JP2017004857A - フラット回路体とコネクタの接続構造 - Google Patents

フラット回路体とコネクタの接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2017004857A
JP2017004857A JP2015119592A JP2015119592A JP2017004857A JP 2017004857 A JP2017004857 A JP 2017004857A JP 2015119592 A JP2015119592 A JP 2015119592A JP 2015119592 A JP2015119592 A JP 2015119592A JP 2017004857 A JP2017004857 A JP 2017004857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit body
connector
flat circuit
housing
connector housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015119592A
Other languages
English (en)
Inventor
知弘 彦坂
Tomohiro Hikosaka
知弘 彦坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2015119592A priority Critical patent/JP2017004857A/ja
Publication of JP2017004857A publication Critical patent/JP2017004857A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】フラット回路体の板厚が薄く変化した場合であってもフラット回路体の電極とコネクタの端子との接触荷重が低下することを防ぐことができるフラット回路体とコネクタの接続構造を提供すること。
【解決手段】フラット回路体とコネクタの接続構造1において、スライドガイド部材20は、端末部10aとともにコネクタハウジング60内に挿入し、かつ、端末部10aの電極11を形成する面に対して逆の面10bをフラット回路体10の挿入方向に沿って支持するように挿入方向に沿って延びるハウジング内挿入壁31bと、ハウジング内挿入壁31bに対して略平行に並ぶように片持ち片状に挿入方向に突出し、かつ、コネクタハウジング60の壁面70aに弾性的に接触することによって、弾性復元力によってハウジング内挿入壁31bを電極11が端子80に接触する方向に移動する接続補助用弾性突出片部41と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フラット回路体の端末部に形成した電極とコネクタハウジング内の端子を接続するフラット回路体とコネクタの接続構造に関する。
従来、フレキシブルプリント配線板(FPC:Flexible Printed Circuit)、あるいは、フレキシブルフラットケーブル等のフラット回路体をコネクタに接続するフラット回路体とコネクタの接続構造としては、フラット回路体の端末部をコネクタのコネクタハウジング内にスライドしながら挿入することによってフラット回路体の端末部に形成した電極とコネクタハウジング内の端子とを接続するようにしている。
例えば、特許文献1のフラット回路体とコネクタの接続構造は、コネクタとのロック構造を有するスライダと称されるスライドガイド部材をフラット回路体の端末部に組み付けることによって、フラット回路体をコネクタへの挿入完了位置でコネクタに固定し、フラット回路体とコネクタとの電気的な接続状態を保持するようにしている。
特開2011−70841号公報
しかしながら、フラット回路体は接着材等が層構成に含まれる場合、接着材の厚さが環境の影響を受けて変化し、フラット回路体の板厚が薄くなることによって、フラット回路体の電極とコネクタの端子との接触荷重が低下するおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、フラット回路体の板厚が薄く変化した場合であってもフラット回路体の電極とコネクタの端子との接触荷重が低下することを防ぐことができるフラット回路体とコネクタの接続構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、フラット回路体の端末部を該端末部に組み付けたスライドガイド部材とともにコネクタのコネクタハウジング内にスライドしながら挿入し、前記スライドガイド部材と前記コネクタハウジングとを固定することによって、前記端末部に形成した電極と前記コネクタハウジング内の端子とを接続した状態で前記フラット回路体を前記コネクタハウジングに固定するフラット回路体とコネクタの接続構造において、前記スライドガイド部材は、前記端末部とともに前記コネクタハウジング内に挿入し、かつ、前記端末部の前記電極を形成する面に対して逆の面を前記フラット回路体の挿入方向に沿って支持するように前記挿入方向に沿って延びるハウジング内挿入壁と、前記ハウジング内挿入壁に対して略平行に並ぶように片持ち片状に前記挿入方向に突出し、かつ、前記コネクタハウジングの壁面に弾性的に接触することによって、弾性復元力によって前記ハウジング内挿入壁を前記電極が前記端子に接触する方向に移動する接続補助用弾性突出片部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、上記の発明において、前記接続補助用弾性突出片部が先端部に前記壁面に向けて突出した係合突起を設け、前記壁面は、当該壁面から突出することによって前記フラット回路体が挿入方向にスライド移動する場合に前記係合突起がのりこえて係合するハウジング側係合突起を形成することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、上記の発明において、前記ハウジング側係合突起が前記係合突起との係合のための挿入力のピーク位置と、前記フラット回路体の挿入完了位置で前記スライドガイド部材と前記コネクタハウジングとを固定するための挿入力のピーク位置とを前記挿入方向でずらすように設けることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、上記の発明において、前記コネクタハウジングが前記接続補助用弾性突出片部が挿入方向に移動しながら嵌め込まれるように外表面に凹状、かつ、前記壁面を凹部底面とする嵌合凹部を形成することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、上記の発明において、前記コネクタハウジングは、固定先に固定金具によって固定し、前記固定金具を間にして互いに逆方向に突出し、かつ、該コネクタハウジングの底面の一部を構成する少なくとも一対の回転防止リブを有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、接着材の厚さが環境の影響を受けて変化することによって前記フラット回路体の板厚が薄く変化した場合、前記接続補助用弾性突出片部の弾性復元力によって前記ハウジング内挿入壁が前記電極を前記端子に接触する方向に移動するので、フラット回路体の板厚が薄く変化した場合であってもフラット回路体の電極とコネクタの端子との接触荷重が低下することを防ぐことができる。
本発明の請求項2に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、前記接続補助用弾性突出片部の前記係合突起と前記ハウジング側係合突起とが係合することによって挿入方向で前記コネクタハウジングから前記フラット回路体が抜けることを阻止することができるので、抜け止め防止機能を向上することができる。
本発明の請求項3に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、前記係合突起と前記ハウジング側係合突起との係合のための挿入力のピーク位置と、前記フラット回路体の挿入完了位置で前記スライドガイド部材と前記コネクタハウジングとを固定するための挿入力のピーク位置とを挿入方向でずらしているので、前記係合突起と前記ハウジング側係合突起との係合のための挿入力の影響を小さく抑えつつ前記フラット回路体を前記コネクタハウジング内に挿入することができる。
本発明の請求項4に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、前記フラット回路体を前記コネクタハウジング内に挿入完了した場合、前記接続補助用弾性突出片部が前記嵌合凹部に嵌め込まれた状態になることによって、前記接続補助用弾性突出片部が引っ掛かり部分となって前記フラット回路体を前記コネクタハウジングから抜き出す外力を作用し難くすることができる。
本発明の請求項5に係るフラット回路体とコネクタの接続構造は、前記一対の回転防止リブが、前記固定金具を間にして互いに逆方向に突出し、かつ、前記コネクタハウジングの底面の一部を構成することによって、前記固定金具を間にして前記コネクタハウジングの固定先への接地面積を拡大しているため、前記コネクタハウジングが前記固定金具を支点として回転しようとした場合、左右それぞれの回転方向に対して前記一対の回転防止リブのそれぞれの底面が回転を阻止するように固定先に当接するようになっているので、前記端子が固定先に半田付けされている場合であっても、前記コネクタハウジングの回転による前記端子への負荷によって半田が損傷することを防ぐことができ、結果的に、前記端子と固定先との電気的接続の低下を防止することができる。
図1は、本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造の分解斜視図である。 図2は、コネクタ、および、スライドガイド部材を端末部に組み付けたフラット回路体の斜視図である。 図3は、コネクタハウジングの斜視図である。 図4は、(a)がコネクタを底面側から見た斜視図であり、(b)が嵌合凹部周辺の拡大斜視図である。 図5は、コネクタをフラット回路体の挿入口から視た正面図である。 図6は、(a)がコネクタの底面図であり、(b)が嵌合凹部周辺の拡大図である。 図7は、カバー部材の斜視図である。 図8は、フラット回路体の端末部に組み付けたスライドガイド部材の断面図である。 図9は、(a)が図6に示したコネクタのA−A線断面図であり、(b)が図6に示したコネクタのB−B線断面図である。 図10は、フラット回路体をコネクタハウジング内に挿入完了した状態のフラット回路体とコネクタの接続構造の断面図である。 図11は、フラット回路体をコネクタハウジング内に挿入開始した状態を示したものであり、(a)が図6のA−A線に対応した断面図であり、(b)が図6のB−B線に対応した断面図である。 図12は、係合突起がハウジング側係合突起をのり越えさらに挿入完了位置に向けてフラット回路体をコネクタハウジング内に挿入している状態を示したものであり、(a)が図6のA−A線に対応した断面図であり、(b)が図6のB−B線に対応した断面図である。 図13は、フラット回路体を挿入完了位置に移動完了した状態を示したものであり、(a)が図6のA−A線に対応した断面図であり、(b)が図6のB−B線に対応した断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るフラット回路体とコネクタの接続構造の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1の分解斜視図である。図2は、コネクタ50、および、スライドガイド部材20を端末部10aに組み付けたフラット回路体10の斜視図である。図3は、コネクタハウジング60の斜視図である。図4は、(a)がコネクタ50を底面側から見た斜視図であり、(b)が嵌合凹部70周辺の拡大斜視図である。図5は、コネクタ50をフラット回路体10の挿入口61から視た正面図である。図6は、(a)がコネクタ50の底面図であり、(b)が嵌合凹部70周辺の拡大図である。図7は、スライドカバー40の斜視図である。図8は、フラット回路体10の端末部10aに組み付けたスライドガイド部材20の断面図である。図9は、(a)が図6に示したコネクタ50のA−A線断面図であり、(b)が図6に示したコネクタ50のB−B線断面図である。図10は、フラット回路体10をコネクタハウジング60内に挿入完了した状態のフラット回路体とコネクタの接続構造1の断面図である。
なお、図9は、コネクタハウジングの固定先となる回路基板を仮想線で示している。
本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1は、フラット回路体10の端末部10aを端末部10aに組み付けたスライドガイド部材20とともにコネクタ50のコネクタハウジング60内にスライドしながら挿入し、スライドガイド部材20とコネクタハウジング60とを固定することによって、端末部10aに形成した電極11とコネクタハウジング60内の端子80とを接続した状態でフラット回路体10をコネクタハウジング60に固定するものである。
まず、フラット回路体10について説明する。
フラット回路体10は、例えば、フレキシブルプリント配線板によって実現する。このフラット回路体10は、絶縁性樹脂シートの上に導電性の金属膜によって回路配線を形成し、この回路配線を保護するように絶縁樹脂性シートの表面を絶縁保護フィルムによって覆った平板状可撓性の回路基板である。
また、フラット回路体10は、端末部10aの片面に回路配線として複数の電極11を並べて形成し、絶縁保護フィルムの一部を除去することによって各電極11の接続面を露出している。このようにして外部に露出した各電極11がコネクタ50に設けた各端子80に接続するようになっている。
また、フラット回路体10は、複数の電極11が露出される側とは反対側の面に補強板12を貼り付けている。この補強板12は、フラット回路体10の端末部10aに両面テープ等の接着材を介して貼り付けることによって端末部10aを補強するものである。
さらに、フラット回路体10は、端末部10aにフラット回路体10を貫通する一対の係合孔13、13を形成している。この一対の係合孔13、13の各係合孔13は、スライドガイド部材20の後述するスライド本体部30に設けた不図示の一対の係合突起のそれぞれに係合するようになっている。
次に、スライドガイド部材20について説明する。
スライドガイド部材20は、合成樹脂等の絶縁性樹脂材からなるスライド本体部30と、スライド本体部30との間でフラット回路体10の端末部10aを挟持するようにしてスライド本体部30に組み付けるスライドカバー40と、を有する。
スライド本体部30は、外郭が略直方体形状をなし、図8に示すように、フラット回路体10の端末部10aに組み付ける部分となる回路体組付部31と、コネクタハウジング60の後述するロック用突起66に係合してスライドガイド部材20をコネクタハウジング60に固定する部分となる接続ロック部32と、コネクタ50にスライドしながら挿入する際の取っ手部分となる操作用取手部35と、を有する。
回路体組付部31は、フラット回路体10の一対の係合孔13、13に係合する不図示の一対の係合突起を形成し、フラット回路体10を一対の係合突起によって位置決めしつつスライドカバーと挟持するように固定する回路体固定部31aと、フラット回路体10の挿入方向(以下、「フラット回路体の挿入方向」を略して「挿入方向」という。)に向けて延在するように突出しフラット回路体10の端末部10aとともにコネクタハウジング60内に挿入する部分であるハウジング内挿入壁31bと、を有する。
ハウジング内挿入壁31bは、端末部10とともにコネクタハウジング60内に挿入し、かつ、端末部10aの電極11を形成する面に対して逆の面10bを挿入方向に沿って支持するように挿入方向に沿って延びる壁である。
接続ロック部32は、回路体組付部31の上面に立設した支点部33と、支点部33の上部から挿入方向に沿って延びることによってシーソーのように支点部33を支点として弾性的に可動する可動部34と、を有する。
可動部34は、挿入方向前端側にコネクタハウジング60のロック用突起66と係合するロックアーム部34aを設け、挿入方向後端側にロックアーム部34aのロック用突起66との係合を解除するためのロック解除操作部34bを設けている。
このような接続ロック部32は、可動部34が弾性的に中立な状態では、ロックアーム部34aがロック用突起66と係合するように位置し、ロック解除操作部34bを下方に押圧操作することによって、ロックアーム部34aがロック用突起66との係合を解除できるようにその端部を上方に向けて傾けるようになっている。
スライドカバー40は、スライド本体部30に組み付けることによってスライド本体部30との間にフラット回路体10の端末部10aを挟持するものである。このスライドカバー40は、回路体固定部31aのフラット回路体10を挟持する側の面の外形に対応した長方形状をなし、挿入方向前端面の長手方向両端部、および中央部に3つの接続補助用弾性突出片部41を突設している。
接続補助用弾性突出片部41は、スライド本体部30に組み付けた状態で、ハウジング内挿入壁31bに対して略平行に並ぶように片持ち片状に挿入方向に突出し、かつ、コネクタハウジング60の壁面70aに弾性的に接触することによって、弾性復元力によってハウジング内挿入壁31bを電極11が端子80に接触する方向に移動する。
なお、接続補助用弾性突出片部41が弾性的に接触するコネクタハウジング60の壁面70aは、後述する嵌合凹部70の凹部底面である。
また、接続補助用弾性突出片部41は、先端部にコネクタハウジングの壁面に向けて突出した係合突起41aを設けている。
次に、コネクタ50について説明する。
コネクタ50は、コネクタハウジング60と、コネクタハウジング60内に設けた複数の端子80と、を有し、一対の固定金具90によって回路基板100等の固定先にコネクタハウジング60を固定するようになっている。
コネクタハウジング60は、合成樹脂等の絶縁性樹脂材からなり、外郭が略直方体形状をなす。
このコネクタハウジング60は、複数の端子80を内部に固定し、フラット回路体10の端末部10aを挿入する挿入口61からフラット回路体10をコネクタハウジング60内に挿入完了した位置で、スライドガイド部材20と上面に設けたロック用突起66を介して係合することによって各電極11と各端子80を接続した状態でフラット回路体10を固定するようになっている。
また、コネクタハウジング60は、挿入口61からハウジング内挿入壁31bとともにコネクタハウジング60内に端末部10aを挿入するための挿入空間62を内部に形成し、挿入空間62に挿入した端末部10aの下方に複数の電極11に対応した並びで複数の端子80を一つずつ固定する端子固定部63を設けている。
なお、端子80は、図9に示すように、ピン状の金属部材を曲げ加工等を施すことによって所定形状に形成したものであり、コネクタハウジング60内の端子固定部63に固定する固定部81から電極11に向けて上り傾斜状に延びることで電極11に弾性的に接触する部分となる弾性接触片部82、および、固定部81を間にして弾性接触片部82とは逆側にコネクタハウジング60の固定先となる回路基板100に実装する部分となる実装部83を含む。
また、コネクタハウジング60は、長手方向両側部に金具固定部64、64、および、一対の回転防止リブ65、65を設けている。
金具固定部64は、固定金具90を嵌め込んで固定するものである。このような金具固定部64に固定した固定金具90を回路基板100に固定することによって、コネクタハウジング60を回路基板100に固定するようになっている。
一対の回転防止リブ65、65は、固定先となる回路基板100に対してコネクタハウジング60が固定金具90を支点として回転することを防止するものである。この一対の回転防止リブ65、65は、固定金具90を間にして互いに逆方向に突出し、かつ、コネクタハウジング60の底面の一部を構成している。
これにより、一対の回転防止リブ65、65は、固定金具90を間にして固定先となる回路基板100への接地面積を拡大している。このため、コネクタハウジング60が固定金具90を支点として回転しようとした場合、左右それぞれの回転方向に対して一対の回転防止リブ65、65のそれぞれの底面が回転を阻止するように回路基板100に当接するようになっている。
このような一対の回転防止リブ65、65は、例えば、コネクタ50に接続しているフラット回路体10を上下方向に引っ張ることによって、固定金具90を支点として回転する力がコネクタハウジング60に作用した場合であっても、一対の回転防止リブ65、65の底面がコネクタハウジング60の回転を防止し、結果的に、回路基板100に半田付けした端子80の半田が損傷することを防止している。
さらに、コネクタハウジング60は、各接続補助用弾性突出片部41が挿入方向に移動しながら嵌め込まれる3つの嵌合凹部70、70、70を形成している。このため、フラット回路体10をコネクタハウジング60内に挿入完了した場合、各接続補助用弾性突出片部41が各嵌合凹部70に嵌め込まれた状態になることによって、各接続補助用弾性突出片部41が引っ掛かり部分となってフラット回路体10をコネクタハウジング60から抜き出す外力を作用し難くなっている。
この嵌合凹部70は、コネクタハウジング60の外表面60aに凹状、かつ、接続補助用弾性突出片部41が弾性的に接触する壁面70aを凹部底面としている(以下、接続補助用弾性突出片部41が弾性的に接触する壁面70aを凹部底面という。)。
凹部底面70aは、凹部底面70aから突出することによって、フラット回路体10が挿入方向にスライド移動する場合に、係合突起41aがのり越えて係合するハウジング側係合突起71を形成する。
このハウジング側係合突起71は、挿入方向Dに向かって漸次上り傾斜するガイド傾斜面71aを形成することによって、係合突起41aが挿入方向Dにスライド移動しながらハウジング側係合突起71をのり越え易いようになっている。
また、凹部底面70aは、係合突起41aがハウジング側係合突起71をのり越えて係合した位置で接続補助用弾性突出片部41が係合突起41aを弾性的に接触した状態を保つように調整されている。
このため、接続補助用弾性突出片部41の弾性復元力によってハウジング内挿入壁31bを電極11が端子80に接触する方向に移動する力(図10中矢印F参照)が作用する。
より具体的には、ハウジング内挿入壁31bと、接続補助用弾性突出片部41とは、接続補助用弾性突出片部41が弾性的に自然な状態にある場合には所定の間隔が保たれるようになっている。このため、フラット回路体10の端末部10aをスライドガイド部材20とともにコネクタハウジング60内にスライドしながら挿入する際、接続補助用弾性突出片部41が弾性的に撓むことによって、接続補助用弾性突出片部41と接続補助用弾性突出片部41との間隔が広がったとしても、接続補助用弾性突出片部41が弾性復元されることによって所定の間隔に戻るようになっている。
なお、接続補助用弾性突出片部41が弾性復元することによって接続補助用弾性突出片部41と接続補助用弾性突出片部41との間隔が広がった状態から所定の間隔に戻る際、接続補助用弾性突出片部41は、コネクタハウジング60の凹部底面70aによってハウジング内挿入壁31bとの間隔を縮める方向に撓みを戻す動きが規制される。このため、ハウジング内挿入壁31bが接続補助用弾性突出片部41による弾性復元力によって接続補助用弾性突出片部41との間隔を縮める方向(図10中矢印F)に引っ張られるように動くようになっている。
なお、フラット回路体10の挿入完了位置では係合突起41aが端子80に接触しないように調整しているため、接続補助用弾性突出片部41が端子80の弾性力に影響を与えないようになっている。
また、ハウジング側係合突起71は、係合突起41aとの係合のための挿入力のピーク位置と、フラット回路体10の挿入完了位置でスライドガイド部材20とコネクタハウジング60とを固定するための挿入力のピーク位置とを挿入方向でずらすように設ける。
より具体的には、スライドガイド部材20のロックアーム部34aがロック用突起66との係合のため、ロック用突起66の頂点付近に位置して挿入力が高くなる位置と、接続補助用弾性突出片部41の係合突起41aがハウジング側係合突起71との係合のため、ハウジング側係合突起71の頂点付近に位置して挿入力が高くなる位置とを挿入方向でずらすようにハウジング側係合突起71の挿入方向での位置を調整している。
次に図11−図13を用いてフラット回路体10の端末部10aをスライドガイド部材20とともにコネクタハウジング60内にスライドしながら挿入することによって端末部10aに形成した電極11とコネクタハウジング60内の端子80とを接続する手順と各部の動作について説明する。
図11は、フラット回路体10をコネクタハウジング60内に挿入開始した状態を示したものであり、(a)が図6のA−A線に対応した断面図であり、(b)が図6のB−B線に対応した断面図である。図12は、係合突起41aがハウジング側係合突起71をのり越えさらに挿入完了位置に向けてフラット回路体10をコネクタハウジング60内に挿入している状態を示したものであり、(a)が図6のA−A線に対応した断面図であり、(b)が図6のB−B線に対応した断面図である。図13は、フラット回路体10を挿入完了位置に移動完了した状態を示したものであり、(a)が図6のA−A線に対応した断面図であり、(b)が図6のB−B線に対応した断面図である。
まず、作業者は、フラット回路体10の端末部10aをコネクタハウジング60の挿入口61からコネクタハウジング60内にスライド移動しながら挿入開始する(図11参照)。ここでハウジング内挿入壁31bによって支持したフラット回路体10の端末部10aをコネクタハウジング60内に挿入開始すると、各接続補助用弾性突出片部41が嵌合凹部70に嵌め込み開始する。このため、接続補助用弾性突出片部41の係合突起41aが嵌合凹部70の凹部底面70aに形成したハウジング側係合突起71のガイド傾斜面71aに摺接しながらハウジング側係合突起71の頂点に向けて移動する。
作業者は、フラット回路体10をさらに挿入完了位置に向けてスライド移動する(図12参照)。すると、接続補助用弾性突出片部41の係合突起41aがハウジング側係合突起71をのり越える。この状態では、フラット回路体10が挿入完了位置に到達していないため、スライドガイド部材20のロックアーム部34aとコネクタハウジング60のロック用突起66とがまだ係合していない。
このように係合突起41aとハウジング側係合突起71との係合のための挿入力のピーク位置と、フラット回路体10の挿入完了位置でスライドガイド部材20とコネクタハウジング60とを固定するための挿入力のピーク位置とを挿入方向でずらしているので、作業者は係合突起41aとハウジング側係合突起71との係合のための挿入力の影響を小さく抑えつつフラット回路体10をコネクタハウジング60内に挿入することができる。
その後、作業者は、フラット回路体10を挿入完了位置まで挿入し、スライドガイド部材のロックアーム部34aとコネクタハウジング60のロック用突起66とを係合することによってこの作業を完了する(図13参照)。この状態では、接続補助用弾性突出片部41の弾性復元力によってハウジング内挿入壁31bを電極11が端子80に接触する方向に移動する力が作用している。
このため、接着材の厚さが環境の影響を受けて変化することによってフラット回路体10の板厚が薄く変化した場合、接続補助用弾性突出片部41の弾性復元力によってハウジング内挿入壁31bが電極11を端子80に接触する方向に移動することによって電極11と端子80との接触荷重の低下を防ぐようになっている。
本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1は、接着材の厚さが環境の影響を受けて変化することによってフラット回路体10の板厚が薄く変化した場合、接続補助用弾性突出片部41の弾性復元力によってハウジング内挿入壁31bが電極11を端子80に接触する方向に移動するので、フラット回路体10の板厚が薄く変化した場合であってもフラット回路体10の電極11とコネクタ50の端子80との接触荷重が低下することを防ぐことができる。
また、本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1は、接続補助用弾性突出片部41の係合突起41aとハウジング側係合突起71とが係合することによって挿入方向Dでコネクタハウジング60からフラット回路体10が抜けることを阻止することができるので、抜け止め防止機能を向上することができる。
また、本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1は、係合突起41aとハウジング側係合突起71との係合のための挿入力のピーク位置と、フラット回路体10の挿入完了位置でスライドガイド部材20とコネクタハウジング60とを固定するための挿入力のピーク位置とを挿入方向Dでずらしているので、係合突起41aとハウジング側係合突起71との係合のための挿入力の影響を小さく抑えつつフラット回路体10をコネクタハウジング60内に挿入することができる。
また、本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1は、フラット回路体10をコネクタハウジング60内に挿入完了した場合、接続補助用弾性突出片部41が嵌合凹部70に嵌め込まれた状態になることによって、接続補助用弾性突出片部41が引っ掛かり部分となってフラット回路体10をコネクタハウジング60から抜き出す外力を作用し難くすることができる。
また、本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1は、一対の回転防止リブ65、65が、固定金具90を間にして互いに逆方向に突出し、かつ、コネクタハウジング60の底面の一部を構成することによって、固定金具90を間にしてコネクタハウジング60の固定先となる回路基板100への接地面積を拡大しているため、コネクタハウジング60が固定金具90を支点として回転しようとした場合、左右それぞれの回転方向に対して一対の回転防止リブ65、65のそれぞれの底面が回転を阻止するように固定先に当接するようになっているので、端子80が固定先に半田付けされている場合であっても、コネクタハウジング60の回転による端子80への負荷によって半田が損傷することを防ぐことができ、結果的に、端子80と固定先との電気的接続の低下を防止することができる。
なお、本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1は、3つの接続補助用弾性突出片部41、41、41をスライドガイド部材20に設けるものを例示したが、接続補助用弾性突出片部41の数はこれに限らず、接続補助用弾性突出片部41は、スライドガイド部材20に少なくとも1つ設けていればよい。
また、本発明の実施例に係るフラット回路体とコネクタの接続構造1は、コネクタハウジング60に嵌合凹部70を形成するものを例示したが、これに限らず、コネクタハウジング60に嵌合凹部70を形成しなくても、接続補助用弾性突出片部41が弾性復元力によってハウジング内挿入壁31bを電極11が端子80に接触する方向に移動するように弾性的に接触できる壁面をコネクタハウジング60に形成していればよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 フラット回路体とコネクタの接続構造
10 フラット回路体
10a 端末部
10b 逆の面
11 電極
12 補強板
13 係合孔
20 スライドガイド部材
30 スライド本体部
31 回路体組付部
31a 回路体固定部
31b ハウジング内挿入壁
32 接続ロック部
33 支点部
34 可動部
34a ロックアーム部
34b ロック解除操作部
35 操作用取手部
40 スライドカバー
41 接続補助用弾性突出片部
41a 係合突起
50 コネクタ
60 コネクタハウジング
60a 外表面
61 挿入口
62 挿入空間
63 端子固定部
64 金具固定部
65 回転防止リブ
66 ロック用突起
70 嵌合凹部
70a 凹部底面(壁面)
71 ハウジング側係合突起
71a ガイド傾斜面
80 端子
81 固定部
82 弾性接触片部
83 実装部
90 固定金具
100 回路基板

Claims (5)

  1. フラット回路体の端末部を該端末部に組み付けたスライドガイド部材とともにコネクタのコネクタハウジング内にスライドしながら挿入し、前記スライドガイド部材と前記コネクタハウジングとを固定することによって、前記端末部に形成した電極と前記コネクタハウジング内の端子とを接続した状態で前記フラット回路体を前記コネクタハウジングに固定するフラット回路体とコネクタの接続構造において、
    前記スライドガイド部材は、
    前記端末部とともに前記コネクタハウジング内に挿入し、かつ、前記端末部の前記電極を形成する面に対して逆の面を前記フラット回路体の挿入方向に沿って支持するように前記挿入方向に沿って延びるハウジング内挿入壁と、
    前記ハウジング内挿入壁に対して略平行に並ぶように片持ち片状に前記挿入方向に突出し、かつ、前記コネクタハウジングの壁面に弾性的に接触することによって、弾性復元力によって前記ハウジング内挿入壁を前記電極が前記端子に接触する方向に移動する接続補助用弾性突出片部と、
    を有することを特徴とするフラット回路体とコネクタの接続構造。
  2. 前記接続補助用弾性突出片部は、
    先端部に前記壁面に向けて突出した係合突起を設け、
    前記壁面は、
    当該壁面から突出することによって前記フラット回路体が挿入方向にスライド移動する場合に前記係合突起がのりこえて係合するハウジング側係合突起を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラット回路体とコネクタの接続構造。
  3. 前記ハウジング側係合突起は、
    前記係合突起との係合のための挿入力のピーク位置と、前記フラット回路体の挿入完了位置で前記スライドガイド部材と前記コネクタハウジングとを固定するための挿入力のピーク位置とを前記挿入方向でずらすように設ける
    ことを特徴とする請求項2に記載のフラット回路体とコネクタの接続構造。
  4. 前記コネクタハウジングは、
    前記接続補助用弾性突出片部が挿入方向に移動しながら嵌め込まれるように外表面に凹状、かつ、前記壁面を凹部底面とする嵌合凹部を形成する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のフラット回路体とコネクタの接続構造。
  5. 前記コネクタハウジングは、
    固定先に固定金具によって固定し、前記固定金具を間にして互いに逆方向に突出し、かつ、該コネクタハウジングの底面の一部を構成する少なくとも一対の回転防止リブを有する
    ことを特徴とする1、2、3または4に記載のフラット回路体とコネクタの接続構造。
JP2015119592A 2015-06-12 2015-06-12 フラット回路体とコネクタの接続構造 Pending JP2017004857A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119592A JP2017004857A (ja) 2015-06-12 2015-06-12 フラット回路体とコネクタの接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119592A JP2017004857A (ja) 2015-06-12 2015-06-12 フラット回路体とコネクタの接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017004857A true JP2017004857A (ja) 2017-01-05

Family

ID=57753114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015119592A Pending JP2017004857A (ja) 2015-06-12 2015-06-12 フラット回路体とコネクタの接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017004857A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021082446A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 矢崎総業株式会社 コネクタ装置
JP7423720B2 (ja) 2021-10-07 2024-01-29 タイコエレクトロニクス フランス エスアーエス 電気接続デバイス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021082446A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 矢崎総業株式会社 コネクタ装置
JP7348035B2 (ja) 2019-11-18 2023-09-20 矢崎総業株式会社 コネクタ装置
JP7423720B2 (ja) 2021-10-07 2024-01-29 タイコエレクトロニクス フランス エスアーエス 電気接続デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8444427B2 (en) Electrical connector
US9634410B2 (en) Connector
US8678844B2 (en) Electrical connector with one action automatic mechanism
JP4863317B2 (ja) 回路基板用電気コネクタ
JP5088426B2 (ja) 電気コネクタ
JP2007042608A (ja) ケーブル用コネクタ
JP2012199187A (ja) コネクタ装置
JP2017004857A (ja) フラット回路体とコネクタの接続構造
JP4989534B2 (ja) コネクタ
JP2009129710A (ja) コネクタ
JP5967364B2 (ja) コネクタ装置
JP5798846B2 (ja) コネクタ
US10797438B2 (en) Electrical connector and connector device
JP6002636B2 (ja) フラットケーブル端末接続具
JP2015222638A (ja) コネクタ装置
JP5769589B2 (ja) フラット回路体のコネクタ接続構造
JP2006059724A (ja) フレキシブル基板用コネクタ
JP2013235844A (ja) ケーブル接続用コネクタ
JP2002050423A (ja) フレキシブル基板接続用コネクタ
JP5333019B2 (ja) 電気コネクタ
JP2005158729A (ja) ヘッダーコンタクト及びこれを用いたヘッダーコネクタ
JP4931441B2 (ja) ケーブル接続用コネクタ
JP5801664B2 (ja) 平板状可撓性配線コネクタ
JP2017004860A (ja) スライドガイド部材付きフラット回路体、および、フラット回路体とコネクタの接続構造
JP4391906B2 (ja) コネクタ