なくとも一部に形成された改質部(111)とを備えた樹脂部材(1、102、103、104)と、
    前記改質部上に配置された接合材(32)と、
    前記接合材を介して前記樹脂部材に接合された相手方部材(4)と、を有し、
    前記改質部は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂部材の表面改質方法により形成されている、組立体(3、303、304)。
  7. 前記接合材は、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤またはシリコーン樹脂系粘着剤のいずれかである、請求項6に記載の組立体。
  8. 前記組立体は、表示器、灯光器、化粧板またはこれらの部品である、請求項6または7に記載の組立体。
JP2017160978A 2017-08-24 2017-08-24 樹脂部材の表面改質方法及び組立体の製造方法 Active JP7002249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017160978A JP7002249B2 (ja) 2017-08-24 2017-08-24 樹脂部材の表面改質方法及び組立体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017160978A JP7002249B2 (ja) 2017-08-24 2017-08-24 樹脂部材の表面改質方法及び組立体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019038915A true JP2019038915A (ja) 2019-03-14
JP7002249B2 JP7002249B2 (ja) 2022-01-20

Family

ID=65727480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017160978A Active JP7002249B2 (ja) 2017-08-24 2017-08-24 樹脂部材の表面改質方法及び組立体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7002249B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5986634A (ja) * 1982-11-10 1984-05-18 Shin Etsu Chem Co Ltd プラスチツク成形品の表面改質方法
JP2000356714A (ja) * 1999-04-15 2000-12-26 Konica Corp 偏光板用保護フィルム
JP2007106819A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 機能性樹脂基体およびその製造方法
JP2014088002A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Toppan Cosmo Inc 防湿シート

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5986634A (ja) * 1982-11-10 1984-05-18 Shin Etsu Chem Co Ltd プラスチツク成形品の表面改質方法
JP2000356714A (ja) * 1999-04-15 2000-12-26 Konica Corp 偏光板用保護フィルム
JP2007106819A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 機能性樹脂基体およびその製造方法
JP2014088002A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Toppan Cosmo Inc 防湿シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP7002249B2 (ja) 2022-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6309115B2 (ja) 樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法
TW200639580A (en) Pellicles having low adhesive residue
BR9908407B1 (pt) uso de uma composição de silicone adesiva reticulável e sistema bi-componente.
BR0111499A (pt) Folha de material contendo flúor aderìvel, método para aderir uma folha de material contendo flúor, e, estrutura de adesão de uma folha de material contendo flúor
MY141348A (en) Mounting structure of re-peelable protective panel and mounting sheet using the same
TW200833802A (en) Flame retardant adhesive composition, and adhesive sheet, coverlay film and flexible copper-clad laminate using the same
JP6495286B2 (ja) 防水嵌合体及び防水嵌合体の製造方法
CN109866413B (zh) 贴膜夹具以及贴膜方法
JP2015174903A (ja) 両面粘着フィルム、粘着層付き透明面材
WO2013035792A1 (ja) 光学用透明粘着シートの製造方法、光学用透明粘着シート及びそれを用いた表示装置
JP2019038915A (ja) 樹脂部材の表面改質方法及び組立体
JP2008291232A (ja) シリコーンゲルシートの製造方法
JP2022033119A (ja) 接着体
JP7002247B2 (ja) 透明樹脂の製造方法及び組立体の製造方法
JP7002248B2 (ja) 樹脂部材の表面改質方法及び組立体の製造方法
JP2016016429A (ja) レーザを用いた部材の接合方法
DE602007004964D1 (de) Mit einem sicherheitsfilm ausgekleidetes fahrzeugfenster und herstellungsverfahren
DE60336233D1 (de) Optischer filter, anzeigeeinheit und einheit mit berührungsempfindlicher tafel
JPWO2013031714A1 (ja) フィルム表面処理方法及び装置
ATE492422T1 (de) Thermoplastische folie mit klebemasse für karosserieelement
EP2803708A1 (en) Method for producing transparent adhesive sheet for optical applications, transparent adhesive sheet for optical applications, and display device using same
JP2009144182A (ja) 部品の表面処理方法及び部品
JP2014026337A (ja) タッチパネルの製造方法及びタッチパネル
JP2016006465A (ja) 表示装置
JP2009139435A (ja) 表示デバイス及びリペア可能な透明板を有する表示デバイス積層体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7002249

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150