JP2019037053A - シール部材付モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンス作業が容易でメンテナンスコストを低減できるシール部材付モータの提供である。
【解決手段】本発明のシール部材付モータMは、ステータSとロータRとを収容するケース1と、ケース1に装着されるとともにロータRにおける出力シャフト2が挿通される挿通孔3aを有する蓋部材3と、出力シャフト2の外周をシールする環状のシール部材4と、シール部材4を保持するとともに蓋部材3の反ケース1側に着脱自在なシールケース5とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のシール部材付モータMは、ステータSとロータRとを収容するケース1と、ケース1に装着されるとともにロータRにおける出力シャフト2が挿通される挿通孔3aを有する蓋部材3と、出力シャフト2の外周をシールする環状のシール部材4と、シール部材4を保持するとともに蓋部材3の反ケース1側に着脱自在なシールケース5とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、シール部材付モータの改良に関する。
油圧ポンプ等の液体を利用する被駆動装置の駆動に利用されるモータは、ステータとロータとを収容するケース内へ被駆動装置側から液体の侵入を防ぐために、ロータにおける出力シャフトの外周をシールするシール部材を備えている。
このようなシール部材付モータは、たとえば、ステータとロータとを収容するケースの開口部を閉塞する端壁に環状のシール部材を装着するものがある(たとえば、特許文献1参照)。より詳細には、シール部材付モータにおける端壁には、出力シャフトの挿通を許容する挿通孔が設けられており、端壁における挿通孔の内周に出力シャフトを回転支持するボールベアリングとボールベアリングの被駆動装置側に配置されるシール部材がそれぞれ装着されている。
このようにシール部材が端壁によって保持されて出力シャフトの外周に摺接しており、出力シャフトの外周がシールされるので、被駆動装置側からケース内への液体の侵入が防止される。
前述のようにシール部材を備えたシール部材付モータにおいて、シール部材は、回転する出力シャフトに常に摺接して摩耗するため消耗が激しく、シール部材付モータを構成する他部品に比較して頻繁に交換しなければならない部品の一つである。
シール部材の交換にあたり、出力シャフトを挿通孔から引き抜きケースから端壁を取り外すシール部材付モータの分解作業が必須である。さらに、シール部材付モータの分解後に、端壁ごとシール部材を交換するか、端壁からボールベアリングとシール部材を引き抜いてシール部材のみを交換する必要がある。このように、前述の従来のシール部材付モータでは、シール部材を端壁から取り外して交換するのは、非常に面倒な作業となっている。
したがって、従来のシール部材付モータでは、メンテナンス作業が非常に面倒であるとともに時間が掛かるためメンテナンスコストも高かった。
そこで、本発明は、メンテナンス作業が容易でメンテナンスコストを低減できるシール部材付モータの提供を目的としている。
上記した目的を達成するため、本発明におけるシール部材付モータにあっては、シール部材がシールケースに保持されてシールケースが蓋部材の反ケース側に着脱自在な構造としているので、シール部材の交換に際してシール部材付モータを分解する必要がなく、シール部材のみを交換できる。
また、シール部材付モータがシールケースの蓋部材に対する出力シャフト周りの回転を規制する回転止め部を備えている場合には、蓋部材にシールケースを着脱自在な構造としても出力シャフトの回転駆動時にシールケースが共回りして蓋部材に対して回転する問題も生じず、良好なシール性能を発揮できる。
なお、回転止め部は、シールケースに設けた凹部と前記凹部に入り込む突起を有するか、或いは、シールケースに設けた突起と前記突起が入り込む凹部を有していてもよい。このように回転止め部が構成されると、簡単且つ安価にシールケースの蓋部材に対する出力シャフトの周りの回転を規制できる。
さらに、シール部材付モータが出力シャフトの軸方向にて、蓋部材とシールケースとの間にスペーサを備える場合には、交換後のシール部材の出力シャフトへの接触面を交換前のシール部材の出力シャフトへの接触面を軸方向にずらせる。よって、このように構成されたシール部材付モータでは、出力シャフトの交換を要せず良好なシール機能を発揮できる。
そして、シールケースが蓋部材の収容部からの引き抜きを可能とする引き抜き部を備えるモータによれば、シール部材の交換作業が非常に簡単となる。
本発明におけるシール部材付モータによれば、メンテナンス作業が容易でメンテナンスコストを低減できる。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1に示すように、一実施の形態におけるシール部材付モータMは、ステータSとロータRとを収容するケース1と、ケース1に装着されるとともにロータRにおける出力シャフト2が挿通される挿通孔3aを有する蓋部材3と、出力シャフト2の外周をシールする環状のシール部材4と、シール部材4を保持し蓋部材3の反ケース1側に着脱自在なシールケース5とを備えている。
以下、シール部材付モータMの各部について詳しく説明する。図1に示すように、ケース1は、一端が閉塞される筒体であって、内周には、環状のステータSが装着されるとともに、ステータSの内側に挿通されるロータRを収容している。
ロータRは、本例では、出力シャフト2と、出力シャフト2の外周に装着される筒状のヨーク6と、ヨーク6に外周に装着される界磁となる複数の磁石7とを備えている。
ステータSは、詳細には図示しないが、円筒状であって複数のスロットを備えてロータRの磁石7の外周に対向するコアと、コアの各スロットに巻回される巻線とを備えて構成されており、ケース1の内周に固定されている。
本例では、ロータR側に磁石7を備え、ケース1側に電機子のステータSを備えており、シール部材付モータMは、ブラシレスモータとされているが、ロータR側を電機子としてステータSを界磁とするブラシ付きのモータとされてもよい。
そして、ケース1の開口端1aは、出力シャフト2の挿通を許容する挿通孔3aを備えた蓋部材3によって閉塞されている。蓋部材3は、ケース1の開口端1aの内周に嵌合される嵌合部3bと、嵌合部3bより大径であってケース1の開口端1aの端面に当接するフランジ部3cと、フランジ部3cの図1中下方側となる反ケース1側から立ち上がる環状の収容部3dと、嵌合部3bから開口してフランジ部3cの収容部3dより内側に通じる挿通孔3aとを備えている。
蓋部材3は、ケース1に固定されており、挿通孔3aの内周には、出力シャフト2を回転支持するボールベアリング8が装着されている、出力シャフト2は、一端が挿通孔3aを介してケース1外へ突出されており、他端が図示はしないがケース1内に固定されるボールベアリングによって回転支持され、ケース1に対して軸周りの回転が許容されている。よって、ロータRは、出力シャフト2を中心としてステータSに対して周方向へ回転可能とされており、シール部材付モータMのステータSの巻線へ通電すると回転駆動される。
戻って、蓋部材3における収容部3dの内径は、挿通孔3aの反ケース1側の開口の内径よりも大径とされており、収容部3d内には、シール部材4とシール部材4を保持するシールケース5が収容されている。なお、蓋部材3の収容部3dの外周に設けた環状溝3e内にはOリング11が装着されている。
シール部材4は、断面L字の環状の芯金4aと、芯金4aの内周に環状に設けられて出力シャフト2の外周に摺接して出力シャフト2の軸周りの回転を許容しつつ出力シャフト2の外周をシールする内周シール部4bと、芯金4aの外周全周に設けた環状の外周シール部4cとを備えている。
シールケース5は、図1および図2に示すように、内周にシール部材4が嵌合されるとともに蓋部材3の収容部3dの内周に嵌合される筒部5aと、筒部5aの反シール部材4側に連なる筒部5aより内径が小径でシール部材4の反シール部材4側に対向する内周フランジ部5bと、内周フランジ部5bの端部外周から径方向へ突出する外周フランジ部5cとを備えている。また、外周フランジ部5cは、円の一部に凹部としての切欠部5dを有するD形状とされており、その外径が筒部5aの外径よりも大径とされている。
シールケース5の筒部5a内にシール部材4が嵌合されると、摩擦力によってシール部材4がシールケース5に対して保持される。シール部材4と出力シャフト2の間の摩擦力は、シール部材4とシールケース5との間の摩擦力に比して小さいので、シールケース5が出力シャフト2に対して回転しない限りにおいてシール部材4が出力シャフト2と共に回転しないようになっている。
また、筒部5aの外周には、環状溝5eが設けられていて、この環状溝5e内にはOリング9が装着されている。そして、このように構成されたシールケース5は、筒部5aの内周に嵌合されるシール部材4を保持した状態で、出力シャフト2を先端側から内方に挿通させつつ蓋部材3の環状の収容部3d内に嵌合させて蓋部材3に図1中下方側となる反ケース1側に装着される。すると、出力シャフト2の外周にはシール部材4の内周シール部4bが摺接し、シールケース5の筒部5aの内周にはシール部材4の外周シール部4cが密着し、さらには、シールケース5に装着されたOリング9が蓋部材3の収容部3dの内周に密着する。このように、シール部材4とOリング9とで出力シャフト2と蓋部材3との間がシールされてシール部材付モータMの内部が液密に密閉される。また、シールケース5は、内周フランジ部5bを備えているので、シール部材4のシールケース5からの脱落と、シール部材4の軸方向移動が防止されている。
また、シールケース5を収容部3dに装着した状態では、収容部3dの反ケース1側端と外周フランジ部5cとの間に工具を挿入可能な隙間gが形成されている。つまり、本例では、シールケース5におけるシールケース5の筒部5aのシール部材4側端から外周フランジ部5cのシール部材4側端までの軸方向長さは、収容部3dの軸方向長さよりも長くなっており、シールケース5を収容部3d内に嵌合して筒部5aの端部が蓋部材3のフランジ部3cに当接しても必ず隙間gが形成される。
よって、シールケース5を蓋部材3の収容部3dに嵌合しても、前記隙間gにドライバ等の工具を差し込んで外周フランジ部5cに当てがい、工具を捻る或いは梃の要領で外周フランジ部5cへ蓋部材3から離間させる力を作用させ得る。このように、外周フランジ部5cを利用してシールケース5が蓋部材3を引き抜いて、シールケース5を蓋部材3から取り外しできる。したがって、本例では、外周フランジ部5cがシールケース5の引き抜き部として機能している。このように、シールケース5は、蓋部材3に着脱可能とされている。
このように構成されたシール部材付モータMは、本例では、被駆動装置としての油圧ポンプPに装着されて油圧ポンプPの駆動に利用される。そして、シール部材付モータMの蓋部材3の収容部3dを油圧ポンプPが取り付けられたモータ連結部材10の嵌合凹部10aに挿入して、シール部材付モータMと油圧ポンプPとの連結が図られている。なお、出力シャフト2の先端は、モータ連結部材10における嵌合凹部10aの内方から開口して反対側へ通じるシャフト挿通孔10c内に収容されるカップリング12を介して油圧ポンプPの駆動軸13に連結されている。油圧ポンプPは、ケーシング14と、ケーシング14に回転自在に保持される駆動軸13および従動軸15と、ケーシング14内に収容されるとともに駆動軸13の外周に設けたギヤ16と、ケーシング14内に収容されるともに従動軸15の外周に設けられてギヤ16に歯合するギヤ17とを備えて構成されている。したがって、本例の油圧ポンプPは、シール部材付モータMを駆動して出力シャフト2が回転すると、この回転が油圧ポンプPの駆動軸13に伝達されてギヤ16,17が回転駆動されて図示しない吸込口から吸い込んだ油を図示しない吐出口から吐出するギヤポンプとされている。なお、被駆動装置は、ギヤポンプ以外の液圧ポンプであってもよいし、液圧ポンプ以外の装置であってもよい。
戻って、モータ連結部材10は、嵌合凹部10aにおける底部から立ち上がる突起としてのピン10bを備えている。このピン10bは、シールケース5の外周フランジ部5cの切欠部5dに入り込んで対向しており、シールケース5が蓋部材3に対して軸周りに回転しようとすると切欠部5dのピン10bへの対向面がピン10bに接触してシールケース5の回転を規制する。このように、本例では、シールケース5に設けた外周フランジ部5cに設けた凹部としての切欠部5dと、切欠部5dに入り込む突起としてのピン10bとを有して回転止め部を構成している。
また、蓋部材3の収容部3dの環状溝3eに装着されたOリング11がモータ連結部材10の嵌合凹部10aの側壁に密着してモータ連結部材10と蓋部材3との間がシールされる。よって、油圧ポンプP側からの油がモータ連結部材10と蓋部材3との間から外部へ漏洩しないようになっている。また、モータ連結部材10のシャフト挿通孔10c内は、油圧ポンプP内に通じており、油で満たされて油圧ポンプP内の圧力が作用するが、出力シャフト2と蓋部材3との間がシール部材4とOリング9とでシールされているので、シール部材付モータM内への油の侵入も阻止される。
以上のように、本発明のシール部材付モータMでは、シール部材4がシールケース5に保持されてシールケース5が蓋部材3に反ケース1側から着脱自在とされており、シール部材4が出力シャフト2の外周に摺接して出力シャフト2の外周をシールしている。
このように構成されたシール部材付モータMにあっては、シール部材4が経年劣化して交換を要する場合、前述の工具を利用して蓋部材3からシールケース5を取り外す。そして、劣化したシール部材4をシールケース5から取り外して換わりに新しいシール部材4をシールケース5へ取り付けて、再度、シールケース5を蓋部材3へ嵌合させればよい。前述のように本発明のシール部材付モータMは、シール部材4がシールケース5に保持されてシールケース5が蓋部材3の反ケース1側に装着されているので、シール部材4の交換に際して蓋部材3の取り外しもシール部材付モータMの分解もする必要がなく、シール部材4のみを交換できる。よって、本発明のシール部材付モータMによれば、メンテナンス作業が非常に容易であり、メンテナンスコストをも低減できる。
また、本例のシール部材付モータMにあっては、シールケース5の蓋部材3に対する出力シャフト2周りの回転を規制する外周フランジ部5cに設けた凹部としての切欠部5dと切欠部5dに入り込む突起としてのピン10bとを有する回転止め部を備えている。よって、本例のシール部材付モータMによれば、蓋部材3にシールケース5を着脱自在な構造としても出力シャフト2の回転駆動時にシールケース5が共回りして蓋部材3に対して回転する問題も生じず、良好なシール性能を発揮できる。また、シール部材付モータMが油圧ポンプPを一方向へのみ回転駆動するように設定される場合、外周フランジ部5cの切欠部5dを大きくしてピン10bとの間に遊びを設けておいてもよい。シール部材付モータMが一方向へのみしか回転駆動されないので、シールケース5が出力シャフト2と共回りしても前記遊び分を回転すると外周フランジ部5cとピン10bとが接触してそれ以上の同方向への回転を規制できるので、回転止めとして十分に機能を発揮する。また、凹部としての切欠部5dを有する外周フランジ部5cは、回転止め部における凹部の形成だけでなく、シールケース5の蓋部材3からの取り外しに使用される引き抜き部としても機能できるので、回転止め部と引き抜き部を別個独立して設ける場合と比較してシール部材付モータMのコストを低減できる。なお、本例では、回転止め部は、外周フランジ部5cにおける凹部としての切欠部5dと突起としてのピン10bとで構成されているが、これ以外の構造でシールケース5の蓋部材3に対する回転止めを図ってもよい。
なお、シールケース5がシール部材4の脱落と軸方向移動を防止するために、シール部材4の油圧ポンプP側に対向する内周フランジ部5bを備えている。しかしながら、本例では、油圧ポンプP側からシール部材4の油圧ポンプP側に油圧が作用するため、油圧の作用によってシール部材4の脱落と軸方向移動を防止できるので、このよう場合には、内周フランジ部5bの省略も可能であり、図3に示すように、シール部材4の蓋部材3側に内周フランジ部5fを持つシールケース5の利用も可能である。
シール部材4は、出力シャフト2に対して軸方向へは移動しないため、長期間に亘ってシール部材付モータMを使用すると出力シャフト2の外周がシール部材4との接触によって摩耗する。このような場合、図4に示すように、シール部材4の交換とともに、蓋部材3における収容部3d内におけるフランジ部3cとシールケース5との間にワッシャ状のスペーサ20を介装すればよい。このように、出力シャフト2の軸方向にて、蓋部材3とシールケース5との間にスペーサ20を設けると、シールケース5に保持されたシール部材4の出力シャフト2の外周への接触面が、交換前のシール部材4における出力シャフト2の外周への接触面に対して油圧ポンプP側へ軸方向にずれる。すると、交換後の新しいシール部材4は、出力シャフト2の摩耗していない外周面に摺接するため、出力シャフト2の交換を要せず良好なシール機能を発揮できる。なお、スペーサ20を設けるためにシールケース5がモータ連結部材10と干渉する可能性がある場合には、スペーサ20の厚みに応じて軸方向の全長を短いシールケース5を使用すればよい。
また、本例のシール部材付モータMにあっては、前述したように、シールケース5が蓋部材3の収容部からの引き抜きを可能とする外周フランジ部(引き抜き部)5cを備えているので、シール部材4の交換作業が非常に簡単となる。
工具の利用でシールケース5の蓋部材3から取り外しを可能とするには、図5に示すように、シールケース5に外周フランジ部5cを設ける代わりに、引き抜き部として溝部5gを設けるようにしてもよい。溝部5gは、シールケース5の外周に環状に設けられてもよいし、工具の差し込みが可能な幅で一箇所または複数個所に設けられてもよい。このようにシールケース5を構成すれば、外周フランジ部5cを設けずに済むのでシールケース5の外径を小径にできる。よって、シールケース5の材料費が安価となるので、このようにシール部材付モータMを構成すれば、シール部材付モータMがより安価となる。なお、このように外周フランジ部5cを設けない場合、シールケース5の反シール部材4側の外周部にピン10bが入り込む凹部としての切欠部5jを設けて、突起としてのピン10bと切欠部5jとで回転止め部を構成してもよい。
また、工具の差し込みが可能であれば、図6に示すように、引き抜き部としてシールケース5の内周フランジ部5bの内周側の全周或いは一部に切欠部5hを設けて、外周フランジ部5cを省略してもよい。この場合には、シールケース5の取り外しの際に外周ではなく内周の切欠部5hに工具を差し込めばよいので、シールケース5が蓋部材3から油圧ポンプP側へ突出している必要がなくなる。よって、シールケース5と被駆動装置との干渉の心配がなくなるとともに、シール部材付モータMと被駆動装置との軸方向距離を短く設定でき、シール部材付モータMと被駆動装置の全体を小型化できる利点がある。なお、内周フランジ部5bに切欠部5hを設けなくとも、内周フランジ部5b自体に工具を引っ掛けてシールケース5の引き抜きが可能であれば、内周フランジ部5bを引き抜き部としてもよい。
さらに、図7に示すように、引き抜き部としてシールケース5の油圧ポンプ(被駆動装置)P側の端面から軸方向へ延びる螺子孔5iを設けて、シールケース5の蓋部材3からの取り外しの際に、螺子孔5iに螺子を螺合させて螺子を利用して引き抜くようにしてもよい。この場合も外周フランジ部5cを省略でき、シールケース5が蓋部材3から油圧ポンプP側へ突出している必要がなくなる。よって、シールケース5と被駆動装置との干渉の心配がなくなるとともに、シール部材付モータMと被駆動装置との軸方向距離を短く設定でき、シール部材付モータMと被駆動装置の全体を小型化できる利点がある。
図6および図7に示した態様では、シールケース5の図6、7中下端が蓋部材3の収容部3dの図6、7中下端と面一となるので、シールケース5と蓋部材3の対向面の何処かに凹部とこの凹部に入り込む突起を設けて、これら凹部と突起とで回転止め部を構成してシールケース5の蓋部材3に対する回転止めを図ってもよい。
回転止め部がシールケース5に設けた凹部と前記凹部に入り込む突起、或いは、シールケース5に設けた突起と前記突起が入り込む凹部とを備えて構成される場合、簡単且つ安価にシールケース5の蓋部材3に対する出力シャフト2の周りの回転を規制できる。
なお、回転止め部は、シールケース5と蓋部材3とに設けてもよいし、シールケース5と蓋部材3に直接あるいは間接に取り付けられる部材(本例ではモータ連結部材10)とに設けられてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形及び変更が可能である。
1・・・ケース、2・・・出力シャフト、3・・・蓋部材、3a・・・挿通孔、4・・・シール部材、5・・・シールケース、5d・・・切欠部(凹部)、5g・・・溝部(引き抜き部)、5h・・・切欠部(引き抜き部)、5i・・・螺子孔(引き抜き部)、5j・・・切欠部(凹部)、10b・・・ピン(突起)、M・・・シール部材付モータ、R・・・ロータ、S・・・ステータ
Claims (5)
- ステータとロータとを収容するケースと、
前記ケースに装着されるとともに前記ロータにおける出力シャフトが挿通される挿通孔を有する蓋部材と、
前記出力シャフトの外周をシールする環状のシール部材と、
前記シール部材を保持するとともに、前記蓋部材の反ケース側に着脱自在なシールケースとを備えた
ことを特徴とするシール部材付モータ。 - 前記シールケースの前記蓋部材に対する前記出力シャフトの周りの回転を規制する回転止め部を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のシール部材付モータ。 - 前記回転止め部は、前記シールケースに設けた凹部と前記凹部に入り込む突起を有するか、或いは、シールケースに設けた突起と前記突起が入り込む凹部を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のシール部材付モータ。 - 前記出力シャフトの軸方向における前記蓋部材と前記シールケースとの間にスペーサを介装可能とした
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項2に記載のシール部材付モータ。 - 前記蓋部材は、前記シールケースの反ケース側からの嵌合を許容し前記シールケースを収容する環状の収容部を有し、
前記シールケースは、前記収容部からの引き抜きを可能とする引き抜き部を有する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のシール部材付モータ。
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