JP2019031985A - 車両用手動変速機 - Google Patents

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勇樹 枡井
潤 藪田
Jun Yabuta
潤 藪田
裕一 福原
Yuichi Fukuhara
裕一 福原
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Abstract

【課題】入力軸、出力軸、及び、複数の中間軸を備えたタイプのM/Tであって、M/Tの全長を短くすることができるものを提供すること。
【解決手段】このM/Tでは、前進用の複数の被動ギヤ(Go1〜Go6)が、3本の中間軸(A1〜A3)に振り分けられて配置される。第1中間軸(A1)に、遊転ギヤである第1中継ギヤ(Gc1)が設けられる。第2中間軸(A2)に、第1中継ギヤ(Gc1)と常時歯合する遊転ギヤである第2中継ギヤ(Gc2)が設けられる。第3中間軸(A3)に、第1中継ギヤ(Gc1)と常時歯合する固定ギヤである第3中継ギヤ(Gc3)が設けられる。第1、第2中継ギヤのうち選択された1つの中継ギヤをその中継ギヤが設けられた軸に対して相対回転不能に固定可能な切替機構(M4、M5)が設けられる。変速段の切替に係らないスリーブを中立位置に維持するインターロックプレートが設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用手動変速機に関する。
従来より、複数の変速段を備えた車両用手動変速機(以下、「M/T」と呼ぶ)として、特許文献1に記載されたものが知られている。このタイプのM/Tでは、エンジンの出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸と、2本の中間軸(第1中間軸及び第2中間軸)と、アイドル軸と、が互いに平行にハウジングに回転可能に支持されている。
特開2011−43180号公報
図22は、上述したタイプのM/Tのうち、前進用に6つの変速段(1速〜6速)、後進用に1つの変速段を備えたもの(6速M/T)の一例である。図22に示す6速M/Tでは、入力軸A1には、エンジンE/Gに近い側から順に、1速用の駆動ギヤG1i、2速用の駆動ギヤG2i、「4速用及び5速用の駆動ギヤを兼用する第1兼用駆動ギヤG45i」、3速用の駆動ギヤG3i、及び、6速用の駆動ギヤG6iが相対回転不能に配置されている。第1中間軸A2には、E/Gに近い側から順に、第1最終駆動ギヤGfi1が相対回転不能に、「G1i、G2i、G45i、G3iとそれぞれ常時歯合する1速用、2速用、4速用、3速用の被動ギヤG1o、G2o、G4o、G3o」が相対回転可能に配置されている。第2中間軸A3には、E/Gに近い側から順に、第2最終駆動ギヤGfi2が相対回転不能に、後進用の被動ギヤGRo2が相対回転可能に、「G45i、G6iとそれぞれ常時歯合する5速用、6速用の被動ギヤG5o、G6o」が相対回転可能に配置されている。出力軸A4には、「Gfi1及びGfi2と常時歯合する最終被動ギヤGfo」が相対回転不能に配置されている。アイドル軸A5には、E/Gに近い側から順に、「G1iと常時歯合する後進用の第1駆動ギヤGRi」、及び、「GRo2と常時歯合するとともに、GRiと一体回転する第2駆動ギヤGRo1」が相対回転可能に配置されている。
図22に示す6速M/Tでは、「A2に相対回転不能且つ軸方向に移動可能に配置されたスリーブS1」をG1o(G2o)と係合させることによって、1速(2速)用の動力伝達系統(A1→G1i(G2i)→G1o(G2o)→S1→A2→Gfi1→Gfo→A4)が実現される。「A2に相対回転不能且つ軸方向に移動可能に配置されたスリーブS2」をG3o(G4o)と係合させることによって、3速(4速)用の動力伝達系統(A1→G3i(G45i)→G3o(G4o)→S2→A2→Gfi1→Gfo→A4)が実現される。「A3に相対回転不能且つ軸方向に移動可能に配置されたスリーブS3」をG5o(G6o)と係合させることによって、5速(6速)用の動力伝達系統(A1→G45i(G6i)→G5o(G6o)→S3→A3→Gfi2→Gfo→A4)が実現される。「A3に相対回転不能且つ軸方向に移動可能に配置されたスリーブS4」をGRo2と係合させることによって、後進用の動力伝達系統(A1→G1i→GRi→GRo1→GRo2→S4→A3→Gfi2→Gfo→A4)が実現される。
一般に、エンジンが車両の前側に配置された前輪駆動車両(所謂、FF車両)では、通常、エンジン(の出力軸)が車両に対して横向きに配置される。M/Tの入力軸は、クラッチを介してエンジンの出力軸と同軸的に接続される。このため、M/Tは、M/Tの軸が車両に対して横向きになるようにクラッチを介してエンジンの横に配置される。即ち、エンジン・クラッチ・M/Tのアッセンブリは、車両のエンジンルーム内において比較的狭い左右のサイドフレーム間に横向きに配置される。従って、M/Tの軸方向の全長を短縮する要求度合いが非常に高い。
更には、近年、車両のコンパクト化、及び、車両の衝突安全性の向上等を目的としてサイドフレームの大型化の傾向がある。また、動力源としてエンジンと電動モータとを備えた所謂ハイブリッド車両も増加している。これらの結果、M/Tの搭載スペースは更に狭くなってきている。即ち、M/Tの軸方向の全長の短縮化の要求がますます高まってきている。以下、説明の便宜上、1つのスリーブに係合可能な一対のギヤを、「ギヤセット」と呼ぶことにする。
図22に示す6速M/Tでは、前進用の6つの被動ギヤが、2本の中間軸に振り分けられて配置されている。この結果、特に、第1中間軸A2には2つの「ギヤセット」(即ち、4枚の被動ギヤ)が配置されている。このように1つの中間軸に配置されるギヤの枚数が大きいことが、このM/Tの軸方向の全長を長くする大きな要因の一つになっていた。更なる全長の短縮化が達成されたM/Tの到来が望まれていたところである。
以上、本発明の目的は、上述したように入力軸、出力軸、及び、複数の中間軸を備えたタイプのM/TにおいてM/Tの全長を短くすることができるものを提供することにある。
本発明に係るM/Tは、上述したM/Tに対して、以下の点が異なる。
1. 前進用の複数の被動ギヤが、3本の中間軸に振り分けられて配置されている。
2.第1中間軸(A1)に、遊転ギヤである第1中継ギヤ(Gc1)が設けられる。
3.第2中間軸(A2)に、第1中継ギヤ(Gc1)と常時歯合する遊転ギヤである第2中継ギヤ(Gc2)が設けられる。
4.第3中間軸(A3)に、第1中継ギヤ(Gc1)と常時歯合する固定ギヤである第3中継ギヤ(Gc3)が設けられる。
5.第1、第2中継ギヤのうち選択された1つの中継ギヤをその中継ギヤが設けられている対応軸に対して相対回転不能に固定可能な切替機構(M4、M5)が設けられる。
以下、被動ギヤが第1中間軸(A1)に振り分けられた変速段を「第1グループの変速段」(5速、6速)、被動ギヤが第2中間軸(A2)に振り分けられた変速段を「第2グループの変速段」(3速、4速)、被動ギヤが第3中間軸(A3)に振り分けられた変速段を「第3グループの変速段」(1速、2速)と呼ぶ。
このM/Tでは、ニュートラル状態が実現される場合、複数の変速段に対応する全ての遊転ギヤが対応軸に対して相対回転可能に維持される。加えて、第1中継ギヤが第1中間軸に対して相対回転可能に維持されるとともに、第2中継ギヤが第2中間軸に対して相対回転不能に固定される(詳細は後述する)。
前進用の複数の変速段のうちの1つの変速段が実現される場合、その変速段に対応する遊転ギヤが対応軸に対して相対回転不能に固定される。加えて、第1中継ギヤが第1中間軸に対して相対回転可能に維持されるとともに、第2中継ギヤが第2中間軸に対して相対回転不能に固定される(詳細は後述する)。
後進用の変速段が実現される場合、第3グループの変速段のうちの1つの変速段(=特定変速段)に対応する遊転ギヤが対応軸に対して相対回転不能に固定される。加えて、第1中継ギヤが第1中間軸に対して相対回転不能に固定されるとともに、第2中継ギヤが第2中間軸に対して相対回転可能に維持される(詳細は後述する)。
以上のように、本発明に係るM/Tによれば、前進用の複数の被動ギヤが3本の中間軸に振り分けられて配置されている。従って、上述したM/T(前進用の複数の被動ギヤが2本の中間軸に振り分けられて配置される)と比べて、各中間軸当たりに振り分けられるギヤの最大枚数を減らすことができる。この結果、上述したM/Tと比べて、M/Tの全長をより一層短くすることができる。
加えて、本発明に係るM/Tによれば、後進専用のギヤ、及び、後進専用の軸(アイドル軸)を設けることなく、前進用のギヤ(具体的には、第3グループの特定変速段のギヤ)を使用することによって、後進走行が可能となる。
本発明に係るM/Tでは、第3グループの変速段が第1、第2グループの変速段と比べて低速側の変速段であることが好適である。これによれば、後進走行時における減速比を低速側(ローギヤード)にすることができ、低速での後進走行時に必要な大きなトルクを確保することができる。
ところで、本発明に係るM/Tの具体的な構成では、変速段の切り替えのために少なくとも5つのスリーブ(遊転ギヤの対応軸に対する固定・解放を切り替えるための部材)(従て、少なくとも5本のフォークシャフト)が必要となり、且つ、ニュートラル状態から後進用の変速段を実現する場合には3つのスリーブ(従って、3本のフォークシャフト)を動かす必要がある。このため、変速段の切り替えに係らないスリーブ(従って、フォークシャフト)を中立位置に維持する所謂インターロック機能を働かせるためのインターロックプレートを含め、本発明に係るM/Tを具体的に実現するためには、特殊な構成が必要となる(詳細は後述する)。
本発明の実施形態に係る6速の手動変速機の主要断面を示すニュートラル状態におけるスケルトン図である。 1速状態における図1に対応するスケルトン図である。 2速状態における図1に対応するスケルトン図である。 3速状態における図1に対応するスケルトン図である。 4速状態における図1に対応するスケルトン図である。 5速状態における図1に対応するスケルトン図である。 6速状態における図1に対応するスケルトン図である。 リバース状態における図1に対応するスケルトン図である。 シフトレバーのシフトパターンの一例を示す図である。 切替機構の具体的な構成を示す模式図である。 図10に示すシフト&セレクトシャフトの駆動部とフォークシャフトのヘッドとの係合の様子の一例を示した模式図である。 1速状態における図10に対応する模式図である。 2速状態における図10に対応する模式図である。 3速状態における図10に対応する模式図である。 4速状態における図10に対応する模式図である。 5速状態における図10に対応する模式図である。 6速状態における図10に対応する模式図である。 リバース状態における図10に対応する模式図である。 ニュートラル状態からリバース状態に切り替える際の第3〜第5フォークシャフトの駆動タイミングを異ならせるための第2〜第4駆動部のカム面の形状の一例を示す模式図である。 ニュートラル状態からリバース状態への移行の途中の段階における図19に対応する模式図である。 ニュートラル状態からリバース状態への移行が完了した段階における図19に対応する模式図である。 従来の6速の手動変速機における図1に対応するスケルトン図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用手動変速機について図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態に係る手動変速機M/Tは、前進用に6つ変速段(1速〜6速)、後進用に1つの変速段(リバース)を備えていて、特に、エンジン(の出力軸)が車両に対して横向きに配置されたFF車両に適用される。
(概略構成)
図1に示すように、本発明の実施形態に係るM/Tは、入力軸Ai、第1中間軸A1、第2中間軸A2、第3中間軸A3、及び出力軸Aoの5本の軸を備える。これら5本の軸が、互いに偏心し且つ平行となるように、ハウジングに固設された複数のベアリング(或いは、ブッシュ)等により回転可能にそれぞれ支持されている。入力軸Aiは、クラッチを介してエンジンE/Gの出力軸と接続されている。出力軸Aoは、図示しない接続機構を介して駆動輪(前2輪)と接続されている。このM/Tは、M/Tの軸が車両に対して横向きになるようにクラッチを介してエンジンE/Gの横に配置される。
入力軸Aiには、前進用の変速段の駆動ギヤとして、エンジンE/G(クラッチ)に近い側から順に、1速の駆動ギヤGi1、3速及び5速の駆動ギヤを兼用する駆動ギヤGi35、2速の駆動ギヤGi2、4速及び6速の駆動ギヤを兼用する駆動ギヤGi46が同軸的にそれぞれ設けられている。Gi1、Gi35、Gi2、Gi46は全て、固定ギヤ(軸に対して相対回転不能に設けられたギヤ)である。
第1中間軸A1には、前進用の変速段の被動ギヤとして、エンジンE/Gに近い側から順に、5速の被動ギヤGo5、及び、6速の被動ギヤGo6が同軸的にそれぞれ設けられている。Go5、Go6は全て、遊転ギヤ(軸に対して相対回転可能に設けられたギヤ)である。被動ギヤGo5、及びGo6はそれぞれ、駆動ギヤGi35、及びGi46と常時歯合している。5速、及び、6速が、本発明の「第1グループの変速段」に対応する。
また、第1中間軸A1には、Go5よりエンジンE/Gに近い側の位置にて、エンジンE/Gに近い側から順に、第1最終駆動ギヤGfi1、及び、第1中継ギヤGc1が同軸的にそれぞれ設けられている。Gfi1は固定ギヤであり、Gc1は遊転ギヤである。
第2中間軸A2には、前進用の変速段の被動ギヤとして、エンジンE/Gに近い側から順に、3速の被動ギヤGo3、及び、4速の被動ギヤGo4が同軸的にそれぞれ設けられている。Go3、Go4は全て、遊転ギヤである。被動ギヤGo3、及びGo4はそれぞれ、駆動ギヤGi35、及びGi46と常時歯合している。3速、及び、4速が、本発明の「第2グループの変速段」に対応する。
また、第2中間軸A2には、Go3よりエンジンE/Gに近い側の位置にて、エンジンE/Gに近い側から順に、第2最終駆動ギヤGfi2、及び、第2中継ギヤGc2が同軸的にそれぞれ設けられている。Gfi2は固定ギヤであり、Gc2は遊転ギヤである。第2中継ギヤGc2は、第1中継ギヤGc1と常時歯合している。
第3中間軸A3には、前進用の変速段の被動ギヤとして、エンジンE/Gに近い側から順に、1速の被動ギヤGo1、及び、2速の被動ギヤGo2が同軸的にそれぞれ設けられている。Go1、Go2は全て、遊転ギヤである。被動ギヤGo1、及びGo2はそれぞれ、駆動ギヤGi1、及びGi2と常時歯合している。1速、及び、2速が、本発明の「第3グループの変速段」に対応する。
また、第3中間軸A3には、Go1よりエンジンE/Gに近い側の位置にて、第3中継ギヤGc3が同軸的に設けられている。Gc3は固定ギヤである。第3中継ギヤGc3は、第1中継ギヤGc1と常時歯合している。
出力軸Aoには、周知の構成の1つを有する差動歯車機構(ディファレンシャル)D/Fのハウジング(筺体)と一体化された最終被動ギヤGfoが同軸的に配置されている。即ち、Gfoは固定ギヤである。Gfoは、Gfi1、Gfi2とそれぞれ常時歯合している。
また、図1に示すように、M/Tは、第1〜第5切替機構M1〜M5を備えている。M/Tの変速段の切り替えは、第1〜第5切替機構M1〜M5が作動することで達成される。第1〜第5切替機構M1〜M5は、後述するシフトレバー(後述する図9を参照)と第1〜第5切替機構M1〜M5とを繋ぐ図示しない複数のリンク機構を介して、シフトレバーの操作に応じて操作される。
第1切替機構M1は、1速の被動ギヤGo1と2速の被動ギヤGo2との間において、第3中間軸A3に対して配置されている。M1は、A3と同軸的に一体回転する連結ピース11と、Go1と同軸的に一体回転する連結ピース12と、Go2と同軸的に一体回転する連結ピース13と、A3の軸線方向に同軸的に移動可能に配設されたスリーブS1とを備える。スリーブS1は、上述したリンク機構を介してシフトレバーの操作に応じて操作される。スリーブS1は、本発明の「第3スリーブ」に対応する。
スリーブS1は、連結ピース11、12、13とスプライン嵌合可能となっている。スリーブS1が連結ピース11のみとスプライン嵌合する非接続状態(図1に示す中立位置)にある場合、被動ギヤGo1、Go2が共に第3中間軸A3と相対回転可能となる。スリーブS1が連結ピース11及び12とスプライン嵌合する1速状態(図1に示す中立位置から右へ移動したシフト位置)にある場合、Go2がA3と相対回転可能である一方、Go1がA3と相対回転不能となる。スリーブS1が連結ピース11及び13とスプライン嵌合する2速状態(図1に示す中立位置から左へ移動したシフト位置)にある場合、Go1がA3と相対回転可能である一方、Go2がA3と相対回転不能となる。以上、第1切替機構M1では、シフトレバー操作により操作されるスリーブS1の位置に応じて、非接続状態、1速状態、及び2速状態のうちの1つが選択的に実現される。第2〜5切替機構M2〜M5は、第1切替機構M1と類似の構成を有するので、これらの詳細な説明を省略する。
第2切替機構M2は、3速の被動ギヤGo3と4速の被動ギヤGo4との間において、第2中間軸A2に対して配置されている。第2切替機構M2では、シフトレバー操作により操作されるスリーブS2の位置に応じて、非接続状態(図1に示す中立位置)、3速状態(図1に示す中立位置から右へ移動したシフト位置)、及び4速状態(図1に示す中立位置から左へ移動したシフト位置)のうちの1つが選択的に実現される。スリーブS2は、本発明の「第2スリーブ」に対応する。
第3切替機構M3は、5速の被動ギヤGo5と6速の被動ギヤGo6との間において、第1中間軸A1に対して配置されている。第3切替機構M3では、シフトレバー操作により操作されるスリーブS3の位置に応じて、非接続状態(図1に示す中立位置)、5速状態(図1に示す中立位置から右へ移動したシフト位置)、及び6速状態(図1に示す中立位置から左へ移動したシフト位置)のうちの1つが選択的に実現される。スリーブS3は、本発明の「第1スリーブ」に対応する。
第4切替機構M4は、5速の被動ギヤGo5と第1中継ギヤGc1との間において、第1中間軸A1に対して配置されている。第4切替機構M4では、シフトレバー操作により操作されるスリーブS4の位置に応じて、非接続状態(図1に示す中立位置)、及び、第1中継ギヤの接続状態(図1に示す中立位置から右へ移動したシフト位置)、のうちの1つが選択的に実現される。スリーブS4は、本発明の「第4スリーブ」に対応する。
第5切替機構M5は、3速の被動ギヤGo3と第2中継ギヤGc2との間において、第2中間軸A2に対して配置されている。第5切替機構M5では、シフトレバー操作により操作されるスリーブS5の位置に応じて、第2中継ギヤの接続状態(図1に示す中立位置)、及び、非接続状態(図1に示す中立位置から左へ移動したシフト位置)のうちの1つが選択的に実現される。スリーブS5は、本発明の「第5スリーブ」に対応する。このように、スリーブS1〜S4は中立位置にて対応する遊転ギヤと係合しないが、スリーブS5のみは中立位置にて遊転ギヤ(=第2中継ギヤGc2)と係合する。以上、第1〜第5切替機構M1〜M5が、本発明の「切替機構」に対応する。
(作動)
次に、上記のように構成されたM/Tの作動について説明する。以下、M/Tの各変速段について順に説明していく。
<1速>
シフトレバーが1速に対応する位置に操作されると、図2に示すように、スリーブS1が「1速状態」とされ、スリーブS5が「第2中継ギヤの接続状態」とされ、その他のスリーブS2〜S4は非接続状態とされる。これにより、図2にて太い実線で示すように、M/T内において、(A1→Gi1→Go1→12→S1→11→A3→Gc3→Gc1→Gc2→52→S5→51→A2→Gfi2→Gfo→Ao)という動力伝達系統が形成される。図2の左下に示すように、この動力伝達系統は、Aiから、A3→A1→A2を順に経由して、Aoに到達する(経由する軸数が3本(=奇数))。この結果、車両前進用として、M/Tの減速比(=出力軸Aoの回転速度に対する入力軸Aiの回転速度の割合)が1速の減速比GT1に設定される。
<2速>
シフトレバーが2速に対応する位置に操作されると、図3に示すように、スリーブS1が「2速状態」とされ、スリーブS5が「第2中継ギヤの接続状態」とされ、その他のスリーブS2〜S4は非接続状態とされる。これにより、図3にて太い実線で示すように、M/T内において、(A1→Gi2→Go2→13→S1→11→A3→Gc3→Gc1→Gc2→52→S5→51→A2→Gfi2→Gfo→Ao)という動力伝達系統が形成される。図3の左下に示すように、この動力伝達系統は、Aiから、A3→A1→A2を順に経由して、Aoに到達する(経由する軸数が3本(=奇数))。この結果、車両前進用として、M/Tの減速比が2速の減速比GT2に設定される。GT1>GT2の関係が成立する。
<3速>
シフトレバーが3速に対応する位置に操作されると、図4に示すように、スリーブS2が「3速状態」とされ、スリーブS5が「第2中継ギヤの接続状態」とされ、その他のスリーブS1、S3、S4は非接続状態とされる。これにより、図4にて太い実線で示すように、M/T内において、(A1→Gi35→Go3→22→S2→21→A2→Gfi2→Gfo→Ao)という動力伝達系統が形成される。図4の左下に示すように、この動力伝達系統は、Aiから、A2のみを経由して、Aoに到達する(経由する軸数が1本(=奇数))。この結果、車両前進用として、M/Tの減速比が3速の減速比GT3に設定される。GT2>GT3の関係が成立する。なお、このように、スリーブS5が「第2中継ギヤの接続状態」に維持されていても、スリーブS1が非接続状態に維持されているので、所謂「2重噛合い」の問題は発生しない(以下の4速〜6速の場合も同様)。
<4速>
シフトレバーが4速に対応する位置に操作されると、図5に示すように、スリーブS2が「4速状態」とされ、スリーブS5が「第2中継ギヤの接続状態」とされ、その他のスリーブS1、S3、S4は非接続状態とされる。これにより、図5にて太い実線で示すように、M/T内において、(A1→Gi46→Go4→23→S2→21→A2→Gfi2→Gfo→Ao)という動力伝達系統が形成される。図5の左下に示すように、この動力伝達系統は、Aiから、A2のみを経由して、Aoに到達する(経由する軸数が1本(=奇数))。この結果、車両前進用として、M/Tの減速比が4速の減速比GT4に設定される。GT3>GT4の関係が成立する。
<5速>
シフトレバーが5速に対応する位置に操作されると、図6に示すように、スリーブS3が「5速状態」とされ、スリーブS5が「第2中継ギヤの接続状態」とされ、その他のスリーブS1〜S2、S4は非接続状態とされる。これにより、図6にて太い実線で示すように、M/T内において、(A1→Gi35→Go5→32→S3→31→A1→Gfi1→Gfo→Ao)という動力伝達系統が形成される。図6の左下に示すように、この動力伝達系統は、Aiから、A1のみを経由して、Aoに到達する(経由する軸数が1本(=奇数))。この結果、車両前進用として、M/Tの減速比が5速の減速比GT5に設定される。GT4>GT5の関係が成立する。
<6速>
シフトレバーが6速に対応する位置に操作されると、図7に示すように、スリーブS3が「6速状態」とされ、スリーブS5が「第2中継ギヤの接続状態」とされ、その他のスリーブS1〜S2、S4は非接続状態とされる。これにより、図7にて太い実線で示すように、M/T内において、(A1→Gi46→Go6→33→S3→31→A1→Gfi1→Gfo→Ao)という動力伝達系統が形成される。図7の左下に示すように、この動力伝達系統は、Aiから、A1のみを経由して、Aoに到達する(経由する軸数が1本(=奇数))。この結果、車両前進用として、M/Tの減速比が6速の減速比GT6に設定される。GT5>GT6の関係が成立する。
<リバース>
シフトレバーがリバース対応する位置に操作されると、図8に示すように、スリーブS1が「1速状態」とされ、スリーブS4が「第1中継ギヤの接続状態」とされ、その他のスリーブS1〜S3、S5は非接続状態とされる。これにより、図8にて太い実線で示すように、M/T内において、(A1→Gi1→Go1→12→S1→11→A3→Gc3→Gc1→42→S4→41→A1→Gfi1→Gfo→Ao)という動力伝達系統が形成される。図8の左下に示すように、この動力伝達系統は、Aiから、A3、A1を順に経由して、Aoに到達する(経由する軸数が2本(=偶数))。この結果、車両後進用として、M/Tの減速比がリバースの減速比GTRに設定される。このように、この例では、「1速」が本発明の「特定変速段」に対応する。
(作用・効果)
次に、上記のように構成された本発明の実施形態に係るM/Tの作用・効果について説明する。
第1に、上記実施形態では、前進用の6つの被動ギヤが3本の中間軸A1〜A3に振り分けられて配置されている。従って、背景技術の欄で述べたM/T(前進用の6つの被動ギヤが2本の中間軸に振り分けられて配置される。図22を参照)と比べて、各中間軸当たりに振り分けられるギヤの最大枚数を減らすことができる。具体的には、図22に示す従来のM/Tでは、第1中間軸A2にて2つの「ギヤセット」(即ち、4枚のギヤ)が配置されているのに対し、上記実施形態では、第1、第2中間軸A1、A2にて1つ半の「ギヤセット」(即ち、3枚のギヤ)が配置されている。この結果、従来のM/Tと比べて、M/Tの全長をより一層短くすることができる。
第2に、上記実施形態では、図2及び図8の比較から明らかなように、「スリーブS1が1速状態に設定された状態」において、「スリーブS5が第2中継ギヤの接続状態に設定された状態」と「スリーブS4が第1中継ギヤの接続状態に設定された状態」とを切り替えることによって、<1速>と<リバース>とを切り替えることができる。換言すれば、後進専用のギヤ、及び、後進専用の軸(所謂、アイドル軸)を設けることなく、第3グループの変速段のうちの特定変速段(本例では、1速)のギヤを使用することによって、後進走行が可能となる。
第3に、上記実施形態では、第3グループの変速段(1速及び2速)が、第1、第2グループの変速段(3速〜6速)と比べて低速側の変速段に設定されている。加えて、上記実施形態では、上述のように、第3グループの変速段のうちの1つの変速段(本例では、1速)のギヤが後進走行に使用される。従って、後進走行時における減速比を低速側(ローギヤード)にすることができ、低速での後進走行時に必要な大きなトルクを確保することができる。
(切替機構の具体的な構成)
以下、上述した「切替機構」の具体的な構成について、図9〜図18を参照しながら説明する。
上記実施形態では、図9に一例を示すシフトパターンに従ってシフトレバーSLを操作することにより、第1〜第5切替機構M1〜M5が駆動されるようになっている。図9に示すシフトパターンでは、第1〜第4セレクト位置A1〜A4が設けられている。セレクト操作により、SLの位置をセレクト位置A1〜A4の何れか1つのセレクト位置に合わせ、その後、シフト操作により、SLをそのセレクト位置から所望の変速段の位置に向けて移動することによって、所望の変速段が実現される。なお、シフトレバーSL(或いは、シフトレバーに相当する被駆動部材)の位置の操作(セレクト操作、及び、シフト操作)は、車両の運転手によって手動で行われてもよいし、電動アクチュエータ等によって車両の状態に基づいて自動で行われてもよい。
図10に示すように、上記実施形態の「切替機構」は、シフト&セレクトシャフトZ(以下、「S&SシャフトZ」と呼ぶ)と、5本のフォークシャフトFS1〜FS5と、インターロックプレートP(P1〜P5)を備える。
S&SシャフトZは、ハウジングに対して軸方向に移動可能、且つ軸回りに回転可能に、ハウジングに支持されている。S&SシャフトZは、セレクト操作により軸方向に移動し、シフト操作により軸回りに回転するように、図示しない複数のリンク機構等を介して、シフトレバーSLと接続されている。S&SシャフトZには、第1〜第4駆動部D1〜D4が、軸方向の異なる位置に第1側から第2側に向けて(図10では、上側から下側に向けて)順に一体に設けられている。
5本のフォークシャフトFS1〜FS5は、互いに平行、且つ、S&SシャフトZとは垂直に(S&SシャフトZとは所謂「ねじれの位置」の関係にある)、ハウジングに対して軸方向に移動可能、且つ軸回りに回転不能に、ハウジングに支持されている。5本のフォークシャフトFS1〜FS5は、ハウジング内にて、S&SシャフトZの軸方向の第1側から第2側(図10では、上側から下側に向けて)順に並んで配置されている。
フォークシャフトFS1、FS2、FS3、FS4、FS5にはそれぞれ、第1ヘッドH1(5速−6速ヘッド)、第2ヘッドH2(3速−4速ヘッド)、第3ヘッドH3(1速−2速及びリバースヘッド)、第4ヘッドH4(第1中継ギヤヘッド)、第5ヘッドH5(第2中継ギヤヘッド)が一体に設けられている。S&SシャフトZの軸方向に関して、第3ヘッドH3の厚さが、その他のヘッドH1、H2、H4、H5の厚さより大きい。更に、フォークシャフトFS1、FS2、FS3、FS4、FS5にはそれぞれ、図1等に示す上述したスリーブS3、S2、S1、S4、S5が一体に設けられている。
図11に示すように、S&SシャフトZのセレクト位置(図9の第1〜第4セレクト位置を参照)に応じて、S&SシャフトZの駆動部D1〜D4の突出部(インナレバー)の何れかが、ヘッドH1〜H5の何れかと係合可能となっている。
再び、図10を参照して、インターロックプレートP(P1〜P5)は、S&SシャフトZと一体でハウジングに対して軸方向に移動し且つハウジングに対して軸回りに回転不能に、S&SシャフトZに設けられている。インターロックプレートPは、第1駆動部D1より第1側(図10では上側)に位置する第1プレートP1と、第1、第2駆動部D1、D2の間に位置する第2プレートP2と、第2、第3駆動部D2、D3の間に位置する第3プレートP3と、第3、第4駆動部D3、D4の間に位置する第4プレートP4と、第4駆動部D4より第2側(図10では下側)に位置する第5プレートと、から構成される。P1〜P5は互いに一体に構成されている。
S&SシャフトZの軸方向に関して、第2駆動部D2と第2プレートP2との間の隙間、及び、第2駆動部D2と第3プレートP3との間の隙間が、第1駆動部D1と第1プレートP1との間の隙間、第1駆動部D1と第2プレートP2との間の隙間、第3駆動部D3と第3プレートP3との間の隙間、第3駆動部D3と第4プレートP4との間の隙間、第4駆動部D4と第4プレートP4との間の隙間、及び、第4駆動部D4と第5プレートP5との間の隙間より大きい。
図11に示すように、S&SシャフトZのセレクト位置に応じて、第1〜第5プレートP1〜P5の何れかが、ヘッドH1〜H5の何れかと係合可能となっている。
<1速及び2速>
図12(図13)に示すように、1速(2速)が実現される場合、先ず、シフトレバーSLが第3セレクト位置A3(図9を参照)に合わせられる。この状態では、駆動部D2がヘッドH3と係合可能となる。一方、残りの全てのヘッドH1、H2、H4、H5については、インターロックプレートP(P1〜P5)と係合することで中立位置からの移動が規制される。この状態から、SLが1速位置(2速位置)に移動されることで、S&SシャフトZ(従って、駆動部D2のインナレバー)の回転によりヘッドH3(従って、フォークシャフトFS3及びスリーブS1)が中立位置から1速(2速)のシフト位置に押圧・駆動される。この結果、1速(2速)が実現される(図2、図3を参照)。
<3速及び4速>
図14(図15)に示すように、3速(4速)が実現される場合、先ず、シフトレバーSLが第2セレクト位置A2(図9を参照)に合わせられる。この状態では、駆動部D1がヘッドH2と係合可能となる。一方、残りの全てのヘッドH1、H3〜H5については、インターロックプレートP(P1〜P5)と係合することで中立位置からの移動が規制される。この状態から、SLが3速位置(4速位置)に移動されることで、S&SシャフトZ(従って、駆動部D1のインナレバー)の回転によりヘッドH2(従って、フォークシャフトFS2及びスリーブS2)が中立位置から3速(4速)のシフト位置に押圧・駆動される。この結果、3速(4速)が実現される(図4、図5を参照)。
<5速及び6速>
図16(図17)に示すように、5速(6速)が実現される場合、先ず、シフトレバーSLが第1セレクト位置A1(図9を参照)に合わせられる。この状態では、駆動部D1がヘッドH1と係合可能となる。一方、残りの全てのヘッドH2〜H5については、インターロックプレートP(P1〜P5)と係合することで中立位置からの移動が規制される。この状態から、SLが5速位置(6速位置)に移動されることで、S&SシャフトZ(従って、駆動部D1のインナレバー)の回転によりヘッドH1(従って、フォークシャフトFS1及びスリーブS3)が中立位置から5速(6速)のシフト位置に押圧・駆動される。この結果、5速(6速)が実現される(図6、図7を参照)。
<リバース>
図18に示すように、リバースが実現される場合、先ず、シフトレバーSLが第4セレクト位置A4(図9を参照)に合わせられる。この状態では、駆動部D2、D3、D4がそれぞれ、ヘッドH3、H4、H5と係合可能となる。一方、残りの全てのヘッドH1、H2については、インターロックプレートP(P1〜P5)と係合することで中立位置からの移動が規制される。この状態から、SLがリバース位置に移動されることで、S&SシャフトZ(従って、駆動部D2、D3、D4の3つのインナレバー)の回転によりヘッドH3、H4、H5(従って、フォークシャフトFS3及びスリーブS1、フォークシャフトFS4及びスリーブS4、フォークシャフトFS5及びスリーブS5)が中立位置からそれぞれのシフト位置に同じタイミングで押圧・駆動される。この結果、リバースが実現される(図8を参照)。
(ニュートラルからリバースに滑らかに切り替えるための工夫)
上記実施形態では、ニュートラルからリバースに切り替える際、シフトレバーSLの第4セレクト位置A4からリバース位置への移動に伴って、S&SシャフトZの駆動部D2、D3、D4の3つのインナレバーが同時に回転することによって、スリーブS1、S4、S5が同じタイミングで駆動される。
この結果、「第2中継ギヤGc2をスリーブS5(従って、第2中間軸A2)に対して相対回転不能な状態から相対回転可能な状態に変更する動作」(以下、「抜き動作」と呼ぶ)、「第1中継ギヤGc1をスリーブS4(従って、第1中間軸A1)に対して相対回転可能な状態から相対回転不能な状態に変更する動作」(以下、「第1入り動作」と呼ぶ)、並びに、「1速の遊転ギヤGo1をスリーブS1(従って、第3中間軸A3)に対して相対回転可能な状態から相対回転不能な状態に変更する動作」(以下、「第2入り動作」と呼ぶ)が、同じタイミングで実行される。
一般に、複数のスリーブの「入り動作」が同時に行われる場合、これらの「入り動作」が滑らかに実現できない場合が多い。加えて、スリーブの「入り動作」とスリーブの「抜き動作」とが行われる場合、スリーブの「抜き動作」と「入り動作」とが同時に、又は、スリーブの「抜き動作」の後にスリーブの「入り動作」が行われることが好適である。
以上より、上記実施形態の場合、ニュートラルからリバースに滑らかに切り替えるためは、「抜き動作」、「第1入り動作」、及び「第2入り動作」が以下の順で行われることが好ましい。
パターン1:「抜き動作」→「第1入り動作」→「第2入り動作」
パターン2:「抜き動作」→「第2入り動作」→「第1入り動作」
パターン3:同時に「抜き動作」及び「第1入り動作」→「第2入り動作」
パターン4:同時に「抜き動作」及び「第2入り動作」→「第1入り動作」
図19〜図21は、上記パターン3を採用する場合の「切替機構」の一例を示す。この例では、S&SシャフトZの第1〜第4駆動部D1〜D4のうちの第1駆動部D1の構成(インナレバーを有する構成)、及び、第1〜第5ヘッドH1〜H5のうちの第1、第2ヘッドH1、H2の構成(インナレバーと係合する構成)については上記実施形態の構成から変更されていない。一方、S&SシャフトZの第2〜第4駆動部D2〜D4は、インナレバーを有する構成に代えて、側面がカム面として機能するカムとなっている。加えて、S&SシャフトZの軸方向位置が第4セレクト位置A4にある場合に第2〜第4駆動部D2〜D4とそれぞれ係合するヘッドH3〜H5の一対の内側側面は、それぞれ、駆動部D2〜D4のカム面と係合する形状となっている。
図19に示すように、シフトレバーSLが第4セレクト位置にあるニュートラル状態では、ヘッドH3、H4、H5(従って、スリーブS1、S4、S5)が全て中立位置にある。この状態から、シフトレバーSLをリバース位置に向けて移動していく際、図20に示すように、その途中段階にて、先ず、ヘッドH4、H5のみ(従って、スリーブS4、S5のみ)が中立位置からシフト位置まで移動する。ヘッドH3(従って、スリーブS1)は中立位置に維持されている。即ち、「抜き動作」及び「第1入り動作」のみが先ず、同時に行われる。
その後、図21に示すように、ヘッドH4、H5(従って、スリーブS4、S5)がシフト位置に維持された状態で、ヘッドH3(従って、スリーブS1)が中立位置からリバース(及び1速)のシフト位置まで移動する。即ち、「第2入り動作」が行われる。なお、図21では、ヘッドH5の移動方向が、ヘッドH3、H4の移動方向と同じ(図中の右方向)になっているが、ヘッドH5の移動方向が、ヘッドH3、H4の移動方向と逆(図中の左方向)でもよいことはいうまでもない。
このように、「抜き動作」及び「第1入り動作」が同時に行われた後に、「第2入り動作」が行われるのは、駆動部D2〜D4のカム面のそれぞれの形状に基づく。なお、リバースからニュートラルに戻す場合には、先ず、上記「第2入り動作」の反対の動作(スリーブS1の抜き動作)が行われ、その後、上記「抜き動作」と反対の動作(スリーブS5の入り動作)及び上記「第1入り動作」と反対の動作(スリーブS4の抜き動作)が同時に行われる。
なお、1速が実現される場合、即ち、シフトレバーSLが第3セレクト位置A3から1速位置に向けて移動する際においても、駆動部D2のカム面がヘッドH3を押圧することによって、上記「第2入り動作」と同じタイミングでヘッドH3(従って、スリーブS1)が中立位置から1速のシフト位置まで移動する。これにより、即ち、1速が実現される。加えて、駆動部D2のカム面は、2速が実現される場合、即ち、シフトレバーSLが第3セレクト位置から2速位置に向けて移動する際においても、ヘッドH3(従って、スリーブS1)を中立位置から2速のシフト位置まで移動させる形状に設計されている。これにより、2速が実現される。
図19〜図21では、上記パターン3を採用する場合の例が示されているが、駆動部D2〜D4のカム面の形状を変えることによって、上記パターン1、パターン2、及びパターン4を実現することも可能である。
また、図19〜図21に示す例では、S&SシャフトZに設けられた複数の駆動部のカム面の形状を変更することによって、「抜き動作」、「第1入り動作」、及び「第2入り動作」のタイミングを変更しているが、電動アクチュエータ等を用いて各フォークシャフトの軸方向位置を独立して任意に制御可能な構成を採用して、「抜き動作」、「第1入り動作」、及び「第2入り動作」のタイミングを変更してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態では、前進用の6つの変速段の全ての駆動ギヤ及び被動ギヤが固定ギヤ及び遊転ギヤに設定されているが、前進用の6つの変速段の全ての駆動ギヤ及び被動ギヤが遊転ギヤ及び固定ギヤに設定されてもよいし、前進用の6つの変速段の一部の駆動ギヤ及び被動ギヤが遊転ギヤ及び固定ギヤに設定されてもよい。
また、上記実施形態では、出力軸Aoに、ディファレンシャルD/Fのハウジング(筺体)と一体化された最終被動ギヤGfoが同軸的に配置されているが、出力軸Aoに、ディファレンシャルD/Fのハウジング(筺体)と一体化されていない最終被動ギヤGfoそのものが同軸的に直接固定されていてもよい。
また、上記実施形態では、第3グループの変速段(1速〜2速)のうちの特定変速段として1速のギヤを使用して後進走行を可能としているが、第3グループの変速段のうちの特定変速段として2速のギヤを使用して後進走行を可能としてもよい。この場合、スリーブS1が「2速状態」とされ、スリーブS4が「第1中継ギヤの接続状態」とされ、その他のスリーブS1〜S3、S5は非接続状態とされる。これにより、M/T内において、(A1→Gi2→Go2→13→S1→11→A3→Gc3→Gc1→42→S4→41→A1→Gfi1→Gfo→Ao)という動力伝達系統が形成される。
また、上記実施形態では、第1〜第3グループのそれぞれにおいて、複数の変速段が割り当てられているが、第1〜第3グループの一部において単一の変速段が割り当てられていてもよい。
M/T…手動変速機、E/G…エンジン、Ai…入力軸、A1…第1中間軸、A2…第2中間軸、A3…第3中間軸、Ao…出力軸、Gi1、Gi2、Gi35、Gi46…駆動ギヤ、Go1、Go2、Go3、Go4、Go5、Go6…被動ギヤ、M1〜M5…第1〜第5切替機構、Gc1、Gc2、Gc3…第1、第2、第3中継ギヤ、Gfi1、Gfi2…第1、第2最終駆動ギヤ、Gfo…最終被動ギヤ、Z…シフト&セレクトシャフト、D1〜D4…駆動部、FS1〜FS5…フォークシャフト、H1〜H5…ヘッド、S1〜S5…スリーブ、P(P1〜P5)…インターロックプレート

Claims (3)

  1. 車両の動力源の出力軸と駆動輪とを結ぶ動力伝達系統に介装され、前進用の複数の変速段と後進用の変速段とを有する車両用手動変速機であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持されるとともに前記動力源の出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、
    前記入力軸に設けられた前記複数の変速段用の複数の駆動ギヤであり、それぞれが固定ギヤ又は遊転ギヤである複数の駆動ギヤと、
    前記入力軸から偏心した位置にて前記入力軸と平行に前記ハウジングに回転可能に支持される第1中間軸と、
    前記第1中間軸に設けられた、前記複数の変速段のうちの一部である第1グループの変速段用の1つ又は複数の前記駆動ギヤと常時歯合する前記第1グループの変速段用の1つ又は複数の被動ギヤであり、それぞれが固定ギヤ又は遊転ギヤのうち対応する前記駆動ギヤと異なる側のギヤである1つ又は複数の被動ギヤと、
    前記第1中間軸に設けられた、遊転ギヤである第1中継ギヤと、
    前記第1中間軸に設けられた、固定ギヤである第1最終駆動ギヤと、
    前記入力軸から偏心した位置にて前記入力軸と平行に前記ハウジングに回転可能に支持される第2中間軸と、
    前記第2中間軸に設けられた、前記複数の変速段のうち前記第1グループの変速段以外の残りの一部である第2グループの変速段用の1つ又は複数の前記駆動ギヤと常時歯合する前記第2グループの変速段用の1つ又は複数の被動ギヤであり、それぞれが固定ギヤ又は遊転ギヤのうち対応する前記駆動ギヤと異なる側のギヤである1つ又は複数の被動ギヤと、
    前記第2中間軸に設けられた、前記第1中継ギヤと常時歯合する遊転ギヤである第2中継ギヤと、
    前記第2中間軸に設けられた、固定ギヤである第2最終駆動ギヤと、
    前記入力軸から偏心した位置にて前記入力軸と平行に前記ハウジングに回転可能に支持される第3中間軸と、
    前記第3中間軸に設けられた、前記複数の変速段のうち前記第1、第2グループの変速段以外の残りの全部である第3グループの変速段用の1つ又は複数の前記駆動ギヤと常時歯合する前記第3グループの変速段用の1つ又は複数の被動ギヤであり、それぞれが固定ギヤ又は遊転ギヤのうち対応する前記駆動ギヤと異なる側のギヤである1つ又は複数の被動ギヤと、
    前記第3中間軸に設けられた、前記第1中継ギヤと常時歯合する固定ギヤである第3中継ギヤと、
    前記入力軸から偏心した位置にて前記入力軸と平行に前記ハウジングに回転可能に支持されるとともに前記駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸と、
    前記出力軸に設けられた、前記第1、第2最終駆動ギヤとそれぞれ常時歯合する固定ギヤである最終被動ギヤと、
    前記複数の変速段のうち選択された1つの変速段に対応する遊転ギヤをその遊転ギヤが設けられている対応軸に対して相対回転不能に固定可能であり、且つ、前記第1、第2中継ギヤのうち選択された1つの中継ギヤをその中継ギヤが設けられている対応軸に対して相対回転不能に固定可能な切替機構と、
    を備え、
    前記切替機構は、
    ニュートラル状態を実現する場合、前記複数の変速段に対応する全ての遊転ギヤを対応軸に対して相対回転可能に維持し、前記第1中継ギヤを前記第1中間軸に対して相対回転可能に維持するとともに、前記第2中継ギヤを前記第2中間軸に対して相対回転不能に固定し、
    前進用の前記複数の変速段のうちの1つの変速段を実現する場合、その変速段に対応する遊転ギヤを対応軸に対して相対回転不能に固定し、前記第1中継ギヤを前記第1中間軸に対して相対回転可能に維持するとともに、前記第2中継ギヤを前記第2中間軸に対して相対回転不能に固定し、
    後進用の変速段を実現する場合、前記第3グループの変速段のうちの1つの変速段である特定変速段に対応する遊転ギヤを対応軸に対して相対回転不能に固定し、前記第1中継ギヤを前記第1中間軸に対して相対回転不能に固定するとともに、前記第2中継ギヤを前記第2中間軸に対して相対回転可能に維持するように構成され、
    前記切替機構は、
    セレクト操作により軸方向に移動しシフト操作により軸回りに回転するように前記ハウジングに対して支持されるシフト&セレクトシャフトであって、第1駆動部、第2駆動部、第3駆動部、及び、第4駆動部が軸方向の異なる位置に第1側から第2側に向けて順に設けられたシフト&セレクトシャフトと、
    前記シフト&セレクトシャフトの軸方向と直交する軸方向に移動可能に前記ハウジングに支持される、第1ヘッドを有する第1フォークシャフトと、
    前記第1フォークシャフトに対して平行に且つ前記第2側の位置にて、軸方向に移動可能に前記ハウジングに支持される、第2ヘッドを有する第2フォークシャフトと、
    前記第2フォークシャフトに対して平行に且つ前記第2側の位置にて、軸方向に移動可能に前記ハウジングに支持される、第3ヘッドを有する第3フォークシャフトと、
    前記第3フォークシャフトに対して平行に且つ前記第2側の位置にて、軸方向に移動可能に前記ハウジングに支持される、第4ヘッドを有する第4フォークシャフトと、
    前記第4フォークシャフトに対して平行に且つ前記第2側の位置にて、軸方向に移動可能に前記ハウジングに支持される、第5ヘッドを有する第5フォークシャフトと、
    前記第1フォークシャフトに固定され、中立位置にあるときに前記第1グループの変速段の遊転ギヤが対応軸に対して相対回転可能な状態を実現し、シフト位置にあるときに前記第1グループの変速段の遊転ギヤが対応軸に対して相対回転不能な状態を実現する第1スリーブと、
    前記第2フォークシャフトに固定され、中立位置にあるときに前記第2グループの変速段の遊転ギヤが対応軸に対して相対回転可能な状態を実現し、シフト位置にあるときに前記第2グループの変速段の遊転ギヤが対応軸に対して相対回転不能な状態を実現する第2スリーブと、
    前記第3フォークシャフトに固定され、中立位置にあるときに前記第3グループの変速段の遊転ギヤが対応軸に対して相対回転可能な状態を実現し、シフト位置にあるときに前記第3グループの変速段の遊転ギヤが対応軸に対して相対回転不能な状態を実現する第3スリーブと、
    前記第4フォークシャフトに固定され、中立位置にあるときに前記第1中継ギヤが前記第1中間軸に対して相対回転可能な状態を実現し、シフト位置にあるときに前記第1中継ギヤが前記第1中間軸に対して相対回転不能な状態を実現する第4スリーブと、
    前記第5フォークシャフトに固定され、中立位置にあるときに前記第2中継ギヤが前記第2中間軸に対して相対回転不能な状態を実現し、シフト位置にあるときに前記第2中継ギヤが前記第2中間軸に対して相対回転可能な状態を実現する第5スリーブと、
    を備え、
    前記切替機構は、
    前進用の前記第1グループの変速段のうちの1つの変速段を実現する場合、セレクト操作により前記シフト&セレクトシャフトの軸方向位置を第1セレクト位置に合わせることで前記第1駆動部が前記第1ヘッドと係合可能な状態を実現した後に、シフト操作により前記シフト&セレクトシャフトを回転させて前記第1駆動部が前記第1ヘッドを軸方向に押圧することで前記第1フォークシャフトを前記中立位置からその変速段に対応する前記シフト位置に移動し、
    前進用の前記第2グループの変速段のうちの1つの変速段を実現する場合、セレクト操作により前記シフト&セレクトシャフトの軸方向位置を前記第1セレクト位置の前記第2側の第2セレクト位置に合わせることで前記第1駆動部が前記第2ヘッドと係合可能な状態を実現した後に、シフト操作により前記シフト&セレクトシャフトを回転させて前記第1駆動部が前記第2ヘッドを軸方向に押圧することで前記第2フォークシャフトを前記中立位置からその変速段に対応する前記シフト位置に移動し、
    前進用の前記第3グループの変速段のうちの1つの変速段を実現する場合、セレクト操作により前記シフト&セレクトシャフトの軸方向位置を前記第2セレクト位置の前記第2側の第3セレクト位置に合わせることで前記第2駆動部が前記第3ヘッドと係合可能な状態を実現した後に、シフト操作により前記シフト&セレクトシャフトを回転させて前記第2駆動部が前記第3ヘッドを軸方向に押圧することで前記第3フォークシャフトを前記中立位置からその変速段に対応する前記シフト位置に移動し、
    後進用の変速段を実現する場合、セレクト操作により前記シフト&セレクトシャフトの軸方向位置を前記第3セレクト位置の前記第2側の第4セレクト位置に合わせることで、前記第2駆動部が前記第3ヘッドと係合可能、且つ、前記第3駆動部が前記第4ヘッドと係合可能、且つ、前記第4駆動部が前記第5ヘッドと係合可能状態を実現した後に、シフト操作により前記シフト&セレクトシャフトを回転させて、前記第2駆動部が前記第3ヘッドを軸方向に押圧し、前記第3駆動部が前記第4ヘッドを軸方向に押圧し、且つ、前記第4駆動部が前記第5ヘッドを軸方向に押圧することで、前記第3フォークシャフトを前記中立位置から前記特定変速段に対応する前記シフト位置に移動し、前記第4フォークシャフトを前記中立位置から前記シフト位置に移動し、前記第5フォークシャフトを前記中立位置から前記シフト位置に移動するように構成され、
    前記切替機構は、
    前記シフト&セレクトシャフトと一体で前記ハウジングに対して軸方向に移動し且つ前記ハウジングに対して軸回りに回転不能に、前記シフト&セレクトシャフトに設けられたインターロックプレートを備え、
    前記インターロックプレートは、
    前記シフト&セレクトシャフトの軸方向位置が前記第1セレクト位置にあるとき、前記第2、第3、第4、及び、第5ヘッドと係合して前記第2、第3、第4、及び、第5フォークシャフトの前記中立位置からの移動を規制し、
    前記シフト&セレクトシャフトの軸方向位置が前記第2セレクト位置にあるとき、前記第1、第3、第4、及び、第5ヘッドと係合して前記第1、第3、第4、及び、第5フォークシャフトの前記中立位置からの移動を規制し、
    前記シフト&セレクトシャフトの軸方向位置が前記第3セレクト位置にあるとき、前記第1、第2、第4、及び、第5ヘッドと係合して前記第1、第2、第4、及び、第5フォークシャフトの前記中立位置からの移動を規制し、
    前記シフト&セレクトシャフトの軸方向位置が前記第4セレクト位置にあるとき、前記第1、及び、第2ヘッドと係合して前記第1、及び、第2フォークシャフトの前記中立位置からの移動を規制するように配置された、車両用手動変速機。
  2. 請求項1に記載の車両用手動変速機において、
    前記インターロックプレートは、
    軸方向における前記第1駆動部より前記第1側に位置する第1プレートと、
    軸方向における前記第1駆動部と前記第2駆動部との間に位置する第2プレートと、
    軸方向における前記第2駆動部と前記第3駆動部との間に位置する第3プレートと、
    軸方向における前記第3駆動部と前記第4駆動部との間に位置する第4プレートと、
    軸方向における前記第4駆動部より前記第2側に位置する第5プレートと、
    を備え、
    前記シフト&セレクトシャフトの軸方向に関して、前記第3ヘッドの厚さが、前記第1、第2、第4、及び第5ヘッドの厚さより大きく、
    前記シフト&セレクトシャフトの軸方向に関して、前記第2駆動部と前記第2プレートとの間の隙間、及び、前記第2駆動部と前記第3プレートとの間の隙間が、前記第1駆動部と前記第1プレートとの間の隙間、前記第1駆動部と前記第2プレートとの間の隙間、前記第3駆動部と前記第3プレートとの間の隙間、前記第3駆動部と前記第4プレートとの間の隙間、前記第4駆動部と前記第4プレートとの間の隙間、及び、前記第4駆動部と前記第5プレートとの間の隙間より大きい、車両用手動変速機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用手動変速機において、
    前記第3グループの変速段は、前記第1、第2グループの変速段と比べて低速側の変速段である、車両用手動変速機。
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