JP2019031818A - パネル材および外壁材 - Google Patents

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一哉 斉藤
Kazuya Saito
一哉 斉藤
庸 五島
Isao Goshima
庸 五島
晴夫 鈴木
Haruo Suzuki
晴夫 鈴木
豪 海野
Takeshi Umino
豪 海野
学 宮野
Manabu Miyano
学 宮野
三恵子 田米開
Mieko Tamekai
三恵子 田米開
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Hironori Yoshida
博則 吉田
祐一 村上
Yuichi Murakami
祐一 村上
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Abstract

【課題】膜状の部材を有するパネル材において、膜状の部材に作用する張力を過剰にかけなくても、長期的に安定して形状を保持すること。【解決手段】長さ方向および幅方向に延びる板状のパネル本体(2)であって、六角形が充填された断面を有するハニカム状に形成され、長さ方向および幅方向の少なくとも一方の端部に行くに連れて厚み方向の厚さが薄く形成された前記パネル本体(2)と、パネル本体(2)の厚み方向の端を覆うように配置された膜状のフィルム(3)と、前記フィルム(3)の長さ方向および幅方向の端を保持する枠体(4)と、を備えたことを特徴とするパネル材(1)。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の外壁や天井等に並べて配置可能なパネル材、および、前記パネル材を使用した外壁材に関する。
テントや東京ドーム(登録商標)等の屋根材として、布製や樹脂製、あるいは、繊維と樹脂で構成された膜状(フィルム状)の部材が広く使用されている。これらの膜状の部材は、板状のパネルと異なり、骨組み等の枠体やコア等の構造材で支持されないと、外力が作用していない状態では自己の形状を保持することができない。よって、膜状の部材を、外枠で引っ張ったり、建物の屋内の内圧を高くしたり、あるいは、二枚貼り合わせて内部に高圧の気体を封入したり等して、膜状の部材に張力を作用させ形状を保持していた。
特開2014−87816号公報
(従来技術の問題点)
膜状の部材を外壁や屋根等、屋外で使用する場合、温度による伸縮で、膜状の部材が撓んだり、凹んだりすると安全性や外観の問題がある。したがって、温度に応じて引っ張る力や内圧を調整したり、あるいは、最も伸びた状況を前提として予め高い張力を作用させておく必要がある。また、張力が十分に大きくないと、台風等で風圧がかかると、凹んだり、変形する問題もあるため、フィルム部材には大きな張力を付与する必要があった。
したがって、従来の構成では、膜状の部材の張力を保持するために、引っ張る力や内圧を調整する機構が必要であり、ランニングコストが上昇する問題があった。また、予め高い張力を作用させておくと、膜状の部材が縮んだ状態では、張力が過剰となり、膜状の部材が塑性変形したり、破れたりする等の問題もある。
本発明は、膜状の部材を有するパネル材において、膜状の部材に作用する張力を過剰にかけなくても、長期的に安定して形状を保持することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明のパネル材は、
長さ方向および幅方向に延びる板状のパネル本体であって、断面が多角形の複数の筒または錐が予め設定された位置に配置され、長さ方向および幅方向の少なくとも一方の端部に行くに連れて厚み方向の厚さが薄く形成された前記パネル本体と、
前記パネル本体の厚み方向の少なくとも一端を覆うように配置された膜状のフィルムと、
前記フィルムの長さ方向および幅方向の端を保持する枠体と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパネル材において、
長さ方向の一端から他端に行くに連れて、厚みが単調増加後に単調減少する形状に形成された前記パネル本体、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のパネル材において、
光を透過可能な材料で構成された前記フィルム、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のパネル材において、
前記厚み方向に対して傾斜する方向に延びる六角筒が充填されたハニカム状に形成された前記パネル本体、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項5に記載の発明の建物用の外壁材は、
請求項1ないし4の何れかに記載のパネル材により構成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、膜状の部材を有するパネル材において、膜状の部材に作用する張力を過剰にかけなくても、長期的に安定して形状を保持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、厚みが単調増加後に単調減少しない場合に比べて、長さ方向の途中の部分にフィルムのしわが発生することを低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、パネル材の厚さ方向の一端側から他端側に光を透過させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、パネル材の厚さ方向の一端側と他端側とで、光を反射させながら通過させつつ、視線を遮ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、膜状の部材を有するパネル材において、膜状の部材に作用する張力を過剰にかけなくても、長期的に安定して形状を保持することができる。また、ハニカムコアに板金を接合する従来の構成に比べて、パネル材を軽量化することができ、外壁材として使用する際に、建物への重量負担を抑制することができる。
図1は本発明の実施例1のハニカムコアパネルの説明図である。 図2は図1のハニカムコアパネルから枠体を取外した状態の説明図である。 図3は図1のIII−III線断面図である。 図4は従来の厚みが一定のハニカムコアの両端にフィルムを設置した場合の説明である。 図5は実施例2の説明図であり、ハニカムコアパネルを窓材として使用した場合の説明図である。 図6は実施例3の説明図であり、ハニカムコアパネルを風力発電機の羽根として使用した場合の説明図である。 図7は図6のハニカムコアパネルを上方から見た図である。 図8は実施例4の説明図であり、1つの枠体に複数のハニカムコアおよびフィルムを配置したパネルの説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例である実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1のハニカムコアパネルの説明図である。
図2は図1のハニカムコアパネルから枠体を取外した状態の説明図である。
図3は図1のIII−III線断面図である。
図1において、実施例1のパネル材の一例としてのハニカムコアパネル1は、パネル本体の一例としてのハニカムコア2を有する。なお、以下の説明において、理解の容易のために、長さ方向をX軸方向とし、幅方向をY軸方向、厚み方向をZ軸方向として説明をする。
ハニカムコア2は、長さ方向(X軸方向)および幅方向(Y軸方向)に延びる板状に形成されている。また、ハニカムコア2は、長さ方向および幅方向に延びる断面、すなわち、厚み方向(Z軸方向)から見た場合に、六角形が充填されたハニカム(蜂の巣)状に形成されている。図1〜図3において、実施例1のハニカムコア2は、長さ方向(X軸方向)の一方の端部に行くに連れて厚さが薄くなるように形成されている。すなわち、一般的なハニカムコアと異なり、厚さ(Z軸方向の高さ)が異なる。なお、このようなハニカムコア2は、本発明者の一人が過去に出願した特許文献1等に記載された製造方法で作製可能であるため、詳細な説明は省略する。
特に、実施例1のハニカムコア2は、図3に示すように、長さ方向(X軸方向)の中央部が最も厚く、端部に行くに連れて薄くなるように形成された形状、いわゆる、樽型の形状をしている。したがって、長さ方向の一端部から中央部に行くに連れて、厚さが単調増加した後、中央部から他端部に行くに連れて厚さが単調減少するように形成されている。よって、表面の曲線が凸状に湾曲する形状に形成されている。すなわち、表面の曲線において凹凸が切り替わる変曲点が存在しない形状に形成されている。
ハニカムコア2の厚み方向の端は、膜状のフィルム3で覆われている。フィルム3は、従来のハニカムパネルの両端に接着される板材と異なり、内部にコア等の支持体が存在しない状態では重力等で自己の形状を保持できない膜状に形成されている。すなわち、フィルムの面方向の引張には耐えるが、面方向の圧縮に対しては撓んでしまう部材、いわゆる、非抗圧部材により構成されている。実施例1では、図2に示すように、1枚のフィルム3がハニカムコア2を上下から包み込むように配置されている。フィルム3としては、用途に応じて使用可能な任意のものを使用可能であるが、ハニカムコアパネル1を建物の外壁材(タイル代わり)や屋根、窓材等で使用する場合には、耐候性の高いフッ素樹脂系のフィルムを使用することが好ましく、例えば、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)製のフィルムを使用することが好適である。
また、実施例1のフィルム3は、透明の材料により構成されており、光が透過可能に構成されている。
図1、図3において、ハニカムコア2の長さ方向および幅方向の四方には枠体の一例としての外枠4が配置されている。第1の外枠4aは、ハニカムコア2の長さ方向の両端部においてフィルム3の端部を厚み方向から挟んでいる。第1の外枠4aは図3に示すように、断面が凹字状に形成されており、第1の外枠4aどうしがボルト6で連結されている。したがって、第1の外枠4aにより、フィルム3の内部にハニカムコア2が収容された状態で保持される。また、ハニカムコア2の幅方向の両端部には、第2の外枠4bが配置されている。第2の外枠4bは第1の外枠4aに図示しないボルトで固定されているが、溶接等で固定することも可能である。
なお、実施例1では、第1の外枠4aは、フィルム3に張力が作用した状態で保持することが好ましい。
また、実施例1では、外枠4の厚さ方向(Z軸方向)の長さは、ハニカムコア2の最も厚い部分(中央部)に対応する長さに設定されている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えたハニカムコアパネル1は、外壁材としてタイル状に並べて配置して使用することが可能である。この時、内部のハニカムコア2は軽量かつ高剛性であると共に、フィルム3が膜状で軽量である。したがって、従来のハニカムコアパネルのように、ハニカムコアの両端を剛性のある(自己の形状を保持可能な)金属板等の板材で挟む構成に比べて、実施例1のハニカムコアパネル1の全体の重量は軽量となる。よって、既設の建造物に追加で設置しても、建造物の耐力への影響を抑制することが可能となる。
また、ドーム状の構造物の天井で使用されているように、ハニカムコア2を有さないフィルム3のみの構造とすれば、更に軽量にすることができるが、フィルム3のみでは、内部の圧力を常時外気圧よりも高くしておかないと形状を保持できない問題があり、ランニングコストが高くなる問題がある。特に、強風が吹くような状況では、風圧で形状が維持できなくなる恐れもあり、内圧を高くすると、コストがさらに上昇する問題もある。
これに対して、実施例1のハニカムコアパネル1では、フィルム3の内側にハニカムコア2が配置されており、内圧をかけなくても形状を保持可能である。また、フィルム3が風圧を受けてもハニカムコア2で支持され、形状を維持することが可能である。また、ハニカムコア2を内部に収容するだけで、継続的に形状が保持されるため、継続的に内圧をかけ続ける構成(ポンプ等)を設置する構成に比べて、ランニングコスト、メンテナンスコストを大幅に抑制可能である。また、従来の構成では、張力だけで形状を保持するために、強い張力を掛ける必要があったが、実施例1ではハニカムコア2が内部に配置されているので、フィルム3に作用させる張力は従来の構成に比べて低くすることが可能であり、フィルム3を有するハニカムコアパネル1において、フィルム3に作用する張力を過剰にかけなくても、長期的に安定して形状を保持することが可能である。
図4は従来の厚みが一定のハニカムコアの両端にフィルムを設置した場合の説明である。
図4において、厚みが一定のハニカムコア02の表面にフィルム03を設置した場合、ハニカムコア02の端部02aにおいて、フィルム03が急激に折れ曲がる形となり、この部分に応力が集中しやすい。よって、ハニカムコア02の端部02aの部分でフィルム03が破れる恐れがある。また、フィルム03が急激に折れ曲がるため、ハニカムコア02の端部02aよりも外側の部分03aにおいて、しわが発生しやすい。したがって、ハニカムコアパネル01の外観が悪くなる問題もある。
これらに対して、実施例1のハニカムコアパネル1では、長さ方向の端に行くに連れてハニカムコア2の厚さが薄く形成されており、図4に示す構成に比べて、ハニカムコア2の端部において、フィルム3が急激に折れ曲がる形となりにくい。したがって、フィルム3が破れたり、しわが発生することが抑制される。
特に、実施例1のハニカムコアパネル1では、ハニカムコア2は、長さ方向の中央部を境に端に行くに連れて厚みが単調減少するように構成されている。したがって、長さ方向の途中で、厚さが局所的に短い部分(いわば窪んだ部分)が形成されていない。凹んだ部分が存在すると、その部分でフィルム3にしわが発生する恐れがあるが、実施例1では、そのようなシワの発生が抑制される。
また、従来の剛性のある(自己の形状が保持可能な)板を両側に配置するハニカムコアパネルでは、ハニカムコアと板とを接着剤または溶接等で接合する必要がある。仮に、接合しないと、ハニカムコアが側方(厚み方向に垂直な方向)から力を受けた場合に、六角柱が倒れる方向に変形する恐れがある。しかしながら、ハニカムコアと板とを接着剤で接着しようとした場合、ハニカムコアパネルの面積(長さ方向×幅方向)が広くなると、内部の接着剤が乾くまでに時間がかかる問題があったり、溶接する領域が大きくなる問題がある。
これに対して、実施例1のハニカムコアパネル1では、フィルム3に張力が作用した状態で保持されている。したがって、フィルム3がハニカムコア2の厚さ方向の端に密着した状態で保持される。よって、接着剤等を使用しなくても、ハニカムコア2とフィルム3とが接合された状態に近い状態となる。よって、フィルム3がハニカムコア2に密着していない状態に比べて、ハニカムコア2が側方から力を受けても変形することが抑制されやすい。
さらに、実施例1のハニカムコアパネル1では、フィルム3が透明の材料で構成されている。したがって、ハニカムコアパネル1の厚み方向の一方から他方に向けて光を通過させることができる。よって、家屋やビル、納屋、テント、ビニールハウス等の外壁材や屋根、あるいは、バス停や公園等の庇として使用した場合に、建物等の内側に外光を取り込むことも可能となる。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図5は実施例2の説明図であり、ハニカムコアパネルを窓材として使用した場合の説明図である。
図5において、実施例2のハニカムコアパネル1では、ハニカムコア2′の六角筒状の壁部11が厚さ方向に対して斜めに形成されている。これは、特許文献1に記載の製造方法でも可能であるし、他にも、実施例1のような六角筒の壁部が厚さ方向に沿っている状態のハニカムコア2の外面を切除して加工することで作成することも可能である。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2のハニカムコアパネル1では、ハニカムコア2′の壁部11が厚さ方向に斜めに形成されているため、ハニカムコアパネル1を窓材(例えば、すりガラスの窓の代わり)に使用した場合に、太陽光は壁部11で反射されて室内に導入される(採光可能)とともに、外の通行人が覗き見することが抑制可能である。したがって、日光が直接室内に入ることが抑制されて、天井に反射されやすくなるため、室内の人が眩しい状況が低減され且つ室内を明るくすることができるとともに、覗き見を抑制可能である。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図6は実施例3の説明図であり、ハニカムコアパネルを風力発電機の羽根として使用した場合の説明図である。
図7は図6のハニカムコアパネルを上方から見た図である。
図6、図7において、実施例3のハニカムコアパネル1は、図7に示すように、ハニカムコア2″が翼型に形成されている。そして、図6において、翼型のハニカムコアパネル1は、風力発電機21の羽根(回転羽根)22として使用可能である。風力発電機21は、一対の羽根22が回転軸23を中心とする点対称に配置されている。回転軸23の下端は、発電機24に接続されている。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた風力発電機21では、羽根22が風を受けて回転することで、回転軸23が回転し、発電機24で発電が可能である。なお、羽根22に対して風が吹けば、翼型の厚さ方向両側を流れる風により揚力が発生し、揚力が回転軸23を中心とする回転方向の成分を有することで回転軸23を中心とする回転力を作用させることが可能である。
従来の風力発電機の羽根は、強風下での強度、剛性を確保するために非常に重たい構成となっており、羽根の重量が、回転の抵抗になる問題もあった。これに対して、実施例3のハニカムコアパネル1を使用した羽根22は、内部にハニカムコア2″が使用されるとともに、外面がフィルム3で構成されており、従来の風力発電機の羽根に比べて、軽量かつ高剛性の構成となっている。したがって、回転の抵抗を減少させることができ、発電効率を向上させることも可能である。
次に本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図8は実施例4の説明図であり、1つの枠体に複数のハニカムコアおよびフィルムを配置したパネルの説明図である。
図8において、実施例4のハニカムコアパネル1は、幅方向に伸びる外枠4aに対して、ハニカムコア2およびフィルム3が、幅方向に間隔をあけて複数配置されている。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4のハニカムコアパネル1では、複数のハニカムコア2およびフィルム3の外枠4aが共通化されている。また、ハニカムコア2およびフィルム3の間の隙間を通じて、空気を通過させることができ、換気や通風を行ったり、窓や扉を設置することも可能である。したがって、例えば、ビニールハウスの外壁に使用したり、バス停や駅の待合所や、四阿、商店街のアーケード等の屋根や庇等として使用することも可能である。
また、実施例4のハニカムコアパネル1では、片側または両側の外枠を引っ張ることで、フィルム3に張力を付与することが可能である。したがって、フィルム3に個別に張力を付与する構成に比べて、張力のバラツキが少なくなることが期待される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、ハニカムコア2,2′,2″の形状は、実施例に例示した形状に限定されず、適宜変更可能である。例えば、長さ方向の端に行くに連れて厚さが薄くなる構成を例示したが、幅方向の端に行くに連れて薄くなる構成としたり、長さ方向も幅方向も端に行くに連れて薄くなる構成とすることも可能である。他にも、厚さが単調増加/単調減少する構成、いわゆる樽型の構成を例示したが、これに限定されない。例えば、厚さ方向の一方の端が単調増加/単調減少し、他方の端が平らな構成、いわゆるかまぼこ型の構成としたりすることも可能である。また、フィルム3のシワ等の関係であまり望ましくないが、厚さが単調増加/単調減少するのではなく、1つまたは複数の窪みを有する形状(U字状やW字状等)とすることも可能である。また、一方から他方に行くに連れて高さが単調増加する構成とすることも可能である。
(H02)前記実施例において、フィルム3は透明な構成の場合を例示したがこれに限定されない。用途や求められる仕様等に応じて、ハニカムコア2の一面側または両面を半透明や有色、乳白色等任意の構成を採用可能である。他にも、梨地処理をしたフィルムを使用することで擦りガラス状の窓材とすることも可能である。さらに、例えば、水玉模様等の模様が印刷、転写等されたフィルムを使用することで、デザイン性を持たせることも可能である。この時、水玉の位置をハニカムコア2,2′,2″のセルの位置に合わせることも可能である。そして、水玉をアルミ等の反射率の比較的高い材料で構成することで、ハニカムコア2,2′,2″のセルを通過した赤外線等を反射して、ハニカムコアパネル1の外側からの熱線が内側に通過する量を低減させることも可能である。この場合、夏季に室内が高温になることが抑制され、冷房の効率が向上することが期待される。
(H03)前記実施例において、外枠4はハニカムコア2の四方を囲む形で配置する構成を例示したがこれに限定されない。例えば、外枠4も六角形状にしたり、三角形状等とすることも可能である。また、実施例3に示すように、外枠4がフィルム3を押さえる1箇所のみとすることも可能である。なお、実施例1〜3では、1枚のフィルム3がハニカムコア2,2′,2″を包み込む(折り返される)ように配置することで、ハニカムコア2,2′,2″の両面を覆う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、一面側と他面側の2枚のフィルム3を配置する構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、外枠4でフィルム3に張力が作用した状態で支持する構成が望ましいが、接着剤を使用してフィルム3とハニカムコア2,2′,2″とを接触させる構成(張力がほとんど作用していない状態)とすることも可能である。また、ハニカムコア2,2′,2″は、従来の外壁材に比べて、遮音性も向上するので、コンサート会場やスポーツ施設、カルチャーセンター、音楽教室、幼稚園、保育園等の外部への音漏れが問題となる建物において、外光を取り込み可能且つ遮音も可能な外壁材、窓材として使用することも可能である。また、高速道路や工事現場等の防音壁、遮音壁等として使用することも可能である。高速道路の遮音壁として使用した場合は、透明のフィルム3の内部にハニカムコア2を配置することで、視界を遮りにくいと共に、ポリカーボネート等のような経時的に白濁する遮音壁に比べて、耐候性も高いので、長期に渡って良好な視界を確保することが可能である。また、ガラスに比べて、飛び石による割れが発生しにくく、破損した場合にも部分補修が可能である。
(H05)前記実施例において、外枠4の厚さ方向の長さは実施例に例示した構成に限定されず、任意に変更可能である。
(H06)前記実施例において、パネル材の一例としてのハニカムコアパネル1を建物等の外壁材や窓材、風力発電機21に使用する構成を例示したがこれに限定されない。例えば、グライダーやウルトラライトプレーン等の軽量の航空機や航空機を模した玩具の翼にハニカムコアパネル1を採用したり、鉄道の側面や天井、トラックの荷台の幌やオープンカーの幌、車両のサンルーフ等に適用することも可能である。また、屋根や窓のような外壁材に限定されず、天井や間仕切り、装飾部材のような内装材として使用することも可能である。
(H07)前記実施例において、ハニカムコア2の両側を透明のフィルム3で覆う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ハニカムコア2の一面を膜材で覆い、反対側の面を板材で支持する構成とすることも可能である。
(H08)前記実施例において、パネル本体2,2′,2″の一例として六角形が充填された断面を有するハニカムコアを使用することが望ましいが、これに限定されない。例えば、ハニカムコアを構成する六角筒状のセルに替えて、四角筒状や三角筒状のような多角形筒のセルを採用することも可能である。また、三角筒や四角筒の単一形状に限定されず、八角筒と六角筒の組み合わせや八角筒と四角筒の組み合わせ等、任意の多角筒の組み合わせとすることも可能である。さらに、厚さ方向から見た場合に六角形が平面充填された形態とすることが望ましいが、これに限定されない。要求される剛性、強度、設計等に応じて、多角形筒を隙間をあけて配置する構成とすることも可能である。また、正六角筒に限定されず、長細い六角筒や歪んだ六角形等とすることも可能である。さらに、セルの形状として、多角筒の構成を採用することが望ましいが、高さ方向に行くに連れて相似状に大きさが変化する多角錐状や、多角錐の頂部が切除された多角錐台状とすることも可能である。
1…ハニカムコアパネル、建物用の外壁材、
2,2′,2″…パネル本体、
3…フィルム、
4…枠体、
21…風力発電機、
22…回転羽根。

Claims (5)

  1. 長さ方向および幅方向に延びる板状のパネル本体であって、断面が多角形の複数の筒または錐が予め設定された位置に配置され、長さ方向および幅方向の少なくとも一方の端部に行くに連れて厚み方向の厚さが薄く形成された前記パネル本体と、
    前記パネル本体の厚み方向の少なくとも一端を覆うように配置された膜状のフィルムと、
    前記フィルムの長さ方向および幅方向の端を保持する枠体と、
    を備えたことを特徴とするパネル材。
  2. 長さ方向の一端から他端に行くに連れて、厚みが単調増加後に単調減少する形状に形成された前記パネル本体、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
  3. 光を透過可能な材料で構成された前記フィルム、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のパネル材。
  4. 前記厚み方向に対して傾斜する方向に延びる六角筒が充填されたハニカム状に形成された前記パネル本体、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載のパネル材。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載のパネル材により構成されたことを特徴とする建物用の外壁材。
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