JP2019038166A - 三次元造形装置および三次元造形方法 - Google Patents

三次元造形装置および三次元造形方法 Download PDF

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斉藤 功一
Koichi Saito
功一 斉藤
和英 中村
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和英 中村
俊介 水上
Shunsuke Mizukami
俊介 水上
康平 湯脇
Kohei YUWAKI
康平 湯脇
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Abstract

【課題】三次元造形物の造形精度を高めることができる技術を提供する。
【解決手段】三次元造形物を造形する三次元造形装置は、ノズル孔を有し、前記ノズル孔から熱可塑性を有する材料を可塑化させた溶融材料を吐出する吐出ユニットを備え、前記ノズル孔の周縁の一部に、前記ノズル孔の中心軸に沿って突起し、前記ノズル孔から吐出された前記溶融材料が接触する側壁面を有する突起部が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、三次元造形装置および三次元造形方法に関する。
溶融させた樹脂材料をノズルから吐出して堆積させ、硬化させることによって三次元造形物を造形する三次元造形装置が知られている。こうした三次元造形装置では、通常、材料の吐出方向に交差する方向にノズルを走査させつつ、材料を吐出することによって形成される材料層を積み重ねて三次元造形物を構成する(例えば、下記の特許文献1)。
特開2006−192710号公報
上記のような三次元造形装置では、その造形精度を高めるために、同じ材料層内において、一走査ごとに形成され、互いに隣接する造形部位同士の密着性が高められることが望ましい。そうした造形部位同士の密着性が不十分だと、溶融材料の流動により、造形精度が低下してしまう可能性がある。特に、中空構造の天面を構成する壁部など、下側が支持されていない不安定な形状(いわゆるアンダーカット形状)を造形する際には、溶融材料が先に造形されている隣接部位に十分に支持されずに落下してしまう可能性がある。このように、三次元造形装置においては、三次元造形物の造形精度を高めることについて依然として改良の余地があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の一形態によれば、三次元造形物を造形する三次元造形装置が提供される。この形態の三次元造形装置は、ノズル孔を有し、前記ノズル孔から熱可塑性を有する材料を可塑化させた溶融材料を吐出する吐出ユニットを備え、前記ノズル孔の周縁の一部に、前記ノズル孔の中心軸に沿って突起し、前記ノズル孔から吐出された前記溶融材料が接触する側壁面を有する突起部が設けられている。
この形態の三次元造形装置によれば、突起部によって、溶融材料の吐出方向をノズル孔の中心軸から突起部に向かう方向に曲げることができる。従って、先に造形され、同じ材料層を構成する造形部位に向かって溶融材料を吐出させることが可能になり、同じ材料層を構成する造形部位同士の密着性を高めることができる。よって、造形物の造形精度を高めることができる。
[2]上記形態の三次元造形装置において、前記吐出ユニットは、前記三次元造形物を造形する際に、前記ノズル孔を主走査方向に移動させつつ前記溶融材料を吐出する主走査と、前記主走査の後に、前記ノズル孔を前記主走査方向に交差する副走査方向に移動させる副走査と、を実行し;前記突起部は、前記主走査の際に、前記副走査方向の上流側に配置されてよい。
上記形態の三次元造形装置によれば、1パス前の主走査において形成された造形部位に向かって溶融材料が吐出されるため、主走査ごとに形成される造形部位同士の密着性を高めることができる。
[3]上記形態の三次元造形装置は、さらに、前記吐出ユニットによる前記溶融材料の吐出を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記ノズル孔から吐出される前記溶融材料の流量を変更して、前記ノズル孔からの前記溶融材料の吐出方向を制御してよい。
この形態の三次元造形装置によれば、溶融材料の吐出方向の制御を簡易におこなうことができる。
[4]上記形態の三次元造形装置において、前記吐出ユニットは、前記突起部を、前記ノズル孔の中心軸周りで回転移動可能に保持する保持部を有してよい。
この形態の三次元造形装置によれば、保持部によって突起部の位置を変更することによって、溶融材料の吐出方向を任意に変更することができる。
[5]上記形態の三次元造形装置において、前記吐出ユニットは、渦状に延びている溝部が設けられているフラットスクリューと、前記フラットスクリューを回転させる駆動モーターと、を有し、前記フラットスクリューを回転させて、前記材料を可塑化させつつ、前記溶融材料を前記溝部を通じて前記ノズルへと導く可塑化部を備えてよい。
この形態の三次元造形装置によれば、吐出ユニットの小型化が可能である。
[6]本発明の他の形態によれば、三次元造形物を造形する三次元造形方法が提供される。この形態の三次元造形方法は、ノズル孔から熱可塑性を有する材料を可塑化させた溶融材料を吐出する吐出工程と、前記ノズル孔の周縁の一部に設けられ、前記ノズル孔の中心軸に沿って突起している突起部の側壁面に、前記ノズル孔から吐出された前記溶融材料を接触させて、前記溶融材料の吐出方向を変更する吐出方向変更工程と、を備える。
この形態の三次元造形方法によれば、突起部によって、溶融材料の吐出方向をノズル孔の中心軸から突起部に向かう方向に曲げることができる。従って、先に造形され、同じ材料層を構成する造形部位に向かって溶融材料を吐出させることが可能になり、同じ材料層を構成する造形部位同士の密着性を高めることができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、三次元造形装置や三次元造形方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、吐出ユニットや、ノズル、ノズルの構造、溶融材料の吐出方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態における三次元造形装置の構成を示す概略図。 フラットスクリューの概略斜視図。 スクリュー対面部の概略平面図。 ノズルの先端を示す概略斜視図。 ノズルの概略平面図。 ノズルの概略断面図。 造形処理において造形台上に三次元造形物が造形されていく様子を示す模式図。 第2実施形態の制御部が参照する吐出制御マップの一例を示す概念図。 第3実施形態におけるノズルの構成を示す概略斜視図。 突起部の他の構成例を示す概略図。 突起部の他の構成例を示す概略図。 ノズル孔の他の構成例を示す概略図。 ノズル孔の他の構成例を示す概略図。 ノズル孔および突起部の他の構成例を示す概略図。
1.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における三次元造形装置100Aの構成を示す概略図である。図1には、互いに直交するX,Y,Z方向を示す矢印が示されている。X方向およびY方向は、水平面に平行な方向であり、Z方向は、重力方向とは反対の方向である。X,Y,Z方向を示す矢印は、他の参照図においても、図1と対応するように、適宜、図示してある。
三次元造形装置100Aは、吐出ユニット110Aと、造形ステージ部200と、制御部300と、を備える。三次元造形装置100Aは、制御部300の制御下において、吐出ユニット110Aのノズル61Aから熱可塑性を有する材料を可塑化させた溶融材料を、造形ステージ部200の造形台220上に吐出して硬化させることによって、造形物を造形する。「可塑化」とは、材料に熱が加わり溶融することを意味する。
吐出ユニット110Aは、材料供給部20と、可塑化部30と、ヘッド部60と、を備える。材料供給部20は、ホッパーによって構成されており、下方の排出口が、連通路22を介して、可塑化部30に接続されている。材料供給部20は、可塑化部30に熱可塑性を有する材料を供給する。
材料供給部20に投入される材料としては、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリアミド樹脂(PA)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ乳酸樹脂(PLA)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)等を使用可能である。これらの材料は、ペレットや粉末等の固体材料の状態で材料供給部20に投入される。材料供給部20に投入される熱可塑性を有する材料には、顔料や、金属、セラミック等が混入されていてもよい。
可塑化部30は、上記の材料を可塑化させてヘッド部60へと流入させる。可塑化部30は、スクリューケース31と、駆動モーター32と、フラットスクリュー40と、スクリュー対面部50と、を有する。
フラットスクリュー40は、軸線方向(中心軸に沿った方向)の高さが直径よりも小さい略円柱状のスクリューである。フラットスクリュー40は、その軸線方向がZ方向に平行になるように配置され、円周方向に回転する。図1には、フラットスクリュー40の回転軸RXを一点鎖線で図示してある。第1実施形態では、フラットスクリュー40の中心軸とその回転軸RXとは一致する。
フラットスクリュー40は、スクリューケース31内に収納されている。フラットスクリュー40は上面47側が駆動モーター32に連結されており、駆動モーター32が発生させる回転駆動力によって、スクリューケース31内において回転する。駆動モーター32は、制御部300の制御下において駆動する。
フラットスクリュー40の回転軸RXと交差し、スクリュー対面部50に対向する面である下面48には、溝部42が形成されている。上述した材料供給部20の連通路22は、フラットスクリュー40の側面から当該溝部42に接続されている。フラットスクリュー40の具体的な形状については後述する。
フラットスクリュー40の下面48は、スクリュー対面部50の上面52に面しており、フラットスクリュー40の下面48の溝部42と、スクリュー対面部50の上面52との間には空間が形成される。吐出ユニット110Aでは、フラットスクリュー40とスクリュー対面部50との間のこの空間に、材料供給部20から材料が供給される。スクリュー対面部50の上面52の構成については後述する。
スクリュー対面部50には、材料を加熱するためのヒーター58が埋め込まれている。フラットスクリュー40の溝部42に供給された材料は、フラットスクリュー40の回転によって、溝部42内において可塑化されて溶融材料へと転化される。そして、その溶融材料は、溝部42に沿って流動し、フラットスクリュー40の中央部46へと導かれる(詳細は後述)。中央部46に流入した溶融材料は、スクリュー対面部50の中心に設けられた連通孔56を介して、ヘッド部60に供給される。
ヘッド部60は、ノズル61Aと、突起部63と、流路65と、を有する。ノズル61Aは、先端に、溶融材料を吐出するノズル孔62を有する。ノズル孔62は、ノズル61Aの中心においてZ方向に直線状に延びている貫通孔の開口として設けられている。ノズル孔62の周縁の一部には、突起部63が設けられている。突起部63は、ノズル孔62から吐出される溶融材料の吐出方向を変更する吐出方向変更部として機能する。ノズル61Aにおける突起部63の構成および機能の詳細については後述する。
ノズル孔62は、流路65を通じて、スクリュー対面部50の連通孔56に接続されている。流路65は、フラットスクリュー40とノズル61Aとの間の溶融材料の流路である。可塑化部30において可塑化された溶融材料は、連通孔56から流路65へと流れ、ノズル61Aのノズル孔62から、重力方向上側に配置されている造形ステージ部200の造形台220に向かって吐出される。
なお、第1実施形態では、溶融材料は、そのガラス転移点以上に加熱されて完全に溶融した状態でノズル61Aから射出される。例えば、ABS樹脂は、ガラス転移点が約120℃であり、ノズル61Aからの射出時には約200℃となる。このように高温の状態で溶融材料を射出するために、ノズル61Aの周囲にはヒーターが設けられてもよい。
造形ステージ部200は、吐出ユニット110の下方に配置されている。造形ステージ部200は、テーブル210と、造形台220と、移動機構230と、を備える。造形台220は、テーブル210の上側の面に積層されている。造形台220の上面221には、吐出ユニット110Aのノズル孔62から吐出された溶融材料が付着する。造形台220は、上面221において溶融材料によって造形される造形物を支持する。移動機構230は、テーブル210を移動させることによって、テーブル210に積層されている造形台220をX,Y,Z方向の3軸方向に移動させる。移動機構230は、例えば、3つのモーターの駆動力を利用する3軸ポジショナーによって構成される。造形ステージ部200は、制御部300の制御下において、ノズル61Aと造形台220との相対的な位置関係を変更する。
制御部300は、例えば、CPUなどのプロセッサーと、メインメモリーと、不揮発性メモリーと、を含むコンピューターによって実現可能である。制御部300内の不揮発性メモリーには、三次元造形装置100Aを制御するためのコンピュータープログラムが格納されている。制御部300は、三次元造形装置100Aを制御して、造形台220上に造形物を造形する造形処理を実行する。制御部300は、造形処理において、吐出ユニット110Aによる溶融材料の吐出を制御する。造形処理では、造形台220に対してノズル61Aを走査させつつ、溶融材料を造形台220の上面221に吐出させることによって形成される材料層を積み重ねることによって、造形物が造形される(詳細は後述)。
図2は、フラットスクリュー40の下面48側の構成を示す概略斜視図である。図2には、可塑化部30において回転するときのフラットスクリュー40の回転軸RXの位置が一点鎖線で図示されている。上述したように、スクリュー対面部50(図1)に対向するフラットスクリュー40の下面48には、溝部42が設けられている。以下、下面48を、「溝形成面48」とも呼ぶ。
フラットスクリュー40の溝形成面48の中央部46は、溝部42の一端が接続されている凹部として構成されている。中央部46は、スクリュー対面部50の連通孔56(図1)に対向する。第1実施形態では、中央部46は回転軸RXと交差する。
フラットスクリュー40の溝部42は、いわゆるスクロール溝を構成する。溝部42は、中央部46から、フラットスクリュー40の外周に向かって弧を描くように渦状に延びている。溝部42は、螺旋状に延びるように構成されているとしてもよい。なお、図2には、3つの溝部42の側壁部を構成し、各溝部42に沿って延びている3つの凸条部43を有するフラットスクリュー40の例が図示されている。フラットスクリュー40に設けられる溝部42や凸条部43の数は、3つには限定されない。フラットスクリュー40には、1つの溝部42のみが設けられていてもよいし、2以上の複数の溝部42が設けられていてもよい。また、溝部42の数に合わせて任意の数の凸条部43が設けられてもよい。
溝部42は、フラットスクリュー40の側面に形成された材料流入口44まで連続している。この材料流入口44は、材料供給部20の連通路22を介して供給された材料を受け入れる部分である。なお、図2には、材料流入口44が3箇所に形成されているフラットスクリュー40の例が図示されている。フラットスクリュー40に設けられる材料流入口44の数は、3箇所に限定されない。フラットスクリュー40には、材料流入口44が1箇所にのみ設けられていてもよいし、2箇所以上の複数の箇所に設けられていてよい。
フラットスクリュー40が回転すると、材料流入口44から供給された材料が、溝部42内において加熱されながら可塑化されて溶融し、溶融材料に転化される。そして、その溶融材料は、溝部42を通じて、中央部46へと流動する。
図3は、スクリュー対面部50の上面52側を示す概略平面図である。スクリュー対面部50の上面52は、上述したように、フラットスクリュー40の溝形成面48に対向する。以下、この上面52を、「スクリュー対向面52」とも呼ぶ。スクリュー対向面52の中心には、溶融材料をノズル61Aに供給するための上述した連通孔56が形成されている。
スクリュー対向面52には、連通孔56に接続され、連通孔56から外周に向かって渦状に延びている複数の案内溝54が形成されている。複数の案内溝54は、溶融材料を連通孔56に導く機能を有する。上述したように、スクリュー対面部50には、材料を加熱するためのヒーター58が埋め込まれている(図1)。可塑化部30における材料の可塑化は、ヒーター58による加熱と、フラットスクリュー40の回転と、によって実現される。三次元造形装置100Aでは、可塑化部30においてZ方向の高さが小さいフラットスクリュー40が用いられていることによって、吐出ユニット110Aが小型化されており、三次元造形装置100Aの装置構成全体が小型化されている。
図4、図5Aおよび図5Bを参照して、ヘッド部60が有するノズル61Aの構成を説明する。図4は、ノズル61Aの先端を示す概略斜視図である。図5Aは、ノズル61AをZ方向に見たときの概略平面図である。図5Bは、図5Aに示されている5B−5B切断におけるノズル61Aの概略断面図である。図4、図5Aおよび図5Bにはそれぞれ、ノズル孔62の中心軸NXが図示されている。図5Bでは、ノズル孔62から溶融材料MMが吐出されている様子が模式的に図示されている。
ノズル孔62は、ノズル61Aの先端面61tの中心において開口している。突起部63は、ノズル孔62の周縁において、ノズル61Aの先端面61tからノズル孔62の中心軸NXに沿って、重力方向に突起している。突起部63は、ノズル孔62の方に向く側壁面64を有している。第1実施形態では、側壁面64は、ノズル孔62の中心軸NXを通る平面に沿った平面として構成されている。
ノズル61AをZ方向に沿って見たときに、突起部63は、側壁面64がノズル孔62の外周端にほぼ接するほどにノズル孔62に近接した位置に設けられている(図5A)。突起部63の側壁面64は、ノズル孔62から吐出された溶融材料MMが接触する位置に配置されている(図5B)。ノズル孔62から吐出された溶融材料MMは、突起部63の側壁面64にガイドされ、側壁面64に沿って流れる。
ここで、本発明の発明者は、実験により、次の知見を得た。ノズル孔62から吐出された溶融材料MMは、突起部63の側壁面64に接触すると、図5Bに示されているように、側壁面64の下端部において、その吐出方向が、ノズル孔62の中心軸NXから突起部63に向かう方向へと曲がる。この原因は、ノズル孔62から吐出された溶融材料MMが突起部63の側壁面64から摩擦力などによる抵抗を受けるためであると推察される。この現象により、本実施形態の吐出ユニット110Aでは、溶融材料MMは、ノズル孔62から、ノズル孔62の中心軸NXから突起部63側にずれた位置に向かって吐出されることになる。
図6は、三次元造形装置100Aの造形処理において、造形台220上に三次元造形物OB(以下、単に「造形物OB」とも呼ぶ。)が造形されていく様子を示す模式図である。図6では、ノズル61AのY方向に沿った一回の走査によって形成される造形部位OPを、便宜上、矩形状のブロックによって図示してある。
造形処理では、ノズル孔62から溶融材料MMを吐出させつつ、造形台220に対するノズル61Aの位置をY方向に沿って移動させる主走査と、ノズル孔62の位置をX方向に沿って移動させる副走査と、が交互に繰り返されて1つの材料層MLが形成される。第1実施形態では、主走査でのノズル61Aの走査方向である主走査方向は、Y方向に沿った方向であり、副走査でのノズル61Aの走査方向である副走査方向は、X方向に沿った方向である。なお、「ノズル61Aの走査方向」とは、造形中に造形台220に対してノズル61Aの位置が相対的に移動する方向である。主走査で吐出される溶融材料MMが造形台220上で硬化することによって、造形部位OPが形成される。各材料層MLは、複数の造形部位OPが副走査方向に配列された構成となる。造形処理では、複数の材料層MLがZ方向に積層されることによって、造形物OBが造形される。
造形処理での主走査では、突起部63の側壁面64が、主走査方向に平行になり、突起部63が、ノズル孔62よりも、1パス前の主走査で造形された造形部位OP側に位置するようにノズル61Aが配置される。つまり、造形処理での主走査では、突起部63が、ノズル孔62に対して、次の副走査方向における上流側に配置される。
上述したように、ノズル孔62から吐出された溶融材料MMの吐出方向は、突起部63によって、ノズル孔62の中心軸NXから突起部63に向かう方向に曲げられる。そのため、主走査では、1パス前の主走査において造形された造形部位OPに向かって溶融材料MMが吐出されることになり、その先に造形されている造形部位OPに対する溶融材料MMの密着性が高められる。なお、この造形処理では、ノズル孔62から溶融材料MMを吐出する吐出工程と、突起部63の側壁面64に、溶融材料MMを接触させて、溶融材料MMの吐出方向を変更する吐出方向変更工程と、が実行されていると解釈できる。
この造形処理によれば、例えば、図6において例示されているようなアンダーカット形状を有する部位UCの造形を、より安定的におこなうことができる。ここで、「アンダーカット形状」とは、当該部位UCのように、重力方向下方に空間があることによって、重力方向下方側からの支持が得られていない形状を意味する。第1実施形態の三次元造形装置100Aであれば、上記のように、既に造形されている造形部位OPに対する溶融材料MMの密着性が高められているため、その造形部位OPからの溶融材料MMの落下が抑制される。従って、アンダーカット形状を有する部位UCの造形の際に、例えば、別途設けたサポート部材などによる支持を省略することができる。
突起部63の側壁面64の幅Wt(図5A)は、上述したノズル孔62の孔径Dnよりも大きいことが望ましい。これによって、ノズル孔62から吐出された溶融材料MMを突起部63の側壁面64に接触させやすくなる。そのため、突起部63による溶融材料MMの吐出方向の変更精度を高めることができ、溶融材料MMの吐出位置が目標とする位置から外れてしまうことを抑制できる。よって、三次元造形装置100Aにおける造形精度を高めることができる。
なお、突起部63の側壁面64に正対する方向(X方向)に見たときに、Y方向における側壁面64の形成範囲内に、ノズル孔62の全体が位置していることが望ましい(図5A)。これによって、ノズル孔62から吐出された溶融材料MMを、側壁面64に対して、より接触させやすくすることができる。
三次元造形装置100Aの造形処理では、ノズル61Aは、突起部63の先端と、溶融材料MMを硬化させる予定部位の下端位置OBtとの間に、予め決められたギャップGPが形成されるように配置され、その位置において溶融材料MMを吐出する(図6)。下端位置OBtは、造形台220の上面221上に最下層の材料層MLbを形成する場合には上面221の位置である。ノズル61Aの直下に既に形成されている材料層MLの上に重ねて材料層MLを形成する場合には、形成する材料層MLの下端面の位置である。アンダーカット形状を有する部位UCの造形中においては、当該部位UCの下端位置である。
ギャップGPの大きさは、ノズル61Aの孔径Dnよりも大きいことが望ましい。ノズル61Aの孔径Dnは、ノズル61Aの主走査方向におけるノズル孔62の開口幅の最大値である(図5A)。第1実施形態では、ノズル孔62の開口形状は、略正円形状を有しているため、孔径Dnは、ノズル孔62の直径に一致する。
ギャップGPの大きさが、ノズル孔62の孔径Dnよりも大きければ、溶融材料MMを、突起部63の下方において、下に押しつけられない自由な状態で予定部位に堆積させることができる。この結果、ノズル61Aから吐出された溶融材料MMの横断面形状が、ノズル61A側からの押圧によって潰れてしまうことを抑制でき、三次元造形物OBの面粗さを低減することが可能である。また、ノズル61Aの周囲にヒーターが設けられた構成においては、ギャップGPを形成することにより、当該ヒーターによる材料の過熱を防止でき、三次元造形物OBに堆積された材料の過熱による変色や劣化が抑制される。
ノズル孔62に対して突起部63が突起している高さHt(図5B)は、上述したノズルの孔径Dnよりも小さいことが望ましい。第1実施形態において、突起部63の高さHtは、ノズル61Aの先端面61tからの突起部63のZ方向における高さに相当する。突起部63の高さHtがノズルの孔径Dnよりも小さいことによって、ノズル孔62から吐出された後の溶融材料MMの形状の崩れを抑制することができ、造形物OBの造形精度の低下が抑制される。
以上のように、第1実施形態の三次元造形装置100Aおよび造形処理において実現されている三次元造形方法によれば、吐出ユニット110Aによる溶融材料MMの吐出方向が、突起部63によって、ノズル孔62よりも突起部63側に曲げられている。従って、先に造形されている造形部位OPに対する溶融材料MMの密着性を高めることができ、同じ材料層MLを構成する造形部位OP同士の密着性が高められ、造形物OBの造形精度が高められる。その他に、第1実施形態における三次元造形装置100Aおよびその三次元造形方法によれば、上記の第1実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
2.第2実施形態:
図7を参照図として加えて、第2実施形態における三次元造形装置および三次元造形方法を説明する。第2実施形態の三次元造形装置の構成は、第1実施形態の三次元造形装置100Aの構成とほぼ同じであり、造形処理における制御部300による制御が異なっている。第2実施形態において、制御部300が実行する造形処理の内容は、以下に説明する処理が追加されている点以外は、第1実施形態で説明した造形処理と同様である。
本発明の発明者は、実験により、ノズル孔62から吐出される溶融材料MMの流量である吐出流量を増加させるほど、ノズル孔62の中心軸NXに対する溶融材料MMの吐出位置のずれ量x(図5B)が大きくなる、との知見を得た。この知見を利用して、第2実施形態における三次元造形装置の制御部300は、ノズル孔62から吐出される溶融材料MMの流量を変更して、溶融材料MMの吐出方向を制御する。
図7は、溶融材料MMの吐出方向を制御する際に、制御部300が参照する吐出制御マップMPの一例を示す概念図である。制御部300は、造形処理の実行の際には、自身の記憶部(図示は省略)に、吐出制御マップMPを予め格納している。吐出制御マップMPには、ノズル孔62の中心軸NXからの溶融材料MMの吐出位置の目標のずれ量である吐出位置調整量Txが大きくなるほど、吐出流量DFが大きくなる関係が設定されている。
制御部300は、造形処理において、造形データに応じて、溶融材料MMの目標吐出位置を設定する際に、吐出位置調整量Txを設定する。例えば、制御部300は、副走査方向への1パス分のノズル61Aの移動距離よりも狭い間隔で、副走査方向に造形部位OPを配列する場合に、その間隔に応じて吐出位置調整量Txを調整するものとしてよい。あるいは、制御部300は、溶融材料の種類に応じて吐出位置調整量Txを設定するものとしてもよい。より具体的には、溶融材料が、材料の種類が、前回使用されていた材料よりも付着しにくい性質を有している材料に変更された場合に、吐出位置調整量Txをより大きい値に設定するものとしてもよい。
制御部300は、吐出制御マップMPを参照して、当該吐出位置調整量Txに対する吐出流量DFの目標値を決定する。制御部300は、決定された吐出流量DFの目標値に応じてフラットスクリュー40の回転数を制御して、ノズル61Aからの溶融材料MMの吐出流量を変更する。これによって、造形処理では、溶融材料MMの吐出位置が制御される。
以上のように、第2実施形態の三次元造形装置および造形処理において実現されている三次元造形方法によれば、吐出ユニット110Aによる溶融材料MMの吐出位置を簡易に制御することができ、造形物OBの造形精度を高めることができる。その他に、第2実施形態の三次元造形装置およびその三次元造形方法によれば、上記第1実施形態および第2実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
3.第3実施形態:
図8は、第3実施形態における三次元造形装置100Cの吐出ユニット110Cが備えるノズル61Cの構成を示す概略斜視図である。第3実施形態の三次元造形装置100Cおよびその吐出ユニット110Cの構成は、ノズル61Aの代わりに、第3実施形態のノズル61Cを有している点以外は、第1実施形態の三次元造形装置100Aおよびその吐出ユニット110Aの構成とほぼ同じである。
第3実施形態のノズル61Cは、先端に、突起部63を保持する保持部66を有している。保持部66は、ノズル孔62の周囲を囲むように配置された環状部材によって構成されており、突起部63が一体的に連結されている。保持部66は、ノズル61Cに対して、ノズル孔62の中心軸NXを回転軸として回転可能に取り付けられている。このように、第3実施形態の吐出ユニット110Cでは、突起部63は、ノズル孔62の中心軸NXの周りを回転移動可能なように保持部66に保持されている。
なお、突起部63の位置は、保持部66を回転させるアクチュエーターによって、制御部300が制御するものとしてもよい。このアクチュエーターは、例えば、ノズル61Cの外部に設けられ、プーリーを介して保持部66に連結されているモーターによって構成されてもよい。あるいは、ノズル61Cの内部に設けられたソレノイドなどの小型な素子によって構成されてもよい。制御部300は、アクチュエーターを制御して、突起部63を副走査方向の上流側に配置されるようにアクチュエーターを制御する。なお、吐出ユニット110Cでは、そうしたアクチュエーターが省略され、突起部63の位置を、ユーザーが手動で変更することができるように構成されていてもよい。
第3実施形態の三次元造形装置100Cによれば、ノズル孔62の中心軸NX周りでの突起部63の位置を変更することによって、溶融材料の吐出方向を曲げる方向を任意に変更することができる。従って、造形処理における溶融材料の吐出方向の制御性を高めることができる。その他に、第3実施形態の三次元造形装置100Cおよびその三次元造形方法によれば、上記の各実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
4.種々の構成例:
図9〜図13を参照し、上記各実施形態のノズル61A,61Cに適用可能な突起部63やノズル孔62の種々の構成例を説明する。図9〜図13にはそれぞれ、先端面61tに正対したときのノズル61Aの概略平面図が図示されている。
図9には、突起部63の他の構成例としての突起部63aが図示されている。この構成例の突起部63aは、水平断面が略長方形形状を有している略矩形状の壁部によって構成されており、主走査方向に平行な平坦面として構成されている側壁面64を有している。この突起部63aによれば、無駄な部位が低減されるため、ノズル61Aの小型化や軽量化が可能である。
図10には、突起部63の他の構成例としての突起部63bが図示されている。この構成例の突起部63bは、ノズル孔62の外周に沿って湾曲している側壁面64bを有している。このような構成の突起部63bであっても、上記の各実施形態で説明したのと同様な溶融材料の吐出方向の変更が可能である。なお、ノズル孔62の開口形状は図示されている略正円形状に代えて、略楕円形状を有していてもよい。
図11には、ノズル孔62の他の構成例としてのノズル孔62aが図示されている。ノズル孔62aは、走査方向を長手方向とする略長方形形状の開口形状を有している。ノズル孔62aの孔径Dnは、長辺の長さに一致する。なお、図11の構成例では、ノズル孔62aに、図9で説明した略矩形状の突起部63aが組み合わされている。
図12には、ノズル孔62の他の構成例としてのノズル孔62bが図示されている。ノズル孔62bは、行列状に配列された複数の開口67によって構成されている。この構成例では、ノズル孔62bに、図9で説明した略矩形状の突起部63aが組み合わされている。ノズル孔62bの各開口67は、各開口67から吐出された溶融材料が吐出後に一体化する程度に近接して配列されている。各開口67から吐出された溶融材料は一体化して突起部63aの側壁面64に接触する。ノズル孔62bの孔径Dnは、主走査方向に配列された開口67の主走査方向における両端の間隔に一致する。なお、図12では、各開口67は、略四角形状の開口形状を有しているが、各開口67の開口形状はこれに限定されない。各開口67は、円形状の開口形状を有していてもよい。
図13には、ノズル孔62の他の構成例としてのノズル孔62cと、突起部63の他の構成例としての突起部63cと、を組み合わせた構成例が図示されている。ノズル孔62cは、主走査方向を長手方向とする長方形の各辺を中央に向かって窪むように湾曲させた開口形状を有している。また、突起部63cは、ノズル孔62cの湾曲している外周辺に沿って湾曲している側壁面64cを有している。なお、ノズル孔62cの中心軸NXは、開口67が配列されている領域の中心を通る軸である。また、ノズル孔62cの孔径Dnは、主走査方向における両角部の間隔に一致する。
上記の種々の構成例のノズル孔62a〜62cや突起部63a〜63cを有するノズル61Aであっても、上記の各実施形態で説明したような溶融材料の吐出方向の変更が可能であり、上記の各実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。なお、ノズル孔62a〜62cや、突起部63,63a〜63cの構成は、それぞれが任意に組み合わされてもよい。例えば、ノズル孔62a〜62cに上記の各実施形態の突起部63が組み合わされてもよい。
5.他の実施形態:
上記の各実施形態で説明した種々の構成は、例えば、以下のように改変することが可能である。以下に説明する他の実施形態はいずれも、上記の各実施形態と同様に、発明を実施するための形態の一例として位置づけられる。また、上述したノズル孔62a〜62cや突起部63a〜63cの構成は、以下の他の実施形態に適用されてもよい。
5−1.他の実施形態1:
上記の各実施形態において、突起部63は、ノズル孔62に対してZ方向に伸縮するように構成されていてもよい。ノズル61A,61Cには、そうした突起部63の伸縮を実現するためのピエゾ素子などのアクチュエーターを内蔵しているものとしてもよい。突起部63は、ユーザーが手動でその高さHt(図5B)を調整できるように構成されていてもよい。
5−2.他の実施形態2:
上記の各実施形態において、吐出ユニット110A,110Cは、造形処理において、Y方向に沿った方向を主走査方向とする主走査と、X方向を副走査方向とする副走査と、を交互に実行して造形物OBを造形している。これに対して、吐出ユニット110A,110Cは、造形処理において、必ずしも主走査と副走査とを交互に実行しなくともよい。吐出ユニット110A,110Cは、同じ材料層を構成する既に造形されている造形部位に向かって、ノズル孔62よりも当該造形部位側に突起部63が位置する状態で、当該造形部位に向かって溶融材料を吐出する処理を実行すればよい。
5−3.他の実施形態3:
上記の各実施形態において、吐出ユニット110A,110Cは、フラットスクリュー40を有していなくてもよい。吐出ユニット110A,110Cは、例えば、Z方向の長さが直径よりも長いスクリューを回転させてノズル61A,61Cから溶融材料を押し出す構成を有していてもよい。あるいは、吐出ユニット110A,110Cは、フィラメント状の熱可塑性を有する樹脂材料を熱で溶かしながらノズル61A,61Cから押し出す構成を有していてもよい。
5−4.他の実施形態4:
上記の各実施形態において、ノズル61A,61Cにおける突起部63の先端と、溶融材料を硬化させる予定部位の下端位置OBtとの間のギャップGPは、ノズル61Aのノズル孔62における孔径Dnより小さくてもよい。また、突起部63の高さHtは、ノズル孔62の孔径Dnより大きくてもよいし、突起部63の幅Wtは、ノズル孔62の孔径Dnより小さくてもよい。
5−5.他の実施形態5:
上記の各実施形態において、材料供給部20は、ホッパーによって構成されていなくてもよい。吐出ユニット110A,110Cにおいて材料供給部20は省略されてもよい。
5−6.他の実施形態6:
上記の各実施形態において、三次元造形装置100A,100Cは、造形台220を三次元的に移動させる移動機構230の代わりに、吐出ユニット110A,110Cのノズル61A,61Cを三次元的に移動させる移動機構を採用してもよい。或いは、ノズル61A,61Cと造形台220の一方を1軸又は2軸方向に移動させ、他方を残りの軸方向に移動させる移動機構を採用してもよい。
5−7.他の実施形態7:
上記実施形態において、ソフトウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、回路を含むハードウェアによって実現されてもよい。また、ハードウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ソフトウェアによって実現されてもよい。ハードウェアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、または、それらの回路を組み合わせた回路モジュールなど、各種回路を用いることができる。
本発明は、上述の実施形態(他の実施形態を含む)や実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須ではないと説明されているものに限らず、その技術的特徴が本明細書中に必須であると説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20…材料供給部、22…連通路、30…可塑化部、31…スクリューケース、32…駆動モーター、40…フラットスクリュー、42…溝部、43…凸条部、44…材料流入口、46…中央部、48…下面(溝形成面)、50…スクリュー対面部、52…上面(スクリュー対向面)、54…案内溝、56…連通孔、58…ヒーター、60…ヘッド部、61A…ノズル、61C…ノズル、61t…先端面、62…ノズル孔、62a…ノズル孔、62b…ノズル孔、62c…ノズル孔、63…突起部、63a…突起部、63b…突起部、63c…突起部、64…側壁面、64b…側壁面、64c…側壁面、65…流路、66…保持部、67…開口、100A…三次元造形装置、100C…三次元造形装置、110A…吐出ユニット、110C…吐出ユニット、200…造形ステージ部、210…テーブル、220…造形台、221…上面、230…移動機構、300…制御部、Dn…孔径、GP…ギャップ、ML…材料層、MLb…材料層、MM…溶融材料、MP…吐出制御マップ、NX…中心軸、OB…三次元造形物、OBt…下端位置、OP…造形部位、RX…回転軸、UC…アンダーカット形状を有する部位

Claims (6)

  1. 三次元造形物を造形する三次元造形装置であって、
    ノズル孔を有し、前記ノズル孔から熱可塑性を有する材料を可塑化させた溶融材料を吐出する吐出ユニットを備え、
    前記ノズル孔の周縁の一部に、前記ノズル孔の中心軸に沿って突起し、前記ノズル孔から吐出された前記溶融材料が接触する側壁面を有する突起部が設けられている、三次元造形装置。
  2. 請求項1記載の三次元造形装置であって、
    前記吐出ユニットは、前記三次元造形物を造形する際に、前記ノズル孔を主走査方向に移動させつつ前記溶融材料を吐出する主走査と、前記主走査の後に、前記ノズル孔を前記主走査方向に交差する副走査方向に移動させる副走査と、を実行し、
    前記突起部は、前記主走査の際に、前記副走査方向の上流側に配置される、三次元造形装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の三次元造形装置であって、さらに、
    前記吐出ユニットによる前記溶融材料の吐出を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記ノズル孔から吐出される前記溶融材料の流量を変更して、前記ノズル孔からの前記溶融材料の吐出方向を制御する、三次元造形装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の三次元造形装置であって、
    前記吐出ユニットは、前記突起部を、前記ノズル孔の中心軸周りで回転移動可能に保持する保持部を有する、三次元造形装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の三次元造形装置であって、
    前記吐出ユニットは、渦状に延びている溝部が設けられているフラットスクリューと、前記フラットスクリューを回転させる駆動モーターと、を有し、前記フラットスクリューを回転させて、前記材料を可塑化させつつ、前記溶融材料を前記溝部を通じて前記ノズル孔へと導く可塑化部を備える、三次元造形装置。
  6. 三次元造形物の三次元造形方法であって、
    ノズル孔から熱可塑性を有する材料を可塑化させた溶融材料を吐出する吐出工程と、
    前記ノズル孔の周縁の一部に設けられ、前記ノズル孔の中心軸に沿って突起している突起部の側壁面に、前記ノズル孔から吐出された前記溶融材料を接触させて、前記溶融材料の吐出方向を変更する吐出方向変更工程と、
    を備える、三次元造形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114311650A (zh) * 2020-09-30 2022-04-12 精工爱普生株式会社 三维造型装置

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