JP2019036384A - 平板状信号伝送媒体及び電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】幅方向の位置合わせを容易かつ正確に行うことができ良好な電気的接続状態を得ることを可能とする。【解決手段】平板状信号伝送媒体PSのベース部材PS1における幅方向の両端縁部分のうちの一方に変位部PS3を設け、その平板状信号伝送媒体PSを電気コネクタ10に挿入又は装着する際に、平板状信号伝送媒体PSの一方の端縁部に設けた変位部PS3から他方の端縁部分に向かって片寄せする作用力を付与することによって、平板状信号伝送媒体PSの全体を幅方向に位置合わせすると同時に、その片寄せを行う作用力によってベース部材PS1に生じようとする撓みを変位部PS3の変位によって吸収し、平板状信号伝送媒体PSの全体を幅方向にガタ付きなく良好に位置合わせするように構成したものである。【選択図】図11

Description

本発明は、平板状に延在するベース部材に複数の導電路が配列された平板状信号伝送媒体及び電気コネクタに関する。
種々の電気機器等における信号の伝送に用いられているフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等の平板状信号伝送媒体(フレキシブル配線基板)は、絶縁性を有数する平板状のベース部材に、信号の伝送を行う複数の導電路が略平行に配置された構造を備えたものであるが、それらの各導電路が露出状態になされた端末部分を、電気コネクタに対して直接的に挿入して電気的な接続を行う構造を備えたものや、平板状信号伝送媒体が装着された電気コネクタを、他の電気コネクタに装着して電気的な接続を行う構成を備えたものがある。
このような平板状信号伝送媒体(フレキシブル配線基板)が、電気コネクタに対して挿入又は装着されるにあたっては、電気コネクタに設けられたコンタクト部材(導電端子)等に対して、平板状信号伝送媒体の複数の導電路が、それらが配置された方向である幅方向に位置合わせされた状態で配置されていることが良好な電気的な接続を行う上で重要となる。そのため従来から、例えば下記の特許文献1のように、平板状信号伝送媒体の全体を弾性部材等によって幅方向の一方に片寄せし、その片寄せされた平板状信号伝送媒体の端面を、ピン状部材等からなる位置決め基準に当接させることによって、平板状信号伝送媒体を幅方向に位置合わせすることが行われている。
一方、近年における電気機器等の小型化に伴って、平板状信号伝送媒体(フレキシブル配線基板)の厚さが急速に薄型化される傾向となっているが、そのような薄型化された平板状信号伝送媒体に対して、上述したような幅方向の片寄せによる位置合わせを行うと、平板状信号伝送媒体に撓みを生じることによって、ガタ付きや位置ズレの原因となることがあり、平板状信号伝送媒体の導電路と電気コネクタとの接続状態が不安定になるおそれがある。
特開2001−160441号公報
そこで本発明は、位置合わせを容易かつ正確に行うことによって良好な電気的接続状態を得ることができるようにした平板状信号伝送媒体及び電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明では、予め定められた幅寸法をなして帯状に延在する絶縁性の平板状部材からなるベース部材に、当該ベース部材の幅方向と直交する直交方向に延びる複数の導電路が略平行に配置されたものであって、前記ベース部材は、前記導電路が配置された領域に対して前記幅方向の両側外方に位置する両側端縁部分を有し、当該ベース部材の両側端縁部分が、前記直交方向に延在する構成を備えた平板状信号伝送媒体において、前記ベース部材の両側端縁部分のうちの一方に、前記幅方向に撓む変位部が設けられた構成が採用されている。
このような構成を有する本発明によれば、電気コネクタに平板状信号伝送媒体を挿入又は装着する際に、当該平板状信号伝送媒体における幅方向の一方の端縁部分に設けられた変位部に、他方の端縁部分に向かって平板状信号伝送媒体を片寄せする作用力を付与することで、平板状信号伝送媒体の全体が、他方の端縁部分を基準として幅方向に位置合わせされると同時に、その片寄せする作用力によってベース部材に生じようとする撓みが、変位部の変位によって吸収されることとなる。その結果、平板状信号伝送媒体の全体が、幅方向にガタ付きを生じることなく良好に位置合わせされ、良好な電気的接続状態が安定的に得られる。
このとき、請求項2にかかる発明のように、前記変位部が、前記ベース部材の両側端縁部分のうちの一方に設けられた孔部と、当該孔部に対して前記幅方向の外方に配置され、外方に突出したビーム状部分からなり、前記ビーム状部分は、前記孔部の内壁面と、前記ベース部材の端縁との間に形成されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、変位部の撓みが、他の部位に影響することなく孔部に吸収されることとなって、平板状信号伝送媒体の位置合わせが更に良好に行われる。
また、請求項3にかかる発明のように、前記変位部を構成している前記ベース部材の端縁が、前記幅方向の外方に向かって平面略円弧形状をなして突出していることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、平板状信号伝送媒体を片寄せする作用力が、電気コネクタから平板状信号伝送媒体の変位部に対して確実に付与され、平板状信号伝送媒体の位置合わせが一層良好に行われる。
このとき、請求項4にかかる発明のように、前記変位部を構成している前記孔部が、前記ベース部材の幅方向と直交する直交方向に長径を有する長孔形状を有するものであって、前記孔部における前記直交方向の長さL1が、前記変位部を構成しているビーム状部分における前記直交方向の長さL2より大きい(L1>L2)ことが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、変位部を構成しているビーム状部分がベース部材の本体部分と繋がっている連結部分の薄肉化が行われることとなり、変位部の撓みが良好に行われる。
このとき、請求項5にかかる発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の平板状信号伝送媒体が装着されるものであって、前記変位部に対して前記幅方向の外方から接触する位置決め押圧部を備えていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、電気コネクタに平板状信号伝送媒体を挿入又は装着する際に、電気コネクタの位置決め押圧部から、平板状信号伝送媒体の一方の端縁部分に設けられた変位部に対して、他方の端縁部分に向かって片寄せする作用力が付与され、平板状信号伝送媒体全体が幅方向に位置合わせされると同時に、その片寄せする作用力によってベース部材に生じようとする撓みが変位部の撓みによって吸収され、平板状信号伝送媒体の全体が、幅方向にガタ付きを生じることなく良好に位置合わせされることとなり、良好な電気的接続状態が安定的に維持できる電気コネクタが得られる。
このとき、請求項6にかかる発明のように、前記平板状信号伝送媒体を構成している前記ベース部材の両側端縁部分のうちの他方に対して前記幅方向の外方から接触する位置決め基準部を備えたものであって、前記幅方向において、前記位置決め押圧部と前記位置決め基準部との間の間隔W1が、前記変位部を含む前記平板状信号伝送媒体の幅方向における全幅寸法W2より小さい(W1<W2)ことが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、電気コネクタの位置決め押圧部と位置決め基準部との間において、平板状信号伝送媒体を片寄せする作用力が確実に付与されることとなり、平板状信号伝送媒体の位置合わせが更に高精度に行われる。
さらに、請求項7にかかる発明のように、絶縁性のハウジングに前記幅方向に沿って配列された複数のコンタクト部材と、そのコンタクト部材を弾性変位させることで前記平板状信号伝送媒体の導電路に接触させるアクチュエータと備えていることが可能である。
このとき、請求項8にかかる発明のように、他の電気コネクタに嵌合される構造を備えたものであって、前記他の電気コネクタとの嵌合時に、前記平板状信号伝送媒体の導電路を前記他の電気コネクタに設けられたコンタクト部材に接触させる構成を備えていることが可能である。
以上述べたように本発明は、平板状信号伝送媒体を構成しているベース部材の両端縁部分のうちの一方に変位部を設け、その平板状信号伝送媒体を電気コネクタに挿入又は装着する際に、平板状信号伝送媒体の一方の端縁部に設けた変位部から他方の端縁部分に向かって片寄せする作用力を付与することによって、平板状信号伝送媒体全体を幅方向に位置合わせすると同時に、その片寄せを行う作用力によってベース部材に生じようとする撓みを変位部の撓みによって吸収し、平板状信号伝送媒体の全体を幅方向にガタ付きなく良好に位置合わせするように構成したものであるから、良好な電気的接続状態を安定的に得ることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる電気コネクタの単体を表したものであって、アクチュエータが初期位置である「待機位置」における全体構成を前方側上方から表した外観斜視説明図である。 図1に示された初期状態における電気コネクタの正面説明図である。 図2中の III - III 線に沿った横断面を拡大して表した断面説明図である。 図1〜図3に示された電気コネクタに対して平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を挿入し始めた状態を前方側上方から表した外観斜視説明図である。 図4に示された平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を挿入し始めた状態における電気コネクタの平面説明図である。 図4及び図5に示された平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を挿入し始めた状態における電気コネクタの水平断面説明図である。 平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を挿入する途中の状態における電気コネクタの図6相当の水平断面説明図である。 平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)の挿入を完了した状態における電気コネクタを前方側上方から表した外観斜視説明図である。 図8に示された平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)の挿入を完了した状態における電気コネクタの平面説明図である。 図9中の IX−IX 線に沿った横断面を拡大して表した断面説明図である。 図9〜図10に示された平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)の挿入を完了した状態における電気コネクタの水平断面説明図である。 平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)の挿入を完了した後にアクチュエータを作用位置まで回動操作した状態における電気コネクタを前方側上方から表した外観斜視説明図である。 図12に示されたアクチュエータを作用位置まで回動操作した状態における電気コネクタの図10相当の横断面説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタに平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を装着した状態を前方側上方から表した外観斜視説明図である。 図14に示された平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を装着されたプラグコネクタの平面説明図である。 図14及び図15に示された平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を装着されたプラグコネクタの正面説明図である。 図14〜図16に示された本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタに対して、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を装着しようとしている状態を導電性シェルの略半分を取除き前方側上方から表した外観斜視説明図である。 図17の状態から平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)を装着した後における内部を前方側上方から表した外観斜視説明図である。 図14〜図18に示した本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタが嵌合される相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタを表した外観斜視説明図である。 図14〜図18に示した本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタを相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタに嵌合した状態を表した外観斜視説明図である。 図20に示した本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタと相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタとの嵌合状態を表した平面説明図である。 図20及び図21に示した本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタと相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタとの嵌合状態を拡大して表した側面説明図である。 図20〜図22に示した本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタと相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタとの嵌合状態を拡大して表した図10相当の横断面説明図である。 第1及び第2の実施形態にかかるプラグコネクタに使用される平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)の内部構造を拡大して表した縦断面説明図である。
以下において、本発明の実施形態にかかるフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる平板状信号伝送媒体、及びその平板状信号伝送媒体が挿入又は装着される電気コネクタを図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1〜図13に示されている本発明の第1の実施形態にかかる電気コネクタの構成を説明するが、それに先立って、本発明の実施形態にかかる平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの構造を説明しておく。
図4〜図13及び図24に示されているように、本発明の実施形態にかかる平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSは、予め定められた幅寸法ををなして帯状に延在する絶縁性の平板状部材からなるベース部材PS1を有しているとともに、そのベース部材PS1の一方(図24の上方)の表面には、複数の銅箔からなる導電路(電極パターン)PS2が、前記ベース部材PS1の「幅方向」と直交する「直交方向」(以後、「長手方向」と記載する)に沿って略平行に延びる状態に形成されている。これらの導電路PS2は、ベース部材PS1の「幅方向」に予め定められた一定の間隔をなすように配列されている。
上述したようにベース部材PS1は、「幅方向」において予め定められた一定の寸法を有しているとともに、その「幅方向」と直交する「長手方向」に複数の導電路(電極パターン)PS2とともに長尺状に延在している。そして、特に図24に示されているように、複数の導電路PS2の各々は、信号伝送用導電路(信号線パッド)又はシールド用導電路(シールド線パッド)のいずれかを構成しており、当該導電路PS2に対して上方から、絶縁性のカバーフィルム又はシールドテープ等からなるシールドプレート(カバーレイ)PS2aが層状に貼着されている。
このような平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分においては、上述したシールドプレート(カバーレイ)PS2aが剥がされていることで、導電路(電極パターン)PS2が外方に露出された状態になされており、その露出状態になされた導電路PS2に対して適宜の表面処理層PS2bが施されることによって接続端子部が構成されている。この端末部分における接続端子部を構成している導電路PS2は、ベース部材PS1における「幅方向」の両側端縁部分を除く領域に配置されており、当該接続端子部を構成している導電路PS2から「幅方向」の外方に位置する両側端縁部分には、上述したベース部材PS1が配置されている。
また、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分においては、上述したベース部材PS1の下面に対して、絶縁性部材からなる補強板PS2cが、ベース部材PS1の全幅領域にわたって貼り付けられている。このような補強板PS2cが配置されていることによって、平板状信号伝送媒体PSの端末部分の強度が高められているとともに、当該平板状信号伝送媒体PSの端末部分の厚さが、嵌合相手である電気コネクタとの間における寸法関係に合わせて適宜に調整されるようになっている。
ここで、前述したように平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分では、「幅方向」に配列された複数の導電路(電極パターン)PS2が露出された状態になされているが、それら複数の導電路PS2からなる接続端子部に対して「幅方向」の両側外方に位置している両側端縁部分は、導電路(接続端子部)PS2の非露出部分になされており、絶縁性の平板状部材からなるベース部材PS1及び補強板PS2cが配置された領域になされている。
そして、上述したベース部材PS1及び補強板PS2cにおける「幅方向」の両側端縁部分のうちの一方(図6の左方)には、後述する変位部PS3を構成する孔部PS4が、当該ベース部材PS1及び補強板PS2cを厚さ方向に貫通した状態で設けられているとともに、「幅方向」に対向する他方(図6の右方)の端縁部分は、ベース部材PS1及び補強板PS2cが平坦面状のままになされている。
上述したようにベース部材PS1及び補強板PS2cにおける「幅方向」の一方(図7及び図11の左方)の端縁部分に配置された孔部PS4は、導電路(接続端子部)PS2の延在方向、すなわち「幅方向」と直交する「長手方向」に長径を有する長孔形状になされているが、その孔部PS4に対して「幅方向」の外方には、変位部PS3が形成されている。この変位部PS3は、上述した孔部PS4の内壁面と、ベース部材PS1及び補強板PS2cの一方(図7及び図11の左方)の端縁との間に形成されたビーム状部分から構成されており、当該変位部PS3を構成しているビーム状部分は、「幅方向」と直交する「長手方向」に延在する形状になされている。
この変位部(ビーム状部分)PS3を構成しているベース部材PS1及び補強板PS2cの外端縁PS3aは、「幅方向」の外方に向かって平面略円弧形状をなして突出しており、当該変位部(ビーム状部分)PS3の外端面PS3aから「長手方向」の両方向(前後方向)に延出しているベース部材PS1及び補強板PS2cのその他の部分における端面(以下、通常端面とする)PS5,PS5に対して「幅方向」の外方に向かって湾曲状に張り出した形状になされている。
このようにベース部材PS1及び補強板PS2cの一方の端縁部分に設けられた変位部PS3は、細長状に延在するビーム状部分から形成されていることから、予め定められた一定の弾性を有している。そして、そのビーム状部分からなる変位部PS3の外端面PS3aに対して、「幅方向」の外方から内方(中心方向)に向かう外力が作用することによって、当該変位部(ビーム状部分)PS3が弾性的に撓み、上述した孔部PS4の内方空間を構成している内壁面が「幅方向」の内方(中心方向)に向かって張り出す状態(図7及び図11参照)に変形されるようになっている。
また、ベース部材PS1及び補強板PS2cにおいて、上述した変位部(ビーム状部分)PS3の外端面PS3aから「長手方向」の両方向(前後方向)に配置されている通常端面PS5,PS5は、平面略直線状に延在しているが、それらの各通常端面PS5に対して「幅方向」に対向配置されている他方(図7及び図11の右方)の通常端面PS6も、上述した一方の通常端面PS5と略平行な直線状に延在している。
ここで、前述したように変位部(ビーム状部分)PS3を構成している孔部PS4は、「幅方向」と直交する「長手方向」に長径を有する長孔部から構成されているが、その「長手方向」における孔部PS4の長さL1は、上述した変位部PS3を構成しているビーム状部分における「長手方向」の長さL2より大きい状態(L1>L2)に設定されている。これによって、変位部PS3が、ベース部材PS1及び補強板PS2cの本体部分と繋がっている連結部分、すなわち孔部PS4の長径方向の(長手方向)両端部分を形成している部分における壁部が薄肉化されている。
[第1の実施形態にかかる電気コネクタについて]
次に、上述した構成を備えているフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる平板状信号伝送媒体PSが挿入される本発明の第1の実施形態にかかる電気コネクタを図面に基づいて詳細に説明する。
[全体構成について]
すなわち、図1〜図3に示されている本発明の第1の実施形態にかかる電気コネクタ10は、前述したフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる平板状信号伝送媒体PSが、絶縁部材からなるハウジング11の前端部分(図3の左方側部分)に設けられた差込口11aから内部に挿入される、いわゆるバックロック型構造の電気コネクタからなるものであって、細長状に延在する中空枠体状の絶縁性部材から形成されているハウジング11に、接続操作手段として取り付けられているアクチュエータ12が、上述したハウジング11の差込口11aに対して平板状信号伝送媒体PSの挿入方向の反対側に位置している後端部分(図3の右方側部分)に配置されている。
そのアクチュエータ(接続操作手段)12は、図1〜図3に示された初期状態から、図12及び図13に示されているように平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入方向における後方側(図3の右方側)に向かって押し倒される方向に回動される構成になされている。
ここで、上述したハウジング11における長手方向(後述する導電性コンタクト部材の配列方向)を、以下において「コネクタ長手方向」と呼ぶこととする。また、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分は、「コネクタ前方」から「コネクタ後方」に向かって挿入されるものとし、当該平板状信号伝送媒体PSの挿入方向を「媒体挿入方向」と呼ぶ。さらに、平板状信号伝送媒体PSは、「媒体挿入方向」と直交する「コネクタ長手方向」に、当該平板状信号伝送媒体PSの「幅方向」を合わせた状態で、ハウジング11への挿入が行われるものとする。さらにまた、その平板状信号伝送媒体PSの端末部分は、「コネクタ後方」から「コネクタ前方」に向かって抜去されるものとし、当該平板状信号伝送媒体PSの抜去方向を「媒体抜去方向」と呼ぶこととする。
また、本実施形態にかかる電気コネクタ10は、図示を省略した印刷配線基板の主面上に実装されて使用されるが、当該印刷配線基板における主面の延在方向を「水平方向」とするとともに、印刷配線基板の主面から離れる方向を、「高さ方向」における「上方向」とし、印刷配線基板の主面に向かって近付く方向を「下方向」とする。
なお、本実施形態にかかる電気コネクタ10は、「コネクタ長手方向」において左右対称の構造を有するものであるが、左右対称の配置関係になされた同一の構成部材については、同一の符号を付して片側の構成部材についての説明を行うこととする。
上述したハウジング11の差込口11aは、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分より一回り大きな開口形状を構成するように「コネクタ長手方向」に沿って細長状に延在しており、その細長状の開口形状を有する差込口11aが、「コネクタ後方」に向かって延出するようにして媒体挿入通路11bが形成されている。この差込口11aから「コネクタ後方」に向かって延びる中空状の媒体挿入通路11bは、ハウジング11の上側内壁面及び下側内壁面(底壁面)との間に設けられている。
一方、上述したハウジング11の媒体挿入通路11bを構成している当該ハウジング11の上側内壁面及び下側内壁面(底壁面)には、「コネクタ長手方向」に沿って複数体のコンタクト収容部11e,11e,・・・が、「コネクタ長手方向」に予め定められた間隔で並列された状態で凹設されている。それらの各コンタクト収容部11eは、上述した媒体ガイド面を構成している上側内壁面及び下側内壁面(底壁面)から凹溝状に窪む状態に形成されており、それら凹溝状をなす各コンタクト収容部11eが、「コネクタ前後方向」に沿って延在するように設けられている。そして、それらの各コンタクト収容部11eを構成している凹溝状の内部に、適宜の形状をなす薄厚の金属製板状部材により形成された導電性コンタクト部材13の一部、より具体的には、図3に示されているように、後述する第1ビーム(上ビーム)13a及び第2ビーム(下ビーム)13bの一部が、「コネクタ前後方向」に延在する状態で装着されている。
各コンタクト収容部11eの内部に装着された導電性コンタクト部材13は、「コネクタ長手方向」に沿って、予め定められた一定の間隔をなして複数体にわたって配列されている。それらの各導電性コンタクト部材13は、信号伝送用又はグランド接続用のいずれかとして使用される構成になされており、図示を省略した印刷配線基板の主面上に形成された導電路(電極パターン)に対して半田接合されることによって実装状態になされる。各導電性コンタクト部材13の詳細な構造については、後段において詳細に説明する。
前述したようにハウジング11における「コネクタ後方」寄りの部分(図3の右方部分)には、接続操作手段としてのアクチュエータ12が取り付けられているが、当該アクチュエータ12は、図1〜図11に示されているように、操作本体部12bが上方に位置するように立ち上がった状態を初期の「待機位置」としている。そして、そのように操作本体部12bが立ち上がった「待機位置」にアクチュエータ12が回動操作された初期状態において、ハウジング11の前端部分に設けられた差込口11aから、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分が、上述した媒体挿入通路11bの内部に向かって差し込まれるようにして挿入される構成になされている。
このように平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入が行われるにあたっては、上述した媒体ガイド面を構成している媒体挿入通路11bの下側壁面(底壁面)及び上側壁面、又は導電性コンタクト部材13の上縁部に沿って平板状信号伝送媒体PSが滑動しながら「コネクタ後方側」に移動が行われる。また、平板状信号伝送媒体PSが抜去されるにあたっては、同様に媒体挿入通路11bの下側壁面(底壁面)及び上側壁面、又は導電性コンタクト部材13の上縁部に沿って平板状信号伝送媒体PSが滑動しながら「コネクタ前方側」に移動が行われる構成になされている。
さらに、上述したハウジング11の後端縁部分(図3の右端縁部分)には、アクチュエータ12や導電性コンタクト部材13等をハウジング11の内部に装着するための部品装着口が設けられている。そのコネクタ後端側の部品装着口を通してハウジング11の内部に装着される各導電性コンタクト部材13は、媒体挿入通路11bに設けられたコンタクト収容部11eを「コネクタ前方側」に向かって滑動するようにして挿入されていき、予め決められた位置で固定状態になされる。
ここで、前述したように導電性コンタクト部材13は、「コネクタ長手方向」において予め定められた一定の間隔をなして複数体にわたって装着されているが、それらの各導電性コンタクト部材13は、媒体挿入通路11bの内部に挿入された平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの導電路(接続端子部)PS2に対応した位置にそれぞれ配置されており、後述するようにして平板状信号伝送媒体PSが「幅方向」に位置合わせされるようになっている。
[導電性コンタクト部材について]
次に、前述した導電性コンタクト部材13の各々は、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの挿入・抜去の方向(図3の左右方向)である「コネクタ前後方向」に沿って略平行に延在する一対の細長状の金属製の板状部材からなる第1ビーム(上ビーム)13a及び第2ビーム(下ビーム)13bをそれぞれ有している。これらの第1ビーム13a及び第2ビーム13bは、上述したようにハウジング11の各コンタクト収容部11eの内部に略水平方向に延在する状態に収容されており、中空状の空間からなる媒体挿入通路11bを挟んで「上下方向」に適宜の間隔をなして互いに対向する状態に配置されている。
それらの第1ビーム(上ビーム)13aと第2ビーム(下ビーム)13bとは、延在方向(水平方向)における途中の位置で、細幅の金属製の板状部材からなる連結ビーム13cを介して一体的に連結されている。そして、その連結ビーム13c並びに第1及び第2の両ビーム13a,13bが有する可撓性によって、第1及び第2の両ビーム13a,13bが、連結ビーム13cを介して揺動するように弾性変位する構成になされている。その弾性変位に関する詳細な説明については後述することとするが、当該第1ビーム(上ビーム)13a及び第2ビーム(下ビーム)13bの揺動は、図3の紙面内において上下の方向に行われる。
また、ハウジング11の上方側に配置されたコンタクト収容部11eに沿って「コネクタ前後方向」に延在する第1ビーム(上ビーム)13aの前端側部分(図3の左端側部分)には、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの図示上面側に形成された導電路(接続端子部)PS2が第1ビーム(上ビーム)13aの対面側に挿入された際に接続される接触部としての上端子接触凸部13a1が、図示下向きの突形状をなすように設けられている(所謂、上接点接続の場合)。同様に、ハウジング11の下方側のコンタクト収容部11eに沿って「コネクタ前後方向」に延在する第2ビーム(下ビーム)13bの前端側部分(図3の左端側部分)には、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの図示下面側に形成された導電路(接続端子部)PS2が第2ビーム(下ビーム)13bの対面側に挿入された際に接続される接触部としての下端子接触凸部13b1が図示上向きの突形状をなすように設けられている(所謂、下接点接続の場合)。
これらの上端子接触凸部(接触部)13a1及び下端子接触凸部(接触部)13b1を含む第1ビーム(上ビーム)13a及び第2ビーム(下ビーム)13bの全体は、アクチュエータ12が「待機位置」にある初期状態において、上述した上下の両コンタクト収容部11e,11eの内部に没した状態に配置されており、中空状の媒体挿入通路11bに突出しない状態、又は僅かに突出する状態に配置されている。すなわち、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが媒体挿入通路11bの内部に挿入されるにあたっては、ハウジング11における上下の媒体ガイド面を構成している上側内壁面及び下側内壁面(底壁面)、又は導電性コンタクト部材13の上端子接触凸部(接触部)13a1及び下端子接触凸部(接触部)13b1に対して、平板状信号伝送媒体PSの上下の各表面が接触又は非接触の状態で移動が行われる。
そして、上述したように導電性コンタクト部材13に接触又は非接触の状態で媒体挿入通路11bの内部に平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが挿入されると(図4〜図11参照)、その後にアクチュエータ(接続操作手段)12が「待機位置」から「作用位置」に回動操作される(図12及び図13参照)。それによって、導電性コンタクト部材13の第1ビーム(上ビーム)13a及び第2ビーム(下ビーム)13bの上端子接触凸部(接触部)13a1及び下端子接触凸部(接触部)13b1が、次に説明するように、平板状信号伝送媒体PSの上下両側の表面に対して両側から挟むように当接した状態になされ、当該平板状信号伝送媒体PSの挟持が行われる。
なお、本実施形態では、導電性コンタクト部材13における第1ビーム(上ビーム)13aの上端子接触凸部(接触部)13a1と、第2ビーム(下ビーム)13bの下端子接触凸部(接触部)13b1とが、上下方向に直接的に対向する配置関係になされているが、両者の相対位置をコネクタ前方側(図3の左方側)或いはコネクタ後方側(図3の右方側)にずらして配置することも可能である。
上述した第2ビーム(下ビーム)13bの後端側部分(図3の右端側部分)には、図示しない印刷配線基板上に形成された配線ランド部(導電路)に半田接続される基板接続部13b2が設けられている。この基板接続部13b2は、印刷配線基板上の配線ランド部(導電路)に対して上方から位置合わせされた状態で載置され、例えば、半田材を用いた一括的な接合作業によって電気的な接続が行われる。
さらに、第1ビーム(上ビーム)13aの後端側部分(図3の右端側部分)における下縁部には、比較的平坦状をなして延在するカム作用部13a2が設けられているとともに、そのカム作用部13a2に対して下方から対向する第2ビーム(下ビーム)13bの後端側部分には、凹形状の上端縁をなすように形成されたカム受け部13b3が設けられている。そして、第2ビーム13bのカム受け部13b3に対して、上述したアクチュエータ(接続操作手段)12に設けられた回動カム12aが滑動可能な接触状態に配置されていることによって、アクチュエータ12の全体が、回動カム12aとともに一体的に回動される構成になされている。
上述した回動カム12aの外周面はカム面になされており、アクチュエータ12が「待機位置」にあるとき、当該回動カム12aに、曲面状に形成されたカム面が、第1ビーム13aのカム作用部13a2に対して下方側から当接することによって、第1ビーム13aの後端側部分(図3の右端側部分)が上方に持ち上げられる方向に弾性変位されるようになっている。
一方、前述したアクチュエータ(接続操作手段)12の全体は、「コネクタ長手方向」に沿って細長状に延在するように形成されていて、ハウジング11の全幅とほぼ同じ長さに渡って配置されている。当該アクチュエータ12は、上述したように回動カム12aと一体的に回動される状態に取り付けられており、回動半径における外方側の部分(図3の上方側部分)が、「コネクタ長手方向」に細長状に延在する板状部材からなる操作本体部12bになされている。そして、その操作本体部12bに対して回動方向の操作力が付与されることによって、アクチュエータ12の全体が、図1〜図11のようにほぼ直立した初期状態である「待機位置」と、図12及び図13のようにコネクタ後方側に向かってほぼ水平に倒された状態の「作用位置」との間で回動される構成になされている。
このアクチュエータ(接続操作手段)12の操作本体部12bが回動カム12aと連結されている部分には、導電性コンタクト部材13の第1ビーム(上ビーム)13aとの干渉を回避するための複数のスリット穴12cが、「コネクタ長手方向」に一定の間隔をなして並列する櫛歯状をなすように形成されている。それらのスリット穴12cは、導電性コンタクト部材13に対応した位置に配置されており、「待機位置」にあるアクチュエータ12の操作本体部12bを「コネクタ前後方向」に貫通するように形成されている。
そして、アクチュエータ(接続操作手段)12の操作本体部12bが、「待機位置」(図1〜図11参照)から「作用位置」(図12及び図13参照)に向かって押し倒されるようにして回動操作が行われると、上述した導電性コンタクト部材13の第1ビーム(上ビーム)13aと第2ビーム(下ビーム)13bとの間において、回動カム12aが回動することで、第1ビーム13aの後端側に設けられたカム作用部13a2が、カム面により上方側に持ち上げられるように弾性変位する。それに伴って、当該第1ビーム13aのカム作用部13a2と反対側(コネクタ前端側)に設けられた上端子接触凸部(接触部)13a1が下方に向かって押し下げられていき、既に挿入されている平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの上側表面に当接する。
詳細には、第1ビーム(上ビーム)13aの上端子接触凸部(接触部)13a1が平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSに当接した状態から、更にアクチュエータ(接続操作手段)12の操作本体部12bが同方向に回動されると、第1ビーム(上ビーム)13aと共に第2ビーム(下ビーム)13bのカム受け部13b3より前端側の部分、及び連結ビーム13cが、上方に変位し始め、第1ビーム(上ビーム)13aの上端子接触凸部13a1と第2ビーム13aの下端子接触凸部(接触部)13b1によって、平板状信号伝送媒体PSの上側表面と補強板PS2cの下側表面が挟持される。
そして、アクチュエータ(接続操作手段)12が最終の回動位置である「作用位置」まで回動しきったときには(図12及び図13参照)、上述した導電性コンタクト部材13の第1ビーム(上ビーム)13aに設けられた上端子接触凸部(接触部)13a1、及び第2ビーム(下ビーム)13bの下端子接触凸部(接触部)13b1が、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの上下両表面に対して当接状態となり、当該導電性コンタクト部材13の上端子接触凸部13a1及び下端子接触凸部13b1同士の間に平板状信号伝送媒体PSが挟持され、その平板状信号伝送媒体PSの導電路(接続端子部)PS2に対して、導電性コンタクト部材13の上端子接触凸部13a1が圧接されることで電気的な接続が行われる構成になされている。なお、平板状信号伝送媒体PSの下面に導電路(接続端子部)PS2を設けた場合にあっては、上述した下端子接触凸部13b1も電気的な接続が行われることとなる。
[位置決め機構について]
ここで、上述したハウジング11の差込口11aを構成している「コネクタ長手方向」の両側壁部には、当該差込口11aから挿入される平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの「幅方向」の両端縁部に対する位置決め部11c,11dが設けられている。これらの位置決め部11c,11dは、特に図6及び図7に示されているように、差込口11aを構成している「コネクタ長手方向」の両側壁部から「コネクタ前方」(図6及び図7の下方)に向かって突出しており、当該位置決め部11c,11dの前方突出部分における「コネクタ長手方向」の内側(コネクタ中心側)の壁面が、平板状信号伝送媒体PSの挿入方向に対して傾斜して延びる挿入ガイド面になされている。
このような位置決め部11c,11dの前端部分に設けられた挿入ガイド面から「コネクタ後方」(図6及び図7の上方)に延びる部分における内側(コネクタ中心側)の壁面は、前述した平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSにおける「幅方向」の両側端縁部を構成している通常端面PS5,PS6が接触しながら摺動する滑動面になされている。そして、これらの「幅方向(コネクタ長手方向)」に対向する位置決め部11c,11dの両滑動面同士の間における間隔W1は、平板状信号伝送媒体PSが有している変位部(ビーム状部分)PS3を含む平板状信号伝送媒体PSの全幅寸法W2よりやや小さい状態(W1<W2)に設定されている。このような寸法関係になされていることで、次に説明するように、平板状信号伝送媒体PSが「幅方向(コネクタ長手方向)」に位置合わせされるようになっている。
すなわち、上述したように位置決め部11c,11dにおける「コネクタ長手方向」の内側(コネクタ中心側)壁面は、突出端から内方(コネクタ中心方向)に延びる傾斜ガイド面になされているが、その位置決め部11c,11dにおける先端傾斜ガイド面に対して、前述した差込口11aから挿入されて来る平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分は、接触状態になりながら「コネクタ後方」に向かって摺動していくこととなる。
このとき、上述した「幅方向(コネクタ長手方向)」の両側に設けられた一対の位置決め部11c,11dのうちの一方(図6、図7及び図11の左方)の位置決め部11cの先端傾斜ガイド面に対しては、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの一方(図6、図7及び図11の左方)の端縁部分に設けられた変位部(ビーム状部分)PS3が接触することとなる。そして、その一方の位置決め部11cは、平板状信号伝送媒体PSの変位部PS3に対して「幅方向(コネクタ長手方向)」の外方から接触する「位置決め押圧部」になされている。
つまり、前述したように、両位置決め部11c,11dに設けられた滑動面同士の間における間隔W1が、平板状信号伝送媒体PSが有している幅寸法W2よりやや小さい状態(W1<W2)に設定されていることから、平板状信号伝送媒体PSの変位部(ビーム状部分)PS3は、電気コネクタ10の「位置決め押圧部」を構成している一方の位置決め部11cの先端傾斜ガイド面に接触し、それによって当該平板状信号伝送媒体PSの全体が「幅方向(コネクタ長手方向)」の内方向(コネクタ中心方向)に向かって押圧される構成になされている。
これに対して、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの他方(図6、図7及び図11の右方)の端縁部分に設けられた通常端面PS6は、「コネクタ長手方向」の両側に設けられた一対の位置決め部11c,11dのうちの他方の(図6、図7及び図11の右方)の位置決め部11dの先端傾斜ガイド面に接触することとなるが、その他方の位置決め部11dは、平板状信号伝送媒体PSの他方の通常端面PS6に対して「幅方向(コネクタ長手方向)」の外方から接触する「位置決め基準部」になされている。
つまり、この「位置決め基準部」を構成している他方の位置決め部11dに対して、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの他方の端縁部分である通常端面PS6が接触するに際しては、上述したように電気コネクタ10の「位置決め押圧部」を構成している一方の位置決め部11cによって平板状信号伝送媒体PSの全体が「幅方向(コネクタ長手方向)」の内方向(コネクタ中心方向)に向かって押圧されることから、当該平板状信号伝送媒体PSの他方の通常端面PS6は、「位置決め基準部」を構成している他方の位置決め部11dに対して「幅方向(コネクタ長手方向)」に当接される。その結果、平板状信号伝送媒体PSが、他方の位置決め部(位置決め基準部)11dを位置基準として「幅方向(コネクタ長手方向)」に位置合わせされることとなる。
このような構成を有する本実施形態によれば、電気コネクタ10に対して平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSを挿入する際に、平板状信号伝送媒体PSの一方の端縁部分に設けられた変位部(ビーム状部分)PS3が、電気コネクタ10の一方の位置決め部(位置決め押圧部)11cに接触して「幅方向(コネクタ長手方向)」の内方向(コネクタ中心方向)に向かう方向に押圧される作用力を受ける一方、平板状信号伝送媒体PSの他方の端縁部分である通常端面PS6が、電気コネクタ10の他方の位置決め部(位置決め基準部)11dに当接される。その結果、平板状信号伝送媒体PSの全体が片寄せされて、位置決め部(位置決め基準部)11dを位置基準として「幅方向(コネクタ長手方向)」に位置合わせされる。
このとき、上述した変位部(ビーム状部分)PS3から付与される片寄せ作用力によって、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSのベース部材PS1及び補強板PS2cに撓みが生じようとするが、その撓みは、変位部(ビーム状部分)PS3の変位によって吸収される。その結果、平板状信号伝送媒体PSの全体が、「幅方向(コネクタ長手方向)」にガタ付きを生じることなく良好に位置合わせされることとなり、良好な電気的接続状態が安定的に得られる。
特に、本実施形態においては、孔部PS4により形成されている変位部(ビーム状部分)PS3が、平面略円弧形状をなして外方に突出していることから、電気コネクタ10の一方の位置決め部(位置決め押圧部)11cから変位部(ビーム状部分)PS3に対して、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSを「幅方向(コネクタ長手方向)」に片寄せする作用力が確実に付与されるとともに、変位部(ビーム状部分)PS3の撓みが、他の部位に影響することなく孔部PS4に吸収されることとなって、平板状信号伝送媒体PSの位置合わせが一層良好に行われる。
さらに、本実施形態における変位部(ビーム状部分)PS3を構成している孔部PS4の長さL1が、変位部(ビーム状部分)PS3の長さL2より大きい状態(L1>L2)に設定されていることで、変位部(ビーム状部分)PS3が平板状信号伝送媒体PSの本体基板PS1と繋がっている連結部分が薄肉化されていることから、変位部(ビーム状部分)PS3の撓みが良好に行われるようになっている。
[第2の実施形態にかかる電気コネクタ]
次に、図14〜図23に示されている本発明の第2の実施形態にかかる電気コネクタ30及び40の構成を説明するが、この第2の実施形態に用いられる平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSは、前述した第1の実施形態に用いられている平板状信号伝送媒体PSと基本的には同一の構成を有するものであるので、同一の構成を有する部分については同一の符号を付して説明は省略することとし、主として異なる部分の構成についてのみの説明を行う。
すなわち、本実施形態に用いられる平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSは、本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタ30に装着されて使用されるものであるが、当該平板状信号伝送媒体PSの前端部分に露出状態になされた複数の導電路(接続端子部)PS2が、プラグコネクタ30の前端部分から突出するように固定された状態で、相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタ40内に挿入され、電気的な接触が行われるようになっている。
このようにプラグコネクタ30に装着されて使用される本実施形態かかる平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSには、特に図17及び図18に示されているように、当該平板状信号伝送媒体PSのベース部材PS1における「幅方向」の両側端縁部を構成している通常端面PS5,PS6に、位置決め切欠き部PS7,PS7がそれぞれ設けられている。これらの各位置決め切欠き部PS7は、平板状信号伝送媒体PSの前端部分に設けられた導電路(接続端子部)PS2の両側端面からやや後方に相当する位置に配置されており、平面略矩形状をなしてコネクタ中心側に向かって切り込まれた切り欠き部から形成されている。この位置決め切欠き部PS3の切り欠き空間の内部には、後述するようにプラグコネクタ30の導電性シェル31に形成された第2の位置規制片31mが挿通されて係合状態になされるようになっている。
このようなフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる平板状信号伝送媒体PSが装着される第2の実施形態にかかる電気コネクタとしてのプラグコネクタ30及びリセプタクルコネクタ40の構成を図面に基づいて詳細に説明する。
[電気コネクタ装置について]
図14〜図18に示された本発明の第2の実施形態にかかる電気コネクタとしてのプラグコネクタ30は、前述した本発明にかかる平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分が装着された状態で、相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタ40に略水平方向に差し込まれて嵌合状態になされ、それによって電気コネクタ装置が構成されるようになっている。図19〜図21に示される相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタ40は、図示を省略した印刷配線基板の主面上に形成された配線パターンに半田接続されて実装状態になされて使用され、上述したプラグコネクタ30と、そのプラグコネクタ30が嵌合されたリセプタクルコネクタ40とからなる電気コネクタ装置を介して、平板状信号伝送媒体PSが印刷配線基板側に電気的に接続されるようになっている。尚、図14〜図18に示されたプラグコネクタ30は、説明の都合により上下を反転した状態で表しているが、リセプタクルコネクタ40と嵌合した状態を示す図20〜図23においては、上下を本来の状態に戻した状態で示している。
これらのプラグコネクタ30及びリセプタクルコネクタ40は、細長状をなすように延在しているが、その延在方向を「コネクタ長手方向」と呼ぶこととするとともに、前述した第1の実施形態と同様に、印刷配線基板の主面の延在方向を「水平方向」とし、その印刷配線基板の主面から離れる方向を、「高さ方向」における「上方向」とするとともに、印刷配線基板の実装表面に向かって近付く方向を「下方向」とする。
また、プラグコネクタ30においては、リセプタクルコネクタ40に対する嵌合時の差し込み方向における先端側の端縁部を「前端縁部」、それとは反対側の平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分が延出している端縁部を「後端縁部」とする。また、プラグコネクタ30の「後端縁部」から平板状信号伝送媒体PSが延出している方向を「コネクタ後方」とするとともに、その「後端縁部」から「前端縁部」に向かう方向を「コネクタ前方」とする。なお、平板状信号伝送媒体PSは、上述したプラグコネクタ30の「コネクタ長手方向」を「幅方向」として装着されているものとする。
さらに、相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタ40においては、上述したプラグコネクタ30が嵌合時に差し込まれる側の端縁部を「前端縁部」とし、その反対側の端縁部を「後端縁部」とする。また、その「後端縁部」から「前端縁部」に向かう方向を「コネクタ前方」とするとともに、「前端縁部」から「後端縁部」に向かう方向を「コネクタ後方」とする。
[プラグコネクタについて]
このような電気コネクタ装置の一方側の電気コネクタを構成している本発明にかかるプラグコネクタ30は、一般的な電気コネクタが備えている合成樹脂等の絶縁性材料からなる絶縁基体(ハウジング)を有しておらず、電磁波ノイズ等を遮断するための導電性シェル31の内部に形成された媒体収容空間に、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC)PSの端末部分が挿入されて固定された構成になされている。
[導電性シェルについて]
導電性シェル31は、単一の導電性金属板を適宜に折曲加工した折曲げ体から形成されており、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分を上下から挟むように構成された上部シェル体31a及び下部シェル体31bを備えた一体的な構造体から形成されている。
すなわち、導電性シェル31は、前述した平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分を上下から挟む導電性の金属板状部材からなる上部シェル体31a及び下部シェル体31bの重合体から構成されている。これらの上部シェル体31a及び下部シェル体31bにおける前端縁部分は、コネクタ長手方向の両側部分に配置された一対の帯板状部材からなる挿入ガイド部31c,31cにより一体的に繋げられている。これらの挿入ガイド部31c,31cは、上述した上部シェル体31aと下部シェル体31bとの間において、側面視において「U」字形状を90°回転した形状又は略「C」字形状に折り返された曲げ形状をなすように延在している。
一方、このような導電性シェル31の折り返し部に設けられた挿入ガイド部31c,31cに対応して、相手コネクタであるリセプタクルコネクタ40の前端縁部分には、図示を省略したガイド受け部が傾斜面をなすように形成されており、プラグコネクタ30をリセプタクルコネクタ40に挿入・嵌合する際に、当該挿入ガイド部31c,31cがガイド受け部に当接することによって、プラグコネクタ30の差し込み挿入方向が予め定められた方向に規制されて案内が行われるようになっている。
また、上述したように一対の挿入ガイド部31c,31cを介して、上部シェル体31aと下部シェル体31bとが一体的に連結されているが、これらの上部シェル体31a及び下部シェル体31b同士が対向している領域には、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSを挿入するための媒体収容空間が形成されている。
ここで、それらの上部シェル体31aと下部シェル体31bとは、上述した挿入ガイド部31c,31cを中心として開閉される構成になされている。より具体的には、それらの上部シェル体31aと下部シェル体31bとは、挿入ガイド部31c,31cと反対側の自由端縁部分同士が上下方向に離間した初期状態である開放状態と、互いに近接した閉塞状態との間において揺動される構成になされている。そして、図17に示されているように、導電性シェル31の初期状態である開放状態になされた上部シェル体31aと下部シェル体31bとの間の媒体収容空間内に、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSが、前端部分に設けられた導電路(接続端子部)PS2から挿通されるようになっている。尚、図17及び図18は、説明の便宜上、下部シェル体31bが省かれた状態で示されている。
一方、前述したように挿入ガイド部31c,31cは、導電性シェル31の前端側部分における両側部分に配置されているが、これらの両挿入ガイド部31c,31c同士の間部分には、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの接続端子部PS1が貫通する横長状開口部が、「コネクタ長手方向」に沿って細長状に延在するように形成されている。このように導電性シェル31の前端縁部分に設けられた横長状開口部に対して、その反対側に対向する部分、つまり媒体収容空間における後端側の部分には、平板状信号伝送媒体PSの変位部(ビーム状部分)PS3を含めた当該平板状信号伝送媒体PSの板幅全体を挿入可能とする挿入開口部が「コネクタ長手方向」に細長状に延在するように形成されている。
そして、その導電性シェル31における後方側の挿入開口部を通して、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの前端部分に設けられた導電路(接続端子部)PS2が媒体収容空間に挿入された後、さらに前方側に挿入されていくことによって、当該平板状信号伝送媒体PSの導電路(接続端子部)PS2が、上述した横長状開口部を通して前方側に向かって突き出すように突出する。すなわち、導電性シェル31に設けられた横長状開口部は、平板状信号伝送媒体PSを媒体収容空間内に挿入し終える側の前端部分に形成されており、当該導電性シェル31の媒体収容空間内に挿通された平板状信号伝送媒体PSは、変位部(ビーム状部分)PS3及び位置決め切欠き部PS7を含めた端末部分が媒体収容空間内に収納されるとともに、導電路(接続端子部)PS2が、横長状開口部から外方側に向かって露出される構成になされている。
また、上述した導電性シェル31の上部シェル体31a及び下部シェル体31bにおける「コネクタ長手方向」の両側端縁部分には、当該両シェル体31a,31b同士の固定手段が設けられている。より具体的には、下部シェル体31bの両側端縁部分の各々には、下部固定側板31d(図14参照)が設けられているとともに、上部シェル体31aの両側端縁部分の各々には、上述した下部固定側板31dに対応した位置に、一対の上部固定側板31fが設けられている。これら上下の各固定側板31f,31dは、上部シェル体31a及び下部シェル体31bにおけるコネクタ長手方向の端縁部分を、各々下方側及び上方側に向かって略直角に折り曲げ形成した板状片から形成されている。
そして、前述したように上部シェル体31aと下部シェル体31bとを重ね合わせるようにして、挿入ガイド部31cを側面視において「U」字形状を90°回転した形状又は略「C」字形状に折り曲げ、それによって導電性シェル31を閉塞状態とした際に、上述した上部固定側板31fが下部固定側板31dの内側部分に重合する。このとき、下部固定側板31dに設けられた係止穴に対して、上部固定側板31fに設けられた係合突起が嵌合され、それによって上部シェル体31aと下部シェル体31bとが強固に固定されるとともに、そのような閉塞状態で固定された上部シェル体31aと下部シェル体31bとの間に前述した媒体収容空間が形成されるようになっている。
さらに、下部シェル体31bのコネクタ「後端縁部分」、すなわち導電性シェル31の折り返し部分である挿入ガイド部31cの反対側の部分における「コネクタ長手方向」の両側部分には、一対の帯板状部材からなるロック部用アーム31h,31hが「コネクタ前方」に向かって片持ち状をなすように延出している。これらの各ロック部用アーム31hは、細長の帯板状部材から形成されており、前述した挿入ガイド部31cの近傍まで延びている先端側の自由端部分に、嵌合ロック部31iが一体的に設けられている。この嵌合ロック部31iは、当該嵌合ロック部31iを支持しているロック部用アーム31hとともに導電性シェル31と同一の金属板材料をプレス加工等によって打ち抜くようにして形成されている。
このときの各嵌合ロック部31iは、上述したロック部用アーム31hにおけるコネクタ前端側(先端側)の自由端部分を「コネクタ長手方向」の外方に向かって張り出すように略直角に折り曲げられた状態に形成されている。これらの各嵌合ロック部31iは、平面視において略三角形状をなすように形成されており、前方から後方に向かって連続的に幅広となる傾斜状案内辺部を有しているとともに、その傾斜案内辺部の頂部から下方に向かって略直線状に下降する直線状保持辺部を有している。そして、相手コネクタであるリセプタクルコネクタ40に対してプラグコネクタ30が挿入・嵌合された際に、上述した嵌合ロック部31iの傾斜状案内辺部が、リセプタクルコネクタ40に設けられたロック係止部(図示省略)に当接し、当該嵌合ロック部31iの全体が、ロック部用アーム31hの弾性に抗して弾性変位した後に元の位置に復帰することで、上述した嵌合ロック部31iの直線状保持辺部が、リセプタクルコネクタ40側に設けられたロック係止部(図示省略)に係合され、それによって両コネクタ30,40同士の嵌合状態が保持されるようになっている。
一方、上部シェル体31aのコネクタ後端縁部分、すなわち導電性シェル31の折り返し部分である挿入ガイド部31cの反対側における「コネクタ長手方向」の両側部分からは、一対の帯板状部材からなる解除部用アーム31m,31mが、「コネクタ前方」に向かって片持ち状をなすように延出している。これらの各解除部用アーム31mは、細長帯板状部材から形成されており、コネクタ長手方向に弾性的に変位するように配置されている。当該解除部用アーム31mのコネクタ前後方向における略中央部分まで延びた先端側の自由端部分には、ロック解除操作部31nが一体的に設けられている。このロック解除操作部31nは、当該ロック解除操作部31nを支持している解除部用アーム31mとともにロック解除部を構成するものであるが、導電性シェル31と同一の金属板材料をプレス加工等により打ち抜くようにして一体的に形成されている。
このときのロック解除操作部31nは、上述したロック部用アーム31hに対して「コネクタ長手方向」の外方に対向するように配置されており、そのロック解除操作部31nが、上述したロック部用アーム31hに対して「コネクタ長手方向」の外方に近接するように配置されている。
そして、「コネクタ長手方向」における両側一対のロック解除操作部31n,31nを、作業操作者の、例えば親指と人差し指との間に挟むようにして把持し、両ロック解除操作部31n,31n同士を互いに近付けるようにコネクタ中心側に向かって押し込むと、当該ロック解除操作部31nの一部が、ロック部用アーム31hの途中部分をコネクタ中心側に押し込むこととなる。そして、そのときのロック部用アーム31hの弾性変位に従って、上述した嵌合ロック部31iが「コネクタ中心」に移動し、リセプタクルコネクタ40のロック係止部(図示省略)から嵌合ロック部31iが外れてロック解除状態になされる。このようなロック解除状態において、プラグコネクタ30がリセプタクルコネクタ40から抜去可能な状態になされる。
さらに、導電性シェル31の上部シェル体31aには、前述したようにプラグコネクタ30内に挿入された平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの「幅方向」における両側端縁部PS5,PS6に接触する、前方の第1位置決め部31r1,31r2、及び後方の第2位置決め部31s1,31s2が一体的に設けられている。これらの第1位置決め部31r1,31r2及び第2位置決め部31s1,31s2は、下部シェル体31bの一部をコネクタ内方である下方に向かって略直角に切り起こすようにして形成されており、当該第1位置決め部31r1,31r2及び第2位置決め部31s1,31s2が、導電性シェル31の閉塞時に、平板状信号伝送媒体PSの「幅方向」における両側端縁部分に設けられた変位部(ビーム状部分)PS3及び位置決め切欠き部PS7にそれぞれ係合し、それによって平板状信号伝送媒体PSの全体が、予め定められた所定の位置に保持されるようになっている。
すなわち、このような実施形態にかかるプラグコネクタ30においては、まず平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分が、上部シェル体31aと下部シェル体31bとが開放状態にある導電性シェル31の後端側挿入開口部を通して媒体収容空間内に挿入される(図17参照)。次いで、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分が、上下方向における正規の位置まで挿入されることで(図18参照)、プラグコネクタ30に設けられた第1位置決め部31r1,31r2が、平板状信号伝送媒体PSの変位部(ビーム状部分)PS3の外端面PS5に対して「幅方向」の外方から接触するとともに、第2位置決め部31s1,31s2が、平板状信号伝送媒体PSの位置決め切欠き部PS7,PS7に係合することで、平板状信号伝送媒体PSの全体が予め定められた所定の位置に保持される。
ここで、上述した第1位置決め部31r1,31r2は、第1の実施形態における位置決め部11c,11dに相当する構成及び機能を備えている。すなわち、これらの第1位置決め部31r1,31r2は、特に図17及び図18に示されているように、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの前端部分に設けられた導電路PS2からなる接続端子部に対して「幅方向」の両側外方から「幅方向(コネクタ長手方向)」に対向するように配置されており、当該第1位置決め部31r1,31r2における「幅方向(コネクタ長手方向)」の内側(コネクタ中心側)壁面が、平板状信号伝送媒体PSにおける「幅方向」の両側端面に接触する配置関係になされている。
すなわち、この第1位置決め部31r1,31r2における「幅方向(コネクタ長手方向)」の内側(コネクタ中心側)壁面は、前述した平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSにおける「幅方向」の両側端面が接触して摺動する滑動面になされているが、これら「幅方向(コネクタ長手方向)」に対向する第1位置決め部31r1,31r2の内側壁面により構成されている両滑動面同士の間における間隔は、平板状信号伝送媒体PSが有している一方の通常端面PS5と、他方の通常端面PS6との間における幅寸法よりやや小さい状態に設定されている。このような寸法関係によって、次に説明するように、平板状信号伝送媒体PSが「幅方向」に位置合わせされる。
まず、上述したように第1位置決め部31r1,31r2の「幅方向(コネクタ長手方向)」の内側(コネクタ中心側)壁面に沿って、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの端末部分が、下方に押し込まれるように移動されることによって、当該平板状信号伝送媒体PSのベース部材PS1及び補強板PS2cにおける「幅方向」の両側端面が、第1位置決め部31r1,31r2の内側壁面である滑動面に接触しながら摺動していくこととなる。
このとき、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの一方の端縁部分に設けられた変位部(ビーム状部分)PS3は、上述した「幅方向(コネクタ長手方向)」の両側に設けられた一対の第1位置決め部31r1,31r2のうちの一方の第1位置決め部31r1に対して接触状態になされるが、その一方の第1位置決め部31r1は、平板状信号伝送媒体PSの変位部PS3に対して「幅方向(コネクタ長手方向)」の外方から接触する「位置決め押圧部」になされている。
つまり、前述したように第1位置決め部31r1,31r2の内側壁面である両滑動面同士の間における間隔が、平板状信号伝送媒体PSが有する幅寸法よりやや小さい状態に設定されていることから、平板状信号伝送媒体PSの変位部(ビーム状部分)PS3が、電気コネクタ10の「位置決め押圧部」を構成している一方の第1位置決め部31r1の内側壁面(滑動面)に接触することによって、当該平板状信号伝送媒体PSの全体が「幅方向(コネクタ長手方向)」の内方向(コネクタ中心方向)に向かって押圧される構成になされている。
これに対して、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの他方の端縁部分に設けられた通常端面PS6は、「コネクタ長手方向」の両側に設けられた一対の第1位置決め部31r1,31r2のうちの他方の第1位置決め部31r2の内側壁面(滑動面)に対して接触することとなるが、その他方の第1位置決め部31r2は、平板状信号伝送媒体PSの他方の通常端面PS6に対して「幅方向(コネクタ長手方向)」の外方から接触する「位置決め基準部」になされている。
つまり、この「位置決め基準部」を構成している他方の第1位置決め部31r2に対して、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの他方の端縁部分である通常端面PS6が接触するにあっては、上述したように電気コネクタ10の「位置決め押圧部」を構成している一方の第1位置決め部31r1によって平板状信号伝送媒体PSの全体が「幅方向(コネクタ長手方向)」の内方向(コネクタ中心方向)に向かって押圧されることから、当該平板状信号伝送媒体PSの他方の通常端面PS6は、「位置決め基準部」を構成している他方の第1位置決め部31r2に対して「幅方向(コネクタ長手方向)」受けられる。その結果、平板状信号伝送媒体PSが、他方の第1位置決め部(位置決め基準部)31r2を位置基準として「幅方向(コネクタ長手方向)」に位置合わせされることとなる。
このような構成を有する本実施形態によれば、電気コネクタ10に対して平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSを装着する際に、平板状信号伝送媒体PSの一方の端縁部分に設けられた変位部(ビーム状部分)PS3が、プラグコネクタ30の一方の第1位置決め部(位置決め押圧部)31r1に接触して、「幅方向(コネクタ長手方向)」の内方向(コネクタ中心方向)に向かう押圧力を受け、平板状信号伝送媒体PSの他方の端縁部分である通常端面PS6が、プラグコネクタ30の他方の第1位置決め部(位置決め基準部)31r2に受けられる方向に片寄せが行われる作用力が付与される。それによって、平板状信号伝送媒体PSの全体が「幅方向(コネクタ長手方向)」に位置合わせされることとなる。
このとき、上述した変位部(ビーム状部分)PS3から付与される片寄せ作用力によって、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSの本体基板PS1に生じようとする撓みは、変位部(ビーム状部分)PS3の変位によって吸収され、平板状信号伝送媒体PSの全体が、「幅方向(コネクタ長手方向)」にガタ付きを生じることなく良好に位置合わせされることとなって、良好な電気的接続状態が安定的に得られる。
また、図20に示される様に上述した導電性シェル31の上部シェル体31aには、複数体(5体)のグランドコンタクト31tが形成されている。それらの各グランドコンタクト31tは、上部シェル体31aから、下方側の媒体収容空間に向かって片持ち状をなして突出するように切り起こし加工により形成されている。これらの各グランドコンタクト31tは、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSのシールドプレート(カバーレイ)PS2aに接触する配置関係になされており、平板状信号伝送媒体PSが最終位置まで挿入された際に、グランド接続が行われるようになっている。(図23参照)
上述したように電気コネクタ装置における一方の電気コネクタを構成している本実施形態にかかるプラグコネクタ30は、平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)PSを装着された状態で、相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタ40の内方に向かって差し込むようにして挿入される構成になされている(図23参照)。
[リセプタクルコネクタについて]
すなわち、電気コネクタ装置における他方の相手コネクタを構成しているリセプタクルコネクタ40は、特に図19〜図23に示されているように、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング41を有しているとともに、そのハウジング41の外表面を覆って外部からの電磁波ノイズ等を遮断する導電性シェル42を備えている。
ハウジング41には、複数の導電コンタクト43が、コネクタ長手方向に沿って適宜のピッチ間隔で配列されている。それらの各導電コンタクト43は、弾性を有するビーム状の金属材料が屈曲されて形成されており、前記ハウジング41に設けられた溝状部内に前後方向に延在するように配置されている。これらの各導電コンタクト43は、隣接するもの同士が略同一形状をなすように形成されている。
一方、前記各導電コンタクト43の後端側部分には、下方側に向かって階段状をなすように折り曲げ形成された接続脚部43aが設けられており、その接続脚部43aが、図示を省略した印刷配線基板上に形成された信号伝送用の印刷配線パターン(導電路)上に半田接合されて電気的に接続されている。このときの半田接合は、全ての接続脚部43aに対して一括して行われる。
また、上述した各導電コンタクト43の前端側部分には、図示を省略した接点部が設けられており、それらの各接点部が、リセプタクルコネクタ40に嵌合されたプラグコネクタ30の導電路PS2からなる接続端子部の各接続端子に対して下方側から弾性的に接触される配置関係になされており、それによって前記接点部から接続脚部を介して印刷配線基板に至る信号伝送回路が形成される構造になされている。
さらに、導電性シェル42におけるコネクタ長手方向の両端部分には、一対のホールドダウン42b,42bが設けられており、各ホールドダウン42bの下端縁からコネクタ長手方向の外方側に向かって略水平に延出する基板接続部が、印刷配線基板上に形成された接地用の印刷配線パターン(導電路)上に半田接合されて電気的に接続され、それによって、導電性シェル42から印刷配線基板に至るグランド回路が形成されるとともに、リセプタクルコネクタ40の全体が固定されるようになっている。
このようなリセプタクルコネクタ40に対するプラグコネクタ30の差し込み挿入操作は、挿入ガイド部31cによる差し込み方向の規制案内作用によって安定的に行われる。そして、そのリセプタクルコネクタ40への差し込み嵌合時においては、嵌合ロック部31iが、リセプタクルコネクタ40の一部に係合することで、従来のような操作レバーの回動操作を行うことなく、差し込み嵌合状態が安定的に保持される。そして、電気コネクタ装置に対して想定外の外力が付与され或いは想定外の環境下で使用が行われた際にあっても、電気コネクタ装置における電気的な接続状態が嵌合ロック部により良好に維持され、同時に嵌合作業の効率化が図られる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態は、平板状信号伝送媒体としてフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)を採用したものであるが、本発明は、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等の他の平板状信号伝送媒体に対しても同様に適用することができるものである。
また、上述した実施形態は、水平嵌合型のプラグコネクタに対して本発明を適用したものであるが、垂直嵌合型のプラグコネクタに対しても同様に適用することができる。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である
PS 平板状信号伝送媒体(FPC又はFFC等)
PS1 ベース部材
PS2 導電路(電極パターン)
PS2a シールドプレート(カバーレイ)
PS2b 表面処理層
PS2c 補強板
PS3 変位部
PS3a 変位部外端縁
PS4 孔部
PS5 一方の通常端面
PS6 他方の通常端面
PS7 位置決め切欠き部
[第1実施形態]
10 電気コネクタ
11 ハウジング
11a 差込口
11b 媒体挿入通路
11c 一方の位置決め部(位置決め押圧部)
11d 他方の位置決め部(位置決め基準部)
11e コンタクト収容部
12 アクチュエータ(接続操作手段)
12a 回動カム
12b 操作本体部
12c スリット穴
13 導電性コンタクト部材
13a 第1ビーム(上ビーム)
13a1 上端子接触凸部(接触部)
13a2 カム作用部
13b 第2ビーム(下ビーム)
13b1 下端子接触凸部(接触部)
13b2 基板接続部
13b3 カム受け部
13c 連結ビーム
14 保持金具
[第2実施形態]
30 プラグコネクタ
31 導電性シェル
31a 上部シェル体
31b 下部シェル体
31c 挿入ガイド部(シェル連結部)
31d 下部固定側板
31f 上部固定側板
31h ロック用弾性アーム(嵌合ロック部)
31i 嵌合ロック部(嵌合ロック部)
31m 解除用弾性アーム(ロック解除部材)
31m1 アーム連結板
31n ロック解除操作部(ロック解除部材)
31r1 一方の第1位置決め部(位置決め押圧部)
31r2 他方の第1位置決め部(位置決め基準部)
31s1,31s2 第2位置決め部
31t グランドコンタクト
40 リセプタクルコネクタ(相手コネクタ)
41 ハウジング
41a ガイド受け部
41b ロック係止穴
42 導電性シェル
42b ホールドダウン
43 導電コンタクト
43a 接続脚部

Claims (8)

  1. 予め定められた幅寸法をなして帯状に延在する絶縁性の平板状部材からなるベース部材に、当該ベース部材の幅方向と直交する直交方向に沿って延びる複数の導電路が略平行に配置されたものであって、
    前記ベース部材は、前記導電路が配置された領域に対して前記幅方向の両側外方に位置する両側端縁部分を有し、当該ベース部材の両側端縁部分が、前記直交方向に延在する構成を備えた平板状信号伝送媒体において、
    前記ベース部材の両側端縁部分のうちの一方に、前記幅方向に撓む変位部が設けられていることを特徴とする平板状信号伝送媒体。
  2. 前記変位部が、前記ベース部材の両側端縁部分のうちの一方に設けられた孔部と、当該孔部に対して前記幅方向の外方に配置され、外方に突出したビーム状部分からなり、
    前記ビーム状部分は、前記孔部の内壁面と、前記ベース部材の端縁との間に形成されていることを特徴とする請求項1記載の平板状信号伝送媒体。
  3. 前記変位部を構成している前記ベース部材の端縁が、前記幅方向の外方に向かって平面略円弧形状をなして突出していることを特徴とする請求項1記載の平板状信号伝送媒体。
  4. 前記変位部を構成している前記孔部が、前記ベース部材の幅方向と直交する直交方向に長径を有する長孔形状を有するものであって、
    前記孔部における前記直交方向の長さL1が、前記変位部を構成しているビーム状部分における前記直交方向の長さL2より大きい(L1>L2)ことを特徴とする請求項2記載の平板状信号伝送媒体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の平板状信号伝送媒体が装着されるものであって、
    前記変位部に対して前記幅方向の外方から接触する位置決め押圧部を備えていることを特徴とする電気コネクタ。
  6. 前記平板状信号伝送媒体を構成している前記ベース部材の両側端縁部分のうちの他方に対して前記幅方向の外方から接触する位置決め基準部を備えたものであって、
    前記幅方向において、前記位置決め押圧部と前記位置決め基準部との間の間隔W1が、前記変位部を含む前記平板状信号伝送媒体の幅方向における全幅寸法W2より小さい(W1<W2)ことを特徴とする請求項5記載の電気コネクタ。
  7. 絶縁性のハウジングに前記幅方向に沿って配列された複数のコンタクト部材と、そのコンタクト部材を弾性変位させることで前記平板状信号伝送媒体の導電路に接触させるアクチュエータと、備えていることを特徴とする請求項5記載の電気コネクタ。
  8. 他の電気コネクタに嵌合される構造を備えたものであって、
    前記他の電気コネクタとの嵌合時に、前記平板状信号伝送媒体の導電路を前記他の電気コネクタに設けられたコンタクト部材に接触させる構成を備えていることを特徴とする請求項5記載の電気コネクタ。
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