JP2019032679A - ファイル生成装置、ファイル生成方法、および、ファイル生成プログラム - Google Patents
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素材JSONファイルには、再利用可能な箇所として、「転記元A03行〜A06行→転記先B03行〜B06行」と、「転記元A07行,A08行→転記先B13行,B14行」と、「転記元A15行〜A20行→転記先B19行〜B24行」とがある。
しかし、作業ミスとして、例えば、オブジェクトの前半部(A03行,A04行)だけを切り取って後半部(A05行,A06行)を忘れてしまうこともある。そのときには、新規JSONファイルには前半部だけの不充分なオブジェクト(B05行,B06行が無いオブジェクト)が記載されてしまう。
本発明は、新規生成ファイルの一部として使用される素材オブジェクトが格納される素材データベースと、
素材オブジェクトの記述内容を挿入する位置に、素材オブジェクトの識別情報がリンクとして記載された新規中間データを読み込み、前記新規中間データ内のリンクから読み取った素材オブジェクトの識別情報を検索キーとして、前記素材データベースから素材オブジェクトの記述内容を取得し、その取得した素材オブジェクトの記述内容を前記新規中間データのリンクに置き換えて挿入することで、前記新規生成ファイルを作成する新規ファイル作成部と、を有することを特徴とする。
前記素材登録部が、前記素材用ファイルに記載されたオブジェクトを1つずつ別々の素材オブジェクトとして抽出することを特徴とする。
ドラッグされたアイコンに対応する素材オブジェクトのリンクを、ドロップされた所定位置に追加することで、前記新規ファイル作成部に入力する前記新規中間データを作成させるファイル編集部を有することを特徴とする。
素材JSONファイル91として、3つのオブジェクト「Obj1,Obj2,Obj3」を含む第1ファイルと、3つのオブジェクト「Obj4,Obj5,Obj6」を含む第2ファイルとを例示する。
各オブジェクトは、それぞれ独立に今後再利用される素材オブジェクト92として抽出される。例えば、第1ファイルからは「Obj1,Obj2」が抽出され、第2ファイルからは「Obj4,Obj5」が抽出される。一方、残りのオブジェクト「Obj3,Obj6」は再利用性が低いため、抽出されなかった。
素材オブジェクト92として、図1で抽出された4つのオブジェクト「Obj1,Obj2,Obj4,Obj5」が登録されている。
新規JSONテンプレート93は、新規JSONファイル94を生成する台紙となるデータであり、オブジェクトなどのJSONファイルの要素に加えて、素材オブジェクト92へのリンクも記述可能である。ここでは、新規JSONテンプレート93として、新規に記述した3つのオブジェクト「Obj7,Obj8,Obj9」に加え、素材オブジェクト92へのリンク「Obj1,Obj4」が記述される。
まず、素材JSONファイル91や素材オブジェクト92などはテキストファイルであるので、本明細書で説明しやすいように、テキストファイルの各行の左側に行ID(A01,A02,A03…)を付記する。
素材JSONファイル91には上から順に3つのオブジェクト「A02行から始まるobject1、A12行から始まるobject2、A22行から始まるobject3」が記載されている。この3つのオブジェクトは、1つずつ走査順に構文解析することで、それぞれ別々の素材オブジェクト92−1、92−2、92−3として抽出することができる。
素材オブジェクト92−4「object1 ref」は、ユーザから範囲指定された素材JSONファイル91の部分が新たに1つの素材オブジェクト92として抽出されたものである。
素材登録部12(図6)は、素材JSONファイル91内のA07行とA08行との範囲指定データと、その範囲指定データに名付ける素材オブジェクト92の名称データ「object1 ref」との入力をユーザから受け付ける。そして、素材登録部12は、範囲指定データの部分(A07行、A08行)をJSONのオブジェクト形式に変換する。この変換処理では、範囲指定された部分(A07行、A08行)の前後にオブジェクトとして囲む部分(a01行〜a03行、a04行〜a06行)を補完し、その結果に入力された名称「object1 ref」を割り当てる。
このように、素材JSONファイル91に含まれる親オブジェクト(第1階層)だけでなく、その親オブジェクトに含まれる子オブジェクトや(第2階層)、その子オブジェクトに含まれる孫オブジェクト(第3階層)など、複数階層のオブジェクトをそれぞれ別々に素材オブジェクト92として抽出してもよい。
まず、素材オブジェクト「object1 ref」として範囲指定された箇所(A07行、A08行)のkey(ここではkey1-1,key1-2の順)を抽出ルールとして登録しておく。そして、範囲指定された箇所(A07行、A08行)の抽出ルールを、別の類似箇所(A27行、A28行)にも適用する。
ここで、範囲指定された箇所(A07行、A08行)と別の箇所(A27行、A28行)とは、オブジェクトのvalueは互いに異なるものの、key(key1-1,key1-2の順)は互いに同じであるので、抽出ルールに合致する。よって、類似箇所の素材オブジェクト化も範囲指定される手間をかけさせずに、事前に提案することができる。
新規JSONテンプレート93として、新規に記述した要素をB01,B02のようにBから始まる行IDで示し、素材オブジェクト92へのリンクが記述される行をL(Linkの意味)から始まる行IDで示す。つまり、図示した新規JSONテンプレート93には、3つのリンク(L01行のobject1-1、L02行のobject1-ref、L03行のobject2-1)が埋め込まれている。なお、本明細書では、JSONファイルの規格とは関係なく説明のために、リンク行には、オブジェクト名を特別な記号(%%)で囲むことで、リンク行とその他の行とを区別することにした。
これにより、3つの素材オブジェクト92を再利用して1つの新規JSONファイル94が生成される。つまり、図14と同じ新規JSONファイル94について、実際にユーザにJSONファイルの転記作業を行わせること無く、効率的に新規JSONファイル94を自動生成することができる。
ファイル生成装置1は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段(記憶部)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。
このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、各処理部により構成される制御部(制御手段)を動作させる。つまり、本発明では、一般的なコンピュータのハードウェア資源を、ファイル生成装置1の各手段として動作させるファイル生成プログラムによって実現することができる。また、このプログラムは、通信回線を介して配布したり、CD−ROM等の記録媒体に記録して配布したりすることも可能である。
以下、ファイル生成装置1の各構成要素間の信号の流れを示すステップ(図6のS11〜S25)を用いて、各構成要素の詳細を説明する。
(抽出対象1)元々オブジェクトとして定義されているオブジェクト。例えば、図3のオブジェクト「object1、object2、object3」。
(抽出対象2)オブジェクト内のオブジェクト。例えば、図4のオブジェクト「object2」の内のオブジェクト「object2-1」。
(抽出対象3)オブジェクト内の記述内容の一部を抽出したオブジェクト。例えば、図4の範囲指定されたオブジェクト「object1 ref」や、その範囲指定の抽出ルールが適用された「object3 ref」。
素材データベース13には、素材オブジェクト92のオブジェクト名ごとに、その素材オブジェクト92の記述内容が登録される。素材オブジェクト92は、JSONファイルの形式で指定されるように、項目名(key)とその項目値(value)との組み合わせが、1組以上登録される連想配列の形式である。また、オブジェクト名「3-1-1」で示すように、素材オブジェクト92は、他の素材オブジェクト{1-1-1}と{2-1-1}とを含めたリスト形式で記載してもよい。
ファイル編集部11は、素材オブジェクト92のアイコンをユーザに選択(ドラッグ)させ、新規JSONテンプレート内に挿入(ドロップ)させることで、素材オブジェクト92へのリンク(図5ではリンク行L01,L02,L03)が記載された新規JSONテンプレート93(図5の左側)を入力させる(S21)。
新規ファイル作成部15は、入力された新規JSONテンプレート93に含まれるリンクに対応するオブジェクト名を素材提示部14から取得し(S23)、そのオブジェクト名に対応する記述内容を素材データベース13から読み込む(S24)。そして、新規ファイル作成部15は、読み込んだ素材オブジェクト92の記述内容を、新規JSONテンプレート93のリンクの位置に展開することで、新規JSONファイル94を作成する(S25)。
ポータル画面の左側には、素材オブジェクト92のアイコン(ドラッグ元)が列挙される。なお、素材オブジェクト間に親子関係(階層関係)がある場合、親オブジェクト(3-1-1)をダブルクリックすると、その子オブジェクト(1-1-1,2-1-1)がツリー表示される。つまり、ツリー表示では、親オブジェクトだけが表示されている折りたたみ状態と、親子オブジェクトの両方が表示されている展開状態とを、ダブルクリックで切り換えることができる。
ポータル画面の右側には、編集中の新規JSONテンプレート93の記述内容(ドロップ先)と、編集完了後に新規JSONテンプレート93から新規JSONファイル94を作成させるためのファイル作成ボタンとが表示される。新規JSONテンプレート93は、編集位置を大まかに決めるためのオブジェクト領域R1が規定され、その領域R1内にオブジェクト(2-1-2,3-1-2)を配置可能である。
まず、ユーザは新規JSONテンプレート内に新たにオブジェクト領域R2を生成する。
次に、ユーザは素材オブジェクト92のアイコン(1-1-1)をドラッグし、そのまま領域R2へとドロップする(矢印で図示)。これにより、新規JSONテンプレート93の領域R2内に素材オブジェクト92(1-1-1)へのリンクが埋め込まれる(リンクを示すために破線で1-1-1を囲む図示)。
同様にして、ユーザは新規JSONテンプレート93の領域R2内に素材オブジェクト92(1-1-2)へのリンクを追加する。
S101〜S107として、新規ファイル作成部15は、新規JSONテンプレート93に含まれるオブジェクト領域を順に選択する(図9ではR2→R1)ループを実行する。
S102として、ファイル編集部11は、ループで選択された領域内にアイコンを追加するサブルーチン(図11)を実行する。
S103〜S106として、新規ファイル作成部15は、S102で追加された領域内のアイコンを順に選択する(図9では1-1-1→1-1-2)ループを実行する。
S104として、新規ファイル作成部15は、ループで選択されたアイコンに対応するオブジェクト名を素材提示部14から取得する。
S105として、新規ファイル作成部15は、S104で取得したオブジェクト名に対応する素材オブジェクト92の記述内容を素材データベース13から取得し、その取得した記述内容を新規JSONファイル94に追記する。
S108として、新規ファイル作成部15は、ループ内で繰り返し実装されたS105の追記結果を、新規JSONファイル94として出力する。
S201として、新規ファイル作成部15は、選択中のオブジェクト領域に含まれるオブジェクトと類似するオブジェクトが素材データベース13に登録済みの素材オブジェクト92に存在するか否かを判定する。類似するオブジェクトとは、オブジェクトXとオブジェクトYとで、それぞれ同じkeyの集合を共通して含むときに、オブジェクトXとオブジェクトYとは類似関係とする。S201でYesならS202へ進み、NoならS203へ進む。
S202として、ファイル編集部11は、新規JSONテンプレート93に入力済みのオブジェクトに類似する、新規JSONテンプレート93に入力前の素材オブジェクト92のアイコンを入力候補として提示する。これにより、ユーザは、類似するオブジェクトを一括で入力することができ、類似するオブジェクトの入力忘れも予防できる。
S203として、ファイル編集部11は、新規JSONテンプレート93に入力済みのオブジェクトについて、図9の領域R2などに例示するように、選択中のオブジェクト領域にアイコンを追加する。
S205として、ファイル編集部11は、S204で検出した重複するオブジェクトについてのアイコンの操作を無効化する。つまり、同一関係にあるオブジェクトXとオブジェクトYとが同じ1つの領域内で存在していても無駄なので、片方のオブジェクトXは有効化しつつ、もう片方のオブジェクトYは無効化する。オブジェクトYは無効化されたので、その後のS104,S105のリンク展開処理の対象外となる。
S207として、ファイル編集部11は、同じ領域内に登録された複数の類似関係にあるオブジェクトそれぞれに、類似関係を示すメタ情報を付与する。なお、S204の重複関係とは異なり、同じ領域内に複数の類似関係にあるオブジェクトは、ともに有効である。
S209として、ファイル編集部11は、選択中のオブジェクト領域に対して、さらに追加したいオブジェクトがあるか否かを判定する。S209でYesならS201に戻り、Noなら図11(S102)のサブルーチンを終了して、図10のメインルーチン(S103)に処理を進める。
また、オブジェクトYに含まれるkey集合も、上から順に、「description、href、id、isRoot、lastUpdate、lifecycleStatus、name、version、validFor、endDateTime、startDateTime」となり、オブジェクトXに含まれるkey集合と同じである。しかし、それぞれのkeyに対応するvalueは、オブジェクトXとオブジェクトYとで異なる。
11 ファイル編集部
12 素材登録部
13 素材データベース
14 素材提示部
15 新規ファイル作成部
91 素材JSONファイル
92 素材オブジェクト
93 新規JSONテンプレート
94 新規JSONファイル
Claims (8)
- 新規生成ファイルの一部として使用される素材オブジェクトが格納される素材データベースと、
素材オブジェクトの記述内容を挿入する位置に、素材オブジェクトの識別情報がリンクとして記載された新規中間データを読み込み、前記新規中間データ内のリンクから読み取った素材オブジェクトの識別情報を検索キーとして、前記素材データベースから素材オブジェクトの記述内容を取得し、その取得した素材オブジェクトの記述内容を前記新規中間データのリンクに置き換えて挿入することで、前記新規生成ファイルを作成する新規ファイル作成部と、を有することを特徴とする
ファイル生成装置。 - 入力された素材用ファイルから素材オブジェクトを抽出して、その抽出結果の素材オブジェクトを前記素材データベースに登録する素材登録部を有し、
前記素材登録部は、前記素材用ファイルに記載されたオブジェクトを1つずつ別々の素材オブジェクトとして抽出することを特徴とする
請求項1に記載のファイル生成装置。 - 前記素材登録部は、前記素材用ファイルに記載された素材オブジェクトに含まれるオブジェクトをさらに別の素材オブジェクトとして抽出することを特徴とする
請求項2に記載のファイル生成装置。 - 入力された素材用ファイルから選択された一部の記述を抽出して、その抽出結果を含む素材オブジェクトを前記素材データベースに登録する素材登録部を有することを特徴とする
請求項1に記載のファイル生成装置。 - 前記素材データベースに登録されている素材オブジェクトごとのアイコンを画面表示し、そのアイコンを前記新規中間データ内の所定位置にドラッグ&ドロップする操作を受け付け、
ドラッグされたアイコンに対応する素材オブジェクトのリンクを、ドロップされた所定位置に追加することで、前記新規ファイル作成部に入力する前記新規中間データを作成させるファイル編集部を有することを特徴とする
請求項1に記載のファイル生成装置。 - 前記ファイル編集部は、素材オブジェクトごとのアイコンを画面表示するときに、第1の素材オブジェクトの内部に第2の素材オブジェクトが含まれているときには、前記第1の素材オブジェクトのアイコンを画面表示するとともに、前記第1の素材オブジェクトのアイコンがダブルクリックされたときには、前記第1の素材オブジェクトのアイコンからツリー表示される前記第2の素材オブジェクトのアイコンも画面表示することを特徴とする
請求項5に記載のファイル生成装置。 - ファイル生成装置は、素材データベースと、新規ファイル作成部とを有しており、
前記素材データベースには、新規生成ファイルの一部として使用される素材オブジェクトが格納され、
前記新規ファイル作成部は、素材オブジェクトの記述内容を挿入する位置に、素材オブジェクトの識別情報がリンクとして記載された新規中間データを読み込み、前記新規中間データ内のリンクから読み取った素材オブジェクトの識別情報を検索キーとして、前記素材データベースから素材オブジェクトの記述内容を取得し、その取得した素材オブジェクトの記述内容を前記新規中間データのリンクに置き換えて挿入することで、前記新規生成ファイルを作成することを特徴とする
ファイル生成方法。 - 新規生成ファイルの一部として使用される素材オブジェクトが格納される素材データベースを記憶するファイル生成装置としてのコンピュータを、
素材オブジェクトの記述内容を挿入する位置に、素材オブジェクトの識別情報がリンクとして記載された新規中間データを読み込み、前記新規中間データ内のリンクから読み取った素材オブジェクトの識別情報を検索キーとして、前記素材データベースから素材オブジェクトの記述内容を取得し、その取得した素材オブジェクトの記述内容を前記新規中間データのリンクに置き換えて挿入することで、前記新規生成ファイルを作成する新規ファイル作成手段として機能させるための
ファイル生成プログラム。
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