JP2019033551A - 回転電機および連通構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な構造をとらずに、腐食性の気体の回転電機内部への流入を防止する。【解決手段】回転電機は、ロータシャフトと回転子鉄心とを有する回転子と、固定子と、回転子鉄心および固定子を収納し閉空間を形成するフレーム40と、冷却用気体を閉空間内で循環させる内扇と、フレーム内の内扇の吸込み側の雰囲気と外気とを連通する連通構造100とを備える。連通構造100は、第1の端部111aがフレーム40を貫通してフレーム40内に開放され、第2の端部111bが外気に開放され、第2の端部111bは第1の端部111aより低い位置に配された連通管111と、連通管111の内面に取り付けられ、互いに隣接するもの同士が互いに反対側の管壁に取り付けられた複数の流路仕切り板113と、連通管111の内部に充填され連通管111内に流入する外気内の腐食性の気体を低減させるフィルタ112とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機およびその連通構造に関する。
全閉形回転電機においては、回転子を構成し軸方向に延びて軸方向の両側でそれぞれ軸受に支持されたロータシャフトの周りに配された回転子鉄心と、回転子鉄心の径方向の外側に配された固定子とを、フレームおよびその軸方向の両端に取り付けられた軸受ブラケットで収納することによって、回転電機の内部には閉空間が形成されている。
ロータシャフトは回転体であり、静止側に配されている軸受との間は、完全な密閉状態とすることは困難であるが、通常の雰囲気に設置する場合には、回転電機の内部は実質的に閉空間と考えてよい。
特開平7−126853号公報 特開平7−203656号公報
たとえば、地熱発電所のようなサイトにおいては、回転電機が設置されている雰囲気の空気が、硫化水素のような腐食性の気体を含んでいる場合がある。回転電機の内部構造物が腐食性の気体に直接触れるような場合は、回転子鉄心や固定子鉄心の腐食、固定子コイルの導体の絶縁物の劣化等により、回転電機の健全性が損なわれることが懸念される。
このため、回転軸のシールを強化して回転軸からの外気流入を防止する技術(特許文献1参照)知られているが、軸受が特殊な構造となる。あるいは軸流ファンの出口から入口に接続する流路を設け、軸流ファンの入口を正圧に維持して外気流入を防止する技術(特許文献2参照)技術が知られているが、回転電機の停止状態についての処置が必要となる。
腐食性の気体を含む雰囲気の場合は、軸受以外にも、たとえば、冷却器カバーとフランジとの接続部をはじめ、各所の接続部からの雰囲気の気体のリークインが問題となる箇所が存在する。
以上のような課題に鑑みて、本発明は、複雑な構造をとることなしに、腐食性の気体の回転電機の内部への流入を防止することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る回転電機は、回転軸まわりに回転可能に軸支され回転軸方向に延びたロータシャフトと、そのロータシャフトの径方向外側に固定されて回転軸方向に延びた円筒状の回転子鉄心とを有する回転子と、前記回転子鉄心の径方向外側に配されて回転軸方向に延びた円筒状の固定子鉄心と、その固定子鉄心の径方向の内側を軸方向に貫通する固定子コイルとを有する固定子と、前記回転子鉄心および前記固定子を収納し閉空間を形成するフレームと、前記ロータシャフトに取り付けられて冷却用気体を前記閉空間内で循環させる内扇と、前記フレーム内の前記内扇の吸込み側の雰囲気と外気とを連通する連通構造と、を備え、前記連通構造は、第1の端部が前記フレームを貫通して前記フレーム内に開放され、第2の端部が外気に開放され、前記第2の端部は前記第1の端部より低い位置に配された連通管と、前記連通管の内面に取り付けられ、前記連通管内の流路長さを長くするように互いに隣接するもの同士が互いに反対側の管壁に取り付けられた複数の流路仕切り板と、前記連通管の内部に充填され前記連通管内に流入する前記外気内の腐食性の気体を低減させるフィルタと、を有することを特徴とする。
また、本発明は、回転子と、固定子と、回転子鉄心および前記固定子を収納し閉空間を形成するフレームと、冷却用気体を前記閉空間内で循環させる内扇と、を備える回転電機の前記フレーム内の前記内扇の吸込み側の雰囲気と外気とを連通する連通構造であって、第1の端部が前記フレームを貫通して前記フレーム内に開放され、第2の端部が外気に開放され、前記第2の端部は前記第1の端部より低い位置に配された連通管と、前記連通管の内面に取り付けられ、前記連通管内の流路長さを長くするように互いに隣接するもの同士が互いに反対側の管壁に取り付けられた複数の流路仕切り板と、前記連通管の内部に充填され前記連通管内に流入する前記外気内の腐食性の気体を低減させるフィルタと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複雑な構造をとることなしに、腐食性の気体の回転電機の内部への流入を防止することができる。
第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す軸方向に沿った立断面図である。 第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す図1のII−II矢視正面図である。 第1の実施形態に係る回転電機の連通構造の構成を示す断面図である。 回転電機内の冷却用気体の閉空間内流路に沿った圧力分布を示す概念的なグラフであり、(a)は全閉形の場合、(b)は連通構造を設けた場合を示す。 第2の実施形態に係る回転電機の構成を示す正面図である。 第2の実施形態に係る回転電機の連通構造の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る回転電機およびその連通構造について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す軸方向に沿った立断面図である。また、図2は、第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す図1のII−II矢視正面図である。回転電機200は、回転子10、固定子20、反結合側軸受30a、結合側軸受30b、フレーム40、反結合側軸受ブラケット42a、結合側軸受ブラケット42b,および冷却器51を有する。
回転子10は、回転軸方向に延びたロータシャフト11と、ロータシャフト11の径方向外側に設けられた回転子鉄心12とを有する。ロータシャフト11は、一方の端部に設けられた結合部11aにて、駆動対象機器あるいは原動機と連結する。以下、軸方向に結合部11aの方向を結合側、これと反対の方向を反結合側と呼ぶ。ロータシャフト11は、軸方向に回転子鉄心12を挟んだ2箇所でそれぞれ、反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bにより回転可能に支持されている。
ロータシャフト11には、軸方向に回転子鉄心12を挟んだ両側の反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bと回転子鉄心12と間にそれぞれ、内扇15aおよび内扇15bが取り付けられている。内扇15aの径方向外側には、ファンガイド16aが設けられており、内扇15aの軸方向の前後の空間を仕切るように、フレーム40内に拡がっている。内扇15bの径方向外側にも、同様に、ファンガイド16bが設けられている。
固定子20は、固定子鉄心21と固定子コイル22とを有する。固定子鉄心21は、回転子鉄心12の径方向外側に設けられ円筒状である。固定子コイル22は、固定子鉄心21の径方向の内面に周方向に互いに間隔を以て形成され回転軸方向に延びた複数のスロット(図示せず)内を貫通する。
回転子鉄心12および固定子20は、これらの径方向外側に配されたフレーム40に囲まれている。フレーム40の回転軸方向の両端には、反結合側軸受ブラケット42aおよび結合側軸受ブラケット42bがそれぞれ取り付けられている。ロータシャフト11の両端を回転可能に支持する反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bは、それぞれ反結合側軸受ブラケット42aおよび結合側軸受ブラケット42bに固定支持されている。
フレーム40の上方には、冷却器51が設けられている。冷却器51は、冷却器カバー55内に収納されている。
フレーム40、反結合側軸受ブラケット42a、結合側軸受ブラケット42b、および冷却器カバー55は、互いに相俟って閉空間40aを形成している。閉空間40aのうち、フレーム40内の空間と、冷却器カバー55内の空間は、1つの冷却器入口開口56および2つの冷却器出口開口57a、57bで互いに連通している。冷却器入口開口56は軸方向に固定子20の上方に、また、2つの冷却器出口開口57a、57bのそれぞれは、2つの内扇15a、15bのそれぞれの上方に設けられている。
閉空間40a内には、冷却用気体が満たされている。回転電機200が設置されている周囲の雰囲気がたとえば空気の場合には、冷却用気体は空気であり、周囲の雰囲気がたとえば窒素の場合には、冷却用気体は窒素である。
ロータシャフト11の反結合側軸受30aによって支持されている部分の延長部分には、励磁装置ロータシャフト11bが接続されている。励磁装置ロータシャフト11bには、励磁装置61の回転部分が設けられており、その径方向外側には励磁装置61の静止固定部分が配されている。
励磁装置61は、励磁装置カバー65内に収納されている。励磁装置カバー65内の空間は、励磁装置入口ダクト66を介して、冷却器カバー65内の空間と連通している。また、励磁装置カバー65内の空間は、励磁装置出口ダクト67を介してフレーム40内の空間と連通している。励磁装置カバー65も、前述のフレーム40等と相俟って、閉空間40aを形成している。
冷却用気体は、内扇15aおよび内扇15bに駆動されて、閉空間40a内を循環する。すなわち、内扇15aおよび内扇15bにより圧送された冷却用気体は、回転子鉄心12および固定子20の内部を流れ、これらを冷却した後に、冷却器入口開口56を経由して冷却器51に流入する。冷却器51で冷却された冷却用気体は、軸方向の両側に分かれ、一方は、冷却器出口開口57aを介してフレーム40内に流入し再び内扇15aの吸込み側に流入し、他方は、冷却器出口開口57bを介してフレーム40内に流入し再び内扇15bの吸込み側に流入する。
冷却用気体の一部は、冷却器カバー55内の空間から励磁装置入口ダクト66を経由して励磁装置カバー65内に流入し、励磁装置61を冷却した後、励磁装置出口ダクト67を経由してフレーム40内の内扇15aの吸込み側に流入する。
フレーム40には、連通構造100(図2)と接続するために、フレーム連通孔115が形成されている。フレーム連通孔115は、フレーム40の軸方向に対しての両側面であって、フレーム40内の内扇15aおよび内扇15bのそれぞれの吸込み側の空間に対応する位置に形成されている。
図3は、第1の実施形態に係る回転電機の連通構造の構成を示す断面図である。連通構造100は、連通管111、フィルタ112、流路仕切り板113、排出管121および排出弁122を有する。
連通管111は、フレーム40に形成されたフレーム連通孔115に接続されている。連通管111は、両端が開放されており、第1の端部111aは、連通孔115を介してフレーム40内の空間に連通し、第2の端部111bは、外気に連通する外気吸い込み口100aを形成している。連通管111は、第2の端部111bから第1の端部111aまで鉛直方向の位置が単調に高い方に変化するような形状に形成されている。
連通管111内には、複数の流路仕切り板113が設けられている。互いに隣接する流路仕切り板113は、連通管111内の互いに反対側の壁面に取り付けられて、その都度、方向が転換する流路を構成している。連通管111が、鉛直方向あるいは水平方向より鉛直方向に近い傾きをもって配されている領域においては、流路仕切り板113と連通管111の壁面とで液体等を貯留することのないように流路仕切り板113の連通管111の壁面への取り付け角度が設定される。すなわち、流路仕切り板113は、それが取り付けられた連通管111壁面側からその反対側に向けて、鉛直方向高さが低下するような傾斜をもって取り付けられている。
連通管111内には、フィルタ112が充填されている。第1の端部側に保持板114aが、また、第2の端部側には保持板114bが設けられており、それぞれ、フィルタ112の第1の端部111a側の部分、第2の端部111b側の部分を保持している。保持板114aおよび保持板114bは、それぞれフィルタ112は通過しないがガスが通過可能なフィルタ112の保持用の多孔板である。
フィルタ112の材料については、たとえば硫化水素の場合には、たとえば硫化水素を吸着しやすいヨウ素酸添着活性炭を選択するなど、外気に含まれる腐食性の気体の種類を考慮して選択することができる。
連通管111のフレーム連通孔115との接続部の近傍は、連通管111が水平に配されることから、この範囲に設けられた流路仕切り板113間に液状物質が溜まる可能性があるため、これを排出するために、連通管111の下部に接続する排出管121が設けられている。排出管121上には、排出弁121が設けられている。
なお、図3では、連通管111の水平部分では、流路仕切り板113が連通管111の内壁の上部および下部に取り付けられている例を示しているが、これに限定されない。たとえば、流路仕切り板113を連通管111の内壁の側部に取り付けてもよい。この場合は、液状物質等が流れるように連通管111をドレン勾配を設けて配することにより、排出管121および排出弁121が不要となる。
図4は、回転電機内の冷却用気体の閉空間内流路に沿った圧力分布を示す概念的なグラフであり、(a)は全閉形の場合、(b)は連通構造を設けた場合を示す。すなわち、(a)は連通構造を設けていない従来の全閉形の場合、(b)は本実施形態による連通構造を設けた場合であり、いずれも、内扇が運転状態の場合を示す。横軸は、閉空間内流路であり、横軸の左側から右側に向けて順に、内扇の吸込み側、内扇、内扇の吐出側から再び内扇の吸込み側を経由して、内扇の位置に戻る経路を示している。縦軸は、流路の各部における圧力であり、0は大気圧、すなわち回転電機の外気の圧力を示す。
(a)に示す全閉形の回転電機の場合、内扇が停止した状態では、フレームの内部は、均圧状態にある。長期的に停止していた場合、あるいはフレーム内を点検後に復旧した場合には、フレームの内部は外気に等しい圧力となっている。
一方、内扇が起動した場合には、フレーム内の冷却用気体の流れに沿って圧力分布が生じた状態に移行する。すなわち、内扇の出口側は外気より高い圧力となるが、内扇の入口側は外気より低い圧力となる。外気より低い圧力となっている範囲では、外気がリークインしてくる恐れがある。このリークインは、内扇が運転されている限り、外気より低い圧力の部分が、外気に等しくなるまで、継続する可能性がある。また、リークインにより、外気中の腐食性の気体が直接にフレーム内に流入することになる。
一方、(b)に示す場合、すなわち本実施形態での連通構造100を設けた回転電機200においては、連通構造100以外の部分での回転電機200への外気の流入が生じない。すなわち、連通構造100は、前述のように、フレーム40内の内扇15aおよび内扇15bのそれぞれの吸込み側の空間に対応する位置に設けられている。内扇15aおよび内扇15bが運転中は、これらのそれぞれの吸込み側の空間は、フレーム40内で最も圧力の低い箇所である。
また、連通構造100が接続されているフレーム40内は閉空間なので、連通構造100を経由して外気がフレーム40内に連続して流れ続けることはなく、定常状態においては、連通構造100での圧力損失はない。したがって、定常状態においては、連通構造100の外気への開放側の圧力と、フレーム40内と連通するフレーム連通孔115での圧力は、等しい圧力であり、外気圧である。この結果、フレーム40内の最も圧力の低い箇所の圧力が外気圧(圧力が0)となり、全体の圧力分布が、圧力が高い側にシフトすることになる。この結果、フレーム40内で、外気の圧力よりも低い圧力の箇所は存在しないことになる。
内扇15aおよび内扇15bが停止した場合は、外気との均圧状態に戻るために、フレーム40内を大気圧以上に維持していた分の気体が、フレーム40内から外気に排出される。このように、内扇15aおよび内扇15bの起動と停止に伴って、フレーム40内と外気との間での、気体の吸込みと排出が繰り返されることになる。
さらに、内扇15aおよび内扇15bの起動時に、内扇15aおよび内扇15bの吸込み側を大気圧に等しくするために取り入れる外気の量が、連通構造100内の空間の体積よりも小さい場合には、外気は、フレーム40内に到達しないことになる。ここで、連通構造100内の空間の体積とは、連通管111の第1の端部111aと外気吸い込み口100a、すなわち第2の端部111bとに挟まれた空間の体積である。
この場合、フレーム40内に腐食性の気体が流入するのは、外気中の腐食性の気体の拡散によってのみとなり、連通構造100が設けられていない場合に比べて、腐食性の気体の影響は大幅に低減されることになる。
したがって、連通構造100内の空間の体積が、内扇15aおよび内扇15bの起動時に、内扇15aおよび内扇15bの吸込み側を大気圧に等しくするために取り入れる外気の量よりも大きくすることは、腐食性の気体の影響の大幅な低減に効果があることになる。
また、連通構造100においては、流入する外気は、回転電機200のフレーム40の内部に至るまでに腐食性の気体が捕獲されるため、フレーム40の内部に至る腐食性の気体の量は低減される。
以上のように、本実施形態によれば、複雑な構造をとることなしに、腐食性の気体の回転電機の内部への流入を防止することができる。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態に係る回転電機の正面図である。本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態における回転電機200は、捕獲槽131および導入管132をさらに有する。
図6は、第2の実施形態に係る回転電機の連通構造の構成を示す断面図である。捕獲槽131は密閉された容器である。捕獲槽131内には、捕獲液131aが充填されている。捕獲液131は、外気中のHSガスなどの有害成分を捕獲し、中和する。捕獲液131aとして、たとえば、水を用いた場合、硫化水素の20℃の水への溶解度は、約0.3g/100g HOであるので、硫化水素も水に溶解する。また、金属イオンの水溶液の場合は、硫化水素が溶解して生ずる硫黄(S)イオンと金属イオンとの反応で金属が沈殿することから、Sイオンの飽和状態への到達を抑制することができる。
捕獲槽131の上面にはノズル133aが設けられ、捕獲液131aを補給するための補給経路として補給弁133が取り付けられている。捕獲槽131の側面の低い部分には、使用した捕獲液131aを排出するための排出経路としてノズル134aが設けられ、排液弁134が取り付けられている。
導入管132は、U字形を上下逆にしたように湾曲している。導入管132は、U字部から両側で下方に延びている。導入管132の一方は、捕獲槽131の外側で、外気に開放している。また、導入管132の一方は、捕獲槽131を上下に貫通し、捕獲槽131を下側に延びて、捕獲槽131内で、捕獲液131aの液面以下の高さ位置で、捕獲液131a内に開放されている。
なお、図示しないが、導入管132内にも、連通管111と同様に、フィルタ112および流路仕切り板113の少なくとも一方を設けてもよい。
捕獲槽131および導入管132は、複数の連通管111の共用、すなわち、複数の連通管111と接続するように設けてもよい。また、捕獲槽131に直接に連通管111を挿入せずに、第2の導入管132を挿入し、第2の導入管132と連通管111との間に第2の捕獲槽131を設ける、すなわち、複数の捕獲槽131を直列に接続することでもよい。
本実施形態の場合は、連通構造100内の空間の体積は、連通管111の第1の端部111aと、導入管132の外気吸い込み口100a、すなわち導入管132の捕獲槽131の外側の端部とに挟まれた空間の体積となる。具体的には、導入管132内の空間の体積と、捕獲槽131内の連通管111の体積分を除く空間の体積と、連通管111内の体積の合計となる。
このように、本実施形態においては、連通構造100内の空間の体積は、第1の実施形態よりさらに大きくなり、外気中の腐食性の気体が直接に流入する可能性はさらに小さくなる。
また、本実施形態においては、連通管111に流入する以前に、外気は、捕獲液131a内を通過しており、この段階でも外気中の腐食性の気体の一部が捕獲液により除去される。
以上のように、本実施形態においては、さらに確実に、フレーム40の内部に至る腐食性の気体の量を低減することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、回転子10、固定子20、反結合側軸受30aおよび結合側軸受30bのいずれか、あるいは、これらの全てについて、腐食性の気体に接触した場合に備えて、耐食性カバーで覆うようにしてもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、11a…結合部、11b…励磁装置ロータシャフト、12…回転子鉄心、15a、15b…内扇、16a、16b…ファンガイド、20…固定子、21…固定子鉄心、22…固定子コイル、30a…反結合側軸受、30b…結合側軸受、40…フレーム、40a…閉空間、42a…反結合側軸受ブラケット、42b…結合側軸受ブラケット、51…冷却器、55…冷却器カバー、56…冷却器入口開口、57a、57b…冷却器出口開口、61…励磁装置、65…励磁装置カバー、66…励磁装置入口ダクト、67…励磁装置出口ダクト、100…連通構造、100a…外気吸い込み口、111…連通管、111a…第1の端部、111b…第2の端部、112…フィルタ、113…流路仕切り板、114a,114b…保持板、115…フレーム連通孔、121…排出管、122…排出弁、131…捕獲槽、131a…捕獲液、132…導入管、133…補給弁、133a…ノズル、134…排液弁、134a…ノズル、200…回転電機

Claims (7)

  1. 回転軸まわりに回転可能に軸支され回転軸方向に延びたロータシャフトと、そのロータシャフトの径方向外側に固定されて回転軸方向に延びた円筒状の回転子鉄心とを有する回転子と、
    前記回転子鉄心の径方向外側に配されて回転軸方向に延びた円筒状の固定子鉄心と、その固定子鉄心の径方向の内側を軸方向に貫通する固定子コイルとを有する固定子と、
    前記回転子鉄心および前記固定子を収納し閉空間を形成するフレームと、
    前記ロータシャフトに取り付けられて冷却用気体を前記閉空間内で循環させる内扇と、
    前記フレーム内の前記内扇の吸込み側の雰囲気と外気とを連通する連通構造と、
    を備え、
    前記連通構造は、
    第1の端部が前記フレームを貫通して前記フレーム内に開放され、第2の端部が外気に開放され、前記第2の端部は前記第1の端部より低い位置に配された連通管と、
    前記連通管の内面に取り付けられ、前記連通管内の流路長さを長くするように互いに隣接するもの同士が互いに反対側の管壁に取り付けられた複数の流路仕切り板と、
    前記連通管の内部に充填され前記連通管内に流入する前記外気内の腐食性の気体を低減させるフィルタと、
    を有することを特徴とする回転電機。
  2. 前記連通管の上流側に設けられ内部の閉空間内に捕獲液を保有する捕獲槽と、
    両端が鉛直方向の下側を向いて開放され、第1の端部が前記捕獲槽内の前記捕獲液内に浸漬し、第2の端部が前記捕獲槽の外部に配された導入管と、
    をさらに備え、
    前記連通管の前記第2の端部は、前記捕獲槽内の前記捕獲液の液面より上の位置で解放されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記導入管の内部には、前記複数の流路仕切り板と、前記フィルタとが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記連通構造は、その内部空間の体積が、前記内扇の起動時に前記内扇の吸込み側を大気圧に等しくするために取り入れる外気の体積よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記固定子および前記回転子の少なくとも一方は、耐食性カバーで覆われていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記フレーム内の前記固定子および前記回転子鉄心を冷却する冷却用気体を冷却する冷却器と、
    前記フレームの上部に取り付けられて前記フレームとともに閉空間を構成し、前記冷却器を内包して、前記フレーム内から流入するための冷却器入口開口と、前記フレーム内に流出するための冷却器出口開口とによって前記フレームと連通する冷却器カバーと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 回転子と、固定子と、回転子鉄心および前記固定子を収納し閉空間を形成するフレームと、冷却用気体を前記閉空間内で循環させる内扇と、を備える回転電機の前記フレーム内の前記内扇の吸込み側の雰囲気と外気とを連通する連通構造であって、
    第1の端部が前記フレームを貫通して前記フレーム内に開放され、第2の端部が外気に開放され、前記第2の端部は前記第1の端部より低い位置に配された連通管と、
    前記連通管の内面に取り付けられ、前記連通管内の流路長さを長くするように互いに隣接するもの同士が互いに反対側の管壁に取り付けられた複数の流路仕切り板と、
    前記連通管の内部に充填され前記連通管内に流入する前記外気内の腐食性の気体を低減させるフィルタと、
    を有することを特徴とする連通構造。
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