JP2019034227A - コーヒーの風味を再現する方法及び装置 - Google Patents

コーヒーの風味を再現する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】膨大な時間と努力を費やすことなく所望のコーヒー風味を予想通りに再現する方法が望まれている。
【解決手段】コンピュータにより実現されるコーヒー飲料のブリューイングを制御する方法及び当該方法を実行するための命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。本方法は、コーヒー飲料のための識別子を受信するステップと(識別子はコーヒー飲料を作るために用いられる一連のブリューパラメータに関連付けられている)、識別子を用いて、一連のブリューパラメータが格納されているデータベースから一連のブリューパラメータを検索するステップとを含む。
【選択図】図3

Description

関連出願の相互参照
本願は、米国特許非仮出願第14/205,044号(2014年3月11日出願)及び米国仮出願第61/776,619号(2013年3月11日出願)を基礎とする優先権の利益を主張する。これらの出願は、引用を以って本明細書の一部となす。
本発明は、コーヒー飲料を準備する方法及び装置に関し、詳細には、所望の風味のコーヒー飲料を再現する方法及び装置に関する。
コーヒー飲料は世界の多くの地域において愛好されている飲料であり、何千年にもわたって飲み継がれている。本明細書における「コーヒー飲料」は、コーヒー豆及び水(湯)を用いて準備される液体であって、多くの場合飲料として摂取の用に供されるものを指す。図1は、焙煎コーヒー豆からコーヒー飲料を準備するためのコーヒーをブリューイングする(コーヒー抽出液を提供する)基本プロセス10を示している。S11では、焙煎コーヒー豆を粉砕して小さな粉砕片にする。その後、粉砕済コーヒー豆(コーヒー粉砕物)と湯を、コーヒー豆に含まれる化合物が湯に抽出されるようにして接触させる(S12)。固形粉砕物を液体部分から分離すると、液体部分は最終的にコーヒー飲料になる(S13)。
粉砕済コーヒー豆を湯と接触させ(S12)、残っている固形粉砕物を分離する(S13)ことによりコーヒー飲料を作り出すための数多くの方法及び器具が存在する。器具には、例えば、パーコレータ、バキュームコーヒーメーカ、フレンチプレス、ドリップ式コーヒーメーカ、エスプレッソメーカなどが含まれる。
図2A及び図2Bは、それぞれフレンチプレス及びエアロプレス(登録商標)(エアロビー(登録商標)社)を用いて、粉砕済コーヒー豆からコーヒー飲料を準備する(S12及びS13)方法を示している。図2Cは、粉砕済コーヒー豆からエスプレッソを準備する(S12及びS13)原理を示している。図2Aのフレンチプレス器具21では、粉砕済コーヒー豆(粉砕物)2120と湯2130を容器2110(例えば円筒形のガラス容器)に入れて混ぜる。この粉砕物2120と湯2130を所定時間浸漬させる。その後、メッシュフィルタ2170の付いたプランジャ2150を押し下げて液体を通過させ、粉砕物2120を捕捉して容器2110の底に保持する。容器2110内ではフィルタ2170を境として上層にコーヒー飲料2180、下層に粉砕物2120が分離する。
図2Bのエアロプレス(登録商標)器具22では、円筒形のホルダ2250の底において開口部2230の上方にフィルタ2220が配置されている。粉砕物2120と湯2130を混ぜ合わせ、フィルタ2220の上方で所定時間浸漬させる。その後、プランジャ2260(円筒形ホルダ2250とともに気密シールを形成する)を用いて、液体2280(コーヒー飲料)をフィルタ2220で漉して受容器2290で受け止める。粉砕物2120はフィルタ2220の上方に保持される。フレンチプレス器具21とエアロプレス(登録商標)器具22の相違は、エアロプレス(登録商標)では圧力を掛けて液体を円筒形ホルダから粉砕済コーヒー豆を通して押し出す点である。
エスプレッソ飲料を作るためには、図2Cに示したように、先ず粉砕物2120をまとめて圧縮して「パック(puck)」2310を形成する。その後、湯2130を加圧下で含有パック2310にくぐらせて受容器2320で受けると、エスプレッソタイプのコーヒー飲料2370が出来る。エスプレッソコーヒー飲料2370を作るために多種多様な器具が考案されている。
"A flexible new technique for camera calibration," IEEE Transaction on pattern Analysis and Machine Intelligence, 22(11): 1330-1334, 2000
図1に示したような、コーヒーを準備するためのプロセスにおいて、先ず、焙煎コーヒー豆を粉砕する(S11)。焙煎コーヒー豆のグラインドの細かさまたは粗さは、S12及びS13で得られるコーヒー飲料の風味に影響を及ぼし、グラインドの粗さは、一般的に、コーヒーをブリューイングするために用いられる方法に合わせられる。コーヒー粉砕物を比較的長時間にわたって湯に触れさせるブリューイング方法では、通常、粗挽きが用いられる。そのような方法でグラインドが細かすぎると、コーヒー豆の表面積が大きすぎてしまい、湯に触れさせる時間も長すぎて、結果として得られるコーヒーは抽出過多になり味が苦くなる。その一方で、そのようなブリューイング方法で粉砕済コーヒー豆を湯に触れさせる時間が短すぎると、グラインドが粗すぎて、薄くてまずいコーヒーになってしまう。
さらに、コーヒー豆は様々な条件下で栽培、焙煎されるので、高品質で風味豊かなコーヒーを準備するためには、各焙煎バッチのコーヒー豆につきそれぞれ異なる条件が必要とされる。所望の風味が得られるようにコーヒー粉砕物の細かさ及び他のブリューイングパラメータを適切に調整するには、通常は試行錯誤が必要であり、多くの場合に熟練の「バリスタ」が必要である。膨大な時間と努力を費やすことなく所望のコーヒー風味を予想通りに再現する方法が望まれている。
一態様では、本発明は、コンピュータにより実現されるコーヒー飲料のブリューイングを制御する方法に関連する。本方法は、コーヒー飲料を作るために用いられる一連のブリューパラメータに関連付けられたコーヒー飲料のための識別子を受信する命令を供給するステップと、識別子を用いて、一連のブリューパラメータが格納されているデータベースから一連のブリューパラメータを検索するステップとを含む。
別の態様では、本発明は、コーヒー飲料のブリューイングを制御するための命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な媒体であって、上記命令が、コーヒー飲料を作るために用いられる一連のブリューパラメータに関連付けられかつグラインドサイズパラメータを含むコーヒー飲料のための識別子を受信する命令と、当該識別子を用いて、一連のブリューパラメータが格納されているデータベースから一連のブリューパラメータを検索する命令とを含むコンピュータ読み取り可能な媒体に関連する。
本発明のさらに別の態様では、本発明は、コーヒーグラインダに関連する。コーヒーグラインダは、コーヒー豆を粉砕するためのグラインダと、粉砕済コーヒー豆の粉砕後粒子径(ground size)を制御するためのグラインド制御部と、該グラインド制御部に接続されたコンピュータプロセッサとを含む。
コーヒーをブリューイングする基本プロセスを示すフローチャートである。 フレンチプレスを示す。 エアロプレス(登録商標)器具を示す。 エスプレッソを作る原理を示す。 本発明の一実施形態によるブリューパラメータ生成プロセスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による、パラメータベースのコーヒー再現プロセスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に従って、図5Bに示すパラメータベースの粉砕プロセスを実行するように構成されたスマートコーヒーグラインダの概略図である。 本発明の一実施形態による、パラメータベースの粉砕プロセスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に従って、図6Bに示すパラメータベースのコーヒーを準備するプロセスを実行するように構成されたスマートコーヒーグラインダの概略図である。 本発明の一実施形態による、パラメータベースのコーヒーを準備するプロセスを示すフローチャートである。 パラメータベースの自動化されたコーヒーを準備するプロセスの一例である。 粒子径を求める方法の一実施形態のフローチャートである。 キャリブレーションパターンの一例を示す。 画像におけるレンズ歪み及び射影歪みを補正する方法のフローチャートである。
コーヒー飲料の準備は、所望の風味の効率的かつ正確な再現が非常に困難であるという意味でほとんど特殊技能であり続けている。コーヒー飲料の味をチェックし、同じ風味を持つもう1杯のコーヒーを作るためには、異なる焙煎バッチのコーヒー豆を使う場合には特に、通常、洗練された味覚を持つ熟練した人(例えばバリスタ)が必要とされる。多くの人々が、さしたる考えや不満もなく日課の一部としてコーヒー飲料を入れて飲んでいるが、平均的なコーヒー飲用者でさえも、コーヒー飲料に美味い不味いがあることは認めるであろう。本明細書に開示されている発明は、コーヒー飲用者が、遠くの喫茶店に行ったり多くの時間を費やしたりする必要なしに自宅で便利に簡単にモデルコーヒー飲料の風味を再現することを可能にする。この再現性は、モデルコーヒー飲料を一連のブリューパラメータにより特性化すること及び、コーヒーを作る人々にそれらのパラメータを提供することによって実現される。
一態様では、一貫した味の特性を有するコーヒー飲料を準備する方法は、特定の焙煎バッチのコーヒー豆に固有の一連のブリューパラメータを用いてコーヒー飲料を特性化するステップを含む。以下に詳細に開示するように、ブリューパラメータには、とりわけ、グラインドサイズ、水と粉砕物の比率、パッキング圧力(エスプレッソコーヒー飲料の場合)、水の温度、滞留時間、抽出圧力、撹拌時間が含まれる。産地(例えば畑)が同じでかつ同時に焙煎された特定の「バッチ」のコーヒー豆には同じ特性化が適用されるという仮定の下に、特定の焙煎バッチのコーヒー豆のほんの一部を、ブリューパラメータを決定するための特性化に用いることができる。よって、ブリューパラメータは、当該バッチのコーヒー豆の、直接的に特性化されなかった部分とともに用いられ得る。
別の態様では、特定の焙煎バッチのコーヒー豆のためのブリューパラメータをデータベースに格納し、特定のバッチのコーヒー豆に割り当てられた識別子に関連付けることができる。ユーザは、この識別子を用いて、格納されているブリューパラメータにアクセスすることができる。例えば、ユーザは、コーヒーの袋に貼り付けられた識別子をウェブサイトに入力することによってブリューパラメータを検索することができる。あるいは、ユーザは、携帯機器(例えばスマートフォン)を用いてコーヒー豆の袋のコード化された識別子を読み取り、ブリューパラメータを得ることができる。
いくつかの実施形態では、ユーザがコードを読み取ってブリューパラメータを得ることができるように、ブリューパラメータはコーヒー豆の袋の上に直接コード化される。他の実施形態では、ソフトウェアは、使っているコーヒーメーカの種類や作りたいコーヒー飲料の種類(例えばカプチーノ)に関するユーザからの入力を受信し、ブリューパラメータを用いて得られるブリュー条件を提供することになる。「ブリュー条件」は、ブリューイングに影響を及ぼすブリューパラメータ以外のパラメータ、例えば、市販の特定のグラインダのための設定値や、所望のコーヒー飲料を作るために用いることができるレシピなどを含む。「ブリュー条件」は、コーヒー豆を特性化するブリューパラメータに基づいて決定される。
ブリューされたコーヒーの固有の味の特性は、粉砕済の焙煎コーヒー豆から水に溶ける総溶解固形分(「TDS」)に起因する。コーヒー飲料の味の特性に影響を及ぼす別の成分は、TDSとして現れる抽出化合物の種類及び量である。例えば、水の温度を高くして浸漬時間を長くすると、より多くのクロロゲン酸ラクトン及びフェニルインダンが放出されやすくなるが、水の温度を低くして浸漬時間を短くすると、より多くの酸性化合物が放出されやすくなる。味は、水の量に対するTDSの量(「TDS比」)と、TDSの化学成分に影響される。TDS比及び化学成分は、焙煎コーヒー豆自体の特性と、コーヒーを準備するために用いられるプロセス、すなわち、TDSを抽出するために用いられるプロセスとに影響される。焙煎コーヒー豆の特性は、栽培条件や焙煎条件などの因子に影響され得るが、これらの因子を再生可能な方法で制御することは困難であろう。しかし、所与の焙煎バッチの焙煎コーヒー豆に関して、コーヒーを準備するプロセス(TDSの場合は水抽出プロセスである)を再現することができる場合には、上記焙煎バッチの焙煎コーヒー豆から得られるのと同じコーヒーの味の特性を再現することができる。
図3は、本発明の一実施形態によるブリューパラメータ生成プロセス30を示している。図のように、ブリューパラメータ生成プロセス30は、或る焙煎バッチのコーヒー豆に対して「モデルコーヒー飲料」を選択するステップ(S32)を含む。「モデルコーヒー飲料」とは、消費者が再現したいと思う風味を持つ飲み物である。S32のモデルコーヒー飲料選択プロセス中に、複数の焙煎バッチのコーヒー豆をテストして、いくつもの一連のパラメータのうちのどれが「最適の」コーヒー風味を作り出すかを判定する特性化を行う。この判定には、訓練を受けた専門家またはテイスティングの専門家集団を関与させ、彼らが、異なるブリューパラメータを用いて作られたコーヒー飲料の味をチェックして、最もおいしいコーヒー飲料の投票または選択を行うようにしてもよい。この判定を行う別の手法は、焙煎コーヒー豆の購入者がブリューパラメータを提出できるようにすること、及び例えばソーシャルネットワークやオンライン投票ソフトを通じてコミュニティの構成員に各人の気に入った風味への投票をしてもらうことである。各コーヒー飲料を作り出すために用いられるブリューパラメータは既知であるので、最多得票数を獲得したコーヒー飲料を作り出すために用いたブリューパラメータを容易に特定することができる。「おいしいコーヒー飲料」のブリューパラメータを決定するさらに別の手法は、化学分析を含む。このプロセスは、例えば、望ましい結果に肯定的または否定的に寄与するものとして特定された特定の化学物質の、カフェイン濃度、アクリルアミド濃度、pH、または含有量を測定することによって、コーヒーに含まれる2〜3の成分を分析するという形態をとることができる。化学分析による検査は、TDSの総量やTDSの分光分析結果などの総合的な結果を判定し、望ましい特性を有するコーヒーに関する既知の量/スペクトルグラフと比較するという形態をとることもできる。本発明は、「モデルコーヒー飲料」を選択する特定の手法に限定されるものではない。
「モデルコーヒー飲料」が選択されたら、その特性がブリューパラメータに置き換えられる(S34)。それにより、消費者は、コーヒーの風味を再現することができる。焙煎コーヒー豆からTDSを抽出してコーヒー飲料にするための水抽出プロセスは、一連のブリューパラメータによって制御され、ブリューパラメータには以下のものが含まれる。
1)粉砕済コーヒー豆の粒度分布,本明細書においては「グラインド」と呼ぶ。
2)水の量と粉砕済コーヒー豆の量の比率,本明細書においては「比」と呼ぶ。
3)水の温度,本明細書においては「温度」と呼ぶ。
4)スラリー(水及びコーヒー粉砕物の混合物)を撹拌または混合する時間,本明細書においては「撹拌」と呼ぶ。
5)スラリーの浸漬時間,本明細書においては「滞留時間」と呼ぶ。
6)圧力を必要とするブリューイング方法(エスプレッソやエアロプレスなど)の場合、抽出圧力,本明細書においては「圧力」と呼ぶ。
7)エスプレッソ、または他のブリューイング方法であって先ず粉砕物を詰める(パッキングする)方法の場合、パッキング圧力,本明細書においては「パッキング」と呼ぶ。
上記のブリューパラメータは全てを網羅しているわけではなく、本発明はブリューパラメータの任意の特定の組合せに限定されるものではない。例えば、いくつかの実施形態では、ブリューパラメータには次のパラメータが含まれ得る。
1)総抽出時間,(滞留及び/または撹拌後)粉砕済コーヒー豆から液体を分離するために必要な時間,本明細書においては「抽出時間」と呼ぶ。
2)抽出された液体の量,本明細書においては「抽出量」と呼ぶ。
各ブリューイング方法は、特定の器具に関連する一連のパラメータの操作を必要とする。例えば、エスプレッソを抽出する場合、制御する必要がある一次パラメータは、グラインド、パッキング、比、温度、滞留時間、及び圧力である。これらのブリューパラメータは、抽出時間及び抽出量と、結果として得られるTDSの量及び化学成分とに結びつく。この関係は次の関係式(1)で表すことができる。
Figure 2019034227
エアロプレス(登録商標)抽出の場合、制御する必要がある一次パラメータは、グラインド、比、温度、撹拌、滞留、及び圧力である。これらの一次パラメータは、抽出時間と、結果として得られるTDSの量及び化学成分に結びつく。エアロプレス(登録商標)は、エスプレッソと比較すると、「パック」が存在しないのでパッキング圧力は関係がない。しかし、撹拌時間は重要である。エアロプレス(登録商標)の場合、この関係は次式で表すことができる。
Figure 2019034227
フレンチプレスの場合、主変数は、グラインド、比、温度、撹拌及び滞留である。フレンチプレスでは、圧力が加えられず、「パック」もないので、パッキング圧力は必要なく、この関係は次式で表すことができる。
Figure 2019034227
習慣的に、コーヒーブリューワは、ブリュー変数を非公式に管理される群として扱ってきた。これは主に、グラインド、すなわち粉砕済の焙煎コーヒー豆の粒度分布を測定することが実用的でなかったので、試行錯誤により測定してその都度結果物の味をチェックすることによって確認する必要があったためである。同時に、グラインドは、結果として得られるコーヒーの味の特性に与える影響が大きい。したがって、ブリューイングプロセスにおける全ての可変パラメータの中でもグラインドを正確に測定して制御する能力はコーヒーの品質に大きな影響を及ぼす。
グラインドを正確に測定する能力があれば、グラインドを主たる一次パラメータとして扱い、グラインドに基づいて残りの一次パラメータを固定することによって、二次グループにおいて予測可能な結果がもたらされ、その結果として、抽出液から首尾一貫した特性を得ることが可能になる。粉砕済の焙煎コーヒー豆の粒度分布を求める新規な方法について、図8A、図8B及び図9に関連して後述する。本方法では、例えばスマートフォンの一部として内蔵されたカメラなどの普通のカメラを用いて、キャリブレーショングリッド上に分布させた少量のコーヒー粉砕物の写真を撮る(またはビットマップを生成する)。その後、写真(ビットマップ)を処理して粉砕物の粒度分布を求める。この方法の実施は実行可能であり、したがってグラインドを再現することができ、コーヒーの味の特性を再現可能にする。
コード化されたブリューパラメータの一例は、次のようなものである。
Figure 2019034227
これらのブリューパラメータは、エアロプレス(登録商標)器具とともに用いられるものであり、上記のモデル決定プロセスにより選択された「モデル風味」と同様の味がするコーヒー飲料を作り出すためにユーザが用いることができる設定値を含む。この特定の例では、選択された風味を再現するためには、粉砕粒子の80%が203μm以下のサイズ(標準偏差1.4以内)を有することがグラインドブリューパラメータによって示されている。
各ブリューパラメータは互いに影響を及ぼし合っているので、1つのパラメータを変化させるときには、他のパラメータのうちの1つ以上を当該変化と連動するように調整して、同じ結果を得るようにすることができる。例えば、グラインドが粗すぎる場合は、水の温度及び/または滞留時間を調節する(例えば、上昇させる、増加させる)ことにより粗さを相殺して同一の所望の風味を得ることができる。同様に、グラインドが細かすぎる場合は、水の温度及び滞留時間を調節する(例えば、低下させる、減少させる)ことにより然るべく相殺することができる。
S34でブリューパラメータが決定したら、当該ブリューパラメータを消費者が利用可能な状態にする(S36)。一実施形態では、ブリューパラメータはコード化されて、特定の焙煎バッチのコーヒー豆に関連付けられる。例えば、コーヒー豆を1ポンド(453g)入りの袋に袋詰めする場合は、ブリューパラメータをコード化してパッケージ袋に付することができる。一実施形態では、異なる種類のコーヒーメーカに対するブリューパラメータを1枚の紙またはステッカーに印字してコーヒー豆の袋に貼り付けることができる。そうすれば、コーヒー豆を購入するユーザは、当該コーヒー豆を用いて「モデルコーヒー飲料」を再現するためのブリューパラメータを自動的に受け取ることになる。
別の実施形態では、ブリューパラメータはコード化されて、コーヒー豆のパッケージ袋に貼り付けられるか印字される。ユーザは、スキャナやコードリーダ(スマートフォン用のアプリとして実装され得る)を用いてコードをスキャンすることにより、コード化されたブリューパラメータを得ることになる。パラメータをRFIDやNFCデバイス上でコード化することもできる。
一実施形態では、「ストロング(濃い)かつ風味豊か」、「ミディアムボディ」、「ライト(薄い)かつ口当たりが良い」などの複数のカテゴリーについて、各カテゴリーのために選択されるモデルコーヒー飲料(及びそのブリューパラメータ)とともにモデルコーヒーの風味の選択を行う(S32)。
さらに別の実施形態では、ブリューパラメータはデータベースに格納され、ユーザによってアクセスされる。特性化された各焙煎バッチのコーヒー豆に識別子が割り当てられる。コーヒー豆バッチの識別子ごとに、様々な種類のコーヒーメーカ(例えば、フレンチプレス、エアロプレス(登録商標)、エスプレッソ)について様々な風味カテゴリーに対するブリューパラメータがデータベースに入力されている。ブリューパラメータデータベースは、他のデータ、例えば、一般的に用いられているコーヒーメーカのリストや、異なるブランド及びモデルの各々とともに用いられる任意のブリューパラメータ補正値などを含むこともできる。また、1つの一連の最良のブリューパラメータについての一致が見られる代わりに、「モデルコーヒー飲料」を決定するためにプロのテイスタが必要であるとすれば、それぞれのプロのテイスタが最も好むパラメータを別々に保存して識別することができる。このように、経験とともに、コーヒーを入れる人は、自身が普段どのテイスタの選択を好んでいるかが分かっており、当該テイスタのモデル飲料に関連付けられたブリューパラメータを選択することになる。さらに、ブリューパラメータが時間とともに変化する場合、例えば焙煎された豆の鮮度が落ちたときなどに、補正されたブリューパラメータにアクセスすることができるように、データベースは、データ及びタイムテーブルを含むことができる。
各ブリュー条件に関連付けられたブリューパラメータに加えて、例えば特定の器具のための関連する設定値のテーブル(表)を(例えばルックアップテーブルに)格納することができる。
さらに、特定の焙煎バッチの焙煎コーヒー豆、例えば、品種、産地、焙煎バッチ及び焙煎日、追加的な記述内容(すなわち、コーヒー豆の色及び)、「消費」期限、焙煎コーヒー豆に関する追加的な助言、推奨される方法などに関連している他の情報に識別子をリンクさせることができ、これらの情報は、ブリューパラメータデータベースに格納したりリンクさせたりすることができる。データベースは、必要に応じて更新可能である。
図4は、本発明による、パラメータベースのコーヒー再現プロセス40の一実施形態を示している。このプロセス40では、コーヒー豆識別子を取得する(S41)。識別子は、用いるコード化方法に応じて、ユーザが入力するかまたは機械が読み取るようにすることができる。例えば、バーコード、QRコード(登録商標)、RFIDタグ(無線を使用した認識システム)またはURI(資源統一識別子)コード識別子をスキャナによって読み取ってもよいし、コーヒー豆の袋に印字されたコード番号をウェブベースのアプリケーションに手動入力してもよい。識別子に加えて、データベースにおいて一連のパラメータを絞り込むことになる他の情報を要求して受信することができる(S43)。この追加情報は、使用するグラインダ及び/またはコーヒーメーカの種類(例えば、エアロプレス(登録商標)、標準的なドリップ式、フレンチプレス、エスプレッソ)及び/または所望の風味カテゴリー(ストロング、ミディアム、ライト)に関連したものであり得る。識別子及び任意的な追加情報を用いて、データベースにおいて的確な一連のブリューパラメータを見つけ出す(S45)。データベースは、ネットワークを介してアクセスするかまたはローカルに格納することができる。消費者のコーヒーメーカを用いてモデルコーヒー飲料の風味を再現するための一連のブリューパラメータを検索すると、当該ブリューパラメータが検索されて例えばユーザなどに提供される(S46)。ブリューパラメータは、分かりやすい段階的な命令としてユーザに提供され得る。
パラメータベースのコーヒー再現プロセス40は、別のマシンに常駐するソフトウェアまたはファームウェアとして実現することができる。例えば、ソフトウェアは、ダウンロード可能なスマートフォン用のアプリとして実装することができる。また、ソフトウェアは、ユーザとウェブベースのインタフェースとが情報をやりとりするウェブベースのアプリとして実装することもできる。ソフトウェアは、完全にまたは部分的に、自動コーヒー粉砕及び/またはブリューイング器具の一部として実装して、後述するデバイスをランするために用いることもできる。
図5Aは、図5Bに示すパラメータベースの粉砕プロセス5000を実行するように構成された「スマート」コーヒーグラインダ50を含む本発明の一実施形態を示している。スマートコーヒーグラインダ50は、望ましいコーヒー飲料の種類に関するユーザ要求を受信し、ブリューパラメータ(特に、グラインドパラメータ)を検索し、ブリューパラメータ要件を満たすコーヒー粉砕物を生じさせるように構成されている。図のように、スマートコーヒーグラインダ50は、コーヒー豆を粉砕するためのグラインダ51と、コーヒー粉砕物の粒子径を制御するためのグラインド制御部52と、プロセッサ53とを含む。スマートコーヒーグラインダ50は、インタフェース部57を介して消費者と通信することもできる。ユーザインタフェース部57は、スマートコーヒーグラインダ50に組み込まれていてもよいし、別体をなすユーザインタフェース部(例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン、PDA)と(有線または無線で)通信してもよい。ユーザインタフェースデバイスは、ユーザ入力及びユーザへの出力情報を受信することができ、通常は、映像及び/または音響機器を含む。スマートコーヒーグラインダ50はまた、データインタフェース58を有し、データインタフェース58を介してブリューパラメータデータベースにアクセスすることができる。データインタフェース58は、ブリューパラメータを格納するメモリデバイスを受容するように構成されたポートであってもよいし、ネットワークを介してデータベースへのアクセスを可能にするネットワーク接続ポートであってもよい。
一実施形態では、グラインド制御部52は、図8A、図8B及び図9に関連して後述する粒子径を求める方法を用いて実現することができる。後述する方法を用いる場合には、グラインド制御部52は、複数のキャリブレーションマークを有するキャリブレーショングリッド55の上方に配置されたカメラ54を含む。プロセッサ53は、例えば上記のデータベースから、図3に示したようにしてユーザの所望のコーヒー飲料のためのブリューパラメータを取得する。プロセッサ53は、ブリューパラメータからグラインドサイズパラメータを抽出して、所定のグラインドサイズを達成するようにグラインダ51の設定値及び粉砕時間を調整する。ブリューパラメータをグラインダ51のための所定の設定値に置き換えるようにプロセッサ53をプログラミングすることができる。最初の粉砕の後、コーヒー粉砕物のサンプルをキャリブレーショングリッド55上にまばらに置き、カメラ54で撮影する。Appendix Aの方法に従って歪み補正を行うことができ、グラインドの粒度分布を求める。所望のコーヒー飲料のためのブリューパラメータのグラインドサイズパラメータの範囲内に粒度分布が収まっていれば、粉砕は完了である。その一方で、追加の粉砕が必要な場合は、グラインドを的確な粒子径にする可能性が高い調整された設定値にグラインダ51をセットし直す。その後、再度粉砕したコーヒー粉砕物のサンプルをキャリブレーショングリッド55上にまばらに置き、再び粒度分布を求め、所望の粒子径が得られるまで繰り返し粉砕サイクルを続ける。
スマートコーヒーグラインダ50は、コーヒー豆識別子及び該識別子に関連付けられたグラインド設定値を格納するローカルメモリ56を搭載することができる。したがって、ユーザが数日間にわたって同じコーヒーの袋を用いて同じ種類のコーヒー飲料を作りたい場合に、スマートコーヒーグラインダ50は図3のプロセス全体を毎回繰り返す必要がない。
図5Bは、本発明の一実施形態による、スマートコーヒーグラインダ50により実行することができるパラメータベースの粉砕プロセス5000を示している。スマートコーヒーグラインダ50は、コーヒー豆識別子を読み取り(S5010)、任意選択でブリューの好み及び条件(例えば所望の風味カテゴリー)に関する消費者からの入力を受信し(S5020)、データベースから的確な一連のブリューパラメータを検索する(S5030)。ブリューパラメータからグラインドパラメータを特定し、所望の粒子径のグラインドを達成することになる設定値及び実行時間にグラインダ51を設定する(S5040)。粉砕プロセス完了後、グラインド制御部52は、グラインドをチェックして、粒子径がブリューパラメータによって画定される目標範囲内に収まっているかどうかを確かめる(S5050)。最初に、スマートコーヒーグラインダ50は、最終目標よりも僅かに粗い粉砕物が得られるようにグラインダを設定することができるので、2回目の粉砕では、グラインドパラメータを再計算することによって、グラインドを微調整して(S5060)、目標粒子径内のグラインドを得ることができる。目標粒子径に達したら、粉砕物はユーザに提供される(S5070)。
図6Aは、図6Bに示すパラメータベースのコーヒーを作るプロセス6000を実行するように構成された「スマート」コーヒーメーカ60を含む本発明の一実施形態を示している。いくつかの実施形態では、スマートコーヒーメーカ60にスマートコーヒーグラインダ50を組み込むことができる。具体的には、スマートコーヒーメーカ60は、コーヒー豆及び/または水を計量するためのスケール(秤)61と、コーヒー豆を粉砕するためのグラインダ62と、グラインドサイズを求めるためのグラインドサイズ制御部63と、水受容及び加熱部64と、粉砕物及び水を接触させる抽出部(抽出装置)65と、コーヒー飲料受容部66とを含む。水の量が体積を単位としてブリューパラメータによって規定される場合、水受容部64に水の体積を示すマークを付することができる。スマートコーヒーメーカ60は、ネットワーク接続能力を備えて構成され得るローカルメモリ68及びデータインタフェース69にそれぞれ結合されたプロセッサ67を含む。ネットワーク接続能力は、上記のデータベースへのアクセスに役立つ。
図6Bは、本発明の一実施形態による、パラメータベースの自動化されたコーヒーを作るプロセス6000を示しており、このプロセスはスマートコーヒーメーカ60によって実行することができる。スマートコーヒーメーカ60は、コーヒー豆識別子を読み取り(S6010)、任意選択で所望の風味カテゴリーなどのブリューの好みに関する入力を消費者から受信し(S6020)、データベースから的確な一連のブリューパラメータを検索する(S6030)。ブリューパラメータからグラインドパラメータを特定し、的確な量(重さ)のコーヒー豆を量り(S6035)、所望の粒子径のグラインドを達成することになる設定値及び実行時間に設定したグラインダ62にコーヒー豆を入れる(S6040)。粉砕プロセス完了後、グラインド制御部63は、例えば、図8A、図8B及び図9に関連して後述する手法を用いて、図5Bに関連して説明したように、グラインドをチェックして、粒子径がブリューパラメータによって規定される目標範囲内に収まっているかどうかを確かめる。所望の粒子径が得られたら、粉砕物を抽出部65に入れる(S6060)。水をブリューパラメータが定める量になるように例えばスケール61で量り(S6045)、所定の温度まで加熱する(S6050)。この加熱された水(湯)と粉砕物を抽出部65内で混ぜ合わせ(S6060)、ブリューパラメータが定める滞留時間にわたって両者を(器具によっては撹拌しながら)接触させる。粉砕物をコーヒー飲料の液体部分から分離すると(S6070)、コーヒー飲料が得られる。
コーヒーがブリューされたら、ソフトウェアは、任意選択で、コーヒーに関するフィードバック(図示せず)を要求して取り入れることができる。このフィードバックは、特定の化学物質または結果として得られたコーヒー全部の化学分析であって、上記化学分析の結果を比較するためのもの、例えば結果として得られたコーヒーのクロスチェックを行うためのものであり得る。このフィードバックを例えばユーザが提供するようにしてもよい。例えば、コミュニティは、焙煎バッチの経験を積んだら、ブリューパラメータを変えて異なる結果が得られるようにしてもよい。これらの更新を公表してコミュニティの他の構成員の評価を受けることができる。
図7は、本発明の一実施形態による、パラメータベースの自動化されたコーヒーを準備するプロセス70の操作の事例を示している。この特定の例は、フレンチプレス器具とともに用いることができるが、上記プロセスは任意の種類のデバイスに適合させることができる。この自動化されたコーヒーを準備するプロセス70には、5つのノードが存在する。すなわち、コーヒー豆を計量及び粉砕するためのノード1(700)、水を計量及び加熱するためのノード2(710)、抽出部に装填するためのノード3(720)、抽出のためのノード4(730)、プランジ制御のためのノード5(740)である。各ノードは、制御装置750によって制御される。これらのノードは、上記のスマートコーヒーメーカ60などの一体化装置の互いに異なる部分であってもよいし、制御装置750と例えば無線で(例えばブルートゥース(登録商標)により)通信可能な別体をなす装置であってもよい。例えば、ノード1はグラインダに、ノード2はケトルに、ノード3、4、5は自立式フレンチプレス器具に、それぞれ設けることができる。
制御装置750は、協調して各ノードを独立的に制御する。制御装置750は、ブリューパラメータデータベースにアクセスすることができ、該データベースから各ノードに関するパラメータを検索する。制御装置750はその後、検索されたパラメータに従ってノードパラメータを設定し(S760)、ノード操作を開始する(S770)。その後、プロセスの各ステップが正しい順序で起こるように協調してノード操作が行われる(S780)。各ステップで、制御装置750は、次のステップに進む前に操作が完了したことを確認する(S790)。制御装置750に組み込まれているかまたは制御装置750によって読み込まれるタイマーが存在するので、制御装置750はブリューパラメータに従って様々なプロセス(例えば、粉砕、撹拌)のための実行時間を設定することができる。
画像を用いて粉砕済コーヒー豆の粒度分布を求める方法について、図8A、図8B及び図9に関連して説明する。
本方法は、粉砕済コーヒー豆の小粒子及びキャリブレーションパターンを含む画像(例えばビットマップ)を生成するかまたは別な方法で得るステップを含む。ここで、キャリブレーションパターンの寸法は既知である。画像の生成は、例えば、任意の従来のカメラを用いて、キャリブレーションパターン上またはその周辺に配置された小粒子を撮影することによって行うことができる。粒子径が小さい場合には(例えば10−6インチ(0.0254μm)程度)、カメラレンズによって生じた歪みを相殺するために補正がなされる。
開示されている方法の一実施形態では、寸法が既知のマークを含むキャリブレーションパターンを用いて粉砕済コーヒー豆の粒子径を求める。キャリブレーションパターン及び粒子の両方に同一の歪みが適用されることになるという仮定の下、キャリブレーションパターン及び粒子を一緒に撮影する。寸法が既知のキャリブレーションパターンを用いて、歪み効果を除去し画像を歪み効果のない補正画像に変換するための変換行列が生成される。変換行列は、その後、補正画像から粒度分布を求めるために適用される。
有利なことには、ビットマップを記録するためにどんなカメラ(または、ビットマップを生成することができる他のデバイス)を用いてもよく、専用の撮影装置や記録装置は必要ない。さらに、キャリブレーションパターン及び粒子が一緒に単一画像に記録されるので、歪みを補正するため及び的確な粒子径を得るために、カメラ、レンズ及び他の画像パラメータを知っている必要はない。粒子及びキャリブレーションパターンを一緒に1つの画像にキャプチャすることによって、測定画像を記録する前に歪みを補正するための一連のパラメータを得るべく追加の別のキャリブレーション画像を記録する必要がなくなる。開示されている方法においては、粉砕済コーヒー豆の粒子径を正しく求めるために必要な情報は、単一画像に埋め込まれる。
図8Aは、粒子径を求める方法の一実施形態を示している。キャリブレーションパターン(例えばキャリブレーショングリッド55(図5A))上に被測定粒子を分布させた後、キャリブレーショングリッド55上の粒子のデジタル画像を、カメラ54を用いてキャプチャする(例えば、ビットマップを記録する)(ステップS810)。画像生成は、例えば、画像の鮮明さ/精細度を向上させるための画像処理手法(ノイズ低減及び/または二値化及び/またはフィルタリングを含むが、これらに限定されるものではない)を適用することによって物体認識を容易にするための画像の前処理を含み得る。任意の適切なノイズ低減法を用いることができる。
ステップS810においては、2次元または3次元画像をキャプチャまたは生成するための任意の手法を用いることができ、そのような手法には、写真撮影(すなわち可視光)、超音波、X線、またはレーダを利用するものが含まれる。本発明は、特定のビットマップキャプチャ方法に限定されるものではない。キャリブレーショングリッド55などのキャリブレーションパターンは、有用であるように、背景と、複数のキャリブレーションマークとを含む。例えば、キャリブレーショングリッド55のキャリブレーションマークは、どれも同じ寸法x及びyを有する四角形の輪郭であり、実質的に一定の太さの線で描画され、一定の間隔wをあけて縦列及び横列の方向に繰り返されている。例えば、図8Bは、どれも同じ寸法x及びyを有する四角形の輪郭であり、実質的に一定の太さの線で描画され、一定の間隔wをあけて縦列及び横列の方向に繰り返されているキャリブレーションマーク822を有するキャリブレーショングリッド820を示している。キャリブレーションマークの寸法は(例えば、物理的パターンを測定することによって)分かる。キャリブレーションマークは、所望の粒子径範囲において正確な測定を可能にする補正画像を生成するのに十分な情報を提供する任意の寸法のものであってよい。
キャリブレーションパターン、例えばキャリブレーショングリッド55は、背景の主たる色または陰の部分が、被測定粒子の色及びキャリブレーションマークの色に対して高コントラストを有する場合に最も有用である。キャリブレーションマークの色を、被測定粒子の色と異なる色にすることも有用である。例えば、粒子が褐色または黒色である場合には、背景は白色にして、キャリブレーションパターンは青色の色相を有するようにしてもよい。一般的に、キャリブレーションパターンには任意の材料を用いてよく、キャリブレーションパターンの表面が粒子の物質に対して不浸透性を持つようにすればキャリブレーションパターンは粒子によって傷付けられないので有用であろう。一例では、キャリブレーションパターンは1枚の紙に印刷されたパターンであり、その上に粉砕済コーヒー豆の粒子がまばらに置かれる。ユーザは、キャリブレーションパターンのデジタル画像を入手して、自宅で印刷することができる。
本明細書に開示されている手法を用いて測定することができるコーヒー粉砕物の最小粒子径は、複数の因子によって決まり、そのうちの1つは、最小測定可能物体のピクセルカバレッジとキャリブレーションマークのピクセルカバレッジの比率である。また、統計データを集めるべく、1若しくは複数のキャリブレーションマーク及び十分なサンプル粒子をキャプチャするのに十分なカメラ解像度も必要である。現在市販されているiPhone(登録商標)の一部であるカメラを用いれば、1×10−6インチ(0.0254μm)ほどの大きさしかない粒子径を求めることが可能になるであろう。一実施形態では、キャリブレーションマークの寸法は、カメラのデジタル解像度及び測定する最小粒子の粒子径によって決まる。例えば、3264ピクセル×2448ピクセルの解像度を有するカメラの場合、直径25×10−6インチ(0.0635μm)の粒子を測定するためには2ピクセル×2ピクセルの正方形310が必要であり、1辺400ピクセル(すなわち16万画素)のキャリブレーションパターンが用いられる。
パターンは、或るグリッドの四角形の繰り返しを含むことができ、四角形の繰り返し以外の他のパターンをキャリブレーションパターンに用いてもよい。しかし、数学的にモデル化し易い規則的なパターン(例えば直交線を含む)をキャリブレーションパターンに用いることによって、記録された画像の処理を簡素化することができる。さらに、キャリブレーションマークは、被測定粒子の色に対して高コントラストを有する色を最大限活用する。例えば、「チェスボード」パターンなどのパターンは、複数の四角形のうちの半分が暗色であるために効率的に機能せず、粒子が暗色である場合には、暗色領域上に位置する粒子が多すぎて、粒子と該粒子の下の表面との間にそれほどのコントラスト(明暗差)が存在しないであろう。
ステップS820では、キャリブレーショングリッド55の画像を補正して歪みを除去する。粒子径を求めるためにイメージングを用いることの問題の1つは、記録された画像における様々な歪みが粒子径を求める際の誤差の原因となることである。これらの歪みは、例えば10−6インチ(0.0254μm)の粒子径範囲内で小粒子の正確な測定を行おうとするときには特に有害である。そのような歪みは、レンズ形状またはレンズアライメントの不完全性の結果として生じ得る。そのせいで、例えば、画像において直線が非直線としてキャプチャされ得る。歪みは、射影歪みの結果としても生じ得る。これは、撮影される物体の中心に対してカメラの光軸が垂直でないときに生じ、この歪みによって画像において互いに平行な線が非平行になる。粒子径はキャリブレーションマークの寸法を用いて求められるので、キャリブレーションマークの画像中の歪みが、粒子径を求める際に誤差を生じさせることになる可能性が高い。よって、粒子径を求める前にキャリブレーションマークの歪みを補正する。ステップS820の最後に、歪みのないキャリブレーションマークと、粒子の原画像(未補正画像)とを含む「補正画像」が生成される。
ステップS820で歪みを除去するための1つの手法では、画像からキャリブレーションマークを抽出する。この抽出には領域フィルタリング手法を用いることができる。例えば、キャリブレーションマークが青色である場合、青色の色相範囲におけるパターンを抽出するための色領域を用いる手法を用いることができる(キャリブレーションパターンの背景は、キャリブレーションマークとは異なる色である)。結果は、画像の青色部分から輪郭を抽出することによって作られるキャリブレーションマークオブジェクトアレイである。キャリブレーションマークオブジェクトアレイは、例えば正射写真図(オルソフォト)などで、画像をマッピングするのに有用な均等スケールを生成するために用いられる。この均等スケールの生成はオルソ変換であり、一度生成すればキャリブレーションパターン120が同じであるかぎりは繰り返し使用することができる。
ステップS830では、キャリブレーションパターンの補正画像を用いて粉砕済コーヒー豆の粒子径を求める。この処理は、領域フィルタリングを用いた補正画像からの粒子の抽出を含む。例えば、領域フィルタリングは、褐色/黒色の色範囲内にあることが分かっている粒子を抽出するための色領域を用いて実現することができる。処理された画像から粒子の輪郭を抽出することによって、粒子オブジェクトアレイが生成される。その後、粒子オブジェクトアレイの各要素を測定することにより、粒子の寸法、例えば、各粒子の大きさ(直径)、面積及び真円度を求めることができる。これらの測定値から、測定された粒子の粒度分布が得られる。粒子径を測定する際に、キャリブレーションパターンは寸法の基準となる。
上記したように、(画像中のものとは対照的に)物理的世界におけるキャリブレーションマークの寸法は既知である。任意であるが、補正画像中のキャリブレーションマークを測定し、キャリブレーションパターンにおける既知のサイズのキャリブレーションマークとの不一致を計算することによって、ステップS820で用いたキャリブレーションマーク歪み補正の精度をクロスチェックすることができる。
ステップS840では、粒子オブジェクトアレイの測定値が特性化される。粒度分布ヒストグラム、面積分布ヒストグラム、体積分布ヒストグラム、最小、最大及び標準偏差、並びに分布ピーク分析を用いて、粉砕済コーヒー豆の粒子径及び形状を特徴付ける一連のサイズパラメータを決定することができる。「一連の」サイズパラメータは、本明細書においては、少なくとも1つのパラメータを意味するものとする。
場合によっては、粒子径を求めることは、所望の粒子径が得られるように粒子を処理する(例えば粉砕する)ことを目的としてなされ得る。その場合は、利用可能な目標粒子のプロファイルが存在し得る。該プロファイルは、ステップS840で用いられる一連のサイズパラメータに関して定義することができる。測定されたパラメータ(ステップS840の結果)と目標粒子プロファイルとの比較に基づいて、両者を近づけるためにどのような措置を講じる必要があるかを判定することができる。この判定は、人によって、またはプロセッサによって自動的に行うことができる。判定が自動的になされる場合、プロセッサは、さらなる粉砕が測定値を目標プロファイルに近づけることを(例えば、視覚的に、かつ/または音声によって)操作者に知らせることができる。
図5及び図6に示されているようにコーヒーをブリューイングするときに、特定の風味のコーヒーを作りたいと望むユーザは、自身のコーヒーメーカにおいて特定の設定値を用いた場合に自身が望む風味を作り出すことが分かっているコーヒー粉砕物の目標プロファイルを得ることができる。そのような場合、ユーザは、キャリブレーションパターン54上にコーヒー粉砕物をまばらに置き、上記の方法を用いて、自身のグラインドを特徴付ける一連のサイズパラメータを取得し、その後、当該サイズパラメータを目標プロファイルと比較することができる。例えば、自身のグラインドに関する測定値分布が0.035インチ(889μm)に集中し、目標プロファイルが0.0475インチ(1206.5μm)であることが一連のパラメータによって示されたとすれば、ユーザは、コーヒー豆を細挽きしすぎたこと及びより粗い調整から再び始める必要があることを知ることになるであろう。
ここで、図8Aの歪み補正ステップS820、特に、歪みのある原画像を歪みのない補正画像に変換するための変換行列の生成についてさらに詳細に説明する。キャリブレーションパターンの実際の位置は、物理的な現実世界のキャリブレーションパターンから分かる。よって、2つの位置(すなわち、実際の位置及び画像中の位置)の比較を用いて、撮影されたキャリブレーションパターンを変換して実際のキャリブレーションパターンに戻す変換行列(または任意の他のスカラー)を決定することができる。このキャリブレーションパターンのための変換行列は、画像を現実世界の測定値に変換する方法及びその逆を示している。変換行列を一連のピクセル全域で外挿し、それを画像全体または画像の選択された部分のいずれかに適用することができ、該画像においては、さらに色領域抽出法を用いて、粒子だけが示される(ステップS830で得られる)。画像に変換行列を適用した後、低歪な(かつ、恐らくは実質的に射影歪みまたは幾何学的歪みがない)部分的に補正された画像が得られる。この手法は、各キャリブレーションマークのための補正係数を生成することにより、歪みを補正する。
図9は、別の歪み補正法900を示している。経験的に生成された変換行列を用いる第1の手法と異なり、この第2の手法は、画像のレンズ歪み及び射影歪みの補正を含む。上記したキャリブレーションマークオブジェクトアレイと、ステップS910及びS920でキャリブレーションマークオブジェクトアレイによって参照される画像の領域とを用いて、歪み係数が得られる。例えば、"A flexible new technique for camera calibration," IEEE Transaction on pattern Analysis and Machine Intelligence, 22(11): 1330-1334, 2000(非特許文献1、引用を以って本明細書の一部となす)に記載されているZ.Zhangのキャリブレーション方法に記載されている方法を用いることができる。非特許文献1に記載されている方法は、チェスボードパターンを用いて複数のキャリブレーションパラメータを求め、それらをその後の写真撮影に用いることができる。しかし、本発明では、上記したような画像から抽出されたキャリブレーションパターンを用いる。得られるキャリブレーション結果には、レンズ歪みパラメータがk及びkとして含まれることになる。
Zhangが提唱した手法は、カメラを用いて、数個(少なくとも2つ)の異なる方向から平面パターンを観察する。このパターンをレーザプリンタで印刷し、「ほどよい」平面(例えば硬い本の表紙)に貼り付けることができる。カメラまたは平面パターンのいずれかを動かすことができ、どのように動いたかを詳細に知る必要はない。Zhangの提唱した手法は、3次元(単なる暗黙情報)ではなく2次元の距離情報が用いられるので、写真測量キャリブレーションとセルフキャリブレーションとの間に位置する。コンピュータシミュレーション及び実データの両方を用いて、Zhangの提唱した手法をテストした。本明細書に記載の手法は、3次元コンピュータビジョンを実験室環境から現実世界へ前進させる。
単一平面を観察することによって、カメラの内部パラメータに対する制約が得られる。2次元点は、m=[u,v]で表される。3次元点は、M=[X,Y,Z]で表される。符号は、最後の要素として1を加えることによって拡張ベクトルを表す。すなわち、
Figure 2019034227
及び
Figure 2019034227
である。一般的なピンホールによってカメラをモデル化する。3次元点Mとその画像投影mとの関係は、
Figure 2019034227
によって与えられる。ここで、sは任意のスケール係数であり、(R,t)は、カメラモデルの外部パラメータ行列と呼ばれ、回転行列と平行移動(並進)行列を合わせた行列であって、世界座標系をカメラ座標系と関連付け、Aは、カメラモデルの内部パラメータ行列と呼ばれ、
Figure 2019034227
によって与えられる。ここで、(u,v)は主点の座標であり、α及びβは画像のu軸及びv軸におけるスケール係数であり、γは2つの画像軸の歪度を説明するパラメータである。A−Tは、(A−1または(A−1を略記したものである。
モデル平面は、世界座標系のZ=0上に存在すると仮定することができる。回転行列Rのi番目の列ベクトルをrで表す。式(1)から、
Figure 2019034227
が得られる。ここでも符号Mを用いてモデル平面上の点を表しているが、Zは0に等しいので、M=[X,Y]である。同様にして、M=[X,Y,1]である。したがって、モデル点M及びその画像mは、ホモグラフィHによって次のように関連付けられる。
Figure 2019034227
明らかであるように、3×3行列Hは、スケール係数を除いて定義される。
モデル平面の或る画像を所与として、ホモグラフィを推定することができる。ホモグラフィを
Figure 2019034227
で表すと、式(2)から、
Figure 2019034227
が得られる。ここで、λは任意のスカラーである。r及びrが正規直交するという知識を利用すると、内部パラメータに関する以下の制約条件が成り立つ。
Figure 2019034227
Figure 2019034227
このように、1つのホモグラフィを所与として、2つの基本的な制約式が立てられる。ホモグラフィは8自由度を有するので、6つの外部パラメータ(回転が3つ、平行移動が3つ)が存在し、内部パラメータに関する2つの制約が得られる。パラメータA−T−1は、実際に絶対円錐曲線の画像を表す。次に、幾何学的な解釈を与える。
本明細書では、モデル平面は次式によりカメラ座標系で表される。
Figure 2019034227
ここで、無限遠点に関してはw=0であり、それ以外ではw=1である。この平面は、或る線において無限遠平面と交差し、
Figure 2019034227
及び
Figure 2019034227
が当該線上の2つの特定の点であることは容易に分かる。線上のいかなる点もこれら2つの点の線形結合であり、すなわち、
Figure 2019034227
である。ここで、上記の線と絶対円錐曲線の交点を計算してみよう。定義上は、点x(円点)はx =0、すなわち、
Figure 2019034227
を満たすことが分かっている。解はb=±aiであり、ここでi=−1である。すなわち、2つの交点は、
Figure 2019034227
である。これらは画像平面に投影され、スケール係数を除いて、
Figure 2019034227
によって与えられる。点
Figure 2019034227
は、A−T−1によって表される絶対円錐曲線の画像上に存在する。これにより
Figure 2019034227
が得られる。実数部及び虚数部の両方を0にすることで、式(3)及び(4)が得られる。
ここからは、カメラキャリブレーション問題を効果的に解決する方法に関する詳細を説明する。最初に解析解、次に最尤基準に基づく非線形最適化手法を示す。最後に、レンズ歪みを考慮して、解析解及び非線形解の両方を求める。
次式(5)を考えてみよう。
Figure 2019034227
Bは対称であり、6次元ベクトル
Figure 2019034227
によって定義されることに留意されたい。
Hのi番目の列ベクトルをhi=[hi1,hi2,hi3とすると、
Figure 2019034227
となり、ここで
Figure 2019034227
である。したがって、或るホモグラフィを所与として得られる2つの基本的な制約(3)及び(4)は、次式(8)に示すように、bについての2つの同次方程式に書き直すことができる。
Figure 2019034227
上式(8)のような方程式をn個積み重ねることによってモデル平面のn個の画像が観察された場合、結果は、
Figure 2019034227
で表すことができる。ここで、Vは2n×6行列である。n≧3である場合には、通常、スケール係数を除いて定義される一意解bが得られる。n=2である場合には、スキューレス制約γ=0、すなわち、[0,1,0,0,0,0]b=0を与え、追加の方程式として式(9)に加えることができる。n=1である場合には、(例えば画像中心における)u及びvが既知でありかつγ=0であると仮定して、2つのカメラ内部パラメータ、例えばα及びβを解くことができる。式(9)の解は、最小固有値に関連付けられたVVの固有ベクトル(等価には、最小特異値に関連付けられたVの右特異ベクトル)として公知である。
bが推定されたら、カメラ内部パラメータ行列Aの値を求めることができる。Aが分かれば、各画像についての外部パラメータを求めることができる。例えば、式(2)を用いて、以下の式が得られる。
Figure 2019034227
ここで、
Figure 2019034227
である。データにノイズが存在するため、そのようにして求められた行列R=[r1,r2,r3]は回転行列の特性を満たしていない。
モデル平面のn個の画像及びモデル平面上のm個の点が存在すると仮定する。画像の点は、独立同一分布に従うノイズを含んでいるとも仮定する。次の関数
Figure 2019034227
を最小化することによって、最尤推定値を得ることができる。ここで、
Figure 2019034227
は式(2)に従う画像iにおける点Mの投影である。回転行列Rは、回転軸に対して平行でありかつその大きさは回転角度に等しいようなrで示される3次元パラメータのベクトルによってパラメータ化される。R及びrは、ロドリゲスの公式によって関連付けられる。値(10)の最小化は非線形最小化問題であり、レーベンバーグ・マーカート・アルゴリズムを用いて解くことができる。該アルゴリズムは、上記した手法を用いて得られるA,{R,t|i=1...n}の初期推測値を用いる。
上記の解法は、カメラのレンズ歪みを考慮していない。しかし、デスクトップカメラは通常、特に半径方向のレンズ歪みが顕著である。ここで、半径方向歪みの最初の2項について検討する。歪み関数は、半径方向成分、特に最初の項が支配的であるようである。
理想的な(歪みのない)ピクセル画像座標を(u,v)とし、対応する実際の観察された画像座標を
Figure 2019034227
とする。理想的な点は、ピンホールモデルに従うモデル点の投影である。同様に、(x,y)及び
Figure 2019034227
はそれぞれ理想的な(歪みのない)正規化画像座標及び現実の(歪みのある)正規化画像座標である。
Figure 2019034227
Figure 2019034227
ここで、k及びkは半径方向の歪み係数である。半径方向歪みの中心は、主点と同じである。
Figure 2019034227
Figure 2019034227
から。
交互方式による半径方向歪みの推定。半径方向歪みが小さいと予想されるとき、単に歪みを無視することによって、上記の手法を用いて適度にうまく他の5つの内部パラメータを推定することが期待される。このとき、1つの方策は、他のパラメータを推定し終わった後にk及びkを推定することであり、それによって理想的なピクセル座標(u,v)が得られる。その後、式(11)及び(12)から、各画像における各点のための2つの方程式が得られる。
Figure 2019034227
n個の画像中のm個の点を所与として、全ての方程式を積み重ねることで全部で2mn個の方程式を得ることができ、これは行列形式ではDk=dで表され、このときk=[k,kである。線形最小二乗解は、
Figure 2019034227
によって与えられる。k及びkが推定されたら、式(11)及び(12)に代えて、
Figure 2019034227
を用いて式(10)を解けば、他のパラメータの推定値を精密化することができる。これら2つの手順は、収束するまで交互に行うことができる。
上記の交互方式の手法は収束が遅いであろう。式(10)の自然な拡張は、次の関数を最小化することによって、一連のパラメータ全部を推定することである。
Figure 2019034227
ここで、
Figure 2019034227
は、式(2)に従う画像iにおける点Mの投影であり、式(11)及び(12)に従う歪みがそれに続く。これは非線形最小化問題であり、レーベンバーグ・マーカート・アルゴリズムを用いて解かれる。この場合もやはり、既に開示したように、回転行列が3次元ベクトルrによってパラメータ化される。上記の手法を用いてA及び{R,t|i=1...n}の初期推測値を求めることができる。k及びkの初期推測値は、上記の半径方向歪みの解により、または単に0にセットすることによって求めることができる。
ステップS930では、レンズ歪みパラメータk及びkを次に原画像に用いて、レンズ歪みが補正された画像を取得する。あるいは、画像を用いる代わりに、粒子の形状を表わす粒子オブジェクトアレイを補正することもできる。レンズ歪みパラメータk及びkは、下式(15)及び(16)を用いて画像のレンズ歪みを補正するために用いられる。
レンズに起因する歪みがない場合の画像中の正確な位置を(xcorrect,ycorrect)で表わす。このとき、
Figure 2019034227
Figure 2019034227
である。ここで、
Figure 2019034227
であり、u及びvは主点(すなわち、カメラの光軸と画像平面の交点)である。
このとき、レンズ歪みの補正は、記録されたビットマップに対して逆歪みを与えて歪ませることによって行うことができる。補正画像における各ピクセルについては、それぞれ対応する位置が、上式(15)及び(16)を用いて歪みのある画像上にマッピングされる。以下で『画像の幾何学変換』と題するセクションにおいて、カメラの内部パラメータ(例えば、焦点、レンズ、主点、歪み係数)及び外部パラメータ(回転及び平行移動行列)による2次元画像座標及び3次元世界座標の関連付けについて説明する。出力画像(補正されたビットマップ)における各整数ピクセル座標について、入力画像(記録されたビットマップ)まで遡り、対応するフロート座標を見つけ出し、周囲の整数ピクセルを用いてフロート座標を補間する。この処理では、バイリニア補間を用いることができる。
要約すれば、本明細書において提示されているレンズ歪み補正手順は以下の通りであり、その一部にはZhangの手法が組み込まれている。
1)或るパターンを印刷し、それを平面に貼り付ける;
2)モデル平面の数個の画像を、平面またはカメラのいずれかを動かすことによって方向を変えて撮影する;
3)画像中の特徴点を検出する;
4)上記で与えられた閉形式解を用いて、5つの内部パラメータ及び全ての外部パラメータを推定する;
5)線形最小二乗式(13)を解くことによって、半径方向の歪み係数を推定する;
6)値(14)を最小化することによって全てのパラメータを精密化する;この時点で、k及びkは割り当てられた値を有する;
7)式(15)及び(16)並びにレンズ歪みのある画像の幅及び高さを用いて、レンズ歪みのない画像の幅及び高さを求める。スカラーを用いて、両画像を同じ幅に維持し、それに応じて高さをスケーリングする;
8)レンズ歪みのない画像における各ピクセルについて、レンズ歪みのある画像におけるその対応する位置を式(15)及び(16)を用いて求め、歪みのある画像において近傍のシェパード補間を適用することによって、補正画像のための色情報を入手する。
ステップS940では、矩形キャリブレーションマークの四隅の点を用いて射影歪みの補正を行い、それによって以下のプロセスを用いてホモグラフィHを解くことができる。
世界座標において或る点
Figure 2019034227
を有すると仮定する。これは同次座標では
Figure 2019034227
の如く表される。
同様に、画像座標における対応する点は
Figure 2019034227
であり、これは同次座標では
Figure 2019034227
の如く表される。
これら2つの点の関係は、次式で表すことができる。
Figure 2019034227
ここで、
Figure 2019034227
は、これから解こうとするホモグラフィである。
行列の乗算を用いて方程式の両辺を展開すると、
Figure 2019034227
が得られる。3つ目の式を最初の2つの式に代入すると、この2つ1組の点から、2つの方程式が得られる。
Figure 2019034227
Hの未知数は8なので、Hを解くには4組の点が必要である。8つの方程式を行列の形式で表すと、次のようになる。
Figure 2019034227
したがって、投影歪みが生じた各画像について、この画像における4つの点を選ぶと、これら4つの点の世界座標が与えられれば、Hを解くことができる。
上式の「k」は、レンズ係数k1,k2とは異なる、2次元座標の同次表現のためのスカラーである。複数のキャリブレーションマークの4つの点(例えば、形状が矩形である場合には四隅)を用いて、歪みの不均一性を相殺することができる。この手法における射影歪みを補正するための開始点は、原画像ではなく、レンズ歪み効果が除去された補正画像である。ホモグラフィHは、レンズ歪みが補正された画像において特定された一連のキャリブレーションマークから4つの点を用いて求められ、その後、ホモグラフィHを補正画像に適用することによって、レンズ歪み及び射影歪みの両方が補正されたビットマップ(補正済みの、すなわち本当の大きさのビットマップ)が求められる。
射影歪みは、通常、カメラの光軸が物体の中心に対して垂直でないときに生じる。格子状パターンを有する背景上でキャプチャされた粒子の画像を用い、シーン中の複数対(例えば5対)の直交線を用いて、射影歪みを補正するためのホモグラフィを求めることができる。この補正を行うことにより、多くの場合、物理的世界における平行線は画像においても平行をなし、物理的世界における直交線は画像中でも直交し、物理的世界における正方形は画像中でアスペクト比1を有し、かつ/または物理的世界における円は画像中で円形になる。
既に詳述した射影歪み補正処理を要約すると、当該処理は以下のステップを含む。
1)寸法が既知の直交線を含む或るキャリブレーションパターンを取得し、当該キャリブレーションパターン上に粒子を分散させ、同一のレンズを用いて画像をキャプチャするステップと、
2)画像上の複数対(例えば5対)の直交線を選択するステップと、
3)投影歪みのある画像と投影歪みのない画像間のホモグラフィHを解くステップと、
4)ホモグラフィH並びに投影歪みのある画像の幅及び高さを用いて、投影歪みのない画像の幅及び高さを求め、スカラーを用いて、両画像を同じ幅に維持し、それに応じて高さをスケーリングするステップと、
5)投影歪みのない画像における各ピクセルについて、投影歪みのある画像中の対応する位置を見つけることによって、補正画像のための色情報を入手するステップ。
レンズ歪み補正及び投影歪み補正は、別々にテストして段階的に行うことができるので、シェパード補間は一度だけ行えばよい。
図8A及び図9に示した方法は、処理装置において実現することができる。図5に関連して説明したように、カメラ54が画像をキャプチャしたら、カメラに直接接続されたプロセッサ53を用いて画像のデータ処理を行うことができ、あるいは別体をなすプロセッサに画像データを送信してもよい。
画像の幾何学変換
このセクションでは、粒子の画像の補正及び処理に用いることができるいくつかの既知の画像変換関数について説明する。より具体的には、このセクションで述べる関数は、2次元画像の様々な幾何学変換を行う。つまり、画像の内容は変更せずにピクセルグリッドを変形し、この変形したグリッドを出力画像にマッピングする。実際には、サンプリングによるアーチファクトを回避するため、出力画像から入力画像へ逆の順序でマッピングが行われる。すなわち、出力画像の各ピクセル(x,y)について、これらの関数は、入力画像中の対応する「ドナー」ピクセルの座標を計算し、当該ピクセル値をコピーする。
Figure 2019034227
順写像(順方向マッピング)が〈g,g〉:src→dstとして記述される場合、後述する関数は最初に対応する逆写像(逆方向マッピング)〈f,f〉:dst→srcを求めてから上式を用いる。
幾何学変換の実際の実装では、最も汎用的なRemapから、最も単純かつ高速なResizeまで、上式を用いて2つの主な問題を解く必要がある。
・存在しないピクセルの外挿。フィルタリング関数と同様に、或る(x,y)に対して、f(x,y)またはf(x,y)のいずれか一方または両方が画像の外側にはみ出してしまうことがある。この場合、何らかの外挿法を用いる必要がある。OpenCVでは、フィルタリング関数の場合と同じ外挿法の選択が提供されている。さらに、Border_Transparent法も提供されている。これは、出力画像中の対応するピクセルが全く変更されないことを意味する。
・ピクセル値の内挿。通常、f(x,y)及びf(x,y)は浮動小数点数である。このことは、〈f,f〉が、アフィン変換、透視変換、または半径方向のレンズ歪み補正などであり得ることを意味する。よって、部分座標上に存在するピクセル値を取得する必要がある。最も単純なケースでは、座標を最も近い整数値の座標に丸め、その対応するピクセル値を用いることができる。これは、最近傍補間(ニアレストネイバ補間)と呼ばれる。しかし、より洗練された補間法を用いれば、より良好な結果を得ることができる。この場合、求めたピクセル(f(x,y),f(x,y))の近傍に対して多項式関数をフィッティングし、(f(x,y),f(x,y))における多項式の値を、補間されたピクセル値と見なす。OpenCVでは、複数の補間法の中から選択することができる。そのうちのいくつかを以下に説明する。
GetRotationMatrix2D
この関数は、2次元回転のアフィン行列を求める。この処理に用いられるパラメータは次の通りである。
center−入力画像中にある回転中心座標。
angle−度単位で表される回転角度。正の値は反時計回転を意味する(座標原点は、左上隅にあると仮定する)。
scale−均等スケール係数
map_matrix−アフィン変換,2×3補間浮動小数点の出力行列。
この関数は、次の行列を求める。
Figure 2019034227
ここで、
Figure 2019034227
である。この変換は、回転中心を自身にマッピングする。それが目的でない場合は、シフト調整を行う必要がある。
GetAffineTransform
この関数は、3組の対応点からアフィン変換を求める。この処理に用いられるパラメータは次の通りである。
src−入力画像中の三角形の頂点の座標
dst−出力画像中の対応する三角形の頂点の座標
mapMatrix−2×3の出力行列へのポインタ
この関数は、アフィン変換の2×3行列を求める:
Figure 2019034227
ここで、
Figure 2019034227
である。
GetPerspectiveTransform
この関数は、4組の対応点から透視変換を求める。この処理に用いられるパラメータは次の通りである。
src−入力画像中の四角形の頂点の座標
dst−出力画像中の対応する四角形の頂点の座標
mapMatrix−3×3の出力行列[A/b]へのポインタ
この関数は、透視変換の行列を求める:
Figure 2019034227
ここで、
Figure 2019034227
である。
GetQuadrangleSubPix
この処理は、画像から四角形領域のピクセル値をサブピクセル精度で取得する。この処理に用いられるパラメータは次の通りである。
src−入力画像,
dst−抽出された四角形
mapMatrix−2×3の変換行列[A/b]
この関数は、srcからピクセル値をサブピクセル精度で抽出し、それらをdstに格納する:
Figure 2019034227
ここで、
Figure 2019034227
であり、かつ
Figure 2019034227
である。
非整数座標におけるピクセル値は、バイリニア補間を用いて取得される。画像境界の外側に存在する領域のピクセル値が必要である場合は、当該ピクセル値を取得するために複製境界モードを用いる。マルチチャンネル画像の各チャンネルは、それぞれ独立して処理される。
GetRectSubPix
この関数は、画像から矩形領域のピクセル値をサブピクセル精度で取得する。
src−入力画像
Dst−抽出された矩形
Center−補間浮動小数点で表された、入力画像中の抽出された矩形領域の中心座標。中心は、必ず画像中になければならない。
この関数は、srcからピクセルを抽出する:
Figure 2019034227
ここで、非整数座標におけるピクセル値は、バイリニア補間を用いて取得される。マルチチャンネル画像の各チャンネルは、それぞれ独立して処理される。矩形領域の中心は必ず画像中になければならないが、矩形領域の一部は画像境界の外側にはみ出してもよい。その場合は、画像境界を越えた領域のピクセル値を取得するために、複製境界モードが用いられる。
LogPolar
この関数は、画像を対数極座標空間にリマッピングする。
・src−入力画像
・dst−出力画像
・center−変換中心;この場所で出力の精度が最大となる
・flags−補間法と、以下の任意選択のフラグとの組合せ
・CV_WARP_FILL_OUTLIERSは、出力画像の全ピクセルを埋める。対応するピクセルが入力画像における外れ値であるピクセルは、値として0がセットされる。
・CV_WARP_INVERSE_MAP 以下の説明を参照。
この関数は、次の変換を用いて入力画像を変換する。
・順変換(CV_WARP_INVERSE_MAPがセットされていない):
Figure 2019034227
・逆変換(CV_WARP_INVERSE_MAPがセットされている):
Figure 2019034227
ここで、
Figure 2019034227
である。
この関数は、人間の「中心」視覚を模倣したものであり、物体追跡などのための、高速なスケーリング及び回転に不変なテンプレートマッチングに用いることができる。この関数は、インプレースモードでの処理は不可能である。
Remap
この関数は、画像に対して一般的幾何学変換を適用する。
src−入力画像,
dst−出力画像,
mapx−x座標マップ
mapy−y座標マップ
flags−補間法(resize()を参照)。INTER_AREA法は、この関数ではサポートされていない。
fillval−外れ値を埋めるために用いられる値
この関数は、指定されたマップを用いて入力画像を以下のように変換する。
Figure 2019034227
非整数座標を有するピクセル値は、利用可能な補間法のうちの1つを用いて求められる。map及びmapは、それぞれ個別の浮動小数点型マップmap及びmapとしてコード化されるか、あるいは(x,y)のインタリーブされた浮動小数点型マップmapまたはConvertMaps関数を用いて作成された固定小数点型マップとしてコード化され得る。マップが浮動小数点表現から固定小数点表現に変換されるとすれば、その理由は、リマッピング演算が大幅に高速化される(約2倍)からである。変換された場合、mapは(cvFloor(x),cvFloor(y))というペアを含み、mapは補間係数テーブルのインデックスを含む。この関数は、インプレースモードでの処理は不可能である。
Resize
この関数は、画像のサイズ変更を行う。
src−入力画像
dst−出力画像;サイズdsize(0でない場合)またはsrc.size()、fx及びfyから計算されたサイズを有する;dstの型はsrcと同じである。
interpolation−補間法:
・INTER_NN−最近傍補間
・INTER_LINEAR−バイリニア補間(デフォルトで用いられる)
・INTER_AREA−ピクセル領域同士の関係を利用したリサンプリング。画像デシメーション法としては、モアレのない結果が得られるので好ましいであろう。しかし、画像を拡大する場合は、INTER_NN法と同様である。
・INTER_CUBIC−近傍4×4ピクセルを利用するバイキュービック補間
・INTER_LANCZOS4−近傍8×8ピクセルを利用するランツォシュ補間
画像を縮小するためには、通常はINTER_AREA補間を用いるのが最良であると思われるが、画像を拡大するためには、INTER_CUBIC(低速)またはINTER_LINEAR(より高速だが、それでも許容範囲であると思われる)を用いるのが最良であると思われる。
WarpAffine
この関数は、画像のアフィン変換を行う。
src−入力画像
dst−出力画像
mapMatrix−2×3の変換行列
flags−補間法と、任意選択のフラグとの組合せ
-CV_WARP_FILL_OUTLIERSは、出力画像の全ピクセルを埋める;対応するピクセルが入力画像における外れ値であるピクセルは、値としてfillvalがセットされる。
-CV_WARP_INVERSE_MAPは、行列が出力画像から入力画像への逆変換であることを表しており、したがって、この行列を直接ピクセル補間に用いることができる。このフラグが指定されていない場合は、この関数が、mapMatrixの逆変換を求める。
Fillval−外れ値を埋めるために用いられる値
フラグWARP_INVERSE_MAPがセットされているとき、WarpAffine関数は、指定された行列を用いて入力画像を変換する。
Figure 2019034227
そうでない場合は、先ずInvertAffineTransformでアフィン変換の逆変換を求め、次にそれをMの代わりに上式に代入する。この関数は、インプレースモードでの処理は不可能である。
Figure 2019034227
この関数は、GetQuadrangleSubPixに類似しているが、両者は完全に同じではない。WarpAffineは、入力画像及び出力画像が同じデータ型を有することを要求し、より大きなオーバヘッドを有し(よって、小さな画像にそれほど適していない)、かつ出力画像の一部を変更しないままにしておくことができる。一方で、GetQuadrangleSubPixは、8ビットの画像から補間浮動小数点バッファへ四角形を抽出することができ、より小さなオーバヘッドを有し、かつ常に出力画像内容全体を変更する。この関数は、インプレースモードでの処理は不可能である。
WarpPerspective
この関数は、画像の透視変換を行う。この関数に有用なパラメータには、次のものが含まれる。
Src−入力画像
Dst−出力画像
mapMatrix−3×3の変換行列
flags−補間法と、以下の任意選択のフラグとの組合せ
・CV_WARP_FILL_OUTLIERSは、出力画像の全ピクセルを埋める;対応するピクセルが入力画像における外れ値であるピクセルは、値としてfillvalがセットされる。
・CV_WARP_INVERSE_MAPは、行列が出力画像から入力画像への逆変換であることを表しており、したがって、この行列を直接ピクセル補間に用いることができる。このフラグが指定されていない場合は、この関数が、mapMatrixの逆変換を求める。
fillval−外れ値を埋めるために用いられる値
この関数は、指定された行列を用いて入力画像を変換する。
Figure 2019034227
この関数は、インプレースモードでの処理は不可能であることに留意されたい。
本発明の実施形態について方法または手法の観点から説明してきたが、本発明は、種々の方法の実施形態を実施するためのコンピュータ読み取り可能な命令が格納されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含む製品をも含むことを理解されたい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、例えば、コンピュータ読み取り可能なコードを格納するための、半導体、磁気、光磁気、光、または他の形態のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み得る。さらに、本発明は、本明細書に開示されている本発明の種々の実施形態を実行するための装置をも含み得る。そのような装置は、実施形態に関連する演算を行うための専用の回路及び/またはプログラム可能な回路を含み得る。
上記装置の例には、適切にプログラミングされた汎用コンピュータ及び/または専用コンピュータデバイスが含まれ、本発明の実施形態に関連する様々な演算に適しているコンピュータ/コンピュータデバイスと専用/プログラム可能なハードウェア回路(電気回路、機械回路、及び/または光回路など)の組合せも含まれ得る。
例えば、ブリューパラメータデータベースをコンピュータ読み取り可能な媒体に格納し、コンピュータ読み取り可能な媒体に格納されたコンピュータ読み取り可能な命令により直接的に、またはインターネット接続により与えられるコンピュータ読み取り可能な命令を介して、あるいはそれらのいくつかの組合せにより、ブリューパラメータデータベースにアクセスし得るようにしてもよい。さらに、例えば、汎用コンピュータ、またはコーヒーを粉砕してブリューイングするための器具と一体化した専用コンピュータデバイスなどの、ノードを経由したワークフローを実現することができる。

Claims (25)

  1. コンピュータにより実現されるコーヒー飲料のブリューイングを制御する方法であって、
    コーヒー飲料を作るために用いられる一連のブリューパラメータに関連付けられた前記コーヒー飲料のための識別子を受信する命令を供給するステップであって、前記一連のブリューパラメータが、グラインドサイズパラメータを含む、該ステップと、
    前記識別子を用いて、前記一連のブリューパラメータを格納するデータベースから前記一連のブリューパラメータを検索するステップと、
    粉砕済コーヒー豆の画像を受信するステップであって、前記画像を使用して、前記グラインドサイズパラメータと比較するための前記粉砕済コーヒー豆の粉砕後粒子径が求められる、該ステップとを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記識別子をコード化して、コード化された機械読み取り可能な媒体の形態にするステップと、
    前記コード化された機械読み取り可能な媒体をコーヒーに関連付けるステップとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記コーヒーが、粉砕済コーヒー豆であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記一連のブリューパラメータが、前記粉砕済コーヒー豆の粒子径に基づいて決定されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記コーヒーが、粉砕されていないコーヒー豆であり、
    前記一連のブリューパラメータが、グラインドサイズパラメータを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. 前記コード化された機械読み取り可能な媒体をコーヒーに関連付ける前記ステップが、
    前記コード化された機械読み取り可能な媒体を、前記コーヒーの入った包装容器に付するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  7. 前記コード化された機械読み取り可能な媒体が、バーコード、QRコード(登録商標)、RFIDタグ、URIコード識別子のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  8. 前記粉砕済コーヒー豆の前記画像の中に、キャリブレーションマークの画像が含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記粉砕済コーヒー豆の粉砕後粒子径を求める前記ステップが、前記画像の歪み効果を補正して補正画像を生成するステップを含み、
    前記粉砕済コーヒー豆及び前記キャリブレーションマークの画像データに対して同一の補正係数が適用されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記グラインドサイズパラメータが、粒径分布、粒子面積分布、粒子体積分布、最小粒子径、最大粒子径、標準偏差のうちの少なくとも1つを含み、
    前記粉砕済コーヒー豆の粉砕後粒子径を求める前記ステップが、前記粉砕済コーヒー豆に関して、前記グラインドサイズパラメータに含まれる前記粒径分布、粒子面積分布、粒子体積分布、最小粒子径、最大粒子径、標準偏差のうちの少なくとも1つを求めるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記粉砕後粒子径を前記グラインドサイズパラメータと比較した結果をインタフェースに送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記データベースにおいて、或る器具を用いて特定のブリューパラメータを獲得するための器具設定値が格納されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 当該方法が、前記一連のブリューパラメータをインタフェースに送信するステップをさらに含み、
    前記器具がコーヒーグラインダであり、該コーヒーグラインダを制御するプロセッサに前記インタフェースが接続されており、
    当該方法が、前記グラインドサイズパラメータに関連付けられた前記コーヒーグラインダのための設定値を前記プロセッサに送信することにより前記コーヒーグラインダを制御するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記ブリューパラメータが、前記粉砕済コーヒー豆に関して、水の量と粉砕済コーヒー豆の量の比率、水の温度、前記水及び粉砕済コーヒー豆の撹拌時間、前記水及び粉砕済コーヒー豆の浸漬時間、抽出圧力、パッキング圧力のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 当該方法が、前記一連のブリューパラメータをインタフェースに送信するステップをさらに含み、
    前記データベースにおいて、或る器具を用いて特定のブリューパラメータを獲得するための器具設定値が格納されており、
    前記器具が抽出装置であり、該抽出装置を制御するプロセッサに前記インタフェースが接続されており、
    当該方法が、前記水及び粉砕済コーヒー豆の撹拌時間並びに前記水及び粉砕済コーヒー豆の浸漬時間に関連付けられた前記抽出装置のための設定値を前記プロセッサに送信することにより前記抽出装置を制御するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. コーヒー飲料のブリューイングを制御するための命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な媒体であって、
    前記命令が、
    前記コーヒー飲料を作るために用いられる一連のブリューパラメータに関連付けられた前記コーヒー飲料のための識別子を受信する命令であって、前記一連のブリューパラメータが、グラインドサイズパラメータを含む、該識別子を受信する命令と、
    前記識別子を用いて、前記一連のブリューパラメータが格納されているデータベースから前記一連のブリューパラメータを検索する命令と、
    粉砕済コーヒー豆の画像を受信する命令であって、前記画像を使用して、前記グラインドサイズパラメータと比較するための前記粉砕済コーヒー豆の粉砕後粒子径が求められる、該画像を受信する命令とを含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
  17. 前記命令が、
    前記識別子をコード化して、コード化された機械読み取り可能な媒体の形態にする命令と、
    前記コード化された機械読み取り可能な媒体をコーヒーに関連付ける命令とをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  18. 前記コード化された機械読み取り可能な媒体が、バーコード、QRコード(登録商標)、RFIDタグ、URIコード識別子のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  19. 前記粉砕済コーヒー豆の前記画像の中に、キャリブレーションマークの画像がさらに含まれることを特徴とする請求項16に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  20. 前記グラインドサイズパラメータが、粒径分布、粒子面積分布、粒子体積分布、最小粒子径、最大粒子径、標準偏差のうちの少なくとも1つを含み、
    前記粉砕済コーヒー豆の前記粉砕後粒子径を求める命令が、前記粉砕済コーヒー豆に関して、前記グラインドサイズパラメータに含まれる前記粒径分布、粒子面積分布、粒子体積分布、最小粒子径、最大粒子径及び標準偏差のうちの前記少なくとも1つを求める命令を含むことを特徴とする請求項16に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  21. 前記命令が、前記粉砕後粒子径を前記グラインドサイズパラメータと比較した結果をインタフェースに送信する命令をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  22. コーヒーグラインダであって、
    コーヒー豆を粉砕するためのグラインダと、
    粉砕済コーヒー豆の粉砕後粒子径を制御するためのグラインド制御部と、
    前記グラインド制御部に接続されたプロセッサとを含み、
    前記グラインド制御部が、カメラをさらに含み、前記カメラから提供される粉砕済コーヒー豆の画像が前記粉砕済コーヒー豆の前記粉砕後粒子径を求めるために使用されることを特徴とするコーヒーグラインダ。
  23. 前記グラインド制御部の前記カメラが、キャリブレーションマークを有するキャリブレーショングリッドの上方に配置されることを特徴とする請求項22に記載のコーヒーグラインダ。
  24. 前記プロセッサによりアクセス可能なデータベースをさらに含み、
    前記プロセッサが、前記データベースからグラインドサイズパラメータを含む一連のブリューパラメータを検索する命令を含むことを特徴とする請求項22に記載のコーヒーグラインダ。
  25. 前記プロセッサに接続されたメモリをさらに含み、
    前記メモリが、コーヒー豆識別子及び該識別子に関連付けられたグラインド設定値を格納していることを特徴とする請求項24に記載のコーヒーグラインダ。
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