JP2019032955A - 車両用灯具および車両用灯具のメンテナンス方法 - Google Patents

車両用灯具および車両用灯具のメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組立作業後においても光源ユニット毎に取り外して交換作業や光軸調整を実施することが可能な車両用灯具および車両用灯具のメンテナンス方法を提供する。【解決手段】ランプボディ(11)とアウターレンズ(12)で構成される灯室内に半導体光源ユニット(30)を搭載した車両用灯具(100)であって、半導体光源ユニット(30)は、灯室の後方からユニットエイミングスクリュ(40)で保持されており、ユニットエイミングスクリュ(40)の先端部には、締緩作業用の係合部(45)が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用灯具および車両用灯具のメンテナンス方法に関する。
従来から、前照灯などの車両用灯具の光源としてLED(Light Emitting Diode)や半導体レーザ等の半導体発光素子を用いるものが提案されている。半導体発光素子を光源に用いる車両用灯具としては、回路基板上に複数の半導体発光素子を直接搭載するものの他に、基板上に半導体発光素子と反射ミラーなどの光学系を搭載し光源ユニットを構成するものが知られている。また、ハウジングで1つの第1取付部材を保持し、第1取付部材上に複数の第2取付部材を保持して第2取付部材にそれぞれ光源ユニットを搭載するものも提案されている(例えば特許文献1等を参照)。特許文献1では、第1取付部材と第2取付部材の背面側にそれぞれ光軸調整機構を設けることで、複数の光源ユニットを一括して光軸調整することと、各光源ユニットを個別に光軸調整することが可能となっている。
特開2014−063603号公報
特許文献1の従来技術では、光軸調整機構が第1取付部材と第2取付部材の背面側にあり、車両用灯具全体の後方から光軸調整機構にアクセスする必要があるため、光軸調整や光源ユニットの交換を行う場合には、車体から車両用灯具を取り外した状態で実施する必要があった。したがって通常は、このような作業は車両用灯具の組立工程で実施されており、一度光軸調整した光源ユニットに対して再度の光軸調整を行うことや光源ユニットの交換を行うことは困難であった。
しかし近年の車両用灯具では、光源ユニットに搭載されるLEDの個数を多くするものや、半導体レーザを光源として用いるものも提案されており、光軸調整に要求される精度も高くなっている。また、複数の光源ユニットで信頼性や寿命が異なる場合には、光源ユニット毎に取り外して交換し、再度の光軸調整を実施できることが望ましい。
特に、LEDを光源とするLED光源ユニットと、半導体レーザを光源とするレーザ光源ユニットを混在させる車両用灯具では、LEDからの配光特性と半導体レーザからの配光特性を合わせるために、車両用灯具の組立作業後にレーザ光源ユニットの光軸調整を実施できることが望ましい。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、組立作業後においても光源ユニット毎に取り外して交換作業や光軸調整を実施することが可能な車両用灯具および車両用灯具のメンテナンス方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用灯具は、ランプボディとアウターレンズで構成される灯室内に半導体光源ユニットを搭載した車両用灯具であって、前記半導体光源ユニットは、前記灯室の後方からユニットエイミングスクリュで保持されており、前記ユニットエイミングスクリュの先端部には、締緩作業用の係合部が形成されていることを特徴とする。
このような本発明の車両用灯具では、ユニットエイミングスクリュの先端部に締緩作業用の係合部が形成されていることで、車両用灯具の灯室前方からもユニットエイミングスクリュを回すことができ、組立作業後においても光源ユニット毎に取り外して交換作業や光軸調整を実施することが可能となる。
また本発明の一態様では、前記ユニットエイミングスクリュは、少なくとも一箇所が玉継手構造で前記半導体光源ユニットを保持する。
また本発明の一態様では、前記半導体光源ユニットは、複数の前記ユニットエイミングスクリュのみで保持されており、全ての前記複数のユニットエイミングスクリュの前記先端部が、前記灯室の前方から視認可能である。
また本発明の一態様では、前記係合部の外寸は前記ユニットエイミングスクリュの雄ネジ部の外寸より小さい。
また本発明の一態様では、前記半導体光源ユニットは、光源として半導体レーザを用いるレーザユニットである。
また上記課題を解決するために、本発明の車両用灯具のメンテナンス方法は、ランプボディとアウターレンズで構成される灯室内に半導体光源ユニットを搭載した車両用灯具のメンテナンス方法であって、前記灯室の後方から前記半導体光源ユニットを保持するユニットエイミングスクリュの先端には、締緩作業用の係合部が形成されており、前記アウターレンズを外して前記灯室の前面側から前記係合部を回動させて、前記半導体光源ユニットの位置調整または交換作業を行うことを特徴とする。
本発明では、組立作業後においても光源ユニット毎に取り外して交換作業や光軸調整を実施することが可能な車両用灯具および車両用灯具のメンテナンス方法を提供することができる。
第1実施形態における車両用灯具100を示す模式側面図である。 第1実施形態における車両用灯具100を示す模式上面図である。 第1実施形態におけるユニットエイミングスクリュ40の例を示す図であり、図3(a)は先端側からみた模式斜視図であり、図3(b)は後端側からみた模式斜視図である。 第1実施形態のユニットエイミングスクリュ40とユニット支持部35の構成例を模式的に示す断面斜視図である。 第1実施形態における車両用灯具100のメンテナンス方法を示す模式図である。 第2実施形態におけるユニットエイミングスクリュ40とユニット支持部35の構成例を示す模式断面図であり、図6(a)は一体構造のユニット支持部35の例を示し、図6(b)は玉継手構造の例を示している。 第3実施形態におけるユニットエイミングスクリュ40の先端構造を示す模式図であり、図7(a)は六角柱状突起の係合部45a、図7(b)は十字状凹部の係合部45b、図7(c)は星型突起の係合部45cを示している。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態における車両用灯具100を示す模式側面図である。図中左が車両用灯具100の前方であり、図中右が後方である。図1に示すように車両用灯具100は、車両前方側に開口部を有するランプボディ11と、ランプボディ11の開口部を覆うように取り付けられたアウターレンズ12とを備える。アウターレンズ12は、透光性を有する樹脂やガラス等で形成されている。ランプボディ11とアウターレンズ12とにより形成される灯室内には、エイミングスクリュ13とエイミングピボット14で中間ブラケット21が保持され、中間ブラケット21には半導体光源ユニット30がユニットエイミングスクリュ40で保持されている。
中間ブラケット21は、主表面が車両用灯具100の前方向を向くように配置された板状部材であり、板状部辺縁の所定位置に螺孔19と玉受部22を有している。エイミングスクリュ13は、ランプボディ11の背面側から貫通して灯室内に挿入され、中間ブラケット21の一端に形成された螺孔23に螺合されている。エイミングピボット14は、ランプボディの背面に一端が固定され、他端の玉部が玉受部22に回動自在に係合されている。
また、図1に示すように半導体光源ユニット30は、ユニットブラケット31と、光源保持部32と、半導体光源33と、光学部材34と、ユニット支持部35を備えている。ユニットブラケット31は、主表面が車両用灯具100の前方向を向くように配置された板状部材である。光源保持部32は、ユニットブラケット31の主表面上で前方に突出して固定されるとともに、半導体光源33を保持する部材である。光学部材34は、ユニットブラケット31または光源保持部32に固定された曲面反射鏡であり、半導体光源33からの光を反射して所定の配光分布で車両用灯具100の前方に照射する部材である。ユニット支持部35は、ユニットブラケットの所定位置に固定された、ユニットエイミングスクリュ40が螺合される部材である。
半導体光源ユニット30は、半導体光源33として半導体レーザを用いたレーザユニットであり、図示しない波長変換部材に対して半導体レーザチップから一次光を照射し、波長変換部材で一次光の少なくとも一部を二次光に波長変換して、一次光と二次光の混色で白色光を照射する。半導体レーザと波長変換部材の組み合わせは、青色レーザとYAG系蛍光体など公知のものを用いることができる。また波長変換部材についても、光学部材34表面に形成するものや、CAN型パッケージの窓部に形成するもの等、従来公知の形状や配置を用いることができる。
ユニットエイミングスクリュ40は、中間ブラケット21の後方から中間ブラケット21を貫通して挿入され、ユニット支持部35に螺合されるボルトに類似した部材である。詳細は後述するが、ユニットエイミングスクリュ40の先端部には係合部45が設けられている。図1に示したように、複数のユニットエイミングスクリュ40が複数のユニット支持部35に螺合されることで、半導体光源ユニット30が灯室の後方から中間ブラケット21に保持されている。
図2は、第1実施形態における車両用灯具100を示す模式上面図である。車両用灯具100は、ランプボディ11とアウターレンズ12で構成される灯室内に複数の半導体光源ユニット30,51を有しており、半導体光源ユニット30,51はそれぞれユニットエイミングスクリュ40,52で中間ブラケット21に保持されている。
中間ブラケット21は、上述したようにランプボディ11の背面にエイミングスクリュ13とエイミングピボット14で保持されており、エイミングスクリュ13を回動させることで、エイミングスクリュ13に対して中間ブラケット21が前後方向に移動する。これにより、中間ブラケット21の主表面を一括して水平方向あるいは鉛直方向に調整して、半導体光源ユニット30,51を一括して光軸調整できる。
半導体光源ユニット51は、半導体光源ユニット30とは光源が異なるユニットであり、例えば光源としてLEDを用いるLEDユニットが挙げられる。半導体光源33以外の構成については半導体光源ユニット30と類似しており、配光特性に応じてLEDの配置や反射鏡の形状が異なっている。半導体光源ユニット51は、光源としてLEDを用いるLEDユニットであることから、レーザユニットである半導体光源ユニット30よりも組立作業後の光軸調整やユニット交換の必要性が低い。したがって、半導体光源ユニット51を保持するユニットエイミングスクリュ52は、後述する本発明のユニットエイミングスクリュ40ではなく従来技術の構造を採用することができる。なお、図2ではユニットエイミングスクリュ52のみで半導体光源ユニット51を保持した例を示しているが、エイミングピボットを併用する構成であってもよい。また、半導体光源ユニット51も全て本発明のユニットエイミングスクリュ40とユニット支持部35の組み合わせで中間ブラケット21に保持する構成としてもよい。
図3は、本実施形態におけるユニットエイミングスクリュ40の例を示す図であり、図3(a)は先端側からみた模式斜視図であり、図3(b)は後端側からみた模式斜視図である。図3に示すように、ユニットエイミングスクリュ40は、雄ネジ部41の後端側に頭部42が形成されており、雄ネジ部41の先端側には先細り形状のテーパー部44と係合部45が形成されている。ここではユニットエイミングスクリュ40の後端側の構造として簡便な構造の頭部42を示したが、中間ブラケット21に対して挿入可能かつ回動自在に保持される構造であれば公知のエイミングスクリュ構造を用いることができる。
テーパー部44は雄ネジ部41の先端に連続して形成された先細り形状であり、雄ネジ部41から先端面まで徐々に直径が縮径される部分である。テーパー部44が先端面と雄ネジ部41との間に設けられることにより、先端面に形成された係合部45の外寸は雄ネジ部41の外寸よりも小さくなっている。テーパー部44が形成されていることで、ユニット支持部35に対して後方からユニットエイミングスクリュ40を螺合させることが容易になる。
係合部45は、ユニットエイミングスクリュ40の先端面に形成された凹部である。ユニットエイミングスクリュ40は、係合部45と対応した形状の工具を用いることで、先端面側からも回動させることが可能である。具体的に図3に示した例では、係合部45として先端面に略垂直に形成された略六角柱形状の凹部を示しており、六角レンチを用いて先端面側から回動させることが可能である。また、ユニットエイミングスクリュ40は、頭部42に対応した形状の工具を用いることで、後端面側からも回動させることが可能である。
図4は、本実施形態のユニットエイミングスクリュ40とユニット支持部35の構成例を模式的に示す断面斜視図である。図4に示すように車両用灯具100では、ユニットブラケット31には開口部31aが形成されており、開口部31aにユニット支持部35が嵌合され、ユニットエイミングスクリュ40が螺合されている。ユニット支持部35は、支持後部351と支持前部352で構成されており、ユニットブラケット31の後方から支持前部352を開口部31aに挿入し、支持前部352と支持後部351でユニットブラケット31を挟持する構造となっている。
支持後部351は、ユニットエイミングスクリュ40が挿入されるガイド部を備えてユニットブラケット31の後方に配置されており、その内部にはユニットエイミングスクリュ40の雄ネジ部41が螺合するネジ孔である雌ネジ部353が形成されている。また、支持前部352の前端には、開口部31aよりも大きな面積を有し、ユニットブラケット31の背面側に当接する当接部354を備えている。
支持前部352は、支持後部351の前方に一体に形成された部分であり、開口部31aの内寸よりも小さく形成されて、開口部31aに対して後方から挿入可能となっている。また、支持前部352には係止爪355と前方開口部356が形成されている。
係止爪355は、支持前部352の外周において弾性片に突起が設けられた部分であり、ユニットブラケット31の厚みに相当する距離を空けて当接部354に対向して設けられている。開口部31aに対してユニット支持部35が挿入されると、係止爪355が弾性変形して当接部354がユニットブラケット31に当接するまで支持前部352が挿入される。当接部354がユニットブラケット31の背面に当接した段階で係止爪355は弾性力で元の位置に戻り、係止爪355と当接部354によりユニットブラケット31が保持される。
前方開口部356は、支持前部352の前方に形成された開口部であり、ユニットエイミングスクリュ40の先端部が前方に貫通できる部分である。前方開口部356が形成されていることにより、半導体光源ユニット30の前方から視認したときに、ユニットエイミングスクリュ40の先端部が視認可能であり、係合部45に対して前方から工具を係合させてユニットエイミングスクリュ40を回動することができる。本実施形態の車両用灯具100では、半導体光源ユニット30は複数のユニットエイミングスクリュ40のみで保持されており、各ユニットエイミングスクリュ40を回動させて半導体光源ユニット30のユニット支持部35を前後に移動させることができる。このユニットエイミングスクリュ40の回動は、中間ブラケット21の後方から頭部42を工具で回すことでも可能であり、前方開口部356の前方から係合部45を工具で回すことでも可能である。
図5は、本実施形態における車両用灯具100のメンテナンス方法を示す模式図である。図5に示すように本実施形態の車両用灯具100では、車両用灯具100を組み立てた後や車両に組み付けた後にも、アウターレンズ12を取り外して灯室に対して前方からメンテナンス作業を実施する。中間ブラケット21に保持された半導体光源ユニット30は、ユニットブラケット31の周縁部にユニット支持部35が設けられており、ユニット支持部35の前方を光源保持部32や半導体光源33や光学部材34で遮っていない。したがってアウターレンズ12を取り外した状態では、ユニット支持部35の前方開口部356を視認可能であり、前方開口部356内で係合部45を視認可能となっている。
前方から係合部45に工具を係合させて、各ユニットエイミングスクリュ40を回動すると、ユニットブラケット31の主表面を個別に水平方向あるいは鉛直方向に調整し、半導体光源33の光軸調整を行うことができる。また、半導体光源ユニット30を保持している全てのユニットエイミングスクリュ40について、バランスをとりながら順番に緩める方に回動させて半導体光源ユニット30を前方に移動させると、最終的には半導体光源ユニット30をユニットエイミングスクリュ40から取り外される。また、前方から係合部に工具を係合させてユニットエイミングスクリュ40を締める方に回動させることもでき、新たな半導体光源ユニット30をユニットエイミングスクリュ40に取り付けることもできる。これにより、中間ブラケット21から半導体光源ユニット30のみを取り外して交換することができる。
よって本実施形態の車両用灯具100およびメンテナンス方法では、ユニットエイミングスクリュ40の締緩作業を半導体光源ユニット30の前方からも実施することができるため、車両用灯具100の組立作業の前後いずれにおいても、ランプボディ11から中間ブラケット21を取り外すこと無く容易に半導体光源ユニット30の位置調整をして光軸調整や交換作業を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、本実施形態におけるユニットエイミングスクリュ40とユニット支持部35の構成例を示す模式断面図であり、図6(a)は一体構造のユニット支持部35の例を示し、図6(b)は玉継手構造の例を示している。
図6(a)に示した例では、ユニットブラケット31に取り付けられたユニット支持部35では、ユニットエイミングスクリュ40が螺合される雌ネジ部353が背面側から前面側まで一体となって貫通して設けられている。このような構造のユニット支持部35では、ユニットエイミングスクリュ40を回動させることで雌ネジ部353の軸方向に沿って、ユニットブラケット31が平行移動することになる。したがって、半導体光源ユニット30に設けられた全てのユニット支持部35を図6(a)に示した一体構造のユニット支持部35で構成すると、ユニットブラケット31を傾けるような移動が難しく、光軸調整の可能な範囲が狭くなってしまう。
そこで、半導体光源ユニット30を保持するユニット支持部35のうち少なくとも一箇所に、図6(b)に示した玉継手構造のユニット支持部を設ける。図6(b)に示す玉継手構造では、ユニット支持部35はブラケット嵌合部35aと球状部35bで構成されている。
ブラケット嵌合部35aの外形は上述した図4や図6(a)に示したユニット支持部35と同様であり、ユニットブラケット31の周縁部に嵌合して取り付けられている。ブラケット嵌合部35aの内部には略球形状の空洞である玉受部が形成されるとともに、玉受部の中心を貫通するように背面側から前面側に貫通孔が形成されている。玉受部の内径は球状部35bの外径より僅かに大きく、内部に球状部35bを収容して回動自在に保持できる構造となっている。貫通孔の内径はユニットエイミングスクリュ40の雄ネジ部41の外径よりも大きく、雄ネジ部41の中心軸と貫通孔の中心軸とに所定角度が生じても収容可能とされている。球状部35bは略球形状の部材であり、雄ネジ部41と螺合する雌ネジ部353が球の中心を貫通して形成されている。
図6(b)に示した玉継手構造のユニット支持部35では、ユニットエイミングスクリュ40を回動させると、雄ネジ部41に螺合した雌ネジ部353によって球状部35bが前後方向に移動する。また、球状部35bの移動に伴ってブラケット嵌合部35aおよびユニットブラケット31も前後方向に移動する。このとき、貫通孔と雄ネジ部41とには所定の間隙が確保されているため、球状部35bが玉受部内で全方向に回動可能であり、ユニットブラケット31は雄ネジ部41の軸方向から所定角度だけ傾斜させることができる。
したがって、半導体光源ユニット30を保持するユニット支持部35のうち少なくとも一箇所に、玉継手構造のユニット支持部35を設けると、ユニットブラケット31を傾斜させることができ、光軸調整の可能な範囲が拡大する。また、ユニットブラケット31の傾斜を許容しながら半導体光源ユニット30を前後方向に移動できるため、半導体光源ユニット30の交換作業が容易になる。
また、本実施形態における玉継手構造のユニット支持部35を用いた車両用灯具100およびメンテナンス方法でも、ユニットエイミングスクリュ40の締緩作業を半導体光源ユニット30の前方からも実施することができるため、車両用灯具100の組立作業の前後いずれにおいても、ランプボディ11から中間ブラケット21を取り外すこと無く容易に半導体光源ユニット30の位置調整をして光軸調整や交換作業を行うことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。第1実施形態では、ユニットエイミングスクリュ40の先端部に形成された締緩作業用の係合部45として、六角レンチが嵌合する六角柱状の凹部を示したが、係合部45の形状は第1実施形態で示したものに限定しない。図7は、本実施形態におけるユニットエイミングスクリュ40の先端構造を示す模式図であり、図7(a)は六角柱状突起の係合部45a、図7(b)は十字状凹部の係合部45b、図7(c)は星型突起の係合部45cを示している。
図7(a)に示した係合部45aは、ユニットエイミングスクリュ40の雄ネジ部41からテーパー部44で縮径された先端面から突出した六角柱状の部分である。このような六角柱状の係合部45aを形成することで、係合部45aの形状に対応したナットドライバー等の工具を用いて、半導体光源ユニット30の前方からユニットエイミングスクリュ40を回動して締緩作業を行うことができる。
図7(b)に示した係合部45bは、ユニットエイミングスクリュ40の雄ネジ部41からテーパー部44で縮径された先端面に形成された十字状の凹部である。このような十字状凹部の係合部45bを形成することで、係合部45bの形状に対応したプラスドライバー等の工具を用いて、半導体光源ユニット30の前方からユニットエイミングスクリュ40を回動して締緩作業を行うことができる。また、直線状の凹部を先端面に形成した場合には、マイナスドライバー等の工具を用いることができる。
図7(c)に示した係合部45cは、ユニットエイミングスクリュ40の雄ネジ部41からテーパー部44で縮径された先端面から突出した六角星型柱状の部分である。このような六角星型柱状の係合部45cを形成することで、係合部45cの形状に対応した特殊ドライバー等の工具を用いて、半導体光源ユニット30の前方からユニットエイミングスクリュ40を回動して締緩作業を行うことができる。また、六角星型の凹部を先端面に形成して、対応した形状の特殊レンチを用いるとしてもよい。
本実施形態においても、車両用灯具100およびメンテナンス方法により、ユニットエイミングスクリュ40の締緩作業を半導体光源ユニット30の前方から実施することができるため、車両用灯具100の組立作業の前後いずれにおいても、ランプボディ11から中間ブラケット21を取り外すこと無く容易に半導体光源ユニット30の位置調整をして光軸調整や交換作業を行うことができる。
なお、図7(a)(b)(c)に示した係合部45a,45b,45cの形状は一例であり、対応する工具に係合してユニットエイミングスクリュ40を回動させることが可能であれば、どのような形状の凹部または凸部であってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100…車両用灯具
11…ランプボディ
12…アウターレンズ
13…エイミングスクリュ
14…エイミングピボット
19…螺孔
21…中間ブラケット
22…玉受部
23…螺孔
30,51…半導体光源ユニット
31…ユニットブラケット
31a…開口部
32…光源保持部
33…半導体光源
34…光学部材
35…ユニット支持部
351…支持後部
352…支持前部
353…雌ネジ部
354…当接部
355…係止爪
356…前方開口部
35a…ブラケット嵌合部
35b…球状部
40,52…ユニットエイミングスクリュ
41…雄ネジ部
42…頭部
44…テーパー部
45,45a,45b,45c…係合部

Claims (6)

  1. ランプボディとアウターレンズで構成される灯室内に半導体光源ユニットを搭載した車両用灯具であって、
    前記半導体光源ユニットは、前記灯室の後方からユニットエイミングスクリュで保持されており、
    前記ユニットエイミングスクリュの先端部には、締緩作業用の係合部が形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 請求項1に記載の車両用灯具であって、
    前記ユニットエイミングスクリュは、少なくとも一箇所が玉継手構造で前記半導体光源ユニットを保持することを特徴とする車両用灯具。
  3. 請求項1または2に記載の車両用灯具であって、
    前記半導体光源ユニットは、複数の前記ユニットエイミングスクリュのみで保持されており、
    全ての前記複数のユニットエイミングスクリュの前記先端部が、前記灯室の前方から視認可能であることを特徴とする車両用灯具。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の車両用灯具であって、
    前記係合部の外寸は前記ユニットエイミングスクリュの雄ネジ部の外寸より小さいことを特徴とする車両用灯具。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の車両用灯具であって、
    前記半導体光源ユニットは、光源として半導体レーザを用いるレーザユニットであることを特徴とする車両用灯具。
  6. ランプボディとアウターレンズで構成される灯室内に半導体光源ユニットを搭載した車両用灯具のメンテナンス方法であって、
    前記灯室の後方から前記半導体光源ユニットを保持するユニットエイミングスクリュの先端には、締緩作業用の係合部が形成されており、
    前記アウターレンズを外して前記灯室の前面側から前記係合部を回動させて、前記半導体光源ユニットの位置調整または交換作業を行うことを特徴とする車両用灯具のメンテナンス方法。
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